JP4529628B2 - 無線通信システム、送信装置および受信装置 - Google Patents

無線通信システム、送信装置および受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、分配されたデータ同士を同時に異なる種類の伝送路により送受信する通信システムに関し、特に通信システム、送信装置、受信装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
周波数ダイバーシティ方式は、異なる複数の搬送波により同一の信号を送信し、受信側においてそれらを選択または合成することにより特性改善を図る方法である。この周波数ダイバーシティ方式においては、同一信号が複数の搬送波により送信されるため、そのうちのいくつかが受信不可能となった場合でも他の搬送波により受信を行なうことができるという利点を有する。特に、OFDM(直交周波数分割多重)方式では多くの搬送波を持つため、全ての搬送波が受信不能となる可能性は極めて低く、また、同一信号を送る搬送波の組合わせを柔軟に選択できるという理由から広く用いられている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
この周波数ダイバーシティ方式では、同一信号を複数の搬送波により送信することにより、例えば、マルチパスの影響によって受信側で直接波と遅延波とが逆相となるキャリアにより受信電波強度が落ち込むというディップ現象を生じた場合であっても、何れかの搬送波により受信を行うことができる。
しかし、この周波数ダイバーシティ方式では、同一信号を同時に送信するため、それだけ伝送レートが低下することになる。現状の技術では、例えばIEEE(米国電気電子学会)の802標準化委員会のワーキンググループによるIEEE802.11a規格における無線伝送速度の最大値は54Mbps(ビット/秒)であり、有線による伝送速度と比べて十分とは言えない。
一方、高速通信の手段として既存の電力線を伝送路として利用した通信システムが近年注目されている。この通信システムは、既存の電力線を利用することにより新たに通信線を敷設することなしに、しかも100Mbps以上の高速の通信を実現できる技術として期待されている。
しかしながら、この電力線を利用した通信システムは、通信を行う家屋の構造によってその振る舞いが異なり、また、生活リズムに起因して生じるノイズ(コードの抜き差しやドライヤ等によるノイズなど)による影響を受け易いという問題がある。そのため、電力線を利用した伝送路の状態に応じて変復調方式を変更する技術なども提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−201130号公報(図5) 特開平10−336159号公報(図1) 特開2004−23311号公報(図1)
上述のように無線伝送路においては通信経路の状態によって通信性能が左右され、方式上の工夫をしても伝送速度を向上させることは容易ではない。一方、近年注目される電力線による伝送路も各種要因により影響を受けるため、その通信品質を保証することは困難である。
そこで、本発明の目的は、無線伝送路および電力線の伝送路の両者を同時に使用して通信状態に応じた伝送形態によって両者の通信品質を補完し合いながら効率の良い伝送を実現することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、送信データを分配するデータ分配手段と、上記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段とを具備することを特徴とする送信装置である。これにより、受信側にて分配順序に従って併合できる状態で送信データが同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記データ分配手段が、上記分配された送信データ同士が実質的に等しい時間長で送信されるように上記送信データを分配する。これにより、同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信される時間長が揃い、伝送効率を向上させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により上記前回のデータ送信において送信データの何れかの受信に失敗したと判別された場合には前回と同じ送信データを再送するように分配することができる。これにより、再送のための制御を簡略にするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により上記前回のデータ送信において送信データの何れかの受信に失敗したと判別された場合には当該失敗に係る送信データを同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信するように分配することができる。これにより、受信に失敗したデータをより確実に送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記送信手段が、上記失敗に係る送信データを同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信する際には上記前回のデータ送信において送信データの受信に成功した伝送路の変調モードと同じ変調モードで送信することができる。これにより、実績のある変調モードによってより確実に送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により上記前回のデータ送信において送信データの受信に失敗したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信を行わないように送信データを分配することができる。これにより、受信の失敗頻度の高い伝送路は通信状態が悪化しているものとみなして送信中止にするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して上記前回のデータ送信における送信データの受信に失敗したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信を行わないように送信データを分配することができる。これにより、所定回数以上連続して受信に失敗した伝送路は通信状態が悪化しているものとみなして送信中止にするという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により上記レスポンスの受信に成功したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信を行うように送信データを分配することができる。これにより、受信の成功頻度の高くなった伝送路は通信状態が改善しているものとみなして送信再開するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して上記レスポンスの受信に成功したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信を行うように送信データを分配することができる。これにより、所定回数以上連続して受信に成功した伝送路は通信状態が改善しているものとみなして送信再開するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により上記前回のデータ送信において送信データの受信に失敗したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のある変調モードにより行うように送信データを分配することができる。これにより、受信の失敗頻度の高い伝送路は通信状態が悪化しているものとみなしてより雑音耐性のある変調モードにより送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して上記前回のデータ送信における送信データの受信に失敗したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のある変調モードにより行うように送信データを分配することができる。これにより、所定回数以上連続して受信に失敗した伝送路は通信状態が悪化しているものとみなしてより雑音耐性のある変調モードにより送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により上記レスポンスの受信に成功したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のない変調モードにより行うように送信データを分配することができる。これにより、受信の成功頻度の高くなった伝送路は通信状態が改善しているものとみなしてより雑音耐性のない変調モードにより送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段をさらに具備し、上記データ分配手段は、上記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して上記レスポンスの受信に成功したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のない変調モードにより行うように送信データを分配することができる。これにより、所定回数以上連続して受信に成功した伝送路は通信状態が改善しているものとみなしてより雑音耐性のない変調モードにより送信するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、データ送信に先立ち各伝送路の空き状況を報告するキャリアセンス手段をさらに具備し、上記送信手段は、上記キャリアセンス手段により空いていないと報告された伝送路への上記データ送信を行わず且つ当該伝送路以外の伝送路における上記データ送信を開始した後で上記空いていないと判断された伝送路に空きが生じた場合にも上記空いていないと判断された伝送路への上記データ送信を行わないようにすることができる。これにより、送信のための制御を簡略にするという作用をもたらす。
また、本発明の第2の側面は、分配されてその分配順序を付加されたデータを同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により受信するデータ受信手段と、上記分配順序に従って上記受信したデータを併合するデータ併合手段とを具備することを特徴とする受信装置である。これにより、送信側で分配されたデータを同時に無線伝送路および電力線伝送路により受信して併合するという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記無線伝送路および電力線伝送路毎にデータ受信状態を判別するデータ判別手段と、このデータ判別手段による全ての判別結果を含む同一のレスポンスを上記無線伝送路および電力線伝送路の全てに出力するレスポンス出力手段とをさらに具備することができる。これにより、何れかの伝送路の通信状態が悪化している場合でもデータ送信元に対してより確実にレスポンスを返送するという作用をもたらす。
また、本発明の第3の側面は、無線により通信を行う送信装置および受信装置を具備する通信システムであって、上記送信装置は、送信データを分配するデータ分配手段と、上記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段とを備え、上記受信装置は、上記分配順序を付加されたデータを同時に上記無線伝送路および上記電力線伝送路により受信するデータ受信手段と、上記分配順序に従って上記受信したデータを併合するデータ併合手段と、上記無線伝送路および電力線伝送路毎にデータ受信状態を判別するデータ判別手段と、このデータ判別手段による全ての判別結果を含む同一のレスポンスを上記無線伝送路および電力線伝送路の全てにより上記装置装置に出力するレスポンス出力手段とを備えることを特徴とする通信システムである。これにより、送信側で分配されたデータに分配順序を付加して同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信し、受信側にて分配順序に従ってデータを併合するという作用をもたらす。
また、本発明の第4の側面は、送信データを分配する手順と、上記分配された送信データに分配順序を付加する手順と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する手順とを具備することを特徴とする処理方法である。これにより、受信側にて分配順序に従って併合できる状態で送信データが同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信されるという作用をもたらす。
また、本発明の第5の側面は、送信データを分配する手順と、上記分配された送信データに分配順序を付加する手順と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路の何れかの伝送路において上記送信データの受信に失敗した場合には当該送信と同じ送信データを再送するように分配する手順とを具備することを特徴とする処理方法である。これにより、再送のための制御を簡略にするという作用をもたらす。
また、本発明の第6の側面は、送信データを分配する手順と、上記分配された送信データに分配順序を付加する手順と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路の何れかの伝送路において上記送信データの受信に失敗した場合には当該失敗に係るデータを同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信するように分配する手順とを具備することを特徴とする処理方法である。これにより、受信に失敗したデータをより確実に送信するという作用をもたらす。
また、本発明の第7の側面は、分配されてその分配順序を付加されたデータを同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により受信する手順と、上記分配順序に従って上記受信したデータを併合する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路毎にデータ受信状態を判別する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路毎のデータ受信状態の判別結果を含む同一のレスポンスを上記無線伝送路および電力線伝送路の全てに出力する手順とを具備することを特徴とする処理方法である。これにより、何れかの伝送路の通信状態が悪化している場合でもデータ送信元に対してより確実にレスポンスを返送するという作用をもたらす。
また、本発明の第8の側面は、送信データを分配する手順と、上記分配された送信データに分配順序を付加する手順と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。これにより、受信側にて分配順序に従って併合できる状態で送信データが同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信されるという作用をもたらす。
また、本発明の第9の側面は、送信データを分配する手順と、上記分配された送信データに分配順序を付加する手順と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路の何れかの伝送路において上記送信データの受信に失敗した場合には当該送信と同じ送信データを再送するように分配する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。これにより、再送のための制御を簡略にするという作用をもたらす。
また、本発明の第10の側面は、送信データを分配する手順と、上記分配された送信データに分配順序を付加する手順と、上記分配順序が付加された上記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路の何れかの伝送路において上記送信データの受信に失敗した場合には当該失敗に係るデータを同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信するように分配する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。これにより、受信に失敗したデータをより確実に送信するという作用をもたらす。
また、本発明の第11の側面は、分配されてその分配順序を付加されたデータを同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により受信する手順と、上記分配順序に従って上記受信したデータを併合する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路毎にデータ受信状態を判別する手順と、上記無線伝送路および電力線伝送路毎のデータ受信状態の判別結果を含む同一のレスポンスを上記無線伝送路および電力線伝送路の全てに出力する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。これにより、何れかの伝送路の通信状態が悪化している場合でもデータ送信元に対してより確実にレスポンスを返送するという作用をもたらす。
本発明によれば、無線通信システムにおいて無線伝送路および電力線の伝送路の両者を同時に使用して、通信状態に応じた伝送形態によって両者の通信品質を補完し合いながら効率の良い伝送を実現するという優れた効果を奏し得る。また、このように異なる種類の伝送路を同時に使用することにより、経路が分散されて、盗聴によるデータの漏洩を防止するという効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるデータ分配の概要を示す図である。送信装置における送信対象のデータは、先頭からD1とD2、D3とD4、といった具合に順次分割される。そして、分割されたデータは例えばデータD1を無線による伝送路Aで、データD2を電力線による伝送路Bでといった具合に複数の異なる伝送路に分配されて送信される。この図1では、伝送路AおよびBという2つの伝送路に分配する例が示されているが、分配する伝送路の数は適宜設定することができる。
分配されたデータD1およびD2は、無線による伝送路Aおよび電力線による伝送路Bによりそれぞれ同時に送信される。各伝送路における変調モードは一致している必要はないが、送信に要する時間長が略一致するようにデータ分割の際のビット数を設定することが望ましい。データD1およびD2が送信された後には、データD3およびD4が伝送路AおよびBによりそれぞれ同時に送信される。各伝送路における通信状態が許す限り、このような伝送路AおよびBによる同時送信が順次行われる。
本発明の実施の形態では、一方の伝送路の種類として無線伝送路を想定し、他方の伝送路の種類として電力線による伝送路を想定する。無線伝送路の具体的な周波数については特に制約はないが、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)における使用を想定すると、例えば、2.4GHz帯や5GHz帯を使用することが考えられる。一方、電力線による伝送路では、一般的に短波帯すなわち3MHzから30MHzの周波数帯域が用いられる。また、変調方式としては、マルチパス対策や、他システムへの部分的な干渉除去がし易いという観点から、一般的にOFDM方式が用いられる。
図2は、本発明の実施の形態における端末局または基地局の構成を示す図である。この端末局または基地局は、無線伝送路の一例としての2.4GHz帯および電力線による伝送路の一例としての短波帯用の送信装置または受信装置としての機能を有する。すなわち、2.4GHz帯用のアンテナ101と、切替器103と、パワーアンプ104と、受信部110と、送信部120とを備えるとともに、短波帯用のプラグ201と、結合器202と、切替器203と、パワーアンプ204と、受信部210と、送信部220とを備える。従って、2.4GHz帯における送受信と短波帯における送受信とを同時に行うことができる。
アンテナ101は、2.4GHz帯の高周波信号を送受信するために用いられる。切替器103は、2.4GHz帯における受信部110と送信部120とを切替えてアンテナ101に接続するものである。切替器203は、短波帯における受信部210と送信部220とを切替えて結合器202に接続するものである。プラグ201は、電力線のコンセントに接続される電源コードのプラグである。結合器202は、短波帯の信号と電力線とを結合させるためのカップラである。
2.4GHz帯および短波帯の受信部110および210は、それぞれ2.4GHz帯および短波帯における信号を受信して復調および復号するものである。一方、2.4GHz帯および短波帯の送信部120および220は、それぞれ2.4GHz帯および短波帯における信号を送信するために符号化および変調するものである。2.4GHz帯および短波帯の送信部120および220の出力部には、それぞれパワーアンプ104および204が接続されている。このパワーアンプ104および204は、送信信号を増幅する。
端末局または基地局は通信制御部300をさらに有する。この通信制御部300は主として論理層の処理を行うものであり、論理層制御部340と、メモリ350と、物理層インターフェース360とを含む。論理層制御部340は、論理層として例えばデータリンク層におけるMAC(メディアアクセス制御)副層のフレームを処理する。メモリ350は、論理層制御部340による処理に必要な作業データ等を保持するものである。物理層インターフェース360は、2.4GHz帯および短波帯の受信部110および210ならびに送信部120および220により実現される物理層とのやりとりを行うインターフェースである。
端末局または基地局は周辺インターフェース400をさらに有する。端末局の場合は、周辺インターフェース400としてホストインターフェースが使用され、このホストインターフェースのポート409にはコンピュータ等のホスト機器が接続される。一方、基地局の場合は、周辺インターフェース400としてネットワークインターフェースが使用され、このネットワークインターフェースのポート409にはインターネット等を利用するためのモデム等が接続される。
なお、ここでは、2.4GHz帯における受信部110および送信部120と短波帯における受信部210および送信部220とをそれぞれ1組ずつ設けた例を挙げて説明したが、本発明はそれぞれの送受信部について複数組設けることを妨げない。特に、無線伝送路については、例えば2.4GHzおよび5GHzといった異なる周波数帯を用いて複数の無線伝送路による通信を行ってもよく、また、同一周波数帯における異なるチャネルを用いた無線伝送路により通信を行ってもよい。さらに、同一チャネルにおいて異なる伝達関数を有する伝送路により通信を行うようにしてもよい。
図3は、本発明の実施の形態における端末局または基地局の受信部210の構成を示す図である。この受信部210は、アンテナ201により受信した短波帯の高周波信号を中間信号に変換して復調および復号するものである。OFDM方式を想定すると、この受信部210は、ダウンコンバータ211と、直交復調器212と、離散フーリエ変換器213と、差動復号器214と、デマップ回路215と、誤り訂正回路216とを有する。
ダウンコンバータ211は、短波帯の信号を所定の中間周波数帯の中間信号に変換する。直交復調器212は、ダウンコンバータ211により変換された中間信号を直交検波して、中間信号と同相の同相信号(I信号)および中間信号の直交成分である直交信号(Q信号)からなるベースバンド信号を抽出する。離散フーリエ変換器213は、直交復調器212により抽出されたベースバンド信号をガード期間を除いた有効シンボル期間でフーリエ変換して各副搬送波毎に複素データを復調する。
差動復号器214は、離散フーリエ変換器213により復調された複素データを差動復号するものであり、例えばPSK方式において利用される。デマップ回路215は、差動復号器214により復号された複素データをデマップしてデータシンボルを取り出す。誤り訂正回路216は、ビタビ復号等によりデータの訂正を行う。このようにして得られたデータは通信制御部300の物理層インターフェース360に出力される。
ここでは短波帯受信部210について説明したが、2.4GHz帯受信部110も同様の構成により、アンテナ101により受信した2.4GHz帯の信号を中間信号に変換して復調および復号する。
図4は、本発明の実施の形態における端末局または基地局の送信部220の構成を示す図である。この送信部220は、物理層インターフェース360からのデータを符号化および変調して高周波信号に変換してアンテナ201に向けて出力するものである。OFDM方式を想定すると、この送信部220は、誤り訂正符号化回路221と、マップ回路222と、差動符号化器223と、逆離散フーリエ変換器224と、直交変調器225と、アップコンバータ226とを有する。
誤り訂正符号化回路221は、ビットレートに応じて畳み込み符号等で符号化する。マップ回路222は、誤り訂正符号化回路221により誤り符号化されたデータを複素データシンボルにマッピングする。差動符号化器223は、マップ回路222によりマッピングされた複素データシンボルを差動符号化して各副搬送波毎に複素データを割り当てる。
逆離散フーリエ変換器224は、差動符号化器223により差動符号化された複素データを逆フーリエ変換により変調して、ベースバンド信号(I信号およびQ信号)を出力する。直交変調器225は、ベースバンド信号を直交変調して所定の中間周波数帯の中間信号を生成する。アップコンバータ226は、直交変調器225により生成された中間信号を短波帯の信号に変換してアンテナ201に向けて出力する。
なお、ここでは短波帯送信部220について説明したが、2.4GHz帯送信部120も同様の構成により、物理層インターフェース360からのデータを符号化および変調して2.4GHz帯の信号に変換してアンテナ101に向けて出力する。
図5は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の機能構成を示す図である。このデータ送信制御機能は、データバッファ332に保持されたデータを分配するデータ分配部331と、周波数帯A(例えば2.4GHz帯)におけるデータ分配を制御する分配制御部A310と、周波数帯B(例えば短波帯)におけるデータ分配を制御する分配制御部B320とからなる。
分配制御部A310は、キャリアセンス部A311と、レスポンス判別部A312と、カウンタA313と、データ出力部A315とからなる。キャリアセンス部A311は、周波数帯Aにおける空き状況をデータ出力部A315、レスポンス判別部A312およびデータ分配器331に報告する。キャリアセンス部A311により周波数帯Aが空いていないと報告された場合、データ出力部A315はデータを出力しない。その結果、周波数帯Bが空いていれば周波数帯Bだけでデータ送信が行われることになる。その場合、周波数帯Bにおけるデータ送信が開始されてしまうと、その後で周波数帯Aが空いたことが判明したとしてもその回の周波数帯Aにおけるデータ転送は行われないように制御することが望ましい。これは、各周波数帯におけるデータ送信のタイミングにずれが生じることによる制御の複雑化を回避するためである。また、レスポンス判別部A312およびデータ分配器331は、キャリアセンス部A311により周波数帯Aが空いていないと報告された場合、実際のレスポンスを待つことなく次のデータ送信に関する制御を行うことができる。
レスポンス判別部A312は、周波数帯Aにおける前回のデータ送信に対するレスポンスを判別してその結果をデータ分配部331、カウンタA313およびカウンタB323に供給する。データ分配部331は、データバッファ332からのデータを後述のように順次、データ出力部A315およびデータ出力部B325に分配していく。但し、次のようにカウンタA313の状態に応じて、周波数帯Aにおけるデータ送信を中止(すなわち、送信中止モードへ移行)し、または再開(すなわち、送信モードへ移行)する。
カウンタA313は、成功カウンタAおよび失敗カウンタAからなる。成功カウンタAは、周波数帯Aにおけるデータ送信に対するレスポンスの受信に連続して成功した際の連続回数をカウントする。一方、失敗カウンタAは、周波数帯Aにおける送信データの受信に連続して失敗した際の連続回数をカウントする。データ分配部331は、失敗カウンタAの値が所定回数以上を示した場合、それ以降は周波数帯Aにおけるデータ送信を行わないように送信データを分配する。すなわち、周波数帯Aに関し送信モードから送信中止モードに移行する。一方、データ分配部331は、送信中止モードにおいて成功カウンタAの値が所定回数以上を示した場合、それ以降は周波数帯Aにおけるデータ送信を行うように送信データを分配する。すなわち、周波数帯Aに関し送信中止モードから送信モードに移行する。
なお、カウンタA313にはレスポンス判別部A312およびレスポンス判別部B322の両者からレスポンス判別結果が供給されるようになっており、何れか一方の周波数帯における通信状態が悪化してレスポンスを受信できないような場合であっても、少なくとも一方の周波数帯においてレスポンスを受信できれば、全ての周波数帯におけるデータの受信状態を認識することができる。
ここでは分配制御部A310について説明したが、分配制御部B320も同様の構成により周波数帯Bにおけるデータ分配を制御する。データ分配部331における周波数帯Bにおけるデータ送信の中止および再開についても、周波数帯Aの状態に依存せず、カウンタB323の状態に応じて独立して制御される。
図6は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の機能構成を示す図である。このデータ受信制御機能は、各周波数帯において受信したデータを併合してデータバッファ372に保持させるデータ併合部371と、周波数帯A(例えば2.4GHz帯)におけるデータ併合を制御する併合制御部A350と、周波数帯B(例えば短波帯)におけるデータ併合を制御する併合制御部B360とからなる。
併合制御部A350は、データ判別部A351と、レスポンス出力部A352とからなる。また、併合制御部B360は、データ判別部B361と、レスポンス出力部B362とからなる。ここで、データ判別部A351は、周波数帯Aにおけるデータ受信状態を判別して、その結果をデータ併合部371およびレスポンス出力部A352およびB362に供給する。また、データ判別部B361は、周波数帯Bにおけるデータ受信状態を判別して、その結果をデータ併合部371およびレスポンス出力部A352およびB362に供給する。
レスポンス出力部A352は、データ判別部A351による周波数帯Aにおけるデータ受信状態の判別結果およびデータ判別部B361による周波数帯Bにおけるデータ受信状態の判別結果を併せて、周波数帯Aにおけるレスポンスとして出力する。また、レスポンス出力部B362は、データ判別部A351による周波数帯Aにおけるデータ受信状態の判別結果およびデータ判別部B361による周波数帯Bにおけるデータ受信状態の判別結果を併せて、周波数帯Bにおけるレスポンスとして出力する。すなわち、各周波数帯におけるレスポンスには、全ての周波数帯におけるデータ受信状態の判別結果が含まれることになる。
図7は、本発明の実施の形態におけるデータパケットのフレーム構成を示す図である。このデータパケットは、端末局または基地局からデータを送信する際に用いられるものであり、物理層ヘッダ610と、MACヘッダ620と、ペイロード630とからなる。物理層ヘッダ610は、物理層として例えばPLCP(物理層コンバージェンスプロトコル)副層における情報を伝達するPLCPフレームのヘッダであり、伝送速度、変調方式やPLCPフレームの長さ等を示すフィールドを含む。MACヘッダ620は、MAC副層における情報を伝達するMACフレームのヘッダであり、フレームの種類やフレームの送受信アドレス等を示すフィールドを含む。ペイロード630は、MACフレームのペイロードであり、データ631およびCRC632を含む。
本発明の実施の形態では、データパケットにおけるMACヘッダ620に使用状況621、順序622、および、CRC623の各フィールドを含んでいる。使用状況621は、このフレームが送信された際の各周波数帯の使用状況を示すフィールドであり、各周波数帯毎に1ビットが割り当てられている。例えば、1ビット目が「0」の場合に2.4GHz帯は未使用であることを示し、「1」の場合に2.4GHz帯が使用されていることを示す。同様に、2ビット目が「0」の場合に短波帯は未使用であることを示し、「1」の場合に短波帯が使用されていることを示す。これにより、フレームを受信した受信部110および210は、他の周波数帯において同時に送信されたフレームが存在するか否かを知ることができる。順序622は、同時に送信されたデータ同士の順序関係を示すフィールドであり、例えば同時に2つのデータが分配されるものとすると、「0」の場合に前半データであることを示し、「1」の場合に後半データであることを示す。CRC623は、MACヘッダ620におけるデータ誤りを検出するための巡回型冗長チェック符号である。
フレーム送信の際、通信制御部300のデータ分配部331は、これら周波数帯621および順序622を生成してMACヘッダ620に付加する。一方、フレーム受信側では、通信制御部300のデータ併合部371が順序622に従ってデータをデータバッファ372に格納する。
ここで、データ631の分配は以下の条件により行われる。
図8は、本発明の実施の形態におけるデータ分配の例を示す図である。転送対象のデータ601を2つに分配してデータパケット602および603により送信する例について説明する。この例では、転送データ601が1512バイトであり、データパケット602に含まれるデータが504バイト、データパケット603に含まれるデータが1008バイトとなっている。分配する為の条件として、データパケット602では変調モードがQPSKで符号化率が1/2、データパケット603では変調モードが16QAMで符号化率が1/2としている。この条件により、データパケット602に含まれる504バイトのデータとデータパケット603に含まれる1008バイトのデータとで送信に要する時間が等しくなる。
前半部および後半部の変調方式に関わるビット数をそれぞれm1およびm2とし、符号化率をそれぞれr1およびr2とすると、
m1×r1 : m2×r2
の比に従ってデータを分配すれば両者の送信時間が等しくなる。上述の例では、
2×(1/2): 4×(1/2)= 1 : 2
であり、前半部と後半部との比が1対2になる。また、他の例として、前半部の変調モードがBPSKで符号化率が1/2、後半部の変調モードが64QAMで符号化率が3/4とすると、
1×(1/2): 6×(3/4)= 1 : 9
となる。このようなデータ分配を行うことにより送信に要する時間を等しくすることができる。
なお、MACヘッダやデータのCRCまで加味した詳細な計算は以下のようになる。但し、物理層ヘッダは各送信毎に変調モードを変動させず、同一の変調モードであることを仮定する。MACヘッダを30バイト、データのCRCを4バイト、送信データのバイト数をd、前半部および後半部のデータのバイト数をそれぞれd1およびd2、変調方式に関わるビット数をそれぞれm1およびm2、符号化率をそれぞれr1およびr2とすると、前半部および後半部のデータ送信時間を等しくするという条件から以下の式が成り立つ。
(30+d1+4)/(m1×r1)=(30+d2+4)/(m2×r2)
d=d1+d2
これをd1およびd2について解くと、
d1=d×(m1×r1)/(m1×r1+m2×r2)
+34×(m1×r1−m2×r2)/(m1×r1+m2×r2)
d2=d×(m2×r2)/(m1×r1+m2×r2)
+34×(m2×r2−m1×r1)/(m1×r1+m2×r2)
となる。
また、物理層ヘッダの一部で変調モードに依存して送信される情報が含まれてパケットが定義されている場合には、上両式の右辺第二項の「34」に相当する所の値が適宜変更される。もちろん、MACヘッダのデータ長が異なれば、この「34」に相当する所の値が適宜変更される。
図9は、本発明の実施の形態におけるレスポンスパケットのフレーム構成を示す図である。このレスポンスパケットは、データを受信した端末局または基地局からデータ送信元の端末局または基地局に返送されるものであり、物理層ヘッダ640と、MACヘッダ650と、ペイロード660とからなる。物理層ヘッダ640がPLCP副層における情報を伝達するPLCPフレームのヘッダであり、MACヘッダ650がMAC副層における情報を伝達するMACフレームのヘッダである点は、図7におけるデータパケットの物理層ヘッダ610およびMACヘッダ620と同様である。
本発明の実施の形態におけるレスポンスパケットでは、ペイロード660において状態661およびCRC662の各フィールドを含んでいる。状態661は、分配されたデータの受信状態を示すフィールドである。また、CRC662はMACヘッダ650およびペイロード660におけるデータ誤りを検出するための巡回型冗長チェック符号である。
状態661は、分配されて同時に送信されたデータに関する受信状態を全て含む。従って、例えば周波数帯Aにおけるレスポンスパケットであっても周波数帯Aのみならず周波数帯Bの受信状態も含む。そのため、状態661は、分配されたデータの数に応じた情報を含み、データが2つに分配されて送信された場合には例えば1ビット目で前半部の受信状態を示し、2ビットで後半部の受信状態を示すものとすることができる。すなわち、前半部の受信に成功した場合には1ビット目が「0」、前半部の受信に失敗した場合には1ビット目が「1」となる。同様に、後半部の受信に成功した場合には2ビット目が「0」、後半部の受信に失敗した場合には2ビット目が「1」となる。
このレスポンスパケットの状態661は、データを受信した端末局または基地局の通信制御部300のデータ判別部A351およびB361における判別結果に基づいてレスポンス出力部A352およびB362により生成される。このレスポンスパケットはデータ送信元の端末局または基地局に返送されて、データ送信元の端末局または基地局のレスポンス判別部A312およびB322において状態661が判別される。
次に本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作について図面を参照して説明する。
図10は、本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作の一例を示すシーケンスチャートである。ここでは、基地局から端末局に対して周波数帯A(例えば、2.4GHz帯)による無線伝送路および周波数帯B(例えば、短波帯)による電力線伝送路を使用してデータを送信するものとする。基地局における周波数帯Aによる処理を「基地局A」、基地局における周波数帯Bによる処理を「基地局B」、端末局における周波数帯Aによる処理を「端末局A」、また、端末局における周波数帯Bによる処理を「端末局B」として表している。
まず、基地局はデータをデータD1とデータD2に分配して、データD1を周波数帯Aで、データD2を周波数帯Bで、両者を同時に送信(131、231)する。端末局はこれらデータD1およびデータD2の受信に成功したものとする。端末局Aおよび端末局Bの右側に記載された「OK」または「NG」がデータの受信状態としてそれぞれ「成功」または「失敗」を示している。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(141、241)する。基地局はこれらレスポンス141および241の受信に成功したものとする。基地局Aおよび基地局Bの左側に記載された「OK」または「NG」がレスポンスの受信状態としてそれぞれ「成功」または「失敗」を示している。
続いて基地局はデータをデータD3とデータD4に分配して、データD3を周波数帯Aで、データD4を周波数帯Bで、両者を同時に送信(132、232)する。端末局はデータD4の受信に成功したが、データD3の受信には失敗したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(142、242)する。基地局はこれらレスポンス142および242の受信に成功したものとする。
これらレスポンス142および242によりデータD3が受信できなかったことが判明するため、データ分配部331は再度データD3を周波数帯Aで、データD4を周波数帯Bで、両者を同時に送信(133、233)する。このときも、端末局はデータD4の受信に成功したが、データD3の受信に失敗したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして、周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(143、243)する。ここで、基地局はレスポンス243の受信に成功したがレスポンス143の受信には失敗したものとする。
レスポンス243には周波数帯Bにおける受信状態だけでなく周波数帯Aにおける受信状態も含まれているため、データ分配部331はデータD3が送信できなかったことを認識し、再度データD3およびデータD4の送信を試みる。ここで、周波数帯Aにおける通信状態が悪化して、データD3およびデータD4の再送に成功しなかった場合を想定する。データ分配部331がデータD3およびデータD4をn回連続して送信(134、234)したにもかかわらず、このときも、端末局はデータD4の受信に成功したが、データD3の受信に失敗したものとする。
データD3が周波数帯Aにおいて正常に受信されなかった連続回数は、カウンタA313の失敗カウンタAによりカウントされる。レスポンス244によりデータD3が受信されなかったことが通知され、周波数帯Aにおける送信データの受信に連続してn回失敗したことが判明すると、周波数帯Aにおける通信状態が悪化したものとして、それ以降は周波数帯Aによるデータ転送が行われなくなる。そして、受信されていないデータD3は、周波数帯Bにおいて送信(235)され、これは無事に受信される。このデータD3の送信235に対して、周波数帯Bにおけるレスポンス245の受信が失敗しても、周波数帯Bにおけるレスポンス145の受信が成功することにより、データD3の送信235が成功した旨が基地局において認識される。
周波数帯Aにおけるデータ送信は中止されているため、これに続くデータD5以降は周波数帯Bにおいて順次送信(236)されるが、これに対するレスポンス146および246は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおいてそのまま継続される。これらレスポンス146および246においては、送信が中止されている周波数帯Aにおける受信状態は「失敗」であるとして通知される。
図11は、図10の例におけるデータ再送処理の判断の内容について示す図である。図10の例では、周波数帯AにおいてデータD3(132)の受信に失敗した際、周波数帯AにおいてデータD3を再送(133)すると同時に、正常に受信されているデータD4も周波数帯Bにおいて再送(233)している。この場合の判断は次のようになる。まず、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れにおいてもレスポンスが受信できない場合(ステップS931)、送信データが受信できているのか否かの判断ができないため、再度周波数帯Aおよび周波数帯Bにおいてデータを再送する(ステップS934)。なお、ステップS931において、キャリアセンスの結果として、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れにおいてもデータ送信を行うことができない場合もこれに含まれる。
また、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れかにおいてレスポンスが受信できたものの、その内容から何れかの送信データが受信できなかった(ステップS933)ことが判明した場合、再度周波数帯Aおよび周波数帯Bにおいて各データを再送する(ステップS934)。また、キャリアセンスの結果、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れかにおいてデータ送信を行うことができない場合も同様にステップS934が実行される。
一方、レスポンスの内容から送信データが全て受信できたことが判明した場合(ステップS933)には、次のデータが新たに送信される(ステップS935)。なお、データ送信が再送によるものであって前回までに受信に成功しているデータがある場合には、そのデータも含めてステップS933における成否の判断が行われる。
図12は、本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作の他の例を示すシーケンスチャートである。ここでは、図10の最後の状態のように、周波数帯Aにおける送信が中止されている状態を想定する。そのため、基地局はデータD11を周波数帯Bで送信(251)する。端末局はデータD11の受信に成功したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして、周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(161、261)する。但し、送信が中止されている周波数帯Aにおける受信状態は「失敗」であるとして通知される。基地局は周波数帯Bによるレスポンス261を正常に受信したが、周波数帯Aによるレスポンス161は受信できなかったものとする。
続いて基地局はデータD12を周波数帯Bで送信(252)する。端末局はデータD12の受信に成功したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして、周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(162、262)する。基地局はこれらレスポンス162および262の受信に成功したものとする。
さらに基地局はデータD13を周波数帯Bで送信(253)する。端末局はデータD13の受信に成功したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして、周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(163、263)する。基地局はこれらレスポンス163および263の受信に成功したものとする。
同様の処理を繰り返し、基地局がデータD21を周波数帯Bで送信(254)し、そのレスポンス164および264が基地局において無事に受信されたものとする。
レスポンスが周波数帯Aにおいて正常に受信された連続回数は、カウンタA313の成功カウンタAによりカウントされる。レスポンス164が正常に受信され、周波数帯Aにおけるレスポンスの受信が連続してm回成功したことが判明すると、周波数帯Aにおける通信状態が改善したものとして、それ以降は周波数帯Aによるデータ転送が行われるようになる。そのため、続くデータD22およびデータD23は、周波数帯Aおよび周波数帯Bに分配されて、同時に送信(155、255)される。
図13は、本発明の実施の形態におけるカウンタA313による送信の中止および再開の制御について示す図である。この図では、カウンタA313における成功カウンタAをOK_A、失敗カウンタAをNG_Aにより表している。
失敗カウンタA(NG_A)は、予めゼロクリアされる(ステップS910)。周波数帯Aにおける送信データの受信に成功すると(ステップS911)、失敗カウンタAはゼロクリアされる(ステップS912)。一方、周波数帯Aにおける送信データの受信に失敗すると(ステップS911)、失敗カウンタAは1つ加算される(ステップS913)。その結果、失敗カウンタAが所定の回数「n」以上になると(ステップS914)、周波数帯Aにおけるデータの送信はそれ以降中止される(ステップS915)。周波数帯Aにおけるデータの送信がされている状態(送信モード)では、これらステップS911乃至S914の判断が繰り返される。
成功カウンタA(OK_A)は、予めゼロクリアされる(ステップS920)。周波数帯Aにおけるデータの送信が中止されている状態(送信中止モード)においても、レスポンスは周波数帯Aにおいても継続して送信される。周波数帯Aにおけるレスポンスの受信に成功すると(ステップS921)、成功カウンタAは1つ加算される(ステップS922)。一方、周波数帯Aにおけるレスポンスの受信に失敗すると(ステップS921)、成功カウンタAはゼロクリアされる(ステップS923)。その結果、成功カウンタAが所定の回数「m」以上になると(ステップS924)、周波数帯Aにおけるデータの送信はそれ以降再開される(ステップS925)。周波数帯Aにおけるデータの送信が中止されている状態(送信中止モード)では、これらステップS921乃至S924の判断が繰り返される。
図14は、本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作のさらに他の例を示すシーケンスチャートである。図10の例では、周波数帯AにおいてデータD3(132)の受信に失敗した際、周波数帯AにおいてデータD3を再送(133)すると同時に、既に正常に受信されているデータD4も周波数帯Bにおいて再送(233)している。この図14の例では、何れかの周波数帯においてデータの受信に失敗した場合には、既に正常に受信されているデータを送信せず、受信に失敗したデータを異なる周波数帯において同時に送信することにより通信効率を向上させるものである。
まず、基地局はデータをデータD31とデータD32に分配して、データD31を周波数帯Aで、データD32を周波数帯Bで、両者を同時に送信(171、271)する。端末局はこれらデータD31およびデータD32の受信に成功したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(181、281)する。基地局はこれらレスポンス181および281の受信に成功したものとする。
続いて基地局はデータをデータD33とデータD34に分配して、データD33を周波数帯Aで、データD34を周波数帯Bで、両者を同時に送信(172、272)する。端末局はデータD34の受信に成功したが、データD33の受信には失敗したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(182、282)する。基地局はこれらレスポンス182および282の受信に成功したものとする。
これらレスポンス182および282によりデータD33が受信できなかったことが判明するため、データ分配部331はデータD33を周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に送信(173、273)する。端末局は周波数帯AによるデータD33の受信に失敗したが、周波数帯BによるデータD33の受信に成功したものとする。この受信状態は同様にして端末局からのレスポンスにより周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者で同時に基地局に返送(183、283)される。ここで、基地局はレスポンス283の受信に成功したがレスポンス183の受信には失敗したものとする。
なお、このデータD33の送信(173、273)の際、周波数帯Aおよび周波数帯Bで変調モードを一致させることが望ましい。この場合、データD34(272)の受信に成功した周波数帯Bにおける変調モードを採用することが考えられるが、相対的に周波数帯Aの通信状態が良く、誤りの原因がビットエラーと考えられる場合等には受信に失敗した周波数帯Aにおける変調モードを採用することもできる。また、送受信装置の制約から変調モードを変更できない場合には変調モードを変更せずに送信してもよい。
レスポンス283によりデータD33が正常に受信されたことが判明すると、基地局は次の送信データをデータD35とデータD36に分配して、データD35を周波数帯Aで、データD36を周波数帯Bで、両者を同時に送信(174、274)する。端末局はデータD36の受信に成功したが、データD35の受信には失敗したものとする。端末局は周波数帯Aおよび周波数帯Bにおける受信状態をレスポンスとして周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に基地局に返送(184、284)する。ここで、基地局はレスポンス284の受信に成功したがレスポンス184の受信には失敗したものとする。
レスポンス284によりデータD35が受信できなかったことが判明するため、データ分配部331はデータD35を周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により同時に送信(175、275)する。以下、同様にして、何れかの周波数帯においてデータの受信に失敗した場合には、受信に失敗したデータが異なる周波数帯において同時に送信される。
図15は、図14の例におけるデータ再送処理の判断の内容の一例について示す図である。ここでは、周波数帯Aおよび周波数帯Bにより異なるデータが分配されて送信された場合を想定する。図14の例では、データD33の送信172のように一方の周波数帯において受信に失敗した際、周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者においてデータD33を送信(173、273)している。この場合の判断は次のようになる。まず、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れにおいてもレスポンスが受信できない場合(ステップS941)、送信データが受信できているのか否かの判断ができないため、再度周波数帯Aおよび周波数帯Bにおいて各データを再送する(ステップS944)。なお、ステップS941において、キャリアセンスの結果として、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れにおいてもデータ送信を行うことができない場合も同様にステップS944が実行される。
また、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れかにおいてレスポンスが受信できたものの、その内容から何れかの送信データが受信できなかったことが判明した場合(ステップS943)、受信できなかったデータを周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者により送信する(ステップS946)。なお、キャリアセンスの結果、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れかにおいてデータ送信を行うことができない場合も同様にステップS946が実行される。一方、全ての送信データが受信できたことが判明した場合(ステップS943)には、次のデータが新たに送信される(ステップS945)。なお、データ送信が再送によるものであって前回までに受信に成功しているデータがある場合には、そのデータも含めてステップS943における成否の判断が行われる。
図16は、図14の例におけるデータ再送処理の判断の内容の他の例について示す図である。ここでは、周波数帯Aおよび周波数帯Bにより同一のデータが同時に送信された場合を想定する。図14の例では、データD33の送信173および273のように周波数帯Aおよび周波数帯Bの両者によりデータを再送する場合が生じ得る。この場合の判断は次のようになる。まず、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れにおいてもレスポンスが受信できない場合(ステップS951)、送信データが受信できているのか否かの判断ができないため、再度周波数帯Aおよび周波数帯Bにおいて同一のデータ(失敗データ)を同時に再送する(ステップS954)。なお、ステップS951において、キャリアセンスの結果として、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れにおいてもデータ送信を行うことができない場合も同様にステップS954が実行される。
また、周波数帯Aおよび周波数帯Bの何れかにおいてレスポンスが受信できたものの、その内容から再送データが全て受信できなかったことが判明した場合(ステップS952)、やはり再度周波数帯Aおよび周波数帯Bにおいて同一のデータを再送する(ステップS954)。一方、何れかの周波数帯において再送データが受信できたことが判明した場合(ステップS952)には、次のデータが分配されて新たに送信される(ステップS955)。
次に、本発明の実施の形態における無線通信システムの構成例について説明する。
図17は、本発明の実施の形態における無線通信システムの一構成例を示す図である。基地局23は、ネットワークインターフェースを通じてネットワーク30に接続する。ネットワーク30としては、例えばインターネットやイントラネットを想定することができる。端末局11および12は、周辺インターフェースを通じてコンピュータ等に接続する。端末局11および12は、基地局23と無線伝送路または電力線40の伝送路を介して通信し、基地局23を経由してネットワーク30にアクセスする。
端末局11、12および基地局23は、それぞれのアンテナ14、15および26を介して無線伝送路における通信を行い、また、それぞれのプラグ17、18および29を電力線40のコンセント47、48および49に接続することにより電力線40の伝送路における通信を行う。
例えば、基地局21および端末局11が図2の構成により2つの伝送路による送受信を同時に行えるものとして、2.4GHz帯ではIEEE802.11g規格の無線伝送路による送受信を行い、短波帯では電力線40の伝送路による送受信を行うものとする。このとき、基地局21と端末局11との間では、2.4GHz帯の無線伝送路および短波帯の電力線40の伝送路によりデータを分配して同時に送受信することができる。
このように、本発明の実施の形態によれば、送信装置側でデータ分配部331により送信データを分配して異なる周波数帯の送信部120および220により同時に送信し、受信装置側で異なる周波数帯の受信部110および210により受信したデータをデータ併合部371により併合することにより、無線伝送路および電力線伝送路の両者を用いた効率の良いデータ通信を実現することができる。
なお、本発明の実施の形態では、受信側でデータの受信に連続して所定回数失敗した場合には送信側で送信を中止しているが、送信を中止する代わりに、より雑音耐性のある変調モードに移行するようにしてもよい。また、本発明の実施の形態では、送信中止の状態において送信側でレスポンスの受信に連続して所定回数成功した場合には送信を再開しているが、送信を中止せずに送信を継続させた上でレスポンスの受信に連続して所定回数成功した場合には、より雑音耐性のない変調モードに移行するようにしてもよい。ここで、雑音耐性については、変調方式64QAMで符号化率3/4による変調モード、変調方式64QAMで符号化率2/3による変調モード、変調方式16QAMで符号化率3/4による変調モード、変調方式16QAMで符号化率1/2による変調モード、変調方式QPSKで符号化率3/4による変調モード、変調方式QPSKで符号化率1/2による変調モード、変調方式BPSKで符号化率3/4による変調モード、変調方式BPSKで符号化率1/2による変調モードの順に、後者になるほど雑音耐性が高くなる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
本発明の活用例として、例えば無線通信システムにおいて無線伝送路および電力線の伝送路の両者により通信を行う際に本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態におけるデータ分配の概要を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局または基地局の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局または基地局の受信部210の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局または基地局の送信部220の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の機能構成を示す図である。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の機能構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータパケットのフレーム構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータ分配の例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるレスポンスパケットのフレーム構成を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作の一例を示すシーケンスチャートである。 図10の例におけるデータ再送処理の判断の内容について示す図である。 本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作の他の例を示すシーケンスチャートである。 本発明の実施の形態におけるカウンタA313による送信の中止および再開の制御について示す図である。 本発明の実施の形態における端末局および基地局の動作のさらに他の例を示すシーケンスチャートである。 図14の例におけるデータ再送処理の判断の内容の一例について示す図である。 図14の例におけるデータ再送処理の判断の内容の他の例について示す図である。 本発明の実施の形態における無線通信システムの一構成例を示す図である。
符号の説明
11、12 端末局
17、18、29 プラグ
23 基地局
30 ネットワーク
40 電力線
47、48、49 コンセント
101 アンテナ
103、203 切替器
104、204 パワーアンプ
110、210 受信部
120、220 送信部
201 プラグ
202 結合器
300 通信制御部
331 データ分配部
332 データバッファ
340 論理層制御部
350 メモリ
360 物理層インターフェース
371 データ併合部
372 データバッファ
400 周辺インターフェース
310、320 分配制御部
311、321 キャリアセンス部
312、322 レスポンス判別部
313、323 カウンタ
315、325 データ出力部
350、360 併合制御部
351、361 データ判別部
352、362 レスポンス出力部

Claims (8)

  1. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により前記前回のデータ送信において送信データの何れかの受信に失敗したと判別された場合には当該失敗に係る送信データを同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信するように分配し、
    前記送信手段は、前記失敗に係る送信データを同時に無線伝送路および電力線伝送路により送信する際には前記前回のデータ送信において送信データの受信に成功した伝送路の変調モードと同じ変調モードで送信する
    送信装置。
  2. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により前記レスポンスの受信に成功したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信を行うように送信データを分配する
    送信装置。
  3. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して前記レスポンスの受信に成功したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信を行うように送信データを分配する
    送信装置。
  4. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により前記前回のデータ送信において送信データの受信に失敗したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のある変調モードにより行うように送信データを分配する
    送信装置。
  5. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して前記前回のデータ送信における送信データの受信に失敗したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のある変調モードにより行うように送信データを分配する
    送信装置。
  6. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により前記レスポンスの受信に成功したと判別された頻度が同一の伝送路において所定基準を超えた場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のない変調モードにより行うように送信データを分配する
    送信装置。
  7. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    前記無線伝送路および電力線伝送路毎に前回のデータ送信に対するレスポンスを判別するレスポンス判別手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、前記レスポンス判別手段により同一の伝送路において所定回数以上連続して前記レスポンスの受信に成功したと判別された場合にはそれ以降当該伝送路における送信をより雑音耐性のない変調モードにより行うように送信データを分配する
    送信装置。
  8. 送信データを分配するデータ分配手段と、
    前記分配された送信データに分配順序を付加するデータ出力手段と、
    前記分配順序が付加された前記分配された送信データ同士を同時に少なくとも一つの無線伝送路および少なくとも一つの電力線伝送路により送信する送信手段と
    データ送信に先立ち各伝送路の空き状況を報告するキャリアセンス手段とを具備し、
    前記送信手段は、前記キャリアセンス手段により空いていないと報告された伝送路への前記データ送信を行わず且つ当該伝送路以外の伝送路における前記データ送信を開始した後で前記空いていないと判断された伝送路に空きが生じた場合にも前記空いていないと判断された伝送路への前記データ送信を行わない
    送信装置。
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