JP2002124460A - レジストパターンの形成方法 - Google Patents
レジストパターンの形成方法Info
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Abstract
とし、比較的厚さが厚く、かつ高解像度のレジストパタ
ーンの形成方法を提供する。 【解決手段】 被エッチング基板に水酸基を持つポリマ
ーおよび光酸発生剤を含むポジ型の化学増幅型レジスト
膜を形成する工程と、前記レジスト膜をシリコン元素を
含む化合物と気相中または液相中で反応させて前記レジ
スト膜表面の前記ポリマーをシリル化する工程と、シリ
ル化された前記レジスト膜にディープ紫外光または電離
放射線を選択的に照射して露光する工程と、前記露光後
の前記レジスト膜を水蒸気雰囲気中で加熱して前記レジ
スト膜表面の露光部においてシリル化されたポリマーを
脱シリル化する工程と、現像して前記露光部を所望深さ
選択的に除去する工程と、未露光部をマスクとして前記
露光部に位置するレジスト膜部分をさらに酸素含有ガス
を用いたドライエッチングにより除去する工程とを具備
する。
Description
の形成方法に関する。
グ基板にレジスト膜を形成し、このレジスト膜に所望の
波長を有する光を用いてパターン露光し、現像処理して
露光部(ポジ型レジストの場合)または未露光部(ネガ
型レジストの場合)を選択的に溶解除去することにより
形成される。
は、光の回折の影響により露光時の光波長の1/2程度
と考えられている。このため、微細なレジストパターン
を形成するには波長の短い光を使用して露光することが
考えられる。しかしながら、短波長化に伴って露光時の
レジスト膜に対する焦点深度が浅くなるため、厚いレジ
スト膜に対する露光マージンが低下してパターン露光に
忠実な高精度のレジストパターンの形成が困難になる。
造にした多層レジスト法が提案されているが、レジスト
パターンを形成するための工程数が増加するという問題
があった。
317号には、単一のレジスト膜の表面をシリル化して
そのシリル化層をパターニングし、さらに残存したシリ
ル化層をマスクとして下層のレジスト膜部分を酸素プラ
ズマにより除去してレジストパターンを形成する方法が
開示されている。この方法を以下に詳述する。
ォンのような感光剤およびノボラック樹脂のような水酸
基を持つポリマーを含むレジストを塗布、乾燥してレジ
スト膜を形成する。このレジスト膜を例えばヘキサメチ
ルジシラザンのようなシリコン含有化合物の気相に接触
させて前記レジスト膜表面と反応させてシリル化層を形
成する。つづいて、このレジスト膜のシリル化層に電子
線のような電離放射線を選択的に照射してパターン露光
する。この時、露光部において前記シリル化層に存在す
る感光剤が分解してアルカリ現像液に可溶な分解生成物
を生じる。ひきつづき、水酸化テトラメチルアンモニウ
ムのようなアルカリ現像液で処理することにより前記シ
リル化層の露光部が選択的に溶解除去される。次いで、
酸素を含むガスのドライエッチング(例えば酸素リアク
ティブイオンエッチング;酸素RIE)を行う。この
時、前記アルカリ現像により残存したシリル化層が酸素
RIEのマスクとして作用するため、前記シリル化層が
溶解除去されたレジスト膜の露光部がエッチング除去さ
れて表面にシリル化層を有するレジストパターンが形成
される。
発明において、酸素RIEのマスクとして作用するシリ
ル化層(シリル化パターン)の形成は感光剤を含むレジ
スト膜表面にシリル化層を形成する工程、パターン露光
によりシリル化層に存在する感光剤が分解してアルカリ
現像液に可溶な分解生成物を生じさせる工程、アルカリ
現像によりシリル化層の露光部を選択的に溶解除去する
工程によってなされる。
ポリフタル酸アルデヒド(溶解抑止剤)およびオムニウ
ム塩(光酸発生剤)を含む化学増幅型レジストが記載さ
れている。
つポリマーおよび光酸発生剤を含むポジ型の化学増幅型
レジスト膜表面の前記ポリマーをシリル化した後、ディ
ープ紫外光または真空紫外光や軟X線のような電離放射
線でパターン露光、水蒸気加熱を施して選択的にシリル
化されたポリマーを選択的に脱シリル化し、露光部のシ
リル化されたポリマーと未露光部の脱シリル化されたポ
リマーの現像液に対する溶解度差を利用して前記露光部
を選択的に溶解除去し、シリル化されたポリマーが残存
する未露光部を酸素ドライエッチングのマスクとして利
用して露光部を選択的にドライエッチングするレジスト
パターンの形成方法を提供するものである。
ターンの形成方法は、被エッチング基板に水酸基を持つ
ポリマーおよび光酸発生剤を含むポジ型の化学増幅型レ
ジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜をシリコン
元素を含む化合物と気相中または液相中で反応させて前
記レジスト膜表面の前記ポリマーをシリル化する工程
と、シリル化された前記レジスト膜にディープ紫外光ま
たは電離放射線を選択的に照射して露光する工程と、前
記露光後の前記レジスト膜を水蒸気雰囲気中で加熱して
前記レジスト膜表面の露光部においてシリル化されたポ
リマーを脱シリル化する工程と、前記レジスト膜を現像
して前記露光部を所望深さ選択的に除去する工程と、シ
リル化されたポリマーが残存する未露光部をマスクとし
て前記露光部に位置するレジスト膜部分をさらに酸素含
有ガスを用いたドライエッチングにより除去する工程と
を具備したことを特徴とするものである。
ーンの形成方法を詳細に説明する。
酸基を持つポリマーおよび光酸発生剤を含むポジ型の化
学増幅型レジストの溶液を塗布し、乾燥することにより
レジスト膜を形成する。つづいて、このレジスト膜をシ
リコン元素を含む化合物と気相中または液相中で反応
(シリル化)させて前記レジスト膜表面の前記ポリマー
をシリル化する。
リコン基板、化合物半導体基板、ガラス基板、またはこ
れら基板上に各種金属、半導体およびそれらの酸化物、
窒化物などの膜を形成した構造のものを挙げることがで
きる。
は、例えばノボラック樹脂、ポリビニルフェノール、水
酸基を置換基として持つ脂肪族、脂環族のポリマー(例
えば、アルコールのポリアクリル酸エステルまたはポリ
メタクリル酸エステル)、およびこれらを含んだ共重合
体やブレンドポリマー等の水酸基を持つポリマーと、ト
リフェニルスルフォニウム6フッ化アンチモン(TPS
−SbF6)、ジフェニルヨウドニウム塩(DPIPF
6)等の光酸発生剤とを含む組成を有する。
物としては、例えばヘキサメチルジシラザン(HMD
S)、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルシクロト
リシラザン(HMCTS)、トリメチルシリルジメチル
アミン(TMSDMA)、トリメチルシリルジエチルア
ミン(TMSDEA)、ジメチルシリルジメチルアミン
(DMSDMA)、1,1,4,4−テトラメチル−
1,4−ビスディシエチレン(TMDDS)、1,2,
3,4,5,6−ヘキサメチルシクロトリシラザン(H
MCTS)、トリメチルシリルクロライド(TMSC)
等を挙げることができる。
物としては、例えばヘキサメチルジシラザン(HMD
S)、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルシクロト
リシラザン(HMCTS)、ビスジメチルアミノジメチ
ルシラン(B[DMA]DMS)、ビスジメチルアミノ
メチルシラン(B[DMA]MS)、トリメチルシリル
クロライド(TMSC)等を挙げることができる。
記レジスト膜と反応させるには、例えばスプレーする方
法、ディッピング法を採用することができる。
特に限定されないが、1μm程度のレジスト膜を用いた
場合、100〜200nmにすることが好ましい。
膜にディープ紫外光(deepUV光)または電離放射
線を選択的に照射して露光(パターン露光)した後、こ
のレジスト膜を水蒸気雰囲気中で加熱して前記レジスト
膜表面の露光部においてシリル化されたポリマーを脱シ
リル化する。
光、軟X線、電子線、イオンビーム等を挙げることがで
きる。
紫外光、軟X線はマスクを用いて行うことができるた
め、生産性を向上させる点で有益である。
/m3以上にするか、もしくは水蒸気分圧で19934
Pa以上にすることが好ましい。
〜130℃にすることが好ましい。この加熱温度を60
℃未満にすると、前記露光部のシリル化されたポリマー
を脱シリル化することが困難になる虞がある。一方、前
記加熱温度が130℃を超えると脱シリル化されたポリ
マーのOH基のHが脱離して−O−を介して架橋が進行
し、現像液に対して溶解し難くなる。このため、脱シリ
ル化されたポリマーを有する露光部とシリル化されたポ
リマーを有する未露光部との間の現像液に対する溶解度
差が小さくなる虞がある。
膜を現像することにより露光部を所望深さ選択的に除去
する。つづいて、シリル化されたポリマーが残存する未
露光部をエッチングマスクとし、酸素含有ガスを用いた
ドライエッチングを施して露光部に位置するレジスト膜
部分をさらに選択的にエッチング除去することによりレ
ジストパターンを形成する。
を選択的に溶解除去する際、予めシリル化された表層よ
り深いレジスト膜部分が露出するまでその露光部を溶解
除去することが好ましい。
ルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウムまた
はアンモニアを水やアルコールで溶解したアルカリ現像
液を用いて行うことができる。現像手段としては、例え
ばスプレー現像法、ディッピング現像法を採用すること
ができる。
独、酸素とアルゴン等の不活性ガスとの混合ガス、また
は酸素とCO,CO2,NH3,N2O,SO2などのガス
との混合ガス等を用いることができる。
グとしては、例えば酸素をプラズマ化した雰囲気で行う
酸素プラズマエッチング、または平行平板電極間で酸素
をプラズマ化するとともに一方の電極に設置したレジス
ト膜を有する被エッチング基板に向けて酸素イオンを加
速させてエッチングを行う酸素リアクティブイオンエッ
チング(酸素RIE)を採用することができる。
型の化学増幅型レジストおよびdeepUV光や電離放
射線(例えば真空紫外光、軟X線)のような短波長光を
露光源として比較的厚さが厚くかつ高解像度のレジスト
パターンを形成することができる。
およびジフェニルヨウドニウム塩(光酸発生剤)を含む
組成のポジ型の化学増幅型レジストを例にして本発明方
法の作用を具体的に説明する。
レジスト膜をシリコン元素を含む化合物(例えばヘキサ
メチルジシラザン)と気相中で反応(シリル化)させる
と、下記化1に示すようにポリビニルフェノールの−O
H基のHが脱離して−O−にトリメチルシランが結合
し、レジスト膜表面のポリマーがシリル化される。この
時、化学増幅型レジストを用いることによって、レジス
ト膜の厚さ方向に亘るシリル化部/未シリル化部の境界
のコントラストを大きくする、つまり明確な境界を形成
することが可能になる。
真空紫外光をマスクを通してパターン露光すると、下記
化1に示すように露光部においてレジスト膜中の光酸発
生剤が分解されて酸が発生する。パターン露光後に水蒸
気雰囲気中で加熱すると、露光部において下記化1に示
すように発生した酸が熱と水蒸気の助けを借りて前記ポ
リビニルフェノールの−O−に結合されたトリメチルシ
ランに作用して脱シリル化がなされるとともに、トリメ
チルシラノールが脱離される。つまり、露光部において
既にシリル化されたポリマーが元のポリビニフェノール
の化学構造変化する。このような露光部での脱シリル化
により露光部とシリル化されたポリマーが残存する未露
光部と間に大きな現像液に対する溶解度差が生じる、つ
まり露光部が溶解し易い状態に化学構造変化がなされ
る。
チルアンモニウムのような現像液で湿式現像することに
より露光部を所望深さ(好ましくはシリル化された層に
相当する深さ)選択的に溶解除去する。この後、酸素含
有ガスを用いたドライエッチングを施すことにより、シ
リル化されたポリマーが残存する未露光部がエッチング
マスクとして作用し、このマスクから露出するレジスト
膜部分が選択的にエッチング除去されてレジストパター
ンを形成することができる。
て、脱シリル化後に湿式現像して露光部を所望深さ(好
ましくはシリル化された層に相当する深さ)選択的に溶
解除去することが必要である。これは、脱シリル化後に
湿式現像を行わずに酸素含有ガスを用いたドライエッチ
ングを施すと、脱シリル化されたポリマーを有する露光
部とシリル化されたポリマーが残存する未露光部とのエ
ッチング選択比を十分にとることが困難になるからであ
る。
ッチング(例えば酸素RIE)によるエッチング時間に
対するシリル化されたポリマーが表面に存在するレジス
ト膜および未シリル化ポリマーが表面に存在するレジス
ト膜のエッチング深さを図1に示す。なお、図1中のa
は未シリル化ポリマーが表面に存在するレジスト膜のエ
ッチング特性線、bはシリル化されたポリマーが表面に
存在するレジスト膜のエッチング特性線である。この図
1からエッチング時間を約20分間から約40分間に設
定することによりシリル化されたポリマーが表面に存在
する層がエッチングにより消滅することなくエッチング
マスクとして作用し、露光部に位置する厚さ1μm(1
000nm)程度の未シリル化されたレジスト膜をエッ
チング除去できることがわかる。つまり、酸素RIEに
おいてシリル化されたポリマーが残存する未露光部は十
分なエッチングマージンを取ることができる。
の化学増幅型レジストからdeepUV光や電子線のよ
うな短波長の光を露光源として用いて比較的厚さが厚
く、かつ露光時のパターンに忠実な高解像度のレジスト
パターンを形成することができる。
する(乾燥雰囲気で加熱処理する)と、ポリマーの−O
−に結合されたトリメチルシラン基とH基の置換反応
(脱シリル化反応)が十分になされず、ポリマーが−O
−を介して架橋反応を生じ、露光部の現像液に対する溶
解性が低下する。その結果、高解像度のレジストパター
ンの形成が困難になる。
照して詳細に説明する。
(ポリマー)およびジフェニルヨウドニウム塩(光酸発
生剤)をジエチレングリコールジメチルエーテルに溶解
してポジ型の化学増幅型レジスト溶液を調製した。つづ
いて、このレジスト溶液を図2の(A)に示すように基
板1上に塗布し、乾燥して厚さ1μmのポジ型レジスト
膜2を形成した。この後、前記レジスト膜を70℃、1
0分間ベークした。
が配置された排気部を有するチャンバを用意し、このチ
ャンバ内のプレート状ヒータ上に前記レジスト膜被覆基
板を設置した。つづいて、前記ヒータおよびプレート状
ヒータを加熱して前記チャンバ内および前記基板をそれ
ぞれ70℃に加熱し、前記排気部を通して前記チャンバ
内を真空排気した後、シリコン含有化合物であるヘキサ
メチルジシラザン(HMDS)を前記チャンバ内に85
〜100mTorrになるまで導入した。前記レジスト
膜を20〜40分間HMDSの雰囲気に曝してそのレジ
スト膜表面でHMDSと反応させることにより、図2の
(B)に示すようにレジスト膜2表面にポリビニルフェ
ノールがシリル化された厚さ50〜80nmのシリル化
層3を形成した。
し、図2の(C)に示すようにこの基板1上のレジスト
膜のシリル化層3にdeepUV光を露光用マスク4を
通して7mJ/cm2の露光量でパターン露光を行っ
た。この時、前記シリル化層3の露光部に存在する光酸
発生剤から酸が発生して酸発生部5が前記レジスト膜2
に形成された。つづいて、このレジスト膜を80〜13
0℃、水蒸気雰囲気(絶対湿度130g/m3以上)下
で5〜20分間加熱処理することにより、図3の(D)
に示すように露光部である酸発生部を脱シリル化して脱
シリル化層6を形成した。
%濃度の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で現像
処理することにより脱シリル化層6を選択的に溶解除去
することにより露光部が除去された。この時、図3の
(E)に示すようにシリル化されたポリマーが残存する
未露光部7間の溶解部8の段差は300nmより小さか
った。つづいて、酸素をプラズマ化し、その酸素イオン
を加速させる酸素リアクティブイオンエッチングを施し
た。この時、シリル化されたポリマーが残存する未露光
部7が酸素RIEのマスクとして作用するため、前記脱
シリル化層が溶解除去されたレジスト膜2の露光部がエ
ッチング除去されて図3の(F)に示すようにレジスト
パターン9が形成された。
ターンに忠実な高解像度を有するものであった。
eepUV光でパターン露光するに際し、7mJ/cm
2の露光量で現像後のレジスト膜溶解部の段差を300
nm以下とすることができるため、通常のエキシマレジ
ストの感度(10〜20mJ/cm2)に比較しても十
分な感度を有するものであった。
(ポリマー)およびトリフェニルスルホニウム塩(光酸
発生剤)をジエチレングリコールジメチルエーテルに溶
解してポジ型の化学増幅型レジスト溶液を調製した。つ
づいて、このレジスト溶液を前述した図2の(A)と同
様、基板1上に塗布し、乾燥して厚さ1μmのポジ型レ
ジスト膜2を形成した。この後、前記レジスト膜を70
℃、10分間ベークした。
クロシリシラザン(HMCTS)、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテルおよびn−デカンからなるシリル化
溶液に前記レジスト膜を有する基板を2分間浸漬し、そ
のレジスト膜表面でHMCTSと反応させた後、n−デ
カン中で4分間ずつ2回リンスすることにより、前述し
た図2の(B)と同様、レジスト膜2表面にポリビニル
フェノールがシリル化された厚さ100〜210nmの
シリル化層3を形成した。なお、前記シリル化操作は乾
燥窒素が満たされたドライボックス中で実施した。
ら取出し、前述した図2の(C)と同様、この基板1上
のレジスト膜のシリル化層3にdeepUV光を露光用
マスク4を通して5mJ/cm2の露光量でパターン露
光を行った。この時、前記シリル化層3の露光部に存在
する光酸発生剤から酸が発生して酸発生部5が前記レジ
スト膜2に形成された。つづいて、このレジスト膜を1
20℃、水蒸気雰囲気(絶対湿度130g/m3以上)
下で5〜20分間加熱処理することにより、前述した図
3の(D)と同様、露光部である酸発生部を脱シリル化
して脱シリル化層6を形成した。
%濃度の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で現像
処理することにより脱シリル化層6を選択的に溶解除去
することにより露光部が除去された。この時、前述した
図3の(E)と同様、シリル化されたポリマーが残存す
る未露光部7間の溶解部8の段差は200nmであっ
た。つづいて、酸素をプラズマ化し、その酸素イオンを
加速させる酸素リアクティブイオンエッチングを施し
た。この時、シリル化されたポリマーが残存する未露光
部7が酸素RIEのマスクとして作用するため、前記脱
シリル化層が溶解除去されたレジスト膜2の露光部がエ
ッチング除去されて前述した図3の(F)と同様、レジ
ストパターン9が形成された。
ターンに忠実な高解像度を有し、かつ電子素子基板をド
ライエッチングで加工するのに必要な十分な耐性と1μ
m以上の厚さを有するものであった。
(ポリマー)およびトリフェニルスルホニウム塩(光酸
発生剤)をジエチレングリコールジメチルエーテルに溶
解してポジ型の化学増幅型レジスト溶液を調製した。つ
づいて、このレジスト溶液を前述した図2の(A)と同
様、基板1上に塗布し、乾燥して厚さ1μmのポジ型レ
ジスト膜2を形成した。この後、前記レジスト膜を70
℃、10分間ベークした。
シラザン(TMDS)、ジエチレングリコールジメチル
エーテルおよびn−デカンからなるシリル化溶液に前記
レジスト膜を有する基板を2分間浸漬し、そのレジスト
膜表面で前記TMDSと反応させた後、n−デカン中で
4分間ずつ2回リンスすることにより、前述した図2の
(B)と同様、レジスト膜2表面にポリビニルフェノー
ルがシリル化された厚さ100〜250nmのシリル化
層3を形成した。なお、前記シリル化操作は乾燥窒素が
満たされたドライボックス中で実施した。
ら取出し、前述した図2の(C)と同様、この基板1上
のレジスト膜のシリル化層3にdeepUV光を露光用
マスク4を通して5mJ/cm2の露光量でパターン露
光を行った。この時、前記シリル化層3の露光部に存在
する光酸発生剤から酸が発生して酸発生部5が前記レジ
スト膜2に形成された。つづいて、このレジスト膜を1
20℃、水蒸気雰囲気(絶対湿度130g/m3以上)
下で5〜20分間加熱処理することにより、前述した図
3の(D)と同様、露光部である酸発生部を脱シリル化
して脱シリル化層6を形成した。
%濃度の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で現像
処理することにより脱シリル化層6を選択的に溶解除去
することにより露光部が除去された。この時、前述した
図3の(E)と同様、シリル化されたポリマーが残存す
る未露光部7間の溶解部8の段差は200nmであっ
た。つづいて、酸素をプラズマ化し、その酸素イオンを
加速させる酸素リアクティブイオンエッチングを施し
た。この時、シリル化されたポリマーが残存する未露光
部7が酸素RIEのマスクとして作用するため、前記脱
シリル化層が溶解除去されたレジスト膜2の露光部がエ
ッチング除去されて前述した図3の(F)と同様、レジ
ストパターン9が形成された。
ターンに忠実な高解像度を有し、かつ電子素子基板をド
ライエッチングで加工するのに必要な十分な耐性と1μ
m以上の厚さを有するものであった。
シリシラザン(HMCTS)を用いる実施例2では酸素
リアクティブイオンエッチングの後に残渣を生じる傾向
がある。これは、HMCTSでは構造中のSiに2つの
窒素原子(N)が結合されているため、ポリビニルフェ
ノール分子鎖同士を架橋させてしまい、湿式現像され難
くなるものと考えられる。これに対し、実施例3ではシ
リル化工程で用いるテトラメチルジシラザン(TMD
S)が構造中のSiに1つの窒素原子(N)のみが結合
されて、架橋反応が生じないことから、パターニング特
性が向上するものと考えられる。
UVの代わりに電離放射線、例えば真空紫外光、軟X線
を用いても、それら実施例と同様、露光時のパターンに
忠実な高解像度を有し、かつ電子素子基板をドライエッ
チングで加工するのに必要な十分な耐性と1μm以上の
厚さを有するレジストパターンを形成することができ
る。
酸基を持つポリマーおよび光酸発生剤を含むポジ型の化
学増幅型レジスト膜表面の前記ポリマーをシリル化した
後、ディープ紫外光または真空紫外光、軟X線のような
電離放射線で露光、水蒸気加熱を施して選択的にシリル
化されたポリマーを選択的に脱シリル化し、露光部のシ
リル化されたポリマーと未露光部の脱シリル化されたポ
リマーの現像液に対する溶解度差を利用して前記露光部
を選択的に溶解除去して、シリル化されたポリマーが残
存する未露光部を酸素ドライエッチングのマスクとして
利用して露光部を選択的にドライエッチングすることに
よって、deepUV光や真空紫外光、軟X線のような
短波長の光を露光源とし、比較的厚さが厚く、かつ露光
時のパターンに忠実な高解像度のレジストパターンの形
成方法を提供できる。
ば酸素RIE)におけるエッチング時間に対する未シリ
ル化ポリマーが表面のみに存在するレジスト膜およびシ
リル化されたポリマーが表面に存在するレジスト膜、の
エッチング深さの関係を示す特性図。
形成工程を示す断面図。
形成工程を示す断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 被エッチング基板に水酸基を持つポリマ
ーおよび光酸発生剤を含むポジ型の化学増幅型レジスト
膜を形成する工程と、 前記レジスト膜をシリコン元素を含む化合物と気相中ま
たは液相中で反応させて前記レジスト膜表面の前記ポリ
マーをシリル化する工程と、 シリル化された前記レジスト膜にディープ紫外光または
電離放射線を選択的に照射して露光する工程と、 前記露光後の前記レジスト膜を水蒸気雰囲気中で加熱し
て前記レジスト膜表面の露光部においてシリル化された
ポリマーを脱シリル化する工程と、 前記レジスト膜を現像して前記露光部を所望深さ選択的
に除去する工程と、 シリル化されたポリマーが残存する未露光部をマスクと
して前記露光部に位置するレジスト膜部分をさらに酸素
含有ガスを用いたドライエッチングにより除去する工程
とを具備したことを特徴とするレジストパターンの形成
方法。 - 【請求項2】 前記水蒸気雰囲気中での加熱は、60〜
130℃の温度でなされること特徴とする請求項1記載
のレジストパターンの形成方法。 - 【請求項3】 前記水蒸気雰囲気は、絶対湿度で100
g/m3以上であること特徴とする請求項1記載のレジ
ストパターンの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001229880A JP4836363B2 (ja) | 2000-08-11 | 2001-07-30 | レジストパターンの形成方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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