JP2002124180A - 電子放出素子の製造方法、電子放出素子、電子源及び画像形成装置 - Google Patents

電子放出素子の製造方法、電子放出素子、電子源及び画像形成装置

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JP2002124180A
JP2002124180A JP2000318393A JP2000318393A JP2002124180A JP 2002124180 A JP2002124180 A JP 2002124180A JP 2000318393 A JP2000318393 A JP 2000318393A JP 2000318393 A JP2000318393 A JP 2000318393A JP 2002124180 A JP2002124180 A JP 2002124180A
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electron
electrode
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emitting
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Yoji Teramoto
洋二 寺本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放出材料の付着を制御することによって
製造上のばらつきを軽減し、電子ビーム径が小さく低電
圧で高効率な電子放出素子を簡易に製造する電子放出素
子の製造方法、またその製造方法で製造される電子放出
素子、電子源及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 基体108を電子放出材料の粒子を分散
した溶液中に浸し、第1の電極102と第2の電極10
4を陽極又は陰極として利用し、電圧を印加して電子放
出材料の粒子の誘電泳動を行い、第1の電極102に電
子放出材料の粒子を付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子の製
造方法に関し、それを用いた電子放出素子、電子源及び
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子放出素
子と冷陰極電子放出素子の2種類が知られている。冷陰
極電子放出素子には電界放出型(以下、FE型と称す
る)、金属/絶縁層/金属型(以下、MIM型と称す
る)や、表面伝導型電子放出素子等がある。
【0003】近年、ディスプレイ装置等の画像形成装置
に関する研究は、ディスプレイ装置の薄型化を推し進め
る方向にある。このため、電子放出素子を用いた薄型化
に有利な電界放出型ディスプレイ装置(以下、FEDと
略称する)が注目を浴びている。
【0004】このFEDは、電界放出型の平面陰極線管
であり、各画素に対応した部分に、電界放出型カソード
と該電界放出型カソードと対向するように配設されたア
ノード電極及び蛍光体とを有し、この画素がマトリクス
状に配列されることによってディスプレイ装置を構成し
ている。
【0005】そして、FEDは、電界放出型カソードか
ら放出された電子が、該電界放出型カソードとアノード
電極との間の電界により加速されて蛍光体に衝突し、こ
れにより蛍光体が励起されて発行し、画像を表示する。
【0006】上記のように、電子放出素子を画像形成装
置に応用するには、蛍光体を十分な輝度で発光させる放
出電流が必要である。また、ディスプレイ装置の高精細
化のためには蛍光体に照射される電子ビームの径が小さ
いものである事が要求される。そして製造し易いという
事が重要である。
【0007】FE型電子放出素子の例としてSpind
t型の電子放出素子がある。Spindt型では、放出
点としてマイクロチップが形成され、その先端から電子
が放出される構成が一般的である。
【0008】Spindt型のマイクロチップを作製す
るには、ガラス等の基板上に導電層である、ベース電極
を形成し、該ベース電極上に絶縁層を形成し、さらにこ
の上に導電性の膜であるゲート電極を設け、これにゲー
ト電極側からベース電極まで達する微細孔を形成する。
この微細孔に電子放出材料である高融点金属またはSi
を用いてマイクロチップを形成する。該マイクロチップ
の形成には、リフトオフ法などを利用して、先端の曲率
半径が数十nm程度とされた錘状形状とし、錘状形状の
先端がゲート電極側を向くように作製される。
【0009】電子ビームの広がりを防ぐ例としては、電
子放出部上方に収束電極を配置した例がある。これは放
出された電子ビームを収束電極の負電位により絞るのが
一般的だが、製造工程が複雑となり、製造コストの増大
を招く。
【0010】電子ビーム径を小さくする別の例として
は、Spindt型のようなマイクロチップを形成しな
い方法がある。たとえば、特開平8−096703号公
報、特開平8−096704号公報に記載されたものが
ある。
【0011】これは孔内に配置した薄膜から電子放出を
行わせるため、電子放出面上に平坦な等電位面が形成さ
れ、電子ビームの広がりが小さくなるという利点があ
る。
【0012】また、電子放出物質として低仕事関数の構
成材料を使用することで、マイクロチップを形成しなく
ても電子放出が可能であり、低駆動電圧が図れる。
【0013】さらに、電子放出が面で行われるために、
電界の集中がおきず、破壊がおこらず、長寿命である。
【0014】さらに電子ビーム径が小さく、駆動電圧を
低く抑える方法として、カソード電極の形状を改善する
手法を用いた例がある。たとえば、特開平8−2932
44号公報、特開平10−125215号公報、特開平
2000−67736号公報、USP5473218に
記載されたものがある。
【0015】これらは、カソード電極を凹型にし、その
溝中に電子放出材料を形成することで、前記に示したビ
ーム径、駆動電圧を改善している。
【0016】前記のように孔内に配置した電子放出素子
の製造方法として、電気泳動を利用して作製する方法が
ある。例えば、特開平8−241664号公報、特開平
8−227655号公報、特開平11−329217号
公報が挙げられる。電気泳動法は、真空や、高温を必要
としないプロセスであり、大面積化が容易である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気泳
動法を用いた電子放出素子の製造方法では、帯電した粒
子と電極間において、電子の授受を行うため、孔内のカ
ソード電極表面全面にほぼ一様に電子放出材料が付着し
てしまう。このため、孔内側壁付近の電子放出材料から
放出された電子が、孔内側壁に衝突することにより、側
壁のチャージアップや、電子の散乱による電子ビーム径
の広がり等の問題が生じる。
【0018】また、電気泳動法は直流電圧が必要である
ため、電気泳動時に溶液の電気分解等によるガスの発生
が伴うことがあり、プロセス上問題である。
【0019】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、電子
放出材料の付着を制御することによって製造上のばらつ
きを軽減し、電子ビーム径が小さく低電圧で高効率な電
子放出素子を簡易に製造する電子放出素子の製造方法、
またその製造方法で製造される電子放出素子、電子源及
び画像形成装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子放出素子の製造方法にあっては、第1の
電極と第2の電極を有した基体を、電子放出材料の粒子
を分散させた溶液中に浸す工程と、前記溶液中で、前記
第1の電極を陽極又は陰極として誘電泳動を行い、前記
第1の電極に前記電子放出材料の粒子を付着する工程
と、を有することを特徴とする。
【0021】第1の電極と第2の電極を有した基体を、
電子放出材料の粒子を分散させた溶液中に浸す工程と、
前記溶液中で、前記第1及び第2の電極を陽極又は陰極
として誘電泳動を行い、前記第1の電極に前記電子放出
材料の粒子を付着する工程と、を有することが好適であ
る。
【0022】前記基体は、基板上に前記第1の電極を形
成し、前記第1の電極上に孔を有する前記絶縁層及び第
2の電極を順次形成した構造であることが好適である。
【0023】前記第1の電極に前記電子放出材料の粒子
を付着する工程では、前記溶液中に前記第1の電極と対
向させて第3の電極を配置し、前記第1、第2、及び第
3の電極を陽極又は陰極として誘電泳動を行うことが好
適である。
【0024】前記第1の電極に前記電子放出材料の粒子
を付着する工程では、前記第1の電極に前記電子放出材
料の粒子を付着した後、前記第2の電極に他の電極との
電位関係が付着時と逆転する電圧を印加することが好適
である。
【0025】前記第1の電極の面積は、前記第2の電極
の面積よりも小さいことが好適である。
【0026】前記第1の電極の面積は、前記第3の電極
の面積よりも小さいことが好適である。
【0027】前記第1の電極に前記電子放出材料の粒子
を付着する工程の後、前記第1の電極に付着した前記電
子放出材料の粒子を固定するための熱処理工程を有する
ことが好適である。
【0028】前記孔の開口形状は、円形、楕円形、多角
形、及びスリット形状のうちのいずれか1種の形状をな
すことが好適である。
【0029】前記電子放出材料の粒子は、炭素化合物で
あることが好適である。
【0030】前記溶液中に金属イオンを含有させたこと
が好適である。
【0031】本発明の電子放出素子にあっては、上記の
電子放出素子の製造方法によって製造されたことを特徴
とする。
【0032】本発明の電子源にあっては、複数の電子放
出素子を有する電子源であって、該電子放出素子が上記
の電子放出素子であることを特徴とする。
【0033】前記電子放出素子がマトリクス状に配線さ
れたことが好適である。
【0034】本発明の画像形成装置にあっては、電子源
と画像形成部材とを備える画像形成装置であって、前記
電子源が上記の電子源であることを特徴とする。
【0035】前記画像形成部材は、蛍光体であることが
好適である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、実施の形
態を例示的に詳しく説明する。ただし、この課題を解決
するための手段に記述されている構成部品の寸法、材
質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がな
い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨
のものではなく、また、第1、第2、第3の電極及びア
ノード電極に印加される電圧、あるいは電圧波形等の条
件も、特に記載がない限り、それらのみに限定する趣旨
のものではない。
【0037】本実施の形態に係る電子放出素子の製造方
法の流れを図3に示す。本実施の形態では、最初に、微
細孔を有する基体を作製する。詳しい基体の作製法は、
後述する。次に、誘電泳動法によって第1の電極に電子
放出材料を付着し、微細孔の底面に電子放出部を形成す
る。そして、第1の電極に付着した電子放出材料を熱処
理して固定する。
【0038】次に、本発明の特徴部分である第1の電極
に電子放出材料の粒子を付着する誘電泳動工程を説明す
る。図1、図2は本実施の形態に係る誘電泳動工程を示
す概略図である。
【0039】図1に示すように、電解漕107内で基体
108を電子放出材料の粒子を分散した溶液中に浸し、
第1の電極102と第2の電極104を陽極又は陰極と
して利用し、電圧を印加して電子放出材料の粒子の誘電
泳動を行う。そして、誘電泳動により、第1の電極10
2に電子放出材料の粒子を付着させる。
【0040】あるいは、基体108と別に他の電極を溶
液中に配置し、第1の電極102と他の電極を陽極又は
陰極として、誘電泳動を行ってもよい。
【0041】また、図2に示すように、基体108と別
に第3の電極109を溶液中に配置し、第1の電極10
2、第2の電極104、及び第3の電極109の3端子
を陽極又は陰極として利用し、誘電泳動を行ってもよ
い。
【0042】本発明で使用する誘電泳動法は、荷電して
いない電子放出材料の粒子を溶液中に分散させ、溶液中
で電極間に電圧を印加して誘電泳動により電子放出材料
の粒子を電極に集める方法である。
【0043】なお、電気泳動では、荷電粒子が電界中で
反対の電荷をもつ電極に向かって移動する現象であり、
均一電解中でも不均一電界中でも起こる。
【0044】これに対して、誘電泳動は、不均一電界中
に置かれた誘電体(ここでは、電子放出材料の粒子)が
分極し、その誘起双極子と電界との相互作用によって生
じる力により粒子が移動する。この場合、粒子は、電界
の絞り部、即ち電気力線の集中する部分に移動し、電極
に集められる。
【0045】また、電気泳動では、直流又は整流された
パルスの印加電圧である必要があるが、誘電泳動では、
交流やパルス等のいずれの印加電圧であってもよい。
【0046】以上のような誘電泳動を行うには、電圧印
加のための対向電極間に電界の絞り部を形成しなければ
ならない。この電界の絞り部は電界が集中する部分であ
って、この部分で電気力線の密度が高くなり、この部分
に向かって粒子が移動して集められる。
【0047】本発明においては、基体108の第1の電
極102と第2の電極104間に存在する絶縁層103
をこの電界の絞り部として利用する。即ち、基体108
上で第2の電極104及び絶縁層103に形成される微
細孔によって、第1の電極102に導かれる電気力線の
密度が高くなり、電界の絞り部として利用されている。
【0048】図4は誘電泳動工程時の電気力線の状態を
模式的に示したものである。401は第1の電極102
に導かれる電気力線を示し、402は電気力線の密度が
高い部分に向かって移動する電子放出材料の粒子を示し
ている。
【0049】したがって、基体108の微細孔の底面で
ある第1の電極102表面の中心部に電子放出材料の粒
子が集中するので、形成される電子放出部105は微細
孔の底面において中心が最も盛り上がった山形状とな
る。
【0050】このため、微細孔内側壁付近の電子放出部
105から放出された電子が、微細孔内側壁に衝突する
ことが抑制され、側壁のチャージアップや電子の散乱に
よる電子ビーム径の広がり等を抑制できる。
【0051】なお、第1の電極102について、電子放
出材料の粒子との接合や誘電泳動工程時における電界集
中を効率よく生じさせることを目的として、誘電泳動工
程の前処理を行ってもよい。
【0052】前処理としては、例えば、第1の電極10
2に、金属めっき、電界エッチング等の表面処理を行っ
てもよい。あるいは、誘電泳動工程に使用される溶液中
に、金属塩を入れてもよい。金属塩は、溶液中で金属イ
オンとなり、第1の電極102と電子放出材料の粒子と
の物理的及び電気的な接合強度を増加する。
【0053】誘電泳動工程で電極間に電圧を印加する電
源装置としては、直流電源、交流電源、高電圧パルス電
源等がある。
【0054】交流電圧を印加する場合、周波数10〜1
10Hz、好ましくは105〜108Hz、電圧10V〜
100kVが望ましい。交流電圧を印加した場合には、
溶液の電気分解等によるガスの発生を抑制することがで
き、製造の容易性を向上することができる。
【0055】また、誘電泳動工程において、第2の電極
104(電子放出素子としては第1の電極102(アノ
ード)から電子を引き出すゲートとなる)上に電子放出
材料が付着することがあるが、これは第1の電極102
に電子放出材料を付着させた時と第2の電極104の電
位関係が逆転する逆電圧を第2の電極104に印加する
ことで、第2の電極104から電子放出材料の粒子を取
り除くことができる。
【0056】以上の誘電泳動工程を用いる製造方法によ
って製造される本実施の形態に係る電子放出素子につい
て、以下に詳述する。
【0057】予め、その表面を十分に洗浄した、石英ガ
ラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板
ガラス、シリコン基板等にスパッタ法等によりSiO2
を積層した積層体、アルミナ等セラミックスの絶縁性基
板のうち、いずれか一つを基板101として用い、基板
101上に第1の電極102を積層する。
【0058】第1の電極102は一般的に導電性を有し
ており、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術、
フォトリソグラフィー技術により形成される。
【0059】第1の電極102の材料は、例えば、B
e、Mg、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、
W、Al、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金
属または合金材料、TiC、ZrC、HfC、TaC、
SiC、WC等の炭化物、HfB2、ZrB2、La
6、CeB6、YB4、GdB4等の硼化物、TiN、Z
rN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、有機
高分子材料、アモルファスカーボン、グラファイト、ダ
イヤモンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭
素及び炭素化合物等から適宜選択される。
【0060】第1の電極102の厚さとしては、数十n
mから数mmの範囲で設定され、好ましくは数百nmか
ら数μmの範囲で選択される。
【0061】次に、絶縁層103を堆積する。
【0062】絶縁層103は、スパッタ法等の一般的な
真空成膜法、CVD法、真空蒸着法で形成され、その厚
さとしては、数nmから数μmの範囲で設定され、好ま
しくは数十nmから数百nmの範囲から選択される。望
ましい材料としてはSiO2、SiN、Al23、Ca
F、アンドープダイヤモンド等の高電界に絶えられる耐
圧の高い材料が望ましい。
【0063】更に、絶縁層103に続き、第2の電極1
04を堆積する。
【0064】第2の電極104は、第1の電極102と
同様に導電性を有しており、蒸着法、スパッタ法等の一
般的真空成膜技術、フォトリソグラフィー技術により形
成される。第2の電極104の材料は、例えば、Be、
Mg、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、
Al、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金属ま
たは合金材料、TiC、ZrC、HfC、TaC、Si
C、WC等の炭化物、HfB2、ZrB2、LaB6、C
eB6、YB4、GdB4等の硼化物、TiN、ZrN、
HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、有機高分子
材料等から適宜選択される。
【0065】第2の電極104の厚さとしては、数nm
から数十μmの範囲で設定され、好ましくは数十nmか
ら数μmの範囲で選択される。
【0066】なお、第1の電極102及び第2の電極1
04は、同一材料でも異種材料でも良く、また、同一形
成方法でも異種方法でも良い。
【0067】そして、第2の電極104上に、フォトリ
ソグラフィー技術によりマスクパターンを形成する。
【0068】その後、エッチングを行い、マスクパター
ンされていない絶縁層103及び第2の電極104の一
部が第1の電極102から取り除かれた、積層構造が形
成される。積層構造は、絶縁層103及び第2の電極1
04にエッチングにより微細孔を形成した状態である。
【0069】ただし、本エッチング工程は、第1の電極
102上で停止しても良いし、第1の電極102の一部
もエッチングされても良い。エッチング工程は、絶縁層
103及び第2の電極104の材料に応じてエッチング
方法を選択すれば良い。
【0070】次に、微細孔の底面となっている第1の電
極102表面に電子放出部105を成膜する。この電子
放出部105は、本発明の特徴である誘電泳動法により
形成される。
【0071】電子放出部105の材料は、例えば、グラ
ファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ、ダイヤ
モンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及
び炭素化合物等から適宜選択される。
【0072】電子放出部105の膜厚としては、数nm
から数μmの範囲で設定され、好ましくは数nmから数
百nmの範囲で選択される。
【0073】以上のようにして、絶縁層103及び第2
の電極104に微細孔を有し、この微細孔の底面である
第1の電極102表面に電子放出部105を形成した基
体108、即ち電子放出素子を製造している。
【0074】そして、図5は本実施の形態に係る製造方
法で製造された電子放出素子の駆動状態を示している。
110は第1及び第2の電極102,103間に印加さ
れる電圧を供給する電源である。112はアノード電極
111へ印加する印加電圧を供給する電源112であ
る。
【0075】また、基体108の微細孔の開口径W1
は、素子を構成する材料や、誘電率、電子放出材料の仕
事関数と駆動電圧、必要とする放出電子ビームの形状に
より適宜設定される。
【0076】本実施の形態の製造方法により製造された
電子放出素子を適用した応用例について以下に述べる。
この電子放出素子は、その複数個を基体上に配列するこ
とによって、例えば電子源、あるいは画像形成装置を構
成することができる。
【0077】図6を用いて、本実施の形態の電子放出素
子を複数は配列して得られる電子源について説明する。
図6において、601は電子源基体、602はX方向配
線、603はY方向配線、604は本実施の形態の電子
放出素子、605は結線である。
【0078】X方向配線602は、Dx1、Dx2、…
Dxmのm本の配線から成り、真空蒸着法、印刷法、ス
パッタ法等を用いて形成された導電性金属等で構成する
ことができる。配線の材料、膜厚、幅は適宜設計され
る。
【0079】Y方向配線603は、Dy1、Dy2、…
Dynのn本の配線から成り、X方向配線602と同様
に形成される。
【0080】これらm本のX方向配線602とn本のY
方向配線603との間には、不図示の層間絶縁層が設け
られており、両者を電気的に分離している。ここで、m
及びnは共に正の整数である。
【0081】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO2等で構成
される。不図示の層間絶縁層は、例えば、X方向配線6
02を形成した基体601の全面或いはその一部に所望
の形状で形成され、特にX方向配線602とY方向配線
603との交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材
料、製法が適宜設定される。
【0082】ここで、X方向配線602とY方向配線6
03は、それぞれ外部端子として引き出されている。
【0083】電子放出素子604を構成する一対の電極
層(不図示)は、m本のX方向配線602及びn本のY
方向配線603と導電性金属等から成る結線605によ
って電気的に接続されている。
【0084】X方向配線602、Y方向配線603、結
線605、及び一対の素子電極を構成する材料は、その
構成元素の一部あるいは全部が同一であっても、またそ
れぞれ異なっていても良い。これらの材料としては、例
えば、前述の素子電極である第1の電極102及び第2
の電極104の材料より適宜選択される。素子電極を構
成する材料と配線材料が同一である場合には、素子電極
に接続した配線は素子電極ということもできる。また、
素子電極を配線電極として用いることもできる。
【0085】X方向配線602には、X方向に配列した
電子放出素子604の行を選択するための、走査信号を
印加する不図示の走査信号印加手段が接続される。一
方、Y方向配線603には、Y方向に配列した電子放出
素子604の各列を入力信号に応じて変調するための、
不図示の変調信号発生手段が接続される。各電子放出素
子604に印加される駆動電圧は、当該電子放出素子6
04に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供
給される。
【0086】上記構成の電子源においては、単純なマト
リクス配線を用いて、個別の電子放出素子604を選択
し、独立に駆動可能とすることができる。
【0087】このような単純マトリクス配置の電子源を
用いて構成した画像形成装置について、図7を用いて説
明する。図7は、画像形成装置の表示パネルの一例を示
す模式図である。
【0088】図7において、601は電子放出素子60
4を複数配した電子源基体、701は電子源基体601
を固定したリアプレート、706はガラス基体703の
内面に画像形成部材である蛍光体としての蛍光膜704
とメタルバック705等が形成されたフェースプレート
である。
【0089】702は支持枠であり、支持枠702に
は、リアプレート701、フェースプレート706がフ
リットガラス等を用いて接続されている。
【0090】707は外囲器であり、例えば、大気中あ
るいは窒素中で、400〜500℃の温度範囲で10分
以上焼成することで、封着して構成される。
【0091】外囲器707は、上述した通り、フェース
プレート706、支持枠702、リアプレート701で
構成される。
【0092】リアプレート701は主に電子源基体60
1の強度を補強する目的で設けられるため、電子源基体
601自体で十分な強度を持つ場合は、別体のリアプレ
ート701は不要とすることができる。
【0093】即ち、電子源基体601に直接支持枠70
2を封着し、フェースプレート706、支持枠702及
び基体601で外囲器707を構成しても良い。
【0094】一方、フェースプレート706、リアプレ
ート701間に、スペーサとよばれる不図示の支持体を
設置することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ
外囲器707を構成することもできる。
【0095】なお、本実施の形態の電子放出素子を用い
た画像形成装置では、放出した電子軌道を考慮して、電
子放出素子604上部に蛍光体(蛍光膜704)をアラ
イメントして配置する。
【0096】図8は、本件の表示パネルに使用した蛍光
膜704を示す模式図である。カラーの蛍光膜の場合
は、蛍光体の配列により図8(a)に示すブラックスト
ライプあるいは図8(b)に示すブラックマトリクス等
と呼ばれる黒色導電材801と蛍光体802とから構成
した。
【0097】なお、本実施の形態の画像形成装置は、テ
レビジョン放送の表示装置、テレビ会議システムやコン
ピューター等の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて
構成された光プリンターとしての画像形成装置等として
も用いることができる。
【0098】
【実施例】以下本発明の実施例を詳細に説明する。
【0099】(実施例1)以下に、本実施例の電子放出
素子の製造工程を図1及び図5を用いて詳細に説明す
る。
【0100】初めに、本実施例で使用する基体108を
作製する。
【0101】(工程1)まず、基板101に石英を用
い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により、基板10
1上に、第1の電極102の材料として厚さ300nm
のTiを成膜した。
【0102】(工程2)次に、第1の電極102上に、
絶縁層103を作製するために、原料ガスとしてSiH
4、O2を使用してプラズマCVD法により、SiO2
約1000nm成膜した。
【0103】(工程3)次に、絶縁層103上に、第2
の電極104として、Alを200nmの厚さになるよ
うに抵抗加熱蒸着により成膜した。
【0104】(工程4)次に、フォトリソグラフィー
で、ポジ型フォトレジスト(AZ1500/クラリアン
ト社製)のスピンコーティング、フォトマスクパターン
を露光、現像し、マスクパターンを第2の電極104上
に形成した。このときのマスクパターンされていない部
分の開口径W1は1μmとした。
【0105】(工程5)マスクパターンをマスクとし
て、熱リン酸により、第2の電極104をウエットエッ
チングし、引き続きCF4を用いたドライエッチングに
より、絶縁層103をエッチングし、第1の電極102
でエッチングを停止させた。
【0106】(工程6)次に図1に示されるような、装
置系を用いて誘電泳動を行った。このときの溶液は、電
子放出材料として、粒径が10nm以下高温高圧合成ダ
イヤモンドパウダーを、エタノール中に超音波により分
散させたものを使用した。印加電圧は第1の電極102
を陽極、第2の電極104を陰極として、直流電源10
6から供給する直流電圧12Vを使用し、2分間行っ
た。その後、溶液から、基体108を取り出し、室温で
乾燥させた。
【0107】(工程7)次に、2%の水素を含む窒素気
流中において、300℃で30分間、500℃で60分
間熱処理を加えた。
【0108】以上のようにして作製した電子放出素子を
図5に示すように配置して駆動し、電子を放出させた。
電源112からアノード電極111へ印加する印加電圧
はVa=10kVで、電子放出部105とアノード電極
111との距離Hを2mmとした。
【0109】ここで、アノード電極111として蛍光体
を塗布した電極を用い、電子ビームのサイズを観察し
た。なお、ここで言う電子ビームサイズとは、発光した
蛍光体のピーク輝度が10%の領域までのサイズのこと
をいう。
【0110】この電子ビーム径は、本実施例では径80
μm/80μm(x/y)となった。
【0111】(実施例2)本実施例の電子放出素子の製
造工程を図1を用いて説明する。ここでは本実施例の特
徴のみを説明し、先の実施例と重複した部分は省略す
る。実施例2の(工程1)〜(工程5)までは実施例1
と同様である。
【0112】(工程6)次に、図1に示される誘電泳動
工程では、第1の電極102と第2の電極104を陽極
又は陰極として交流電圧を印加した。印加する交流電圧
は、±10V、周波数は50Hzとした。
【0113】(工程7)次に、基体108を乾燥させた
後、2%の水素を含む窒素気流中において、300℃で
30分間、500℃で60分間熱処理を加えた。
【0114】本実施例で作製した電子放出素子の電子放
出特性は、実施例1とほぼ同様であった。なお、誘電泳
動工程で交電圧流を印加することにより、誘電泳動工程
において電極反応によるガスの発生が抑制され、安定的
に電子放出素子を製造することができる。
【0115】(実施例3)本実施例の電子放出素子の製
造工程を図1を用いて説明する。ここでは本実施例の特
徴のみを説明し、先の実施例と重複した部分は省略す
る。実施例3の(工程1)〜(工程6)までは実施例1
と同様である。
【0116】しかし、誘電泳動工程である(工程6)に
おいて、第1の電極102への電子放出材料の付着の
後、第1の電極102と第2の電極104間に、第1及
び第2の電極102,104の電位関係が付着時と逆転
する直流電圧を印加した。
【0117】なお、このときの、第1の電極102の面
積は、第2の電極104の面積より小さいものを使用し
た。このため、微細孔底面の第1の電極102に向かう
電気力線を狭い面積に集中することができる。
【0118】(工程7)次に、基体108を乾燥させた
後、2%の水素を含む窒素気流中において、300℃で
30分間、500℃で60分間熱処理を加えた。
【0119】この(工程6)において、印加電圧を逆転
する手法を用いることにより、第2の電極104上につ
いた電子放出材料であるダイヤモンド粒子を取り除くこ
とができる。
【0120】これにより、完成した電子放出素子の第2
の電極104からの電子放出を抑制できる。
【0121】(実施例4)本実施例の電子放出素子の製
造工程を図2を用いて説明する。ここでは本実施例の特
徴のみを説明し、先の実施例と重複した部分は省略す
る。
【0122】本実施例では、電子放出材料として、ダイ
ヤモンド粒子の変わりに、カーボンナノチューブを利用
した。
【0123】実施例4の(工程1)〜(工程5)までは
実施例1と同様である。
【0124】(工程6)次に、図2に示すような装置系
を用い、誘電泳動法を行った。図2では、基体108の
他に第3の電極109を溶液中に配置し、第1の電極1
02と第3の電極109間に電圧を印加する。なお、第
1の電極102の面積は、第3の電極109の面積より
小さいものを使用した。このため、微細孔底面の第1の
電極102に向かう電気力線を狭い面積に集中すること
ができる。
【0125】本実施例では、誘電泳動工程で、第1の電
極102と第2の電極104間に交流電源201から供
給される交流電圧±10V、第1の電極102と第3の
電極109間に直流電源106から供給される直流電圧
−100Vを印加した。
【0126】このときの第1の電極102と第3の電極
109間の距離は、100μmとした。
【0127】(工程7)次に、基体108を乾燥させた
後、2%の水素を含む窒素気流中において、300℃で
30分間、500℃で60分間熱処理を加えた。
【0128】この図2に示すような装置系を用い、誘電
泳動工程を行うと、基体108上の微細孔の開口の大き
さが、微細孔の深さよりも比較的大きい場合に、誘電泳
動工程での印加電圧による開口部付近の等電位面を上方
に引き上げることができ、電気力線を微細孔の開口の中
央に集中させることができ、電子放出材料をより微細孔
の中央部に付着させることができる。
【0129】(実施例5)本実施例の電子放出素子の製
造工程を図1を用いて説明する。ここでは本実施例の特
徴のみを説明し、先の実施例と重複した部分は省略す
る。実施例5の(工程1)〜(工程5)までは実施例1
と同様である。
【0130】(工程6)次に、図1に示される誘電泳動
工程では、第1の電極102と第2の電極104を陽極
又は陰極として電圧を印加した。この時に使用する溶液
中に、金属塩であるNiCl2を入れる。即ち、溶液中
に金属イオンを含有させる。
【0131】以下の工程も実施例1と同様である。
【0132】このように、誘電泳動工程で使用する溶液
中に金属イオンを含有させることで、第1の電極102
とダイヤモンド粒子との物理的及び電気的な接合強度が
増加する。
【0133】(実施例6)以上に挙げた実施例1〜5の
電子放出素子を用いて画像形成装置を作製した。図7を
用いて説明する。本実施例の画像形成装置には、電子放
出素子を10×10のMTX状に配置した。
【0134】配線は、X方向配線602を第1の電極層
に、Y方向配線603を第2の電極層に接続した。
【0135】電子放出素子604は、横150μm、縦
300μmのピッチで配置した。
【0136】電子放出素子604の上部には、2mmの
距離を隔てた位置にアノード電極でとしての蛍光体であ
る蛍光膜704を配置した。蛍光膜704には、10k
Vの電圧を印加した。
【0137】この結果、マトリクス駆動が可能で高精細
な画像形成装置が形成できた。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誘電泳動
法を用いて第1の電極に電子放出材料の粒子を付着する
電子放出素子の製造方法は、高真空を必要とせず、大面
積化が容易なプロセスであるため、電子放出素子の作製
コストが低減できる。
【0139】また、誘電泳動法によるプロセスを実施す
れば、電子放出面積が大きく、また孔の底面中央部に電
子放出材料を集中させることができ、低電圧で高効率な
電子放出が可能な電子放出素子を、安定的に作製でき
る。
【0140】そして、このような電子放出素子を電子源
や画像形成装置に適用すると、性能に優れた電子源及び
画像形成装置を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る誘電泳動工程を示す概略図で
ある。
【図2】実施の形態に係る誘電泳動工程を示す概略図で
ある。
【図3】実施の形態に係る電子放出素子の製造方法を示
す流れ図である。
【図4】実施の形態に係る誘電泳動工程での電気力線を
示す概略図である。
【図5】実施の形態に係る電子放出素子の駆動状態を示
す概略断面図及び概略平面図である。
【図6】実施の形態に係る単純マトリクス配置の電子源
を示す概略構成図である。
【図7】実施の形態に係る単純マトリクス配置の電子源
を用いた画像形成装置を示す概略構成図である。
【図8】実施の形態に係る画像形成装置に用いる蛍光膜
を示す図である。
【符号の説明】
101 基板 102 第1の電極 103 絶縁層 104 第2の電極 105 電子放出部 106 直流電源 107 電解漕 108 基体 109 第3の電極 110 電源 111 アノード電極 112 電源 201 交流電源 401 電気力線 402 電子放出材料の粒子 601 電子源基体 602 X方向配線 603 Y方向配線 604 電子放出素子 605 結線 701 リアプレート 702 支持枠 703 ガラス基体 704 蛍光膜 705 メタルバック 706 フェースプレート 707 外囲器 801 黒色導電材 802 蛍光体

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電極と第2の電極を有した基体を、
    電子放出材料の粒子を分散させた溶液中に浸す工程と、 前記溶液中で、前記第1の電極を陽極又は陰極として誘
    電泳動を行い、前記第1の電極に前記電子放出材料の粒
    子を付着する工程と、を有することを特徴とする電子放
    出素子の製造方法。
  2. 【請求項2】第1の電極と第2の電極を有した基体を、
    電子放出材料の粒子を分散させた溶液中に浸す工程と、 前記溶液中で、前記第1及び第2の電極を陽極又は陰極
    として誘電泳動を行い、前記第1の電極に前記電子放出
    材料の粒子を付着する工程と、を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の電子放出素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記基体は、基板上に前記第1の電極を形
    成し、前記第1の電極上に孔を有する前記絶縁層及び第
    2の電極を順次形成した構造であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の電子放出素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の電極に前記電子放出材料の粒子
    を付着する工程では、前記溶液中に前記第1の電極と対
    向させて第3の電極を配置し、 前記第1、第2、及び第3の電極を陽極又は陰極として
    誘電泳動を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載
    の電子放出素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の電極に前記電子放出材料の粒子
    を付着する工程では、前記第1の電極に前記電子放出材
    料の粒子を付着した後、前記第2の電極に他の電極との
    電位関係が付着時と逆転する電圧を印加することを特徴
    とする請求項2、3、又は4に記載の電子放出素子の製
    造方法。
  6. 【請求項6】前記第1の電極の面積は、前記第2の電極
    の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれか一つに記載の電子放出素子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第1の電極の面積は、前記第3の電極
    の面積よりも小さいことを特徴とする請求項4、5、又
    は6に記載の電子放出素子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1の電極に前記電子放出材料の粒子
    を付着する工程の後、前記第1の電極に付着した前記電
    子放出材料の粒子を固定するための熱処理工程を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載
    の電子放出素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記孔の開口形状は、円形、楕円形、多角
    形、及びスリット形状のうちのいずれか1種の形状をな
    すことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか一つに記
    載の電子放出素子の製造方法。
  10. 【請求項10】前記電子放出材料の粒子は、炭素化合物
    であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つ
    に記載の電子放出素子の製造方法。
  11. 【請求項11】前記溶液中に金属イオンを含有させたこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一つに記載
    の電子放出素子の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか一つに記載
    の電子放出素子の製造方法によって製造されたことを特
    徴とする電子放出素子。
  13. 【請求項13】複数の電子放出素子を有する電子源であ
    って、 該電子放出素子が請求項12に記載の電子放出素子であ
    ることを特徴とする電子源。
  14. 【請求項14】前記電子放出素子がマトリクス状に配線
    されたことを特徴とする請求項13に記載の電子源。
  15. 【請求項15】電子源と画像形成部材とを備える画像形
    成装置であって、 前記電子源が請求項13又は14に記載の電子源である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記画像形成部材は、蛍光体であること
    を特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
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