JP2002123843A - 車載機のセットアップ方法、およびシステム - Google Patents

車載機のセットアップ方法、およびシステム

Info

Publication number
JP2002123843A
JP2002123843A JP2000312573A JP2000312573A JP2002123843A JP 2002123843 A JP2002123843 A JP 2002123843A JP 2000312573 A JP2000312573 A JP 2000312573A JP 2000312573 A JP2000312573 A JP 2000312573A JP 2002123843 A JP2002123843 A JP 2002123843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
setup
information
key
encryption key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000312573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3958514B2 (ja
Inventor
Tomotaka Hashimoto
友孝 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM E
ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM ENHANCEMENT
Original Assignee
ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM E
ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM ENHANCEMENT
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM E, ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM ENHANCEMENT filed Critical ORGANIZATION FOR ROAD SYSTEM E
Priority to JP2000312573A priority Critical patent/JP3958514B2/ja
Publication of JP2002123843A publication Critical patent/JP2002123843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3958514B2 publication Critical patent/JP3958514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両課金区分の不正生成や改竄等を有効に防
止してセキュリティを高い状態で維持しながら、車載機
のセットアップ手続きを簡易迅速に行う。 【解決手段】 システム1は、セットアップ者から車載
機固有の車載機製造IDを受け取って車載機製造ID格
納部10に格納する車載機製造ID受取部11と、車載
機製造IDに基いてセットアップ用暗号鍵(ICカード
鍵)を生成しセットアップ用暗号鍵格納部12に格納す
るセットアップ用暗号鍵生成部13と、ICカード鍵を
セットアップ用ICカード7に発行するセットアップ用
暗号鍵発行部14と、前記車載機製造IDに基いてゲー
ト通過時の車載機3と路側機間の通信用鍵を生成するゲ
ート通過時通信用鍵を生成してゲート通過時ゲート通過
時通信用鍵格納部17に格納するゲート通過時通信用鍵
生成部18と、前記通信用鍵を、前記セットアップ用I
Cカード鍵と同時に前記セットアップ用ICカード7に
発行(格納)するゲート通信用鍵発行部19とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有料道路の
通行料等の料金を支払うため、車載機に、支払に必要な
支払者の課金区分をインストールするための車載機のセ
ットアップ方法およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有料道路等の通行料金の方式とし
て、いわゆる有料道路自動料金収受システム(以下「E
TCシステム」(ETC:Electric Toll Collection)
と略す)の導入が推進されている。ETCシステムは、
車両が有料道路の料金収受ゲートを通過する際に、双方
向の無線通信を用いることで、通行料金の支払に必要な
情報を車両から受け取るシステムである。このETCシ
ステムによれば、現在の料金収受システムと異なり、料
金収受の目的で車両を一旦停止させる必要がない。この
ため、有料道路の料金所渋滞の問題を解消でき、また、
複雑な有料道路入口/出口路を建設する必要がない等の
種々の利点があり注目を集めている。
【0003】このETCシステムは、例えば図8に示す
ように、車載機31を搭載した車両32が料金所33を
通過する際、通過ゲート34手前に設置された路側機3
5と車載機31との間で双方向無線通信を行ない、車載
機31に格納された車両情報及びICカード36に格納
された利用者情報に基いて利用料金の決済を行なうよう
に構成されている。
【0004】ここで、日本の有料道路における課金シス
テムにおいては、車両の種類(小型車両、大型車両等)
によって通行料金が大きく異なる。このため、車載機3
1には、料金収受に必要な支払者側の情報、すなわち、
支払者を特定するための情報(車両所有者の氏名、住所
等)及びこの車載機31が取り付けられた車両32の種
類に関する情報(課金基礎情報)が格納されていると共
に、通過ゲート34の手前には車両の種類を判別するた
めのセンサ37が設けられている。このセンサ37によ
り判断された車両の種類と前記車載機31側から送信さ
れた情報とが一致しない場合には、前記通過ゲート34
が開かず、車両32は通行できないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記車両3
2の通行料金を正確に課金するには、前記車載機31に
格納されている車両32の種類は、全国の有料道路の全
ての通行料金区分に対応した車両区分でなければならな
い。ここで、全国の有料道路の通行料金区分は、有料道
路毎に種々異なった車両区分が設定されているのが実情
である。そのため、車載機31をセットアップする際
に、全国の全ての有料道路の車両区分を判別するための
膨大な情報に基いて、正確な車両の種類を車載機31に
格納する必要がある。すなわち、セットアップ者は、車
両本体の基礎情報(車幅、車長、排気量、原動機の型
式、車軸の数等)や、車両の用途(事業用、自家用
等)、及び車両の種別(普通、小型、大型等)等の情報
を所定の用紙に記入したり、所定の画面に入力する必要
があり、セットアップ作業が非常に煩雑になるという問
題がある。
【0006】また、車載機31の取り付け形態は、車両
の製造時に、車両メーカが取りつける場合もあるが、多
くの場合は、車載機31が販売ディーラや部品販売会社
等に卸され、そこで取り付けられると考えられる。一般
に、車載機31の製造者(製造メーカ)は複数存在し、
車載機31への車両情報等のインストールも自動車ディ
ーラや部品販売店等、異なる環境で行なわれると想定さ
れる。そのため、上記車両基礎情報等の入力漏れや入力
ミスも生じ易く、車載機に課金基礎情報を誤ってインス
トールしてしまったり、インストールできなくなるおそ
れがある。
【0007】一方、セットアップ作業を簡略化するにし
ても、セキュリティは維持する必要がある。
【0008】すなわち、日本の高速料金が比較的高額で
あることを考えれば、車両情報等のインストール(車載
機のセットアップ)が不正に行なわれる可能性は否定で
きない。このため、この車載機のセットアップは、統一
されかつ信頼性の高いセキュリティ管理の下で実行され
るように工夫されている必要があるが、上述したよう
に、車載機に課金区分のインストールを行なう際、これ
らの業務に関わる者が多種多様である場合には、前記課
金区分の不正生成や改竄、不正インストール等のセキュ
リティ問題が生じる。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、車両課金区分の不正生成や改竄等を有効に
防止してセキュリティを高い状態で維持しながら、車載
機への個車情報等のセットアップ手続きを簡易迅速に行
える車載機のセットアップ方法、及びシステムを提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、この発明の第1の主要な観点によれば、有料道路を
通行する車両に搭載される車載機に、有料道路通行料金
の課金を行うための車両課金区分をセットアップする方
法であって、前記車両の自動車登録番号標(ナンバープ
レート)に、このナンバープレートに予め記憶されてい
る当該車両の個車情報を前記車載機に対して発行させる
工程と、前記車載機に、受け取った個車情報に基いて、
当該車両が属する課金区分を判別させる工程と、前記セ
ットアップを行うセットアップ者から前記車載機にユニ
ークな情報を受け取る工程と、受け取ったユニーク情報
に基いて、前記課金区分を車載機にセットアップするた
めのセットアップ用暗号鍵を生成する工程と、前記セッ
トアップ者に、前記課金区分を車載機にセットアップす
るために前記セットアップ用暗号鍵を発行する工程と、
を備えたことを特徴とする車載機のセットアップ方法が
提供される。
【0011】このような構成によれば、例えば、車両の
ナンバープレートに組み込んだICチップ等に個車情報
を記憶させておき、この個車情報を車載機に発行するこ
とで、セットアップ者が膨大な量の個車情報を入力する
必要がなく、セットアップ作業が簡易迅速に行える。ま
た、課金区分の判別に必要な個車情報が自動的に発行さ
れるので、入力漏れや、入力ミスが生じるおそれもな
い。
【0012】また、高いセキュリティの管理下で発行さ
れたセットアップ用暗号鍵によって車載機が活性化され
て、セットアップ者が課金区分を車載機にセットアップ
することが可能になるので、課金区分の不正生成や、改
竄等を有効に防止でき、セキュリティの高いセットアッ
プが可能になる。なお、支払者とセットアップ者は異な
る者であっても良いし、同じ者であっても良い。
【0013】また、この発明の第2の主要な観点によれ
ば、有料道路を通行する車両に搭載される車載機に、有
料道路通行料金の課金を行うための車両課金区分をセッ
トアップするための方法であって、前記車両、車載機、
又は自動車登録番号標(ナンバープレート)などの車両
関連機器にユニークな情報に基いてセットアップ用暗号
鍵を生成する工程と、前記ユニーク情報に関連付けてセ
ットアップ用暗号鍵を格納する工程と、セットアップ用
暗号鍵を前記ユニーク情報に関連付けた状態で、車載機
にインストールするために、前記車両関連機器の製造者
に発行する工程と、前記セットアップを行うセットアッ
プ者から前記ユニーク情報を受け取る工程と、前記ユニ
ーク情報に基いて、格納されている前記セットアップ用
暗号鍵を取り出す工程と、前記セットアップ用暗号鍵
を、前記ナンバープレートに記憶された個車情報に基い
て判別される課金区分を車載機にセットアップするため
にセットアップ者に発行する工程と、を有することを特
徴とする車載機のセットアップ方法が提供される。
【0014】このような構成によれば、車載機が、ナン
バープレートに記憶されている個車情報を受け取って課
金区分を判別するようにしたので、車載機のセットアッ
プに際してセットアップ者が車検証情報等を入力する必
要がなく、セットアップ作業を簡易迅速に行うことが可
能となる。また、セットアップ作業に際して、システム
管理者などが車両関連機器の製造者に発行する暗号鍵
と、同じくシステム管理者がセットアップ者に発行する
暗号鍵との間で認証を行うようにしたので、課金区分等
の不正生成や改竄等を有効に防止でき、セキュリティも
確保できる。
【0015】1の実施形態によれば、前記ナンバープレ
ートに、個車情報を車載機に対して発行させる工程は、
前記セットアップ者にセットアップ用暗号鍵が発行され
た後であることが好ましい。また、前記課金区分は、車
載機が個車情報を受け取って、この車載機に内蔵された
プログラムで判別されるものであることが好ましい。こ
のような構成により、セットアップ者が暗号鍵を用いた
認証を行わない限り、個車情報が車載機にインストール
されず、また課金区分も判別されないので、個車情報の
不正流出や、不正使用、課金区分の改竄等を防止でき
る。
【0016】1の実施形態によれば、前記セットアップ
用暗号鍵は、前記製造者に発行される製造者用鍵と、前
記セットアップ者に発行されるセットアップ者用鍵とか
らなるものである。この場合、前記製造者用鍵及びセッ
トアップ者用鍵は、いずれも秘密鍵で暗号化されて発行
されることが好ましい。
【0017】1の実施形態によれば、前記ユニーク情報
は、前記製造者側で生成された製造者固有のIDであ
る。
【0018】1の実施形態によれば、前記ユニーク情報
をシステム側暗号鍵で暗号化し、前記個車情報と共に受
け取ったユニーク情報をシステム側秘密鍵で復号化する
ことにより、セキュリティをより向上できるので好まし
い。
【0019】また、この発明の第3の主要な観点によれ
ば、有料道路を通行する車両に搭載される車載機に、有
料道路通行料金の課金を行うための車両課金区分をセッ
トアップするためのシステムであって、ユニーク情報に
基いてセットアップ用暗号鍵を生成するセットアップ用
暗号鍵生成部と、前記ユニーク情報に関連付けてセット
アップ用暗号鍵を格納するセットアップ用暗号鍵格納部
と、前記セットアップ用暗号鍵を前記ユニーク情報に関
連付けた状態で、当該車両、車載機、又は自動車登録番
号標(ナンバープレート)などの車両関連機器の製造者
に対して発行する第1のセットアップ用暗号鍵発行部
と、前記セットアップを行うセットアップ者から前記ユ
ニーク情報を受け取るユニーク情報受取部と、前記ユニ
ーク情報に基いて、格納されている前記セットアップ用
暗号鍵を取り出し、前記ナンバープレートに記憶された
個車情報に基いて判別される課金区分を車載機にセット
アップするためにセットアップ者に発行する第2のセッ
トアップ用暗号鍵発行部とを備えたことを特徴とするシ
ステムが提供される。
【0020】このような構成によれば、例えば、車両の
ナンバープレートに組み込んだICチップ等に個車情報
を記憶させておき、この個車情報を車載機に発行するこ
とで、セットアップ者が膨大な量の個車情報を入力する
必要がなく、セットアップ作業が簡易迅速に行える。
【0021】また、システム管理者等から車両関連機器
の製造者に発行された暗号鍵が格納された車載機と、同
じくセットアップ者に発行された暗号鍵が格納されたI
Cカード等との間で認証を行わせることで、課金区分を
車載機に転送することができる。この場合、セットアッ
プ用暗号鍵が、1つ1つ異なるユニーク情報に基いて生
成されるので、セキュリティの高いセットアップを行な
うことができる。また、この情報発行装置が、信頼性の
高い例えば公的機関に設置されることによってセットア
ップの統一管理が行なえる。
【0022】なお、この発明の他の特徴と顕著な効果
は、次の発明の実施の形態の項の記載と添付した図面と
を参照することで、より明確に理解される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシステム、方法を
有料道路自動料金収受システム(ETCシステム)に適
用した場合を例にとって説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、このシステ
ムを利用した車載機のセットアップ手順を示す説明図、
図2は、このシステムの概略構成図である。
【0025】図1に示すように、このシステム1は、公
的機関若しくは事務統括機関としての管理センタ2に設
置される。このシステム1は、車載機3を製造する車載
機製造者4、有料道路の利用者5(若しくはセットアッ
プ者)とオンライン又はオフラインで接続可能に構成さ
れている。この実施形態では、前記システム1から利用
者5に対する情報の発行は、セットアップ用ICカード
7を介してオフラインで行なわれるようになっている。
【0026】図2に示すように、このシステム1は、セ
ットアップ者から車載機固有の車載機製造ID(及びセ
ットアップ用鍵発行依頼)を受け取って車載機製造ID
格納部10に格納する車載機製造ID受取部11と、車
載機製造IDに基いてセットアップ用暗号鍵(ICカー
ド鍵)を生成しセットアップ用暗号鍵格納部12に格納
するセットアップ用暗号鍵生成部13と、ICカード鍵
をセットアップ用ICカード7に発行するセットアップ
用暗号鍵発行部14と、前記車載機製造IDに基いてゲ
ート通過時の車載機3と路側機間の通信用鍵(及びその
他の鍵)を生成するゲート通過時通信用鍵を生成してゲ
ート通過時通信用鍵格納部17に格納するゲート通過時
通信用鍵生成部18と、前記通信用鍵を、前記セットア
ップ用ICカード鍵と同時に前記セットアップ用ICカ
ード7に発行(格納)するゲート通過時通信用鍵発行部
19とを有する。
【0027】これらの構成要素11、13等は、実際に
は、前記管理センタ2に設置されたサーバ装置にコンピ
ュータプログラムを構成するコンポーネントとして格納
され、CPUによりRAM等に呼び出されて実行される
ことで上記各機能を実行するように構成されている。ま
た、各情報の発行は、カードリードライタ等の出力装置
を介して受取側の記憶媒体に適した形で行なわれるよう
に構成されている。
【0028】以下、このシステム1の動作について、図
1を参照して説明する。なお、この図のS1〜S10
は、処理順序を示す符号である。
【0029】まず、車載機製造者4は、車載機3を製造
する際に車載機製造IDを付与すると共に、自動車検査
証(車検証)に記載されている情報を受け取って、所定
の車種コードに変換するプログラムを内蔵して販売する
(ステップS1)。車載機製造IDは、車載機3に固有
の番号(ユニーク情報)であり、例えば、製造者IDと
製造番号とを組み合わせて作られる。
【0030】前記変換プログラムは、例えば、ICチッ
プ化されて車載機3に組み込まれている。なお、この段
階での車載機3は、車両に搭載される前であるから、通
常は車検証情報等は一切インストールされていない。
【0031】利用者が購入した車検済み車両の自動車登
録番号標(ナンバープレート)には、当該車両の登録番
号、車名、型式、車台番号、原動機の型式、大きさ、排
気量、利用者(所有者又は使用者)の氏名、住所等の車
検証情報を記憶したICチップが取り付けられており、
同じく利用者5が購入し、自己の車検済み車両に固定し
た車載機3に対して、車検証情報を発行する(ステップ
S2)。
【0032】ここで、前記ナンバープレート6は、一般
に、所管する官庁の許認可を受けた特定のナンバープレ
ート製造者によって製造される。利用者5、その代理
人、代行者(自動車販売ディーラ等)が当該地域を所管
する陸運支局等に新規車両登録等を申請することによ
り、当該車両の新規車両登録等、及び車検証の交付と同
時に、利用者5に交付される。交付されたナンバープレ
ート6は、車両に固定された後、封印が取り付けられ
て、車両登録手続きが完了する。
【0033】従って、車検証情報をナンバープレート6
の前記ICチップに記憶させるには、利用者5等の申請
を待って、前記製造者が車検証情報を確認した上で行っ
たり、製造者等が、車検証情報を記憶させたICチップ
をナンバープレート6(交付前か、交付後かを問わな
い)に取り付けることにより行うことができる。
【0034】ここで、前記車検証情報のうち、車両に関
する一般情報(車名、型式、大きさ等)は、前記申請の
便宜を考慮して、通常、車両製造者が予め陸運支局等に
届け出た情報が電子化された状態で前記代理人、代行者
等に頒布されている。そのため、ナンバープレートの製
造者等はこの情報を有効利用することにより、車検証情
報のインストール作業を簡略化できる。
【0035】なお、上記の工程は、車両の新規登録(一
旦、登録を抹消した後の再登録を含む)は勿論のこと、
所有者の移転登録、車両の型式、所有者の住所等の変更
登録のいずれの場合も同様に行われる。特に移転登録、
変更登録に際しては、ナンバープレート6を交換せず
に、ICチップに記憶された既存の車検証情報等を一旦
抹消(アンインストール)した後に、新たな情報をイン
ストールしたり、新旧のICチップの交換によっても対
応することができる。ここで、ナンバープレートの製造
者は、ナンバープレート自体の製造者の他、車検証情報
を記憶させたICチップをナンバープレート6に取り付
ける者、取り付けたICチップに車検証情報を記憶させ
る者、の全てまたはいずれかの者を指すものとする。
【0036】セットアップ者5は、車載機製造IDを前
記管理センタ2のシステム1に送信する(ステップS
3)。
【0037】システム1は、車載機製造ID受取部11
で車載機製造IDを受け取って車載機製造ID格納部1
0に登録する。そして、セットアップ用暗号鍵生成部1
3は、この車載機製造IDを、所定の暗号鍵生成アルゴ
リズムに適用することで、セットアップ用暗号鍵として
のICカード鍵を生成する(ステップS4)。このIC
カード鍵は、前記車載機製造IDに関連付けられて前記
セットアップ用暗号鍵格納部12に格納される。
【0038】一方、このシステム1は、前記車載機製造
IDに基き、前記ゲート通過時通信用鍵生成部18にお
いて、車載機3と路側機との間の無線通信時に使用され
る暗号鍵を生成する(ステップS5)。この通信用鍵
は、前記ゲート通過時通信用鍵生成部18に格納され
る。
【0039】ついで、このシステム1は、前記ゲート通
過時通信用鍵発行部19から、前記通信用鍵を前記セッ
トアップ用ICカード7に発行する(ステップS6)。
また、前記セットアップ用暗号鍵発行部14は、前記セ
ットアップ用暗号鍵格納部12からICカード鍵を取り
出し、セットアップ用ICカード7に発行する(ステッ
プS7)。このセットアップ用ICカード7への各種情
報の発行は、前述したように出力装置としてのカードリ
ードライタによってなされるようになっている。
【0040】ついで、このセットアップ用ICカード7
は、例えば、郵送によって利用者5(又はセットアップ
者)に届けられる(ステップS8)。
【0041】利用者5は、このセットアップ用ICカー
ド7を車載機3のカードリーダに挿入することで、IC
カード7内の情報を車載機3に転送する(ステップS
9)。前記ICカード鍵を車載機3が認識することによ
り、車載機3が活性化され、車載機3に内蔵された車種
コード変換プログラムが起動して、車種コードが判別さ
れる。これにより、車載機3のセットアップが完了する
(ステップS10)。
【0042】なお、車載機3の製造時に前記製造IDに
基いて暗号鍵を生成し、この暗号鍵と、前記システム1
から発行されるセットアップ用暗号鍵との間で認証を行
わせても良い。具体的には、車載機3の製造時に、前記
製造IDに基いて所定のアルゴリズムに基いて車載機用
IDを生成する。このアルゴリズムは、システム1側で
発行されるセットアップ用暗号鍵の生成アルゴリズムと
同一、若しくは所定の関連をもったものとする。このよ
うな構成により、車載機製造者4とシステム1との間で
セットアップ用暗号鍵の授受を行わずに、車載機3のセ
ットアップ時に暗号鍵に基く認証を行うことができ、課
金区分等の不正生成等を有効に防止できる。
【0043】ここで、車載機3に内蔵されている変換プ
ログラムは、ナンバープレートのICチップから発行さ
れる車検証情報を予め設定されている車種判別モデルに
適用することで、利用者の車両の課金車種コードを判別
するように構成されている。具体的には、図3に示すよ
うに、前記ナンバープレート6のICチップから発行さ
れた車検証情報を車検証情報受取部21で受け取り、車
検証情報格納部22に登録する。この車検証情報を、車
種コード判別部24において所定の車種判別アルゴリズ
ムに適用して処理することで、利用者の車両を例えば6
4種類の課金車種コードのいずれかに振り分ける。判別
した車種コードは車種コード格納部25に登録する。
【0044】なお、上記工程中、前記ICカード鍵は、
前記システム1のシステム秘密鍵で署名し、暗号化した
状態で供給されるように構成してもよい。この場合、セ
ットアップ用ICカード7は、システムの公開鍵(若し
くは秘密鍵)及び乱数を利用することで相互認証を行な
い、お互いが管理センタ2によって認証された機器であ
ることを確認した上で情報を転送するように構成され
る。このための署名・暗号化は、別途設けた暗号/複号
処理部によって実行される。このような構成によれば、
セキュリティを維持しながら、セットアップ作業を簡易
迅速に行うことが可能となる。
【0045】また、前記実施の形態のステップS2で
は、セットアップ者5が管理センタ2に車載機IDを送
信する前にナンバープレート6から車検証情報等を車載
機3に発行するようにしているが、車載機3が活性化さ
れた後に、車検証情報をナンバープレート6から受け取
るようにしてもよい。このような構成により、車検証情
報の不正流出や、不正使用をより有効に防止でき、セキ
ュリティを向上させることができる。
【0046】さらに、前記実施の形態では、ユニーク情
報として車載機製造IDを利用していたが、これに限定
されるものではない。例えば、車載機鍵がインストール
されるセキュリティチップモジュールの製造者が採番す
る固有のチップIDであっても良い。この場合、図4に
示すように、セットアップ用の車載機鍵は、セキュリテ
ィアクセスモジュール38(SAM)の製造者39(セ
キュリティ製造者)で採番されたセキュリティIDに基
いて生成され、車載機3の製造者4は、このSAM38
を購入して車載機3に取り付けるようにすれば良い。こ
のような構成によれば、セキュリティ機能を製造する能
力のない車載機製造者(通信機器メーカ)もこのシステ
ム市場に参入可能というメリットがある。
【0047】また、前記実施形態では、セットアップ用
鍵の生成(ステップS4)とゲート通信用鍵の生成(ス
テップS5)とは、異なる工程で行なっていたが、前記
ステップS4で同時に生成するようにしても良い。この
場合、鍵の生成手順を簡略できる効果がある。
【0048】一方、前記実施形態では、ステップS3
で、利用者5(セットアップ者)は、購入した車載機3
を自己の車検済み車両に固定すると共に、前記車載機製
造IDを前記管理センタ2のシステム1に送信するよう
にしているが、このとき図5に示すように、専用のセッ
トアップ用端末装置28を用いるようにしても良い。
【0049】図5に示すセットアップ用端末装置28
は、自動車ディーラや自動車部品販売店等の前記管理セ
ンタ2が指定する所定のセットアップ業者に設置される
ことが好ましい。この場合、セキュリティ上の理由か
ら、このセットアップ用端末装置28は、前記管理セン
タに登録されて管理される。そして、前記ICカード7
は、このセットアップ業者に予め所定の数だけ配布さ
れ、備え付けられているものである。
【0050】このセットアップ用端末装置28及びIC
カード7は、システムの公開鍵(若しくは秘密鍵)及び
乱数を利用することで相互認証を行ない、お互いが管理
センタ2によって認証された機器であることを確認した
上で情報を転送するように構成されている。また、これ
に加えて、前記ICカード7は配布を受けたセットアッ
プ業者のみがセットアップできるように、そのセットア
ップ業者に対して発行されたセットアップ用端末装置2
8のみでリードライトできるように構成されていること
が望ましい。
【0051】セットアップ業者は、前記ICカード7を
前記車載機3に差し込むことで、この車載機3との間で
認証を行わせ(ステップS5−1)、前記SAM−ID
を前記ICカード7内に格納させる。
【0052】一方、車載機3に対して、利用者の車検済
み車両のナンバープレート6が車検証情報を発行する
(ステップS5−2)。
【0053】ついで、このICカードを前記セットアッ
プ用端末装置28に差し込むことで、前記SAM−ID
を読み取り(ステップS5−3)、前記システム1に送
信する(ステップS5−4)。
【0054】この送信を行なうため、前記セットアップ
用端末装置28は、モデムやTA等の通信手段が接続さ
れ、前記システム1とオンライン接続できるように構成
されている。
【0055】また、このセットアップ用端末装置28
は、前記ゲート通信用鍵及びセットアップ用のICカー
ド鍵を前記システム1からオンラインで受け取る(ステ
ップS7’,S8’)。そして、これらの情報を、前記
SAM−IDを格納していたICカードに書き込むこと
で前記ICカード7に情報を発行する(ステップS
9’)。
【0056】このような構成によれば、管理センタ2か
ら利用者に対してICカードを郵送等する必要がなくな
り、オンラインでの情報発行が行なえる。そして、この
場合、前記SAM−ID(ユニーク情報)を、利用者や
セットアップ業者が目視で読み取ってシステムに送ると
いう作業がなくなる。通常、製造される車載機の数を考
えると、このIDは、20桁近くのオーダーを有する英
数字であり、目視で読み取るとすると、ミスが発生し易
いと考えられるが、上記のように構成したことで、この
ようなミスが発生することはなくなる。また、SAM−
IDを利用者やセットアップ者に知られずにシステム1
側に送信できるからセキュリティ上の効果も高い。
【0057】さらに、このような構成によれば、利用者
が自家用車及び車載機3を買い代える等した場合でも、
同じICカードを利用してセットアップが行なえる効果
がある。すなわち、この場合にも、上記ICカード7を
新たな車載機3に適用することによってIDを読み取
り、これをセットアップ用端末装置28に適用すること
で、上記と同じ手順で新たな、又は既存の車載機3に対
して新たな個車情報を含む課金区分をインストールする
ことができる。このように、同じICカードを利用して
何度でもセットアップが行なえ、この場合、クレジット
カード会社への支払に用いる情報については書き換えが
不要であるから、カードを再発行する必要がない。
【0058】(第2の実施の形態)図6に第2の実施の
形態を示す。
【0059】このシステム1’は、車載機製造者4が車
載機3を製造する際に、前記した車載機3の製造IDを
前記管理センタ2のシステム1’に対して発行すると共
に、セットアップ用暗号鍵の生成を要求すると(ステッ
プS1’)、システム1’においてセットアップ用車載
機鍵と、セットアップ用ICカード鍵とが生成される
(ステップS2’)。
【0060】車載機製造者4には、このうちセットアッ
プ用車載機鍵だけが発行され(ステップ3’)、セット
アップ用ICカード鍵は所定の格納部に登録される。車
載機製造者4は、このセットアップ用車載機鍵を車載機
3に搭載するセキュリティ機能部(例えばセキュリティ
チップ)に記憶させた後、この車載機3を利用者5に販
売する(ステップS4’)。この車載機3は、車両に搭
載される前であるから、車両の情報や利用者の情報等の
課金基礎情報(課金区分)は一切インストールされてい
ない。
【0061】一方、利用者が購入した車検済み車両のナ
ンバープレート6には、総排気量、車軸、所有者の氏名
等の車検証情報を記憶したICチップが取り付けられて
おり、同じく利用者5が購入し、自己の車検済み車両に
固定した車載機3に対して、当該車検証情報を発行する
(ステップS5’)。
【0062】セットアップ者5は、車載機製造IDと、
ナンバープレート6から車載機3に発行された車検証情
報(個車情報)とを、前記管理センタ2のシステム1’
に送信する(ステップS6’)。
【0063】前記システム1’は、利用者5から受け取
った個車情報を、図示しない車種判別部で車種判別モデ
ルに適用することで利用者の車両の課金区分を判別する
(ステップS7’)。具体的には、前記した第1の実施
の形態と同様に、受け取った個車情報を、所定の車種判
別アルゴリズムに適用して処理することによって、特定
の課金車種コードに振り分ける(図3参照)。
【0064】また、このシステム1は、前記車載機製造
IDに基き、車載機3と路側機との間の無線通信時に使
用されるゲート通過時通信用暗号鍵を生成し(ステップ
S8’)、所定の格納部に格納しておく。
【0065】ついで、システム1’は、利用者5からの
車載機製造ID等の送信、即ち、セットアップの要求を
受けて、格納していたセットアップ用ICカード鍵およ
び、ゲート通信用鍵をセットアップ用ICカード7に発
行する(ステップ9’、ステップ10’)。この時、前
記車種判別部にて判別した車種コードも同時にセットア
ップ用ICカード7に発行する(ステップ11’)。
【0066】利用者5は、このセットアップ用ICカー
ド7を郵送等で受取り(ステップ12’)、車載機3の
カードリーダに挿入することで、このセットアップ用I
Cカード7と車載機3との間で前記セットアップ用暗号
鍵(車載機鍵、ICカード鍵)を用いた認証を行なわ
せ、ICカード7内の車種コードその他の情報(課金区
分)を転送する。このことで、車載機3のセットアップ
が終了する(ステップS13’)。このような構成によ
り、よりセキュリティの高いセットアップを行なうこと
ができる。
【0067】上記工程中、前記車載機鍵及びICカード
鍵は、前記システム1’のシステム秘密鍵で署名され暗
号化された状態で供給されるようになっている。車載機
3及びセットアップ用ICカード7は、システムの公開
鍵(若しくは秘密鍵)及び乱数を利用することで相互認
証を行ない、お互いが管理センタ2によって認証された
機器であることを確認した上で情報を転送するように構
成されている。このための署名・暗号化は、暗号/複号
処理部で実行されるようになっている。
【0068】また、車載機製造者4に供給される情報
は、例えば、車載機製造者4の公開鍵で暗号化された状
態で供給されるように構成されている。この暗号化も、
前記暗号/複号処理部で実行されるようになっているこ
とが好ましい。
【0069】このETCシステムにおいては、車両の車
種によって有料道路料金が著しく異なるためこの車種判
別が非常に重要であるが、上記構成によれば、車両の車
種判断がシステムにおいて統一的に行なえるので、その
信頼性が高い。また、一般に、課金のための車種判断
は、車検証に基いても容易に行なえるものではなく、判
断基準のばらつきも許されない。このため、このシステ
ムで統一的に行なうことでこのような問題も解消され
る。
【0070】(第3の実施の形態)図7に第3の実施の
形態を示す。
【0071】このシステム1’では、まず、ナンバープ
レート製造者60がナンバープレート6を製造する際
に、ナンバープレート6の製造IDを前記管理センタ2
のシステム1’に対して発行すると共に、セットアップ
用暗号鍵の生成を要求する(ステップS1’)。ここ
で、ナンバープレート6の製造IDは、前記した車載機
3の製造IDと同様の、ナンバープレート6固有のID
であり、車両の車台番号や、車載機の製造ID、ナンバ
ープレート6の登録ナンバー等とは無関係に付与され
る。
【0072】ついで、前記ナンバープレート製造者60
からの要求により、システム1’においてセットアップ
用ナンバープレート鍵と、セットアップ用ICカード鍵
とが生成される(ステップS2’)。
【0073】ナンバープレート製造者60には、このう
ちセットアップ用ナンバープレート鍵だけが発行され
(ステップ3’)、セットアップ用ICカード鍵は所定
の格納部に登録される。ナンバープレート製造者60
は、このセットアップ用ナンバープレート鍵と、この車
両の車検証情報とを、ナンバープレート6に搭載するセ
キュリティ機能部(例えばセキュリティチップ)に記憶
させて、交付代行者等を介して利用者5に販売(交付)
する(ステップS5’)。ナンバープレート6の交付
と、車検証情報の記憶、車両登録等との関係は前記した
通りである。
【0074】利用者(セットアップ者)5は、車載機製
造者4が販売する車載機3を購入し(ステップS
4’)、この車載機3を車検済み車両に固定する際、前
記ナンバープレート6のセキュリティ機能部から車検証
情報とセットアップ用ナンバープレート鍵とをインスト
ールする(ステップS6’)。
【0075】ついで、利用者(セットアップ者)5は、
ナンバープレート6の製造IDと、ナンバープレート6
から発行された車検証情報とをシステム1’に送信する
(ステップS7’)。ここで、送信するナンバープレー
ト6の製造IDと車検証情報とは、いずれもナンバープ
レート6から車載機3に発行された情報をそのまま転送
することができるので、セットアップ作業を簡単に行う
ことができる。
【0076】なお、図4のように、セットアップ用のナ
ンバープレート鍵を、SAM38の製造者39(セキュ
リティ製造者)が採番したセキュリティIDに基いて生
成し、ナンバープレート製造者がこのSAM38を購入
してナンバープレート6に取り付けるように構成するこ
ともできる。
【0077】また、ステップS8’以降の処理工程は、
前記した第2の実施の形態と同様であるため、詳細説明
は省略する。
【0078】(他の実施の形態)なお、この発明は上記
の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変
更しない範囲で種々変形可能である。
【0079】上記した各実施の形態では、セットアップ
用ICカード7は利用者5(セットアップ者)に郵送さ
れるようになっていたが、利用者5(セットアップ者)
に設置されたカードリードライタにより、利用者5(セ
ットアップ者)側で用意したセットアップ用ICカード
に支払者の車種コード等を格納するようにしても良い。
また、オンライン接続によって直接車載機3とシステム
1との間で認証を行ない前記車種コード等を転送するよ
うにしても良い。
【0080】さらに、前記セットアップ用ICカード
は、有料道路通行料金決済用(その他目的の決済用)の
クレジットカードを兼ねていても良い。この場合、例え
ば、前記車種コード、ゲート用通信鍵及びセットアップ
用ICカード鍵の発行は、クレジットカード会社に対し
て行なわれ、このクレジット会社で利用者の決済情報と
共にそれらの情報を格納するようにする。この場合に
は、クレジットカード会社に発行する情報は、セキュリ
ティ確保上、例えばクレジットカード会社の公開鍵で暗
号化して発行されることが好ましい。
【0081】また、上記各実施形態においては、前記車
載機3には利用者1人の支払課金区分をセットアップし
ていたが、これに限定されるものではなく、複数の支払
課金区分をセットアップするようにしても良い。このよ
うな構成によれば、例えば、車載機を利用して有料道路
の料金収受だけでなく、駐車場やガソリンスタンド等で
の料金精算に使用することが可能になる。この場合、支
払課金区分を発行する管理センタ2は、複数であっても
良い。
【0082】一方、車載機3を車両の製造工程で組み込
む、いわゆるビルトイン型とした場合には、車両の製造
時に車載機3に予め必要な個車情報を格納しておいた
り、更に車載機3の内蔵プログラムで車種を判別させ
て、車種コードも格納しておくこともできる。ビルトイ
ン型では、車載機3の製造者と車両の製造者とが同一の
場合もあるし、別の場合もあるが、管理センタ2に製造
IDを送付してセットアップ用暗号鍵を受け取るのは何
れの者でも良い。
【0083】かかる構成により、ナンバープレート6へ
のICチップの取り付けや、個車情報の記憶、発行等の
工程を省略でき、情報の受発信の回数が減る分、第三者
が情報を不正に入手、改竄する機会も減り、セキュリテ
ィも向上する。
【0084】なお、この場合でも、車載機3にシステム
1から発行されるセットアップ鍵をインストールするこ
とにより、車載機3が活性化されて、格納した情報が有
効になるように構成することが好ましい。
【0085】また、車両の製造者が、個車情報や車種コ
ード等をCD―ROMやフロッピー(登録商標)ディス
ク等の記録媒体に格納して、車両に添付することによ
り、ナンバープレート6のICチップや車載機3に個車
情報等をインストールする手続きが容易になると共に、
システムも簡素化される。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、セキュリティを高い状態で維持しながら、車載機へ
の車両課金区分のセットアップ手続きを簡易迅速に行え
る車載機のセットアップ方法、及びシステムを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のシステムによる処
理手順を説明するための図。
【図2】同じく、システムの概略構成図。
【図3】同じく、車載機に内蔵されたプログラムの一例
を示す図。
【図4】同じく、変形例を示す図。
【図5】同じく、変形例を示す図。
【図6】この発明の第2の実施形態のシステムによる処
理手順を説明するための図。
【図7】この発明の第3の実施形態のシステムによる処
理手順を説明するための図。
【図8】ETCシステムの料金収受イメージ図。
【符号の説明】
1…システム 2…管理センタ 3…車載機 4…車載機製造者 5…利用者(セットアップ者) 6…ナンバープレート 7…ICカード 10…ID格納部 11…ID受取部 12…セットアップ用暗号鍵格納部 13…セットアップ用暗号鍵生成部 14…セットアップ用暗号鍵発行部 17…ゲート通過時通信用鍵格納部 18…ゲート通過時通信用鍵生成部 19…ゲート通過時通信用鍵発行部 21…車検証情報受取部 22…車検証情報格納部 24…車種コード判別部 25…車種コード格納部 28…セットアップ用端末装置 31…車載機 32…車両 33…料金所 34…通過ゲート 35…路側機 38…セキュリティアクセスモジュール 39…セキュリティ製造者 60…ナンバープレート製造者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/32 H04L 9/00 675A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路を通行する車両に搭載される車
    載機に、有料道路通行料金の課金を行うための車両課金
    区分をセットアップする方法であって、 前記車両の自動車登録番号標(ナンバープレート)に、
    このナンバープレートに予め記憶されている当該車両の
    個車情報を前記車載機に対して発行させる工程と、 前記車載機に、受け取った個車情報に基いて、当該車両
    が属する課金区分を判別させる工程と、 前記セットアップを行うセットアップ者から前記車載機
    にユニークな情報を受け取る工程と、 受け取ったユニーク情報に基いて、前記課金区分を車載
    機にセットアップするためのセットアップ用暗号鍵を生
    成する工程と、 前記セットアップ者に、前記課金区分を車載機にセット
    アップするために前記セットアップ用暗号鍵を発行する
    工程と、 を備えたことを特徴とする車載機のセットアップ方法。
  2. 【請求項2】 有料道路を通行する車両に搭載される車
    載機に、有料道路通行料金の課金を行うための車両課金
    区分をセットアップするための方法であって、 前記車両、車載機、又は自動車登録番号標(ナンバープ
    レート)などの車両関連機器にユニークな情報に基いて
    セットアップ用暗号鍵を生成する工程と、 前記ユニーク情報に関連付けてセットアップ用暗号鍵を
    格納する工程と、 セットアップ用暗号鍵を前記ユニーク情報に関連付けた
    状態で、車載機にインストールするために、前記車両関
    連機器の製造者に発行する工程と、 前記セットアップを行うセットアップ者から前記ユニー
    ク情報を受け取る工程と、 前記ユニーク情報に基いて、格納されている前記セット
    アップ用暗号鍵を取り出す工程と、 前記セットアップ用暗号鍵を、前記ナンバープレートに
    記憶された個車情報に基いて判別される課金区分を車載
    機にセットアップするためにセットアップ者に発行する
    工程と、 を有することを特徴とする車載機のセットアップ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車載機のセットアップ方
    法であって、前記ナンバープレートに、個車情報を車載
    機に対して発行させる工程は、前記セットアップ者にセ
    ットアップ用暗号鍵が発行された後である事を特徴とす
    る車載機のセットアップ方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の車載機のセットア
    ップ方法であって、 前記課金区分は、車載機が個車情報を受け取って、この
    車載機に内蔵されたプログラムで判別されるものである
    ことを特徴とする車載機のセットアップ方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の車載機のセットアップ方
    法において、 前記セットアップ用暗号鍵は、前記製造者に発行される
    製造者用鍵と、前記セットアップ者に発行されるセット
    アップ者用鍵とからなることを特徴とする車載機のセッ
    トアップ方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の車載機のセットア
    ップ方法において、 前記セットアップ用暗号鍵は、秘密鍵で暗号化されて発
    行されることを特徴とする車載機のセットアップ方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の車載機のセットアップ方
    法において、 前記ユニーク情報は、前記製造者側で生成された製造者
    固有のIDであることを特徴とする車載機のセットアッ
    プ方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の車載機のセットア
    ップ方法において、 前記ユニーク情報をシステム側暗号鍵で暗号化し、 前記個車情報と共に受け取ったユニーク情報をシステム
    側秘密鍵で復号化することを特徴とする車載機のセット
    アップ方法。
  9. 【請求項9】 有料道路を通行する車両に搭載される車
    載機に、有料道路通行料金の課金を行うための車両課金
    区分をセットアップするためのシステムであって、 ユニーク情報に基いてセットアップ用暗号鍵を生成する
    セットアップ用暗号鍵生成部と、 前記ユニーク情報に関連付けてセットアップ用暗号鍵を
    格納するセットアップ用暗号鍵格納部と、 前記セットアップ用暗号鍵を前記ユニーク情報に関連付
    けた状態で、当該車両、車載機、又は自動車登録番号標
    (ナンバープレート)などの車両関連機器の製造者に対
    して発行する第1のセットアップ用暗号鍵発行部と、 前記セットアップを行うセットアップ者から前記ユニー
    ク情報を受け取るユニーク情報受取部と、 前記ユニーク情報に基いて、格納されている前記セット
    アップ用暗号鍵を取り出し、前記ナンバープレートに記
    憶された個車情報に基いて判別される課金区分を車載機
    にセットアップするためにセットアップ者に発行する第
    2のセットアップ用暗号鍵発行部とを備えたことを特徴
    とするシステム。
JP2000312573A 2000-10-12 2000-10-12 車載機のセットアップ方法、およびシステム Expired - Lifetime JP3958514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000312573A JP3958514B2 (ja) 2000-10-12 2000-10-12 車載機のセットアップ方法、およびシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000312573A JP3958514B2 (ja) 2000-10-12 2000-10-12 車載機のセットアップ方法、およびシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002123843A true JP2002123843A (ja) 2002-04-26
JP3958514B2 JP3958514B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=18792140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000312573A Expired - Lifetime JP3958514B2 (ja) 2000-10-12 2000-10-12 車載機のセットアップ方法、およびシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3958514B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004046515A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Denso Corp 駐車車両誘導システム
JP2004310301A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp Dsrc車載器セットアップシステム
JP2005309824A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Mitsubishi Electric Corp Dsrc通信システムの車載端末
JP2018049030A (ja) * 2017-11-13 2018-03-29 株式会社ユピテル 制御システム、車載装置、及びプログラム
CN112785734A (zh) * 2020-12-29 2021-05-11 瓴盛科技有限公司 基于双向认证的电子不停车收费系统和方法
CN113950024A (zh) * 2021-10-18 2022-01-18 中国联合网络通信集团有限公司 数据传输方法、装置及存储介质
JP7086246B1 (ja) * 2021-03-26 2022-06-17 三菱電機株式会社 車載器およびセキュリティ機能制御プログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004046515A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Denso Corp 駐車車両誘導システム
JP2004310301A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Mitsubishi Electric Corp Dsrc車載器セットアップシステム
JP2005309824A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Mitsubishi Electric Corp Dsrc通信システムの車載端末
JP2018049030A (ja) * 2017-11-13 2018-03-29 株式会社ユピテル 制御システム、車載装置、及びプログラム
CN112785734A (zh) * 2020-12-29 2021-05-11 瓴盛科技有限公司 基于双向认证的电子不停车收费系统和方法
CN112785734B (zh) * 2020-12-29 2023-07-14 瓴盛科技有限公司 基于双向认证的电子不停车收费系统和方法
JP7086246B1 (ja) * 2021-03-26 2022-06-17 三菱電機株式会社 車載器およびセキュリティ機能制御プログラム
CN113950024A (zh) * 2021-10-18 2022-01-18 中国联合网络通信集团有限公司 数据传输方法、装置及存储介质
CN113950024B (zh) * 2021-10-18 2023-09-26 中国联合网络通信集团有限公司 数据传输方法、装置及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3958514B2 (ja) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8412640B2 (en) Signature based negative list for off line payment device validation
CN100559391C (zh) 一种etc电子标签的发行方法
US7317546B2 (en) Certification method and device and certificate issuer system
KR20010044312A (ko) 공개키 기반구조의 개인키와 인증서를 저장하는광학기록매체와 그의 발급방법과 발급 시스템 및사용방법
CN114386962A (zh) 一种车载支付设备、方法及系统
TW381244B (en) Vehicle-carrying communication device and communication device between vehicles on the roads
JP3958514B2 (ja) 車載機のセットアップ方法、およびシステム
JP2004139380A (ja) 車載器のセットアップ方法、車載器のセットアップシステム及び車載器
JP2003168006A (ja) 事故時の車両状態・運転状態の記録保持システム
JP3639769B2 (ja) 情報発行システム及び情報発行方法
JP2002099681A (ja) 車両登録システム
JP2004110147A (ja) 自動料金支払いシステム
KR20070082966A (ko) 차량용 전자 요금 징수 인증 장치 및 이를 이용한 전자요금 징수 시스템
JP2002352163A (ja) 電子チケット使用支援システム及び方法
JP3826857B2 (ja) 自動料金収受システムに用いられる車載機
CN113946876A (zh) 一种业务认证方法及系统
JP2739094B2 (ja) タクシーにおけるクレジットカード利用管理システム及びその運用方法
JP4369652B2 (ja) 自動料金支払いシステムに於ける管理サーバ、及び自動料金支払いシステム
JP2009104424A (ja) Etcカード不正使用防止システム
JP2001160159A (ja) 車載器とそのセットアップ方法
JP2004178338A (ja) 認証システム、および決済システム
JP3643695B2 (ja) 料金収受システム
JP3953702B2 (ja) 車種判別システム、及びコンピュータシステムに車両の車種判別を行なわせるためのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体
JP3555383B2 (ja) 自動料金収受システムに用いられる車載機及び自動料金収受システムに用いられる車載機の情報記憶方法
KR20240087183A (ko) 차량의 통행료 결제 장치 및 그 동작방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3958514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140518

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250