JP2002123008A - 端部拭取り装置 - Google Patents

端部拭取り装置

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JP2002123008A
JP2002123008A JP2000314000A JP2000314000A JP2002123008A JP 2002123008 A JP2002123008 A JP 2002123008A JP 2000314000 A JP2000314000 A JP 2000314000A JP 2000314000 A JP2000314000 A JP 2000314000A JP 2002123008 A JP2002123008 A JP 2002123008A
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wiping
cylindrical body
cylindrical support
solvent
plate
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JP2000314000A
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English (en)
Inventor
Junjiro Mochiji
潤二郎 持地
Yasuo Furusawa
靖夫 古澤
Hajime Tanaka
一 田中
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒体が傾いてセットされた場合でも円筒体
の端部の付着物を均一に除去することができる端部拭取
り装置を提供すること。 【解決手段】 円筒体2の端部2bに付着した付着物を
拭き取る端部拭取り装置1において、円筒体2と同軸周
りを相対的に回転可能で、且つ、円筒体2の端部2bに
接離可能な拭取り面35を有する拭取り部30を備え、
拭取り部30の拭取り面35は、円筒体2の傾きに倣う
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒体の端部に付
着した付着物を拭き取る端部拭取り装置に関し、特に、
感光体ドラムの支持体としての円筒体に付着した塗膜を
拭き取るのに好適な端部拭取り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザープリンタ等の画像形成
装置に、導電性の円筒状の支持体(円筒体)に感光層が
形成された感光体ドラムが内蔵されているが、現像性能
を良好にするために、複写機等の内部において当該感光
体ドラムと現像ロールとの距離を常に一定に保持する必
要がある。そのため、通常、感光体ドラムの端部にコロ
を当てたり、カラーリングで保持する等の方法が採用さ
れている。この場合、コロやカラーリングが当接する部
分は摺擦を受けるため、感光層等の塗膜が存在する場合
は、塗膜が不均一に剥離されたり磨耗してしまう。従っ
て、感光体ドラムの端部には、塗膜が形成されていない
ことが必要である。
【0003】ところで、感光体ドラムの円筒体に有機感
光層を形成するために、一般的に、円筒体を感光層形成
用の塗布液に浸漬して塗布する浸漬塗布法が採用されて
いる。この場合、円筒体の上端部を塗膜が形成されない
ように露出させることは、円筒体の浸漬位置を調節する
ことにより容易に達成することができるが、下端部につ
いては、塗布液中に浸漬されるため塗膜が形成されるこ
とになる。従って、円筒体の下端部に形成される塗膜
は、浸漬塗布後に除去しなければならない。
【0004】そして、円筒体を塗布液に浸漬して一旦塗
膜を形成した後に、円筒体下端部の塗膜を除去する装置
の一例として、特開平11−212278号公報に記載
された電子写真感光体の製造装置がある。同公報の装置
は、塗膜を溶解する溶剤に感光体下端部を浸漬させ、拭
取り板を回転させて不要な塗膜を除去するものである。
【0005】図6を参照して、同公報の装置による拭取
り方法を説明する。図6は、円筒体支持体101を下降
させて拭取り位置にセットする前における平面図であ
る。この装置では、支軸104に拭取り部材支持具10
3が回動自在に取り付けられ、更に、この拭取り部材支
持具103の一端には拭取り板102A及び拭取り支持
板102Bが設けられ、他端にはガイドローラ105が
設けられている。また、拭取り板102Aは、その拭取
り面が鉛直方向に沿うように設けられている。このよう
な構成のもと、円筒体支持体101を下降させると、円
筒体支持体101の下端部でガイドローラ105のテー
パ部が押され、拭取り部材支持具103は支軸104周
りを図6の反時計方向に回転する。すると、拭取り板1
02Aが円筒体支持体101の下端部に接触する。
【0006】そして、円筒体支持体101を所定位置ま
で下降させた後、円筒体支持体101と拭取り装置を相
対的に回転させることで、円筒体支持体101の下端部
に形成された塗膜を除去することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
記載の電子写真感光体の製造装置には、次のような問題
があった。すなわち、従来の拭取り部材は、拭取り板1
02Aの拭取り面が鉛直方向に沿うように設けられてい
るため、感光体ドラムの軸心が傾いて拭取り位置にセッ
トされた場合に、感光体ドラムの外周面に拭取り板10
2Aの端部が点接触することになる。このため、感光体
ドラムと拭取り板102Aの接触が不十分で、感光体ド
ラムの下端の塗膜を拭取り板102Aで均一に除去する
ことができなかった。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、円筒体が傾いてセットされた場合でも
円筒体の端部の付着物を均一に除去することができる端
部拭取り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒体の端部に付着した付着物を拭き取
る端部拭取り装置において、円筒体と同軸周りを相対的
に回転可能で、且つ、円筒体の端部に接離可能な拭取り
面を有する拭取り部を備え、拭取り部の拭取り面は、円
筒体の傾きに倣うことを特徴とする。
【0010】本発明の端部拭取り装置によれば、円筒体
の軸心が傾いてセットされた場合に、拭取り部の拭取り
面が円筒体の傾きに倣い、円筒体の外周面と拭取り面と
が面接触する。そして、このように面接触した状態で円
筒体と拭取り部とを相対的に回転させることで、円筒体
の端部に付着した塗膜等の付着物を均一に除去すること
ができる。
【0011】また、本発明の端部拭取り装置において、
拭取り部は、円筒体又は拭取り部の回転方向に、等角度
ピッチで3つ設けられていることが好ましい。
【0012】このような構成とした場合、各拭取り部の
拭取り面で、円筒体を安定して保持することができる。
【0013】また、本発明の端部拭取り装置において、
拭取り部は、支持部と、円筒体又は拭取り部の回転軸と
垂直な軸周りに回動自在に支持部に取り付けられると共
に、拭取り面を有する拭取り板と、拭取り面が円筒体の
軸と平行な位置よりも円筒体の上記端部の他端側の所定
位置に傾くように拭取り板を付勢する付勢手段と、を備
えるようにしてもよい。
【0014】このような構成とした場合、セットされる
円筒体の下端が拭取り板の拭取り面を押し下げて、拭取
り板が回動することになる。円筒体の軸心が傾いている
場合は、この傾きに沿うように拭取り板が回転し、拭取
り面が円筒体の外周面と面接触する。そして、円筒体を
本装置から取り外すと、付勢手段によって拭取り板は元
の位置に戻る。このように、上記構成を採用すること
で、円筒体の端部の付着物を均一に除去できると共に、
その作業をスムースに行うことができる。
【0015】また、本発明の端部拭取り装置において、
付着物を溶解する溶剤を収容する溶剤収容部を備え、拭
取り部は、溶剤収容部の内部に設けられているようにし
てもよい。
【0016】このような構成とした場合、溶剤で付着物
を溶解しながら円筒体と拭取り部が相対的に回転するた
め、付着物を容易に除去することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る端部拭取り装置の好適な実施形態について詳細
に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものと
し、重複する説明は省略する。
【0018】図1は、本実施形態の端部拭取り装置1を
備えた拭取りシステム10を示す構成図であり、図2
は、端部拭取り装置1の斜視図であり、図3は、端部拭
取り装置1の平面図である。尚、図1の端部拭取り装置
1は、図3のI-I方向の断面図となっている。
【0019】端部拭取りシステム10は、端部拭取り装
置1によって、感光体ドラム用の円筒状支持体(円筒
体)2の下端部2bに付着した塗膜を拭き取るシステム
である。図1は、円筒状支持体2を拭取り位置にセット
する前の状態を示している。円筒状支持体2を拭取り位
置にセットするには、円筒状支持体2を保持する保持部
材3を下降させる。
【0020】端部拭取り装置1は、図示を省略する駆動
モータによって回転させられる回転体4を備えている。
回転体4の上部には円盤部6が形成され、円盤部6の下
方には、駆動モータのモータ軸11がセットされるモー
タ軸係合部8が形成されている。回転体4の円盤部6の
上部外縁には段部6hが形成されており、この段部6h
にリング12が填め込まれる。リング12は回転体4に
内部が液密になるようにセットされ、リング12と回転
体4とによって塗膜を溶解する溶剤Sを収容するための
溶剤収容部18が形成されている。
【0021】回転体4の上面中央には、円筒状支持体2
の下端内周面の塗膜を拭き取るためのスポンジ製の内側
用拭取り部材14が配されている。また、回転体4、モ
ータ軸11、及び内側用拭取り部材14の中心には、溶
剤供給用パイプ16が挿通されている。この溶剤供給用
パイプ16は、リザーバタンク20に収容された溶剤S
を溶剤収容部18に供給するための通路であり、溶剤S
はポンプPによってリザーバタンク20から吸い出され
た溶剤SはフィルタFを通過して溶剤供給用パイプ16
内を上昇し、内側用拭取り部材14の上方に形成された
溶剤吐出口22から溶剤収容部18に吐き出される。
【0022】また、回転体4の外部には、リング12を
越流して溶剤収容部18から溢れ出た溶剤Sを受容する
ためのオーバーフローパン24が設けられている。オー
バーフローパン24の下面には溶剤排出用パイプ26が
設けられており、この溶剤排出用パイプ26から排出さ
れた溶剤Sは、リザーバタンク20に戻される。以上の
ように、拭取りシステム10では、溶剤Sが循環して再
利用される。
【0023】また、回転体4の上面で且つ溶剤収容部1
8の内部には、内側用拭取り部材14を取り囲むように
3つの拭取り部30が配置されている。各拭取り部30
は、回転体4の上面にボルト止めにて立設された支持部
32と、この支持部32にアーム部33を介して回動自
在に取り付けられた板状の拭取り部材34と、を備えて
いる。拭取り板34は、アーム部33に形成された中空
のセット部33a(図3参照)に挿入され、ネジ止めに
て固定されている。
【0024】拭取り部材34は、拭取り部30の回転軸
すなわちモータ軸11に対して垂直に配された回転軸3
4o周りを、図1の矢印A方向に回動自在とされてい
る。また、拭取り部材34は、円筒状支持体2に直接接
触して塗膜を拭き取る拭取り板34aと、この拭取り板
34aを支持する高剛性の支持板34bとからなる。
【0025】さらに、拭取り部材34は、トーションバ
ネ(付勢手段)36によって、拭取り板34aの拭取り
面35が、円筒状支持体2の回転軸すなわちモータ軸1
1と平行な位置よりも円筒状支持体2の上端部2a側の
所定位置(図1に示す位置)に傾くように付勢されてい
る。つまり、拭取り面35は、水平面よりも上を向いて
いる。拭取り面35の水平面に対する角度は、30゜〜
50゜の範囲にすることが好適である。また、詳しくは
後述するが、拭取り部材34の拭取り面35は、拭取り
作業を行うにあたって円筒状支持体2の下端部2bに接
離可能とされている。
【0026】拭取り部30の拭取り板34aの材質は、
耐摩耗性及び耐溶剤性を考慮して適宜選択できるが、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフル
オロチレンポリエステル、MCナイロン、ポリイミド等
の樹脂、エチレンプロピレンゴム、ブチレンゴム等のゴ
ムを使用することができる。また、拭取り板34aの厚
さは、0.5mm〜3.0mmの範囲内にすることが好
ましく、更に1mm〜1.5mmの範囲にすることが適
当な弾性を有するため好適である。拭取り板34aの円
筒状支持体2への接触深さは、0.3mm〜2mmが好
ましく、更に0.5mm〜1.5mmの範囲にすること
が好適である。ここで、接触深さとは、円筒状支持体2
に対し拭取り板34aが仮想的に食い込んだ場合の食い
込みの深さを意味する。
【0027】拭取り部30の支持板34bは、例えばス
テンレス、アルミニウム等の金属で形成することが好ま
しいが、耐摩耗性、耐溶剤性、弾性、及び拭取り板34
aとの密着性を確保できるものであれば、他の金属や、
樹脂、ゴム等で形成してもよい。支持板34bの厚さ
は、0.1mm〜1mmの範囲が好ましく、更に0.2
〜0.6mmの範囲にすることが適当な剛性を有するた
め好適である。
【0028】また、図3に示すように、拭取り部30
は、モータによって回転されられる方向に等角度ピッチ
(120゜間隔)で3つ設けられている。これにより、
各拭取り部30の拭取り面35で、円筒状支持体2を安
定して保持することができる。
【0029】以上が、本実施形態の端部拭取り装置1を
備えた拭取りシステム10の構成である。次に、本実施
形態によって円筒状支持体2の下端部2bの塗膜を拭き
取る方法を説明する。
【0030】まず、図4を参照して、保持部材3を下降
させた際に円筒状支持体2が傾かず、正常に端部拭取り
装置1にセットされた場合について説明する。
【0031】ポンプPを駆動させて溶剤Sを溶剤収容部
18に溜めた後、保持部材3を下降させて円筒状支持体
2を図4の拭取り位置にセットする。保持部材3を下降
させる際に、円筒状支持体2の下端面が拭取り板34a
の拭取り面35を押し下げ、拭取り板34aが図4の矢
印B方向に回転軸34o周りを回動する。そして、円筒
状支持体2が拭取り位置に到達すると、拭取り面35は
円筒状支持体2の下端部2bの外周面と面接触し、鉛直
になっている。この際、上記のように拭取り板34aは
所定の接触深さを有するようにアーム部33に取り付け
られているため、円筒状支持体2の塗膜表面に強く密着
している。また、円筒状支持体2が拭取り位置にセット
されると、下端部2bは溶剤Sに浸され、下端部2bに
付着した塗膜が溶解される。
【0032】以上の準備が整ったら、駆動モータを作動
し、端部拭取り装置1の回転体4を矢印X方向に回転さ
せる。すると、拭取り面35が円筒状支持体2の下端部
2bに接触した状態のまま拭取り部30が回転し、これ
により、円筒状支持体2の下端部2bの溶解した塗膜を
拭き取ることができる。この際、拭取り面35が円筒状
支持体2の外周面と面接触しているため、塗膜を均一に
拭き取ることができる。つまり、塗膜拭取り面は平滑に
なる。また、内側用拭取り部材14が円筒状支持体2の
下端部2bの内側に接触しているため、下端部2bの内
側に形成された塗膜も除去される。
【0033】そして、拭取り作業を終えたら、保持部材
3を上昇させ、円筒状支持体2を図1の位置に戻す。こ
の際、円筒状支持体2が離隔して荷重がかからなくなっ
た拭取り板34も、トーションバネ36の付勢力によっ
て図1の元の位置に戻る。以上のように、本実施形態で
は、円筒状支持体2の下端部2bの塗膜を均一に除去で
きる。また、拭取り作業の準備は円筒状支持体2を各拭
取り部30間に挿し込むだけでよく、拭取りが終了した
ら円筒状支持体2を上昇させて各拭取り部30の間から
引き出すだけでよいため、その作業はスムースに行われ
る。
【0034】また、溶剤収容部18内に拭取り部30が
位置しているため、溶剤Sで塗膜を溶解しながら円筒状
支持体2と拭取り部30を相対的に回転させることがで
き、塗膜を容易に除去することができる。
【0035】次に、図5を参照して、保持部材3を下降
させる際に円筒状支持体2が傾き、そのまま端部拭取り
装置1にセットされた場合について説明する。
【0036】図5は、保持部材3が鉛直に対して微妙な
傾きを有して下降し、その結果、円筒状支持体2の軸心
が傾いたまま拭取り位置にセットされた状態を示す図で
ある。このように円筒状支持体2の軸心が傾いたまま下
降する場合も、円筒状支持体2の下端面が拭取り面35
を押し下げ、拭取り板34aが図4の矢印B方向に回転
軸34o周りを回動する。この際、拭取り面35が円筒
状支持体2の傾きに倣い、円筒状支持体2の外周面と拭
取り面35とが面接触する。つまり、円筒状支持体2の
傾斜角と、各拭取り部30の拭取り面35の傾斜角とは
略等しくなっている。
【0037】この状態で駆動モータを作動させると、拭
取り面35が円筒状支持体2の下端部2bに接触した状
態のまま拭取り部30が回転し、これにより、円筒状支
持体2の下端部2bの溶解した塗膜を拭き取ることがで
きる。この際、拭取り面35が円筒状支持体2の外周面
と面接触しているため、塗膜を均一に拭き取ることがで
きる。つまり、塗膜拭取り面は平滑になる。
【0038】
【実施例】次に、実施例に基づいて、本発明をより具体
的に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。
【0039】[実施例1]本実施例では、拭取り板34
aは、厚さ1mm、長さ18mm、高さ7mmの分子量
が450万〜570万の範囲のポリエチレンを使用し、
支持板34bとしては、厚さ0.4mm、長さ17.5m
m、高さ7mmのステンレスを使用した。また、拭取り板
34aの円筒状支持体2への接触深さは1mm、円筒状
支持体2の法線に対する角度θは45゜とし、円筒状支
持体2の軸心の傾きは0゜とした。また、拭取り部30
を円筒状支持体2の塗膜表面に接触摺動させる方向は図
4のX方向とした。
【0040】回転体4を50rpmにて回転させ、浸漬
塗布により塗膜が形成された円筒状支持体2を下端から
7mm拭き取れる位置まで速度300mm/minにて
下降し、拭取り板34aを接触させ、8秒間停止した。
その後、円筒状支持体2を80mm/minの速度で上
昇させ、拭き取り板30aを円筒状支持体2から離脱さ
せた。そして、円筒状支持体2の下端部2bを塗膜を目
視にて観察したところ、全面に渡って均一に除去されて
いた。
【0041】[実施例2]円筒状支持体2の軸心を鉛直
方向から1゜傾けて、実施例1と同様な塗膜除去処理を
行った。この場合においても、円筒状支持体2の塗膜面
と塗膜除去面との境界に乱れは見られず、きれいな塗膜
除去面が形成されていた。
【0042】[比較例]図6に示す従来の拭取り装置を
用いて塗膜の除去作業を行った。この装置で円筒状支持
体2の塗膜除去処理を行ったところ、円筒状支持体2の
軸心が傾いている場合、2つのガイドローラ105の移
動量が変化し、各拭取り板102Aの円筒状支持体2に
対する接触圧力が異なってしまった。また、拭き取り板
102Aと円筒状支持体2が面接触できなくなり、均一
な拭き取り面が形成されずに、拭き残しによる凹凸が生
じてしまった。
【0043】また、このようにして得られた、拭き残し
の点在する円筒状支持体2で作製した感光体ドラムを複
写機に組み込んで長期ランニングしたところ、下端部の
塗膜の拭き残し部が不均一に剥離し、その小片が現像ロ
ールに入り込み、画像濃度ムラが発生した。
【0044】以上、本発明者らによってなされた発明を
実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されるものではない。例えば、拭取り部材
を回転させるのではなく、円筒体を回転させてもよい
し、両者を回転させてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の端部拭取
り装置によれば、円筒体の軸心が傾いてセットされた場
合に、拭取り部の拭取り面が円筒体の傾きに倣い、円筒
体の外周面と拭取り面とが面接触する。そして、このよ
うに面接触した状態で円筒体と拭取り部とを相対的に回
転させることで、円筒体の端部に付着した塗膜等の付着
物を均一に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端部拭取り装置を備えた拭取りシステ
ムを示す構成図である。
【図2】図1に示す端部拭取り装置の斜視図である。
【図3】図1に示す端部拭取り装置の平面図である。
【図4】円筒状支持体(円筒体)が拭取り位置にセット
された状態を示す図である。
【図5】軸心の傾いた円筒状支持体が拭取り位置にセッ
トされた状態を示す図である。
【図6】従来の拭取り装置を示す図である。
【符号の説明】
1…端部拭取り装置、2…円筒状支持体(円筒体)、2
b…円筒状支持体の下端部、3…保持部材、4…回転
体、6…円盤部、10…拭取りシステム、11…モータ
軸、14…内側用拭取り部材、16…溶剤供給用パイ
プ、18…溶剤収容部、20…リザーバタンク、22…
溶剤吐出口、24…オーバーフローパン、26…溶剤排
出用パイプ、30…拭取り部、32…支持部、33…ア
ーム部、34…拭取り部材、34o…回転軸、34a…
拭取り板、34b…支持板、35…拭取り面、36…ト
ーションバネ(付勢手段)、F…フィルタ、P…ポン
プ、S…溶剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA21 AA26 EA16 EA43 4F040 AA07 BA08 CA02 CA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の端部に付着した付着物を拭き取
    る端部拭取り装置において、 前記円筒体と同軸周りを相対的に回転可能で、且つ、前
    記円筒体の端部に接離可能な拭取り面を有する拭取り部
    を備え、 前記拭取り部の拭取り面は、前記円筒体の傾きに倣うこ
    とを特徴とする端部拭取り装置。
  2. 【請求項2】 前記拭取り部は、前記円筒体又は前記拭
    取り部の回転方向に、等角度ピッチで3つ設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の端部拭取り装置。
  3. 【請求項3】 前記拭取り部は、 支持部と、 前記円筒体又は前記拭取り部の回転軸と垂直な軸周りに
    回動自在に前記支持部に取り付けられると共に、前記拭
    取り面を有する拭取り板と、 前記拭取り面が前記円筒体又は前記拭取り部の回転軸と
    平行な位置よりも前記円筒体の前記端部の他端側の所定
    位置に傾くように前記拭取り板を付勢する付勢手段と、 を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    端部拭取り装置。
  4. 【請求項4】 前記付着物を溶解する溶剤を収容する溶
    剤収容部を備え、 前記拭取り部は、前記溶剤収容部の内部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一
    項記載の端部拭取り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005221918A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Mitsubishi Materials Techno Corp 感光体ドラムの余剰部塗膜除去装置
JP2008310283A (ja) * 2007-05-14 2008-12-25 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の塗膜除去方法
JP2011169959A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Canon Inc 電子写真感光体の製造方法
JP5257534B1 (ja) * 2012-07-12 2013-08-07 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体の塗膜除去装置、電子写真感光体の製造方法

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