JP2002123004A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2002123004A
JP2002123004A JP2000313373A JP2000313373A JP2002123004A JP 2002123004 A JP2002123004 A JP 2002123004A JP 2000313373 A JP2000313373 A JP 2000313373A JP 2000313373 A JP2000313373 A JP 2000313373A JP 2002123004 A JP2002123004 A JP 2002123004A
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光幸 三森
Akiteru Fujii
章照 藤井
Mamoru Rin
護 臨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な機械的特性及び非ハロゲン系溶媒に対
する高い溶解性を有し、且つ電気特性、特に応答性に優
れる電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
する電子写真感光体において、該感光層が、一般式
(1)で表される繰り返し単位を主成分とするポリアリ
レート樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光
体。 【化1】 (一般式(1)中、R1、R2、R3、R4及びR9はそれ
ぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜1
0のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル
基、又は炭素数6〜20の置換されていてもよい芳香族
基を示す。R5、R6、R7、R8及びR10はそれぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜
10のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル
基、炭素数6〜20の置換されてもよい芳香族基を示
す。また、R9とR10はお互いに結合していてもよ
い。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
する。詳しくは、塗布液調整時の溶解性に優れ、且つ、
電気的応答性の良好な電子写真感光体用樹脂を含有する
電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は、即時性、高品質の画像
が得られることなどから、近年では複写機の分野にとど
まらず、各種プリンターの分野でも広く使われ応用され
てきている。電子写真技術の中核となる感光体について
は、その光導電材料として従来からのセレニウム、ヒ素
−セレニウム合金、硫化カドミウム、酸化亜鉛といった
無機系の光導電体から、最近では、無公害で成膜が容
易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電
材料を使用した感光体が開発されている。
【0003】有機感光体としては、光導電性微粉末をバ
インダー樹脂中に分散させたいわゆる分散型感光体、電
荷発生層及び電荷移動層を積層した積層型感光体が知ら
れている。積層型感光体は、それぞれ効率の高い電荷発
生物質、及び電荷移動物質を組み合わせることにより高
感度な感光体が得られること、材料選択範囲が広く安全
性の高い感光体が得られること、また塗布の生産性が高
く比較的コスト面でも有利なことから感光体の主流にな
る可能性も高く鋭意開発され実用化されている。
【0004】電子写真感光体は、電子写真プロセスすな
わち帯電、露光、現像、転写、クリーニング、除電等の
サイクルで繰り返し使用されるためその間様々なストレ
スを受け劣化する。この様な劣化としては例えば帯電器
として普通用いられるコロナ帯電器から発生する強酸化
性のオゾンやNOxが感光層に化学的なダメージを与え
たり、像露光で生成したキャリアー(電流)が感光層内
を流れることや除電光、外部からの光によって感光層組
成物が分解するなどによる化学的、電気的劣化がある。
またこれとは別の劣化としてクリーニングブレード、磁
気ブラシなどの摺擦や現像剤、紙との接触等による感光
層表面の摩耗や傷の発生、膜の剥がれといった機械的劣
化がある。特にこの様な感光層表面に生じる損傷はコピ
ー画像上に現れやすく、直接画像品質を損うため感光体
の寿命を制限する大きな要因となっている。すなわち高
寿命の感光体を開発するためには電気的、化学的耐久性
を高めると同時に機械的強度を高めることも必須条件で
ある。
【0005】一般に積層型感光体の場合このような負荷
を受けるのは電荷移動層である。電荷移動層は通常バイ
ンダー樹脂と電荷移動物質からなっており、実質的に強
度を決めるのはバインダー樹脂であるが、電荷移動物質
のドープ量が相当多いため十分な機械強度を持たせるに
は至っていない。また、高速印刷の要求の高まりから、
より高速の電子写真プロセス対応の材料が求められてい
る。この場合、感光体には高感度、高寿命であることの
他に、露光されてから現像されるまでの時間が短くなる
ために応答性がよいことも必要となる。感光体の応答性
は電荷移動層、なかでも電荷移動物質により支配される
がバインダー樹脂によっても大きく変わることが知られ
ている。
【0006】これまでの電荷移動層のバインダー樹脂と
しては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル等のビニル重合体、及びその共重合体、ポ
リカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、フェノ
キシ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種
々の熱硬化性樹脂が用いられてきている。数あるバイン
ダー樹脂のなかではポリカーボネート樹脂が比較的優れ
た性能を有しており、これまで種々のポリカーボネート
樹脂が開発され実用に供されている。例えば特開昭50
−98332号公報にはビスフェノールPタイプのポリ
カーボネートが、特開昭59−71057号公報にはビ
スフェノールZタイプのポリカーボネートが、特開昭5
9−184251号公報にはビスフェノールPおよびビ
スフェノールAの共重合タイプのポリカーボネートが、
特開平5−21478にはビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトンタイプの構造を含むポリカーボネート共重合
体がバインダー樹脂としてそれぞれ開示されている。し
かし従来の有機感光体はトナーによる現像、紙との摩
擦、クリーニング部材(ブレード)による摩擦など実用
上の負荷によって表面が摩耗してしまったり表面に傷が
生じてしまうなどの欠点を有しているため実用上は限ら
れた印刷性能にとどまっているのが現状である。
【0007】一方、特開昭56−135844号公報に
は、商品名「U−ポリマー」として市販されている下記
構造のポリアリレート樹脂をバインダーとして用いた電
子写真用感光体の技術が開示され、その中でポリカーボ
ネートに比して特に感度が優れていることが示されてい
る。また、特開平10−28845号公報では、特定構
造のビスフェノール成分を用いたポリアリレート樹脂を
バインダー樹脂として用いることで、感光体製造時の溶
液安定性が向上することが開示され、特開平10−28
8846号公報には特定の動粘度範囲をもつポリアリレ
ート樹脂を使用した電子写真感光体が機械的強度、特に
耐磨耗性が優れていることが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状用
いられているポリカーボネート樹脂を電子写真プロセス
に使用した場合、耐磨耗性、耐擦傷性、応答性、基盤と
の接着性等で未だ不十分な場合が多い。また、市販のポ
リアリレート樹脂「U−ポリマー」では耐磨耗性、感度
では若干の向上が見られるものの、その塗布液製造の際
の溶解性が悪く、塗布製造が不能であったり、他の構造
のポリアリレート樹脂では、ハロゲン化炭化水素には溶
解するものの、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ンといった環境に優しい非ハロゲン系溶媒には溶解性が
低く塗布溶液の製造が出来ないものもある。
【0009】また、特開平10−288845号公報に
開示されている、特定構造のポリアリレート樹脂を用い
ることで、溶解性や機械的強度等は向上するものの、最
近の高速印刷化要求の高まりから、電気的特性、特に応
答性に関して不十分なものであった。そのため、非ハロ
ゲン系溶媒に易溶で、且つ応答性に優れたバインダー樹
脂が望まれているのが現状である。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、感
光層に使用するバインダー樹脂について詳細に検討した
結果、特定構造のポリアリレート樹脂をバインダー樹脂
として用いることにより、非ハロゲン系溶媒にも高い溶
解性を有し、且つ電気特性、特に応答性に優れることを
見いだし本発明に至った。
【0011】すなわち本発明の要旨は、導電性支持体上
に少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、
該感光層が、一般式(1)で表される繰り返し単位を主
成分とするポリアリレート樹脂を含有することを特徴と
する電子写真感光体、に存する。
【0012】
【化3】
【0013】(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4
びR9はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン
化アルキル基、炭素数6〜20の置換されてもよい芳香
族基を示す。R5、R6、R7、R8及びR10はそれぞれ独
立に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1
〜10のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキ
ル基、炭素数6〜20の置換されてもよい芳香族基を示
す。また、R9とR10はお互いに結合していてもよ
い。)
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。 <ポリアリレート樹脂>本発明の電子写真感光体は、感
光層に上記一般式(1)に示される繰り返し単位を主成
分とするポリアリレート樹脂を含有するものである。
【0015】一般式(1)で表されるポリアリレート樹
脂の構造の具体例は、例えば以下のものが挙げられる。
前述の一般式(1)中、R1、R2、R3、R4及びR
9は、各々独立に、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキ
ル基、炭素数6〜20の置換されていても良い芳香族基
を表し、R5、R6、R7、R8及びR10は、各々独立に、
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル基、炭
素数6〜20の置換されていても良い芳香族基を表す
が、炭素数1〜6のアルキル基は例えば、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ベンチル基、sec−ペンチル基、n−ヘキ
シル基等が挙げられ、アルコキシ基としては、例えばメ
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基等が挙げられる。またハロゲンには塩素原子、臭素
原子、フッ素原子などが挙げられ、ハロゲン化アルキル
基としてはクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリク
ロロメチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。
置換されても良い芳香族基には、フェニル基、4−メチ
ルフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0016】これらの中で、好ましくは、R1、R2、R
3及びR4は各々独立に炭素数1〜6のアルキル基であ
り、R5、R6、R7及びR8は、各々独立に水素原子であ
り、R 9及びR10は各々独立に炭素数1〜6のアルキル
基である。また特に好ましくは、R1、R2、R3、R4
9及びR10は各々メチル基である。
【0017】上記一般式(1)中の、下記一般式(3)
で表される構造は、本発明で用いられるポリアリレート
樹脂を製造する際に用いられる、ビスフェノール成分に
由来する残基である。
【0018】
【化4】
【0019】ビスフェノール成分の具体例としては、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフ
ェニル)エタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)フェニルメタン、
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)ジ
フェニルメタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)フェニルエタン、1,1−
ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)エタン、2,2−
ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ(t−ブチル)フ
ェニル)プロパン、ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−
ジ(t−ブチル)フェニル)フェニルメタン、ビス−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ(t−ブチル)フェニ
ル)ジフェニルメタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)フェニルエタ
ン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ(t
−ブチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルフェニル)
エタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−2,3,5
−トリメチルフェニル)プロパン、ビス−(4−ヒドロ
キシ−2,3,5−トリメチルフェニル)フェニルメチ
ン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−2,3,5−ト
リメチルフェニル)フェニルエタン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメチルフェニル)
シクロヘキサン、などが挙げられる。これらの中で好ま
しい例としては、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)エタン、2,2−ビス−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)エタ
ン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ(t
−ブチル)フェニル)プロパン、1,1−ビス−(4−
ヒドロキシ−3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)シク
ロヘキサン、などが挙げられる。また、これらの中で特
に好ましくは、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジメチルフェニル)プロパンである。 <ポリアリレート樹脂の製造方法>本発明の電子写真感
光体用樹脂の製造方法として、公知の重合方法を用いる
ことができる。例えば界面重合法、溶融重合法、溶液重
合法などが挙げられる。
【0020】例えば、界面重合法による製造の場合は、
二官能性フェノール成分もしくはビスフェノール成分を
アルカリ水溶液に溶解した溶液と、芳香族ジカルボン酸
クロライド成分を溶解したハロゲン化炭化水素の溶液と
を混合する。この際、触媒として、四級アンモニウム塩
もしくは四級ホスホニウム塩を存在させることも可能で
ある。重合温度は通常0〜40℃の範囲、重合時間は2
〜12時間の範囲であるのが生産性の点で好ましい。重
合終了後、水相と有機相を分離し、有機相中に溶解して
いるポリマーを公知の方法で、洗浄、回収することによ
り、目的とする樹脂を得られる。
【0021】ここで用いられるアルカリ成分としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の
水酸化物等を挙げることができる。アルカリの使用量と
しては、反応系中に含まれるフェノール性水酸基の1.
01〜3倍当量の範囲が好ましい。また、ここで用いら
れる、ハロゲン化炭化水素としては、ジクロロメタン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエ
タン、テトラクロロエタン、ジクロルベンゼンなどを挙
げることができる。
【0022】触媒として用いられる四級アンモニウム塩
もしくは四級ホスホニウム塩としては、トリブチルアミ
ンやトリオクチルアミン等の三級アルキルアミンの塩
酸、臭素酸、ヨウ素酸等の塩、ベンジルトリエチルアン
モニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウム
クロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライ
ド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラブチ
ルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウム
ブロマイド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラブチルホスホニウムブロマイド、トリエチル
オクタデシルホスホニウムブロマイド、N−ラウリルピ
リジニウムクロライド、ラウリルピコリニウムクロライ
ドなどが挙げられる。
【0023】芳香族ジカルボン酸クロライド成分として
は、主にテレフタル酸クロライドが用いられる。ビスフ
ェノール成分の具体例としては、上述したとおりであ
り、前記化合物の1種もしくは2種以上混合して用いる
ことも可能である。また、この重合の際に分子量調節剤
としてフェノール、o,m,p−クレゾール、o,m,
p−エチルフェノール、o,m,p−プロピルフェノー
ル、o,m,p−tert−ブチルフェノール、ペンチ
ルフェノール、ヘキシルフェノール、オクチルフェノー
ル、ノニルフェノール、2,6−ジメチルフェノール等
のアルキルフェノール類、o,m,p−フェニルフェノ
ール等の一官能性のフェノール、酢酸クロリド、酪酸ク
ロリド、オクチル酸クロリド、塩化ベンゾイル、ベンゼ
ンスルフォニルクロリド、ベンゼンスルフィニルクロリ
ド、スルフィニルクロリド、ベンゼンホスホニルクロリ
ドやそれらの置換体等の一官能性の酸ハロゲン化物を存
在させても良い。
【0024】本発明の一般式(1)に示される繰り返し
単位を主成分とするポリアリレート樹脂は、粘度平均分
子量が通常、1万〜30万であるが、好ましくは15,
000〜10万、さらに好ましくは2万〜5万である。
粘度平均分子量が小さすぎると樹脂の機械的強度が低下
し実用的でなく、大きすぎると、適当な膜厚に塗布する
事が困難である。
【0025】また、一般式(1)に示される繰り返し単
位を主成分とするポリアリレート樹脂において、「主成
分とする」とは、一般式(1)の繰り返し単位を、80
%以上を含有することを意味するものであり、好ましく
は、95%以上、特に好ましくは100%のものであ
る。この繰り返し単位が少なすぎる場合、電気特性、特
に応答性が低下し好ましくない。このとき、上述した分
子量調整剤など、分子鎖末端に存在する基は繰り返し単
位に含まれるものではない。
【0026】また、本発明のポリアリレート構造を有す
る樹脂は、他の樹脂と混合して、電子写真感光体に用い
ることも可能である。ここで混合される他の樹脂として
は、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル等のビニル重合体、及びその共重合体、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、フェノキ
シ、エポキシ、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂や種々
の熱硬化性樹脂などが挙げられる。これら樹脂のなかで
もポリカーボネート樹脂が好ましいものとして挙げられ
る。 <電子写真感光体>上述した本発明の樹脂は電子写真感
光体に用いられ、該感光体の導電性支持体上に設けられ
る感光層中のバインダー樹脂として用いられる。
【0027】導電性支持体としては、例えばアルミニウ
ム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等
の金属材料や金属、カーボン、酸化錫などの導電性粉体
を添加して導電性を付与した樹脂材料やアルミニウム、
ニッケル、ITO(酸化インジウム酸化錫合金)等の導
電性材料をその表面に蒸着又は塗布した樹脂、ガラス、
紙などが主として使用される。形態としては、ドラム
状、シート状、ベルト状などのものが用いられる。金属
材料の導電性支持体の上に、導電性・表面性などの制御
のためや欠陥被覆のため、適当な抵抗値を持つ導電性材
料を塗布したものでも良い。
【0028】導電性支持体としてアルミニウム合金等の
金属材料を用いた場合、陽極酸化処理、化成皮膜処理等
を施してから用いても良い。陽極酸化処理を施した場
合、公知の方法により封孔処理を施すのが望ましい。支
持体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を
用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化
されていても良い。また、支持体を構成する材料に適当
な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたも
のでも良い。
【0029】導電性支持体と感光層との間には、接着性
・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても
良い。下引き層としては、樹脂、樹脂に金属酸化物等の
粒子を分散したものなどが用いられる。下引き層に用い
る金属酸化物粒子の例としては、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸
化鉄等の1種の金属元素を含む金属酸化物粒子、チタン
酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリ
ウム等の複数の金属元素を含む金属酸化物粒子が挙げら
れる。一種類の粒子のみを用いても良いし複数の種類の
粒子を混合して用いても良い。これらの金属酸化物粒子
の中で、酸化チタンおよび酸化アルミニウムが好まし
く、特に酸化チタンが好ましい。酸化チタン粒子は、そ
の表面に、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化アンチモ
ン、酸化ジルコニウム、酸化珪素等の無機物、又はステ
アリン酸、ポリオール、シリコーン等の有機物による処
理を施されていても良い。酸化チタン粒子の結晶型とし
ては、ルチル、アナターゼ、ブルックカイト、アモルフ
ァスのいずれも用いることができる。複数の結晶状態の
ものが含まれていても良い。
【0030】また、金属酸化物粒子の粒径としては、種
々のものが利用できるが、中でも特性および液の安定性
の面から、平均一時粒径として10〜100nmが好ま
しく、特に好ましいのは、10〜25nmである。下引
き層は、金属酸化物粒子をバインダー樹脂に分散した形
で形成するのが望ましい。下引き層に用いられるバイン
ダー樹脂としては、フェノキシ、エポキシ、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリア
クリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウ
レタン、ポリイミド、ポリアミド等が単独あるいは硬化
剤とともに硬化した形で使用できるが、中でも、アルコ
ール可溶性の共重合ポリアミド、変性ポリアミド等は良
好な分散性、塗布性を示し好ましい。
【0031】バインダー樹脂に対する無機粒子の添加比
は任意に選べるが、10〜500wt%の範囲で使用す
ることが、分散液の安定性、塗布性の面で好ましい。下
引き層の膜厚は、任意に選ぶことができるが、感光体特
性および塗布性から0.1〜20μmが好ましい。また
下引き層には、公知の酸化防止剤等を添加しても良い。
【0032】本発明の感光層の具体的な構成として ・導電性支持体上に電荷発生物質を主成分とする電荷発
生層、電荷輸送層物質及びバインダー樹脂を主成分とし
た電荷輸送層をこの順に積層した積層型感光体。 ・導電性支持体上に、電荷輸送物質及びバインダー樹脂
を主成分とした電荷輸送層、電荷発生物質を主成分とす
る電荷発生層をこの順に積層した逆二層型感光体。
【0033】・導電性支持体上に電荷輸送物質及びバイ
ンダー樹脂を含有する層中に電荷発生物質を分散させた
分散型感光体。の様な構成が基本的な形の例として挙げ
られる。積層型感光体の場合、その電荷発生層に使用さ
れる電荷発生物質としては例えばセレニウム及びその合
金、硫化カドミウム、その他無機系光導電材料、フタロ
シアニン顔料、アゾ顔料、キナクリドン顔料、インジゴ
顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、アントアントロ
ン顔料、ベンズイミダゾール顔料などの有機顔料等各種
光導電材料で使用でき、特に有機顔料、更にフタロシア
ニン顔料、アゾ顔料が好ましい。これらの微粒子をたと
えばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリア
クリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェ
ノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロース
エステル、セルロースエーテルなどの各種バインダー樹
脂で結着した形で使用される。この場合の使用比率はバ
インダー樹脂100重量部に対して30〜500重量部
の範囲より使用され、その膜厚は通常0.1μm〜1μ
m、好ましくは0.15μm〜0.6μmが好適であ
る。
【0034】電荷発生物質としてフタロシアニン化合物
を用いる場合、具体的には、無金属フタロシアニン、
銅、インジウム、ガリウム、錫、チタン、亜鉛、バナジ
ウム、シリコン、ゲルマニウム等の金属、またはその酸
化物、ハロゲン化物等の配位したフタロシアニン類が使
用される。3価以上の金属原子への配位子の例として
は、上に示した酸素原子、塩素原子の他、水酸基、アル
コキシ基などがあげられる。特に感度の高いX型、τ型
無金属フタロシアニン、A型、B型、D型等のチタニル
フタロシアニン、バナジルフタロシアニン、クロロイン
ジウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニ
ン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン等が好適であ
る。なお、ここで挙げたチタニルフタロシアニンの結晶
型のうち、A型、B型についてはW.Hellerらに
よってそれぞれI相、II相として示されており(Zei
t.Kristallodr.159(1982)17
3)、A型は安定型として知られているものである。特
に好ましく用いられるD型は、CuKα線を用いた粉末
X線回折において、回折角2θ±0.2°が27.3°
に明瞭なピークを示すことを特徴とする結晶型である。
フタロシアニン化合物は単一の化合物のもののみを用い
ても良いし、いくつかの混合状態でも良い。ここでのフ
タロシアニン化合物ないしは結晶状態に置ける混合状態
として、それぞれの構成要素を後から混合して用いても
良いし、合成、顔料化、結晶化等のフタロシアニン化合
物の製造・処理工程において混合状態を生じせしめたも
のでも良い。このような処理としては、酸ペースト処理
・磨砕処理・溶剤処理等が知られている。
【0035】電荷輸送層に含まれる電荷輸送物質として
は、2,4,7−トリニトロフルオレノンなどの芳香族
ニトロ化合物、テトラシアノキノジメタン等のシアノ化
合物、ジフェノキノン等のキノン類などの電子吸引性物
質、カルバゾール誘導体、インドール誘導体、イミダゾ
ール誘導体、オキサゾール誘導体、ピラゾール誘導体、
オキサジアゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、チアジア
ゾール誘導体などの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒ
ドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導
体、ブタジエン誘導体、エナミン化合物、これらの化合
物が複数結合されたもの、あるいはこれらの化合物から
なる基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体などの電子供
与性物質が挙げられる。これらの中でもカルバゾール誘
導体、ヒドラゾン誘導体、芳香族アミン誘導体、スチル
ベン誘導体、ブタジエン誘導体及びこれらの誘導体が複
数結合それたものが好ましく、芳香族アミン誘導体、ス
チルベン誘導体、ブタジエン誘導体の複数結合されてな
るものが好ましい具体的には、下記一般式(2)で表さ
れる構造を有するものが好ましく用いられる。
【0036】
【化5】
【0037】(一般式(2)中、Ar1〜Ar4は各々独
立して、置換基を有してもよいアリーレン基又は置換基
を有してもよい2価の複素環基を表す。Ar5、Ar
6は、m1=0、m2=0の時はそれぞれ、置換基を有し
てもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール
基、置換基を有してもよい1価の複素環基を表し、m1
=1、m2=1の時はそれぞれ置換基を有してもよいア
ルキレン基、置換基を有してもよいアリーレン基又は置
換基を有してもよい2価の複素環基を表す。Qは直列結
合または2価の残基を表す。R11〜R18は各々独立して
水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を
有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラル
キル基、置換基を有してもよい複素環基を表す、n1
4は各々独立して0〜4の整数を表す。また、m1、m
2は各々独立して0又は1を表す。また、Ar1〜Ar6
は互いに結合して環状構造を形成してもよい。) より具体的には一般式(2)中、R11〜R18は各々独立
して水素原子、置換基を有しても良いアルキル基、置換
基を有していても良いアリール基、置換基を有していて
も良いアラルキル基、置換基を有していても良い複素環
基を表すが、アルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等が挙げられ、これらの内炭素数
1〜6のアルキル基が好ましい。
【0038】また、アリール基としては、フェニル基、
トリル基、キシリル基、ナフチル基、ピレニル基等が挙
げられ、炭素数6〜12のアリール基が好ましい。ま
た、アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基
等が挙げられ、炭素数7〜12のアラルキル基が好まし
い。また、複素環基は、芳香族性を有する複素環が好ま
しく、例えばフリル基、チエニル基、ピリジル基等が挙
げられ、単環の芳香族複素環が更に好ましい。
【0039】また、R11〜R18において、最も好ましい
ものは、メチル基及びフェニル基である。また、一般式
(2)中、Ar1〜Ar4は各々独立して、置換基を有し
ていても良いアリーレン基又は置換基を有していても良
い2価の複素環基を表し、Ar5、Ar6は、m1=0、
2=0の時はそれぞれ、置換基を有していても良いア
ルキル基、置換基を有していても良いアリール基、置換
基を有していても良い1価の複素環基を表し、m1
1、m2=1の時はそれぞれ、置換基を有していても良
いアルキレン基、置換基を有していても良いアリーレン
基又は置換基を有していても良い2価の複素環基を表す
が、アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシ
リル基、ナフチル基、ピレニル基等が挙げられ、炭素数
6〜14のアリール基が好ましく;アリレーン基として
は、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げられ、フェニ
レン基が好ましく;1価の複素環基としては、芳香族性
を有する複素環が好ましく、例えばフリル基、チエニル
基、ピリジル基等が挙げられ、単環の芳香族複素環が更
に好ましく;2価の複素環基としては、芳香族性を有す
る複素環が好ましく、例えばピリジレン基、チエニレン
基等が挙げられ、単環の芳香族複素環が更に好ましい。
【0040】これらの内、最も好ましいものは、Ar1
及びAr2はフェニレン基であり、Ar3はフェニル基で
ある。これらR11〜R18、Ar1〜Ar6で表される基の
内、アルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基
はさらに置換基を有していても良いが、その置換基とし
ては、シアノ基;ニトロ基;水酸基;フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、沃素原子等のハロゲン原子;メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロピ
ルオキシ基等のアルコキシ基;メチルチオ基、エチルチ
オ基等のアルキルチオ基;ビニル基、アリル基等のアル
ケニル基;ベンジル基、ナフチルメチル基、フェネチル
基等のアラルキル基;フェノキシ基、トリロキシ基等の
アリールオキシ基;ベンジルオキシ基、フェネチルオキ
シ基等のアリールアルコキシ基;フェニル基、ナフチル
基等のアリール基;スチリル基、ナフチルビニル基等の
アリールビニル基;アセチル基、ベンゾイル基等のアシ
ル基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等のジアル
キルアミノ基;ジフェニルアミノ基、ジナフチルアミノ
基等のジアリールアミノ基;ジベンジルアミノ基、ジフ
ェネチルアミノ基等のジアラルキルアミノ基、ジピリジ
ルアミノ基、ジチエニルアミノ基等のジ複素環アミノ
基;ジアリルアミノ基、又、上記のアミノ基の置換基を
組み合わせたジ置換アミノ基等の置換アミノ基等が挙げ
られる。
【0041】また、これらの置換基は互いに結合して、
単結合、メチレン基、エチレン基、カルボニル基、ビニ
リデン基、エチレニレン基等を介した環状炭化水素基や
複素環基を形成してもよい。これらの内好ましい置換基
としては、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素
数1〜6のアルキルチオ基、炭素数6〜12のアリール
オキシ基、炭素数6〜12のアリールチオ基、炭素数2
〜8のジアルキルアミノ基が挙げられ、ハロゲン原子、
炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基が更に好まし
く、メチル基、フェニル基が特に好ましい。
【0042】一般式(2)中、n1〜n4は各々独立して
0〜4の整数を表すが、0〜2が好ましく、1が最も好
ましい。m1、m2は0又は1を表すが、0が好ましい。
一般式(2)中、Qは、直接結合又は2価の残基を表す
が、2価の残基として好ましいものは、16族原子、置
換基を有しても良いアルキレン、置換基を有しても良い
アリーレン基、置換基を有しても良いシクロアルキリデ
ン基、またはこれらが互いに結合した、例えば[−O−
A−O−]、[−A−O−A−]、[−S−A−S
−]、[−A−A−]等が挙げられる(但し、Aは置換
基を有しても良いアリーレン基または置換基を有しても
良いアルキレン基を表す。)Qを構成するアルキレン基
としては、炭素数1〜6のものが好ましく、中でもメチ
レン基及びエチレン基が更に好ましい。また、シクロア
ルキリデン基としては、炭素数5〜8のものが好まし
く、中でもシクロペンチリデン基及びシクロヘキシリデ
ン基が更に好ましい。アリーレン基としては、炭素数6
〜14のものが好ましく、中でもフェニレン基及びナフ
チレン基が更に好ましい。
【0043】また、これらアルキレン基、アリーレン
基、シクロアルキリデン基は置換基を有してもよいが、
好ましい置換基としては、水酸基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
1〜6のアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基が
挙げられる。これら電荷輸送物質は単独で用いても良い
し、いくつかを混合して用いてもよい。これらの電荷輸
送材料がバインダー樹脂に結着した形で電荷輸送層が形
成される。電荷輸送層は、単一の層から成っていても良
いし、構成成分あるいは組成比の異なる複数の層を重ね
たものでも良い。
【0044】バインダー樹脂と電荷輸送物質の割合は、
通常、バインダー樹脂100重量部に対して通常30〜
200重量部、好ましくは40〜150重量部の範囲で
使用される。また膜厚は一般に5〜50μm、好ましく
は10〜45μmがよい。なお、電荷輸送層には成膜
性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性など
を向上させるために周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤などの添加物
を含有させても良い。
【0045】酸化防止剤の例としては、ヒンダードフェ
ノール化合物、ヒンダードアミン化合物などが挙げられ
る。分散型感光層の場合には、上記のような配合比の電
荷輸送媒体中に、前出の電荷発生物質が分散される。そ
の場合の電荷発生物質の粒子径は充分小さいことが必要
であり、好ましくは1μm以下より好ましくは0.5μ
m以下で使用される。感光層内に分散される電荷発生物
質の量は少なすぎると充分な感度が得られず、多すぎる
と帯電性の低下、感度の低下などの弊害があり、例えば
好ましくは0.5〜50重量%の範囲で、より好ましく
は1〜20重量%の範囲で使用される。
【0046】感光層の膜厚は通常5〜50μm、より好
ましくは10〜45μmで使用される。またこの場合に
も成膜性、可撓性、機械的強度等を改良するための公知
の可塑剤、残留電位を抑制するための添加剤、分散安定
性向上のための分散補助剤、塗布性を改善するためのレ
ベリング剤、界面活性剤、例えばシリコーンオイル、フ
ッ素系オイルその他の添加剤が添加されていても良い。
【0047】感光層の上に、感光層の損耗を防止した
り、帯電器等から発生する放電生成物等による感光層の
劣化を防止・軽減する目的で保護層を設けても良い。ま
た、感光体表面の摩擦抵抗や、摩耗を軽減する目的で、
表面の層にはフッ素系樹脂、シリコーン樹脂等を含んで
いても良い。また、これらの樹脂からなる粒子や無機化
合物の粒子を含んでいても良い。
【0048】これらの感光体を構成する各層は、支持体
上に浸漬塗布、スプレー塗布、ノズル塗布、バーコー
ト、ロールコート、ブレード塗布等により塗布して形成
される。各層の形成方法としては、層に含有させる物質
を溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液を順次塗布
するなどの公知の方法が適用できる。
【0049】本発明の電子写真感光体を使用する複写機
・プリンター等の電子写真装置は、少なくとも帯電、露
光、現像、転写の各プロセスを含むが、どのプロセスも
通常用いられる方法のいずれを用いても良い。帯電方法
(帯電器)としては、例えばコロナ放電を利用したコロ
トロンあるいはスコロトロン帯電、導電性ローラーある
いはブラシ、フィルムなどによる接触帯電などいずれを
用いても良い。このうち、コロナ放電を利用した帯電方
法では暗部電位を一定に保つためにスコロトン帯電が用
いられることが多い。現像方法としては、磁性あるいは
非磁性の一成分現像剤、二成分現像剤などを接触あるい
は非接触させて現像する一般的な方法が用いられる。転
写方法としては、コロナ放電によるもの、転写ローラー
あるいは転写ベルトを用いた方法等いずれでもよい。転
写は、紙やOHP用フィルム等に対して直接行っても良
いし、一旦中間転写体(ベルト状あるいはドラム状)に
転写したのちに、紙やOHP用フィルム上に転写しても
良い。
【0050】通常、転写の後、現像剤を紙などに定着さ
せる定着プロセスが用いられ、定着手段としては一般的
に用いられる熱定着、圧力定着などを用いることができ
る。これらのプロセスのほかに、通常用いられるクリー
ニング、除電等のプロセスを有しても良い。
【0051】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例によりさ
らに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、これらの実施例によって限定されるものではない。 <ポリアリレート樹脂の製造> [粘度平均分子量]ポリアリレート樹脂をジクロロメタ
ンに溶解し濃度Cが6.00g/Lの溶液を調整した。
溶媒(ジクロロメタン)の流下時間t0が136.16
秒のウベローデ型毛細管粘度計を用いて、20.0℃に
設定した恒温水槽中で試料溶液の流下時間tを測定し
た。以下の式に従って粘度平均分子量Mvを算出した。
【0052】
【数1】 a=0.438×ηsp+1 ηsp=t/t0−1 b=100×ηsp/C C=6.00(g/L) η=b/a Mv=3207×η1.205 製造例1(実施例1のポリアリレート樹脂Aの製造法) 1Lビーカーに水酸化ナトリウム(4.51g)とH2
O(400ml)を秤取り、窒素バブリングしながら撹
拌し溶解させた。そこにp−tert−ブチルフェノー
ル(0.33g)、ベンジルトリエチルアンモニウムク
ロライド(0.0567g)および2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン[テ
トラメチルビスフェノールA](11.99g)の順に
添加、撹拌した後、このアルカリ水溶液を1L反応槽に
移した。
【0053】別途、テレフタル酸クロライド(8.80
g)をジクロロメタン(200ml)に溶解し200m
l滴下ロート内に移した。重合槽の外温を20℃に保
ち、反応槽内のアルカリ水溶液を撹拌しながら、滴下ロ
ートよりジクロロメタン溶液を1時間かけて滴下した。
さらに3時間撹拌を続けた後、酢酸(1.49ml)、
ジクロロメタン(100ml)を加え30分撹拌した。
その後、撹拌を停止し有機層を分離した。この有機層を
0.1N水酸化ナトリウム水溶液(226ml)にて洗
浄を2回行い、次に0.1N塩酸(226ml)にて洗
浄を2回行い、さらにH2O(226ml)にて洗浄を
2回行った。
【0054】洗浄後の有機層をメタノール(1500m
l)に注いで得られた沈殿物を濾過にて取り出し、乾燥
して目的のポリアリレート樹脂Aを得た。得られたポリ
アリレート樹脂Aの粘度平均分子量は23,200であ
った。構造式を以下に示す。
【0055】
【化6】
【0056】製造例2(比較例1のポリアリレート樹脂
Bの製造法) 1Lビーカーに水酸化ナトリウム(6.77g)とH2
O(600ml)を秤取り、窒素バブリングしながら撹
拌し溶解させた。そこにp−tert−ブチルフェノー
ル(0.283g)、ベンジルトリエチルアンモニウム
クロライド(0.083g)および2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン[テ
トラメチルビスフェノールA](18.48g)の順に
添加、撹拌した後、このアルカリ水溶液を1L反応槽に
移した。
【0057】別途、テレフタル酸クロライド(4.04
g)、テレフタル酸クロライド(9.43g)をジクロ
ロメタン(300ml)に溶解し滴下ロート内に移し
た。重合槽の外温を20℃に保ち、反応槽内のアルカリ
水溶液を撹拌しながら、滴下ロートよりジクロロメタン
溶液を1時間かけて滴下した。さらに3時間撹拌を続け
た後、酢酸(2.23ml)、ジクロロメタン(150
ml)を加え30分撹拌した。その後、撹拌を停止し有
機層を分離した。この有機層を0.1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(810ml)にて洗浄を2回行い、次に0.
1N塩酸(810ml)にて洗浄を2回行い、さらにH
2O(810ml)にて洗浄を2回行った。
【0058】洗浄後の有機層300mlをメタノール
(1500ml)に注いで得られた沈殿物を濾過にて取
り出し、乾燥してポリアリレート樹脂Bを得た。得られ
たポリアリレート樹脂Bの粘度平均分子量は12,40
0であった。構造式を以下に示す。
【0059】
【化7】
【0060】製造例3(比較例2のポリアリレート樹脂
Cの製造法) 1Lビーカーに水酸化ナトリウム(5.84g)とH2
O(400ml)を秤取り、窒素バブリングしながら撹
拌し溶解させた。そこにp−tert−ブチルフェノー
ル(0.2179g)、ベンジルトリエチルアンモニウ
ムクロライド(0.0636g)および2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノール
A](12.83g)の順に添加、撹拌した後、このア
ルカリ水溶液を1L反応槽に移した。
【0061】別途、テレフタル酸クロライド(10.3
7g)をジクロロメタン(200ml)に溶解し200
ml滴下ロート内に移した。重合槽の外温を20℃に保
ち、反応槽内のアルカリ水溶液を撹拌しながら、滴下ロ
ートよりジクロロメタン溶液を1時間かけて滴下した。
滴下と共に反応槽内には不溶物の析出が見られた。滴下
が進むにつれ不溶物の析出は増えていった。さらに3時
間撹拌を続けた後、酢酸(2.611ml)、ジクロロ
メタン(100ml)を加え30分撹拌した。その後、
撹拌を停止し有機層と不溶物を共に水槽から分離した。
この有機層と不溶物を0.1N水酸化ナトリウム水溶液
(450ml)にて洗浄を2回行い、次に0.1N塩酸
(450ml)にて洗浄を2回行い、さらにH2O(4
50ml)にて洗浄を2回行った。
【0062】洗浄後の有機層と不溶物をメタノール(1
500ml)に注いで得られた沈殿物を濾過にて取り出
し、乾燥してポリアリレート樹脂Cを得た。得られたポ
リアリレート樹脂Cはジクロロメタンには不溶であり、
粘度平均分子量の測定は出来なかった。構造式を以下に
示す。
【0063】
【化8】
【0064】製造例4(比較例3のポリアリレート樹脂
Dの製造法) 1Lビーカーに水酸化ナトリウム(4.62g)とH2
O(400ml)を秤取り、窒素バブリングしながら撹
拌し溶解させた。そこにp−tert−ブチルフェノー
ル(0.1987g)、ベンジルトリエチルアンモニウ
ムクロライド(0.0583g)および1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン[ビスフェ
ノールZ](11.70g)の順に添加、撹拌した後、
このアルカリ水溶液を1L反応槽に移した。
【0065】別途、テレフタル酸クロライド(9.46
g)をジクロロメタン(200ml)に溶解し200m
l滴下ロート内に移した。重合槽の外温を20℃に保
ち、反応槽内のアルカリ水溶液を撹拌しながら、滴下ロ
ートよりジクロロメタン溶液を1時間かけて滴下した。
滴下と共に反応槽内には不溶物の析出が見られた。滴下
が進むにつれ不溶物の析出は増えていった。さらに3時
間撹拌を続けた後、酢酸(1.386ml)、ジクロロ
メタン(100ml)を加え30分撹拌した。その後、
撹拌を停止し有機層と不溶物を共に水槽から分離した。
この有機層と不溶物を0.1N水酸化ナトリウム水溶液
(450ml)にて洗浄を2回行い、次に0.1N塩酸
(450ml)にて洗浄を2回行い、さらにH2O(4
50ml)にて洗浄を2回行った。
【0066】洗浄後の有機層と不溶物をメタノール(1
500ml)に注いで得られた沈殿物を濾過にて取り出
し、乾燥してポリアリレート樹脂Dを得た。得られたポ
リアリレート樹脂Dはジクロロメタンには不溶であり、
粘度平均分子量の測定は出来なかった。構造式を以下に
示す。
【0067】
【化9】
【0068】<感光体の製造> 実施例1 下記構造を有するβ型オキシチタニウムフタロシアニン
10重量部を、4−メトキシ−4−メチルペンタノン−
2 150重量部に加え、サンドグラインドミルにて粉
砕分散処理を行った。
【0069】
【化10】
【0070】また、ポリビニルブチラール(電気化学工
業(株)製、商品名デンカブチラール#6000C)の
5% 1,2−ジメトキシエタン溶液100部及びフェ
ノキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製、商品名PKH
H)の5% 1,2−ジメトキシエタン溶液100部を
混合してバインダー溶液を作製した。先に作製した顔料
分散液160重量部に、バインダー溶液100重量部、
適量の1,2−ジメトキシエタンを加え最終的に固形分
濃度4.0%の分散液を調製した。
【0071】この様にして得られた分散液を表面にアル
ミ蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム上に膜
厚が0.4μmになるように塗布して電荷発生層を設け
た。次にこのフィルム上に、次に示す正孔輸送性化合物
[1]60重量部、
【0072】
【化11】
【0073】および製造例1で製造した粘度平均分子量
23,200のポリアリレート樹脂A100重量部、お
よびレベリング剤としてシリコーンオイル0.03重量
部をテトラヒドロフラン、トルエンの混合溶媒(テトラ
ヒドロフラン80wt%、トルエン20wt%)640
重量部に溶解させた液を塗布し、125℃で20分間乾
燥し、乾燥後の膜厚が20μmとなるように電荷輸送層
を設けた。このときポリアリレート樹脂Aのテトラヒド
ロフラン、トルエン混合溶媒に対する溶解性は良好であ
った。
【0074】比較例1 実施例1中のポリアリレート樹脂を、製造例2で製造し
た粘度平均分子量12,400のポリアリレート樹脂B
を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。この
ときポリアリレート樹脂Bの溶解性は良好であった。 比較例2 実施例1中のポリアリレート樹脂を、製造例3で製造し
たポリアリレート樹脂Cを用いて実施しようとしたが、
このときポリアリレート樹脂Cはテトラヒドロフラン、
トルエン混合溶媒(テトラヒドロフラン80wt%、ト
ルエン20wt%)には溶解せず、塗布液を作ること
も、塗布することもできず、感光体を得ることはできな
かった。
【0075】比較例3 実施例1中のポリアリレート樹脂を、製造例4で製造し
たポリアリレート樹脂Dを用いて実施しようとしたが、
このときポリアリレート樹脂Dはテトラヒドロフラン、
トルエン混合溶媒(テトラヒドロフラン80wt%、ト
ルエン20wt%)には溶解せず、塗布液を作ること
も、塗布することもできず、感光体を得ることはできな
かった。
【0076】こうして得られた各感光体については以下
の評価を行った。 [電気特性]電子写真学会測定標準に従って作製された
電子写真特性評価装置(続電子写真技術の基礎と応用、
電子写真学会編、コロナ社、404−405頁記載)を
使用し、上記感光体をアルミニウム製ドラムに貼り付け
て円筒状にし、アルミニウム製ドラムと感光体のアルミ
ニウム基体との導通を取った上で、ドラムを一定回転数
で回転させ、帯電、露光、電位測定、除電のサイクルに
よる電気特性評価試験を行った。その再、初期表面電位
を−700Vとし、露光は780nm、除電は660n
mの単色光を用いた。評価項目としては、780nmの
光を2.4μJ/cm2照射した時点の表面電位(V
L)、および除電光照射後の残留電位(Vr)を測定し
た。VL測定に際しては、露光−電位測定に要する時間
を139msとした。測定環境は、温度25℃、相対湿
度50%下で行った。この表面電位(VL)の値の絶対
値が小さいほど、応答性がよいことを示す。結果を表1
に示す。
【0077】
【表1】
【0078】以上の結果より、特定構造のポリアリレー
ト樹脂は、非ハロゲン系溶媒にも高い溶解性を有し、こ
れを用いることにより、電気特性、特に応答性に優れた
電子写真感光体が得られることがわかる。
【0079】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体樹脂は、特定構
造のポリアリレート樹脂を用いることにより、十分な機
械的特性を有し、非ハロゲン系溶媒にも高い溶解性を有
し、且つ電気特性、特に応答性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/06 371 G03G 5/06 371 (72)発明者 三森 光幸 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 藤井 章照 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 臨 護 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA19 AA20 AA21 BA13 BA39 BB27 BB52 FA30 4J002 CF161 DA117 DC007 DG027 EE056 EN057 ER007 ES006 ET006 EU027 EU047 EU107 EU117 EU127 EU217 EU227 EV087 EV317 FB277 FD097 FD116 FD117 FD207 GF00 GH00 GP03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層を有
    する電子写真感光体において、該感光層が、一般式
    (1)で表される繰り返し単位を主成分とするポリアリ
    レート樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光
    体。 【化1】 (一般式(1)中、R1、R2、R3、R4及びR9はそれ
    ぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜1
    0のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル
    基、又は炭素数6〜20の置換されていてもよい芳香族
    基を示す。R5、R6、R7、R8及びR10はそれぞれ独立
    に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜
    10のアルコキシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル
    基、炭素数6〜20の置換されてもよい芳香族基を示
    す。また、R9とR10はお互いに結合していてもよ
    い。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)中、R1、R2、R3及びR4
    がメチル基、R5、R6、R7及びR8が水素原子である請
    求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 一般式(1)中、R9とR10がそれぞれ
    メチル基である請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で示されるポリアリレート
    樹脂の粘度平均分子量が15,000〜100,000
    である請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光
    体。
  5. 【請求項5】 感光層が、電荷輸送物質として、カルバ
    ゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、芳香族アミン誘導
    体、スチルベン誘導体、ブタジエン誘導体、及びこれら
    の誘導体が複数結合したものからなる群から選ばれる少
    なくとも一種を含有する請求項1〜4のいずれかに記載
    の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 電荷輸送物質が、芳香族アミン誘導体、
    スチルベン誘導体及びブタジエン誘導体が複数結合して
    なるものである請求項5に記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表
    される構造を有するものを含有する請求項6に記載の電
    子写真感光体。 【化2】 (一般式(2)中、Ar1〜Ar4は各々独立して、置換
    基を有してもよいアリーレン基又は置換基を有してもよ
    い2価の複素環基を表す。Ar5、Ar6は、m1=0、
    2=0の時はそれぞれ、置換基を有してもよいアルキ
    ル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有し
    てもよい1価の複素環基を表し、m1=1、m2=1の時
    はそれぞれ置換基を有してもよいアルキレン基、置換基
    を有してもよいアリーレン基又は置換基を有してもよい
    2価の複素環基を表す。Qは直接結合または2価の残基
    を表す。R11〜R18は各々独立して水素原子、置換基を
    有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリー
    ル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有
    してもよい複素環基を表す、n1〜n4は各々独立して0
    〜4の整数を表す。また、m1、m2は各々独立して0又
    は1を表す。また、Ar1〜Ar6は互いに結合して環状
    構造を形成してもよい。)
  8. 【請求項8】 感光層が、電荷発生物質として、CuK
    α線を用いた粉末X線回折において回折角2θ±0.2
    °が27.3°に主たるピークを有するオキシチタニウ
    ムフタロシアニンを含有する請求項1〜7のいずれかに
    記載の電子写真感光体。
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CN100465799C (zh) * 2002-12-13 2009-03-04 三菱化学株式会社 电子照相感光体、包括该电子照相感光体的转鼓盒和成像装置
CN1985218B (zh) * 2004-07-16 2012-09-05 三菱化学株式会社 电子照相感光体

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