JP2002122956A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2002122956A
JP2002122956A JP2000316949A JP2000316949A JP2002122956A JP 2002122956 A JP2002122956 A JP 2002122956A JP 2000316949 A JP2000316949 A JP 2000316949A JP 2000316949 A JP2000316949 A JP 2000316949A JP 2002122956 A JP2002122956 A JP 2002122956A
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Masaru Iwagaki
賢 岩垣
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロッキング性、帯電特性、耐傷性、スベリ
性が優れ、感光材料の繰り出しトルクが小さいハロゲン
化銀カラー写真感光材料を提供するこ。 【解決手段】 支持体上の一方の側に赤感光性層、緑感
光性層、青感光性層及び非感光性層を写真構成層として
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、写真
構成層の少なくとも一層が、フッ素系両性界面活性剤を
含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真感光材料に関し、詳しくは、特定のフッ素系界面活性
剤の添加により種々の物理特性を改良することに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、基
本的に、感光性ハロゲン化銀や発色カプラーなどを含有
する親水性コロイド組成物を支持体上に塗設、乾燥して
形成される。かかる親水性コロイド組成物において、写
真的有用物質は、溶解物や分散物として親水性コロイド
組成物中に添加され調製されるが、その溶解性、分散
性、液物性、液安定性を向上させるために界面活性剤が
選択されて用いられる。一方、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料は、赤、緑、青に感光性を有する感光層が設け
られ、これらはそれぞれについて露光域を確保するため
に感度の異なる層に分かれて設けられており、各感光性
層の間には中間層が設けられ、さらに、ハレーション防
止層、イエローフィルター層、紫外線吸収層、保護層な
どの非感光性機能層が設けられるので、写真構成層の層
数は10層以上になる。下塗り層を設けた支持体上に、
かかる多数の層をバランス良く塗設するために、各層の
塗布液の表面張力が調整され、表面張力の調整に界面活
性剤が選択されて用いられている。さらには、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料の乾燥状態や高湿状態での物理
的耐久性、静電気耐性、カメラ適性なども界面活性剤に
依存する場合が多いことが知られている。したがって、
ハロゲン化銀カラー写真感光材料において、界面活性剤
の役割は極めて重要であり、旧来多くの研究開発がなさ
れてきているが、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に要
求される特性を満足させるには不十分であるのが現状で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ブロッキング性、帯電特性、耐傷性、スベリ性
が優れ、感光材料の繰り出しトルクが小さいハロゲン化
銀カラー写真感光材料を提供することにある。本発明の
更なる目的は、製造に用いる塗布液の凝集性を改良する
ことおよび塗布故障の低減をはかることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 (1)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、写真構成層の少なくとも一層が、フッ素
系両性界面活性剤を含有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。(第1発明) (2)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤および水系ポリウレタンを含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(第2発明) (3)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤および単分散性マット剤を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
(第3発明) (4)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤およびポリオルガノシロキサンを含
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。(第4発明) (5)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤を含有し、かつ、該層のバインダー
がイオン交換ゼラチンを含有することを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。(第5発明) (6)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤を含有し、かつ、該層のバインダー
が等電点が5.0以上のゼラチンを10重量%以上含有
するバインダーであることを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。(第6発明) (7)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料表面層の
膜面pHが5.6〜6.2の範囲内であり、塗膜銀電位
が80〜150mVの範囲内であることを特徴とするハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料。(第7発明) (8)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料層が下記
一般式(2)および(3)から選ばれる少なくとも1つ
の化合物で硬膜されていることを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。(第8発明) 一般式(2) (CH2=CHSO2)mA 一般式(3) (CH2=CHSO2)nB [式中、Aは少なくとも1個の水酸基を有するm価の基
を表し、Bは少なくとも1個のアミド基を有するn価の
基を表す。mは2、3または4を表し、nは2、3また
は4を表す。] (9)支持体上の一方の側に、それぞれ少なくとも1層
の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非感光性層
を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光
材料において、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料層が10
層以上を同時に重層塗布されて形成されていることを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。(第9発
明)によって達成される。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明で用いられるフッ素系両性界面活性剤について説明
する。本発明で用いることができるフッ素系両性界面活
性剤とは、両性界面活性剤であってフッ素原子で置換さ
れた界面活性剤をいい、フッ素原子で置換された両性界
面活性剤であれば特に限定されるものではない。両性界
面活性剤は1分子中にカチオン部およびアニオン部を有
する界面活性剤である。界面活性剤のカチオン部は、4
級アルキルアンモニウムイオン(または塩)が好まし
く、また、アニオン部は、スルホン酸イオン(または
塩)、カルボン酸イオン(または塩)が好ましい。更に
好ましい両性界面活性剤は、カチオン部が4級アルキル
アンモニウムイオンで、アニオン部がカルボン酸イオン
(または塩)である界面活性剤である。最も好ましい両
性界面活性剤は、カチオン部が4級アルキルアンモニウ
ムイオン、アニオン部がカルボン酸イオン(または塩)
であり、アルキル鎖中にカルボン酸アミド連結部を有す
る界面活性剤である。また、疎水性基において、フッ素
が結合している炭素が9以上あることが好ましい。以下
に本発明に用いることができる好ましい両性界面活性剤
について説明するが、本発明で用いることができる両性
界面活性剤はこれらの説明により限定されるものではな
い。本発明において特に好ましいフッ素系両性界面活性
剤の1つは、
【0006】
【化1】 (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、nは5
〜14の整数であり、mは1〜5の整数である)で表さ
れる化合物である。一般式(1)に於いて、Rで表され
るアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル等が好まし
く、特に、メチル及びエチルが好ましい。以下に、本発
明で用いることができる好ましいフッ素系両性界面活性
剤の具体例を例示するが、本発明で使用することができ
るフッ素系両性界面活性剤はこれらに限定されるもので
はない。
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】
【化5】
【0011】本発明のフッ素系両性界面活性剤として
は、フッ素原子が結合している炭素数が9以上であるも
のが特に好ましい。本発明のハロゲン化銀写真感光材料
の層中のフッ素系両性界面活性剤の含有量は、親水層コ
ロイドに対して0.01〜3重量%の範囲内、特に0.
02〜1重量%の範囲内であることが好ましい。フッ素
系両性界面活性剤の含有量が上記の範囲よりも少ない
と、本発明の効果が小さく、また、上記の範囲よりも多
いと、塗液が泡立ち易くなったり、凝集を起こしやすく
なったりするために、面状を悪化させることがある。
【0012】本発明のフッ素系両性界面活性剤を含有せ
しめた保護層を形成する親水層コロイドとしてはゼラチ
ンが好ましく用いられる。ゼラチンとしては石灰処理ゼ
ラチンや酵素処理ゼラチンを用いてもよく、また、ゼラ
チンの加水分解物や酵素分解物、さらにはフタル化ゼラ
チンなどの修飾ゼラチンも用いることができる。また、
ゼラチン以外の親水性コロイドもゼラチンと混合して好
ましく用いることができる。例えば、アルブミン、カゼ
イン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の
如きセルロース誘導体;アルギン酸ソーダ、デキストラ
ン、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール等の単一あるいは共重合体の如き多
種の合成親水性高分子物質を併用することができる。こ
れらの中でもゼラチンとともに平均分子量5万以下のデ
キストランやポリアクリルアミドを併用することが好ま
しい。
【0013】次に、第2発明で用いられる水系ポリウレ
タンについて説明する。第2発明においては、支持体か
ら最も遠い非感光性層にフッ素系両性界面活性剤と水系
ポリウレタンを含有することにより優れた物理特性(ス
ベリ性、耐傷性など)を得ることができるので好まし
い。水系ポリウレタンとは親水性基を有し、水中で安定
に分散液となり得るポリウレタンをいい、水性ポリウレ
タン分散液として得ることができる。水性ポリウレタン
分散液の調製は当該技術分野で周知であり、アニオン、
カチオンまたはノニオン的に安定化された水性ポリウレ
タン分散液を調製することができる。アニオン的に安定
化されたポリウレタン分散液は、通常、カルボキシレー
トかスルホネートで官能化したコモノマー、例えば、好
適にはヒンダート化したジヒドロキシカルボン酸(ジメ
チロールプロピオン酸)またはジヒドロキシスルホン酸
で官能化したコモノマーを用いることにより得ることが
できる。カチオン的に安定化されたポリウレタン分散液
は、第3級窒素原子を含むジオールを導入したポリウレ
タンを用いることによって調製することができる。第3
級窒素原子は好適なアルキル化剤または酸を加えること
によって第4級アンモニウムイオンに変えられる。ノニ
オン的に安定化されたポリウレタン分散液は、分枝状ポ
リエチレンオキシド鎖を有するジオールまたはジイソシ
アネートコモノマーを用いて調製することができる。ポ
リウレタン分散液は、広いpH範囲にわたってコロイド
的に安定である。ノニオン的及びアニオン的に安定化す
る組合わせは、小さい粒度と強い安定性を得るために使
用される。
【0014】第2発明に用いられる水系ポリウレタン分
散液の調製に有用なポリオールには、ジオール(例え
ば、エチレングリコール、ブチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、ヘキサンジオールまたはこれらのい
ずれかの混合物)とジカルボン酸もしくはその無水物
(コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、マレイン酸およ
びこれら酸の無水物)から製造されるポリエステルポリ
オール;カプロラクトンのようなラクトンとジオールと
を反応させたポリラクトン;ポリプロピレングリコール
のようなポリエーテル;、アルキルアクリレートまたは
アルキルメタクリレートのようなアクリル系エステルと
カルボキシル、ヒドロキシル、シアノ基および/または
グリシジル基のような官能基を含むエチレン系不飽和モ
ノマーとの付加重合によって製造されたヒドロキシル末
端ポリアクリル系誘導体が含まれる。使用できるジイソ
シアネートとしては、トルエンジイソシアネート、テト
ラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、エチルエチレ
ンジイソシアネート、2,3−ジメチルエチレンジイソ
シアネート、1−メチルトリメチレンジイソシアネー
ト、1,3−シクロペンチレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,3−フェ
ニレンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
ビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)−メタン、
4,4′−ジイソシアナトジフェニルエーテル、テトラ
メチルキシレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0015】アニオン的に安定化されたポリウレタンの
調製には、アニオン基を導入するために、イソシアネー
ト基と反応性であり、アニオンを形成できる基を有する
化合物が用いられる。これらアニオンを形成できる基を
有する化合物としては、ジヒドロキシプロピオン酸、ジ
メチロールプロピオン酸、ジヒドロキシコハク酸および
ジヒドロキシ安息香酸が挙げられる。また、その他の好
適な化合物としては、モノサッカリド、例えば、グルコ
ン酸、糖酸、ムチン酸等を酸化することによって製造さ
れるポリヒドロキシ酸が挙げられる。これら酸は中和し
て水分散性とするためにアニオン基とする。アニオン基
を生成するために、例えば、第3級アミンを用いること
ができる。これら第3級アミンとしては、例えば、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、
ジエチルアニリン、トリフェニルアミン等が挙げられ
る。ポリウレタンの連鎖延長にはジアミンが用いられ
る。好適なジアミンとしては、例えば、エチレンジアミ
ン、ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、ヒド
ラジン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられ
る。
【0016】第2発明において用いることができる水系
ポリウレタンとして、米国特許第5,876,910号
明細書および同第5,932,405号明細書に記載さ
れるような水性分散性シロキサン含有ポリウレタン、米
国特許第5,804,360号明細書に記載される水性
分散性ポリウレタン/ビニルポリマーの分散液が挙げら
れ、好ましく用いることができる。また、第2発明に用
いるのに好ましい水系ポリウレタンは市販されており、
これら市販されている水性分散性ポリウレタンには、W
itco 社より入手可能なWitcobond W2
32およびW242、B.F.Goodrich社から
入手可能なSancure 898,815D,226
0および12684、およびZeneca Resin
s社より入手可能なNeorez R966が挙げられ
る。
【0017】次に、第3発明で用いられる単分散性マッ
ト剤について説明する。第3発明においては、支持体か
ら最も遠い非感光性層にフッ素系両性界面活性剤と単分
散性マット剤を含有することにより優れた本発明の効果
が発揮されるので好ましい。第3発明においてマット剤
とは、水不溶性または水難溶性の無機あるいは有機粒子
をいう。無機粒子としてはシリカ、コロイダルシリカ、
酸化チタン、ガラス粉、硫酸バリウム等が挙げられる。
また、有機粒子としては、例えば、ポリスチレン、ポリ
メチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアクリ
レート共重合体等の合成ポリマーや澱粉、コーンスター
チ等の天然物などが挙げられる。特に、アクリル酸エス
テル−アクリル酸共重合体は、そのモル比を調製するこ
とで、現像処理工程で完全除去したり、部分除去した
り、残留させたりすることができるので有用である。第
3発明においては、現像処理後に少なくとも一部分残留
するものが好ましい。第3発明における単分散性マット
剤とは、粒径分布の狭いマット剤をいい、第3発明の効
果を得るためには、単分散性マット剤は単分散度が0.
33以下であることが好ましく、より好ましくは0.3
0以下、特に好ましくは0.28以下である。理想的下
限は0であるが、全てのマット剤粒子の粒径が完全に一
致したものは工業的には得られていない。上記単分散度
とは、コールターカウンター測定による球相当径を基準
に算出した(粒径分布の標準偏差/平均粒径)で表され
る値をいう。第3発明において、特に好ましいマット剤
を形成するポリマーは下記一般式〔P〕で示されるもの
である。
【0018】
【化6】 式中、R1、R2及びR3は各々、水素原子、アルキル基
またはアリール基を表し、R4及びR5は各々、アルキル
基、アリール基または複素環基を表し、Mは水素原子ま
たはカチオンを表し、x、y及びzは各々の原料として
のエチレン性不飽和化合物のモル比を表し、z/(x+
y)<0.30である。
【0019】R1、R2及びR3で表されるアルキル基と
しては、例えば、メチル、エチル等が挙げられ、アリー
ル基としては、例えば、フェニル等が挙げられる。R4
及びR5で表されるアルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、2−メトキシエチル、2−ヒドロキシエチ
ル、i−プロピル、ブチル、t−ブチル、2−エチルヘ
キシル等が挙げられ、これらアルキル基は置換されてい
てもよく、アリール基としては、例えば、フェニル、p
−トリル、p−メトキシフェニル、ナフチル等が挙げら
れ、これらアリール基は置換されていてもよい。また、
複素環基としては、例えば、イミダゾルリル、ピラゾリ
ル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、チアゾリ
ル、オキサゾリル等が挙げられ、これら複素環基は置換
されていてもよい。Mで表されるカチオンとしては、例
えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム等が挙げら
れる。各々の原料としてのエチレン性不飽和化合物のモ
ル比を表すx、y及びzは、0<x≦100、0≦y<
100、0≦z<100であり、z/(x+y)<0.
30であるが、好ましくはz/(x+y)<0.20で
ある。z/(x+y)の値が0.30以上では現像処理
後の残留が少なすぎて現像処理後の物理特性を劣化させ
てしまうことがある。
【0020】第3発明において単分散性マット剤の平均
粒径は0.5〜20μmが好ましく、より好ましくは1
〜10μm、特に好ましくは1.5〜5μmである。以
下に、第3発明の好ましいマット剤粒子を形成する一般
式〔P〕で示されるポリマーの具体例をモノマーの組成
をモル比で示す。
【0021】 No. MMA EMA BMA MAA AA P−1 100 − − − − P−2 90 − − 10 − P−3 85 10 − 5 − P−4 85 10 − − 5 P−5 80 − 10 − 10 P−6 80 10 − 10 − P−7 80 − − 20 − P−8 75 − − 25 − P−9 70 20 − 10 − P−10 60 30 − − 10 P−11 60 20 10 − 10 P−12 70 − − 30 − P−13 95 5 − − − P−14 90 − 10 − − ただし、上記において、 MMA:メチルメタクリレート EMA:エチルメタクリレート BMA:ブチルメタクリレート MAA:メタクリル酸 AA:アクリル酸である。
【0022】一般式〔P〕で表されるポリマーは、米国
特許第4,301,240号明細書、同第3,767,
448号明細書、同第2,992,101号明細書、特
開昭60−126644号公報等に記載の方法によって
合成することができる。マット剤を形成する一般式
〔P〕で表されるポリマーの重合度は、平均分子量とし
て3千〜100万が好ましく、5千〜5万がより好まし
い。第3発明において単分散性マット剤粒子の単分散度
を調整するには、公知の如何なる方法を用いてもよい。
例えば、特開平5−296045号公報に記載されてい
る写真用添加剤の分散方法を利用することができる。ま
た、特開平5−289225号公報に示される、いわゆ
る分級を行ってもよいが、製造上煩雑な操作を必要する
こと、廃棄部分が多くて収率が低いことから好ましくな
い。単分散性のポリマーマット剤を調製する好ましい方
法としては、モノマー濃度を低くして行う分散重合法、
モノマーを吐出させるノズル噴出法、種にモノマーを膨
潤させて重合する膨潤シード重合法、種に膨潤助剤を適
用する二段膨潤重合法、種にモノマーを析出させる動的
膨潤重合法などがある。第3発明の単分散性マット剤の
製造方法としては、ノズル噴出法が有効である。即ち、
低沸点有機溶剤(酢酸エチル、ブタノール等)に溶解し
たポリマーの溶液を、攪拌される水中に、口径が制御さ
れた微細ノズルから一定の速度で噴出する方法である。
さらに水中温度、攪拌条件、水中への保護コロイド剤や
界面活性剤、塩類の添加、ポリマーの溶液の温度、濃
度、噴出速度などを適宜調整することができる。この方
法によって、平均粒径の調整のみならず単分散度の調整
も有効に実施できる。また、市販されているものとして
は、綜研化学社のアクリル系粉体(MX−150,30
0,500,1000,1500)も利用できる。単分
散性マット剤の添加量は、1m2当たり1〜300m
g、好ましくは3〜200mgである。1mg未満では
単分散性マット剤を用いた効果が発揮されず、また、3
00mgより多いと塗膜物性を損なうことがある。
【0023】第3発明の単分散性マット剤は、いわゆる
アルカリ可溶性マット剤であってもよい。アルカリ可溶
性マット剤としては、カルボキシル基などを含みアルカ
リ水に可溶なものであれば特に限定はないが、ビニル重
合体、あるいは、ポリウレタン化合物が好ましく用いら
れる。ここでアルカリ水に可溶とは、マット剤のラテッ
クスを3重量%の水分散物にアルカリ水溶液(目安とし
て0.1N水酸化ナトリウム)を添加していきpH=1
0となったとき、液が透明となった(アルカリ可溶性マ
ット剤が可溶化する)ときにアルカリ水に可溶であると
いう。上記ビニル重合体としては、特開平8−9519
0号公報の段落番号[0033]〜[0048]に記載
のものを用いることができる。第3発明に好ましく用い
られるカルボキシル基を有するポリウレタン化合物とし
ては、特開平8−95190号公報の段落番号[004
8]〜[0056]に記載のものが挙げられる。第3発
明のアルカリ可溶性マット剤の調製法については、一般
によく知られているラジカル重合法(例えば、大津隆
行、木下雅悦共著「高分子合成の実験法」化学同人、昭
和47年刊、124〜154頁などに詳しく記載されて
いる。)に従って行えばよく、このうち乳化重合、溶液
重合が好ましく、乳化重合法が特に好ましい。
【0024】次に、第4発明で用いられるポリオルガノ
シロキサンについて説明する。第4発明においては、支
持体から最も遠い非感光性層にフッ素系両性界面活性剤
とポリオルガノシロキサンを含有することにより優れた
本発明の効果が発揮されるので好ましい。ポリオルガノ
シロキサンは滑り剤として機能する。第4発明におい
て、ポリオルガノシロキサンとしては、例えば、ポリジ
メチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリスチ
リルメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン
等公知のものを用いることができる。特に、ポリジメチ
ルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステルを含む
ポリオルガノシロキサンが好ましい。長鎖アルキル基の
炭素数は10以上が好ましく、より好ましくは、12以
上である。また、60以下であることが好ましく、より
好ましくは50以下である。ポリオルガノシロキサン
は、本発明のフッ素系両性界面活性剤によってその分散
安定性が高められる。
【0025】第4発明で用いられるポリオルガノシロキ
サンの代表的化合物例を、その商品名とともに以下に示
すが、第4発明で用いらることができるポリオルガノシ
ロキサンはこれらに限定されるものではない。 A−1.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
2) A−2.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
6−20cs) A−3.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
6−100cs) A−4.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
6−500cs) A−5.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
6−1000cs) A−6.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
6H−6000cs) A−7.ジメチルポリシロキサン(信越化学:KF−9
6H−12500cs) A−8.ポリジメチルシロキサン−アルキレンオキシド
コポリマー(チッソ(株):PS074) A−9.ポリエステル変性ジメチルポリシロキサン(ビ
ックケミー・ジャパン:BYK−310) A−10.水酸基含有ポリエステル変性ジメチルポリシ
ロキサン(ビックケミー・ジャパン:BYK−370)
【0026】次に、第5発明で用いられるイオン交換ゼ
ラチンについて説明する。第5発明においては、支持体
から最も遠い非感光性層がフッ素系両性界面活性剤を含
有し、かつ、該層のバインダーがイオン交換ゼラチンを
含有することにより優れた本発明の効果が発揮されるの
で好ましい。すなわち、イオン交換処理されたゼラチン
中において、フッ素系両性界面活性剤が極めて有効に機
能することを見出したものである。第5発明に用いるイ
オン交換ゼラチンはゼラチンをイオン交換処理したもの
であって、イオン交換処理によって、ゼラチン中のC
a、Mg、Al、Znなどの多価金属イオンが除かれ
る。第5発明に用いるイオン交換ゼラチンは、イオン交
換処理によってCa、Mg、Al、Znなどの多価金属
イオン含有量を500ppm以下としたものが好まし
く、200ppm以下としたものがより好ましく、10
0ppm以下としたものが特に好ましい。ゼラチンのイ
オン交換処理は、原料である牛骨、豚皮等からゼラチン
を抽出した後、イオン交換樹脂(例えば、ローム アン
ド ハース社のIRAタイプ)を用いてイオン交換する
ことにより行われる。イオン交換処理後のゼラチン中の
多価金属イオン含有量の定量は、ゼラチン試験法合同審
議会制定の写真用ゼラチン試験法(略称バギイ法)の第
6版に記載の方法に従って行うことができる。
【0027】次に、第6発明で用いられる等電点が5.
0以上のゼラチンについて説明する。第6発明において
は、支持体から最も遠い非感光性層がフッ素系両性界面
活性剤を含有し、かつ、該層のバインダーが等電点が
5.0以上のゼラチンを10重量%以上含有することに
より優れた本発明の効果が発揮されるので好ましい。す
なわち、バインダーが等電点が5.0以上のゼラチンを
10重量%以上含有することにより、フッ素系両性界面
活性剤が極めて有効に機能することを見出したものであ
る。等電点が5.0以上のゼラチンはバインダー中に1
0重量%以上含有されればよいが、15〜100重量%
含有することが好ましい。バインダー中における等電点
が5.0以上のゼラチンの含有量が上記範囲となれば、
等電点が5.0未満のゼラチンを併用してもよいが、乳
剤の調製等の作成の都合上、用いるゼラチンのすべてを
等電点が5.0以上のゼラチンとすることが好ましい。
第6発明において用いるゼラチンの等電点は5.0以上
であればよいが、ゼラチンの等電点が5.0〜10.0
のゼラチンを用いることが好ましい。ここで、「等電
点」とは、ゼラチン溶液から塩イオンを完全に除いたと
きに示されるpH、すなわち等イオン点をいう。一般に
は、酸処理ゼラチンは等電点が5.0以上であるゼラチ
ンに該当する。これらゼラチンは市販されており、市販
品としては、例えば、#99(STOESS製)、#9
50(新田製)、#PS、#ABA(ニッピ製)が挙げ
られる。
【0028】次に、第7発明でいう感光材料層の膜面p
H及び塗膜銀電位について説明する。第7発明において
は、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ素系両性界
面活性剤を含有し、かつ、感光材料表面層の膜面pHが
5.6〜6.2の範囲内であり、塗膜銀電位が80〜1
50mVの範囲内であることにより優れた本発明の効果
が発揮されることを見出したものである。第7発明でい
う感光材料の膜面pHとは、写真感光材料の乳剤層が形
成された側の最表面の膜表面のpHをいう。膜面pH
は、マイクロシリンジにより測定試料1cm2当たり2
0マイクロリットルの純水を膜面に落とし、平板電極を
あてて30秒後の値を読むことによって測定することが
できる。平板電極として、例えば、東亜電波工業(株)
製の複合電極GST−S213Fを使用することができ
る。第7発明において、感光材料の膜面pHの調整は、
一般的に行われている方法で行うことができ、例えば、
最表面層の塗布液のpHを酸またはアルカリを添加して
調整することにより行うことができる。これらの酸また
はアルカリは塗布液中に予め混合しておいてもよいし、
塗布直前に添加しpHを調整してもよい。塗布液のpH
調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸、ク
エン酸、ホウ酸等の酸や水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、クエン酸カリウ
ム、クエン酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、アンモニア等のアルカリを用いることができる。第
7発明においては膜面pHは5.6〜6.2とされる
が、5.8〜6.0であることがより効果的である。膜
面pHが6.5を越えると感光材料の生保存性が著しく
低下し、膜面pHが5.0未満である場合は、感光材料
に必要な硬膜剤による架橋反応が著しく遅くなるため好
ましくない。
【0029】塗膜銀電位は塗膜全体の銀電位で、写真感
光材料500cm2を短冊状に切り、暗室にて100c
cの純水に6時間浸した後市販の飽和銀−塩化銀電極を
比較電極とした銀イオン電極を用いて測定することによ
り求めることができる。この時に乳剤面側の反対側にバ
ッキング層等の非感光性層を有するときには、これら非
感光性層を予め取り除いてから行う。第7発明において
は塗膜銀電位は80〜150mVであるが、90〜14
0mVであることが好ましく、100〜130mVであ
ることが特に好ましい。塗膜銀電位の調整は、写真構成
層を形成する塗布液に銀電位を調整するAgNO3、K
Br、NaBr、KCl等の水溶液を添加することによ
り行うことができる。それぞれの添加量は目的の塗膜銀
電位が得られるように選ばれる。銀電位を調整する水溶
液を添加する塗布液は、塗膜銀電位を調整する支持体か
ら最も遠い非感光性層を形成する塗布液であっても、そ
の隣接層やその他の層を構成する塗布液であってもよ
い。隣接層やその他の層を構成する塗布液に添加した場
合には、塗布及び乾燥中の拡散により表面層の塗膜銀電
位の調整を行うことができる。さらに、感光層側のすべ
ての層を形成する塗布液に銀電位を調整する水溶液を添
加してもよい。
【0030】次に、第8発明について説明する。第8発
明においては、支持体から最も遠い非感光性層が、フッ
素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料層が下記
一般式(2)および(3)から選ばれる少なくとも1つ
の化合物で硬膜することにより優れた本発明の効果が発
揮されることを見出したものである。 一般式(2) (CH2=CHSO2)mA 一般式(3) (CH2=CHSO2)nB [式中、Aは少なくとも1個の水酸基を有するm価の基
を表し、Bは少なくとも1個のアミド基を有するn価の
基を表す。mは2、3または4を表し、nは2、3また
は4を表す。] Aで表される水酸基を有するm価の基、Bで表されるア
ミド基を有するn価の基としては、例えば、水酸基ある
いはアミド基を有する炭素数1〜10の非環状炭化水素
基(好ましくは、炭素数1〜8のアルキレン基)、窒
素、酸素または硫黄原子を有する5または6員の複素
環、5または6員の脂環式基、炭素数7〜10のアラル
キレン基が挙げられる。これら基はカルボキシ基(メト
キシ基、エトキシ基等)、炭素数1〜4のアルキル基、
ハロゲン原子、アセトキシ基等で置換されていてもよ
く、前記ヘテロ原子やカルボニル基またはカルバミド基
を介して互いに結合してもよい。
【0031】以下に一般式(2)で表される硬膜剤の具
体例を挙げるが、第8発明で用いられる一般式(2)で
表される硬膜剤はこれらに限定されない。 VS−1;CH2=CHSO2CH2CH(OH)CH2
2CH=CH2 VS−2;CH2=CHSO2CH2C(OH)HC(O
H)HCH2SO2CH=CH2 VS−3;CH2=CHSO2CH2C(OH)HCH2
(OH)HCH2SO2CH=CH2 VS−4;(CH2=CHSO2CH2C(OH)HC
22CO VS−5;(CH2=CHSO2CH2C(OH)HC
23CCH3 VS−6;(CH2=CHSO2CH2C(OH)HC
22O VS−7;(CH2=CHSO2CH2C(OH)HC
22NH
【0032】
【化7】 以下に一般式(3)で表される硬膜剤の具体例を挙げる
が、第8発明で用いられる一般式(3)で表される硬膜
剤はこれらに限定されない。
【0033】
【化8】
【0034】これらの硬膜剤は、米国特許第4,17
3,481号明細書等の記載の方法を参照して得ること
ができる。また、親水性コロイド1g当たり1〜25m
g程度、好ましくは2〜20mgで用いる。一般式
(2)、(3)で表される硬膜剤の添加層は、感光性
層、非感光性層のいずれでもよいが、非感光性層に添加
する方が、写真特性への影響が小さいのでより好まし
い。さらに好ましくは、少なくとも写真構成層の最表面
層を形成する非感光性層である保護層に添加することで
ある。
【0035】第9発明によれば、支持体から最も遠い非
感光性層にフッ素系両性界面活性剤させた、支持体上の
一方の側に、それぞれ少なくとも1層の赤感光性層、緑
感光性層、青感光性層及び非感光性層を写真構成層とし
て有するハロゲン化銀写真感光材料においては、該感光
材料の写真構成層が10層以上を同時に重層塗布される
ことによって、重層塗布で発生する問題点を改良するこ
とができる。第9発明においては、ハロゲン化銀写真感
光材料は10層以上の写真構成層が同時に重層塗布され
て形成されていればよく、連続して走行する支持体上に
10層以上あるすべての写真構成層を1回の同時重層塗
布によって形成しても、また、10層以上の写真構成層
を1回の同時重層塗布によって形成するならば、2回以
上の塗布によって写真構成層を形成してもよい。10層
以上の写真構成層の同時重層塗布は、層数に相当する数
の塗布ブロックを持つコーターヘッドを用いることによ
って行うことができる。
【0036】第9発明において、生産性の向上の点か
ら、1回の多層同時重層塗布によって必要なハロゲン化
銀乳剤層を含む全ての写真構成層(ただし、支持体と写
真構成層の隣接層である下引層は除くものとする)を塗
設することにより製品を完成するのが好ましい。1回の
多層同時重層塗布によって必要なハロゲン化銀乳剤層を
含む全ての写真構成層を塗設する場合、または、最初の
10層以上の写真構成層を多層同時重層塗布によって塗
設する場合、支持体に隣接する最下層を形成する塗布液
の粘度を15〜100cpとすることが好ましい。15
cp未満では塗布ムラが発生し易く、100cpを超え
ると塗り付きが不良で、両端の液切れが発生し易い。更
に好ましい粘度は20〜70cpであり、20〜60c
pであることが特に好ましい。1回の多層同時重層塗布
によって製品を完成する場合あるいは最初の10層以上
を多層同時重層塗布する場合、前記最下層の上に順次隣
接して施される9層以上の塗布液の粘度をいづれも20
cp以上とし、かつ、該9層以上の塗布液の粘度の算術
平均が20〜300cpになるように調整することが好
ましい。特に、本発明のフッ素系両性界面活性剤を含有
する支持体から最も遠い非感光性層の粘度は、30〜8
0cpであることが好ましく、特に40〜60cpであ
ることが好ましい。各塗布液の粘度は、周知の増粘剤の
水溶液を添加することにより所定の値になるように調整
することができる。増粘剤としては、ポリ(p−スチレ
ンスルホン酸ナトリウム)等を用いることができ、その
他、特開昭63−11934号公報に記載の側鎖にスル
ホン酸基、硫酸エステル、カルボキシル基またはこれら
の塩を有するビニルポリマーも使用することができる。
粘度の測定はB型粘度計(東京計器(株)製:形式B
L)を用いて、ずり速度29.8mm/sec(ロータ
No.1、30rpm、温度40℃)で測定する。
【0037】第9発明のカラー感光材料の各層の塗布量
は3cc/m2以上であることが好ましい。それ以下の
塗布量では、塗布ムラが発生し、支持体上に均一な多層
塗布ができなくなる。更に好ましくは、各層の塗布量は
4〜30cc/m2である。いずれかの塗布量を30c
c/m2以上にして、10層以上を同時塗布すると、塗
布された写真構成層が塗布ズレを生じやすくなる傾向が
ある。1回の多層同時重層塗布によって製品を完成する
場合あるいは最初の10層以上を多層同時重層塗布する
場合、最下層及びこれに隣接して施される9層以上の全
層の塗布量の合計は250cc/m2以下であることが
好ましい。また、最下層の、例えば、ハレーション防止
層と中間層との2層を前記多層同時重層塗布とは分離し
て塗布する場合、10層以上の全層の同時塗布量の合計
は250cc/m2以下であることが好ましい。この上
限を超えると、塗布される写真構成層が塗布ズレを生じ
やすくなる。さらに、乾燥条件を低減することを勘案す
ると、より好ましい塗布量の合計は200cc/m2
ある。多層同時塗布は、特公昭33−8977号公報等
に記載されている多層同時塗布装置を用いて行うことが
できる。例えば、特公昭33−8977号公報等に記載
の図1に示すようなn層同時塗布のスライドホッパー型
と同様な型で10層以上同時塗布できるようにしたスラ
イドホッパー型塗布装置を用い、10以上のスリットに
所定の塗布液を送液し、スライド面を流下する時に互い
に重なり合うようにして塗布することができる。
【0038】このスライドホッパー型塗布装置による
と、10〜20層を同時塗布することができるが、11
〜18層の多層同時塗布が好ましい。一般には、塗布速
度は30〜500m/minとされるが、好ましくは6
0〜300m/min、更に好ましくは80〜250m
/minである。塗布された写真構成層は、通常の方法
により乾燥される。即ち、塗布された写真構成層は、塗
布後直ちに冷却して凝固し、乾燥される。凝固は通常乾
球温度が−10〜20℃の低温空気と接触されて行われ
る。塗膜を冷却し凝固した後、従来から慣用されている
気体の吹き付けによる乾燥が行われる。この風による乾
燥は通常乾球温度15〜45℃、相対湿度10〜50%
RHの空気を10〜40m2/minの風量で吹き付け
ることによってなされる。この方法は、乾燥によるカブ
リの増加を防止することができて好ましい。必要な乾燥
時間は含水量、塗布量及び乾燥条件により異なるが、
0.5〜5分の乾燥時間が通常である。こうして乾燥さ
れた塗膜は更に乾球温度20〜40℃、相対湿度50〜
70%RHの空気により湿潤するのが好ましい。
【0039】以下、本発明に共通する事項について説明
する。本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀乳剤としては、特開昭61−664
3号公報、同61−14630号公報、同61−112
142号公報、同62−157024号公報、同62−
18556号公報、同63−92942号公報、同63
−151618号公報、同63−163451号公報、
同63−220238号公報、同63−311244号
公報、Research Disclosure(R
D)38957のI項及びIII項、RD40145のXV
項等を参考にして製造されたものを利用できる。本発明
のハロゲン化銀乳剤を用いてカラー感光材料を構成する
際には、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学熟成及び
分光増感を行ったものを使用することが好ましい。この
ような工程で使用される添加剤は、RD38957のIV
及びV項、RD40145のXV項等に記載されている。
【0040】本発明に使用できる公知の写真用添加剤
も、同じくRD38957のII〜X項項、RD4014
5のI〜XIII項に記載のものを用いることができる。本
発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料の赤、緑及び青
感光性ハロゲン化銀乳剤層の各層にカプラーを含有させ
ることができる。これら各層に含まれるカプラーから形
成される発色色素は、分光吸収極大が少なくとも20n
m離れていることが好ましい。カプラーとしては、シア
ンカプラー、マゼンタカプラー、イエローカプラーを用
いることが好ましい。各乳剤層とカプラーの組み合わせ
としては、通常、イエローカプラーと青感光性層、マゼ
ンタカプラーと緑感光性層、シアンカプラーと赤感光性
層の組み合わせが用いられるが、これら組み合わせに限
られるものではなく、他の組み合わせであってもよい。
本発明においてはDIR化合物を用いることができる。
用いることのできるDIR化合物の具体例としては、例
えば、特開平4−114153号公報に記載のD−1〜
D−34が挙げられ、本発明はこれらの化合物を好まし
く用いることができる。
【0041】本発明において用いることのできるDIR
化合物の具体例は、上記のほかに、例えば、米国特許第
4,234,678号明細書、同第3,227,554
号明細書、同第3,647,291号明細書、同第3,
958,993号明細書、同第4,419,886号明
細書、同第3,933,500号明細書、特開昭57−
56837号公報、同51−13239号公報、米国特
許第2,072,363号明細書、同第2,070,2
66号明細書、RD40145のXIV項などに記載され
ているものを挙げることができる。また、本発明で用い
ることができるカプラーの具体例は、RD40145の
II項等に記載されている。本発明に使用する添加剤は、
RD40145のVIII項に記載されている分散法などに
より添加することができる。本発明においては、前述R
D38957のXV項等に記載される公知の支持体を使用
することができる。本発明の感光材料には、前述RD3
8957のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の
補助層を設けることができる。感光材料は、前述RD3
8957のXI項に記載の順層、逆層、ユニット構成等の
様々な層構成を採ることができる。
【0042】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、一般用
または映画用のカラーネガフィルム、スライド用または
テレビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カラ
ーポジフィルム、カラー反転ペーパーに代表される種々
のカラー感光材料に好ましく適用することができる。本
発明のハロゲン化銀カラー感光材料を現像処理するに
は、例えば、T.H.ジェームズ著、セオリイ オブ
ザ ホトグラフイック プロセス第4版(The Th
eory of The Photografic P
rocessForth Edition)第291頁
〜第334頁及びジャーナル オブザ アメリカン ケ
ミカル ソサエティ(Journa1 of the
American Chemical Societ
y)第73巻、第3,100頁(1951)に記載され
ている、それ自体公知の現像剤を使用することができ、
また、前述のRD38957のXVII〜XX項及びRD40
145のXXIII項に記載された通常の方法によって、現
像処理することができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を示すが、これらに限定される
ものではない。 実施例1 下引層を設けたセルローストリアセテートフィルム支持
体上に以下の組成物を塗布してハロゲン化銀カラー写真
感光材料試料101を作製した。以下の全ての実施例に
おいて、ハロゲン化銀カラー写真感光材料中の各添加剤
の添加量は、特に記載のない限り1m2あたりのグラム
数で示した。また、ハロゲン化銀およびコロイド銀は金
属銀に換算して示し、増感色素はハロゲン化銀1モル当
たりのモル数で示した。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.14 UV−1 0.3 CM−1 0.08 CC−1 0.05 OIL−1 0.16 OIL−2 0.5 ゼラチン 1.5 第2層(中間層) CC−1 0.035 OIL−2 0.08 ゼラチン 0.7
【0044】 第3層(低感度赤感色性層) 沃臭化銀乳剤a 0.23 沃臭化銀乳剤b 0.06 SD−1 1.10×10-5 SD−2 5.40×10-5 SD−3 1.25×10-4 C−1 0.3 CC−1 0.054 DI−1 0.02 OIL−2 0.3 AS−2 0.001 ゼラチン 0.8 第4層(中感度赤感色性層) 沃臭化銀乳剤b 0.28 SD−1 1.50×10-5 SD−2 7.00×10-5 SD−3 1.65×10-4 C−1 0.23 CC−1 0.038 DI−1 0.01 OIL−2 0.27 AS−2 0.001 ゼラチン 0.8
【0045】 第5層(高感度赤感色性層) 沃臭化銀乳剤a 0.03 沃臭化銀乳剤b 0.14 沃臭化銀乳剤c 0.38 SD−1 1.30×10-5 SD−2 6.00×10-5 SD−3 1.40×10-4 C−1 0.12 C−2 0.03 CC−1 0.03 DI−1 0.004 OIL−2 0.19 AS−2 0.002 ゼラチン 0.7 第6層(中間層) OIL−1 0.08 AS−1 0.08 ゼラチン 0.9
【0046】第7層(低感度緑感色性層) 沃臭化銀乳剤a 0.17 沃臭化銀乳剤d 0.07 SD−4 1.50×10-4 SD−5 3.75×10-5 M−1 0.35 CM−1 0.12 OIL−1 0.49 DI−2 0.017 AS−2 0.0015 ゼラチン 1.2 第8層(中感度緑感色性層) 沃臭化銀乳剤d 0.35 SD−5 2.10×10-5 SD−6 1.61×10-4 SD−7 2.40×10-5 M−1 0.1 CM−1 0.05 OIL−1 0.15 AS−2 0.001 ゼラチン 0.9
【0047】 第9層(高感度緑感色性層) 沃臭化銀乳剤a 0.02 沃臭化銀乳剤e 0.36 SD−5 1.90×10-5 SD−6 1.43×10-4 SD−7 2.10×10-5 M−1 0.033 M−2 0.023 CM−1 0.023 DI−1 0.009 DI−2 0.0009 OIL−1 0.08 AS−2 0.002 ゼラチン 0.7 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 0.06 OIL−1 0.06 AS−1 0.8 ゼラチン 0.9
【0048】 第11層(低感度青感色性層) 沃臭化銀乳剤a 0.14 沃臭化銀乳剤f 0.11 沃臭化銀乳剤g 0.06 SD−8 1.15×10-4 SD−9 5.60×10-5 Y−1 1.0 OIL−1 0.4 AS−2 0.002 FS−1 0.08 ゼラチン 1.7 第12層(高感度青感色層) 沃臭化銀乳剤g 0.23 沃臭化銀乳剤h 0.23 SD−8 7.12×10-5 SD−9 2.39×10-5 Y−1 0.1 OIL−1 0.04 AS−2 0.002 FS−2 0.01 ゼラチン 0.63
【0049】 第13層(第1保護層) 沃臭化銀乳剤i 0.2 UV−1 0.11 UV−2 0.53 ゼラチン 0.9 第14層(第2保護層) PMMA 0.15 W−1(カルナバワックス) 0.02 SU−3 2.0×10-5 ゼラチン 0.55 なお、上記組成物の他に、化合物SU−1、SU−2、
粘度調整剤V−1、硬膜剤H−1、H−2、安定剤ST
−1、ST−2、カブリ防止剤AF−1、AF−2、A
F−3、染料AI−1、AI−2、AI−3及び防腐剤
D−1を各層に適宜添加した。ただし、第14層に用い
たゼラチンは、Caイオン含有量1500ppm、等電
点4.8のものである。また、硬膜剤H−1、H−2
は、第13層と第14層の塗布液に対して、塗布直前に
インライン混合添加し、それぞれの塗布量は0.15g
/m2、0.09g/m2とした。
【0050】
【化9】
【0051】
【化10】
【0052】
【化11】
【0053】
【化12】
【0054】
【化13】
【0055】
【化14】
【0056】
【化15】
【0057】
【化16】
【0058】
【化17】
【0059】
【化18】
【0060】上記試料に用いた乳剤は、下記の通りであ
る。なお、平均粒径は立方体に換算した粒径で示した。 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 直径/厚み比 (モル%) (μm) 沃臭化銀乳剤a 2.0 0.27 正常晶 1.0 沃臭化銀乳剤b 2.6 0.48 双晶 3.7 沃臭化銀乳剤c 7.6 0.68 双晶 6.5 沃臭化銀乳剤d 2.7 0.45 双晶 3.7 沃臭化銀乳剤e 2.6 0.70 双晶 7.0 沃臭化銀乳剤f 8.0 0.38 正常晶 1.0 沃臭化銀乳剤g 8.0 0.65 双晶 1.5 沃臭化銀乳剤h 8.0 0.80 双晶 2.0 沃臭化銀乳剤i 2.0 0.03 正常晶 1.0 沃臭化銀乳剤b、e、g、hはイリジウムを1×10-7
〜1×10-6mol/1molAg含有している。上記
沃臭化銀乳剤i以外の各乳剤は、前記増感色素を添加し
た後、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、チオシアン酸カ
リウム等を添加し、カブリ−感度の関係が最適になるよ
うに化学増感を施した。試料101の総銀塗布量(金属
銀に換算した銀塗布量)は、3.26g/m2であっ
た。
【0061】試料101の第14層のSU−3のかわり
にほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のよう
に界面活性剤を添加した以外は同様にして、試料102
〜106を作製した。 試料番号 界面活性剤 備考 101 SU−3 比較例 102 SU−1 比較例 103 下記化合物(1) 比較例 104 SU−3と下記化合物(2)の1:1混合物 比較例 105 FB−2 本発明 106 FB−8 本発明
【0062】
【化19】
【0063】各試料に対して、以下の評価を行なった。 (ブロッキング性の評価)試料を幅35mm、長さ1m
に裁断して、40℃、80%RH雰囲気下で24時間調
湿した後、直径1cmの巻芯に0.3kg/cmのテン
ションで巻き付けて、同雰囲気下に3日間放置した。そ
の後、試料を巻きほぐし、表面のブロッキングによる塗
膜破壊の状態を以下のように目視観察した。この評価で
B以上のランクであれば、実用上問題ない。 A:表面層に変化なし B:表面層の10%未満の面積に破壊がみられる C:表面層の10%以上40%未満の面積に破壊がみら
れる D:表面層の40%以上の面積に破壊がみられる。 (帯電特性の評価)暗室にて未露光試料の表面を上にし
て重ねて置き、上からゴムローラーで延展押圧したの
ち、ハクリすることにより静電気を発生させ、特開平1
0−123652号公報の段落番号[0220]〜[0
227]記載の方法に従ってカラー現像処理を行ない、
スタチックマークの発生の程度を評価した。 評価は次
の5段階の基準に従った。 A:スタチックマークの発生が認められない B:スタチックマークの発生が少し発生する C:スタチックマークの発生が相当発生する D:スタチックマークの発生が著しく発生する E:スタチックマークの発生が全面に発生する (カブリの評価)各試料を40℃、65%RHの雰囲気
下に3日間放置して強制劣化処理した後、未処理試料と
共に5400°Kの光源を用いて、1/200秒でステ
ップウエッジを介して露光を行い、前記のカラー現像処
理を行なった。各現像済み試料を、X−rite社製濃
度計により、未露光部分について青光での透過濃度測定
を行い、強制劣化でのカブリの増加分(ΔF)を求め
た。得られた結果を以下に示す。
【0064】 試料番号 ブロッキング性 帯電特性 ΔF 備考 101 B B 0.12 比較例 102 B C 0.15 比較例 103 C C 0.16 比較例 104 A A 0.11 比較例 105 A A 0.08 本発明 106 A A 0.07 本発明 上記結果から、写真構成層の1層にフッ素系両性界面活
性剤を含有する本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、ブロッキング性、帯電特性の向上が認められ、カ
ブリの増加分(ΔF)が減少することが認められる。
【0065】実施例2 実施例1の試料101の第14層のSU−3のかわりに
ほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のように
界面活性剤を添加し、また、第14層に下記のように水
性ポリウレタン分散物を添加した以外は同様にして、試
料201〜206を作製した。
【0066】 試料番号 界面活性剤 水性ポリウレタン分散物 備考 添加剤 添加量(g/m2) 101 SU−3 なし − 比較例 201 SU−1 [1] 0.07 比較例 202 化合物(1) [1] 0.07 比較例 203 SU−3と化合物(2) [1] 0.07 比較例 の1:1混合物 204 FB−2 [1] 0.07 本発明 205 FB−2 [2] 0.05 本発明 206 FB−8 [2] 0.05 本発明 ただし、[1]は前述のWitco社 Witcobo
nd W242、[2]はZeneca Resins
社 Neorez R966、添加量は固形分量として
の単位面積あたりの塗布量である。
【0067】各試料に対して、以下の評価を行なった。 (ブロッキング性の評価) 実施例1と同じ (スベリ性の評価)表面保護層とは反対の面を上にして
試料をサンプル台に固定した。また、同一の試料を試料
の表面保護層を外側にして貼着面の面積が1cm2のス
テンレス製の金具に貼りつけ、これを試料の表面保護層
と表面保護層とは反対の面とが接するようにサンプル台
に載置し、100gの荷重を加え、サンプル台を1cm
/secの速度で移動させて動摩擦係数(μK)を求め
た。 (耐傷性の評価)試料を23℃、55%RHの雰囲気下
で24時間調湿した後、表面に先端の球状部の直径が3
0μmのサファイア針を垂直に当て、連続変化荷重0〜
50gをかけて10mm/秒の速度で引っ掻いた。引っ
掻き後の試料を透過光で観察し、傷が見え始める耐荷重
強度(g)を耐傷性とした。数値は5回測定の相加平均
値として求め、数値が大きいほど耐傷性は良好である。
得られた結果を試料101の結果とともに以下に示す。
【0068】 試料番号 ブロッキング性 動摩擦係数(μK) 耐傷性(g) 備考 101 B 0.45 34 比較例 201 B 0.47 33 比較例 202 C 0.51 30 比較例 203 B 0.28 39 比較例 204 A 0.25 42 本発明 205 A 0.26 41 本発明 206 A 0.25 42 本発明 上記結果から、支持体から最も遠い非感光性層にフッ素
系両性界面活性剤と水性ポリウレタンを含有する本発明
のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、ブロッキング
性、スベリ性、耐傷性の向上が認められる。
【0069】実施例3 実施例1の試料101の第14層のSU−3のかわりに
ほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のように
界面活性剤を添加し、また、第14層のマット剤(PM
MA)を下記のように変更した以外は同様にして、試料
301〜306を作製した。
【0070】 試料番号 界面活性剤 マット剤 単分散度 備考 101 SU−3 PMMA 0.35 比較例 301 SU−1 P−1 0.31 比較例 302 化合物(1) P−1 0.31 比較例 303 FB−2 P−1 0.31 本発明 304 FB−2 P−2 0.29 本発明 305 FB−8 P−3 0.28 本発明 306 FB−8 P−3 0.26 本発明 ただし、各マット剤の平均粒径はいずれも3.0μmで
あり、塗布量はいずれも0.15g/m2とした。
【0071】各試料に対して、以下の評価を行なった。 (ブロッキング性の評価) 実施例1と同じ (スベリ性の評価) 実施例2同じ (フィルムの繰り出しトルクの評価)試料を23℃、6
0RH%の条件下に24時間調湿した後、APSサイズ
規格に従ってカートリッジ内に巻き込んだ状態で密閉
し、55℃で24時間放置した。その後、回転駆動時の
軸トルクを測定した。250g以上ではカメラ内でのト
ラブル等の危険性があり好ましくない。得られた結果を
試料101の結果とともに以下に示す。
【0072】 試料番号 ブロッキング性 動摩擦係数 繰り出しトルク 備考 (μK) (g・cm) 101 B 0.45 204 比較例 301 B 0.42 197 比較例 302 B 0.47 202 比較例 303 A 0.17 183 本発明 304 A 0.16 145 本発明 305 A 0.15 122 本発明 306 A 0.13 103 本発明 上記結果から、支持体から最も遠い非感光性層にフッ素
系両性界面活性剤と単分散マット剤を含有する本発明の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、ブロッキング性、
スベリ性の向上が認められ、繰り出しトルクも少なくな
っている。
【0073】実施例4 実施例1の試料101の第14層のSU−3のかわりに
ほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のように
界面活性剤を添加し、また、第14層の滑り剤を下記の
ように変更した以外は同様にして、試料401〜405
を作製した。
【0074】 試料番号 界面活性剤 滑り剤 備考 101 SU−3 W−1(カルバナワックス) 比較例 401 SU−1 A−4 比較例 402 化合物(1) A−4 比較例 403 FB−2 A−4 本発明 404 FB−2 A−5 本発明 405 FB−8 A−5 本発明
【0075】各試料に対して、以下の評価を行なった。 (ブロッキング性の評価) 実施例1と同じ (帯電特性の評価) 実施例1と同じ (耐傷性の評価) 実施例2と同じ 得られた結果を試料101の結果とともに以下に示す。
【0076】 試料番号 ブロッキング性 帯電特性 耐傷性 備考 101 B B 34 比較例 401 A C 35 比較例 402 B B 32 比較例 403 A A 46 本発明 404 A A 47 本発明 405 A A 46 本発明 上記結果から、支持体から最も遠い非感光性層にフッ素
系両性界面活性剤とポリオルガノシロキサンを含有する
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、ブロッキ
ング性、帯電特性、耐傷性の向上が認められる。
【0077】実施例5 実施例1の試料101の第14層のSU−3のかわりに
ほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のように
界面活性剤を添加し、また、第14層のバインダー(通
常の石灰処理ゼラチン(Caイオン1500ppm、等
電点4.8))を、同重量の下記バインダーに置き換え
た以外は同様にして、試料501〜506を作製した。
【0078】 試料番号 界面活性剤 バインダー Caイオン 備考 101 SU−3 石灰処理ゼラチン 1500 比較例 501 SU−3 イオン交換処理ゼラチン 400 比較例 502 SU−1 イオン交換処理ゼラチン 400 比較例 503 化合物(1) イオン交換処理ゼラチン 400 比較例 504 FB−2 イオン交換処理ゼラチン 400 本発明 505 FB−2 イオン交換処理ゼラチン 100 本発明 506 FB−8 イオン交換処理ゼラチン 50 本発明 507 FB−2 等電点ゼラチン 〜0 本発明 508 FB−8 等電点ゼラチン 〜0 本発明 ただし、用いた等電点ゼラチンは、#99−006(S
TOESS社製)で、等電点は5.05であった。各試
料に対して、以下の評価を行なった。 (耐傷性の評価) 実施例2と同じ (帯電特性の評価) 実施例1と同じ (カブリの評価) 実施例1と同じ 得られた結果を試料101の結果とともに以下に示す。
【0079】 試料番号 耐傷性(g) 帯電特性 ΔF 備考 101 34 B 0.12 比較例 501 37 B 0.11 比較例 502 35 C 0.13 比較例 503 31 C 0.14 比較例 504 39 A 0.05 本発明 505 40 A 0.04 本発明 506 42 A 0.03 本発明
【0080】上記結果から、支持体から最も遠い非感光
性層にフッ素系両性界面活性剤を含有し、かつ、バイン
ダーがイオン交換ゼラチンを含有する本発明のハロゲン
化銀カラー写真感光材料は、耐傷性、帯電特性の向上が
認められ、カブリの増加分(ΔF)が減少することが認
められる。 実施例6 実施例1の試料101の第14層のSU−3のかわりに
ほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のように
界面活性剤を添加し、また、第14層の膜面pHと塗膜
銀電位を下記のように変更した以外は同様にして、試料
601〜606を作製した。
【0081】 試料番号 界面活性剤 膜面pH 塗膜銀電位(mV) 備考 101 SU−3 6.3 158 比較例 601 SU−3 5.9 120 比較例 602 SU−1 5.9 120 比較例 603 FB−2 6.3 158 本発明 604 FB−2 5.9 140 本発明 605 FB−2 5.9 135 本発明 606 FB−2 5.9 120 本発明 各試料に対して、以下の評価を行なった。 (ブロッキング性の評価) 実施例1と同じ (帯電特性の評価) 実施例1と同じ (カブリの評価) 実施例2と同じ (凝集状況の評価)調製した第14層の塗布液を40℃
でゆっくり撹拌し、24時間経過後の塗布液中の凝集物
の有無を200倍の光学顕微鏡で観察し、以下の5段階
で評価した。A、Bランクであれば、製造上問題のない
範囲である。 A;凝集物の発生は全く認められない。 B;小さな凝集物の発生がわずかに認められる。 C;小さな凝集物が認められる。 D;大きな凝集物の発生がわずかに認められる。 E;大小の凝集物の発生が著しい。 得られた結果を試料101の結果とともに以下に示す。
【0082】 試料番号 ブロッキング性 帯電特性 ΔF 凝集状況 備考 101 B B 0.12 C 比較例 601 A B 0.10 B 比較例 602 B B 0.12 C 比較例 603 A A 0.08 B 本発明 604 A A 0.06 A 本発明 605 A A 0.05 A 本発明 606 A A 0.04 A 本発明 上記結果から、支持体から最も遠い非感光性層にフッ素
系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料層の膜面p
Hが5.6〜6.4の範囲内であり、塗膜銀電位が80
〜130mVの範囲内である本発明のハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料は、ブロッキング性、帯電特性の向上が
認められ、カブリの増加分(ΔF)が減少することが認
められる。また、写真感光材料と形成する塗布液を長期
にわたり保存しても凝集物の発生が少ない。
【0083】実施例7 実施例1の試料101の第14層のSU−3のかわりに
ほぼ同等の動的表面張力が得られるように下記のように
界面活性剤を添加し、また、硬膜剤H−1のみを、同重
量の下記硬膜剤に置き換えた以外は同様にして、試料7
01〜706を作製した。
【0084】 試料番号 界面活性剤 硬膜剤 塗布量(g/m2) 備考 101 SU−3 H−1 0.15 比較例 701 SU−1 VS−1 0.15 比較例 702 化合物(1) VS−1 0.15 比較例 703 FB−2 VS−1 0.15 本発明 704 FB−8 VS−1 0.15 本発明 705 FB−2 VS−16 0.15 本発明 706 FB−8 VS−16 0.15 本発明 各試料に対して、以下の評価を行なった。 (ブロッキング性の評価) 実施例1と同じ (帯電特性の評価) 実施例1と同じ (カブリの評価) 実施例2と同じ (耐傷性の評価) 実施例2と同じ 得られた結果を試料101の結果とともに以下に示す。
【0085】 試料番号 ブロッキング性 帯電特性 ΔF 耐傷性 備考 101 B B 0.12 34 比較例 701 B C 0.15 35 比較例 702 C C 0.15 34 比較例 703 A A 0.07 44 本発明 704 A A 0.06 45 本発明 705 A A 0.06 45 本発明 706 A A 0.05 47 本発明 上記結果から、支持体から最も遠い非感光性層にフッ素
系両性界面活性剤を含有し、一般式(2)および(3)
から選ばれる少なくとも1つの化合物で硬膜されている
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、ブロッキ
ング性、帯電特性、耐傷性の向上が認められ、カブリの
増加分(ΔF)が減少することが認められる。
【0086】実施例8 実施例例1の試料101と105の製造において、特開
平5−307229号公報 図1に示されるスライドホ
ッパー型の同時多層塗布装置を用いて、前記支持体上に
第1層から第14層までを1回で塗設した。ただし、塗
布速度は150m/min、塗布全長2000m、塗布
液温度38℃、各層の粘度は以下の通りであった。
【0087】 層番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 粘度 20 85 70 50 90 70 50 80 70 55 80 70 55 60 塗布後、乾燥して得られた試料の表面欠陥(塗布故障)
を観察したところ、試料101が、コッメト欠陥が平均
5.5個/10m2であったのに対し、試料105は、
2.1個/10m2であった。上記結果から、支持体か
ら最も遠い非感光性層にフッ素系両性界面活性剤を含有
させたハロゲン化銀カラー写真感光材料は、14層を同
時重層塗布で製造した場合でも塗布故障が低減できるこ
とが認められる。
【0088】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、ブロッキング性、帯電特性、耐傷性、スベリ性が
優れ、製造に用いる塗布液の凝集性が改良され、塗布故
障が低減され、また、感光材料の繰り出しトルクが小さ
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/85 G03C 1/85 1/95 1/95 7/00 510 7/00 510

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、写真構成層の少なくとも一層
    が、フッ素系両性界面活性剤を含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  2. 【請求項2】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤および水系ポリウレタンを
    含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光
    材料。
  3. 【請求項3】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤および単分散性マット剤を
    含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光
    材料。
  4. 【請求項4】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤およびポリオルガノシロキ
    サンを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。
  5. 【請求項5】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤を含有し、かつ、該層のバ
    インダーがイオン交換ゼラチンを含有することを特徴と
    するハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  6. 【請求項6】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤を含有し、かつ、該層のバ
    インダーが等電点が5.0以上のゼラチンを10重量%
    以上含有するバインダーであることを特徴とするハロゲ
    ン化銀カラー写真感光材料。
  7. 【請求項7】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料
    表面層の膜面pHが5.6〜6.2の範囲内であり、塗
    膜銀電位が80〜150mVの範囲内であることを特徴
    とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  8. 【請求項8】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料
    層が下記一般式(2)および(3)から選ばれる少なく
    とも1つの化合物で硬膜されていることを特徴とするハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(2) (CH2=CHSO2)mA 一般式(3) (CH2=CHSO2)nB [式中、Aは少なくとも1個の水酸基を有するm価の基
    を表し、Bは少なくとも1個のアミド基を有するn価の
    基を表す。mは2、3または4を表し、nは2、3また
    は4を表す。]
  9. 【請求項9】 支持体上の一方の側に、それぞれ少なく
    とも1層の赤感光性層、緑感光性層、青感光性層及び非
    感光性層を写真構成層として有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料において、支持体から最も遠い非感光性層
    が、フッ素系両性界面活性剤を含有し、かつ、感光材料
    層が10層以上を同時に重層塗布されて形成されている
    ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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