JP2002122071A - リニアコンプレッサー - Google Patents

リニアコンプレッサー

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JP2002122071A
JP2002122071A JP2000316174A JP2000316174A JP2002122071A JP 2002122071 A JP2002122071 A JP 2002122071A JP 2000316174 A JP2000316174 A JP 2000316174A JP 2000316174 A JP2000316174 A JP 2000316174A JP 2002122071 A JP2002122071 A JP 2002122071A
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JP
Japan
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cylinder
gas bearing
gas
bearing mechanism
sliding portion
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JP2000316174A
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English (en)
Inventor
Ichiro Morita
一郎 森田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクル等に使用される振動式圧縮機に
おいて、摺動部のガスベアリングにおいて高剛性化を図
り、摺動部の信頼性向上を図る。 【解決手段】 ピストン4またはシリンダ16cに配設
されたガスベアリング機構14と、シリンダ16cの内
周部と密閉ケーシング8内の空間を連通する連通路16
a、16bを備え、連通路16a、16bが、ガスベア
リング機構14の給気孔14bよりも圧縮室12側に配
設されており、ガスベアリング機構14の高剛性化およ
びガスベアリング機構14に供給した冷媒ガスの圧縮室
内への漏れによる圧縮機の効率低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍冷蔵装置や空
調機等に用いられるリニアコンプレッサーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のリニアコンプレッサーとしては、
特表平9−510534号公報に示されているものがあ
る。以下、図面を参照しながら上記従来のリニアコンプ
レッサーについて説明する。
【0003】図6は、従来のリニアコンプレッサーの縦
断面図である。図6において1は圧縮機構部であり、圧
縮機構部1は、モータ2、シリンダ3、ピストン4、弾
性要素5、ブロック6、シリンダーヘッド7とから構成
されており、サスペションスプリング(図示せず)によ
り、密閉ケーシング8内に弾性支持されている。モータ
2は固定子2a、2bと及び永久磁石2eを含む可動子
2cとから構成されており、可動子2cはピストン4に
連結固定されている。また、固定子2a内には、巻き線
2dが挿入されている。
【0004】9は、ピストン4、モータ2の可動子2c
などから構成される可動要素であり、10はシリンダ、
モータ2の固定子2a、2b、ブロック6などから構成
される固定要素である。
【0005】弾性要素5は、複数の弾性体5aを積み重
ねて構成されており、弾性要素5の内周部5bが可動要
素9に固定され、外周部5cが固定要素10であるブロ
ック6に固定されている。弾性体5aは板状であり、例
えばバネとして機能するものである。
【0006】シリンダ3は、ピストン4と弾性要素5に
より軸方向に可動可能なように支持している。
【0007】次に、リニアコンプレッサーの機構につい
て説明する。交流電源によりモータ2の固定子2aに固
定された巻き線2dに通電すると、この通電により永久
磁石2eにより発生する磁界との作用により、永久磁石
2e、可動子2cに軸方向の往復運動する力が発生す
る。その力により、可動子2cと連結されたピストン4
は、弾性要素5を変形させるとともに、その弾性要素5
の反発力を利用しながら共振し、効率よく軸方向に往復
運動を繰り返す。
【0008】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、吸入管(図示せず)を介してシリンダヘッド7内に
導かれ、シリンダ3内の圧縮室12に至る。圧縮室12
に至った冷媒ガスは、上述したピストン4の往復運動に
より圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、一旦シリンダ
ヘッド7内に吐出された後、吐出管(図示せず)を介し
て冷却システムに吐出される。
【0009】ピストン4とシリンダ3の摺動部13につ
いては、摺動損失を低減し効率向上を図るとともに、摺
動部の信頼性を向上させるためにガスベアリング(流体
ベアリング)機構14を備えている。具体的な構成は、
シリンダ3などにガス流路14aを設け、圧縮室12の
圧縮ガスを摺動部13に導いている。このピストン4と
シリンダ3間の摺動部13に複数の給気孔14bから圧
力の高い冷媒ガスを噴出させることで、噴出した冷媒の
ガス膜の剛性が、ピストン4とシリンダ3間の摺動部が
接触するように作用する荷重に対抗してピストン4を支
持するため、摺動部の非接触化を図るものとなってい
る。
【0010】以降、ピストン4とシリンダ3間の摺動部
が接触するように作用する荷重に対抗しピストン4を支
持する、噴出した冷媒のガス膜の剛性をガスベアリング
剛性と呼び説明する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成は、ガスベアリング機構14により隙間の小さい
摺動部13に圧力の高い冷媒ガスを噴出しているため、
摺動部13の微少な隙間により、噴出して流れる冷媒流
量が制限される。そのため、ピストン4とシリンダ3間
の摺動部が接触するように作用する荷重に対抗しピスト
ン4を支持する必要なガスベアリング剛性を得ることが
できないため、ピストン4とシリンダ3が接触し十分な
摺動損失低減が図れず、また、摺動部13が接触により
摩耗するという欠点があった。
【0012】また、必要なガスベアリング剛性を得るた
めに、ガスベアリング機構14により摺動部13に供給
する冷媒ガスの圧力を高くすると、圧縮した冷媒ガスを
ガスベアリング機構14に供給するため圧縮機の効率が
低下すると共に、ガスベアリング機構14により摺動部
13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込み、効率
が低下するという欠点があった。
【0013】また、必要なガスベアリング剛性を得るた
めに、摺動部13の隙間を大きくすると、圧縮室12か
ら圧縮した冷媒ガスが漏れ出すことにより、圧縮機の効
率が低下するという欠点があった。
【0014】本発明は、従来の課題を解決するもので、
ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガスを供給して圧縮機
の効率を低下させることなく、また、摺動部の隙間を大
きくして圧縮室からの冷媒ガスの漏れにより圧縮機の効
率を低下させることなく、ガスベアリング剛性を確保
し、特に潤滑油を使用しない運転においても、摺動部の
非接触化による摺動損失の低減及び摺動部の信頼性確保
を図ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、密閉ケーシング内に収納された圧縮機構部に
より冷媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサーにお
いて、ピストンまたはシリンダに配設されたガスベアリ
ング機構と、シリンダの内周部と密閉ケーシング内空間
を連通する連通路を備え、連通路が、シリンダの内周部
へ開口するガスベアリング機構の給気孔よりも反圧縮室
側に配設したものであり、ガスベアリング機構へ過大な
冷媒ガスを供給して圧縮機の効率を低下させることな
く、また、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒
ガスの漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、
ガスベアリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による
摺動損失の低減及び摺動部の信頼性確保を図るという作
用を有する。
【0016】請求項2に記載の発明は、密閉ケーシング
内に収納された圧縮機構部により冷媒を圧縮し、吐出す
るリニアコンプレッサーにおいて、ピストンまたはシリ
ンダに配設されたガスベアリング機構と、シリンダの内
周部と密閉ケーシング内空間を連通する連通路を備え、
連通路が、シリンダの内周部へ開口するガスベアリング
機構の給気孔よりも圧縮室側に配設したものであり、ガ
スベアリング機構に供給した冷媒ガスが、圧縮室内に漏
れ込むことを防止し、漏れによる圧縮機の効率低下を防
止するという作用を有する。
【0017】また、ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガ
スを供給して圧縮機の効率を低下させることなく、ま
た、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒ガスの
漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、ガスベ
アリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による摺動損
失の低減及び摺動部の信頼性確保を図るという作用を有
する。
【0018】また、ガスベアリング機構に供給した冷媒
ガスが、圧縮室内に漏れ込むことを防止し、漏れによる
圧縮機の効率低下を防止するという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の発明に、さらに、連通路もしくは連通路
の近傍のシリンダ内周部またはピストン外周部に環状溝
を備えたものであり、ガスベアリング機構全ての給気孔
のガス流量・ガス圧をより均一化し、ガスベアリング機
構の給気バラツキによる摺動部のこじりを防止するとい
う作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、密閉ケーシング
内に収納された圧縮機構部により冷媒を圧縮し、吐出す
るリニアコンプレッサーにおいて、外周部の一部に摺動
部より外径の小さい中抜き部を備えたピストンと、ピス
トンまたはシリンダに配設されたガスベアリング機構
と、シリンダの内周部と密閉ケーシング内空間を連通す
る連通路を備え、ピストンの往復運動時に中抜き部が連
通路と少なくとも間欠的に連絡するものであり、圧縮機
の起動初期などの圧縮室内の圧力が低いといったガスベ
アリング剛性が低い場合においても、ピストンとシリン
ダの摺動部の接触による摺動損失の増大を防止するとい
う作用を有する。
【0021】また、ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガ
スを供給して圧縮機の効率を低下させることなく、ま
た、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒ガスの
漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、ガスベ
アリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による摺動損
失の低減及び摺動部の信頼性確保を図るという作用を有
する。
【0022】また、ガスベアリング機構に供給した冷媒
ガスが、圧縮室内に漏れ込むことを防止し、漏れによる
圧縮機の効率低下を防止するという作用を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるリニアコンプ
レッサーの実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1によるリニアコンプレッサーの縦断面図である。
【0025】図1において、15はシリンダであり、ガ
スベアリング機構14を備えている。16a,16bは
連通路であり、ガスベアリング機構14の複数の給気孔
14bよりも反圧縮室12側のシリンダ15に配設さ
れ、シリンダ15の摺動部13と密閉ケーシング8内の
空間を連通している。
【0026】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サーにおいて、ガスベアリング機構14のガス流路14
aにより、圧縮室12の圧縮ガスをピストン4とシリン
ダ15の摺動部13に導いている。このピストン4とシ
リンダ15間に摺動部13に複数の給気孔14bから圧
力の高い冷媒ガスを噴出させることで、噴出した冷媒の
ガス膜の剛性が、ピストン4とシリンダ15間の摺動部
が接触するように作用する荷重に対抗してピストン4を
支持するため、摺動部の非接触化を図るものとなってい
る。
【0027】摺動部13に噴出される冷媒ガスは、基本
的には摺動部13の微少な隙間により冷媒流量が決定さ
れる。その冷媒流量が過少の場合、摺動部13における
冷媒ガスの膜の剛性が低くなり、ガスベアリング機構1
4としての剛性が低くなってしまう。しかしながら、本
発明では、ガスベアリング機構14の給気孔14bより
も反圧縮室12側のシリンダ15の摺動部13に密閉ケ
―シング8内の空間に連通した連通路を設けているた
め、摺動部13に噴出される冷媒ガス量が過少となるこ
と無く必要量が供給でき、ガスベアリング剛性を確保す
ることができる。
【0028】また、給気孔14bから密閉ケーシング8
内の空間までの摺動部13長さを短くして冷媒ガス量を
確保した場合の摺動面圧の増大を引き起こすことなく、
その効果を得ることができる。
【0029】また、ガスベアリング機構14により摺動
部13に供給する冷媒ガスの圧力を高くして冷媒ガス量
を確保した場合の、圧縮した冷媒ガスをガスベアリング
機構14に供給することによる圧縮機の効率低下や、摺
動部13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込みこ
とによる効率低下を引き起こすことなく、その効果を得
ることができる。
【0030】また、摺動部13の隙間を大きくして冷媒
ガス量を確保した場合の、圧縮室12から圧縮した冷媒
ガスが漏れ出すことによる圧縮機の効率低下を引き起こ
すことなく、その効果を得ることができる。
【0031】尚、連通路の流路抵抗や配設位置などにつ
いては設計要素ではあるが、流路抵抗については、通常
の設計範囲ではφ1以上が必要であることを発明者の実
験により確認している。
【0032】尚、本実施の形態においては、シリンダに
ガスベアリング機構を配設した例にて説明したが、ピス
トンにガスベアリング機構を配設しても同様に実施可能
であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0033】以上のように本実施の形態のリニアコンプ
レッサーは、密閉ケーシング内に収納された圧縮機構部
により冷媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサーに
おいて、ピストンまたはシリンダに配設されたガスベア
リング機構と、シリンダの内周部と密閉ケーシング内空
間を連通する連通路を備え、連通路が、シリンダの内周
部へ開口するガスベアリング機構の給気孔よりも反圧縮
室側に配設したものであり、ガスベアリング機構へ過大
な冷媒ガスを供給して圧縮機の効率を低下させることな
く、また、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒
ガスの漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、
ガスベアリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による
摺動損失の低減及び摺動部の信頼性確保を図ることがで
きる。
【0034】(実施の形態2)図2は本発明の実施形態
2によるリニアコンプレッサーの縦断面図である。
【0035】図2において、16cはシリンダであり、
ガスベアリング機構14を備えている。17a,17b
は連通路であり、ガスベアリング機構14の複数の給気
孔14bよりも圧縮室12側のシリンダ16cに配設さ
れ、シリンダ16cの摺動部13と密閉ケーシング8内
の空間を連通している。
【0036】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サーにおいて、ガスベアリング機構14のガス流路14
aにより、圧縮室12の圧縮ガスをピストン4とシリン
ダ16の摺動部13に導いている。このピストン4とシ
リンダ16c間に摺動部13に複数の給気孔14bから
圧力の高い冷媒ガスを噴出させることで、噴出した冷媒
のガス膜の剛性が、ピストン4とシリンダ16c間の摺
動部が接触するように作用する荷重に対抗してピストン
4を支持するため、摺動部の非接触化を図るものとなっ
ている。
【0037】摺動部13に噴出される冷媒ガスは、基本
的には摺動部13の微少な隙間により冷媒流量が決定さ
れる。その冷媒流量が過少の場合、摺動部13における
冷媒ガスの膜の剛性が低くなり、ガスベアリング機構1
4としての剛性が低くなってしまう。しかしながら、本
発明では、ガスベアリング機構14の給気孔14bより
も圧縮室12側のシリンダ16cの摺動部13に密閉ケ
―シング8内の空間に連通した連通路を設けているた
め、摺動部13に噴出される冷媒ガス量が過少となるこ
と無く必要量が供給でき、ガスベアリング剛性を確保す
ることができる。
【0038】さらに、ガスベアリング機構14により摺
動部13に噴出した冷媒ガスの一部は、摺動部13を介
して圧縮室12内に漏れ込もうとするが、給気孔14b
と圧縮室12の間に密閉ケ―シング8内の空間に連通し
た連通路17a,17bがあるため、摺動部13に噴出
し圧縮室12側に流れ込む冷媒の多くは、この連通路1
7a,17bを介して密閉ケ―シング8内の空間に流れ
出す。そのため、ガスベアリング機構14により摺動部
13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込むことを
防止し、漏れによる圧縮機の効率低下を防止することが
できる。
【0039】また、ガスベアリング機構14により摺動
部13に供給する冷媒ガスの圧力を高くして冷媒ガス量
を確保した場合の、圧縮した冷媒ガスをガスベアリング
機構14に供給することによる圧縮機の効率低下や、摺
動部13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込みこ
とによる効率低下を引き起こすことなく、その効果を得
ることができる。
【0040】また、摺動部13の隙間を大きくして冷媒
ガス量を確保した場合の、圧縮室12から圧縮した冷媒
ガスが漏れ出すことによる圧縮機の効率低下を引き起こ
すことなく、その効果を得ることができる。
【0041】尚、本実施の形態においては、シリンダに
ガスベアリング機構を配設した例にて説明したが、ピス
トンにガスベアリング機構を配設しても同様に実施可能
であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0042】尚、連通路の流路抵抗や配設位置などにつ
いては設計要素ではあるが、流路抵抗については、通常
の設計範囲ではφ1以上が必要であることを発明者の実
験により確認している。
【0043】以上のように本実施の形態のリニアコンプ
レッサーは、密閉ケーシング内に収納された圧縮機構部
により冷媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサーに
おいて、ピストンまたはシリンダに配設されたガスベア
リング機構と、シリンダの内周部と密閉ケーシング内空
間を連通する連通路を備え、連通路が、シリンダの内周
部へ開口するガスベアリング機構の給気孔よりも圧縮室
側に配設したものであり、ガスベアリング機構に供給し
た冷媒ガスが、圧縮室内に漏れ込むことを防止し、漏れ
による圧縮機の効率低下を防止することができる。
【0044】また、ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガ
スを供給して圧縮機の効率を低下させることなく、ま
た、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒ガスの
漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、ガスベ
アリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による摺動損
失の低減及び摺動部の信頼性確保を図ることができる。
【0045】また、ガスベアリング機構に供給した冷媒
ガスが、圧縮室内に漏れ込むことを防止し、漏れによる
圧縮機の効率低下を防止することができる。
【0046】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3によるリニアコンプレッサーの縦断面図である。
【0047】図3において、18はシリンダであり、ガ
スベアリング機構14を備えている。19a,19bは
連通路であり、ガスベアリング機構14の複数の給気孔
14bよりも圧縮室12側のシリンダ18に配設され、
シリンダ18の摺動部13と密閉ケーシング8内の空間
を連通している。
【0048】20は連通路19a,19bのシリンダ1
8の内周部に設けた環状溝である。
【0049】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サーにおいて、摺動部13に噴出される冷媒ガスは、基
本的には摺動部13の微少な隙間により冷媒流量が決定
される。その冷媒流量が過少の場合、摺動部13におけ
る冷媒ガスの膜の剛性が低くなり、ガスベアリング機構
14としての剛性が低くなってしまう。しかしながら、
本発明では、ガスベアリング機構14の給気孔14bよ
りも圧縮室12側のシリンダ16の摺動部13に密閉ケ
―シング8内の空間に連通した連通路を設けているた
め、摺動部13に噴出される冷媒ガス量が過少となるこ
と無く必要量が供給でき、ガスベアリング剛性を確保す
ることができる。
【0050】さらに、ガスベアリング機構14により摺
動部13に噴出した冷媒ガスの一部は、摺動部13を介
して圧縮室12内に漏れ込もうとするが、給気孔14b
と圧縮室12の間に密閉ケ―シング8内の空間に連通し
た連通路19a,19bがあるため、摺動部13に噴出
し圧縮室12側に流れ込む冷媒の多くは、一旦環状溝2
0に集められ、さらに連通路19a,19bを介して密
閉ケ―シング8内の空間に流れ出す。そのため、ガスベ
アリング機構14により摺動部13に噴出した冷媒ガス
が圧縮室12に漏れ込むことを防止し、漏れによる圧縮
機の効率低下を防止することができる。
【0051】さらに、連通路19a,19bに環状溝2
0を設けているため、ガスベアリング機構14の複数の
給気孔14bからこの環状溝20までの距離は給気孔1
4bが円周方向のどの位置に配置されていても同じであ
る。そのため、各給気孔14bから噴出される冷媒ガス
流量はほぼ等しくなり、各給気孔14bにおけるガスベ
アリング剛性もほぼ均一となる。その結果、ガスベアリ
ング剛性のバラツキによるピストン4のこじりを防止す
ることができ、圧縮機の摺動損失の増大による効率低下
や、摺動部の摩耗といった信頼性の低下を防止すること
ができる。
【0052】また、ガスベアリング機構14により摺動
部13に供給する冷媒ガスの圧力を高くして冷媒ガス量
を確保した場合の、圧縮した冷媒ガスをガスベアリング
機構14に供給することによる圧縮機の効率低下や、摺
動部13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込みこ
とによる効率低下を引き起こすことなく、その効果を得
ることができる。
【0053】また、摺動部13の隙間を大きくして冷媒
ガス量を確保した場合の、圧縮室12から圧縮した冷媒
ガスが漏れ出すことによる圧縮機の効率低下を引き起こ
すことなく、その効果を得ることができる。
【0054】尚、本実施の形態においては、シリンダ1
6にガスベアリング機構14を配設した例にて説明した
が、ピストン4にガスベアリング機構14を配設しても
同様に実施可能であり、同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0055】また、連通路に環状溝を配設した例にて説
明したが、環状溝は連通路の近傍に配設しても同様に実
施可能であり、同様の効果が得られることは言うまでも
なく、環状溝をピストン外周に配設しても実施可能であ
る。
【0056】以上のように本実施の形態のリニアコンプ
レッサーは、実施の形態2のリニアコンプレッサーに、
連通路もしくは連通路の近傍のシリンダ内周部またはピ
ストン外周部に環状溝を備えたものであり、実施の形態
2の効果に加えて、ガスベアリング機構全ての給気孔の
ガス流量・ガス圧をより均一化し、ガスベアリング機構
の給気バラツキによる摺動部のこじりを防止することが
できる。
【0057】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態3によるリニアコンプレッサーの縦断面図である。
【0058】図4において、21はシリンダであり、ガ
スベアリング機構14を備えている。22a,22bは
連通路であり、ガスベアリング機構14の複数の給気孔
14bよりも反圧縮室12側のシリンダ21に配設さ
れ、シリンダ21の摺動部13と密閉ケーシング8内の
空間を連通している。
【0059】23は連通路22a,22bのシリンダ1
8の内周部に設けた環状溝である。以上のように構成さ
れたリニアコンプレッサーにおいて、ガスベアリング機
構14のガス流路14aにより、圧縮室12の圧縮ガス
をピストン4とシリンダ15の摺動部13に導いてい
る。このピストン4とシリンダ21間に摺動部13に複
数の給気孔14bから圧力の高い冷媒ガスを噴出させる
ことで、噴出した冷媒のガス膜の剛性が、ピストン4と
シリンダ21間の摺動部が接触するように作用する荷重
に対抗してピストン4を支持するため、摺動部の非接触
化を図るものとなっている。
【0060】摺動部13に噴出される冷媒ガスは、基本
的には摺動部13の微少な隙間により冷媒流量が決定さ
れる。その冷媒流量が過少の場合、摺動部13における
冷媒ガスの膜の剛性が低くなり、ガスベアリング機構1
4としての剛性が低くなってしまう。しかしながら、本
発明では、ガスベアリング機構14の給気孔14bより
も反圧縮室12側のシリンダ21の摺動部13に密閉ケ
―シング8内の空間に連通した連通路22a,22bを
設けているため、摺動部13に噴出される冷媒ガス量が
過少となること無く必要量が供給でき、ガスベアリング
剛性を確保することができる。
【0061】また、給気孔14bから密閉ケーシング8
内の空間までの摺動部13長さを短くして冷媒ガス量を
確保した場合の摺動面圧の増大を引き起こすことなく、
その効果を得ることができる。
【0062】さらに、連通路22a,22bに環状溝2
3を設けているため、ガスベアリング機構14の複数の
給気孔14bからこの環状溝23までの距離は給気孔1
4bが円周方向のどの位置に配置されていても同じであ
る。そのため、各給気孔14bから噴出される冷媒ガス
流量はほぼ等しくなり、各給気孔14bにおけるガスベ
アリング剛性もほぼ均一となる。その結果、ガスベアリ
ング剛性のバラツキによるピストン4のこじりを防止す
ることができ、圧縮機の摺動損失の増大による効率低下
や、摺動部の摩耗といった信頼性の低下を防止すること
ができる。
【0063】また、ガスベアリング機構14により摺動
部13に供給する冷媒ガスの圧力を高くして冷媒ガス量
を確保した場合の、圧縮した冷媒ガスをガスベアリング
機構14に供給することによる圧縮機の効率低下や、摺
動部13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込みこ
とによる効率低下を引き起こすことなく、その効果を得
ることができる。
【0064】また、摺動部13の隙間を大きくして冷媒
ガス量を確保した場合の、圧縮室12から圧縮した冷媒
ガスが漏れ出すことによる圧縮機の効率低下を引き起こ
すことなく、その効果を得ることができる。
【0065】尚、本実施の形態においては、シリンダに
ガスベアリング機構を配設した例にて説明したが、ピス
トンにガスベアリング機構を配設しても同様に実施可能
であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0066】また、連通路に環状溝を配設した例にて説
明したが、環状溝は連通路の近傍に配設しても同様に実
施可能であり、同様の効果が得られることは言うまでも
なく、環状溝をピストン外周に配設しても実施可能であ
る。
【0067】以上のように本実施の形態のリニアコンプ
レッサーは、実施の形態1のリニアコンプレッサーに、
連通路もしくは連通路の近傍のシリンダ内周部に環状溝
を備えたものであり、実施の形態1の効果に加えて、ガ
スベアリング機構全ての給気孔のガス流量・ガス圧をよ
り均一化し、ガスベアリング機構の給気バラツキによる
摺動部のこじりを防止することができる。
【0068】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態4によるリニアコンプレッサーの縦断面図である。
【0069】図5において、24はシリンダであり、ガ
スベアリング機構14を備えている。25a,25bは
連通路であり、ガスベアリング機構14の複数の給気孔
14bよりも圧縮室12側のシリンダ24に配設され、
シリンダ24の摺動部13と密閉ケーシング8内の空間
を連通している。
【0070】26はピストンであり、摺動部より外形が
小さい中抜き部26aを備えており、中抜き部26a
は、ピストン26往復運動時に連通路25a,25bと
少なくとも間欠的に連通する。
【0071】以上のように構成されたリニアコンプレッ
サーにおいて、摺動部13に噴出される冷媒ガスは、基
本的には摺動部13の微少な隙間により冷媒流量が決定
される。その冷媒流量が過少の場合、摺動部13におけ
る冷媒ガスの膜の剛性が低くなり、ガスベアリング機構
14としての剛性が低くなってしまう。しかしながら、
本発明では、ガスベアリング機構14の給気孔14bよ
りも圧縮室12側のシリンダ24の摺動部13に密閉ケ
―シング8内の空間に連通した連通路を設けているた
め、摺動部13に噴出される冷媒ガス量が過少となるこ
と無く必要量が供給でき、ガスベアリング剛性を確保す
ることができる。
【0072】さらに、ガスベアリング機構14により摺
動部13に噴出した冷媒ガスの一部は、摺動部13を介
して圧縮室12内に漏れ込もうとするが、給気孔14b
と圧縮室12の間に密閉ケ―シング8内の空間に連通し
た連通路25a,25bがあるため、摺動部13に噴出
し圧縮室12側に流れ込む冷媒の多くは、一旦ピストン
26外周の中抜き部26aに集められ、さらに連通路2
5a,25bを介して密閉ケ―シング8内の空間に流れ
出す。そのため、ガスベアリング機構14により摺動部
13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込むことを
防止し、漏れによる圧縮機の効率低下を防止することが
できる。
【0073】さらに、ピストン26の外周部に中抜き部
26aを設けているため、起動初期といったガスベアリ
ング剛性が小さく摺動部13が接触した場合において
も、摺動損失が低減できる。そして、ガスベアリング機
構14の複数の給気孔14bからこの中抜き部26aま
での距離は給気孔14bが円周方向のどの位置に配置さ
れていても同じである。そのため、各給気孔14bから
噴出される冷媒ガス流量はほぼ等しくなり、各給気孔1
4bにおけるガスベアリング剛性もほぼ均一となる。そ
の結果、ガスベアリング剛性のバラツキによるピストン
4のこじりを防止することができ、圧縮機の摺動損失の
増大による効率低下や、摺動部の摩耗といった信頼性の
低下を防止することができる。
【0074】また、ガスベアリング機構14により摺動
部13に供給する冷媒ガスの圧力を高くして冷媒ガス量
を確保した場合の、圧縮した冷媒ガスをガスベアリング
機構14に供給することによる圧縮機の効率低下や、摺
動部13に噴出した冷媒ガスが圧縮室12に漏れ込みこ
とによる効率低下を引き起こすことなく、その効果を得
ることができる。
【0075】また、摺動部13の隙間を大きくして冷媒
ガス量を確保した場合の、圧縮室12から圧縮した冷媒
ガスが漏れ出すことによる圧縮機の効率低下を引き起こ
すことなく、その効果を得ることができる。
【0076】尚、連通路の流路抵抗や配設位置などにつ
いては設計要素ではあるが、流路抵抗については、通常
の設計範囲ではφ1以上が必要であることを発明者の実
験により確認している。
【0077】また、本実施の形態においては、ガスベア
リング機構の給気孔に対して、連通路が圧縮室側に配設
した例で説明したが、実施の形態と同様に、給気孔に対
して連通路が反圧縮室側に配設したても同様に実施可能
である。
【0078】また、シリンダにガスベアリング機構を配
設した例にて説明したが、ピストンにガスベアリング機
構を配設しても同様に実施可能であり、同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0079】以上のように本実施の形態のリニアコンプ
レッサーは、実施の形態2のリニアコンプレッサーに、
連通路もしくは連通路の近傍のシリンダ内周部に環状溝
を備えたものであり、実施の形態2の効果に加えて、ガ
スベアリング機構全ての給気孔のガス流量・ガス圧をよ
り均一化し、ガスベアリング機構の給気バラツキによる
摺動部のこじりを防止することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、密閉ケーシング内に収納された圧縮機構部により冷
媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサーにおいて、
ピストンまたはシリンダに配設されたガスベアリング機
構と、シリンダの内周部と密閉ケーシング内空間を連通
する連通路を備え、連通路が、シリンダの内周部へ開口
するガスベアリング機構の給気孔よりも反圧縮室側に配
設したものであり、ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガ
スを供給して圧縮機の効率を低下させることなく、ま
た、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒ガスの
漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、ガスベ
アリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による摺動損
失の低減及び摺動部の信頼性確保を図ることができる。
【0081】また、請求項2に記載の発明は、密閉ケー
シング内に収納された圧縮機構部により冷媒を圧縮し、
吐出するリニアコンプレッサーにおいて、ピストンまた
はシリンダに配設されたガスベアリング機構と、シリン
ダの内周部と密閉ケーシング内空間を連通する連通路を
備え、連通路が、シリンダの内周部へ開口するガスベア
リング機構の給気孔よりも圧縮室側に配設したものであ
り、ガスベアリング機構に供給した冷媒ガスが、圧縮室
内に漏れ込むことを防止し、漏れによる圧縮機の効率低
下を防止することができる。
【0082】また、ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガ
スを供給して圧縮機の効率を低下させることなく、ま
た、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒ガスの
漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、ガスベ
アリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による摺動損
失の低減及び摺動部の信頼性確保を図ることができる。
【0083】また、ガスベアリング機構に供給した冷媒
ガスが、圧縮室内に漏れ込むことを防止し、漏れによる
圧縮機の効率低下を防止することができるまた、請求項
3に記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明
に、さらに、連通路もしくは連通路の近傍のシリンダ内
周部に環状溝を備えたものであり、ガスベアリング機構
全ての給気孔のガス流量・ガス圧をより均一化し、ガス
ベアリング機構の給気バラツキによる摺動部のこじりを
防止することができる。
【0084】また、請求項4に記載の発明は、密閉ケー
シング内に収納された圧縮機構部により冷媒を圧縮し、
吐出するリニアコンプレッサーにおいて、外周部の一部
に摺動部より外径の小さい中抜き部を備えたピストン
と、ピストンまたはシリンダに配設されたガスベアリン
グ機構と、シリンダの内周部と密閉ケーシング内空間を
連通する連通路を備え、ピストンの往復運動時に中抜き
部が連通路と少なくとも間欠的に連絡するものであり、
圧縮機の起動初期などの圧縮室内の圧力が低いといった
ガスベアリング剛性が低い場合においても、ピストンと
シリンダの摺動部の接触による摺動損失の増大を防止す
ることができる。
【0085】また、ガスベアリング機構へ過大な冷媒ガ
スを供給して圧縮機の効率を低下させることなく、ま
た、摺動部の隙間を大きくして圧縮室からの冷媒ガスの
漏れにより圧縮機の効率を低下させることなく、ガスベ
アリング剛性を確保し、摺動部の非接触化による摺動損
失の低減及び摺動部の信頼性確保を図ることができる。
【0086】また、ガスベアリング機構に供給した冷媒
ガスが、圧縮室内に漏れ込むことを防止し、漏れによる
圧縮機の効率低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリニアコンプレッサーの実施の形
態1の縦断面図
【図2】本発明によるリニアコンプレッサーの実施の形
態2の縦断面図
【図3】本発明によるリニアコンプレッサーの実施の形
態3の縦断面図
【図4】実施の形態3の他の実施例の縦断面図
【図5】本発明によるリニアコンプレッサーの実施の形
態4の縦断面図
【図6】従来のリニアコンプレッサーの縦断面図
【符号の説明】
1 圧縮機構部 4 ピストン 8 密閉ケーシング 12 圧縮室 14 ガスベアリング機構 14b 給気孔 15 シリンダ 16a,16b 連通路 16c シリンダ 17a,17b 連通路 18 シリンダ 19a,19b 連通路 20,21 シリンダ 22a,22b 連通路 23 環状溝 24 シリンダ 25a,25b 連通路 26 ピストン 26a 中抜き部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケーシング内に収納された圧縮機構
    部により冷媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサー
    において、ピストンまたはシリンダに配設されたガスベ
    アリング機構と、前記シリンダの内周部と前記密閉ケー
    シング内空間を連通する連通路を備え、前記連通路が、
    前記シリンダの内周部へ開口する前記ガスベアリング機
    構の給気孔よりも反圧縮室側に配設されたリニアコンプ
    レッサー。
  2. 【請求項2】 密閉ケーシング内に収納された圧縮機構
    部により冷媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサー
    において、ピストンまたはシリンダに配設されたガスベ
    アリング機構と、前記シリンダの内周部と前記密閉ケー
    シング内空間を連通する連通路を備え、前記連通路が、
    前記シリンダの内周部へ開口する前記ガスベアリング機
    構の給気孔よりも圧縮室側に配設されたリニアコンプレ
    ッサー。
  3. 【請求項3】 連通路もしくは前記連通路の近傍のシリ
    ンダ内周部またはピストン外周部に環状溝を備えた請求
    項1または2記載のリニアコンプレッサー。
  4. 【請求項4】密閉ケーシング内に収納された圧縮機構部
    により冷媒を圧縮し、吐出するリニアコンプレッサーに
    おいて、外周部の一部に摺動部より外径の小さい中抜き
    部を備えたピストンと、前記ピストンまたはシリンダに
    配設されたガスベアリング機構と、前記シリンダの内周
    部と前記密閉ケーシング内空間を連通する連通路を備
    え、前記ピストンの往復運動時に前記中抜き部が前記連
    通路と少なくとも間欠的に連絡するリニアコンプレッサ
    ー。
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