JP2002122047A - 蒸発燃料処理方法およびその装置 - Google Patents

蒸発燃料処理方法およびその装置

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JP2002122047A
JP2002122047A JP2000316560A JP2000316560A JP2002122047A JP 2002122047 A JP2002122047 A JP 2002122047A JP 2000316560 A JP2000316560 A JP 2000316560A JP 2000316560 A JP2000316560 A JP 2000316560A JP 2002122047 A JP2002122047 A JP 2002122047A
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Japan
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fuel
canister
evaporative
adsorbent
reservoir
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JP2000316560A
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Shoichi Yamamoto
昇一 山本
Takashi Nagai
隆 長井
Kazumi Haruta
和己 春田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャニスタ内の蒸発燃料をエンジンのインテ
ークマニホールドへ直接パージしないようにして、空燃
比制御や排気エミッションの悪化を防止する。 【解決手段】 キャニスタ8の吸着材11に吸着捕集さ
れた蒸発燃料をキャニスタ8の外へ導出する導出手段A
と、該導出した蒸発燃料を液化する液化手段Bと、該液
化した燃料を燃料タンク1または液状燃料通路3内に導
入する手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸発燃料処理方法お
よび蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリン等の高揮発性油を用いる
ガソリンエンジンを搭載した自動車においては、燃料タ
ンク内で蒸発した蒸発燃料が大気に放出されることを防
止するために、蒸発燃料処理装置が備えられている。
【0003】この蒸発燃料処理装置として従来、燃料タ
ンク内で発生した蒸発燃料(ベーパ)を導入して、体内
に充填した活性炭等の吸着材に捕集するキャニスタと、
該キャニスタとエンジンのインテークマニホールドを連
通するパージ通路と、該パージ通路をエンジンの運転状
態により開閉する電磁弁とを設けたものがある。そし
て、エンジンの停止中などにおいて燃料タンク内に発生
した蒸発燃料を、流通路を通じてキャニスタ内の吸着材
に吸着捕集し、エンジンの運転状態により前記の電磁弁
を開作動して、エンジンのインテークマニホールドに作
用する吸気負圧とキャニスタの大気ポート部の大気圧と
の差圧を利用して大気ポートより新気(空気)を導入
し、キャニスタの吸着材に吸着捕集されていた蒸発燃料
を新気とともにエンジンのインテークマニホールド内へ
導入(パージ)してエンジンで燃焼させることで、蒸発
燃料の大気への放出を抑制するものがある。このような
装置としては、例えば特許第1045851号公報に開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように蒸発燃料
をエンジンのインテークマニホールドにパージする方法
においては、あらかじめ設定された空気量とインジェク
タからのガソリン(液体燃料)の噴出量とは別に前記の
キャニスタからの蒸発燃料が追加的にエンジン燃焼室に
吸入されるため、設定空燃比が変化し、空燃比制御や排
気エミッションが悪化する問題がある。また、前記従来
の方法において、そのキャニスタからパージされる蒸発
燃料量を学習によって推定して制御するものもあるが、
このような制御によっても満足する空燃比制御や排気エ
ミッションを得ることは困難である。
【0005】更に、近年、高性能、低燃費をねらったエ
ンジンは、インテークマニホールド内に作用する吸気負
圧が小さい。そのため、前記従来のように、キャニスタ
内に捕集された蒸発燃料をエンジンのインテークマニホ
ールドに作用する吸気負圧によってパージする方法を前
記のようなエンジンに適用した場合には、キャニスタ内
の蒸発燃料を十分にパージすることができない問題があ
る。
【0006】更に、近年、希薄燃料によって精密な燃焼
を行うエンジンが提案されているが、このようなエンジ
ンに前記のように蒸発燃料をインテークマニホールドに
パージさせる方法を採用すると、エンジン制御が極めて
困難になる。
【0007】そこで本発明は、キャニスタ内に捕集され
た蒸発燃料を、エンジンのインテークマニホールド内へ
直接パージさせないようにして、前記の各問題を解消す
る蒸発燃料処理方法と蒸発燃料処理装置を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、燃料タンク内の蒸
発燃料をキャニスタの吸着材に吸着捕集する蒸発燃料処
理方法において、キャニスタの吸着材に吸着捕集された
蒸発燃料をキャニスタ外へ導出して液化し、該液化した
燃料を燃料タンクまたは液状燃料通路内に導入するよう
にしたことを特徴とする蒸発燃料処理方法である。
【0009】請求項2記載の第2の発明は、燃料タンク
内の蒸発燃料をキャニスタの吸着材に吸着捕集する蒸発
燃料処理装置において、キャニスタの吸着材に吸着捕集
された蒸発燃料をキャニスタの外へ導出する導出手段
と、該導出した蒸発燃料を液化する液化手段と、該液化
した燃料を燃料タンクまたは液状燃料通路内に導入する
手段を有すること特徴とする蒸発燃料処理装置である。
【0010】請求項3記載の第3の発明は、燃料タンク
内の蒸発燃料をキャニスタの吸着材に吸着捕集する蒸発
燃料処理装置において、キャニスタの吸着材に吸着捕集
された蒸発燃料をキャニスタの外へ導出する導出手段
と、該導出した蒸発燃料を液化する液化手段と、液化し
た液状燃料と気体とに分離する気液分離手段と、この液
状燃料を燃料タンクまたは液状燃料通路内に導入する手
段と、前記気体をキャニスタへ戻す還元手段とを有する
ことを特徴とする蒸発燃料処理装置である。
【0011】請求項4記載の第4の発明は、前記第2又
は第3の発明において、前記導出手段として、コンプレ
ッサーを用いた蒸発燃料処理装置である。
【0012】請求項5記載の第5の発明は、前記第2又
は第3の発明において、前記導出手段として、キャニス
タを加熱する加熱器を用いた蒸発燃料処理装置である。
【0013】請求項6記載の第6の発明は、前記第2〜
第4のいずれかの発明において、前記液化手段として、
蒸発燃料を加圧して液化させる構成とした蒸発燃料処理
装置である。
【0014】請求項7記載の第7の発明は、前記第2〜
第4のいずれかの発明において、前記液化手段として、
キャニスタから導出した蒸発燃料を加圧した後に急膨張
させることにより急冷して液化させる構成とした蒸発燃
料処理装置である。
【0015】請求項8記載の第8の発明は、前記第2〜
第5のいずれかの発明において、前記液化手段として、
冷却器を用いた蒸発燃料処理装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。
【0017】図1は本発明の第1実施例を示す燃料配管
系で、自動車に搭載された燃料タンク1は、金属または
樹脂で形成されており、その板厚は一般に金属で約0.
8mm、樹脂で約8mmに設定されている。該燃料タン
ク1内には燃料ポンプ2が装着されており、該燃料ポン
プ2の作動により燃料タンク1内の液状燃料(ガソリ
ン)を高圧(約300kPa)で燃料供給通路3を通じ
てエンジン4の複数個の燃料噴射弁(インジェクタ)5
へ供給するようになっている。3aはリターン通路で、
燃料噴射弁5から噴出されなかった余剰燃料を燃料タン
ク1内に帰還させるものである。
【0018】前記燃料タンク1には、その燃料タンク1
内の気相部に開口するフューエルカトオフバルブ6が装
着されており、該フューエルカットオフバルブ6は第1
流通路7を通じてキャニスタ8に連通されている。フュ
ーエルカットオフバルブ6は内部にフロートを備え、常
時はフロートが下降して開弁し、燃料タンク1内で発生
する蒸発燃料(ガソリン蒸気)をキャニスタ8へ導出し
て燃料タンク1の内圧が上昇しないようにし、車両の旋
回あるいは転倒時に燃料タンク1内の液状燃料の油面が
異常上昇した場合には前記のフロートが上昇して閉弁
し、燃料タンク1内の液状燃料がキャニスタ8へ流出し
ないようにしている。
【0019】更に、燃料タンク1には、その燃料タンク
1内の気相部に開口するORVR差圧弁9が装着されて
おり、該ORVR差圧弁9は前記第1流通路7を通じて
キャニスタ8に連通されている。該ORVR差圧弁9
は、燃料タンク1内にガソリン燃料を給油する場合に、
燃料タンク1内に大量の蒸発燃料が発生するため、この
蒸発燃料が大気中へ拡散しないようにその蒸発燃料をキ
ャニスタ8へ導くためのものである。
【0020】前記のキャニスタ8のケース10内には、
活性炭などからなる吸着材11が充填されており、この
吸着材11からなる吸着材層12の一方の端面12a側
には吸入ポート13が設けられ、該吸入ポート13に前
記第1流通路7が開口連通している。また、吸着材層1
2の他方の端面12b側には大気へ開口する大気ポート
14が設けられている。この構成により、前記燃料タン
ク1内が昇圧すると、燃料タンク1内の圧力と大気ポー
ト14部の大気圧との差圧により、燃料タンク1内で発
生した蒸発燃料は、フューエルカットオフバルブ6ある
いはORVR差圧弁9から第1流通路7を通って吸入ポ
ート13よりキャニスタ8の吸着材層12内に入り、そ
の蒸発燃料分が吸着材11に吸着捕集され、空気が大気
ポート14より大気へ流出する。なお、このキャニスタ
8は、図1に示す構造のものに限るものではなく、周知
の種々な型式のキャニスタであってもよい。
【0021】前記キャニスタ8における吸着材層12の
一方の端面12a側、すなわち、前記吸入ポート13が
設けられている側にはパージポート15が設けられてい
る。該パージポート15には第2流通路16が連通して
設けられている。
【0022】第2流通路16の先には導出手段Aを構成
するコンプレッサー17が設けられており、該コンプレ
ッサー17の駆動により、キャニスタ8内の吸着材11
に吸着捕集されている蒸発燃料を吸引離脱させて第3通
路18側へ矢印Vのように圧送するようになっている。
このコンプレッサー17としては、ピストンポンプなど
を用い、その圧縮力は、後述する液化手段Bの噴出口2
4より蒸発燃料を噴出することによりその蒸発燃料が液
化するような圧力に設定されており、例えば第2流通路
16側の蒸発燃料をコンプレッサー17で約300kP
a〜800kPaに圧縮して第3流通路18へ圧送する
ようになっている。
【0023】前記コンプレッサー17は、所定時に作動
するようになっており、エンジンの運転時に駆動し、エ
ンジンの停止により停止させてもよく、または図1に示
すように、キャニスタ8内の蒸発燃料の濃度を検知する
濃度センサ19と制御部20を設け、濃度センサ19と
制御部20により所定の濃度を検知した場合に、制御部
20によってコンプレッサー17を駆動するようにして
もよい。
【0024】前記第3流通路18の途中には、冷却器2
1が設けられている。この冷却器21を設ける理由は、
前記のように空気と混合した気体状の蒸発燃料をコンプ
レッサー17で圧縮すると、ボイル・シャルルの法則に
より蒸発燃料と空気の温度が上昇するため、冷却器21
で蒸発燃料と空気を常温程度まで冷却するようにしたも
のである。この冷却器21としては例えばペルチェ素子
を使用した冷却器など適宜の冷却手段を用いる。この冷
却器は必ずしも必要なものではない。
【0025】前記冷却器21を通った下流側の第3流通
路18の下流端には、体内が略大気圧になっているリザ
ーバ23が設けられている。前記第3流通路18の先部
は噴出口24によってリザーバ23内に開口し、該噴出
口24の上流側には、第3流通路を開閉する電磁弁25
が設けられている。該電磁弁25は、前記コンプレッサ
ー17によって第3流通路18内が所定の高圧になると
開弁し、所定以下の圧力になると閉弁して、前記コンプ
レッサー17で加圧された蒸発燃料と空気が噴出口24
から所定の高圧で略大気圧のリザーバ23内に噴出する
ようになっている。このように蒸発燃料が噴出するとジ
ュール・トムソン効果により急激に熱を奪われて蒸発燃
料が冷却され、蒸発燃料成分が凝縮して液化するように
なっている。液化した燃料はリザーバ23内の下部に溜
り、リザーバ23内の上部には気体が溜る。したがっ
て、前記コンプレッサー17と電磁弁25と噴出口24
により液化手段Bを構成し、リザーバ23が気液分離手
段Cを構成している。
【0026】なお、前記電磁弁25の代わりに、噴出口
24部に絞りを設けて、コンプレッサー17の作動時に
蒸発燃料と空気が絞りにより噴出して液化するようにし
てもよい。
【0027】前記リザーバ23の下部には燃料タンク1
内の上部に連通する流出口26が設けられている。リザ
ーバ23内には、該リザーバ23内に液体燃料が所定量
溜った場合にこれを検知して流出口26を開口し、所定
量以下の場合にはこれを検知して閉口する弁装置27が
設けられている。該弁装置27はフロートを使用しても
よく、また、その他の電磁弁などの開閉手段を使用して
もよい。
【0028】前記リザーバ23には、そのリザーバ23
内の上部に開口連通する第4流通路28が接続されてお
り、該第4流通路28の他端は、前記キャニスタ8にお
ける吸着材層12の一方の端面12a側に、ポート29
を通じて開口連通している。この第4流通路28が気液
分離手段Cで分離された気体をキャニスタ8へ還元する
還元手段Dを構成している。
【0029】次に本第1実施例の作用について説明す
る。
【0030】自動車の走行中、停止中さらには給油時に
おいて、燃料タンク1内で発生した蒸発燃料は、燃料タ
ンク1内の圧力とキャニスタ8の大気ポート14部の大
気圧との差圧により、フューエルカットオフバルブ6あ
るいはORVR差圧弁9を通じて第1流通路7よりキャ
ニスタ8内へ導入され、その蒸発燃料はキャニスタ8内
の吸着材11に吸着捕集される。これにより、蒸発燃料
の大気への拡散が抑制される。
【0031】エンジンの運転時、またはキャニスタ8内
の蒸発燃料の濃度が所定以上になってコンプレッサー1
7がオン作動すると、キャニスタ8の大気ポート14か
ら空気(大気)が吸入され、その空気はキャニスタ8内
の吸着材層12内を流通してパージポート15、第2流
通路16、コンプレッサー17を経て第3流通路18へ
圧送される。この吸着材層12内を流通する空気により
吸着材11に吸着捕集されていた蒸発燃料は吸着材11
より離脱され、流通する空気とともにコンプレッサー1
7で加圧されて第3通路18へ圧送される。
【0032】このコンプレッサー17により蒸発燃料と
空気との混合体(流体)が高圧に、例えば300kPa
〜800kPaに加圧されるとその蒸発燃料の一部が液
化する。この液化した一部の液状燃料とともに液化され
なかった蒸発燃料と空気が第3流通路18に設けた冷却
器21を通り、この冷却器21により冷却される。そし
て、第3流通路18内の圧力が所定の高圧になると電磁
弁25が開弁して、前記の蒸発燃料と空気は噴出口24
から略大気圧下のリザーバ23内に噴出されて急激に減
圧され、ジュール・トムソン効果により急激に熱を奪わ
れて冷却し、蒸発燃料は液化する。例えば前記のように
コンプレッサー17により300kPa〜800kPa
に圧縮した場合には噴出時に約−20℃に冷却されて液
化する。また、第3流通路18内が所定圧力以下に減圧
すると電磁弁25が閉弁する。そして、再度所定圧以上
に昇圧すると電磁弁25が開弁して液化作用がなされ
る。
【0033】液化した液状燃料(ガソリン)は気体(液
化されなかった蒸発燃料と空気)と分離してリザーバ2
3内の下部に溜り、液化されなかった蒸発燃料を含んだ
気体は、リザーバ23内の上部に溜ってリザーバ23内
で気液分離する。そして、気体は第4流通路28を経て
ポート29よりキャニスタ8内の吸着材層12内に還元
されてその蒸発燃料成分が吸着材11に吸着捕集され
る。この吸着捕集された蒸発燃料は再度前記のようにコ
ンプレッサー17へパージされる。
【0034】また、前記リザーバ23内に液状燃料が所
定量溜まると、弁装置27が開作動してその液状燃料は
燃料タンク1内に戻される。
【0035】以上のように、キャニスタ8内に吸着捕集
された蒸発燃料をキャニスタ外へ導出して液化し、これ
を燃料タンク1内に戻して、エンジンのインテークマニ
ホールド内には蒸発燃料をパージさせないようにしたの
で、空気量と燃料噴射弁5からの燃料噴射量で設定され
た空燃比や排気エミッションに対して蒸発燃料処理が悪
影響を与えることがない。
【0036】図2は本発明の第2実施例を示す。
【0037】図2において、燃料タンク1、燃料ポンプ
2、燃料供給通路3、エンジン4、燃料噴射弁5、フュ
ーエルカットオフバルブ6、第1流通路7、キャニスタ
8、ORVR差圧弁9は前記第1実施例と同様である。
そのため、これらの構造については前記と同一部分に前
記と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】キャニスタ8のパージポート15には前記
と同様に第2流通路16が連通して設けられ、その先に
はコンプレッサー17が設けられており、該コンプレッ
サー17の駆動により、キャニスタ8内の吸着材11に
吸着捕集されている蒸発燃料を吸引離脱させて第3通路
18側へ矢印Vのように圧送するようになっている。該
コンプレッサー17の圧縮力は、前記のように吸引した
蒸発燃料を液化する圧力まで加圧できるように設定され
ており、例えば蒸発燃料を300kPa〜800kPa
に加圧するようになっている。本実施例では、このコン
プレッサー17が導出手段Aと液化手段Bを構成してい
る。
【0039】前記コンプレッサー17は、前記第1実施
例と同様に、エンジンの運転時または濃度センサ19と
制御部20により所定の濃度を検知した場合に作動する
ようになっている。
【0040】前記第3流通路18には、前記第1実施例
と同様に冷却器21が設けられている。
【0041】前記第3流通路18の下流には、気液分離
手段Cが設けられている。該気液分離手段Cは、下端に
流出口32を有するリザーバ33と、該リザーバ33内
の下部に液体燃料が所定量溜った場合にこれを検知して
流出口32を開口し、所定量以下の場合にはこれを検知
して流出口32を閉口する弁装置34とからなる。該弁
装置34はフロートを使用してもよく、また、電磁弁な
どの開閉手段を使用してもよい。
【0042】前記リザーバ33の流出口32には第5流
通路35が連通され、該第5流通路35の下流側は逆止
弁36を介して前記燃料供給通路3に連通している。逆
止弁36は、リザーバ33から燃料供給通路3への方向
の燃料の流れは許容し、その逆の方向への燃料の流れは
遮断されるようになっている。
【0043】前記リザーバ33内の上部には第6流通路
37が連通して設けられており、該第6流通路37の下
流側には、該第6流通路37を開閉する電磁弁38を介
してリザーバ39が設けられている。該リザーバ39内
は略大気圧になっており、前記のコンプレッサー17で
加圧された気体を電磁弁38の開口によってリザーバ3
9内へ急激に噴出させて減圧させることによりその噴出
された気体がジュール・トムソン効果により冷却される
ようになっている。
【0044】前記のコンプレッサー17は蒸発燃料の加
圧時に、ボイル・シャルルの法則により温度が上昇す
る。そのため、前記のリザーバ39をコンプレッサー1
7に密着させて、コンプレッサー17に発生する熱のリ
ザーバ39への接受を行わせてコンプレッサー17の寿
命の向上を図っている。
【0045】前記電磁弁38は、前記コンプレッサー1
7によって第3流通路18、リザーバ33内、第6流通
路37内が所定圧力以上になると開弁し、所定以下の圧
力に減圧すると閉弁して、前記のリザーバ33内の圧力
を所定圧力に維持するようになっている。なお、この所
定圧力とは、前記燃料ポンプ2の吐出圧力、すなわち、
燃料供給通路3内の圧力よりも高い圧力である。
【0046】前記リザーバ39には第7流通路40が接
続されており、その下流側は、前記キャニスタ8におけ
る吸着材層12の一方の端面12a側に、ポート29を
通じて開口連通している。これら第6流通路37、電磁
弁38、リザーバ39、第7流通路40が還元手段Dを
構成している。
【0047】次に本第2実施例の作用について説明す
る。
【0048】自動車の走行中、停止中さらには給油時に
おいて、燃料タンク1内で発生した蒸発燃料は前記と同
様にキャニスタ8内の吸着材11に吸着捕集される。
【0049】エンジンの運転時あるいはキャニスタ8内
の蒸発燃料の濃度が所定以上になってコンプレッサー1
7がオン作動すると、キャニスタ8の大気ポート14か
ら空気(大気)が吸入され、その空気はキャニスタ8内
の吸着材層12内を流通してパージポート15、第2流
通路16、コンプレッサー17、冷却器21を有する第
3通路18へ圧送される。この吸着材層12内を流通す
る空気により吸着材11に吸着捕集されていた蒸発燃料
は吸着材11より離脱され、流通する空気とともにコン
プレッサー17で加圧されて第3流通路18へ圧送され
る。
【0050】このコンプレッサー17によって、蒸発燃
料と空気との混合気体が高圧に、例えば300kPa〜
800kPaに圧縮されると、蒸発燃料の一部が液化す
る。この液化した一部の液状燃料とともに液化されなか
った蒸発燃料と空気は冷却器21を通り、この冷却器2
1により冷却されてリザーバ33に入り、液状燃料はリ
ザーバ33内の下部に溜り、液化されなかった蒸発燃料
を含む気体はリザーバ33の上部に溜って気液分離され
る。
【0051】前記リザーバ33内の液状燃料(ガソリ
ン)が所定量溜まると弁装置34が開作動する。該弁装
置34が開作動すると、リザーバ33内の圧力が、前記
燃料ポンプ2の吐出圧力、すなわち燃料供給通路3内の
圧力よりも高くなっていることにより、リザーバ33内
の液状燃料は逆止弁36を通って燃料供給通路3内に流
入し、エンジンの燃料噴射弁5から噴射させる液状燃料
として使用、消費される。
【0052】また、前記リザーバ33内の蒸発燃料を含
む加圧された気体は、電磁弁38の開作動によって第6
流通路37を経てリザーバ39内へ噴出され、急激に大
気圧まで減圧される。そして、この減圧された気体は、
第7流通路40を経てポート29よりキャニスタ8内の
吸着材層12内に還元され、蒸発燃料が吸着材11に吸
着捕集される。この吸着捕集された蒸発燃料は再度前記
のようにコンプレッサー17へパージされる。
【0053】また、リザーバ39は、前記の気体の急激
な減圧により冷却されるため、該リザーバ39に密着し
て配置されたコンプレッサー17が冷却され、そのコン
プレッサー17の寿命を向上させる。
【0054】以上のように、キャニスタ8内に吸着捕集
された蒸発燃料をキャニスタ外へ導出して液化し、これ
を燃料供給通路3内に混入して液状燃料として使用、消
費するようにしたので、空気量と燃料噴射弁5からの燃
料噴射量で設定された空燃比制御や排気エミッションに
対して蒸発燃料処理が悪影響を与えることがない。
【0055】図3は本発明の第3実施例を示す。
【0056】本第3実施例は、前記第2実施例における
気液分離手段Cにおけるリザーバ33の流出口32を、
燃料供給通路3に連通することなく、第8流通路41に
より燃料タンク1内へ連通したものである。また、第8
流通路41には減圧器42が設けられている。
【0057】その他の構造は前記第2実施例と同様であ
るため、同一部分には同一の符号を付してその説明は省
略する。
【0058】本第3実施例においては、前記コンプレッ
サー17により液化された液状燃料が燃料タンク1内へ
戻され、前記と同様に蒸発燃料処理による空燃比制御や
排気エミッションの悪化を招くことがない。
【0059】図4は本発明の第4実施例を示す。
【0060】図4において、燃料タンク1、燃料ポンプ
2、燃料供給通路3、リターン通路3a,エンジン4、
燃料噴射弁5、フューエルカットオフバルブ6、第1流
通路7、キャニスタ8、ORVR差圧弁9は前記第1実
施例と同様である。そのため、これらの構造について
は、前記と同一部分に前記と同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0061】キャニスタ8には、該キャニスタ8を加熱
する加熱器50が備えられており、該加熱器50が蒸発
燃料の導出手段Aを構成している。該加熱器50として
は、キャニスタ8の周りにエンジンの排気熱を通した
り、エンジンの冷却水(温水)を通したり、電熱ヒータ
を付設して構成する。また、該加熱器50は、キャニス
タ8内の蒸発燃料をキャニスタ外へ導出できる所定の温
度、例えばキャニスタ8内を約80〜300℃に加熱で
きるようにする。
【0062】また、キャニスタ8には、その吸着材11
に吸着捕集された蒸発燃料の濃度を検知する濃度センサ
19と、制御部51が設けられており、濃度センサ19
と制御部51により所定以上の濃度を検知した場合に、
制御部51によって前記加熱器50の加熱作動を行い、
所定以下の濃度を検知した場合に加熱作動を停止するよ
うになっている。更に、キャニスタ8には温度センサ5
2が設けられ、該温度センサ52と制御部51とにより
キャニスタ8内の温度を所定の温度に制御するようにな
っている。
【0063】燃料タンク1からの蒸発燃料をキャニスタ
8内へ導入する吸入ポート13には電磁弁からなる開閉
バルブ53が設けられ、また、キャニスタ8の大気ポー
ト14には電磁弁からなる開閉バルブ54が設けられて
いる。
【0064】キャニスタ8のパージポート15には第2
流通路16が連通して設けられ、該第2流通路16の先
には液化手段Bとしての冷却器55が設けられている。
該冷却器55としては、例えばペルチェ素子を使用した
冷却器など適宜の冷却手段を用いる。該冷却器55によ
る冷却温度は、該冷却器55を通る蒸発燃料を液化でき
る温度に設定される。この温度は、該冷却器55を通る
混合気の蒸発燃料と空気との割合により設定されるが、
例えば5℃〜−30℃とする。また、該冷却器55の出
口部は、小さな噴口に形成されており、該冷却器55内
の高圧の流体が第3流通路18部に流出した際に略大気
圧に減圧されるようになっている。
【0065】前記冷却器55の下流側には第3流通路1
8が設けられており、該第3流通路18の下流には気液
分離手段Cが設けられている。該気液分離手段Cは、上
部に前記第3流通路18が開口し、下部が燃料タンク1
内の上部に連通する流出口58を有するリザーバ57
と、該リザーバ57内に液体燃料が所定量溜った場合に
これを検知して流出口58を開口し、所定量以下の場合
にはこれを検知して閉口する弁装置59とからなる。更
に、前記リザーバ57の外周面には例えばペルチェ素子
を使用した冷却器60が設けられ、リザーバ57内を冷
却するようになっている。
【0066】前記リザーバ57には、そのリザーバ57
内の上部に開口連通する第4流通路28が接続されてお
り、該第4流通路28はコンプレッサー61を介して前
記キャニスタ8のポート29に連通している。該第4流
通路28とコンプレッサー61により還元手段Dを構成
している。
【0067】次に本第4実施例の作用について説明す
る。
【0068】濃度センサ19と制御部51によりキャニ
スタ8内の蒸発燃料の濃度が所定値以下と判断されてい
る場合は、制御部51の指示により吸入ポート13の開
閉バルブ53と大気ポート14の開閉バルブ54が開状
態に保持されている。これにより、燃料タンク1内に発
生する蒸発燃料は前記のようにキャニスタ8内に導入さ
れて吸着材11に吸着捕集される。
【0069】蒸発燃料の吸着捕集が行われ、濃度センサ
19と制御部51によりキャニスタ8内の蒸発燃料の濃
度が所定以上と判断されると、制御部51の指示により
前記両開閉バルブ53,54が閉塞される。
【0070】この閉塞後、制御部51の指示により加熱
器50が加熱作動し、キャニスタ8内を所定温度、例え
ば80〜300℃程度に加熱する。この温度は温度セン
サ52と制御部51とにより制御される。前記の加熱に
より、吸着材11に吸着されていた蒸発燃料は吸着材1
1から蒸発して離脱するとともにキャニスタ8内の気体
が熱膨脹してキャニスタ8の内部の圧力は上昇する。こ
の圧力上昇により、前記離脱した蒸発燃料はポート15
から第2流通路16へ押し出され、第2流通路16に設
けた冷却器55を通過することによって冷却される。前
記のように加熱して発生した蒸発燃料は空気をほどんど
含まないため、冷却器55による冷却により容易に液化
される。すなわち、前記実施例のように、キャニスタ8
内の蒸発燃料をコンプレッサー17により離脱する方式
によると、離脱作動時に大気ポート14からの空気が蒸
発燃料に混入し、蒸発燃料の液化に余分なエネルギーが
必要になるのに対し、本実施例によれば前記のような空
気の混入がないため、液化が容易になる特長がある。
【0071】そして、前記の液化した液状燃料とその他
の気体分は、冷却器55によって冷却され、かつ冷却器
55より第3流通路18へ流出する際に略大気圧まで減
圧されて第3流通路18を通って気液分離手段Cのリザ
ーバ57内に流入し、液状燃料はリザーバ57内の下部
に溜り、気体は上部に溜って気液分離される。また、リ
ザーバ57に設けた冷却器60によりリザーバ57内が
冷却されていることにより、更に液化が促進される。
【0072】分離された液状燃料(ガソリン)がリザー
バ57内に所定量溜まると、弁装置59が開作動してそ
の液状燃料は流出口58より燃料タンク1内に戻され
る。なお、流出口58は燃料ポンプ2の近傍に位置して
設けられており、前記の液状燃料が燃料ポンプ2の近傍
に戻されて燃料ポンプ2でエンジンに供給、燃焼される
ようにし、燃料タンク2内に戻された前記の液状燃料の
再蒸発を抑制するようになっている。
【0073】また、前記分離された気体はコンプレッサ
ー61の作動により第4流通路28へ吸引され、該第4
流通路28の下流側のポート29からキャニスタ8の吸
着材層12へ戻される。
【0074】キャニスタ8内の蒸発燃料が前記のように
パージされてキャニスタ8内の蒸発燃料の濃度が所定値
以下になり、これを濃度センサ19と制御部51で検知
すると、制御部51の指示により加熱器50の加熱作用
が停止されるとともに両開閉弁53,54が開作動さ
れ、燃料タンク1内で発生した蒸発燃料の吸着捕集を可
能にする。
【0075】以上のように、キャニスタ8内に吸着捕集
された蒸発燃料をキャニスタ外へ導出して液化し、これ
を燃料タンク1内に戻して、エンジンのインテークマニ
ホールド内には蒸発燃料をパージさせないようにしたの
で、空気量と燃料噴射弁5からの燃料噴射量で設定され
た空燃比や排気エミッションに対して蒸発燃料処理が悪
影響を与えることがない。
【0076】図5は本発明の第5実施例を示す。
【0077】図5において、燃料タンク1、燃料ポンプ
2、燃料供給通路3、リターン通路3a、エンジン4、
燃料噴射弁5、フューエルカットオフバル6、第1流通
路7、キャニスタ8、ORVR差圧弁9は前記図1に示
す第1実施例と同様である。そのため、これらの構造に
ついては、前記と同一部分に前記と同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0078】また、図5において、濃度センサ19、加
熱器50、制御部51、温度センサ52、開閉バルブ5
3,54は前記図4に示す第4実施例と同一であるた
め、同一符号を付してその説明を省略する。
【0079】キャニスタ8のパージポート15には第2
流通路16が連通して設けられ、該第2流通路16の先
には気液分離手段Cが設けられている。該気液分離手段
Cは、上部に前記第2流通路16が開口し、下端に流出
口71を有するリザーバ72と、該リザーバ72内に液
体燃料が所定量溜った場合にこれを検知して流出口71
を開口し、所定量以下の場合にはこれを検知して閉口す
る弁装置73とからなる。この弁装置73は、フロート
を使用してもよく、また、電磁弁などの開閉手段を使用
してもよい。更に、前記リザーバ72の外周には液化手
段Bとしての冷却器74が設けられている。該冷却器7
4は、例えばペルチェ素子を使用した冷却器などを使用
する。
【0080】前記リザーバ72の流出口71には第5流
通路35が連通され、該第5流通路35の下流側は逆止
弁36を介して前記燃料供給通路3に連通している。該
逆止弁36は、リザーバ72から燃料供給通路3への方
向の液体の流れは許容し、その逆の方向への液体の流れ
は遮断されるようになっている。
【0081】前記リザーバ72には、その上部に開口連
通する第4流通路28が連通して設けられており、該第
4流通路28はコンプレッサー61を介して前記キャニ
スタ8のポート29に連通している。この第4通路28
とコンプレッサー61が還元手段Dを構成している。
【0082】次に本第5実施例の作用について説明す
る。
【0083】燃料タンク1内の蒸発燃料がキャニスタ8
内に導入されて吸着材11に吸着捕集される作用は前記
図4に示す第4実施例と同様である。
【0084】また、キャニスタ8内の蒸発燃料が所定以
上の濃度になると、前記図4の第4実施例と同様に両開
閉弁53,54が閉塞されて加熱器50が加熱作動す
る。この加熱制御は前記第4実施例と同様である。
【0085】加熱器50の加熱作動により、吸着材11
に吸着されていた蒸発燃料は吸着材11から蒸発して離
脱するとともにキャニスタ8内の気体が熱膨脹してキャ
ニスタ8内の圧力が上昇する。この圧力上昇により、前
記離脱した蒸発燃料はポート15から第2流通路16に
押し出され、該第2流通路16を通じて気液分離手段C
のリザーバ72内に高圧状態で流入する。該リザーバ7
2は冷却器74により冷却されているため、リザーバ7
2内に流入した蒸発燃料は高圧状態を維持して冷却され
て液化し、その液状燃料はリザーバ72の下部に溜り、
気体分は上部に溜って気液分離される。
【0086】分離された液状燃料(ガソリン)が所定量
溜って弁装置73が開作動すると、リザーバ72内の圧
力が、燃料ポンプ2の吐出圧力よりも高くなるように設
定されていることにより、リザーバ72内の液状燃料は
逆止弁36を通って燃料供給通路3内に流入し、エンジ
ンの燃料噴射弁5から噴射される液状燃料として使用、
消費される。
【0087】また、前記リザーバ72内の蒸発燃料を含
む気体は、コンプレッサー61の作動により第4流通路
28を通ってキャニスタ8のポート29より吸着材層1
2内へ還元される。
【0088】以上のように、キャニスタ8内に吸着捕集
された蒸発燃料をキャニスタ外へ導出して液化し、これ
を燃料供給通路3内に混入して液状燃料として使用、消
費するようにしたので、空気量と燃料噴射弁5からの燃
料噴射量で設定された空燃比や排気エミッションに対し
て蒸発燃料処理が悪影響を与えることがない。
【0089】なお、前記各実施例は燃料噴射弁を用いる
エンジンに適用した例であるが、気化器を使用するエン
ジンにおいては、前記燃料供給通路3を気化器へ連通し
て燃料を気化器へ供給するようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明においては、キャニ
スタ内の吸着材に吸着捕集された蒸発燃料を、キャニス
タ外へ導出して液化し、この液状燃料を燃料タンクある
いは液状燃料通路内へ導入するようにし、従来のように
キャニスタ内の蒸発燃料をエンジンのインテークマニホ
ールドへ直接パージさせないようにしたので、従来のよ
うな設定された空燃比が蒸発燃料のパージによって変化
することを防止し、空燃比制御や排気エミッションに悪
影響を与えることを防止できる。特に、希薄燃料によっ
て精密な燃焼を行うエンジンにおいては一層有効であ
る。
【0091】更に、本発明においては、エンジンの吸気
負圧を利用しないため、小型で吸引負圧が小さいエンジ
ンにおいても蒸発燃料の処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の燃料配管系を示す構成
図。
【図2】本発明の第2実施例の燃料配管系を示す構成
図。
【図3】本発明の第3実施例の燃料配管系を示す構成
図。
【図4】本発明の第4実施例の燃料配管系を示す構成
図。
【図5】本発明の第5実施例の燃料配管系を示す構成
図。
【符号の説明】
A 導出手段 B 液化手段 C 気液分離手段 D 還元手段 1 燃料タンク 2 燃料ポンプ 3 燃料供給通路(液状燃料通路) 8 キャニスタ 11 吸着材 17,61 コンプレッサー 21,55 冷却器 50 加熱器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/00 301 F02M 37/00 301G (72)発明者 春田 和己 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 Fターム(参考) 3G044 AA05 BA08 GA13 GA14 GA18 GA20 GA22 GA25 GA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタの
    吸着材に吸着捕集する蒸発燃料処理方法において、キャ
    ニスタの吸着材に吸着捕集された蒸発燃料をキャニスタ
    外へ導出して液化し、該液化した燃料を燃料タンクまた
    は液状燃料通路内に導入するようにしたことを特徴とす
    る蒸発燃料処理方法。
  2. 【請求項2】 燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタの
    吸着材に吸着捕集する蒸発燃料処理装置において、キャ
    ニスタの吸着材に吸着捕集された蒸発燃料をキャニスタ
    の外へ導出する導出手段と、該導出した蒸発燃料を液化
    する液化手段と、該液化した燃料を燃料タンクまたは液
    状燃料通路内に導入する手段を有すること特徴とする蒸
    発燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタの
    吸着材に吸着捕集する蒸発燃料処理装置において、キャ
    ニスタの吸着材に吸着捕集された蒸発燃料をキャニスタ
    の外へ導出する導出手段と、該導出した蒸発燃料を液化
    する液化手段と、液化した液状燃料と気体とに分離する
    気液分離手段と、この液状燃料を燃料タンクまたは液状
    燃料通路内に導入する手段と、前記気体をキャニスタへ
    戻す還元手段とを有することを特徴とする蒸発燃料処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記導出手段として、コンプレッサーを
    用いた請求項2又は3記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記導出手段として、キャニスタを加熱
    する加熱器を用いた請求項2又は3記載の蒸発燃料処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記液化手段として、蒸発燃料を加圧し
    て液化させる構成とした請求項2〜4のいずれかに記載
    の蒸発燃料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記液化手段として、キャニスタから導
    出した蒸発燃料を加圧した後に急膨張させることにより
    急冷して液化させる構成とした請求項2〜4のいずれか
    に記載の蒸発燃料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記液化手段として、冷却器を用いた請
    求項2〜5のいずれかに記載の蒸発燃料処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270690A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Honda Motor Co Ltd 蒸発燃料処理装置
JP2010006087A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両

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