JP2002121500A - 密着した2枚の平坦部材を剥離する方法と装置 - Google Patents

密着した2枚の平坦部材を剥離する方法と装置

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JP2002121500A JP2000319805A JP2000319805A JP2002121500A JP 2002121500 A JP2002121500 A JP 2002121500A JP 2000319805 A JP2000319805 A JP 2000319805A JP 2000319805 A JP2000319805 A JP 2000319805A JP 2002121500 A JP2002121500 A JP 2002121500A
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Tomohiro Shinpo
朋弘 新保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦性が5μm以下であるような高い平坦性
を持つ部材を基盤として用いて、高い表面平坦性を持つ
製品を作製する場合に、その高い平坦性を阻害すること
なく基盤から作製後の製品を剥離することを可能とする
改良された剥離方法とそれに用いる装置を得る。 【解決手段】 回転可能に支持された第1の平坦部材
(基盤)2に密着している第2の平坦部材Bを第1の平
坦部材2から剥離するに際して、真空チャック20によ
り第2の平坦部材Bに密着面に垂直かつ剥離する方向へ
の力を作用させておき、その状態で両者を回転させなが
ら密着部の周囲に流体をノズル10から吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密着した2枚の平坦
部材を剥離する方法と装置に関し、特に、平坦性が5μ
m以下であるような高い平坦性を持つ部材を基盤として
用いて、高い表面平坦性を持つ製品を作製する場合に、
その高い平坦性を阻害することなく基盤から作製後の製
品を剥離することを可能とする改良された剥離方法とそ
れに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばホログラムカラーフィルタのよう
に、5μm以下の表面の平坦性が求められ、かつ複数の
層を積層することが必要とそれる製品を作製するに際し
ては、表面平坦性の高い基盤が用意され、その上に、同
じように高い表面平坦性を持つ薄板ガラスのような表面
材が載置され、さらにその上に接着剤を介して、ホログ
ラム感材のような機能性材料や製品基材などが積層され
た後、全体を上下から圧着しかつ接着剤を硬化するよう
な作業が行われる。その後、製品は作製時に使用した基
盤から剥離され、基盤は次の製品の作製に再使用され
る。
【0003】基盤表面と表面材とはともに高い表面平坦
性を持つことから、基盤表面に表面材を単に載置するだ
けで、両者間は真空密着状態となり、作製過程において
相互に自由移動するようなことはない。基盤側の表面平
坦度が低くそのままでは密着性に欠けるような場合に
は、適宜の液剤を塗布して両者の密着性を確保すること
も行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基盤に表面材が密着し
た状態にある製品を基盤から剥離するのは容易でない。
従来、先端が先鋭にされたヘラ状のセパレータが剥離用
具として用いられ、該セパレータの先端を基盤と表面材
の間に挿入した後、セパレータを操作して次第に両者の
剥離面積を広げていくような手法が採用されている。し
かし、上記の剥離手法では、基盤と製品との双方に局所
的な応力が加わることから、μmオーダーの表面平坦性
が求められる製品の場合に、表面歪みが生じてしまい、
不良品発生の一因となっていた。
【0005】また、剥離は基本的に作業者の手作業によ
っており、製品精度が作業者の技量に左右されるととも
に、剥離作業に長い時間を要していた。さらに、異部材
(セパレータのような剥離用具)が基盤及び製品表面の
双方に接することから、基盤及び表面材に傷を生じさせ
たり、また、発生した粉塵が基盤及び表面材に付着する
ことがあり、それも製品歩留まりの低下原因となってい
た。同時に、基盤の寿命も短くしていた。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、作製過程において、例えば基盤である第1の平
坦部材の表面と、例えば製品側である第2の平坦部材の
表面とが高度に密着した状態とならざるを得ないような
場合において、作成後に、第1の平坦部材と第2の平坦
部材の双方に局所的な応力を生じさせることなく、かつ
短時間で、両者を剥離することのできる改良された剥離
方法とそれに用いる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、回転可能に支持された第1の平坦部材に
密着している第2の平坦部材を前記第1の平坦部材から
剥離する改良された方法であって、適宜の手段により第
2の平坦部材に密着面に垂直かつ剥離する方向への力を
作用させておき、その状態で第1の平坦部材を回転させ
ながら密着部の周囲に流体をノズルから吹き付けること
を特徴とする。回転数は、例えば、500〜3000r
pm程度であればよい。
【0008】本発明による剥離方法では、剥離に必要と
される応力は、ノズルから噴出する流体(気体、液体又
はその双方であってよい)が密着部の周囲に衝突すると
きの衝撃力と、剥離する方向への引っ張り力によって生
じる。その際に、互いに密着した第1と第2の平坦部材
にともに所要の周速度で回転しており、衝撃による応力
は局所的にかかることなく分散される。それにより、第
1の平坦部材と第2の平坦部材の双方に局所的な歪みが
生じることなく、両者は短時間で剥離される。
【0009】また、本発明では、セパレータのような剥
離用具を用いないので、第1と第2の平坦部材の双方の
表面に傷が付くようなことはなく、粉塵が発生すること
もない。それにより製品歩留まりは高くなるとともに、
再利用される基盤側の平坦部材の寿命も長くなる。結果
として、作製コストが低減する。
【0010】本発明において、好ましくは、第1の平坦
部材と第2の平坦部材の一方又は双方における互いに密
着する面側の周囲に面取加工をなすようにする。面取部
分にノズルからの流体が衝接することにより、流体の密
着面への浸入は一層確実かつ容易となり、剥離に要する
時間はさらに短縮する。
【0011】本発明において、好ましくは、第1の平坦
部材は、例えばスピンナーのような回転する支持部材の
上に非回動的に定着されており、かつ、第1の平坦部材
の少なくとも第2の平坦部材に密着する側の面は平面性
を高めた平坦面とされている。このようにすることによ
り、第1の平坦部材の表面平坦性が不足してきたような
場合に、第1の平坦部材を容易に交換することが可能と
なる。
【0012】本発明の剥離方法は、作成される製品の種
類を問わず種々適用可能であるが、例えば、第2の平坦
部材が、少なくとも薄板ガラス又はフィルムである第1
の基板と機能性材料層と第1の基板より厚さの厚い第2
の基板とを接着剤により貼り合わせた複合基材であり、
薄板ガラスである第1の基板側が第1の平坦部材への密
着面として該複合基材が作製されるような場合に、特に
有効となる。より具体的には、前記複合基材における第
1の基板が10〜300μm程度の厚みであり、第2の
基板が0.4〜5mm程度の厚みであり、機能性材料層
がホログラム感材層であるようなホログラムカラーフィ
ルタを製造するような場合に、第1の基板がきわめて薄
くかつ製品としてその高い表面平坦性が求められること
から、特に望ましい。
【0013】本発明は、また、上記の方法を実施するた
めの装置して、回転可能な支持部材と、該支持部材の上
方に位置しており支持部材と共通の回転軸を持ちかつ回
転軸に沿って上下方向に位置調整自在とされた真空チャ
ックと、支持部材の支持面近傍に位置する流体噴出ノズ
ルと、支持部材と真空チャックに回転を与える駆動装置
とを少なくとも備える装置をも開示している。回転可能
な支持部材としては、従来知られた回転塗布機における
スピンナーを挙げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を詳細に説明する。図1aは、本発明による密着した2
枚の平坦部材を剥離する方法を実施するための装置の一
例を示しており、図1bは、剥離される一方の平坦部材
(「第2の平坦部材」)の一例である複合基板Bを示し
ている。この例において、装置としては、従来知られた
回転塗布機を用いており、そのスピンナー1を「回転す
る支持部材」として使用している。スピンナー1はエア
チャックとしての機能を有するとともに、駆動装置M1
及び制御機構Cとにより、停止状態から10000rp
m程度の高速回転までの間の任意の回転数で回転できる
ようにされている。
【0015】スピンナー1には、本発明でいう「第1の
平坦部材」に相当する基準板2が真空吸引により密着さ
れる。なお、基準板2の固定は、機械的に行う等、真空
吸引以外の手段で固定しても構わない。基準板2の表側
の面、即ち、スピンナー1で固定したのとは反対側の面
は、平面性を高めた平坦面とされており、好ましくは、
平面度が5μm以下のもので、材質は例えば、石英ガラ
スのものが使用される。
【0016】スピンナー1の周囲には、先端が基準板2
の回転軌跡外縁に位置するようにして、1個以上のノズ
ル10が配置される。各ノズル10は適宜の流体源に接
続しており、前記制御機構Cからの信号により、ポンプ
11を介してノズル先端から流体を噴出する。流体は、
気体(例えば、空気や不活性ガス)又は液体(例えば、
水)、あるいはその双方であってよく、図示のように、
気体用ノズルと液体用ノズルとを別個に設けるようにし
てもよい。
【0017】スピンナー1の上方には、スピンナー1と
共通の回転軸心を持ち、かつ図示しない制御機構により
回転軸心に沿って上下方向に位置調整自在とされた真空
チャック20が設けられる。真空チャック20は駆動装
置M2により回転駆動され、駆動装置M2は制御装置C
により回転数制御を受ける。制御装置Cを適宜操作する
ことにより、スピンナー1と真空チャック20とを等速
で回転することが可能となる。
【0018】図3を参照しながら、上記の装置を用いて
本発明でいう「第2の平坦部材」を作製し、かつ剥離す
る方法を説明する。この例で「第2の平坦部材」はホロ
グラムカラーフィルタのような高い表面表面平坦性が求
められる複合基材Bであり、図1bに示すように、薄板
ガラス又はフィルムである第1の基板3と、ホログラム
感材層である機能性材料層20と、第1の基板3より厚
さの厚い第2の基板5とが接着剤4により貼り合わせて
製品とされる。その際に、前記第1の基板3側が第1の
平坦部材である基準板2への密着面とされ、例えば、第
1の基板3は10〜300μm程度の厚みであり、第2
の基板5は0.4〜5mm程度の厚みである。
【0019】最初に、図2に示すように、平面度が5μ
m以下とされた基準板2の上に、基準板2よりもわずか
に広い表面積を持つ第1の基板3を貼り付ける。その際
に、中央線位置(図2a)あるいは対角線位置(図2
b)を最初に基準板2に定着し、順次接触面を広げてい
くことにより、真空密着により両者間の高い密着性が得
られる。必要に応じて、揮発性の有機溶媒のような液体
を最初に滴下しておいてもよい。この密着により、第1
の基板3自身のたわみが多少あっても、基準板2により
矯正され、第1の基板3の下面、すなわち基準板2に接
している面は基準板2の持つ平坦面を持つようになる。
基準板2の大きさは、第1の基板3の60〜90%程度
が好ましい。また、基準板2はエアチャックなどの固定
手段によりたわむことがないよう、十分厚い方がよい。
一例として、第1の基板3として、65mm×65m
m、厚み100μmの薄板ガラスを置くための基準板2
は、好ましくは、53mm×53mm、厚み6mm程度
である。
【0020】次に、図1に示すように、真空チャック2
0を上方の退避位置におき、図2に示すようにして第1
の基板3を密着した基準板2(図3a)を、第1の基板
3側を上面としてスピンナー1の上に定着する(図3
b)。その状態で、第1の基板3の表面に、液状の接着
剤4を滴下し(図3c)、その上に、機能性材料層20
と第2の基板5との積層板5aを機能性材料層20が第
1の基板3側として載置する。なお、液状接着剤4をデ
イスペンサーなどを使用して滴下する際、貼り合わせに
十分かつ過剰でない量になるよう、吐出条件を設定して
おき、気泡が混入しないよう注意して行う。
【0021】図3cに示すように、滴下した接着剤4は
当初は山なりの状態にあり、積層板5aはその影響を受
けて傾斜した状態になるのが普通である。そこで、この
状態でしばらく放置し、積層板5aの重量により接着剤
4が延伸して、図3dに示すように、接着剤4が第1の
基板3と積層板5aの間にその周辺部近傍にまで行き渡
らせる。それにより、接着剤4は第1の基板3と積層板
5aとの間に均一な厚さで広がり、かつ、第1の基板3
と積層板5a(第2の基板5)との平行度も確保され
る。放置の間に、延伸の補完的手段として、接着剤の種
類に応じて、適宜の振動発生手段により接着剤4に振動
を与えてもよく、接着剤4を加熱してその粘性を下げる
ような処理を行ってもよい。さらに、制御機構Cを操作
して、前記スピンナー1を100〜500rpm程度の
低速で回転させ、それにより、第1の基板3と積層板5
aの間で遠心力の作用によって接着剤4を延伸させるよ
うにしてもよい。上記の処理を複数同時に行ってもよ
い。
【0022】上記のようにして、接着剤4が第1の基板
3と積層板5aの間にその周辺部近傍にまで広がった段
階(図3dの状態)で、制御機構Cを操作し、スピンナ
ー1を高速回転(1000〜5000rpm程度)させ
ると、接着剤4の第1の基板3と積層板5aとの間の厚
みが均一に減少していき、余剰の接着剤4は周囲よりは
み出して、遠心力により振り切られる(図3e)。な
お、このとき、接着剤の粘度、経過時間に対する回転数
(rpm)および回転時間を調整することにより、接着
剤4の厚みを適宜制御することができる。以上の工程に
より、第1の基板3と第2の基板5(積層板5a)が接
着剤4により積層される。そして、接着剤が熱硬化性の
ものであれば、ヒーターまたは温風等で加熱し、接着剤
が電離放射線硬化性のものであれば、電離放射線放射線
(例えば、電子線や紫外線)を照射して、接着剤を硬化
させる(図3f)。それにより複合基板Bは完成する。
【0023】硬化後、真空チャック20を第2の基板5
の裏面に密着させ、かつ、真空チャック20にわずかな
上方への付勢力を与える。それと同時に、制御装置Cを
操作して、スピンナー1及び真空チャック20を等速で
回転させる(図3g)。好ましくは回転数は1000r
pm程度である。その後、さらに制御装置Cを操作し
て、ノズル10から空気や純水のような適宜の流体を噴
出させ、基準板2と複合基板Bとの密着面、すなわち、
基準板2と第1の基板3との密着面における基準板2の
該周縁に沿って、流体を吹き付ける。密着面に前記流体
の吹き付けによる衝撃力が作用するが、基準板2と複合
基板Bとは回転しているので、局所的に応力がかかるこ
となく、両者は迅速に剥離する。剥離した複合基板Bは
真空チャック20の上昇により持ち上げられ(図3
h)、その後、真空チャック20から外されて製品とさ
れる。なお、流体の吹き付けによる剥離を容易にする意
味で、基準板2の周囲に面取り部(不図示)を形成して
幅の狭い斜面を周囲に形成しておくは好ましい。
【0024】
【実施例】第1の基板3に相当する薄板ガラス(AF4
5:ショット社製、屈折率1.52,熱膨張係数45×
10−7/℃、厚さ50μm、140mm角)を基準板
2(AL硝子:旭硝子社製、熱膨張係数37×10−7
/℃、厚さ6.35mm、140mm角、平坦性5μm
以下)2に貼り付け、第1の基板3側を上にして、平坦
性を有するスピンナー1上に固定した。基準板2、第1
の基板3の双方共、洗浄済のものを使用し、貼り付け時
に、異物等の混入を防ぐためクリーンルーム内の清浄度
の高いクリーンベンチ内で行った。
【0025】次に、第1の基板3の中央部に接着剤(X
NR5507F、長瀬チバ社製:波状屈折率1.531
(20℃)、粘度900cps)4を3g滴下した。滴
下後、その上に、機能性材料層20と第2の基板5(1
737硝子:屈折率1.52、コー二ング社製、厚さ
1.1mm、150mm角、)との積層板5aを機能性
材料層20が第1の基板3側として積載した。積層板5
aを積載後は、回転チャック1を低速(100〜500
rpm)で回転させ、第1の基板3と第2の基板5の間
で接着剤4が複合基板の4辺の周辺部近傍までに行き渡
るようにした。
【0026】続いて、回転チャック1を高速回転(10
00〜5000rpm)させると接着剤は完全に第1の
基板3と第2の基板5の間全体に均一に行き渡り、それ
に伴って接着剤の厚みが減少し、複合基板からはみ出た
接着剤は複合基板を汚すことなく周辺に振り切れた。接
着剤4の硬化後、真空チャック20を第2の基板5の裏
面に密着させ、かつ、真空チャック20にわずかな上方
への付勢力を与えた状態で、スピンナー1及び真空チャ
ック20を低速(500rpm)で回転させた。その状
態で、ノズル10から、基準板2と第1の基板3との密
着面における基準板2の該周縁に沿って、空気を吹き付
けた。それにより両者は迅速に剥離した。剥離後に真空
チャック20から製品を取り外し、製品の表面(第1の
基板3の表面)の平坦度を調べたところ、150mm角
面内で5μm程度であり、剥離に際して局所的な応力が
作用しなかったことが確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、作製過程において、例
えば基盤である第1の平坦部材の表面と、例えば製品側
である第2の平坦部材の表面とが高度に密着した状態と
ならざるを得ないような場合において、作成後に、第1
の平坦部材と第2の平坦部材の双方に局所的な応力を生
じさせることなく、かつ短時間で、両者を剥離すること
が可能となり、高い平面性を維持した製品を確実に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは、本発明による密着した2枚の平坦部
材を剥離する方法を実施するための装置の一例を示し、
図1bは、剥離される一方の平坦部材(「第2の平坦部
材」)の一例である複合基板を示す。
【図2】第1の平坦部材に薄板ガラスのような第1の基
板を真空密着させる手法を説明する図。
【図3】第1の平坦部材に密着した状態で第2の平坦部
材を作成し、かつ、本発明の方法により第1の平坦部材
から第2の平坦部材を剥離する手順を説明するための
図。
【符号の説明】
1…スピンナー、2…基準板(第1の平坦部材)、B…
複合基板(第2の平坦部材)、10…ノズル、20…真
空チャック、M1,M2…駆動装置、C…制御機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持された第1の平坦部材に
    密着している第2の平坦部材を前記第1の平坦部材から
    剥離する方法であって、適宜の手段により第2の平坦部
    材に密着面に垂直かつ剥離する方向への力を作用させて
    おき、その状態で第1の平坦部材を回転させながら密着
    部の周囲に流体をノズルから吹き付けることを特徴とす
    る密着した2枚の平坦部材の剥離方法。
  2. 【請求項2】 第1の平坦部材と第2の平坦部材の一方
    又は双方における互いに密着する面側の周囲には面取加
    工がなされていることを特徴とする請求項1記載の密着
    した2枚の平坦部材の剥離方法。
  3. 【請求項3】 第1の平坦部材は回転する支持部材の上
    に非回動的に定着されており、かつ、少なくとも第2の
    平坦部材に密着する面は平面性を高めた平坦面とされて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の密着した2
    枚の平坦部材の剥離方法。
  4. 【請求項4】 第2の平坦部材は、少なくとも薄板ガラ
    ス又はフィルムである第1の基板と機能性材料層と第1
    の基板より厚さの厚い第2の基板とを接着剤により貼り
    合わせた複合基材であり、薄板ガラスである第1の基板
    側が第1の平坦部材への密着面とされることを特徴とす
    る請求項1ないし3いずれか記載の密着した2枚の平坦
    部材の剥離方法。
  5. 【請求項5】 複合基材における第1の基板が10〜3
    00μm程度の厚みであり、第2の基板が0.4〜5m
    m程度の厚みであり、機能性材料層がホログラム感材層
    であることを特徴とする請求項4記載の密着した2枚の
    平坦部材の剥離方法。
  6. 【請求項6】 回転可能な支持部材と、該支持部材の上
    方に位置しており支持部材と共通の回転軸を持ちかつ回
    転軸に沿って上下方向に位置調整自在とされた真空チャ
    ックと、支持部材の支持面近傍に位置する流体噴出ノズ
    ルと、支持部材と真空チャックに回転を与える駆動装置
    とを少なくとも備える、請求項1ないし5いずれか記載
    の密着した2枚の平坦部材の剥離方法を実施するための
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121134A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Nitto Denko Corp 貼り合わされた板の剥離方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121134A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Nitto Denko Corp 貼り合わされた板の剥離方法

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