JP2002120938A - 搬送用荷姿並びにその構築方法および構築システム - Google Patents

搬送用荷姿並びにその構築方法および構築システム

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JP2002120938A
JP2002120938A JP2000317509A JP2000317509A JP2002120938A JP 2002120938 A JP2002120938 A JP 2002120938A JP 2000317509 A JP2000317509 A JP 2000317509A JP 2000317509 A JP2000317509 A JP 2000317509A JP 2002120938 A JP2002120938 A JP 2002120938A
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Hiroshi Shoda
寛 正田
Takaaki Kimura
高明 木村
Ikuo Tanaka
郁夫 田中
Takayoshi Tanaka
隆好 田中
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Shigeru Co Ltd
Original Assignee
Shigeru Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送効率の高い荷姿を構築する。 【解決手段】 コンテナ等に格納される荷姿10a,1
0bは、製品を収容した複数の直方体形状の箱を、方形
のパレット11,12(台)に複数段に積み上げること
により構築される。箱は、上記台11,12の載置面の
幅および奥行きを整数で割った幅および奥行きを有し、
各段の箱は、パレット11,12の載置面の全領域を占
めるように載せられるとともに、各段の箱の上面が上記
パレット11,12の載置面と等しい面積の平坦な載置
面をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送用荷姿および
その構築方法および構築システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品等の製品を、工場からコンテ
ナ車で搬出する場合、図9に示すように、製品をその寸
法や数に合った直方体形状の箱55に収容し、これら箱
55をパレット51(台)に積んで搬送単位となる荷姿
50を構築し、これら荷姿50をコンテナ1内に例えば
2列に整列させて格納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9のような
荷積み状態では、コンテナ1の収容空間が無駄になり、
搬送効率が悪かった。これは、箱55の寸法がパレット
51の幅,奥行き寸法と無関係に決定されているため、
各段の箱55の占める面積がパレット51の載置面より
小さくなり、パレット51の上方空間の一部が無駄にな
ってしまうからである。
【0004】本発明は、台の上方空間を有効に活用して
搬送効率を向上させることができる荷姿およびその構築
方法およびシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様は、
製品を収容した複数の直方体形状の箱を方形の台に載せ
ることにより構築される搬送用荷姿において、上記箱の
一辺の長さが、上記台の載置面の一辺の長さを整数で割
ることにより得られ、上記台には、上記一辺方向に沿っ
て上記整数に相当する個数の箱が配置されることを特徴
とする。これにより、少なくとも上記一辺方向には、台
に遊び部分をなくすことができ、効率よく搬送すること
ができる。
【0006】上記態様の搬送用荷姿において、好ましく
は、上記箱の一辺の長さが、上記台の載置面の一辺の長
さを2以上の整数で割ることにより得られ、上記台に
は、上記一辺方向に沿って上記整数に相当する複数の箱
が並べられ、上記箱が複数段に積まれ、少なくとも最下
段が高さの等しい複数の箱によって構成されている。こ
れにより、最下段の上の段の箱を安定して積み上げるこ
とができる。
【0007】本発明の他の態様は、製品を収容した箱を
台に載せることにより構築される搬送用荷姿において、
上記台の載置面が正方形をなし、上記箱が円形をなすと
ともに上記台の載置面の一辺の長さを整数で割った外径
を有し、この整数の2乗に相当する個数の箱が上記台に
載せられていることを特徴とする。これにより、円形の
箱でも最大限に台の上方空間を活用することができ、搬
送効率を向上させることができる。
【0008】本発明のさらに他の態様は、製品を収容し
た複数の直方体形状の箱を、方形の台に複数段に積み上
げることにより構築される荷姿において、上記箱が、上
記台の載置面の幅および奥行きを整数で割った幅および
奥行きを有し、最下段の箱が台の載置面の全領域を占め
るように載せられるとともに、最下段の箱の上面が上記
台の載置面と等しい面積の平坦な載置面をなしているこ
とを特徴とする。これにより、台の載置面の全領域の上
方空間を最大限活用でき、搬送効率を向上させることが
できるとともに、箱の安定した荷積み状態を確保するこ
とができる。
【0009】上記態様において,好ましくは、上記箱が
異なる寸法の複数種の箱を含んでいる。これにより、種
々の製品を1つの荷姿で搬送することができる。さらに
好ましくは、最上段より下の各段が、同一高さの複数の
箱で構成されており、これら箱の上面が上記台の載置面
と等しい面積の平坦な載置面をなしている。これによ
り、台の全領域の上方空間をより一層活用でき、しかも
より一層安定した荷積み状態を確保することができる。
【0010】好ましくは、最上段より下の各段が、同寸
法の複数の箱で構成されている。これにより、荷積み作
業の際に箱の選択が簡単になり、しかも同一高さを確保
することができる。
【0011】本発明の搬送用荷姿の構築方法は、予め決
められた幅と奥行きの載置を有する方形の台と、この載
置面の幅および奥行きを整数で割った幅および奥行きを
有する複数種類の直方体形状の箱を用意し、搬送すべき
製品を対応する箱に収容し、上記製品を収容した多数の
箱を、上記台に複数段に積むことにより荷姿を構築し、
この際、少なくとも最下段の箱を上記台の載置面の全領
域を占めるように積むとともに、この最下段の箱の上面
により上記台の載置面と等しい面積の平坦な載置面を形
成することを特徴とする。これにより、台の上方空間を
有効に活用して搬送効率を向上させることができるとと
もに、安定した荷積み状態を確保することができる。
【0012】本発明の搬送用荷姿の構築システムは、
(イ)方形の台の載置面における幅と奥行きを記憶する
とともに、この載置面の幅および奥行きを整数で割った
幅および奥行きを有する複数種類の直方体形状の箱にお
ける幅,奥行き,高さを記憶する記憶手段と、(ロ)搬
送すべき製品を収容する箱の種類と数のデータを入力す
る入力手段と、(ハ)上記記憶手段の記憶データと、上
記入力手段からの入力データにより、上記台への上記箱
の積み方を演算し、この際に、少なくとも最下段の箱は
上記台の載置面の全領域を占めるようにし、この最下段
の箱の高さを等しくすることにより、上面が上記台の載
置面と等しい載置面を形成するように演算する演算手段
と、(ニ)上記演算手段で演算された結果を提示する提
示手段と、を備えている。これにより、自動的に搬送効
率が高く安定した荷積み状態を確保できる荷姿を提示で
きる。作業者はこの提示結果を見て荷姿を構築すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて図1〜図5を参照して説明する。図1,図2に示
すように、コンテナ車で搬送されるコンテナ1は、細長
い収容空間を有しており、国際規格で、幅が2,340
mm、奥行きが12,000mm、高さが2,690mm
となっている(いずれも内寸法)。なお、戸口寸法につ
いては、幅および奥行きは同じであるが、高さが2,5
77mmとなっている。
【0014】本実施形態では、図5(A),(B)に示
すように、上記コンテナ1への荷積みに、2種類のパレ
ット11,12(台)が用いられる。一方のパレット1
1は、幅が1,100mm、奥行き1,100mmの正方
形の載置面11aを有し、厚さは60mmである。他方
のパレット12は、幅と厚さが上記パレット11と等し
いが、奥行きが700mmで、長方形の載置面12aを
有している。
【0015】パレット11,12をコンテナ1内で2列
に整列させると、その合計幅は2,200mmとなり、
コンテナの幅2,340mmに対して140mmが遊び
となるが、この遊びはコンテナ1に対する荷姿の出し入
れの際に必要である。パレット11,12をそれぞれ幾
つ使うかは、搬出の際の製品の種類と個数により決ま
る。コンテナ1内での格納状態において、各列のパレッ
ト11,12の合計奥行き寸法は、不定である。
【0016】次に、本発明の特徴部について説明する。
自動車部品等の製品を収容する直方体形状の箱は、パレ
ット11,12に整列搭載可能な定形シリーズとして、
図4に示すように多数の種類が用意されている。詳述す
ると、Kシリーズの箱は、上記パレット11に対応する
ものであり、その幅,奥行きは、パレット11の載置面
11aの幅および奥行きを整数で割った値となってい
る。Lシリーズの箱は、上記パレット12に対応するも
のであり、その幅,奥行きは、パレット12の載置面1
2aの幅および奥行きを整数で割った値となっている。
また、Mシリーズの箱は、パレット11,12に対応す
るものであり、その幅がパレット11,12のの載置面
11a,12aの幅を整数で割った値となっているが、
奥行きは、載置面11a,12aの奥行きと原則的に無
関係である。
【0017】上記シリーズを表す符号K,L,Mに図4
の左欄のサイズコードを付すことにより、箱を特定する
符号とし、図にもこの符号を用いる。上記K,L,Mシ
リーズの他に、後述するように、円筒形状の箱Pや、載
置面11a,12aの辺(幅、奥行き)の長さとは無関
係の寸法を有する不定形の直方体形状の箱Rを複数種類
用意する。
【0018】次に、各シリーズの箱の寸法を図4を参照
しながら詳述する。なお、図4において、Wは幅、Dは
奥行き、Hは高さを表す。上記Kシリーズの箱について
説明する。箱K00の幅は、パレット11の幅1,10
0mmを「2」で割ることにより得られ、550mmとな
っており、奥行きはパレット11の幅と同じ(パレット
11の幅を整数「1」で割った値)で1,100mmとな
っている。箱K10は、パレット11の幅と奥行きをそ
れぞれ「2」で割ることにより、幅550mm,奥行き5
50mmとなっている。箱K11〜箱K16は、箱K1
1と幅および奥行きが同じで高さのみ異なる。
【0019】箱K20は、パレット11の幅を「4」で割
り、奥行きを「2」で割ることにより、幅275mm,奥
行き550mmとなっている。箱K21は、箱K20と
幅と奥行きが同じで高さが異なっている。箱K30は、
パレット11の幅,奥行きをそれぞれ「4」で割ることに
より、幅275mm,奥行き275mmとなっている。
箱K31,K32は、箱K30と幅と奥行きが同じで高
さが異なっている。
【0020】箱K40は、パレット11の幅を「5」で割
り、奥行きを「4」で割ることにより、幅220mm,奥
行き275mmとなっている。箱K50は、パレット1
1の幅奥行きを「10」で割り、奥行きを「4」で割ること
により、幅110mm,奥行き275mmとなってい
る。なお、本実施形態では、パレット11が正方形であ
り幅と奥行きが等しいので、上記Kシリーズの箱では、
幅と奥行きは置換可能である。
【0021】次に、上記Lシリーズの箱について説明す
る。箱L00は、パレット12の幅と奥行きをそれぞれ
「2」,「1」で割ることにより、幅550mm,奥行き7
00mmとなっている。箱L01〜箱L03は、箱L0
0と幅および奥行きが同じで高さのみ異なる。箱L10
は、パレット12の幅を「5」で割り、奥行きを「2」で割
ることにより、幅220mm,奥行き350mmとなっ
ている。箱L20は、パレット12の幅を「10」で割
り、奥行きを「2」で割ることにより、幅110mm,奥
行き350mmとなっている。
【0022】次に、Mシリーズの箱について説明する。
箱M00は、パレット11,12の幅を「2」で割ること
により、幅550mmとなっている。箱M10,M2
0,M21は、箱M00と幅が同じで、奥行きと高さが
異なる。箱M30,40,50,60は、パレット1
1,12の幅を、それぞれ「4」,「5」,「6」,「20」で
割ることにより、幅がそれぞれ275mm,220m
m,183mm,55mmとなっている。
【0023】上記パレット11,12と各種シリーズ
K,L,M,P,Rの箱を用いたコンテナ1への荷積み
方法について、詳述する。まず、搬送すべき製品を、そ
の寸法,形状,個数に対応した箱に収容する。これら種
々の寸法の多数の箱をパレット11,12に積んで荷姿
を構築する。なお、図においてパレット11に積んだ荷
姿を符号10aで示し、パレット12に積んだ荷姿を符
号10bで示す。
【0024】図1に示すように、荷姿10a,10bは
コンテナ1内で2列に並べられており、一方の列の荷姿
の位置を符号X1〜X14で示し、他方の列の荷姿の位
置を符号Y1〜Y14で示す。位置X1,Y1がコンテ
ナ1の最も奥の位置であり、位置X14,Y14がコン
テナ1の戸口に最も近い位置である。本実施形態では、
コンテナ1の奥側にパレット12とこれに積まれた箱か
らなる荷姿10bが格納され、戸口側にパレット11と
これに積まれた箱からなる荷姿10aが格納されてい
る。
【0025】上記荷姿10a,10bの構築方法につい
て説明する。パレット11,12に箱を複数段に積み重
ねる際、可能な限りパレット11,12の載置面11
a,12aの面積と等しくなるように、箱の組合わせを
選択する。さらに、可能な限り各段での箱の高さを揃え
る。最上段の箱の高さは異なっていても支障はない。本
実施形態では、箱の荷積みを簡単に案出するために、各
段において、可能な限り同一種の箱を並べて高さを揃え
ている。パレット11,12の厚さを加えた荷姿10
a,10bの高さは、コンテナ1の戸口の高さ寸法から
必要な遊びを差し引いた値が上限となる。
【0026】以下、一方の列の荷姿の構成について詳述
する。位置X1〜X7の荷姿10bは、図3(A)に示
されているように、5段からなり、下2段の各々が2つ
の箱L01で占められ、上3段の各々が2つの箱L02
で占められている。箱L01,L02は前述したよう
に、パレット12の幅を整数「2」で割った幅を有してお
り、パレット12と同じ奥行きを有しているので、幅方
向に2個並べることにより、パレット12の載置面12
aの全領域を占めることができる。各段の2個の箱の上
面からなる平坦な載置面(上の段の箱のための載置面)
はパレット12の載置面と等しい。このように、各段で
2個の箱を積載することにより、合計10個の箱を有す
る荷姿10bが構築されている。
【0027】位置X8の荷姿10bは、図3(B)に示
すように6段からなり、下2段の各々が2つの箱L01
で占められ、中間2段の各々が2つの箱L02で占めら
れ、上2段の各々が2つの箱L03で占められている。
箱L03は、箱L01,L02と同様にパレット12の
幅を整数「2」で割った幅を有しているので、幅方向に2
個並べることにより、パレット12の載置面12aの全
領域を占めることができる。各段の箱の高さは等しく、
その上面は載置面12aと面積が等しい平坦な載置面を
形成している。
【0028】位置X9の荷姿10bは、図3(C)に示
すように8段からなり、下2段の各々が10個の箱L1
0からなり、上6段の各々が2個の箱L03からなる。
箱L10の幅および奥行きは、パレット12の幅,奥行
きを整数「5,「2」で割ることにより得られるので、幅
方向に5個、奥行き方向に2個並べ、合計10個並べる
ことにより、パレット12の載置面12aの全領域を占
めることができる。各段の箱の高さは等しく、その上面
は載置面12aと面積が等しい平坦な載置面を形成して
いる。
【0029】位置X10に格納されたパレット11を含
む荷姿10aは、図3(D)に示すように、9段からな
り、各段は4個の箱K14からなる。箱K14の幅およ
び奥行きは、パレット11の幅,奥行きをそれぞれ整数
「2」で割ることにより得られるので、幅方向に2個、奥
行き方向に2個並べ、合計4個並べることにより、パレ
ット11の載置面の全領域を占めることができる。各段
の箱の高さは等しく、その上面によりパレット11の載
置面11aと等しい面積の平坦な載置面が形成される。
【0030】位置X11に格納されたパレット11を含
む荷姿10aは、図3(E)に示すように、9段からな
り、下8段の各々は8個の箱K20からなる。箱K20
の幅および奥行きは、パレット11の幅,奥行きを整数
「4」,「2」で割ることにより得られるので、幅方向に4
個、奥行き方向に2個並べ、合計8個並べることによ
り、パレット11の載置面11aの全領域を占めること
ができる。また、最上段の4個の箱K20も前述したと
同様に、パレット11の載置面11aの全領域を占める
ことができる。
【0031】位置X12に格納されたパレット11を含
む荷姿10aは、図3(F)に示すように、9段からな
り、下3段の各々は16個の箱K30からなる。箱K3
0の幅および奥行きは、パレット11の幅および奥行き
をそれぞれ整数「4」で割ることにより得られるので、幅
方向に4個、奥行き方向に4個並べ、合計16個並べる
ことにより、パレット11の載置面11aの全領域を占
めることができる。中間5段の各々は,8個の箱K20
からなる。箱K20の幅および奥行きは、パレット11
の幅および奥行きをそれぞれ整数「4」,「2」で割ること
により得られるので、幅方向に4個、奥行き方向に2個
並べ、合計8個並べることにより、パレット11の載置
面11aの全領域を占めることができる。最上段は、3
個の箱K20、7個の箱K30、6個の箱K32からな
る。箱K32は薄いので2段重ねにして1段とする。箱
K20は、箱K30の2倍の面積を有しているので、合
計すると、箱K30を16個並べた面積となり、パレッ
ト11の載置面11aと等しくなる。
【0032】位置X13に格納されたパレット11を含
む荷姿10aは、図3(G)に示すように、3段からな
り、各段は1個の円形の箱Pからなる。この箱Pは、そ
の外径がパレット11の1辺の長さと等しく、パレット
11の載置面11aの辺に内接するように載置される。
【0033】位置X14に格納された荷姿10aは、定
形シリーズの箱K20,K50と非定形の直方体形状の
箱Rを多数積み上げることにより構成されている。この
荷姿では、箱がパレット11の載置面11aの全領域を
占めることにはならない。
【0034】上記のような構成の荷姿10a,10bで
は、コンテナ1に無駄な空間を作らずに格納することが
できる。すなわち、位置X1〜X12の荷姿10a,1
0bでは、全ての段において、複数の箱がパレット1
1,12の載置面11a,12aの全領域を占め、しか
も荷姿10a,10bの高さを可能な限り上限値に近づ
けているので、パレット11,12の上方の空間を最大
限有効に利用することができる。また、最上段より下の
各段では、箱によってパレット11,12の載置面11
a,12aと等しい面積の平坦な載置面を形成するの
で、安定した荷積み状態を確保することができる。さら
に、位置X13の荷姿10aでは、円形の箱Pがパレッ
ト11の載置面11aを最大限占有するので、コンテナ
1内の空間を有効利用できる。
【0035】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用可能である。例えば、円形の箱Pの段と、
定形シリーズK,Lの箱の段とを組合わせて荷姿を構築
してもよい。図6に示すような円形の箱P’を用いても
よい。この箱P’は、パレット11の辺の長さを整数
「2」で割った外径を有しており、幅方向に2つ奥行き方
向に2つずつ、合計4つ並べることにより、パレット1
1の載置面11aを最大限占有することができる。この
4つの箱P’は、前述した位置X11〜X13の荷姿1
0aのいずれかの段の箱と置きかえることができる。
【0036】各段において、複数種類の箱を組合わせて
パレットの載置面の全領域を占めるようにしてもよい。
上記実施形態では、直方体形状の箱の幅と奥行きの一方
または両方が、パレット載置面の幅,奥行きを「2」以上
の整数で割ることにより得られるが、パレット載置面と
等しい幅,奥行きの箱を用いてもよい。図示を省略した
が、Mシリーズの箱を用いる場合について説明する。パ
レット載置面の幅を整数で割った幅を有する箱を、その
整数に相当する個数だけ幅方向に並べれば、パレットの
載置面を幅方向に関して有効に活用することができる。
また、同種の箱を用いて各段の高さを揃えることによ
り、平坦な載置面を形成することもできる。
【0037】コンテナ1へ積込む荷姿を図7に示す構築
システムにより決定してもよい。このシステムは通常の
パーソナルコンピュータと同様の構成であり、CPU2
1(演算手段),メモリ22(記憶手段)を含む本体2
0と、キーボードやマウス等の入力装置23(入力手
段)と、表示装置24,プリンタ25(提示手段)を備
えている。上記メモリ22は、コンテナ1の戸口寸法
(幅,奥行き,高さ)、パレット11,12の寸法
(幅,奥行き,厚さ),前述した多種類の箱の寸法
(幅,奥行き,高さ)を記憶している。入力装置3か
ら、搬送すべき箱の種類と数を入力すると、コンテナ1
の収容空間を最大限活用するための荷姿を演算する。搬
出現場の作業者は、表示装置24を見たりプリンタ25
で印刷された荷姿を現す指示書を見ながら、演算された
荷姿になるように、パレット11,12への荷積みを行
い、コンテナ1に格納する。
【0038】上記システムは、上記指示書に荷姿データ
のみならず、各荷姿の各箱に収容されている製品のデー
タを表示してもよい。そうすれば、この指示書を荷降ろ
し後の製品搬入作業の際に役立てることができる。指示
書の代わりに上記荷姿データと上記製品データを搬入先
に通信ラインを使って伝送してもよい。なお、上記製品
データは、製品を箱詰めする現場で作成し、荷積み現場
に送られる。
【0039】さらに、上記システムを用いて、輸送コス
トの評価をすることができる。詳述すると、コンテナを
工場から特定場所まで輸送するコストは予め決められて
おり、これをA円とする。まず、前述した種々の箱につ
いて、輸送コストの基準値Qを下記式にしたがって演算
する。 Q=A÷N …(1) ここでNは、各箱を他の種類の箱と混在させずにパレッ
トに積んでコンテナに最大限に収容した場合(コンテナ
内の無駄なスペースを最小にした状態で収容した場合)
の箱の数である。このようにして演算された各箱毎の輸
送コストの基準値Qを記憶しておく。
【0040】種々の製品は、上記規格の箱のいずれかに
収容される。1個だけしか収容できない場合もあるし、
多数個収容する場合もある。各製品1個当たりの輸送コ
ストの基準値Xは下記の式にしたがって演算する。 X=Q÷S …(2) ここでSは、製品が1つの箱に収容される個数である。
【0041】上記基準値Qは、効率良い輸送を行った時
の箱単位の輸送コストを表し、基準値Xは、効率良い輸
送を行った時の製品単位の輸送コストを表す。なお、新
規の製品の場合には、収容するための箱を選択する。そ
して、この箱の輸送コストの基準値Qを、収容個数Sで
割ることにより新規製品の輸送コストの基準値Xを求め
ることができる(上記式(2)参照)。新規製品につい
て、既存の規格の箱では効率良く収容できない場合に
は、新しい規格の箱を用いる。この場合には、新しい規
格の箱についても輸送コストの基準値Qを演算し記憶し
ておくとともに、新規の製品の輸送コストの基準値Xも
演算し記憶しておく。
【0042】また、自動車1台に組み込まれる製品であ
って、該当する工場で生産される製品の輸送費コストの
基準値を合計することにより、自動車単位の輸送費コス
トの基準値も演算することができる。
【0043】実際には、コンテナ内に種々の製品を収容
した種々の箱が混在して積載される。上記システムは、
1個のコンテナ内に収容された製品毎の個数N1,N
2,N3…と輸送コストの基準値X1,X2,X3…と
から、下記の式で示すように、比較コストB円を演算す
ることができる。 B=N1・X1+N2・X2+N3・X3…
【0044】上記したように、B円は効率良く輸送した
場合の上記個数の種々の製品を合計した輸送コストであ
り、これを実際の輸送コストA円(コンテナ1個当たり
の輸送コスト)と比較することにより、輸送がどれだけ
効率的に行われているか否かを判断でき、輸送の改善の
目安とすることができる。
【0045】また、原則的には、自動車単位で製品のコ
ンテナ輸送を行う。すなわち、1個のコンテナには、何
台かの自動車に対応する製品が積載される。そのため、
上記コストA、Bを自動車の台数で割ることにより、1
台の自動車当たりの比較コストB’円と実際の輸送コス
トA’を比較することもできる。上記輸送コストの種々
の演算は、後述するトラック輸送の場合にも適用でき
る。
【0046】図8は、コンテナ車ではない通常のトラッ
クで搬送される荷姿を示す。ここでは、台車31に直方
体形状の箱35,36を積込むことにより、荷姿30が
構築される。台車31は、複数の方形の棚32,33
(台)を備えている。各棚32,33にそれぞれ複数の
箱35,36が載せられている。箱35の幅,奥行き
は、棚32の載置面32aの幅および奥行きをそれぞれ
整数「3」,「1」で割った値であり、幅方向に3つ並ぶこ
とにより、載置面32aの全領域を占めている。また、
箱36の幅,奥行きは、棚33の載置面33aの幅およ
び奥行きをそれぞれ整数「4」,「1」で割った値であり、
幅方向に4つ並ぶことにより、載置面33aの全領域を
占めている。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
台寸法と箱寸法とを関係つけることにより、搬送効率の
高い荷姿が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンテナに2種類のパレットを用いて荷積み
をした状態を示す平断面図である。
【図2】 同荷積み状態を示す図1中II線に沿う縦断
面図である。
【図3】 (A)〜(H)は、コンテナに収容される種
々の荷姿を示す斜視図である。
【図4】 用意される箱の種類と寸法を示す表である。
【図5】 (A),(B)は、異なる寸法のパレットを
示す斜視図である。
【図6】 コンテナに格納される他の態様の荷姿を示す
平面図である。
【図7】 荷姿構築システムを示すブロック図である。
【図8】 トラック等に積込まれる荷姿を示す正面図で
ある。
【図9】 従来方法によるコンテナへの荷積み状態をコ
ンテナの後方から見た図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 10a,10b 荷姿 11、12 パレット(台) 11a,12a 載置面 K00〜K50,L00〜L20,M00〜M60 箱 30 荷姿 32,33 棚(台) 32a,33a 載置面 35,36 箱
フロントページの続き (72)発明者 田中 郁夫 群馬県太田市由良町330番地 しげる工業 株式会社内 (72)発明者 田中 隆好 群馬県太田市由良町330番地 しげる工業 株式会社内 Fターム(参考) 3F029 AA03 AA04 AA05 BA01 DA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品を収容した複数の直方体形状の箱を
    方形の台に載せることにより構築される搬送用荷姿にお
    いて、 上記箱の一辺の長さが、上記台の載置面の一辺の長さを
    整数で割ることにより得られ、上記台には、上記一辺方
    向に沿って上記整数に相当する個数の箱が配置されるこ
    とを特徴とする搬送用荷姿。
  2. 【請求項2】 上記箱の載置面の一辺の長さが、上記台
    の一辺の長さを2以上の整数で割ることにより得られ、
    上記台には、上記一辺方向に沿って上記整数に相当する
    複数の箱が並べられ、 上記箱が複数段に積まれ、少なくとも最下段が高さの等
    しい複数の箱によって構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の搬送用荷姿。
  3. 【請求項3】 製品を収容した箱を台に載せることによ
    り構築される搬送用荷姿において、 上記台の載置面が正方形をなし、上記箱が円形をなすと
    ともに上記台の載置面一辺の長さを整数で割った外径を
    有し、この整数の2乗に相当する個数の箱が上記台に載
    せられていることを特徴とする搬送用荷姿。
  4. 【請求項4】 製品を収容した複数の直方体形状の箱
    を、方形の台に複数段に積み上げることにより構築され
    る搬送用荷姿において、 上記箱が、上記台の載置面の幅および奥行きを整数で割
    った幅および奥行きを有し、最下段の箱が台の載置面の
    全領域を占めるように載せられるとともに、最下段の箱
    の上面が上記台の載置面と等しい面積の平坦な載置面を
    なしていることを特徴とする搬送用荷姿。
  5. 【請求項5】 上記箱が異なる寸法の複数種の箱を含ん
    でいることを特徴とする請求項4に記載の搬送用荷姿。
  6. 【請求項6】 最上段より下の各段が、同一高さの複数
    の箱で構成されており、これら箱の上面が上記台の載置
    面と等しい面積の平坦な載置面をなしていることを特徴
    とする請求項5に記載の搬送用荷姿。
  7. 【請求項7】 最上段より下の各段が、同寸法の複数の
    箱で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の
    搬送用荷姿。
  8. 【請求項8】 予め決められた幅と奥行きの載置面を有
    する方形の台と、この載置面の幅および奥行きを整数で
    割った幅および奥行きを有する複数種類の直方体形状の
    箱を用意し、 搬送すべき製品を対応する箱に収容し、 上記製品を収容した多数の箱を、上記台に複数段に積む
    ことにより荷姿を構築し、この際、少なくとも最下段の
    箱を上記台の載置面の全領域を占めるように積むととも
    に、この最下段の箱の上面により上記台の載置面と等し
    い面積の平坦な載置面を形成することを特徴とする搬送
    用荷姿の構築方法。
  9. 【請求項9】(イ)方形の台の載置面における幅と奥行
    きを記憶するとともに、この載置面の幅および奥行きを
    整数で割った幅および奥行きを有する複数種類の直方体
    形状の箱における幅,奥行き,高さを記憶する記憶手段
    と、(ロ)搬送すべき製品を収容する箱の種類と数のデ
    ータを入力する入力手段と、(ハ)上記記憶手段の記憶
    データと、上記入力手段からの入力データにより、上記
    台への上記箱の積み方を演算し、この際に、少なくとも
    最下段の箱は上記台の載置面の全領域を占めるように
    し、この最下段の箱の高さを等しくすることにより、上
    面が上記台の載置面と等しい載置面を形成するように演
    算する演算手段と、(ニ)上記演算手段で演算された結
    果を提示する提示手段と、 を備えたことを特徴とする搬送用荷姿の構築システム。
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