JP2002120735A - 舵取り装置の取付構造 - Google Patents

舵取り装置の取付構造

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JP2002120735A
JP2002120735A JP2000311023A JP2000311023A JP2002120735A JP 2002120735 A JP2002120735 A JP 2002120735A JP 2000311023 A JP2000311023 A JP 2000311023A JP 2000311023 A JP2000311023 A JP 2000311023A JP 2002120735 A JP2002120735 A JP 2002120735A
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Takanobu Takamatsu
孝修 高松
Shinji Matsui
慎治 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車の舵取り装置の車体への取付構造では、
弾性支持するためのブッシュの弾性部材による吸振性が
不十分であった。 【解決手段】本取付構造1では、ハウジング3の保持孔
22に嵌めたブッシュ10の弾性部材12により、車体
4にハウジング3を弾性支持する。ブッシュ10は、筒
状の弾性部材12と、これの内側に設けられた金属筒1
1とを含む。金属筒11は、その環状フランジ15に、
ハウジング3と隙間23を開けて直接に対向する直接対
向部17を有する。隙間23の量L2は弾性部材12の
厚みL1よりも小さくされ、弾性部材12の変形量が規
制される。弾性部材12は軟質ゴムからなり、その高い
吸振性を得る。しかも、大荷重時の弾性部材12の変形
が規制される。 【効果】構造簡素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
舵取り装置を車体へ取り付けるための取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、電動タイプの動力舵取り装置
は、車輪から受ける力や、駆動用モータの回転に起因し
て、振動を生じることがあり、これらの振動が車体に伝
わることを遮断したいという要請がある。このための通
常の取付構造では、舵取り装置を車体に弾性部材を介し
て弾性支持するようにしている。すなわち、舵取り装置
のハウジングに形成された孔に、弾性部材を含む筒状の
ブッシュが嵌め込まれ、このブッシュの孔に固定ボルト
が挿通されて、車体の所定部にねじ締結されている。ブ
ッシュは、金属筒とこれの外側に固定された筒状の上述
の弾性部材とを有している。
【0003】弾性部材は、舵取り装置にかかる力や振動
に応じて変形できるようにされ、これに伴って、舵取り
装置と車体とが相対変位して、振動の伝達を遮断するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性部材と
して強度のある硬質ゴムを用いる場合、振動を十分に吸
収できない。一方で、弾性部材として高吸振性を有する
軟質ゴムを用いる場合、大荷重を受けたときに、弾性部
材が大きく変形する虞がある。そこで、本発明の目的
は、上述の技術的課題を解決し、吸振性を高めることが
でき、且つ大荷重時の弾性部材の変形量を抑制できる舵
取り装置の取付構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、舵取り装置のハウジングを車体に弾
性支持するためにハウジングの孔に挿入されるブッシュ
が、固定ボルト挿通用の金属筒と、この金属筒とハウジ
ングとの間に介在し金属筒を径方向および軸方向に弾性
支持する弾性部材とを備える舵取り装置の取付構造にお
いて、上記金属筒は、ハウジングとの間に装着時の弾性
部材の厚みよりも小さい隙間を設けてハウジングに対し
て直接対向する直接対向部を含み、直接対向部がハウジ
ングに当接することにより弾性部材の変形量が規制され
ることを特徴とする舵取り装置の取付構造を提供する。
【0006】この発明によれば、例えば、弾性部材に柔
軟な材質を用いることにより、高い吸振性を得ることが
できる。しかも、大荷重がかかるときには、直接対向部
とハウジングとが当接するので、弾性部材の変形量を抑
制することができる。請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の舵取り装置の取付構造において、上記直接対
向部はハウジングに対して金属筒の径方向に対向し、弾
性部材の径方向の変形量を規制することを特徴とする舵
取り装置の取付構造を提供する。
【0007】この発明によれば、径方向の荷重に対し
て、高い吸振性と、大荷重時の変形量を抑制する高い効
果とを得ることができる。また、通常、ブッシュは径方
向の荷重を受け易い傾向にあるので、径方向の変形量を
規制しつつ振動を抑制することが好ましい。請求項3に
記載の発明は、請求項1または2に記載の舵取り装置の
取付構造において、上記直接対向部はハウジングに対し
て金属筒の軸方向に対向し、弾性部材の軸方向の変形量
を規制することを特徴とする舵取り装置の取付構造を提
供する。
【0008】この発明によれば、軸方向の荷重に対し
て、高い吸振性と、大荷重時の変形量を抑制する高い効
果とを得ることができる。請求項4に記載の発明は、請
求項1乃至3の何れかに記載の舵取り装置の取付構造に
おいて、上記直接対向部は、金属筒の両端部に形成され
た外向きの環状フランジからなることを特徴とする舵取
り装置の取付構造を提供する。この発明によれば、直接
対向部を金属筒に一体に形成するので、構造を簡素化で
きて好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態の舵取
り装置の取付構造を説明する。図1は、本発明の第1実
施形態を示す舵取り装置の取付構造の一部断面正面図で
ある。本取付構造1では、舵取り装置2のハウジング3
を車体4に弾性支持するためにブッシュ10がハウジン
グ3の保持孔22に挿入されている。本取付構造1は、
舵取り装置2のハウジング3に設けられて保持孔22を
形成された被取付部21と、被取付部21の保持孔22
に嵌め入れられる略円筒形状の上述のブッシュ10と、
ブッシュ10の挿通孔13を挿通する固定用ボルト31
と、固定用ボルト31により固定される車体4の固定部
32とを有している。車体4の固定部32は、例えば、
車体4のフレームのクロスメンバである。このクロスメ
ンバにはねじ孔が形成されて、このねじ孔の雌ねじに固
定用ボルト31の雄ねじがねじ込まれることにより、ハ
ウジング3の被取付部21が、車体4の固定部32に固
定される。なお、固定用ボルト31を車体4の固定部3
2の挿通孔を通して、固定用ボルト31の雄ねじにナッ
トをねじ込み、固定用ボルト31の頭部とナットとの間
に、固定部32と被取付部21とを挟持することにより
固定してもよい。また、ハウジング3の被取付部21
は、ハウジング3に形成された一部であってもよいし、
ハウジング3と別体で形成されて一体的に固定された部
材であってもよい。
【0010】取付構造1では、保持孔22とブッシュ1
0と固定ボルト31とは同心に配置されており、これら
の軸線が舵取り装置2のラック軸の延びる方向となる車
体4の幅方向と直交して配置されている。なお、以下の
説明では、固定状態でのボルト31の軸線の延びる方向
を軸方向(矢印S参照)とし、軸方向と直交する方向を
径方向(矢印R参照)とする。舵取り装置2は、特に図
示していないが、ラックアンドピニオン式のものを例示
でき、後述するように操舵補助力を得られるパワーステ
アリング装置に構成されている。舵取り装置2は、ステ
アリングホイールの動きにより車輪を操向するための往
復移動するラック軸と、このラック軸にステアリングホ
イールの動きを伝達するためにラックと噛み合うピニオ
ンと駆動連結されたステアリングシャフトと、ラック軸
に操舵補助力を与える駆動機構とを有している。この駆
動機構は、ステアリングホイールの操作に応じて操舵補
助力を発生させる駆動用モータと、この駆動用モータに
よる操舵補助力をラック軸に伝達するボールねじ機構
と、ステアリングシャフトに関連して設けられて操舵力
を検出するトルクセンサと、このトルクセンサの出力に
応じて駆動用モータを駆動するマイクロコンピュータ等
を含む制御回路とを有している。ラック軸の端部は、ジ
ョイント、タイロッドを介して車輪に連結されている。
操舵時には、ステアリングホイールを操作する回転力
が、ステアリングシャフト、ピニオン等を介してラック
軸に伝達されるとともに、操舵補助力となる駆動用モー
タの回転力がボールねじ機構等を介してラック軸に伝達
される。
【0011】舵取り装置2は、ラック軸を収容しつつ車
体4に支持するための上述のハウジング3を有してい
る。ハウジング3の被取付部21の保持孔22には、ブ
ッシュ10が圧入されて固定されている。ブッシュ10
は、固定ボルト31の挿通用の金属筒11と、この金属
筒11とハウジング3との間に介在し金属筒11を径方
向および軸方向に弾性支持する弾性部材12とを有して
いる。
【0012】金属筒11は、固定ボルト31を挿通させ
る挿通孔13を有する筒状部14と、この筒状部14の
両端に形成される径方向外向きの一対の環状フランジ1
5,16とを含む。筒状部14および環状フランジ1
5,16は一体に形成されている。上側の環状フランジ
15はハウジング3の保持孔22内に配置されている
が、下側の環状フランジ16は保持孔22の外に配置さ
れている。弾性部材12は、金属筒11の筒状部14の
外周面に沿って、環状フランジ15,16の間に設けら
れて、金属筒11と接着されている。弾性部材12は、
金属筒11の筒状部14とハウジング3の保持孔22と
の間に介在することにより金属筒11を径方向に弾性支
持する筒状部18と、金属筒11の環状フランジ15,
16とハウジング3の保持孔22の周縁との間に介在す
ることにより金属筒11を軸方向に弾性支持する一対の
環状フランジ19,20とを含む。
【0013】弾性部材12の材質は、例えば、天然ゴ
ム、合成ゴム等のゴム材を含み、振動を十分に吸収させ
ることができるように、小荷重に対しても十分な変形量
を得られる柔軟な材質の軟質のゴム材である。ブッシュ
10は、ハウジング3の保持孔22内に嵌め入れられて
いる。保持孔22内で、弾性部材12は、ハウジング3
と金属筒11との間で、隙間のない状態で圧入されてい
る。また、保持孔22内で、金属筒11の端部の環状フ
ランジ15は、ハウジング3の保持孔22の内面との間
に隙間を設けられている。
【0014】本発明では、金属筒11は、ハウジング3
との間に装着時の弾性部材12の厚み(L1参照)より
も小さい隙間23(隙間量L2参照。L2<L1。)を
設けてハウジング3に対して直接対向する直接対向部1
7を含む。特に、第1実施形態では、直接対向部17は
径方向にハウジング3と対向し、大荷重がかかるときに
は、ハウジング3と直接対向部17とが当接することに
より弾性部材12の径方向の変形量が規制される。
【0015】これにより、弾性部材12の過大な変形が
防止され、柔軟な弾性部材12を適切な変形量で変形さ
せつつ、高い吸振性を得ることができる。直接対向部1
7は、金属筒11の環状フランジ15の外周面37から
なる。この外周面37は、ハウジング3の保持孔22の
内周面38に対して、隙間23を隔てて金属筒11の径
方向に対向し、弾性部材12の径方向の変形量を規制す
る。
【0016】直接対向部17とハウジング3との間の隙
間23の量(L2参照)は、この隙間量と同量の変形量
が弾性部材12に生じたときでも操舵操作に実用上の悪
影響を及ぼさないような程度に小さく設定されており、
また、弾性部材12の最大許容変形量よりも小さく設定
されている。隙間量L2は、弾性部材12の径方向に沿
って測った厚み(L1)よりも小さくされている。な
お、弾性部材12の厚みは、通常、部位に応じて異なる
が、厚みL1は、ハウジング3の保持孔22の内周面4
0と金属筒11の筒状部14の外周面39との間であっ
て、この間の径方向間隔が最小となる部位に嵌め込まれ
た弾性部材12の部位の厚みに対応し、隙間量L2を測
る方向と平行となる径方向に沿って測ったときの厚みで
ある。
【0017】本取付構造1では、駆動用モータに起因し
た振動がハウジング3に生じたり、車輪からの力がハウ
ジング3にかかると、主に径方向の力がハウジング3に
作用する。このとき、径方向の力が小さい場合には、弾
性部材12は、隙間23よりも小さい範囲内で、径方向
に十分な変形量で変形する。これにより、振動や力が吸
収され、振動等が舵取り装置2から車体4へ伝わること
が防止される。径方向の力が大きくなると、直接対向部
17とハウジング3の保持孔22の内周面38とが当接
する。このとき、弾性部材12の径方向の変形量は最大
となり、隙間23の隙間量と同量となる。
【0018】径方向の力がさらに大きくなると、直接対
向部17とハウジング3の保持孔22の内周面38とが
当接したままで、弾性部材12の変形量は、上述の最大
変形量を維持される。このとき、ハウジング3にかかる
力の一部は、弾性部材12を介さずに、直接対向部17
とハウジング3の保持孔22の内周面38とにより直接
受け止められる。これにより、弾性部材12にかかる力
を規制でき、弾性部材12の変形量を所定値に規制でき
る。また、直接対向部17とハウジング3の保持孔22
の内周面38とが直接当接することにより、弾性部材1
2の弾性変形を伴う弾性支持される状態に比べて格段に
高い剛性で、舵取り装置2はハウジング3に保持され
て、操舵感を高めることができる。
【0019】第2実施形態は、第1実施形態と以下の点
で異なり、それ以外の点については、同様に構成されて
いるものであり、同じ符号を付して説明を省略する。第
2の実施形態では、図2に示すように、金属筒11は、
第1および第2の筒部材26,27を有し、これら2つ
の筒部材26,27に分割可能に構成されている。ま
た、金属筒11の環状フランジ15,16は、その一部
がハウジング3の保持孔22内に、残りの部分が保持孔
22の外に配置されている。また、直接対向部17は、
ハウジング3と径方向に加えて軸方向についても、弾性
部材12の変形量を規制している。
【0020】金属筒11の第1の筒部材26は、筒状部
14の上部28と、この上部28の上端に形成される径
方向外向きの環状フランジ15とを含む。第2の筒部材
27は、筒状部14の下部29と、この下部29の下端
に形成される径方向外向きの環状フランジ16とを含
む。筒状部14の上部28の下端近傍部と、筒状部14
の下部29の上端近傍部とは、互いに同心状態で嵌合さ
れて接続されている。このように、金属筒11の2つの
環状フランジ15,16をそれぞれ別部材で構成して分
離可能としたので、その間の筒状部14に弾性部材12
を容易に取り付けることができる。
【0021】直接対向部17は、環状フランジ15の外
周面37からなり弾性部材12の径方向の変形量を規制
する第1の対向部51と、環状フランジ16の外周面4
1からなり弾性部材12の径方向の変形量を規制する第
2の対向部52と、環状フランジ15の下面43からな
り弾性部材12の軸方向の変形量を規制する第3の対向
部53と、環状フランジ16の上面45からなり弾性部
材12の軸方向の変形量を規制する第4の対向部54と
を有している。
【0022】第1および第2の対向部51,52は、互
いに協働して、装着状態の弾性部材12の筒状部18の
径方向の変形量を規制している。第1および第2の対向
部51,52である環状フランジ15,16の外周面3
7,41は、それぞれ、対応するハウジング3の保持孔
22の内周面38,42と直接対向し、その間に隙間2
3,34を設けている。第1および第2の対向部51,
52の隙間23,34の量(L2参照)は同じ値とさ
れ、第1実施形態での隙間23の量と同様にして決めら
れ、装着時の弾性部材12の筒状部18の径方向の厚み
L1よりも小さくされている(L2<L1)。
【0023】第3の対向部53である環状フランジ15
の下面43は、対応するハウジング3の保持孔22の周
縁部の上面44と直接対向し、この上面44との間に隙
間35を設けている。この隙間35の量(L4参照)
は、装着時の弾性部材12の環状フランジ19の軸方向
の厚み(L3参照)よりも小さくされている(L4<L
3)。第4の対向部54である環状フランジ16の上面
45は、対応するハウジング3の保持孔22の周縁部の
下面46と直接対向し、この下面46との間に隙間36
を設けている。この隙間36の量(L6参照)は、装着
時の弾性部材12の環状フランジ20の軸方向の厚み
(L5参照)よりも小さくされている(L6<L5)。
【0024】第2実施形態では、ハウジング3に径方向
および軸方向の力が作用する場合に、第1実施形態と同
様に柔軟な弾性部材12による、径方向および軸方向の
力に対しての高い吸振作用を得ることができる。しか
も、第2実施形態では、第1および第2の対向部51,
52により、弾性部材12の径方向変形量を規制するこ
とができ、さらに、第3および第4の対向部53,54
により、弾性部材12の軸方向変形量を規制することが
できる。
【0025】また、軸方向および径方向の振動をともに
吸収できるので、振動抑制効果をより一層高めることが
できる。このように本発明の各実施形態によれば、例え
ば、弾性部材12に柔軟な材質を用いることにより、高
い吸振性を得ることができる。しかも、大荷重がかかる
ときには、直接対向部17とハウジング3とが互いに当
接するので、弾性部材12の変形量を抑制することがで
きる。
【0026】特に、直接対向部17が弾性部材12の径
方向の変形量を規制することにより、径方向の荷重に対
して、高い吸振性を得つつ、しかも、大荷重がかかると
きの変形量を抑制することもできる。また、通常、ブッ
シュ10は径方向の荷重を受け易い傾向にあるので、弾
性部材12の径方向の変形量を規制しつつ振動を抑制す
ることが好ましい。また、第2実施形態では、直接対向
部17はハウジング3に対して金属筒11の径方向に加
えて軸方向にも対向し、弾性部材12の径方向に加えて
軸方向の変形量をも規制するようにしている。これによ
り、径方向および軸方向の両方向の荷重に対して、高い
吸振性と、大荷重時の変形量を抑制する高い効果とを得
ることができる。
【0027】また、直接対向部17は、金属筒11の両
端部に形成された外向きの環状フランジ15,16から
なる。これにより、直接対向部17を金属筒11に一体
に形成できるので、構造を簡素化できて好ましい。ま
た、振動を遮断するための弾性支持にブッシュ10の弾
性部材12を利用しているので、簡素な構造で小型化で
きる。また、舵取り装置2の周囲のスペースには余裕が
少ないことから、ブッシュ10により弾性支持するのが
好ましい。
【0028】また、弾性部材12の変形量を最大値以下
に規制できるので、舵取り装置2の支持剛性を高めるの
に好ましい。本発明は、動力舵取り装置2、特に、ハウ
ジング3に固定された駆動用モータによりラック軸をボ
ールねじ機構を介して駆動するタイプの動力舵取り装置
2に好ましい。というのは、上述のタイプの動力舵取り
装置2では、駆動用モータの回転に伴い、ボールねじ機
構の多数のボールがラック軸に形成されたねじに接触
し、この際に、振動を生じ易い傾向にあるからである。
また、ハウジング3に駆動用モータが固定される場合に
は、モータの振動がハウジング3に伝わり易く、本発明
が好ましい。
【0029】なお、直接対向部17は、少なくとも1箇
所に設けられていればよく、軸方向および径方向の少な
くとも一方にハウジング3と直接対向すればよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を
施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の舵取り装置の取付構造
の一部断面正面図である。
【図2】本発明の第2実施形態の舵取り装置の取付構造
の一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 取付構造 2 舵取り装置 3 ハウジング 4 車体 10 ブッシュ 11 金属筒 12 弾性部材 15,16 環状フランジ 17 直接対向部 22 保持孔 23,34,35,36 隙間 31 固定ボルト L1 装着時の弾性部材の径方向の厚み L3,L5 装着時の弾性部材の環状フランジの軸方向
の厚み R 径方向 S 軸方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 1/38 F16F 1/38 K Q 15/04 15/04 A 15/08 15/08 K C Fターム(参考) 3D033 AA01 3J048 AA01 BA05 BA19 BB03 EA21 3J059 AA04 BA42 BC06 BD01 BD06 DA19 GA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】舵取り装置のハウジングを車体に弾性支持
    するためにハウジングの孔に挿入されるブッシュが、固
    定ボルト挿通用の金属筒と、この金属筒とハウジングと
    の間に介在し金属筒を径方向および軸方向に弾性支持す
    る弾性部材とを備える舵取り装置の取付構造において、 上記金属筒は、ハウジングとの間に装着時の弾性部材の
    厚みよりも小さい隙間を設けてハウジングに対して直接
    対向する直接対向部を含み、 直接対向部がハウジングに当接することにより弾性部材
    の変形量が規制されることを特徴とする舵取り装置の取
    付構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の舵取り装置の取付構造に
    おいて、 上記直接対向部はハウジングに対して金属筒の径方向に
    対向し、弾性部材の径方向の変形量を規制することを特
    徴とする舵取り装置の取付構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の舵取り装置の取
    付構造において、 上記直接対向部はハウジングに対して金属筒の軸方向に
    対向し、弾性部材の軸方向の変形量を規制することを特
    徴とする舵取り装置の取付構造。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の舵取り装
    置の取付構造において、 上記直接対向部は、金属筒の両端部に形成された外向き
    の環状フランジからなることを特徴とする舵取り装置の
    取付構造。
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