JP2002120666A - 配線器具及びその製造方法 - Google Patents

配線器具及びその製造方法

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JP2002120666A
JP2002120666A JP2000315197A JP2000315197A JP2002120666A JP 2002120666 A JP2002120666 A JP 2002120666A JP 2000315197 A JP2000315197 A JP 2000315197A JP 2000315197 A JP2000315197 A JP 2000315197A JP 2002120666 A JP2002120666 A JP 2002120666A
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control computer
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injector
engine control
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Takao Nozaki
隆男 野崎
Fumiyoshi Tanigawa
文祥 谷川
Junji Muta
淳治 牟田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンコントロールコンピュータをエンジ
ン側に設置する際に、インジェクタ等の機能部品とエン
ジンコントロールコンピュータとの間の配線を簡素化す
る。 【解決手段】 収納ケース31に幹線35a〜35eを
平行配置し、直交方向にインジェクターに接続するため
のバスバー38a〜38hを引き出し、各幹線35a〜
35eとバスバー38a〜38hとを溶接した後、モー
ルド成型により本体30を形成して一体化して配線器具
20を構成する。パッケージ化された配線器具20を用
いて簡素な配線を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンルーム内の接続をする配線器具であって、特に、エン
ジン部分に対してエンジンコントロールコンピュータの
配線に好適な配線器具及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジンルーム内におけ
るワイヤーハーネスの配線形態としては、図18に示さ
れる如く、エンジンルーム1内の幹線を構成するメイン
ワイヤーハーネス2と、エンジン3およびその関連部品
等に接続されるエンジン系ワイヤーハーネス4とを有す
る。
【0003】メインワイヤーハーネス2は、ヘッドラン
プやターンシグナルランプ等のランプ類や、ウォッシャ
ーモータやフロントワイパーモータ等のモータ類や、エ
アバックセンサやABSスピードセンサ等のセンサ類
等、各種部品に接続されている。
【0004】また、エンジン系ワイヤーハーネス4は、
イグニッションコイルやインジェクタ等のエンジン3の
駆動制御に関連する点火系部品や、水温センサやO2
ンサ等の排ガス制御に関連するエミッション系部品等の
エンジン3の制御等に関連する各種部品に接続されてい
る。
【0005】さらに、メインワイヤーハーネス2やエン
ジン系ワイヤーハーネス4は、エンジンルーム1と車内
6とを仕切るダッシュパネル7を貫通して、車内6側に
備えられたジャンクションブロック8やエンジンコント
ロールコンピュータ9(いわゆるEFI−ECU)にそ
れぞれ接続されている。この各ハーネス2、4のダッシ
ュパネル7の貫通部には、防水性を確保すべく、グロメ
ット10、11が装着されている。
【0006】ここで、車内6側には、ジャンクションブ
ロック8やエンジンコントロールコンピュータ9および
エンジン系ワイヤーハーネス4にコネクタ12を介して
接続されるインパネ用ワイヤーハーネス13が備えられ
ている。
【0007】なお、図において、14、15はジャンク
ションブロックもしくはリレーブロックで、メインワイ
ヤーハーネス2やエンジン系ワイヤーハーネス4が接続
されている。
【0008】そして、この従来のハーネス形態にあって
は、エンジン系ワイヤーハーネス4が単一にまとめられ
た形態とされており、カーメーカのエンジン工場でエン
ジン3に装着されたイグニッションコイル等にエンジン
系ワイヤーハーネス4の対応する接続部が予め接続され
た状態で装着され、その他の部分はテープ等の補助部品
で結束されてカーメーカの自動車を組み立てる生産ライ
ンに搬送される方式とされていた。
【0009】生産ラインにおいては、自動車の本体ボデ
ィにエンジン3を装着した後、エンジン系ワイヤーハー
ネス4を結束するテープ等の補助部品を外し、その他の
インジェクタやエミッション系部品等のエンジン補器部
品に接続することにより組み付けられていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のハーネス形態にあっては、エンジン系ワイヤーハー
ネス4が単一にまとめられた形態とされているため、全
体重量がかさむと共に、エンジン3の側部や下部等の各
部位に接続されるコネクタ等の接続部がまとめられてつ
ながっているため、各コネクタ等の嵌合作業に際して、
取り扱いが不便であるという欠点があった。
【0011】特に、エンジンコントロールコンピュータ
9が車内6に配置されるため、防水のためのグロメット
11を装着する作業やダッシュパネル7を貫通させる作
業が、特に面倒で非常に組み付けにくい作業となってい
た。
【0012】そこで、本願出願人は、ひとつの提案例と
して、図19の如く、エンジンコントロールコンピュー
タ9を、エンジン3の例えばエンジンヘッドカバー上に
装着する構造を提案している(特願2000−1370
97号の出願)。かかる構造により、エンジンコントロ
ールコンピュータ9と点火系ハーネス4の一部をモジュ
ール化して、ひとまとめにエンジンに装着することがで
き、エンジンコントロールコンピュータ9とエンジン3
との間のハーネスの引き回しを簡素化することが可能で
ある他、組付性や軽量化および生産コスト低減が図れる
という利点がある。
【0013】そこで、この発明の課題は、エンジンコン
トロールコンピュータをエンジン側に設置する際に、イ
ンジェクタ等の機能部品とエンジンコントロールコンピ
ュータとの間の配線を簡素化し得る配線器具及びその製
造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、エンジンコントロールコンピ
ュータとエンジン部の所定の機能部品とを接続する配線
器具であって、本体と、前記本体内に設置された複数の
幹線と、前記本体内の前記幹線から当該本体の側方に取
り付けられる前記機能部品に向けて配置され、当該機能
部品に接続される複数のバスバーとを備え、前記各幹線
が互いに平行に配置された被覆電線であり、前記各バス
バーが、前記各幹線に対して直交に配置され、前記各幹
線がそれぞれ対応付けられた前記各バスバーに対して溶
接されるものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の配線器具であって、エンジンコントロールコンピュー
タをエアクリナー内に配置し、当該エアクリーナをエン
ジン部の近傍に配置した状態で、前記エンジンコントロ
ールコンピュータから前記エンジン部の所定の機能部品
に電流を供給するものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の配線器具であって、前記機能部品がイ
ンジェクターであるものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の配線器具であって、前記各
幹線の端部に、前記エンジンコントロールコンピュータ
のコネクタ用バスバーが溶接されるものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、エンジンコント
ロールコンピュータをエアクリナー内に配置し、当該エ
アクリーナをエンジン部の近傍に配置した状態で、前記
エンジンコントロールコンピュータから前記エンジン部
の所定の機能部品に電流を供給するための配線器具を製
造する製造方法であって、収納ケース内に、被覆電線か
らなる複数の幹線を互いに平行に配置する第一工程と、
前記機能部品に接続される複数のバスバーを、前記収納
ケースの前記各幹線から直交方向に向けて当該収納ケー
スの側方に突出して配置する第二工程と、互いに対応付
けられた前記各幹線と前記各バスバーとを溶接する第三
工程と、前記収納ケースの周囲をモールドして本体を形
成する第四工程とを備える。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の配線器具であって、前記第二工程において、前記各幹
線の端部に、互いに対応付けられた前記エンジンコント
ロールコンピュータのコネクタ用バスバーを配置し、前
記第三工程において、前記各幹線の端部と前記各コネク
タ用バスバーの端部とを溶接する。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の配線器具であって、前記機能部品がイ
ンジェクターである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一の実施の形態
に係る配線器具20を使用した制御モジュールの概要を
示す分解斜視図である。
【0022】この制御モジュールは、図1の如く、エン
ジンの例えばエンジンヘッドカバー上に、キャブレター
や燃料噴出装置に供給される空気を清浄化するエアクリ
ーナ21を一体的に装着し、このエアクリーナ21内
に、エンジンコントロールコンピュータ(EFI−EC
U)22を内蔵している。このエンジンコントロールコ
ンピュータ22から出力される電流は、内部配線材23
によりエアクリーナ21の外部に引き出されるようにな
っており、かかる電流がコネクタ24を介して配線器具
20に与えられ、さらにこの配線器具20を通じて図示
しないインジェクターへの電流出力が行われるものであ
る。
【0023】図2は配線器具20を示す外観斜視図、図
3は同じくその平面図、図4は同じくその側面図、図5
は同じくその底面図、図6は同じくその平面視断面図を
それぞれ示している。
【0024】この配線器具20は、図2〜図6の如く、
直方体状の収納ケース31を含む本体30の側部に、複
数(4個)のインジェクター本体に接続するためのイン
ジェクター取付部32a〜32dがほぼ等間隔に並んで
形成されるとともに、収納ケース31を含む本体30の
長手方向の一端部に、内部配線材23のコネクタ24に
接続するための端部コネクタ部33が形成されている。
【0025】本体30は、収納ケース31に幹線35a
〜35e、インジェクター中継端子38a〜38h及び
コネクタ中継端子39a〜39eが敷設された状態でモ
ールド成型がなされて形成されるもので、内部には、図
6及び図7の如く、複数の幹線35a〜35eがそれぞ
れ収納ケース31の長手方向に延びるようにして互いに
平行に敷設され、また各幹線35a〜35eからそれぞ
れ対応するインジェクター取付部32a〜32dに向け
て電流を引き出すため、当該各幹線35a〜35eの敷
設方向に直交して収納ケース31の幅方向に沿って複数
のインジェクター中継端子38a〜38hが敷設されて
いる。そして、各幹線35a〜35eの端部には、端部
コネクタ部33として配線材23のコネクタ24に接続
するためのコネクタ中継端子39a〜39eが接続され
ている。さらに、本体30と一体をなす収納ケース31
には、図8ないし図10の如く、各幹線35a〜35e
同士の位置ずれを防止して互いに非接触に保持するため
の仕切条36が形成されている。
【0026】各幹線35a〜35eは単芯被覆電線また
はエナメル線等の被覆電線が使用されている。このう
ち、第一幹線35aは、収納ケース31の一側端部で最
も端部コネクタ部33に近く配置される第一インジェク
ター取付部32aに対し、第一インジェクター中継端子
38aを通じて電流を引き回すためのものである。この
第一幹線35aの長さは、第一コネクタ中継端子39a
との溶接点P1(図7)から第一インジェクター中継端
子38aとの溶接点P6(図7)に至るまでの長さに設
定されている。また、第二幹線35bは、第一幹線35
aに対して仕切条36を介して非接触に平行配置されて
おり、第一インジェクター取付部32aに隣合って並設
された第二インジェクター取付部32bに対して第三イ
ンジェクター中継端子38cを通じて電流を引き回すた
めのものである。この第二幹線35bの長さは、端部の
第二コネクタ中継端子39bとの溶接点P2(図7)か
ら第三インジェクター中継端子38cとの溶接点P7
(図7)に至るまでの長さに設定されている。さらに、
第三幹線35cは、第二幹線35bに対して仕切条36
を介して非接触に平行配置されており、第二インジェク
ター取付部32bに隣合って並設された第三インジェク
ター取付部32cに対して第五インジェクター中継端子
38eを通じて電流を引き回すためのものである。この
第三幹線35cの長さは、端部の第三コネクタ中継端子
39cとの溶接点P3(図7)から第五インジェクター
中継端子38eとの溶接点P8(図7)に至るまでの長
さに設定されている。さらにまた、第四幹線35dは、
第三幹線35cに対して仕切条36を介して非接触に平
行配置されており、第三インジェクター取付部32cに
隣合って並設された第四インジェクター取付部32dに
対して第七インジェクター中継端子38gを通じて電流
を引き回すためのものである。この第四幹線35dの長
さは、端部の第四コネクタ中継端子39dとの溶接点P
4(図7)から第七インジェクター中継端子38gとの
溶接点P9(図7)に至るまでの長さに設定されてい
る。そして、第五幹線35eは、第四幹線35dに対し
て仕切条36を介して非接触に平行配置されて収納ケー
ス31の他側端部に配置されており、各インジェクター
取付部32a〜32dに対して第二、第四、第六及び第
八インジェクター中継端子38b,38d,38f,3
8hを通じて電流を引き回すためのものである。この第
五幹線35eの長さは、端部の第五コネクタ中継端子3
9eとの溶接点P5(図7)から第八インジェクター中
継端子38hとの溶接点P13(図7)に至るまでの長
さに設定されている。
【0027】インジェクター中継端子38a〜38h
は、幹線35a〜35eに流れる電流を当該幹線35a
〜35eに対して直交方向に引き出してインジェクター
取付部32a〜32dに与えるものであり、各インジェ
クター中継端子38a〜38hは、図11及び図12に
示したように互いに同一形状及び同一寸法の側面視L字
型のバスバーが使用されている。即ち、各インジェクタ
ー中継端子38a〜38hは、図11ないし図13の如
く、各幹線35a〜35eに接続して当該幹線35a〜
35eに対して直交方向に電流を取り出すための長片4
1と、この長片41の一端部から直交方向(下方向)に
延設されてインジェクター取付部32a〜32dのコネ
クタハウジング40内でインジェクターに係合接続する
ための短片42とが一体的に折曲形成されて同一形状の
部材として形成されている。
【0028】このうち、第一インジェクター中継端子3
8aは、その長片41の中間部(図7中の点P6参照)
において第一幹線35aのほぼ先端部に溶接され、第二
インジェクター中継端子38bは、その長片41のほぼ
先端部(図7中の点P10参照)において第五幹線35
eの中間部に溶接され、第三インジェクター中継端子3
8cは、その長片41の中間部(図7中の点P7参照)
において第二幹線35bのほぼ先端部に溶接され、第四
インジェクター中継端子38dは、その長片41のほぼ
先端部(図7中の点P11参照)において第五幹線35
eの中間部に溶接され、第五インジェクター中継端子3
8eは、その長片41の中間部(図7中の点P8参照)
において第三幹線35cのほぼ先端部に溶接され、第六
インジェクター中継端子38fは、その長片41のほぼ
先端部(図7中の点P12参照)において第五幹線35
eの中間部に溶接され、第七インジェクター中継端子3
8gは、その長片41の中間部(図7中の点P9参照)
において第四幹線35dのほぼ先端部に溶接され、第八
インジェクター中継端子38hは、その長片41のほぼ
先端部(図7中の点P13参照)において第五幹線35
eのほぼ先端部に溶接される。尚、図7に示したように
各幹線35a〜35eと各インジェクター中継端子38
a〜38hとを配置する場合、各幹線35a〜35eと
各インジェクター中継端子38a〜38hとが交差する
ことになるが、幹線35a〜35eを被覆電線で構成し
ているため、溶接点P6〜P13を除いて各幹線35a
〜35eと各インジェクター中継端子38a〜38hと
が短絡することはない。
【0029】さらに、各幹線35a〜35eの端部(図
7中の点P1〜P5参照)は、それぞれ対応するコネク
タ中継端子39a〜39eの端部に溶接されている。図
14はコネクタ部33側から見た配線器具20の正面図
である。コネクタ部33内にはコネクタ中継端子39a
〜39eが並列されており、これらのコネクタ中継端子
39a〜39eが配線材23側のコネクタ24に接続さ
れることになる。
【0030】そして、収納ケース31のそれぞれの溶接
点P1〜P13に対応する位置には、図8及び図10の
如く、各幹線35a〜35eと各インジェクター中継端
子38a〜38hとを溶接するための加熱治具挿入用の
溶接用孔44と、各幹線35a〜35eとコネクタ中継
端子39a〜39eとを溶接するための加熱治具挿入用
の溶接用孔45とが穿設されている。尚、図8におい
て、各溶接用孔44を円孔とし各溶接用孔45を角孔と
しているが、どのような形状に形成しても差し支えな
い。
【0031】尚、図1において、符号51はエアクリー
ナ本体のアッパケース、符号52は同じくロアケース、
符号53はエンジンのヘッドカバー、符号54はフィル
タ、符号55は吸気管、符号56はインテークマニュホ
ールドに連通される排気管、符号57は室内系及びエミ
ッション系等のワイヤーハーネス、符号58はワイヤー
ハーネス側コネクタ、符号59は制御モジュール側コネ
クタ、符号60はエアフロメータ、符号61はイグニッ
ションコイルをそれぞれ示している。
【0032】上記構成の配線器具20の製造方法を説明
する。
【0033】まず、図15中のステップS1において、
収納ケース31内に被覆単芯線またはエナメル線等の被
覆電線からなる幹線35a〜35eを自動布線機により
自動布線して配線し収納する。
【0034】次に、ステップS2において、収納ケース
31の各溶接用孔44に加熱治具を挿入して各幹線35
a〜35eとバスバーとしての各インジェクター中継端
子38a〜38hとをスプライス溶接(図7中の点P6
〜P13参照)するとともに、各溶接用孔45に加熱治
具を挿入して各幹線35a〜35eとバスバーとしての
各コネクタ中継端子39a〜39eとをスプライス溶接
(図7中の点P1〜P5参照)する。
【0035】この際、各幹線35a〜35eと各インジ
ェクター中継端子38a〜38hとが溶接点P6〜P1
3以外の箇所においても交差することになるが、幹線3
5a〜35eを被覆電線で構成しているため、これらの
交差箇所において各幹線35a〜35eと各インジェク
ター中継端子38a〜38hとが短絡することはない。
【0036】かかる状態で、ステップS3において、収
納ケース31の上部を1次成型モールドし、防水化を図
る。
【0037】続くステップS4において、更に全体を2
次成型モールドして本体30を形成する。そして、ステ
ップS5においてインジェクター取付部32a〜32d
のコネクタハウジング40を取り付けるとともに、コネ
クタ部33のコネクタハウジングを取り付けて、配線器
具20が完成する。
【0038】このように、収納ケース31内で同一形状
及び同一寸法のバスバーとしてのインジェクター取付部
32a〜32dを幹線35a〜35eに溶接してから、
本体30を成型形成して配線器具20を形成しているの
で、極めて容易に配線器具20を製造することができ
る。
【0039】また、かかる配線器具20のコネクタ部3
3を、制御モジュールのエアクリーナ21から引き出さ
れた配線材23のコネクタ24に接続し、また各インジ
ェクター取付部32a〜32dにインジェクターを取り
付けて接続するだけで、インジェクターと制御モジュー
ルとの配線を行うことができるので、極めて簡素な配線
で接続作業を極めて容易に行うことができる。このた
め、例えば図16または図17のように、制御モジュー
ルのエンジンコントロールコンピュータ(EFI−EC
U)22にインジェクターを接続する場合に、この実施
の形態の配線器具20を介在させれば容易に配線を行う
ことができるとともに、エンジン周りの配線の簡素化を
図ることができる。尚、図16または図17中の符号4
9はイグニッションコイル用の配線を示している。
【0040】尚、上記の実施の形態では、コネクタ中継
端子39a〜39eとしてのバスバーを幹線35a〜3
5eの端部に溶接していたが、幹線35a〜35eをそ
のままコネクタ部33に延設して制御モジュール側のコ
ネクタ24に接続するようにしてもよい。
【0041】また、図17のように、イグニッションコ
イル用の配線49をエンジンコントロールコンピュータ
(EFI−ECU)22に対して着脱自在に構成する場
合、このイグニッションコイル用の配線49について上
記実施の形態の配線器具20の構成を適用しても差し支
えない。
【0042】
【発明の効果】請求項1及び請求項5に記載の発明によ
れば、各幹線と各バスバーとを直交方向に交差させて溶
接しているので、幹線の配置ピッチに拘ることなく、各
バスバーの設置位置を機能部品の取付位置に容易に対応
付けることができる。この場合に、幹線を被覆電線で構
成しているので、所望の溶接点を除いて幹線とバスバー
とが短絡するのを防止できる。
【0043】この場合、請求項2及び請求項5のよう
に、エンジンコントロールコンピュータをエアクリーナ
内に収納してエンジン部の近傍に配置した場合に、複数
の幹線と、各機能部品の取付位置に対応したバスバーと
を溶接し、これらを本体内にパッケージ化して集積して
いるので、例えば請求項3及び請求項7のようなインジ
ェクターとしての機能部品とエンジンコントロールコン
ピュータを接続する際、この配線器具を用いるだけで、
直接に被覆電線を個別に接続するのに比べて、容易に配
線作業を行うことができる。
【0044】請求項4及び請求項6に記載の発明によれ
ば、エンジンコントロールコンピュータに接続するため
のコネクタ用バスバーを幹線の端部に溶接しているの
で、エンジンコントロールコンピュータ側のコネクタと
の接続が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る配線器具が使
用された制御モジュールを示す分解斜視図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を示
す斜視図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を示
す平面図である。
【図4】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を示
す側面図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を示
す底面図である。
【図6】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を示
す平面視断面図である。
【図7】収納ケース内で平型バスバー、単芯線及びエナ
メル線が配設された状態を示す平面視断面図である。
【図8】収納ケースを示す平面視断面図である。
【図9】収納ケースを示す断面図である。
【図10】収納ケースに幹線及びインジェクター中継端
子が布線された状態を示す断面図である。
【図11】インジェクター中継端子を示す側面図であ
る。
【図12】インジェクター中継端子を示す平面図であ
る。
【図13】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を
示す断面図である。
【図14】この発明の一の実施の形態に係る配線器具を
コネクタ部側から見た正面図である。
【図15】この発明の一の実施の形態に係る配線器具の
製造方法を示すフローチャートである。
【図16】配線器具の接続形態の一例を示す模式図であ
る。
【図17】配線器具の接続形態の一例を示す模式図であ
る。
【図18】従来の自動車における配線形態を示す模式図
である。
【図19】自動車における配線形態の提案例を示す模式
図である。
【符号の説明】
20 配線器具 21 エアクリーナ 22 エンジンコントロールコンピュータ 23 内部配線材 24 コネクタ 30 本体 31 収納ケース 32a〜32d インジェクター取付部 33 コネクタ部 35a〜35e 幹線 36 仕切条 38a〜38h インジェクター中継端子 39a〜39e コネクタ中継端子 40 コネクタハウジング 41 長片 42 短片 44,45 溶接用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 隆男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 谷川 文祥 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 牟田 淳治 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5G361 BA03 BB01 BC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンコントロールコンピュータとエ
    ンジン部の所定の機能部品とを接続する配線器具であっ
    て、 本体と、 前記本体内に設置された複数の幹線と、 前記本体内の前記幹線から当該本体の側方に取り付けら
    れる前記機能部品に向けて配置され、当該機能部品に接
    続される複数のバスバーとを備え、 前記各幹線が互いに平行に配置された被覆電線であり、 前記各バスバーが、前記各幹線に対して直交に配置さ
    れ、 前記各幹線がそれぞれ対応付けられた前記各バスバーに
    対して溶接されることを特徴とする配線器具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配線器具であって、 エンジンコントロールコンピュータをエアクリナー内に
    配置し、当該エアクリーナをエンジン部の近傍に配置し
    た状態で、前記エンジンコントロールコンピュータから
    前記エンジン部の所定の機能部品に電流を供給する配線
    器具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の配線器
    具であって、 前記機能部品がインジェクターである配線器具。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の配線器具であって、 前記各幹線の端部に、前記エンジンコントロールコンピ
    ュータのコネクタ用バスバーが溶接されることを特徴と
    する配線器具。
  5. 【請求項5】 エンジンコントロールコンピュータをエ
    アクリナー内に配置し、当該エアクリーナをエンジン部
    の近傍に配置した状態で、前記エンジンコントロールコ
    ンピュータから前記エンジン部の所定の機能部品に電流
    を供給するための配線器具を製造する製造方法であっ
    て、 収納ケース内に、被覆電線からなる複数の幹線を互いに
    平行に配置する第一工程と、 前記機能部品に接続される複数のバスバーを、前記収納
    ケースの前記各幹線から直交方向に向けて当該収納ケー
    スの側方に突出して配置する第二工程と、 互いに対応付けられた前記各幹線と前記各バスバーとを
    溶接する第三工程と、 前記収納ケースの周囲をモールドして本体を形成する第
    四工程とを備える配線器具の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の配線器具であって、 前記第二工程において、前記各幹線の端部に、互いに対
    応付けられた前記エンジンコントロールコンピュータの
    コネクタ用バスバーを配置し、 前記第三工程において、前記各幹線の端部と前記各コネ
    クタ用バスバーの端部とを溶接することを特徴とする配
    線器具の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の配線器
    具であって、 前記機能部品がインジェクターである配線器具の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022097A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Yazaki Corp 電子部品内蔵ユニット
JP2018002088A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 矢崎総業株式会社 車両用サイドミラーの電気接続構造、車両用サイドミラーの駆動装置及び車両用サイドミラー

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