JP2002120152A - 半導体チップ、半導体ウェハ、半導体デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

半導体チップ、半導体ウェハ、半導体デバイスおよびその製造方法

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JP2002120152A JP2001197699A JP2001197699A JP2002120152A JP 2002120152 A JP2002120152 A JP 2002120152A JP 2001197699 A JP2001197699 A JP 2001197699A JP 2001197699 A JP2001197699 A JP 2001197699A JP 2002120152 A JP2002120152 A JP 2002120152A
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Takashi Murayama
任 村山
Masao Mitani
正男 三谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】凹部(貫通孔を含む)の加工端部に欠けやひび
割れ等の欠陥を発生することなく、サンドブラスト法に
より、半導体基板に凹部を形成する。 【解決手段】少なくとも2つの半導体チップが形成され
た半導体ウェハにおいて、各々の半導体チップの凹部
(貫通孔を含む)を形成すべき領域の中央部近傍の領域
を除く、外周部の内側および外側の所定範囲の領域の半
導体基板12上に少なくとも被覆された金属膜32を形
成し、各々の半導体チップの凹部を形成すべき領域を除
いて、金属膜32を含む半導体ウェハの全面をマスク
し、サンドブラスト法により、半導体ウェハ上に形成さ
れた各々の半導体チップに凹部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンドブラスト法
により、半導体基板に凹部(貫通孔を含む)が形成され
た半導体チップ、半導体ウェハ、半導体デバイスおよび
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、サーマルインクジェットプリン
タの記録ヘッドは、シリコン基板等の半導体基板上に駆
動回路を形成し、その上にヒータ(発熱抵抗体)材料を
積層し、さらにヒータの上に画素毎のインク室となるキ
ャビティおよびインクの吐出口となるオリフィスノズル
を形成することにより製造される。また、インクの供給
は、シリコン基板の裏側面から行うことになるため、シ
リコン基板を貫通するインク供給孔(貫通孔)が形成さ
れる。
【0003】ここで、上述するインク供給孔は、開孔速
度の観点から、サンドブラスト法により、シリコン基板
の表側面および裏側面から形成するのが一般的である。
サンドブラスト法では、よく知られているように、掘削
しようとする領域以外の領域をマスクし、例えば半導体
ウェハ状態の半導体デバイスにアルミナ等の小径の粒子
を所定速度で吹き付けることにより、シリコン基板およ
びその上の構造物を機械的に削り取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、サンドブラス
ト法により、シリコン基板に凹部(貫通孔を含む)を形
成する必要のある半導体デバイスでは、チッピングによ
り、凹部の加工端部に欠けやひび割れ等の欠陥が発生し
やすいという問題があった。チッピングとは、凹部を形
成される領域のシリコンが削り取られる際に、サンドブ
ラスト用の粒子が衝突した部分だけでなく、凹部の外周
部よりも外側の領域の削り取られたくないシリコンまで
一緒に削り取られてしまう現象である。
【0005】本発明の目的は、前記従来技術に基づく問
題点を解消し、凹部(貫通孔を含む)の加工端部に欠け
やひび割れ等の欠陥を発生することなく、サンドブラス
ト法により、半導体基板に凹部が形成された半導体チッ
プ、半導体ウェハ、半導体デバイスおよびその製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも2つの半導体チップが形成さ
れた半導体ウェハにおいて、各々の前記半導体チップの
少なくとも凹部を形成すべき領域の中央部近傍の領域を
除く、外周部の内側および外側の所定範囲の領域の半導
体基板上に被覆された金属膜を形成し、各々の前記半導
体チップの前記凹部を形成すべき領域を除いて、前記金
属膜を含む前記半導体ウェハの全面をマスクし、サンド
ブラスト法により、前記半導体ウェハ上に形成された各
々の前記半導体チップに前記凹部を形成することを特徴
とする半導体デバイスの製造方法を提供するものであ
る。
【0007】ここで、前記金属膜の上に、前記マスクす
る材料との密着性を向上させるための保護膜を形成する
のが好ましい。また、前記金属膜の膜厚は5μm〜0.
05μmの範囲であるのが好ましい。
【0008】また、前記半導体基板の表側面上に前記金
属膜を形成し、前記半導体基板の表側面から前記凹部を
形成する、前記半導体基板の裏側面上に前記金属膜を形
成し、前記半導体基板の裏側面から前記凹部を形成す
る、もしくは、前記半導体基板の表側面上および裏側面
上の両方に前記金属膜を形成し、前記半導体基板の表側
面および裏側面から前記凹部を形成するのが好ましい。
【0009】また、前記半導体チップは、サーマルイン
クジェットプリンタの記録ヘッドであるのが好ましい。
【0010】また、本発明は、少なくとも2つの半導体
チップが形成された半導体ウェハにおいて、各々の前記
半導体チップの少なくとも凹部を形成すべき領域の中央
部近傍の領域を除く、外周部の内側および外側の所定範
囲の領域の半導体基板上に被覆された金属膜を形成し、
各々の前記半導体チップの前記凹部を形成すべき領域を
除いて、前記金属膜を含む前記半導体ウェハの全面をマ
スクし、サンドブラスト法により、前記半導体ウェハ上
に形成された各々の前記半導体チップに前記凹部を形成
した後、前記金属膜の一部ないしは全部を取り除いた状
態で以後の半導体製造工程を続行して製造されているこ
とを特徴とする半導体デバイスを提供する。
【0011】また、本発明は、少なくとも1つの凹部が
形成され、この凹部の外周部の外側の所定範囲の領域の
半導体基板上に被覆され、かつ、前記凹部の外周部の端
面が露出された金属膜を備えていることを特徴とする半
導体チップ、および、この半導体チップが少なくとも2
つ形成されていることを特徴とする半導体ウェハを提供
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の半導体チップ、半導体ウェ
ハ、半導体デバイスおよびその製造方法を詳細に説明す
る。
【0013】図1は、本発明に係るサーマルインクジェ
ットプリンタの記録ヘッドの一実施例の断面図である。
同図は、本発明の半導体デバイスの製造方法を適用し、
半導体製造技術を利用して製作された本発明の半導体デ
バイス10であって、まず、シリコン基板等の半導体基
板12の図中中央部に、ノズルにインクを供給するイン
ク溝14が、シリコン基板12の表面を掘り下げるよう
にして、同図紙面に対して垂直方向に延在するように形
成されている。
【0014】このインク溝14には、インク溝14にイ
ンクを供給するために、シリコン基板12の裏面とイン
ク溝14とを連通する複数個のインク供給孔(貫通孔)
16が、インク溝14の延在方向に所定の間隔で開孔さ
れている。なお、支持フレーム18は、シリコン基板1
2を配置するための支持部材であり、この支持フレーム
18には、インク供給孔16を介してシリコン基板12
の表側面に形成されたインク溝14にインクタンク(図
示省略)から供給されたインクを供給するインク溝20
が形成されている。
【0015】また、インク溝14を挟んで図中左右対称
の位置に、インク溝14に沿って複数個のノズル22が
等間隔で交互に配置された2列のノズル列を備えてい
る。個々のノズル(オリフィス)22は中空円形状で、
シリコン基板12の上に積層されたポリイミド等からな
るオリフィスプレート24に形成されている。ノズル列
は、例えば360npi(ノズル/インチ)の場合には
1列当り約71μmのピッチでノズル22が紙面と垂直
方向に配置され、2列で合計720npiの解像度を実
現可能である。
【0016】シリコン基板12の上部で、かつノズル列
の下部には、個々のノズル22からのインクの吐出を制
御する発熱抵抗体(図示省略)が形成されている。ま
た、インク溝14を中心として、ノズル列よりも外側の
シリコン基板12の表面には、個々の発熱抵抗体を駆動
する駆動回路26が形成され、シリコン基板12の表面
とオリフィスプレート24との間には、インク溝14か
ら各ノズル22にインクを供給するインク流路を形成す
る隔壁28が形成されている。
【0017】インクは、インクタンクから、支持フレー
ム18のインク溝20を通り、シリコン基板12に開孔
されたインク供給孔16を介してシリコン基板12の表
面のインク溝14に供給され、隔壁28によって形成さ
れたインク流路を介して、インク溝14の両側に形成さ
れたノズル列に分配される。そして、駆動回路26によ
り、画像データに応じて個々の発熱抵抗体のオンオフが
制御され、これに対応するノズル22から所定量のイン
クが吐出される。
【0018】以下、図2および図3を参照して、本発明
の半導体デバイスの製造方法について説明する。
【0019】図2(a)〜(c)は、本発明の半導体デ
バイスの製造工程を表す一実施例の断面概念図である。
同図は、図1に示すサーマルインクジェットプリンタの
記録ヘッドの、シリコン基板の表側面から掘削する場合
の製造工程を表す模式的な断面図である。シリコン基板
12の中央部に示すブラスト領域が、サンドブラスト法
により開孔されてインク供給孔となる部分である。
【0020】図2(a)は、シリコン基板上に駆動回路
が形成された後の半導体デバイスの状態を表す。ここ
で、シリコン基板12の表側面にはシリコン酸化膜30
が形成され、駆動回路26は、インク供給孔となるブラ
スト領域の左右の領域に形成されている。なお、同図に
は、説明を容易にするために、インク供給孔となる1つ
のブラスト領域のみを示しているが、基本的に、サンド
ブラストは、半導体ウェハ状態の半導体デバイスに対し
て行われる。
【0021】本発明の半導体デバイスの製造方法に従
い、まず、図2(a)に示す半導体デバイスにおいて、
同図(b)に示すように、ブラスト領域の外周部近傍の
シリコン基板12の上に金属膜32を被覆し、その後、
フォトリソグラフィー技術により、フォトレジスト(マ
スク材料)を用いてマスクパターン34を形成する。な
お、金属膜32は、ブラスト領域の中央部近傍の領域を
被覆せず、ブラスト領域の外周部に沿ってドーナツ形状
に被覆する。
【0022】金属膜32は、特に制限があるわけではな
く、例えばAl,W,Ni,Ti,Mo,Ta,Pt等
の、通常の半導体製造プロセスで用いられる金属または
その合金を使用するのが好ましい。また、金属膜32
は、インク供給孔となるブラスト領域の外周部近傍、す
なわち、ブラスト領域の中央部近傍の領域を除く、外周
部の内側および外側の所定範囲の領域を被覆してあれば
よく、その被覆範囲は、金属膜32の材料や材質等を考
慮して適宜決定すればよい。
【0023】なお、金属膜32の膜厚は、同じくその材
料や材質を考慮して5μm〜0.05μmの範囲である
のが好ましい。金属膜32の膜厚が、0.05μmより
も薄い場合、材料によっては膜が十分に被覆されない部
分が生じる可能性があるので、その膜厚は0.05μm
以上であるのが好ましい。また、ブラスト領域の外周部
よりも内側の領域に被覆された金属膜32は、サンドブ
ラストの研磨効率を低下させないように5μmよりも薄
い方が好ましい。
【0024】一方、マスクパターン34は、サンドブラ
スト法により開孔されるブラスト領域以外の領域全てを
被覆する。なお、金属膜32とマスクパターン34との
密着性を向上させるために、金属膜32上に0.1μm
以下の薄い保護膜を被覆してもよい。0.1μm以下の
保護膜であれば、サンドブラスト時に即座に削り取ら
れ、金属膜32の表面は即座に露出されるため、金属膜
32の効果は保護膜の有無に係わらず同じである。
【0025】ここで、図3に、本発明を適用して製造さ
れる半導体デバイスのブラスト領域周辺を表す一実施例
の平面概念図を示す。同図に示すように、中央部の網点
部がインク供給孔となるブラスト領域、このブラスト領
域の外周部に沿って、その内側および外側の所定範囲の
領域の斜線部が、金属膜32が被覆される領域である。
また、マスクパターン34は、ブラスト領域以外の領
域、すなわち、中央部の網点部を除く領域に被覆され
る。
【0026】続いて、サンドブラスト法により、表側面
からブラスト領域のシリコン基板12を開孔して、図2
(c)に示すように、シリコン基板12の表裏を貫通す
るインク供給孔16を形成する。ここで、本発明の半導
体デバイスの製造方法であれば、サンドブラスト時にチ
ッピングの発生を抑制しながら、半導体ウェハ上に形成
された各々の半導体チップに、シリコン基板12の表裏
を貫通するインク供給孔16を開孔することができる。
【0027】すなわち、ブラスト領域には、アルミナ等
の小径の粒子が所定速度で吹き付けられ、シリコン基板
12は徐々に削り取られる。この時、ブラスト領域の外
周部近傍は延性のある金属膜32によって保護されてい
るため、チッピングにより、インク供給孔16の外周部
に欠けやひび割れ等の欠陥が発生するのを低減すること
ができる。なお、マスクパターン34で被覆された領域
は、フォトレジストにより遮蔽されるため何ら削り取ら
れることはない。
【0028】また、サンドブラスト時に、図2(b)に
示すブラスト領域の内側の領域に被覆された金属膜32
も一緒に削り取られ、同図(c)に示すような状態にな
る。同図(c)は、フォトレジストのマスクパターンを
取り除いた後の状態を表す。従って、インク供給孔16
が開孔され、マスクパターン34が取り除かれた直後の
金属膜32は、インク供給孔16の外周部よりも外側の
シリコン基板12上にのみ存在し、インク供給孔16の
外周部の金属膜32の端面は露出される。
【0029】また、本発明の半導体デバイスの製造方法
では、ブラスト領域の外周部に沿ってドーナツ形状に金
属膜32を被覆するため、サンドブラストにより削り取
られる金属膜32は、ブラスト領域の全面に金属膜32
を被覆した場合と比べてはるかに少なく、使用済のサン
ドを再生利用する際に、サンドと金属との分離が容易で
あるという利点がある。また、金属膜32が少ない分だ
けサンドブラストが容易であり、サンドブラストの効率
がよいという利点がある。
【0030】前述のようにしてインク供給孔16を開孔
した後、マスクパターン40を取り除き、以後の半導体
製造工程を続行する。なお、シリコン基板12上に被覆
された金属膜32の一部ないしは全部を取り除いても良
いし、逆に、金属膜32の全てをそのままの状態で残し
て以後の半導体製造工程を続行してもよい。本発明の半
導体デバイスの製造方法は、基本的に以上のようなもの
である。
【0031】なお、半導体基板の掘削は、サンドブラス
ト法により、半導体基板の一方の側の面、すなわち、表
側面または裏側面のどちらかから開孔してもよいし、半
導体基板の一方の側の面から途中まで開孔し、続いて他
方の側の面から完全に開孔するようにしてもよい。従っ
て、金属膜は、半導体ウェハの表側面に形成してもよい
し、逆に、裏側面に形成してもよいし、あるいは、両面
に形成してもよい。また、凹部の形状やその個数等も何
ら限定されない。
【0032】また、本発明は、モノクロおよびカラーの
違いを問わず、上記実施例のように、半導体デバイスを
利用するサーマルインクジェットプリンタ用の記録ヘッ
ドに適用可能である。この場合、トップシュータ型(フ
ェイスインクジェット)、サイドシュータ型(エッジイ
ンクジェット)等の従来公知の各種の記録ヘッド構造は
いずれも利用可能である。また、ノズル列は何列として
もよいし、その記録素子数にも何ら制限はない。
【0033】また、本発明は、サーマルインクジェット
プリンタの記録ヘッドに限定されず、サンドブラスト法
により、半導体基板に凹部(貫通孔を含む)を形成する
必要がある半導体デバイスには同じように適用可能であ
る。また、本発明の半導体デバイスは、半導体ウェハま
たは半導体チップの状態の半導体装置を意味する。ま
た、半導体チップは、パッケージ封止されている状態、
または、されていない状態のどちらでもよい。
【0034】以上、本発明の半導体チップ、半導体ウェ
ハ、半導体デバイスおよびその製造方法について詳細に
説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更を
してもよいのはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明は、半
導体チップの凹部(貫通孔を含む)を形成すべき領域の
中央部近傍の領域を除く、外周部近傍の所定範囲の領域
の半導体基板上に金属膜を被覆し、サンドブラスト法に
より、半導体ウェハ上に形成された各々の半導体チップ
に凹部を形成するようにしたものである。本発明によれ
ば、凹部を形成すべき領域の外周部に沿って延性のある
金属膜を被覆するため、サンドブラスト時のチッピング
の発生を低減し、サンドブラスト法により、凹部の加工
端部に欠けやひび割れ等の欠陥を発生することなく凹部
を形成することができ、半導体デバイスの製造歩留りの
向上を図れるという効果がある。また、本発明によれ
ば、サンドブラスト用のマスク材料が弱い場合であって
も、金属膜が下地回路を保護するための保護膜としても
作用するため、同じく半導体デバイスの製造歩留りを向
上させることができるという利点がある。また、本発明
によれば、金属膜が、凹部を形成すべき領域の中央部に
は被覆されないため、サンドブラストの効率に与える影
響はほとんどないし、サンドの再生利用時にも、サンド
への金属の混入量が少なく分離作業が容易であるという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサーマルインクジェットプリン
タの記録ヘッドの一実施例の断面図である。
【図2】 (a)〜(c)は、本発明の半導体デバイス
の製造工程を表す一実施例の断面概念図である。
【図3】 本発明を適用して製造される半導体デバイス
のブラスト領域周辺を表す一実施例の平面概念図であ
る。
【符号の説明】
10 半導体デバイス 12 半導体基板(シリコン基板) 14,20 インク溝 16 インク供給孔 18 支持フレーム 22 ノズル 24 オリフィスプレート 26 駆動回路 28 隔壁 30 シリコン酸化膜 32 金属膜 34 マスクパターン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの半導体チップが形成され
    た半導体ウェハにおいて、 各々の前記半導体チップの少なくとも凹部を形成すべき
    領域の中央部近傍の領域を除く、外周部の内側および外
    側の所定範囲の領域の半導体基板上に被覆された金属膜
    を形成し、 各々の前記半導体チップの前記凹部を形成すべき領域を
    除いて、前記金属膜を含む前記半導体ウェハの全面をマ
    スクし、 サンドブラスト法により、前記半導体ウェハ上に形成さ
    れた各々の前記半導体チップに前記凹部を形成すること
    を特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  2. 【請求項2】前記金属膜の上に、前記マスクする材料と
    の密着性を向上させるための保護膜を形成することを特
    徴とする請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】前記金属膜の膜厚は5μm〜0.05μm
    の範囲である請求項1または2に記載の半導体デバイス
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記半導体基板の表側面上に前記金属膜を
    形成し、前記半導体基板の表側面から前記凹部を形成す
    る、 前記半導体基板の裏側面上に前記金属膜を形成し、前記
    半導体基板の裏側面から前記凹部を形成する、もしく
    は、 前記半導体基板の表側面上および裏側面上の両方に前記
    金属膜を形成し、前記半導体基板の表側面および裏側面
    から前記凹部を形成することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】前記半導体チップは、サーマルインクジェ
    ットプリンタの記録ヘッドである請求項1〜4のいずれ
    かに記載の半導体デバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】少なくとも2つの半導体チップが形成され
    た半導体ウェハにおいて、 各々の前記半導体チップの少なくとも凹部を形成すべき
    領域の中央部近傍の領域を除く、外周部の内側および外
    側の所定範囲の領域の半導体基板上に被覆された金属膜
    を形成し、 各々の前記半導体チップの前記凹部を形成すべき領域を
    除いて、前記金属膜を含む前記半導体ウェハの全面をマ
    スクし、 サンドブラスト法により、前記半導体ウェハ上に形成さ
    れた各々の前記半導体チップに前記凹部を形成した後、 前記金属膜の一部ないしは全部を取り除いた状態で以後
    の半導体製造工程を続行して製造されていることを特徴
    とする半導体デバイス。
  7. 【請求項7】少なくとも1つの凹部が形成され、この凹
    部の外周部の外側の所定範囲の領域の半導体基板上に被
    覆され、かつ、前記凹部の外周部の端面が露出された金
    属膜を備えていることを特徴とする半導体チップ。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の半導体チップが少なくと
    も2つ形成されていることを特徴とする半導体ウェハ。
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