JP2002119658A - 遊技機の製造方法とその装置 - Google Patents

遊技機の製造方法とその装置

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JP2002119658A JP2000315490A JP2000315490A JP2002119658A JP 2002119658 A JP2002119658 A JP 2002119658A JP 2000315490 A JP2000315490 A JP 2000315490A JP 2000315490 A JP2000315490 A JP 2000315490A JP 2002119658 A JP2002119658 A JP 2002119658A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の包装工程の簡略化や包装に伴う労力
低減並びに省人化を図ることを目的とする。 【解決手段】 シート体TSはシート拡張ロッド96
L、96Rで拡張されたまま降下し、パチンコ機Pは保
持台42と共に上昇する。この相対移動により、パチン
コ機Pは、拡張したシート体TSの内部に収容される。
その後、パチンコ機Pは、把持プレート80L、80R
で把持され、保持台42から離される。これにより、パ
チンコ機Pは、シート体TSに収容された状態のまま、
シート体TS共に把持され、その下端をフリー状態とす
る。こうしてフリーとされたパチンコ機下端に、溶着ユ
ニット101、102が入り込み、シート体端部TSE
を接着(熱溶着)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロ
ットルマシン等の遊技機を製造する工程として遊技機を
筒状シートで覆う工程を有する製造方法とその装置であ
っ遊技機の製造方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機を製造する上で、遊技機はその出
荷前に筒状シートで覆われ、この筒状シートにより、荷
積み・荷下ろしの際や搬送中における汚れ防止が図られ
ていた。筒状シートによる覆いは全数の遊技機に対して
必要であることから、特開平10−1104号公報で
は、遊技機をその上方から筒状シートで覆う工程を自動
化した装置が提案されている。この装置によれば、遊技
機を上縁と両側縁の三方が封止された袋で覆う工程の自
動化を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報で提案された従来の装置では、次のような問題点が指
摘されるに至った。三方封止の袋を遊技機にその上方か
ら被せる都合上、遊技機下端では、袋が開口したままと
なる。よって、この開口部を折り畳んだりしないと、遊
技機をその全方向で覆うことができなかった。そして、
開口部の折り畳みが不十分なままであると、折り畳み不
良部分が荷積み・荷下ろし等の遊技機取扱の際に邪魔に
なり、作業が繁雑であった。また、近年では、遊技機に
遊技性向上のために多くの電子機器が搭載されるように
なったことから、防塵のため、開口部の折り畳みをより
入念に行う必要もあり、多大な労力が必要であった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、包装工程の簡略化や包装に伴う労力低減並びに省
人化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の遊
技機の製造方法は、パチンコ機やスロットルマシン等の
遊技機を製造する製造方法であって、遊技機を筒状シー
トで覆う包装ステーションの包装位置における保持ユニ
ットに遊戯機器パーツ組み付け済みの遊技機を搬送し、
前記保持ユニットに前記遊技機を保持させる工程(a)
と、切断後に前記筒状シートとなる長尺状のシート体を
長手方向を送り出し方向として前記包装位置の側に送り
出し、該送り出し先端側のシート体端部が前記搬送され
た遊技機に対して対向するよう前記シート体を保持する
工程(b)と、前記保持されたシート体を前記シート体
端部の側から膨らませた後に、その膨らみを維持する工
程(c)と、前記膨らんだシート体と前記遊技機を相対
移動させ、前記シート体端部が前記遊技機の端部より外
側に位置するよう前記遊技機を前記膨らんだシート体の
内部に収容する工程(d)と、前記保持ユニットによる
遊技機保持を解除すると共に、前記遊技機の端部より外
側に位置するようにされた前記シート体端部の接着が可
能な状況となるよう、前記遊技機を前記収容状態のまま
前記シート体と共に保持する工程(e)と、前記遊技機
が前記収容状態のまま保持されている間において、前記
シート体を前記シート体端部の側で前記シート体の幅方
向の少なくとも一部領域で接着する工程(f)と、前記
遊技機を挟んで前記シート体端部と対向する側で前記シ
ート体を前記シート体の幅方向の少なくとも一部領域で
接着する工程(g)と、前記遊技機を挟んで前記シート
体端部と対向する側で前記シート体を接着する接着動作
に伴って、該接着済みのシート体を、シート体長手方向
に沿って前記接着箇所より上流側で切断する工程(h)
と、前記収容状態のまま保持されている前記遊技機を前
記シート体と共に前記保持ユニットに復帰保持して前記
収容状態のままの保持を解除し、該復帰保持された遊技
機を前記包装ステーションから搬出する工程(i)とを
備えることを特徴とする。
【0006】また、かかる課題の少なくとも一部を解決
するため、本発明の遊技機の製造装置は、パチンコ機や
スロットルマシン等の遊技機を筒状シートで覆う装置で
あって、遊戯機器パーツ組み付け済みの遊技機を筒状シ
ートで覆うために前記遊技機を待機させる包装位置を備
え、該包装位置に搬送された遊技機を保持する保持ユニ
ットを有する包装ステーションと、切断後に前記筒状シ
ートとなる長尺状のシート体を長手方向を送り出し方向
として送り出し可能に保持するシート体保持ユニット
と、該シート体保持ユニットから前記包装ステーション
までの前記シート体の送り出し経路において、前記シー
ト体をローラ対で挟持し、該ローラ対の回転により前記
シート体を該送り出し先端側のシート体端部の側から前
記包装ステーションの側に送り出す送り出し機構と、前
記包装ステーションまで送り出された前記シート体を、
前記シート体端部が前記搬送された遊技機に対して対向
するよう前記シート体を保持するシート保持ユニット
と、前記保持されたシート体を前記シート体端部の側か
ら膨らますシート膨らまし機構と、前記シート体の膨ら
みを維持する維持機構と、前記膨らんだシート体と前記
遊技機を相対移動させ、前記シート体端部が前記遊技機
の端部より外側に位置するよう前記遊技機を前記膨らん
だシート体の内部に収容させる相対移動機構と、前記シ
ート体の内部への前記遊技機の収容に連動して前記維持
手段を制御し、前記維持手段による膨らみ維持を解除す
る解除手段と、前記保持ユニットによる遊技機保持を解
除すると共に、前記遊技機の端部より外側に位置するよ
うにされた前記シート体端部の接着が可能な状況となる
よう、前記遊技機を前記収容状態のまま前記シート体と
共に保持する収容保持手段と、前記遊技機が前記収容保
持の状態にある間において、前記シート体を前記シート
体端部の側で前記シート体の幅方向の少なくとも一部領
域で接着する第1接着ユニットと、前記遊技機を挟んで
前記シート体端部と対向する側で前記シート体を前記シ
ート体の幅方向の少なくとも一部領域で接着する第2接
着ユニットとを備えることを特徴とする。
【0007】上記構成を有する本発明の遊技機の製造方
法と製造装置では、遊技機が包装ステーションの包装位
置に搬送されると、その遊技機は、包装位置の保持ユニ
ットで保持される。この保持ユニットは、包装位置にお
いて遊技機の姿勢を維持できればよく、遊技機が載置さ
れるに過ぎないものや、遊技機を支えるガイドを設けて
そのガイドで遊技機を保持するもの等種々の形態を採る
ことができる。その一方、この包装ステーションには、
切断後に筒状シートとなる長尺状のシート体が長手方向
を送り出し方向として送り出され、このシート体は、送
り出し先端側のシート体端部が搬送済みの遊技機に対し
て対向するようにして保持される。このようなシート体
送り出しには、送り出し経路においてシート体を挟持す
るローラ対が用いられ、このローラ対の回転により、シ
ート体をシート体端部の側から包装ステーションの側に
送り出す。
【0008】遊技機に対向保持されたシート体は、その
シート体端部の側から膨らんだ状態とされ、その膨らみ
は維持される。シート体の膨らましに際しては、ブロア
によりシート体端部に向けて空気を送風してシート体を
膨らませることや、静電吸着または負圧吸着の吸着機能
を有する吸着部を移動してシート体を拡張してシート体
を膨らませることがなされる。
【0009】次に、こうして膨らんだシート体と遊技機
を相対移動させて、膨らんだシート体の内部に遊技機を
収容し、収容後では、シート体端部が遊技機の端部より
外側に位置するようにする。この遊技機収容に伴い、シ
ート体の膨らみを解除する。ブロアによる空気送風であ
れば送風を停止し、吸着部を移動させたものにあって
は、その吸着部による吸着を解く。シート体と遊技機の
相対移動に際しては、両者を移動させてもよく、いずれ
か一方を移動させるようにすることもできる。
【0010】その後は、保持ユニットによる遊技機保持
の解除と収容状態のままの遊技機並びにシート体の保持
を行う。これにより、遊技機は、保持ユニットから開放
されると共に、遊技機端部より外側に位置するシート体
端部の接着が可能な状況となるよう、収容状態のままシ
ート体と共に保持される。
【0011】こうして遊技機が収容状態のまま保持され
ている間に、遊技機端部より外側に位置するシート体の
シート体端部の側を、シート体の幅方向の少なくとも一
部領域で接着する。更に、遊技機を挟んでシート体端部
と対向する側でも、シート体をシート体の幅方向の少な
くとも一部領域で接着する。この両接着により、シート
体は遊技機を挟んだ上下で接着されたものとなり、遊技
機は、その上下端で接着済みの袋状のシート体で覆われ
ることになる。この場合、遊技機を挟んだ上下のシート
体接着領域がシート体の幅方向で広くなるほど、袋状と
されたシート体の密閉性は高まり、接着領域をシート体
の幅方向全域とすれば、袋状のシート体をほぼ完全な密
閉状のものとできる。従って、本発明の遊技機の製造方
法と製造装置によれば、ほぼ密閉状態で遊技機を包装す
るという従来にない新たな包装形態で遊技機を包装でき
る。更に、こうした包装を自動化できることから、本発
明によれば、包装工程の簡略化はもとより、包装作業に
伴う労力低減や省人化を図ることもできる。しかも、精
密機械たる電子機器を搭載した遊技機を密閉に近い状態
で包装するという要請にも、好適に対処することができ
る。
【0012】この場合、シート体の接着に当たっては、
シート体を熱溶着するヒータを用いることが、その製造
や取扱の上から、コスト的に有益である。シート体接着
領域をシート体の幅方向の一部領域とする場合は、所定
長さのヒータを点在配置すればよい。このように、一部
領域で接着した場合でも、非接着箇所ではシート体が重
なっていることから、シート幅に亘って開口している場
合に比して、密閉性は高まる。また、接着領域をシート
体の幅方向全域とする場合には、シート幅以上のヒータ
を配置すればよく、こうすれば、ほぼ完全な密閉性を呈
することができる。
【0013】なお、遊技機を挟んでシート体端部と対向
する側でのシート体接着は、シート体端部の側での接着
(第1接着)と同時に行うこともできるばかりか、第1
接着に先立って行ったり、第1接着に続いて行うように
することもできる。
【0014】上記した本発明は、以下の種々の態様を採
ることもできる。即ち、遊技機を挟んで前記シート体端
部と対向する側で前記シート体を接着する接着動作に伴
って、該接着済みのシート体を、カッタにより、シート
体長手方向に沿って前記接着箇所より上流側で切断する
ようにする。続いて、収容状態のまま保持されている前
記遊技機を前記シート体と共に前記保持ユニットに復帰
保持して前記収容状態のままの保持を解除し、該復帰保
持された遊技機を前記包装ステーションから搬出する。
【0015】こうすれば、シート体切断により、そのシ
ート体側の切断端は、次回の遊技機包装の際のシート体
端部となり、切断後のシート体は遊技機の両端で接着さ
れた筒状シートとなる。そして、遊技機は、ほぼ密閉状
の筒状シートでその全面が覆われた状態で、包装ステー
ションから搬出される。このため、搬送後において、密
閉状とするためのシート端部の折り畳みが不要となり、
好ましい。また、搬出後の作業(荷積み・荷下ろしや搬
送)において、遊技機を包装する筒状シートに塵等を入
れることがない。このため、電子機器搭載の遊技機の作
動状況を作業中の塵等の混入により損なうことがないの
で、遊技機の作動状況の信頼性を高めることができる。
【0016】また、シート体の膨らましに、上記の吸着
部の移動を通してシート体の拡張・膨らましを行う吸着
機構を用いた場合には、この吸着機構の吸着部をシート
体の膨らみを維持する維持機構として用いることができ
る。そして、シート体の膨らみ解除に際しては、この吸
着部による吸着を停止するようにすることもできる。こ
うすれば、シート体膨らましとその維持に吸着機構を兼
用できることから、構成機器の簡略化やコスト低減を図
ることができる。
【0017】更に、前記維持機構を、前記膨らんだ前記
シート体の外部から該シート体の内部への入り込みと、
前記膨らんだ前記シート体の内部から外部への待避が可
能なシャフト材を複数備え、該シャフト材のそれぞれを
前記膨らんだ前記シート体の内部に入り込むよう制御す
るシャフト制御部を備えるものとし、前記解除手段を、
前記シャフト制御部を制御して、前記シャフト材のそれ
ぞれを前記シート体の内部から外部に待避駆動する待避
制御部を備えるものとすることができる。こうすれば、
シート体内部に入り込ませたシャフト材により、シート
体の膨らみを確実に維持できるので、遊技機の収容が容
易となる。この場合、複数のシャフト材を、膨らんだシ
ート体の外部から該シート体の内部に入り込んで形成す
るシート体膨らみ形状を、遊技機の外郭形状より大きな
方形の形状とするものとすれば、遊技機をより一層容易
に収容でき好ましい。
【0018】また、シート体の送り出しに当たり、シー
ト体に接触してその送り出しに伴って回転する回転ロー
ラを用い、この回転ローラを、その表面に、シート体貫
通孔の形成用の穿孔突起を有するものとすることもでき
る。この他、遊技機を収容状態のまま保持するに当た
り、その保持動作に伴って、シート体に貫通孔を形成す
る穿孔機構を用いるようにすることもできる。具体的に
は、収容保持のための部材に穿孔突起を装着し、収容保
持の際に遊技機側面にこの穿孔突起を押し当ててシート
体に貫通孔をあけるようにすることができる。こららの
ようにすれば、シート体の送り出しの際或いは遊技機の
収容保持の際に、シート体は、貫通孔を有するものとさ
れ、遊技機の包装後にあっては、この貫通孔をシート体
内部からのエア抜き穴とできる。
【0019】更に、本発明の製造装置は、次のような態
様を採ることもできる。 包装ステーションを、前記遊技機の長手方向を上下方
向として前記保持ユニットで前記遊技機を保持するもの
とする。 送り出し機構を、前記シート体を前記包装ステーショ
ンの上方から前記包装ステーションに送り出すものとす
る。 相対移動機構を、前記送り出し機構を制御して前記シ
ート体を下降させると共に、前記保持ユニットを昇降さ
せる昇降機構を制御して、前記遊技機を前記保持ユニッ
トごと上昇させるものとする。 収容保持手段を、前記遊技機の左右から前記遊技機の
側面に向けて前進して前記遊技機を前記収容状態のまま
前記シート体と共に遊技機側面で保持する側面保持機構
を備え、該側面保持機構による遊技機保持に連動して前
記昇降機構を制御し、前記保持ユニットを前記遊技機か
ら下降させるものとする。
【0020】こうすれば、遊技機をその長手方向を上下
方向として包装ステーションに搬送して、この遊技機を
保持ユニットで保持し、この姿勢で遊技機を一旦持ち上
げた後、遊技機をその上方からシート体で覆うことがで
きる。そして、シート体端部の接着に際しては、上昇済
みの遊技機を側面保持機構で収容状態のままシート体と
共に遊技機側面で保持した状態とし、昇降機構を制御し
て保持ユニットを遊技機から下降させる。これにより、
遊技機下端にシート体端部接着のための作業エリアが形
成され、シート体端部を支障なく接着できる。
【0021】また、上記したの相対移動機構に替え
て、相対移動機構を、前記送り出し機構を制御して前記
シート体を下降させると共に、前記保持ユニット周囲の
機器部材を昇降させる搬送路昇降機構を制御して、前記
機器部材を前記保持ユニットよりも下方に降下させるも
のとすることができる。この包装ステーションでは、保
持ユニットで保持した遊技機の周囲で機器部材は降下す
る。よって、この機器部材降下と、収容状態での遊技機
保持後の保持ユニットの下降とが起きることにより、遊
技機を持ち上げることなく遊技機下端にはシート体端部
接着のための作業エリアが形成される。このため、遊技
機を持ち上げないままシート体端部を接着できる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は実施例のパチンコ包装装置
30の正面図、図2はパチンコ包装装置30の側面図、
図3はパチンコ包装装置30が有する包装ステーション
HSの要部概略斜視図である。
【0023】図示するように、パチンコ包装装置30
は、L形、I形等の形鋼を溶接して形成した装置架台3
2を備え、この架台のほぼ中央に包装ステーションHS
を有する。パチンコ包装装置30は、図2に示すよう
に、装置架台32の一端側(図1の紙面奥側)から包装
ステーションHSの上部にかけて、長尺状のシート体T
Sを送り出すシート送り機構SRを有する。また、パチ
ンコ包装装置30は、包装ステーションHSの周囲に、
パチンコ機Pをシート体TSで包装するための包装機構
HKを有する。以下、各機構について詳述する。
【0024】パチンコ包装装置30は、図1において、
包装ステーションHSの右方にパチンコ機Pの搬入コン
ベヤ34を備え、左方にパチンコ機Pの搬出コンベヤ3
6を備える。これら両コンベヤは、図3に示すように、
多列に配置されたローラ35aと左右のガイド35bを
有する。ローラ35aは、駆動モータ34a或いは駆動
モータ36a(図14参照)とチェーン(図示略)にて
連結され、モータの回転に伴って回転して、ローラ上の
パチンコ機Pを搬送する。ガイド35bは、パチンコ機
Pの幅に併せて対向配置され、搬送中のパチンコ機Pを
下端で案内する。なお、パチンコ機Pの上端位置にも、
図示しないガイドが設けられており、搬送中における倒
れ防止が図られている。
【0025】本実施例のパチンコ包装装置30に搬入さ
れるパチンコ機Pは、遊技に必要な釘、役もの、ハンド
ル、電装品等の遊戯機器パーツが組み込み済みのもので
ある。このパチンコ機Pは、パチンコ機長手方向を上下
方向にした正立状態で、パチンコ機横方向に沿って搬送
される。
【0026】次に、包装ステーションHSについて説明
する。この包装ステーションHSは、装置外部から搬入
されたパチンコ機Pを包装位置で待機させ、当該遊技機
を包装位置に保持ユニット40で保持する。
【0027】保持ユニット40は保持台42を備え、こ
の保持台42は、シリンダ44により昇降自在とされて
いる。保持台42は、上記のコンベヤと同様に、多列の
ローラ41aとガイド41bを備え、搬入コンベヤ34
から搬出コンベヤ36に至る搬送路を形成する。保持台
42は、図示しない上下のガイドシャフトにより支持さ
れており、シリンダ44による昇降時において、不用意
に回転しないようになっている。ガイド41bは、搬送
路前後の搬入コンベヤ34並びに搬出コンベヤ36にお
けるガイド35bに併せて装着されており、後述するよ
うに包装されたパチンコ機Pも案内および保持できるよ
うにされている。
【0028】搬入コンベヤ34は、搬送経路中に第1ス
トッパシリンダ37を備え、当該シリンダのヘッドをロ
ーラより上に突出させることで、パチンコ機Pを装置外
部の待機位置STに待機させる。そして、搬入コンベヤ
34は、この待機位置STのパチンコ機Pを保持台42
に搬入する。こうして搬入されたパチンコ機Pは、ガイ
ド41bで保持され、保持ユニット40と搬出コンベヤ
36との間に配置された第2ストッパシリンダ38によ
り、包装ステーションHSにおける包装位置に止め置か
れる。包装ステーションHSは、パチンコ機Pを保持ユ
ニット40から搬出コンベヤ36に送り込むための送り
出しシリンダ45(図14参照)を備え、包装完了後の
パチンコ機Pを搬出コンベヤ36に送り込む。搬出コン
ベヤ36は、このパチンコ機Pを装置外部の所定場所、
例えば出荷ステーションまで搬送する。
【0029】次に、包装ステーションHSに待機・保持
されたパチンコ機Pに対してシート体TSを送り出す、
シート送り機構SRについて説明する。図4はローラ配
置の様子を示す説明図である。
【0030】まず、シート体TSについて説明する。シ
ート体TSは、ポリエチレン製のシート(厚み約0.0
4mm)を上下に重ね合わせて袋状とした長尺シートで
あり、ロール状に巻き取られた状態で台車Dから供給さ
れる。台車Dは、シートロールのコア部分を受ける支持
台Dsを有し、この支持台で支持した状態でシートロー
ルをパチンコ包装装置30にセットする。支持台Ds
は、荷重センサ等によりシート体TSの残り量を検出
し、巻き取り残量が僅かになると、図示しないランプや
ブザー等によりシート体TSの交換時期を報知する。
【0031】シート送り機構SRは、台車位置の上方
に、テンションローラ50と、第1ローラ51、第2ロ
ーラ52、第3ローラ53とを備え、HSの上方に末端
ローラ対54を備える。シート体TSは、ロール状に巻
き取られた状態から引き出されて上記各ローラに掛け渡
され、末端ローラ対54で挟持される。末端ローラ対5
4は、保持ユニット40の保持台42に対向するよう配
設されており、ローラ長手方向は保持ユニット40にお
けるパチンコ機Pの横方向に沿ったものとされている。
【0032】第1ないし第3のローラの少なくとも一つ
は、ローラモータ55(図14参照)と連結され、当該
モータの回転に伴ってシート体TSを下流側(末端ロー
ラ対54の側)に送り出す。本実施例では、第1ローラ
51と第2ローラ52を駆動ローラとした。末端ローラ
対54は、一方のローラがローラモータ56(図14参
照)と連結されている。よって、この末端ローラ対54
は、当該モータの回転に伴ってシート体TSをシート端
部の側から下向きに送り出し、モータ停止によりシート
体TSを保持する。このように送り出されたシート体T
Sは、上記したローラの位置関係から、保持台42に保
持されたパチンコ機Pの上端にシート体端部TSEを対
向させる。
【0033】図4に示すように、第1ローラ51は、ロ
ーラ表面にシート穿孔用の円錐突起51aを多列に有す
る。よって、この第1ローラ51は、その回転に伴って
シート送りを行う際に、円錐突起51aによってシート
体TSに貫通孔SKをあけ、孔周囲を凸部SBとした状
態でTSを下流のローラに送り出す。この凸部SBは、
第2ローラ52のローラ表面に当たってシートのローラ
巻き込みに対して摩擦力を作用させる。従って、第2ロ
ーラ52は、自身の回転に伴って、シート体TSを確実
かつ円滑に下流に送り出すので、シート送り出しの信頼
性を高めることができる。また、この凸部SBは、末端
ローラ対54においても摩擦力を作用させるので、末端
ローラ対54によるシート送り出し並びにシート保持の
信頼性も高まり好ましい。
【0034】この円錐突起51aは、第1ローラ51の
他に、第2ローラ52や第3ローラ53にも設けるよう
にし、各ローラで長手方向における円錐突起51aの設
置位置をずらすようにすることもできる。こうすれば、
下流のローラにおける凸部SBによる摩擦力作用が高ま
り、シート送り出しの信頼性向上に有益である。特に、
末端ローラ対54では、シート挟持によるシート保持の
信頼性がより高まるので、保持したシート体TSのシー
ト体端部TSEの位置の再現性が向上する。このため、
パチンコ機Pの後述の包装の様子を均一化することもで
きる。
【0035】次に、包装機構HKについて説明する。包
装機構HKは、末端ローラ対54の下方に、シート端部
保持機構THと、シート上端接着機構JSと、パチンコ
機サイド把持機構SGと、シート拡張機構SFと、シー
ト下端接着機構KSとを有する。図5はシート端部保持
機構THとシート上端接着機構JSの概略構成を説明す
るための概略斜視図、図6はシート端部保持機構THに
よるシート体TSの端部保持の様子を説明するための説
明図、図7はシート上端接着機構JSの構成並びにシー
ト接着と切断の様子を説明するための説明図である。
【0036】シート端部保持機構THは、末端ローラ対
54で保持されて未拡張の状態のシート体TSを、その
シート体端部TSEの側で保持すると共に、後述のシー
ト拡張機構SFによるシート拡張を保持する。図1と図
2並びに図5に示すように、シート端部保持機構TH
は、末端ローラ対54で保持されたシート体TSを挟ん
で吸引パッド61〜66を対向して有する。吸引パッド
61〜64は、シート横方向に配置され、図1における
シート左端側で吸引パッド61と吸引パッド62が、シ
ート右端側で吸引パッド63と吸引パッド64が対向す
る。吸引パッド65と吸引パッド66は、シート体TS
の左右外側に位置して、対向する。
【0037】図6に示すように、吸引パッド61は、ゴ
ム、樹脂、エラストマー等の弾性材料で椀状に形成さ
れ、その椀状部内の空気を吸引するための吸引管路61
aを有する。吸引パッド61は、この吸引管路61aを
介して空気吸引機67(図14参照)と接続されてい
る。よって、吸引パッド61は、この空気吸引機67の
吸引を経て、図6に示すように、パッド前方のシート体
TSを椀状部内面に吸着させて吸引し、吸引停止によ
り、シート吸引を解除する。吸引パッド61は、前後退
用のシリンダ61bのロッド先端に装着されており、シ
ート体吸着のまま、前後進する。他の吸引パッドもこの
吸引パッド61と同様に構成されている。
【0038】吸引パッド61ないし吸引パッド64は、
初期位置として、図6に示すように、末端ローラ対54
に保持されて垂れ下がったシート体TSと僅かな隙間を
残して向き合う。吸引パッド65と吸引パッド66は、
初期位置として、シート体TSの長手方向端部と僅かな
隙間を残して向き合う。こうした初期位置にある状態
で、吸引パッド61ないし吸引パッド64は、空気吸引
機67による空気吸引を受け、図示するようにシート体
TSを吸着し、該当するシリンダの後退により、初期位
置から後退する。これにより、それまで重なっていたシ
ート体TSは、シート体端部TSEが離れるように拡張
する。この拡張に併せて、吸引パッド65と吸引パッド
66の吸着・後退が行われる。なお、シート端部保持機
構THによる上記のシート保持・拡張は、後述するよう
にシート拡張機構SFの動作と関連着けて実施される。
【0039】シート上端接着機構JSは、パチンコ機P
の包装後においてシート体TSをパチンコ機P上端で接
着(熱溶着)すると共に、接着部より上流でシート体T
Sを切断する。図2に示すように、シート上端接着機構
JSは、包装ステーションHSを挟んで対向する左右の
溶着ユニット71、72と、カッタ73を有する切断ユ
ニット74を備える。図5と図7に示すように、溶着ユ
ニット71は、切断ユニット74と共に基台71aに固
定され、シリンダ71bにより前後退する。この場合、
基台71aは、図示しない水平の案内シャフトにより支
持されているので、溶着ユニット71と切断ユニット7
4は、水平のまま前後退する。溶着ユニット71は、シ
ート体TSより幅広の切欠凹所71cを備え、当該凹所
の前面をシート体TSの熱溶着が可能な温度まで昇温さ
せるヒータを内蔵する。
【0040】溶着ユニット72は、溶着ユニット71と
同様、基台72aに水平に固定され、シリンダ72bに
より前後退する。この溶着ユニット72は、溶着ユニッ
ト71の切欠凹所71cに入り込む突部72cを備え、
当該突部前面をシート体TSの熱溶着が可能な温度まで
昇温させるヒータを内蔵する。これら両溶着ユニット
は、図2に示すように、末端ローラ対54で保持された
シート体TSから離れた位置を初期位置とし、その位置
から、図示するようにシート体TSを切欠凹所71cと
突部72cで挟持する位置まで前進する。
【0041】切断ユニット74は、ロッドレスシリンダ
として構成され、カッタ73は、シート体TSと干渉し
ないユニット端部の初期位置に待避している。切断ユニ
ット74は、カッタ73をシート体TSの幅以上のスト
ロークで初期位置からシート幅方向に移動させ、このカ
ッタ移動の間にシート体TSを切断する。なお、この切
断ユニット74によるシート切断、両溶着ユニットによ
るシート溶着の実行手順については、後述する。
【0042】次に、パチンコ機サイド把持機構SGとシ
ート拡張機構SF並びにシート下端接着機構KSについ
て説明する。図8はパチンコ機サイド把持機構SGの要
部の概略構成を説明するための説明図、図9はシート拡
張機構SFの概略構成を説明するための説明図、図10
はシート拡張機構SFが有するシート拡張ロッド96
L、96Rによるシート体TSの拡張の様子をパチンコ
機上面側から見て説明するための説明図、図11は同じ
くシート拡張ロッド96L、96Rによるシート体TS
の拡張の様子をパチンコ機正面側から見て説明するため
の説明図、図12はシート下端接着機構KSの概略構成
をシート拡張機構SFと共に説明するための説明図、図
13はシート下端接着機構KSによるシート接着の様子
を説明するための説明図である。
【0043】パチンコ機サイド把持機構SGは、図1に
示すように、包装ステーションHSにおけるパチンコ機
Pの左右に把持プレート80L、把持プレート80Rを
対向させて備える。図8に示すように、把持プレート8
0Rは、前面に円錐状のスパイク81を備え、シリンダ
82により前後退可能とされている。把持プレート80
Lについても同様である。なお、各把持プレートは、図
示しない案内シャフトにより支持されているので、パチ
ンコ機側面に正対したまま前後退する。
【0044】パチンコ機サイド把持機構SGは、左右の
把持プレート80L、80Rをシート体TSより外側の
初期位置(図1参照)から包装ステーションHSの側に
前進させ、各把持プレートをパチンコ機Pの両側面に押
し付ける。こうすることで、パチンコ機サイド把持機構
SGは、パチンコ機Pを把持する。この場合、各把持プ
レートは、前面のスパイク81をパチンコ機側面に押し
込むので、パチンコ機Pを確実に把持できる。把持プレ
ート80L、80Rは、スパイク81を有しないものと
することもできる。なお、このパチンコ機サイド把持機
構SGによるパチンコ機把持の実行手順については、後
述する。
【0045】シート拡張機構SFは、末端ローラ対54
に保持されたシート体TSをシート体端部TSEの側か
ら膨らますと共に、その膨らみを維持するものであり、
空気吹出体85と拡張維持ユニット90F、90Bを有
する。
【0046】空気吹出体85は、図2および図6に示す
ように、両端が閉塞された管状体とされており、末端ロ
ーラ対54に保持されたシート体TSのシート体端部T
SEより下方に位置し、この位置を初期位置とする。空
気吹出体85は、シリンダ86(図14参照)により、
初期位置とその側方の待避位置との間を水平に前後退可
能とされている。なお、空気吹出体85は、正立状態の
後述のシート拡張ロッド96L、96Rと干渉しないよ
うに、退避位置に後退するようにされている。
【0047】初期位置にある空気吹出体85は、コンプ
レッサ87(図14参照)の送り出した空気を吹出孔8
5aからシート体端部TSEに向けて吹き出す。この吹
出孔85aは、シート体端部TSEに沿った長孔形状の
ものでもよく、シート体端部TSEに沿って複数の孔を
配置したものでもよい。管状体の空気吹出体85に替え
て、いわゆるエアガンを複数用い、各エアガンを上記の
ように前後退可能とした上で、各ガンの吹出口から空気
を吹き出すようにすることもできる。なお、この空気吹
出体85による空気吹出の実行手順については、後述す
る。
【0048】拡張維持ユニット90F、90Bは、図2
に示すように、包装ステーションHSにおけるパチンコ
機Pの前後に位置する。拡張維持ユニット90Fと拡張
維持ユニット90Bはミラー反転の関係にあるため、そ
の構成は、拡張維持ユニット90Bについて説明する。
【0049】図9に示すように、拡張維持ユニット90
Bは、装置架台32に対して垂直に支持された2本の案
内シャフト91と、この両シャフトに案内された基部9
2と、基部前面から突出した左右の支持脚93と、各支
持脚にシリンダ99L、99Rを介して装着された左右
の前面プレート94L、94Rを有する。各前面プレー
トには、その背面にロータリーソレノイド95L、95
Rが装着されている。各ロータリソレノイドの回転ロッ
ド(図示省略)は、対応する前面プレートを貫通し、ロ
ッド先端にシート拡張ロッド96L、96Rを有する。
【0050】ロータリーソレノイド95Lとロータリー
ソレノイド95Rは、対応するシート拡張ロッド96
L、96Rが図示する水平姿勢にある状態を初期位置と
する。ロータリーソレノイド95Lは、この初期位置か
ら反時計回りに約90°回転して、シート拡張ロッド9
6Lを正立姿勢に旋回させる。ロータリーソレノイド9
5Rは、初期位置から時計回りに約90°回転して、シ
ート拡張ロッド96Rを正立姿勢に旋回させる。また、
両ロータリソレノイドは、それぞれ反転して、対応する
シート拡張ロッドを正立姿勢から水平姿勢に復帰旋回さ
せる。
【0051】ここで、拡張維持ユニット90F、90B
が有するシート拡張ロッド96L、96Rと、包装ステ
ーションHSにおけるパチンコ機Pとの位置関係につい
て説明する。図10に示すように、拡張維持ユニット9
0F、90Bは、それぞれのロータリーソレノイドを、
その回転軸心がパチンコ機Pの平面視外郭の側面より外
側に位置するようにして備える。また、拡張維持ユニッ
ト90F、90Bがシート拡張ロッド96L、96Rを
水平姿勢の初期位置におくとき、そのシート拡張ロッド
96L、96Rは、パチンコ機Pの平面視外郭の前後面
より外側にある。よって、シート拡張ロッド96L、9
6Rがそれぞれ上記したように正立旋回すると、正立し
たシート拡張ロッド96L、96Rは、パチンコ機Pの
平面視外郭形状より大きな方形形状を形成し、この方形
形状内にパチンコ機Pを位置させる。
【0052】シート拡張ロッド96L、96Rは、図1
1に示すように、先端にピン97を有する。よって、各
シート拡張ロッドは、正立旋回すると、ロッド先端でシ
ート体TSにピン97を係合させる。なお、ピン97の
設置に替えて、シート拡張ロッドを水平姿勢から90°
を越えて、例えば約100°ほど旋回させ、ロッド先端
でシート体TSにテンションをかけるようにして、ロッ
ド先端とシート体TSを係合させることもできる。
【0053】このように旋回駆動するシート拡張ロッド
96L、96Rは、それぞれの前面プレート94L、9
4Rとロータリーソレノイドごと、シリンダ99L、9
9Rにより図10中の矢印で示すように前後退する。そ
して、このシリンダによりパチンコ機Pに近づいた前進
端位置に移動すると、シート拡張ロッド96L、シート
拡張ロッド96Rは、ロータリーソレノイドの制御を経
て上記のように旋回する。また、シート拡張ロッド96
L、96Rは、シリンダ99L、99Rにより後退端位
置(初期位置)に有る場合は、水平姿勢を採るようにさ
れている。なお、各前面プレートは、図示しない案内シ
ャフトによりガイドされているので、パチンコ機Pに対
向したまま前後退する。
【0054】上記した拡張維持ユニット90F、90B
は、上下駆動用のモータ98(図14参照)と連結され
ており、このモータの回転に伴って上下動する。この場
合、拡張維持ユニット90F、90Bは、末端ローラ対
54の側を初期位置とし、この位置から下端位置まで上
下移動する。初期位置は、この位置でシート拡張ロッド
96L、96Rが正立したときに、図6に示すように、
ロッド先端が拡張済みシート体TSに入り込むことがで
きる位置とされている。また、下端位置は、後述するよ
うにパチンコ機Pがシート体TSに収容されたときに、
拡張維持ユニット上のシート下端接着機構KSが図13
に示すようにパチンコ機P下方に入り込むことができる
位置とされている。なお、この拡張維持ユニット90
F、90Bの上下動並びにシート拡張ロッド96L、9
6Rの旋回の実行手順については、後述する。
【0055】シート下端接着機構KSは、パチンコ機P
の包装後においてシート体TSをパチンコ機P下端で接
着(熱溶着)する。このシート下端接着機構KSは、図
2に示すように、溶着ユニット101を拡張維持ユニッ
ト90Bに、溶着ユニット102を拡張維持ユニット9
0Fに載置して備える。
【0056】溶着ユニット101、102は、既述した
シート上端接着機構JSが有する溶着ユニット71、7
2と同様の構成を備え、溶着ユニット101は、図12
に示すように、シート体TSより幅広の切欠凹所101
cを備え、当該凹所の前面をシート体TSの熱溶着が可
能な温度まで昇温させるヒータを内蔵する。また、溶着
ユニット101は、支持脚101aで拡張維持ユニット
90Bに固定されたシリンダ101bと係合し、図示し
ない水平の案内シャフトで水平に支持されている。よっ
て、この溶着ユニット101は、拡張維持ユニット90
Bの上部において、水平のまま前後退する。
【0057】溶着ユニット102も同様に、拡張維持ユ
ニット90Fの上部において、水平のまま前後退するよ
う構成され、溶着ユニット101の切欠凹所101cに
入り込む突部102cと、内蔵ヒータを有する。これら
両溶着ユニットは、図13に示すように、包装ステーシ
ョンHSの側方位置を初期位置とし、その位置から、図
示するように包装ステーションHSの中まで前進し、切
欠凹所101cに突部102cを入り込ませる。このシ
ート下端接着機構KSによるシート溶着の実行手順につ
いては、後述する。
【0058】次に、上記した構成を有するパチンコ包装
装置30における制御系とパチンコ機Pの包装手順につ
いて説明する。図14は、パチンコ包装装置30の制御
系を表すブロック図、図15はパチンコ機Pの包装手順
を示す流れ図である。
【0059】図14に示すように、パチンコ包装装置3
0の制御系は、プログラマブルコントローラ110(以
下、PC110と呼ぶ)を中心に構成される。このPC
110には、制御対象機器として、搬入・搬出コンベヤ
駆動用の駆動モータ34a、36aを始めとする各種モ
ータの他、機器前後退用の各種シリンダ、空気吸引機6
7、コンプレッサ87、溶着ヒータが接続される。ま
た、入力機器としては、上記各機器(例えば、拡張維持
ユニット90F)がそれぞれの初期位置にあることを検
出する原点センサや、各機器が駆動端位置にあることを
検出する動作端部センサ等のセンサ群112と、包装開
始スイッチ、緊急停止スイッチ、復帰スイッチ等の操作
ボタン群114が接続されている。
【0060】PC110は、CPU、ROM、RAM、
バックアップRAM等を備えた論理演算回路装置として
構成され、上記したシート端部保持機構TH等の各機器
を逐次駆動させるためのラダープログラムを記憶する。
そして、PC110は、センサ群112の各種センサか
らの入力を受けて各機器の駆動状況を判断し、その結果
をラダープログラムと照合しつつ、各制御対象機器をシ
ーケンシャルに駆動制御する。
【0061】操作ボタン群114の包装開始スイッチが
操作されると、パチンコ包装装置30は、図15に示す
ように、パチンコ機Pを包装ステーションHSに搬入し
てこれを保持する(ステップS200)。このステップ
では、第1ストッパシリンダ37の降下・第2ストッパ
シリンダ38の上昇に続いて駆動モータ34aを駆動す
る。これにより、待機位置STのパチンコ機Pは、搬入
コンベヤ34から保持ユニット40に搬入され、第2ス
トッパシリンダ38により位置決めされる。この保持ユ
ニットへの搬入に伴い、パチンコ機Pは、保持台42に
保持される。なお、パチンコ機保持後には、第1ストッ
パシリンダ37の上昇と駆動モータ34aの再駆動を行
い、次回の包装対象となるパチンコ機Pを待機位置ST
まで搬送する。
【0062】続いて、図15に示すように、シート体T
Sの拡張(ステップS210)、パチンコ機の収容(ス
テップS220)、パチンコ機の把持(ステップS23
0)、シート体下端の接着(ステップS240)、シー
ト体上端の接着・切断(ステップS250)、パチンコ
機の搬出(ステップS260)、次回包装の準備(ステ
ップS270)の各手順を行う。以下、各手順を説明す
る。図16は、シート体拡張手順の詳細を説明する流れ
図、図17は図16の詳細手順によるシート体TSの様
子と各機器の関係を示す説明図である。
【0063】図16に示すように、シート体拡張手順で
は、初期位置にある吸引パッド61〜64(図6参照)
を空気吸引機67により吸着状態として、各吸引パッド
によりシート体TSをそのシート体端部TSEで吸着す
る(ステップS211)。このシート吸着とほぼ同時
に、シリンダ61b〜64bによるこれら吸引パッドの
後退端位置までの後退・待機(ステップS212)と、
空気吹出体85からの空気吹出((ステップS213)
を実行する。この場合、前回の包装手順の後半におい
て、空気吹出体85は、図6に示す初期位置に移動済み
とされている。これらの処理により、シート体TSは、
図17(A)、(B)や図6に示すようにシート体端部
TSEにおいて前後・左右に広がり、シート拡張ロッド
96L、96Rのシート体内部への入り込みが可能とな
る。
【0064】こうしたシート体端部TSEの拡張は、空
気吹出体85からの空気吹出を伴うものであることか
ら、シート体TSをシート体端部TSEにおいて確実に
拡張させることができる。しかも、空気吹出と共に吸引
パッド61〜64も後退させることから、より確実にシ
ート体を拡張することができる。なお、吸引パッド61
〜64の後退の際には、シート体TSの左右外側に位置
する吸引パッド65と吸引パッド66についても、シー
ト体吸着と後退を並行して実行する。
【0065】シート体端部TSEの拡張後は、拡張維持
ユニット90F、90Bの前後退用のシリンダ99L、
99Rを駆動してシート拡張ロッド96L、96Rをパ
チンコ機Pの側に初期位置から前進させる(ステップS
214)。この前進完了後にロータリーソレノイド95
L、95Rを駆動して、シート拡張ロッド96L、96
Rを水平姿勢から正立姿勢に旋回する(ステップS21
5)。こうすると、シート拡張ロッド96L、96R
は、図17(C)や図6に示すように、拡張したシート
体内部への入り込んで、シート体TSを図10に示すよ
うな方形形状とし、この状態を維持する。その後、空気
吹出体85からの空気吹出を停止すると共に、この空気
吹出体85を後方の退避位置まで後退させ、その位置に
待避させる(ステップS216)。ここまでのシート体
拡張・維持は、包装ステーションHSのパチンコ機Pの
上部で行われる。よって、シート体TSは、図17
(C)に示すように、上記の方形形状とされたシート体
端部TSEを、パチンコ機Pに上方から対向させる。
【0066】こうしたシート体TSの拡張に続いて、パ
チンコ機Pをシート体TSに収容する(ステップS22
0)。図18は、パチンコ機収容手順の詳細を説明する
流れ図、図19はパチンコ機収容からシート上端接着・
切断までの手順ごとのシート体TSの様子と各機器の関
係を示す説明図である。
【0067】ステップS220のパチンコ機収容手順で
は、まず、空気吸引機67を停止して吸引パッド61〜
66のシート吸着を解除する(ステップS221)。こ
れにより、シート体TSの送り出しが可能となる。その
後、シート体TSとパチンコ機Pを相対移動する(ステ
ップS222)。この相対移動では、シート送り機構S
Rにおける駆動ローラの回転制御を介したシート体TS
の送り出しと、拡張維持ユニット90F、90Bの上下
動用のモータ98の回転制御を介したシート拡張ロッド
96L、96Rの降下と、保持ユニット40におけるシ
リンダ44の駆動制御を介した保持台42の上昇とを行
う。
【0068】上記のシート体送り出し、シート拡張ロッ
ドの降下により、シート体TSは、図19(A)に示す
ように、上記の方形形状で拡張されたまま降下すること
になる。その一方、パチンコ機Pは、保持台42の上昇
に伴い上昇する。こうした相対移動により、図19
(B)に示すように、パチンコ機Pは、拡張したシート
体TSの内部に保持台42と共に収容され、シート体T
Sは、そのシート体端部TSEがパチンコ機Pの下端よ
り所定距離低くなるまで送り出される。この送り出し量
は、シート下端接着機構KSによって支障なくシート下
端接着ができるようにされている。
【0069】このパチンコ機収容の際、本実施例では、
図10に示すように、シート拡張ロッド96L、96R
で形成維持するシート体TSの形状を、パチンコ機Pの
外郭より大きな方形形状とした。よって、パチンコ機収
容に当たり、パチンコ機Pを不用意にシート体TSと接
触させないようにできるので、パチンコ機Pをより確実
にシート体TSの内部に収容できる。
【0070】また、パチンコ機収容の際、本実施例で
は、シート体の送り出しとシート拡張ロッドの降下を、
略同一の速度で起こすように、駆動ローラと上下動用の
モータを回転制御した。よって、シート拡張ロッド96
L、96Rの先端より上方において、シート体TSに不
用意なダレや過大な緊張を起こさないので、拡張ロッド
上方においても、著しくシート体TSの方形形状を崩さ
ないようにでき、方形形状を維持できる。このため、パ
チンコ機Pをより確実にシート体TSの内部に収容でき
る。
【0071】更に、ロッド先端のピン97により各シー
ト拡張ロッドとシート体TSを係合するので、各ロッド
とシート体をより確実に一緒に降下させることができ
る。
【0072】このパチンコ機収容の際、シート体の送り
出し量(即ち、シート拡張ロッドの降下距離)と保持台
42の上昇距離は相違する。よって、本実施例では、シ
ート体の送り出しの様子(具体的には、送り出し速度や
ロッド降下速度)に併せて保持台42を上昇するように
した。よって、シート拡張ロッド上方での上記したシー
ト体TSの方形形状の維持と相まって、シート体TS内
部へのパチンコ機Pの収容の信頼性を高めることができ
る。なお、シート体の送り出しとシート拡張ロッドの降
下を完了させてから、パチンコ機Pを保持台42と共に
上昇させるようにすることもできる。
【0073】こうしてパチンコ機Pがシート体TSに収
容されると、パチンコ機Pをその両側面で把持する(ス
テップS230;図15参照)。つまり、パチンコ機収
容後には、パチンコ機サイド把持機構SGのシリンダ8
2を前進駆動して、把持プレート80L、80Rをシー
ト体TSより外側の初期位置(図1参照)から前進さ
せ、各把持プレートをパチンコ機Pの両側面に押し付け
る。これにより、パチンコ機Pは、シート体TSに収容
された状態のまま、シート体TS共に把持される。次
に、このパチンコ機把持完了後に、シリンダ44を後退
制御して保持台42を降下させ、保持台42によるパチ
ンコ機Pの保持を解除する。こうすることで、パチンコ
機Pは、図19(B)に示すように、その下端をフリー
状態とした姿勢で把持され、その姿勢を維持する。
【0074】本実施例では、把持プレート80L、80
Rの前面にスパイク81を設けたので、上記の把持動作
の際に、シート体TSに貫通孔をあけることができる。
また、パチンコ機側面へのスパイク押し込みにより、パ
チンコ機Pを確実に把持できる。
【0075】こうしてパチンコ機Pを把持した後は、フ
リーとなったパチンコ機下端側でシート体の下端を接着
する(ステップS240;図15参照)。図20はこの
シート下端接着手順の詳細を説明する流れ図である。
【0076】図20に示すように、シート下端接着手順
では、拡張維持ユニット90F、90Bのロータリーソ
レノイド95L、95Rを逆転駆動して、シート拡張ロ
ッド96L、96Rを正立姿勢から水平姿勢に旋回復帰
させる(ステップS241)。こうすると、シート体T
Sは、シート拡張ロッド96L、96Rによる拡張が解
除された状態となり、シート体端部TSEを自重により
パチンコ機下端で垂れ下げる。この際、シート体TS
は、そのシート体端部TSEが開口していることから、
シート体内の空気は容易に抜け出す。よって、上記した
シート体下端の垂れ下がりを促進でき、パチンコ機下端
では、対向するシート体TSは比較的近づくことにな
る。
【0077】このロッドの旋回復帰の完了後にシリンダ
99L、99Rを後退駆動して、シート拡張ロッド96
L、96Rを水平姿勢のままパチンコ機Pから離れた初
期位置に後退復帰させる(ステップS242)。これに
より、シート拡張ロッド96L、96Rは、シート体T
Sより外側に位置することになり、その後、シート体T
Sと干渉することはない。
【0078】シート拡張ロッドの初期位置復帰の完了後
は、シート下端接着機構KSの溶着ユニット101、1
02の前進・加熱並びに後退を行う(ステップS24
3)。つまり、各溶着ユニットのシリンダを前進駆動し
て両溶着ユニットを前進させ、図13や図19(C)に
示すように、前進端にて切欠凹所101cに突部102
cを入り込ませる。これにより、シート体TSは、パチ
ンコ機下方で両溶着ユニットにより挟持される。
【0079】シート体TSには、その送り出し時におい
て貫通孔SKが空けられていることから、溶着ユニット
によるシート体挟持の際に、シート体内の空気はこの貫
通孔から容易に抜け出す。よって、上記したシート体下
端の垂れ下がり部分を、パチンコ機P下端で不用意に膨
らませないたまま挟持できる。この状態で、所定時間に
亘ってヒータを加熱し、溶着ユニット101、102に
よりシート体TSを幅方向に亘って熱溶着する。その
後、シリンダを復帰駆動して、溶着ユニット101、1
02を図13に示す初期位置に後退復帰させる。これら
の動作により、シート体TSは、パチンコ機Pを内部に
収容した状態のまま、シート体端部TSEの側で幅方向
に亘って接着される。また、パチンコ機Pは、下端が接
着されたシート体TSに収容された状態で、パチンコ機
サイド把持機構SGに保持されたことになる。
【0080】こうしたシート下端接着の完了後は、シー
ト上端接着を行う(ステップS250;図15参照)。
図21はこのシート上端接着手順の詳細を説明する流れ
図である。
【0081】図21に示すように、シート上端接着手順
では、まず、シリンダ44を再度前進駆動して保持ユニ
ット40を上昇させ、パチンコ機Pを保持台42でその
下端で保持する(ステップS251)。この場合、既に
接着済みのシート体端部TSEは、パチンコ機の下端保
持に伴って、パチンコ機底面に重なるように、或いは、
図19(D)に例示するようにパチンコ機前面側または
背面側に折り返されるようにして、折り畳まれる。
【0082】こうしたパチンコ機保持の完了後に、パチ
ンコ機サイド把持機構SGのシリンダ82を後退駆動し
て、把持プレート80L、80Rをシート体TSより外
側の初期位置(図1参照)に後退復帰する(ステップS
252)。これにより、パチンコ機Pは、保持ユニット
40の上昇端で保持台42に保持されただけの状態とな
る。
【0083】把持プレートの初期位置復帰後には、シリ
ンダ44を後退駆動してパチンコ機Pを保持ユニット4
0ごと初期位置に降下させると共に、パチンコ機Pの降
下距離に見合った長さだけシート送り機構SRによりシ
ート体TSを送り出す(ステップS253)。これによ
り、パチンコ機Pは、シート体TSに収容されたまま、
降下する。なお、このパチンコ機降下の際に、シート体
TSも一緒に送り出されるが、ステップS242により
シート拡張ロッド96L、96Rは既にシート体TSの
外側に位置するので、各ロッドとシート体TSとの干渉
は起きない。よって、ロッドとの干渉によるシートの破
れ等は確実に回避できる。
【0084】続いて、シート上端接着機構JSの溶着ユ
ニット71、72の前進・加熱を行う(ステップS25
4)。つまり、各溶着ユニットのシリンダを前進駆動し
て両溶着ユニットを前進させ、図7や図19(D)に示
すように、前進端にて切欠凹所71cに突部72cを入
り込ませる。これにより、シート体TSは、パチンコ機
上方で両溶着ユニットにより挟持される。この状態で、
所定時間に亘ってヒータを加熱し、溶着ユニット71、
72によりシート体TSをパチンコ機上方で幅方向に亘
って熱溶着する。その後、切断ユニット74のロッドレ
スシリンダを駆動制御して、カッタ73を図7に示す初
期位置から往復駆動させると共に、各溶着ユニットのシ
リンダを復帰駆動して、溶着ユニット71、72を図7
に示す初期位置に後退復帰させる(ステップS25
5)。これらの動作により、シート体TSは、パチンコ
機Pを内部に収容した状態のまま、パチンコ機上方で幅
方向に亘って接着・切断され、単独の筒状シートとな
る。つまり、パチンコ機Pは、上下端で接着・切断され
た単独の袋状の筒状シートに収容された状態で、保持ユ
ニット40により保持された状態となる。なお、カッタ
73によるシート体TSの切断端は、次回の包装の際の
シート体端部TSEとなる。
【0085】このようにしてシート体TSが上端で切断
されると、シート体TSの切断端側は、自重により撓も
うとする。本実施例では、シート体TSには、シート送
り出し時に円錐突起51aにより貫通孔SKを、パチン
コ機P把持時にスパイク81により貫通孔を空けるよう
にした。よって、シート体TSが切断端側で撓もうとす
る際に、これら貫通孔から内部の空気が漏れ出るので、
シート体のこの撓みを大きなものとできる。
【0086】その後は、上記のように筒状シートに収容
して包装済みのパチンコ機Pを装置外部に搬出する(ス
テップS260;図15)。つまり、第2ストッパシリ
ンダ38の降下に続いて、保持ユニット40からのパチ
ンコ機P送り出しのためのシリンダ45(図14参照)
を駆動する。これにより、パチンコ機Pは搬出コンベヤ
36に乗り移るので、その後、駆動モータ36aを駆動
して、パチンコ機Pを搬出する。このパチンコ機搬出に
伴い、第2ストッパシリンダ38を上昇させ、次回の包
装対象となるパチンコ機Pの包装ステーションHSまで
の搬入に備える。
【0087】こうして包装済みのパチンコ機Pを搬出し
た後は、次回の包装のための準備を行う(ステップS2
70;図15)。即ち、上記のように駆動済みの各機器
のうち、各手順で初期位置に復帰していない機器をそれ
ぞれ初期位置に復帰させ、次回に備える。具体的には、
拡張維持ユニット90F、90Bは、シート下端接着機
構KSによるシート下端接着のためにパチンコ機Pの下
方に位置したままである。よって、この拡張維持ユニッ
ト90F、90Bを、図2に示すパチンコ機Pの上方の
初期位置に上昇復帰する。この際、拡張維持ユニット9
0F、90Bを、包装ステーションHSからパチンコ機
Pを搬出済みの状態で上昇復帰できるので、上昇時にシ
ート体TSとの干渉を考慮する必要がない。よって、速
やかにこれらユニットを上昇復帰できるので、サイクル
タイムを短縮することができる。
【0088】また、吸引パッド61〜66は、ステップ
S212により、包装ステーションHSの側方に後退待
機したままであるので、これら吸引パッドを図6に示す
ようにシート体TSに近づいた初期位置に復帰させる。
更には、空気吹出体85は、ステップS216により、
やはり包装ステーションHSの側方に後退待機したまま
であるので、この空気吹出体85を図6に示すようにシ
ート体端部TSE下方の初期位置に復帰させる。なお、
この吸引パッド復帰と空気吹出体復帰は、上記したパチ
ンコ機Pの搬出手順時において実行するようにすること
もできる。
【0089】以上説明したように本実施例のパチンコ包
装装置30は、図19(C)に示すように、パチンコ機
Pをシート体TSに収容した上で、そのパチンコ機Pを
下端でフリーの状態で把持し、パチンコ機P下端から垂
れ下がったTSをそのシート体端部TSEで熱融着す
る。しかも、この下端接着と併せて、シート上端でも熱
溶着して溶着部上流でシート体を切断する。よって、パ
チンコ機Pを袋状の筒状シートで包装するに当たり、パ
チンコ機Pの上下でのシート接着(溶着)を自動化す
る。このため、本実施例のパチンコ包装装置30によれ
ば、包装工程の簡略化はもとより、包装作業に伴う労力
低減や省人化を図ることもできる。
【0090】また、本実施例では、パチンコ機Pの上下
でのシート接着(溶着)を、共にシート幅全域に亘るも
のとした。よって、パチンコ機Pをその上下において高
い密閉性を維持した上で包装できるので、ほぼ密閉状態
でパチンコ機Pを包装するという従来にない新たな包装
形態でパチンコ機Pを包装できる。この場合、本実施例
では、シート体TSに貫通孔を空けるものの、その径を
小さなものとできるので、貫通孔を経た塵等の進入は、
実質的に問題となることはない。従って、精密機械たる
電子機器を搭載したパチンコ機Pを密閉に近い状態で包
装するという要請にも、好適に対処することができる。
【0091】加えて、包装済みのパチンコ機Pでは、搬
出後の作業(荷積み・荷下ろしや搬送)においても、上
下端の接着により防塵性を確保できる。このため、電子
機器搭載のパチンコ機Pの作動状況を作業中の塵等の混
入により損なうことがないので、パチンコホールにおけ
るパチンコ機Pの作動状況の信頼性を高めることができ
る。
【0092】次に、上記した実施例の変形例について説
明する。上記の実施例では、溶着ユニット101、10
2による下端接着と溶着ユニット71、72による上端
接着を、前者を先に後者を後に行ったが、図19(C)
に示すパチンコ機Pの把持状態において、上端接着と下
端接着を同時に行うように変形することもできる。ま
た、上端接着に実施した後に、下端接着を行うようにす
ることもできる。これらの場合には、パチンコ機Pの降
下に伴うシート体の送り出しを必要としないので、包装
に用いるシート体長さを短くでき、省資源化に寄与する
ことができる。
【0093】また、上端接着と下端接着を別々の溶着ユ
ニットを用いて行ったが、次のように変形することもで
きる。即ち、シート下端接着機構KSの溶着ユニット1
01、102により下端接着を行った後、このシート下
端接着機構KSを上端接着位置まで上昇させる。次い
で、溶着ユニット101、102を再度駆動して、上端
接着を行う。こうすれば、シート上端接着機構JS自体
を不要とできるので、装置構成の簡略化、構成機器点数
の低減による部品製造工数、組み付け工数の低減を図る
ことができ、コスト上有益である。
【0094】また、パチンコ機Pの収容に際してシート
拡張ロッド96L、96Rにて拡張形状の維持を図った
が、次のように変形することもできる。まず、吸引パッ
ド61〜66の各吸引パッドを、上記したように前後退
可能とすると共に、末端ローラ対54の下方位置から、
把持済みパチンコ機Pの下方位置まで上下動可能とす
る。その上で、吸引パッド61〜吸引パッド64の後退
駆動により、シート体TSのシート体端部TSEを末端
ローラ対54の下方位置で拡張し、その後の降下駆動に
より、シート体TSを拡張させたまま降下させ、パチン
コ機Pを内部に収容する。こうしても、シート拡張ロッ
ド96L、96R等が不要となるので、装置構成の簡略
化、構成機器点数の低減による部品製造工数、組み付け
工数の低減を図ることができ、コスト上有益である。
【0095】また、本実施例では、シート送り出し時と
パチンコ機Pの把持時において、シート体TSに貫通孔
を空けるようにしたが、貫通孔を一切形成しないように
変形することもできる。こうすれば、シート体内の空気
をクッションとして利用でき、パチンコ機Pの損傷回避
に有益である。なお、貫通孔の径や穿孔数を適宜調整す
ることで、貫通孔からの空気排出により、パチンコ機P
の前面・背面にシート体を近づけた上で、クッション性
をある程度確保するようにもできる。
【0096】次に、その他の変形例について説明する。
この変形例では、パチンコ機Pを包装ステーションHS
から上昇させないで、シート下端接着を行う点に特徴が
ある。図22は変形例のパチンコ包装装置を説明するた
めの説明図である。
【0097】図示するように、この変形例は、搬入コン
ベヤ34のうち、保持台42の側に位置するコンベヤユ
ニット134と、保持台42と、搬出コンベヤ36と
を、それぞれ図示しないシリンダにより上下動可能に備
える。このコンベヤユニット134と保持台42と搬出
コンベヤ36は、パチンコ機Pの搬入・搬出に際して、
コンベヤユニット134より上流の搬入コンベヤ34と
繋がる搬送経路を形成するよう、上昇端に位置する。そ
して、パチンコ機Pの収容に際しては、コンベヤユニッ
ト134と搬出コンベヤ36を下降端まで降下させた上
で、上記の実施例のように拡張させたシート体TSを降
下させる。このシート体降下に際しては、保持台42の
周辺では、降下するシート体TSと干渉する機器構成部
品はない状態となる。よって、パチンコ機Pは保持台4
2に保持されたままでシート体TSが降下して相対移動
が起き、シート体端部TSEはパチンコ機下端より低い
位置とできる。
【0098】この状態で、上記の実施例と同様に、パチ
ンコ機Pをパチンコ機サイド把持機構SGで把持し、そ
の後、保持台42を下降端まで降下させる。こうすれ
ば、上記の実施例と同様に、パチンコ機Pはその下端を
フリーとしたまま把持され、パチンコ機下端側で溶着ユ
ニット101、102による下端接着を実施する。
【0099】その後、溶着ユニット101、102の復
帰駆動、拡張維持ユニット90F、90Bの上昇駆動を
経て、保持台42を上昇復帰させ、パチンコ機Pを保持
する。こうすれば、下端接着済みのシート体TSに収容
してパチンコ機Pを保持できるので、パチンコ機サイド
把持機構SGの把持解除、溶着ユニット71、72によ
る上端接着を行う。この際、コンベヤユニット134と
搬出コンベヤ36についても上昇復帰させる。次いで、
シート体TSを上端で切断後に、上記したようにパチン
コ機Pの搬出を行う。
【0100】この変形例では、パチンコ機Pを包装ステ
ーションHSに搬入させた位置から持ち上げないまま、
シート体TSの上下端の接着等を行うことができる。
【0101】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0102】例えば、パチンコ機Pを包装する場合につ
いて説明したが、スロットルマシーン等の遊技機の包装
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のパチンコ包装装置30の概略正面図で
ある。
【図2】パチンコ包装装置30の概略側面図である。
【図3】パチンコ包装装置30が有する包装ステーショ
ンHSの要部概略斜視図である。
【図4】シート送り機構SRにおけるローラ配置の様子
を示す説明図である。
【図5】シート端部保持機構THとシート上端接着機構
JSの概略構成を説明するための概略斜視図である。
【図6】シート端部保持機構THによるシート体TSの
端部保持の様子を説明するための説明図である。
【図7】シート上端接着機構JSの構成並びにシート接
着と切断の様子を説明するための説明図である。
【図8】パチンコ機サイド把持機構SGの要部の概略構
成を説明するための説明図である。
【図9】シート拡張機構SFの概略構成を説明するため
の説明図である。
【図10】シート拡張機構SFが有するシート拡張ロッ
ド96L、96Rによるシート体TSの拡張の様子をパ
チンコ機上面側から見て説明するための説明図である。
【図11】同じくシート拡張ロッド96L、96Rによ
るシート体TSの拡張の様子をパチンコ機正面側から見
て説明するための説明図である。
【図12】シート下端接着機構KSの概略構成をシート
拡張機構SFと共に説明するための説明図である。
【図13】シート下端接着機構KSによるシート接着の
様子を説明するための説明図である。
【図14】パチンコ包装装置30の制御系を表すブロッ
ク図である。
【図15】パチンコ機Pの包装手順を示す流れ図であ
る。
【図16】シート体拡張手順の詳細を説明する流れ図で
ある。
【図17】図16の詳細手順によるシート体TSの様子
と各機器の関係を示す説明図である。
【図18】パチンコ機収容手順の詳細を説明する流れ図
である。
【図19】パチンコ機収容からシート上端接着・切断ま
での手順ごとのシート体TSの様子と各機器の関係を示
す説明図である。
【図20】シート下端接着手順の詳細を説明する流れ図
である。
【図21】シート上端接着手順の詳細を説明する流れ図
である。
【図22】変形例のパチンコ包装装置を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
30…パチンコ包装装置 32…装置架台 34…搬入コンベヤ 34a…駆動モータ 35a…ローラ 35b…ガイド 36…搬出コンベヤ 36a…駆動モータ 37…第1ストッパシリンダ 38…第2ストッパシリンダ 40…保持ユニット 41a…ローラ 41b…ガイド 42…保持台 44…シリンダ 45…シリンダ 50…テンションローラ 51…第1ローラ 51a…円錐突起 52…第2ローラ 53…第3ローラ 54…末端ローラ対 55…ローラモータ 56…ローラモータ 61〜66…吸引パッド 61a…吸引管路 61b…シリンダ 67…空気吸引機 71…溶着ユニット 71a…基台 71b…シリンダ 71c…切欠凹所 72…溶着ユニット 72a…基台 72b…シリンダ 72c…突部 73…カッタ 74…切断ユニット 80L…把持プレート 80R…把持プレート 81…スパイク 82…シリンダ 85…空気吹出体 85a…吹出孔 86…シリンダ 87…コンプレッサ 90B…拡張維持ユニット 90F…拡張維持ユニット 91…案内シャフト 92…基部 93…支持脚 94L…前面プレート 95L…ロータリーソレノイド 94R…前面プレート 95R…ロータリーソレノイド 96L…シート拡張ロッド 96R…シート拡張ロッド 97…ピン 98…モータ 99L…シリンダ 101…溶着ユニット 101a…支持脚 101b…シリンダ 101c…切欠凹所 102…溶着ユニット 102c…突部 110…プログラマブルコントローラ(PC) 112…センサ群 114…操作ボタン群 134…コンベヤユニット D…台車 Ds…支持台 HK…包装機構 HS…包装ステーション JS…シート上端接着機構 KS…シート下端接着機構 P…パチンコ機 SB…凸部 SF…シート拡張機構 SG…パチンコ機サイド把持機構 SK…貫通孔 SR…シート送り機構 ST…待機位置 TH…シート端部保持機構 TS…シート体 TSE…シート体端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 幸博 愛知県小牧市二重堀1588−1 双栄工機有 限会社内 (72)発明者 杉島 紀志男 名古屋市中区丸の内二丁目17番3号 丸の 内T.S−1ビル5階 株式会社サンセイ アールアンドディ内 (72)発明者 服部 辰雄 名古屋市西区中小田井四丁目396番地 株 式会社三星内 Fターム(参考) 2C088 DA11 FA01 3E051 AA03 AB05 BA01 CA02 CA05 CA08 DA07 EA01 HA07 HE01 JA02 KA03 KA08 KB01 LA02 LA04 LA09 LB05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機やスロットルマシン等の遊技
    機を製造する製造方法であって、 遊技機を筒状シートで覆う包装ステーションの包装位置
    における保持ユニットに遊戯機器パーツ組み付け済みの
    遊技機を搬送し、前記保持ユニットに前記遊技機を保持
    させる工程(a)と、 切断後に前記筒状シートとなる長尺状のシート体を長手
    方向を送り出し方向として前記包装位置の側に送り出
    し、該送り出し先端側のシート体端部が前記搬送された
    遊技機に対して対向するよう前記シート体を保持する工
    程(b)と、 前記保持されたシート体を前記シート体端部の側から膨
    らませた後に、その膨らみを維持する工程(c)と、 前記膨らんだシート体と前記遊技機を相対移動させ、前
    記シート体端部が前記遊技機の端部より外側に位置する
    よう前記遊技機を前記膨らんだシート体の内部に収容す
    る工程(d)と、 前記保持ユニットによる遊技機保持を解除すると共に、
    前記遊技機の端部より外側に位置するようにされた前記
    シート体端部の接着が可能な状況となるよう、前記遊技
    機を前記収容状態のまま前記シート体と共に保持する工
    程(e)と、 前記遊技機が前記収容状態のまま保持されている間にお
    いて、前記シート体を前記シート体端部の側で前記シー
    ト体の幅方向の少なくとも一部領域で接着する工程
    (f)と、 前記遊技機を挟んで前記シート体端部と対向する側で前
    記シート体を前記シート体の幅方向の少なくとも一部領
    域で接着する工程(g)と、 前記遊技機を挟んで前記シート体端部と対向する側で前
    記シート体を接着する接着動作に伴って、該接着済みの
    シート体を、シート体長手方向に沿って前記接着箇所よ
    り上流側で切断する工程(h)と、 前記収容状態のまま保持されている前記遊技機を前記シ
    ート体と共に前記保持ユニットに復帰保持して前記収容
    状態のままの保持を解除し、該復帰保持された遊技機を
    前記包装ステーションから搬出する工程(i)とを備え
    ることを特徴とする遊技機の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技機の製造方法であっ
    て、 前記工程(c)は、 前記保持されたシート体の前記シート体端部に向けた空
    気送風を経て、前記シート体を前記シート体端部の側か
    ら膨らます工程を有する、遊技機の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の遊技機の
    製造方法であって、前記工程(b)は、 前記シート体を前記シート体の端部側から前記包装位置
    の側に送り出す間に、前記シート体に通気孔をあける工
    程を有する、遊技機の製造方法。
  4. 【請求項4】 パチンコ機やスロットルマシン等の遊技
    機を筒状シートで覆う装置であって、 遊戯機器パーツ組み付け済みの遊技機を筒状シートで覆
    うために前記遊技機を待機させる包装位置を備え、該包
    装位置に搬送された遊技機を保持する保持ユニットを有
    する包装ステーションと、 切断後に前記筒状シートとなる長尺状のシート体を長手
    方向を送り出し方向として送り出し可能に保持するシー
    ト体保持ユニットと、 該シート体保持ユニットから前記包装ステーションまで
    の前記シート体の送り出し経路において、前記シート体
    をローラ対で挟持し、該ローラ対の回転により前記シー
    ト体を該送り出し先端側のシート体端部の側から前記包
    装ステーションの側に送り出す送り出し機構と、 前記包装ステーションまで送り出された前記シート体
    を、前記シート体端部が前記搬送された遊技機に対して
    対向するよう前記シート体を保持するシート保持ユニッ
    トと、 前記保持されたシート体を前記シート体端部の側から膨
    らますシート膨らまし機構と、 前記シート体の膨らみを維持する維持機構と、 前記膨らんだシート体と前記遊技機を相対移動させ、前
    記シート体端部が前記遊技機の端部より外側に位置する
    よう前記遊技機を前記膨らんだシート体の内部に収容さ
    せる相対移動機構と、 前記シート体の内部への前記遊技機の収容に連動して前
    記維持手段を制御し、前記維持手段による膨らみ維持を
    解除する解除手段と、 前記保持ユニットによる遊技機保持を解除すると共に、
    前記遊技機の端部より外側に位置するようにされた前記
    シート体端部の接着が可能な状況となるよう、前記遊技
    機を前記収容状態のまま前記シート体と共に保持する収
    容保持手段と、 前記遊技機が前記収容保持の状態にある間において、前
    記シート体を前記シート体端部の側で前記シート体の幅
    方向の少なくとも一部領域で接着する第1接着ユニット
    と、 前記遊技機を挟んで前記シート体端部と対向する側で前
    記シート体を前記シート体の幅方向の少なくとも一部領
    域で接着する第2接着ユニットとを備えることを特徴と
    する遊技機の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の遊技機の製造装置であっ
    て、 更に、 前記第2接着ユニットによる接着箇所よりシート体長手
    方向に沿った上流側で、前記第2接着ユニットによる接
    着動作に伴って前記シート体を切断するカッタと、 前記収容保持手段により収容保持されている前記遊技機
    を前記シート体と共に前記保持ユニットに復帰保持する
    と共に、前記収容保持手段による収容保持を解除し、該
    復帰保持された遊技機を前記包装ステーションから搬出
    する搬出手段とを有する、遊技機の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の遊技機の
    製造装置であって、 前記膨らまし機構は、前記保持されたシート体の前記シ
    ート体端部に向けて空気を送風するブロアを有する、遊
    技機の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5記載の遊技機の
    製造装置であって、 前記膨らまし機構は、静電吸着または負圧吸着を利用し
    た前記シート体の吸着部を有し、該吸着部を移動して前
    記シート体を拡張する吸着機構を有する、遊技機の製造
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の遊技機の製造装置であっ
    て、 前記吸着部は、前記維持機構としても機能し、 前記解除手段は、前記吸着機構の前記吸着部による吸着
    を停止する停止制御部を備える、遊技機の製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項7いずれか記載の
    遊技機の製造装置であって、 前記維持機構は、 前記膨らんだ前記シート体の外部から該シート体の内部
    への入り込みと、前記膨らんだ前記シート体の内部から
    外部への待避が可能なシャフト材を複数備え、該シャフ
    ト材のそれぞれを前記膨らんだ前記シート体の内部に入
    り込むよう制御するシャフト制御部を備え、 前記解除手段は、 前記シャフト制御部を制御して、前記シャフト材のそれ
    ぞれを前記シート体の内部から外部に待避駆動する待避
    制御部を備える、遊技機の製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の遊技機の製造装置であ
    って、 前記複数のシャフト材は、前記膨らんだ前記シート体の
    外部から該シート体の内部に入り込んで形成する前記シ
    ート体の膨らみ形状を、前記相対移動する前記遊技機の
    外郭形状より大きな方形の形状とする、遊技機の製造装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項4ないし請求項10いずれか記
    載の遊技機の製造装置であって、 前記第1、第2の接着ユニットは、前記シート体を熱溶
    着するヒータを有する、遊技機の製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項4ないし請求項11いずれか記
    載の遊技機の製造装置であって、 前記送り出し機構は、前記シート体の送り出し経路に沿
    って送り出されるシート体に接触しシート体送り出しに
    伴って回転する回転ローラを備え、該回転ローラの表面
    に、前記シート体に貫通孔を形成するための穿孔突起を
    有する、遊技機の製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項4ないし請求項12いずれか記
    載の遊技機の製造装置であって、 前記収容保持手段は、 前記遊技機を前記収容状態のまま保持する保持動作に伴
    って、前記シート体に貫通孔を形成する穿孔機構を有す
    る、遊技機の製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項4ないし請求項13いずれか記
    載の遊技機の製造装置であって、 前記包装ステーションは、前記遊技機の長手方向を上下
    方向として前記保持ユニットで前記遊技機を保持し、 前記送り出し機構は、前記シート体を前記包装ステーシ
    ョンの上方から前記包装ステーションに送り出し、 前記相対移動機構は、前記送り出し機構を制御して前記
    シート体を下降させると共に、前記保持ユニットを昇降
    させる昇降機構を制御して、前記遊技機を前記保持ユニ
    ットごと上昇させ、 前記収容保持手段は、前記遊技機の左右から前記遊技機
    の側面に向けて前進して前記遊技機を前記収容状態のま
    ま前記シート体と共に遊技機側面で保持する側面保持機
    構を備え、該側面保持機構による遊技機保持に連動して
    前記昇降機構を制御し、前記保持ユニットを前記遊技機
    から下降させる、遊技機の製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項4ないし請求項13いずれか記
    載の遊技機の製造装置であって、 前記包装ステーションは、前記保持ユニット周囲の機器
    部材を昇降可能に備え、前記遊技機の長手方向を上下方
    向として前記保持ユニットで前記遊技機を保持し、 前記送り出し機構は、前記シート体を前記包装ステーシ
    ョンの上方から前記包装ステーションに送り出し、 前記相対移動機構は、前記送り出し機構を制御して前記
    シート体を下降させると共に、前記保持ユニット周囲の
    前記機器部材を昇降させる搬送路昇降機構を制御して、
    前記機器部材を前記保持ユニットよりも下方に降下さ
    せ、 前記収容保持手段は、前記遊技機の左右から前記遊技機
    の側面に向けて前進して前記遊技機を前記収容状態のま
    ま前記シート体と共に遊技機側面で保持する側面保持機
    構を備え、前記保持ユニットを昇降させる昇降機構を前
    記側面保持機構による遊技機保持に連動して制御して、
    前記保持ユニットを前記遊技機から下降させる、遊技機
    の製造装置。
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