JP2002119364A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2002119364A
JP2002119364A JP2000315752A JP2000315752A JP2002119364A JP 2002119364 A JP2002119364 A JP 2002119364A JP 2000315752 A JP2000315752 A JP 2000315752A JP 2000315752 A JP2000315752 A JP 2000315752A JP 2002119364 A JP2002119364 A JP 2002119364A
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洋二郎 木下
Nobuyuki Ueda
伸行 上田
Toshiyuki Horiki
敏幸 堀木
Hiroyuki Nishimura
弘之 西村
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着座者が腰掛けるための座面を有する座部を具
備する椅子において、着座者の体格に応じて座面の奥行
き寸法を簡便に変更できる椅子を提供する。 【解決手段】座部1の前端部に、その前端部における上
面の奥行き寸法を変更するように動作する可動部Xを形
成し、その可動部Xを駆動することによって座面S全体
の奥行き寸法を変更し得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座者の体格に応
じて快適に座ることができる椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、椅子の座面における奥行き寸法
が着座者の体格と比較して長すぎたり短すぎたりする
と、窮屈な姿勢で座らなければならない。そこで従来よ
り、座部と背もたれ部とを具備する椅子において、座部
又は背もたれ部のいずれかを前後移動させることによっ
て、着座者の体格に対応して腰を降ろすことができる座
部の奥行き方向の範囲を拡縮し得るようにした構成の椅
子が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものであると、座部や背もたれ部そのものを移動
させるための構造が大型化したり複雑化して、椅子全体
の構造の大型化や複雑化を招いたり重量が嵩むなどの不
具合が生じることになる。また、背もたれ部を具備しな
い椅子においては、そもそも上記のような構造によって
は座面の奥行き寸法を変更することができないため、そ
の椅子が着座者の体格に合っていないと窮屈な座り心地
を強いられることになり、そのような不具合を回避する
には着座者個人の体格に対応した椅子を入手しなければ
ならないことになる。そこで、背もたれ部のあるなしに
関わらず、座部における座面の奥行き寸法を着座者に合
わせて容易に変更できる椅子が望まれている。
【0004】本発明は、以上のような不具合に鑑みて、
特に座部の前端部における構造を改良工夫することによ
って、着座者の体格に応じて座面の奥行き寸法を簡便に
変更できる椅子を構成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の椅子
は、着座者が腰掛けるための座面を有する座部を具備し
てなり、座部の前端部に、該前端部における上面の奥行
き寸法を変更するように動作する可動部を形成し、その
可動部を駆動することによって座面全体の奥行き寸法を
変更し得るように構成していることを特徴とする。
【0006】通常、着座者が椅子の座部に腰掛けた場
合、座着座者の臀部周辺に対応する面の中央部から後端
部に亘って荷重が掛かることになるが、それと比べると
座面の前端部には大きな荷重が掛からない。そこで、上
記のような構成の椅子であれば、この椅子が背もたれ部
を備えているか否かに関わらず、着座者の体格に合わせ
て座部の前端部に形成した可動部を動作させると、着座
者の荷重を主として受ける座部の中央部や後端部には影
響を与えずに座面の奥行き寸法を容易に変更できること
になるため、着座者は窮屈な姿勢を強いられることなく
快適に座ることができることとなる。
【0007】具体的に望ましい椅子の態様としては、座
部が、上面に座面を設定した可撓変形可能な座本体と、
座本体を支持するとともに前端部を下方乃至後方へ湾曲
し得るサポート部材とを具備するものであって、座本体
及びサポート部材の前端部を前記可動部として設定し、
サポート部材の湾曲に対応して座本体の前端部がサポー
ト部材と一体的に湾曲し得るように構成している椅子が
挙げられる。このようなものであると、サポート部材を
湾曲させるだけで座本体がそれに応じて湾曲するため、
座面の奥行き寸法の変更を容易に行うことができる。
【0008】この場合、サポート部材の座本体に対する
支持強度を維持しつつ適切に湾曲し得るようにするため
には、サポート部材の少なくとも前端部に、座部の幅方
向に延びる複数のスリットを形成し、これらスリットを
前後方向に連続的に配置していることが好ましい。
【0009】その他に望ましい椅子の態様としては、座
部が、座面の中央部を含む主たる部分を構成する固定座
面を有する固定部と、座面の前端部を構成する可動座面
を有し固定部の前端部側に配置される可動部とを具備す
るものであって、固定部と可動部との間に可動部を固定
部に対して前後移動可能に案内するガイド機構を形成し
ている椅子が挙げられる。このようなものであっても、
座部の前端部側に形成した可動部を前後移動させるだけ
で、着座者の荷重を主として受ける座部の固定部には影
響を与えずに座面の奥行き寸法を容易に変更できること
になるため、着座者は窮屈な姿勢を強いられることなく
快適に座ることができる。
【0010】この場合、快適な座り心地を維持しつつ、
構造の複雑化を招くことなく可動部を容易に前後移動さ
せるためには、固定部を、上面に前記固定座面を設定し
た座本体及び該座本体を支持する固定支持部を具備する
ものとするとともに、可動部を、上面に前記可動座面を
設定した可動座要素及び該可動座要素を支持する可動支
持部を具備するものとして、固定支持部と可動支持部と
の間に前記ガイド機構を形成していることが好ましい。
【0011】特に簡素な構成で可動部を前後移動させる
ためには、固定支持部を座本体の側端部に沿って前後に
延びるレール部材を具備するものとし、可動支持部を可
動座要素の側端部に沿って前後に延び前記レール部材と
テレスコープ式に嵌め合わせられるスライダを具備する
ものとして、前記ガイド機構をスライダがレール部材に
沿って前後にスライド移動し得る構成のものとすること
が望ましい。
【0012】さらに、固定座面と可動座面との間に隙間
を生じさせず一連の適切な座面を形成するためには、可
動部が前後移動する過程で、可動座要素を座本体に対し
て上下に重ね合わせるようにしていることが好ましい。
【0013】特にその場合、固定座面と可動座面との間
に大きな段差を作らず違和感のない座り心地を実現する
ためには、可動座要素をシート状をなす薄肉な素材から
構成することが有効である。また、このようなシート状
の可動座要素が布等の可撓性を有するものであれば、ガ
イド機構の構成の如何に関わらず、可動部の前後移動に
際して可動座要素を前後方向に撓ませたり伸ばしたりす
ることで、座面の奥行き寸法を変更することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0015】(第1の実施形態)図1及び図2に示す第
1の実施形態に係る椅子Aは、着座者が腰掛けるための
座部1及び背中を凭れ掛けるための背もたれ部5を備
え、それらを床面に接地する支持体6によって支持させ
た構成のものである。なお、背もたれ部5及び支持体6
については、従来のものと同様であるため説明を省略す
る。
【0016】以下、座部1について具体的に説明する。
この座部1は、可撓性及びクッション性を有する座本体
2と、この座本体2を支持するサポート部材3とから構
成している。座本体2は、ウレタン素材などからなる芯
材の周囲に布製等の張り地(いずれも図示は省略する)
を設けた平板状をなすものであり、その上面を座面Sと
して設定している。一方、サポート部材3は、座本体2
の裏面側において前後に延びる合成樹脂製のものであ
り、少なくとも前端部31が弾性を有するようにしてい
る。また、その前端部31における下向面には、座本体
2の幅方向に延びる複数のスリット32を形成してお
り、それらスリット32を前後方向に連続的に並べてい
る。さらにこのサポート部材3の前端部31は下方に向
けて緩く湾曲させており、その先端31aには紐状又は
ベルト状をなす牽引具41の一端部41aを取り付けて
いる。この牽引具41の他端部41bは、座本体2の下
方における適宜位置に設けた駆動装置4に取り付けてい
る。この駆動装置4は内部に図示しない巻き取り機構を
備えており、駆動装置4を作動させると牽引具41が巻
き取り機構によって巻き取られるようにしている。な
お、サポート部材3の前端部31における湾曲に伴っ
て、座本体2の前端部21も同様に湾曲させている。
【0017】したがって、駆動装置4を作動すると、牽
引具41によって後方に引き寄せられたサポート部材3
の前端部31が、弾性に抗してさらに後方へ引き寄せら
れることとなり、サポート部材3に取り付けた座本体2
もそれに伴ってさらに後方へと湾曲することになる。こ
のようにロール状に湾曲するように動作する座本体2の
前端部21及びサポート部材3の前端部31を、本実施
形態では可動部X1として設定している。なお、サポー
ト部材3は、その前端部31における下向面に複数のス
リット32を形成しているため、無理なく容易に湾曲さ
せることができる。そして、駆動装置4による牽引具4
1の巻き取り状態を解除すると、サポート部材3がその
弾性によって元の状態に戻るため、座本体2もそれに従
って元通りの状態となる。このような座本体2及びサポ
ート部材3の動作の結果、着座者の体格が比較的大きい
場合には、図1(実線)及び図2(a)に示すようにサ
ポート部材3が牽引具41を駆動装置4に巻き取らせず
に、可動部Xを大きく湾曲させないで座面Sの奥行き寸
法を大きく確保すればよく、一方、着座者の体格が比較
的小さい場合には、図1(想像線)及び図2(b)に示
すようにサポート部材3を牽引具41によって後方に大
きく湾曲させた状態として、座面Sの奥行き寸法を小さ
くすればよい。なお、図2(a)の状態と同図(b)の
状態との間の適宜の状態で駆動装置4をロックすれば、
座面Sの奥行き寸法を任意に設定するようにも構成する
ことができる。
【0018】このように、本実施形態によれば、駆動装
置4を作動させることによって座本体2の前端部21及
びサポート部材3の前端部31からなる可動部Xの湾曲
の度合いを変更することで、着座者が実質的に腰を降ろ
すことができる座面Sの奥行き寸法を体格に応じて変更
できるため、窮屈な姿勢にならずに快適に座ることがで
きる。しかも、座面Sの奥行き寸法の変更は、座部1の
前端部の変形にのみ基づいているため、着座者の荷重を
主として受ける座面Sの中央部から後端部には何ら影響
することがないので、着座者は座ったままで座面Sの奥
行き寸法を変更することが可能である。
【0019】(第2の実施形態)図3及び図4に示す第
2の実施形態に係る椅子Bは、前記第1の実施形態と同
様に、着座者が腰掛けるための座部110及び背中を凭
れ掛けるための背もたれ部150を備え、それらを床面
に接地する支持体160によって支持させた構成のもの
である。なお、背もたれ部150及び支持体160につ
いての説明は、第1の実施形態と同様に省略する。
【0020】以下、座部110について具体的に説明す
る。この座部110は、その中央部及び後端部を構成す
る固定部120と、前端部を構成する可動部130とを
備えている。さらに固定部120は、ウレタン素材から
なる芯材の周囲に張り地(いずれも図示は省略)を設け
たクッション性を有する厚手の座本体121と、座本体
121を支持する固定支持部122とから構成してい
る。座本体121の上面は、座部110の中央部及び後
端部を構成する固定座面121sとして設定している。
固定支持部122は、座本体121の裏面側においてそ
の両側端部に沿って延びる角柱状をなす一対のレール部
材123からなるものである。一方、可動部130は、
座本体121に略対応する幅寸法を有する薄肉な布地か
らなる可動座要素131と、その可動座要素131を支
持する可動支持部132と、可動支持部132の前端部
に取り付けられ可動座要素131の前端部を支持してそ
の保形性を維持するためのサポート材134とから構成
している。可動座要素131の上面は、前記座面S1の
前端部を構成する可動座面131sとして設定してい
る。可動支持部132は、可動座要素131の裏面側に
おける両側端部に取り付けた角パイプ状をなす一対のス
ライダ133からなるものであり、両スライダ133の
前端部間に亘ってサポート材134を取り付けている。
また、スライダ133の内法寸法は、前記レール部材1
23の外形寸法よりも一回り大きく設定しており、スラ
イダ133の後端部133a側からレール部材123の
前端部123aを挿入している。そして、これらレール
部材123及びスライダ133によって、そのレール部
材123に案内させてスライダ133をテレスコープ式
に前後方向にスライド移動することができるガイド機構
Yを構成している。なお、スライダ133がレール部材
123から抜け落ちない程度にスライダ133の可動範
囲を設定するために、適宜の部位に図示しないストッパ
を設けている。また、スライダ133にレール部材12
3を挿入した状態で、可動座要素131が座本体121
の固定座面121sに重なり合って掛け渡されるように
しており、これら固定座面121sと可動座面131s
とで、座部110の座面S1を形成するようにしてい
る。
【0021】したがって、図3(実線)及び図4(a)
に示すようにスライダ133をレール部材123に沿っ
て前方に位置づけると、それに対応して可動座要素13
1も前方に位置づけられて可動座要素131と座本体1
21とが重なる部分が小さくなるため、結果として座面
S1の奥行き寸法を大きく確保することができ、体格の
大きい着座者が快適に座ることができるようになる。そ
の位置からスライダ133を移動して、図3(想像線)
及び図4(b)に示すようにスライダ133をレール部
材123に沿って後方に位置づけると、それに対応して
可動座要素131も後方に移動するため、可動座要素1
31と座本体121とが重なる部分が大きくなるため、
結果として座面S1の奥行き寸法を小さくして、体格の
小さい着座者が快適に座ることができるようになる。
【0022】このように本実施形態の椅子Bによれば、
可動部130をガイド機構Yに案内させて固定部120
に対して前後移動させると、容易に着座者の体格に合わ
せて座面S1の奥行き寸法を変更することができる。特
に、着座者の荷重を主として受ける座部110の中央部
及び後端部となる部位を座本体121及び固定支持部1
22からなる固定部120とするとともに、その固定部
120ほどには荷重が掛からない座部110の前端部を
構成する部位を可動座要素131及び可動支持部132
を備えた可動部としているため、着座者にとっては腰を
上げずに座ったままの姿勢で座面S1の奥行き寸法を変
更することができる。また、ガイド機構Yは固定支持部
122と可動支持部132との間に形成しているので、
座り心地には影響を与えずに可動部130を適切に動作
させることができる。
【0023】さらに具体的には、ガイド機構Yを、固定
支持部122を構成するレール部材123と、可動支持
部132を構成しレール部材123を相対的に突没させ
るように収容しつつレール部材123に案内されてテレ
スコープ式に前後にスライド移動するスライダ133と
から構成しているため、極めて簡素な構成で可動部13
0を前後移動して座面S1の奥行き寸法を変更すること
ができる。しかもその際、可動座要素131を薄い布地
からなるものとして、スライダ133の前後移動の過程
で座本体121に重なり合うようにしているため、座本
体121の上面に設定した固定座面121sと可動座要
素131の上面に設定した可動座面131sとの間に段
差が殆ど生じることがなく、略連続する座面S1が形成
されることになり、違和感のない快適な座り心地を実現
することができる。
【0024】なお、本発明は上述した実施の形態に限ら
ず、例えば座部の前端部に可動支持部を形成するととも
に、中央部から後端部に亘って固定支持部を形成し、そ
れら可動支持部及び固定支持部によって座面を形成する
共通の張り地を支持させて、可動支持部を固定支持部に
対して前後移動させるのに伴って張り地も前後方向に伸
縮することで、座面の奥行き寸法を変更するようにも構
成することができる。また、前記第2の実施形態におい
て、座面の前端部を構成する可動座要素が座本体に重な
り合うのではなく、可動支持部の前後移動に対応して可
撓性を有する可動座要素が適宜巻き取られることによっ
て、座面の奥行き寸法を変更するようにも構成してもよ
い。さらに、座部の前端部に形成した可動部は、第1の
実施形態のように湾曲する構成のものや、第2の実施形
態のようにスライド移動する構成のもの以外に、前後方
向に伸縮可能な構成とすることもできる。
【0025】さらにまた、以上に述べた各実施の形態の
椅子は背もたれ部を備えたものであるが、上述したよう
に座面の奥行き寸法の変更は座部の構成にのみ基づくも
のであるため、背もたれ部を有しない椅子についても、
上述したものと同様の効果を得ることができる。その
他、各部の具体的構成についても上記各実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】すなわち、本発明の椅子によれば、着座者
の荷重を主として受ける座部の中央部や後端部には影響
を与えずに、すなわち座ったままの姿勢で座部の前端部
に形成した可動部を動作させることによって、着座者の
体格に合わせて座面の奥行き寸法を容易に変更すること
ができ、窮屈な姿勢を強いられることなく快適に座るこ
とが可能である。そしてこのような効果は、椅子の座部
の構成にのみ基づくものであるため、この椅子が背もた
れ部を備えているか否かを問わずに奏し得るものであ
る。
【0028】具体的に、座部が可撓変形可能な座本体及
びそれを支持するサポート部材を備え、そのサポート部
材の前端部を下方乃至後方へ湾曲し得るようにして、座
本体及びサポート部材の前端部を可動部として設定した
構成の椅子である場合には、サポート部材を湾曲させる
とそれに対応して座本体の前端部がサポート部材と一緒
に湾曲するため、着座者の体格に併せた座面の奥行き寸
法の変更を容易に行うことができる。
【0029】この場合、サポート部材の前端部に、座部
の幅方向に延びる複数のスリットを前後方向に連続的に
配置することで、座本体に対する支持強度を損なうこと
なくサポート部材をさらに容易に湾曲させることができ
る。
【0030】この他に、座部が、座面の主要部分を構成
する固定座面を有する固定部と、座面の前端部を構成す
る可動座面を有する可動部とを具備するものとして、固
定部とその前端部側に配置した可動部との間に可動部を
前後方向移動し得るように案内するガイド機構を形成し
た構成の椅子である場合にも、可動部を前後移動させる
だけで、固定座部及び可動座部によって構成される座面
全体の奥行き寸法を容易に変更することができる。
【0031】この場合、固定部を固定座面を有する座本
体とそれを支持する固定支持部とから構成し、一方、可
動部を可動座面を有する可動座要素とそれを支持する可
動支持部とから構成することで、着座者の荷重を主とし
て受ける座本体とそれに比べると大きな荷重を受けない
可動座要素とによって快適な座り心地を維持することが
でき、さらにはそれらを支持するよりしっかりとした構
造の固定支持部と可動支持部との間にガイド機構を形成
することで、構造の複雑化を招くことなく可動部を容易
に前後移動させることが可能である。
【0032】特に、固定支持部を座本体の側端部に沿っ
て前後に延びるレール部材から構成し、一方、可動支持
部を可動座要素の側端部に沿って前後に延び前記レール
部材とテレスコープ式に嵌め合わせたスライダから構成
して、これらレール部材とスライダとによって、スライ
ダをレール部材に沿って前後にスライド移動させる構成
の前記ガイド機構を形成すれば、簡素な構成で安定的に
可動部を前後移動させることができる。
【0033】さらに、スライダがレール部材に沿ってス
ライド移動するなど、可動部が固定部に対して前後移動
する過程で、可動座要素を座本体に対して上下に重ね合
わせるように構成している場合には、固定座面と可動座
面との間に隙間のない一連の適切な座面を形成すること
ができる。
【0034】また、可動座要素をシート状の薄肉素材か
ら構成している場合、特にスライダをレール部材に沿っ
てスライド移動させる際には固定座面と可動座面との間
に大きな段差ができないため違和感のない快適な座り心
地を得ることができ、さらに、ガイド機構がレール部材
とスライダとからなるもの以外の構成であっても、例え
ばこの可動座要素を布等の可撓性を有するもので構成す
ることで、可動部の前後移動に際して可動座要素を前後
に撓ませたり伸ばしたりすることで、座面の奥行き寸法
を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す斜視図。
【図2】同実施形態を側面視状態で概略的に示す作用説
明図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す斜視図。
【図4】同実施形態を側面視状態で概略的に示す作用説
明図。
【符号の説明】
A、B…椅子 S、S1…座面 X…可動部 Y…ガイド機構 1、110…座部 2、121…座本体 3…サポート部材 21…前端部 31…前端部 32…スリット 120…固定部 122…固定支持部 123…レール部材 130…可動部 131…可動座要素 132…可動支持部 133…スライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 伸行 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 堀木 敏幸 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 (72)発明者 西村 弘之 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 Fターム(参考) 3B084 BA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着座者が腰掛けるための座面を有する座部
    を具備してなり、座部の前端部に、該前端部における上
    面の奥行き寸法を変更するように動作する可動部を形成
    し、その可動部を駆動することによって座面全体の奥行
    き寸法を変更し得るように構成していることを特徴とす
    る椅子。
  2. 【請求項2】座部が、上面に座面を設定した可撓変形可
    能な座本体と、座本体を支持するとともに前端部を下方
    乃至後方へ湾曲し得るサポート部材とを具備するもので
    あって、座本体及びサポート部材の前端部を前記可動部
    として設定し、サポート部材の湾曲に対応して座本体の
    前端部がサポート部材と一体的に湾曲し得るように構成
    していることを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】サポート部材の少なくとも前端部に、座部
    の幅方向に延びる複数のスリットを形成し、これらスリ
    ットを前後方向に連続的に配置していることを特徴とす
    る請求項2記載の椅子。
  4. 【請求項4】座部が、座面の中央部を含む主たる部分を
    構成する固定座面を有する固定部と、座面の前端部を構
    成する可動座面を有し固定部の前端部側に配置される可
    動部とを具備するものであって、固定部と可動部との間
    に可動部を固定部に対して前後移動可能に案内するガイ
    ド機構を形成していることを特徴とする請求項1記載の
    椅子。
  5. 【請求項5】固定部を、上面に前記固定座面を設定した
    座本体及び該座本体を支持する固定支持部を具備するも
    のとするとともに、可動部を、上面に前記可動座面を設
    定した可動座要素及び該可動座要素を支持する可動支持
    部を具備するものとして、固定支持部と可動支持部との
    間に前記ガイド機構を形成していることを特徴とする請
    求項4記載の椅子。
  6. 【請求項6】固定支持部を、座本体の側端部に沿って前
    後に延びるレール部材を具備するものとするとともに、
    可動支持部を、可動座要素の側端部に沿って前後に延び
    前記レール部材とテレスコープ式に嵌め合わせられるス
    ライダを具備するものとして、前記ガイド機構をスライ
    ダがレール部材に沿って前後にスライド移動し得る構成
    のものとしていることを特徴とする請求項5記載の椅
    子。
  7. 【請求項7】可動部が前後移動する過程で、可動座要素
    を座本体に対して上下に重ね合わせるようにしているこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の椅子。
  8. 【請求項8】可動座要素をシート状をなす薄肉な素材か
    ら構成していることを特徴とする請求項5、6又は7記
    載の椅子。
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