JP2002118934A - バンドクリップ - Google Patents

バンドクリップ

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JP2002118934A
JP2002118934A JP2000302501A JP2000302501A JP2002118934A JP 2002118934 A JP2002118934 A JP 2002118934A JP 2000302501 A JP2000302501 A JP 2000302501A JP 2000302501 A JP2000302501 A JP 2000302501A JP 2002118934 A JP2002118934 A JP 2002118934A
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band
clip
insertion hole
lock
groove
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JP2000302501A
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English (en)
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Osamu Kusadome
理 草留
Kenichiro Takahashi
憲一郎 高橋
Junji Kanetani
順二 金谷
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バンドクリップの部品点数の削減を図ると共
に、生産コストの削減を図る。 【解決手段】 バンドクリップ1は、合成樹脂等を一体
成形してなり、取付固定状態を保持するためのアンカー
部2と、中心部にバンド挿入孔5を有するロック部3
と、被固定部材を巻き込むためのバンド4とから構成さ
れる。ロック部3のバンド挿入孔5は、一方の端部を第
1のバンド挿入口5a、他方の端部を第2のバンド挿入
口5bとし、両端からバンド4を挿入できるようになっ
ている。バンド4は、ロック部3の一方の挿入口から鉛
直下方に延びている。バンド挿入孔5の上下内壁にはバ
ンド4の一方の面に形成されたロック用バンド溝8aと
係合する第1及び第2の弾性ロック片10a,10bが
形成されている。これにより、バンド4を第1及び第2
のバンド挿入口5a,5bのいずれの挿入口から挿入す
るかによって、センターロックとオフセットロックとに
使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ワイヤ
ハーネス等の被固定部材を車体等の所定位置に固定する
ためのバンドクリップに関し、特に、1つのバンドクリ
ップで固定部に対する被固定部材の固定位置を複数選択
することができるバンドクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の固定用パネルに設
けられた固定穴に電線束を取付固定する場合、この固定
穴に挿入して位置決め固定するアンカー部と、電線束を
束ねて締付固定するバンドと、このバンドを電線束の締
付状態でロックするロック部とを備えて構成されるバン
ドクリップが最も多く用いられている。
【0003】このような構成のバンドクリップでは、主
に固定穴に挿入するアンカー部の挿入方向中心軸上にバ
ンドが締付固定した電線束の中心軸が位置するように取
付固定するセンターロック・タイプのバンドクリップ
と、片寄りとなるように取付固定するオフセットロック
・タイプのバンドクリップの2種類のバンドクリップが
よく知られている。
【0004】例えば、図7及び図8に示すように、セン
ターロック・タイプのバンドクリップ100は、ロック
部102に形成されたバンド挿入孔104の一方の端部
102a近傍から延びるバンド103で電線束105を
巻き込んで、バンド103の先端部103aを、ロック
部102のバンド挿入孔104の他方の端部102bか
らバンド挿入孔104に挿通して固定し、固定パネル1
06の固定穴107にアンカー部101を挿入して取付
固定する構造を有する。このため、アンカー部101の
中心線上に電線束105の中心線が位置するレイアウト
を可能にし、一般的にはこのセンターロック・タイプの
バンドクリップ100が多く用いられている。なお、ロ
ック部102のバンド挿入孔104内の上部内壁には、
バンド挿入孔104に挿通されたバンド103の一方の
面に形成されたロック用バンド溝108と係合して、締
付固定した電線束105の締め付けが外れないようにロ
ックするロック片109が、バンド103の締め付けが
緩む方向に対して引っ掛かるような形状で突設されてい
る。
【0005】一方、このようなセンターロック・タイプ
のバンドクリップ100に対して、例えば固定パネル1
06の固定穴107付近に障害物(図示せず)がありバ
ンド103で締付固定した電線束105がこの障害物と
干渉するためにアンカー部101を取付固定し難い場合
等には、図9及び図10に示すように、オフセットロッ
ク・タイプのバンドクリップ200が使用される。即
ち、このバンドクリップ200は、ロック部202に形
成されたバンド挿入孔204の一方の端部202a近傍
から延びるバンド203で、先の例とは反対回りで電線
束205を巻き込んで、バンド203の先端部203a
を、バンド挿入孔204の同じ端部202a側からバン
ド挿入孔204に挿通し、内壁に形成されたロック片2
09とバンド用ロック溝208とを係合させて固定し、
固定パネル206の固定穴207にアンカー部201を
挿入して取付固定する構造を有する。このため、アンカ
ー部201と電線束205の中心線がオフセットされる
レイアウトを可能にし、障害物等を回避しての取付固定
を可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のバンドクリップにおいては、例えば、固定穴の穴形状
や穴径、固定パネルの板厚等が同一の場合でも、電線束
の配設レイアウト等によるオフセットの有無により常に
センターロック・タイプとオフセットロック・タイプの
複数種類のバンドクリップを用意しなければならない。
なぜなら、例えばセンターロック・タイプのバンドクリ
ップ100をオフセットロック・タイプのバンドクリッ
プ200のように使用しても、ロック用バンド溝108
とロック片109とが反対に位置してしまい係合できな
いため、電線束105を締付固定することができないか
らである。このため、部品点数が増加しバンドクリップ
の部品管理等が困難となる場合がある。また、これらの
バンドクリップは樹脂成形で製作されることが多く、同
一形状のアンカー部を有するようなバンドクリップでさ
え、オフセットの有無により別途生産するための成形金
型が必要となる。このため、生産コストが増大する。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、バンドクリップの部品点数の削減を図ると共
に、生産コストの削減を図ることができるバンドクリッ
プを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るバンドク
リップは、被固定部材を巻き付けるバンドと、このバン
ドの基端部に設けられ前記バンドを固定するためのロッ
ク部と、このロック部と一体に形成されて支持部材に前
記バンド及びロック部を固定するためのクリップ部とを
有するバンドクリップにおいて、前記バンドの一方の面
には、長手方向に沿った断面が鋸歯状断面となるように
形成された長手方向と直交する方向に延びるバンド溝が
長手方向に複数配列形成され、前記ロック部には、前記
バンドを挿通する、一方の端部が第1のバンド挿入口、
他方の端部が第2のバンド挿入口となるバンド挿入孔
と、このバンド挿入孔に前記バンドが前記第1のバンド
挿入口から挿入されたときに前記バンドのバンド溝側の
面と対向する前記バンド挿入孔の内壁に前記第1のバン
ド挿入口から前記第2のバンド挿入口に向かって斜めに
突設されて前記バンド溝と係合する第1の弾性ロック片
と、前記バンド挿入孔に前記バンドが前記第2のバンド
挿入口から挿入されたときに前記バンドのバンド溝側の
面と対向する前記バンド挿入孔の内壁に前記第2のバン
ド挿入口から前記第1のバンド挿入口に向かって斜めに
突設されて前記バンド溝と係合する第2の弾性ロック片
とが形成されていることを特徴とする。
【0009】この場合、前記バンドは、前記第1のバン
ド挿入口から前記バンド挿入孔に挿入された場合と、前
記第2のバンド挿入口から前記バンド挿入孔に挿入され
た場合とで、前記被固定部材を前記クリップ部に対して
異なる位置で支持するものであるとなお良好である。
【0010】また、前記第1及び第2の弾性ロック片の
うちの一方の弾性ロック片が前記バンドのバンド溝と係
合したときに、他方の弾性ロック片は前記バンドを前記
バンド溝と係合している弾性ロック片の側へ押し付ける
ものであることが望ましい。
【0011】この発明によれば、一方の面にバンド溝が
形成されたバンドと、このバンドを挿通するバンド挿入
孔が形成されたロック部と、これらバンド及びロック部
を固定するためのクリップ部とを有するバンドクリップ
において、バンド溝と対向するバンド挿入孔の内壁に、
バンドが第1のバンド挿入口から挿入されたときに第1
のバンド挿入口から第2のバンド挿入口に向かって斜め
に突設されてバンド溝と係合する第1の弾性ロック片
と、バンドが第2のバンド挿入口から挿入されたときに
第2のバンド挿入口から第1のバンド挿入口に向かって
斜めに突設されてバンド溝と係合する第2の弾性ロック
片とが形成されているため、バンドがロック部のバンド
挿入孔にいずれの挿入口から挿通されても確実にバンド
をロックすることができる。このため、バンド挿入方向
の違いにより、被固定部材の中心部がアンカー部の中心
軸上に位置する(センターロック・タイプ)又は片寄っ
て位置する(オフセットロック・タイプ)ように固定す
ることができるバンドクリップの実現を図ることが可能
となる。また、弾性ロック片は弾性を有するため、第1
及び第2の弾性ロック片のうちのいずれか一方の弾性ロ
ック片がバンド溝に引っ掛かり係合すると、他方の弾性
ロック片がバンドをバンド溝と係合している弾性ロック
片の側へ押し付け、より強固にバンドをロックすること
が可能となる。これにより、1つのバンドクリップで、
センターロックにもオフセットロックにも対応可能なバ
ンドクリップを実現することができ、生産コストの削減
を図ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
るバンドクリップを示す平面図、図2は、図1のA−A
´線矢視断面図である。
【0013】図1及び図2に示すように、バンドクリッ
プ1は、合成樹脂等を一体成形してなり、例えば固定用
パネルの固定穴(図示せず)等に挿入され取付固定状態
を保持するためのアンカー部2と、このアンカー部2の
基端に設けられ中心部にバンド挿入孔5を有するロック
部3と、このロック部3の一端から延出され被固定部材
を結束するためのバンド4とから構成される。
【0014】アンカー部2は、オス型クリップ部6と円
形皿状の位置決め板7とからなり、オス型クリップ部6
は、ロック部3の上面に形成された位置決め板7から垂
直方向に突設されている。このオス型クリップ部6に
は、先端部から基端部にかけて斜めに開いた形状の複数
のクリップ羽根8が設けられている。これらクリップ羽
根8の先端部外側には、固定用パネルの固定穴周縁に係
合してオス型クリップ部6が固定穴から脱落することを
防ぐクリップ羽根突起8aがそれぞれ形成されている。
一方、位置決め板7は、固定用パネルと当接してバンド
クリップ1の取付固定位置を決めるために設けられてお
り、オス型クリップ部6を固定穴に挿入する際に、固定
用パネルと当接するとその挿入方向に対して反対方向に
撓み、挿入方向に対する反力(オス型クリップ部6を固
定穴から引き抜こうとする力)を生じさせる弾性を有し
ている。即ち、このような構成のアンカー部2を採用す
ることで、クリップ羽根8のクリップ羽根突起8aが固
定穴の一方の周縁に引っ掛かり、位置決め板7の反力に
対抗するという作用が生じ、バンドクリップ1の安定し
た取付固定状態を得ることができるのである。
【0015】ロック部3は、アンカー部2の下端に形成
された箱型形状を有し、オス型クリップ部6の中心軸と
直交する方向に貫通するバンド挿入孔5を有する。バン
ド挿入孔5は、一方の端部を第1のバンド挿入孔5a、
他方の端部を第2のバンド挿入孔5bとし、両端からバ
ンド4を挿入できるようになっている。バンド4は、ロ
ック部3の一方の挿入口、この例では第1のバンド挿入
口5aの近傍の下端部、から図中鉛直下方に延びてい
る。なお、バンド4は、時計回り及び反時計回りのいず
れかの方向からも電線束を巻き込むことができるよう
に、図2に示すバンド挿入孔5の延びる方向軸Xに対
し、0°〜−90°の範囲A内で延びていることが望ま
しい。バンド4の一方の面、この例では図2においてバ
ンド4が時計回りに電線束を巻き込んだ場合、内側とな
る面には、バンド4の長手方向に沿った断面が、バンド
4の先端側に向く面がなだらかな傾斜の鋸歯状となるよ
うに形成された長手方向と直交する方向に延びる複数の
ロック用バンド溝8aが、長手方向に配列形成されてい
る。ロック部3のバンド挿入孔5には、アンカー部2側
の内壁に第1の弾性ロック片10aが、第1のバンド挿
入口5aから第2のバンド挿入口5bに向かって斜めに
突設され、バンド4側の内壁に第2の弾性ロック片10
bが、第2のバンド挿入口5bから第1のバンド挿入口
5aに向かって斜めに突設されている。これら弾性ロッ
ク片10a,10bは、バンド挿入孔5のそれらが突設
された内壁に向けて適度な弾性をもって撓むことができ
るように形成されている。第1の弾性ロック片10a
は、バンド4が第1のバンド挿入口5a側から挿入され
たときに、ロック用バンド溝8aと係合し、第2の弾性
ロック片10bは、バンド4が第2のバンド挿入口5b
側から挿入されたときに、ロック用バンド溝8aと係合
する。バンド4の先端部は、ロック用バンド溝8aと反
対側の面にテーパ部4aが形成されている。このテーパ
部4aは、図3に示すように、その高さaが弾性ロック
片10a,10bの内壁からの高さbよりも大きく設定
されており、これによりバンド4が第1(2)のバンド
挿入口5a(5b)から挿入されたときに、弾性ロック
片10b(10a)と干渉するのを防止している。な
お、バンド4は、その巻き込むべき電線束の太さや種類
等によって、所定の長さ、所定の形状をもって形成され
るため、ロック部3のバンド挿入孔5も、このバンド4
の形状等に合う穴径をもって形成される。
【0016】次に、このように構成されたバンドクリッ
プ1を実際に使用した場合について説明する。図4は、
バンドクリップ1をセンターロック・タイプとして使用
した状態を示す断面図、図5は、バンドクリップ1をオ
フセットロック・タイプとして使用した状態を示す断面
図である。
【0017】まず、バンドクリップ1をセンターロック
・タイプとして使用する場合、バンド4の先端部を第2
のバンド挿入口5b側からバンド挿入孔5に挿入し、バ
ンド4をバンド挿入孔5に挿通して電線束12を巻き込
み、締め付けを開始する。このとき、バンド挿入孔5の
内部では、バンド4の片面(以下、「裏面」とする)4
bに形成されたロック用バンド溝9が、順次バンド挿入
孔5の下部内壁に形成された第2の弾性ロック片10b
の先端部と係合し、締め付けの最中にバンド4が第2の
バンド挿入口5b側に戻って緩んでしまうことを防止す
る。バンド4がバンド挿入孔5に所定量挿通されると、
電線束12の外部表面がバンド4の裏面4b及びロック
部3の下面3aと接触し、バンドクリップ1に締付固定
される。また、このとき、バンド4のロック用バンド溝
9と当接しないバンド挿入孔5の上部内壁に形成された
第1の弾性ロック片10aは、その先端部がバンド4の
もう一方の片面(以下、「表面」とする)4cに当接
し、反力が発生してバンド4を下側に押し付けている。
これにより、バンド4は、ロック部3のバンド挿入孔5
内で完全にロックされ、電線束12は、その中心部がア
ンカー部2のオス型クリップ部6の中心軸上となるよう
にバンドクリップ1に締付固定される。
【0018】一方、バンドクリップ1をオフセットロッ
ク・タイプとして使用する場合、上述したセンターロッ
ク・タイプとして使用する場合とは反対に、バンド4の
先端部を第1のバンド挿入口5a側からバンド挿入孔5
に挿入し、バンド4をバンド挿入孔5に挿通して電線束
12を巻き込み、締め付けを開始する。このとき、バン
ド挿入孔5の内部では、バンド4の裏面4bに形成され
たロック用バンド溝9が、順次バンド挿入孔5の上部内
壁に形成された第1の弾性ロック片10aの先端部と係
合し、締め付けの最中にバンド4が第1のバンド挿入口
5a側に戻って緩んでしまうことを防止する。バンド4
がバンド挿入孔5に所定量挿通されると、電線束12の
外部表面がバンド4の表面4cと接触し、バンドクリッ
プ1に締付固定される。また、このとき、バンド4のロ
ック用バンド溝9と当接しないバンド挿入孔5の下部内
壁に形成された第2の弾性ロック片10bは、その先端
部がバンド4の表面4cに当接し、反力が発生してバン
ド4を下側に押し付けている。これにより、バンド4
は、ロック部3のバンド挿入孔5内で完全にロックさ
れ、電線束12は、その中心部がアンカー部2のオス型
クリップ部6の中心軸上からオフセットされた状態とな
るようにバンドクリップ1に締付固定される。
【0019】このように、この実施例においては、1つ
のバンドクリップ1によってセンターロック及びオフセ
ットロックの2通りの使用形態を実現することができる
ため、バンドクリップにかかる部品点数を少なくし、部
品管理の負担を低減してコストの削減を図ることができ
る。
【0020】また、上記実施例では、固定用パネルの固
定穴に挿入するアンカー部2のクリップ部として、オス
型クリップ部6を採用したが、例えば図6に示すよう
に、固定用パネル21に形成された固定穴22に取付ボ
ルト23を挿入してバンドクリップを取付固定するよう
な場合には、メス型クリップ部15を採用しても良い。
なお、ここではメス型クリップ15についてのみ説明す
ることとし、上記実施例で説明した部分と重複する部分
は説明しないこととする。即ち、このバンドクリップ3
0は、合成樹脂等を一体成形してなり、例えば固定用パ
ネル21の固定穴22に挿入された取付ボルト23等を
挿入して取付固定状態を保持するためのメス型クリップ
部15と、このメス型クリップ部15の側端に設けられ
中心部にバンド挿入孔35を有するロック部33と、こ
のロック部33の一端から延出され被固定部材である電
線束39を結束するためのバンド34とから構成され
る。
【0021】メス型クリップ15は、中心部に取付ボル
ト23を挿入するための挿入孔36を有し、この挿入孔
36の内壁には、取付ボルト挿入口36a側から取付ボ
ルト突出口36b側に向かって斜めに突設され先端に取
付ボルト23のネジ溝24と係合する係合突起38a,
38bが形成された第1の弾性係合片37a及び第2の
弾性係合片37bが形成されている。これら第1及び第
2の弾性係合片37a,37bは、挿入孔36のそれら
が突設された内壁に向けて適度な弾性をもって撓むこと
ができるように形成されている。このため、取付ボルト
23を挿入孔36に挿入すると、ネジ溝24が係合突起
38a,38bと係合し第1及び第2の弾性係合片37
a,37bが撓みによる反力により取付ボルト23を上
下方向に挟み込む。更に、取付ボルト23を締付方向に
回すと、ネジ溝24に係合した係合突起38a,38b
が取付ボルト挿入口36a方向に引っ張られるため、第
1及び第2の弾性係合片37a,37bには、取付ボル
ト23を挿入方向に引っ張る反力が生じる。このため、
挿入方向に沿った方向に取付ボルト23が強固に固定さ
れ、バンドクリップ30を固定用パネル21に強固に取
付固定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
一方の面にバンド溝が形成されたバンドと、このバンド
を挿通するバンド挿入孔が形成されたロック部と、これ
らバンド及びロック部を固定するためのクリップ部とを
有するバンドクリップにおいて、バンド溝と対向するバ
ンド挿入孔の内壁に、バンドが第1のバンド挿入口から
挿入されたときに第1のバンド挿入口から第2のバンド
挿入口に向かって斜めに突設されてバンド溝と係合する
第1の弾性ロック片と、バンドが第2のバンド挿入口か
ら挿入されたときに第2のバンド挿入口から第1のバン
ド挿入口に向かって斜めに突設されてバンド溝と係合す
る第2の弾性ロック片とが形成されているため、バンド
がロック部のバンド挿入孔にいずれの挿入口から挿通さ
れても確実にバンドをロックすることができる。このた
め、バンド挿入方向の違いにより、被固定部材の中心部
がアンカー部の中心軸上に位置する(センターロック・
タイプ)又は片寄って位置する(オフセットロック・タ
イプ)ように固定することができるバンドクリップの実
現を図ることが可能となる。また、弾性ロック片は弾性
を有するため、第1及び第2の弾性ロック片のうちのい
ずれか一方の弾性ロック片がバンド溝に引っ掛かり係合
すると、他方の弾性ロック片がバンドをバンド溝と係合
している弾性ロック片の側へ押し付け、より強固にバン
ドをロックすることが可能となる。これにより、1つの
バンドクリップで、センターロックにもオフセットロッ
クにも対応可能なバンドクリップを実現することがで
き、生産コストの削減を図ることが可能となるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るバンドクリップを
示す一部を切り欠いた平面図である。
【図2】 図1のA−A´線矢視断面図である。
【図3】 同バンドクリップのバンドの先端部に形成さ
れたテーパ部を説明するための断面図である。
【図4】 同バンドクリップをセンターロック・タイプ
として使用した状態を示す断面図である。
【図5】 同バンドクリップをオフセットロック・タイ
プとして使用した状態を示す断面図である。
【図6】 同バンドクリップにメス型クリップ部を採用
した状態を示す断面図である。
【図7】 従来のセンターロック・タイプのバンドクリ
ップを示す使用時の上方斜視図である。
【図8】 同バンドクリップを示す使用時の断面図であ
る。
【図9】 従来のオフセットロック・タイプのバンドク
リップを示す使用時の上方斜視図である。
【図10】 同バンドクリップの使用時の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…バンドクリップ、2…アンカー部、3…ロック部、
4…バンド、5…バンド挿入孔、6…オス型クリップ
部、7…位置決め板、8…クリップ羽根、8a…クリッ
プ羽根突起、9…ロック用バンド溝、10…弾性ロック
片、12…電線束。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金谷 順二 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 3H023 AA04 AB01 AD08 AD54 AE06 3J022 DA14 EA15 EB02 EB14 EC14 EC22 FB07 FB12 GA03 GA11 GA24 GB45 GB52 GB76 GB77 4E352 AA09 BB15 CC40 DR02 GG27 5G363 AA04 AA16 DA13 DA16 DC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定部材を巻き付けるバンドと、この
    バンドの基端部に設けられ前記バンドを固定するための
    ロック部と、このロック部と一体に形成されて支持部材
    に前記バンド及びロック部を固定するためのクリップ部
    とを有するバンドクリップにおいて、 前記バンドの一方の面には、長手方向に沿った断面が鋸
    歯状断面となるように形成された長手方向と直交する方
    向に延びるバンド溝が長手方向に複数配列形成され、 前記ロック部には、前記バンドを挿通する、一方の端部
    が第1のバンド挿入口、他方の端部が第2のバンド挿入
    口となるバンド挿入孔と、このバンド挿入孔に前記バン
    ドが前記第1のバンド挿入口から挿入されたときに前記
    バンドのバンド溝側の面と対向する前記バンド挿入孔の
    内壁に前記第1のバンド挿入口から前記第2のバンド挿
    入口に向かって斜めに突設されて前記バンド溝と係合す
    る第1の弾性ロック片と、前記バンド挿入孔に前記バン
    ドが前記第2のバンド挿入口から挿入されたときに前記
    バンドのバンド溝側の面と対向する前記バンド挿入孔の
    内壁に前記第2のバンド挿入口から前記第1のバンド挿
    入口に向かって斜めに突設されて前記バンド溝と係合す
    る第2の弾性ロック片とが形成されていることを特徴と
    するバンドクリップ。
  2. 【請求項2】 前記バンドは、前記第1のバンド挿入口
    から前記バンド挿入孔に挿入された場合と、前記第2の
    バンド挿入口から前記バンド挿入孔に挿入された場合と
    で、前記被固定部材を前記クリップ部に対して異なる位
    置で支持するものであることを特徴とする請求項1記載
    のバンドクリップ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の弾性ロック片のうち
    の一方の弾性ロック片が前記バンドのバンド溝と係合し
    たときに、他方の弾性ロック片は前記バンドを前記バン
    ド溝と係合している弾性ロック片の側へ押し付けるもの
    であることを特徴とする請求項1又は2記載のバンドク
    リップ。
JP2000302501A 2000-10-02 2000-10-02 バンドクリップ Pending JP2002118934A (ja)

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