JP2002118422A - 温度補償型水晶発振器 - Google Patents

温度補償型水晶発振器

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JP2002118422A
JP2002118422A JP2000305825A JP2000305825A JP2002118422A JP 2002118422 A JP2002118422 A JP 2002118422A JP 2000305825 A JP2000305825 A JP 2000305825A JP 2000305825 A JP2000305825 A JP 2000305825A JP 2002118422 A JP2002118422 A JP 2002118422A
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Japan
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temperature
compensation circuit
temperature compensation
thermistor
low
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JP2000305825A
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English (en)
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Tsutomu Kitsui
努 橘井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、温度補償型水晶発振器の温度補償
回路において、70℃以上の高温領域および−20℃以
下の低温領域において温度補償効果が低減することを改
善するものであり、広い温度範囲において周波数精度を
安定化させる水晶発振器を提供することを目的とする。 【解決手段】 高温補償回路の感温抵抗としてB定数T
13が零値を含み互いのB定数が異なる第一のサーミス
タTh11と第二のサーミスタTh12とを並列接続した構
成を有する。また、低温補償回路の感温抵抗として第一
のサーミスタTh13とB定数が零値を含む第二のサーミ
スタR13とを直列接続した構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度補償型水晶発振
器の温度補償回路に関し、特に高温側または低温側ある
いは高温側および低温側の温度補償精度を高めた温度補
償型水晶発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】温度補償型水晶発振器は、近年携帯電話
の普及とともに急激に生産数が増大しており、その性能
においても市場の要求が厳しくなってきている。温度補
償型水晶発振器には数種類の温度補償方法があるが、特
に小型化、低コスト化、調整方法の容易さの面から、水
晶振動子に温度補償回路が直列に接続される直接型温度
補償回路が多く使用されている。
【0003】従来の直接型温度補償水晶発振器は、特公
昭64−1969号公報に記載されたものが知られてお
り、以下に簡単に説明する。
【0004】図10は従来の直接型温度補償水晶発振器
の回路図である。温度補償回路1は、低温補償回路2と
高温補償回路3とからなり、ATカットした水晶振動子
4に直列に接続する。低温補償回路2はコンデンサC1
に感温抵抗部RT1、調整用抵抗R1をそれぞれ並列接続
し、高温補償回路3は感温抵抗部RT2と調整用抵抗R 2
を直列接続したものをコンデンサC2と並列に接続した
構成を取っている。
【0005】ここで低温補償回路2、高温補償回路3の
感温抵抗部RT1、及びRT2は、図11(a),(b)
のようにサーミスタTh1、Th2の単体より構成されて
いる。
【0006】以上の構成において以下にその動作を説明
する。温度補償回路は、図12(a)に示すように感温
抵抗RpとコンデンサCpを並列接続した回路で簡単に
表され、この回路をそれと等価な直列回路に変換すると
同図12(b)が得られる。並列接続されたRpとCp
のインピーダンスは(数1),(数2)により求めら
れ、温度Tにおける等価直列抵抗Rsと等価直列容量C
sは同式を展開した(数3),(数4)で表される。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】(数4)から等価直列容量Csは、並列接
続されたコンデンサの容量値Cpと感温抵抗の抵抗値R
pとの関数で表され、感温抵抗の抵抗値の変化により、
等価直列容量が変化する。したがって、図10における
端子a,b間、c,d間の等価直列容量は、感温抵抗部
RT1,RT2の温度による抵抗値の変化が等価直列容量
Csを変化させることを利用して、一定の温度範囲内で
制御され、その結果、水晶発振器の発振周波数を温度補
償することが可能となる。
【0012】この回路動作を利用し、コンデンサC1
2の容量値と感温抵抗部RT1,RT2における温度−
抵抗特性、調整抵抗R1,R2の抵抗値を最適な値に設定
することにより水晶振動子の温度変化による周波数の変
化を打ち消す温度−等価直列容量値特性を得て、広い温
度範囲において周波数の変動を小さく抑えるものであ
る。
【0013】図13に、以上の回路動作から得られる温
度補償回路が水晶振動子の温度−周波数特性を広い温度
範囲で周波数補償した効果を示しており、右上がりの3
次曲線を有する水晶振動子の温度−周波数特性(イ)を
温度補償回路の動作により低温から高温域で周波数変動
を抑えこみ温度−周波数特性(ロ)を得ようとするもの
である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成の温度補償回路では、約70℃以上の高温領域お
よび約−20℃以下の低温領域において、水晶振動子の
温度特性に高温補償用サーミスタおよび低温補償用サー
ミスタの温度特性が追随できないために温度補償効果が
低減し、水晶振動子の温度特性を十分に抑えこめず、水
晶発振器の補償温度範囲を広くとると周波数精度が悪化
することが避けられないという問題点を有していた。
【0015】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、水晶発振器の周波数が広い温度範囲で変化割合が極
めて少ない温度補償型水晶発振器を提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は以下の構成を有するものである。
【0017】本発明の請求項1に記載の発明は、特に、
感温抵抗部とコンデンサを並列に接続して構成される低
温補償回路と高温補償回路を有する温度補償回路を水晶
振動子および増幅器に直列に接続した温度補償型水晶発
振器において、前記低温補償回路の感温抵抗部をB定数
が零値を含み互いのB定数が異なる第一のサーミスタと
第二のサーミスタを直列接続した構成を特徴とする温度
補償型水晶発振器の構成を有しており、これにより、各
定数を水晶振動子の温度特性に合わせて最適値に選定す
ることにより、感温抵抗部の温度−抵抗特性のカーブを
任意に変えることができ、低温域でより抵抗値が大きく
なる温度特性を得ることができる。その結果、低温域に
おける温度−周波数補償精度を更に向上させることを可
能とするものである。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、特に、
感温抵抗部とコンデンサを並列に接続して構成される低
温補償回路と高温補償回路を有する温度補償回路を水晶
振動子および増幅器に直列に接続した温度補償型水晶発
振器において、前記高温補償回路の感温抵抗部をB定数
が零値を含み互いのB定数が異なる第一のサーミスタと
第二のサーミスタを並列接続した温度補償型水晶発振器
の構成を有しており、これにより、各定数を水晶振動子
の温度特性に合わせて最適値に選定することにより、感
温抵抗部の温度−抵抗特性のカーブを任意に変えること
を可能とし、高温域でより抵抗値が小さくなる特性カー
ブを得ることができる。その結果、高温域における温度
−周波数補償精度を向上させることを可能とするもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて、本発明の特に請求項1に記載の発明につ
いて記載する。
【0020】図1は本発明の実施の形態1における温度
補償回路の回路図である。
【0021】図1において、温度補償回路11はコンデ
ンサC11に感温抵抗部RT11と調整抵抗R11をそれぞれ
並列接続した低温補償回路12と、感温抵抗部RT12
調整抵抗R12を直列接続した回路をコンデンサC12に並
列接続した高温補償回路13から成り、低温補償回路1
2の感温抵抗部RT11は図2(a)のように互いのB定
数が異なる第一のサーミスタTh11と第二のサーミスタ
Th12を直列接続した構成を取っている。
【0022】以上のように構成された温度補償回路にお
いて、回路を構成する各部品の定数の一例をあげて同図
面を参照しながら説明する。
【0023】低温補償回路12の感温抵抗部RT11にお
いて各定数の一例をあげて説明すると、第一のサーミス
タTh11は、25℃における抵抗値=40Ω、B25/50
=4140Kとし、第二のサーミスタTh12は25℃に
おける抵抗値=110Ω、B 25/50=1500Kとし、
これらを直列接続することにより、図3(a)に示すよ
うに、従来の構成のサーミスタRT1(例えば、25℃
における抵抗値=150Ω、B25/50=2750K)単
独の温度特性に比べ低温域においてより抵抗値が大きく
なり、水晶振動子の温度特性を補償する能力が向上され
ている。
【0024】その結果、図4に示すように従来の構成の
温度補償回路を持つ水晶発振器が低温域で(−35℃
〜)±1.5ppmの周波数偏差であったのに対し、本
発明の構成による水晶発振器は同図4の曲線aの特性を
示し、低温域で±1ppmと約2/3の周波数偏差に周
波数精度を向上させることを可能とし、周波数−温度特
性を低温域で高精度に安定化させることができる温度補
償型水晶発振器が得られる。
【0025】また、低温補償回路12の感温抵抗部RT
11を図2(b)のように、第一のサーミスタTh13と第
二のサーミスタとしてB定数が零値とした抵抗R13とを
直列接続した構成を取った場合においても同様の効果が
得られる。第一のサーミスタTh13はR25=95Ω、B
25/50=3377Kとし、抵抗R13は55Ωに定数を設
定した場合、図3(b)の温度特性を得て、図4の曲線
bの温度−周波数特性を示す。結果、従来の構成の温度
特性に比べ低温域で±0.5ppmと約1/3の周波数
偏差に周波数精度を向上させることを可能とし、周波数
−温度特性を低温域で高精度に安定化させることができ
る温度補償型水晶発振器が得られる。
【0026】(実施の形態2)以下、実施の形態2を用
いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について記載
する。
【0027】図5において、温度補償回路11は前記従
来例と同様にコンデンサC11に感温抵抗部RT11と調整
抵抗R11をそれぞれ並列接続した低温補償回路12と、
感温抵抗部RT12と調整抵抗R12を直列接続したものを
コンデンサC12に並列接続した高温補償回路13から成
り、高温補償回路13の感温抵抗部RT12は図6(a)
のように第一のサーミスタTh14と第二のサーミスタT
15を並列接続した構成を取っている。
【0028】以上のように構成された温度補償回路にお
いて、以下に回路を構成する各部品の定数の一例をあげ
て同図面を参照しながら説明する。
【0029】高温補償回路13の感温抵抗部RT12は、
第一のサーミスタTh14をR25=4.1kΩ、B25/50
=4700K、第二のサーミスタTh15をR25=7.9
kΩ、B25/50=2000Kとし、これらを並列接続し
た構成により図7(a)のように従来の構成のサーミス
タTh2(R25=3.0kΩ、B25/50=4100K)単
独の温度特性に比べ高温域において抵抗値がより小さく
なり、水晶振動子の温度特性を補償する能力を向上して
いる。
【0030】その結果、図8に示すように従来の構成の
温度補償回路を持つ水晶発振器が、高温域で(〜85
℃)±3.0ppmの周波数偏差であったのに対し、本
発明の構成による水晶発振器は同図の曲線cの特性を示
し、高温域で±2ppmと約2/3の周波数偏差に周波
数精度を向上させることを可能とし、周波数−温度特性
を低温域で高精度に安定化させることができる温度補償
型水晶発振器が得られる。
【0031】また、高温補償回路13の感温抵抗部RT
12を図6(b)のように第二のサーミスタTh16と第一
のサーミスタとしてB定数が零値とした抵抗R14とを並
列接続した構成を取った場合においても同様の効果が得
られる。サーミスタTh16はR25=4.0kΩ、B
25/50=4700Kとし、抵抗R14は8.3kΩに定数
を設定した場合、図7(b)の高温補償感温抵抗部の温
度特性を得て、図8の曲線dの特性を示し、従来の温度
特性に比べ高温域で±1.0ppmと約1/3の周波数
偏差に周波数精度を向上させることを可能とし、周波数
−温度特性を低温域で高精度に安定化させた温度補償型
水晶発振器が得られる。
【0032】前記実施の形態では温度補償回路をコンデ
ンサC11に感温抵抗部RT11を接続した低温補償回路1
2とコンデンサC12に感温抵抗部RT12を並列接続した
高温補償回路13とからなり、例えば図9に示したよう
に、コンデンサC14と感温抵抗部RT11の直列岐路(低
温部用)と、コンデンサC15と感温抵抗部RT12の直列
岐路(高温部用)と、コンデンサC16の並列回路からな
る温度補償回路においても適用できることは勿論であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、高温補償回路の
感温抵抗部にB定数が零値を含み互いのB定数が異なる
第一のサーミスタと第二のサーミスタを並列接続した構
成を備えることにより、感温抵抗部の温度−抵抗特性を
水晶振動子の温度−周波数特性にマッチングさせ、水晶
発振器の周波数−温度特性を広い温度範囲で高精度に安
定化させる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における温度補償回路の
回路図
【図2】(a)同低温補償回路の説明図 (b)同高温補償回路の説明図
【図3】(a)本発明の低温補償回路における感温抵抗
部の一実施の形態における温度−抵抗特性図 (b)本発明の低温補償回路における感温抵抗部の一実
施の形態における温度−抵抗特性図
【図4】本発明の実施の形態1における水晶発振器を従
来例と比較した温度−周波数特性図
【図5】同実施の形態2における温度補償回路の回路図
【図6】(a)同低温補償回路の説明図 (b)同高温補償回路の説明図
【図7】(a)本発明の高温補償回路における感温抵抗
部の温度−抵抗特性図 (b)本発明の高温補償回路における感温抵抗部の温度
−抵抗特性図
【図8】本発明の実施の形態2において従来例と比較し
た温度−周波数特性図
【図9】本発明の実施の形態1,2の他の例を示す温度
補償回路の回路図
【図10】従来例を説明する温度補償回路の回路図
【図11】(a),(b)同要部の説明図
【図12】(a),(b)温度補償回路の動作原理を説
明する回路図
【図13】従来例を説明する温度−周波数特性図
【符号の説明】
4 水晶振動子 11 温度補償回路 12 低温補償回路 13 高温補償回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感温抵抗部とコンデンサを並列に接続し
    て構成される低温補償回路と高温補償回路を有する温度
    補償回路を水晶振動子および増幅器に直列に接続した温
    度補償型水晶発振器において、前記低温補償回路の感温
    抵抗部をB定数が零値を含み互いのB定数が異なる第一
    のサーミスタと第二のサーミスタを直列接続した構成と
    する温度補償型水晶発振器。
  2. 【請求項2】 感温抵抗部とコンデンサを並列に接続し
    て構成される低温補償回路と高温補償回路を有する温度
    補償回路を水晶振動子および増幅器に直列に接続した温
    度補償型水晶発振器において、前記高温補償回路の感温
    抵抗部をB定数が零値を含み互いのB定数が異なる第一
    のサーミスタと第二のサーミスタを並列接続した構成と
    する温度補償型水晶発振器。
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