JP2002118418A - 表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造および無線装置 - Google Patents

表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造および無線装置

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JP2002118418A JP2000305093A JP2000305093A JP2002118418A JP 2002118418 A JP2002118418 A JP 2002118418A JP 2000305093 A JP2000305093 A JP 2000305093A JP 2000305093 A JP2000305093 A JP 2000305093A JP 2002118418 A JP2002118418 A JP 2002118418A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射電極3,11,12の整合の最適化を容
易にする。 【解決手段】 λ/2パッチ型放射電極3の両側にそれ
ぞれλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12を
形成する。一方のλ/4マイクロストリップ型放射電極
12とλ/2パッチ型放射電極3とにそれぞれ容量を介
した電界結合によって信号を供給する給電電極5を設け
る。λ/4マイクロストリップ型放射電極12のグラン
ド短絡側の部位と、λ/4マイクロストリップ型放射電
極11のグランド短絡側の部位とを間隔を介し略平行に
並設して、λ/4マイクロストリップ型放射電極12か
らλ/4マイクロストリップ型放射電極11に磁界結合
によって信号を供給する磁界結合給電部13を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線装置と、該無
線装置に内蔵される表面実装型アンテナおよびアンテナ
の実装構造とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11(a)には本発明者が提案してい
る表面実装型アンテナの一例が斜視図により示され、図
11(b)には上記図11(a)に示す表面実装型アン
テナの周波数特性の一例が示されている。図11(a)
に示す表面実装型アンテナ1は、誘電体基体2の表面に
λ/2パッチ型放射電極3とλ/4マイクロストリップ
型放射電極4等が形成されて、図11(b)に示すよう
な2つの異なる周波数帯域の電波の送受信が可能なもの
である。
【0003】すなわち、図11(a)に示すように、直
方体状の誘電体基体2の上面2aにはλ/2パッチ型放
射電極3が形成されると共に、このλ/2パッチ型放射
電極3の図の右側に間隔を介してλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極4が形成されている。また、誘電体基体
2の側面(前側面)2bには給電電極5が上記λ/2パ
ッチ型放射電極3の近傍に形成されると共に、上記λ/
4マイクロストリップ型放射電極4が上面2aから伸長
形成されて屈曲し、さらに、側面2bの上辺に沿って上
記給電電極5に向けて伸長形成されている。このλ/4
マイクロストリップ型放射電極4の給電端部4aは上記
給電電極5と間隔を介して配置されている。さらに、こ
の図の例では、誘電体基体2の側面2bには底部側角部
に固定用電極6が形成されている。
【0004】さらに、上記給電電極5は上記誘電体基体
2の側面2bから底面2fに回り込んで形成されてお
り、誘電体基体2の底面2fには上記給電電極5の形成
領域を除いたほぼ全面に上記給電電極5と間隔を介して
グランド電極7が形成されている。
【0005】さらに、上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極4は上面2aから側面(後側面)2dを介し底
面2fに向けて伸長形成されて上記底面2fのグランド
電極7に接続されている。このλ/4マイクロストリッ
プ型放射電極4の伸長先端部4bは底面2fのグランド
電極7に接続するグランド短絡端部と成している。
【0006】上記λ/2パッチ型放射電極3はグランド
に短絡しておらず(換言すれば、グランドに浮いた状態
であり)、図11(b)に示すような共振周波数f1で
もって共振する構成と成している。また、上記λ/4マ
イクロストリップ型放射電極4は図11(b)に示すよ
うな上記λ/2パッチ型放射電極3の共振周波数f1よ
りも低い共振周波数f2でもって共振する構成と成して
いる。
【0007】図11(a)に示す表面実装型アンテナ1
は上記のように構成されている。このような表面実装型
アンテナ1は、例えば、無線装置に内蔵される回路基板
に誘電体基体2の底面2fを実装面として実装される。
上記回路基板には信号供給源8が形成されており、上記
表面実装型アンテナ1が回路基板の設定領域に面実装さ
れることによって、上記給電電極5が上記信号供給源8
に導通接続するようになっている。
【0008】上記信号供給源8から給電電極5に信号が
供給されると、その信号は上記給電電極5から容量を介
した電界結合によって上記λ/2パッチ型放射電極3お
よびλ/4マイクロストリップ型放射電極4に供給さ
れ、この信号に基づいてλ/2パッチ型放射電極3やλ
/4マイクロストリップ型放射電極4が共振(励振)し
て電波(信号)の送受信が行われることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者
は、上述したようなλ/2パッチ型放射電極3およびλ
/4マイクロストリップ型放射電極4を有した表面実装
型アンテナ1の研究開発を進めていくうちに、上記図1
1に示すような形態では次に示すような問題が発生する
ことが分かった。
【0010】つまり、上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極4はグランドに短絡していることから、λ/2
パッチ型放射電極3に対して上記λ/4マイクロストリ
ップ型放射電極4はグランドと等価なものとなってい
る。上記λ/2パッチ型放射電極3は図の左右対称な電
波の指向性を持つことが望ましいが、上記のように、λ
/2パッチ型放射電極3の左・右の一方側(図11
(a)の例では右側)のみにグランドと等価なλ/4マ
イクロストリップ型放射電極4が形成されることによっ
て、そのλ/4マイクロストリップ型放射電極4を避け
るようにλ/2パッチ型放射電極3の電波の指向性がず
れてしまって、λ/2パッチ型放射電極3の電波の指向
性が左右非対称となってしまうという問題がある。
【0011】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、λ/2パッチ型放射電極の
電波の指向性の対称性を良好にすることが可能である上
に、λ/2パッチ型放射電極と、このλ/2パッチ型放
射電極の両側にそれぞれ間隔を介して形成されるλ/4
マイクロストリップ型放射電極との全ての放射電極の整
合を最適化することが容易な表面実装型アンテナおよび
アンテナの実装構造および無線装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明の表面実装型
アンテナは、誘電体基体を有し、この誘電体基体の表面
にはグランドから浮いたλ/2パッチ型放射電極が形成
されると共に、該λ/2パッチ型放射電極の両側にそれ
ぞれ間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極
が形成されており、それらλ/4マイクロストリップ型
放射電極は一端側がグランドに短絡されている表面実装
型アンテナであって、上記λ/2パッチ型放射電極の両
側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のうちの一方
側および上記λ/2パッチ型放射電極にそれぞれ容量を
介した電界結合によって信号を供給する給電電極が形成
されており、この給電電極から信号が供給される上記電
界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電
極から他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極に
磁界結合によって信号を供給する磁界結合給電部が設け
られている構成をもって前記課題を解決する手段として
いる。
【0013】第2の発明の表面実装型アンテナは、上記
第1の発明の構成を備え、磁界結合給電部は、電界結合
給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグ
ランド短絡側の部位と、他方の磁界結合給電タイプのλ
/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の
部位とが間隔を介し略平行に並設されて構成されている
ことを特徴として構成されている。
【0014】第3の発明の表面実装型アンテナは、上記
第1又は第2の発明の構成を備え、電界結合給電タイプ
のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡
側の部位は磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極のグランド短絡側の部位にインダクタン
ス成分を介して接続されており、電界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極は上記インダクタ
ンス成分と磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極のグランド短絡側の部位を介して高周波
的にグランドに短絡される構成としたことを特徴として
構成されている。
【0015】第4の発明のアンテナの実装構造は、上記
第1又は第2の発明の表面実装型アンテナを実装基板に
搭載するアンテナの実装構造であって、上記実装基板に
は、グランド導体部と;このグランド導体部と間隔を介
して配設され、かつ、電界結合給電タイプのλ/4マイ
クロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位に連通
接続する配線パターンと;この配線パターンと上記グラ
ンド導体部を接続するインダクタンス部と;が設けられ
ており、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリッ
プ型放射電極のグランド短絡側部位は上記実装基板のグ
ランド導体に連通接続され、上記電界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側
部位は上記実装基板の配線パターンとインダクタンス部
を介して高周波的にグランド導体部に接地されている構
成としたことを特徴としている。
【0016】第5の発明の無線装置は、上記第1又は第
2又は第3の発明の表面実装型アンテナ、あるいは、上
記第4の発明のアンテナの実装構造が設けられているこ
とを特徴として構成されている。
【0017】上記構成の発明において、λ/2パッチ型
放射電極の両側に間隔を介してグランドに短絡している
λ/4マイクロストリップ型放射電極を形成したので、
λ/2パッチ型放射電極の電波の指向性の対称性を向上
させることが可能である。また、例えば、無線装置の信
号供給源から給電電極に信号が伝達されると、その信号
は、給電電極から、λ/2パッチ型放射電極と、このλ
/2パッチ型放射電極の両側のλ/4マイクロストリッ
プ型放射電極のうちの一方側とに容量を介した電界結合
によって供給される。また、他方側のλ/4マイクロス
トリップ型放射電極には、上記給電電極から信号が供給
される電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ
型放射電極から、磁界結合給電部を介し磁界結合によっ
て、信号が供給される。このような信号供給によって、
上記λ/2パッチ型放射電極と、電界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極と、磁界結合給電
タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極とはそれ
ぞれ共振して電波送受信を行う。
【0018】この発明では、上記のように、給電電極
は、λ/2パッチ型放射電極と、電界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極とにのみ信号を供
給する構成であり、該給電電極は、磁界結合給電タイプ
のλ/4マイクロストリップ型放射電極には信号を供給
しない構成である。このため、上記磁界結合給電タイプ
のλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合を気にす
ることなく、上記λ/2パッチ型放射電極および電界結
合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の
整合だけを考慮して、給電電極を形成すればよい。この
ように、2つの放射電極の整合が両方共に良好となるよ
うに給電電極を形成することは、3つの放射電極の整合
を全て良好となるように給電電極を形成する場合に比べ
て、格段に容易である。このことから、表面実装型アン
テナの設計に要する時間を短縮することが可能である。
また、これにより、表面実装型アンテナの仕様変更に迅
速に対応することができることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0020】図1(a)には無線装置に内蔵される第1
実施形態例の表面実装型アンテナが実装基板に実装され
た状態で表され、図1(b)には図1(a)に示す表面
実装型アンテナが展開状態で示されている。なお、この
第1実施形態例の説明において、前記従来例と同一構成
部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省
略する。
【0021】この第1実施形態例に示す表面実装型アン
テナ1は、λ/2パッチ型放射電極3の両側にそれぞれ
間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極1
1,12が形成されている構成を備え、図2(a)に示
すような周波数特性を持ち、3つの異なる周波数帯域の
電波(信号)の送受信が可能な構成を有している。上記
λ/2パッチ型放射電極3は共振周波数f1を持つよう
に、また、λ/4マイクロストリップ型放射電極11は
上記共振周波数f1よりも低い共振周波数f11を持つよ
うに、さらに、λ/4マイクロストリップ型放射電極1
2は上記共振周波数f11よりも低い共振周波数f12を持
つように、それぞれ、形成されている。
【0022】この第1実施形態例に示す表面実装型アン
テナ1において最も特徴的なことは、2つのλ/4マイ
クロストリップ型放射電極11,12のうちの一方側
(この第1実施形態例では図1の右側のλ/4マイクロ
ストリップ型放射電極12)のみに給電電極5から信号
が供給され、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射
電極11には上記λ/4マイクロストリップ型放射電極
12から磁界結合によって信号が供給される構成とした
ことである。
【0023】すなわち、図1(a)、(b)に示すよう
に、誘電体基体2の上面2aのほぼ中央にλ/2パッチ
型放射電極3が形成されており、このλ/2パッチ型放
射電極3の左右両側にそれぞれ間隔を介してλ/4マイ
クロストリップ型放射電極11,12がλ/2パッチ型
放射電極3を中心として略左右対称となる位置に配設さ
れている。
【0024】上記右側のλ/4マイクロストリップ型放
射電極12の一端側は上面2aから側面(前側面)2b
に伸長形成されて屈曲し、さらに、側面2bの上辺に沿
って中央部の給電電極5に向けて伸長形成されている。
このλ/4マイクロストリップ型放射電極12の伸長先
端部12aは開放端と成し、この開放端12aは給電電
極5と間隔を介して配置されている。つまり、この第1
実施形態例では、上記右側のλ/4マイクロストリップ
型放射電極12は、給電電極5から容量を介した電界結
合によって信号が供給される電界結合給電タイプのλ/
4マイクロストリップ型放射電極と成している。
【0025】この電界結合給電タイプのλ/4マイクロ
ストリップ型放射電極12では、図1(b)に示すよう
に、上記開放端12aと反対側の端部が誘電体基体2の
上面2aから側面(後側面)2dを介し底面2fに向け
て伸長形成されて該底面2fのグランド電極7に連通接
続されている。このグランド電極7に連通接続する上記
λ/4マイクロストリップ型放射電極12の端部12b
はグランド短絡部と成している。
【0026】また、λ/2パッチ型放射電極3の左側の
λ/4マイクロストリップ型放射電極11はその一端側
11aが開放端と成し、他端側が誘電体基体2の上面2
aから後側面2dに伸長形成されて屈曲し、さらに、後
側面2dの上辺に沿って上記電界結合給電タイプのλ/
4マイクロストリップ型放射電極12に向けて伸長形成
され、さらに、そのλ/4マイクロストリップ型放射電
極12の近傍位置で底面2fに向けて屈曲し伸長形成さ
れて、底面2fのグランド電極7に連通接続されてい
る。このグランド電極7に連通接続されている上記λ/
4マイクロストリップ型放射電極11の端部11bはグ
ランド短絡部と成している。
【0027】この第1実施形態例では、図1(b)に示
すように、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極1
1における高周波電流の集中する部位(つまり、グラン
ド短絡側の部位)と、上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極12における高周波電流の集中する部位(つま
り、グランド短絡側の部位)とが微小な間隔を介して略
平行に並設されている。このため、それらλ/4マイク
ロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の部位
と、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極12のグ
ランド短絡側の部位とは磁界結合し、磁界結合給電部1
3を構成している。
【0028】この磁界結合給電部13では、上記λ/4
マイクロストリップ型放射電極12からλ/4マイクロ
ストリップ型放射電極11に磁界結合によって信号が供
給される構成と成し、上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極11は磁界結合給電タイプのλ/4マイクロス
トリップ型放射電極と成している。
【0029】上記のように、磁界結合給電部13が形成
されている場合には、上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極11の整合は上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極11,12間の磁界結合量によって可変設定す
ることが可能である。その磁界結合給電部13を構成す
るλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12間の
磁界結合量は、例えば、λ/4マイクロストリップ型放
射電極11,12の各グランド短絡側部位の間の間隔に
よって可変設定することが可能である。このことから、
この第1実施形態例では、例えば、上記λ/4マイクロ
ストリップ型放射電極11,12の各グランド短絡側部
位の間の間隔が適宜設定されて、上記磁界結合量は、上
記λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合が予
め定められている仕様条件を満たす適切な状態となる磁
界結合量となっている。
【0030】この第1実施形態例では、給電電極5は、
λ/2パッチ型放射電極3および上記電界結合給電タイ
プのλ/4マイクロストリップ型放射電極12にそれぞ
れ容量を介した電界結合によって信号を供給する構成を
備えている。この給電電極5とλ/2パッチ型放射電極
3間の容量によってλ/2パッチ型放射電極3の整合を
可変することができ、また、同様に、給電電極5と電界
結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極
12間の容量によって電界結合給電タイプのλ/4マイ
クロストリップ型放射電極12の整合を可変することが
できる。このことから、この第1実施形態例では、上記
λ/2パッチ型放射電極3および電界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極12の各々の整合
が予め定められた良好な状態となるためのλ/2パッチ
型放射電極3と給電電極5間の容量Cg1と、電界結合給
電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12と
給電電極5間の容量Cg2とが予め求められ、この求めた
容量Cg1,Cg2が得られるように、上記給電電極5は、
その形状や配置位置が定められて形成されている。
【0031】この第1実施形態例に示す表面実装型アン
テナ1は上記のように構成されている。このような表面
実装型アンテナ1は、図1(a)に示すように、誘電体
基体2の底面2fを実装面として、実装基板(例えば無
線装置の回路基板)15の設定の搭載領域に実装され
る。このように実装基板15に実装することによって、
上記給電電極5が実装基板15に形成された配線パター
ン17とスルーホール18を介して信号供給源8に導通
接続される。また、上記実装基板15には上記配線パタ
ーン17を避けた領域にグランドと等価なグランド導体
部である接地電極16が形成されており、上記の如く、
表面実装型アンテナ1が実装基板15の設定の搭載領域
に実装されることによって、誘電体基体2の底面2fの
グランド電極7は上記接地電極16に接続される。これ
により、上記固定用電極6と、上記各λ/4マイクロス
トリップ型放射電極11,12のグランド短絡部11
b,12bとは上記接地電極16に接続されてグランド
に短絡した状態となる。なお、表面実装型アンテナ1を
実装基板15に実装した際に、給電電極5が上記接地電
極16に短絡しないように、グランド電極7と接地電極
16の各パターン形状が設計されている。
【0032】上記のような実装状態で、上記信号供給源
8から給電電極5に信号が供給されると、その信号は、
上記給電電極5から容量を介した電界結合によって、上
記λ/2パッチ型放射電極3および電界結合給電タイプ
のλ/4マイクロストリップ型放射電極12に供給され
る。また、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロス
トリップ型放射電極12から、前記磁界結合給電部13
を介して、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極11に信号が供給される。このような信
号供給によって、上記λ/2パッチ型放射電極3と各λ
/4マイクロストリップ型放射電極11,12はそれぞ
れ励振し、前記したような3つの周波数帯域での電波の
送受信を行うことが可能となる。
【0033】この第1実施形態例によれば、λ/2パッ
チ型放射電極3の両側にそれぞれグランドに短絡してい
るλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12を間
隔を介しλ/2パッチ型放射電極3を中心にして略左右
対称となる位置に配置形成したので、λ/2パッチ型放
射電極3の電波の指向性に対する各λ/4マイクロスト
リップ型放射電極11,12の影響がλ/2パッチ型放
射電極3の左側と右側とでほぼ同程度となり、λ/2パ
ッチ型放射電極3の電波の指向性をほぼ確実に左右対称
にすることができる。
【0034】その上、この第1実施形態例では、上記λ
/4マイクロストリップ型放射電極11,12のうちの
一方側を電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリッ
プ型放射電極とし、他方側を磁界結合給電タイプのλ/
4マイクロストリップ型放射電極としたので、給電電極
5から容量を介した電界結合によって信号が供給される
放射電極は上記λ/2パッチ型放射電極3と電界結合給
電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12と
の2つの放射電極となる。
【0035】このために、給電電極5の設計時におい
て、λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合を
気にせずに、それら2つの放射電極3,12の整合が良
好な状態となるように、給電電極5を設計すればよく、
給電電極5の設計が、例えば給電電極5から3つの放射
電極3,11,12に信号を供給する構成のものに比べ
て、格段に容易となる。これにより、給電電極5の設計
に要する時間を大幅に短縮することが可能となり、仕様
変更等にも迅速に対応することが可能となる。
【0036】また、この第1実施形態例では、上記給電
電極5の形状や配置位置等によって、上記放射電極3,
12の各整合を最適化することが容易であり、さらに、
λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合は、上
記放射電極3,12とは独立した状態で、最適化を図る
ことができることから、各放射電極3,11,12の整
合の最適化が容易である。
【0037】なお、この第1実施形態例では、表面実装
型アンテナ1は、図2(a)に示すような3つの周波数
帯域を有する周波数特性を持つ構成であったが、例え
ば、周波数帯域の広帯域化を図りたい場合には、図2
(b)に示すように、上記λ/4マイクロストリップ型
放射電極11,12が複共振状態となるように構成し
て、2つの周波数帯域の電波送受信が可能となるように
構成してもよい。
【0038】例えば、上記各λ/4マイクロストリップ
型放射電極11,12のグランド短絡側部位の形状を、
それぞれ、上記図1に示すような形状から図3に示すよ
うな形状に変更するだけで、上記のような複共振状態を
作り出すことができる。つまり、図3に示す構成では、
図1に示す構成のものに比べて、λ/4マイクロストリ
ップ型放射電極11の長さが短くなり、また、λ/4マ
イクロストリップ型放射電極12の長さが長くなってい
る。これにより、λ/4マイクロストリップ型放射電極
11の共振周波数f11は低くなる方向に可変し、λ/4
マイクロストリップ型放射電極12の共振周波数f12は
高くなる方向に可変して、上記各λ/4マイクロストリ
ップ型放射電極11,12の各共振周波数が互いに近付
き、図2(b)に示すような複共振状態が作り出されて
いる。なお、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電
極11,12の共振周波数f11,f12の可変手法には上
記以外にも様々に有り、何れの手法を採用してもよいも
のである。
【0039】また、上記第1実施形態例では、磁界結合
給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11
の共振周波数f11は電界結合給電タイプのλ/4マイク
ロストリップ型放射電極12の共振周波数f12よりも高
かったが、上記磁界結合給電タイプのλ/4マイクロス
トリップ型放射電極11の共振周波数f11が上記電界結
合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極1
2の共振周波数f12よりも低くなるように、上記各λ/
4マイクロストリップ型放射電極11,12を構成して
もよい。
【0040】上記のように、λ/2パッチ型放射電極3
とλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各
共振周波数f1,f11,f12はそれぞれ仕様等によって
定められて、適宜設定されるものであり、表面実装型ア
ンテナ1は、図2(a)に示すような周波数特性に限定
されるものではなく、様々な周波数特性を採り得るもの
である。
【0041】以下に、第2実施形態例を説明する。な
お、この第2実施形態例の説明において、前記第1実施
形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部
分の重複説明は省略する。
【0042】図4(a)にはこの第2実施形態例に示す
表面実装型アンテナおよびそのアンテナの実装構造が表
され、図4(b)には図4(a)の点線Tにより囲まれ
た領域の拡大図が示され、さらに、図5には図4(a)
に示す第2実施形態例の表面実装型アンテナが展開状態
で示されている。
【0043】この第2実施形態例において特徴的なこと
は、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型
放射電極12のグランド短絡側の部位は直接的にグラン
ドに短絡されておらず、インダクタンス成分20および
磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射
電極11のグランド短絡側の部位を介して高周波的にグ
ランドに短絡されていることである。それ以外の構成は
上記第1実施形態例と同様である。
【0044】つまり、この第2実施形態例では、図5に
示すように、電界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極12のグランド短絡側の端部12bは
後側面2dから底面2fに回り込んで形成されており、
底面2fにはグランド電極7が上記端部12bを避けて
形成されている。
【0045】また、表面実装型アンテナ1が実装する実
装基板15には、上記表面実装型アンテナ1を設定の搭
載領域に実装したときに、上記電界結合給電タイプのλ
/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡
側の端部12bと接触する部位に、配線パターン21が
形成されている。実装基板15の接地電極16は、上記
配線パターン21と間隔を介して形成されており、その
配線パターン21はグランドに対して浮いた状態となっ
ている。
【0046】すなわち、この第2実施形態例では、電界
結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極
12のグランド短絡側の端部12bが直接的にグランド
と等価な接地電極16に短絡しないパターン形状を備え
ている。なお、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロス
トリップ型放射電極11に関しては、上記第1実施形態
例と同様に、表面実装型アンテナ1を実装基板15に実
装することによって、グランド短絡側の端部11bは接
地電極16に接地される。
【0047】この第2実施形態例では、図4(a)、
(b)、図5に示すように、誘電体基体2の後側面2d
にはインダクタンス成分であるインダクタパターン(ミ
アンダパターン)20が形成されており、このインダク
タパターン20によって、磁界結合給電タイプのλ/4
マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の
部位と、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極12のグランド短絡側の部位とは連通
接続されている。
【0048】この第2実施形態例では、上記のように構
成されているために、電界結合給電タイプのλ/4マイ
クロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位
は、上記インダクタパターン20と、磁界結合給電タイ
プのλ/4マイクロストリップ型放射電極11のグラン
ド短絡側の部位とを介して、高周波的にグランドに短絡
される。
【0049】この第2実施形態例によれば、電界結合給
電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の
グランド短絡側の部位が、上記インダクタパターン20
と、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型
放射電極11のグランド短絡側の部位とを介して、高周
波的にグランドに短絡する構成としたので、上記インダ
クタパターン20のインダクタンス値を可変することに
よって、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極1
1,12間の磁界結合量が可変してλ/4マイクロスト
リップ型放射電極11の整合状態を可変することができ
る。上記インダクタパターン20のインダクタンス値の
可変を容易であることから、上記磁界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合が取り
易くなり、より一層、そのλ/4マイクロストリップ型
放射電極11の整合の最適化を図ることができることと
なる。
【0050】なお、上記第2実施形態例では、インダク
タンス成分として、インダクタパターン20を形成した
が、例えば、チップインダクタンス部品を上記インダク
タパターン20に代えて、設けてもよい。
【0051】以下に、第3実施形態例を説明する。図6
(a)には、この第3実施形態例に示す表面実装型アン
テナおよびそのアンテナの実装構造が表され、図6
(b)には図6(a)の点線Zに囲まれた領域の拡大図
が示されている。なお、この第3実施形態例の説明にお
いて、前記各実施形態例と同一構成部分には同一符号を
付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0052】この第3実施形態例において特徴的なこと
は、誘電体基体2上ではなく、実装基板15上で、上記
λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各グ
ランド短絡側部位をインダクタンス部を介して連通接続
する構成としたことである。それ以外の構成は前記各実
施形態例とほぼ同様である。
【0053】すなわち、この第3実施形態例では、前記
第2実施形態例と同様に、電界結合給電タイプのλ/4
マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の
端部12bは、後側面2dから底面2fに回り込んで形
成されており、底面2fのグランド電極7は上記端部1
2bと間隔を介して形成されている。
【0054】また、実装基板15には、図6(a)、
(b)に示すように、前記第2実施形態例と同様の配線
パターン21が形成されている。つまり、実装基板15
には、表面実装型アンテナ1を実装基板15に実装した
際に、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極12のグランド短絡側の部位と接触する
部位に、配線パターン21が形成されている。また、実
装基板15の接地電極16は上記配線パターン21と間
隔を介して形成されている。
【0055】この第3実施形態例では、上記接地電極1
6と上記配線パターン21に跨って、インダクタンス部
であるチップインダクタンス部品22が配設されてい
る。これにより、図6(a)に示すように表面実装型ア
ンテナ1を実装基板15の設定の搭載領域に実装した状
態では、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極12のグランド短絡側の部位は上記配
線パターン21に連通接続されて、該電界結合給電タイ
プのλ/4マイクロストリップ型放射電極12は上記配
線パターン21とチップインダクタンス部品22を介し
て高周波的にグランドに短絡することとなる。
【0056】この第3実施形態例によれば、電界結合給
電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の
グランド短絡側の部位をチップインダクタンス部品22
を介してグランドに短絡させる構成とした。このような
構成においても、前記第2実施形態例と同様に、上記チ
ップインダクタンス部品22のインダクタンス値を可変
することによって、λ/4マイクロストリップ型放射電
極11,12間の磁界結合量を可変することができてλ
/4マイクロストリップ型放射電極11の整合状態を可
変することができる。このことから、インダクタンス値
が異なるチップインダクタンス部品22を適宜に取り替
えるだけで、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極11の整合の最適化を容易に図ること
ができることとなる。
【0057】なお、上記第3実施形態例では、配線パタ
ーン21と接地電極16とはチップインダクタンス部品
22によって連通接続されていたが、そのチップインダ
クタンス部品22に代えて、実装基板15上に、配線パ
ターン21と接地電極16を連通接続するインダクタン
ス部であるインダクタパターンを形成してもよい。
【0058】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、λ/2パッチ型放射電極
3は直線偏波の電波の送受信を行うものであったが、例
えば、λ/2パッチ型放射電極3を図7(a)に示すよ
うな縮退分離する形態として、つまり、図7(a)に示
す対角線状の共振のベクトルαとベクトルβの各長さが
異なる形状として、円偏波の電波の送受信が可能な構成
としてもよい。もちろん、縮退分離の形状は図7(a)
に示す形態に限定されるものではなく、例えば、図7
(b)に示すような縮退分離の形態としてもよい。この
ように、λ/2パッチ型放射電極3の形状は適宜に設定
されるものであり、上記各実施形態例に示した形状に限
定されるものではない。
【0059】さらに、上記各実施形態例では、誘電体基
体2は直方体状であったが、誘電体基体2の形状は直方
体状に限定されるものではなく、様々な形状を採り得
る。例えば、誘電体基体2は、図8に示すような円柱状
であってもよい。この場合にも、上記各実施形態例と同
様に、例えば、誘電体基体2の上面2aのほぼ中央にλ
/2パッチ型放射電極3を形成し、このλ/2パッチ型
放射電極3の両側に間隔を介してλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極11,12がそれぞれ形成され、それら
λ/4マイクロストリップ型放射電極の一方(例えば図
8の右側のλ/4マイクロストリップ型放射電極12)
は電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放
射電極と成し、他方側(図8の左側のλ/4マイクロス
トリップ型放射電極11)は磁界結合給電タイプのλ/
4マイクロストリップ型放射電極となるように形成され
る。このように形成することによって、上記各実施形態
例と同様に、各放射電極3,11,12の整合が取り易
いという効果を奏することができて、アンテナ特性の信
頼性の高い表面実装型アンテナ1を提供することができ
る。
【0060】さらに、上記各実施形態例では、磁界結合
給電部13は誘電体基体2上に形成されていたが、例え
ば、図9に示すように、実装基板15に、上記各λ/4
マイクロストリップ型放射電極11,12のグランド短
絡側部位にそれぞれ連通接続する配線パターン30,3
1を形成し、これら配線パターン30,31のグランド
短絡側部位を間隔を介して平行に配設することで磁界結
合給電部13を実装基板15上に形成してもよい。
【0061】さらに、上記第2実施形態例では、λ/4
マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側部
位と、λ/4マイクロストリップ型放射電極12のグラ
ンド短絡側部位とは誘電体基体2上に形成したインダク
タパターン20によって連通接続されていたが、例え
ば、図10に示すように、実装基板15に上記各λ/4
マイクロストリップ型放射電極11,12のグランド短
絡側部位に連通接続する配線パターン30,31を形成
し、これら配線パターン30,31を実装基板15上に
形成したインダクタパターン20によって連通接続して
もよい。なお、この場合、磁界結合給電タイプのλ/4
マイクロストリップ型放射電極11に連通接続する配線
パターン31はグランドに直接的に短絡していない構成
と成している。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、λ/2パッチ型放射
電極の両側に形成されたλ/4マイクロストリップ型放
射電極の一方側が給電電極から容量を介した電界結合に
よって信号が供給される電界結合給電タイプのλ/4マ
イクロストリップ型放射電極と成し、他方側がその電界
結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極
から磁界結合によって信号が供給される磁界結合給電タ
イプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と成してい
るので、λ/2パッチ型放射電極と上記電界結合給電タ
イプのλ/4マイクロストリップ型放射電極との2つの
放射電極のみに給電電極から信号が供給されることとな
る。これにより、設計時において、上記磁界結合給電タ
イプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合を気
にすることなく、上記λ/2パッチ型放射電極と電界結
合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と
の2つの放射電極のみの整合を考慮して、給電電極を設
計すればよくなる。
【0063】磁界結合給電部は、電界結合給電タイプの
λ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側
の部位と、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極のグランド短絡側の部位とが間隔を介し
て略平行に並設されて成る構成のものにあっては、簡単
な構成で、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリ
ップ型放射電極と磁界結合給電タイプのλ/4マイクロ
ストリップ型放射電極との良好な磁界結合を得ることが
できる。
【0064】電界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極のグランド短絡側の部位が磁界結合給
電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグラ
ンド短絡側の部位にインダクタンス成分を介して接続さ
れている構成のものにあっては、上記インダクタンス成
分のインダクタンス値を可変するだけで、簡単に、上記
電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射
電極と磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ
型放射電極との磁界結合の大きさを可変することができ
て、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型
放射電極の整合状態を可変することができるので、磁界
結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極
の整合の可変設定がより簡単となり、磁界結合給電タイ
プのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合の最適
化をより一層容易に図ることができる。
【0065】電界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極のグランド短絡側の部位は実装基板に
形成された配線パターンとインダクタンス部を介して高
周波的にグランドに接地されているものにあっては、上
記インダクタンス部のインダクタンス値を可変するだけ
で、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリッ
プ型放射電極と磁界結合給電タイプのλ/4マイクロス
トリップ型放射電極との磁界結合量を簡単に可変するこ
とができて、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
リップ型放射電極の整合状態を可変することができるの
で、上記同様に、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロ
ストリップ型放射電極の整合の最適化をより一層容易に
図ることができる。
【0066】この発明において特徴的な構成を持つ表面
実装型アンテナ、あるいは、アンテナの実装構造が設け
られている無線装置にあっては、複数の放射電極の全て
の整合が最適化されてアンテナ利得の良いアンテナを備
えることができるので、アンテナ特性の信頼性が高い無
線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例の表面実装型アンテナを示すモ
デル図である。
【図2】表面実装型アンテナの周波数特性の例を示すグ
ラフである。
【図3】第1実施形態例の表面実装型アンテナの変形例
を示す説明図である。
【図4】第2実施形態例の表面実装型アンテナおよびア
ンテナの実装構造を示すモデル図である。
【図5】図4に示す表面実装型アンテナの展開図であ
る。
【図6】第3実施形態例の表面実装型アンテナおよびア
ンテナの実装構造を示す説明図である。
【図7】λ/2パッチ型放射電極のその他の形態例を示
す説明図である。
【図8】誘電体基体のその他の形態例を示す説明図であ
る。
【図9】その他の実施形態例を示す説明図である。
【図10】さらに、その他の実施形態例を示す説明図で
ある。
【図11】λ/2パッチ型放射電極とλ/4マイクロス
トリップ型放射電極を備えた表面実装型アンテナの従来
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 表面実装型アンテナ 2 誘電体基体 3 λ/2パッチ型放射電極 5 給電電極 11 磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ
型放射電極 12 電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ
型放射電極 13 磁界結合給電部 15 実装基板 16 接地電極 20 インダクタパターン 21 配線パターン 22 チップインダクタンス部品 25 無線装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J045 AA02 AA06 AB06 DA10 DA12 EA07 FA02 HA03 NA01 5J046 AA03 AA07 AA09 AB13 PA07 5J047 AA03 AA07 AA09 AB13 FD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基体を有し、この誘電体基体の表
    面にはグランドから浮いたλ/2パッチ型放射電極が形
    成されると共に、該λ/2パッチ型放射電極の両側にそ
    れぞれ間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電
    極が形成されており、それらλ/4マイクロストリップ
    型放射電極は一端側がグランドに短絡されている表面実
    装型アンテナであって、上記λ/2パッチ型放射電極の
    両側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のうちの一
    方側および上記λ/2パッチ型放射電極にそれぞれ容量
    を介した電界結合によって信号を供給する給電電極が形
    成されており、この給電電極から信号が供給される上記
    電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射
    電極から他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極
    に磁界結合によって信号を供給する磁界結合給電部が設
    けられていることを特徴とした表面実装型アンテナ。
  2. 【請求項2】 磁界結合給電部は、電界結合給電タイプ
    のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡
    側の部位と、他方の磁界結合給電タイプのλ/4マイク
    ロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位とが間
    隔を介し略平行に並設されて構成されていることを特徴
    とした請求項1記載の表面実装型アンテナ。
  3. 【請求項3】 電界結合給電タイプのλ/4マイクロス
    トリップ型放射電極のグランド短絡側の部位は磁界結合
    給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグ
    ランド短絡側の部位にインダクタンス成分を介して接続
    されており、電界結合給電タイプのλ/4マイクロスト
    リップ型放射電極は上記インダクタンス成分と磁界結合
    給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグ
    ランド短絡側の部位を介して高周波的にグランドに短絡
    される構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の表面実装型アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の表面実装型
    アンテナを実装基板に搭載するアンテナの実装構造であ
    って、上記実装基板には、グランド導体部と;このグラ
    ンド導体部と間隔を介して配設され、かつ、電界結合給
    電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグラ
    ンド短絡側部位に連通接続する配線パターンと;この配
    線パターンと上記グランド導体部を接続するインダクタ
    ンス部と;が設けられており、磁界結合給電タイプのλ
    /4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部
    位は上記実装基板のグランド導体に連通接続され、上記
    電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射
    電極のグランド短絡側部位は上記実装基板の配線パター
    ンとインダクタンス部を介して高周波的にグランド導体
    部に接地されている構成としたことを特徴とするアンテ
    ナの実装構造。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    の表面実装型アンテナ、あるいは、請求項4記載のアン
    テナの実装構造が設けられていることを特徴とした無線
    装置。
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