JPWO2006059406A1 - アンテナ構造およびそれを備えた無線通信機 - Google Patents

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Abstract

複数の無線通信システムに対応でき、小型のアンテナ構造とする。共通の基体6に複共振状態を作り出すメイン放射電極7と、サブ放射電極8とが形成される。サブ放射電極8は、メイン放射電極7が接続する第1の無線通信用の回路13とは別の第2の無線通信用の回路14に接続されて、複共振の周波数帯とは別の第2の無線通信用の回路用の周波数帯でも共振する構成と成す。サブ放射電極8と、第2の無線通信用の回路14との間の導通経路上には整合回路4を設ける。整合回路4は、サブ放射電極8側と回路14側とをインピーダンス整合させると共に、メイン放射電極7側からサブ放射電極8を介して回路14側を見たインピーダンスを、メイン放射電極7とサブ放射電極8とを複共振させるインピーダンスにする。

Description

本発明は、複数の周波数帯の無線通信を行うことができるアンテナ構造およびそれを備えた無線通信機に関するものである。
複数の無線通信システムに対応することができる無線通信機がある。例えば、Bluetooth用の無線通信システムに対応できる携帯型電話機である。このような無線通信機には、各無線通信システム毎に専用のアンテナが別々に設けられている。
国際公開WO 02/078123号公報
解決しようとする問題点は、上記のように、各無線通信システム毎に専用のアンテナが設けられていると、無線通信機におけるアンテナの占有面積が大きくて、無線通信機の小型化を妨げるという問題が生じる点である。また、各アンテナ同士を近接配置させ、各アンテナ間の間隔を狭めてアンテナの占有面積を削減しようとすると、近接配置されているアンテナ間に相互干渉が生じて、無線通信機のアンテナ特性が劣化するという問題が生じる点である。
本発明は次の特徴を有する。すなわち、本発明のアンテナ構造は、無線通信用の回路に接続されるメイン放射電極と、このメイン放射電極とギャップを介して電磁結合してメイン放射電極と共に予め定めた周波数帯で複共振状態を作り出すサブ放射電極とが共通の基体に形成されている構成を備えたアンテナ構造であって、
前記メイン放射電極には給電端子が連接され、前記メイン放射電極は給電端子を介して前記無線通信用の回路に接続されており、
前記サブ放射電極は、前記メイン放射電極が接続する第1の無線通信用の回路とは別の第2の無線通信用の回路に接続されて、複共振の周波数帯とは別の第2の無線通信用の回路用の周波数帯でも共振する構成と成し、
前記サブ放射電極と、前記第2の無線通信用の回路との間を接続している導通経路上には整合回路が設けられており、
前記整合回路は、前記サブ放射電極と、前記第2の無線通信用の回路とをインピーダンス整合させると共に、前記給電端子と前記無線通信用の回路との接続部から前記メイン放射電極と前記サブ放射電極を介して上記整合回路を見たインピーダンスが前記メイン放射電極と前記サブ放射電極を複共振させるインピーダンスとなるためのインピーダンスを有していることを特徴としている。
また、本発明の無線通信機は、上記構成を持つアンテナ構造が設けられていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施形態によれば、誘電体あるいは磁性体から成る基体にはメイン放射電極とサブ放射電極が形成されている。サブ放射電極は、メイン放射電極と複共振状態を作り出す無給電放射電極として動作する。また、そのサブ放射電極は、第2の無線通信用の回路に接続されて、第2の無線通信用の回路用の周波数帯でも共振する。すなわち、サブ放射電極は、メイン放射電極が接続する第1の無線通信用の回路に対応する無線通信システム(以下、便宜上、第1の無線通信システムと記す)と、第2の無線通信用の回路に対応する無線通信システム(以下、便宜上、第2の無線通信システムと記す)とに兼用のアンテナと成す。換言すれば、第1の無線通信システムに利用するアンテナの一部が、第2の無線通信システムのアンテナとして動作する構成となっている。
このため、第2の無線通信システム専用のアンテナを別個設けなくて済むので、第2の無線通信システム専用のアンテナを別個に設けなければならない場合に比べて、アンテナ構造の小型化が図れる。また、無線通信機におけるアンテナの占有面積が削減できる。これにより、無線通信機の小型化が促進される。
また、メイン放射電極とサブ放射電極は複共振状態を作り出すので、メイン放射電極とサブ放射電極による複共振状態によって、メイン放射電極が接続する第1の無線通信用の回路用の周波数帯の広帯域化を図ることができる。
さらに、メイン放射電極とサブ放射電極が良好な複共振状態を作り出す電磁結合状態を得るためには、メイン放射電極とサブ放射電極間の電磁結合に大きく関与するメイン放射電極とサブ放射電極間の間隔(ギャップ)が重要である。メイン放射電極とサブ放射電極が別個独立なものである場合には、組み立て時に位置ずれ誤差が生じるので、メイン放射電極と、サブ放射電極とを常に設計通りの間隔をもって高精度に組み立てることは非常に難しい。そのため、メイン放射電極とサブ放射電極間の間隔はばらついてしまう。これに対して、この発明の好ましい実施形態では、メイン放射電極とサブ放射電極は共通の基体に形成されている構成である。例えば、成形技術等を利用して、メイン放射電極とサブ放射電極を基体に高い位置精度でもって配設することができるので、メイン放射電極とサブ放射電極間の間隔のばらつきをほぼ無くすことができる。このため、例えば製品によってメイン放射電極とサブ放射電極間の複共振状態がばらつくという問題を防止することができる。これにより、アンテナ特性が安定化し、無線通信に対する信頼性の高いアンテナ構造およびそれを備えた無線通信機が提供可能である。
さらに、本発明の好ましい実施形態では、サブ放射電極と、第2の無線通信用の回路との間の導通経路上には整合回路が設けられる。その整合回路によって、メイン放射電極からサブ放射電極を介して第2の無線通信用の回路側を見たときに第2の無線通信用の回路の影響を受けにくい構成となっている。このため、第2の無線通信用の回路の影響がメイン放射電極の共振動作に及ぶことを回避できる。
図1Aは本発明に係る第1実施形態例のアンテナ構造を説明するための図である。 図1Bは第1実施形態例のアンテナ構造の電極が形成された基体表面の展開図である。 図2Aは第1実施形態例のアンテナ構造を構成する第2の整合回路の回路構成例を説明するための図である。 図2Bは第1実施形態例のアンテナ構造を構成する第2の整合回路の別の回路構成例を説明するための図である。 図3Aは本発明に係る第2実施形態例のアンテナ構造の電極を説明するための図である。 図3Bは図3Aのアンテナ構造の電極が形成された基体表面の展開図である。 図4はメイン放射電極やサブ放射電極のその他の形態例を説明するための図である。 図5は第1〜第2の各実施形態例におけるアンテナ構造を概念的に示す図である。 図6Aは図5の給電1から給電2側をみた各周波数に対するインピーダンスの一測定例を示す図である。 図6Bは図5の給電2から給電1側をみた各周波数に対するインピーダンスの一測定例を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ構造
3,4 整合回路
5 インダクタ
6 基体
7 メイン放射電極
8 サブ放射電極
13 第1の無線通信用の高周波回路
14 第2の無線通信用の高周波回路
以下に、この発明の複数の実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態例を説明する場合、同一又は共通の構成部分には同一符号を使用し、前の実施形態例で説明した同一符号の構成部分は後の実施形態例の説明においては省略又は簡略化する。
本発明の第1実施形態例のアンテナ構造1は、図1Aに示されるように、表面実装型アンテナ2と、第1の整合回路3と、第2の整合回路4と、インダクタ5とを有して構成されている。
図1Aに示されるように、表面実装型アンテナ2は、直方体状の基体6と、この基体6の上面6aに形成されているメイン放射電極7およびサブ放射電極8と、基体6の側面6bに形成された端子電極(給電端子)10,11とを有して構成されている。端子電極10はメイン放射電極7に連接され、端子電極11はサブ放射電極8に連接されている。図1Bには表面実装型アンテナ2の電極が形成された基体2の表面の展開図が模式的に示されている。
この第1実施形態例では、基体6は、セラミックスと樹脂材料の混合材料により構成されている。また、メイン放射電極7およびサブ放射電極8は導体板により構成されている。メイン放射電極7およびサブ放射電極8は成形技術により基体6に一体的に設けられている。
メイン放射電極7は予め定められた無線通信システム用の共振周波数(例えば、携帯型電話機の無線通信システム用の800MHz〜2GHzの周波数範囲内の設定の共振周波数)F1を持つことができるように構成されている。この第1実施形態例では、メイン放射電極7にはスリット7aが形成されている。それ故、スリット7aが形成されていない場合に比べて、メイン放射電極7の電気的な長さ(電気長)が長くなっている。スリット7aが設けられていない放射電極と同じ電気長とするには、スリット7aが設けられている放射電極の大きさは小さくてよいので、スリット7aを設けることによりメイン放射電極7の小型化が図られている。
端子電極10は、基体6の底面6cから側面6bを通り上面6aに向けて伸長形成されている。そして、端子電極10はメイン放射電極7に連接されている。表面実装型アンテナ2は例えば無線通信機の回路基板12の予め設定された搭載位置に表面実装される。この表面実装状態で、メイン放射電極7は、端子電極10と、回路基板12に形成された第1の整合回路3とを介して、第1の無線通信用の高周波回路13に電気的に接続される。なお、第1の整合回路3は、メイン放射電極7側と、第1の無線通信用の高周波回路13側とのインピーダンス整合を取るための回路構成を備えている。その第1の整合回路3の回路構成には様々なものが存在し、ここでは、それらの回路構成のうちからインピーダンス整合を取るための適宜な回路が選択使用される。インピーダンス整合を取るための回路は既に知られているので、その説明は省略する。
サブ放射電極8は、基体6の上面6aにメイン放射電極7と間隔を介して形成されている。サブ放射電極8はメイン放射電極7と電磁結合して複共振状態を作り出すものである。メイン放射電極7とサブ放射電極8が良好な複共振状態を作り出す電磁結合状態となるように、メイン放射電極7とサブ放射電極8との間の間隔が設定されている。サブ放射電極8はメイン放射電極7と複共振状態を作り出すために、メイン放射電極7が持つ共振周波数F1の近傍に共振周波数f1を持つ必要がある。この第1実施形態例では、基体6の小型化のために、サブ放射電極8の面積が狭く(小さく)なっているので、サブ放射電極8だけでは電気長不足(インダクタンス不足)によって複共振のための共振周波数f1を得ることができない。このため、この第1実施形態例では、サブ放射電極8には電気長を長くさせるスリット8aが形成され、さらに、次に示すような構成をも備えている。
つまり、基体6には、底面6c側から側面6bを通り上面6aに向けて端子電極11が伸長形成されている。そして、端子電極11はサブ放射電極8に連接されている。表面実装型アンテナ2が回路基板12に表面実装されたときに、サブ放射電極8は端子電極11を介して回路基板12のグランドに接地される。この第1実施形態例では、サブ放射電極8の端子電極11からグランドに至るまでの導通経路上に、共振周波数調整用のインダクタ5が設けられている。そのインダクタ5は、サブ放射電極8のインダクタンス不足分を補充するインダクタンスを有するものであり、インダクタ5のインダクタンスがサブ放射電極8に付与される。サブ放射電極8は、インダクタ5からインダクタンスが付与され、電気長不足が解消されて設定の共振周波数f1で共振する。このことにより、サブ放射電極8はメイン放射電極7と複共振状態を作り出すことができる。
この第1実施形態例では、サブ放射電極8は、メイン放射電極7と複共振状態を作り出す無給電放射電極として動作するだけでなく、サブ放射電極8単独で共振動作を行って無線通信を行うことができるものとなっている。すなわち、この第1実施形態例では、サブ放射電極8は、端子電極11と、回路基板12に形成されている第2の整合回路4とを介して第2の無線通信用の高周波回路14に電気的に接続されている。第2の無線通信用の高周波回路14は、第1の無線通信用の高周波回路13に対応する無線通信システム(例えば携帯型電話機用の無線通信システム)とは別の無線通信システム(例えばBluetooth用の無線通信システム)に対応するものである。サブ放射電極8は、高周波回路14に対応する無線通信システムにより定められている周波数帯(例えば2.4GHz帯)でも共振するように設計されている。
ところで、サブ放射電極8が第2の無線通信用の高周波回路14に接続されることによって、第2の無線通信用の高周波回路14の悪影響がサブ放射電極8を介してメイン放射電極7の共振動作に及ぶことが懸念される。この懸念を回避するために、この第1実施形態例では、サブ放射電極8と、第2の無線通信用の高周波回路14との間の導通経路上に第2の整合回路4が設けられている。この第2の整合回路4の1つの特徴は、サブ放射電極8側と、第2の無線通信用の高周波回路14側とをインピーダンス整合させる。第2の整合回路4の他の特徴は、メイン放射電極7の端子電極10の端部G1(第1の無線通信用の高周波回路13との接続部)からメイン放射電極7とサブ放射電極8とを介して第2の整合回路4側を見たインピーダンスがメイン放射電極7とサブ放射電極8を複共振させるインピーダンスとなるためのインピーダンスを有する。第2の整合回路4が上記の特徴を有することで、第2の無線通信用の高周波回路14がメイン放射電極7に悪影響を及ぼすのが抑制されている。
第1の無線通信用の高周波回路用の周波数帯と、第2の無線通信用の高周波回路用の周波数帯とが離れている場合(例えば、メイン放射電極7とサブ放射電極8が複共振を行う第1の無線通信用の高周波回路用の周波数帯が800〜900MHzであり、サブ放射電極8単独で共振動作を行う第2の無線通信用の高周波回路用の周波数帯が2.4GHz帯であるというような場合)には、第2の整合回路4は、図2Aの等価回路図に示されるように、コンデンサ16を有して構成される。
また、第1の無線通信用の高周波回路用の周波数帯と、第2の無線通信用の高周波回路用の周波数帯とが近い場合(例えば、メイン放射電極7とサブ放射電極8が複共振を行う第1の無線通信用の高周波回路用の周波数帯が800〜900MHzであり、サブ放射電極8単独で共振動作を行う第2の無線通信用の高周波回路用の周波数帯が1GHz程度の周波数帯であるというような場合)には、第2の整合回路4は、図2Bの等価回路図に示されるように、インダクタ17を有して構成される。第1の無線通信用の高周波回路用の周波数帯と、第2の無線通信用の高周波回路用の周波数帯とが近い場合には、その両周波数帯間のアイソレーション特性が悪化しやすいのに対して、インダクタ17を有する第2の整合回路4を設けることによって、アイソレーション特性が改善される。
なお、図1Aに示される例では、第2の無線通信用の高周波回路14に対応する無線通信システム(例えばBluetooth用の無線通信システム)の回路20と、第2の無線通信用の高周波回路14との間を接続する導通経路上には、スイッチ回路21が設けられている。そのスイッチ回路21のスイッチオン・オフ動作によって、サブ放射電極8の単独の共振動作のオン・オフが制御される構成となっている。つまり、サブ放射電極8は、スイッチ回路21のスイッチオン時に単独の共振動作を行い、スイッチオフ時に単独共振動作がオフ(停止)状態となる。このスイッチ回路21は必要に応じて設けられるものであり、スイッチ回路21を設けなくとも構わない。
この第1実施形態例のアンテナ構造1は上記のように構成されているので、メイン放射電極7とサブ放射電極8の複共振の動作による無線通信を行うことができる上に、他のメイン放射電極(アンテナ)を設けることなく、サブ放射電極8の単独の共振動作によって別の無線通信を行うことが可能となる。
さらに、サブ放射電極8に連接されている給電端子11がインダクタ5を介してグランドに接地されている構成を備えることによって、次に示すような効果が得られる。例えば、アンテナ構造の小型化のために基体6が小型化されると、必然的に、基体6に形成できるサブ放射電極8の大きさが限られてしまう。このため、サブ放射電極8のインダクタンス不足(電気長不足)により、サブ放射電極8の共振周波数が設定値よりも高くなってしまうことがある。これに対して、サブ放射電極8の給電端子11と、グランドとの間にインダクタ5が介設されることにより、インダクタ5のインダクタンスがサブ放射電極8に付与されるので、そのインダクタ5のインダクタンス付与によって、サブ放射電極8のインダクタンス不足(電気長不足)が解消できる。その結果、サブ放射電極は設定の共振周波数でもって共振することが可能となる。
以下に、本発明の第2実施形態例を説明する。この第2実施形態例では、図3Aの斜視図および図3Bの展開図に示されるように、表面実装型アンテナ2のサブ放射電極8の面積は、メイン放射電極7の面積よりも小さく形成されている。それ以外の構成は第1実施形態例と同じである。
この第2実施形態例では、サブ放射電極8の面積が小さく形成されているので、第1の無線通信用の高周波回路13の周波数帯域と、第2の無線通信用の高周波回路14の周波数帯域との干渉する周波数帯域部分が狭くなって、それぞれの影響によるアンテナ特性の劣化を少なくすることができる。これにより、メイン放射電極7とサブ放射電極8の複共振動作と、サブ放射電極8単独の共振動作との相互干渉を最小限に抑えることができる。そのため、メイン放射電極7とサブ放射電極8の複共振動作と、サブ放射電極8の単独の共振動作との両方の共振動作を共に良好にすることが容易となる。第2実施形態例の構成は、特に、メイン放射電極7とサブ放射電極8の複共振の周波数帯と、サブ放射電極8単独の共振の周波数帯とが近い場合に、有効である。
つまり、サブ放射電極8の面積がメイン放射電極7の面積よりも小さい構成を備えることによって、サブ放射電極8の共振のQ値が高くなって帯域幅が狭くなる。サブ放射電極8の帯域幅が狭くなることにより、第1と第2の無線通信用の回路が近い周波数で動作する場合、互いに干渉してアンテナ特性を劣化するという現象を回避できる。これにより、メイン放射電極7とサブ放射電極8による複共振動作と、サブ放射電極8の単独の共振動作との相互干渉が最小限に抑えられ、それら共振動作は、それぞれ、良好に動作することができることとなる。
図5は前述した第1〜第2の各実施形態例のアンテナ構造を概念的に示す図である。この図5に示される回路において、給電1(高周波回路13の給電源)から給電2(高周波回路14の給電源)側をみた各周波数に対するインピーダンスの一測定例が図6Aに示されている。また、図5に示される回路において、給電2から給電1側をみた各周波数に対するインピーダンスの一測定例が図6Bに示されている。
以下に、本発明に係る第3実施形態例を説明する。この第3実施形態例は無線通信機に関するものであり、この第3実施形態例の無線通信機は、第1又は第2の実施形態例に示したアンテナ構造1が設けられていることを特徴としている。すなわち、第1又は第2の実施形態例に示したアンテナ構造1が図1Aに示されるような無線通信機の回路基板12に搭載されて無線通信機が形成される。回路基板12には無線通信機として機能させるために必要な、送信回路、受信回路等の様々な周知の構成がある。ここでは、アンテナ構造以外の構成は何れの構成をも採用してよく、アンテナ構造以外の周知構成の説明は省略する。また、無線通信機に採用される第1又は第2の実施形態例のアンテナ構造1の説明も前述したので、その重複説明は省略する。
なお、この発明は第1〜第3の各実施形態例の構成に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、メイン放射電極7が複数の共振周波数帯を持つ場合、一般的には、それら複数の共振周波数帯のうちの最も周波数が低い共振周波数帯(基本共振周波数帯)が最も無線通信に適切なものである。このことから、通常、基本共振周波数帯を利用して無線通信が行われる。これに対して、例えば、メイン放射電極7の基本周波数帯だけでなく、それよりも周波数が高い高次共振周波数帯をも利用して、無線通信を行う構成としてもよい。この場合には、アンテナ構造1は、例えば、メイン放射電極7の基本共振周波数帯と高次共振周波数帯と、サブ放射電極8単独の共振周波数帯との3つの共振周波数帯での無線通信が可能となり、より多くの周波数帯でマルチバンド化することができる。
なお、メイン放射電極7の基本共振周波数帯および高次共振周波数帯を利用する場合には、1つの例では、メイン放射電極7の基本共振周波数帯とサブ放射電極8の基本共振周波数帯とが複共振され、かつ、メイン放射電極7の高次共振周波数帯とサブ放射電極8の高次共振周波数帯とが複共振される構成が採用される。また、代替例では、メイン放射電極7の基本共振周波数帯とサブ放射電極8の基本共振周波数帯のみを複共振させる構成が採用される。さらに、他の代替例では、メイン放射電極7の高次共振周波数帯とサブ放射電極8の基本共振周波数帯のみを複共振させる構成が採用される。
また、第1〜第3の各実施形態例では、メイン放射電極7に連接されている端子電極10と、サブ放射電極8に連接されている端子電極11とは、基体6の同じ側面6bに形成されていたが、端子電極10,11の形成位置は基体6の同じ側面でなくてもよい。端子電極10,11の形成位置は、例えば、回路基板12における回路パターンの形態などにより、適宜設定されるものであり、端子電極10,11は、それぞれ別々の基体側面に形成してもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、メイン放射電極7やサブ放射電極8は、基体6の上面6aのみに形成されていたが、例えば、図4の展開図に示されるように、メイン放射電極7は基体上面6aから側面6dや側面6fに伸長形成されている形態としてもよい。また、サブ放射電極8は基体上面6aから側面6dや側面6eに伸長形成されている形態としてもよい。さらに、メイン放射電極7やサブ放射電極8は、それぞれ、基体6の複数の面に渡って形成されている形態としてもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、サブ放射電極8の端子電極11から回路基板12のグランドに至るまでの導通経路上に共振周波数調整用のインダクタ5が設けられていたが、そのインダクタ5は必要に応じて設けられるものである。インダクタ5を設けなくとも、サブ放射電極8だけで要求に合った共振周波数を得ることができる場合には、インダクタ5は省略してもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、メイン放射電極7やサブ放射電極8にはスリット7a,8aが形成されていたが、スリット7a,8aは共振周波数の調整のためのもので必要に応じて設けられるものである。このことから、スリット7a,8aを設けなくともメイン放射電極7やサブ放射電極8が設定の共振周波数を持つことができる場合には、スリット7a,8aは省略してもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、第1の整合回路3や、第2の整合回路4や、インダクタ5は、回路基板12に形成されていたが、例えば、基体6の大きさによっては(回路を形成する余裕がある大きさの場合は)、第1の整合回路3と第2の整合回路4とインダクタ5のうちの少なくとも1つは、基体6の側面に導体パターンにより形成されている構成としてもよい。さらに、第1〜第3の各実施形態例では、基体6は誘電体により構成されていたが、例えば、基体6は磁性体により構成してもよい。また、基体6は直方体状以外の形状であってもよい。
複数の周波数帯を利用して無線通信を行う用途に適用できる。

Claims (9)

  1. 無線通信用の回路に接続されるメイン放射電極と、このメイン放射電極とギャップを介して電磁結合してメイン放射電極と共に予め定めた周波数帯で複共振状態を作り出すサブ放射電極とが共通の基体に形成されている構成を備えたアンテナ構造であって、
    前記メイン放射電極には給電端子が連接され、前記メイン放射電極は給電端子を介して前記無線通信用の回路に接続されており、
    前記サブ放射電極は、前記メイン放射電極が接続する第1の無線通信用の回路とは別の第2の無線通信用の回路に接続されて、複共振の周波数帯とは別の第2の無線通信用の回路用の周波数帯でも共振する構成と成し、
    前記サブ放射電極と、前記第2の無線通信用の回路との間を接続している導通経路上には整合回路が設けられており、
    前記整合回路は、前記サブ放射電極と、前記第2の無線通信用の回路とをインピーダンス整合させると共に、前記給電端子と前記無線通信用の回路との接続部から前記メイン放射電極と前記サブ放射電極を介して上記整合回路を見たインピーダンスが前記メイン放射電極と前記サブ放射電極を複共振させるインピーダンスとなるためのインピーダンスを有していることを特徴とするアンテナ構造。
  2. サブ放射電極の面積は、メイン放射電極の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のアンテナ構造。
  3. サブ放射電極に連接されている給電端子は、サブ放射電極の共振周波数調整用のインダクタを介してグランドに接地されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ構造。
  4. サブ放射電極に連接されている給電端子は、サブ放射電極の共振周波数調整用のインダクタを介してグランドに接地されていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ構造。
  5. 基体はセラミックスと樹脂材料の混合材料により構成され、メイン放射電極およびサブ放射電極はそれぞれ導体板により構成されており、メイン放射電極およびサブ放射電極は基体に成形技術により一体的に設けられていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ構造。
  6. 基体はセラミックスと樹脂材料の混合材料により構成され、メイン放射電極およびサブ放射電極はそれぞれ導体板により構成されており、メイン放射電極およびサブ放射電極は基体に成形技術により一体的に設けられていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ構造。
  7. 基体はセラミックスと樹脂材料の混合材料により構成され、メイン放射電極およびサブ放射電極はそれぞれ導体板により構成されており、メイン放射電極およびサブ放射電極は基体に成形技術により一体的に設けられていることを特徴とする請求項3記載のアンテナ構造。
  8. 基体はセラミックスと樹脂材料の混合材料により構成され、メイン放射電極およびサブ放射電極はそれぞれ導体板により構成されており、メイン放射電極およびサブ放射電極は基体に成形技術により一体的に設けられていることを特徴とする請求項4記載のアンテナ構造。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載のアンテナ構造が設けられていることを特徴とする無線通信機。
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