JP3554972B2 - 表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造および無線装置 - Google Patents

表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造および無線装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線装置と、該無線装置に内蔵される表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11(a)には本発明者が提案している表面実装型アンテナの一例が斜視図により示され、図11(b)には上記図11(a)に示す表面実装型アンテナの周波数特性の一例が示されている。図11(a)に示す表面実装型アンテナ1は、誘電体基体2の表面にλ/2パッチ型放射電極3とλ/4マイクロストリップ型放射電極4等が形成されて、図11(b)に示すような2つの異なる周波数帯域の電波の送受信が可能なものである。
【0003】
すなわち、図11(a)に示すように、直方体状の誘電体基体2の上面2aにはλ/2パッチ型放射電極3が形成されると共に、このλ/2パッチ型放射電極3の図の右側に間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極4が形成されている。また、誘電体基体2の側面(前側面)2bには給電電極5が上記λ/2パッチ型放射電極3の近傍に形成されると共に、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極4が上面2aから伸長形成されて屈曲し、さらに、側面2bの上辺に沿って上記給電電極5に向けて伸長形成されている。このλ/4マイクロストリップ型放射電極4の給電端部4aは上記給電電極5と間隔を介して配置されている。さらに、この図の例では、誘電体基体2の側面2bには底部側角部に固定用電極6が形成されている。
【0004】
さらに、上記給電電極5は上記誘電体基体2の側面2bから底面2fに回り込んで形成されており、誘電体基体2の底面2fには上記給電電極5の形成領域を除いたほぼ全面に上記給電電極5と間隔を介してグランド電極7が形成されている。
【0005】
さらに、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極4は上面2aから側面(後側面)2dを介し底面2fに向けて伸長形成されて上記底面2fのグランド電極7に接続されている。このλ/4マイクロストリップ型放射電極4の伸長先端部4bは底面2fのグランド電極7に接続するグランド短絡端部と成している。
【0006】
上記λ/2パッチ型放射電極3はグランドに短絡しておらず(換言すれば、グランドに浮いた状態であり)、図11(b)に示すような共振周波数f1でもって共振する構成と成している。また、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極4は図11(b)に示すような上記λ/2パッチ型放射電極3の共振周波数f1よりも低い共振周波数f2でもって共振する構成と成している。
【0007】
図11(a)に示す表面実装型アンテナ1は上記のように構成されている。このような表面実装型アンテナ1は、例えば、無線装置に内蔵される回路基板に誘電体基体2の底面2fを実装面として実装される。上記回路基板には信号供給源8が形成されており、上記表面実装型アンテナ1が回路基板の設定領域に面実装されることによって、上記給電電極5が上記信号供給源8に導通接続するようになっている。
【0008】
上記信号供給源8から給電電極5に信号が供給されると、その信号は上記給電電極5から容量を介した電界結合によって上記λ/2パッチ型放射電極3およびλ/4マイクロストリップ型放射電極4に供給され、この信号に基づいてλ/2パッチ型放射電極3やλ/4マイクロストリップ型放射電極4が共振(励振)して電波(信号)の送受信が行われることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者は、上述したようなλ/2パッチ型放射電極3およびλ/4マイクロストリップ型放射電極4を有した表面実装型アンテナ1の研究開発を進めていくうちに、上記図11に示すような形態では次に示すような問題が発生することが分かった。
【0010】
つまり、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極4はグランドに短絡していることから、λ/2パッチ型放射電極3に対して上記λ/4マイクロストリップ型放射電極4はグランドと等価なものとなっている。上記λ/2パッチ型放射電極3は図の左右対称な電波の指向性を持つことが望ましいが、上記のように、λ/2パッチ型放射電極3の左・右の一方側(図11(a)の例では右側)のみにグランドと等価なλ/4マイクロストリップ型放射電極4が形成されることによって、そのλ/4マイクロストリップ型放射電極4を避けるようにλ/2パッチ型放射電極3の電波の指向性がずれてしまって、λ/2パッチ型放射電極3の電波の指向性が左右非対称となってしまうという問題がある。
【0011】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、λ/2パッチ型放射電極の電波の指向性の対称性を良好にすることが可能である上に、λ/2パッチ型放射電極と、このλ/2パッチ型放射電極の両側にそれぞれ間隔を介して形成されるλ/4マイクロストリップ型放射電極との全ての放射電極の整合を最適化することが容易な表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造および無線装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明の表面実装型アンテナは、誘電体基体を有し、この誘電体基体の表面にはグランドから浮いたλ/2パッチ型放射電極が形成されると共に、該λ/2パッチ型放射電極の両側にそれぞれ間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極が形成されており、それらλ/4マイクロストリップ型放射電極は一端側グランド短絡側と成し他端側を開放端側と成している表面実装型アンテナであって、上記λ/2パッチ型放射電極の両側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のうちの一方側および上記λ/2パッチ型放射電極にそれぞれ容量を介した電界結合によって信号を供給する給電電極が形成され、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極の開放端側はこの他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極が電界結合によって信号を供給されない間隔を有して上記給電電極から離れると共に、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極と給電電極の間よりも大きい間隔を有して上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極から離れており、少なくとも上記他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側を上記給電電極から信号が供給される上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の近傍位置まで伸長形成して上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極から上記他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極に磁界結合によって信号を供給する磁界結合給電部が設けられている構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0013】
第2の発明の表面実装型アンテナは、上記第1の発明の構成を備え、磁界結合給電部は、一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位と、他方のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位とが間隔を介し略平行に並設されて構成されていることを特徴として構成されている。
【0014】
第3の発明の表面実装型アンテナは、上記第1又は第2の発明の構成を備え、一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極の開放端側はλ/2パッチ型放射電極の両側位置から給電電極が形成された誘電体基体の前側面に伸長形成されており、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側はλ/2パッチ型放射電極の両側位置から誘電体基体の後側面に伸長形成されている構成としたことを特徴として構成されている。
【0015】
第4の発明のアンテナの実装構造は、上記第1又は第2の発明の表面実装型アンテナを実装基板に搭載するアンテナの実装構造であって、上記実装基板には、グランド導体部と;このグランド導体部と間隔を介して配設され、かつ、一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位に連通接続する配線パターンと;この配線パターンと上記グランド導体部を接続するインダクタンス部と;が設けられており、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位は上記実装基板のグランド導体に連通接続され、上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位は上記実装基板の配線パターンとインダクタンス部を介して高周波的にグランド導体部に接続されている構成としたことを特徴としている。
【0016】
第5の発明の無線装置は、上記第1又は第2又は第3の発明の表面実装型アンテナ、あるいは、上記第4の発明のアンテナの実装構造が設けられていることを特徴として構成されている。
【0017】
上記構成の発明において、λ/2パッチ型放射電極の両側に間隔を介してグランドに短絡しているλ/4マイクロストリップ型放射電極を形成したので、λ/2パッチ型放射電極の電波の指向性の対称性を向上させることが可能である。また、例えば、無線装置の信号供給源から給電電極に信号が伝達されると、その信号は、給電電極から、λ/2パッチ型放射電極と、このλ/2パッチ型放射電極の両側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のうちの一方側とに容量を介した電界結合によって供給される。また、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極には、上記給電電極から信号が供給される電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極から、磁界結合給電部を介し磁界結合によって、信号が供給される。このような信号供給によって、上記λ/2パッチ型放射電極と、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極とはそれぞれ共振して電波送受信を行う。
【0018】
この発明では、上記のように、給電電極は、λ/2パッチ型放射電極と、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極とにのみ信号を供給する構成であり、該給電電極は、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極には信号を供給しない構成である。このため、上記磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合を気にすることなく、上記λ/2パッチ型放射電極および電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合だけを考慮して、給電電極を形成すればよい。このように、2つの放射電極の整合が両方共に良好となるように給電電極を形成することは、3つの放射電極の整合を全て良好となるように給電電極を形成する場合に比べて、格段に容易である。このことから、表面実装型アンテナの設計に要する時間を短縮することが可能である。また、これにより、表面実装型アンテナの仕様変更に迅速に対応することができることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1(a)には無線装置に内蔵される第1実施形態例の表面実装型アンテナが実装基板に実装された状態で表され、図1(b)には図1(a)に示す表面実装型アンテナが展開状態で示されている。なお、この第1実施形態例の説明において、前記従来例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0021】
この第1実施形態例に示す表面実装型アンテナ1は、λ/2パッチ型放射電極3の両側にそれぞれ間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12が形成されている構成を備え、図2(a)に示すような周波数特性を持ち、3つの異なる周波数帯域の電波(信号)の送受信が可能な構成を有している。上記λ/2パッチ型放射電極3は共振周波数f1を持つように、また、λ/4マイクロストリップ型放射電極11は上記共振周波数f1よりも低い共振周波数f11を持つように、さらに、λ/4マイクロストリップ型放射電極12は上記共振周波数f11よりも低い共振周波数f12を持つように、それぞれ、形成されている。
【0022】
この第1実施形態例に示す表面実装型アンテナ1において最も特徴的なことは、2つのλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12のうちの一方側(この第1実施形態例では図1の右側のλ/4マイクロストリップ型放射電極12)のみに給電電極5から信号が供給され、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極11には上記λ/4マイクロストリップ型放射電極12から磁界結合によって信号が供給される構成としたことである。
【0023】
すなわち、図1(a)、(b)に示すように、誘電体基体2の上面2aのほぼ中央にλ/2パッチ型放射電極3が形成されており、このλ/2パッチ型放射電極3の左右両側にそれぞれ間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12がλ/2パッチ型放射電極3を中心として略左右対称となる位置に配設されている。
【0024】
上記右側のλ/4マイクロストリップ型放射電極12の一端側は上面2aから側面(前側面)2bに伸長形成されて屈曲し、さらに、側面2bの上辺に沿って中央部の給電電極5に向けて伸長形成されている。このλ/4マイクロストリップ型放射電極12の伸長先端部12aは開放端と成し、この開放端12aは給電電極5と間隔を介して配置されている。つまり、この第1実施形態例では、上記右側のλ/4マイクロストリップ型放射電極12は、給電電極5から容量を介した電界結合によって信号が供給される電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と成している。
【0025】
この電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12では、図1(b)に示すように、上記開放端12aと反対側の端部が誘電体基体2の上面2aから側面(後側面)2dを介し底面2fに向けて伸長形成されて該底面2fのグランド電極7に連通接続されている。このグランド電極7に連通接続する上記λ/4マイクロストリップ型放射電極12の端部12bはグランド短絡部と成している。
【0026】
また、λ/2パッチ型放射電極3の左側のλ/4マイクロストリップ型放射電極11はその一端側11aが開放端と成し、他端側が誘電体基体2の上面2aから後側面2dに伸長形成されて屈曲し、さらに、後側面2dの上辺に沿って上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12に向けて伸長形成され、さらに、そのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の近傍位置で底面2fに向けて屈曲し伸長形成されて、底面2fのグランド電極7に連通接続されている。このグランド電極7に連通接続されている上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11の端部11bはグランド短絡部と成している。
【0027】
この第1実施形態例では、図1(b)に示すように、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11における高周波電流の集中する部位(つまり、グランド短絡側の部位)と、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極12における高周波電流の集中する部位(つまり、グランド短絡側の部位)とが微小な間隔を介して略平行に並設されている。このため、それらλ/4マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の部位と、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位とは磁界結合し、磁界結合給電部13を構成している。
【0028】
この磁界結合給電部13では、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極12からλ/4マイクロストリップ型放射電極11に磁界結合によって信号が供給される構成と成し、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11は磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と成している。
【0029】
上記のように、磁界結合給電部13が形成されている場合には、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合は上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12間の磁界結合量によって可変設定することが可能である。その磁界結合給電部13を構成するλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12間の磁界結合量は、例えば、λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各グランド短絡側部位の間の間隔によって可変設定することが可能である。このことから、この第1実施形態例では、例えば、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各グランド短絡側部位の間の間隔が適宜設定されて、上記磁界結合量は、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合が予め定められている仕様条件を満たす適切な状態となる磁界結合量となっている。
【0030】
この第1実施形態例では、給電電極5は、λ/2パッチ型放射電極3および上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12にそれぞれ容量を介した電界結合によって信号を供給する構成を備えている。この給電電極5とλ/2パッチ型放射電極3間の容量によってλ/2パッチ型放射電極3の整合を可変することができ、また、同様に、給電電極5と電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12間の容量によって電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の整合を可変することができる。このことから、この第1実施形態例では、上記λ/2パッチ型放射電極3および電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の各々の整合が予め定められた良好な状態となるためのλ/2パッチ型放射電極3と給電電極5間の容量Cg1と、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12と給電電極5間の容量Cg2とが予め求められ、この求めた容量Cg1,Cg2が得られるように、上記給電電極5は、その形状や配置位置が定められて形成されている。
【0031】
この第1実施形態例に示す表面実装型アンテナ1は上記のように構成されている。このような表面実装型アンテナ1は、図1(a)に示すように、誘電体基体2の底面2fを実装面として、実装基板(例えば無線装置の回路基板)15の設定の搭載領域に実装される。このように実装基板15に実装することによって、上記給電電極5が実装基板15に形成された配線パターン17とスルーホール18を介して信号供給源8に導通接続される。また、上記実装基板15には上記配線パターン17を避けた領域にグランドと等価なグランド導体部である接地電極16が形成されており、上記の如く、表面実装型アンテナ1が実装基板15の設定の搭載領域に実装されることによって、誘電体基体2の底面2fのグランド電極7は上記接地電極16に接続される。これにより、上記固定用電極6と、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12のグランド短絡部11b,12bとは上記接地電極16に接続されてグランドに短絡した状態となる。なお、表面実装型アンテナ1を実装基板15に実装した際に、給電電極5が上記接地電極16に短絡しないように、グランド電極7と接地電極16の各パターン形状が設計されている。
【0032】
上記のような実装状態で、上記信号供給源8から給電電極5に信号が供給されると、その信号は、上記給電電極5から容量を介した電界結合によって、上記λ/2パッチ型放射電極3および電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12に供給される。また、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12から、前記磁界結合給電部13を介して、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11に信号が供給される。このような信号供給によって、上記λ/2パッチ型放射電極3と各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12はそれぞれ励振し、前記したような3つの周波数帯域での電波の送受信を行うことが可能となる。
【0033】
この第1実施形態例によれば、λ/2パッチ型放射電極3の両側にそれぞれグランドに短絡しているλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12を間隔を介しλ/2パッチ型放射電極3を中心にして略左右対称となる位置に配置形成したので、λ/2パッチ型放射電極3の電波の指向性に対する各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の影響がλ/2パッチ型放射電極3の左側と右側とでほぼ同程度となり、λ/2パッチ型放射電極3の電波の指向性をほぼ確実に左右対称にすることができる。
【0034】
その上、この第1実施形態例では、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12のうちの一方側を電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極とし、他方側を磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極としたので、給電電極5から容量を介した電界結合によって信号が供給される放射電極は上記λ/2パッチ型放射電極3と電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12との2つの放射電極となる。
【0035】
このために、給電電極5の設計時において、λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合を気にせずに、それら2つの放射電極3,12の整合が良好な状態となるように、給電電極5を設計すればよく、給電電極5の設計が、例えば給電電極5から3つの放射電極3,11,12に信号を供給する構成のものに比べて、格段に容易となる。これにより、給電電極5の設計に要する時間を大幅に短縮することが可能となり、仕様変更等にも迅速に対応することが可能となる。
【0036】
また、この第1実施形態例では、上記給電電極5の形状や配置位置等によって、上記放射電極3,12の各整合を最適化することが容易であり、さらに、λ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合は、上記放射電極3,12とは独立した状態で、最適化を図ることができることから、各放射電極3,11,12の整合の最適化が容易である。
【0037】
なお、この第1実施形態例では、表面実装型アンテナ1は、図2(a)に示すような3つの周波数帯域を有する周波数特性を持つ構成であったが、例えば、周波数帯域の広帯域化を図りたい場合には、図2(b)に示すように、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12が複共振状態となるように構成して、2つの周波数帯域の電波送受信が可能となるように構成してもよい。
【0038】
例えば、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12のグランド短絡側部位の形状を、それぞれ、上記図1に示すような形状から図3に示すような形状に変更するだけで、上記のような複共振状態を作り出すことができる。つまり、図3に示す構成では、図1に示す構成のものに比べて、λ/4マイクロストリップ型放射電極11の長さが短くなり、また、λ/4マイクロストリップ型放射電極12の長さが長くなっている。これにより、λ/4マイクロストリップ型放射電極11の共振周波数f11は低くなる方向に可変し、λ/4マイクロストリップ型放射電極12の共振周波数f12は高くなる方向に可変して、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各共振周波数が互いに近付き、図2(b)に示すような複共振状態が作り出されている。なお、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の共振周波数f11,f12の可変手法には上記以外にも様々に有り、何れの手法を採用してもよいものである。
【0039】
また、上記第1実施形態例では、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11の共振周波数f11は電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の共振周波数f12よりも高かったが、上記磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11の共振周波数f11が上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12の共振周波数f12よりも低くなるように、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12を構成してもよい。
【0040】
上記のように、λ/2パッチ型放射電極3とλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各共振周波数f1,f11,f12はそれぞれ仕様等によって定められて、適宜設定されるものであり、表面実装型アンテナ1は、図2(a)に示すような周波数特性に限定されるものではなく、様々な周波数特性を採り得るものである。
【0041】
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、前記第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0042】
図4(a)にはこの第2実施形態例に示す表面実装型アンテナおよびそのアンテナの実装構造が表され、図4(b)には図4(a)の点線Tにより囲まれた領域の拡大図が示され、さらに、図5には図4(a)に示す第2実施形態例の表面実装型アンテナが展開状態で示されている。
【0043】
この第2実施形態例において特徴的なことは、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位は直接的にグランドに短絡されておらず、インダクタンス成分20および磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の部位を介して高周波的にグランドに接続されていることである。それ以外の構成は上記第1実施形態例と同様である。
【0044】
つまり、この第2実施形態例では、図5に示すように、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の端部12bは後側面2dから底面2fに回り込んで形成されており、底面2fにはグランド電極7が上記端部12bを避けて形成されている。
【0045】
また、表面実装型アンテナ1が実装する実装基板15には、上記表面実装型アンテナ1を設定の搭載領域に実装したときに、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の端部12bと接触する部位に、配線パターン21が形成されている。実装基板15の接地電極16は、上記配線パターン21と間隔を介して形成されており、その配線パターン21はグランドに対して浮いた状態となっている。
【0046】
すなわち、この第2実施形態例では、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の端部12bが直接的にグランドと等価な接地電極16に短絡しないパターン形状を備えている。なお、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11に関しては、上記第1実施形態例と同様に、表面実装型アンテナ1を実装基板15に実装することによって、グランド短絡側の端部11bは接地電極16に接続される。
【0047】
この第2実施形態例では、図4(a)、(b)、図5に示すように、誘電体基体2の後側面2dにはインダクタンス成分であるインダクタパターン(ミアンダパターン)20が形成されており、このインダクタパターン20によって、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の部位と、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位とは連通接続されている。
【0048】
この第2実施形態例では、上記のように構成されているために、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位は、上記インダクタパターン20と、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の部位とを介して、高周波的にグランドに接続される。
【0049】
この第2実施形態例によれば、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位が、上記インダクタパターン20と、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側の部位とを介して、高周波的にグランドに接続される構成としたので、上記インダクタパターン20のインダクタンス値を可変することによって、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12間の磁界結合量が可変してλ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合状態を可変することができる。上記インダクタパターン20のインダクタンス値の可変容易であることから、上記磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合が取り易くなり、より一層、そのλ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合の最適化を図ることができることとなる。
【0050】
なお、上記第2実施形態例では、インダクタンス成分として、インダクタパターン20を形成したが、例えば、チップインダクタンス部品を上記インダクタパターン20に代えて、設けてもよい。
【0051】
以下に、第3実施形態例を説明する。図6(a)には、この第3実施形態例に示す表面実装型アンテナおよびそのアンテナの実装構造が表され、図6(b)には図6(a)の点線Zに囲まれた領域の拡大図が示されている。なお、この第3実施形態例の説明において、前記各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0052】
この第3実施形態例において特徴的なことは、誘電体基体2上ではなく、実装基板15上で、上記λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12の各グランド短絡側部位をインダクタンス部を介して連通接続する構成としたことである。それ以外の構成は前記各実施形態例とほぼ同様である。
【0053】
すなわち、この第3実施形態例では、前記第2実施形態例と同様に、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の端部12bは、後側面2dから底面2fに回り込んで形成されており、底面2fのグランド電極7は上記端部12bと間隔を介して形成されている。
【0054】
また、実装基板15には、図6(a)、(b)に示すように、前記第2実施形態例と同様の配線パターン21が形成されている。つまり、実装基板15には、表面実装型アンテナ1を実装基板15に実装した際に、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位と接触する部位に、配線パターン21が形成されている。また、実装基板15の接地電極16は上記配線パターン21と間隔を介して形成されている。
【0055】
この第3実施形態例では、上記接地電極16と上記配線パターン21に跨って、インダクタンス部であるチップインダクタンス部品22が配設されている。これにより、図6(a)に示すように表面実装型アンテナ1を実装基板15の設定の搭載領域に実装した状態では、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位は上記配線パターン21に連通接続されて、該電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12は上記配線パターン21とチップインダクタンス部品22を介して高周波的にグランドに接続されることとなる。
【0056】
この第3実施形態例によれば、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側の部位をチップインダクタンス部品22を介してグランドに接続される構成とした。このような構成においても、前記第2実施形態例と同様に、上記チップインダクタンス部品22のインダクタンス値を可変することによって、λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12間の磁界結合量を可変することができてλ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合状態を可変することができる。このことから、インダクタンス値が異なるチップインダクタンス部品22を適宜に取り替えるだけで、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11の整合の最適化を容易に図ることができることとなる。
【0057】
なお、上記第3実施形態例では、配線パターン21と接地電極16とはチップインダクタンス部品22によって連通接続されていたが、そのチップインダクタンス部品22に代えて、実装基板15上に、配線パターン21と接地電極16を連通接続するインダクタンス部であるインダクタパターンを形成してもよい。
【0058】
なお、この発明は上記各実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記各実施形態例では、λ/2パッチ型放射電極3は直線偏波の電波の送受信を行うものであったが、例えば、λ/2パッチ型放射電極3を図7(a)に示すような縮退分離する形態として、つまり、図7(a)に示す対角線状の共振のベクトルαとベクトルβの各長さが異なる形状として、円偏波の電波の送受信が可能な構成としてもよい。もちろん、縮退分離の形状は図7(a)に示す形態に限定されるものではなく、例えば、図7(b)に示すような縮退分離の形態としてもよい。このように、λ/2パッチ型放射電極3の形状は適宜に設定されるものであり、上記各実施形態例に示した形状に限定されるものではない。
【0059】
さらに、上記各実施形態例では、誘電体基体2は直方体状であったが、誘電体基体2の形状は直方体状に限定されるものではなく、様々な形状を採り得る。例えば、誘電体基体2は、図8に示すような円柱状であってもよい。この場合にも、上記各実施形態例と同様に、例えば、誘電体基体2の上面2aのほぼ中央にλ/2パッチ型放射電極3を形成し、このλ/2パッチ型放射電極3の両側に間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極11,12がそれぞれ形成され、それらλ/4マイクロストリップ型放射電極の一方(例えば図8の右側のλ/4マイクロストリップ型放射電極12)は電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と成し、他方側(図8の左側のλ/4マイクロストリップ型放射電極11)は磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極となるように形成される。このように形成することによって、上記各実施形態例と同様に、各放射電極3,11,12の整合が取り易いという効果を奏することができて、アンテナ特性の信頼性の高い表面実装型アンテナ1を提供することができる。
【0060】
さらに、上記各実施形態例では、磁界結合給電部13は誘電体基体2上に形成されていたが、例えば、図9に示すように、実装基板15に、上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12のグランド短絡側部位にそれぞれ連通接続する配線パターン30,31を形成し、これら配線パターン30,31のグランド短絡側部位を間隔を介して平行に配設することで磁界結合給電部13を実装基板15上に形成してもよい。
【0061】
さらに、上記第2実施形態例では、λ/4マイクロストリップ型放射電極11のグランド短絡側部位と、λ/4マイクロストリップ型放射電極12のグランド短絡側部位とは誘電体基体2上に形成したインダクタパターン20によって連通接続されていたが、例えば、図10に示すように、実装基板15に上記各λ/4マイクロストリップ型放射電極11,12のグランド短絡側部位に連通接続する配線パターン30,31を形成し、これら配線パターン30,31を実装基板15上に形成したインダクタパターン20によって連通接続してもよい。なお、この場合、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極11に連通接続する配線パターン31はグランドに直接的に短絡していない構成と成している。
【0062】
【発明の効果】
この発明によれば、λ/2パッチ型放射電極の両側に形成されたλ/4マイクロストリップ型放射電極の一方側が給電電極から容量を介した電界結合によって信号が供給される電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と成し、他方側がその電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極から磁界結合によって信号が供給される磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と成しているので、λ/2パッチ型放射電極と上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極との2つの放射電極のみに給電電極から信号が供給されることとなる。これにより、設計時において、上記磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合を気にすることなく、上記λ/2パッチ型放射電極と電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極との2つの放射電極のみの整合を考慮して、給電電極を設計すればよくなる。
【0063】
磁界結合給電部は、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位と、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位とが間隔を介して略平行に並設されて成る構成のものにあっては、簡単な構成で、電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極との良好な磁界結合を得ることができる。
【0065】
電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位は実装基板に形成された配線パターンとインダクタンス部を介して高周波的にグランドに接地されているものにあっては、上記インダクタンス部のインダクタンス値を可変するだけで、上記電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極と磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極との磁界結合量を簡単に可変することができて、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合状態を可変することができるので、上記同様に、磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極の整合の最適化をより一層容易に図ることができる。
【0066】
この発明において特徴的な構成を持つ表面実装型アンテナ、あるいは、アンテナの実装構造が設けられている無線装置にあっては、複数の放射電極の全ての整合が最適化されてアンテナ利得の良いアンテナを備えることができるので、アンテナ特性の信頼性が高い無線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例の表面実装型アンテナを示すモデル図である。
【図2】表面実装型アンテナの周波数特性の例を示すグラフである。
【図3】第1実施形態例の表面実装型アンテナの変形例を示す説明図である。
【図4】第2実施形態例の表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造を示すモデル図である。
【図5】図4に示す表面実装型アンテナの展開図である。
【図6】第3実施形態例の表面実装型アンテナおよびアンテナの実装構造を示す説明図である。
【図7】λ/2パッチ型放射電極のその他の形態例を示す説明図である。
【図8】誘電体基体のその他の形態例を示す説明図である。
【図9】その他の実施形態例を示す説明図である。
【図10】さらに、その他の実施形態例を示す説明図である。
【図11】λ/2パッチ型放射電極とλ/4マイクロストリップ型放射電極を備えた表面実装型アンテナの従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 表面実装型アンテナ
2 誘電体基体
3 λ/2パッチ型放射電極
5 給電電極
11 磁界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極
12 電界結合給電タイプのλ/4マイクロストリップ型放射電極
13 磁界結合給電部
15 実装基板
16 接地電極
20 インダクタパターン
21 配線パターン
22 チップインダクタンス部品
25 無線装置

Claims (5)

  1. 誘電体基体を有し、この誘電体基体の表面にはグランドから浮いたλ/2パッチ型放射電極が形成されると共に、該λ/2パッチ型放射電極の両側にそれぞれ間隔を介してλ/4マイクロストリップ型放射電極が形成されており、それらλ/4マイクロストリップ型放射電極は一端側グランド短絡側と成し他端側を開放端側と成している表面実装型アンテナであって、上記λ/2パッチ型放射電極の両側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のうちの一方側および上記λ/2パッチ型放射電極にそれぞれ容量を介した電界結合によって信号を供給する給電電極が形成され、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極の開放端側はこの他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極が電界結合によって信号を供給されない間隔を有して上記給電電極から離れると共に、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極と給電電極の間よりも大きい間隔を有して上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極から離れており、少なくとも上記他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側を上記給電電極から信号が供給される上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の近傍位置まで伸長形成して上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極から上記他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極に磁界結合によって信号を供給する磁界結合給電部が設けられていることを特徴とした表面実装型アンテナ。
  2. 磁界結合給電部は、一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位と、他方のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側の部位とが間隔を介し略平行に並設されて構成されていることを特徴とした請求項1記載の表面実装型アンテナ。
  3. 一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極の開放端側はλ/2パッチ型放射電極の両側位置から給電電極が形成された誘電体基体の前側面に伸長形成されており、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側はλ/2パッチ型放射電極の両側位置から誘電体基体の後側面に伸長形成されている構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表面実装型アンテナ。
  4. 請求項1又は請求項2記載の表面実装型アンテナを実装基板に搭載するアンテナの実装構造であって、上記実装基板には、グランド導体部と;このグランド導体部と間隔を介して配設され、かつ、一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位に連通接続する配線パターンと;この配線パターンと上記グランド導体部を接続するインダクタンス部と;が設けられており、他方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位は上記実装基板のグランド導体に連通接続され、上記一方側のλ/4マイクロストリップ型放射電極のグランド短絡側部位は上記実装基板の配線パターンとインダクタンス部を介して高周波的にグランド導体部に接続されている構成としたことを特徴とするアンテナの実装構造。
  5. 請求項1又は請求項2又は請求項3記載の表面実装型アンテナ、あるいは、請求項4記載のアンテナの実装構造が設けられていることを特徴とした無線装置。
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