JP2002117653A - 編集補助システムおよび編集範囲記録方法 - Google Patents

編集補助システムおよび編集範囲記録方法

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JP2002117653A
JP2002117653A JP2000310319A JP2000310319A JP2002117653A JP 2002117653 A JP2002117653 A JP 2002117653A JP 2000310319 A JP2000310319 A JP 2000310319A JP 2000310319 A JP2000310319 A JP 2000310319A JP 2002117653 A JP2002117653 A JP 2002117653A
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Mitsutoshi Magai
光俊 真貝
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロギング作業においてユーザの操作感を向上
させ、作業効率を高めることが可能な編集補助システム
を提供する。 【解決手段】 ビデオテープ再生装置2において、操作
入力手段22からの入力操作によってビデオテープが再
生され、ビデオ信号および再生時間情報が送信される。
また、編集点入力手段26によってイン点、アウト点が
指定され、制御信号が送信される。編集範囲記録装置3
は、ビデオ信号、再生時間情報、および編集点入力手段
26による入力にともなう制御信号とを受信し、編集点
設定手段33によって制御信号受信時の再生時間情報を
イン点、アウト点の時間情報として設定し、また、静止
画像生成手段34によってビデオ信号よりイン点におけ
る静止画像のデータを生成し、編集点データ記憶手段3
5によって、設定されたイン点およびアウト点の時間情
報と静止画像のデータとを対応させて記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープの記
録データから必要な編集範囲を特定して記録する編集補
助システムおよび編集範囲記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープに記録された様々な画像お
よび音声データに対する編集作業の途上において、この
記録データの中から後に利用する大まかな範囲を特定し
て記録するロギングと呼ばれる作業がある。例えば、ニ
ュース素材の映像が記録されたビデオテープから、撮影
者や取材者等がビデオテープを再生して内容を確認しな
がら、番組に必要である可能性の高い範囲の開始点(イ
ン点)と終了点(アウト点)のタイムコードを指示書に
記入して、担当の編集者にビデオテープとともに渡す。
編集者は、この指示書にしたがって番組で使用する映像
を探し出し、最終的な編集作業を行うことによって、編
集作業にかかる時間を短縮することができる。
【0003】また、最近ではこのロギング作業をコンピ
ュータ装置を利用して行うことも多い。図12に、ロギ
ング作業を行うための従来の編集補助システムの構成例
の概要を示す。
【0004】従来の編集補助システム120は、ビデオ
テープの記録データを再生するビデオテープレコーダ
(以下、VTRと略称する)121と、VTR121の
動作の制御や、イン点、アウト点の記録処理等の各種の
制御処理を行うパーソナルコンピュータ(以下、PCと
略称する)122によって構成されている。なお、この
編集補助システム120においてはVTR121の録画
機能は使用しないため、VTR121のかわりに録画機
能のないビデオテーププレーヤを用いてもよい。VTR
121とPC122とは、信号ケーブル123および1
24によって電気的に接続されている。信号ケーブル1
23は、例えばRS−422AあるいはRC−232C
インタフェース規格に準拠するシリアルケーブルであ
り、各種の制御信号やデータが双方向に伝送される。ま
た、信号ケーブル124はRCAコネクタによって接続
されたライン出力用の同軸ケーブルであり、画像データ
とフレーム同期信号とを含むいわゆるコンポジットのビ
デオ信号が伝送される。VTR121は、編集素材が記
録されたカセット式のビデオテープが挿入されて、PC
122から信号ケーブル123を介して送信される制御
信号にしたがって、テープを走行させて記録データを再
生し、再生にともなうタイムコードをPC122に送信
する。VTR121にはモニタ121aが接続され、こ
のモニタ121aには再生画像が表示される。また、信
号ケーブル124を介して、PC122に対してビデオ
信号を送信する。
【0005】一方、PC122はロギング処理プログラ
ムをCPUで実行することによって、信号ケーブル12
3を介してVTR121と通信を行い、VTR121の
動作を制御するとともに、ロギング作業によるイン点、
アウト点を記録する処理を行う。PC122にはモニタ
122aが接続されており、このモニタ122a上には
VTR121の操作やイン点、アウト点の設定操作を行
うためのGUI(Graphical User Interface)が表示さ
れる。ユーザはマウス等の図示しない入力装置によって
GUI上の所定位置をクリック操作することによって、
VTR121の動作を制御し、ロギング作業を行う。P
C122は、まず編集素材のビデオテープをVTR12
1によって再生させる。このとき、再生画像がモニタ1
21aに表示されるとともに、VTR121より送信さ
れたビデオ信号を、内蔵する図示しないビデオ入力ボー
ドによって受信する。また、PC122は受信したビデ
オ信号より得た再生画像を、モニタ122aに表示して
もよい。ユーザはモニタ121aまたは122aによっ
てVTR121の再生画像を見ながらモニタ122a上
のGUIを操作し、後の編集作業に必要な範囲のイン点
およびアウト点において入力操作を行う。PC122
は、この入力操作時点において受信したタイムコードを
それぞれイン点、アウト点に設定して、モニタ122a
上に一覧表示するとともに、これらのデータをEDL
(Edit Decision List)と呼ばれる編集点リストとして
記憶装置に記憶する。この編集点リストは、例えばフロ
ッピー(登録商標)ディスク等の搬送可能な記憶媒体に
記憶される、あるいは通信ケーブルを介して送信される
ことによって、番組制作用の編集補助システムに取り込
まれ、このデータをもとに最終的な編集作業が行われ
る。あるいは、この編集点リストは印刷されて編集作業
者に渡されてもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の編集
補助システム120では、ユーザはPC122を操作す
ることによってVTR121を動作させている。しかし
この方法では、VTR121の操作パネルによる操作と
比較して、操作入力からVTR121が動作を開始する
までの反応時間が遅く、また、GUIによる操作はVT
R121の操作感が直接的でないため、ユーザは作業に
違和感を覚え、作業効率の低下を招くという課題があっ
た。
【0007】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、ロギング作業においてユーザの操作感を向
上させ、作業効率を高めることが可能な編集補助システ
ムを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、ロギング作業
においてユーザの操作感を向上させ、作業効率を高める
ことが可能な編集範囲記録方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ビデオテープの記録データから必要な編
集範囲を特定して記録する編集補助システムにおいて、
前記記録データを再生する再生手段と、前記再生手段に
対する操作入力を行うための操作入力手段と、前記再生
手段によって再生された画像を表示する再生画像表示手
段と、前記再生手段によって再生された音声を出力する
再生音声出力手段と、前記再生手段によって再生された
ビデオ信号を送信するビデオ信号送信手段と、前記記録
データの再生中に前記編集範囲のイン点およびアウト点
を入力する編集点入力手段と、前記編集点入力手段によ
る入力信号に応じて前記イン点および前記アウト点を示
す制御信号と、前記再生手段による再生信号から得た再
生時間情報とを送信する制御信号送信手段と、を具備す
るビデオテープ再生装置と、前記ビデオ信号を受信する
ビデオ信号受信手段と、前記制御信号および前記再生時
間情報とを受信する制御信号受信手段と、前記イン点お
よびアウト点をそれぞれ示す前記制御信号の受信時の前
記再生時間情報を、それぞれ前記イン点および前記アウ
ト点の時間情報として設定する編集点設定手段と、受信
した前記ビデオ信号より前記イン点における静止画像の
データを生成する静止画像生成手段と、前記イン点およ
び前記アウト点の時間情報と前記静止画像のデータとを
対応させて記憶する編集点データ記憶手段と、を具備す
る編集範囲記録装置と、によって構成されることを特徴
とする編集補助システムが提供される。
【0010】このような編集補助システムでは、ユーザ
はビデオテープ再生装置が具備する操作入力手段および
編集点入力手段によって、ビデオテープの再生操作およ
びイン点、アウト点の入力操作をそれぞれ行う。編集範
囲記録装置は、ビデオ信号受信手段および制御信号受信
手段によって、ビデオテープの再生にともなうビデオ信
号と、再生時間情報と、編集点入力手段による入力にと
もなう制御信号とをそれぞれ受信し、編集範囲設定手段
によって制御信号受信時における再生時間情報をイン
点、アウト点の時間情報として設定する。また、静止画
像生成手段によってビデオ信号よりイン点における静止
画像のデータを生成し、編集点データ記憶手段によっ
て、設定されたイン点およびアウト点の時間情報と静止
画像のデータとを対応させて記憶する。このようなイン
点およびアウト点の設定作業において、ユーザは、ビデ
オテープ再生装置が具備する操作入力手段を用いてビデ
オテープの再生操作を行うので、ビデオテープの再生に
対する操作感が向上し、作業効率が高められる。
【0011】また、本発明では、ビデオテープの記録デ
ータから必要な編集範囲を特定して記録する編集範囲記
録方法において、ユーザによる操作入力にしたがって前
記ビデオテープを再生して画像を表示し、音声を出力す
るビデオテープ再生装置より、再生中のビデオ信号と、
前記ユーザによって入力された前記編集範囲のイン点お
よびアウト点をそれぞれ示す制御信号と、再生信号から
得た再生時間情報とを受信し、前記イン点および前記ア
ウト点をそれぞれ示す前記制御信号の受信時における前
記再生時間情報を、それぞれ前記イン点および前記アウ
ト点の時間情報として設定し、受信した前記ビデオ信号
より前記イン点から前記アウト点までの任意の時点にお
ける静止画像のデータを生成し、前記イン点および前記
アウト点の時間情報と前記静止画像のデータとを対応さ
せて記憶する、ことを特徴とする編集範囲記録方法が提
供される。
【0012】このような編集範囲記録方法では、ユーザ
はビデオテープ再生装置を直接操作することによって、
ビデオテープの再生操作およびイン点、アウト点の入力
操作をそれぞれ行う。ビデオテープ再生装置からは、ビ
デオテープの再生にともなうビデオ信号および再生時間
情報と、イン点、アウト点の入力操作にともなう制御信
号とがそれぞれ送信され、これらの信号を受信して、制
御信号受信時における再生時間情報をそれぞれイン点、
アウト点の時間情報として設定する。また、受信したビ
デオ信号よりイン点における静止画像のデータを生成
し、設定されたイン点およびアウト点の時間情報と静止
画像のデータとを対応させて記憶する。このようなイン
点およびアウト点の設定作業において、ユーザはビデオ
テープ再生装置においてビデオテープの再生操作を行う
ので、ビデオテープの再生に対する操作感が向上し、作
業効率が高められる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、本発明の編集補助システム
の概要を説明する。図1に、本発明の編集補助システム
の概略構成を示す。
【0014】本発明の編集補助システム1は、ビデオテ
ープを再生し、また必要な編集範囲のイン点およびアウ
ト点の設定操作が行われるビデオテープ再生装置2と、
ビデオテープ再生装置2よりビデオ信号および制御信号
を受信して、イン点およびアウト点のデータを記録する
編集範囲記録装置3によって構成される。ビデオテープ
再生装置2は、ビデオテープの記録データを再生する再
生手段21と、ビデオテープ再生のための操作入力をユ
ーザが行う操作入力手段22と、再生された画像を表示
する再生画像表示手段23と、再生された音声を出力す
る再生音声出力手段24と、再生されたビデオ信号を送
信するビデオ信号送信手段25と、ユーザがイン点およ
びアウト点の設定入力操作を行うための編集点入力手段
26と、ビデオテープの再生にともなう再生時間情報
と、編集点入力手段26による設定入力操作に応じて生
成された制御信号とを送信する制御信号送信手段27に
よって構成される。このビデオテープ再生装置2は、例
えばカセット式のビデオテープを再生する業務用のビデ
オテーププレーヤであり、再生および記録の双方が可能
なビデオテープレコーダも適用可能である。
【0015】また、編集範囲記録装置3は、ビデオテー
プ再生装置2から送信されたビデオ信号を受信するビデ
オ信号受信手段31と、同様に送信された制御信号およ
び再生時間情報を受信する制御信号受信手段32と、制
御信号の受信時における再生時間信号をイン点およびア
ウト点の時間情報として設定する編集点設定手段33
と、受信したビデオ信号から静止画像のデータを生成す
る静止画像生成手段34と、設定されたイン点およびア
ウト点の時間情報を対応する静止画像とともに記憶する
編集点データ記憶手段35と、設定されたイン点および
アウト点の時間情報を対応する静止画像とともに表示す
る編集範囲表示手段36と、受信したビデオ信号による
動画像の表示処理を行う動画表示処理手段37によって
構成される。この編集範囲記録装置3は、例えばパーソ
ナルコンピュータ等のコンピュータ装置であり、その場
合は、記憶装置に記憶された処理プログラムをCPU
(中央演算処理装置)で実行することにより、上記の各
処理手段を実現する。
【0016】この編集補助システム1は、ビデオテープ
に記録された様々な素材映像に対する編集作業の途上に
おいて、ロギング作業を行うためのシステムである。ロ
ギング作業は、ビデオテープ内の素材映像から、後の編
集作業で必要となる範囲を大まかに設定する作業であ
り、このためにこの範囲のイン点およびアウト点の位置
を、ビデオテープの再生にともなう再生時間情報によっ
て設定して記録する。素材映像の記録されたカセット式
等のビデオテープは、ビデオテープ再生装置2にセット
され、再生手段21によって再生される。この再生手段
21に対するユーザによる操作入力は、各種の操作ボタ
ンやダイアル等で構成される操作入力手段22によって
行われる。再生された画像および音声は、CRT(Cath
ode-Ray Tube)ディスプレイ等である再生画像表示手段
23、およびスピーカやヘッドホン等である再生音声出
力手段24によってユーザに対して出力される。また、
再生手段21によって生成されたビデオ信号は、ビデオ
信号送信手段25より送信される。このビデオ信号は、
画像信号とフレーム同期信号とを含むコンポジット信号
であり、ライン出力用の同軸ケーブル等によって送信さ
れる。また、再生手段21によって生成された再生時間
信号は、制御信号送信手段27によって編集範囲記録装
置3に対して送信される。
【0017】ユーザは再生画像表示手段23および再生
音声出力手段24による再生画像および音声を視聴しな
がら、操作ボタン等で構成される編集点入力手段26を
用いて、イン点およびアウト点のタイミングで入力操作
を行う。この入力操作によって発生された制御信号は、
制御信号送信手段27によって編集範囲記録装置3に対
して送信される。制御信号送信手段27は、例えばRS
−422AあるいはRS−232C規格に準拠するイン
タフェースで、業務用ビデオ機器の制御用信号伝送規格
である後述する9ピンプロトコル等を用いてデータを伝
送する。
【0018】一方、編集範囲記録装置3では、ビデオテ
ープ再生装置2より送信されたビデオ信号をビデオ信号
受信手段31において受信し、制御信号および再生時間
情報を制御信号受信手段32において受信する。編集点
設定手段33は、イン点、アウト点を示す制御信号の受
信時における再生時間情報を記録して、それぞれイン点
およびアウト点の時間情報として設定し、記憶する。制
御信号は例えばイン点、アウト点をそれぞれ示すステー
タス信号となっており、ビデオテープ再生装置2からの
制御信号を監視し、「IN」ステータスが立ったときイ
ン点が指定されたと判断し、その後「OUT」ステータ
スが立ったとき、アウト点が指定されたと判断する。ま
た、静止画像生成手段34は、受信したビデオ信号から
イン点における静止画像を生成する。この静止画像は例
えばデータ圧縮処理がなされて生成される。編集点デー
タ記憶手段35は、この設定されたイン点およびアウト
点の時間情報を、対応する静止画像とともに編集点リス
トとしてハードディスク等に記憶する。なお、静止画像
生成手段34は、イン点からアウト点までの任意の時点
における静止画像を生成してもよい。設定されたイン点
およびアウト点の時間情報とこれに対応する静止画像
は、編集範囲表示手段36において表示される。さら
に、動画表示処理手段37は、受信されたビデオ信号に
よる動画像の表示処理を行い、これによって生成された
動画像は編集範囲表示手段36によって、イン点および
アウト点の時間情報、およびこれらに対応する静止画像
とともに表示される。
【0019】以上のように、編集補助システム1は、ビ
デオテープ再生装置2が具備する操作入力手段22およ
び編集点入力手段26を用いて操作入力を行うことによ
り、イン点およびアウト点を設定するロギング作業を行
う。このため、ロギング作業を行うユーザは、ビデオテ
ープの再生操作に対して違和感がなく、より自然な操作
感を得ることができ、作業効率が向上する。また、この
ロギング作業によって作成された編集点リストには、イ
ン点およびアウト点の時間情報とともに、この範囲にお
ける素材映像の代表的な静止画像が記録されるので、こ
の編集点リストを用いた最終的な編集作業時に、素材映
像の内容を理解しやすく、作業効率が向上する。さら
に、これらの時間情報および静止画像を、編集範囲表示
手段36によってロギング作業中に表示することができ
るので、設定したイン点およびアウト点や、その範囲の
内容を確認しながらロギング作業を行うことができる。
また、この編集範囲表示手段36によって、動画表示処
理手段37によって生成された再生中の動画像を、イン
点およびアウト点の時間情報や静止画像とともに表示す
ることで、編集範囲表示手段36による表示画面のみを
見ながらロギング作業を行うことが可能となる。
【0020】なお、イン点、またはイン点からアウト点
までの間における静止画像を生成する静止画像生成手段
34は、ビデオテープ再生装置2に設けられてもよい。
この場合、ビデオテープ再生装置2では、操作入力手段
22によるイン点およびアウト点の入力時において、再
生手段21による再生信号から、圧縮処理を施した静止
画像のデータを生成し、再生時間情報とともに編集範囲
記録装置3に対して送信する。編集範囲記録装置3は、
これらの信号を受信して、編集点データ記憶手段35に
おいてイン点およびアウト点の時間情報と、対応する静
止画像とを記憶し、また、編集範囲表示手段36におい
て表示する。編集範囲記録装置3はビデオ信号を受信し
ないため、編集範囲表示手段36においては再生画像の
動画像は表示されない。このような編集補助システム1
では、データ量の大きいビデオ信号の送受信を行わない
ため、制御信号、再生時間情報および静止画像のデータ
は、通信速度の比較的遅いLAN(Local Area Networ
k)やインターネット等のネットワークを通じて送受信
することが可能となる。
【0021】次に、本発明の編集補助システムの1実施
例について説明する。図2に、本発明の編集補助システ
ムの実施例におけるシステム構成の概要を示す。図2に
おける編集補助システム4は、デジタル方式によってビ
デオテープに記録されたデータを再生するビデオテープ
レコーダ(以下、VTRと略称する)5と、VTR5か
ら送信される制御信号に応じて種々の制御処理を行うパ
ーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)6によ
って構成される。VTR5の前面には、ビデオテープの
記録再生操作やイン点、アウト点の指定を行うための操
作ボタンやサーチ操作用ダイアル、タイムコード等の種
々のデータ等を表示する液晶や蛍光管によるデータディ
スプレイ等で構成されるコントロールパネルが設けられ
ている。また、VTR5には、再生画像を表示するモニ
タ5aや、音声を出力するスピーカ5bが接続されてい
る。なお、この編集補助システム4においてはVTR5
の録画機能は使用しないため、VTR5のかわりに録画
機能のないビデオテーププレーヤを用いてもよい。
【0022】また、VTR5とPC6とはシリアルケー
ブル41によって電気的に接続され、これによって各種
のデータや制御信号が双方向に伝送される。VTR5お
よびPC6が具備するシリアルケーブル41のインタフ
ェースは、RS−422AあるいはRS−232C等の
規格に準拠する。さらに、VTR5とPC6とは、ライ
ン出力用の同軸ケーブル42によって接続され、再生さ
れたビデオ信号がVTR5から送信される。PC6はビ
デオ信号のインタフェースとして、RCAコネクタを具
備するビデオ入力ボードを具備し、受信したビデオ信号
に対して動画圧縮処理を行い、PC6において処理が可
能なデータ形式に変換する。以上の編集補助システム4
では、ユーザはPC6においてロギング処理用プログラ
ムを実行させ、VTR5のコントロールパネルを操作
し、PC6ではこの入力によって送信された制御信号に
応じて、イン点およびアウト点のデータが自動的に記録
されることによって、ロギング作業が行われる。
【0023】次に、図3にVTR5の装置構成の概要を
示す。VTR5は、ビデオテープ51aを走行させ、記
録信号を読み取るメカデッキ部51と、メカデッキ部5
1におけるビデオテープ51aの走行を制御するサーボ
コントローラ52と、信号の記録および再生処理を行う
ビデオプロセッサ53と、ビデオプロセッサ53に対す
るビデオ信号およびオーディオ信号の送受信を行うイン
タフェース(I/F)54と、LTC(Longitudinal T
ime Code)の記録再生処理を行うLTCリーダ55と、
装置全体の制御をつかさどるシステムコントローラ56
と、制御信号等の送受信を行うインタフェース(I/
F)57と、VTR5の動作状況等の種々のデータが表
示されるデータディスプレイ58と、ユーザが操作入力
を行うためのコントロールパネル59によって構成され
る。また、メカデッキ部51は、ビデオテープ51aを
適切に供給し、巻き取るSリールモータ51bおよびT
リールモータ51cと、信号の書き込みおよび読み取り
を行う図示しない回転ヘッドを回転駆動するドラムモー
タ51dと、ビデオテープ51aの走行速度を安定させ
るキャプスタンモータ51eと、ビデオテープ51aの
コントロール信号を読み取るコントロールヘッド51f
と、LTCを読み取るタイムコードヘッド51gによっ
て構成される。
【0024】ドラムモータ51dの搭載する回転ヘッド
は、ビデオテープ51a上のヘリカルトラックをなぞる
ように、ビデオテープ51aの走行方向に対して斜めに
回転している。サーボコントローラ52は、メカデッキ
部51の各モータに取り付けられた図示しない周波数発
生器と、コントロールヘッド51fから供給されるコン
トロール信号に基づいて各モータの駆動を制御し、これ
によってビデオ信号等が正確に記録再生できるようにな
っている。ビデオプロセッサ53は、インタフェース5
4より入力された画像および音声信号に対してエンコー
ド、変調等の処理を行い、VITC(Vertical Interva
l Time Code)とともに回転ヘッドに出力する。また、
回転ヘッドで読み取られた信号に対して復調、デコー
ド、誤り訂正等の処理を行い、ビデオ信号およびオーデ
ィオ信号をインタフェース54に出力し、VITCおよ
び制御信号をシステムコントローラ56に出力する。ビ
デオ信号およびオーディオ信号は、インタフェース54
からそれぞれラインケーブルやパワーアンプ等を介して
モニタ5aおよびスピーカ5bに出力されて、画像が表
示され、音声が出力される。また、ビデオ信号はインタ
フェース54に設けられたピンジャックより、同軸ケー
ブル42を介してPC6に送信される。
【0025】LTCリーダ55は、システムコントロー
ラ56から出力されたLTCおよびショットマーク信号
を変調してタイムコードヘッド51gに出力する。ま
た、タイムコードヘッド51gによってビデオテープ5
1aの長手トラックから読み取られたLTCおよびショ
ットマーク信号を復調して、システムコントローラ56
に出力する。システムコントローラ56は、コントロー
ルパネル59等からの指示信号に応じて、サーボコント
ローラ52、ビデオプロセッサ53、LTCリーダ55
等を動作させ、記録再生動作を制御する。また、システ
ムコントローラ56からは、タイムコードやVTR5の
動作状況を示す信号がデータディスプレイ58に出力さ
れ、これらの信号に応じてデータが表示される。さら
に、システムコントローラ56は、インタフェース57
を介してPC6とデータや制御信号を送受信する。イン
タフェース57は例えばRS−422A規格またはRS
−232C規格に準拠し、9ピンのコネクタ等によって
シリアルケーブル41が接続されている。システムコン
トローラ56は、コントロールパネル59からイン点お
よびアウト点の入力信号が入力されると、イン点および
アウト点の入力をそれぞれ示す制御信号を、インタフェ
ース57を介してPC6に送信する。この制御信号はス
テータス信号となっており、後述する9ピンプロトコル
の伝送信号規格に基づいている。
【0026】ここで、図4にコントロールパネル59の
構成例を示す。なお、図4ではロギング作業に必要のな
いスイッチ類は省略している。コントロールパネル59
には、イン点およびアウト点の入力操作を行う編集点操
作部591と、ビデオテープ51aの記録再生操作を行
う記録再生操作部592と、サーチ操作を行うためのサ
ーチ操作ダイアル593と、タイムコード等のデータを
表示するデータディスプレイ58が設けられている。記
録再生操作部592には、STOPボタン592a、R
EWボタン592b、PLAYボタン592c、FWD
ボタン592d、RECボタン592eおよびEJEC
Tボタン592fが設けられている。それぞれの操作ボ
タンの機能は以下のようになっており、STOPボタン
592aはビデオテープ51aに対する記録および再生
動作を停止させ、REWボタン592bは巻き戻しを行
い、PLAYボタン592cは再生動作を開始させ、F
WDボタン592dは早送りを行い、RECボタン59
2eはPLAYボタン592cとともに押されることで
記録動作を開始させ、EJECTボタン592fはVT
R5に挿入されたビデオテープ51aのカセットをイジ
ェクトさせる。また、サーチ操作ダイアル593は、再
生動作中に左右に回転させることによって、ビデオテー
プ51aを順方向および逆方向に、回転量に応じた任意
の速さで走行させる、あるいはコマ送りをさせることが
でき、これによって任意のフレームの画像をサーチする
ことが可能となる。また、LED(Light Emitting Dio
de)593aの点灯によって、ビデオテープ51aの走
行方向および停止の状態が表示される。
【0027】一方、編集点操作部591にはINボタン
591a、OUTボタン591bおよびENTRYボタ
ン591cが設けられている。INボタン591aおよ
びOUTボタン591bは、ビデオテープ51aの再生
中にENTRYボタン591cとともに押されること
で、それぞれイン点およびアウト点を指定する。この入
力操作に応じて、システムコントローラ56は、ステー
タス信号においてINステータスおよびOUTステータ
スを立ててPC6に対して送信する。
【0028】次に、図5にVTR5における動作のフロ
ーチャートを示す。ステップS501において、VTR
5ではビデオテープ51aが再生されており、モニタ5
aにおいて再生画像が表示され、スピーカ5bからは再
生音声が出力されている。また、コントロールパネル5
9のデータディスプレイ58では、ビデオテープ51a
より読み取られたタイムコードによる再生時間が表示さ
れている。さらに、インタフェース54からは再生にと
もなうビデオ信号を、またインタフェース57からはタ
イムコードを、それぞれPC6に対して送信している。
ステップS502において、イン点の設定処理に対する
イニシャライズを行い、ユーザによるイン点指定の入力
に対する待機状態となる。ステップS503において、
システムコントローラ56は、編集点操作部591から
イン点指定の入力があったと判断すると、ステップS5
04に進み、INステータスを立てたステータス信号を
インタフェース57を介してPC6に送信する。また、
このときシステムコントローラ56は、LTCリーダ5
5を介してビデオテープ51aのLTC記録部のユーザ
ーズビットにショットマークを記録する。
【0029】INステータスの送信が完了すると、PC
6からの制御信号の受信によってINステータスを下ろ
した後、ステップS505において、アウト点の設定処
理に対するイニシャライズを行い、ユーザによるアウト
点指定の入力に対する待機状態となる。ステップS50
6において、システムコントローラ56は、編集点操作
部591からアウト点指定の入力があったと判断する
と、ステップS507に進み、OUTステータスを立て
たステータス信号をPC6に送信する。このとき、ビデ
オテープ51aには、LTC記録部のユーザーズビット
にショットマークが記録される。OUTステータスの送
信が完了すると、PC6からの制御信号によってOUT
ステータスを下ろして、再びステップS502に戻り、
ユーザによるイン点指定の入力に対する待機状態とな
り、以後イン点指定処理、アウト点指定処理が繰り返さ
れる。
【0030】このように、編集補助システム4では、ユ
ーザはVTR5に設けられたコントロールパネル59を
操作することによってロギング作業を行うので、VTR
5の再生、停止やサーチ操作等において自然な操作感覚
を得られるため、快適な作業を行うことができ、作業効
率が向上する。
【0031】次に、図6にPC6の装置構成の概要を示
す。PC6は、ROMおよびRAM等を具備し、PC6
全体の制御をつかさどるCPU61と、各種の処理プロ
グラムやデータが記憶されるハードディスクドライブ
(以下、HDDと略称する)62と、VTR5との制御
信号やデータ等の送受信を行うインタフェース(I/
F)63と、VTR5からのビデオ信号を受信するビデ
オ入力ボード64と、データの入力を行うキーボード6
5と、各種のプログラムやデータをPC6に対して供給
し、また記憶するフロッピーディスクドライブ(以下、
FDDと略称する)66と、各種のプログラムやデータ
をPC6に対して供給するCD−ROM(Compact Disk
Read-Only Memory)ドライブ67と、画像を表示する
CRTや液晶等のモニタ68によって構成される。
【0032】このPC6は、ロギングプログラム62a
をCD−ROMドライブ67等からダウンロードしてH
DD62に記憶し、ユーザによるキーボード65からの
操作に応じて、このロギングプログラム62aをCPU
61が読み出して実行することによって、イン点および
アウト点の設定を記憶するロギング処理を行う。ロギン
グプログラム62aが実行されると、VTR5から送信
されたビデオ信号がビデオ入力ボード64によって受信
される。ビデオ入力ボード64はビデオライン入力用の
ピンジャックを具備する。受信されたビデオ信号は、ビ
デオ入力ボード64によってMotion−JPEG
(Joint Photographic coding Experts Group)方式あ
るいはMPEG(Moving Picture coding Experts Grou
p)2方式による動画圧縮処理され、PC6で処理が可
能なデータに変換される。また、VTR5から送信され
たステータス信号はインタフェース63によって受信さ
れる。インタフェース63は例えばRS−422A規格
またはRS−232C規格に準拠しており、送受信デー
タは9ピンプロトコルに基づく。
【0033】次に、図7にPC6における動作のフロー
チャートを示す。ステップS701において、ロギング
処理プログラムの実行によって、VTR5においてビデ
オテープ51aが再生され、これによって送信されるビ
デオ信号をビデオ入力ボード64において受信して、M
otion−JPEGあるいはMPEG2方式によって
圧縮処理された動画像としてモニタ68において表示し
ている。また、VTR5から送信されるステータス信号
をインタフェース63によって受信し、このステータス
信号よりビデオテープ51aの再生にともなうタイムコ
ードを取得して、モニタ68において再生動画像ととも
に表示している。ステップS702において、イン点の
記録処理に対するイニシャライズが行われ、送信される
ステータス信号を監視し、イン点指定にともなう静止画
像のデータ記憶・表示処理、およびこの時点でのタイム
コード記憶・表示処理に対する待機状態となる。
【0034】ステップS703において、受信したステ
ータス信号よりINステータスが立ったことを判断する
と、ステップS704に進み、この受信時のタイムコー
ドをイン点のタイムコードとして記憶し、また、受信し
たビデオ信号からこのタイムコードにおけるフレームを
抽出して、JPEG方式の圧縮処理を施した静止画像の
データを生成し、記憶する。このときのタイムコードお
よび静止画像データは、EDLとしてハードディスク6
2に記憶される。さらに、このタイムコードおよび静止
画像を、モニタ68内の所定の表示部に表示する。ステ
ップS705において、VTR5に対してINステータ
スを下ろすための制御信号を送信し、再びステータス信
号を監視して、アウト点指定にともなうタイムコード記
憶・表示処理の待機状態となる。ステップS706にお
いて、受信したステータス信号よりOUTステータスが
立ったことを判断すると、ステップS707に進み、こ
の受信時のタイムコードをアウト点のタイムコードとし
てEDLに記憶し、またモニタ68内の所定の表示部に
表示する。この後、ステップS708において、VTR
5に対してOUTステータスを下ろすための制御信号を
送信して、ステップS702に戻り、再びイン点指定に
ともなう静止画像のデータ記憶・表示処理、およびこの
時点でのタイムコード記憶・表示処理に対する待機状態
となる。
【0035】なお、生成される静止画像は、イン点にお
ける画像ではなく、イン点からアウト点までの任意のフ
レームの画像とすることができる。この場合、イン点お
よびアウト点の設定終了後、あるいはイン点の設定から
アウト点の設定までの間に、PC6のキーボード65等
の入力手段によって静止画像生成タイミングを入力す
る。これによって、イン点からアウト点までの抽出範囲
の内容を最も適切に表す特徴的な場面を、代表静止画像
としてEDLに記録し、モニタ68に表示することがで
きるようになる。
【0036】ここで、ロギングプログラム62aの実行
時におけるモニタ68の表示画面の例について説明す
る。図8にモニタ68の表示画面の構成例を示す。モニ
タ68において表示される表示画像80は、再生中の動
画像を表示する再生画像表示部81と、設定されたイン
点およびアウト点の時間情報と、この間のビデオ信号か
ら生成した静止画像が対応して表示された編集点表示部
82と、イン点およびアウト点が抽出されたそれぞれの
抽出範囲に関する情報を表示する情報表示部83で構成
される。再生画像表示部81には、受信したビデオ信号
による動画像が常時表示され、ユーザはこの画面を見な
がらロギング作業を行うことも可能である。編集点表示
部82は、生成された静止画像およびこのタイムコード
を表示する静止画像表示部82aと、設定されたイン
点、アウト点のタイムコードをそれぞれ表示するタイム
コード表示部82bおよび82cを有し、これらのデー
タが複数組(図8では4組)表示され、イン点、アウト
点の設定のたびに次々に新たな表示がなされる。静止画
像表示部82aに表示されたタイムコードは、この静止
画像のタイムコードであり、図8ではイン点における静
止画像の表示となっているため、82bにおける表示と
同一の、イン点におけるタイムコードが示されている
が、抽出範囲における任意の静止画像およびタイムコー
ドが表示されてもよい。このように、静止画像表示部8
2aにおいて、ロギング作業によって設定されたイン
点、アウト点のタイムコードだけでなく、その内容を表
す静止画像を表示することによって、ユーザはロギング
作業で設定された抽出範囲の内容を容易に確認すること
が可能となり、作業効率が向上する。
【0037】また、情報表示部83には、編集点表示部
82に示された編集点設定の任意の組についての情報が
示されている。図8では編集点表示部82における4組
目についての情報が示され、例として「Title」欄
にこの抽出範囲のタイトル、「Memo」欄に内容につ
いてのコメント、「Capture」欄に生成した静止
画像のタイムコード、「Duration」欄にイン点
からアウト点までの抽出範囲の経過時間をそれぞれ表示
されている。「Title」「Memo」の各欄の情報
はユーザが任意に入力することが可能であり、また「D
uration」欄に表示される経過時間は、アウト点
の設定とともに算出され、表示される。情報表示部83
に表示されたこれらの情報は、EDLに記憶されること
によって、後に行われる最終的な編集作業において、編
集者は抽出された範囲の内容を容易に知ることができ、
編集作業を効率よく行うことが可能となる。また、これ
らの各データをそれぞれ別々に保存して、他の目的に使
用すること等も可能である。
【0038】次に、図9にEDLの記録データの構成例
を示す。図9に示したEDLのデータ構成のうち、表示
部91の「EDT」欄は、各抽出範囲に付された番号を
示し、表示部92の「MODE」欄はロギング作業にお
ける設定モードを示す。表示部93の「P−VTR I
N」欄および表示部94の「P−VTR OUT」欄
は、それぞれ編集対象のビデオテープ51aのイン点、
アウト点におけるタイムコードを示している。また、表
示部95の「R−VTR IN」欄および表示部96の
「R−VTR OUT」欄は、イン点、アウト点に設定
のたびに、この抽出された範囲の時間のみを積算して示
しており、「TOTAL TIME」欄に抽出範囲の合
計時間を示している。なお、各タイムコードの数字は、
左側より時間、分、秒、フレーム番号を示し、NTSC
(National TV Standards Committee)方式の場合は1
秒間のフレーム数が30と規定されているため、フレー
ム番号の上限は30となる。また、EDLには各編集範
囲に対応する静止画像のデータが添付される。また、各
編集範囲に任意に付されたタイトルや内容のコメント等
の情報を付加することも可能である。このように作成さ
れたEDLは、フロッピーディスク等の搬送可能な記憶
媒体に記録されて、あるいはネットワークを通じて送信
されて編集作業者に渡され、このデータを基に番組オン
エアに対する編集作業や、ハードディスクやビデオテー
プへの編集作業の際に、素材映像から必要な場面を迅速
に探し出すことを可能にする。
【0039】次に、上記の編集補助システム4に使用さ
れる制御信号のデータ形式である9ピンプロトコルにつ
いて説明する。図10に、9ピンプロトコルにおける伝
送データのビット構成を、また図11に、9ピンプロト
コルにおけるステータス信号の割り当ての一部をそれぞ
れ示す。
【0040】9ピンプロトコルは、業務用VTRの制御
信号として現在一般的に使用されているデータ形式であ
る。図10に示すように、伝送されるシリアル信号のビ
ット構成は、1つのスタートビット、0から7までの8
つのデータビット、1つのパリティビット、および1つ
のストップビットによって構成される。また、各データ
ビットにおいて伝送されるステータス信号は図11のよ
うに割り当てられ、それぞれのステータス信号の送受信
によってVTRの再生、録画動作やモード設定、入出力
切り換え等の遠隔操作やデータの送信等を可能にする。
上述した編集補助システム4では、このうちビット0、
データナンバー7の「IN/OUT STATUS」を
用いてイン点およびアウト点のタイミングを指定する制
御信号、またビット2、データナンバー5の「TIME
CODE」を用いてタイムコードのデータがそれぞれ
伝送される。
【0041】このように、編集補助システム4におい
て、現在一般的に使用されている9ピンプロトコルを使
用可能なことによって、ロギング作業を行う従来のシス
テムのデータ伝送系を変更することなく使用でき、シス
テム構築が容易に可能で経済的である。
【0042】なお、上記の編集補助システム4では、イ
ン点、アウト点の設定による抽出範囲における静止画像
を、PC6において生成していたが、この処理をVTR
5において行うことも可能である。この場合、VTR5
のビデオプロセッサ53において、ユーザによるイン点
の指定時、あるいはイン点からアウト点までの任意の設
定時点における再生画像のフレームの圧縮静止画像のデ
ータを生成し、インタフェース57よりPC6に対して
送信する。このデータは、例えば9ピンプロトコルにお
いてステータス信号の規定されていないデータビットを
利用して伝送することができる。PC6では受信したデ
ータより静止画像を表示し、EDLに記憶する。なお、
PC6のモニタ68においては、再生動画像は表示され
ない。
【0043】このように、VTR5からPC6に送信さ
れるデータは、イン点、アウト点の指定、タイムコード
および圧縮静止画像のデータとなり、データ量の大きい
ビデオ信号を送信する必要がなくなる。このため、これ
らのデータ転送にLANやインターネット等のネットワ
ークを使用することができ、例えば、編集作業全般を集
中的に管理する編集サーバとVTR5とをネットワーク
を用いて接続し、VTR5の操作によって編集サーバに
データを送信してEDLを作成することが可能となり、
編集サーバが遠隔地にある場合もロギング作業を行うこ
とができるようになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の編集補助
システムでは、イン点およびアウト点の設定操作を行う
際に、ユーザは、ビデオテープ再生装置が具備する操作
入力手段を用いてビデオテープの再生操作を行うので、
ビデオテープの再生に対する操作感が向上し、作業効率
が高められる。
【0045】また、本発明の編集範囲記録方法では、イ
ン点およびアウト点の設定操作を行う際に、ユーザはビ
デオテープ再生装置においてビデオテープの再生操作を
行うので、ビデオテープの再生に対する操作感が向上
し、作業効率が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の編集補助システムの概略構成を示す図
である。
【図2】本発明の編集補助システムの実施例におけるシ
ステム構成の概要を示す図である。
【図3】VTRの装置構成の概要を示す図である。
【図4】コントロールパネルの構成例を示す図である。
【図5】VTRにおける動作のフローチャートを示す。
【図6】PCの装置構成の概要を示す図である。
【図7】PCにおける動作のフローチャートを示す。
【図8】モニタの表示画面の構成例を示す図である。
【図9】EDLの記録データの構成例を示す図である。
【図10】9ピンプロトコルにおける伝送データのビッ
ト構成を示す図である。
【図11】9ピンプロトコルにおけるステータス信号の
割り当ての一部を示す図である。
【図12】ロギング作業を行うための従来の編集補助シ
ステムの構成例の概要を示す図である。
【符号の説明】
1……編集補助システム、2……ビデオテープ再生装
置、3……編集範囲記録装置、21……再生手段、22
……操作入力手段、23……再生画像表示手段、24…
…再生音声出力手段、25……ビデオ信号送信手段、2
6……編集点入力手段、27……制御信号送信手段、3
1……ビデオ信号受信手段、32……制御信号受信手
段、33……編集点設定手段、34……静止画像生成手
段、35……編集点データ記憶手段、36……編集範囲
表示手段、37……動画表示処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/02 C Fターム(参考) 5C018 AA02 AB01 AB02 AB09 AC08 EA01 5C053 FA14 GB06 HA29 KA24 LA05 LA11 5D110 AA04 CA05 CA06 CB01 CC03 CD07 CD16 CD24 CD25 CF13 CJ14 DA15 DC06 DE06 EA08 EA13

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオテープの記録データから必要な編
    集範囲を特定して記録する編集補助システムにおいて、 前記記録データを再生する再生手段と、 前記再生手段に対する操作入力を行うための操作入力手
    段と、 前記再生手段によって再生された画像を表示する再生画
    像表示手段と、 前記再生手段によって再生された音声を出力する再生音
    声出力手段と、 前記再生手段によって再生されたビデオ信号を送信する
    ビデオ信号送信手段と、 前記記録データの再生中に前記編集範囲のイン点および
    アウト点を入力する編集点入力手段と、 前記編集点入力手段による入力信号に応じて前記イン点
    および前記アウト点を示す制御信号と、前記再生手段に
    よる再生信号から得た再生時間情報とを送信する制御信
    号送信手段と、 を具備するビデオテープ再生装置と、 前記ビデオ信号を受信するビデオ信号受信手段と、 前記制御信号および前記再生時間情報とを受信する制御
    信号受信手段と、 前記イン点およびアウト点をそれぞれ示す前記制御信号
    の受信時の前記再生時間情報を、それぞれ前記イン点お
    よび前記アウト点の時間情報として設定する編集点設定
    手段と、 受信した前記ビデオ信号より前記イン点における静止画
    像のデータを生成する静止画像生成手段と、 前記イン点および前記アウト点の時間情報と前記静止画
    像のデータとを対応させて記憶する編集点データ記憶手
    段と、 を具備する編集範囲記録装置と、 によって構成されることを特徴とする編集補助システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記編集範囲記録装置は、前記イン点お
    よび前記アウト点の時間情報と前記静止画像とを対応さ
    せて表示する編集範囲表示手段を具備することを特徴と
    する請求項1記載の編集補助システム。
  3. 【請求項3】 前記編集範囲記録装置は、受信した前記
    ビデオ信号の表示処理を行う動画表示処理手段を具備
    し、再生された動画像は前記編集範囲表示手段によっ
    て、前記イン点および前記アウト点の時間情報と前記静
    止画像とともに表示されることを特徴とする請求項2記
    載の編集補助システム。
  4. 【請求項4】 前記静止画像生成手段は、受信した前記
    ビデオ信号より、設定された前記イン点から前記アウト
    点までの任意の時点における前記静止画像のデータを生
    成することを特徴とする請求項1記載の編集補助システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記静止画像生成手段によって生成され
    る前記静止画像のデータはデータ圧縮処理がなされてい
    ることを特徴とする請求項1または4記載の編集補助シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記制御信号は前記イン点および前記ア
    ウト点のそれぞれが設定されたか否かを示すステータス
    信号であることを特徴とする請求項1記載の編集補助シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記制御信号のデータ形式は9ピンプロ
    トコルに準拠することを特徴とする請求項6記載の編集
    補助システム。
  8. 【請求項8】 前記静止画像生成手段はビデオテープ再
    生装置に設けられ、生成された前記静止画像のデータ
    は、前記再生時間情報とともに前記編集範囲記録装置に
    対して送信されることを特徴とする請求項1記載の編集
    補助システム。
  9. 【請求項9】 前記再生時間情報および前記静止画像の
    データはLANを通じて送信されることを特徴とする請
    求項8記載の編集補助システム。
  10. 【請求項10】 前記再生時間情報および前記静止画像
    のデータはインターネットを通じて送信されることを特
    徴とする請求項8記載の編集補助システム。
  11. 【請求項11】 ビデオテープの記録データから必要な
    編集範囲を特定して記録する編集範囲記録方法におい
    て、 ユーザによる操作入力にしたがって前記ビデオテープを
    再生して画像を表示し、音声を出力するビデオテープ再
    生装置より、再生中のビデオ信号と、前記ユーザによっ
    て入力された前記編集範囲のイン点およびアウト点をそ
    れぞれ示す制御信号と、再生信号から得た再生時間情報
    とを受信し、 前記イン点および前記アウト点をそれぞれ示す前記制御
    信号の受信時における前記再生時間情報を、それぞれ前
    記イン点および前記アウト点の時間情報として設定し、 受信した前記ビデオ信号より前記イン点から前記アウト
    点までの任意の時点における静止画像のデータを生成
    し、 前記イン点および前記アウト点の時間情報と前記静止画
    像のデータとを対応させて記憶する、 ことを特徴とする編集範囲記録方法。
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