JP2002117146A - 在宅介護マネージメントシステム - Google Patents

在宅介護マネージメントシステム

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JP2002117146A
JP2002117146A JP2000308561A JP2000308561A JP2002117146A JP 2002117146 A JP2002117146 A JP 2002117146A JP 2000308561 A JP2000308561 A JP 2000308561A JP 2000308561 A JP2000308561 A JP 2000308561A JP 2002117146 A JP2002117146 A JP 2002117146A
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Hiroyuki Imai
博行 今井
Akira Kurita
章 栗田
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Optoelectronics Co Ltd
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Optoelectronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在宅介護サービスの運営をより円滑に行える
ようにする 【解決手段】 予めホストコンピュータ7から携帯端末
装置1にダウンロードしてた訪問予定の被介護対象者の
介護スケジュール情報に基づき、介護ヘルパーが被介護
対象者に対して実際に介護サービスを実施した事実およ
びその内容等の情報を、その各介護サービスの開始およ
び終了時刻と共に携帯端末装置1に記憶させ、全サービ
スの終了後その内容をプリンタ5によって用紙にプリン
ト出力して、被介護対象者又はその家族に渡せるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高齢者、身体障
害者等の在宅介護を必要とする人々(以下「被介護対象
者」という)に対し、介護ヘルパー(介護者)が被介護
対象者宅を訪問して介護サービスを提供する在宅介護サ
ービスの運営を支援するための、在宅介護マネージメン
トシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の人間の長寿命化に伴い、被介護対
象者が急激に増加しており、それらの被介護対象者に対
する介護対応が急がれる社会情勢になっている。このよ
うな状況下において、平成12年4月から介護に係る家
族等の負担を軽減する目的で介護保険制度もスタートし
ている。
【0003】このような現状に鑑み、近時においては、
被介護対象者への在宅介護サービスを業として提供する
事業者が多く開業し、在宅介護サービスの質の向上、管
理・運営にかかる費用の低減、介護ヘルパーの労力の軽
減、介護内容の充実や介護サービスに充てる時間を出来
るだけ増加すること等を意図し、インターネットを利用
しての情報技術(Information Technology=IT)を活用
する等の動きが拡大している。
【0004】このような技術として、バーコードを利用
するヘルパー用通信端末機を用い、介護ヘルパーが被介
護対象者の訪問先で介護サービスの内容や実績をバーコ
ード入力し、その情報を介護ヘルパーを管理する拠点に
送信するシステムが知られている。
【0005】また、特開平9−185657号公報に
は、サーバから看護者が所持する携帯端末に、訪問看護
スケジュールに従って患者の看護データをダウンロード
し、看護終了後には携帯端末に入力した新たな看護デー
タを携帯端末からサーバにアップロードすることによ
り、効率よく患者の看護データを管理・更新する訪問看
護支援システムが開示されている。
【0006】さらに、特開平11−73463号公報に
は、介護サービスの利用者に所持させた介護サービス用
ICカードに、利用者の識別情報や介護情報、訪問記録
等を記録しておき、このICカードの内容を読書きする
利用者宅用の装置を設け、それを訪問看護ステーション
のサーバ機と接続することによって、各利用者の情報を
一括管理し、言葉の不自由な利用者からでも介護の情報
が容易に入手できる介護サービス支援システムが開示さ
れている。
【0007】さらにまた、特開平11−149499号
公報に見られるように、制御装置、表示装置、入力装
置、記憶装置等を備えたシステムにおいて、介護対象者
を複数の介護タイプに分類した後、分類された介護タイ
プに基づいて推奨ケアプランを選定し、介護タイプに応
じた介護関連サービスや商品の選択や資金計画の立案を
支援するケア・マネジメントシステムも開示されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、在宅介
護サービスは人件費が事業費の約70%を占める労働集
約型産業と言われ、効率化が難しく、また以下のような
種々の問題がある。
【0009】在宅介護ヘルパーが被介護対象者宅を訪
問した際に家族が不在であった場合、予定通りに介護ヘ
ルパーが被介護対象者を訪問してくれたか否か、あるい
は訪問してくれたものの、予定のケアプラン通りの介護
サービスをしてくれたかどうかといった家族の懸念に対
し、それを証明する記録や書類等がないという問題。
【0010】介護ヘルパーが作成する手書き報告書に
基づき、法律で定められている「電子情報請求」のため
の入力作業が行われていることにより、保険金及び個人
負担金等の請求業務に多大の時間が必要であり、且つ誤
記を生じ易いという問題。
【0011】介護サービスの実行を証明する記録や書
類等がないので、実施したサービスと被介護対象者が負
担する費用との整合がとれないことがあるという問題。
上述した従来のシステムでは、データの管理やケアプラ
ンの作成を行うことはできるものの、上記のような問題
を解決することはできない。
【0012】この発明は、在宅介護サービスにおける上
記のような問題を解決するためになされたもので、予定
した被介護対象者宅を訪問した事実、ケアプラン通りの
介護サービスを提供した事実等を記録した書類を自動的
に作成して、介護サービス利用者あるいはその家族等に
明示できるようにすることを目的とする。
【0013】また、介護サービスを実施した後の保険金
および個人負担金等の請求書類の作成業務をも自動化で
きるようにして、在宅介護サービスの運営をより簡便に
円滑に行えるようにすることも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による在宅介護
マネージメントシステムは、上記の目的を達成するた
め、被介護対象者の介護に必要な介護サービス内容を含
む介護スケジュール情報を記憶するホストコンピュータ
と、介護者が携帯する携帯端末装置とによる在宅介護マ
ネージメントシステムであって、その携帯端末装置は、
入力手段、表示手段、プリント手段、上記ホストコンピ
ュータと情報の授受を行うための通信手段、及び上記各
手段を制御する制御手段を備え、その制御手段には時計
手段及び記憶手段を有する。
【0015】そして、これらによって、上記携帯端末装
置が、次の(1)から(5)の各機能を有することを特
徴とする。 (1)上記ホストコンピュータから訪問予定の被介護対
象者の介護スケジュール情報を上記通信手段によってダ
ウンロードする機能、(2)そのダウンロードした介護
スケジュール情報を上記表示手段によって表示する機
能、
【0016】(3)その介護スケジュール情報にしたが
って、介護者が被介護対象者に対して介護サービスを実
施した事実とその内容に関して上記入力手段から入力さ
れる情報を、上記時計手段が示す時刻情報と共に上記記
憶手段に記憶させる機能、(4)その各情報を上記プリ
ント手段によって用紙にプリント出力する機能、(5)
上記記憶手段に記憶した情報を上記通信手段によって上
記ホストコンピュータにアップロードする機能、
【0017】さらに、上記携帯端末装置に、磁気カード
に記録された情報を読み取る磁気カード読取手段を設
け、その磁気カードに被介護対象者の個人情報を記憶し
ておき、上記携帯端末装置が、上記磁気カード読取手段
が上記磁気カードの情報を読み取った時に、その磁気カ
ードに記録された被介護対象者の個人情報に対応する介
護スケジュール情報を上記表示手段によって表示する機
能を有するようにするとよい。
【0018】また、上記携帯端末装置が、介護サービス
内容に対応するバーコード情報を読み取って入力するバ
ーコード読取手段を備え、そのバーコード読取手段によ
って読み取った情報及び上記入力手段から入力された情
報により、上記介護スケジュール情報の介護サービス内
容を追加、変更又は削除する機能を有するようにしても
よい。さらに、上記ホストコンピュータが、前記携帯端
末装置からアップロードされた情報に基づいて介護費用
を算出する機能を有するようにすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面を参照して説明する。まず、この発明による
在宅介護マネージメントシステムの概要について、図1
を用いて説明する。この発明による在宅介護マネージメ
ントシステムは、図1に示すように、携帯端末装置1と
ホストコンピュータ7によって構成される。
【0020】ホストコンピュータ7は、被介護対象者の
介護に必要な介護サービス内容を含む介護スケジュール
情報を記憶している。携帯端末装置1は介護者が携帯し
て使用する装置である。その携帯端末装置1は、ほぼ手
のひらサイズの大きさで、通常広く使用されている携帯
電話より若干大きい程度の大きさである。そして、図1
にその平面的な配置を示すように、次の各部が設けられ
ている。
【0021】すなわち、この携帯端末装置1には、正面
から見て下部にID磁気カードに記憶された情報を読み
取る磁気カード読取手段である磁気カード読取部2が設
けられており、その磁気カード読取部2の上方に、種々
の情報を入力するための入力手段であるキーボード3
が、更にその上方にはキーボード3による操作によって
種々の情報を表示する表示手段である液晶ディスプレイ
(LCD)4が、上部に介護サービスの実施状況を記録
した用紙をプリントアウトするためのプリント手段であ
るプリンタ5が、それぞれ本体に組み込まれている。
【0022】また、本体の右側には、バーコード記号情
報を読み取るためのバーコード読取手段であるペン型の
バーコード読取器6が、通信コードによって本体に接続
されて脱着容易に設けられている。
【0023】この携帯端末装置1は、電源投入によりオ
フラインで単独で使用することができるが、使用者の使
用目的により、外部に設けられたパソコン等のホストコ
ンピュータ7と直接あるいは通信回線を介して接続し
て、オンラインの状態で使用することが出来る。また、
携帯電話8を介して間接的にホストコンピュータと接続
して使用することも出来る。
【0024】次に、この携帯端末装置1の主な構成につ
いて、図2のブロック構成図を用いて説明する。この携
帯端末装置1は、介護ヘルパー及び被介護対象者がそれ
ぞれが所有するID磁気カードの情報を読み取るための
磁気カード読取部2、種々の入力情報をプリントして出
力するためのプリンタ5、バーコード記号を読み取るバ
ーコード読取器6、電池9、およびCPU11を中心と
する中央制御部10からなる。
【0025】中央制御部10には、携帯端末装置1の動
作の開始、停止その他種々の機能のトリガーや介護サー
ビスメニュー等の情報を入力するためのキーボード3、
このキーボード3による操作によって種々の情報、デー
タ等を表示するLCD4、キーボード3による情報の入
力を確認するための操作音を出力するスピーカ12、磁
気カード読取部2を設けている。
【0026】さらに、各種のインタフェイスとして、磁
気カード読取部2とのインタフェイスである磁気カード
リーダI/F13、プリンタ5とのインタフェイスであ
るプリンタI/F14、バーコード記号読取器6とのイ
ンタフェイスであるバーコードリーダI/F15、外部
にあるホストコンピュータ7との直接あるいは通信回線
を介して接続するためのインタフェイスであるRS23
2CI/F16及び赤外線通信(IrDA)I/F1
7、ホストコンピュータ7と携帯電話8を介して間接的
に接続するための携帯電話I/F18を設けている。
【0027】また、電池9および電源入力端子20と接
続して携帯端末装置1の各部に必要な電力を供給する電
源回路19、及びこれらの各部の動作を統括制御する制
御手段であり、時刻を計測する時計手段21及びデータ
を記憶する記憶手段であるSRAM22を有するマイク
ロコンピュータ(以下「CPU」と略称する)11を備
えている。
【0028】次に、上述した携帯端末装置1を構成する
各部の具体的構成および機能について詳述するが、これ
は一実施例を示すものであり、そのこれに限るものでは
ないことは勿論である。
【0029】図2に示した携帯端末装置1の構成におい
て、心臓部ともいうべきCPU11は、16ビットの中
央処理装置(MPU)と、メモリーとしては、128K
バイトのROM、512KバイトのRAM、2Kバイト
のEEPROM、1Mバイト漢字ROMを有する。そし
て、ノートパソコン等のホストコンピュータ7との通信
は、ISO規格のRS232CI/F16とIrDAI
/F17を切り替え可能であり、必要に応じていずれに
よっても通信できるようにしてある。
【0030】また、固有IDと認識IDを持ち、ホスト
コンピュータ7と直接オンライン接続する場合、ホスト
コンピュータ7側に固有IDと認識IDを問い合わせ、
これが一致して初めてこの携帯端末装置1が作動するよ
うにしてある。
【0031】磁気カード読取部2は、マニュアルにて操
作することにより磁気カードの情報の読み取りを行うも
ので、走査速度は10〜120cm/sec、磁気ヘッ
ドは両面カード一括リード型(対面ヘッド型)で、磁気
カードの読み取りは一方向走査に限定している。
【0032】キーボード3は、数値入力用の0から9ま
でのテンキーと、ファンクションキーとして、「SW」
(パワースイッチ)、「携」(携帯電話との接続)、
「送」(送信)、「受」(受信)、「プ」(プリン
ト)、「→」(前送り)、「←」(後戻し)等、介護ヘ
ルパーの使用目的に応じ、且つ操作に誤りを生じないよ
う簡潔で見やすい略号のキーを設けている。
【0033】LCD4は、半透過型TNタイプの液晶表
示装置で、ドット構成は128×64ドット、表示文字
種類としてはアルファベット、数字、カタカナ等237
種類の特殊文字及び記号を表示可能であり、バックライ
トにはLEDを使用し、1Kバイトの表示RAMを設け
ている。
【0034】プリンタ5は、通常の感熱紙タイプのもの
を用い、紙幅は約60mm、印字方法はダイレクトサー
マル方式(ラインプリント方式)、印字密度は200d
pi、最高印字速度はDC電源(7V)入力時38mm
/secである。印字機能としては、指定した印字エリ
アに文字、罫線、グラフィックを配置することが可能で
ある。さらに、CODE−39及びNW−7のバーコー
ドを印字できるようにしている。
【0035】バーコード読取器6は、φ5.6mm×1
36mmの極細ペン型スキャナで、読み取り可能なバー
コードは、JAN、EAN、UPC、NW−7、COD
E−39、2of5である。読み取り桁数は最大40
桁、走査速度は15〜80cm/secである。このよ
うなバーコード読取器6は、携帯端末装置1の本体の右
側に、通信ケーブルによって接続されて、本体から脱着
可能に設けられている。
【0036】その他、ホストコンピュータ7とのオンラ
イン接続に当たるRS232CI/F16は6芯モジュ
ラージャックを、IrDAI/F17はIrDA標準規
格のバージョン1.0に準拠している。
【0037】一方、この携帯端末装置1とホストコンピ
ュータ7とを携帯電話8を介して間接的に接続するため
の携帯電話I/F18は、使用する携帯電話と接続でき
るコネクタを用いる。また、外部との接続端子の一つで
ある電源入力端子20は、DC7V±0.5V、3Aミ
ニピンジャックを使用する。電池9は単三タイプの電池
(4本)で、ピークで3アンペア以上放電できる電池を
使用する。
【0038】ところで、この介護サービス用の携帯端末
装置1の動作モードとして、2種類の動作モードがあ
る。その1つはオンライン動作モードで、これはホスト
コンピュータ7と接続された状態で使用されるものであ
る。この場合、携帯端末装置1はホストコンピュータ7
から送信されるコマンドを受信し、そのコマンドに対応
した動作を行うものである。
【0039】また、必要に応じてホストコンピュータ7
とこの携帯端末装置1との間で機器の組み合わせを限定
するための固有IDの照合、及び使用者限定のための認
証IDの照合を行えるようにしている。認証動作が完了
すると、その携帯端末装置1はホストコンピュータ7か
らのコマンド待ちとなり、そのコマンドを受信すると次
の動作に移行する。
【0040】他の1つはオフライン動作モードで、この
携帯端末装置1は、オフラインモードで電源を投入した
後認証IDの照合が完了すると、磁気カードの情報の入
力処理に移行する。磁気カードの情報の入力の完了後、
携帯電話8を介してホストコンピュータ7との接続を行
うこともできる。
【0041】そして、そのホストコンピュータ7からの
コマンドの受信により、所定の情報、データ等を当該ホ
ストコンピュータ7に送信することができ、ホストコン
ピュータ7は、必要に応じ、データ送信コマンドを送信
する前に固有ID及び認識IDの照合処理を行うことが
できる。
【0042】次に、この発明による在宅介護マネージメ
ントシステムを用いて実際の在宅介護サービスに当たる
時の、携帯端末装置1の操作手順とその動作について、
図3から図7を用いて説明する。
【0043】図3は、被介護対象者を在宅訪問する前に
介護ヘルパーが行う準備段階の作業における携帯端末装
置による処理を示すフロー図、図4及び図5は、介護ヘ
ルパーが被介護対象者を在宅訪問し、実際の介護サービ
スを行う介護サービス段階の作業における携帯端末装置
による処理を示すフロー図、図6は、在宅介護サービス
を終了した後の後処理段階の作業における携帯端末装置
によるフローを示すフロー図である。図7は、被介護対
象者又は家族に手渡す当日の介護サービスの内容のプリ
ントアウトの一例を示す図である。以下に各段階につ
き、順次説明することとする。
【0044】以下に説明する実施形態の在宅介護マネー
ジメントシステムでは、介護ヘルパーにヘルパーID磁
気カードを、また、被介護対象者には顧客ID磁気カー
ドをそれぞれ配布しておくものとし、両者が各磁気カー
ドを所有していることを前提とする。ヘルパーID磁気
カードは携帯端末の操作を行うヘルパーの認証に、顧客
ID磁気カードは、被介護対象者の本人確認に用いる。
このID磁気カードに個人情報を記憶させるようにして
もよいが、個人情報はホストコンピュータに記憶させれ
ば、各人を識別するIDコードを記憶させるだけてもよ
い。
【0045】まず、被介護対象者を在宅訪問する前の介
護ヘルパーが行う準備段階の作業について図3によって
説明する。介護ヘルパーは、被介護対象者宅を訪問する
前に、所属する介護事業者の本部、事務所等において、
自分の携帯端末装置1をホストコンピュータ7と接続
し、ホストコンピュータに収納されている被介護対象者
の個人情報や介護サービス内容等種々の介護データ情報
のうち、当日の訪問先の被介護対象者の個人情報、及び
介護サービス内容(この内容も、大分類、中分類、詳細
分類等のメニューに従った表記が有り得る)を含む介護
スケジュール情報をセットにして、訪問先順にダウンロ
ードする。
【0046】まず、パソコン等のホストコンピュータ7
と、携帯端末装置1とのインターフェイスであるRS2
32CI/F16又はIrDAI/F17とを接続し、
携帯端末装置1の電源をONにする。すると、携帯端末
装置1は、ステップS1でホストコンピュータ7との接
続を確認し、接続が確立されていればステップS2に進
み、接続が確立されていなければ、接続が確立されるま
で待機する。
【0047】ステップS2では、LCD4に「ID磁気
カードスキャン」などのメッセージを表示して、ヘルパ
ーID磁気カードの走査を促し、ここで介護ヘルパーが
ヘルパーID磁気カードを磁気カード読取部2に投入す
ると、そのヘルパーID磁気カードの情報を読み取る。
【0048】ステップS3でこのヘルパーID磁気カー
ドの情報が予め登録された携帯端末の使用者のものであ
れば、ステップS4でホストコンピュータ7からのダウ
ンロードを待つ待機状態として、「ダウンロード可」、
「ENTキー押す」等の情報を表示する。なお、ここで
いう「登録された使用者」とは、各携帯端末装置に固有
の使用者としてもよいし、携帯端末装置を使用する者と
してホスト又は携帯端末装置に登録された者としてもよ
い。
【0049】ステップS5で使用者である介護ヘルパー
が表示に従ってENTキーを押すと、ステップS6に進
み、ホストコンピュータ7に予め登録してある提供予定
サービス情報から、このヘルパーの1日の訪問予定先や
提供予定サービスの情報を抽出させてダウンロード可能
な状態とし、ホストコンピュータ7から携帯端末装置1
へ、ヘルパーが当日訪問予定の被介護対象者の個人情
報、介護スケジュール情報等がセットとして、且つ訪問
先順にダウンロードされる。このとき、LCD4には
「ダウンロード中」等のメッセージを表示する。
【0050】ダウンロードが終了すると、ステップS7
で携帯端末装置1はホストコンピュータ7との接続を解
除し、準備段階の処理を終了する。このとき接続の解除
に、何らかの確認キーの押下を必要とするようにしても
よい。また、接続を解除するときに、「今日も頑張っ
て」等のメッセージを表示するようにしてもよい。ステ
ップS3で、ID磁気カードが登録された使用者のもの
でなければ、ステップS2に戻って再びヘルパーID磁
気カードの走査を促す。このとき、「カードが違いま
す」等のメッセージや、警告音によって警告を発するよ
うにするとよい。
【0051】ここまでの処理を終了すると、介護ヘルパ
ーは電源をOFFにし、事務所での準備処理を終わり、
データをダウンロードした携帯端末装置を持って被介護
対象者宅の訪問に出発する。
【0052】次に、被介護対象者を訪問し、実際の在宅
介護サービスを行う段階の作業について、図4,図5及
び図7を用いて説明する。介護ヘルパーは、前述のよう
に準備した携帯端末装置を持って、当日の介護予定の各
被介護対象者宅を順次訪問する。介護ヘルパーは、被介
護対象者宅に到着すると、被介護対象者の顧客ID磁気
カードを請け出し、携帯端末装置の電源をONする。
【0053】すると、携帯端末装置はステップS11で
顧客ID磁気カードの走査を要求するので、介護ヘルパ
ーは磁気カード読取部2に顧客ID磁気カードを挿入し
て走査する。そして、ステップS12で、読み取った顧
客ID磁気カードの情報が訪問予定の被介護対象者のも
のであれば、走査OKとなり、ステップS13でCPU
11が自動的にこの時刻を訪問時刻として記憶する。ス
テップS12で読み取った情報が訪問予定の被介護対象
者のものでなければ、ステップS11に戻って再度顧客
ID磁気カードの走査を要求する。
【0054】ステップS14では、ダウンロードしてあ
る介護スケジュール情報を基に、LCD4に提供すべき
介護サービスメニューを例えば「おしめ交換」のように
表示し、ステップS15で開始確認を待つ。介護ヘルパ
ーは、ステップS14での表示を見て開始確認(例えば
ENTキーを押す)を行ってから、介護サービスを実行
する。開始確認があると、ステップS16で開始時刻を
記憶してステップS17で終了確認を待つ。介護ヘルパ
ーは、当該介護サービスの提供を終了すると、終了確認
(例えばENTキーを押す)を行う。
【0055】終了確認があると、ステップS18で終了
時刻を記憶する。そして、ステップS19で現在の被介
護対象者に提供する次のサービスがあれば、ステップS
14に戻って次のサービスを表示する。ここで提供する
サービスを全て終了していれば、ステップS20に進
む。ステップS20ではプリントキーが押されるまで待
機し、押されると、ステップS21で当該被介護対象者
への当日の介護サービスの内容の全ての情報をプリンタ
5によって用紙にプリントアウトする。
【0056】ここで、ステップS19とステップS20
の間で再度顧客ID磁気カードの走査を要求し、磁気カ
ード読取手段2で正しいカードを読み取ることによつて
サービス提供の完了を確認するようにしてもよい。この
とき、記憶している提供サービス内容や開始、終了時刻
等を改めて完了データとしてCPU11に記憶するよう
にしてもよい。
【0057】以上で介護サービスを行う段階の処理を終
了し、ヘルパーは電源をOFFにして介護サービス並び
に携帯端末装置の操作を終了する。ここで介護ヘルパー
は、プリントアウトした用紙を、被介護対象者若しくは
その家族に直接手渡すか、家族が不在の場合はその家族
が帰宅した際、当日の介護サービスの実施の事実、その
内容が直ちに明確に伝わるように然るべき所に置き、こ
れで1人の被介護対象者への介護サービスに係わる全て
の作業を終了する。
【0058】次いで、介護ヘルパーは当日の訪問スケジ
ュールに従って、次の被介護対象者宅を訪問し、予定の
介護サービスを実施するか、帰社してホストコンピュー
タに前記携帯端末装置に記憶されている当日の介護サー
ビス実施の情報をアップロードするか、あるいは携帯電
話を介してホストコンピュータに上記の情報をアップロ
ードして帰宅することになる。
【0059】ここで、被介護対象者又は家族に手渡す当
日の介護サービスの内容のプリントアウトの一例を図7
に示す。プリントアウトした用紙には、図7に示すよう
に、顧客ID番号、訪問日時、提供サービス内容及びそ
の開始時刻と終了時刻、及び担当者名などが記載されて
おり、どのようなサービスが提供されたかが一目で判る
ようになっている。
【0060】ところで、当日被介護対象者宅を訪問した
際、被介護対象者若しくはその家族から、当日予定して
いる介護サービスメニュー以外、すなわち予定にない介
護サービスを求められたり、一部の介護サービスが不要
になったりすることがある。このようなケースは当然予
想されるので、この発明の在宅介護マネージメントシス
テムは、このようなケースに即応し得るシステムとなっ
ている。
【0061】このような場合は、訪問当日にダウンロー
ドした予定の介護サービスメニューに、訪問後に求めら
れた介護サービスの追加、変更、削除等を行えるよう
に、予め種々の介護サービスメニュー毎にバーコード記
号を付した「介護サービスメニューブック」を介護ヘル
パーは常時携帯している。
【0062】そして、携帯端末装置1に本体から脱着可
能に設けられているバーコード読取器6を用いて、追
加、変更あるいは削除したい介護サービスのバーコード
を介護ヘルパーが走査して読み取らせ、それを携帯端末
装置1に入力し、キーボード3から追加、変更あるいは
削除の指示をすれば、当初予定の介護サービスメニュー
に新たな介護サービス追加したり、不用な介護サービス
を削除したり、他の介護サービスに変更したりすること
ができる。
【0063】以上のような、被介護対象者宅の訪問先で
の介護サービスメニューの追加、変更又は削除を行った
場合、その理由について以後時としてトラブルを生ずる
ことも有り得るので、これらのトラブルを未然に防止す
るために、バーコード記号を付した「介護サービスメニ
ューブック」には、想定されるいくつかの理由について
もリストアップし、そのそれぞれの理由の項目にバーコ
ード記号を付しておき、介護サービスの追加、変更、削
除をする場合には、介護ヘルパーはその理由も同時に入
力するようにするとよい。
【0064】この介護サービスメニューの書換えを行う
ときの携帯端末装置1による処理を示したのが図5のフ
ロー図であり、図4のステップS14からステップS1
9の間で、介護サービスメニューの書換えモードが選択
されると、割り込みが発生してこのサブルーチンが起動
される。
【0065】まず、ステップS31で上述のように介護
サービスメニューブックの介護サービスのバーコードを
読み取ると、ステップS32で読み取ったバーコードか
ら介護サービスを判別して記憶する。次に、ステップS
33でキーボード3からの入力を待ち、入力があったら
ステップS34に進んで追加、変更、削除のいずれが指
示されたかを判別して記憶する。
【0066】さらに、ステップS35で介護サービスメ
ニューブックの理由別バーコードを読み取り、ステップ
S36で読み取ったバーコードから追加、変更、削除の
理由を判別して記憶する。そしてステップS37で、記
憶している介護スケジュールデータをステップS32,
S34,S36で記憶した内容を基に書き換えてメイン
ルーチンに戻る。
【0067】次に、介護サービス終了後、帰社しての後
処理段階の作業について説明する。介護ヘルパーは、1
日の訪問介護を終了した後、所属する介護事業者の本部
や事務所等に戻り、持ちかえった携帯端末装置1をホス
トコンピュータ7と接続し、その日実施した介護サービ
スの情報をホストコンピュータ7にアップロードする。
そのため、まずパソコン等のホストコンピュータ7と、
携帯端末装置とのインターフェイスであるRS232C
I/F16又はIrDAI/F17とを接続し、携帯端
末装置の電源をONにする。
【0068】すると携帯端末装置1は、ステップS41
でホストコンピュータ7との接続を確認し、接続が確立
されていればステップS42に進み、接続が確立されて
いなければ接続が確立されるまで待機する。ステップS
2では、LCD4に「ID磁気カードスキャン」などの
メッセージを表示して、ヘルパーID磁気カードの走査
を促し、ここで介護ヘルパーがヘルパーID磁気カード
を磁気カード読取部2に投入すると、その情報を読み取
る。
【0069】ステップS43でこのヘルパーID磁気カ
ードの情報が携帯端末装置1の使用者のものであれば、
ステップS44でホストコンピュータ7へのアップロー
ドを待つ待機状態となり、「アップロード可」、「EN
Tキー押す」等の情報を表示する。このとき、記憶され
ている提供サービス情報を、アップロード用の形式に変
更する。もちろん、始めから即座にアップロードできる
形式でデータを記憶するようにしてもよい。なお、ここ
でいう「使用者」とは、準備段階の操作でダウンロード
を行った操作者のことである。
【0070】ステップS45で使用者である介護ヘルパ
ーが表示に従ってENTキーを押すと、ステップS46
に進み、携帯端末装置1からホストコンピュータ7へ、
介護ヘルパーがその日に実施した種々の介護サービスメ
ニュー等の記憶情報をアップロードする。このとき、L
CD4には「アップロード中」等のメッセージを表示す
る。
【0071】アップロードが終了すると、ステップS4
7でホストコンピュータ7との接続を解除し、後処理段
階の処理を終了する。接続の解除に、何らかの確認キー
の押下を必要とするようにしてもよい。また、接続を解
除するときに、「お疲れ様でした」等のメッセージを表
示するようにしてもよい。
【0072】ステップS43でヘルパーID磁気カード
が使用者のものでなければ、ステップS42に戻って再
びヘルパーID磁気カードの走査を促す。このとき、
「カードが違います」等のメッセージや、警告音によっ
て警告を発するようにするとよい。この後介護ヘルパー
は、携帯端末装置の電源をOFFにして、後処理段階の
作業を終了する。
【0073】以上、この発明による在宅看護マネージメ
ントシステムを使用して、介護ヘルパーが実際に被介護
対象者の在宅介護に当たる際の、携帯端末装置の操作手
順と、その携帯端末装置の動作について説明した。
【0074】上記の例は、介護ヘルパーが最初に介護サ
ービス事業者の本部あるいは事務所等に出社し、携帯端
末装置とホストコンピュータ7とを接続して、被介護対
象者の個人情報や介護サービスメニュー等の介護スケジ
ュール情報を携帯端末装置にダウンロードし、介護サー
ビス終了後帰社したときに、再びその該端末装置をホス
トコンピュータと接続して、介護サービス当日の実施結
果の記憶情報をホストコンピュータにアップロードし
て、全ての作業を終了するシステムについて説明した。
【0075】しかし、最近では携帯電話の機能が著しく
向上しており、介護サービス前の出社や介護サービス終
了後の帰社をしないで、例えば適宜iモード型携帯電話
を利用して準備段階、後処理段階の処理を行うことが出
来ることは勿論のことである。この場合には、携帯端末
装置1に携帯電話I/F18を介して携帯電話8を接続
する。さらに、ホストコンピュータ7にもモデム等を接
続しておき、携帯電話8を介してデータの授受を行える
ようにしておく。
【0076】また、この発明の在宅看護マネージメント
システムによれば、保険金、個人負担金等の請求を自動
で行うこともできる。すなわち、予めサービス内容や時
間に応じた単価等、計算に必要な情報や式をホストコン
ピュータ7に記憶しておき、後処理段階においてホスト
コンピュータ7にアップロードされた実施済み介護サー
ビス情報を基に、ホストコンピュータ7が自動的に介護
費用を計算して請求書を作成することが可能である。
【0077】次に、この発明の在宅介護マネージメント
システムの使用例について、図8から図10および図2
を参照しながら、さらに具体的に説明する。まず、介護
ヘルパーが被介護対象者宅を訪問する前に行う準備段階
につき、図8と図2を用いて説明する。
【0078】この段階では、まず介護ヘルパーが携帯す
る携帯端末装置1をパソコン等のホストコンピュータ7
と、図2示したRS232CI/F16又はIrDAI
/F17によって接続して、その電源をONにする。す
ると、携帯端末装置1のLCD4に「IDスキャン」と
表示される。
【0079】そこで、介護ヘルパーはヘルパーID磁気
カードを、携帯端末装置1の磁気カード読取部2に差し
込んで一方向へ移動させて走査する。磁気カード読取部
2はそのヘルパーIDを読み取ってCPU11へ入力さ
せるので、CPU11がそのヘルパーIDを判別し、適
正であれば、LCD4に「a、b、c、d、・・・」、
「ダウンロード可」、「ENTキー押す」等の情報が表
示される。
【0080】介護ヘルパーがこの表示に従ってENTキ
ーを押すと、LCD4に「ダウンロード中」とか「ダウ
ンロード完了」といった表示がなされる。ここで介護ヘ
ルパーは、ホストコンピュータ7から当日訪問予定の在
宅被介護対象者の個人情報、種々の介護サービスメニュ
ー等の介護スケジュール情報を訪問先順にダウンロード
する。ここで当日の全ての訪問予定の被介護対象者の必
要情報をダウンロードした時、LCD4に「接続解除」
の表示がなされる。
【0081】そこで、介護ヘルパーがキーボード3に予
め定められた接続解除のキーを押すと、続いてLCD4
に何らかのコメント例えば「今日も頑張って」などの表
示がなされる。その後、介護ヘルパーは電源をOFFに
し、事務所での準備作業を終わり、介護スケジュール情
報をダウンロードした携帯端末装置を持って被介護対象
者宅の訪問に出発する。
【0082】次に、介護ヘルパーが被介護対象者宅を訪
問し、実際の在宅介護サービスを行う段階の作業につい
て、図9と図2を用いて説明する。介護ヘルパーは、介
護スケジュール情報をダウンロードした携帯端末装置1
を持って、当日介護予定の各被介護対象者宅を順次訪問
する。介護ヘルパーは、被介護対象者宅に到着後、被介
護対象者の顧客ID磁気カードを請け出す。そして、携
帯端末装置1の電源をONにし、磁気カード読取部2に
顧客ID磁気カードを差し込んで走査する。
【0083】携帯端末装置1は、予め記録された被介護
対象者のID情報と磁気カード読取部2が顧客ID磁気
カードから読み取ったID情報とが一致した時に走査O
Kとし、CPU11が時計手段21の現在時刻を到着時
刻として記憶する。そして、LCD4に当日の介護サー
ビスメニューの最初のサービス内容を、例えば「おしめ
交換」のように表示する。
【0084】そこで、介護ヘルパーが介護サービスの開
始確認のために携帯端末装置1のENTキーを押すと、
CPU11が時計手段21の現在時刻を介護サービス
(この場合はおしめ交換)の開始時刻として記憶する。
そして介護ヘルパーは、その表示に従って被介護対象者
のおしめ交換を実行し、おしめ交換が完了したらENT
キーを押す。それよよって、携帯端末装置1はCPU1
1が時計手段21の現在時刻を介護サービス(この場合
はおしめ交換)の終了時刻として記憶する。そして、次
のサービスメニュー(サービス内容)をLCDに表示す
る。
【0085】そこで、介護ヘルパーは、再びENTキー
を押してから被介護対象者に対して、その表示された内
容の介護サービスを実行し、それが完了したらまたEN
Tキーを押すという、図9にAで示す部分の処理を、介
護サービスメニューの全てのサービスを終了するまで繰
り返す。
【0086】その介護サービスの合間に、被介護対象者
あるいはその家族から介護サービスの追加、変更、ある
いは削除を依頼された場合には、介護ヘルパーが携帯端
末装置1のキーボード3によって、介護サービスの追
加、変更、あるいは削除のモードを選択する。
【0087】介護ヘルパーは、予め介護サービスメニュ
ーの各介護サービス内容(おしめ交換、入浴、掃除、洗
濯など)毎にバーコード記号を印刷した「介護サービス
メニューブック」を常時携帯しており、携帯端末装置1
の本体に通信コードによって接続されて脱着可能に備え
らたペン型のバーコード読取器6を用いて、介護サービ
スメニューブック中の、追加、変更あるいは削除したい
介護サービス内容のバーコードを走査すれば、当初予定
の介護サービスメニューに新たな介護サービス追加した
り、予定の介護サービスの一部を変更したり削除したり
することが簡単にできる。
【0088】このとき携帯端末装置1は、バーコード読
取器6で読み取ったバーコードの情報をCPU11に入
力し、その介護サービス内容を判別して、予め指示され
た追加、変更、あるいは削除のモードに応じて、SRA
M22に記憶されている介護スケジュールの介護サービ
スメニューを書換える。
【0089】一人の被介護対象者に対する介護サービス
メニューの全サービスを終了すると、携帯端末装置1の
LCD4に「顧客ID磁気カードスキャン」と表示され
る。そこで、介護ヘルパーは携帯端末装置1の磁気カー
ド読取部2に顧客ID磁気カードを挿入して走査する。
それによって、携帯端末装置1は被介護対象者宅への介
護ヘルパーの到着から介護サービスメニューの各介護サ
ービスを実施した順に、その開始時刻と終了時刻の情報
等が付加された介護サービス全情報を、SRAM22か
らCPU11に改めて入力する。
【0090】ここで介護ヘルパーが、携帯端末装置1の
キーボード3のプリントキーを押すと、携帯端末装置1
はその被介護対象者への当日の介護サービスの内容の全
ての情報をプリンタ5によって用紙にプリントして出力
する。その後、介護ヘルパーは携帯端末装置の電源をO
FFにしてその操作を終了する。そして、介護ヘルパー
は、実施した介護サービスの全情報がプリントされた出
力紙を、被介護対象者若しくはその家族に直接手渡す。
もし家族が不在の場合には、家族が帰宅した際に、当日
の介護サービスが実施されたことおよびその内容が直ち
に明確に伝わるように、その出力紙を然るべき所に置
き、1人の被介護対象者への介護サービスに係る全ての
作業を終了する。
【0091】次に、介護ヘルパーが当日の全ての被介護
対象者への在宅介護サービスを終了して帰社した後の作
業につて、図10および図2を用いて説明する。介護ヘ
ルパーは、当日実施した被介護対象者全員の介護サービ
スの情報を記憶した携帯端末装置1を、RS232CI
/F16若しくはIrDAI/F17を介してホストコ
ンピュータ7に接続し、携帯端末装置1の電源をONに
する。
【0092】すると、携帯端末装置1のLCD4に「I
Dスキャン」と表示がなされる。そこで、介護ヘルパー
は自分のヘルパーID磁気カードを磁気カード読取部2
に挿入して走査する。携帯端末装置1に磁気カード読取
部2で読み取ったヘルパーIDが正しいと認識される
と、LCD4に「アップロード可」と表示される。
【0093】そこで、介護ヘルパーがENTキーを押す
と、携帯端末装置1は、LCD4に「アップロード中」
と表示し、SRAM22に記憶しているその日に実施し
た各被介護対象者の訪問先と実施した介護サービスに関
する情報ほ訪問先順にホストコンピュータ7へアップロ
ードする。そして、携帯端末装置1が、記憶しているそ
の日に実施された全ての介護サービス情報のアップロー
ドを終えると、「アップロード終了」と表示した後、
「接続解除」と表示する。
【0094】そこで、介護ヘルパーがキーボード3の予
め定められた解除キーを押すと、携帯端末装置1はホス
トコンピュータ7との接続を解除し、LCD4に「ご苦
労様」などの表示をする。ここで介護ヘルパーは、携帯
端末装置1の電源をOFFにして、後処理の作業を終了
する。
【0095】
【発明の効果】以上の説明で明らかのように、この発明
による在宅介護マネージメントシステムを使用すれば、
介護ヘルパーが専用の携帯端末装置を携帯して介護サー
ビスを実施することにより、被介護対象者の家族が不在
の場合であっても、介護ヘルパーが訪問した事実、ケア
プラン通りの介護サービスメニューあるいはそれを追
加、変更、削除した介護サービスを実施をした事実とそ
の内容が用紙にされるため、それを被介護対象者あるい
はその家族に渡すか、記録として残しておくことができ
る。それによって、介護ヘルパー若しくはその所属事業
者と被介護対象者及びその家族とのトラブルが解消され
る。
【0096】また、携帯端末装置からホストコンピュー
タにアップロードされる実施済みの介護サービスの情報
を元に、ホストコンピュータが介護費用を算出して、介
護保険金や被介護対象者の個人負担金等の請求業務を自
動化することもでき、それによって請求書発行業務の効
率化を図れるとともに、金銭トラブルが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による在宅介護マネージメントシステ
ムの概要を示すシステム構成図である。
【図2】同じくその携帯端末装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】介護ヘルパーが被介護対象者宅を訪問する前に
行う準備段階の作業における携帯端末装置による処理を
示すフロー図である。
【図4】介護ヘルパーが被介護対象者宅を訪問して実際
に介護サービスを行う介護サービス段階の作業における
携帯端末装置による処理を示すフロー図である。
【図5】図4に示した処理の途中で介護サービスメニュ
ーの追加、変更あるいは削除を行う場合の携帯端末装置
によるメニュー書換えのサブルーチンの処理を示すフロ
ー図である。
【図6】介護ヘルパーが在宅介護サービスを終了した後
の後処理段階の作業における携帯端末装置による処理を
示すフロー図である。
【図7】実施した介護サービスの内容をプリントした出
力紙の一例を示す図である。
【図8】介護ヘルパー被介護対象者宅を訪問する前に行
う準備段階の作業の手順をより具体的に説明するための
流れ図である。
【図9】介護ヘルパーが被介護対象者宅を訪問して実際
に介護サービスを行う介護サービス段階の作業の手順を
より具体的に説明するための流れ図である。
【図10】介護ヘルパーが在宅介護サービスを終了した
後の後処理段階の作業の手順をより具体的に説明するた
めの流れ図である。
【符号の説明】
1:携帯端末装置 2:磁気カード読取部 3:キーボード 4:LCD(表示器) 5:プリンタ 6:バーコード読取器 7:ホストコンピュータ 8:携帯電話 9:電池 10:中央制御部 11:CPU 12:スピーカ 13:磁気カードリーダI/F 14:プリンタI/F 15:バーコードリーダI/F 16:RS232CI/F 17:IrDAI/F 18:携帯電話I/F 19:電源回路 20:電源入力端子 21:時計手段 22:SRAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被介護対象者の介護に必要な介護サービ
    ス内容を含む介護スケジュール情報を記憶するホストコ
    ンピュータと、介護者が携帯する携帯端末装置とによる
    在宅介護マネージメントシステムであって、 前記携帯端末装置は、入力手段、表示手段、プリント手
    段、前記ホストコンピュータと情報の授受を行うための
    通信手段、及び前記各手段を制御する制御手段を備え、
    該制御手段には時計手段及び記憶手段を有し、 それらによって、該携帯端末装置が、 前記ホストコンピュータから訪問予定の被介護対象者の
    介護スケジュール情報を前記通信手段によってダウンロ
    ードする機能と、 そのダウンロードした介護スケジュール情報を前記表示
    手段によって表示する機能と、 その介護スケジュール情報にしたがって、介護者が被介
    護対象者に対して介護サービスを実施した事実とその内
    容に関して前記入力手段から入力される情報を、前記時
    計手段が示す時刻情報と共に前記記憶手段に記憶させる
    機能と、 その各情報を前記プリント手段によって用紙にプリント
    出力する機能と、 前記記憶手段に記憶した情報を前記通信手段によって前
    記ホストコンピュータにアップロードする機能とを有す
    ることを特徴とする在宅介護マネージメントシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の在宅介護マネージメント
    システムにおいて、 前記携帯端末装置が、磁気カードに記録された情報を読
    み取る磁気カード読取手段を備え、該磁気カードは被介
    護対象者の個人情報を記憶した磁気カードであり、 前記携帯端末装置は、前記磁気カード読取手段が前記磁
    気カードの情報を読み取った時に、該磁気カードに記録
    された被介護対象者の個人情報に対応する介護スケジュ
    ール情報を前記表示手段によって表示する機能を有する
    ことを特徴とする在宅介護マネージメントシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の在宅介護マネージ
    メントシステムにおいて、 前記携帯端末装置が、介護サービス内容に対応するバー
    コード情報を読み取って入力するバーコード読取手段を
    備え、該バーコード読取手段によって読み取った情報及
    び前記入力手段から入力された情報により、前記介護ス
    ケジュール情報の介護サービス内容を追加、変更又は削
    除する機能を有することを特徴とする在宅介護マネージ
    メントシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    在宅介護マネージメントシステムにおいて、 前記ホストコンピュータが、前記携帯端末装置からアッ
    プロードされた情報に基づいて介護費用を算出する機能
    を有することを特徴とする在宅介護マネージメントシス
    テム。
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