JP2002116929A - 履歴情報管理方法及び履歴情報管理機能を備えたシステム - Google Patents

履歴情報管理方法及び履歴情報管理機能を備えたシステム

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JP2002116929A
JP2002116929A JP2000309743A JP2000309743A JP2002116929A JP 2002116929 A JP2002116929 A JP 2002116929A JP 2000309743 A JP2000309743 A JP 2000309743A JP 2000309743 A JP2000309743 A JP 2000309743A JP 2002116929 A JP2002116929 A JP 2002116929A
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Koichi Kai
浩一 甲斐
Tomoji Ito
知二 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】履歴情報をユーザが正確に把握できる状態で出
力する。 【解決手段】本発明は、新規のイベントの発生に基づい
てカウンタの値を歩進し、このカウンタの値と新規のイ
ベントの時刻情報とを含む新規のイベントに関する履歴
情報を記憶し、記憶された履歴情報に含まれているカウ
ンタの値を利用して記憶された履歴情報をイベント発生
順に並べ替えて出力する履歴情報管理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作発生イベン
ト、異常発生イベント、操作イベントなどの各種イベン
ト(事象)に関する履歴情報を時系列で記憶、出力する
履歴情報管理方法及び履歴情報管理機能を備えたシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば計装制御システムなどのような制
御システムは、一般的に一以上の処理装置(プロセス処
理装置:PC)と、一以上のヒューマンインタフェース
ステーション(以下、「HMI」という)とがデータ通
信媒体で接続されて構成される。なお、データ通信媒体
としては例えばローカルエリアネットワーク(LAN)
が利用可能である。
【0003】図8は、一般的な制御システムの構成例を
示すブロック図である。この制御システム1は、処理装
置21〜2nとHMI3とがLAN4を介して接続され
ている。なお、処理装置、HMIの台数は自由である。
【0004】各処理装置21〜2nは、それぞれの装置
において動作実行や異常発生などのような何らかのイベ
ントが発生すると、そのイベントに関する履歴情報を自
己の履歴情報記憶部5によって自己の履歴情報テーブル
6に時系列に記憶する。
【0005】そして、記録したイベントの内容、発生順
序、発生頻度を参考にし、不適合要因の早期発見、早期
対策、運転状況の把握、予期(意図)していなかった操
作要求などを把握する。
【0006】図9は、各処理装置21〜2nにおいて履
歴情報(ここではトレースデータ)を管理するための履
歴情報テーブル6のデータ構造例を示す。
【0007】履歴情報テーブル6は、主に、topイン
デックス番号、bottomインデックス番号、トレー
スデータの記憶領域[0]〜[7]から構成される。履
歴情報テーブル6に含まれるトレースデータの記憶領域
の数は任意であるが、ここでは8個のトレースデータを
記憶可能な場合を例示している。
【0008】topインデックス番号[i]は、次にト
レースデータを記憶する記憶領域を示し、bottom
インデックス番号[j]は、最古のトレースデータを記
憶した記憶領域を示す情報である。
【0009】各トレースデータA1〜Anには、年/月
/日と時/分/秒からなる時刻情報、トレース種別、イ
ベント番号、AUX1〜mが含まれている。
【0010】年/月/日と時/分/秒は、履歴する装置
で計数している発生日時を示す時刻情報である。
【0011】トレース種別は、発生したイベントの種別
を示す情報であり、動作履歴は「1」、エラー履歴は
「2」、伝送履歴は「3」、操作履歴は「4」などのよ
うに重複しない任意な値が各イベントの種別毎に設定さ
れる。
【0012】イベント番号は、トレース種別毎のイベン
トの内容を番号で示す情報である。例えば、トレース種
別が動作履歴「1」の場合、電源ONは「1」、電源O
FFは「2」、運転モードRUNは「3」、運転モード
HALT「4」、運転モードERROR「5」、運転モ
ードHOLD「6」などが設定される。
【0013】AUX1〜mはそれぞれのイベントに応じ
た補助情報を示す。例えば、トレース種別が動作履歴
「1」でありイベント種別が電源ON「1」の場合に
は、AUX1の情報は、瞬時な停電があった場合
「0」、長期間の停電から復電した場合「1」などが設
定される。なお、AUX1〜mについて未使用の場合に
は空白でもよい。
【0014】図10は、履歴情報テーブル6への記憶処
理を例示するフロー図である。
【0015】最古のトレースデータの記憶領域と次にト
レースデータを記憶する記憶領域とが重複しない場合、
すなわちtopインデックス番号とbottomインデ
ックス番号とが一致しない場合(st1001)、to
pインデックス番号の示す記憶領域に新規のトレースデ
ータを記憶する(st1002)。また、年/月/日と
時/分/秒からなる時刻情報も、topインデックス番
号の示す記憶領域のトレースデータに含めて記憶する
(st1003)。
【0016】そして、topインデックス番号が更新さ
れる(st1004)。
【0017】この履歴情報テーブル6において、例えば
topインデックス番号[i]とbottomインデッ
クス番号[j]とが一致しない場合には、トレースデー
タが存在し、j+0の位置に最古のトレースデータが記
憶されており、順次新しいトレースデータがj+1、j
+2、…の位置に記憶されている。
【0018】そして、i−1の位置に記憶されているト
レースデータが最新のトランスデータである。
【0019】例えば、i=6、j=2であれば、記憶領
域[2]に記憶されているトレースデータA3、記憶領
域[3]に記憶されているトレースデータA4、記憶領
域[4]に記憶されているトレースデータA5、記憶領
域[5]に記憶されているトレースデータA6が有効な
履歴情報である。そのうち、トレースデータA3が最
古、トレースデータA6が最新となる。
【0020】一方、トレースデータの記憶可能な数が8
であると仮定し、i=2、j=5であれば、記憶領域
[5]に記憶されているトレースデータA6、記憶領域
[6]に記憶されているトレースデータA7、記憶領域
[7]に記憶されているトレースデータA8、記憶領域
[0]に記憶されているトレースデータA1、記憶領域
[1]に記憶されているトレースデータA2が有効な履
歴情報である。そのうち、トレースデータA6が最古、
トレースデータA2が最新となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のような処理装置
21〜2nにおいては、履歴対象のイベントが発生する
度に、そのイベントの発生した処理装置に備えられてい
る一つの履歴情報テーブル6に対してトレース種別に関
係なく履歴情報であるトレースデータが記憶される。
【0022】この場合、ある種別のイベントが短時間に
多数発生するとその種別のイベントに関するトレースデ
ータのみで履歴情報テーブル6が埋め尽くされ、他の種
別のイベントが発生してもそのトレースデータが記録さ
れない事態が発生する場合がある。
【0023】これに対処するために、図11に示すよう
に、トレース種別毎に履歴情報テーブル6a〜6dを保
有し、ある種別のイベントが発生したら、その種別に対
応する履歴情報テーブルにトレースデータを記憶する方
法がある。
【0024】この図11の例では、動作履歴情報テーブ
ル6a、エラー履歴情報テーブル6b、伝送履歴情報テ
ーブル6c、操作履歴情報テーブル6dが用意されてお
り、トレース種別に応じてトレースデータが記憶され
る。なお、各テーブル6a〜6dにおけるデータ構造
は、上記履歴情報テーブル6の場合と同様とすることが
できる。
【0025】従来においては、オペレータからの指示な
どにより、履歴表示対象となる一つあるいは複数の履歴
情報テーブル6からトレースデータが読み出され、この
読み出されたトレースデータが年/月/日・時/分/秒
からなる時刻情報に基づいてイベントの発生順となるよ
うに時系列順に並び替えられ、HMI3に表示される。
【0026】例えば、動作履歴情報テーブル6aのみ、
動作履歴情報テーブル6aとエラー履歴情報テーブル6
bの組み合わせ、動作履歴情報テーブル6aとエラー履
歴情報テーブル6bと伝送履歴情報テーブル6cの組み
合わせ、伝送履歴情報テーブル6cと操作履歴情報テー
ブル6dの組み合わせなどからトレースデータを読み出
し、時系列に並び替えて表示することが可能である。
【0027】ここで、一つの履歴情報テーブル6に同じ
時刻情報のトレースデータが記憶された場合には、この
履歴情報テーブル6の記憶領域にはイベントの発生した
順序にそってトレースデータが記憶されるため、イベン
トの発生順序にあわせて履歴情報を表示することが可能
である。
【0028】しかしながら、例えばイベントの種別毎の
履歴情報テーブル6a〜6dが存在し、互いに異なる種
別のイベントが発生したがそれぞれのイベントについて
のトレースデータが同じ時刻情報を持つ場合、同じ時刻
情報を持つトレースデータがそれぞれ異なる履歴情報テ
ーブルに記憶される。すると、複数の履歴情報テーブル
のトレースデータを表示する場合、HMI3によって表
示されるトレースデータの順番が真のイベント発生順と
一致しないことがある。
【0029】従来において異なる履歴情報テーブルに記
憶された同じ時刻情報のトレースデータをHMI3で表
示する場合には、HMI3に表示する度に表示順番を変
えてもよいが、一般的にはHMIプログラム設計上の優
先順位で表示順序を決定してしまうことが多い。
【0030】例えば、プログラム設計上の優先順位が、
動作履歴>エラー履歴>伝送履歴>操作履歴の順であ
り、時刻情報は同じであるが先に発生したイベントの種
別がエラー履歴、その後に発生したイベントの種別が動
作履歴であるとする。すなわち、先に発生したエラー履
歴のトレースデータをエラー履歴情報テーブル6bに記
憶し、次に、後に発生した動作履歴のトレースデータを
動作履歴情報テーブル6aに記憶したが、エラー履歴の
トレースデータと動作履歴のトレースデータの時刻情報
が同じであるとする。
【0031】このような状態で表示を行うと、同じ時刻
情報については前述のプログラム設計上の優先順位にし
たがうため、先に動作履歴情報テーブル6aの動作履歴
が表示され、次にエラー履歴情報テーブル6bのエラー
履歴が表示され、表示順序が結果的にイベント発生順と
ならない。
【0032】また、従来においては、発生するトレース
データが多いと想定される履歴情報テーブルのメモリサ
イズを大きくすることがある。メモリサイズを大きくす
れば記憶できるトレースデータも多くなる。
【0033】しかしながら、履歴情報テーブル全体で記
憶される履歴数は有限な数である。そのため、トレース
データが多いと履歴情報テーブルへ記憶する情報が満杯
となり、その後に発生したトレースデータが記憶されな
い場合がある。
【0034】このような状態になっても、HMI3で履
歴を表示する場合には、単に履歴情報テーブルへ記憶し
た情報を表示するだけであり、履歴情報テーブルへ記憶
できるトレースデータが満杯だったことをユーザが把握
できない。トレースデータが満杯になった後に記憶すべ
きトレースデータがあったとしても、満杯であった旨の
表示ができない場合には、トレースデータが満杯になっ
た後にトレースデータが発生しなかったとの誤った解釈
がなされることがある。
【0035】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、発生した時刻を示す時刻情報が同じであっ
てもイベントの発生した順序で履歴を表示し、履歴情報
テーブルへ記憶する情報が満杯の場合にはその旨を出力
し、これにより正確な履歴情報をユーザに提供するため
の履歴情報管理方法及び履歴情報管理機能を備えたシス
テムを提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】以下、本発明を実現する
にあたって講じた具体的手段について説明する。
【0037】第1の発明は、新規のイベントの発生に基
づいてカウンタの値を歩進する工程と、カウンタの値と
新規のイベントの時刻情報とを含む新規のイベントに関
する履歴情報を記憶する工程と、記憶された履歴情報に
含まれているカウンタの値を利用して記憶された履歴情
報をイベント発生順に並べ替えて出力する工程とからな
る履歴情報管理方法である。
【0038】この第1の発明においては、時刻情報のみ
ならず、イベント発生順序を示す値も履歴情報に含める
ため、履歴情報に含まれている時刻情報が同じであって
も実際のイベント発生順序で出力できる。
【0039】第2の発明は、上記第1の発明と同様の履
歴情報管理方法であるが、カウンタの値は、複数の処理
装置のいずれかにおいて新規のイベントが発生した場合
に、この新規のイベントの発生に基づいて歩進される。
【0040】この第2の発明においては、複数の処理装
置のいずれかにおいてイベントが発生するとカウンタの
値がカウントアップされ、この値が時刻情報とともに履
歴情報に含まれる。したがって、上記第1の発明と同様
の効果に加えて、複数の処理装置間で履歴情報の時刻情
報が一致していても実際のイベント発生順序で出力でき
る。
【0041】第3の発明は、上記第1又は第2の発明と
同様の履歴情報管理方法であるが、時刻情報は、複数の
処理装置のいずれかにおいてイベントが発生した場合に
所定の時刻管理装置に時刻情報の問い合わせを行い、こ
の応答として得られた時刻情報である。
【0042】この第3の発明においては、複数の処理装
置間で用いる時刻を時刻管理装置で集中管理しているた
め、同一基準で時刻を扱うことができる。これにより、
上記第1又は第2の発明と同様の効果に加えて、複数の
処理装置のイベント発生時間を正確に把握できる。
【0043】第4の発明は、上記第1から第3までの発
明と同様の履歴情報管理方法であるが、カウンタの値
は、先に発生したイベントの時刻情報と新規のイベント
の時刻情報とが一致する場合に歩進される。
【0044】この第4の発明においては、上記第1から
第3までの発明と同様の作用により同様の効果を得るこ
とができるが、同じ時刻情報を持つ履歴情報が発生する
場合にのみカウントが歩進されるという特徴を持つ。
【0045】第5の発明は、発生したイベントに関する
履歴情報を、所定の数の領域を持つ履歴情報テーブルに
所定の順序にしたがって記憶する工程と、履歴情報テー
ブルにおいて所定の順序における最終の領域まで履歴情
報が記憶されている場合には、その後に発生する履歴情
報を再び所定の順序における最初の領域から順次記憶す
る工程と、最新に履歴情報を記憶した領域と所定の順序
とに基づいて、記憶された履歴情報をイベント発生順に
並べ替えて出力する工程とからなる履歴情報管理方法で
あるこの第5の発明においては、記憶可能な量を超えた
履歴情報が発生した場合に、最新の履歴情報が最古の履
歴情報に対して上書きされる。これにより、最新の履歴
情報が取得できないことを防止できる。
【0046】なお、この第5の発明は、上記第1から第
4までの発明とあわせて適用してもよい。
【0047】第6の発明は、発生したイベントに関する
履歴情報を所定の数だけ記憶する履歴情報テーブルに記
憶された履歴情報の数が、所定の数を超えたか否かを判
定する工程と、履歴情報テーブルに記憶されている履歴
情報の数が所定の数を超えたと判定された場合に、その
旨を示すフル情報を記憶する工程と、フル情報が記憶さ
れている場合に、記憶された履歴情報に加えてフル情報
を出力する工程とからなる履歴情報管理方法である。
【0048】この第6の発明においては、履歴情報が記
憶可能な量を超えた場合にそのことを認識できる。
【0049】なお、この第6の発明は、上記第1から第
4までの発明とあわせて適用してもよい。
【0050】第7の発明は、新規のイベントの発生に基
づいてカウンタの値を歩進するカウンタ管理手段と、カ
ウンタの値と新規のイベントの時刻情報とを含む新規の
イベントに関する履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段
と、記憶された履歴情報に含まれているカウンタの値を
利用して記憶された履歴情報をイベント発生順に並べ替
えて出力する出力手段とを具備した履歴情報管理機能を
備えたシステムである。
【0051】第8の発明は、上記第7の発明と同様の履
歴情報管理機能を備えたシステムであるが、カウンタ管
理手段は、複数の処理装置のいずれかにおいて新規のイ
ベントが発生した場合に、この新規のイベントの発生に
基づいてカウンタの値を歩進する。
【0052】第9の発明は、上記第7又は第8の発明と
同様の履歴情報管理機能を備えたシステムであるが、履
歴情報記憶手段は、複数の処理装置のいずれかにおいて
イベントが発生した場合に所定の時刻管理手段に時刻情
報の問い合わせを行い、この応答として得られた時刻情
報を履歴情報に含める。
【0053】第10の発明は、上記第7から第9までの
発明と同様のイベント機能を備えたシステムであるが、
カウンタ管理手段は、先に発生したイベントの時刻情報
と新規のイベントの時刻情報とが一致する場合にカウン
タの値を歩進する。
【0054】第11の発明は、発生したイベントに関す
る履歴情報を、所定の数の領域を持つ履歴情報テーブル
に所定の順序にしたがって記憶し、履歴情報テーブルに
おいて所定の順序における最終の領域まで履歴情報が記
憶されている場合には、その後に発生する履歴情報を再
び所定の順序における最初の領域から順次記憶する履歴
情報記憶手段と、最新に履歴情報を記憶した領域と所定
の順序とに基づいて、記憶された履歴情報をイベント発
生順に並べ替えて出力する出力手段とを具備した履歴情
報管理機能を備えたシステムである。
【0055】第12の発明は、発生したイベントに関す
る履歴情報を所定の数だけ記憶する履歴情報テーブルに
記憶された履歴情報の数が、所定の数を超えたか否かを
判定し、履歴情報テーブルに記憶されている履歴情報の
数が所定の数を超えたと判定された場合にその旨を示す
フル情報を記憶する履歴情報記憶手段と、フル情報が記
憶されている場合に、記憶された履歴情報に加えてフル
情報を出力する出力手段とを具備した履歴情報管理機能
を備えたシステムである。
【0056】上記第7から第12までの発明は、上記第
1から第6までの発明の履歴情報管理方法を実現する履
歴情報管理機能を備えたシステムである。
【0057】したがって、上記第7から第12までの発
明を利用すると、上記第1から第6までの発明を実施し
た場合と同様の作用により、同様の効果を得ることがで
きる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0059】(第1の実施の形態)本実施の形態におい
ては、処理装置毎に、同じ時刻情報を持つトレースデー
タが発生した場合にカウンタを歩進し、同じ時刻情報を
持つトレースデータを記憶する場合にこのカウンタの値
を含めて記憶する履歴情報管理機能を備えた制御システ
ムについて説明する。
【0060】図1は、本実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図で
ある。なお、この図1において図8と同一の部分につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0061】この制御システム7の履歴情報管理機能
は、主に、各処理装置81〜8nに備えられているカウ
ンタ9、カウンタ管理部10、履歴情報記憶部11、イ
ベントの種別毎の履歴情報テーブル12a〜12dと、
HMI13に備えられている出力部14とによって実現
される。
【0062】カウンタ管理部10は、自己の備えられて
いる装置で先に記憶されたトレースデータの時刻情報と
次に記憶するトレースデータの時刻情報とが一致する場
合に、カウンタ9の値を歩進する。また、先に記憶され
たトレースデータの時刻情報と次に記憶するトレースデ
ータの時刻情報とが一致しない場合には、カウンタ9を
初期化する。すなわち、このカウンタ管理部10は、時
刻情報の最小間隔以内で発生したイベントの発生順を示
すためにカウンタ9を歩進する。
【0063】履歴情報記憶部11は、イベントが発生し
た場合に、時刻情報を含むトレースデータをイベント種
別に応じて履歴情報テーブル12a〜12dのいずれか
に記憶するが、カウンタ9の値を発生順インデックス番
号としてトレースデータに含めるという特徴を持つ。
【0064】図2は、本実施の形態におけるトレースデ
ータを管理するための履歴情報テーブル12a〜12d
のデータ構造例を示す。ここでは、代表して履歴情報テ
ーブル12aの構造を示しているが、他の履歴情報テー
ブル12b〜12dについても同様である。
【0065】この履歴情報テーブル12aは、先の図9
で説明した履歴情報テーブル6と同様に、topインデ
ックス番号、bottomインデックス番号、複数の記
憶領域から構成されるが、この複数の記憶領域に記憶さ
れるトレースデータB1〜Bnに発生順インデックス番
号が含まれている。
【0066】図3は、履歴情報テーブル12a〜12d
にトレースデータを記憶する処理を示すフロー図であ
る。
【0067】まず、topインデックス番号[i]とb
ottomインデックス番号[j]とが一致するか否か
により、トレースデータを記憶可能な記憶領域があるか
否かが判定される(st301)。
【0068】記憶領域に余裕がある場合には、新規のイ
ベントに関するトレースデータがその種別に対応する履
歴情報テーブルのtopインデックス番号の示す記憶領
域に記憶される(st302)。
【0069】履歴情報テーブルにトレースデータが記録
される場合、処理装置で前回に記憶されたトレースデー
タの時刻情報k1(年/月/日・時/分/秒)と、次に
記憶されるトレースデータの時刻情報k2(年/月/日
・時/分/秒)が一致するか否かが判定される(st3
03)。
【0070】k1とk2とが一致する場合には、カウン
タ9の値pが歩進される(st304)。
【0071】一方、k1とk2が一致しない場合には、
カウンタ9の値p=0と初期化され(st305)、k
1がk2で上書きされる(st306)。
【0072】そして、履歴情報テーブルのtopインデ
ックス番号の示す記憶領域にk2が記憶され、さらにt
opインデックス番号の示す記憶領域にカウンタ9の値
pが記憶され(st307)、この履歴情報テーブルの
topインデックス番号が歩進される(st308)。
【0073】以下に、HMI13に備えられている出力
部14の動作について説明する。ある処理装置に備えら
れている複数の履歴情報テーブルから読み出したトレー
スデータをHMI13で表示する場合、以下のルールで
イベントの発生順にトレースデータが並び替えられる。
【0074】まず、HMI13で表示対象となる履歴情
報テーブルから読み出されたトレースデータは、それぞ
れに含まれている時刻情報の順に並び替えられる。
【0075】ここで同じ時刻情報があれば、その同じ時
刻情報を持つトレースデータが発生順インデックス番号
の順で並び替えられる。
【0076】これに対し、複数の処理装置の履歴情報テ
ーブルから読み出したトレースデータをHMI13で表
示する場合には、以下のルールでトレースデータが並び
替えられる。
【0077】まず、複数の処理装置から読み出されたト
レースデータが、それぞれの処理装置毎に上記の同様の
処理にしたがって並び替えられる。
【0078】次に、複数の処理装置間で、読み出された
トレースデータが時刻情報順に並び替えられる。
【0079】ここで、本実施の形態においては、発生順
インデックス番号が個々の処理装置毎に管理されてお
り、システム全体で管理されていないため、複数の処理
装置間で同じ時刻情報がある場合には、処理装置の順で
並び替えるとする。
【0080】以上説明したように、本実施の形態に係る
履歴情報管理機能を備えた制御システム7においては、
先に記憶されたトレースデータと次に記憶するトレース
データとの間で時刻情報が同じ場合にカウンタ9の値を
歩進し、次に記憶するトレースデータにこのカウンタ9
の値を発生順インデックス番号として含める。
【0081】そして、本実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システム7においては、複数のトレー
スデータを読み出して表示する場合に時刻情報で並び替
えを行い、さらに時刻情報が一致する場合に発生順イン
デックス番号で並び替えを行う。
【0082】これにより、例えば複数の履歴情報テーブ
ルからトレースデータを読み出して表示する場合であっ
ても、時刻情報が一致するトレースデータを実際のイベ
ント発生順で表示させることができる。
【0083】なお、本実施の形態においては、時刻情報
が「年/月/日・時/分/秒」からなるとしているが、
例えば「年/月/日・時/分/秒/m秒」、「日・時/
分/秒」、「2000年1月1日を起点とするカレンダ
ー値」などからなるとしてもよい。
【0084】また、本実施の形態においては、複数台の
処理装置と1台のHMIによって制御システム7の場合
を例として説明しているが、例えば1台の処理装置であ
って表示もこの処理装置で行うシステムであってもよ
く、HMIが2台以上のシステムであってもよい。
【0085】また、本実施の形態で説明した履歴情報テ
ーブルやトレースデータについては、それぞれ記憶する
履歴の内容に応じて任意な構造を利用できる。例えばA
UXの数を変更させてもよい。
【0086】(第2の実施の形態)本実施の形態におい
ては、イベントの発生間隔が時刻情報の最小間隔内でな
くてもカウンタの値を歩進する履歴情報管理機能を備え
た制御システムについて説明する。
【0087】上記第1の実施の形態においては、発生順
インデックス番号を時刻情報(年/月/日・時/分/
秒)の最小間隔内でイベントが発生した場合に歩進し、
時刻情報が変化した場合に発生順インデックス番号を初
期化(0)している。
【0088】しかし、例えば時刻情報のうち、「年/月
/日・時/分」、「年/月/日・時」、「年/月/日」
などが変化した時点でカウンタを初期化してもよい。
【0089】この場合、発生順インデックス番号は、時
刻情報のうち、「年/月/日・時/分」、「年/月/日
・時」、「年/月/日」が変化した場合に歩進され、そ
れぞれ「年/月/日・時/分」毎、「年/月/日・時」
毎、「年/月/日」毎に0から始まる一連番号とされ
る。
【0090】表示する場合には、時刻情報のうち、それ
ぞれ「年/月/日・時/分」、「年/月/日・時」、
「年/月/日」を基準として並び替えが行われ、「年/
月/日・時/分」、「年/月/日・時」、「年/月/
日」が同じ場合に発生順インデックス番号を基準として
並び替えが行われる。
【0091】例えば発生順インデックス番号が「年/月
/日」毎に0から始まる一連番号である場合、HMIで
は、表示対象の履歴情報テーブルから読み出したトレー
スデータを、そのトレースデータに含まれている時刻情
報によって並び替える。
【0092】次に、HMIでは、トレースデータに含ま
れている時刻情報が同じ「年/月/日」の場合には、発
生順インデックス番号の順で並び替える。
【0093】複数の処理装置からトレースデータを読み
出した場合には、複数の処理装置間で時刻情報の順でト
レースデータの並び替えを行い、複数の処理装置間で時
刻情報の同じトレースデータについては処理装置の順序
で並び替えを行い、処理装置毎に発生順インデックス番
号の順で並び替えを行う。
【0094】本実施の形態で説明したように、トレース
データの並び替えは各種の基準を採用可能であり、上記
第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0095】(第3の実施の形態)本実施の形態におい
ては、上記第1及び第2の実施の形態の変形例について
説明する。
【0096】上記第1の実施の形態においては、先に記
憶されたトレースデータと次に記憶するトレースデータ
との間で時刻情報が同じ場合にカウンタ9の値を歩進し
ている。
【0097】しかし、例えば処理装置毎に、イベントが
発生する度にカウンタ9の値を歩進してもよい。あるい
は、処理装置毎に、トレースデータを履歴情報テーブル
12a〜12dに記憶する度にカウンタ9の値を歩進し
てもよい。
【0098】表示する場合には、発生順インデックス番
号で並び替えを行う。HMIは、複数の処理装置からト
レースデータを読み出した場合、複数の処理装置間で時
刻情報の順でトレースデータの並び替えを行い、複数の
処理装置間で時刻情報の同じトレースデータについては
処理装置の順序で並び替えを行い、処理装置毎に発生順
インデックス番号の順で並び替えを行う。
【0099】(第4の実施の形態)本実施の形態におい
ては、カウンタを複数の処理装置で共用する履歴情報管
理機能を備えたシステムシステムについて説明する。
【0100】図4は、本実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図で
ある。なお、この図4において図1と同一の部分につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0101】この制御システム15上には、複数の処理
装置161〜16nに共用されるカウンタ17が備えら
れているが、ここでは代表のHMI18上に備えられて
いる場合を例示している、なお、カウンタ17は複数の
処理装置161〜16nのいずれかに備えられていても
よい。
【0102】それぞれの処理装置161〜16nは、イ
ベントが発生した場合に、発生順インデックス番号を管
理している代表のHMI18に対して発生順インデック
ス番号を要求する。このとき、それぞれの処理装置16
1〜16nにおける時刻情報も代表のHMI18に通知
する。代表のHMI18に対して発生順インデックス番
号を要求し、時刻情報を通知する機能は、例えば各処理
装置161〜16nに備えられる履歴情報記憶部20に
実現させる。
【0103】代表のHMI18に備えられているカウン
タ管理部19は、処理装置161〜16nから発生順イ
ンデックス番号の要求を受け付けると、この要求ととも
に受け付けた時刻情報が自己の記憶している前回受け付
けた時刻情報と一致しているか否かを判定する。
【0104】判定の結果、新規に受け付けた時刻情報と
前回受け付けた時刻情報とが一致していなければ、カウ
ンタ管理部19はカウンタ17を初期化する。
【0105】一方、新規に受け付けた時刻情報と前回受
け付けた時刻情報とが一致していれば、カウンタ管理部
19はカウンタ17の値を歩進する。
【0106】そして、カウンタ管理部19は、カウンタ
17の値を発生順インデックス番号として要求元の処理
装置に返信する。
【0107】履歴情報記憶部20は、履歴情報テーブル
12a〜12dのいずれかにイベント種別に応じてトレ
ースデータを記憶するが、取得したカウンタ17の値を
発生順インデックス番号としてトレースデータに含め
る。
【0108】このように、複数の処理装置161〜16
nが、一つのカウンタ17を利用して時刻情報の最小間
隔内で発生するイベントの順序をトレースデータに付加
することで、複数の処理装置161〜16nからトレー
スデータを読み出した場合にもトレースデータを実際の
イベント発生順序に表示させることができる。
【0109】なお、本実施の形態においては、互いに関
連する処理装置のグループ毎にカウンタ17を備えても
よい。
【0110】(第5の実施の形態)本実施の形態におい
ては、上記第4の実施の形態の変形例について説明す
る。
【0111】図5は、本実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図で
ある。なお、この図5において図4と同一の部分につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0112】この制御システム30上には、複数の処理
装置211〜21nに共用される時刻管理部31が備え
られているが、ここでは代表のHMI32上に備えられ
ている場合を例示している。なお、時刻管理部31は複
数の処理装置211〜21nのいずれかに備えられても
よい。
【0113】それぞれの処理装置211〜21nは、イ
ベントが発生した場合に、発生順インデックス番号と時
刻情報とを管理している代表のHMI32に対して発生
インデックス番号と時刻情報を要求する。なお、代表の
HMI32に対して発生順インデックス番号と時刻情報
とを要求する機能は、例えば各処理装置161〜16n
に備えられる履歴情報記憶部34に実現させる。
【0114】代表のHMI32に備えられている時刻管
理部31は、処理装置161〜16nから時刻情報の要
求を受け付けると、時刻情報を要求元の処理装置161
〜16nに返信する。
【0115】代表のHMI32に備えられているカウン
タ管理部33は、処理装置211〜21nから発生順イ
ンデックス番号の要求を受け付けると、新規に要求を受
け付けた時点での時刻管理部31の時刻情報が前回要求
を受け付けた時点での時刻管理情報31の時刻情報と一
致しているか否かを判定する。
【0116】判定の結果、新規に要求を受け付けた時点
での時刻情報と前回要求を受け付けた時点での時刻情報
とが一致していなければ、カウンタ管理部33はカウン
タ17を初期化する。
【0117】一方、発生順インデックス番号の要求を新
規に受け付けた時点での時刻管理部31の時刻情報と前
回要求を受け付けた時点での時刻管理部31の時刻情報
とが一致していれば、カウンタ管理部33はカウンタ1
7の値を歩進する。
【0118】そして、カウンタ管理部33は、カウンタ
17の値を発生順インデックス番号として要求元の処理
装置に返信する。
【0119】各処理装置211〜21nの履歴情報記憶
部34は、取得したカウンタ17の値と時刻管理部31
の時刻情報とを含むトレースデータをその種別に応じて
履歴情報テーブル12a〜12dのいずれかに記憶す
る。
【0120】このように、複数の処理装置211〜21
nに対して一つの時刻管理部31を利用することで、複
数の処理装置211〜21n間で扱う時刻情報を統一す
ることができる。これにより実際のイベント発生順序と
トレースデータの表示順序を一致させることができる。
【0121】なお、本実施の形態においては、互いに関
連する処理装置のグループ毎に時刻管理部31を備えて
もよい。
【0122】(第6の実施の形態)本実施の形態におい
ては、上記第1から第5までの実施の形態の変形例につ
いて説明する。
【0123】上記各実施の形態における各履歴情報テー
ブル12a〜12dには、上記図2に示すようにtop
インデックス番号とbottomインデックス番号とが
記憶される。
【0124】本実施の形態においては、履歴情報記憶部
11、20、34は、履歴情報テーブルにトレースデー
タを記憶する度に、bottomインデックス番号を歩
進する。そして、履歴情報テーブルの最後の記憶領域に
トレースデータを記憶し、bottomインデックス番
号を歩進した時点でこのbottomインデックス番号
のカウントを停止する。
【0125】また、履歴情報記憶部11、20、34
は、一巡するまでtopインデックス番号をbotto
mインデックス番号と同様に歩進する。そして、二巡目
以降で最初の記憶領域にトレースデータを再記憶する場
合にtopインデックス番号を再び初期値に戻し、その
後はイベントが発生する度に同様の処理が繰り返され
る。
【0126】これにより、HMI13、18、32の出
力部14は、各処理装置81〜8n、161〜16n、
211〜21nで発生した最新のトレースデータを各履
歴情報テーブル12a〜12dで記憶できる数だけ表示
できる。
【0127】本実施の形態における出力部14は、具体
的に以下のような処理を実行する。
【0128】まず、bottomインデックス番号がカ
ウント停止まで達していない場合(履歴情報テーブルへ
のトレースデータの記憶が一巡していない場合)は、ト
レースデータB1からtopインデックス番号に対応す
るトレースデータまでが存在する。例えば、topイン
デックス番号が2の場合には、トレースデータB1とト
レースデータB2が履歴情報テーブルに記憶されてい
る。
【0129】したがって、本実施の形態における出力部
14は、topインデックス番号に対応するトレースデ
ータまでを表示する。
【0130】一方、bottomインデックス番号がカ
ウント停止まで達している場合(履歴情報テーブルへの
トレースデータの記憶が二巡以上している場合)は、t
opインデックス番号の示す記憶領域のトレースデータ
が最古のトレースデータとなり、topインデックス番
号から1を減算した記憶領域のトレースデータが最新の
トレースデータとなる。例えば、topインデックス番
号が2の場合には、トレースデータB3、B4、B5、
…、Bn、B1、B2の順になる。すなわち、最古のト
レースデータはトレースデータB3となり、最新のトレ
ースデータはトレースデータB2となる。
【0131】したがって、本実施の形態における出力部
14は、topインデックス番号の示す記憶領域のトレ
ースデータからtopインデックス番号から1を減算し
た記憶領域までのトレースデータを表示する。
【0132】これにより、履歴情報テーブルが飽和状態
になっても、最新のトレースデータを表示させることが
できる。
【0133】(第7の実施の形態)本実施の形態におい
ては、トレースデータの記憶個数が履歴情報テーブルに
記憶可能なトレースデータの数を超えた場合に、その旨
を示す情報を記憶する履歴情報管理機能を備えた制御シ
ステムについて説明する。ここでは、例として上記第1
の実施の形態に適用した場合について説明するが、上記
第2から第5までの実施の形態においても同様に適用可
能である。
【0134】図6は、本実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図で
ある。なお、この図6において図1と同一の部分につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0135】この制御システム35に備えられている処
理装置361〜36nの履歴情報記憶部37は、上記図
1に示す履歴情報記憶部11と同様の機能を持ち、さら
にある履歴情報テーブルの記憶領域が残り1回分である
と判明した時点で空きの記憶領域が存在しない旨を示す
フル情報をこの履歴情報テーブルに記憶する。
【0136】HMI39に備えられている出力部40
は、上記図1に示す出力部14と同様の機能を持ち、ト
レースデータをイベント発生順に表示する。さらに、出
力部40は、表示対象の履歴情報テーブルにフル情報が
存在すると、この履歴情報テーブルに記憶されたトレー
スデータより後は履歴情報テーブルが満杯であった旨や
フル情報に含まれている時刻情報を表示し、またはアナ
ウンスする。
【0137】図7は、本実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システム35における履歴情報記憶部
37の動作例を示すフロー図である。
【0138】イベントが発生すると、まず、履歴情報記
憶部37はtopインデックス番号とbottomイン
デックス番号とに基づいて2以上のトレースデータを記
憶できる記憶領域があるか否かを判定する(st70
1)。
【0139】2つ以上のトレースデータを記憶する記憶
領域があると判定された場合、topインデックス番号
の示す記憶領域にトレースデータを記憶する(st70
2)。
【0140】一方、2つ以上のトレースデータを記憶す
る記憶領域がないと判定された場合、フル情報をtop
インデックス番号の示す記憶領域に記憶する(st70
3)。
【0141】そして、時刻情報をtopインデックス番
号の示す記憶領域に記憶された情報に付加し(st70
4)、topインデックス番号を歩進する(st70
5)。
【0142】以上説明した本実施の形態に係る履歴情報
管理機能を備えた制御システム35においては、ユーザ
が履歴情報テーブルに記憶されていないトレースデータ
が存在することを認識できる。
【0143】なお、上記各実施の形態で説明した履歴情
報管理機能を備えた制御システムにおいては、同様の作
用・機能を実現可能であれば各構成要素の配置を変更さ
せてもよく、また各構成要素を自由に組み合わせてもよ
い。
【0144】また、上記各実施の形態で説明した履歴情
報管理機能を備えた制御システムは、自由に組み合わせ
て利用することができる。
【0145】また、上記各実施の形態で説明した履歴情
報管理機能を備えた制御システムの機能は、コンピュー
タに実行させることのできるプログラムとして、例えば
磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD
等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んでコンピ
ュータに適用可能であり、また通信媒体により伝送して
コンピュータに適用することも可能である。上記機能を
実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログ
ラムを読み込み、プログラムによって動作が制御される
ことにより、上述した処理を実行する。
【0146】
【発明の効果】以上詳記したように本発明においては、
イベントの発生に基づいて歩進されるカウンタの値と時
刻情報とを履歴情報に含めて記憶するため、実際のイベ
ント発生順序と記憶された複数の履歴情報の表示順序と
を一致させることができる。
【0147】また、本発明においては、履歴情報テーブ
ルに空きの記憶領域がなくなった場合に、古い履歴情報
から順次更新する。これにより、ユーザは重要性の高い
新しい履歴情報を取得できる。
【0148】また、本発明においては、空きの記憶領域
がない旨を示すフル情報を記憶する。これにより、履歴
情報テーブルに記憶されていないがその後にイベントが
発生していると推測可能となる。
【0149】したがって、本発明によってユーザは正確
な履歴を把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図。
【図2】同実施の形態におけるトレースデータを管理す
るための履歴情報テーブルのデータ構造例を示す図。
【図3】履歴情報テーブルにトレースデータを記憶する
処理を示すフロー図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の第7の実施の形態に係る履歴情報管理
機能を備えた制御システムの構成例を示すブロック図。
【図7】同実施の形態に係る履歴情報管理機能を備えた
制御システムにおける履歴情報記憶部の動作例を示すフ
ロー図。
【図8】一般的な制御システムの構成例を示すブロック
図。
【図9】処理装置において履歴情報を管理するための履
歴情報テーブルのデータ構造例を示す図。
【図10】履歴情報テーブルへの記憶処理を例示するフ
ロー図。
【図11】イベントの種別毎に履歴情報を管理する履歴
情報テーブルを例示する図。
【符号の説明】
1、7、15、30、35…制御システム 21〜2n、81〜8n、161〜16n、211〜2
1n、361〜36n…処理装置 3、13、18、32、39…ヒューマンインタフェー
スステーション 4…LAN 5、11、20、34、37…履歴情報記憶部 6、6a〜6d、12a〜12d…履歴情報テーブル 9、17…カウンタ 10…カウンタ管理部 14、40…出力部 19、33…カウンタ管理部 31…時刻管理部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新規のイベントの発生に基づいてカウン
    タの値を歩進する工程と、 前記カウンタの値と新規のイベントの時刻情報とを含む
    新規のイベントに関する履歴情報を記憶する工程と、 記憶された履歴情報に含まれているカウンタの値を利用
    して前記記憶された履歴情報をイベント発生順に並べ替
    えて出力する工程とからなる履歴情報管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の履歴情報管理方法におい
    て、 前記カウンタの値は、複数の処理装置のいずれかにおい
    て新規のイベントが発生した場合に、この新規のイベン
    トの発生に基づいて歩進されることを特徴とする履歴情
    報管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の履歴情報管
    理方法において、 時刻情報は、複数の処理装置のいずれかにおいてイベン
    トが発生した場合に所定の時刻管理装置に時刻情報の問
    い合わせを行い、この応答として得られた時刻情報であ
    ることを特徴とする履歴情報管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載した履歴情報管理方法において、 前記カウンタの値は、先に発生したイベントの時刻情報
    と新規のイベントの時刻情報とが一致する場合に歩進さ
    れることを特徴とする履歴情報管理方法。
  5. 【請求項5】 発生したイベントに関する履歴情報を、
    所定の数の領域を持つ履歴情報テーブルに所定の順序に
    したがって記憶する工程と、 前記履歴情報テーブルにおいて前記所定の順序における
    最終の領域まで履歴情報が記憶されている場合には、そ
    の後に発生する履歴情報を再び前記所定の順序における
    最初の領域から順次記憶する工程と、 最新に履歴情報を記憶した領域と前記所定の順序とに基
    づいて、記憶された履歴情報をイベント発生順に並べ替
    えて出力する工程とからなる履歴情報管理方法。
  6. 【請求項6】 発生したイベントに関する履歴情報を所
    定の数だけ記憶する履歴情報テーブルに記憶された履歴
    情報の数が、前記所定の数を超えたか否かを判定する工
    程と、 前記履歴情報テーブルに記憶されている履歴情報の数が
    前記所定の数を超えたと判定された場合に、その旨を示
    すフル情報を記憶する工程と、 前記フル情報が記憶されている場合に、記憶された履歴
    情報に加えて前記フル情報を出力する工程とからなる履
    歴情報管理方法。
  7. 【請求項7】 新規のイベントの発生に基づいてカウン
    タの値を歩進するカウンタ管理手段と、 前記カウンタの値と新規のイベントの時刻情報とを含む
    新規のイベントに関する履歴情報を記憶する履歴情報記
    憶手段と、 記憶された履歴情報に含まれているカウンタの値を利用
    して前記記憶された履歴情報をイベント発生順に並べ替
    えて出力する出力手段とを具備したことを特徴とする履
    歴情報管理機能を備えたシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の履歴情報管理機能を備え
    たシステムにおいて、 前記カウンタ管理手段は、複数の処理装置のいずれかに
    おいて新規のイベントが発生した場合に、この新規のイ
    ベントの発生に基づいて前記カウンタの値を歩進するこ
    とを特徴とする履歴情報管理機能を備えたシステム。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8記載の履歴情報管
    理機能を備えたシステムにおいて、 前記履歴情報記憶手段は、複数の処理装置のいずれかに
    おいてイベントが発生した場合に所定の時刻管理手段に
    時刻情報の問い合わせを行い、この応答として得られた
    時刻情報を履歴情報に含めることを特徴とする履歴情報
    管理機能を備えたシステム。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至請求項9のいずれか1項
    に記載した履歴情報管理機能を備えたシステムにおい
    て、 前記カウンタ管理手段は、先に発生したイベントの時刻
    情報と新規のイベントの時刻情報とが一致する場合に前
    記カウンタの値を歩進することを特徴とする履歴情報管
    理機能を備えたシステム。
  11. 【請求項11】 発生したイベントに関する履歴情報
    を、所定の数の領域を持つ履歴情報テーブルに所定の順
    序にしたがって記憶し、前記履歴情報テーブルにおいて
    前記所定の順序における最終の領域まで履歴情報が記憶
    されている場合には、その後に発生する履歴情報を再び
    前記所定の順序における最初の領域から順次記憶する履
    歴情報記憶手段と、 最新に履歴情報を記憶した領域と前記所定の順序とに基
    づいて、記憶された履歴情報をイベント発生順に並べ替
    えて出力する出力手段とを具備したことを特徴とする履
    歴情報管理機能を備えたシステム。
  12. 【請求項12】 発生したイベントに関する履歴情報を
    所定の数だけ記憶する履歴情報テーブルに記憶された履
    歴情報の数が、前記所定の数を超えたか否かを判定し、
    前記履歴情報テーブルに記憶されている履歴情報の数が
    前記所定の数を超えたと判定された場合にその旨を示す
    フル情報を記憶する履歴情報記憶手段と、 前記フル情報が記憶されている場合に、記憶された履歴
    情報に加えて前記フル情報を出力する出力手段とを具備
    したことを特徴とする履歴情報管理機能を備えたシステ
    ム。
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