JP2002116902A - 画像形成サーバ、画像形成装置、並びに画像形成方法 - Google Patents

画像形成サーバ、画像形成装置、並びに画像形成方法

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JP2002116902A JP2000310128A JP2000310128A JP2002116902A JP 2002116902 A JP2002116902 A JP 2002116902A JP 2000310128 A JP2000310128 A JP 2000310128A JP 2000310128 A JP2000310128 A JP 2000310128A JP 2002116902 A JP2002116902 A JP 2002116902A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔地からの情報の記録・複製・印刷等の要
求に対して情報出力サービスを行う。 【解決手段】 情報出力システムは、印刷要求に対して
管理IDを発行するとともに、印刷出力サービスに対し
て課される料金や印刷終了予定時刻などの付加情報を計
算して、これらを要求元のホスト装置に送信する。情報
出力システムは、要求元からの確認応答と、料金支払い
完了を待って印刷を開始し、印刷物に管理IDを付して
出力する。ユーザは、通知された印刷終了予定時刻を待
って、情報出力システムが設置された店舗を印刷物回収
のために訪ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の記録・複製
・印刷出力等のサービスを提供するための情報出力シス
テム並びに通信管理システムに係り、特に、遠隔地から
の情報の記録・複製・印刷等の要求に対して情報記録サ
ービスを行う情報出力システム並びに通信管理システム
に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、遠隔地からの
情報端末からの情報の記録・複製・印刷等の要求に対し
て、最適な場所で且つ情報のセキュリティを保ちつつ情
報記録サービスを行うとともに、要求元に対してサービ
スの対価たる料金を要求する情報出力システム並びに通
信管理システムに関する。
【0003】
【従来の技術】各種のOA(Office Automation)機器
は、従来から盛んに開発・製作され、企業や研究機関の
オフィスなどに広範に普及してきている。特にドキュメ
ンテーションが最重要視される現代社会においては、画
像を高解像度且つ高品位に複製することができる画像形
成装置がオフィス内に深く浸透している。ここで言う
「画像形成装置」には、原稿画像を読み取って印刷用紙
上に再現する「複写機」の他、PSTN(Public Switc
hed Telephone Network)やISDN(Integrated Serv
ices Digital Network)などの公衆電話回線経由で受信
した画像データを画像出力する「ファクシミリ」、LA
N(Local Area Network)やインターネットなどのネッ
トワーク経由で受信したコンピュータ可読形式のデータ
やコンテンツを印刷する「プリンタ」、あるいは、これ
らのうち2以上の画像出力機能を備えた「複合機」など
が含まれる。
【0004】画像形成装置は、一般に、原稿を光学的に
スキャンして画像を読み取る画像入力部と、入力した画
像データに対して色座標変換やデジタル・フィルタリン
グ、T/I分離などの所定の処理を施す画像処理部と、
画像処理済みの画像データに基づいて入力画像を印刷用
紙上に再現する画像出力部とで構成される。画像出力部
は、例えば、電子写真プロセス方式が採用される。電子
写真プロセスは、電子写真感光体に対する帯電、現像、
クリーニングの繰り返しで実現される。すなわち、感光
体の表面を帯電器によって一様に帯電させた後、画像デ
ータに従って感光体表面を露光して静電潜像を形成し、
現像器によって静電潜像をトナー像とした後、所定の印
刷用紙上にトナー像を転写する。その後、加熱溶融・圧
着作用によりトナー像を印刷用紙上に定着して、画像形
成装置の外に排紙する。転写後の感光体表面は、残留ト
ナーがクリーナによって除去された後、次の現像プロセ
スに利用される。
【0005】ドキュメンテーションのニーズは拡大する
一方である。その反面、高印字品位の画像形成装置は高
価で且つ床面積が大きいので、一般消費者毎に自費で購
入することは未だ困難である。このため、大学生協やコ
ンビニエンス・ストアなどのオープン・スペースに複写機
やファクシミリを設置して、有料の複写サービスやファ
クシミリ送信サービスを提供しているケースが散見され
る。複写サービスにおいては、料金を予めコインキット
に投入しておき、投入料金に応じた枚数のコピー出力が
顧客に許容される(あるいは、プリペイド・カードをカ
ード・リーダに挿入し、プリペイド・カードの残金に応じ
た枚数のコピー出力が許容される)。また、ファクシミ
リ送信サービスにおいては、ファクシミリ送信後に、送
信量に応じた使用代金を同一店舗内のレジにて精算する
のが一般的である。
【0006】このような複写機やファクシミリの有料サ
ービスは、サービスを利用する一般消費者にとっては装
置購入コストなしに高機能・高品位な装置の恩恵を享受
することができる。また、サービスを提供する店舗経営
者にとっては、このような装置を設置しておくだけで顧
客が勝手に機器を操作し、使用料金が自ずと蓄積される
とともに、店舗への顧客吸引力になるなどのメリットが
ある。例えば、前述したような「複合機」を店舗内に設
置すれば、複写、ファクシミリ、コンピュータ・データ
のプリント・アウトなど、情報記録に関する多種多様な
有料サービスを1台の装置のみで実現することができ
る。
【0007】他方、パーソナル・コンピュータやワーク
ステーションなど、比較的低価格で入手可能な計算機シ
ステムが普及し、いまやコンピュータは一般消費者の自
宅やSOHO(Small Office Home Office)など、ビジ
ネスや娯楽、その他各種の用途のためのツールとして深
く浸透している。
【0008】また、コンピュータ・ユーザの立場からす
れば、編集結果としてのドキュメントや、インターネッ
トあるいはその他の経路により取得したコンテンツなど
の各種のデータ・ファイルやコンテンツを印刷出力した
いという要求は当然にしてある。例えば、比較的枚数が
少なく且つ印字品位を要求されないような場合であれ
ば、ローカル接続された低廉なインクジェット・プリン
タを用いて印刷すればよい。これに対し、大量の印刷を
行いたい場合には、印字速度の遅いインクジェット式プ
リンタでは処理が追いつかない。また、高印字品位が求
められている場合も、インクジェット式では限界があ
り、高価な電子写真方式による印刷出力に頼らざるを得
ない場合が想定される。
【0009】このような場合の1つの解決策として、上
述したような、コンビニエンス・ストアやその他の公共
の場に設置された複合機若しくは高価・高機能なプリン
タに対してネットワーク経由でアクセスして遠隔から印
刷要求を発行することが考えられる。
【0010】しかしながら、ネットワーク経由で受信し
たプリント・ジョブや各種コンテンツのプリント・サー
ビスなど、受信情報のプリント・アウトに関する有料サ
ービスは未だ商業ベースでは展開されていない。
【0011】コピーやファクシミリ送信は、利用者自ら
がコピー原稿又は送信原稿を装置にセットして、画像出
力操作を直接その場で行うようになっている。このよう
な場合、ジョブ発行とジョブ実行の時間と場所がほぼ完
全に一致するので、サービス提供する店舗側にとっては
課金の対象者を容易に特定できる。また、利用者にとっ
ては、原稿のセキュリティを管理する必要が全くないの
で、運営が非常に容易である。
【0012】これに対し、ネットワーク経由でのプリン
ト・アウトは、ジョブ発生とジョブ実行とでは、時間的
及び空間的にかなりの隔たりがある。また、1台のプリ
ンタをネットワーク経由で不特定多数の利用者が共用す
る構成となるため、複数のプリント・ジョブが同時・並列
的に発生して処理が混雑したり出力が競合したりする可
能性がある。
【0013】このようなプリンタ利用環境下では、サー
ビス提供者側にとっては、出力される印刷物が一体誰の
手によるものか不明であり、管理する術がない。また、
印刷要求元である顧客が印刷物を回収しに店舗に来ない
限り、料金を徴収する術がない。
【0014】一方、プリント・サービスの利用者側にと
ってみれば、印刷物に担持された内容・情報を開示した
くない場合であっても、印刷物を回収に出向くまでの間
に他人の目に触れてしまったり、情報が漏れたり、印刷
物自体が盗まれてしまう危険がある。また、印刷物を回
収しに店舗に出向くまでは、印刷料金が分からず、ま
た、料金を通知する仕組みも整備されていない。また、
大量印刷を要求した場合、印刷物を持ち運びたくない場
合もあろう。また、印刷出力を急ぐような場合、何処の
プリンタが現在利用可能か、あるいは、何処に印刷要求
を発行すれば時間的・距離的に最適化を知る術がなく、
非効率的である。
【0015】例えば、特開平9−331417号公報に
は、公衆通信回線を用いて、遠隔地で容易に画像形成す
ることができる画像形成装置について開示されている。
すなわち、ユーザ側ノードからプリント・アウトする画
像ファイルを電話回線やインターネットを介して所定の
プリント・センターに送信し、一方のプリント・センタ
ーでは受信した画像ファイルを一旦メモリ又はハード・
ディスクに格納して、一連の画像ファイルの転送完了後
にプリンタでプリント・アウトするようになっている。
しかしながら、情報の出力を指示するとそのまま出力さ
れてしまうので、ユーザすなわちクライアント側では出
力情報の秘匿性を維持することができない。また、プリ
ント・センター側では出力情報が誰のものかを管理する
ことができない。
【0016】また、特開2000−14182号公報に
は、オフィスなどで、一台の画像形成装置に同時に多数
のプリント命令が送られた場合にも、探し出す手間な
く、他人の目に触れる危険性なくプリント・アウトする
ことができる画像形成方法について開示されている。
【0017】クライアントがプリンタに出向き、暗証番
号を入力してから情報出力を開始するという仕組み画提
案されているが、これを採用した場合、情報の秘匿性や
情報の管理は容易となる反面、以下のような問題点があ
る。すなわち、
【0018】(1)出力情報が大量である場合、クライ
アントが暗証番号を入力してから出力(プリント・アウ
ト)していたのでは、クライアントはプリンタの前で長
い時間待たされてしまう。 (2)複数のクライアントがプリンタの前に訪れた場
合、(1)の問題はさらに深刻化する。 (3)プリンタはクライアントを待たせなければなら
ず、また、稼動状況にばらつきが発生する結果として収
益性能が悪くなる。 (4)プリンタ側の管理上、クライアントが出力しに来
るまで、要求された出力情報を記憶しておかなければな
らず、大容量のメモリが必要となり、装置コスト増大を
招来する。
【0019】他方、出力情報を受信するとプリンタが直
ちにプリント・アウトするように構成すると、以下のよ
うな問題がある。
【0020】(5)プリンタ側では、出力情報を管理す
る手段がなく、誰のものか分からなくなってしまう (6)出力情報が容易に漏洩してしまうので、クライア
ントは、プリント・サービスを利用する用途を限定して
しまう。この結果、プリント・サービス提供者側の収益
の伸びが停滞し、プリント・サービス事業モデル自体の
成立性に疑わしくなる。 (7)プリント・サービス提供者側は、一旦印刷出力が
済んでしまったものに対して料金を徴収する手段や、料
金を確保する手段がない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、遠隔
地からの情報の記録・複製・印刷等の要求に対して情報
記録サービスを行うことができる、優れた情報出力シス
テム並びに通信管理システムを提供することにある。
【0022】本発明の更なる目的は、遠隔地からの情報
端末からの情報の記録・複製・印刷等の要求に対して、
最適な場所で且つ情報のセキュリティを保ちつつ情報記
録サービスを行うとともに、要求元に対してサービスの
対価を要求することができる、優れた情報出力システム
並びに通信管理システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、電子通
信回線を介し画像形成装置による画像形成を指示する画
像形成サーバにおいて、前記画像形成サーバは画像情報
を形成する指示を行う画像形成信号をクライアント側よ
り受信し、受信された画像出力信号に従って形成される
形成物を特定する管理識別情報を決定し、決定された管
理識別情報を前記クライアント側へ返信し、決定された
管理識別情報を前記画像形成装置に送信することを特徴
とする画像形成サーバである。
【0024】本発明の第1の側面に係る画像形成サーバ
は、さらに、画像情報をクライアント側より受信する手
段と、前記管理識別情報を生成する手段により生成され
た管理識別情報と前記クライアント側より受信した前記
画像情報を前記画像形成装置へ出力するよう情報信号を
送信する手段を備えていてもよい。
【0025】また、本発明の第1の側面に係る画像形成
サーバは、前記画像形成装置で印刷する際の最終の出力
形態である封緘処理及び/又は表紙の有無などのの最終
出力形式情報をクライアント側から受信する手段と、前
記最終出力形式情報に従い、出力するように指示する最
終出力形式指示信号、又は最終出力形式情報を前記画像
形成装置に送信する手段を含んでいてもよい。画像形成
サーバは、このような最終出力形態に応じて、画像形成
サービスの対価たる画像出力料金の料金体系を切り替え
てもよい。
【0026】また、受信した画像情報から画像形成終了
予定時刻又は終了までに要する時間を予測する予測手段
と、前記予測手段により予測された時刻又は時間を前記
クライアント側へ送信する時刻/時間情報送信手段とを
備えていてもよい。このような場合、画像出力要求元で
あるユーザは、予測された時刻を目標にして印刷物の回
収に出向くことにより、待ち時間を節約するとともに、
印刷物が長期間放置される事態を回避することができ
る。
【0027】また、本発明の第1の側面に係る画像形成
サーバは、画像出力料金の支払い又は決済が完了したこ
とを認識する手段を備えていてもよい。また、前記画像
情報と前記管理識別情報を出力側へ送信する手段は、画
像出力料金の支払い完了又は決済完了に応答して前記画
像形成装置に対して前記画像出力を開始するよう指示信
号を送信するようにしてもよい。このような場合、前記
管理識別情報を出力側へ送信する手段は、画像出力料金
の支払い完了又は決済完了に応答して前記画像形成装置
に対して前記画像出力を開始するよう指示信号を送信す
ることができ、画像形成サービス業者の料金回収の機会
を確保することができる。
【0028】また、本発明の第1の側面に係る画像形成
サーバは、情報信号のクライアント側に対して、画像出
力料金の支払方法を問い合わせる手段を備えていてもよ
い。画像形成サーバは、現金の投入以外に、例えば、プ
リペイド・カードなどによる予納、クレジット・カード
による信用決済、デビット・カードによる即時決済な
ど、さまざまな画像出力料金の支払い形式を採用してい
てもよく、ユーザに対して支払い方法の選択権を与えて
いてもよい。
【0029】また、情報信号のクライアント側から予納
による支払いを指定してきた情報を受信した場合であっ
て、画像出力に対して予納金額が不足する場合には、残
高相当分のみの画像出力を前記画像形成装置に対して実
行するよう指示信号を送信するようにしてもよい。この
ような場合、画像形成サービスの対価たる画像出力料金
の取得を確保することができる。
【0030】また、画像形成サーバは、不足額が支払わ
れたことを確認する不足額支払い確認手段と、前記不足
額支払い確認手段で不足額が支払われたことを確認した
後、前記画像形成装置に対して未出力分の画像出力を行
うよう指示信号を送信する手段とをさらに備えていても
よい。このような場合、画像出力料金の支払いに不足額
を生じた場合であっても、ユーザは、不足額の支払いに
より遅滞なく未出力分の印刷物を取得することができる
ので、画像形成サービスの運行が円滑化されるととも
に、ユーザの使い勝手が向上する。
【0031】また、前記画像出力料金の支払い又は決済
が完了したことを認識する手段が、画像出力に与えられ
る時間的余裕に応じて料金体系を切り替えるようにして
もよい。このような場合、画像形成サービスの混雑時な
どにおいて、画像出力期限に比較的余裕があるユーザに
対して画像出力すなわち印刷物の引渡し時期を延長して
もらう代わりに、画像出力料金をディスカウントするこ
とができる。画像形成サービス業者にとっては各ユーザ
のニーズに応えることができ、画像出力を急ぐユーザは
印刷物を遅滞なく受け取ることができ、時間的余裕のあ
るユーザは低料金で画像形成サービスを受けることがで
きる。
【0032】また、前記画像形成装置が、電子通信回線
を介して行われる画像出力サービスに優先して行われる
他の画像出力サービスを実行中は、前記画像処理サーバ
で行われる画像出力の実行を禁止するようにしてもよ
い。このような場合、画像形成装置の前に実際に出向い
たユーザのための画像形成サービス(コピーなど)の利
用が遠隔のユーザからの画像出力要求によって妨げられ
ることがないので、画像形成サービスの利用が円滑化す
る。
【0033】また、前記画像形成装置が、前記画像出力
の実行を禁止した後、画像出力の再開を実行するときに
は、前記管理識別情報を再度形成するようにして、印刷
物の出力や引渡しに重要な管理識別情報の喪失という事
態を防止することができる。
【0034】また、画像形成サーバは、クライアント側
が指示した出力すべき場所又はクライアントの存在場所
に最も至近な出力端末、及び/又は、クライアント側が
指示した出力形式を満足する出力端末、及び/又は、画
像出力に最短時間で出力可能である画像形成装置を選択
する手段をさらに備えていてもよい。このような場合、
ユーザにとって都合のよい印刷物の回収場所が自動的に
得られるので、画像形成サービスの利用が円滑化する。
【0035】また、本発明の第2の側面は、電子通信回
線を介して情報管理を行う画像形成サーバにおいて、画
像情報を形成する指示を行う画像形成指示信号及び画像
情報をクライアント側より受信する手段と、前記受信手
段により受信する前記画像形成指示信号により形成され
る前記画像情報を特定する管理識別情報を生成する手段
と、画像出力の形式(フィニッシュ処理の形態、白黒/
カラー、サイズ、用紙種類、画質)をクライアント側へ
問い合わせる手段と、前記生成する手段により生成する
前記管理識別情報をクライアント側へ返信する手段と、
前記管理識別情報と画像情報を前記出力形式で出力する
よう画像形成装置側へ送信する手段と、を備えたことを
特徴とする画像形成サーバである。
【0036】画像形成サーバは、前記出力情報、前記管
理識別情報、前記付帯情報、前記出力形式のうち少なく
とも前記出力情報、前記管理識別情報を記憶する手段を
さらに備えていてもよい。
【0037】画像形成サーバは、管理識別情報の照合を
経て画像出力結果を引き渡す手段をさらに備えていても
よい。
【0038】また、画像情報を形成する画像形成装置が
画像形成を最終的に処理するフィニッシュ処理手段を有
し、画像形成サーバは、前記フィニッシュ処理手段が画
像出力サービスの形態に応じてフィニッシュ処理を切り
替えるようにしてもよい。
【0039】また、本発明の第3の側面は、電子通信回
線を介して画像出力を行う画像形成装置において、前記
画像形成装置は、画像情報を形成する指示を行う画像形
成指示信号及び前記画像情報をクライアント側より受信
する手段と、前記受信手段により受信された画像形成信
号により形成される前記画像情報を特定する管理識別情
報を生成する手段と、前記生成手段により生成された前
記管理識別情報をクライアント側へ返信する手段と、前
記生成手段により生成された前記管理識別情報と出力情
報を前記出力形式で出力する手段を備えたことを特徴と
する画像形成装置である。
【0040】前記画像形成装置は、電子通信回線を介し
て行われる画像形成サーバに優先して行われる他の画像
形成サービスを実行中は、前記画像形成サーバで行われ
る画像形成の実行を禁止するようにしてもよい。このよ
うな場合、画像生成装置の前に実際に出向いたユーザの
ための画像形成サービス(コピーなど)の利用が遠隔の
ユーザによって妨げられることがないので、画像形成サ
ービスの利用が円滑化する。
【0041】また、本発明の第4の側面は、電子通信回
線を介して画像形成装置による画像形成を指示する画像
形成方法において、前記画像形成装置は、画像形成指示
信号をクライアント側より受信するステップと、前記受
信ステップにより受信する前記画像形成信号に従って画
像形成される形成物を特定する管理識別情報を生成する
ステップと、前記生成ステップにより生成される前記管
理識別情報を前記画像形成装置に送信するステップと、
を実行することを特徴とする画像形成方法である。
【0042】本発明の第4の側面に係る画像形成方法
は、画像情報をクライアント側より受信するステップ
と、前記受信ステップにより受信する前記画像形成信号
又は前記画像情報に従って形成される形成物を特定する
管理識別情報を生成するステップと、前記生成ステップ
により生成する前記管理識別情報と前記受信ステップに
より受信する前記画像情報を前記画像形成装置へ送信す
るステップと、をさらに実行するようにしてもよい。
【0043】また、本発明の第4の側面に係る画像形成
方法は、画像出力料金の支払い又は決済が完了したこと
を認識するステップをさらに備えていてもよい。このよ
うな場合、前記管理識別情報を出力側へ送信するステッ
プでは、画像出力料金の支払い完了又は決済完了に応答
して前記画像形成装置に対して前記画像出力を開始する
ように指示信号を送信するステップを実行することによ
って、画像出力サービスを遅滞なく円滑に行うことがで
きる。
【0044】また、前記画像出力料金の支払い又は決済
が完了したことを認識するステップでは、画像出力に与
えられる時間的余裕に応じて料金体系を切り替えるステ
ップを実行するようにしてもよい。このような場合、画
像形成サービスの混雑時などにおいて、画像出力期限に
比較的余裕があるユーザに対して画像出力すなわち印刷
物の引渡し時期を延長してもらう代わりに、画像出力料
金をディスカウントすることができる。画像形成サービ
ス業者にとっては各ユーザのニーズに応えることがで
き、画像出力を急ぐユーザは印刷物を遅滞なく受け取る
ことができ、時間的余裕のあるユーザは低料金で画像形
成サービスを受けることができる。
【0045】また、本発明の第4の側面に係る画像形成
方法は、前記画像形成装置で印刷する際の最終の出力形
態である、封緘処理及び/又は表紙の有無の最終出力形
式情報をクライアント側から受信するステップと、前記
最終出力形式情報に従い、出力するように指示する最終
出力形式指示信号、又は最終出力形式情報を前記画像形
成装置に送信するステップと、をさらに備えていてもよ
い。このような最終出力形態に応じて、画像形成サービ
スの対価たる画像出力料金の料金体系を切り替えてもよ
い。
【0046】また、受信した画像情報から、出力終了予
定時刻及び/又は終了までに要する時間を前記クライア
ント側へ送信する時刻/時間情報送信ステップをさらに
備えていてもよい。このような場合、画像出力要求元で
あるユーザは、予測された時刻を目標にして印刷物の回
収に出向くことにより、待ち時間を節約するとともに、
印刷物が長期間放置される事態を回避することができ
る。
【0047】また、情報信号のクライアント側に対し
て、画像出力料金の支払方法を問い合わせるステップを
さらに備えていてもよい。現金の投入以外に、例えば、
プリペイド・カードなどによる予納、クレジット・カー
ドによる信用決済、デビット・カードによる即時決済な
ど、さまざまな画像出力料金の支払い形式を採用してい
てもよく、ユーザに対して支払い方法の選択権を与えて
いてもよい。
【0048】また、情報信号のクライアント側から予納
により支払いを指定する旨の情報を受信した場合であっ
て、画像出力に対して予納金額が不足する場合には、残
高相当分のみの画像出力を前記画像形成装置に対して実
行するよう指示信号を送信するステップを実行するよう
にしてもよい。このような場合、画像形成サービスの対
価たる画像出力料金の取得を確保することができる。
【0049】また、画像形成方法は、不足額が支払われ
たことを確認する不足額支払い確認ステップと、前記不
足額支払い確認ステップにおいて不足額が支払われたこ
とを確認した後、前記画像形成装置に対して未出力分の
画像出力を行うよう指示信号を送信するステップと、を
さらに備えていてもよい。このような場合、画像出力料
金の支払いに不足額を生じた場合であっても、ユーザ
は、不足額の支払いにより遅滞なく未出力分の印刷物を
取得することができるので、画像形成サービスの運行が
円滑化されるとともに、ユーザの使い勝手が向上する。
【0050】また、画像形成方法は、前記画像形成装置
が、電子通信回線を介して行われる画像形成サービスに
優先して行われる他の画像出力サービスを実行中は、前
記画像形成装置で行われる画像出力の実行を禁止するス
テップを実行するようにしてもよい。このような場合、
画像形成装置の前に実際に出向いたユーザのための画像
形成サービス(コピーなど)の利用が遠隔のユーザから
の画像出力要求によって妨げられることがないので、画
像形成サービスの利用が円滑化する。
【0051】また、画像形成方法は、クライアント側が
指示した出力すべき場所又はクライアントの存在場所に
最も至近な出力端末、及び/又は、クライアント側が指
示した出力形式を満足する出力端末、及び/又は、画像
出力に最短時間で出力可能である画像形成装置を選択す
るステップをさらに実行するようにしてもよい。このよ
うな場合、ユーザにとって都合のよい印刷物の回収場所
が自動的に得られるので、画像形成サービスの利用が円
滑化する。
【0052】また、本発明の第5の側面は、電子通信回
線を介して画像形成装置による画像形成を指示する画像
形成方法において、出力情報を出力する指示を行う画像
形成指示信号、前記画像情報及び出力形式をクライアン
ト側より受信するステップと、前記受信ステップにより
受信する前記画像形成指示信号により形成される前記画
像情報を特定する管理識別情報を生成するステップと、
前記生成ステップにより生成される前記管理識別情報を
クライアント側へ返信するステップと、前記管理識別情
報と前記画像情報を前記出力形式で形成するステップ
と、を実行することを特徴とする画像形成方法である。
【0053】また、本発明の第5の側面は、電子通信回
線を介して画像形成装置による画像形成を指示する画像
形成方法において、画像情報を出力する指示を行う出力
指示信号及び画像情報をクライアント側より受信するス
テップと、前記画像形成指示信号により出力される前記
画像情報を特定する管理識別情報を生成するステップ
と、画像出力の出力形式(フィニッシュ処理の形態、白
黒/カラー、サイズ、用紙種類、画質)をクライアント
側へ問い合わせるステップと、前記管理識別情報を返信
するステップと、画像形成装置へ前記管理識別情報と前
記画像情報を指定された前記出力形式で形成するよう送
信するステップと、を実行することを特徴とする画像形
成方法である。
【0054】画像形成方法は、前記画像情報、前記管理
識別情報、前記付帯情報、前記出力形式のうち少なくと
も前記画像情報、前記管理識別情報を記憶するステップ
をさらに備えていてもよい。
【0055】また、画像形成方法は、前記管理識別情報
の照合を経て画像出力結果を引き渡すステップをさらに
実行するようにしてもよい。
【0056】また、前記画像情報を形成するステップで
は、画像形成を最終的に処理するフィニッシュ処理ステ
ップを含んでいてもよい。このような場合、フィニッシ
ュ処理ステップが画像形成サービスの形態に応じてフィ
ニッシュ処理を切り替えるようにしてもよい。
【0057】
【作用】本発明を具現化した画像形成サービスによれ
ば、印刷要求に対して管理IDを発行するとともに、サ
ービス利用に対して課される料金や印刷終了予定時刻な
どの付加情報を計算して、これらを要求元のホスト装置
に送信する。画像形成サーバは、要求元からの確認応答
と、料金支払い完了を待って印刷を開始し、印刷物に管
理識別情報を付して出力するようになっている。
【0058】出力要求元であるクライアント・ユーザ
は、指定された時間に出力情報を取りに行けば、既に出
力されているので、時間的に拘束されずに済む。
【0059】また、出力情報に管理識別情報を付して出
力することによって、クライアントが出力情報を引き出
す際に、識別情報の照合を行うことで出力情報を確実に
管理することができる。
【0060】また、クライアントは、出力情報の漏洩を
心配する必要がない。また、その秘匿性に応じた対策や
情報管理などのサービスを以下に示すように段階的に行
うことで、料金体系に対する選択の余地を与えることが
できる。 (A)画像情報を記録した用紙面の隅に管理識別子を併
せて印刷する。 (B)画像情報を記録した用紙面の上に、さらに管理識
別子を印刷した用紙を上乗せする。 (C)画像情報を記録した用紙を包袋し、この包袋に管
理識別子を印刷する。
【0061】また、料金前払いシステムを導入すること
で、プリント・サービス提供業者にとって料金不渡りと
なる懸念を払拭して安心させることで、プリント・サー
ビス事業者の収益を確保するとともに、当該事業の発展
を促すことができる。
【0062】さらに、プリント・サービス提供業者側で
場所、時間、サービスの管理情報を提供することから、
クライアントは最適な出力先を選択することが可能とな
る。この結果、以下のようなサービス利用形態が可能と
なる。 (A)遠隔地で会議を行う場合、会議場の近くのプリン
タを指定してプレゼンテーション資料の出力を指示す
る。このような場合、移動中にプリントさせて、時間の
節約になるとともに、資料を持ち歩く必要がなく、手間
や配送費用の節約にもなる。 (B)遠隔地へ書類を送付したい場合、まず目的地近く
のプリンタに出力指示を行うとともに、そこから目的地
までの配送を依頼することで、時間及び費用を節約する
ことができる。
【0063】以上を総括すれば、本発明によれば、クラ
イアント及びプリント・サービス提供業者の双方におい
て飛躍的な生産性の向上を実現することができる訳であ
る。
【0064】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0066】図1には、本発明の実施に供される、情報
の出力サービス、並びに、情報出力サービスに関する料
金請求を行うことができるネットワークの全体構成を模
式的に示している。
【0067】本実施例で言う「情報出力」とは、基本的
には、コンピュータ可読データのようなデジタイズされ
た情報コンテンツを可視的な画像情報として印刷用紙上
にプリント・アウトすることであるが、デジタル・コン
テンツすなわちコンピュータ可読形式のまま記録メディ
ア上に保存することを含んでもよい。また、本発明に係
る情報出力サービス、並びに情報出力サービスに関する
料金請求は、図示の情報出力システム100によって具
現化される。
【0068】本実施例の情報出力システム100は、可
視的な画像を印刷用紙上に形成する画像形成装置を含ん
でおり、より好ましくは、ネットワーク上のホスト装置
すなわちクライアントからのプリント要求に応じてコン
ピュータ・データをプリント・アウトするプリンタ機能を
備えている。
【0069】情報出力システム100は、さらに、原稿
画像をスキャンして印刷用紙上に略同一画像を複製する
複写機の機能や、公衆電話回線経由で画像情報を交換す
るファクシミリ機能など、複数の画像形成機能を備えた
「複合機」であってもよい。
【0070】このような情報出力システム100は、例
えば、コンビニエンス・ストアや大学生協、高速道路の
休憩所、ガソリンスタンドなどのような、情報の記録・
複製・印刷出力を求める人々が多数集まるオープンなス
ペース(言い換えれば、記録サービスの提供者が各利用
者のセキュリティを管理し得ないサービス空間)に設置
して用いられる。情報出力システム100は、好ましく
は、LAN(Local AreaNetwork)やインターネットな
どの分散コンピューティング・ネットワークに接続され
て用いられる。また、PSTN(Public Switched Tele
phone Network)やISDN(Integrated Services Dig
ital Network)などの交換接続型の公衆電話回線に接続
されていてもよい。図1では、図面の簡素化のため、1
台の情報出力システム100しか描いていないが、現実
には、多数の情報出力システムが各地に散在していると
理解されたい。
【0071】情報出力システム100は、LANやイン
ターネットなどのコンピュータ・ネットワークを介し
て、複数のホスト装置200…と相互接続される。ここ
で言う「ホスト装置」とは、ネットワーク上でサーバ又
はクライアントとして稼動するコンピュータ・システム
の総称を意味するものとする。
【0072】各ホスト装置200は、ワープロやスプレ
ッドシートなどのアプリケーションを用いて所定フォー
マットのドキュメント・ファイルを作成・編集すること
ができる。さらに、各ホスト装置200は、ネットワー
ク上を情報探索して、HTTPサーバなどの情報提供サ
ーバ(図示しない)からHTMLやその他の形式で記述
されたドキュメント・ファイルをダウンロードすること
ができる。そして、各ホスト装置は、クライアントとし
て、ネットワーク経由で接続された情報出力システム1
00に対してドキュメント・ファイルその他のデジタル
・コンテンツのプリント要求を発行することができる。
【0073】図2には、本実施例に係る情報出力システ
ム100の外観構成を模式的に示している。同図に示す
ように、情報出力システム100は、表示装置11と、
メディア・ボックス12と、ユーザ情報入力装置13
と、制御装置14と、課金装置15と、複合機16とで
構成される。
【0074】制御装置14は、情報出力システム100
への出力要求の受信から実行までを統括的に制御するた
めの装置である。本実施例の制御装置14は、各ユーザ
から記録要求されたドキュンメント・ファイル等を一時
的に蓄積するスプール機能を有する。制御装置14は、
例えば、「ワークステーション」や「パーソナル・コン
ピュータ」と呼ばれる一般的なコンピュータ・システム
を用いて構成することができる。
【0075】表示装置11は、制御装置14としてのコ
ンピュータ・システムの周辺機器として装備することが
でき、その表示画面にはビットマップ表示形式をサポー
トしたGUI(Graphical User Interface)環境が提供
されている。
【0076】メディア・ボックス12は、CD−ROM
やCD−R、MO(magneto Opticaldisc)、DVD(D
igital Versatile Disc)等の可搬型記録メディアを装
填して、該記録メディアに対してコンピュータ可読形式
データの読み出し及び/又は書き込みを行う1以上のド
ライブ・ユニットで構成される。メディア・ボックス12
は、例えばSCSI(Small Computer System Interfac
e)などのインターフェース規格に従って、制御装置1
4としてのコンピュータ・システムの周辺機器として接
続される。
【0077】例えば、制御装置14上で実行するアプリ
ケーション等のコンピュータ・プログラムを、これら可
搬型記録メディアを媒介として、複数のコンピュータ・
システム間で流通・移動させることができる。また、記
録用のドキュメントが書き込まれたCD−ROMやMO
などをメディア・ボックス12中のドライブ・ユニットに
装填して、情報出力システム100は、ネットワーク経
由で受信したドキュメント・ファイルを印刷出力する代
わりに、これらメディア上に記録するようにしてもよ
い。
【0078】ユーザ情報入力装置13はユーザー情報を
入力するための装置である。本実施例では、ユーザ情報
入力装置13はICカード上に記録されたユーザ情報に
アクセス可能なICカード・リーダである。ユーザ情報
としては、例えばユーザIDやパスワード、電話番号、
印刷要求が受理されるごとに発行される管理識別情報
(後述)を利用することができる。但し、ユーザ情報の
入力は、必ずしもICカードを媒介とする必要はなく、
例えば、ユーザ情報を表示装置11の表示画面上でキー
ボード入力してもよい。
【0079】ユーザ情報入力装置13において取得され
たユーザ情報は、課金装置15におけるユーザ毎の課金
情報や料金支払い情報の管理や、情報出力システム10
0にスプールされたジョブのフィルタリングのために利
用される。
【0080】課金装置15は、記録サービスの対価とし
ての料金の演算と、ユーザに対する料金の提示及び課
金、ユーザの料金支払いの受け付けなどを行う装置であ
る。また、課金装置15は、コインや紙幣などの現金の
投入の他に、プリペイド・カードによる決済、クレジッ
ト・カードによる銀行口座からの引き落とし、デビット・
カードによる銀行口座からの即時決済など、様々な料金
支払い形態をサポートしていてもよい。
【0081】複合機16は、LAN(Local Area Netwo
rk)やインターネットなどのネットワーク経由で受信し
たコンピュータ・データを印刷する「プリンタ」や、原
稿画像を読み取って印刷用紙上に再現する「複写機」、
PSTN(Public SwitchedTelephone Network)やIS
DN(Integrated Services Digital Network)などの
公衆電話回線経由で受信した画像データを画像出力する
「ファクシミリ」、あるいは、これらのうち2以上の画
像出力機能を備えた多機能型の装置である。複合機16
は、制御装置14経由でLANに接続される以外に、複
合機16内に装備するNIC(ネットワーク・インター
フェース・カード:図示しない)を介して直接LANに
接続されていてもよい。
【0082】複合機16における画像出力機能は、原稿
画像を光学的に読み取る画像読取部と、読取画像を印刷
可能な形式に画像変換する画像処理部と、変換画像を印
刷用紙上に複製する画像出力部と、機器内部で印刷用紙
を順次搬送する搬送部とで構成される。また、複合機1
6は、印刷前後の用紙を蓄積する給紙トレイ及び排紙ト
レイや、読取原稿を順送りする自動原稿フィーダ(AD
F)、排紙された印刷用紙をパンチ、ステープル、封緘
などの後処理を施すフィニッシャ、その他の装置を備え
ていてもよい(いずれも図示しない)。既存の複合機製
品を複合機16として適用することができる。
【0083】図3には、情報出力システム100の動作
を制御する制御装置14の内部ハードウェア構成を模式
的に示している。既に述べたように、制御装置14は、
一般的なコンピュータ・システムのアーキテクチャをベ
ースにデザインされている。すなわち、制御装置14
は、「マザーボード」(図示しない)と呼ばれる主要回
路部品を搭載した印刷配線基板に対して、該基板上に設
けられたコネクタ(図示しない)に周辺装置をケーブル
接続したり、該基板上に設けられた1基以上のバス・ス
ロット(図示しない)に各種のアダプタ・カード(イン
ターフェース・カード)を装着することで構成される。
以下、各部について説明する。
【0084】CPU(Central Processing Unit)51
は、制御装置14及び記録サービス・システム100全
体の動作を統括的に制御するメイン・コントローラであ
り、オペレーティング・システム(OS)が提供する動
作環境下で、各種のアプリケーション・プログラムを実
行する。OSは、例えばUNIX(登録商標)や、米マ
イクロソフト社の"WindowsNT"などでよい。
【0085】CPU51において起動するアプリケーシ
ョンは、例えば以下の処理を実行する。すなわち、
【0086】(1)他のホスト装置200からネットワ
ーク経由で受信したプリント要求や、ファクシミリ装置
300から受信したファクシミリ・データなどの複数の
ジョブをスプールする。プリント要求に対しては、印刷
形式やその他の詳細な指示(ページ数やカラー/モノク
ロ印刷、両面/片面、Nアップの指定など)を、ネット
ワーク経由で要求元のホスト装置から受信することがで
きる(後述)。 (2)ユーザ情報入力装置13から入力されたユーザ情
報を基に、ユーザ認証等の処理を行う。 (3)課金装置15による各ユーザの課金情報及び料金
支払い情報の管理や、複合機16による印刷出力の制御
を行う。
【0087】メイン・メモリ52は、CPU51の実行
プログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの
作業データを書き込むために使用される書き込み可能な
揮発性メモリであり、通常は複数個のDRAM(Dynami
c RAM)チップで構成される。
【0088】また、ROM(Read Only Memory)53
は、制御装置14の電源投入時に実行する自己診断プロ
グラム(POST)や、ハードウェア操作用の基本入出
力システム(BIOS)を恒久的に格納する読み出し専
用メモリである。
【0089】CPU51は、バス65を介して装置14
内の各部と相互接続されている。バス65は、アドレス
・バス、データ・バス、コントロール・バスなどを含んだ
共通信号伝送路であり、例えばPCI(Peripheral Com
ponent Interconnect)バスがこれに相当する。
【0090】ディスプレイ・インターフェース54は、
CPU51からの描画命令に従って表示装置11の画面
表示を制御するインターフェース・コントローラであ
り、描画情報を一時格納するためのフレーム・メモリ
(図示しない)を備えている。
【0091】ハード・ディスク・ドライブ(HDD)55
は、プログラムやデータなどを所定フォーマットのファ
イル形式で蓄積する外部記憶装置であり、スプールすな
わち受信したジョブを一時的に蓄積するためには数十G
B程度又はそれ以上の記憶容量を持つことが好ましい。
HDD55は、ハード・ディスク・インターフェース5
6を介してバス65に接続されている。ハード・ディス
ク・ドライブをコンピュータ・システム14に接続するイ
ンターフェース規格は、例えばIDE(Integrated Dri
ve Electronics)である。
【0092】キーボード/マウス・コントローラ(KM
C)57は、キーボード72からのキー入力やマウス7
3などのポインティング・デバイスからの座標指示入力
などのユーザ入力を処理するための専用コントローラで
ある。また、マウス73以外のポインティング・デバイ
スとして、タッチパネル71を備えている。タッチパネ
ル71は表示装置11の表示画面上に貼設されており、
ユーザは、表示画面上に提供されたGUI形式の操作画
面を目で追いながら直感的にコマンド入力することがで
きる。タッチパネル71は、シリアル入出力インターフ
ェース63経由で制御装置14に装着されている。キー
入力や、マウス操作、タッチパネル操作に応答して、C
PU51に割り込み要求が発行され、所定の割り込みハ
ンドラがユーザ入力を処理する。
【0093】既に述べたように、情報出力システム10
0は、課金や料金支払いの受付などの処理を行う課金装
置15と、記録手段としての複合機16を備えている。
これら課金装置15や複合機16は、RS422インタ
ーフェース58を介して、制御装置14に接続される。
なお、"RS422"は、EIA(Electronic Industrie
s Alliance:米国電子工業会)によって規定されたデー
タ通信の高速インターフェースの電気的特性に関する規
格である。
【0094】メディア・ボックス12は、CD−ROM
(CD−R)ドライブ81、MO(Magneto Optical di
sc)ドライブ82、DVD(Digital Versatile Disc)
ドライブ83のような、可搬型記録メディアを装填して
データの記録及び/又は再生を行う1以上のメディア・
ドライブ・ユニットで構成される。SCSI(SmallCom
puter System Interface)インターフェース59は、こ
の種の複数のメディア・ドライブ81,82…をデイジ
ー・チェーン方式で接続することができる。
【0095】ネットワーク・インターフェース・カード
(NIC)60は、制御装置14を、外部のネットワー
クに接続するための装置である。図3に示す例では、N
IC60は、制御装置14をある1つのLAN(Local
Area Network)セグメントに接続している。このLAN
セグメント上では、制御装置14はプリント・サーバと
して稼動することができる。但し、複合機16も、自ら
NICを装備することによって、LANセグメントに直
接接続することができる(前述)。
【0096】また、LANセグメント上のホスト装置の
1つはルータであり、このルータ経由でインターネット
にも接続されている。LAN及びインターネット上に
は、複数のホスト装置が散在している。
【0097】各ホスト装置200A,200B…は、ク
ライアントとして動作して、制御装置14に対して、編
集したドキュメント・ファイルやダウンロードしたコン
テンツなどに関するプリント・ジョブを発行する。制御
装置14は、受信したプリント・ジョブをHDD55内
にスプールする。
【0098】モデム61は、アナログ電話回線上の伝送
データを変復調するための装置であり、公衆電話回線を
介してファクシミリ装置300と交換機接続が可能であ
る。制御装置14は、受信したファクシミリ・データ
を、ジョブとしてHDD55内にスプールする。
【0099】拡張装置インターフェース62は、ユーザ
情報入力装置としてのICカード・リーダをコンピュー
タ・システム14に接続するための装置である。ICカ
ード・リーダが取得したユーザ情報は、CPU51に転
送されて、ユーザ認証処理やスプールされたジョブのフ
ィルタリングに用いられる。
【0100】また、図4には、課金装置15の内部構成
を模式的に示している。課金装置15は、ユーザに対す
る課金や支払われた現金の貯蔵などを扱う装置であり、
「コインキット」又は「ディスペンサ」とも呼ばれる。
同図に示すように、課金装置15は、RS422インタ
ーフェース58(前述)経由で制御装置14と相互接続
している。
【0101】料金演算部32は、プリント・サービスの
ページ単価など、本記録サービスに関する料金体系を保
持している。そして、情報コンテンツの利用料金やペー
ジ数、ページカラー情報を取得すると、情報利用料とプ
リント・サービス料などからなる合計料金を算出し、算
出された料金を表示部31と料金支払い管理部38に出
力する。
【0102】表示部31は、ユーザに対して料金の提示
を行なう装置であり、例えばLEDなどの表示パネルで
構成される。あるいは、料金を可視的に表示する以外
に、音声出力によりユーザに料金の通知を行ってもよ
い。あるいは、勘定書など所定フォームの印刷用紙に料
金を印刷出力してもよい。
【0103】ユーザは、課された料金に対して、例えば
コインや紙幣などの現金を現金投入部35に投入して、
料金の支払いを行ってもよい。この場合、現金計数部3
6は、投入された金額をカウントして、総投入金額を料
金支払い管理部38に出力するとともに、投入された現
金を現金貯蔵部37に貯める。
【0104】あるいは、ユーザは、プリペイド・カード
による決済、クレジット・カードによる銀行口座からの
引き落とし、デビット・カードによる銀行口座からの即
時決済など他の形式で、信用に基づいて料金を支払うこ
とができる。プリペイド・カードを用いる場合、プリペ
イド・カード・リーダ34にカードを挿入し、また、ク
レジット・カードやデビット・カードを用いる場合は、
クレジット/デビット・カード・リーダ33にカードを
挿入する。プリペイド・カード・リーダ34及びクレジ
ット/デビット・カード・リーダ33は、各カードによ
る料金支払い情報を、料金支払い管理部38に通知す
る。
【0105】料金支払い管理部38は、料金演算部32
により算出された課金情報や、現金投入部35やカード
・リーダ33/34による料金支払い情報を、ユーザ毎
に管理することができる。各ユーザ毎の料金支払い情報
は、RS422インターフェース58経由で制御装置1
4に伝達される。
【0106】なお、料金演算部32と料金支払い管理部
38のような複雑な演算は、必ずしも課金装置15に配
設される必要はなく、制御装置14内の計算機資源、す
なわちCPU51の演算処理能力を利用することによっ
て同等の機能を提供することができる。また、表示部3
1も、必ずしも課金装置15が備える必要はなく、表示
装置12のGUI画面を用いて料金を表示することがで
きる。このような場合、表示部31は、単に投入金額を
デジタル表示するだけでも充分である。
【0107】また、図5には、ホスト装置200の内部
ハードウェア構成を模式的に図解している。ホスト装置
200は、ネットワーク上でクライアントとして稼動し
て、情報出力システム100に対してプリント・ジョブ
を発行する。以下、各部について説明する。
【0108】システム200のメイン・コントローラで
あるCPU(Central Processing Unit)211は、オ
ペレーティング・システム(OS)の制御下で、各種のア
プリケーションを実行するようになっている。
【0109】図示の通り、CPU211は、バス218
によって他の機器類(後述)と相互接続されている。バ
ス218上の各機器にはそれぞれ固有のメモリ・アドレ
ス又はI/Oアドレスが付与されており、CPU211
はアドレス指定することによってバス接続された各機器
へのアクセスが可能となっている。バス218の一例は
PCI(Peripheral Component Interconnect)バスで
ある。
【0110】ROM212は、プログラム・コードやデ
ータを恒久的に保存する読み出し専用メモリであり、例
えばシステム内の各機器をハードウェア操作するための
コード群や電源投入時の初期化・自己診断プログラムな
どを格納している。また、RAM213は、CPU21
1において実行するプログラム・コードをロードした
り、実行中の作業データを一時保管するために使用され
る、読み書き可能なメモリである。
【0111】ディスプレイ・コントローラ214は、プ
ロセッサ211が発行する描画命令を実際に処理するた
めの専用コントローラである。ディスプレイ・コントロ
ーラ213において処理された描画データは、例えばフ
レーム・バッファ(図示しない)に一旦書き込まれた
後、表示装置221に画面出力される。表示装置221
は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ
や、液晶表示ディスプレイ(Liquid Crystal Display)
などである。
【0112】入力機器インターフェース215は、キー
ボード222やマウス223などのユーザ入力機器をシ
ステム200に接続するための装置である。入力機器イ
ンターフェース214は、キーボード222によるキー
入力又はマウス223を介した座標指示入力に応答し
て、プロセッサ211に対して割り込みを発生する。
【0113】外部機器インターフェース216は、ハー
ド・ディスク・ドライブ(HDD)224やメディア・ド
ライブ225などの外部装置をシステム10に接続する
ための装置であり、例えば、IDE(Integrated Drive
Electronics)やSCSI(Small Computer System In
terface)などのインターフェース規格に準拠する。
【0114】LANインターフェース217は、Eth
ernetなどの所定の通信プロトコルに従って、シス
テム200をLAN(Local Area Network)に接続する
ことができる。LAN上では、複数のホスト(コンピュ
ータ:図示しない)がトランスペアレントな状態で接続
され、分散コンピューティング環境が構築されている。
また、ホストの一部はルータとして稼動し、さらに他の
LANやインターネットなどの外部ネットワークとの相
互接続を実現している。
【0115】次いで、クライアントとして稼動するホス
ト装置200が発行するプリント・ジョブをプリント・
サーバとしての情報出力システム100が処理する手順
について説明する。
【0116】本実施例に係る情報出力システム100
は、基本的には、有料でプリント・ジョブの処理を行
う。プリント・ジョブの要求元に対する課金方式として
は、現金による方式、プリペイドによる方式、クレジッ
ト・カードなどを使用した信用決済に基づく方式、要求
元クライアントに対してあらかじめアカウント取得を求
める会員制方式などが挙げられる。
【0117】プリペイド方式による場合、ホスト装置2
00すなわちクライアントのユーザは、ユーザを特定す
る識別情報(例えばパスワード)を事前に取得してお
く。これに対し、情報出力システム100すなわちサー
バ側では、ユーザを特定する識別情報とその残金情報を
対応付けて管理しておく。そして、プリント・ジョブの
実行終了、又は、ユーザがプリントの形式を最終決定し
た時点で、利用料を算出するとともに残金情報をユーザ
にフィードバックする。残金が不足していた場合には、
要求されたプリント・ジョブのうち残金で可能な分(ペ
ージ数)だけプリント・アウトしておき、ユーザが不足
分を払い込んだ時点で未出力ページ分をプリント・アウ
トするようにしてもよい。
【0118】また、クレジットカードによる決済方式を
採用する場合、情報出力システム100側ではあらかじ
めユーザのカード番号を取得しておき、プリント・ジョ
ブの実行終了とともに決済処理を行うようにすればよ
い。
【0119】また、会員方式を採用する場合、情報出力
システム100側では、ユーザを特定する情報と積算料
金情報とを対応付けて管理しておく。そして、プリント
・ジョブの実行終了、又は、ユーザがプリントの形式を
最終決定した時点で、利用料を算出するとともに残金情
報をユーザにフィードバックする。
【0120】図6には、現金による支払い方式を採用し
た場合の、ホスト装置200(クライアント)と情報出
力システム100(プリント・サーバ)間で行われる処
理フローを図解している。
【0121】該処理は、クライアントとしてのホスト装
置200が印刷指示を発行するとともに(ステップS
1)、サーバとしての情報出力システム100側が印刷
指示をネットワーク経由で受信したこと(ステップS
2)に応答して開始する。
【0122】情報出力システム100は、印刷指示を受
信すると、印刷物に対して以下のフィニッシュ処理を行
うか否かを、要求元に問い合わせる(ステップS3)。 (1)印刷物を包袋物として封緘処理する (2)印刷物に表紙を付ける (3)印刷物に表紙を付けない
【0123】後の印刷過程では、封緘処理する場合には
包袋に要求元の識別情報(例えば管理IDなど)を印刷
し、表紙を付ける場合には表紙に識別情報を印刷し、表
紙を付けない場合には印刷物の非画像形成領域に識別情
報を印刷するようにする。また、上記以外に、パンチや
ステープルなどのフィニッシュ処理やNアップ、カラー
/モノクロ印刷などのオプション機能の選択を併せて要
求元に問い合わせるようにしてもよい。また、情報出力
システム100におけるフィニッシュ処理として、設置
された店舗内における通常のコピー・サービスと、本実
施例のような遠隔的なプリント・サービスとで、使用す
る排紙トレイやソータを切り替えるようにしてもよい。
【0124】情報出力システム100からの問合せに対
し、クライアントすなわち要求元のホスト装置200側
では、例えば、通信ウィンドウやプリンタ・プロパティ
・ウィンドウ上などで機能選択を行い(ステップS
4)、その指定内容を情報出力システム100側に返信
する(ステップS5)。
【0125】なお、ホスト装置200側は、この機能選
択結果の返信メッセージに含めて、あるいは別途のメッ
セージとして、印刷処理の許容時間を指定するようにす
るようにしてもよい。例えば、印刷指示を夜中に発行し
て、翌朝を印刷出力の期限とするなど時間的余裕を指定
するようにしてもよい。また、情報出力システム100
側でも、与えられた時間的余裕に応じて料金体系を修正
する(例えば、ゆっくりでよい場合はディスカウントす
るなど)ようにしてもよい。
【0126】情報出力システム100側では、クライア
ントからの返信メッセージを受信して、印刷指示内容が
確定すると、今回の印刷要求に対して管理IDを発行す
る。また、印刷出力サービスに対して課される料金や印
刷終了予定時刻を計算する(ステップS6)。そして、
これら管理IDや、印刷サービスの料金、印刷終了予定
時刻を、印刷指示に関する付加情報として、要求元のホ
スト装置200に送信する(ステップS7)。
【0127】要求元のホスト装置200は、付加情報を
受信完了すると確認応答を返信する(ステップS8)。
そして、情報出力システム100側では、確認応答を待
って印刷を開始する(ステップS9)。上述したよう
に、印刷物を封緘処理する場合には包袋に要求元の識別
情報(例えば管理IDなど)が印刷され、表紙を付ける
場合には表紙に識別情報が印刷され、表紙を付けない場
合には印刷物の非画像形成領域に識別情報が印刷され
る。
【0128】前述したように、情報出力システム100
は、プリント・サービス以外にコンビニエンス・ストア
などの店舗内でのコピー・サービスも兼ねている。例え
ばコイン・キットなどの課金装置15に現金が投入され
ている期間中は、店舗内でのコピー・サービスを実行し
ている可能性が高いので、プリント・サービスすなわち
印刷実行を禁止して、ジョブの衝突を回避するようにし
てもよい。
【0129】その後、クライアントすなわちホスト装置
200のユーザは、通知された印刷終了予定時刻を待っ
て、情報出力システム100が設置された店舗に印刷物
に回収に出向けばよい。印刷物には管理識別情報が付さ
れているので、ユーザ及び店舗は他の印刷物と錯綜する
危険がない。また、料金は、印刷物の受け取りと交換で
支払えばよい。この場合、支払われた料金は店舗側で一
時的に管理される。
【0130】なお、印刷終了予定時刻以降に、クライア
ント・ユーザが店舗に印刷物を取りに行くのではなく、
店舗側がクライアントの指定した場所に配送サービスす
るようにしてもよい。例えば封緘処理を指示していれ
ば、配送手続は円滑に進む。また、配送料を印刷料金に
加算するようにしてもよい。
【0131】図7には、現金による支払い方式を採用し
た場合の、ホスト装置200(クライアント)と情報出
力システム100(プリント・サーバ)間で行われる処
理フローの他の例を図解している。
【0132】該処理は、クライアントとしてのホスト装
置200が印刷指示を発行するとともに(ステップS1
1)、サーバとしての情報出力システム100側が印刷
指示をネットワーク経由で受信したこと(ステップS1
2)に応答して開始する。
【0133】情報出力システム100は、印刷指示を受
信すると、印刷物に対して以下のフィニッシュ処理を行
うか否かを、要求元に問い合わせる(ステップS1
3)。後の印刷過程では、クライアントがいずれを指定
したかに応じて、印刷物に対して管理識別情報を付与す
る形式を切り替える(同上)。 (1)印刷物を包袋物として封緘処理する (2)印刷物に表紙を付ける (3)印刷物に表紙を付けない
【0134】後の印刷過程では、封緘処理する場合には
包袋に要求元の識別情報(例えば管理IDなど)を印刷
し、表紙を付ける場合には表紙に識別情報を印刷し、表
紙を付けない場合には印刷物の非画像形成領域に識別情
報を印刷するようにする。また、上記以外に、パンチや
ステープルなどのフィニッシュ処理やNアップ、カラー
/モノクロ印刷などのオプション機能の選択を併せて問
い合わせるようにしてもよい。また、情報出力システム
100におけるフィニッシュ処理として、設置された店
舗内における通常のコピー・サービスと、本実施例のよ
うな遠隔的なプリント・サービスとで、使用する排紙ト
レイやソータを切り替えるようにしてもよい。
【0135】情報出力システム100からの問合せに対
し、クライアントすなわちホスト装置200側では、例
えば、通信ウィンドウやプリンタ・プロパティ・ウィン
ドウ上などで機能選択を行い(ステップS14)、その
指定内容を情報出力システム100側に返信する(ステ
ップS15)。
【0136】なお、ホスト装置200側は、この機能選
択結果の返信メッセージに含めて、あるいは別途のメッ
セージとして、印刷処理の許容時間を指定するようにす
るようにしてもよい。また、情報出力システム100側
でも、与えられた時間的余裕に応じて料金体系を修正す
るようにしてもよい(同上)。
【0137】情報出力システム100側では、クライア
ントからの返信メッセージを受信して、印刷指示内容が
確定すると、今回の印刷要求に対して管理IDを発行す
る。また、印刷出力サービスに対して課される料金や印
刷終了予定時刻を計算する(ステップS16)。そし
て、これら管理ID、料金、印刷終了予定時刻を、印刷
指示に関する付加情報として、要求元のホスト装置20
0に送信する(ステップS17)。
【0138】クライアント・ユーザは、ホスト装置20
0上で付加情報を受信すると、それ以後自分が都合のよ
い時間に、情報出力システム100が設置されている店
舗を訪ねて、付加情報で指示された料金を支払う(ステ
ップS18)。したがって、この場合は、印刷サービス
の料金は、店舗において一時的に管理される。
【0139】そして、情報出力システム100は、料金
の決済に応答して印刷処理を開始する(ステップS1
9)。印刷物には管理識別情報が付されているので(上
述)、ユーザ及び店舗は他の印刷物と錯綜する危険がな
い。
【0140】なお、印刷終了予定時刻以降に、クライア
ント・ユーザが店舗に印刷物を取りに行くのではなく、
店舗側がクライアントの指定した場所に配送サービスす
るようにしてもよい。例えば封緘処理を指示していれ
ば、配送手続は円滑に進む。また、配送料を印刷料金に
加算するようにしてもよい。
【0141】図8には、クレジット・カードやデビット
・カードを用いた信用決済方式を採用した場合におけ
る、ホスト装置200(クライアント)と情報出力シス
テム100(プリント・サーバ)間で行われる処理フロ
ーを図解している。
【0142】該処理は、クライアントとしてのホスト装
置200が印刷指示を発行するとともに(ステップS2
1)、サーバとしての情報出力システム100側が印刷
指示をネットワーク経由で受信したこと(ステップS2
2)に応答して、開始する。
【0143】情報出力システム100は、印刷指示を受
信すると、印刷物に対して以下のフィニッシュ処理を行
うか否かを、要求元のクライアントに問い合わせる(ス
テップS23)。後の印刷過程では、クライアントがい
ずれを指定したかに応じて、印刷物に対して管理識別情
報を付与する形式を切り替える(同上)。 (1)印刷物を包袋物として封緘処理する (2)印刷物に表紙を付ける (3)印刷物に表紙を付けない
【0144】後の印刷過程では、封緘処理する場合には
包袋に要求元の識別情報(例えば管理IDなど)を印刷
し、表紙を付ける場合には表紙に識別情報を印刷し、表
紙を付けない場合には印刷物の非画像形成領域に識別情
報を印刷するようにする。また、上記以外に、パンチや
ステープルなどのフィニッシュ処理やNアップ、カラー
/モノクロ印刷などのオプション機能の選択を併せて問
い合わせるようにしてもよい。また、情報出力システム
100におけるフィニッシュ処理として、設置された店
舗内における通常のコピー・サービスと、本実施例のよ
うな遠隔的なプリント・サービスとで、使用する排紙ト
レイやソータを切り替えるようにしてもよい。
【0145】情報出力システム100からの問合せに対
し、クライアントすなわちホスト装置200側では、例
えば、通信ウィンドウやプリンタ・プロパティ・ウィン
ドウ上などで機能選択を行い(ステップS24)、その
指定内容を情報出力システム100側に返信する(ステ
ップS25)。
【0146】なお、ホスト装置200側は、この機能選
択結果の返信メッセージに含めて、あるいは別途のメッ
セージとして、印刷処理の許容時間を指定するようにす
るようにしてもよい。また、情報出力システム100側
でも、与えられた時間的余裕に応じて料金体系を修正す
るようにしてもよい(同上)。
【0147】情報出力システム100側では、クライア
ントからの返信メッセージを受信して印刷指示内容が確
定すると、今回の印刷要求を識別するための管理IDを
発行する。また、印刷出力サービスに対して課される料
金や印刷終了予定時刻を計算する(ステップS26)。
そして、これら管理ID、料金、印刷終了予定時刻を、
印刷指示に関する付加情報として、要求元のホスト装置
200に送信するとともに、これに併せてクレジット・
カード又はデビット・カードの番号を要求する(ステッ
プS27)。
【0148】クライアント・ユーザは、ホスト装置20
0上で付加情報並びにカード番号要求を受信すると、こ
れに応じてカード番号を送信する(ステップS28)。
【0149】情報出力システム100側では、受信した
クレジット・カード又はデビット・カードのカード番号
を所定のカード・サービス会社に照会することで、信用
取引に基づく印刷料金の決済が完了する。この場合、情
報出力システム100を設置する店舗側では料金を管理
する必要が一切ない。そして、料金の決済に応答して、
印刷処理を開始する(ステップS29)。印刷物には識
別情報が付されているので(上述)、ユーザ及び店舗は
他の印刷物と錯綜する危険がない。
【0150】前述したように、情報出力システム100
は、プリント・サービス以外にコンビニエンス・ストア
などの店舗内でのコピー・サービスも兼ねている。例え
ばコイン・キットなどの課金装置15に現金が投入され
ている期間中は、店舗内でのコピー・サービスを実行し
ている可能性が高いので、プリント・サービスすなわち
印刷実行を禁止して、ジョブの衝突を回避するようにし
てもよい。
【0151】なお、印刷終了予定時刻以降に、クライア
ント・ユーザが店舗に印刷物を取りに行くのではなく、
店舗側がクライアントの指定した場所に配送サービスす
るようにしてもよい。例えば封緘処理を指示していれ
ば、配送手続は円滑に進む。また、配送料を印刷料金に
加算するようにしてもよい。
【0152】図9には、プリペイド方式を採用した場合
における、ホスト装置200(クライアント)と情報出
力システム100(プリント・サーバ)間で行われる処
理フローを図解している。
【0153】印刷要求元であるユーザは、出力先の店
舗、又は印刷サービスを提供する会社・組織に対して、
印刷サービス利用料金の見込み額をあらかじめ支払って
おく(ステップS31)。
【0154】利用料金の事前の支払いに対し、店舗又は
サービス会社は、クライアントに対して、プリペイドを
識別する管理IDを発行して(ステップS32)、クラ
イアントのホスト装置200に送信する。
【0155】次いで、クライアントとしてのホスト装置
200が情報出力システム100に対して印刷指示を発
行する(ステップS33)。
【0156】サーバとしての情報出力システム100側
は印刷指示をネットワーク経由で受信すると(ステップ
S34)、印刷物に対して以下のフィニッシュ処理を行
うか否かを、要求元のクライアントに問い合わせる(ス
テップS35)。後の印刷過程では、クライアントがい
ずれを指定したかに応じて、印刷物に対して識別情報を
付与する形式を切り替える(同上)。 (1)印刷物を包袋物として封緘処理する (2)印刷物に表紙を付ける (3)印刷物に表紙を付けない
【0157】後の印刷過程では、封緘処理する場合には
包袋に要求元の識別情報(例えば管理IDなど)を印刷
し、表紙を付ける場合には表紙に識別情報を印刷し、表
紙を付けない場合には印刷物の非画像形成領域に識別情
報を印刷するようにする。また、上記以外に、パンチや
ステープルなどのフィニッシュ処理やNアップ、カラー
/モノクロ印刷などのオプション機能の選択を併せて問
い合わせるようにしてもよい。また、情報出力システム
100におけるフィニッシュ処理として、設置された店
舗内における通常のコピー・サービスと、本実施例のよ
うな遠隔的なプリント・サービスとで、使用する排紙ト
レイやソータを切り替えるようにしてもよい。
【0158】情報出力システム100からの問合せに対
し、クライアントすなわちホスト装置200側では、例
えば、通信ウィンドウやプリンタ・プロパティ・ウィン
ドウ上などで機能選択を行い(ステップS36)、その
指定内容を情報出力システム100側に返信する(ステ
ップS37)。
【0159】なお、ホスト装置200側は、この機能選
択結果の返信メッセージに含めて、あるいは別途のメッ
セージとして、印刷処理の許容時間を指定するようにす
るようにしてもよい。また、情報出力システム100側
でも、与えられた時間的余裕に応じて料金体系を修正す
るようにしてもよい(同上)。
【0160】情報出力システム100側では、クライア
ントからの返信メッセージを受信して印刷指示内容が確
定すると、今回の印刷要求を識別するための管理IDを
発行する。また、印刷出力サービスに対して課される料
金や印刷終了予定時刻を計算する(ステップS38)。
そして、これら管理ID、料金、印刷終了予定時刻を、
印刷指示に関する付加情報として、要求元のホスト装置
200に送信するとともに、これに併せて決済方式を問
い合わせる(ステップS39)。図9に示す例では、決
済方式の選択肢として、あらかじめ支払われた料金を利
用するプリペイド方式と、クレジット・カードやデビッ
ト・カードを利用した信用決済方式が用意されているも
のとする。
【0161】クライアント・ユーザは、ホスト装置20
0上で付加情報と決済方式の問合せを受信すると、これ
に応じて決済方式を返信する(ステップS40)。プリ
ペイド方式を選択する場合には、あらかじめ料金を支払
う際に発行された、プリペイドを識別するための管理I
Dを送信し、信用決済方式を選択する場合にはカード番
号を送信する。
【0162】情報出力システム100側では、プリペイ
ド方式が指定された場合には、あらかじめ支払われた料
金の残高を照会して、今回の印刷サービス相当の料金を
支払うことが可能か否かをチェックする。料金がプリペ
イドにより満たされれば要求された印刷処理を続行す
る。また、料金が不足していれば、印刷の続行確認をク
ライアントに問い合わせる。料金不足の場合には、残高
分のみ印刷し、印刷物を回収しにきたクライアント・ユ
ーザが不足分を直接支払ったことに応答して残りを印刷
開始するようにしてもよい(ステップS41)。
【0163】また、クライアント側が信用決済方式を指
定した場合には、受信したクレジット・カード又はデビ
ット・カードのカード番号を所定のカード・サービス会
社に照会することで、信用取引に基づく印刷料金の決済
が完了する。この場合、情報出力システム100を設置
する店舗側では料金を管理する必要が一切ない。そし
て、料金の決済に応答して、印刷処理を開始する(ステ
ップS41)。印刷物には識別情報が付されているので
(上述)、ユーザ及び店舗は他の印刷物と錯綜する危険
がない。
【0164】前述したように、情報出力システム100
は、プリント・サービス以外にコンビニエンス・ストア
などの店舗内でのコピー・サービスも兼ねている。例え
ばコイン・キットなどの課金装置15に現金が投入され
ている期間中は、店舗内でのコピー・サービスを実行し
ている可能性が高いので、プリント・サービスすなわち
印刷実行を禁止して、ジョブの衝突を回避するようにし
てもよい。
【0165】なお、印刷終了予定時刻以降に、クライア
ント・ユーザが店舗に印刷物を取りに行くのではなく、
店舗側がクライアントの指定した場所に配送サービスす
るようにしてもよい。例えば封緘処理を指示していれ
ば、配送手続は円滑に進む。また、配送料を印刷料金に
加算するようにしてもよい。
【0166】上述した各実施例では、要求元であるホス
ト装置200が印刷要求を発行するターゲットとなる情
報出力システム100が固定的であり、どの情報出力シ
ステムに対して印刷要求を発行すべきかという点に関す
る考察を除外して説明してきた。しかしながら、現実に
は、各地点に散在するコンビニエンス・ストアやその他
の公共スペースに、複数の情報出力システムが散在して
おり、クライアント・ユーザは、どの情報出力システム
に印刷要求を発行した方か時間的あるいは場所的に有利
であるかを判断しなければならない。
【0167】図10に示す例では、ホスト装置200
と、複数の情報出力システム(同図では図面の簡素化の
ため1台のみを描いている)の間に、ジョブ管理センタ
を配置して、ホスト装置200からの印刷要求のディス
パッチ先を決定するようになっている。
【0168】図示の例では、クライアントとしてのホス
ト装置200は、特定の情報出力システムに対して直接
印刷要求を送信するのではなく、ジョブ管理センタに対
して一元的に印刷指示を発行する(ステップS51)。
【0169】ジョブ管理センタは、ネットワーク経由で
印刷指示を受信すると(ステップS52)、要求元のホ
スト装置200に対して住所を問い合わせる(ステップ
S53)。これに対して、ホスト装置200は、現在設
置されている住所を返信する(ステップS54)。な
お、住所は、クライアント・ユーザがホスト装置200
上でマニュアル入力した住所を用いても、あるいはホス
ト装置200に搭載されたGPS(Global Positioning
System)やその他の位置検出システムで検出された位
置情報を用いるようにしてもよい。
【0170】ジョブ管理センタは、各場所に散在する情
報出力システムの位置情報をデータベース管理してい
る。そして、要求元であるホスト装置200の住所や位
置情報を取得すると、データベースを探索して、最適な
印刷場所すなわち情報出力システムを取り出す(S5
5)。
【0171】なお、最適な印刷場所を探索するために、
住所などの位置情報の他に、各情報出力システムの稼動
状況を参酌するようにしてもよい。例えば、ホスト装置
200から最寄の情報出力システムにスプールされた印
刷ジョブが既に多数蓄積されており待ち時間が長いよう
な場合には、次に近い場所にある情報出力システムへ
と、印刷場所を切り替えるようにしてもよい。
【0172】そして、ジョブ管理センタは、自ら決定し
た情報出力システムに対して、ホスト装置200からの
印刷指示を送信し(ステップS56)、情報出力システ
ムは印刷を実行する。
【0173】なお、印刷サービスに対する料金の決済方
法は、例えば、図6〜図9に示すいずれかの方式を採用
することができる。
【0174】図11には、ジョブ管理サーバによって特
定の情報出力システム100が印刷場所として指定され
た後の、ホスト装置200から情報出力システム100
に対してプリント要求を発行する処理フローの一例を示
している。
【0175】同図に示す例では、ホスト装置200は、
印刷要求とともに印刷データの実体をジョブ管理センタ
に送信する。
【0176】ジョブ管理センタは、ホスト装置200に
対して、印刷要求を識別するための管理IDを発行して
ホスト装置200に返信するとともに、印刷データの実
体を、印刷処理を行う情報出力システム100に転送す
る。
【0177】図11に示す例では、印刷要求元であるホ
スト装置200は、ジョブ管理センタに対して印刷要求
を発行した後は、ジョブ管理センタに印刷ジョブのすべ
ての管理を委ねて、その業務から解放される。ジョブ管
理センタは、印刷ジョブのスプールなども行う。
【0178】この例では、ホスト装置200は、進捗状
況など印刷ジョブに関する情報は、管理IDを以ってジ
ョブ管理センタに行えばよい。
【0179】また、図12には、ジョブ管理サーバによ
って特定の情報出力システム100が印刷場所として指
定された後の、ホスト装置200から情報出力システム
100に対してプリント要求を発行する処理フローの他
の例を示している。
【0180】同図に示す例では、ジョブ管理サーバは、
印刷要求に含まれる印刷データの実体を取り込まない。
この場合、印刷データは、ジョブ管理サーバが発行した
管理IDが付与された形式で、情報出力システム100
に直接送信される。
【0181】情報出力システム100側では、印刷終了
予定時刻や料金などの付加情報を算出して、ジョブ管理
センタに送信する。ジョブ管理センタは、付加情報を、
管理IDとともに要求元のホスト装置200に返信す
る。
【0182】また、図12に示す例では、ジョブ管理サ
ーバが印刷データ本体を取り扱うことから、ジョブ管理
サーバが付加情報を算出して、要求元のホスト装置20
0に返信するようにしてもよい。
【0183】本発明を具現化した画像形成サービスによ
れば、印刷要求に対して管理IDを発行するとともに、
サービス利用に対して課される料金や印刷終了予定時刻
などの付加情報を計算して、これらを要求元のホスト装
置に送信する。画像形成サーバは、要求元からの確認応
答と、料金支払い完了を待って印刷を開始し、印刷物に
管理識別情報を付して出力するようになっている。
【0184】したがって、出力要求元であるクライアン
ト・ユーザは、指定された時間に出力情報を取りに行け
ば、既に出力されているので、時間的に拘束されずに済
む。
【0185】また、出力情報に管理識別情報を付して出
力することによって、クライアントが出力情報を引き出
す際に、識別情報の照合を行うことで出力情報を確実に
管理することができる。
【0186】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0187】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
画像形成物を特定する管理識別情報を画像形成装置によ
り、画像情報とともに画像形成させることができるの
で、画像形成を指示した指示者と形成物とを、確実に対
応付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供される情報の出力サービス並
びに情報出力サービスに関する料金を請求するシステム
の構成を模式的に示した図である。
【図2】本実施例に係る情報出力システム100の外観
構成を模式的に示した図である。
【図3】本実施例に係る情報出力システム100の動作
を制御する制御装置14の内部ハードウェア構成を模式
的に示した図である。
【図4】課金装置15の内部構成を模式的に示した図で
ある。
【図5】ホスト装置200の内部ハードウェア構成を模
式的に示した図である。
【図6】現金による支払い方式を採用した場合の、ホス
ト装置200(クライアント)と情報出力システム10
0(サーバ)間で行われる処理フローを示した図であ
る。
【図7】現金による支払い方式を採用した場合の、ホス
ト装置200(クライアント)と情報出力システム10
0(サーバ)間で行われる処理フローの他の例を示した
図である。
【図8】クレジット・カードやデビット・カードを用い
た信用決済方式を採用した場合における、ホスト装置2
00(クライアント)と情報出力システム100(プリ
ント・サーバ)間で行われる処理フローを示した図であ
る。
【図9】プリペイド方式を採用した場合における、ホス
ト装置200(クライアント)と情報出力システム10
0(プリント・サーバ)間で行われる処理フローを示し
た図である。
【図10】ホスト装置200と複数の情報出力システム
の間に印刷要求を管理するジョブ管理センタを配置した
ネットワーク構成例を示した図である。
【図11】ホスト装置200から情報出力システム10
0に対してプリント要求を発行する処理フローの一例を
示した図である。
【図12】ホスト装置200から情報出力システム10
0に対してプリント要求を発行する処理フローの他の例
を示した図である。
【符号の説明】
200…ホスト装置(クライアント) 211…CPU,212…ROM,213…RAM 214…ディスプレイ・コントローラ 215…入力機器インターフェース 216…外部機器インターフェース 217…LANインターフェース 218…バス,221…ディスプレイ, 222…キーボード,223…マウス 224…HDD,225…メディア・ドライブ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子通信回線を介し画像形成装置による画
    像形成を指示する画像形成サーバにおいて、 前記画像形成サーバは画像情報を画像形成する指示を行
    う画像形成指示信号をクライアント側より受信し、 受信された画像形成指示信号に従って画像形成される形
    成物を特定する管理識別情報を決定し、 決定された管理識別情報を前記クライアント側へ返信
    し、 決定された管理識別情報を前記画像形成装置側に送信す
    ることを特徴とする画像形成サーバ。
  2. 【請求項2】画像情報をクライアント側より受信し、 生成された管理識別情報と前記クライアント側より受信
    した前記画像情報を前記画像形成装置へ出力するよう情
    報信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成サーバ。
  3. 【請求項3】前記画像形成サーバにおいて、 前記画像形成装置で印刷する際の最終の出力形態であ
    る、封緘処理及び/又は表紙の有無の最終出力形式情報
    をクライアント側から受信し、 前記最終出力形式情報に従って、出力するように指示す
    る最終出力形式指示信号を前記画像形成装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成サーバ。
  4. 【請求項4】受信した画像情報から画像形成終了予定時
    刻又は終了までに要する時間を予測し、 予測された時刻又は時間を前記クライアント側へ送信す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成サーバ。
  5. 【請求項5】画像出力料金の支払い又は決済が完了した
    ことを認識し、 画像出力料金の支払い完了又は決済完了に応答して前記
    画像形成装置に対して前記画像出力を開始するよう指示
    信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成サーバ。
  6. 【請求項6】前記画像形成サーバは、 情報信号のクライアント側に対して、画像出力料金の支
    払方法を問い合わせることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成サーバ。
  7. 【請求項7】情報信号のクライアント側から予納による
    支払いを指定してきた情報を受信した場合、画像出力に
    対して予納金額が不足する場合には、残高相当分のみの
    画像出力を前記画像形成装置に対して実行するよう指示
    信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成サーバ。
  8. 【請求項8】不足額が支払われたことを確認し、不足額
    が支払われたことを確認した後、前記画像形成装置に対
    して未出力分の画像出力を行うよう指示信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成サーバ。
  9. 【請求項9】画像出力に与えられる時間的余裕に応じて
    画像形成の料金体系を切り替えることを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成サーバ。
  10. 【請求項10】前記画像形成装置が、電子通信回線を介
    して行われる画像処理サーバに優先して行われる他の画
    像出力サービスを実行中は、前記画像処理サーバで行わ
    れる画像出力の実行を禁止することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成サーバ。
  11. 【請求項11】前記画像形成装置が、前記画像出力の実
    行を禁止した後、画像出力の再開を実行するとき、前記
    管理識別情報を再度形成することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成サーバ。
  12. 【請求項12】クライアント側が指示した出力すべき場
    所又はクライアントの存在場所に最も至近な出力端末、
    及び/又は、クライアント側が指示した出力形式を満足
    する出力端末、及び/又は、画像出力に最短時間で出力
    可能である画像形成装置を選択することを特徴とする請
    求項1又は2のいずれかに記載の画像形成サーバ。
  13. 【請求項13】電子通信回線を介して画像出力を行う画
    像形成装置において、 画像情報を形成する指示を行う画像形成指示信号及び前
    記画像情報をクライアント側より受信し、 受信された画像形成信号により形成される前記画像情報
    を特定する管理識別情報を生成し、 生成された前記管理識別情報をクライアント側へ返信
    し、 生成された前記管理識別情報と出力情報との画像形成を
    行うことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記画像形成装置が、電子通信回線を介
    して行われる画像形成サーバに優先して行われる他の画
    像形成サービスを実行中は、前記画像形成サーバで行わ
    れる画像形成の実行を禁止することを特徴とする請求項
    13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】電子通信回線を介して画像形成装置によ
    る画像形成を指示する画像形成方法において、 画像形成指示信号をクライアント側より受信するステッ
    プと、 前記受信ステップにより受信する前記画像形成指示信号
    に従って画像形成される形成物を特定する管理識別情報
    を生成するステップと、 前記生成ステップにより生成される前記管理識別情報を
    画像形成装置側に送信するステップと、を実行すること
    を特徴とする画像形成方法。
  16. 【請求項16】画像情報をクライアント側より受信する
    ステップと、 前記受信ステップにより受信する前記画像形成指示信号
    又は前記画像情報に従って形成される形成物を特定する
    管理識別情報を生成するステップと、 前記生成ステップにより生成する前記管理識別情報と前
    記受信ステップにより受信する前記画像情報を前記画像
    形成装置側へ送信するステップと、を実行することを特
    徴とする請求項15に記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】画像出力料金の支払い又は決済が完了し
    たことを認識するステップを備え、 画像出力料金の支払い完了又は決済完了に応答して前記
    画像形成装置に対して前記画像出力を開始するように指
    示信号を送信するステップを実行することを特徴とする
    請求項15に記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】画像出力に与えられる時間的余裕に応じ
    て画像形成の料金体系を切り替えるステップを実行する
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像形成方法。
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