JP2002116454A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

液晶装置および電子機器

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JP2002116454A
JP2002116454A JP2000309258A JP2000309258A JP2002116454A JP 2002116454 A JP2002116454 A JP 2002116454A JP 2000309258 A JP2000309258 A JP 2000309258A JP 2000309258 A JP2000309258 A JP 2000309258A JP 2002116454 A JP2002116454 A JP 2002116454A
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liquid crystal
circuit board
electrode
conductive
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JP2000309258A
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Nobutaka Suzuki
信孝 鈴木
Hiroo Nomura
浩朗 野村
Yoichi Momose
洋一 百瀬
Takaaki Tanaka
孝昭 田中
Kenichi Honda
賢一 本田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は液晶パネルと回路基板と駆動用素子
とを効率良く配置して全体の薄型化を図ることができる
液晶装置と電子機器の提供を目的の1つとする。 【解決手段】 本発明は、第1の基板に第1の電極9
が、第2の基板に複数の第2の電極6が形成され、基板
間に第1の電極の一部を第2の基板側に接続する基板間
導通部材20Aが設けられ、第2の基板に基板間導通部
材に接続する第1の導通部18と、第2の電極に直接に
あるいは前記第2の基板に形成された配線部を介して間
接的に接続する第2の導通部16が形成され、基板と回
路基板との間に、第1の外部導通部材22Aと、第2の
外部導通部材22Bとが介挿され、回路基板に第1の外
部導通部材及び第2の外部導通部材と液晶駆動用素子と
を接続する配線部13、14が形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置およびそ
れを搭載した電子機器に関し、特にPCB(プリント配
線基板)等の回路基板と液晶パネルの実装構造を特定し
た技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノートパソコン、携帯電話機、腕
時計等の携帯用電子機器において、各種の情報を表示す
る手段として液晶表示パネルが広く使用されている。特
に携帯用電子機器等では、筐体内部の限られた空間に液
晶表示パネルを収容し、しかも表示し得る情報量を多く
したいという要求から、表示領域を極力広く、表示領域
外の部分(以下、本明細書ではこの部分を非表示領域ま
たは額縁などという)を狭くする構成が望まれている。
【0003】通常、この種の液晶表示装置、特にパッシ
ブマトリクス(単純マトリクス)型と呼ばれる液晶表示
装置では、2枚の透明基板間に液晶が封入され、各透明
基板の対向面に互いに直交するストライプ状の透明電極
が形成されている。この液晶表示装置では、2枚の基板
上の透明電極が互いに交差する部分が画素となり、液晶
を各画素毎に外部から駆動する方式が採用されている。
液晶を外部から駆動するためには、例えば各透明基板上
の駆動用ICとの実装領域を互いに対向する基板の外側
に張り出させ、その領域に各基板の透明電極に対して信
号を供給する駆動用素子(IC)をそれぞれ実装し、各
駆動用素子の端子と各透明電極とを引き廻し配線を用い
て電気的に接続する構成が採用されている。
【0004】また、この種の液晶表示装置では、液晶パ
ネルPを例えば図15に示すようにプラスチックケース
100に挿入したり、図16に示すように取り付けるべ
き回路基板とバックライト等の光源装置をモジュール化
して携帯電話等の電子機器に搭載するようにしている。
【0005】図16に示すモジュール構造において液晶
パネルPは一対の基板101、102間に液晶層103
をシール材104で封止して構成されている。そして、
この液晶パネルPの基板102の一端側に該基板102
の裏面側に折り返すようにしてフレキシブルプリント基
板105を設け、このフレキシブルプリント基板105
と基板102の間に導光板107を備えた光源装置10
8を設けるとともに、折り返した側のフレキシブルプリ
ント基板105の一端側105aに液晶駆動用素子(駆
動用IC)11を取り付け、前記フレキシブルプリント
基板105の一端側105aにプリント回路基板111
を接続し、このプリント回路基板110にフレキシブル
プリント基板112を接続して液晶装置ユニットが構成
されている。このようなモジュール構造においてフレキ
シブルプリント基板105に駆動用IC110を取り付
けた構造は、一般にはCOF(Chip on film)実装と称
されて広く利用されている形態である。
【0006】また、フレキシブルプリント基板105と
プリント回路基板111とが接続されている。一般に、
プリント回路基板111には駆動回路を制御するための
信号を生成するための回路や表示用の電源レベルを生成
するための回路などが搭載され、プリント回路基板11
1を介してフレキシブルプリント基板105に表示用の
信号が供給されている。
【0007】一方、液晶表示パネルの狭額縁化、駆動用
素子数の削減等を目的として、画素数がそれ程多くない
小規模のパネルの場合に、2枚の透明基板上の全ての電
極を一方の基板上の非表示領域に設けた多数の引き廻し
配線に導通させ、これら引き廻し配線に接続した1個の
駆動用素子で駆動する方式が提案されている。
【0008】図17はこの方式の液晶表示装置の一構成
例を示している。図17はチップ部品をフィルム(可撓
性)基板上に実装したいわゆるCOF実装と呼ばれる形
態の回路基板を液晶表示パネルに接合したものであり、
下側基板120の一辺側が上側基板121の外側に張り
出して構成されており、この部分に1個の駆動用IC1
22が搭載されたフレキシブルプリント基板123(Fl
exible Printed Circuit)が電気的に接合されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示す構造の液晶装置モジュールでは、液晶パネルPの
裏側にフレキシブルプリント基板105とプリント回路
基板110を2重に配置する必要があり、その分、モジ
ュール構造全体の厚さが増大して薄型化が困難になる問
題があった。また、液晶パネルPと導光板107と回路
基板111とを単に積み重ねた構造のために、薄型化が
困難であった。
【0010】一方、図17に示す構造では、下側基板1
20の電極用の引き廻し配線と上側基板121の電極用
の引き廻し配線は全て、FPCや駆動用IC122が実
装された下側基板120の一辺側に集められている。
【0011】このように従来の液晶表示装置を構成する
基板には、表示領域の外側に引き廻し配線を形成する領
域が必ず必要になっている。上述したように、近年の液
晶表示装置においては表示容量がますます増加する傾向
にあるが、表示容量(画素数)が増加する程、この引き
廻し配線の本数が増えて引き廻し配線の形成領域が広く
なってしまうため、これが狭額縁化の障害となってい
る。
【0012】なお、表示容量を増やしても引き廻し配線
形成領域が広くならないようにするために、引き廻し配
線のピッチ(配線幅+配線間隔)を小さくすることも考
えられるが、その場合、引き廻し配線抵抗の増大を招
き、表示品質に悪影響を与える恐れがある。例えば10
0本の引き廻し配線を50μmピッチで形成する場合、
5mm程度の引き廻し配線形成領域が必要になる。この
時の引き廻し抵抗は数kΩ〜MΩオーダーにまで達し、
信号波形なまりなどの問題が生じる場合がある。また、
引き廻し配線の抵抗増大を抑えるためには、引き廻し配
線を構成する透明導電膜の低抵抗化、低抵抗の金属補助
配線の付加等の方法がある。しかしながら前者の方法の
場合、透明導電膜は電極の部分では充分な光透過率を確
保することが重要であり、高い透過率を維持したままで
の低抵抗化は困難である。次に、後者の方法の場合は、
製造工程の負荷が増大するという問題がある。結局のと
ころ、引き廻し配線の抵抗を増大させることなく、引き
廻し配線形成領域の縮小化を図る有効な手段は今まで存
在しなかった。
【0013】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであって、液晶パネルと回路基板と駆動用素
子とを効率良く配置して全体の薄型化を図ることができ
るようにした液晶装置、およびこれを用いた電子機器の
提供を目的の1つとする。
【0014】更に本発明は、上述の課題を解決するため
になされたものであって、引き廻し配線抵抗の増大など
による表示品質の低下を招くことなく、狭額縁化による
小型化、軽量化を図ることができる液晶装置、およびこ
れを用いた電子機器を提供することを目的の1つする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明の液晶装置は、互いに対向配置された一対の
基板間に液晶層が挟持された液晶装置であって、前記一
対の基板を構成する第1の基板と第2の基板のうち、少
なくとも前記第1の基板が透明基板からなり、前記第2
の基板の外方側に回路基板が添設され、該回路基板に液
晶駆動用素子が実装されるとともに、前記第1の基板の
液晶層側に透明導電材料からなる1つ以上の第1の電極
が形成され、前記第2の基板の液晶層側に導電材料から
なる複数の第2の電極が形成され、前記第1の基板と第
2の基板との間には前記第1の電極を前記第2の基板側
に電気的に接続する基板間導通部材が設けられ、前記第
2の基板には該第2の基板の厚み方向に貫通して前記基
板間導通部材に電気的に接続する第1の導通部と、前記
第2の基板の厚み方向に貫通して前記第2の電極に電気
的に接続する第2の導通部とが形成され、前記第2の基
板と前記回路基板との間には、前記第2の基板の第1の
導通部に電気的に接続される第1の外部導通部材と、前
記第2の基板の第2の導通部に電気的に接続される第2
の外部導通部材とが介挿され、前記回路基板には前記第
1の外部導通部材及び前記第2の外部導通部材と前記液
晶駆動用素子とを電気的に接続する配線部が形成されて
なることを特徴とする。
【0016】回路基板に実装した液晶駆動用素子に対し
て第1の電極を基板間導通部材と第1の導通部と第1の
外部導通部材と回路基板の配線部で接続するので、第1
の基板と第2の基板の周縁部に配線を別途引き廻す必要
は無くなり、配線スペースも最低限にできるので、狭額
縁化が可能となる。
【0017】更に本発明の構成によれば、従来の構成に
おいて基板の表示領域の外側に設けていた引き廻し配線
用の領域を配線本数に影響を受けることなく狭くできる
と共に、FPCや電子部品の実装領域が不要となるの
で、その分だけ従来に比べて大幅に額縁部分を狭くする
ことができる。
【0018】また、回路基板の外面側全面に引き廻し配
線部をレイアウトすることができ、引き廻し配線間のピ
ッチを余裕を持って設計することができるため、引き廻
し配線部の抵抗が増大するという問題が生じることもな
い。
【0019】本発明の前記液晶装置において、前記液晶
駆動用素子は、前記回路基板において前記第2の基板が
配置される側と反対側の面上に設けられていても良い。
【0020】液晶駆動用素子が回路基板における前記第
2の基板側と反対側にあるならば、液晶パネルの裏面全
面を回路基板に固定することができるため、例えば落下
した際の位置ズレやガラス端面のワレ・カケ等の問題が
解消される。
【0021】本発明の前記液晶装置において、前記液晶
駆動用素子が、前記回路基板における前記第2の基板と
対面する位置に設けられていても良い。
【0022】液晶駆動用素子が前記回路基板における前
記第2の基板と対面する位置に設けられていると、液晶
駆動用素子を第2の基板と回路基板の間の間隙に配置す
ることができ、回路基板の液晶駆動用素子の反対側の面
にも実装領域が拡大できるため、回路基板の表裏面全面
を有効に活用することができる。
【0023】本発明の前記液晶装置において、前記液晶
駆動用素子が、前記回路基板において前記第2の基板周
縁部に設けられていても良い。
【0024】回路基板の周縁部に液晶駆動用素子を設け
ることによって、液晶パネルの厚みで液晶駆動用素子の
厚みを吸収できるため、薄型化に寄与する。
【0025】本発明は先の構成において、前記第2の基
板に形成された導通部が、該第2の基板をその厚さ方向
に貫通して前記第2の基板に形成された電極の一部に接
続する基板内導体部と、前記第1の基板と第2の基板間
に介在されて前記基板内導体部と前記回路基板に形成さ
れた配線部に接続する外部導電部材からなることを特徴
とする。前記外部導電部材は半田ボールから構成するこ
ともできる。
【0026】第2の基板に形成される電極接続用の導通
部が個々に第2の基板を貫通するように構成され、各導
通部において半田ボールや異方性導電膜等にて回路基板
側の配線部に接続されるならば、第2の基板に特別に引
き廻し配線を形成することなく回路基板上の液晶駆動用
素子に接続でき、狭額縁化に寄与する。
【0027】次に本発明は、互いに対向配置された一対
の基板間に液晶層が挟持された液晶装置であって、前記
一対の基板を構成する第1の基板と第2の基板のうち、
少なくとも前記第1の基板が透明基板からなり、前記第
2の基板の外方側に回路基板が添設され、該第2の基板
の前記回路基板側に液晶駆動用素子が実装されるととも
に、前記第1の基板の液晶層側に透明導電材料からなる
1つ以上の第1の電極が形成され、前記第2の基板の液
晶層側に導電材料からなる複数の第2の電極が形成さ
れ、前記第1の基板と第2の基板との間には前記第1の
電極を前記第2の基板側に電気的に接続する基板間導通
部材が設けられ、前記第2の基板には、該第2の基板の
厚み方向に貫通して前記基板間導通部材に電気的に接続
する第1の導通部と、前記第2の基板の厚み方向に貫通
して前記第2の電極に電気的に接続する第2の導通部と
が形成され、前記第2の基板の前記回路基板側の面に
は、前記液晶駆動用素子と前記第1の導通部との電気的
な接続、或いは前記液晶駆動用素子と前記第2の導通部
との電気的な接続を図る複数の配線部が形成され、前記
第2の基板と前記回路基板との間には外部導通部材が介
挿され、該外部導通部材を介して前記液晶駆動用素子と
前記回路基板とが電気的に接続されてなることを特徴と
する。
【0028】本発明の構成によれば、従来の構成におい
て基板の表示領域の外側に設けていた引き廻し領域、さ
らにはFPCや電子部品の実装領域が不要となるので、
その分だけ従来に比べて大幅に額縁部分を狭くすること
ができる。また、回路基板の外面側全面に引き廻し配線
部をレイアウトすることができ、引き廻し配線間のピッ
チを余裕を持って設計することができるため、引き廻し
配線部の抵抗が増大するという問題が生じることもな
い。
【0029】本発明の前記構成の回路基板において、前
記第2の基板と対向する部分に、少なくとも前記液晶駆
動用素子を挿通自在とする大きさの透孔を形成してなる
構成を採用しても良い。
【0030】回路基板の透孔を介して液晶駆動用素子を
第2の基板の外面側に設けることができるので、第2の
基板と回路基板の間隔を液晶駆動用素子の厚さよりも小
さくしても液晶駆動用素子を第2の基板の外面側に設け
ることができるようになる。また、液晶駆動用素子の厚
さの一部分を回路基板の透孔で一部吸収することができ
るので、第1の基板と第2の基板と回路基板と液晶駆動
用素子を含めた全体の薄型化に寄与する。
【0031】本発明の前記構成において、前記第2の電
極を光反射電極としても良い。
【0032】第2の電極を光反射電極とすることで反射
型液晶表示装置を構成することができる。
【0033】次に本発明は、互いに対向配置された一対
の基板間に液晶層が挟持された液晶装置であって、前記
一対の基板を構成する第1の基板と第2の基板のうち、
少なくとも前記第1の基板が透明基板からなり、前記第
2の基板の外方側に回路基板が添設され、該第2の基板
の前記回路基板側に液晶駆動用素子が実装されるととも
に、前記第1の基板の液晶層側に透明導電材料からなる
1つ以上の第1の電極が形成され、前記第2の基板の液
晶層側に導電材料からなる複数の第2の電極が形成さ
れ、前記第1の基板と第2の基板との間には前記第1の
電極を前記第2の基板側に電気的に接続する基板間導通
部材が設けられ、前記第2の基板には前記液晶駆動用素
子に電気的に接続する配線部と前記第2の基板の厚み方
向に貫通する導通部とが形成され、前記第2の基板と前
記回路基板との間には前記配線部に電気的に接続する外
部導通部材が介挿されてなり、前記回路基板において前
記第2の基板と対向する部分には、光源装置の少なくと
も一部を挿通可能とする大きさの開口部が形成され、該
開口部周辺に光源装置が付設されてなることを特徴とす
る。
【0034】本発明の構成によれば、従来の構成におい
て基板の表示領域の外側に設けていた引き廻し領域、さ
らにはFPCや電子部品の実装領域が不要となるので、
その分だけ従来に比べて大幅に額縁部分を狭くすること
ができる。また、回路基板の外面側全面に引き廻し配線
部をレイアウトすることができ、引き廻し配線間のピッ
チを余裕を持って設計することができるため、引き廻し
配線部の抵抗が増大するという問題が生じることもな
い。
【0035】更に、回路基板に設けた開口部に光源装置
の一部を収納できるので、第1の基板と第2の基板と回
路基板と光源装置を含めた部分全体の薄型化に寄与す
る。また、光源から発した光を利用して明るい表示形態
を得ることができる。
【0036】次に本発明において、前記第1の基板と第
2の基板の少なくとも一方に偏光層を付設しても良い。
【0037】液晶層を透過して出射される光の偏光状態
を偏光層で制御し、表示に寄与させることができる。
【0038】本発明の構成において、前記基板間導通部
材が、双方の基板間で前記液晶層を封止するシール材の
内部に混入させた導電材を具備してなることを特徴とす
る。前記基板間導通部材が、双方の基板間で前記液晶層
を封止するシール材の外側に配置されたペースト状の導
電材からなるものでも良い。
【0039】基板間導通部材として液晶層を囲むシール
材を共用することで、表示領域の外側の額縁部分を広く
することなく基板間での導通を確保できる。また、シー
ル材外側のペースト状の導電材でも導通がとれる。
【0040】本発明の構成において、前記第1の基板に
形成された電極が複数のストライプ状の電極であり、前
記第2の基板に形成された電極が前記第1の基板に形成
された電極に直交する方向に配置された複数のストライ
プ状の電極であり、パッシブマトリクス型液晶装置が構
成されることを特徴とする構成でも良い。
【0041】電極がストライプ状の電極であるので、第
1の基板側のストライプ状の電極と第2の基板側のスト
ライプ状の電極が挟持する部分の液晶層で画素を構成す
ることができ、パッシブマトリクス型液晶装置として画
素毎に表示を行うことができる。
【0042】本発明は、前記第1の基板に形成される前
記第1の電極は複数のストライプ状の電極であり、前記
第2の基板に形成される前記第2の電極がマトリクス状
に配置された複数の画素電極と該画素電極に接続される
2端子型スイッチング素子を有した電極であることを特
徴とする。
【0043】第2の基板側の独立電極を2端子型スイッ
チング素子でスイッチングすることによりパッシブマト
リクス型よりも応答性の良好な表示形態をとることが可
能となる。
【0044】本発明は、前記第1の基板に形成される前
記第1の電極は1つの共通電極であり、前記第2の基板
に形成された電極がマトリクス状に配置された複数の画
素電極と該画素電極に接続される3端子型駆動素子を有
したものであることを特徴とする。
【0045】第2の基板側の独立電極を3端子型スイッ
チング素子でスイッチングすることによりパッシブマト
リクス型よりも応答性の良好な表示形態をとることが可
能となる。
【0046】本発明の電子機器は、先のいずれかに記載
の液晶装置を備えたことを特徴とする。
【0047】先に記載の液晶装置を備えた電子機器であ
るならば、先に記載した優れた特徴を表示装置部分に備
えた電子機器を提供することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に第1〜第7の実施の形態に
ついて説明するが、共通の部分については共通の符号を
付してそれら共通部分の説明を省略、または、簡略化す
る。
【0049】「第1の実施の形態」以下、本発明の第1
の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
【0050】本実施の形態は、本発明の液晶装置をパッ
シブマトリクス型であって、反射型の液晶表示装置に適
用した例であり、光反射部を兼ねた表示電極、いわゆる
反射電極を有する液晶表示装置の一例である。
【0051】図1は本実施の形態の液晶表示装置の断面
構造を示すもので、図2は液晶パネルと回路基板の部分
的分解斜視図、図3は回路基板の外面側を示す斜視図、
図4は基板接続部分の拡大断面図である。なお、以下の
各実施の形態の全ての図面においては、液晶パネルを構
成する各部材と各層を図面上で認識可能な程度の大きさ
とするため、各部材と各層毎に縮尺を異ならせて表示し
てある。
【0052】本実施の形態の液晶表示装置(液晶装置)
1にあっては、図1に示すように、上側基板3(第1の
基板)と下側基板2(第2の基板)とが対向配置され、
これら基板2、3間に液晶層4が挟持され、基板2、3
間に球状のスペーサSが複数分散されて液晶パネルP1
が構成され、該液晶パネルP1の外面側において下側基
板2に添うように回路基板5が添設されて概略構成され
ている。
【0053】本実施の形態では、下側基板2としてポリ
イミド等からなる不透明基板が用いられ、上側基板3と
してポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、アクリ
ル系樹脂、あるいは、ガラス等からなる透明基板が用い
られることが好ましいが、下側基板2を透明材料から構
成して下側基板2に遮光層などを配して下側基板2を光
非透過状態とした構造を採用しても差し支えない。ま
た、以下の説明では双方の基板2、3の液晶層4に面す
る側の面を「内面」、それと反対側の面を「外面」と規
定することにする。即ち、双方の基板2、3において液
晶層4が配置される側の面を「内面」、それと反対側の
面を「外面」と規定し、回路基板5においても同様に液
晶層4が配置される側の面を「内面」、それと反対側を
外面と表記する。また、上側基板3の外面側には、位相
差板15(λ/4板)、偏光板17(偏光手段)が順次
貼着されている。更に本実施の形態の液晶装置P1の下
側基板2と上側基板3において各電極6、9を覆うよう
に、かつ、液晶層4に接するように各々配向膜18が形
成されている。
【0054】下側基板2の内面上には多数の信号電極6
(第1の電極)がストライプ状に設けられ、それらと対
向する上側基板3の内面上には前記信号電極6…と個々
に直交する方向に延在する多数の走査電極9(第2の電
極)がストライプ状に設けられている。そして、前記信
号電極6…と走査電極7…が交差する部分の領域が個々
の画素とされ、多数の画素をマトリクス状に配列した領
域から表示領域10が構成されている。なお、本実施の
形態では下側基板2側の電極を信号電極、上側基板3側
の電極を走査電極として説明するが、これらは逆の関係
であっても構わない。即ち、下側基板2側の電極を走査
電極、上側基板3側の電極を信号電極としても良い。
【0055】図1に示すように、回路基板5の外面上
(図1において回路基板5の液晶層側と反対側)におい
て、平面的に表示領域10に対応する領域内(図1の形
態では表示領域10の中央部分に対応する位置)に液晶
駆動用素子11(駆動用IC)が実装されている。この
駆動用IC11は、液晶パネルP1が装着される電子機
器側の本体回路(図示せず)から入力された信号を受け
て、信号電極6…に対して画像信号を、走査電極7…に
対して走査信号を各々供給するものである。
【0056】また、回路基板5の外面上(液晶層側と反
対側の外面上)には、後述する信号電極用の引き廻し配
線部13、および走査電極用の引き廻し配線部14がそ
れぞれ配設されており、駆動用IC11の各端子と電気
的に接続されている。(図3参照) 前記回路基板5には、液晶駆動用IC11の他にも様々
な電気部品が搭載されており、電子機器の形態によって
は液晶駆動用の回路以外の部品が搭載されていても何ら
問題はない。また、回路基板に多層基板を使用すれば、
引廻しの自由度が増すと共に、実装密度を大幅に向上で
きる。
【0057】次に液晶パネルP1の内部構造と内部配線
について更に詳細に説明する。
【0058】図1に示すように、下側基板2の内面上
に、アルミニウムや銀等の金属材料、または、前述の金
属元素を主成分とする合金材料などの光反射率の高い金
属薄膜からなる多数の信号電極6がストライプ状(帯
状)に設けられている。これら信号電極6…は反射層を
兼ねており、表示の際に光が偏光板7、位相差板6を介
して上側基板3の外方から入射されると、液晶層4を透
過し、信号電極6…に達してこれら信号電極6…の表面
で反射する結果として画像表示がなされるようになって
いる。なお、これらの信号電極6は1層構造に限らず、
透明電極層と金属反射電極層との2層構造でも差し支え
ない。
【0059】次に、前記上側基板3の走査電極9は先の
表示領域10を越えてそのまま上側基板3の周縁部まで
延設され、上側基板3の周縁部においてそれらの先端部
9aに後述の基板間導通部材20Aと第1の導通部18
が接続されるとともに、前記下側基板2の信号電極6…
の一端は先の表示領域10を越えて下側基板2の周縁部
まで延在され、下側基板2の周縁部においてそれらの先
端部6aに第2の導通部16が接続されている。
【0060】これらの第2の導通部16…は、下側基板
2において信号電極6の延在方向の基板端辺に沿って配
置されている。各第2の導通部16は、下側基板2をそ
の厚さ方向に貫通するスルーホール17Sに銀ペースト
などの導電材料を充填することで形成され、第2の導通
部16が信号電極6と駆動用IC11とを電気的に接続
するための後述の信号電極用の引き廻し配線の一部を構
成している。
【0061】本実施の形態の場合、第2の導通部16…
は、図1、図2に示すように、信号電極6…の一側端
部、他側端部、一側端部、他側端部、…というように交
互に反対側の領域に形成されていて、隣接する第2の導
通部16間の間隔が広く、第2の導通部16同士が短絡
しにくく信頼性が確保されている。しかしながら、特に
第2の導通部16の間隔等に問題がなければ、全ての第
2の導通部を信号電極6…の一側に引き出したり、例え
ば何本かの信号電極6毎にひとまとめに信号電極6…の
一側と他側に引き出すなど、第2の導通部16の設置位
置は任意で良い。また、スルーホール17S…を下側基
板2の端縁に沿って直線的に配置するのではなく、ジグ
ザグ(千鳥配列)に配置することで狭ピッチにも対応可
能になる。更に、単に信号電極6の端部側にスルーホー
ル17Sを設けた構成ではなく、信号電極6の端部から
更に別途金属電極等で配線を基板端部側に引き廻して基
板端部側にスルーホール17Sを設けた構造を採用して
も良い。
【0062】次に、下側基板2において第2の導通部1
6が形成された側の基板端辺と隣接する他の2方の基板
端辺側には、後述する上側基板3の走査電極9と接続す
るための複数の第1の導通部18が基板端縁部に沿って
形成されている。これらの第1の導通部18においても
先の第2の導通部16と同様に、前記上側基板3の複数
の走査電極9の端部に1本おきに対応する位置に形成さ
れている。
【0063】前記上側基板3の走査電極9は先の下側基
板2の信号電極6と直交する方向に先の説明の如く表示
領域10を越えて延設され、前述の基板2、3を図1に
示すように液晶層4を挟持し、シール材20を介して一
体化した場合、走査電極9の端部に前記第1の導通部1
8が対向するように配置されている。そして、前記シー
ル材20は表示領域10の外側を取り囲むように環状
に、かつ、前記第1の導通部18と前記第2の導通部1
6に重なるように配置されているとともに、シール材2
0の内部には図示では略した導電粒子等の導電材が多数
分散されていて、これらの導電材を介してシール材20
の厚さ方向のみが上下導通自在に構成されて基板間導通
部材20Aとされ、先の走査電極9の端部と先の第1の
導通部18とが基板2、3の厚さ方向に電気的に接続さ
れている。
【0064】次に、前記基板2、3を積層してなる液晶
パネルP1において、その4辺側端縁にそれぞれ第1の
導通部18…の列か、第2の導通部16…の列が形成さ
れているが、これらの全ての導通部18…、16…に対
応するように回路基板5には接続用のランド21…が形
成されている。そして、下側基板2と回路基板5との間
に、詳細には下側基板2の第1の導通部18…の形成位
置と回路基板5との間の部分に第1の外部導通部材22
Aが介挿され、第2の導通部16…の形成位置と回路基
板5との間の部分に第2の外部導通部材22Bが介挿さ
れ、第1の導通部18…と第2の導通部16…が個々に
回路基板5のランド21に接続されている。前記外部導
通部材22A、22Bとして具体的には、異方性導電膜
(ACF)などの導電膜で構成することができる。
【0065】また、前記回路基板5のランド21の部分
にも個々にスルーホール23が形成され、各スルーホー
ル23に銀ペースト等の導電材料を充填することで前記
第1の導通部18に接続するための第3の導通部24
と、前記第2の導通部16に接続するための第4の導通
部25が形成され、回路基板5の裏面側に形成された先
の走査電極用引き廻し配線部14、あるいは、信号電極
用引き廻し配線部13にそれぞれ接続されている。な
お、前記の回路基板5に形成される信号電極用引き廻し
配線部13と走査電極用引き廻し配線部14は、Cuや
Alなどの良導電性金属材料からなる通常の低抵抗配線
から形成されている。
【0066】以上の構成から、図1〜図4に示す実施の
形態にあっては、信号電極6がその端部側の第1の導通
部16と回路基板5のランド21と回路基板側の第4の
導通部25と信号電極用引き廻し配線部13を介して駆
動用IC11の端子に接続されるとともに、走査電極9
がその端部側の基板間導通部材20Aと第2の導通部1
8と外部導通部材22Aと回路基板5のランド21と回
路基板の第3の導通部24と走査電極用引き廻し配線部
14とを介して駆動用IC11の端子に接続されてい
る。なお、回路基板5の駆動用IC搭載部分以外の部分
には、駆動用IC11に付属的に設けられる電源系の電
気部品や磁気コイル等の磁気部品が搭載されるが、本実
施の形態を示す図面ではこれらの各種部品を省略してあ
る。従って実際には回路基板5にこれらの電源系の電気
部品や磁気部品が搭載され、更にこれらの部品を接続す
る電気回路が形成されていても良い。
【0067】更にこの回路に図示略のフレキシブルプリ
ント基板が接続されて構成され、このフレキシブルプリ
ント基板を介して本実施の形態の液晶表示装置が搭載さ
れる電子機器の本体回路に接続されるように構成されて
いても良い。
【0068】以上のような配線構造を採ることにより駆
動用IC11からの走査信号は、回路基板5の外面上の
走査電極用引き廻し配線部14、第3の導通部24、第
1の外部導通部材22A、第1の導通部18、基板間導
通部材20Aを経由して各走査電極9に供給される。よ
って、前記回路基板5の外面上の走査電極用引き廻し配
線部14、第3の導通部24、第1の外部導通部材22
A、第1の導通部18、基板間導通部材20Aが走査電
極用引き廻し配線を構成する。
【0069】次に駆動用IC11からの画像信号は、回
路基板5の外面上の信号電極用引き廻し配線部13、第
4の導通部25、第2の外部導通部材22B、第2の導
通部16を経由して各信号電極6に供給される。よっ
て、前記回路基板5の外面上の信号電極用引き廻し配線
部13、第4の導通部25、第2の外部導通部材22
B、第2の導通部16が信号電極用引き廻し配線を構成
する。
【0070】以上の如く構成された本実施の形態の液晶
表示装置1にあっては、信号電極6と走査電極9により
挟持された領域の液晶層4の光透過率をこれらに印加す
る電圧を調整することで変化させ、画素単位で表示、非
表示、中間調表示を行うことができる。
【0071】また本実施形態の液晶表示装置1では、図
16を基に先に説明した従来例の構造とは異なり、回路
基板が2重に設けられることは無いので装置全体の薄型
化、軽量化が可能となる。更に、第2の基板2と回路基
板5との間に設けるのは外部導通部材22A、22Bの
みであるがために、第2の基板2と回路基板5との間隔
をできる限り狭めることができ、液晶パネルP1と回路
基板5を含めた全体のモジュールとしての薄型化に寄与
する。
【0072】また、液晶パネルP1と駆動用IC11の
接続のためのランド21を液晶パネルP1の4辺側に個
々に設けた構造であるので、液晶パネルP1の回路基板
5への固定強度を向上させることができる。よって本実
施の形態の液晶パネルP1は回路基板5の横方向に対し
て多少の負荷が作用しても液晶パネルP1が回路基板5
から外れるおそれはなく、確実に固定される。
【0073】更に、本実施の形態の構造では、液晶パネ
ルP1の下側基板2の裏面側に特別な引き廻し配線を必
要とせず、下側基板2に形成するべき配線を回路基板5
の配線で代用できるので、回路配線5の配線回路を有効
に利用して下側基板2への配線を簡略化することができ
る。また、上側基板3の周辺部分においても引き廻し配
線を省略できるので、上側基板3の狭額縁化にも寄与す
る。
【0074】次に図4は、基板2、3に形成するべきス
ルーホールと導通部の詳細構造を示すもので、導通部分
の詳細構造の一例として、例えば図4(a)に示すよう
に、回路基板5のスルーホール23の内部に銀ペースト
等の導電性材料を埋め込んで第3の導通部24を形成
し、第3の導通部24の外面を絶縁性の樹脂で被覆する
などして被覆層29を形成することにより第3の導通部
24の外部側の腐食を防止することができる構造とする
こともできる。また、図4(b)に示すように、基板2
のスルーホール17Sの内部に導電性材料を埋め込んで
導通部16あるいは導通部18を先に形成した後、導通
部16あるいは導通部18の上面および下面を覆うよう
に下側基板2の内外面上に導体接続部27、28を形成
しても良い。なお、前記導通部16、18は、基板内面
側および外面側の配線同士または配線とランドとを電気
的に接続できればよいのであって、必ずしもスルーホー
ル17S、23の内部全体に導電材料が埋め込まれてい
なくても構わない。従って、例えば図4(c)に示すよ
うに、電解メッキ法を用いてスルーホール17Sの内壁
側にのみ導電性材料を付着させ、中空部を有する導体部
26からなる構成としても良い。
【0075】なおまた、本実施の形態では、カラーフィ
ルタについての説明を省略したが、液晶表示装置1をカ
ラー表示用として使用する場合は、第1の基板3側、あ
るいは、第2の基板2側に適宜カラーフィルタを設けて
カラー表示可能な構成とすることができるのは勿論であ
る。
【0076】「第2の実施の形態」図5は本発明に係る
液晶表示装置(液晶装置)の第2の実施の形態の断面構
造を示すもので、この形態の液晶装置30は先の第1の
実施の形態の液晶パネルP1の一部を変更して液晶パネ
ルP2とするとともに、先の形態の回路基板5の一部を
変更して回路基板31として液晶駆動用素子11を第2
の基板2に実装した例であるが、その他の部分の構成は
先の第1の実施の形態の構造と同一である。この形態の
液晶パネルP2が先の実施の形態の液晶パネルP1と異
なっているのは、第1に下側基板2の裏面側中央部に駆
動用IC11が実装され、この駆動用IC11を挿通自
在な大きさの透孔32が回路基板31に形成されている
とともに、下側基板2の外面に駆動用IC11への引き
廻し用の配線が施されている点である。
【0077】従って、先の実施の形態では回路基板5に
形成した信号電極用引き廻し配線部13と走査電極用引
き廻し配線部14が、本実施の形態の構造では下側基板
2の外面側に形成され、下側基板2をその厚さ方向に貫
通した第1の導通部18…、第2の導通部16…に個々
に直接信号電極用引き廻し配線部13あるいは走査電極
用引き廻し配線部14が接続されてこれらが駆動用IC
11に接続されている。なお、本実施形態の液晶パネル
P2が設けられる電子機器の本体回路に液晶駆動用IC
11を接続するための接続配線は、下側基板2の外面で
あって、図5に示すように駆動用IC11に接続した走
査電極用引き廻し配線部に隣接させて下側基板2の外面
一側端部2A側まで設け、下側基板2と回路基板5との
間に設けた第3の外部導通部材22Aを介して回路基板
31の一端部31A側まで形成して接続配線35とし、
これを液晶表示装置を搭載する電子機器の本体回路接続
用として利用すれば良い。
【0078】本実施の形態の構成によれば、従来の構成
において基板の表示領域の外側に設けていた引き廻し配
線領域、さらにはFPCや電子部品の実装領域が不要と
なるので、その分だけ従来に比べて大幅に額縁部分を狭
くすることができる。また、下側基板2の外面側全面に
引き廻し配線部をレイアウトすることができ、引き廻し
配線間のピッチを余裕を持って設計することができるた
め、引き廻し配線部の抵抗が増大するという問題が生じ
ることもない。
【0079】次に、回路基板31の透孔32を介して液
晶駆動用素子11を第2の基板2の外面側に設けること
ができるので、第2の基板2と回路基板31の間隔を液
晶駆動用素子11の厚さよりも小さくしても液晶駆動用
素子11を第2の基板2の外面側に設けることができる
ようになる。また、液晶駆動用素子11の厚さの一部分
を回路基板31の透孔32で一部吸収することができる
ので、第1の基板2と第2の基板3と回路基板31と液
晶駆動用素子11を含めたモジュール全体の薄型化に寄
与する。
【0080】「第3の実施の形態」図6は本発明に係る
液晶表示装置(液晶装置)の第3の実施の形態の断面構
造を示すもので、この形態の液晶装置40は先の第2の
実施の形態の液晶パネルP1の一部を変更して透過型の
液晶パネルP3とするとともに、先の形態の回路基板5
の一部を変更して回路基板41とし、回路基板41の開
口部42に導光板43を嵌め込み配置するとともに、導
光板43の側方の回路基板41外面に光源44を配置
し、第2の基板2の外面側に偏光板45Aを設け、回路
基板41に駆動用IC45を設けた例である。その他の
部分の構成は先の第1の実施の形態の構造と同一であ
る。この実施の形態では導光板43と光源44により光
源装置46が構成される。また、前記光源44はLED
発光素子、EL発光素子等を適宜選択使用することがで
き、光源装置46として液晶表示装置用として多用され
るバックライトを用いても良い。
【0081】本実施形態の構造では液晶パネルP3は、
透過型あるいは半透過型の構造を採用することができ
る。
【0082】即ち、透過型においては信号電極6…を透
明電極層から構成し、導光板43から光を第2の基板
2、液晶層4、第1の基板3を透過させて外部に出射す
ることで表示を行うことができる。この際、信号電極6
と走査電極9により挟持された領域の液晶層4の光透過
率をこれらに印加する電圧を調整することで変化させ、
画素単位で表示、非表示、中間調表示を行うことができ
る。
【0083】次に、図6に示す構造の液晶表示装置を半
透過反射型液晶表示装置とする場合は、信号電極6を光
半透過性の材料で形成する。具体的には、Al等の金属
薄膜であっても、導光板43からの透過光の一部を透過
させる程度の厚さとした信号電極6を用いる。あるい
は、信号電極6に微細な孔を多数形成し、導光板43で
導かれた透過光を信号電極6を介して一部通過させる構
造とする。
【0084】以上のように信号電極6を構成すること
で、導光板43から光を出していない場合は通常の反射
型液晶表示形態をとり、導光板43から光を出している
場合は透過型表示形態をとることができる。
【0085】また、その他の効果については先の実施の
形態の場合と同等である。
【0086】なお、図6に示す構造においては、回路基
板41にスルーホール22を設けて回路基板41の表面
側(液晶層側)に駆動用IC45を設けたが、この駆動
用IC45を回路基板41の裏面側(液晶層側と反対
側)に設けても良いのは勿論である。本実施の形態のよ
うに回路基板41の表面側に駆動用IC45を設けた場
合にスルーホール23と第3の導通部24とを省略して
も良く、回路基板41の裏面側に駆動用IC45を設け
る場合にスルーホール23と第3の導通部24を有効に
利用して裏面側に設けた駆動用IC45への配線を行う
ことができる。
【0087】「第4の実施の形態」図8は本発明の第4
の実施の形態の液晶表示装置(液晶装置)50の断面構
造を示すもので、この形態の装置の液晶パネルP4で
は、液晶を封止するシール材20の内部に導電材を混入
してこの部分を基板間導通部材20Aとすることに代え
て、上側基板3の内面上でシール材20の外側であっ
て、下側基板2の周縁部のスルーホール17Sの上方に
あたる位置まで走査電極9を延在させ、下側基板2のス
ルーホール17Sの上方に基板間導通部材51を設ける
構造としても良い。この基板間導通部材51は、例えば
銀ペースト等の印刷により形成することができる。この
構成の場合、シール材20の部分では電気的導通がない
が、基板間導通部材51の形成部分で基板間の導通がな
され、導通経路としては先の各実施の形態の構造とほと
んど同様になる。即ち、前記基板間導通部材51は先の
シール材20の如く連続的に形成されるものではなく、
接続するべき走査電極9に対応する部分にのみ設けるこ
とで目的を達成することができる。
【0088】本実施の形態のその他の構造については先
の第1の実施の形態の構造と同等であり、先の第1の実
施の形態と同等の効果を得ることができる。
【0089】「第5の実施の形態」図9は本発明の第5
の実施の形態の液晶表示装置(液晶装置)55の断面構
造を示すもので、この形態の装置では、下側基板2’の
構造を特別なものとした形態である。
【0090】即ち、信号電極6…の個々の下側の下側基
板2にその厚さ方向に貫通するスルーホールを形成し、
各スルーホールに導電材料を充填し、これを基板内導体
部56として構成し、下側基板2’の外面側にこれらの
基板内導体部56に個々に接続する端子パッド57を形
成し、これらの端子パッド57…に半田ボール58を介
して回路基板5’側に接続したものである。また、この
実施の形態の回路基板5’では、駆動用IC11に接続
するための引き廻し配線部14’が回路基板5’を貫通
する回路基板内導体部59により回路基板5’の内面側
の端子パッド60に接続され、これらの端子パッド60
に前述の半田ボール58が接続されている。また、外部
導電部材としては、半田ボールによるBGA実装に限ら
ず、異方性導電膜も使用した実装方法も適用できる。
【0091】この実施の形態の液晶装置55にあっても
先の実施の形態の構造と同等の効果を得ることができ
る。
【0092】更に本実施の形態では、下側基板2の外面
側に複雑な引き廻し配線が不要なために、回路基板5’
との接続が容易な特徴を有する。
【0093】「第6の実施の形態」以下、本発明の第6
の実施の形態について図10を参照して説明する。
【0094】前記第1〜第5の実施の形態ではパッシブ
マトリクス型液晶表示装置の例を示したが、本実施の形
態では、TFD(薄膜ダイオード:2端子型スイッチン
グ素子)をスイッチング素子に用いたアクティブマトリ
クス方式の反射型液晶表示装置への本発明の適用例を示
す。図10(a)は本実施の形態の液晶表示装置の全体
構成を示す斜視図であり、図10(b)は図10(a)
における一画素部分の拡大図である。
【0095】本実施の形態の液晶表示装置61は、図1
0(a)に示すように2枚の基板、即ち、ストライプ状
の電極が形成された側の対向基板(第1の基板)63と
TFD素子が形成された側の素子基板62(第2の基
板)とが対向配置され、これら基板間に液晶(図示略)
が封入されている。なお、図示は省略するが、実際には
液晶と接する各基板の内面には配向膜が形成されてい
る。素子基板62の内面側には、多数のデータ配線64
が設けられており、各データ配線64に対して多数の画
素電極65がTFD素子66を介して接続されている。
一方、対向基板63の内面側には、ストライプ状の多数
の走査電極67がデータ配線64…に直交する方向に形
成されている。
【0096】また、素子基板62の外面には、データ配
線用接続配線および走査線用接続配線(いずれも図示
略)が設けられ、データ配線64、走査電極67をそれ
ぞれ駆動するデータ線駆動回路、走査線駆動回路(いず
れも図示略)がそれぞれ形成されている。
【0097】TFD素子66は、図10(b)に示すよ
うに、例えばタンタル膜からなる第1の導電膜68と、
第1の導電膜68の表面に陽極酸化によって形成された
タンタル酸化膜からなる絶縁膜69と、絶縁膜69の表
面に形成されたクロム、アルミニウム、チタン、モリブ
デン等の金属膜からなる第2の導電膜70とから構成さ
れている。そして、TFD素子66の第1の導電膜68
がデータ配線64に接続され、第2の導電膜70が画素
電極65に接続されている。本実施の形態の場合、画素
電極65が光反射層を兼ねる反射電極であり、アルミニ
ウム等の光反射率の高い金属薄膜から形成されている。
もしくは、画素電極65をITO等の透明性導電膜で形
成し、画素電極65の下方または上方に反射層を別個に
形成してもよい。一方、対向基板63の内面の走査電極
67は、ITO等の透明性導電膜から形成されている。
【0098】そして、本実施の形態の液晶表示装置61
の場合、素子基板62の内面の各データ線64の一端が
矩形状に形成され、この部分に素子基板62の内面側と
外面側を貫通するスルーホール71が形成されている。
本実施の形態の断面構造は、第1の実施の形態におい
て、信号電極6を本実施の形態のデータ配線64に置き
換えたものと同様になる。
【0099】すなわち、素子基板62の内面上にデータ
配線64が形成される一方、その端部には基板を貫通す
るスルーホール71が形成されている。スルーホール7
1の内部には銀ペースト等の導電性材料が充填されてお
り、この導電性材料が内面側のデータ線と外面側のデー
タ線用接続配線を接続することで先の実施の形態の第2
の導通部16を構成する。そして、第2の導通部16に
は第1の実施の形態の場合と同様に第2の外部導通部材
22Bと回路基板側の第4の導通部25を介して駆動用
ICが接続されている。
【0100】一方、対向基板63の走査配線67側につ
いては、第1の実施の形態と同等のシール材の上面と接
触するように走査配線67が形成されている。シール材
中には金属粒子等の導電材が混入されており、シール材
の上面および下面が電気的に接続されて基板間導通部を
構成する。素子基板62の基板間導通部の下部にあたる
部分はランドおよびスルーホールが形成されており、先
の例と同様に第1の導通部18、第1の外部導通部材2
2Aと回路基板側の第3の導通部24を介して駆動用I
Cが接続されている。
【0101】以上のような配線構造を採ることにより、
駆動用ICから出力された走査信号は、対向基板63上
の各走査配線67に供給される。
【0102】本実施の形態はTFD素子を用いたアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置の例であるが、この場合
も前記各実施の形態のパッシブマトリクス型液晶表示装
置の例と同様の効果を得ることができる。即ち、素子基
板62の内面の表示領域外部に引き廻し配線を配置する
スペースが要らなくなり、しかもTFDアクティブマト
リクス型液晶表示装置に必要なデータ線駆動回路、走査
線駆動回路等の形成領域を素子基板62の外面側に配置
できるので、大幅な狭額縁化を図ることができる。ま
た、素子基板62の外面側全域を引き廻し配線のための
スペースとできるので、充分な配線ピッチを確保するこ
とができ、引き廻し抵抗の増大を招くこともない。その
他、薄型化できる特徴などは先の第1の実施の形態と同
等である。
【0103】「第7の実施の形態」以下、本発明の第7
の実施の形態について図11を参照して説明する。
【0104】本実施の形態では、TFT(薄膜トランジ
スタ:3端子型スイッチング素子)をスイッチング素子
に用いたアクティブマトリクス方式の反射型液晶表示装
置への本発明の適用例を示す。図11(a)は本実施の
形態の液晶表示装置の全体構成を示す斜視図であり、図
11(b)は図11(a)における一画素の拡大図であ
る。
【0105】本実施の形態の液晶表示装置73は、TF
D型液晶表示装置として説明した先の第6の実施の形態
とほぼ同様の構成を図11(a)に示すように有してい
る。即ち、共通電極80が形成された側の対向基板75
(第1の基板)と、TFT素子が形成された側の素子基
板74(第2の基板)とが対向配置され、これら基板間
に液晶(図示略)が封入されている。素子基板74の内
面側には、多数のソース配線76(データ配線)および
多数のゲート配線77(走査線)が互いに交差するよう
に格子状に設けられている。各ソース配線76と各ゲー
ト配線77の交差点の近傍にはTFT素子78が形成さ
れており、各TFT素子78を介して画素電極79が接
続され、画素電極79がマトリクス状に配置されてい
る。
【0106】一方、対向基板75の内面側全面には、表
示領域に対応するように1つの共通電極80(第2の導
電部)が形成されている。
【0107】また、素子基板74の外面にはソース配線
用接続配線およびゲート配線用接続配線(いずれも図示
略)が設けられ、ソース配線76、ゲート配線77をそ
れぞれ駆動するソース線駆動回路、ゲート線駆動回路
(いずれも図示略)がそれぞれ形成されている。
【0108】TFT素子78は、図11(b)に示すよ
うに、ゲート配線77から延びるゲート電極81と、ゲ
ート電極81を覆う絶縁膜(図示略)と、絶縁膜上に形
成された多結晶シリコン、アモルファスシリコン等から
なる半導体層82と、半導体層82中のソース領域に接
続されたソース線76から延びるソース電極83と、半
導体層82中のドレイン領域に接続されたドレイン電極
84とを有している。また、TFT素子78のドレイン
電極84が画素電極79に接続されている。
【0109】本実施の形態の場合も第6の実施の形態と
同様、画素電極79が光反射層を兼ねる反射電極であ
り、アルミニウム等の光反射率の高い金属薄膜から形成
されている。もしくは、画素電極79をITO等の透明
性導電膜で形成し、画素電極79の下方または上方に反
射層を別個に形成してもよい。一方、対向基板75側の
共通電極80は、液晶装置を透過型とする場合はITO
等の透明性導電膜から構成し、液晶装置を半透過反射型
とする場合は光を一部透過する光反射膜で形成されてい
る。
【0110】そして、本実施の形態の液晶表示装置73
の場合、素子基板74の内面の各ソース配線76の一端
が矩形状に形成され、この部分に素子基板74の内面側
と外面側を貫通するスルーホール85が形成されてい
る。同様に、各ゲート配線77の一端も矩形状に形成さ
れ、この部分に素子基板74の内面側と外面側を貫通す
るスルーホール86が形成されている。スルーホール8
5,86の部分の断面構造は、第1の実施の形態におい
て、信号電極6用のスルーホールを本実施の形態のソー
ス配線76もしくはゲート配線77に置き換えたものと
同様になる。
【0111】すなわち、素子基板74の内面上にソース
配線76が形成される一方、素子基板74の外面上には
ソース線用接続配線が形成され、双方の配線の先端には
基板を貫通するスルーホール85が形成されている。ス
ルーホール85の内部には銀ペースト等の導電性材料が
充填されており、この導電性材料が内面側のソース配線
76と外面側のソース線用接続配線を接続することで先
の第1の実施の形態の第2の導通部16と同等の構造を
構成する。そして、ソース配線用接続配線の他端には駆
動用ICが接続されている。以上のような配線構造を採
ることにより、駆動用ICから出力された画像信号は、
素子基板74の外面上のソース配線用接続配線、導通部
を経由して各ソース線76に供給される。よって、これ
ら素子基板74の外面上のソース線用接続配線、導通部
がソース線用引き廻し配線を構成することになる。
【0112】ゲート線側も同様の配線構造を採ってお
り、駆動用ICから出力された走査信号は、素子基板7
4の外面上のゲート線用接続配線、第2の導通部を経由
して各ゲート線77に供給される。よって、これら素子
基板74の外面上のゲート線用接続配線、導通部がゲー
ト線用引き廻し配線を構成することになる。
【0113】一方、対向基板75の共通電極80につい
ては、共通電極80の一部がシール材の上面と接触する
ように形成されている。シール材中には金属粒子等の導
電材が混入されており、シール材の上面および下面が電
気的に接続されて基板間導通部を構成する。素子基板7
4の上下導通部の下部にあたる部分はランドおよびスル
ーホールが形成されており、スルーホールの内部に銀ペ
ースト等の導電性材料が充填され、この導電性材料が第
1の導通部を構成し、内面側、外面側の共通電極用接続
配線を電気的に接続している。共通電極用接続配線は素
子基板74の外面側の任意の箇所で接地されている。
【0114】本実施の形態はTFT素子を用いたアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置の例であるが、この場合
も前記第6の実施の形態のTFDアクティブマトリクス
型液晶表示装置の例と同様の効果を得ることができる。
すなわち、素子基板74の内面の表示領域外部に引き廻
し配線を配置するスペースが要らなくなり、しかもTF
Tアクティブマトリクス型液晶表示装置に必要なソース
線駆動回路、ゲート線駆動回路等の駆動回路形成領域を
素子基板74の外面側に配置できるので、大幅な狭額縁
化を図ることができる。また、素子基板74の外面側全
域を引き廻し配線のためのスペースとできるので、充分
な配線ピッチを確保することができ、引き廻し抵抗の増
大を招くこともない。
【0115】その他の効果については先に説明の第1の
実施の形態の構造と同等である。
【0116】[電子機器]前記実施の形態の液晶表示装
置を備えた電子機器の例について説明する。図12は、
携帯電話の一例を示した斜視図である。図12におい
て、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001
は前記の液晶表示装置を用いた液晶表示部を示してい
る。
【0117】図13は、腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図13において、符号1100は時計
本体を示し、符号1101は前記の液晶表示装置を用い
た液晶表示部を示している。
【0118】図14は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図14に
おいて、符号1200は情報処理装置、符号1202は
キーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置
本体、符号1206は前記の液晶表示装置を用いた液晶
表示部を示している。
【0119】図12〜図14に示す電子機器は、前記実
施の形態の液晶表示装置を用いた液晶表示部を備えてい
るので、狭額縁化による小型の液晶パネルを備えたこと
により装置全体が小型である割に表示領域が広く、携帯
性に優れた電子機器を実現することができる。
【0120】なお、本発明の技術範囲は前記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば第1、第2の実施の形態では反射電極を有するパッ
シブマトリクス型液晶表示装置において液晶駆動用IC
の形成位置が異なる例、第3の実施の形態では光源装置
を備えた透過型液晶表示装置の例、第4の実施の形態で
は基板間接続部材をシール材とは別個に有する液晶表示
装置の例、第5の実施の形態では第2の基板に導通部を
多数形成する液晶表示装置の例、第6の実施の形態では
TFDアクティブマトリクス型液晶表示装置の例、第7
の実施の形態ではTFTアクティブマトリクス型液晶表
示装置の例をそれぞれ説明したが、これら実施の形態の
特徴点を適宜組み合わせたものであってもよい。
【0121】また、前記実施の形態で例示した各液晶表
示装置の構成材料、形状、製造方法等の具体的な記載に
関しては、適宜変更が可能なことは勿論である。また、
本発明の液晶装置は、直視型のみならず、投射型液晶装
置(プロジェクタ)の液晶ライトバルブに適用すること
もできるのは勿論である。
【0122】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
液晶装置の構成によれば、回路基板に実装した液晶駆動
用素子に対して第1の電極を基板間導通部材と第1の導
通部と第1の外部導通部材と回路基板の配線部で接続す
るので、第1の基板と第2の基板の周縁部に配線を別途
引き廻す必要は無くなり、配線スペースも最低限にでき
るので、狭額縁化が可能となる。
【0123】次に、本発明の液晶装置の構成によれば、
従来、基板内面の表示領域外側に設けていた引き廻し領
域が不要となるので、従来に比べて額縁部分が大幅に狭
い透過型、半透過反射型、反射型のいずれにも対応可能
な液晶装置を得ることができる。さらに、表示領域内を
含めて第1の基板の外面側全域に引き廻し導電部をレイ
アウトすることができ、引き廻し導電部間のピッチを余
裕を持って設計することができ、引き廻し抵抗が増大す
るという問題が生じることもない。このように、狭額縁
による小型の液晶装置を備えたことにより、装置全体が
小型である割に表示領域が広く、携帯性に優れた電子機
器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施の形態の液晶表示
装置全体を示す断面図である。
【図2】 図2は同液晶表示装置の第1の基板と第2の
基板と回路基板を示す部分分解斜視図である。
【図3】 図3は同液晶表示装置の回路基板外面側を示
す斜視図である。
【図4】 図4は接続部分の構成例を示すもので、図4
(a)は回路基板の部分断面図、図4(b)は第2の基
板の部分断面図、図4(c)は第2の基板の部分断面図
である。
【図5】 図5は本発明の第2の実施の形態の液晶表示
装置全体を示す断面図である。
【図6】 図6は本発明の第3の実施の形態の液晶表示
装置全体を示す断面図である。
【図7】 図7は図6に示す液晶表示装置の第1の基板
と第2の基板と回路基板を示す部分分解斜視図である。
【図8】 図8は本発明の第4の実施の形態の液晶表示
装置全体を示す断面図である。
【図9】 図9は本発明の第5の実施の形態の液晶表示
装置全体を示す断面図である。
【図10】 図10は本発明の液晶表示装置を2端子型
スイッチング素子を備えた液晶表示装置に適用した場合
の電極構造の一例を示す図である。
【図11】 図11は本発明の液晶表示装置を3端子型
スイッチング素子を備えた液晶表示装置に適用した場合
の電極構造の一例を示す図である。
【図12】 本発明の液晶表示装置を電子機器としての
携帯電話に適用した一例を示す斜視図である。
【図13】 本発明の液晶表示装置を電子機器としての
腕時計に適用した一例を示す斜視図である。
【図14】 本発明の液晶表示装置を電子機器としての
小型情報機器に適用した一例を示す斜視図である。
【図15】 従来の液晶表示装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図16】 従来の液晶装置の一例を備えた液晶モジュ
ールを示す側面図である。
【図17】 従来のパッシブマトリクス型液晶装置にお
ける上側基板と下側基板および液晶駆動用素子の実装構
造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、30、40、50、55…液晶表示装置(液晶装
置) 2、2’…第2の基板(下側基板) 3…第1の基板(上側基板) 5、5’…回路基板 6…信号電極(第2の電極) 9…走査電極(第1の電極) 10…表示領域 11、45…液晶駆動用素子(駆動用IC) 13…信号電極用引き廻し配線 14…走査電極用引き廻し配線 15…位相差板 17…偏光板(偏光層) 17S…スルーホール 16…第2の導通部 18…第1の導通部 20…シール材 20A…基板間導通部材 21…ランド 22A…第1の外部導通部材 22B…第2の外部導通部材 24…第3の導通部 25…第4の導通部 31、41…回路基板 32…透孔 42…開口部 43…導光板 44…光源 46…光源装置 56、59…基板内導体部 58…半田ボール(第2の外部導通部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百瀬 洋一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 田中 孝昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 本田 賢一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H089 LA41 MA06Y QA11 QA13 QA16 TA07 TA09 TA15 2H092 GA13 GA39 GA40 GA48 GA50 HA05 HA13 HA18 JA01 JA21 NA27 NA28 PA04 PA11 PA13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置された一対の基板間に液
    晶層が挟持された液晶装置であって、 前記一対の基板を構成する第1の基板と第2の基板のう
    ち、少なくとも前記第1の基板が透明基板からなり、前
    記第2の基板の外方側に回路基板が添設され、該回路基
    板に液晶駆動用素子が実装されるとともに、 前記第1の基板の液晶層側に透明導電材料からなる1つ
    以上の第1の電極が形成され、前記第2の基板の液晶層
    側に導電材料からなる複数の第2の電極が形成され、 前記第1の基板と第2の基板との間には前記第1の電極
    を前記第2の基板側に電気的に接続する基板間導通部材
    が設けられ、前記第2の基板には該第2の基板の厚み方
    向に貫通して前記基板間導通部材に電気的に接続する第
    1の導通部と、前記第2の基板の厚み方向に貫通して前
    記第2の電極に電気的に接続する第2の導通部とが形成
    され、 前記第2の基板と前記回路基板との間には、前記第2の
    基板の第1の導通部に電気的に接続される第1の外部導
    通部材と、前記第2の基板の第2の導通部に電気的に接
    続される第2の外部導通部材とが介挿され、 前記回路基板には前記第1の外部導通部材及び前記第2
    の外部導通部材と前記液晶駆動用素子とを電気的に接続
    する配線部が形成されてなることを特徴とする液晶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液晶駆動用素子は、前記回路基板に
    おいて前記第2の基板が配置される側と反対側の面上に
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の液晶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記液晶駆動用素子は、前記回路基板に
    おいて前記第2の基板が配置される側の対向面上に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶駆動用素子は、前記回路基板に
    おいて前記第2の基板周縁部に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の電極はマトリクス状に配置さ
    れた独立電極であり、前記第2の導通部は前記独立電極
    から直接前記第2の基板の厚み方向に貫通して該第2の
    基板の外側の面に導通させる基板内導体部からなり、前
    記回路基板には前記基板内導通部の形成位置に各々対向
    すると共に前記配線部を通じて前記液晶駆動用素子に電
    気的に接続される複数の端子パットが形成され、該端子
    パットと前記基板内導体部とがそれぞれ個々に対向して
    前記第2の外部導通部材によって電気的に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の外部導通部材が半田ボールで
    あることを特徴とする請求項5記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 互いに対向配置された一対の基板間に液
    晶層が挟持された液晶装置であって、 前記一対の基板を構成する第1の基板と第2の基板のう
    ち、少なくとも前記第1の基板が透明基板からなり、前
    記第2の基板の外方側に回路基板が添設され、該第2の
    基板の前記回路基板側に液晶駆動用素子が実装されると
    ともに、 前記第1の基板の液晶層側に透明導電材料からなる1つ
    以上の第1の電極が形成され、前記第2の基板の液晶層
    側に導電材料からなる複数の第2の電極が形成され、 前記第1の基板と第2の基板との間には前記第1の電極
    を前記第2の基板側に電気的に接続する基板間導通部材
    が設けられ、前記第2の基板には、該第2の基板の厚み
    方向に貫通して前記基板間導通部材に電気的に接続する
    第1の導通部と、前記第2の基板の厚み方向に貫通して
    前記第2の電極に電気的に接続する第2の導通部とが形
    成され、 前記第2の基板の前記回路基板側の面には、前記液晶駆
    動用素子と前記第1の導通部との電気的な接続、或いは
    前記液晶駆動用素子と前記第2の導通部との電気的な接
    続を図る複数の配線部が形成され、 前記第2の基板と前記回路基板との間には外部導通部材
    が介挿され、該外部導通部材を介して前記液晶駆動用素
    子と前記回路基板とが電気的に接続されてなることを特
    徴とする液晶装置。
  8. 【請求項8】 前記回路基板において前記第2の基板と
    対向する部分に、少なくとも前記液晶駆動用素子を挿通
    自在とする大きさの透孔が形成されてなることを特徴と
    する請求項7記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電極が光反射電極であること
    を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の液晶
    装置。
  10. 【請求項10】 互いに対向配置された一対の基板間に
    液晶層が挟持された液晶装置であって、 前記一対の基
    板を構成する第1の基板と第2の基板のうち、少なくと
    も前記第1の基板が透明基板からなり、前記第2の基板
    の外方側に回路基板が添設され、該第2の基板の前記回
    路基板側に液晶駆動用素子が実装されるとともに、 前記第1の基板の液晶層側に透明導電材料からなる1つ
    以上の第1の電極が形成され、前記第2の基板の液晶層
    側に導電材料からなる複数の第2の電極が形成され、 前記第1の基板と第2の基板との間には前記第1の電極
    を前記第2の基板側に電気的に接続する基板間導通部材
    が設けられ、前記第2の基板には前記液晶駆動用素子に
    電気的に接続する配線部と前記第2の基板の厚み方向に
    貫通する導通部とが形成され、前記第2の基板と前記回
    路基板との間には前記配線部に電気的に接続する外部導
    通部材が介挿されてなり、 前記回路基板において前記第2の基板と対向する部分に
    は、光源装置の少なくとも一部を挿通可能とする大きさ
    の開口部が形成され、該開口部周辺に光源装置が付設さ
    れてなることを特徴とする液晶装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の基板と第2の基板の少なく
    とも一方に偏光層が付設されたことを特徴とする請求項
    1ないし9のいずれか1項に記載の液晶装置。
  12. 【請求項12】 前記基板間導通部材が、双方の基板間
    で前記液晶層を封止するシール材の内部に混入させた導
    電材を具備してなることを特徴とする請求項1ないし1
    1のいずれかに記載の液晶装置。
  13. 【請求項13】 前記基板間導通部材が、双方の基板間
    で前記液晶層を封止するシール材の外側に配置されたペ
    ースト状の導電材からなることを特徴とする請求項1な
    いし11のいずれかに記載の液晶装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の基板に形成された前記第1
    の電極は複数のストライプ状の電極であり、前記第2の
    基板に形成された前記第2の電極は前記第1の電極に交
    差する方向に配置された複数のストライプ状の電極であ
    り、パッシブマトリクス型液晶装置が構成されることを
    特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の液晶
    装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の基板に形成される前記第1
    の電極は複数のストライプ状の電極であり、前記第2の
    基板に形成される前記第2の電極はマトリクス状に配置
    された複数の画素電極と該画素電極に接続される2端子
    型スイッチング素子を有した電極であることを特徴とす
    る請求項1ないし13のいずれかに記載の液晶装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の基板に形成される前記第1
    の電極は1つの共通電極であり、前記第2の基板に形成
    される電極がマトリクス状に配置された複数の画素電極
    と該画素電極に接続される3端子型駆動素子を有した電
    極であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれ
    かに記載の液晶装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれか一項に
    記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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