JP2002114885A - ラベル接着用水性エマルジョン - Google Patents

ラベル接着用水性エマルジョン

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JP2002114885A
JP2002114885A JP2001210471A JP2001210471A JP2002114885A JP 2002114885 A JP2002114885 A JP 2002114885A JP 2001210471 A JP2001210471 A JP 2001210471A JP 2001210471 A JP2001210471 A JP 2001210471A JP 2002114885 A JP2002114885 A JP 2002114885A
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ethylene
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vinyl ester
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Masafumi Kumano
晶文 熊野
Tatsuo Mitsutake
達雄 光武
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤としての保存安定性に
優れるとともに、ラベルとガラス瓶との初期接着性(貼
付直後の接着性)および常態接着性(貼付、乾燥後の接
着性)に優れ、しかも、耐水性(ラベルが貼付されたガ
ラス瓶を水に浸漬しても、ラベルが剥離しないという接
着性)に優れた耐水性を有するラベル用接着剤を与え
る、合成樹脂を有効成分とする水性エマルジョンを提供
する。 【解決手段】 エチレン−ビニルエステル系
共重合体およびポリアミドエポキシ樹脂を含有すること
を特徴とする水性エマルジョンならびに該水性エマルジ
ョンを有効成分とする接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−ビニル
エステル系共重合体エマルジョンおよびポリアミドエポ
キシ樹脂を含有する水性エマルジョンおよび該水性エマ
ルジョンを有効成分とする接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビール、清涼飲料水などのガラス
瓶などのラベル用接着剤としては、カゼイン系接着剤が
使用されているが、該接着剤は天然物であるために、保
存するとともに粘度が低下するため、保存安定性の優れ
たラベル用接着剤が求められていた。一方、エチレン−
酢酸ビニル系共重合体などの合成樹脂を含有する水性エ
マルジョンは保存安定性に優れることから、ラベル用接
着剤に使用することが試みられており、例えば、エチレ
ン−酢酸ビニル系共重合体エマルジョンとスチレン-無
水マレイン酸共重合体などのアルカリ可溶性物質とを含
有する水性エマルジョンがプラスチック容器などのラベ
ル用接着剤として使用し得ることが報告されている(特
開平5−230427号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが上記接着剤について検討したところ、ガラス瓶に
ラベルを貼付した直後の接着性、すなわち、初期接着性
が十分ではなかったり、ガラス瓶にラベルを貼付し得た
としても、ラベルを貼付されたガラス瓶を水に浸漬する
と、ラベルがガラス瓶から剥離してしまう、すなわち、
耐水性が十分ではないという問題点が明らかになった。
本発明の目的は、接着剤としての保存安定性に優れると
ともに、ラベルとガラス瓶との初期接着性および常態接
着性(貼付、乾燥後の接着性)に優れ、しかも、優れた
耐水性を有するラベル用接着剤を与える、合成樹脂を有
効成分とする水性エマルジョンを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン−ビ
ニルエステル系共重合体エマルジョンおよびポリアミド
エポキシ樹脂を含有することを特徴とする水性エマルジ
ョンおよび該水性エマルジョンを有効成分とする接着剤
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に記載する。
本発明に使用されるエチレン−ビニルエステル系共重合
体エマルジョンとは、ビニルエステルとエチレンとの共
重合体を含有する水性エマルジョンであり、具体的に
は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、バーサチック酸ビ
ニルなどのビニルエステル単位とエチレン単位との共重
合体を含有する水性エマルジョンが例示される。中で
も、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン及びエ
チレン−酢酸ビニル−その他のビニルエステル共重合体
エマルジョンが好ましく、とりわけ、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体エマルジョンが好適である。エチレン−ビ
ニルエステル系共重合体エマルジョンの固形分を100
重量%とした場合、エチレン単位含有量は、通常、5〜
35重量%程度、好ましくは10〜30重量%程度であ
る。ここで、固形分とは、JIS K6828の4.9
に準じて乾燥することにより求めた蒸発残分である。
【0006】また、本発明に用いられるエチレン・ビニ
ルエステル系共重合体にエチレンおよびビニルエステル
と共重合可能なモノマー単位であって、エチレン単位お
よびビニルエステルとは異なるモノマー単位を含有して
いても良い。このような共重合可能なモノマー単位とし
ては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸アミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ステアリルなどの(メタ)アクリル
酸類;クロトン酸、イタコン酸(半エステルを含む)、
マレイン酸(半エステルを含む)などのカルボキシル基
含有モノマー及びその無水物;N−メチロールアクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミドなどのN−
メチロール誘導体モノマー;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、多価アルコールのモノ(メタ)アクリレー
トや多価アルコールのモノアリルエーテルなどのヒドロ
キシ基含有モノマー;ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどのア
ミノ基含有モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート
などのエポキシ基含有モノマー;アクリルアミド、メタ
アクリルアミド、マレインアミドなどのアミド基含有モ
ノマー;ビニルスルホン酸ソーダ、メタリルスルホン酸
ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸ソーダなどのスルホン基含有モノマー;トリアリ
ルイソシアヌレート;塩化ビニルなどのハロゲン化ビニ
ル;スチレンなどの芳香族ビニル類;ブタジエン、ジシ
クロペンタジエン、プロピレンなどのエチレンを除くオ
レフィン類などが例示される。
【0007】エチレン−ビニルエステル系共重合体エマ
ルジョンの製造方法としては、例えば、乳化重合法など
が挙げられる。乳化重合で使用される分散剤としては、
例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、保護コロイド等が用いられ、中でも保護コロイドが
好適である。保護コロイドとしては、例えば、部分ケン
化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビニルアルコ
ール等のポリビニルアルコール類やヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体など
の水溶性高分子が挙げられ、中でも、ポリビニルアルコ
ール類が好適である。
【0008】保護コロイドとしてポリビニルアルコール
類を使用する場合、ポリビニルアルコール類の使用量
(固形分重量)は、エチレン−ビニルエステル系共重合
体エマルジョン(固形分重量)100部に対して、通
常、0.1〜10部程度、とりわけ好ましくは、0.3
〜6部程度である。保護コロイドの使用量が0.1部以
上の場合、水性エマルジョンの安定性が向上する傾向に
あることから好ましい。また、その使用量が10部未満
の場合、得られる接着剤の耐水性が向上する傾向にある
ことから好ましい。
【0009】本発明で用いられるエチレン−ビニルエス
テル系共重合体エマルジョンとして、例えば、住友化学
工業(株)製のスミカフレックスシリーズ(例えばS−
400、S−401、S−450、S−456、S−4
60、S−467、S−500、S−753、S−80
1、S−900、S−950)、電気化学工業(株)製
のデンカEVAテックスシリーズ、(株)クラレ製のパ
ンフレックスシリーズ、大日本インキ化学工業(株)製
のEVADICシリーズ、昭和高分子(株)製ポリゾー
ルシリーズなどの市販品のエチレン−ビニルエステル系
共重合体エマルジョンを使用しても良い。また、本発明
に使用されるエチレン−ビニルエステル系共重合体エマ
ルジョンとして、2種類以上のエチレン−ビニルエステ
ル系共重合体エマルジョンを使用しても良い。
【0010】本発明に使用されるポリアミドエポキシ樹
脂としては、例えば、ポリアミンポリアミド類にエピハ
ロヒドリンを反応して得られる樹脂などが挙げられる。
ここで、ポリアミンポリアミド類としては、例えば、ジ
カルボン酸類とポリアルキレンポリアミン類との重縮合
物などが挙げられる。ポリアミンポリアミド類に使用さ
れるジカルボン酸類としては、例えば、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族
ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸などのジカルボン酸;ジカルボ
ン酸類のナトリウム、カリウム等の塩;マロン酸ジエチ
ル、アジピン酸ジメチル等のジカルボン酸エステル;無
水コハク酸、無水グルタル酸等のジカルボン酸無水物な
どが挙げられる。ジカルボン酸類として、異なる2種類
以上のジカルボン酸類を混合して使用しても良い。ジカ
ルボン酸類としては、中でも、炭素数3〜10程度の脂
肪族ジカルボン酸が好ましく、とりわけアジピン酸が好
適である。
【0011】ポリアミンポリアミド類に使用されるポリ
アルキレンポリアミン類としては、例えば、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、イミノビスプロピルアミン、3−アザヘキ
サン−1,6−ジアミン、4,7−ジアザデカン−1,
10−ジアミン等が挙げられる。ポリアルキレンポリア
ミン類として、異なる2種類以上のポリアルキレンポリ
アミン類を混合して使用しても良い。ポリアルキレンポ
リアミン類としては、中でもジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミンが好ましい。
【0012】ポリアミンポリアミド類を与える重縮合反
応において、ポリアルキレンポリアミン類の1級アミノ
基(末端アミノ基)1当量に対してジカルボン酸類を通
常、0.9〜1.4当量程度、好ましくは0.9〜1.
2当量程度、使用する。また、該重縮合反応においてア
ミノカルボン酸類やジアミン類を併用しても良い。アミ
ノカルボン酸類としては、例えば、グリシン、アラニ
ン、アミノカプロン酸等のアミノカルボン酸およびその
エステル、カプロラクタム等のラクタム類が挙げられ
る。ジアミン類としては、例えば、エチレンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、
1,6−ヘキサンジアミン等が挙げられる。
【0013】重縮合反応としては、例えば、常圧下また
は減圧下にて、約50〜250℃程度の反応温度によ
り、生成する水またはアルコールを系外に除去する方法
などが挙げられる。得られた反応生成物の50%水溶液
の粘度が、約100 mPa・s以上程度、好ましくは約40
0 mPa・s〜1000 mPa・s程度になるまで反応せしめ
る。重縮合反応において、鉱酸およびスルホン酸類を触
媒として用いることもできる。鉱酸の例としては塩酸、
硫酸、硝酸、リン酸等が挙げられ、スルホン酸類の具体
例としては、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホ
ン酸等があげられる。触媒としては中でも硫酸またはス
ルホン酸類が好ましい。触媒の使用量としてはポリアル
キレンポリアミン1モルに対して、通常、0.005〜
0.1モル程度、好ましくは0.01〜0.05モルで
ある。
【0014】かくして得られるポリアミンポリアミド類
の水溶液は次に、エピハロヒドリンとの反応に供され
る。ここで用いるエピハロヒドリンとしては、エピクロ
ルヒドリンやエピブロムヒドリンなどが挙げられるが、
中でもエピクロルヒドリンが好適である。ポリアミンポ
リアミド類とエピハロヒドリンとの反応は、樹脂分濃度
約10〜70重量%程度、好ましくは25〜60重量%
の水溶液中で行われる。ここで、樹脂分濃度とは、ポリ
アミンポリアミド類とエピハロヒドリンを含有した反応
水溶液の全重量に対して、ポリアミンポリアミド類の固
形分重量とエピハロヒドリンの重量との和が占める割合
を表す。ポリアミンポリアミド類とエピハロヒドリンと
の反応において、ポリアミンポリアミド類の2級アミノ
基(分子内アミノ基)1当量に対し、通常、約0.85
〜2モル程度、好ましくは1〜1.8モル程度のエピハ
ロヒドリンを使用する。また、該反応は、通常、10〜
80℃程度で実施される。
【0015】このような反応により、ポリアミドエポキ
シ樹脂を水溶液の形で得るのであるが、該水溶液の樹脂
分濃度を15重量%としたときの25℃における粘度が
10〜150 mPa・s になったときをもって、反応終点
とするのが好ましい。この粘度は、概ね 10,000〜1,00
0,000の重量平均分子量に相当する。該水溶液がこうし
た所望の粘度に到達したなら、必要により水で希釈し、
次いで酸、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、蟻酸、酢酸な
どを加えてpH2〜5に調整しても良い。
【0016】ポリアミドエポキシ樹脂として、例えば、
住友化学工業(株)製のスミレーズレジン650、同6
75、同690、同6615、同6625、昭和高分子
(株)製のポリフィックス203、日本PMC(株)製
のカイメン557H等、市販のポリアミドエポキシ樹脂
を使用しても良い。また、本発明に使用されるポリアミ
ドエポキシ樹脂として、2種類以上のポリアミドエポキ
シ樹脂を使用しても良い。
【0017】本発明の水性エマルジョンは、ポリアミド
エポキシ樹脂およびエチレン−ビニルエステル系共重合
体エマルジョンを含有してなるものである。水性エマル
ジョンにおけるエチレン−ビニルエステル共重合体エマ
ルジョンとポリアミドエポキシ樹脂との重量比は、エチ
レン−ビニルエステル系共重合体エマルジョン(固形
分)100部に対して、ポリアミドエポキシ樹脂(固形
分)が、通常、0.5〜25部程度であり、好ましくは
2〜14部程度、とりわけ好ましくは3〜10部程度で
ある。ポリアミドエポキシ樹脂が0.5部以上である
と、耐水性が向上する傾向にあり好ましい。ここで、ポ
リアミドエポキシ樹脂の固形分は、前記に示したエチレ
ン−ビニルエステル系共重合体エマルジョンの固形分と
同様に求めることができる。
【0018】かくして得られた水性エマルジョンは、例
えば、接着剤などに使用し得る。本発明の接着剤は、該
水性エマルジョンを有効成分とする接着剤である。該接
着剤は、紙などのラベル用紙に塗布することから、25
℃における該接着剤のB型粘度を約1,000〜400,000 mPa
・s程度、中でも4,000〜200,000 mPa・s程度に調整するこ
とが好ましい。接着剤の粘度を調整する方法としては、
例えば、水性エマルジョン製造時における水の使用量を
低減する方法、水性エマルジョンを濃縮する方法、接着
剤に増粘剤を含有せしめる方法などが挙げられ、中でも
接着剤に増粘剤を含有せしめる方法が好適である。接着
剤に含有せしめる増粘剤としては、例えば、サンノプコ
(株)製のSNシックナー621N、SNシックナー6
03、SNシックナー612、SNシックナーA−80
3、SNシックナーA−814などのポリエーテル系増
粘剤、東亜合成(株)製のアロンA−7180等のアク
リル酸エステル共重合体系増粘剤、メチルセルロース系
増粘剤、カルボキシメチルセルロース系増粘剤等が挙げ
られ、中でもポリエーテル系増粘剤が好適である。
【0019】本発明の接着剤には、必要に応じて、造膜
助剤、アンモニア水、水酸化ナトリウムなどのpH調整
剤、界面活性剤、消泡剤、可塑剤、紫外線吸収剤、浸透
剤、架橋剤、帯電防止剤、密着付与剤、表面調整剤、酸
化防止剤、シランカップリング剤等の配合剤を含有せし
めても良い。また、耐水性が大きく低下しない範囲で、
ポリビニルアルコール類を配合剤として含有せしめても
良い。ポリビニルアルコール類の配合量(固形分重量)
は、エチレン−ビニルエステル系共重合体エマルジョン
(固形分重量)100部に対し、通常、10部程度未満
である。ポリビニルアルコール類の配合量が10部以上
であると、得られた接着剤の耐水性が低下する傾向にあ
り、好ましくない。さらに、本発明の接着剤に、イソブ
チレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水マレ
イン酸共重合体などのアルカリ可溶性物質を配合剤とし
て添加すると、初期接着性や耐水性が低下する傾向にあ
るので好ましくない。接着剤の製造方法としては、例え
ば、ポリアミドエポキシ樹脂とエチレン−ビニルエステ
ル系共重合体エマルジョンを予め混合して水性エマルジ
ョンを得たのち、増粘剤、配合剤などを混合する方法、
ポリアミドエポキシ樹脂、エチレン−ビニルエステル系
共重合体エマルジョン、増粘剤、配合剤などを混合する
方法、ポリアミドエポキシ樹脂を濃縮したのち、エチレ
ン−ビニルエステル系共重合体エマルジョン、増粘剤、
配合剤などを混合する方法などが挙げられる。
【0020】本発明のラベルは、ラベル用紙に本発明の
接着剤を塗布してなるものである。ここで、ラベル用紙
としては、例えば、アルミ蒸着紙、コーティング紙など
の加工紙、普通紙等が挙げられ、中でもアルミ蒸着紙が
耐水性に優れることから好ましい。ラベル用紙に塗布さ
れる接着剤の量(固形分)は、通常、約0.5〜50g
/m2程度である。ラベルの製造方法としては、例え
ば、ローラー式コーティング装置、コーティングベルト
式コーティング装置またはスプレー式コーティング装置
を使用してラベル用紙に接着剤を塗布する方法、刷毛塗
り、パフ塗り、パレット転写型ロータリーラベラーなど
を用いた転写法などによりラベル用紙に接着剤を塗布す
る方法などが挙げられる。
【0021】かくして得られたラベルはガラス瓶、陶磁
器、金属、セメント、紙、繊維、布、ポリエチレンテレ
フタレート等のプラスチックなどの表面に接着させるこ
とができ、中でも、ガラス瓶の表面が好適である。ガラ
ス瓶の表面を保護するため、ガラス瓶の表面にラベルを
接着せしめた後に、シリコーン樹脂、合成樹脂エマルジ
ョン、光硬化性樹脂などのコーティング材を被覆しても
良い。また、コーティング材が被覆されたガラス瓶など
の表面に本発明のラベルを塗布しても良い。
【0022】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は特記
ない限り重量基準である。
【0023】(実施例1〜3および比較例1〜3) (接着剤の調整)下記(1)〜(6)の各成分を表1に
記載の組成(部、固形分)で混合して、接着剤を得た。 (1)エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン スミカフレックス400、住友化学工業(株)製、 (2)ポリアミドエポキシ樹脂 スミレーズレジン675、住友化学工業(株)製 (3)ポリビニルアルコール PVA−217、(株)クラレ製 (4)ポリエーテル系増粘剤 SNシックナー621N、サンノプコ(株)製 (5)アルカリ可溶性物質(イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、) イソバン04((株)クラレ製)を乳鉢で粉砕して200
メッシュ篩で濾過したものを用いた。 (6)アルカリ可溶性物質(イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、) イソバン04((株)クラレ製)を4.4%のアンモニ
ア水溶液に溶解して用いた。 (7)カゼイン接着剤
【0024】接着剤の性能は以下のように測定した。 (初期接着性)接着剤をガラス板の上でアプリケーター
を用いて塗布し、ラベル(印刷されたアルミ蒸着紙)の
アルミ蒸着されていない面に該接着剤を約8g(固形
分)/m2転写した。一方、市販のビール瓶を4%苛性
ソーダ水溶液で洗浄したのち、十分に水洗し、乾燥し
た。次に、得られたガラス瓶の表面とラベルの接着剤を
転写した面を貼りあわせたのち、アルミ蒸着面の上から
布を覆い、空気が入らないように軽くこすり接着させ
た。結果を下記の要領で分類した。 ○:ラベルがガラス瓶の表面に接着した。 ×:ラベルがガラス瓶の表面に接着しなかった。
【0025】(常態接着性)前記の初期接着性試験でラ
ベルが接着したガラス瓶について、室温にて4日間、静
置した。続いて、ラベルを手でめくり、ガラス瓶から剥
離させた。結果を下記の要領で分類し、結果を表1に示
した。 ○:静置後、剥離する際にラベルが材破した。 ×:静置後、ラベルは剥離していなかったが、ラベルが
材破することなく剥離した。
【0026】(耐水性)前記の常態接着性試験と同様に
塗布、接着、4日間静置した後、ガラス瓶を30℃の水
に浸漬し、水中でガラス瓶を持って数回振り、ラベルの
状態を観察した。この観察を1日毎に実施し、ガラス瓶
を振る前又は振った後にラベルが剥離した日をラベルが
剥離した日とし、剥離するまでにかかる日数を下記要領
で分類し、結果を表1に示した。 ○:10日以上 △:7〜9日 ×:6日以下
【0027】(保存安定性)接着剤について、50℃に
て7日間保存し、保存前と保存後の25℃における粘度
をそれぞれ測定した。保存前の粘度を100とした、保
存後の粘度の比を下記要領で分類し、結果を表1に示し
た。 ○:保存後の粘度の比が70〜130である場合。 ×:保存後の粘度の比が70未満又は130以上である
場合。
【0028】
【表1】 1)接着しなかったことから、測定することはできなか
った。
【0029】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョンは、保存する
ことにより粘度が低下したり、ゲル化して粘度が著しく
上昇しない、すなわち、保存安定性に優れる。さらに本
発明の接着剤は、初期接着性、常態接着性、保存安定性
および耐水性に優れることから、例えば、ビール瓶、清
涼飲料水のガラス瓶、ペットボトルなどプラスチック容
器等のラベル用接着剤などとして使用し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 131/02 C09J 131/02 163/00 163/00 G09F 3/10 G09F 3/10 A // B65C 9/22 B65C 9/22 (C08L 31/02 (C08L 31/02 77:00 77:00 29:04) 29:04) B Fターム(参考) 3E062 AA09 AB02 AC02 AC06 DA02 DA07 JA02 JB23 JC02 3E095 AA07 DA52 FA12 4J002 BE023 BF031 CL072 FD203 GJ01 HA07 4J004 AA02 AA07 AA08 AA09 AA13 AB01 CB02 CC03 CD01 FA01 GA01 GA02 4J040 DA051 DD022 DE011 DE021 EC092 EC122 JA03 JA09 JB09 LA01 LA05 LA06 LA07 MA02 MA04 MA05 MA09 MA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−ビニルエステル系共重合体エマ
    ルジョンおよびポリアミドエポキシ樹脂を含有すること
    を特徴とする水性エマルジョン。
  2. 【請求項2】エチレン−ビニルエステル共重合体エマル
    ジョンとポリアミドエポキシ樹脂との重量比が、エチレ
    ン−ビニルエステル系共重合体エマルジョン(固形分)
    100部に対して、ポリアミドエポキシ樹脂(固形分)
    0.5〜25部であることを特徴とする請求項1に記載
    の水性エマルジョン。
  3. 【請求項3】エチレン−ビニルエステル系共重合体エマ
    ルジョンがエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水性エ
    マルジョン。
  4. 【請求項4】エチレン−ビニルエステル系共重合体エマ
    ルジョンの分散剤が、保護コロイドであることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の水性エマルジョ
    ン。
  5. 【請求項5】保護コロイドがポリビニルアルコール類で
    あることを特徴とする請求項4に記載の水性エマルジョ
    ン。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の水性エマ
    ルジョンを有効成分とする接着剤。
  7. 【請求項7】接着剤のB型粘度が、1,000〜400,000 mPa
    ・sであることを特徴とする請求項6に記載の接着剤。
  8. 【請求項8】請求項6又は7に記載の接着剤を塗布して
    なることを特徴とするラベル。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のラベルを貼付してなるこ
    とを特徴とするガラス瓶。
  10. 【請求項10】請求項6又は7に記載の接着剤を使用す
    ることを特徴とするラベルの接着方法。
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