JP3350518B2 - 水性接着剤組成物 - Google Patents

水性接着剤組成物

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JP3350518B2
JP3350518B2 JP2000243781A JP2000243781A JP3350518B2 JP 3350518 B2 JP3350518 B2 JP 3350518B2 JP 2000243781 A JP2000243781 A JP 2000243781A JP 2000243781 A JP2000243781 A JP 2000243781A JP 3350518 B2 JP3350518 B2 JP 3350518B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性接着剤組成物
に関する。さらに詳しくは、各種建材用材料などに使用
される合板、木質繊維板、パーティクルボードなどの木
質ボード類またはスレート板、石膏ボードなどの無機質
ボード類に代表される多孔質ボード類とポリ塩化ビニ
ル、ポリオレフィン材料などからなるプラスチックフィ
ルムとを貼り合わせるために使用され、高温条件下での
耐クリ―プ特性に優れた水性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】表面に銘木の印刷を施したポリ塩化ビニ
ル、ポリオレフィンなどのプラスチックフィルムと合
板、木質繊維板、パーティクルボードなどの木質ボ―ド
類とから構成されるプラスチック化粧板は、住宅産業に
おいて、額縁、廻り縁、巾木、ドアなどの各種造作材・
住宅部材に広く使用されている。これらの化粧板は、プ
ラスチックフィルムと木質ボード類を、水性接着剤を用
いて、連続ラミネート法と呼ばれる接着方法で接着して
生産される。この化粧板は、Vカットなどの溝加工を施
した後に、組み立て加工することにより上記のような各
種造作材・住宅部材となって、住宅建築に使用される。
【0003】これらの各種造作材・住宅部材は、10
年、20年と長期間使用されるため、用いられる接着剤
は、長期間の使用に耐え得るだけの接着性能と接着品質
を具備しなければならない。そのため、常態接着、耐
水、耐熱、耐寒などの各接着強度が優れることが最低条
件として求められる。さらに、長年にわたって直射日
光、降雨などの自然環境変化に耐え得る接着性能も要求
される。特に、これらの化粧板を直射日光が当たる窓額
縁に使用する場合には、化粧板表面にアルミサッシュを
取り付けてボルト締めを行うことが多く、局部的な荷重
が化粧板に連続的に負荷されるために局部荷重膨れ現象
が発生することがある。この現象の解決方法は、接着剤
メーカー、建材メーカー、住宅メーカーで長年研究さ
れ、耐熱クリープ特性が優れた接着剤を使用することに
より、この現象が幾分は解決されたが、まだ、根本的な
解決には至っていない。
【0004】従来から、ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)
共重合エマルジョンを含有する接着剤を改良する手段と
して、ポリウレタンエマルジョンを配合することにより
耐熱クリープ性を改良する技術が提案されているが、こ
の程度の改良で造作材・住宅部材に適用できる性能水準
となるには至らない。特公昭63‐33518号公報の
発明のように、ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エ
マルジョンとアニオン系ウレタンエマルジョンとの混合
物に、アジリジン化合物のような架橋剤を配合して、は
じめて実用性のある耐熱クリープ性能が得られる。ま
た、高度な耐熱クリープ特性を有する水性接着剤とし
て、特開平8‐337767号公報や特開平10‐81
865号公報による発明が提案されている。
【0005】水性接着剤組成物を使用して各種プラスチ
ックフィルムと木質ボード類との接着において、特に問
題となることは、低温雰囲気下において接着剤の各種プ
ラスチックフィルムへのぬれ性が低下し、界面剥離現象
が発生することがある。春夏秋冬が存在する日本の気候
において、冬季、名種プラスチックフィルムまたは金属
フィルムと木質ボード類とを接着する場合、特に山間部
などの冷え込みの厳しい地域では切実な問題となってい
る。その解決方法として、従来から前述した特開平10
‐81865号公報にも記載されているように、水性接
着剤組成物にトルエン、キシレンなどの芳香族有機溶剤
を配合している。しかし、これらの物質は近年、いわゆ
る、シックハウス症候群と称される住環境において人体
へ悪影響を及ぼす可能性のある物質として取り上げられ
ており、また、環境への影響も懸念されている。そこ
で、トルエン、キシレン、シクロヘキサノンなどを配合
することなく、各種プラスチックフィルムと木質ボード
類などの接着において常態接着強さ、耐水接着強さ、耐
熱クリープ性能を発現する技術として特開平11‐20
9722号公報の発明が提案されている。
【0006】これらの各種プラスチックフィルムと木質
ボード類との一般的な接着ラインは、木質ボード側にロ
ールスプレッダー(ロールコーター)を用いて水性エマ
ルジョン系接着剤を塗布し、湿潤状態の接着剤の上に各
種プラスチックシートをオーバーレイしていく連続ラミ
ネート接着方法を採用している。そのため、使用される
接着剤には、高度な製造ライン適性が要求される。この
製造ライン適性とは、ロールスプレッダーで適切に塗布
できる粘度と粘性を有すること、各種プラスチックフィ
ルムをオーバーレイ後にフィルムが容易に再剥離しない
程度のウエットタックを具備することなどの特性をい
う。
【0007】上記のライン適性を付与する方法として
は、通常、会合型もしくはアルカリ増粘型の粘性改良剤
または増粘剤と一般的に呼ばれる化合物を配合したり、
クレー、タルク、炭酸カルシウムなどの無機系充填剤を
配合している。しかし、夏季において作業環境温度が高
い場合、必要な塗布量を確保しようとすると、ロールス
プレッダーを通過した木質ボード類の最後部から接着剤
が垂れ落ち、ロールスプレッダーの送りロールに付着す
ることにより、生産を中断しなければならない場合があ
る。
【0008】各種プラスチックフィルムと木質ボード類
とを接着するこれら水性接着剤組成物は、通常、撹拌機
を備えたエマルジョン型接着剤の加工釜を用いて、混合
加工することにより調製される。
【0009】また、このとき0.05〜0.3mm厚程
度の薄いプラスチックフィルムを接着するため、水性接
着剤組成物中に粗粒子や異物などが混入していると、各
種プラスチックフィルム表面に突起状のふくれが発生し
たり、表面の美粧性が損なわれたりすることがあるた
め、接着剤を調製した後には通常金属またはプラスチッ
ク製の濾過網にて接着剤の濾過を行い使用されている。
【0010】このエマルジョン型接着剤の加工釜を用い
てポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エマルジョン、
水性ポリウレタンエマルジョンの単独または混合液の中
に、前述した特開平11‐209722号公報に提案さ
れているアジピン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、グル
タル酸ジメチルから選択される少なくとも1種類以上を
配合した場合、適常のエマルジョン型接着剤の製法によ
り一括投入することにより多くの粗粒子が発生する。粗
粒子の発生を抑制しようとすれば、アジピン酸ジメチ
ル、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチルから選択さ
れる少なくとも1種類以上を少量ずつ長時間かけて配合
する必要があり、製造工程に多くの時間を費やす。
【0011】また、通常調製されたエマルジョン型接着
剤は濾過することにより調製中に発生した粗粒子や異物
を取り除くが、特開平11‐209722号公報に提案
されているアジピン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、グ
ルタル酸ジメチルから選択される少なくとも1種類以上
を通常のエマルジョン型接着剤の製法により一括投入し
て得られた水性接着剤組成物は、多くの粗粒子を含むた
め、この粗粒子を取り除く濾過工程において多くの時間
を費やす。さらに、濾過工程において一部の粗粒子が取
り除けず、この取り除けなかった―部の粗粒子が水性接
着剤組成物に入り込んだ場合、接着した0.05mm程
度の比較的薄いプラスチックフィルム表面の美粧性を損
なう場合がある。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、各
種プラスチックフィルムと木質ボード類との接着におい
て、トルエン又はキシレンなどの芳香族有機溶剤を使用
することなく、さらに粗粒子の発生のない、充分な接着
強度、耐熱クリープ特性、低温雰囲気下における充分な
接着性を有する水性接着剤組成物を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための手段は、請求項1の発明では、ポリ塩化ビニル、
ポリオレフィンなどのプラスチックフィルムと合板、木
質繊維板などの木質ボード類またはスレート板、石膏ボ
ードなどの無機質ボード類との接着において、安全性の
高い有機溶剤を使用することにより製造工程における効
率が高く、低温雰囲気下においても充分な接着力を有
し、かつ、優れた耐熱クリープ特性を有する水性接着剤
組成物を提供するためになされたものであり、(A)ポ
リ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エマルジョン、
(B)アニオン性ポリウレタンエマルジョン並びに
(C)ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートのいずれか1種からなることを特徴とする低温雰囲
気下での接着性に優れた水性接着剤組成物である。
【0014】請求項2の発明では、アニオン性ポリウレ
タンエマルジョンがスルホン酸変性したものであること
を特徴とする請求項1の手段における低温雰囲気下での
接着性に優れた水性接着剤組成物である。
【0015】請求項3の発明では、ポリ(エチレン‐酢
酸ビニル)共重合エマルジョン100質量部(固形分)
に対してアニオン性ポリウレタンエマルジョン2〜50
質量部(固形分)並びにジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテートのいずれか1種5〜50質量部を
配合してなることを特徴とする請求項1または2の手段
における低温雰囲気下での接着性に優れた水性接着剤組
成物である。
【0016】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れか1項の手段における水性接着剤組成物に対してコー
ンスターチを充填剤として配合してなることを特徴とす
低温雰囲気下での接着性に優れた水性接着剤組成物で
ある。
【0017】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れか1項の手段における水性接着剤組成物に対してヘキ
サメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネートプレ
ポリマーを架橋剤として配合してなることを特徴とする
低温雰囲気下での接着性に優れた水性接着剤組成物であ
る。
【0018】請求項6の発明では、請求項1〜5のいず
れか1項に記載の水性接着剤組成物は、多孔質ボート類
とプラスチックフィルムの接着に使用する接着剤である
ことを特徴とする低温雰囲気下での接着性に優れた水性
接着剤組成物である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の水性接着剤組成物は、
(A)成分であるポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合
エマルジョン、(B)成分であるアニオン性ポリウレタ
ンエマルジョン並びに(C)成分であるジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテートのいずれか1種
ら構成されている。
【0020】上記ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合
エマルジョンは、プラスチックフィルム面への接着性確
保のため使用される成分である。
【0021】上記ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合
エマルジョン中のポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合
体のエチレン含有率は5〜30質量%であるが、接着剤
の造膜性、皮膜の柔軟性、接着物の耐熱性などの点から
10〜30質量%であるのが好ましい。
【0022】上記ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合
エマルジョンの固形分濃度は40〜70%であるが、作
業性、機械的安定性、初期接着性などの点から45〜6
5%であるのが好ましい。
【0023】上記ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合
エマルジョンには、必要に応じて、他のモノマーが共重
合されてもよい。上記の他のモノマーとしては、例え
ば、アクリル酸;メタクリル酸;アクリル酸2‐エチル
ヘキシル、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチルなどの
アクリル酸エステル;メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸エチルなどのメタクリル酸エステル;(メタ)アクリ
ル酸以外のカルボキシル基含有モノマーの他、スルホン
酸、水酸基、エポキシ基、メチロール基、アミノ基、ア
ミド基などの官能基を含有する各種モノマーが使用可能
である。
【0024】上記範囲にあるポリ(エチレン‐酢酸ビニ
ル)共重合エマルジョンであれば、特に限定なく使用で
き、好ましい具体例としては、住友化学(株)製スミカ
フレックスS‐305、S‐400、S‐400HQ、
S‐401、S‐450、S‐450HQ、S‐45
5、S‐455HQ、S‐456、S‐460、S‐4
67、S‐7400、S‐473、S‐480、S‐5
00、S‐510、(株)クラレ製パンフレックスOM
‐4000、OM‐4200、OM‐28、OM‐50
00、OM‐5010、OM‐2000、OM‐310
0、OM‐3300、OM‐3400、電気化学工業
(株)製デンカEVAテックス60、デンカEVAテッ
クス56、デンカEVAテックス65、デンカEVAテ
ックス68などがあげられる。
【0025】上記アニオン性ポリウレタンエマルジョン
は、プラスチックフィルムとの接着性、特に耐熱クリー
プ特性を発現させるために使用される成分である。
【0026】上記アニオン性ポリウレタンエマルジョン
は、特に限定なく使用できるが、アニオン性ポリウレタ
ンエマルジョンの多くは酸性領域でゲル化してしまう。
従って、通常、このような酸性領域でゲル化してしまう
アニオン性ポリウレタンエマルジョンを用いる場合に
は、ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エマルジョン
を中和剤で中和した後に酸性領域でゲル化するアニオン
性ポリウレタンエマルジョンを混合している。
【0027】しかしながら、このようにすると、過剰の
中和剤が耐熱クリープ性能の低下の原因となりがちとな
る。また、中和剤により中和されたポリ(エチレン‐酢
酸ビニル)共重合エマルジョンは加水分解により再び酸
性領域になり、接着性が低下しがちとなる。このため、
接着性能と貯蔵安定性の点からアニオン性ポリウレタン
エマルジョンとしては酸性領域で安定性の高いスルホン
酸変性したものが好ましい。
【0028】このスルホン酸変性したアニオン性ポリウ
レタンエマルジョンとは、ウレタンポリマー分子内にス
ルホネート基を有し、通常はスルホネート塩となって乳
化安定しているエマルジョンをいう。
【0029】また、上記水性ポリウレタンエマルジョン
の固形分濃度としては、20〜60質量%であるが、作
業性、機械的安定性などの点から35〜55質量%であ
るのが好ましい。
【0030】上記アニオン性ポリウレタンエマルジョン
の好ましい具体例としては、例えば三洋化成(株)製ユ
ープレンUXA3004、UXA‐3005、UX‐3
06、大日本インキ化学工業(株)製ハイドランHW‐
111、HW‐333、HW‐311、HW‐350、
HW‐337、AP‐20、AP‐60LM、AP‐8
0、第―工業製薬(株)製スーパーフレックス107
M、110、126、130、150、160、30
0、361、370、410、460、700、75
0、820、住友バイエルウレタン(株)製ディスパコ
ールU‐42、U‐53、U‐54、KA‐8481、
KA‐8584などが挙げられる。
【0031】本発明における上記のジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートのいずれか1種とは、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル化合物、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル化合物、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル化合物のいずれか1種
の末端の水酸基が酢酸基に置換された化合物で、低温雰
囲気下において優れた接着性を発現するために使用され
る成分である。ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートのいずれか1種の構造を有するものが特異
的に低温雰囲気下において接着性を発現することができ
る。従って、ジエチレングリコールモノブチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテートのいずれか1種の代わりに、これに極めて類
似した分子構造を有するジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルのいずれ
か1種構造を有する化合物を使用しても低温雰囲気下に
おける接着性は得られず、分子末端がアセテート構造を
有するアセチル化合物において特異的に低温領域下にお
ける接着性を与えるものである。
【0032】本発明の水性接着剤組成物における、
(A)ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エマルジョ
ン、(B)アニオン性ポリウレタンエマルジョン並びに
(C)ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートのいずれか1種の混合割合における好ましい範囲
は、(A)成分100質量部(固形分)に対して(B)
成分2〜50質量部、特に3〜30質量部(固形分)、
(C)成分5〜50質量部、特に10〜40質量部、で
あるのが好ましい。(B)成分が少なすぎると耐熱クリ
ープ特性が著しく低下し、多すぎると常態接着強さの低
下、接着剤使用時の作業性不良、コスト高となる傾向が
生じる。また、(C)成分の含有量が少なすぎると低温
接着性が低下し、多すぎると接着剤の凝集力不足により
常態接着性が低下する。
【0033】本発明の実施にあたっては、標準的には水
性加工釜を用いて、ポリ(エチレン−酢酸ビニル)エマ
ルジョン、アニオン性ポリウレタンエマルジョンならび
ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トのいずれか1種を混合加工する。この場合、増粘剤、
pH調整剤、無機充填剤、消泡剤、防微剤を配合するこ
とができる。
【0034】本発明の接着剤組成物には、充填剤とし
て、コーンスターチが使用できる。コーンスターチを使
用することにより、ロールスプレッダーにて木質ボード
類に接着剤を塗布する際に、木質ボードの最後部から接
着剤が垂れ下がることなく、多くの量の接着剤を安定に
塗布することができる。
【0035】上記充填剤の添加量は、(A)ポリ(エチ
レン−酢酸ビニル)共重合エマルジョン100質量部
(固形分)に対して、5〜100質量部であるのが好ま
しい。
【0036】本発明の接着剤組成物には、架橋剤とし
て、分子内にカルボン酸基またはスルホン酸基と反応し
得る官能基を2個以上有する化合物を使用することがで
きる。架橋剤配合後の可使時間、ロールスプレッダーの
洗浄性からヘキサメチレンジイソシアネート系ウレタン
プレポリマーが好ましい。架橋剤は、接着剤の通常使用
直前に添加される。
【0037】上記硬化剤の添加量は、架橋剤の種類によ
って異なるが、(A)ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共
重合エマルジョン100質量部(固形分)に対して、
0.05〜1質量部であるのが好ましい。
【0038】本発明の水性接着剤組成物は、連続ラミネ
ーターマシンにて使用され、通常ロールスプレッダーに
て合板などの木質ボード類に塗布し、プラスチックフィ
ルムを貼り合わせることで使用される。
【0039】
【実施例】以下に実施例を記載し、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0040】(実施例1) 本発明の(A)ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エ
マルジョンとして、住友化学工業(株)製「スミカフレ
ックス(以下、SFと記載)400」(エチレン含有量
約18質量%、固形分濃度55質量%、pH5)を用
い、これに25質量%のアンモニア水を添加して、pH
を8に調整した。次いで、(A)成分100質量部(固
形分)に対して本発明の(B)アニオン性ポリウレタン
水溶液としてスルホン酸変性した、すなわちスルホン酸
基を有しポリエステル骨格をもつ芳香族系ウレタン樹脂
エマルジョン(以下、S基含有PUと記載)(固形分濃
度45質量%、pH8)を20質量部(固形分)を加え
て十分に混合し、さらに、本発明の(C)成分として、
キシダ化学(株)製特級試薬「ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテルアセテート(以下、DEGBEAcと
記載)」20質量部を加えて混合し、水性接着剤組成物
を得た。なお、成分(A)、(B)および(C)の混合
時における添加速度は規定することなく、可能な限り一
括で添加した。
【0041】使用直前に得られた水性接着剤組成物に、
架橋剤として、ヘキサメチレンジイソシアネート系ポリ
イソシアネートプレポリマー(以下、PHDIと記載)
(固形分濃度100質量%、NCO含有率質量22%)
を0.1質量%加え、充分混合した。
【0042】(実施例2〜7、比較例1〜7) 表1に示す配合量のSF400またはSF455[以上
成分(A)]、S基含有PUまたはカルボキシル基を有
しポリエステル骨格をもつ芳香族系ウレタン樹脂エマル
ジョン(以下、C基含有PUと記載)[以上成分
(B)]並びにBPエトキシプロピルアセテート、PM
A[以上成分(C)]、ただし、比較例1〜7は、比較
例6を除いて、本発明の(C)成分に代えて、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル(DEGBEと記
載)、ダワノールTMP、ダワノールPM、ダワノール
PnB[以上成分(C’)]、またはDBE[以上成分
(C”)]を使用したこと以外は、実施例1と同様にし
て水性接着剤組成物を得た。実施例7は充填剤としてコ
ーンスターチを配合した請求項4に係る発明の実施例で
ある。比較例6は(C)成分およびその代替品の
(C’)成分、または(C”)成分を全く使用しない比
較例である。なお、SF455、C基含有PU、BPエ
トキシプロピルアセテート、PMA、コーンスターチ、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ダワノール
TMP、ダワノールPM、ダワノールPnB、DBEに
は下記の性状のものを使用した。
【0043】SF455:住友化学工業(株)製、エチ
レン含有率約18質量%、固形分濃度55質量% C基含有PU:カルボキシル基含有芳香族ポリエステル
骨格ウレタンエマルジョン、固形分濃度45質量%、p
H8 BPエトキシプロピルアセテート:協和発酵工業(株)
製、化学名プロピレングリコールモノエチルエーテルア
セテート PMA:協和発酵工業(株)製、化学名プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート コーンスターチ:(株)ホーネンコーポレーション製 ジエチレングリコールモノブチルエーテル:キシダ化学
(株)製、特級試薬 ダワノールTMP:ダウケミカル日本(株)製、化学名
トリプロピレングリコールメチルエーテル ダワノールPM:ダウケミカル日本(株)製、化学名プ
ロピレングリコールメチルエーテル ダワノールPnB:ダウケミカル日本(株)製、化学名
プロピレングリコールnブチルエーテル DBE:デュポン(株)製、化学名アジピン酸ジメチル
(10〜25%)、コハク酸ジメチル(15〜25
%)、グルタル酸ジメチル(55〜75%)の混合物
【0044】上記実施例および比較例で得られた水性接
着剤組成物について、下記の性能評価を行い、その結果
を表1に示した。
【0045】(塩化ビニル化粧板サンプルの作製) 得られた水性接着剤組成物を、5.5mm厚のJAS1
類ラワン合板にゴムロールを用いて、110g/m2
塗布量となるよう均一に塗布し、この水性接着剤組成物
塗布面に0.2mm厚の半硬質塩化ビニル製化粧フィル
ムを貼り合わせた後、22℃雰囲気下で0.2MPaの
圧カで1時間圧締した。解圧後、同温度にて5日間放置
養生して、塩化ビニル化粧板サンプルを作製した。
【0046】(塗布性試験) 得られた水性接着剤組成物を、送り速度:毎分30メー
トル、塗布ロールと送りロールとの間隔を2.3mmに
調整したロールスプレッダーHGM−22(長谷川鉄工
(株)製)を使用して、2.5mm厚で横幅300m
m、長さ600mmの大きさのJAS1類ラワン合板に
塗布し、合板の最後部から接着剤が垂れ落ちることのな
い最大塗布量を測定した。
【0047】(状態確認試験) 得られた接着剤組成物をガラス棒にてガラス板に塗布
し、接着剤組成物中の粗粒子存在の有無を確認した。な
お、評価は、○:粗粒子なし、×:粗粒子あり、とし
た。
【0048】(常態剥離試験) 得られた化粧板サンプルを25mm(巾)×150mm
(長さ)に切断し、22℃の雰囲気下で、剥離速度20
0mm/minにて、180度剥離試験を行った。
【0049】(耐熱クリープ試験) 得られた化粧板サンプルを25mm(巾)×200mm
(長さ)に切断し、塩化ビニル製フィルム側を端から縦
方向に50mm剥離したあと水平に置き、剥離した塩化
ビニル製フィルムを垂れ下げたままの状態で70℃恒温
器中に1時間放置した後、剥離している塩化ビニル製フ
ィルムの先端に500gの荷重をかけて24時間後の剥
離長さを測定した。この場合、剥離長さが短いほど耐熱
クリープ特性が優れていることを示す。
【0050】(低温剥離試験) 得られた化粧板サンプルを25mm(巾)×150mm
(長さ)に切断し、−10℃の恒温器に72時間放置し
た後、直ちに手で剥離を行った際の材破状態を確認し
た。なお、評価は、○:木破、×:界面剥離、とした。
【0051】(貯蔵安定性試験) 得られた水性接着剤組成物を200gガラス瓶へ入れ、
密栓後、40℃恒温器に3ヶ月放置した。3ヶ月経過し
た後、上記化粧板サンプル作製の方法にて化粧板サンプ
ルを作製し、上記記載の耐熱クリープ試験を行った。
【0052】
【表1】
【0053】表1において、(A)成分、(B)成分、
(C)成分、充で示すコーンスターチ、(C’)成分、
および(C”)の数値は質量部を示し、硬で示す架橋剤
は質量%で示す。低温剥離試験では、本発明の実施例1
〜7はいずれもジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートのいずれか1種を(C)成分とするもので
あり、木破の○であるが、(C)成分の代わりに類似し
た構造のアルキレングリコールモノアルキルエーテル構
造の(C’)成分からなる比較例、またはDBEで示す
アジピン酸ジメチル(10〜25%)、コハク酸ジメチ
ル(15〜25%)およびグルタル酸ジメチル(55〜
75%)の混合物の(C”)成分からなる比較例では、
比較例5を除いて、比較例1〜4、および比較例6、7
ともに界面剥離を生じ×である。比較例5は(C”)成
分のDBEからなるもので低温剥離試験は○であるが、
状態確認試験では×で粗粒子の発生がある。(B)成分
について、実施例1と比較例7を対比すると、(B)成
分を有しない比較例7では耐熱クリープおよび貯蔵安定
性試験ともに24時間後の剥離長さが100mm以上と
極めて悪い結果となっている。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、各種プラスチック
フィルムと木質ボード類や無機質ボード類に代表される
多孔質ボード類との貼り合わせるために使用する接着剤
において、本発明は、ハウスシック症候群を引き起こす
トルエン又はキシレンなどの芳香族有機溶剤を用いるこ
となく、粗粒子を発生することのない、接着強度が高
く、高温特性である耐熱クリープ特性に優れ、さらに低
温雰囲気下での接着性にも優れ、かつ、粘度、粘性が適
切で容易に再剥離することのないウエットタックを有し
極めて優れた製造ライン適正を有する水性接着剤組成物
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−87608(JP,A) 特開 平5−112767(JP,A) 特開2000−8019(JP,A) 特開 平11−199847(JP,A) 特開 平10−330709(JP,A) 特開 平9−194811(JP,A) 特開 平5−125349(JP,A) 特開 平5−117611(JP,A) 特開 昭60−163981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共
    重合体エマルジョン、(B)アニオン性ポリウレタンエ
    マルジョン並びに(C)ジエチレングリコールモノブチ
    ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
    ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチ
    ルエーテルアセテートのいずれか1種からなることを特
    徴とする低温雰囲気下での接着性に優れた水性接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 アニオン性ポリウレタンエマルジョンが
    スルホン酸変性したものであることを特徴とする請求項
    1記載の低温雰囲気下での接着性に優れた水性接着剤組
    成物。
  3. 【請求項3】 ポリ(エチレン‐酢酸ビニル)共重合エ
    マルジョン100質量部(固形分)に対して、アニオン
    性ポリウレタンエマルジョン2〜50質量部(固形分)
    並びにジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテ
    ート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
    ート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
    ートのいずれか1種5〜50質量部を配合してなること
    を特徴とする請求項1または2記載の低温雰囲気下での
    接着性に優れた水性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水
    性接着剤組成物において、コーンスターチを充填剤とし
    て配合してなることを特徴とする低温雰囲気下での接着
    性に優れた水性接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水
    性接着剤組成物において、ヘキサメチレンジイソシアネ
    ート系ポリイソシアネートプレポリマーを架橋剤として
    配合してなることを特徴とする低温雰囲気下での接着性
    に優れた水性接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の水
    性接着剤組成物は、多孔質ボート類とプラスチックフィ
    ルムの接着に使用する接着剤であることを特徴とする
    温雰囲気下での接着性に優れた水性接着剤組成物。
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