JP2002114617A - 天然消臭抗菌剤、それを用いた消臭抗菌製品およびそれを用いた消臭抗菌方法 - Google Patents

天然消臭抗菌剤、それを用いた消臭抗菌製品およびそれを用いた消臭抗菌方法

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JP2002114617A JP2000305120A JP2000305120A JP2002114617A JP 2002114617 A JP2002114617 A JP 2002114617A JP 2000305120 A JP2000305120 A JP 2000305120A JP 2000305120 A JP2000305120 A JP 2000305120A JP 2002114617 A JP2002114617 A JP 2002114617A
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antibacterial agent
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Naoki Miyahara
直樹 宮原
Kenjiro Makino
賢次郎 牧野
Katsutoshi Inoue
勝利 井上
Chikao Kanazawa
親男 金澤
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YAMASO MICRON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭抗菌性合成化合物を用いる消臭抗菌法に
おける安全性の問題、光触媒を使用する消臭抗菌法にお
ける可視光線のない暗いところでは消臭抗菌性を示さな
いという問題、茶葉から抽出したカテキンを用いる消臭
抗菌法における抽出コスト、抽出残茶カスおよび製品が
劣化しやすいという問題を解決する。 【解決手段】 消臭抗菌性を有する天然物の粉砕物を含
有してなる天然消臭抗菌剤を用いた消臭抗菌性製品およ
び消臭抗菌方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然消臭抗菌剤、
それを用いた消臭抗菌製品およびそれを用いた消臭抗菌
方法に関する。さらに詳しくは、消臭抗菌性を有する天
然物の粉砕物を用いてなる天然消臭抗菌剤、該天然消臭
抗菌剤を、紙オムツやナプキン、生理帯、不織布、ティ
ッシュペーパーなどの紙類、布類、木工製品、畳、絨毯
などに加え、消臭抗菌性にした製品および該天然消臭抗
菌剤を用いた消臭抗菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、住・生活環境が大きく変化し、密閉式住居が多くな
り、室内の消臭、とくに黴臭や黴の発生の問題、幼児や
老人用の紙オムツ、ナプキン、生理帯などの消臭抗菌に
種々の合成化合物、たとえばスルホン酸系界面活性剤や
両性界面活性剤などが多く用いられるようになってきて
いる。
【0003】しかし、合成化合物は、肌や食品に直接触
れる部分に用いると、安全性などの点から問題がある。
【0004】前記合成化合物の使用とは別の消臭孔菌法
として、酸化チタンを用いた光触媒を使用する消臭抗菌
法が知られている。
【0005】しかし、光触媒を使用する方法では、太陽
光などの可視光線の存在するところでは有効であるが、
可視光線の存在しないところでは、消臭抗菌性を示さな
いという問題がある。
【0006】前記問題を解決するために、茶葉から抽出
したカテキンを紙製品、合成樹脂製品または木製品に処
理し、殺菌消臭機能を付与する方法が出願されている
(特願2000−111698号明細書)。
【0007】しかし、この方法の場合、カテキン(タン
ニン)は、緑茶葉の荒茶を鉄板で煎った状態にして、こ
れを水(常温)に入れ、攪拌して茶葉に含有されている
カテキン成分を溶出せしめ、そののち、茶葉カスを濾過
し、得られた液体からカテキンがアルコール抽出され
る。それゆえ、抽出コストがかさみ、また、抽出残茶カ
スの焼却処理などのコストがさらに加わる。さらに、抽
出されたカテキンは、フェノールカルボン酸系化合物で
あり、空気酸化、自動酸化されて変質しやすく、製品が
劣化しやすいため、実用化にいたっていない。
【0008】なお、本発明者らの検討の結果、茶葉から
カテキンを抽出するかわりに、茶葉を30〜25000
μmに粉砕したものは、葉緑素、ビタミンC、ビタミン
Eなどがそのまま含まれるなどのためか、空気酸化、自
動酸化されにくいことが判明している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記消臭抗菌
性合成化合物における安全性の問題、光触媒を使用する
消臭抗菌法における可視光線のない暗いところでは消臭
抗菌性を示さない問題、茶葉から抽出したカテキンを用
いる場合における抽出コスト、抽出残茶カスおよび製品
が劣化しやすいという問題を解決するためになされたも
のである。
【0010】本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、茶
葉、どくだみ、よもぎ、たで、わさび、桧の葉、とくに
茶葉とどくだみを単独でまたは混合して一定の粒径に粉
砕したものを用いることにより、低コスト、安全で、強
力な消臭抗菌性に加え、皮膚障害(カブレ、タダレ、炎
症)の防止にきわめて有効であること、茶葉単独または
茶葉およびどくだみを特定の割合で用いる場合には香気
(快適臭)にすることができることを見出し、本発明を
完成するにいたった。
【0011】すなわち、本発明は、消臭抗菌性を有する
天然物の粉砕物を含有してなる天然消臭抗菌剤(請求項
1)、消臭抗菌性を有する天然物が、茶葉、どくだみ、
よもぎ、たで、わさびおよび桧の葉の1種以上である請
求項1記載の天然消臭抗菌剤(請求項2)、粉砕物が、
消臭抗菌性を有する天然物の乾燥物を乾式粉砕して最大
径25000μmから最小径30μmにした乾燥天然消
臭抗菌剤、または消臭抗菌性を有する天然物の未乾燥物
を湿式粉砕して最大径30μm以下にした超微粉砕天然
消臭抗菌剤である請求項1または2記載の天然消臭抗菌
剤(請求項3)、消臭抗菌性を有する天然物を、細胞の
大きさ(約30μm)以下に粉砕するか、細胞壁を破壊
して細胞壁内物質を露出させて、消臭抗菌機能をより向
上させてなる請求項1または2記載の天然消臭抗菌剤
(請求項4)、消臭抗菌性を有する天然物が、どくだ
み、よもぎおよびニンニクのうちの1種以上と茶葉とか
らなる請求項1、2、3または4記載の天然消臭抗菌剤
(請求項5)、どくだみ、よもぎおよびニンニクのうち
の1種以上に対する茶葉の固形分割合が5〜70重量%
(以下、%という)である請求項5記載の天然消臭抗菌
剤(請求項6)、請求項1、2、3、4、5または6記
載の天然消臭抗菌剤を、紙オムツ、ナプキンまたは生理
帯の外側の撥水性の布と高吸水性ポリマーを分散させた
不織布層との間に添加するか、両面を撥水加工した不織
布に含有させて外側の布として用いてなる消臭孔菌性を
有する衛生用品(請求項7)、請求項1、2、3、4、
5または6記載の天然消臭抗菌剤を、高吸水性ポリマー
粉体と混合または高吸水性ポリマー粒子表面にコーティ
ングしたものを不織布に組み込んだものを紙オムツ、ナ
プキンまたは生理帯に使用してなる消臭孔菌性を有する
衛生用品(請求項8)、請求項1、2、3、4、5また
は6記載の天然消臭抗菌剤のうち、最大径30μm以下
に粉砕した超微粉砕天然消臭抗菌剤を、洗剤、食品、飲
料品、ボディーシャンプー、化粧品、肌ケア乳液、肌ケ
アパウダー、生薬またはこう薬に添加してなる消臭孔菌
性を有する製品(請求項9)、請求項1、2、3、4、
5または6記載の天然物消臭抗菌剤を、パック(たとえ
ばお茶パック状のもの)に入れるか、不織布、紙または
多孔質セラミックに含浸させてなる消臭孔菌性を有する
製品(請求項10)、ジュースカス、コンブまたはワカ
メそのものまたはそれらのエキスカス、エビまたはカニ
のエキスカスを30μm以下に微粉砕したものを粘着剤
または補助消臭抗菌剤として用いてなる請求項7、8、
9または10記載の製品(請求項11)、請求項1、
2、3、4、5または6記載の天然消臭抗菌剤のうち、
最大径30μm以下に粉砕した超微粉砕天然消臭抗菌剤
を、対象物に適用することを特徴とする対象物の消臭抗
菌方法(請求項12)、および対象物が、洗濯・洗浄時
の洗濯・洗浄物である請求項12記載の消臭抗菌方法
(請求項13)に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の天然消臭抗菌剤は、消臭
抗菌性を有する天然物、たとえば茶葉、どくだみ、よも
ぎ、たで、わさび、桧の葉、熊笹、アロエ、芙蓉、ニン
ニクなどの1種以上、好ましくは茶葉、どくだみ、よも
ぎ、たで、わさびおよび桧の葉の1種以上の粉砕物を含
有してなる天然消臭抗菌剤である。
【0013】前記茶葉は、カテキン(タンニン)を多く
含み、消臭効果があることは公知であり、細菌に対する
抗菌作用もあるといわれている。また、茶葉全部から発
生する香気や葉緑素などは、飲料として東洋でも西洋で
も利用されている。
【0014】前記どくだみは、人体の皮膚、内臓壁に発
生するポリープ、膿、潰瘍、癌、イボなど、細菌性や細
胞異常に対してきわめて有効であることが、多くの漢方
医書に記載されている。また、冷蔵庫、下駄箱、押入、
衣装ケースなどの消臭にきわめて有効であることも知ら
れている。
【0015】前記よもぎ、たで、わさび、桧の葉、熊
笹、アロエ、芙蓉、ニンニクは、抗菌性を有することが
知られており、古くから食生活、漢方医療に用いられて
いる。とくに、よもぎのエキスは、切傷を数日で炎症、
化膿なしにきれいに治す効果を有することは古くから知
られている。
【0016】前記消臭抗菌性を有する天然物の粉砕物
は、人体に安全であり、単独でまたは2種以上で生活用
品、生活空間に消臭抗菌性を付与することができる消臭
抗菌剤を提供することができる。
【0017】前記粉砕物としては、およそ消臭抗菌性を
有する天然物を乾燥させ、最大径25000μmから最
小径30μm、好ましくは5000〜50μm、さらに
好ましくは1000〜70μmに乾式粉砕し、天然物の
中に含まれる消臭抗菌成分をできるだけ自然のままでそ
の効能を失活させないようにしたもの(乾燥天然消臭抗
菌剤に使用)、および天然物全体を最大径30μm以
下、好ましくは20μm以下に湿式粉砕したもの(液状
または粉末状の超微粉砕天然消臭抗菌剤に使用)に区分
される。生葉の粉砕には湿式粉砕が適するが、乾燥葉を
用いてもよい。
【0018】前記消臭抗菌性を有する天然物を乾燥させ
るとは、天日乾燥、40〜80℃での通常乾燥、40〜
50℃/30〜50%湿度での除湿乾燥、−3℃以下に
天然物を凍結させて乾燥させる凍結乾燥などの方法によ
り水分率を10%以下、さらには3〜5%にすることを
意味し、乾式粉砕するとは、たとえばホソカワミクロン
(株)製のACM−10を代表とする分級機付磨砕機
や、アルピネ(株)製のジェット噴流エア分級粉砕機な
どで粉砕分級することを意味する。
【0019】また、前記消臭抗菌性を有する天然物を湿
式粉砕するとは、たとえば(株)シンマ−エンタープラ
イゼス製のダイノミル(ボールを用いた磨砕機能を有す
る粉砕機)などを用いて固形分10〜70%程度で粉砕
することを意味する。固形分が10%未満では、生産性
が劣り、水を除くコストが高くなる傾向にあり、70%
をこえると、粘度が高くなり、安定に粉砕しにくくな
る。
【0020】前記乾式粉砕物は、安定性が良好で、消臭
抗菌性が強力で良好な持続性を有する。また、細胞壁を
破壊して細胞壁内物質を露出させたものを乾式粉砕物と
した場合には、消臭抗菌性がより向上するため好まし
い。
【0021】前記乾式粉砕物は、主にパックに入れて、
またはたとえば紙オムツ、ナプキン、生理帯などを構成
する層の間にはさみ、あるいは層を構成するものと混合
して、粉砕物に含まれる葉緑素などでそのうえに着用す
る下着を汚さないようにして使用する用途に、好適に用
いられる。要すれば、粘着剤などで付着させたりして用
いてもよい。
【0022】前記粘着剤などとしては、たとえばジュー
スカス、コンブやワカメそのものまたはそれらのエキス
カス、エビまたはカニのエキスカスを30μm以下に微
粉砕したものや、pH7〜9、好ましくは7.5〜8.
5でこれらに含まれている−COOCH3や−NHCO
CH3を加水分解して−COOHや−NH2にしたもの、
さらには、含まれているペクチン酸、キトサン、アルギ
ン酸に人体に害のない鉄イオンを吸着させたものなどが
あげられる。たとえば、ペクチン酸やカテキンは鉄イオ
ンと強い結合を形成することが知られており、鉄イオン
や有害にならない金属イオンの併用は、さらに有効であ
る。強アルカリでは、天然高分子の主鎖やフラノース環
が開環分解しやすくなる。
【0023】なお、前記ジュースカス、コンブやワカメ
そのものまたはそれらのエキスカス、エビまたはカニの
エキスカスを30μm以下に微粉砕したものは、粘着剤
としてだけでなく、補助消臭抗菌剤としても作用する。
【0024】一方、前記湿式粉砕物は、不織布などの布
や紙、多孔質セラミックなどに含浸させて用いる、たと
えば洗剤、食品、飲料品、ボディーシャンプー、化粧
品、肌ケア乳液、肌ケアパウダー、生薬、こう薬などの
液状物・粉状物・ペースト状物などに含有させて用い
る、たとえば洗濯・洗浄時の洗濯・洗浄物などの対象物
に適用して(ふりかける、浸漬するなどして)用いるな
どの方法で主に用いられる。
【0025】前記湿式粉砕物は、超微粉砕物であるため
即効性にすぐれ、混合性、適用性にすぐれる。
【0026】前記湿式粉砕物が、細胞の大きさ以下に粉
砕したものまたは細胞壁を破壊して細胞壁内物質を露出
させたものの場合には、消臭抗菌性がより向上するため
好ましい。
【0027】ただし、前記乾式粉砕物および湿式粉砕物
の用途などについて明白な区別をするものではなく、用
途などに応じて適宜選定し、担持させたり、含浸させた
り、混合させたりして使用すればよい。
【0028】前記乾式粉砕物は、従来から知られている
粉砕装置、粉砕方法、たとえば固定刃と回転刃で粉砕
し、分級機を内臓し、粗粒子は粉砕室内に残す方法、具
体的には、ホソカワミクロン(株)製のACM−10な
どの分級機付磨砕機や、アルピネ(株)製のジェット噴
流エア分級粉砕機(ジェットミル)のような分級機付噴
流式粉砕機を用い、高圧エアを3カ所より吹き付け、接
点で粉砕して、粗粒子は上部にある分級機により叩き落
し、粉砕室にもどし、微粒子は分級機を通過させて製品
にする方法で製造することができる。
【0029】前記湿式粉砕物を製造する方法としては、
特願2000−182993号明細書に記載の粉砕装
置、粉砕方法により、消臭抗菌性を有する天然物を所望
の大きさに粉砕すればよい。
【0030】すなわち、湿式・常温で、最大径500μ
mをこえ25000μm以下にした天然物を、最大径3
0μmをこえ500μm以下に微粉砕することができる
機能および微粉砕された天然物をさらに最大径1〜30
μmに超微粉砕することができる機能をそなえた別々の
粉砕機を連結したまたは前記微粉砕機能および超微粉砕
機能を1つの粉砕装置内で一体化した粉砕装置を用い、
天然物を、湿式・常温で順次小さくなるように段階的に
粉砕する(最大径500μmをこえ25000μm以下
の天然物を、最大径30μmをこえ500μm以下に微
粉砕し、微粉砕された天然物をさらに最大径1〜30μ
mに超微粉砕する)方法で、最大径1〜30μm、さら
には1〜10μmに超微粉砕された、飲料品(ジュース
を含む)、食品、食品添加物、調味料、酒、香料、入浴
剤、生薬または化粧品などの製造に使用される。
【0031】前記粉砕装置において、湿式・常温で最大
径500μmをこえ25000μm以下に粉砕した天然
物を、最大径30μmをこえ500μm以下に微粉砕す
ることができる機能をそなえた粉砕機が、連続式横型ロ
ーラーミルまたは完全密閉・水平型マイクロビーズミル
(微粉砕用)を代表とする磨砕機能を有する微粉砕機で
あり、微粉砕された天然物をさらに最大径1〜30μm
に超微粉砕することができる機能をそなえた粉砕機が、
完全密閉・水平型マイクロビーズミル(超微粉砕用)を
代表とする磨砕機能を有する超微粉砕機であるのが好ま
しい。さらに、前記微粉砕機能および超微粉砕機能を1
つの装置内で一体化した粉砕装置が、完全密閉・水平型
マイクロビーズミル(微粉砕用および超微粉砕用の両
方)であり、該完全密閉・水平型マイクロビーズミル
(微粉砕用および超微粉砕用の両方)のボールの径を5
mmφから0.1mmφまで段階的にかえた粉砕機を直
列に接続して一体化した粉砕装置であるのが好ましい。
ことに、前記完全密閉・水平型マイクロビーズミル(微
粉砕用および超微粉砕用の両方)の周速が8〜15m/
秒、ビーズ充填率が75〜90%、粘度が1000〜9
0000cP、粉砕室内温度が1〜30℃、連続滞留時
間が1〜15分の条件で使用することができる粉砕装置
であるのが好ましく、とくに、天然物を粉砕する前に系
を減圧脱気し、不活性ガスを封入して粉砕することがで
きる粉砕装置であるのが好ましい。
【0032】前記粉砕方法において、微粉砕が、磨砕機
能を有する微粉砕機による微粉砕であり、超微粉砕が、
磨砕機能を有する超微粉砕機による超微粉砕であるのが
好ましく、さらに、前記微粉砕が、完全密閉・水平型マ
イクロビーズミル(微粉砕用)による微粉砕であり、前
記超微粉砕が、完全密閉・水平型マイクロビーズミル
(超微粉砕用)による超微粉砕であり、完全密閉・水平
型マイクロビーズミル(微粉砕用と超微粉砕用の両方)
の運転条件が、周速8〜15m/秒、ビーズ充填率75
〜90%、粘度1000〜90000cP、粉砕室内温
度1〜30℃、連続滞留時間1〜15分であるのが好ま
しく、ことに、天然物を粉砕する前に系を減圧脱気し、
不活性ガスを封入してから粉砕する方法で粉砕するのが
さらに好ましい。
【0033】前記粉砕装置、粉砕方法を図3に基づいて
説明する。
【0034】図3において、11は、天然物を最大径5
00μmをこえ25000μm以下に粉砕するためのド
ライミキサーミルであり、超微粉砕粒子液を噴霧乾燥さ
せる場合には噴霧乾燥機となる、12は、最大径500
μmをこえ25000μm以下の天然物を最大径30μ
mをこえ500μm以下に微粉砕するための微粉砕用ダ
イノミル、13は、最大径30μmをこえ500μm以
下に微粉砕された天然物を最大径1〜30μmに超微粉
砕するための超微粉砕用ダイノミル、14は、超微粉砕
粒子液をストックするストックタンクである。
【0035】ドライミキサーミル11の投入口15よ
り、原料となる天然物がそのまま投入される。これら
は、ドライミキサーミル11に取り付けられた撹拌粗砕
羽根16および固定刃兼バッフル17により最大径2.
5mmφ(25000μm)以下に粉砕される。
【0036】ドライミキサーミル11のかわりに、スー
パーミル、ロートプレックスを用いてもよい。
【0037】撹拌粗砕羽根16は、下部軸受が減圧・加
圧可能な仕様になっており、減圧時には、オイルシール
部に液やガスを注入し、オイルシール部の磨耗などのト
ラブルを防ぐ。一方、加圧時には、強制的に液をもらす
場合、注入口に水のヘッドタンクより微量定量ポンプで
水を注入しながら、オイルシール部を洗浄するようにし
ている。
【0038】撹拌粗砕羽根16は、底面に沈着する原料
をかきあげるように羽根の刃が加工されており、撹拌粗
砕羽根16の外立上り部16aは、固定刃兼バッフル1
7とのクリアランスが3〜5mmになるように設定され
ており、切断効果と壁面付着防止効果を示すようになっ
ている。固定刃兼バッフル17は、壁面に対し接触角θ
が55〜65度、好ましくは60度であり、固定刃兼バ
ッフル17の先端の壁面からの立上りは50mm以下、
さらには30mm前後であるのが、付着が少なく、バッ
フル効果、カッティング効果が良好になる点から好まし
い。固定刃の刃先は超硬刃が好ましく、バッフルより5
mm前後突き出すように取り付けるのが好ましい。撹拌
粗砕羽根16の中立上り部16bは、天然物および粗粉
砕物を粉砕しながら撹拌する。
【0039】最大径2.5mmφ(25000μm)以
下に粉砕された天然物は、そののち、取出口18から取
り出され、スラリーポンプ19により微粉砕用ダイノミ
ル12に供給される。通常、このときの温度は1〜30
℃、粘度は1000〜10000cP程度である。微粉
砕用ダイノミル12に供給された最大径500μmをこ
え25000μm以下の天然物は、ミル内に内設した回
転羽根でボールを撹拌しながら、ボールとボール、ボー
ルと外筒との間にかみこまれた粒子が粉砕されることに
より、最大径30μmをこえ500μm以下に粉砕され
る。
【0040】微粉砕用ダイノミル12に含まれるボール
の大きさは1〜10mmφ、好ましくは1〜5mmφで
あり、微粉砕用ダイノミル12のかわりにピンミルを用
いてもよい。ピンミルの中に内設したピンはダイノミル
中のボールと同じ作用をする。
【0041】最大径30μmをこえ500μm以下に粉
砕された天然物は、そののち、超微粉砕用ダイノミル1
3に供給される。
【0042】超微粉砕用ダイノミル13に含まれるダイ
ノミルボールの大きさは、0.1mmφ以上1mmφ未
満、好ましくは0.2〜0.5mmφ、たとえば0.5
mmφ、0.3mmφ、0.2mmφ、0.1mmφに
なるように、1〜2台の超微粉砕用ダイノミルが用いら
れる。超微粉砕用ダイノミルは、別々の粉砕機を連結し
たものであってもよく、ボールの大きさが、たとえば
0.5mmφ、0.3mmφ、0.2mmφ、0.1m
mφのうちから1〜2種を選び、1つの粉砕装置内で一
体化したものであってもよい。2種のボールを1つの粉
砕装置内で一体化する場合、大きさの違うボール間にス
リット(ボール止め)が設けられる。超微粉砕用ダイノ
ミル13に供給された最大径30μmをこえ500μm
以下の天然物は、微粉砕機と同様のメカニズムにより最
大径1〜30μm、さらには1〜10μm、ことには1
〜5μmに粉砕される。ボールの大きさが、たとえば
0.5mmφの場合、通常、10μm以下に超微粉砕す
ることができる。
【0043】なお、微粉砕用ダイノミル12および超微
粉砕用ダイノミル13の運転条件としては、ビーズ充填
率75〜90%、さらには80〜85%、粉砕室温度1
〜30℃、さらには3〜25℃、粘度1000〜900
00cP、さらには10000〜50000cP、周速
8〜15m/秒、さらには10〜12m/秒が好まし
い。
【0044】超微粉砕された天然物は、そののちストッ
クタンク14に供給され、貯蔵される。ストックタンク
14に貯蔵された超微粉砕された天然物は、そのまま製
品(天然消臭抗菌剤)にされる場合、たとえばギヤーポ
ンプ21により製品取出口22から取り出される。一
方、噴霧乾燥後に製品にされる場合には、たとえばギヤ
ーポンプ21によりドライミキサーミル11に取り付け
たスプレーノズル23に供給され、噴霧乾燥後に製品に
される。
【0045】なお、噴霧乾燥前にドライミキサーミル1
1内部の洗浄のために、スプリンクーラー型ノズルを取
りつけ高圧で側面全面を洗浄するのが好ましい。洗浄が
終わり、真空スプレードライヤーに切り替えるときは、
噴射ノズル径をたとえばポンプ注入するパイプの径d1
に対して径d2が1.5〜10倍のパイプで、径d2に対
して長さlが2〜10倍のミストコレクターパイプを取
り付けることにより、ミストが真空ラインにフラッシュ
ロスすることをほとんど防止することができる。
【0046】前記噴霧乾燥に際しては、真空ポンプ24
により1〜40Torr(133.3〜5332Pa)
にして内温20〜80℃程度で乾燥させるのが、天然物
の酸化、熱劣化を防ぐ点から好ましい。粉体は取出口1
8とは別に設けた粉体取出口から取り出せばよい。
【0047】なお、図3中の20はインバーターモータ
ー、Mはモーターである。
【0048】前記のようにして湿式粉砕物が製造され、
必要により噴霧乾燥せしめられる。
【0049】前記消臭抗菌性を有する天然物の細胞壁を
破壊させて細胞壁内物質を露出させる方法としては、乾
燥させる前の天然物の段階で冷凍して細胞壁を破壊させ
たものを25000μm以下の粒子にするか、天然物を
混練摩耗させ、細胞壁を破壊したものを25000μm
以下に粉砕する方法があげられる。
【0050】本発明の天然消臭抗菌剤は、前記のごとき
方法で粉砕して製造されるため、消臭抗菌性を有する天
然物をすべて粉砕し、活用することができる。
【0051】このようにして得られる本発明の天然消臭
抗菌剤が乾燥天然消臭抗菌剤の場合、消臭抗菌性を有す
る天然物を乾燥させ、乾式粉砕した最大径25000μ
mから最小径30μm、好ましくは5000〜50μ
m、水分率2〜10%、好ましくは3〜5%に乾燥・粉
砕したもの(乾式粉砕物)であるのがよい。なお、前記
乾式粉砕物として、どくだみ、よもぎ、熊笹、たで、わ
さび、桧の葉、ニンニクなどに対して、茶葉が固形分割
合で5%以上、さらには5〜70%、ことには10〜7
0%含まれるように混合したものを使用する場合には、
どくだみ、よもぎ、ニンニクなどの独特の臭気をマスク
し、香気にかえることができる点から好ましい。
【0052】前記乾式粉砕物は、それ自体を天然消臭抗
菌剤として用いてもよく、また、乾式粉砕物を固形分で
10〜75%含有するように、ジュースカス、エビまた
はカニの殻、コンブまたはワカメなどの湿式粉砕物また
はその乾燥物と混合したものを用いてもよい。
【0053】また、本発明の天然消臭抗菌剤が液状超微
粉砕天然消臭抗菌剤の場合、消臭抗菌性を有する天然物
を湿式粉砕した最大径50μm以下、好ましくは30μ
m以下、固形分10〜70%、好ましくは25〜55%
に超微粉砕したもの(湿式粉砕物)自体であってもよ
く、また、該湿式粉砕物を固形分で10〜75%含有す
るように、ジュースカス、エビまたはカニの殻、コンブ
またはワカメなどの湿式粉砕物と混合したものであって
もよい。
【0054】また、本発明の天然消臭抗菌剤が粉末状超
微粉砕天然消臭抗菌剤の場合、前記粉砕物を乾燥させた
もの自体であってもよく、また該乾燥物を固形分で10
〜75%含有するように、ジュースカス、エビまたはカ
ニの殻、コンブまたはワカメなどの湿式粉砕物またはそ
の乾燥物と混合したものであってもよい。
【0055】前記のごとき本発明の天然消臭抗菌剤は、
たとえば紙オムツ、ナプキンまたは生理帯の外側の撥水
性の布と高吸水性ポリマーを分散させた不織布層との間
に添加するか、両面を撥水加工した不織布に含有させて
外側の布として用いた消臭抗菌性を有する衛生用品、高
吸水性ポリマー粉体と混合または高吸水性ポリマー粒子
表面にコーティングしたものを不織布に組み込んだもの
を紙オムツ、ナプキンまたは生理帯に使用した消臭孔菌
性を有する衛生用品などの衛生用品、本発明の天然消臭
抗菌剤が最大径30μm以下に粉砕した超微粉砕天然消
臭抗菌剤の場合、洗剤、食品、飲料品、ボディーシャン
プー、化粧品、肌ケア乳液、肌ケアパウダー、生薬また
はこう薬に添加してなる消臭孔菌性を有する製品、不織
布、紙または多孔質セラミックに含浸させてなる消臭孔
菌性を有する製品、パック入り消臭抗菌性を有する製品
などの製造に使用することができる。
【0056】前記衛生用品が、天然消臭抗菌剤を紙オム
ツ、ナプキンまたは生理帯の外側の撥水性の布と高吸水
性ポリマーを分散させた不織布層との間に添加したもの
である場合、たとえば尿や血液、体液が高吸水性ポリマ
ーに吸収され、臭気が外側に発散するとき、天然消臭抗
菌剤を含有する層を臭気が通過する際に、強力に吸着無
臭化することができる。また、天然消臭抗菌剤を高吸水
性ポリマー層と外側の布との間に挿入しているため、下
着を汚すこともない。しかも、天然消臭抗菌剤の有効成
分が湿気により肌に移行すると、肌に生じた炎症、とく
に細菌性の皮膚炎やただれを防止することができる。
【0057】また、前記衛生用品が、両面を撥水加工し
た不織布に天然消臭抗菌剤を含浸させて外側の布として
用いたものの場合、尿などは高吸水性ポリマーに吸収さ
れるため、通常、天然消臭抗菌剤を濡らすことにより消
臭効果を損なうことがなく、天然消臭抗菌剤は、主とし
てガス化した臭気を吸収・消臭するため、きわめて効果
的である。
【0058】さらに、前記衛生用品が、天然消臭抗菌剤
を高吸水性ポリマー粉体と混合したものまたは高吸水性
ポリマー粒子の表面にコーティングしたものを、不織布
層に従来と同じように保持させる方法の場合、天然消臭
抗菌剤を外側の布との間に含ませる場合よりも消臭抗菌
性はやや劣る。しかし、幼児などのように激しい運動を
する者に用いる場合、天然消臭抗菌剤を含む層が偏った
り折れたり分離したりしやすいという問題が発生しにく
くなる。
【0059】前記用途に用いる場合、天然消臭抗菌剤の
粒子はあらい(500〜100μm程度の)方が、偏っ
たり折れたり分離したりしにくい。また、天然消臭抗菌
剤の安定性、ガスの均一な接触性の点からも好ましい。
【0060】本発明の天然消臭抗菌剤を紙オムツやナプ
キン、生理帯に用いる場合、肌にふれない側、すなわち
不織布中に分散させた高吸水性ポリマー層と外側(下着
にふれる側)の撥水性の布の間に層状に用いるのが、臭
気物質のみが外側を通るとき吸収される点から好まし
い。内側に配置すると、尿などと結合して消臭力が低下
するため、添加量を多くする必要がある。
【0061】前記高吸水性ポリマーは、吸水速度がきわ
めて大きく、吸水量も100〜1000倍になるが、消
臭抗菌性は有さない。一方、本発明の天然消臭抗菌剤
は、吸水速度が小さく、とくに25000〜30μmの
粉体は徐々に吸水する程度であるが、消臭抗菌性を有す
る。このように異なる特性のものを前記のごとき構成の
衛生用品にすることにより、前記のごときすぐれた衛生
用品が得られるのである。
【0062】本発明の天然消臭抗菌剤は、紙オムツやナ
プキン、生理帯にとどまらず、炎症防止(消炎)用こう
薬、化粧用不織布、紙、ふきん、ぞうきん、タンスや冷
蔵庫、下駄箱などの消臭用不織布、靴底シート、下着、
タオル類などに適用した場合にも有効である。
【0063】前記衛生用品や消臭孔菌性を有する製品を
製造する場合、粘着剤または補助消臭抗菌剤として、前
述のごとく、ジュースカス、コンブやワカメそのものま
たはそれらのエキスカス、エビまたはカニのエキスカス
を30μm以下に微粉砕したものを使用してもよい。
【0064】前記ジュースカスには、ペクチン酸、セル
ロース、リモネンなどが含まれ、エビ、カニエキスカス
には、キチン、キトサン、カルシウムアパタイトなどが
含まれ、コンブ、ワカメそのものまたはそれらのエキス
カスには、アルギン酸、ヨウ素などが含まれる。これら
を特願2000−182993号明細書に記載の粉砕装
置、粉砕方法で超微粉砕し、30μm以下にしたものを
粘着剤として本発明の天然消臭抗菌剤と混合または天然
消臭抗菌剤に付着させて用いることにより、ペクチン
酸、キチン、キトサン、アルギン酸が含まれる場合、粘
着剤としての効果のほかに、人体に害をおよぼす重金属
や有害化学物質を吸着除去する効果が得られる。また、
とくに、キチン、キトサンが含まれる場合、ペクチン
酸、アルギン酸と同等以上のスキンケアー効果が得られ
るので、用いられる天然消臭抗菌剤の抗菌消臭効果のほ
か、より高機能な製品を創製することができる。さら
に、ジュースカスに含有されるリモネンが含まれる場
合、強力な水溶性洗浄剤としての効果を示す。
【0065】本発明の天然消臭抗菌剤を、紙オムツの外
側の撥水性の布と高吸水性ポリマーを分散させた不織布
層との間に添加する場合を図1に、本発明の天然消臭抗
菌剤を、高吸水性ポリマー粒子表面にコーティングした
ものを不織布に組み込んだものを紙オムツに使用した場
合を図2に示す。
【0066】図中、1は紙オムツ、2は肌側の布、3は
高吸水性ポリマーを分散させた不織布層、4は天然消臭
抗菌剤を含む層、5は外側の撥水性の布、6は別のタイ
プの紙オムツ、7は高級水性ポリマー粒子表面に天然消
臭抗菌剤をコーティングしたものを組み込んだ不織布層
を表わし、Aは紙オムツの肌側、Bは紙オムツの外側を
表わす。
【0067】本発明の天然消臭抗菌剤を図1の紙オムツ
に使用する場合の使用量としては、50〜500g/m
2程度であるのが、消臭性の保証、コスト、分離脱落が
少ない点から好ましい。
【0068】また、本発明の天然消臭抗菌剤を図2の紙
オムツに使用する場合の使用量としては、高級水性ポリ
マー粒子に対して固形分で10〜50%であるのが、消
臭性の保証、コスト、分離脱落が少ない点から好まし
い。
【0069】また、本発明の天然消臭抗菌剤を、両面を
撥水加工した厚さ3mmの不織布に含有させて外側の布
として用いる場合の使用量としては、50〜500g/
2程度であるのが、消臭性の保証、コスト、分離脱落
が少ない点から好ましい。
【0070】さらに、本発明の天然消臭抗菌剤として超
微粉砕天然消臭抗菌剤を洗剤、食品、飲料品、ボディー
シャンプー、化粧品、肌ケア乳液、肌ケアパウダー、生
薬またはこう薬などに添加する場合の添加量としては、
被添加物に対して固形分で2〜15%であるのが、抗菌
性、保湿性、薬効、消臭性、賦香性、コスト、分離沈殿
が少ない点から好ましい。
【0071】また、本発明の天然消臭抗菌剤を不織布、
紙、多孔質のセラミックなどに含浸させて消臭抗菌性を
有する製品を製造する場合の天然消臭抗菌剤の含浸量と
しては、不織布、紙、多孔質セラミックの空隙量に対し
て10〜50vol/vol%(見掛充填率)であるの
が、含浸性、コスト、ガス吸収効率などの点から好まし
い。
【0072】さらに、本発明の天然消臭抗菌剤のうちの
超微粉砕天然消臭抗菌剤を、たとえば洗濯・洗浄時の洗
濯・洗浄物に適用する場合の適用量としては、1〜20
g/l添加するのが、コスト、効能、布の着色などの点
から好ましい。
【0073】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに詳しく説明
する。
【0074】なお、実施例および比較例における粒子
径、消臭性、抗菌性、消臭抗菌性能持続性、紙オムツ特
性、乾操天然消臭抗菌剤の残留性は、下記方法で評価
し、洗濯試験(香気、風合、未乾燥物臭気、洗浄力)、
ボディー洗い試験(肌触り、皮膚荒れ防止)、ヘアーシ
ャンプー試験(肌触り、髪毛手触り)はつぎの方法で行
なった。
【0075】(最大径30μm以下の粒子径)オリンパ
スBH型顕微鏡とソニービデオプリンターCVP−G5
00を用い、5000倍に拡大した画像の全面を観察
し、粒子の最大径を測定した。粒子が長方形の場合は最
長寸法を最大径とした。
【0076】(最大径25000μmから最小径30μ
mの粒子径)プレパラート上に粉体をのせ、ハケで分散
させ、カバーグラスをのせ、オリンパスBH型顕微鏡と
ソニービデオプリンターCVP−G500を用い、10
〜5000倍に拡大した画像の全面を観察し、粒子の最
小径および最大径を測定した。粒子が長方形の場合は最
長寸法を最大径とした。
【0077】(消臭性) 乾式粉砕物:乾式粉砕物10g(茶葉の場合、カテキン
約20%を含有するため、カテキン約2gに相当)を、
厚さ3mm×100mm×100mmの不織布(アート
ケミカル(株)製、ポリエステル不織布)に分散させた
試料を作製したのち、蓋の部分にアンモニア注入口兼ガ
ス濃度測定管注入口を設けた20cm×20cm×5.
0cmのタッパーに入れた。そののち、5%アンモニア
水を1ml注入し、1時間後に空間のガス濃度をJIS
環境濃度測定法で測定(JISK 0804の器具を
用い、JIS K 0099の条件でアンモニア濃度を
測定)した。
【0078】湿式粉砕物:湿式粉砕物10g(固形分換
算)を、厚さ3mm×100mm×100mmの不織布
(アートケミカル(株)製、ポリエステル不織布)に含
浸させ、40〜50℃、湿度30%で1時間乾燥させ、
含水率3%の試料を作製したのち、蓋の部分にアンモニ
ア注入口兼ガス濃度測定管注入口を設けた20cm×2
0cm×5.0cmのタッパーに入れた。そののち、5
%アンモニア水を1ml注入し、1時間後に空間のガス
濃度をJIS 環境濃度測定法で測定(JISK 08
04の器具を用い、JIS K 0099の条件でアン
モニア濃度を測定)した。
【0079】(抗菌性)消臭性で用いたのと同様の試料
を用いて、消臭性で用いたのと同じタッパーに入れ、5
%デンプン液10mlを均一にスプレーし、黒コージカ
ビを付着させたハケで菌を接種し、蓋をして25〜35
℃の部屋に保存し、コロニーが発生するまでの日数を求
めた。
【0080】(消臭抗菌性能持続性)消臭性で用いたの
と同様の試料を、合成樹脂製のチャック付袋に入れ、2
5±5℃の部屋に1カ月間保存したのちの消臭性、およ
び抗菌性、すなわちコロニーが発生するまでの日数(抗
菌性)を調べた。
【0081】(紙オムツ特性)乾式粉砕物または湿式粉
砕物100g(乾燥物換算)(茶葉の場合、カテキン約
20%含有する)を高吸水性ポリマー粉体((株)日本
触媒製のポリアクリル酸ゲル)200gと混合したもの
(高吸水性ポリマー粉体に対し、カテキン約10%)
を、厚さ3mmの不織布(アートケミカル(株)製のポ
リエステル不織布)1m2あたり300g分散させたも
のを肌に触れる布の内側になるように取り付け、外側に
撥水性布帛層(アートケミカル(株)製のポリエステル
撥水性不織布層)を重ねて、市販の紙オムツと同様に一
体の構造にした。ついで、100mm×100mmに裁
断して、20cm×20cm×5cmのタッパーに入
れ、成人の尿100mlを吸収させ、1時間後のタッパ
ー内のアンモニア濃度を測定した。
【0082】(洗濯試験)香気および風合(手触り、肌
触り):全自動洗濯機AW−65G((株)東芝製)に
3kgの汚れたタオルを入れ、カップ2杯の製品(消臭
抗菌剤入洗剤)を入れ、洗濯し、乾燥後のタオルの香
気、風合を10人のモニターにより100点満点で点数
をつけ、平均値を求めて評価した。
【0083】未乾燥物臭気:湿った洗濯物を合成樹脂製
の袋に入れ、1日、25〜35℃の室内に置き、洗濯物
の臭気(腐敗臭)の有無を10人のモニターにより、つ
ぎの基準で評価し、平均値を求めた。
【0084】 なし :100点 ほとんどなし: 90点 ややあり : 80点 あり : 70点
【0085】洗浄力:テスト布を男性モデルの首に取付
け、1日使用したものの汚れの落ち具合を10人のモニ
ターにより、つぎの基準で評価し、平均値を求めた。
【0086】 支障なし :100点 支障ほとんどなし: 90点 支障ややあり : 80点 支障あり : 70点
【0087】(ボディー洗い試験) 肌触り:タオルに製品をつけて全身に塗り、お湯で洗っ
たのちに乾かしたときの肌の手触りを10人のモニター
により100点満点で点数をつけ、平均値を求めて評価
した。
【0088】皮膚荒れ防止:次亜塩素酸の入ったプール
で1時間遊泳(歩行)したのち、肌触りの場合と同様に
製品を全身に塗り、お湯で洗ったのちに乾かしたときの
肌の手触りを10人のモニターにより100点満点で点
数をつけ、平均値を求めて評価した。
【0089】(ヘアーシャンプー試験) 肌触り:製品を10ml手に取り、髪を洗ったのち、
顔、額、首筋などの露出部の肌触りを10人のモニター
により100点満点で点数をつけ、平均値を求めて評価
した。
【0090】髪毛手触り:製品を10ml手に取り、髪
を洗ったのち、ドライヤーで髪毛を乾かし、髪毛の手触
りを10人のモニターにより100点満点で点数をつ
け、平均値を求めて評価した。
【0091】(乾操天然消臭抗菌剤の残留性)厚さ3m
m、100mm×100mmの不織布(アートケミカル
(株)製のポリエステル不織布)に、粘着剤(10%水
溶液)10mlと乾式粉砕物10gの混合物を分散付着
せしめ、含水率3%になるまで湿度30〜40%、40
〜50℃で乾燥させたものを用いて、前述の消臭性を評
価した。そののち、試料の不織布を掃除機で吸引し、重
量変化を調べた。
【0092】また、実施例で製造した乾式粉砕物は、ホ
ソカワミクロンACM−10を使用して、分級機110
0rpm、粉砕機4500rpm、吹込風量25m3
分、原料チャージ量60kg/hr、内温40±5℃の
条件で所定の粒子径の粉砕物を、また、湿式粉砕物は、
下記のごとき図3に示した湿式粉砕機を使用して下記の
条件で所定の粒子径の粉砕物を製造した。
【0093】[図3に示した湿式粉砕機および運転条
件]ドライミキサーミル11として、(有)山曹ミクロ
ン製の有効仕込容量1000リットルのドライミキサー
ミル(直径1m、高さ3m、密封可能なステンレス製タ
ンクに、0.5mの外立上り部(スクレーパー兼カッタ
ー羽根)16a 2個および軸と外立上り部16aの中
間に中立上り部(カッター羽根)16b 2個を有する
直径1mの攪拌粗砕羽根16を底面に接触するようにシ
ャフトに取付け、外立上り部16aと接近する位置に固
定刃兼バッフル17 1個を設けたもの)を使用した。
【0094】洗浄、風乾した天然物20〜200kgを
ドライミキサーミル11に投入し、同重量の飲料水を加
え、撹拌粗砕羽根16と固定刃兼バッフル17を用いて
5分間粉砕することにより、2.5mmφパス(250
00μm)の粉砕品を得た。粉砕は、5分間で段階的に
回転数を50rpmから300rpmまであげる条件で
行なった。
【0095】得られた粉砕品をスラリーポンプ19で微
粉砕用ダイノミル12に供給し、最大径50〜500μ
mにしたのち、連結した超微粉砕用ダイノミル13で粉
砕することにより、所定の粒子径の湿式粉砕物を得た。
【0096】なお、微粉砕用ダイノミル12は、ダイノ
ミルKDL−Pの粉砕筒(室)に1mmφのボールを8
5%充填したもので、周速9m/秒、粉砕室内温度20
±5℃、出口粘度10000cP、滞留時間6分の条件
で、また、超微粉砕用ダイノミル13は、ダイノミルK
DL−Pの粉砕筒(室)に、0.5mmφのボールを8
5%充填し、周速10m/秒、粉砕室内温度20±5
℃、出口粘度40000cP、滞留時間6分の条件で運
転した。
【0097】湿式粉砕物を乾燥させる場合、得られた湿
式粉砕物をストックタンク14にストックし、ギヤーポ
ンプ21により高圧(5kg/cm2(49.0×104
Pa))でスプレーノズル23に供給し、スプレーノズ
ル23よりドライミキサーミル11に供給することによ
り、ドライミキサーミル11内を洗浄し、洗浄液を微粉
砕用ダイノミル12、ついで超微粉砕用ダイノミル13
を通して全量をストックタンク14にストックした。
【0098】そののち、ドライミキサーミル11を減圧
(40Torr(5332Pa))、ジャケット温度5
0±5℃に保ち、ストックタンク14にストックした液
をスプレーノズル23から噴霧することにより、粉末化
された超微粉砕物を連続的に得た。
【0099】得られた粉末化された超微粉砕物は、自己
凝集し、粒子径約500〜5000μmの球状物として
得られた。得られた球状物を、超音波分散浴を用いて水
に再分散させたところ、超微粒子に再分散した。
【0100】実施例1〜4 表1に記載の粉砕物を製造し、消臭性評価用試料を作製
し、消臭性を評価した。また、抗菌性および消臭抗菌性
能持続性を評価した。結果を表1に示す。
【0101】それぞれの製造コストは、製造工程が短
く、天然物原料のすべてを使用することができ、天然物
原料に含まれる葉緑素、ビタミンC、ビタミンEなどに
よる抗酸化作用により抽出時に起こる酸化分解が抑制さ
れ、有効成分の活性が低下しないため、低くすることが
できる。
【0102】比較例1 乾燥茶葉20gを50〜60℃の温水100mlで30
分間抽出した(乾燥茶葉のカテキン含有率約20%、抽
出率約50%)。
【0103】抽出液を厚さ3mm×100mm×100
mmの不織布に含浸させ、40〜50℃、湿度30%の
除湿乾燥機で8時間乾燥させ、含水率3%以下にした消
臭性評価用のサンプルを作製し、消臭性を評価したとこ
ろ、10ppmであった。また、抗菌性を評価したとこ
ろ、7日であった。さらに、消臭抗菌性能持続性も評価
した。結果を表1に示す。
【0104】製造コストは、製造工程が長く、天然物原
料のすべてを使用することができず、抽出時に酸化分解
が起こり、有効成分の活性が低下し、抽出残渣の処理費
もかかるため、高コストになった。
【0105】
【表1】
【0106】実施例5〜6 実施例1〜2で製造した粉砕物を用いて紙オムツ特性を
評価した。結果を表2に示す。
【0107】比較例2 比較例1と同様にして乾燥茶葉より熱水抽出したカテキ
ン(タンニン)10部を高吸水性ポリマー粉体((株)
日本触媒製のポリアクリル酸ゲル)100部に加えてコ
ーティングし(含浸せしめ)、比較例1と同様に、含水
率3%になるまで乾燥させたものを不織布に分散させ、
紙オムツを製造し、紙オムツ特性を評価した。結果を表
2に示す。
【0108】
【表2】
【0109】実施例7〜10 生茶葉、生どくだみ(全草)、生よもぎ(全草)、生桧
の葉(全葉)を最大径30μm以下に湿式粉砕したもの
を、脂肪酸系のシャンプー(40%品)に15%(固形
分換算5%)加えた製品を製造した。
【0110】得られた製品を用いて評価した。結果を表
3に示す。
【0111】比較例3〜6 生茶葉、生どくだみ(全草)、生よもぎ(全草)、生の
桧葉(全葉)を80〜90℃の熱水で抽出した液を、脂
肪酸系のシャンプー(40%品)に固形分換算で5%に
なるように加えた製品を製造した。
【0112】得られた製品を用いて評価した。結果を表
3に示す。
【0113】
【表3】
【0114】実施例11〜13 生茶葉を最大径29μm以下に湿式粉砕したもの、生茶
葉を凍結乾燥して最大径500μm、最小径30μm、
平均径180μmに粉砕したもの、生茶葉を通常の製茶
機(混練作用と磨耗作用を有する)で細胞を破砕する方
法で得た乾操品を最大径560μm、最小径35μm、
平均径200μmに粉砕したものを製造した。
【0115】得られた粉砕物を用いて経時の消臭性を評
価した。結果を表4に示す。
【0116】
【表4】
【0117】比較例7 比較例1と同じ試料を作製し、経時の消臭性を評価し
た。結果を表4に示す。
【0118】実施例14〜16 乾燥茶葉を最大径560μm、最小径35μm、平均径
200μmに乾式粉砕したものを製造した。これに粘着
剤として、特願2000−182993号明細書に記載
の方法で25μm以下に湿式粉砕したジュースカス(3
0%品)を固形分で10%加えたもの(実施例14)、
同様に30μm以下に湿式粉砕したエビエキスカス(5
0%品)を固形分で10%加えたもの(実施例15)、
同様に24μm以下に湿式粉砕したコンブ(30%品)
を固形分で10%加えたもの(実施例16)を製造し
た。
【0119】得られた粘着剤入天然消臭抗菌剤を不織布
1m2あたり100g加えたものについて、天然消臭抗
菌剤の残留性および経時の消臭性を評価した。結果を表
5に示す。
【0120】実施例17 粘着剤を用いないほかは実施例14と同様にした試料を
作製し、評価した。結果を表5に示す。
【0121】
【表5】
【0122】表5より、天然多糖類を粘着剤に用いたも
のが、消臭効果もすぐれることがわかる。
【0123】実施例18〜22 生どくだみの全葉を合成樹脂製の袋に入れ、電子レンジ
で30秒加熱し、ペースト状になったものを練りつぶ
し、最大径520μm、最小径50μm、平均径250
μmにしたもの(固形分20%)の固形分に対して、3
0〜250μmに粉砕した茶葉乾燥品を、5%、10
%、20%、40%加え、均一に混練した。そののち、
1時間置いたのち、袋内のにおいを評価した。結果を表
6に示す。
【0124】
【表6】
【0125】
【発明の効果】本発明により、消臭抗菌性合成化合物を
用いる消臭抗菌法における安全性の問題、光触媒を使用
する消臭抗菌法における可視光線のない暗いところでは
消臭抗菌性を示さないという問題、茶葉から抽出したカ
テキンを用いる消臭抗菌法における抽出コスト、抽出残
茶カスおよび製品が劣化しやすいという問題を解決した
天然消臭抗菌剤を得ることができる。
【0126】また、該天然消臭抗菌剤を、紙オムツ、ナ
プキン、生理帯などの衛生用品や、洗剤、食品、飲料
品、ボディーシャンプー、化粧品、肌ケア乳液、肌ケア
パウダー、生薬、こう薬などに加えることにより、これ
らの製品を消臭孔菌性にすることができる。
【0127】さらに、該天然消臭抗菌剤をパックに入れ
る、不織布、紙または多孔質セラミックに含浸させるこ
とにより、パック入などの消臭孔菌剤にすることがで
き、また、該天然消臭抗菌剤を洗濯・洗浄時の洗濯・洗
浄物などの対象物に適用することにより、対象物に消臭
抗菌性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天然消臭抗菌剤を使用した紙オムツの
断面説明図である。
【図2】本発明の天然消臭抗菌剤を使用した別の紙オム
ツの断面説明図である。
【図3】本発明の超微粉砕天然消臭抗菌剤の製造に使用
する粉砕機の説明図である。
【符号の説明】
1、6 紙オムツ 2 肌側の布 3 高吸水性ポリマーを分散させた不織布層 4 天然消臭抗菌剤を含む層 5 外側の撥水性の布 7 高級水性ポリマー粒子表面に天然消臭抗菌剤をコ
ーティングしたものを組み込んだ不織布層 A 肌側 B 外側 11 ドライミキサーミル 12 微粉砕用ダイノミル 13 超微粉砕用ダイノミル 14 ストックタンク 15 投入口 16 攪拌粗砕羽根 16a 拌粗砕羽根6の外立上り部 16b 拌粗砕羽根6の中立上り部 17 固定刃兼バッフル 18 取出口 19 スラリーポンプ 20 インバーターモーター 21 ギヤーポンプ 22 製品取出口 23 スプレーノズル 24 真空ポンプ M モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/00 A23L 2/38 C 4C003 2/44 3/3472 4C058 2/38 A61K 7/00 K 4C080 3/3472 7/075 4C083 A61F 13/49 7/48 4C098 13/15 7/50 4H003 13/472 A61L 2/16 Z 4H011 A61K 7/00 9/01 R 7/075 C11D 3/382 7/48 3/48 7/50 3/50 A61L 2/16 7/44 9/01 A61F 5/441 C11D 3/382 A23L 2/00 A 3/48 P 3/50 A41B 13/02 N 7/44 A61F 13/18 380B // A61F 5/441 381 (72)発明者 井上 勝利 佐賀県佐賀市本庄町鹿子19−21 (72)発明者 金澤 親男 大阪市鶴見区放出東一丁目9−1 Fターム(参考) 3B029 BD22 4B016 LC01 LC06 LE02 LG05 LG09 LG16 LK16 LP01 LP08 4B017 LC02 LC10 LG06 LG14 LG15 LG18 LK17 LP03 LP18 4B021 LW06 MC01 MC10 MK04 MK05 4B035 LC02 LC16 LE01 LG32 LG37 LG38 LG42 LK07 LK19 LP24 LP59 4C003 HA01 HA02 4C058 AA05 BB07 JJ03 JJ07 4C080 AA03 BB02 BB05 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM31 4C083 AA071 AA111 AA112 CC05 CC07 CC12 CC23 CC38 DD12 DD17 EE13 EE18 4C098 AA09 CC19 DD10 DD20 DD23 4H003 DA01 DA02 EB46 FA27 FA34 4H011 AA02 BA01 BA02 BB22 DA02 DC11 DG03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消臭抗菌性を有する天然物の粉砕物を含
    有してなる天然消臭抗菌剤。
  2. 【請求項2】 消臭抗菌性を有する天然物が、茶葉、ど
    くだみ、よもぎ、たで、わさびおよび桧の葉の1種以上
    である請求項1記載の天然消臭抗菌剤。
  3. 【請求項3】 粉砕物が、消臭抗菌性を有する天然物の
    乾燥物を乾式粉砕して最大径25000μmから最小径
    30μmにした乾燥天然消臭抗菌剤、または消臭抗菌性
    を有する天然物の未乾燥物を湿式粉砕して最大径30μ
    m以下にした超微粉砕天然消臭抗菌剤である請求項1ま
    たは2記載の天然消臭抗菌剤。
  4. 【請求項4】 消臭抗菌性を有する天然物を、細胞の大
    きさ以下に粉砕するか、細胞壁を破壊して細胞壁内物質
    を露出させて、消臭抗菌性をより向上させてなる請求項
    1または2記載の天然消臭抗菌剤。
  5. 【請求項5】 消臭抗菌性を有する天然物が、どくだ
    み、よもぎおよびニンニクのうちの1種以上と茶葉とか
    らなる請求項1、2、3または4記載の天然消臭抗菌
    剤。
  6. 【請求項6】 どくだみ、よもぎおよびニンニクのうち
    の1種以上に対する茶葉の固形分割合が5〜70重量%
    である請求項5記載の天然消臭抗菌剤。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の天然消臭抗菌剤を、紙オムツ、ナプキンまたは生理帯
    の外側の撥水性の布と高吸水性ポリマーを分散させた不
    織布層との間に添加するか、両面を撥水加工した不織布
    に含有させて外側の布として用いてなる消臭孔菌性を有
    する衛生用品。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の天然消臭抗菌剤を、高吸水性ポリマー粉体と混合また
    は高吸水性ポリマー粒子表面にコーティングしたものを
    不織布に組み込んだものを紙オムツ、ナプキンまたは生
    理帯に使用してなる消臭孔菌性を有する衛生用品。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の天然消臭抗菌剤のうち、最大径30μm以下に粉砕し
    た超微粉砕天然消臭抗菌剤を、洗剤、食品、飲料品、ボ
    ディーシャンプー、化粧品、肌ケア乳液、肌ケアパウダ
    ー、生薬またはこう薬に添加してなる消臭孔菌性を有す
    る製品。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5または6記
    載の天然物消臭抗菌剤を、パックに入れるか、不織布、
    紙または多孔質セラミックに含浸させてなる消臭孔菌性
    を有する製品。
  11. 【請求項11】 ジュースカス、コンブまたはワカメそ
    のものまたはそれらのエキスカス、エビまたはカニのエ
    キスカスを30μm以下に微粉砕したものを粘着剤また
    は補助消臭抗菌剤として用いてなる請求項7、8、9ま
    たは10記載の製品。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3、4、5または6記
    載の天然消臭抗菌剤のうち、最大径30μm以下に粉砕
    した超微粉砕天然消臭抗菌剤を、対象物に適用すること
    を特徴とする対象物の消臭抗菌方法。
  13. 【請求項13】 対象物が、洗濯・洗浄時の洗濯・洗浄
    物である請求項12記載の消臭抗菌方法。
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