JP3610278B2 - 米糠加工物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は汚染除去作用を有する粉末剤に関し、さらに詳細には、食品として知られている天然素材を用いて調製された衛生上無害な粉末状の洗浄剤、パック剤、抗刺激剤および除臭剤効果を有する米糠加工物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から化粧用や洗濯用として石鹸類の洗浄剤が使用されており、近時はシャンプーやハンドソープ、化粧落としなどの、人体や各種の物品に対する汚れ除去剤や清浄化剤として、各種の界面活性剤が用いられるようになってきている。しかし、このような界面活性剤などの清浄化用薬剤は、汚れ除去能力は高いものの、生物組織に対する生理活性が強く、肌に対する刺激が強かったり、肌を荒らしたりする傾向があった。そしてこのような洗浄剤として用いられる薬剤は、洗浄排水として環境に排出されると、環境汚染原因物質として汚染除去を困難にしたり、排水処理場の負荷を増大させる恐れもある。
【0003】
一方、石鹸類を含む界面活性剤が広く一般に使用される前には、米糠を布袋に入れて、入浴の際に身体を擦り洗うに用いることが行われていた。この米糠は、穏やかな洗浄作用があって、肌を白くする効果があるほか、玄米を搗精する際に精米から分離されるもので、食品としても利用できる無害の材料である。ところが新鮮な米糠は、何時でも容易に入手できるというものではなく、しかも貯蔵中に変質しやすくて不快な臭いを発し、長期間の保存ができないという欠点があり、場合によっては臭いが残ったり、皮膚や頭髪などに付着して機能を損ない、或いはかぶれを起こすなどの問題があったため、次第に利用されなくなったものであろう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、本質的に環境を汚染する心配のない米糠を原料として、従来から認識されている米糠の欠点がなく、かつ長期の保存ができる、新しい米糠加工物を提供することが、第1の目的である。
【0005】
また、上記の新しい洗浄剤の汚れ落とし性能を利用して、新しい肌手入れ用化粧料、特に新しいパック剤効果を有する米糠加工物を提供することが、第2の目的である。
【0006】
そして、この新しい洗浄剤の製造過程において、新しい米糠加工物が皮膚に対する刺激を緩和する作用を示すことを見出し、これに基づいて新しい抗刺激剤効果を有する米糠加工物を提供することが、第3の目的である。
【0007】
更に、上記の洗浄剤の製造過程において、新しい米糠加工物が皮膚に付着した物質の臭気を除去する作用を示すことを見出し、これに基づいて新しい除臭剤効果を有する米糠加工物を提供することが、第4の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、前記米糠処理物に、焙煎大豆粉末と焙煎コーヒー豆粉末とを混合したことを特徴とする米糠加工物を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、前記米糠処理物に、少なくとも焙煎大豆粉末と卵とを乾燥して粉砕した乾燥粉砕物と、焙煎コーヒー豆粉末とを混合したことを特徴とする米糠加工物を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、前記米糠処理物に、少なくとも焙煎大豆粉末と卵とオリーブ油とセンブリエキスとを乾燥して粉砕した乾燥粉砕物と、焙煎コーヒー豆粉末とを混合したことを特徴とする米糠加工物を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、前記米糠処理物に、焙煎大豆粉末を混合したことを特徴とする米糠加工物を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の洗浄剤、パック剤、抗刺激剤および除臭剤に対して、共通な有効成分として用いられる米糠処理物は、微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物を有機酸で中和してなるものである。
【0013】
この米糠処理物を製造するための原料として用いられる米糠は、新鮮であって異物を含まないものであることが必要である。このような米糠は、予め十分に乾燥したのち微粉砕するが、場合によっては、例えば石臼などを用いて磨砕するようにしてもよい。このようにして微粉砕した乾燥米糠には、粗粒子が含まれていることは望ましくないので、必要に応じて篩を通して粗粒子を除去するのがよい。こうして得た米糠粉末の粒度は特に限定されないが、手触りに違和感がなければ使用することができる。
【0014】
次に、この微粉砕した米糠に、乳酸菌を分散させた微温湯を徐々に加えて均一に湿らせ、よく混合したのち密閉容器に入れ、乳酸菌の生育条件下で発酵させると、糠臭さが消失する。このときに用いる乳酸菌としては、特に限定されるものではないが、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、フェーカリス菌などの適宜の菌を使用することができ、場合により、これらの乳酸菌の少なくともいずれかを含む製剤を利用することができる。また米糠の発酵時間は、発酵条件によっても異なるが、通常40〜60℃の範囲で6時間程度は必要である。
【0015】
こうして得られた発酵処理物は、一旦乾燥器に入れて僅かに湿りけが残る程度まで乾燥し、次いで乾燥器から出して有機酸の水溶液を徐々に加え、均一に混合し、その後再び乾燥器に入れて完全に乾燥する。そして乾燥固形物を粉砕し、篩にかけて、粉末状の米糠処理物を得る。
【0016】
ここで発酵処理物に混合される有機酸としては、特に限定されるものではないが、酢酸や酪酸のような低級脂肪酸は揮発しやすく、また臭気も強いから、クエン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、アスコルビン酸のような多塩基酸やヒドロキシ酸などを用いることが望ましい。さらにこれらの有機酸の水溶液としては、これらの単なる水溶液のほか、レモンやライム、柚子などの果汁を用いることもできる。またこの有機酸の使用量は、製品である米糠処理物が僅かに酸味を呈する以上に使用する必要はない。
【0017】
このようにして製造された粉末状の米糠処理物は、生体に対する作用が温和でありながら、皮膚や器物に付着した汚れを洗い落とすに十分な洗浄性能を有しているので、それ単独でも洗浄剤として使用することができるが、それぞれの洗浄対象に応じて適宜の材料を配合して、調和のとれた組成物型の洗浄剤として使用することが、より好ましい。このような、皮膚や毛髪などの潤いを保つために用いるに適した材料としては、例えば焙煎大豆粉末、焙煎コーヒー豆粉末、卵、胡麻、オリーブ油、蜂蜜等があり、その他適宜の生薬粉末、生薬エキスなどを挙げることができる。
【0018】
この米糠処理物の洗浄剤としての用途には、人体に対する化粧用品として、例えば洗顔用、洗髪用、手洗い用、全身用、さらにその応用としてのパック用、あるいはシミ取り用など、皮膚の劣化状態の改善用にも利用でき、これらの用途では犬や猫などのペット用などにも拡張することができる。また、一般的な物品に対する洗浄剤あるいは清浄化剤の分野の用途には、特に油汚れに対して優れた効果を示すことから、食器、調理具、厨房機器等に対する清浄化用、あるいは油性筆記具、タバコ煙、各種の燃料から発生する油煙などと接触する家具類や器物類等に対する固形の清浄化剤として、手を荒らすことが少ないという特色を生かして、幅広い応用が期待できる。
【0019】
そして、この米糠処理物は、蚊や毛虫等に刺されたときや、刺のある毒草等に触れたときなどの、痒みや痛みを緩和する性能を備えているので、それ単独、あるいは適宜の基剤に担持または混合した抗刺激剤として、各種の急性アレルギー反応の緩和のために用いることができる。
【0020】
また、この米糠処理物は、皮膚に付いた、例えば汗などの臭いを除去するに有効なばかりでなく、魚などの生臭い臭いや、生ゴミの臭い等の悪臭を除去する性能を備えている一方で、花卉や果物などの香りには何ら影響を及ぼさないので、特に悪臭に対する選択的な除臭剤として利用することができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の洗浄剤等に用いられる米糠処理物の製造、およびその使用の例を説明する。
(実施例1)90℃の温風乾燥器中で乾燥した新鮮な米糠を、石臼で磨砕して100メッシュの篩を通し、未粉砕の種皮などを除去した米糠粉末Aを得た。次いで、この米糠粉末A1000gに、乳酸菌製剤であるビオフェルミン粉末50gを400mLの微温湯に分散させた液を、少しずつ加えながら均一に混合し、ポリエチレン製容器に入れて蓋をし、これを58℃の保温器に入れて6時間発酵させた。
【0022】
この発酵処理物を60℃の温風乾燥器中でやや湿りけが残る程度まで乾燥し、約400mLの新鮮なレモン果汁を加えて均一に混合し、再び60℃の温風乾燥器に入れて完全に乾燥したのち粉砕し、100メッシュの篩を通して、約1kgの米糠処理物Bを得た。
【0023】
一方で、焙煎大豆1000gと焙煎ゴマ15gとを一緒に石臼で磨砕し、100メッシュの篩を通して得た粉末に、クエン酸5%水溶液400mLを加えて均一に混合し、60℃の温風乾燥器に入れて完全に乾燥したのち粉砕し、100メッシュの篩を通して、約1kgの大豆ゴマ粉末Cを得た。
【0024】
前記の米糠処理物B100gに対して、前記の大豆ゴマ粉末C20gを緊密に混合して、粉末状の本発明のパック剤Mを製造した。
【0025】
このパック剤の約5gを、全卵1個と合わせて良く混合し、冷蔵庫中で2日放置して、上澄み液部分を採取して本発明のパック液Nとした。そして洗顔後に本発明のパック液Nを薄く塗布し、乾いた後にぬるま湯で洗い流した。
【0026】
また、発酵処理しない米糠粉末Aを、米糠処理物Bの代わりに用いて調製した対照のパック液を用いて、上記と同様にして比較のパック試験を行った。
【0027】
その結果、本発明のパック液Nを用いると、米糠粉末Aを用いた比較試験に比べて、米糠特有の臭いがなく、皮膚のかさつきやかぶれ等が生じないばかりでなく、美白効果があって、しっとりした潤いが残ることが分かった。
(実施例2)実施例1で用いた米糠処理物B100gに対して、実施例1で用いた大豆ゴマ粉末C20gと、焙煎したコーヒー豆を石臼で磨砕し、100メッシュの篩を通して得たコーヒー豆粉末D10gとを緊密に混合して、粉末状の本発明の洗顔用洗浄剤Oを製造した。
【0028】
この洗顔用の洗浄剤Oの約13gを、卵黄1個と合わせて良く混合し、冷蔵庫中で1〜2日程度放置したのち、顔をよく濡らしてから付け、軽く擦るように洗い、水ないしぬるま湯でよく洗い流した。
【0029】
また、発酵処理しない米糠粉末Aを、米糠処理物Bの代わりに用いて調製した対照の洗顔用の洗浄剤を用いて、上記と同様にして比較の洗顔試験を行った。
【0030】
その結果、本発明の洗顔用洗浄剤Oを用いると、米糠粉末Aを用いた洗顔剤による比較試験に比べて、米糠特有のにおいが全くなく、皮膚上によく延ばすことができて刺激もなく、洗い流した後の皮膚が滑らかとなり、十分な美白効果が得られることが分かった。
(実施例3)実施例2で製造した本発明の洗顔用洗浄剤Oの130gに、卵黄10個と蜂蜜20gを合わせて良く混合し、冷蔵庫中で1日放置したのち、更に水300mLを加えて均一に混合し、次いで実施例2で製造した本発明の洗顔用洗浄剤Oの600gをこれに合わせ、緊密に混合したのちに、60℃の温風乾燥器に入れて完全に乾燥した。こうして得た乾燥物を粉砕し、100メッシュの篩を通して、約800gの本発明の粉末状洗顔剤Pを得た。
【0031】
この粉末状洗顔剤Pの約13gを、顔をよく濡らしてから付け、軽く擦るように洗い、水ないしぬるま湯でよく洗い流した。
【0032】
また、発酵処理しない米糠粉末Aを、米糠処理物Bの代わりに用いて調製した対照の洗顔用洗浄剤を用いて、上記と同様にして比較の洗顔試験を行った。
【0033】
この本発明の洗顔用洗浄剤Pと、米糠粉末Aを用いた洗顔剤との比較試験の結果は、実施例2における結果と殆ど同様であった。
(実施例4)実施例1で用いた米糠処理物B100gに対して、実施例1で用いた大豆ゴマ粉末C10gと、さらに全卵3個を加えて緊密に混合し、1日寝かせておいたのち、水400mLを混ぜ、その後さらに米糠処理物B400gを混ぜ合わせて乾燥させた。こうして得た粗い粉末に、上記と同じ大豆ゴマ粉末C25gと、実施例2で用いたコーヒー豆粉末D75gとを加え、60メッシュの篩を通して、粉末状の本発明の食器用洗浄剤Qを製造した。
【0034】
この食器用洗浄剤Qは、汚れの付いた部分に適当な量を振りかけ、水を付けて擦り洗いをすることで、簡単に汚れを落とすことができ、ゴム手袋を使用しなくても手が荒れることがなかったのに対して、米糠処理物Bの代わりに、発酵処理しない米糠粉末Aを用いて製造した食器用洗浄剤では、ほぼ同等の洗浄力を示したものの、手の荒れが起こるのを避けるために、ゴム手袋を使用しなければならなかった。
(実施例5)実施例1で用いた米糠処理物B350gに対して全卵10個を加え、混ぜ合わせて10℃付近で1日寝かせてペーストとし、これと同重量の微温湯を加えて均一な液状とした。さらに、この液と同重量の米糠処理物Bを加えて良く混ぜ合わせ、2〜3時間寝かせた後、60℃の温風乾燥器に入れて完全に乾燥し、粉砕し、60メッシュの篩を通して、粉末状の全卵入り米糠粉Eを得た。
【0035】
実施例1で用いた米糠粉末Aを40℃の微温湯に入れて攪拌し、静置して浮き上がった部分を除いて沈んだ部分のみを取り出し、脱水し温風乾燥したのち粉砕し、100メッシュの篩を通して、粉末状の精製米糠粉末Fを得た。
【0036】
一方、乾燥ローズマリー100gを石臼で磨砕し、オリーブ油150gに混ぜ合わせて50〜60℃に温め、400mLのレモン果汁を加えて均一になるまで混ぜたのち、上記の精製米糠粉末F1000gに合わせ、2時間ほど寝かせた。そして、温風乾燥したのち粉砕し、100メッシュの篩を通して、粉末状のオリーブ米糠粉末Gを得た。
【0037】
乾燥センブリ10gを水100mLに入れて弱火で煮沸し、約40mLまで煮詰めて実施例1で用いた米糠処理物B100gに合わせ、良く混合して2時間ほど寝かせたのち、温風乾燥して粉砕し、60メッシュの篩を通して、粉末状のセンブリ米糠粉末Hを得た。
【0038】
また、焙煎大豆のみを用いた他は、実施例1における大豆ゴマ粉末Cの調製手順と全く同様にして大豆粉末を得、この大豆粉末C10gとインスタントコーヒー粉末50gとを緊密に混合して、大豆コーヒー粉末Iを得た。
【0039】
こうしてそれぞれ調製した全卵入り米糠粉E1000gと、オリーブ米糠粉末G300gと、センブリ米糠粉末H50gと、大豆コーヒー粉末I60gとを、均一になるよう良く混ぜ合わせて60メッシュの篩を通し、粉末状の本発明の頭髪用洗浄剤Rを製造した。
【0040】
また、発酵処理しない米糠粉末Aを米糠処理物Bの代わりに用いて、比較のための頭髪用洗浄剤を調製した。そして、本発明の頭髪用洗浄剤Rと、比較用の頭髪用洗浄剤を用いて、頭髪の洗浄効果を比較したところ、本発明の頭髪用洗浄剤Rは比較用の洗浄剤と比べて、頭髪への付着物が残らず、艶があってしなやかな仕上がりとなり、また頭皮に発疹や痒みなどが生ずることもないことが分かった。
(実施例6)毛虫に触れて、腕の痛痒くなった所に、実施例1で用いた米糠処理物Bと大豆ゴマ粉末Cとからなるパック剤を水で練り、ガーゼの上に延ばして張りつけたところ、約5分で痒みが消え、気にならなくなった。
【0041】
また、上記のパック剤の代わりに、実施例1で用いた米糠処理物Bを単独で水で練って、上記と同様に使用したときも、殆ど同様の効果があり、抗刺激剤として使用できることが分かった。
(実施例7)実施例1で用いた米糠処理物Bを、青魚にまぶして冷蔵庫に30分間保存したところ、魚の生臭さが全く消えていた。
【0042】
また、上記の試験に用いた米糠処理物Bを、ポリエチレン製の袋に入れた生ゴミの上に振りかけて口を閉じ、1夜放置したのち、口を開いて臭気を調べたところ、悪臭は感じられなかったばかりでなく、果物などの香りは消えずに残っていて、特に悪臭に対する除臭剤として使用できることが分かった。
【0043】
【発明の効果】
本発明の米糠加工物は、微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物に有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とするもので、米糠の皮膚に対する洗浄力を残しながら、臭いを残さず、また刺激がなくてかぶれ等を生ずる欠点がなく、しかも保存性がよくて環境汚染の恐れがないという効果があり、有機質の化粧品の基剤として、洗顔料、パック用材料、洗髪料等に応用できるものである。
【0044】
また、本発明の米糠加工物は、上記の米糠処理物の、刺激によるアレルギー反応を和らげる性質を利用したもので、生体に対して何等の害もない利点がある。
【0045】
さらに、本発明の米糠加工物は、上記の米糠処理物の、特に動物などに由来する悪臭などを除去する性質を利用したもので、生ゴミなどの除臭にも利用でき、生体のみならず、環境に対しても何らの悪い影響を及ぼさないという利点がある。

Claims (4)

  1. 微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、
    前記米糠処理物に、焙煎大豆粉末と焙煎コーヒー豆粉末とを混合したことを特徴とする米糠加工物。
  2. 微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、
    前記米糠処理物に、少なくとも焙煎大豆粉末と卵とを乾燥して粉砕した乾燥粉砕物と、焙煎コーヒー豆粉末とを混合したことを特徴とする米糠加工物。
  3. 微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、
    前記米糠処理物に、少なくとも焙煎大豆粉末と卵とオリーブ油とセンブリエキスとを乾燥して粉砕した乾燥粉砕物と、焙煎コーヒー豆粉末とを混合したことを特徴とする米糠加工物。
  4. 微粉砕した米糠の乳酸菌による発酵物にクエン酸からなる有機酸を混合してなる米糠処理物を有効成分とする米糠加工物において、
    前記米糠処理物に、焙煎大豆粉末を混合したことを特徴とする米糠加工物。
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