JP2002114360A - 物品移送装置及び物品移送方法 - Google Patents
物品移送装置及び物品移送方法Info
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Abstract
の重量や内容物等にかかわらず、容易にトレイから移送
可能とする。 【解決手段】 本発明は、トレイT上に載置された物品
をトレイTから移送する装置に係り、トレイTを着脱自
在に支持するトレイ支持手段4と、トレイT上に載置さ
れた物品に上方から当接され、トレイ支持手段4に支持
されたトレイTとの間に物品を挟持する物品支持手段5
と、トレイ支持手段4及び物品支持手段5をそれぞれ反
転させる反転手段(軸1及びアーム2,3)とを備える
ことを特徴としている。
Description
れた物品をトレイ上から移送するための装置及び方法に
関する。
他の位置に移送する場合、移送の省力化を図るため、従
来より、例えば真空吸引により物品のみを持ち上げ、移
送する方法が採られている。
レトルト殺菌に用いられる袋体のような変形しやすい物
品では、大型で重量が大きい場合、あるいは内容物が軟
質な場合等には、吸引による移送が困難となることがあ
った。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、例え
ば上記袋体のような変形しやすい物品を、その重量や内
容物等にかかわらず、容易にトレイから移送可能とする
ことをその目的としている。
置された物品を上記トレイから移送する装置であって、
上記トレイを着脱自在に支持するトレイ支持手段と、上
記トレイ上に載置された上記物品に上方から当接され、
上記トレイ支持手段に支持された上記トレイとの間に上
記物品を挟持する物品支持手段と、上記トレイ支持手段
及び上記物品支持手段をそれぞれ反転させる反転手段と
を備えることを特徴としている。反転手段には、例え
ば、上記トレイの側方に位置する水平な軸と、上記トレ
イ支持手段及び上記物品支持手段をそれぞれ上記軸回り
に180度反転可能に支持するアームとを備えるものが
用いられる。
より上記物品支持手段上に載置された上記物品を側方に
移送する移送手段を備えることが望ましい。上記移送手
段には、例えば、上記物品支持手段上に載置された上記
物品を側方に搬送するコンベヤが用いられる。
接部位には、上記トレイ支持手段に支持された上記トレ
イとの間に挟持された上記物品により弾性変形可能な程
度の可撓性を付与することが望ましい。具体的には、上
記当接部位を、独立発泡の合成樹脂発泡体とすることが
望ましい。
物品移送方法にも係り、上記物品が載置された上記トレ
イを上記トレイ支持手段にて支持する工程と、このトレ
イ上に載置された上記物品を上記物品支持手段にて上方
から覆い、上記物品を、上記トレイ支持手段に支持され
た上記トレイと上記物品支持手段との間に挟持する工程
と、これら上記トレイ支持手段及び上記物品支持手段を
反転させる工程と、反転後の上記トレイ支持手段を上記
トレイを支持したまま上記軸回りに再度反転させ、上記
物品支持手段上に載置された上記物品上から取り除く工
程とを有することを特徴としている。
施形態について説明する。本発明に係る物品移送装置の
構造の例を図1及び図2に示す。符号1は水平に延設さ
れた軸(反転手段)で、軸1の両端部からは、各一対の
平行なアーム2,3(反転手段)がそれぞれ径方向外方
に突出している。個々のアーム2,3は、図1に矢印R
で示すように、その先端に支持されたトレイ支持手段4
または物品支持手段5(いずれも後述)が軸1を中心と
して180°反転し、図1に(a)〜(d)で示すいず
れかの位置をとるよう、軸1周りに180°回転可能と
されている。また、回転時におけるアーム2,3の干渉
を避けるため、符号2で示すアームは、符号3で示すア
ームより、軸1の端部側に設けられている。なお、以下
の記載中、軸1の延設方向を前後、図1に(a)〜
(d)で示す位置におけるアーム2,3の延設方向を左
右と定義する。
イTの前後幅より若干広く設定されるとともに、個々の
アーム2の先端部には、トレイTの側面を前後からそれ
ぞれ挟持するための、前後一対のエアシリンダ4aが、
トレイTの左右の幅に応じた所定の間隔で左右に離間し
て、それぞれ設けられている。そして、これらエアシリ
ンダ4aにより、トレイTを着脱自在に支持するトレイ
支持手段4が形成されている。
後に延設された左右一対のフレーム5aが、トレイ支持
手段4を図1に(a)で示すように軸1の左方にて水平
に配置した際に、図1に(b)で示すように、トレイ支
持手段4に上方から重なるよう支持されている。また、
これらフレーム5a間には、フレーム5aの前後端にて
左右に延設された前後一対のローラ5bと、これらロー
ラ5b間に掛け渡された、無端状をなすベルト5cとを
備えるベルトコンベヤ(移送手段)51が支持されてい
る。
位)を構成する材質には、後述するように、トレイ支持
手段4に支持されたトレイTとの間に挟持された物品
(図示せず。)により弾性変形可能な程度の可撓性を有
する素材が用いられている。具体的には、独立発泡の合
成樹脂発泡体(例えばシリコンラバー等)の使用が好ま
しい。
タで、モータ5dの回転をベルト5eを介してローラ5
bの一方の軸5fに伝達することにより、ベルトコンベ
ヤ51が駆動される。また、トレイ支持手段4との干渉
を避けるため、モータ5dは、フレーム5aを図1に
(b)で示すようにトレイ支持手段4に上方から重ねた
際に、上方側となる位置に支持されている。そして、こ
れらフレーム5aないし軸5fに至る部材により、トレ
イT上に載置された物品に上方から当接され、トレイ支
持手段4に支持されたトレイTとの間に物品を挟持する
物品支持手段5が形成されている。
水平に配置した(図1に(a)で示す位置に配置した)
際に、トレイ支持手段4の下方となる位置には、物品が
載置されたトレイTを搬送する複数のローラ6が、左右
に配列されている。また、符号7は、トレイ支持手段4
の下方にて、隣り合うローラ6間に立設された、油圧シ
リンダ等を利用したリフターで、その先端部を上記ロー
ラ6間から上方に伸長させることにより、ローラ6上の
トレイTを、アーム2間にて対向するエアシリンダ4a
間に移送可能となっている。そして、上記軸1、アーム
2,3、トレイ支持手段4、物品支持手段5、及びリフ
ター7により、物品移送装置8が概略構成されている。
イT上からの物品の移送手順について以下に説明する。
まず、アーム2を軸1周りに左方に回転させ、トレイ支
持手段4を、予め図1に(a)で示す位置に配置させて
おく。物品が載置されたトレイTが、ローラ6上を、ト
レイ支持手段4の下方まで搬送されると、トレイTの搬
送が停止するとともに、リフター7の先端部がローラ6
間から上方に伸長し、ローラ6上のトレイTを、トレイ
支持手段4のエアシリンダ4a間に移送する。
たら、エアシリンダ4aを伸長させ、トレイTの側面
を、エアシリンダ4aにて前後から挟持することによ
り、トレイ支持手段4がトレイTを支持する。一方、上
記操作中、物品支持手段5は、図1に(c)で示すよう
に、軸1の右側に待機している。また、トレイ支持手段
4によるトレイTの支持後、リフター7の先端部は収縮
し、ローラ6の下方に戻る。
ら、アーム3を軸1周りに左方に回転させ、物品支持手
段5を、図1に(b)で示すように左方に180°反転
させる。その結果、物品支持手段5がトレイ支持手段4
に上方から重なるとともに、ローラ5b間に掛け渡され
たベルト5cが、トレイT上に載置された物品を上方か
ら覆い、物品が、トレイ支持手段4に支持されたトレイ
Tと物品支持手段5との間に挟持される。
りトレイT及び物品が支持されたら、アーム2,3を軸
1周りに同時に右方に回転させ、トレイ支持手段4及び
物品支持手段5を、これら手段4,5によるトレイT及
び物品の支持を維持したまま、図1に(c),(d)で
示すように、右方に180°反転させる。その結果、ト
レイ支持手段4及び物品支持手段5、並びにこれら支持
手段4,5に支持されたトレイT及び物品の天地が逆に
なり、トレイT上に載置されていた物品が、ベルト5c
上に載置される。この場合、ベルト5cの材質に、トレ
イ支持手段4に支持されたトレイTとの間に挟持された
物品により弾性変形可能な程度の可撓性を有する素材が
用いられているため、物品支持手段5による挟持中、物
品は上記物品の形状に応じて弾性変形したベルト52の
表面によりトレイT側に弾性的に押圧される。その結
果、挟持に伴う物品側面の損傷や、トレイ支持手段4及
び物品支持手段5の反転中(特に垂直になった場合)に
おける物品の位置ズレ等が防止される。
方に反転したら、アーム2を再度軸1周りに左方に回転
させ、トレイ支持手段4を、トレイTを支持したまま、
図1に(a)で示す位置に戻す。そして、図1に(a)
で示す位置にて、エアシリンダ4aによるトレイTの挟
持を解除し、トレイ支持手段4からトレイTを取り外
す。一方、図1に(c)で示す位置にてベルト5c上に
載置された物品は、モータ5dを作動させることによ
り、ベルト5cの回転方向に沿って前方または後方に搬
送され、ベルト5c上から排除されるとともに、次工程
へと送られる。
たトレイ支持手段4に、ローラ6上を搬送されて来た新
たなトレイTをリフター7を介して供給し、上記操作を
繰り返すことにより、トレイT上の物品が、順次トレイ
Tから移送される。また、上記操作は、作業員が操作盤
等を用いて行ってもよく、シーケンサ等を用いた自動操
作により行ってもよい。
載置された物品を、その重量や内容物、あるいは物品の
形状やサイズ等にかかわらず、容易にトレイTから移送
することができる。従って、従来では装置による移送が
困難であった、例えばレトルト殺菌に用いられる袋体の
ような変形しやすい物品であっても、容易に移送可能で
ある。しかも、トレイTの外形さえ同一であれば、いか
なるトレイTに載置された物品であっても移送可能であ
るため、装置に合わせて特殊なトレイTを用意したり、
あるいはトレイT上に載置された物品の位置や種類、あ
るいはサイズ等に応じて装置の仕様を変更する必要もな
い。
具体的形状等を、支持されるトレイTや物品の形状等に
応じ、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更す
ることももちろん可能である。例えば、ベルトコンベヤ
51に使用されるベルト5cの材質に、上記のような可
撓性を有する素材の他、摩擦係数の大きい素材や粘着性
を有する素材を用い、物品の側面との摩擦抵抗を増加さ
せることにより、反転中における物品のズレを防止する
ことも可能である。また、物品支持手段5に用いられる
移送手段として、フレーム5b間に前後に配設された、
左右に延びる複数のローラ等を用いてもよい。
送装置によれば、トレイに載置された物品を、その重量
や内容物、あるいは物品の形状やサイズ等にかかわら
ず、容易にトレイから移送することができるという効果
が得られる。
図2中矢印Iに沿った側面図である。
図1中矢印IIに沿った上面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 トレイ上に載置された物品を上記トレイ
から移送する装置であって、上記トレイを着脱自在に支
持するトレイ支持手段と、上記トレイ上に載置された上
記物品に上方から当接され、上記トレイ支持手段に支持
された上記トレイとの間に上記物品を挟持する物品支持
手段と、上記トレイ支持手段及び上記物品支持手段をそ
れぞれ反転させる反転手段とを備えることを特徴とする
物品移送装置。 - 【請求項2】 上記反転手段が、上記トレイの側方に位
置する水平な軸と、上記トレイ支持手段及び上記物品支
持手段をそれぞれ上記軸回りに反転可能に支持するアー
ムとを備えることを特徴とする請求項1に記載の物品移
送装置。 - 【請求項3】 上記物品支持手段が、上記反転により上
記物品支持手段上に載置された上記物品を側方に移送す
る移送手段を備えることを特徴とする請求項1または2
に記載の物品移送装置。 - 【請求項4】 上記移送手段が、上記物品支持手段上に
載置された上記物品を側方に搬送するコンベヤであるこ
とを特徴とする請求項3に記載の物品移送装置。 - 【請求項5】 上記物品支持手段の上記物品との当接部
位が、上記トレイ支持手段に支持された上記トレイとの
間に挟持された上記物品により弾性変形可能な程度の可
撓性を有することを特徴とする請求項1ないし4のいず
れか1項に記載の物品移送装置。 - 【請求項6】 上記当接部位が、独立発泡の合成樹脂発
泡体であることを特徴とする請求項5に記載の物品移送
装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
の物品移送装置を用いた物品移送方法であって、上記物
品が載置された上記トレイを上記トレイ支持手段にて支
持する工程と、このトレイ上に載置された上記物品を上
記物品支持手段にて上方から覆い、上記物品を、上記ト
レイ支持手段に支持された上記トレイと上記物品支持手
段との間に挟持する工程と、これら上記トレイ支持手段
及び上記物品支持手段を反転させる工程と、反転後の上
記トレイ支持手段を上記トレイを支持したまま再度反転
させ、上記物品支持手段上に載置された上記物品上から
取り除く工程とを有することを特徴とする物品移送方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000302699A JP4601797B2 (ja) | 2000-10-02 | 2000-10-02 | 物品移送装置及び物品移送方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006052088A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-23 | Toyo Jidoki Co Ltd | 反転式アンローディング方法及び反転式アンローダー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0564130U (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | 村田機械株式会社 | 板材加工機のワーク反転装置 |
JPH05245446A (ja) * | 1991-04-29 | 1993-09-24 | Marino Giken Kk | 選別装置の供給装置 |
JPH06312840A (ja) * | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Iseki & Co Ltd | コンテナダンパー |
-
2000
- 2000-10-02 JP JP2000302699A patent/JP4601797B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4553131B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2010-09-29 | 東洋自動機株式会社 | 反転式アンローディング方法及び反転式アンローダー |
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