JP2002114000A - 積層ホログラムシート及び装飾容器 - Google Patents

積層ホログラムシート及び装飾容器

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JP2002114000A
JP2002114000A JP2000310085A JP2000310085A JP2002114000A JP 2002114000 A JP2002114000 A JP 2002114000A JP 2000310085 A JP2000310085 A JP 2000310085A JP 2000310085 A JP2000310085 A JP 2000310085A JP 2002114000 A JP2002114000 A JP 2002114000A
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hologram
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hologram sheet
container
sheet
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JP2000310085A
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Akiteru Aoyama
明輝 青山
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Kao Corp
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Kao Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/0005Adaptation of holography to specific applications
    • G03H2001/0055Adaptation of holography to specific applications in advertising or decorative art

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾性に優れると共に目に優しい積層ホログ
ラムシート及び該シートが取り付けられて意匠性、装飾
性に優れた装飾容器を提供する。 【解決手段】 積層ホログラムシート16は、ホログラ
ム像を再生するための干渉縞が記録されたホログラム層
20とホログラム層20に積層一体化された反射層21
とからなるエンボスホログラムシート22と、エンボス
ホログラムシート22を覆って配設される、色素23を
含有する透明着色層24及び光拡散面25を有するラミ
ネート層26とからなる。透明着色層24に含有される
色素23は、装飾容器10に収容される粉末化粧料の商
品イメージに合致したブルーの色相を強調させる色素で
ある。装飾容器10には、その表面を覆って上記積層ホ
ログラムシート16が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層ホログラムシート
及び該シートを容器の表面に取り付けてなる装飾容器に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
化粧料を収容するコンパクト容器,スプレー容器、ボト
ル容器等の化粧料用容器やその他の内容物を収容する容
器は、販売時或いは使用時に内容物の商品イメージを高
めると共に商品に飽きが来ないように、その意匠性や装
飾性を高める必要がある。
【0003】容器の美観を向上させる工夫は種々なされ
ているが、近年の商品の多様化等に鑑み、商品のブラン
ドイメージを向上させることを目的として、さらに個性
的、特徴的な装飾を容器に施すことが望まれる。
【0004】一方、光の明暗だけでなく、被写体の方向
性や奥行きなどを三次元画像として同時に記録したホロ
グラムシートが種々開発されている。例えばシールや箔
押しの素材として知られるエンボスホログラムは、マス
ターホログラム(フォトレジスト)を製作し、このホロ
グラムからシムと呼ばれる、目ではわからない数ミクロ
ンのエッチングの凹凸が刻み込まれたニッケル材質のプ
レス型をおこし、このシムを使ってアルミ蒸着されたポ
リエステル素材にプレスすることにより、虹色に輝く光
沢に富んだエンボスホログラムとして生産されるもので
ある。
【0005】かかるエンボスホログラムは、雑誌の表紙
や装丁、クレジットカード等に部分的に取り付けられ、
装飾性を高めると共に、偽装防止のために用いられてい
るが、商品イメージの向上を図るべくこのエンボスホロ
グラムを各種の容器を覆って使用すると、虹色に輝く光
沢に富んだ色彩が目に痛く、かえって商品イメージを損
なうおそれがある。
【0006】本発明は、装飾性に優れると共に目に優し
い積層ホログラムシート及び該シートが取り付けられて
意匠性、装飾性に優れた装飾容器の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホログラム像
を再生するための干渉縞が記録されたホログラム層と該
ホログラム層に積層一体化された反射層とからなるエン
ボスホログラムシートと、該エンボスホログラムシート
を覆って配設される、色素を含有する透明着色層及び光
拡散面を有するラミネート層とからなる積層ホログラム
シートを提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
【0008】また、本発明は、前記積層ホログラムシー
トにより容器の表面を覆ってなる装飾容器を提供するこ
とにより、上記目的を達成したものである。
【0009】ここで、積層ホログラムシートにより容器
の表面を覆うとは、容器の全体を覆って取り付ける必要
は必ずしもないが、装飾の一部として部分的に切り貼り
して用いる態様を除く趣旨であり、例えばコンパクト容
器の表側の面の略全域を覆って取り付けたり、ボトル容
器の胴部或いは頸部の略全域を覆って取り付ける等、積
層ホログラムシートが装飾の主体として容器の外観に広
い範囲で現れるような態様で覆うことを意味する。ま
た、積層ホログラムシートは、容器の最も外側の面を覆
って取り付ける必要は必ずしもなく、例えば透明なカバ
ーの内側に取り付けて、当該積層ホログラムシートが表
面から見える状態となっていれば良い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2(a)〜(c)に示
す本発明の好ましい実施形態に係る装飾容器としてのコ
ンパクト容器10は、例えば内容物としてファンデーシ
ョン等の粉末化粧料を収容した矩形形状の平坦な容器で
あって、本体容器11と、この本体容器11の一辺部に
ヒンジ結合されて容器10を開閉する蓋体12とからな
り、携帯に便利なコンパクトな形状を有する。
【0011】本体容器11は、例えば合成樹脂からなる
縦70mm程度、横100mm程度の大きさの矩形の平
面形状を有する板状部材であって、その内側には、粉末
化粧料を収容する一対の収容凹部13が上面側に開口し
て形成されている。なお、本実施形態によれば、一対の
収容凹部13に収容される粉末化粧料は、顔に塗布する
ことにより、例えば頬の部分に青味がかった色相を付与
して面長のイメージを与えることが可能なものであり、
従ってブルー系統の商品イメージを有している。
【0012】蓋体12は、例えば合成樹脂からなり、縦
70mm程度、横100mm程度の大きさの本体容器1
1と同様の矩形の平面形状を有する内側面に鏡28が取
り付けられた板状部材であって、その表面が、450〜
500mm程度の曲率半径で上方に凸となって横断方向
に湾曲している。また、蓋体12は、本体容器11にヒ
ンジ結合される一辺部に沿って設けられた帯状のシルバ
ー色のメタリック塗装部14と、このメタリック塗装部
14を除いた蓋体12の表面の略全域に亘るホログラム
装飾部15とからなり、このホログラム装飾部15に、
その表面を覆って後述する積層ホログラムシート16が
取り付けられる。
【0013】ホログラム装飾部15は、蓋体12のみを
断面図で表す図3に示すように、積層ホログラムシート
16がその表面を覆って敷設載置される内体17と、内
体17を覆って取り付けられる透明な外体18とからな
り、内体17と外体18との間の隙間27に積層ホログ
ラムシート16が挟み込まれるようにして配設される。
なお、内体17の周縁のツバ19が外体18の内側に納
まるような構造で、内体17に外体18が接合一体化さ
れる。
【0014】積層ホログラムシート16は、図4に示す
ように、ホログラム像を再生するための干渉縞が記録さ
れたホログラム層20と該ホログラム層20に積層一体
化された反射層21とからなるエンボスホログラムシー
ト22と、このエンボスホログラムシート22を覆って
配設される、色素23を含有する透明着色層24及び光
拡散面25を有するラミネート層26とによって構成さ
れる。また、本実施形態によれば、透明着色層24に含
有される色素23として、コンパクト容器10に収容さ
れる粉末化粧料の商品イメージと合致するブルーの色相
を強調させる色素が用いられ、エンボスホログラムシー
ト22によって反射される7色の光成分のうちブルーの
色相の光を強調し、異なる色相の光を干渉して軽減す
る。
【0015】エンボスホログラムシート22は、例えば
レーザー光を被写体に照射して、光の明暗だけでなく被
写体の方向性や奥行きなども干渉縞のかたちで同時に記
録することにより行われる公知の各種のホログラム作成
方法を介して得られるものである。即ち、エンボスホロ
グラムシート22は、例えばポリエステル素材等からな
る透明な合成樹脂フィルムをプレスすることにより形成
された、ホログラムを光の干渉を利用して映し出すため
のホログラムエンボスを有するホログラム層20と、こ
のホログラム層20に光反射性金属や高屈曲率の金属酸
化物を蒸着して形成される反射層21としての例えばア
ルミ蒸着層との積層構造によって構成される。そして、
このエンボスホログラムシート22は、ホログラム層2
0側から光を当てると、ホログラム層20を透過した入
射光Xは反射層21で反射され、ホログラム層20のエ
ンボスによる凹凸によってホログラム像を浮き上がらせ
るものであり、目に痛い程の光沢に富み、美しい外観を
呈すると共に人目を容易に引き付けることができる。
【0016】色素23を含有する透明着色層24は、例
えばポリエチレン等の透明な合成樹脂フィルムからな
り、商品イメージを強調させる色相の色素としてブルー
の色素23を含有することにより、透明な薄い水色を呈
している。なお、合成樹脂フィルムに含有される色素と
しては、公知の顔料、染料を用いることができる。
【0017】光拡散面25を有するラミネート層26
は、例えばポリエチレンテレフタレート,ポリエチレン
等の透明な合成樹脂フィルムからなり、その表面に微少
な凹凸が形成されていることにより、入射光Xあるいは
反射光Yを拡散させる光拡散面25となっている。
【0018】なお、透明着色層24及びラミネート層2
6は、接着層等を介してエンボスホログラムシート22
に密着状態で接合一体化することもできるが、エンボス
ホログラムシート22に対して剥離可能に積層した状態
で用いることもできる。
【0019】そして、本実施形態によれば、積層ホログ
ラムシート16は、装飾性に優れると共に目に優しく、
またコンパクト容器10は、ホログラム装飾部15の表
面を覆って当該積層ホログラムシート16が取り付けら
れていることにより、意匠性、装飾性に優れる。
【0020】すなわち、積層ホログラムシート16のエ
ンボスホログラムシート22は、透明着色層24及びラ
ミネート層26によって覆われているので、図4に示す
ように、エンボスホログラムシート22に入射する入射
光Xと、反射層21により反射する反射光Yは、その一
部がラミネート層26の光拡散面25によって拡散し、
虹色に輝く光沢に富んだ色彩を効果的に緩和する。な
お、Y’は光拡散面25により入射光Xを直接拡散した
拡散光である。
【0021】また、本実施形態によれば、透明着色層2
4は、粉末化粧料の商品イメージと合致したブルーの色
相の色素を含有するので、エンボスホログラムシート2
2によって反射される7色の光成分のうちブルーの色相
の光を強調し、異なる色相の光を干渉して、粉末化粧料
のブランドカラーに即した、装飾性に富むと共に個性豊
かなエンボスホログラムによるブルーの外観を呈するこ
とになる。
【0022】さらに、本実施形態によれば、積層ホログ
ラムシート16は、450〜500mm程度の曲率半径
で湾曲する蓋体12の表面を覆って配設されるので、目
に優しく、程よい反射光の維持と外観の均一性の維持が
可能になる。なお、積層ホログラムシート16を湾曲さ
せて配設する際には、その曲率半径を450〜500m
mとすることが好ましい。曲率半径を450〜500m
mとすることにより、表面にハイライトの縦すじが多数
表れたり、色彩が分散したり、見ためにも目に痛くなっ
たりするのを効果的の防止できると共に、多角度から見
た場合の印象の均一性を効果的に保持することが可能に
なる。積層ホログラムシート16を湾曲させる際の曲率
半径は、積層ホログラムシート16の全体に亘って一定
とする必要は必ずしもなく、また蓋体12の横断方向の
みならず縦断方向にも湾曲させることもできる。
【0023】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ることなく種々の変更が可能である。例えば、透明着色
層に含有される色素は、ブルーの色素である必要は必ず
しもなく、赤色、橙色等その他の色相の色素を用いるこ
ともできる。また、積層ホログラムシートは湾曲させた
状態で取り付ける必要は必ずしもない。さらに、積層ホ
ログラムシートが取り付けられる装飾容器は、化粧料以
外の内容物を収容する容器であっても良く、コンパクト
容器である必要は必ずしもない。
【0024】
【発明の効果】本発明の積層ホログラムシートは、装飾
性に優れると共に目に優しい。また本発明の装飾容器
は、積層ホログラムシートが取り付けられて意匠性、装
飾性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンパクト容器の斜
視図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態に係るコンパクト
容器の平面図、(b)は(a)を右側から視た側面図、
(c)は(a)を下方から視た側面図である。
【図3】蓋体のみを断面図で表す図2(a)を下方から
視た側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る積層ホログラムシー
トの構成を説明する略示断面図である。
【符号の説明】
10 コンパクト容器(装飾容器) 11 本体容器 12 蓋体 14 メタリック塗装部 15 ホログラム装飾部 16 積層ホログラムシート 17 内体 18 外体 20 ホログラム層 21 反射層 22 エンボスホログラムシート 23 色素 24 透明着色層 25 光拡散面 26 ラミネート層 X 入射光 Y 反射光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラム像を再生するための干渉縞が
    記録されたホログラム層と該ホログラム層に積層一体化
    された反射層とからなるエンボスホログラムシートと、
    該エンボスホログラムシートを覆って配設される、色素
    を含有する透明着色層及び光拡散面を有するラミネート
    層とからなる積層ホログラムシート。
  2. 【請求項2】 前記透明着色層に含有される色素は、前
    記エンボスホログラムシートによって反射される7色の
    光成分のうち特定の色相の光を強調し、異なる色相の光
    を干渉する色素である請求項1記載の積層ホログラムシ
    ート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の積層ホログラム
    シートにより容器の表面を覆ってなる装飾容器。
  4. 【請求項4】 前記積層ホログラムシートは、容器の湾
    曲する部分の表面を覆って取り付けられる請求項3記載
    の装飾容器。
  5. 【請求項5】 前記容器は化粧料用コンパクト容器であ
    って、前記透明着色層に含有される色素は、前記化粧料
    の商品イメージを強調させる色相のものである請求項3
    又は4に記載の装飾容器。
  6. 【請求項6】 前記透明着色層に含有される色素の色相
    はブルーである請求項5記載の装飾容器。
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