JP2002113712A - オートクレーブ養生設備 - Google Patents
オートクレーブ養生設備Info
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Abstract
く、養生容器に原料を投入し、かつ養生製品を排出する
ことができるオートクレーブ養生設備を提供する。 【解決手段】 オートクレーブ2内から外方に延設さ
れ、底蓋が開閉される養生容器10を搭載した複数の走
行台車4aが連なる列状台車4が往復動するレール3の
下方に、底蓋を開閉する底蓋開閉装置8を設けると共
に、養生製品を搬出する搬出コンベヤ7を設け、前記レ
ール3の上方に、前記各養生容器10に原料を投入する
原料投入コンベヤ9を設ける。
Description
料を養生するオートクレーブ養生設備の改善に関し、よ
り詳しくは、養生容器を走行台車に載せかえるまでもな
く、この養生容器への養生すべき原料の投入および、こ
の養生容器からの養生製品の排出を容易ならしめること
により、養生作業能率に優れたオートクレーブ養生設備
の技術分野に属するものである。
クリート二次製品は、オートクレーブ(完全密閉の鋼製
タンク)の中で、高温・高圧をかけて固化させるという
最後の仕上げ工程を経て製品に仕上げられるが、コンク
リート二次製品を養生する場合、このコンクリート二次
製品を、軌道を走行する走行台車に積載して、走行台車
ごとオートクレーブに収容して養生を行う。コンクリー
ト二次製品の養生終了後は走行台車をオートクレーブか
ら引き出し、所定の位置に移動した後に、フォークリフ
ト等の運搬手段により製品を所定の箇所に移送してい
る。
る場合がある。このような原料を養生する場合には、原
料を養生容器に入れると共に、原料が入れられた養生容
器を走行台車に積載し、養生終了後は走行台車から養生
容器を下ろし、下ろした養生容器から養生製品を取り出
しているが、養生製品が粉粒体であるが故に取り出しは
極めて面倒である。そこで、養生製品の取り出しを容易
にするようにした粉粒体排出装置が、例えば特許第29
92222号公報において提案されている。以下、この
従来例に係るオートクレーブ養生設備の粉粒体排出装置
を、その粉粒体排出装置の概略正面図の図6を参照しな
がら、同公報に記載されている同一名称並びに同一符号
を以て説明する。
の上に前記第一レール5と交差する向きの第二レール6
が設けられ、この第二レール6をオートクレーブ10に
出入する昇降台車3が走向し得るようになっている。そ
して、下部が自動的に開閉されるバスケット8が横行台
車2と昇降台車3との間で載せかえられるように構成さ
れている。従って、この従来例に係るオートクレーブ設
備の粉粒体排出装置によれば、オートクレーブ10で養
生された粉粒体はバスケット8と共にオートクレーブ1
0から取出され、横行台車2に載せかえられて所定の位
置まで搬送された後に下部を開くことによって、養生済
の粉粒体をバスケット8から排出することができる。な
お、前記バスケット8の載せかえは昇降台車3に設けら
れた昇降装置13の昇降動作によって行われる。
トクレーブ養生設備の粉粒体排出装置は、バスケットが
昇降装置により載せかえられると共に、下部が自動的に
開かれて、バスケットから養生済の養生製品が排出され
るから、それなりに養生製品の排出能力が優れており、
生産性の向上に寄与していると考えられる。しかしなが
ら、上記のとおり、昇降装置の昇降動作によるバスケッ
トの載せかえ操作が必要であるため、排出容易化効果は
不十分であり、さらなる容易化に対する要望があった。
かえるまでもなく養生容器への原料の投入、養生容器か
ら養生製品を排出することを可能ならしめるオートクレ
ーブ養生設備を提供することである。
みてなされたものであって、従って、上記課題を解決す
るために、本発明の請求項1に係るオートクレーブ養生
設備が採用した手段の特徴とするところは、オートクレ
ーブを備え、このオートクレーブの内側から外方に延設
されたレールを備えると共に、このレールを往復移動
し、かつ粉粒体からなる原料を収容する養生容器が搭載
された複数の走行台車が連結されてなる列状台車を備え
たオートクレーブ養生設備において、前記養生容器の底
部に開閉可能であって、かつ閉蓋状態においてはロック
手段によりロックされる底蓋が設けられ、前記レールの
下方位置に、前記養生容器から排出された養生製品を搬
出する搬出コンベヤが前記レールと交差する向きに配設
されると共に、前記底蓋を開閉する底蓋開閉装置が設け
られ、前記レールの上方位置に、前記養生容器の上部開
口部から原料を投入する原料投入コンベヤが設けられて
なるところにある。
生設備が採用した手段の特徴とするところは、請求項1
に記載のオートクレーブ養生設備において、前記養生容
器は2台で1組であって、前記底蓋を開閉可能に支持す
る開閉支点ピンが前記2台の養生容器の相反する側に配
設されると共に、前記底蓋を開閉する前記底蓋開閉装置
が2組設けられてなるところにある。
生設備が採用した手段の特徴とするところは、請求項1
または2のうちの何れか一つの項に記載のオートクレー
ブ養生設備において、前記ロック手段は、係合解除手段
により前記底蓋に設けられてなる係合部との係合が解除
され、閉蓋状態においては誤開防止手段により前記係合
部に付勢されるように構成されてなるところにある。
オートクレーブ養生設備を、その一部省略全体平面構成
説明図の図1と、その一部省略全体側面構成説明図の図
2と、底蓋をロックするフック側から見たオートクレー
ブ養生設備の養生容器の正面図の図3と、その養生容器
の一部切欠き、一部断面示側面図の図4と、その底蓋開
閉装置の側面構成説明図の図5とを順次参照しながら説
明する。
るオートクレーブ養生設備である。このオートクレーブ
養生設備1は、オートクレーブ2を備えると共に、この
オートクレーブ2の内側から外方に延設された真直状の
レール3を備えている。前記レール3は、複数の支柱台
3aと、これら支柱台3aの上に水平に支えられたレー
ル敷設盤3bの上に敷設されており、そしてこのレール
3の上を粉粒体からなる原料を収容する、後述する構成
になる養生容器10が積載された複数の走行台車4aが
連結されてなる列状台車4が、駆動車5により牽引、か
つ押されることにより往復移動されるようになってい
る。
レールと交差する方向にピット6が設けられると共に、
このピット6内には前記養生容器10から排出された養
生製品を搬出する搬出コンベヤ7が配設されている。さ
らに、前記ピット6の近傍に前記養生容器10の後述す
る底蓋を開閉する、後述する構成になる2組の底蓋開閉
装置8が設けられると共に、前記レール3の上方位置に
は、前記養生容器10に原料を投入する原料投入コンベ
ヤ9が設けられている。
び図4に示すように、原料が投入される、上部開口であ
る原料投入口10aが設けられている。また、下部に
は、開閉支点ピン12aにより軸支され、ブラッケット
を介して取付けられた係合部である係合ピン11に、後
述するロック手段が係合することにより閉蓋状態でロッ
クされる一方、このロック手段が係合ピン11から外さ
れると開く底蓋12が設けられている。前記養生容器1
0は2台でペアであって、一方の養生容器10の開閉支
点ピン12aはオートクレーブ2側に、他方の養生容器
10の開閉支点ピン12aは駆動車5側に設けられてお
り、底蓋12の相対する側のそれぞれが開かれるように
構成されている。
合する係合溝13aを有するレバー状のフック13から
なっており、このフック13は、ブラケットを介して取
付けられたフック回動支点ピン13bを支点として所定
角度の範囲で回動し得るように構成されている。そし
て、このフック13のフック回動支点ピン13bより上
側の部分は、図4に示すように、押圧ロッド14aと、
この押圧ロッド14aを付勢するコイルばね14bとを
備えた誤開防止手段14により付勢されて、前記係合溝
13aが係合ピン11に押圧されることにより、誤って
前記底蓋12が開くことがないように配慮されている。
なお、原料が、例えば脱水ケーキである場合、その養生
温度は180℃程度であるから、コイルばね14bのス
プリングバック力が失われるようなことがない。
記フック13から外れた位置、つまりフック回動支点ピ
ン13bの一端部にロック解除レバ−15が設けられて
おり、このロック解除レバ−15の先端部がロック解除
シリンダ16(図1参照。)の伸縮ロッドの先端により
押上げられると、フック回動支点ピン13bが回動して
前記フック13の係合溝13aが係合ピン11から外
れ、底蓋12が開き得るように構成されている。
に、ピット6の幅方向の両端縁部に配設されており、2
台の養生容器10の底蓋12を、並行してまたは個別に
開閉し得るようになっており、同構成になるものであ
る。即ち、支柱台3aが立設された基盤にブラケットを
介してボトム側が枢着された底蓋開閉シリンダ8aと、
前記レール敷設盤3bにブラッケットを介して回動可能
に軸支され、端部が前記底蓋12の外面の支えると共
に、前記底蓋開閉シリンダ8aのロッドの先端がブラケ
ットを介して枢着されることにより回動して、端部に当
接して前記底蓋12を開閉する底蓋開閉レバー8bとか
ら構成されている。
間に配設された逆三角状をしたものは、養生容器10か
ら排出された養生製品を搬出コンベヤ7に導くシュート
17である。なお、本実施の形態では、上記のとおり、
底蓋開閉装置8が2組設けられているが、1組であって
もよい。
場合には、底蓋開閉シリンダ8aのロッドを伸長させて
底蓋開閉レバー8bの端部を底蓋12に押付け、フック
13の係合溝13aが係合ピン11から外れると、前記
底蓋開閉シリンダ8aのロッドを徐々に縮小させれば底
蓋12が開くこととなる。逆に、底蓋12を閉める場合
には、底蓋開閉シリンダ8aのロッドを伸長させて底蓋
開閉レバー8bの端部で底蓋12が養生容器10の下部
開口端面に当接するまで回動させれば、フック13が誤
開防止手段14により付勢されているので、フック13
の係合溝13aが自動的に係合ピン11に係合する。そ
の後、前記底蓋開閉シリンダ8aのロッドを縮小させれ
ば良いものである。
設備1の作用態様を説明すると、先ず、列状台車4の駆
動車5から最も離れた最後尾の走行台車4aが原料投入
コンベヤ9の直下に位置する所定の待機位置に移動させ
る。そして、前記最後尾の走行台車4aに搭載されてい
る養生容器10に原料投入コンベヤ9から原料を投入
し、満杯になったら原料投入コンベヤ9の運転を停止す
ると共に、最後尾から2番目の走行台車4aが原料投入
コンベヤ9の直下になる位置に移動させて、この最後尾
から2番目の走行台車4aに搭載されている養生容器1
0に原料投入コンベヤ9から原料を投入するというよう
に、列状台車4を断続的に停止、走行させ、原料投入コ
ンベヤ9から個々の養生容器10内に原料を投入しなが
らオートクレーブ2の方向に移動させる。
原料の投入が終了すると、原料投入コンベヤ9の運転を
停止させた後、駆動車5により押して列状台車4をオー
トクレーブ2内に入れると共に、連結ピンを抜いて前記
列状台車4と駆動車5との連結を解除する。そして、こ
の駆動車5を退避させた後にオートクレーブ2を閉蓋
し、オートクレーブ2内を高温、高圧にして原料の養生
を開始する。
2の蓋を開蓋し、駆動車5をオートクレーブ2の入口に
接近させて列状台車4と連結する。そして、駆動車5に
より列状台車4を待機位置の方向に牽引して移動し、駆
動車5から1番目と2番目との走行台車4aが底蓋開閉
装置8の上方位置に到達すると、駆動車5を停止させる
と共に、前記底蓋開閉装置8の底蓋開閉シリンダ8aの
ロッドを伸長させて底蓋開閉レバー8bの端部を底蓋1
2に押付けて支える。次いで、前記ロック解除シリンダ
16によりロック解除レバ−15の先端部を押して係合
ピン11からフック13の係合溝13aを外した後に、
前記底蓋開閉シリンダ8aのロッドを徐々に縮小させて
底蓋12を開けば、養生容器10内の養生製品が排出さ
れると共に、シュート17を介して搬出コンベヤ7に受
けられて所定の製品集積場まで搬送される。
台車4aに積載されている養生容器10内が空になる
と、底蓋開閉シリンダ8aのロッドを伸長させて底蓋開
閉レバー8bの端部で底蓋12が養生容器10の下部開
口端面に当接するまで回動させて、フック13が誤開防
止手段14により付勢されているので、フック13の係
合溝13aを誤開防止手段14により係合ピン11に係
合させると共に、前記底蓋開閉シリンダ8aのロッドを
縮小させる。
走行台車4aが底蓋開閉装置8の上方位置に到達すると
駆動車5を停止させると共に、上記段落番号〔001
9〕から〔0022〕における記載と同様の操作を順次
繰り返し、全ての養生容器10内の養生製品の排出と底
蓋12の閉蓋が終了すると、列状台車4は、駆動車5か
ら最も離れた最後尾の走行台車4aの直上に、原料投入
コンベヤ9が位置する待機位置に戻ることとなり、次の
養生を開始し得る状態になる。
レーブ養生設備1によれば、養生容器10を積載した複
数の走行台車4aからなる列状台車4を、待機位置とオ
ートクレーブ2内との間で往復移動させている途中で、
原料投入コンベヤにより各養生容器10内に原料を投入
し、かつ底蓋開閉装置により底蓋を開閉して各養生容器
10内の養生製品を排出することができるから、養生容
器に相当するバスケットの載せかえ作業を必要とする上
記従来例に係るオートクレーブ養生設備の粉粒体排出装
置に比較して、養生作業能率が優れており、製品のコス
ト低減に対して大いに寄与することができるという優れ
た効果がある。
ブ養生設備は、本発明の一具体例に過ぎず、従って本発
明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等
は自由自在である。
至3に係るオートクレーブ養生設備によれば、養生容器
を積載した複数の走行台車からなる列状台車を、待機位
置とオートクレーブ内との間で往復移動させている途中
で、各養生容器内に原料を投入し、かつ各養生容器内の
養生製品を排出することができるから、養生容器に相当
するバスケットの載せかえ作業を必要とする上記従来例
に係るオートクレーブ養生設備の粉粒体排出装置に比較
して、養生作業能率が優れており、製品のコスト低減に
対して大いに寄与することができるという優れた効果が
ある。
生設備によれば、2台の養生容器から同時に養生製品を
排出することができるから、養生製品の排出作業能率の
向上に大いに寄与することができる。
生設備によれば、養生容器の底蓋が閉蓋されているとき
は誤開防止手段の働きでロックされていて、養生製品を
排出するときでなければ開くことがなく、養生製品を排
出するとき以外では誤開がないから、安全性の向上に対
しておおいに寄与することができる。
設備の一部省略全体平面構成説明図である。
設備の一部省略全体側面構成説明図である。
フック側から見たオートクレーブ養生設備の養生容器の
正面図である。
生設備の養生容器の一部切欠き、一部断面示側面図であ
る。
設備の底蓋開閉装置の側面構成説明図である。
排出装置の概略正面図である。
蓋開閉レバー 9…原料送入コンベヤ 10…養生容器,10a…原料投入口 11…係合ピン 12…底蓋,12a…開閉支点ピン 13…フック,13a…係合溝,13b…フック回動支
点ピン 14…誤開防止手段,14a…押圧ロッド,14b…コ
イルばね 15…ロック解除レバー 16…ロック解除シリンダ 17シュート
Claims (3)
- 【請求項1】 オートクレーブを備え、このオートクレ
ーブの内側から外方に延設されたレールを備えると共
に、このレールを往復移動し、かつ粉粒体からなる原料
を収容する養生容器が搭載された複数の走行台車が連結
されてなる列状台車を備えたオートクレーブ養生設備に
おいて、前記養生容器の底部に開閉可能であって、かつ
閉蓋状態においてはロック手段によりロックされる底蓋
が設けられ、前記レールの下方位置に、前記養生容器か
ら排出された養生製品を搬出する搬出コンベヤが前記レ
ールと交差する向きに配設されると共に、前記底蓋を開
閉する底蓋開閉装置が設けられ、前記レールの上方位置
に、前記養生容器の上部開口部から原料を投入する原料
投入コンベヤが設けられてなることを特徴とするオート
クレーブ養生設備。 - 【請求項2】 前記養生容器は2台で1組であって、前
記底蓋を開閉可能に支持する開閉支点ピンが前記2台の
養生容器の相反する側に配設されると共に、前記底蓋を
開閉する前記底蓋開閉装置が2組設けられてなることを
特徴とする請求項1に記載のオートクレーブ養生設備。 - 【請求項3】 前記ロック手段は、係合解除手段により
前記底蓋に設けられてなる係合部との係合が解除され、
閉蓋状態においては誤開防止手段により前記係合部に付
勢されるように構成されてなることを特徴とする請求項
1または2のうちの何れか一つの項に記載のオートクレ
ーブ養生設備。
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2000
- 2000-10-06 JP JP2000307853A patent/JP4074742B2/ja not_active Expired - Fee Related
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