JP2002113427A - 微小物体検査装置 - Google Patents

微小物体検査装置

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JP2002113427A JP2000371143A JP2000371143A JP2002113427A JP 2002113427 A JP2002113427 A JP 2002113427A JP 2000371143 A JP2000371143 A JP 2000371143A JP 2000371143 A JP2000371143 A JP 2000371143A JP 2002113427 A JP2002113427 A JP 2002113427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、高速で効率良く良品と不良品
の分別を行うことができる微小物体検査装置を提供する 【解決手段】 本発明の微小物体検査装置は、第1回転
テーブル3及び第1固定テーブル4の直前にある微小物
体の上面、左右面について外観検査し、第1回転テーブ
ル3のポケット3aにある微小物体の前面について外観
検査し、これらの検査結果で良品と分別されたものを、
第2固定テーブル4の良品送出開口4Aから第2フィー
ダ6を介して第2回転テーブル7及び第2固定テーブル
8へと送り、第2回転テーブル7及び第2固定テーブル
7の直前において微小物体の下面(このときは上面とな
っている)と、後面について外観検査し、これらの検査
結果で良品と分別されたものを良品送出開口8Aから送
り出すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンデンサ
チップのような微小な物体の外観や寸法等を検査し、検
査結果に基づいて良品と不良品とに分別する微小物体検
査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微小物体の検査装置は、フィーダから搬
送される微小物体を整列させて1個ずつに分離して、下
流側に吸引し、気流搬送によって微小物体を浮遊させて
搬送する途中で、カメラにより微小物体を撮像し、この
撮像データから微小物体の外観上の疵、寸法などを検査
し、検査の結果に基づいて分別装置によって、微小物体
が、良品の場合は良品貯蔵部へ、不良品の場合は不良品
貯蔵部へ、各々分別されれる。
【0003】上記した検査装置は、良品と判定された微
小物体と不良品と判定された微小物体とを分別するため
に、フィーダの微小物体の排出部となる先端から1本の
気流搬送道が導設され、この気流搬送道における良品貯
蔵部と不良品貯蔵部との分岐位置に、良品貯蔵部と不良
品貯蔵部との分岐を切り替える閉塞板を設けている。
【0004】従って、検査装置は、良品貯蔵部及び不良
品貯蔵部から空気を吸引して、良品と判定された微小物
体が吸引されてきたときは、不良品貯蔵部へ分岐する気
流搬送道を閉塞板で閉じ、不良品と判定された微小物体
が吸引されてきたときは、良品貯蔵部へ分岐する気流搬
送道を閉塞板で閉じるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の検査装置は、良品貯蔵部と不良品貯蔵部とに分
岐した各々の気流搬送道を閉塞板で閉じるようにしてい
たので、検査自体が非常に短時間で行え、また空気の吸
引能力を高くすることができるにも拘わらず、順次気流
搬送されてくる検査を終了した微小物体に対応してタイ
ミング良く閉塞板の開閉操作を行うためには気流搬送速
度を比較的低速とする必要が生じ、結果として大量の微
小物体を短時間で効率よく処理することができないとい
った不具合があった。
【0006】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、簡単な構造で、高速で効率良く良
品と不良品の分別を行うことができる微小物体検査装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、第1フィーダで第1回転テーブル及び
第1固定テーブルに微小物体を搬送して、該第1回転テ
ーブル及び第1固定テーブルで微小物体の何面かの外観
検査を行い、第2フィーダで第1フィーダで第1回転テ
ーブル及び第1固定テーブルから第2回転テーブル及び
第2固定テーブルへ、該第1回転テーブル及び第1固定
テーブルで良品と分別された微小物体のの残りの何面か
の外観検査を行うようにした。このようにすることで、
微小物体の検査を高速化することができ、微小物体の全
ての面について外観検査を行って確実に良品と不良品と
を分別することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の微小物体検査装置は、微
小物体を搬送する第1フィーダと、この第1フィーダの
先端部に距離を存して設けられると共に回転可能とさ
れ、表裏面を貫通したポケットが円弧状に間隔を存して
複数形成された円形の第1回転テーブルと、この第1回
転テーブルの裏面に設けられ、円弧状に順次、第1フィ
ーダの先端部と対向し、かつ水平位置に設けられ、微小
物体を吸引する吸引装置がその裏面側に接続された吸引
開口、この吸引開口から180°回転した位置に表裏面
を貫通して設けられ、分別した良品の微小物体を送出す
る良品送出開口、及びこの良品送出開口に対する回転方
向前後いずれかの位置に設けられ、分別した不良品の微
小物体を送出する不良品送出開口で構成された第1固定
テーブルと、この第1固定テーブルの良品送出開口に裏
面側で接続され、微小物体を整列させつつ搬送する第2
フィーダと、この第2フィーダの先端部に距離を存して
設けられると共に回転可能とされ、表裏面を貫通したポ
ケットが円弧状に間隔を存して複数形成された円形の第
2回転テーブルと、この第2回転テーブルの裏面に設け
られ、円弧状に順次、第2フィーダの先端部と対向し、
かつ水平位置に設けられ、微小物体を吸引する吸引装置
がその裏面側に接続された吸引開口、この吸引開口から
回転した位置に表裏面を貫通して設けられ、分別した良
品の微小物体を送出する良品送出開口、及びこの良品送
出開口に対する回転方向前後いずれかの位置に設けら
れ、分別した不良品の微小物体を送出する不良品送出開
口で構成された第2固定テーブルと、を備えると共に、
回転テーブルの回転する方向で第1固定テーブルの吸引
開口から下流側に撮像開口を形成し、この撮像開口、第
1フィーダの第1回転テーブルの直前、及び第2フィー
ダの第2回転テーブルの直前、及び第2回転テーブルの
吸引開口の下流側のポケット内、が撮像可能な位置に各
々カメラを配置したものである。
【0009】本発明において、第1フィーダは、例えば
先端部に至るまでの搬送経路を振動させて微小物体を整
列する。第1フィーダの先端部は、微小物体の姿勢が崩
れるのを防止するために無振動状態とされている。
【0010】そして、第1フィーダの先端部と僅かの
(微小物体の1.52倍の長さとしてもよいが後述する
吸引装置の出力によって異なる)距離を存した位置に
は、第1回転テーブルのポケットの開口が位置し、この
ポケット(第1固定テーブル)を介し、第1固定テーブ
ルの第1フィーダの先端部に対向する位置には吸引開口
が形成されている。第1回転テーブル及び第1固定テー
ブルは、その面が水平な配置面に対して垂直状に立設配
置されており、吸引開口は第1固定テーブルにおいて水
平位置に形成され、第1フィーダで搬送された微小物体
を吸引装置によって吸引して、水平状に第1回転テーブ
ルのポケットに受け取る。
【0011】このとき、第1フィーダで搬送される微小
物体の例えば上面、左右面については第1フィーダの先
端部に各々設置されたカメラによって、撮像して外観検
査を行う。その後、第1回転テーブルのポケットに吸引
された微小物体は、第1固定テーブルの吸引開口の、該
第1回転テーブルの回転方向下流に設けた撮像開口に埋
設されたカメラによって、前面が撮像されて外観検査が
行われる。
【0012】そして、いま、第1回転テーブル及び第1
固定テーブルにおいて、微小物体の上面、左右面、及び
前面について外観検査が行われ、外観検査の結果、異常
がない場合は、第1固定テーブルに形成された良品送出
開口から送り出されて第2フィーダによって第2回転テ
ーブル及び第2固定テーブルへ搬送される。
【0013】第1固定テーブルにおいて、良品送出開口
は、吸引開口に対して180°回転した位置に設けられ
る。よって、吸引開口で第1回転テーブルのポケットに
吸引された微小物体の上面は、良品送出開口に達したと
きにその下面が上面となって第2フィーダへ送り出され
る。なお、ここで、上面、左右面、前面のいずれかに異
常がある場合は、第1固定テーブルにおける不良品送出
開口から不良品収納部へと送り出される。
【0014】第2フィーダで第2回転テーブル及び第2
固定テーブルへ送り出された微小物体は、該第2回転テ
ーブルに達する直前で微小物体の上面(第1回転テーブ
ル吸引時は下面)と、後面とをカメラで撮像して外観検
査を行う。そして、この外観検査で異常がない場合は、
第2固定テーブルにおける良品送出開口から良品収納部
へと送り出される。なお、ここで、上面、後面のいずれ
かに異常がある場合は、第2固定テーブルの不良品収納
部へと送り出される。
【0015】このように、本発明の微小物体検査装置
は、第1回転テーブル及び第1固定テーブルの直前にあ
る微小物体の上面、左右面について外観検査し、第1回
転テーブルのポケットにある微小物体の前面について外
観検査し、これらの検査結果で良品と分別されたもの
を、第2固定テーブルの良品送出開口から第2フィーダ
を介して第2回転テーブル及び第2固定テーブルへと送
り、第2回転テーブル及び第2固定テーブルの直前にお
いて微小物体の下面(このときは上面となっている)
と、後面について外観検査するようにし、これらの検査
結果で良品と分別されたものを第2固定テーブルの良品
送出開口から送り出すようにしているので、微小物体の
6面すべての外観検査が確実に行える。
【0016】また、本発明は、上記構成において、第1
及び第2固定テーブルにおいて、第1及び第2回転テー
ブルの回転方向の最下流位置に対応する良品送出開口又
は不良品送出開口に隣接する位置に、光電センサを埋設
したものである。このようにすることで、分別した微小
物体がきちんと良品又は不良品に分別されて送り出され
ているか否かが把握でき、第1及び第2回転テーブルの
ポケット内に残留した未判別の微小物体を見付けること
ができる。
【0017】また、本発明は、上記構成において、不良
品送出開口を複数形成し、微小物体の異常毎に不良品送
出開口を分別して送り出すものである。
【0018】上記構成によれば、第1固定テーブルにお
いては、例えば上面に不良があった微小物体、左右面に
不良があった微小物体、前面に不良があった微小物体
を、各々分別してそれぞれの不良品送出開口から送り出
し、一方、第2固定テーブルにおいては、例えば下面
(このときは上面)に不良があった微小物体、後面に不
良があった微小物体を、各々分別してそれぞれの不良品
送出し開口から送り出すようにすることで、各々の不良
品収納部に送り出される微小物体のどの面に異常があっ
たのかを検査終了後に分別しなくても把握することがで
きる。
【0019】また、本発明は、上記構成において、第1
及び第2固定テーブルの各々に、第1及び第2フィーダ
の先端部に対向させ、かつ第1及び第2回転テーブルの
各々のポケットを介した該第1及び第2固定テーブルの
それぞれの吸引開口と連通させて、筒状の断面下半分が
切除されたノズルを設けたものである。
【0020】微小物体は、第1及び第2フィーダから第
1及び第2固定テーブル裏面側に設けた吸引装置によっ
て該第1及び第2回転テーブルの各々のポケットへ空中
移動する。この構成では、空中移動中の微小物体の移動
姿勢が安定させて、微小物体を正確に撮像し、良品と不
良品とをさらに精度よく判別させるために上記ノズルを
設けている。
【0021】ノズルは、第1及び第2フィーダの先端部
に対向した位置で、第1及び第2回転テーブルの各々の
ポケットを介して第1及び第2固定テーブルのそれぞれ
の吸引開口と連通させて、第1及び第2固定テーブルに
対して設けられる。つまりノズルは、第1及び第2回転
テーブルの回転には伴わないで固定的に、第1及び第2
フィーダの先端部に面して設けられている。これによっ
て、ノズルを設けていない状態に較べて小さい吸引装置
によって微小物体を容易に吸引することができるように
なる。
【0022】そして、このノズルは、断面下半分が切除
された状態とされている。この理由は、ノズルが筒状で
あると、筒状の先端開口から、第1及び第2フィーダの
先端部における微小物体が容易に吸引されるが、微小物
体におけるノズルと対向する面のみが吸引されるので空
中姿勢が崩れやすく(前傾姿勢となりやすく)、場合に
よっては空中姿勢が不安定であることに起因して良品不
良品の誤判別を生じることがある。
【0023】そこで、ノズルを筒状の断面下半分が切除
された状態とすることで、ノズルの断面下半分が切除さ
れた部分と先端部分との2方向から微小物体を吸引する
ことができるようになり、この結果、吸引される微小物
体は、ノズルと対向する面と下面の2面とから吸引され
ることとなり、空中移動中の微小物体における下面が吸
引される空気によって支えられて安定する。よって、こ
のようにすることで、微小物体の空中姿勢が安定し、カ
メラによる撮像も安定したものとなり、ノズルを設けて
いない状態に較べ、誤判別が抑制されて検査精度が向上
する。
【0024】
【実施例】以下に本発明の微小物体検査装置の実施例に
ついて図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明
の微小物体検査装置の概略構成を示す。図3は本発明の
微小物体検査装置における第1及び第2回転テーブルを
示す。図4は本発明の微小物体検査装置における第1固
定テーブルを示す。図5は本発明の微小物体検査装置に
おける第2固定テーブルを示す。図6は変形例によるノ
ズルを設けた本発明の微小物体検査装置において変更部
分を示す。図7は変形例によるほんはつめいの微小物体
検査装置におけるノズル部分を示す。なお、微小物体
は、非常に小さくまた、実際の装置も小さくかつコンパ
クトなものであるが、図示においては、拡大し、かつ誇
張して示している。
【0025】図において、1は、例えばコンデンサチッ
プのような微小物体W(以下、ワークWという)の外観
や寸法を検査し、検査結果に基づいて良品と不良品とに
分別する微小物体検査装置(以下、検査装置という)で
あり、以下のように構成されている。
【0026】2は、例えば高周波振動を推力として利用
した第1フィーダであり、この第1フィーダ2は、ワー
クWを、例えば溝が形成された搬送路2aに高周波振動
を与えつつ先端部の排出部2bに搬送することで整列す
る。排出部2bは、ワークWの姿勢が崩れないように無
振動状態とされている。
【0027】第1フィーダ2は、配置面に対して水平状
とされ、例えば本実施例における第1フィーダ2の排出
部2bは、例えばサファイアガラスを用いて無色透明状
態としている。また、第1フィーダ2の、排出部2bの
上方位置にはワークWの上面を撮像するカメラC1を、
排出部2bの左右位置にはワークWの左右面を撮像する
カメラC2,C3(図1では省略)を各々設けている。
本発明の検出装置1は、第1フィーダ2の排出部2b
を、上記したように構成することで、これらカメラC1
〜C3による撮像時に照明などが排出部2bで反射する
ことがなくなり、外観検査の精度を向上させることがで
きる。
【0028】3は、図3に示すように、第1フィーダ2
の排出部2bからワークW1個分の長さだけ離間させ、
かつ配置面に対して垂直状に立設されると共にモータM
1によって回転可能とされ、表裏面を貫通したポケット
3aが円弧状に所定間隔を存して複数形成された円形の
第1回転テーブルである。ポケット3aは、ワークWよ
り若干大きな寸法とされ、ここに挿入したワークWの姿
勢が崩れないようになっている。
【0029】4は、第1回転テーブル3の裏面に同じく
配置面に対して垂直状に立設された第1固定テーブルで
ある。この第1固定テーブル4は、図4に示すように、
その端面において、第1回転テーブル3が所定角度ずつ
回転したときに、移動した各ポケット3aが位置するよ
うに、円弧状に順次、次に説明する構成要素が設けられ
ている。
【0030】第1固定テーブル4の端面において、第1
フィーダ2の排出部2bと対向して配置面に対する水平
位置には、ワークWを吸引する吸引開口4Aが設けられ
ている。この吸引開口4Aは、ワークWより小さく設計
され、この位置で第1固定テーブル4における第1回転
テーブル3が位置する側とは反対の面側に吸引装置V1
(図2)が接続されている。
【0031】吸引開口4Aの位置から隣接する位置に
は、ワークWの前面を撮像するための撮像開口4Bが設
けられている。この撮像開口4Bの第1回転テーブル3
側には無色透明なガラス4Baが載置されている。ま
た、撮像開口4Bが設けられた位置には、第1固定テー
ブルの裏面側に後述するカメラC4が設けられている。
【0032】吸引開口4Aの位置から、第1回転テーブ
ル3が180°回転した位置には、表裏面を貫通し、本
実施例では、ワークWの上面、左右面、前面の外観検査
のうえ良品と判定されたワークWを後述する第2回転テ
ーブル7及び第2固定テーブル8へと送り出すための良
品送出開口4Cが設けられている。この良品送出開口4
Cにおける第1固定テーブル4の裏面には後述する第2
フィーダ6が設けられている。
【0033】良品送出開口4Cの位置から、所定間隔分
だけ第1回転テーブル3が回転した位置には、本実施例
では、ワークWの上面、左右面、前面の外観検査の際
に、それぞれの寸法や外観が不良品と判定されたワーク
Wを各々の検査した面毎に分別して送り出す不良品送出
開口4D〜4Fが設けられている。この不良品送出開口
4D〜4Fは、この位置で第1固定テーブル4における
裏面に、不良品貯蔵部4aが接続されている。
【0034】不良品送出開口4Fの位置から、第1回転
テーブル3の回転方向に隣接する位置には、ワークWが
第1回転テーブル3のポケット3aに残留していないか
否かを検知する光電センサ5が埋設されており、この光
電センサ5は、例えばポケット3aにワークWが残留し
ているとき、ワークWで照射した光が反射してその旨検
知するものである。
【0035】6は、第1固定テーブル4の良品送出開口
に裏面側で接続され、第1回転テーブル3及び第1固定
テーブル4を経て、ワークWの上面、左右面、前面の外
観検査において良品と分別されたものを整列させつつ搬
送する第2フィーダである。この第2フィーダ6は、第
1フィーダ2と同様の構造とされ、搬送路6aとその先
端部に排出部6bとが設けられている。
【0036】この第2フィーダ6の、排出部6bの上方
位置にはワークWの下面(ここでは上面)を撮像するカ
メラC5を、排出部6bのワークWの搬送方向下流側に
は、第2回転テーブル7のポケット7aに入ったワーク
Wの後面を撮像するカメラC6を各々設けている。
【0037】7は、第2フィーダ6の排出部6bにワー
クW1個分の長さだけ離間するように設けられかつ配置
面に対して垂直状態に立設され、モータM2によって回
転可能とされ、表裏面を貫通したポケット7aが円弧状
に所定間隔を存して複数形成された円形の第2回転テー
ブルである。この第2回転テーブル7の構造は、図3に
示すように第1回転テーブル3と同様となっている。
【0038】8は、第2回転テーブル7の裏面に同じく
配置面に対して垂直状に立設された第2固定テーブルで
ある。この第2固定テーブル8は、図5に示すように、
その端面において、第2回転テーブル7が所定角度ずつ
回転したときに、移動した各ポケット7aが位置するよ
うに、円弧状に順次、次に説明する構成要素が設けられ
ている。
【0039】第2固定テーブル8の端面において、第2
フィーダ6の排出部6bと対向して配置面に対する水平
位置に位置には、ワークWを吸引する吸引開口8Aが設
けられている。この吸引開口8Aは、ワークWより小さ
く設計され、この位置で第2固定テーブル8における第
2回転テーブル7が位置する側とは反対の面側に吸引装
置V2(図2)が接続されている。
【0040】吸引開口8Aの位置から、例えば第2回転
テーブル7が180°回転した位置には、表裏面を貫通
し、本実施例では、ワークWの下面(撮像位置は上
面)、後面の外観検査のうえ良品と判定されたワークW
を次工程へと送り出すための良品送出開口8Cが設けら
れている。
【0041】良品送出開口8Cの位置から、所定間隔分
だけ第2回転テーブル7が回転した位置には、本実施例
では、ワークWの下面(撮像位置は上面)、後面の外観
検査の際に、それぞれの寸法や外観が不良品と判定され
たワークWを各々の検査した面毎に分別して送り出す不
良品送出開口8D,8Eが設けられている。この不良品
送出開口8D,8Eは、この位置で第2固定テーブル8
における裏面に、不良品貯蔵部8aが接続されている。
【0042】不良品送出開口8Eの位置から、第2回転
テーブル7の回転方向に隣接する位置には、ワークWが
第2回転テーブル7のポケット7aに残留していないか
否かを検知する光電センサ9が埋設されている。
【0043】次に上記構成の検査装置1の動作を説明す
る。第1フィーダ2において、搬送路2aを順次ワーク
Wが整列されつつ移動し、排出部2bまで搬送される。
吸引装置V1は常時吸引状態とされ、第1回転テーブル
3が回転して、吸引開口4Aとポケット3aとが連通状
態となったとき、吸引装置V1の吸引力が吸引開口4A
及び回転テーブル3のポケット3aを介してワークWに
及んで排出部2bに位置するワークWが吸引される。
【0044】よって、本発明の検査装置1は、第1回転
テーブル3の回転時にポケット3aが吸引開口4A上に
位置しないときは、ワークWが吸引されないから、ワー
クWを1個ずつ分離するための別途の機構を要しない。
【0045】ワークWが第1フィーダ2からポケット3
aに移動するときには、カメラC1〜C3によって、ワ
ークWの上面、左右面が撮像され、この撮像データは不
図示の画像処理部を介して判定部へ送られる。
【0046】判定部ではいま撮像したワークWがどのポ
ケット3aに収納されたかが記憶されており、このよう
に記憶されたワークWの上面、左右面の撮像データに、
続いて行われるワークWの前面の撮像データを順次加え
て記憶する。
【0047】ポケット3aに収納されたワークWは、第
1回転テーブル3の回転によって、カメラC4が配置さ
れた撮像開口4B位置へ搬送されることとなり、ここ
で、ワークWの前面が撮像され、上記同様に、撮像デー
タを画像処理部を介して判定部へ送る。
【0048】ワークWが外観検査を終えてさらに回転す
る間に、判定部では当該ポケットに存在するワークWに
ついての上面、左右面、及び前面の外観検査結果の判定
が下され、その結果が不図示の制御部に送られる。制御
部は、判定部の判定結果が良品である場合、良品送出開
口4Cを介して当該ワークWを第2フィーダ6へと送り
出す。
【0049】一方、制御部は、判定部の判定結果が外観
不良品である場合、例えば上面に不良がある場合は不良
品送出開口4Dから、左右面に不良がある場合は不良品
送出開口4Eから、前面に不良がある場合は不良品送出
開口4Fから、それぞれ不良のワークWを送り出し、不
良品貯蔵部4aで貯蔵する。
【0050】その後、光電センサ5によって、第1回転
テーブル3のポケット3aにワークWが残留していない
かが確認され、順次処理が継続される。
【0051】さて、第1固定テーブル4の良品送出開口
4Cから送り出される現時点での良品ワークWは、吸引
開口4Aに位置している状態から180°反転され、つ
まり第1フィーダ2の排出部2bで撮像された上面が、
良品送出開口4Cから送り出されるときには下面とな
る。
【0052】よって、第2フィーダ6を搬送されるワー
クWの上面は、すなわち、未だ外観検査を行っていない
下面が上面となって搬送され、第2フィーダ6の排出部
6bにおいてカメラC5に撮像され、ワークWの下面が
外観検査されるのである。
【0053】続いて、第2フィーダ6から第2回転テー
ブル7のポケット7aに吸引されたワークWは、すぐさ
まカメラC6によって後面が検査され、最終的に当該ワ
ークWについて6面すべての外観検査が完了したことと
なる。
【0054】その外観検査の結果、記憶された当該ワー
クWの6面全ての外観に異常がない場合は、良品送出開
口8Cから次工程へと搬送される。一方、当該ワークW
の、例えば下面に不良がある場合は不良品送出開口8D
から、後面に不良がある場合は不良品送出開口8Eか
ら、それぞれ不良のワークWを送り出し、不良品貯蔵部
8aで貯蔵する。
【0055】その後、光電センサ9によって、第2回転
テーブル7のポケット7aにワークWが残留していない
かが確認され、順次処理が継続される。
【0056】このように本発明の検査装置1は、第1及
び第2回転テーブル3,7と第1及び第2固定テーブル
8を配置面に垂直状に立設し、ワークWを第1及び第2
回転テーブル3,7の端面に円弧状に設けたポケット3
a,7aで収納するようにしているので、第1及び第2
フィーダ2,6の搬送速度を上げることができる。
【0057】さらに、本発明の検査装置1は、例えばワ
ークWの前後の外観検査と、良品及び不良品の分別判定
位置とを離すことで、第1及び第2回転テーブル3,7
の回転速度をさらに高速化しても、判定時間を確保する
ことができる。
【0058】さらに、本発明の検査装置1は、第1及び
第2回転テーブル3,7のポケット3a,7aの大きさ
についてワークWの大きさより若干だけ大きくしている
ので、ポケット3a,7a内でワークWの姿勢が崩れる
ことがなく、また、第1固定テーブル4の良品送出開口
4Cは、第1回転テーブル3が吸引開口4Aから180
°回転した箇所に位置するので、ワークWを上下面を反
転させて送り出すことができ、従ってワークWの6面す
べての面について外観検査を確実に行うことが可能とな
る。
【0059】さらに、不良品送出開口4D〜4F,8
D,8Eを外観検査の不良毎に送り出すようにしている
ので、後の不良品チェックが容易となり、また、第1及
び第2回転テーブル3,7のポケット3a,7aにワー
クWが残留していないか否かを確認するための光電セン
サ5,9を設けているので、処理エラーが発生すること
なく安定した動作が実現できる。
【0060】また、本発明の検査装置1は、例えばポケ
ット3a,7aの数や、吸引開口4A,8A、撮像開口
4B、不良品送出開口4D〜4F,8D,8Eの間隔を
適宜設定してもよく、不良品送出開口4D〜4F,8
D,8Eが、良品送出開口4C,8Cの第1及び第2回
転テーブル4,8の回転方向上流側に位置してもよい。
【0061】上記した実施例は、本発明の請求項1に請
求項2,3を付加した態様を示したが、請求項1のみの
態様、請求項1に請求項2を付加した態様、請求項1に
請求項3を付加した態様としても効率よくかつ確実に外
観検査を行うことができる。
【0062】続いて、上記した本発明の請求項1に請求
項2,3を付加した態様に、さらに請求項4を付加した
態様について説明する。すなわち、この実施例では、図
5及び図6に示すように、上記した検査装置1におい
て、第1及び第2固定テーブル4,8の各々に、第1及
び第2フィーダ2,6の先端部(排出部2b,6b)に
対向させ、かつ第1及び第2回転テーブル3,7のポケ
ット3a,7aを介した該第1及び第2固定テーブル
4,8のそれぞれの吸引開口4A,8Aと連通させて、
筒状の断面下半分が切除されたノズル10を設けてい
る。
【0063】ノズル10は、断面下半分が切除された状
態とされているので、図6に示すように、ノズル10の
断面下半分が切除された部分Aと先端部分Bの2方向か
らワークWを吸引することとなり、この結果、吸引され
るワークWは、ノズル10と対向する面と下面の2面が
吸引され、空中移動中の微小物体における下面が吸引さ
れる空気によって支えられて、筒状のノズルを使用する
ことによりワークWの吸引方向先端部が下方に傾斜した
状態(前傾状態)となることなく、水平に安定して吸引
される。
【0064】よって、このノズル10を、上記実施例に
おける検査装置1に付加することで、ワークWの空中姿
勢が安定し、カメラC1〜C6による撮像にぶれが生じ
ない安定したものとなり、上記実施例でノズル10を設
けていない状態に較べ、誤判別が抑制されて検査精度が
向上する。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明の微小物体検査装
置は、第1回転テーブル及び第1固定テーブルにおい
て、微小物体の所定の面について外観検査を行い、この
外観検査の結果、異常がない場合は、微小物体を180
°反転させて第2フィーダによって第2回転テーブル及
び第2固定テーブルへ搬送し、第2フィーダで第2回転
テーブル及び第2固定テーブルで残りの面について外観
検査を行うので、微小物体の6面すべての外観検査が確
実に行える。
【0066】また、本発明は、上記構成において、第1
及び第2固定テーブルにおいて、第1及び第2回転テー
ブルの回転方向の最下流位置に対応する良品送出開口又
は不良品送出開口に隣接する位置に、光電センサを埋設
したので、分別した微小物体がきちんと良品又は不良品
に分別されて送り出されているか否かが把握でき、第1
及び第2回転テーブルのポケット内に残留した未判別の
微小物体を見付けることができる。
【0067】また、本発明は、上記構成において、不良
品送出開口を複数形成し、微小物体の外観検査を行って
どの面に異常があったかに応じて不良品送出開口を異な
らせて送り出すので、各々の不良品収納部に送り出され
る微小物体のどの面に異常があったのかを後に分別しな
くとも把握することができる。
【0068】また、本発明は、上記構成において、第1
及び第2固定テーブルの各々に、第1及び第2フィーダ
の先端部に対向させ、かつ第1及び第2回転テーブルの
各々のポケットを介した該第1及び第2固定テーブルの
それぞれの吸引開口と連通させて、筒状の断面下半分が
切除されたノズルを設けたので、微小物体が吸引方向先
端方向と下面とから吸引されることとなり、微小物体の
空中姿勢が安定してカメラによる撮像も安定し、従っ
て、誤判別が抑制されて検査精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微小物体検査装置の概略構成を示す側
面方向から見た図である。
【図2】本発明の微小物体検査装置の概略構成を示す上
方から見た図である。
【図3】本発明の微小物体検査装置の第1及び第2回転
テーブルを示す図である。
【図4】本発明の微小物体検査装置における第1固定テ
ーブルを示す図である。
【図5】本発明の微小物体検査装置における第2固定テ
ーブルを示す図である。
【図6】ノズルを付加した本発明の微小物体検査装置に
おける変更部分を示し、(a)は側面方向から見た図、
(b)は上方から見た図、である。
【図7】ノズルを付加した本発明の微小物体検査装置に
おけるノズル部分のみを示し、(a)はノズルによって
微小物体を吸引する状況を示す斜視図、(b)は(a)
の側面方向から見た図である。
【符号の説明】
1 (微小物体)検査装置 2 第1フィーダ 2a 排出部 3 第1回転テーブル 3a ポケット 4 第1固定テーブル 4A 吸引開口 4C 良品送出開口 4D 不良品送出開口 4E 不良品送出開口 4F 不良品送出開口 5 光電センサ 6 第2フィーダ 7 第2回転テーブル 7a ポケット 8 第2固定テーブル 8A 吸引開口 8C 良品送出開口 8D 不良品送出開口 8E 不良品送出開口 9 光電センサ 10 ノズル C1〜C6 カメラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小物体を外観検査して良品と不良品と
    に分別する微小物体検査装置であって、微小物体を搬送
    する第1フィーダと、この第1フィーダの先端部に距離
    を存して設けられると共に回転可能とされ、表裏面を貫
    通したポケットが円弧状に間隔を存して複数形成された
    円形の第1回転テーブルと、この第1回転テーブルの裏
    面に設けられ、円弧状に順次、第1フィーダの先端部と
    対向し、かつ水平位置に設けられ、微小物体を吸引する
    吸引装置がその裏面側に接続された吸引開口、この吸引
    開口から180°回転した位置に表裏面を貫通して設け
    られ、分別した良品の微小物体を送出する良品送出開
    口、及びこの良品送出開口に対する回転方向前後いずれ
    かの位置に設けられ、分別した不良品の微小物体を送出
    する不良品送出開口で構成された第1固定テーブルと、
    この第1固定テーブルの良品送出開口に裏面側で接続さ
    れ、微小物体を整列させつつ搬送する第2フィーダと、
    この第2フィーダの先端部に距離を存して設けられると
    共に回転可能とされ、表裏面を貫通したポケットが円弧
    状に間隔を存して複数形成された円形の第2回転テーブ
    ルと、この第2回転テーブルの裏面に設けられ、円弧状
    に順次、第2フィーダの先端部と対向し、かつ水平位置
    に設けられ、微小物体を吸引する吸引装置がその裏面側
    に接続された吸引開口、この吸引開口から回転した位置
    に表裏面を貫通して設けられ、分別した良品の微小物体
    を送出する良品送出開口、及びこの良品送出開口に対す
    る回転方向前後いずれかの位置に設けられ、分別した不
    良品の微小物体を送出する不良品送出開口で構成された
    第2固定テーブルと、を備えると共に、前記回転テーブ
    ルの回転する方向で前記第1固定テーブルの前記吸引開
    口から下流側に撮像開口を形成し、この撮像開口、前記
    第1フィーダの第1回転テーブルの直前、及び前記第2
    フィーダの第2回転テーブルの直前、及び前記第2回転
    テーブルの吸引開口の下流側のポケット内、が撮像可能
    な位置に各々カメラを配置したことを特徴とする微小物
    体検査装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2固定テーブルにおいて、第
    1及び第2回転テーブルの回転方向の最下流位置に対応
    する良品送出開口又は不良品送出開口に隣接する位置
    に、光電センサを埋設したことを特徴とする請求項1記
    載の微小物体検査装置。
  3. 【請求項3】 不良品送出開口を複数形成し、微小物体
    の異常毎に不良品送出開口を分別して送り出すことを特
    徴とする請求項1又は2記載の微小物体検査装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2固定テーブルの各々に、第
    1及び第2フィーダの先端部に対向させ、かつ第1及び
    第2回転テーブルの各々のポケットを介した該第1及び
    第2固定テーブルのそれぞれの吸引開口と連通させて、
    筒状の断面下半分が切除されたノズルを設けたことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の微小物体検
    査装置。
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