JP2002113301A - 油水分離装置 - Google Patents
油水分離装置Info
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- JP2002113301A JP2002113301A JP2000310030A JP2000310030A JP2002113301A JP 2002113301 A JP2002113301 A JP 2002113301A JP 2000310030 A JP2000310030 A JP 2000310030A JP 2000310030 A JP2000310030 A JP 2000310030A JP 2002113301 A JP2002113301 A JP 2002113301A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 微細油滴を効果的に水から分離する。
【解決手段】 微細油滴が混入した油混入水Wは、油凝
集筒2内を下方から上方に向かって流される。このと
き、撥水・撥油性のある粒材層8の粒材8aの表面で微
細油滴が弾かれ油の親和力により微細油滴同志が結合・
成長して粗粒化する。更に、繊維材層7を通過する際に
も、微細油滴同志が結合・成長して粗粒化する。粗粒化
した油滴Y1を含む油混入水Wは貯留部9にて貯溜され
る。そうすると、油滴Y1同志が結合して油膜Y2とな
って浮かび、油膜Y2は油滴Y1を次々と取り込んで厚
くなり、越流壁10を越えていく。これにより、油水分
離ができる。また、目詰まりが発生した際には、ドレン
管13,14から液を抜くことにより、粒材8aが下方
に落下して逆洗が行われ、目詰まりが解消する。
集筒2内を下方から上方に向かって流される。このと
き、撥水・撥油性のある粒材層8の粒材8aの表面で微
細油滴が弾かれ油の親和力により微細油滴同志が結合・
成長して粗粒化する。更に、繊維材層7を通過する際に
も、微細油滴同志が結合・成長して粗粒化する。粗粒化
した油滴Y1を含む油混入水Wは貯留部9にて貯溜され
る。そうすると、油滴Y1同志が結合して油膜Y2とな
って浮かび、油膜Y2は油滴Y1を次々と取り込んで厚
くなり、越流壁10を越えていく。これにより、油水分
離ができる。また、目詰まりが発生した際には、ドレン
管13,14から液を抜くことにより、粒材8aが下方
に落下して逆洗が行われ、目詰まりが解消する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油水分離装置に関
し、水に混入した微細油滴を、効果的に粗粒化して油膜
に成長させることにより水から分離するとともに、目詰
まりを簡単に解消することができるように工夫したもの
である。
し、水に混入した微細油滴を、効果的に粗粒化して油膜
に成長させることにより水から分離するとともに、目詰
まりを簡単に解消することができるように工夫したもの
である。
【0002】
【従来の技術】切削加工や研磨作業をした際に生じる処
理水や、メッキ部品を水洗処理した油混入水には、微細
油滴や微細金属粉等の微細塵が混入している。このよう
な油混入水は公害の原因になるので、油水分離して油分
を除去する浄化処理をする必要がある。
理水や、メッキ部品を水洗処理した油混入水には、微細
油滴や微細金属粉等の微細塵が混入している。このよう
な油混入水は公害の原因になるので、油水分離して油分
を除去する浄化処理をする必要がある。
【0003】このような油混入水に混入している微細油
滴や塵は微細であり、油は分散油状態のみならずエマル
ジョン状態になっていることもある。このため、このよ
うな油混入水を静置したとしても、油や金属粉と、水と
は分離することはない。つまり、油は、比重が0.8〜
0.85であるにもかかわらず、微細であるため水の表
面に浮かんでくることはなく、また、水中で凝集して大
きな塊となることもない。また、金属粉も微細であるた
め沈殿することはない。
滴や塵は微細であり、油は分散油状態のみならずエマル
ジョン状態になっていることもある。このため、このよ
うな油混入水を静置したとしても、油や金属粉と、水と
は分離することはない。つまり、油は、比重が0.8〜
0.85であるにもかかわらず、微細であるため水の表
面に浮かんでくることはなく、また、水中で凝集して大
きな塊となることもない。また、金属粉も微細であるた
め沈殿することはない。
【0004】そこで従来では、このような油混入水から
油や金属粉を分離するため、カートリッジ式のコアレッ
サー(油水分離器)が使用されている。
油や金属粉を分離するため、カートリッジ式のコアレッ
サー(油水分離器)が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、油混入水をコ
アレッサーに通すと、混入している油や金属粉や汚れ等
により、コアレッサーは短時間で目詰まりしてしまう。
かかる不具合を防ぐために、コアレッサーで濾過処理す
る前に、網目径が1ミクロン程度の前処理フィルターに
より前処理濾過してから、コアレッサーにより油水分離
をしていた。しかし、汚れの激しい油混入水では前処理
フィルターやコアレッサーが短時間で目詰まりしてい
た。このため、微粒子状の油が多量に混じった汚れの激
しい油混入水を水と油に分離することは事実上、極めて
困難であった。
アレッサーに通すと、混入している油や金属粉や汚れ等
により、コアレッサーは短時間で目詰まりしてしまう。
かかる不具合を防ぐために、コアレッサーで濾過処理す
る前に、網目径が1ミクロン程度の前処理フィルターに
より前処理濾過してから、コアレッサーにより油水分離
をしていた。しかし、汚れの激しい油混入水では前処理
フィルターやコアレッサーが短時間で目詰まりしてい
た。このため、微粒子状の油が多量に混じった汚れの激
しい油混入水を水と油に分離することは事実上、極めて
困難であった。
【0006】本発明は、上記従来技術に鑑み、微粒子状
の油が多量に混じった汚れの激しい油混入水を水と油に
分離することができるとともに、目詰まりをしても逆洗
が可能な油水分離装置を提供することを目的とする。
の油が多量に混じった汚れの激しい油混入水を水と油に
分離することができるとともに、目詰まりをしても逆洗
が可能な油水分離装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、多数の粒材を集積してなり、油混入水が流
通する粒材層と、繊維材を堆積してなり、前記粒材層を
通過してきた油混入水が流通する繊維材層と、前記繊維
材層を流通してきた油混入水を溜めることにより、油滴
を凝集成長させて油膜として水の表面に浮上させる貯留
部と、を有することを特徴とする。
明の構成は、多数の粒材を集積してなり、油混入水が流
通する粒材層と、繊維材を堆積してなり、前記粒材層を
通過してきた油混入水が流通する繊維材層と、前記繊維
材層を流通してきた油混入水を溜めることにより、油滴
を凝集成長させて油膜として水の表面に浮上させる貯留
部と、を有することを特徴とする。
【0008】また本発明の構成は、多数の粒材を集積し
てなり、油混入水が流通する粒材層と、繊維材を堆積し
てなり、前記粒材層を通過してきた油混入水が流通する
繊維材層と、前記繊維材層を流通してきた油混入水を溜
めることにより、油滴を凝集成長させて油膜として水の
表面に浮上させる貯留部と、貯留部に浮上した油膜を除
去する油膜除去手段と、を有することを特徴とする。
てなり、油混入水が流通する粒材層と、繊維材を堆積し
てなり、前記粒材層を通過してきた油混入水が流通する
繊維材層と、前記繊維材層を流通してきた油混入水を溜
めることにより、油滴を凝集成長させて油膜として水の
表面に浮上させる貯留部と、貯留部に浮上した油膜を除
去する油膜除去手段と、を有することを特徴とする。
【0009】また本発明の構成は、油混入水を下方から
上方に通す油凝集筒と、繊維材を堆積してなり、前記油
凝集筒の内部に張り渡された状態で配置された繊維材層
と、前記油凝集筒の内部で且つ前記繊維材層よりも下方
の空間に、多数の粒材を備えてなる粒材層と、前記油凝
集筒の上面から出てきた油混入水を溜める貯留部と、を
有することを特徴とする。
上方に通す油凝集筒と、繊維材を堆積してなり、前記油
凝集筒の内部に張り渡された状態で配置された繊維材層
と、前記油凝集筒の内部で且つ前記繊維材層よりも下方
の空間に、多数の粒材を備えてなる粒材層と、前記油凝
集筒の上面から出てきた油混入水を溜める貯留部と、を
有することを特徴とする。
【0010】また本発明の構成は、油混入水を下方から
上方に通す油凝集筒と、繊維材を堆積してなり、前記油
凝集筒の内部に張り渡された状態で配置された繊維材層
と、前記油凝集筒の内部で且つ前記繊維材層よりも下方
の空間に、多数の粒材を備えてなる粒材層と、前記油凝
集筒の外周側に配置され、油凝集筒との間で油混入水を
溜める貯留部を形成する外筒と、前記貯留部に溜めた油
混入水の表面に浮上した油膜を除去する油膜除去手段
と、を有することを特徴とする。
上方に通す油凝集筒と、繊維材を堆積してなり、前記油
凝集筒の内部に張り渡された状態で配置された繊維材層
と、前記油凝集筒の内部で且つ前記繊維材層よりも下方
の空間に、多数の粒材を備えてなる粒材層と、前記油凝
集筒の外周側に配置され、油凝集筒との間で油混入水を
溜める貯留部を形成する外筒と、前記貯留部に溜めた油
混入水の表面に浮上した油膜を除去する油膜除去手段
と、を有することを特徴とする。
【0011】また本発明の構成は、前記油膜除去手段
は、油膜が越流壁を越流することにより油膜を除去する
オーバーフロー機構であったり、前記粒材は、比重が1
よりも小さい浮上型の粒材であることを特徴とする。
は、油膜が越流壁を越流することにより油膜を除去する
オーバーフロー機構であったり、前記粒材は、比重が1
よりも小さい浮上型の粒材であることを特徴とする。
【0012】また本発明の構成は、前記粒材は、撥水・
撥油性または親油性があることを特徴とする。更に、親
油性の粒材を密集してなり、前記貯留部に浮上した油膜
を通過させる油膜通過部が備えられていることを特徴と
する。
撥油性または親油性があることを特徴とする。更に、親
油性の粒材を密集してなり、前記貯留部に浮上した油膜
を通過させる油膜通過部が備えられていることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>以下に本発
明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は
本発明の第1の実施の形態にかかる油水分離装置1を示
す。同図に示すように、この油水分離装置1では、中心
に油凝集筒2が配置され、油凝集筒2の外周側に同心状
に外筒3が配置されている。外筒3の上端は油凝集筒2
の上端よりも高くなっており、両筒2,3の底面は底板
4により塞がれている。
明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は
本発明の第1の実施の形態にかかる油水分離装置1を示
す。同図に示すように、この油水分離装置1では、中心
に油凝集筒2が配置され、油凝集筒2の外周側に同心状
に外筒3が配置されている。外筒3の上端は油凝集筒2
の上端よりも高くなっており、両筒2,3の底面は底板
4により塞がれている。
【0014】油凝集筒2の内部には、上下方向に離間し
て上金網5と下金網6が張り渡されている。更に、油凝
集筒2の内部で且つ上金網5の直下には、繊維材層7が
張り渡された状態で配置されている。この繊維材層7
は、グラスウールやフエルト等の繊維材を堆積して形成
したものである。
て上金網5と下金網6が張り渡されている。更に、油凝
集筒2の内部で且つ上金網5の直下には、繊維材層7が
張り渡された状態で配置されている。この繊維材層7
は、グラスウールやフエルト等の繊維材を堆積して形成
したものである。
【0015】また、油凝集筒2の内部で且つ繊維材層7
と下金網6との間の空間には、多数の粒材8aを備えて
なる粒材層8を備えている。粒材8aは、直径が0.1
〜10mm程度の浮上セラミックス粒である。浮上セラ
ミックス粒は、粒状のセラミックスを高温焼成したもの
であり、撥水・撥油性を有すると共に比重が1よりも小
さく水に対して浮上する。なお、粒材8aとしては、ポ
リフッ化エチレン(テフロン:商品名)の粒や、各種の
粒材(例えばポリスチレンフォームやポリオレフィンフ
ォームにより形成した発泡体の粒)の表面にポリフッ化
エチレン(テフロン:商品名)をコーティング( テフロ
ンコーティング、フッ素コーティング)して撥水・撥油
性をもたせた粒を用いることもできる。なお、下金網6
の網目径は、粒材8aの粒径よりも小さくなっており、
粒材8aが下金網6から下方に落ちこぼれることはな
い。
と下金網6との間の空間には、多数の粒材8aを備えて
なる粒材層8を備えている。粒材8aは、直径が0.1
〜10mm程度の浮上セラミックス粒である。浮上セラ
ミックス粒は、粒状のセラミックスを高温焼成したもの
であり、撥水・撥油性を有すると共に比重が1よりも小
さく水に対して浮上する。なお、粒材8aとしては、ポ
リフッ化エチレン(テフロン:商品名)の粒や、各種の
粒材(例えばポリスチレンフォームやポリオレフィンフ
ォームにより形成した発泡体の粒)の表面にポリフッ化
エチレン(テフロン:商品名)をコーティング( テフロ
ンコーティング、フッ素コーティング)して撥水・撥油
性をもたせた粒を用いることもできる。なお、下金網6
の網目径は、粒材8aの粒径よりも小さくなっており、
粒材8aが下金網6から下方に落ちこぼれることはな
い。
【0016】油凝集筒2の外周面と外筒3の内周面との
間の空間は、貯留部9となっている。また、外筒3の内
周には、越流壁10が接続されている。本実施の形態で
は越流壁10の上端は、油凝集筒2の上端と同じ高さと
なっている。そして越流壁10と外筒3とで囲まれた空
間に連通する状態で、油排出管11が外筒3に接続され
ている。そして、後述するように、越流壁10と油排出
管11が油膜除去手段となっている。
間の空間は、貯留部9となっている。また、外筒3の内
周には、越流壁10が接続されている。本実施の形態で
は越流壁10の上端は、油凝集筒2の上端と同じ高さと
なっている。そして越流壁10と外筒3とで囲まれた空
間に連通する状態で、油排出管11が外筒3に接続され
ている。そして、後述するように、越流壁10と油排出
管11が油膜除去手段となっている。
【0017】底板4には、油凝集筒2の内部空間に連通
する状態で、供給管12及びドレン管13が接続されて
おり、油凝集筒2と外筒3との間の空間に連通する状態
で、ドレン管14が接続されている。ドレン管13,1
4には、バルブが介装されている。また、油凝集筒2と
外筒3との間の空間に連通する状態で、外筒3に取出管
15が接続されている。
する状態で、供給管12及びドレン管13が接続されて
おり、油凝集筒2と外筒3との間の空間に連通する状態
で、ドレン管14が接続されている。ドレン管13,1
4には、バルブが介装されている。また、油凝集筒2と
外筒3との間の空間に連通する状態で、外筒3に取出管
15が接続されている。
【0018】槽20には、微細油滴が分散油状態または
エマルジョン状態になって混入している油混入水Wが貯
溜されており、この油混入水Wは、ポンプPにより、供
給管12を介して油凝集筒2の底部に供給される。供給
された油混入水Wは、油凝集筒2の内部を下方から上方
に流通し、油凝集筒2の上面から溢れ、貯留部9に入
る。更に、貯留部9すなわち油凝集筒2と外筒3の間の
空間に溜まった油混入水Wは、取出管15を通って取り
出される。
エマルジョン状態になって混入している油混入水Wが貯
溜されており、この油混入水Wは、ポンプPにより、供
給管12を介して油凝集筒2の底部に供給される。供給
された油混入水Wは、油凝集筒2の内部を下方から上方
に流通し、油凝集筒2の上面から溢れ、貯留部9に入
る。更に、貯留部9すなわち油凝集筒2と外筒3の間の
空間に溜まった油混入水Wは、取出管15を通って取り
出される。
【0019】油凝集筒2内に油混入水Wが供給される
と、粒材8aは浮上し相互に集積・凝集して緊密な粒材
層8となる。この粒材層8の粒材8aと粒材8aとの隙
間を油混入水Wが流通する。粒材8aは撥水・撥油性を
有しているため、分子レベルで見ると、水分子は粒材8
aの表面で弾かれ、弾かれた水分子同志が結合し、一
方、微細油滴は粒材8aの表面で弾かれ、弾かれた微細
油滴同志が凝集・結合する。つまり、水同志の親和性に
より、弾かれた水分子が結合し、油同志の親和性により
微細油滴が凝集・結合していく。このため、油滴は粒材
層8を通過して、粒材8aの表面で弾かれて凝集・結合
していく毎に成長して粗粒化していく。なお、油混入水
Wに混入していた微細塵は、粒材層8がフィルタの機能
を果たして除去されていく。
と、粒材8aは浮上し相互に集積・凝集して緊密な粒材
層8となる。この粒材層8の粒材8aと粒材8aとの隙
間を油混入水Wが流通する。粒材8aは撥水・撥油性を
有しているため、分子レベルで見ると、水分子は粒材8
aの表面で弾かれ、弾かれた水分子同志が結合し、一
方、微細油滴は粒材8aの表面で弾かれ、弾かれた微細
油滴同志が凝集・結合する。つまり、水同志の親和性に
より、弾かれた水分子が結合し、油同志の親和性により
微細油滴が凝集・結合していく。このため、油滴は粒材
層8を通過して、粒材8aの表面で弾かれて凝集・結合
していく毎に成長して粗粒化していく。なお、油混入水
Wに混入していた微細塵は、粒材層8がフィルタの機能
を果たして除去されていく。
【0020】粒材層8を通過してきた油混入水Wは、今
度は、繊維材層7を通過する。油混入水Wが繊維材層7
を通過すると、微細油滴は一時的に繊維材に付着し、そ
の後新たな油滴と合一成長して粗大化し、ある程度の大
きさになると繊維材から脱離する。このような原理によ
り、油滴は更に粗粒化・粗大化する。粗粒化した油滴Y
1を含む油混入水Wは、油凝集筒2の上面から溢れ、貯
留部9に入る。
度は、繊維材層7を通過する。油混入水Wが繊維材層7
を通過すると、微細油滴は一時的に繊維材に付着し、そ
の後新たな油滴と合一成長して粗大化し、ある程度の大
きさになると繊維材から脱離する。このような原理によ
り、油滴は更に粗粒化・粗大化する。粗粒化した油滴Y
1を含む油混入水Wは、油凝集筒2の上面から溢れ、貯
留部9に入る。
【0021】貯留部9では、油混入水Wが一時的に貯溜
される。このように貯溜されると、油混入水Wに混入し
ている粗粒化した油滴Y1は、表面張力により相互に引
張りあって結合し、油膜Y2となって浮上する。また油
混入水W中の油滴Y1は、油の親和力により油膜Y2に
次々と吸引されていく。このようにして、油膜Y2は厚
くなっていき、油混入水W中の油分が減少していく。
される。このように貯溜されると、油混入水Wに混入し
ている粗粒化した油滴Y1は、表面張力により相互に引
張りあって結合し、油膜Y2となって浮上する。また油
混入水W中の油滴Y1は、油の親和力により油膜Y2に
次々と吸引されていく。このようにして、油膜Y2は厚
くなっていき、油混入水W中の油分が減少していく。
【0022】このように一旦、油膜Y2となると、この
油膜Y2が水に再混入することは殆ど無くなる。そし
て、貯留部9における油膜Y2(油滴Y1を含む)の高
さが高くなると越流壁10を越え、油膜Y2(油滴Y1
を含む)が油排出管11を介して排出される。つまり、
油混入水Wから油分を除去することができる。即ち、越
流壁10と油排出管11でなるオーバーフロー機構によ
り油膜の除去ができる。
油膜Y2が水に再混入することは殆ど無くなる。そし
て、貯留部9における油膜Y2(油滴Y1を含む)の高
さが高くなると越流壁10を越え、油膜Y2(油滴Y1
を含む)が油排出管11を介して排出される。つまり、
油混入水Wから油分を除去することができる。即ち、越
流壁10と油排出管11でなるオーバーフロー機構によ
り油膜の除去ができる。
【0023】油分がある程度除去された油混入水Wは、
取出管15を介して取り出され、再び槽20に戻され
る。そして、油凝集筒2内を流通、油膜の除去、という
上述した動作を繰り返すことにより、油混入水W中の油
分を粗粒化・油膜化して確実に除去することができる。
取出管15を介して取り出され、再び槽20に戻され
る。そして、油凝集筒2内を流通、油膜の除去、という
上述した動作を繰り返すことにより、油混入水W中の油
分を粗粒化・油膜化して確実に除去することができる。
【0024】油混入水W中から油を除去したら、除去後
の液体は再利用したり、別の浄化処理をして排出され
る。なお、油凝集筒2内を1回通すだけで完全に油水分
離ができる場合には、取出管15を介して取り出した液
体は、槽20に戻すことなく、再利用したり、別の浄化
処理をして排出される。
の液体は再利用したり、別の浄化処理をして排出され
る。なお、油凝集筒2内を1回通すだけで完全に油水分
離ができる場合には、取出管15を介して取り出した液
体は、槽20に戻すことなく、再利用したり、別の浄化
処理をして排出される。
【0025】粒材層8に多量の塵が詰まってきたら、油
混入水Wの供給をやめ、ドレン管13,14のバルブを
開き油混入水Wを下方に抜く。そうすると、浮上してい
た粒材8aが下方に落ちて、下金網6の上に堆積すると
ともに、油混入水Wが上方から下方に逆流して、塵によ
る詰まりを解消する。更に、この状態で、外筒3及び油
凝集筒2の上方から、綺麗な水( 水道水等)を供給して
逆洗をすることにより、塵の詰まりを更に確実に解消す
ることができる。
混入水Wの供給をやめ、ドレン管13,14のバルブを
開き油混入水Wを下方に抜く。そうすると、浮上してい
た粒材8aが下方に落ちて、下金網6の上に堆積すると
ともに、油混入水Wが上方から下方に逆流して、塵によ
る詰まりを解消する。更に、この状態で、外筒3及び油
凝集筒2の上方から、綺麗な水( 水道水等)を供給して
逆洗をすることにより、塵の詰まりを更に確実に解消す
ることができる。
【0026】なお図1に示す実施の形態では、粒材8a
として比重が1より小さい浮上タイプの粒材を採用して
いるが、比重が1以上の浮上しないタイプの粒材8aを
用いることもできる。この場合には、油凝集筒2の内部
の繊維材層7と下金網6との間の空間に、浮上しないタ
イプの粒材を充満させるように構成することが望まし
い。
として比重が1より小さい浮上タイプの粒材を採用して
いるが、比重が1以上の浮上しないタイプの粒材8aを
用いることもできる。この場合には、油凝集筒2の内部
の繊維材層7と下金網6との間の空間に、浮上しないタ
イプの粒材を充満させるように構成することが望まし
い。
【0027】更に、浮上しないタイプの粒材8aを用い
るときであっても、油凝集筒2の内部を下方から上方に
向かって速い流速でもって油混入水Wを流通させるよう
にすれば、油凝集筒2の内部の繊維材層7と下金網6と
の間の空間に、このタイプの粒材を充満させなくてもよ
い。これは、速い流速により粒材が上方に押しやられて
集積・凝集して緊密な粒材層8を形成するからである。
るときであっても、油凝集筒2の内部を下方から上方に
向かって速い流速でもって油混入水Wを流通させるよう
にすれば、油凝集筒2の内部の繊維材層7と下金網6と
の間の空間に、このタイプの粒材を充満させなくてもよ
い。これは、速い流速により粒材が上方に押しやられて
集積・凝集して緊密な粒材層8を形成するからである。
【0028】また、貯溜部9に浮かんだ油膜Y2は、越
流壁10を越えてから油排出管11を介して排出される
ようにしているが、越流壁10を設けることなく、油膜
Y2が浮かんで堆積する位置(高さ)に油排出管11を
備えるだけでもよい。また吸引等の他の手段により、油
膜Y2の除去をすることもできる。
流壁10を越えてから油排出管11を介して排出される
ようにしているが、越流壁10を設けることなく、油膜
Y2が浮かんで堆積する位置(高さ)に油排出管11を
備えるだけでもよい。また吸引等の他の手段により、油
膜Y2の除去をすることもできる。
【0029】<第2の実施の形態>次に本発明の第2の
実施の形態にかかる油水分離装置1Aを、図2を参照し
て説明する。この油水分離装置1Aでは、油凝集筒2の
内部のうち、上金網5と下金網6との間の空間に、粒材
18aを充填して粒材層18を形成している。この粒材
18aは、直径が0.6mm程度のポリスチレンフォー
ム(発泡スチロール)の粒であり、親油性を有してい
る。
実施の形態にかかる油水分離装置1Aを、図2を参照し
て説明する。この油水分離装置1Aでは、油凝集筒2の
内部のうち、上金網5と下金網6との間の空間に、粒材
18aを充填して粒材層18を形成している。この粒材
18aは、直径が0.6mm程度のポリスチレンフォー
ム(発泡スチロール)の粒であり、親油性を有してい
る。
【0030】また、油凝集筒2の外周面と外筒3の内周
面との間の空間、即ち、貯留部9の空間には、撥油透液
層19が張り渡されて配置されており、この撥油透液層
19により貯留部9の空間は上下に分割されている。こ
の撥油透液層19は、ポリフッ化エチレン(テフロン)
のメッシュを張り渡して形成している。なお、撥油透過
層19を、上下のメッシュの間に撥油粒材を充填してな
る撥油粒材層により形成することもできる。
面との間の空間、即ち、貯留部9の空間には、撥油透液
層19が張り渡されて配置されており、この撥油透液層
19により貯留部9の空間は上下に分割されている。こ
の撥油透液層19は、ポリフッ化エチレン(テフロン)
のメッシュを張り渡して形成している。なお、撥油透過
層19を、上下のメッシュの間に撥油粒材を充填してな
る撥油粒材層により形成することもできる。
【0031】更に、越流壁10の頂部には、油膜透過部
25が設けられている。この油膜透過部25は、図3に
も示すように、メッシュ材で形成した袋部材25aの内
部に、親油性の粒材25bを緊密に充填して密集させた
ものである。粒材25bは、発泡スチロールの粒やポリ
プロピレンの粒であり、親油性がある。
25が設けられている。この油膜透過部25は、図3に
も示すように、メッシュ材で形成した袋部材25aの内
部に、親油性の粒材25bを緊密に充填して密集させた
ものである。粒材25bは、発泡スチロールの粒やポリ
プロピレンの粒であり、親油性がある。
【0032】なお他の部分の構成は、図1に示す第1の
実施の形態と同様であり、同一機能を果たす部分には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施の形態と同様であり、同一機能を果たす部分には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0033】第2の実施の形態にかかる油水分離装置1
Aでは、油凝集筒2内に油混入水Wが供給され下方から
上方に流通すると、油混入水Wはまず粒材層18の粒材
18aと粒材18aとの隙間を流通する。粒材18aは
親油性を有しているため、微細油滴は粒材18aの表面
に付着し、付着した微細油滴同志は表面張力により凝集
・結合していく。このため、油滴は粒材18aの表面で
凝集・結合して成長して粗粒化していく。ある程度の大
きさになると、粗粒化した油滴は粒材18aから脱離
し、再び上方の粒材18aへの付着、結合・粗粒化、脱
離という動作を繰り返しつつ、次第に粗粒化が進行して
いく。
Aでは、油凝集筒2内に油混入水Wが供給され下方から
上方に流通すると、油混入水Wはまず粒材層18の粒材
18aと粒材18aとの隙間を流通する。粒材18aは
親油性を有しているため、微細油滴は粒材18aの表面
に付着し、付着した微細油滴同志は表面張力により凝集
・結合していく。このため、油滴は粒材18aの表面で
凝集・結合して成長して粗粒化していく。ある程度の大
きさになると、粗粒化した油滴は粒材18aから脱離
し、再び上方の粒材18aへの付着、結合・粗粒化、脱
離という動作を繰り返しつつ、次第に粗粒化が進行して
いく。
【0034】粒材層18を通過してきた油混入水Wは、
今度は、繊維材層7を通過する。油混入水Wが繊維材層
7を通過すると、微細油滴は一時的に繊維材に付着し、
その後新たな油滴と合一成長して粗大化し、ある程度の
大きさになると繊維材から脱離する。このような原理に
より、油滴は更に粗粒化・粗大化する。粗粒化した油滴
Y1を含む油混入水Wは、油凝集筒2の上面から溢れ、
貯留部9に入る。
今度は、繊維材層7を通過する。油混入水Wが繊維材層
7を通過すると、微細油滴は一時的に繊維材に付着し、
その後新たな油滴と合一成長して粗大化し、ある程度の
大きさになると繊維材から脱離する。このような原理に
より、油滴は更に粗粒化・粗大化する。粗粒化した油滴
Y1を含む油混入水Wは、油凝集筒2の上面から溢れ、
貯留部9に入る。
【0035】貯留部9では、油混入水Wが一時的に貯溜
される。このように貯溜されると、油混入水Wに混入し
ている粗粒化した油滴Y1は、表面張力により相互に引
張りあって結合し、油膜Y2となって浮上する。また油
混入水W中の油滴Y1は、油の親和力により油膜Y2に
次々と吸引されていく。このようにして、油膜Y2は厚
くなっていき、油混入水W中の油分が減少していく。
される。このように貯溜されると、油混入水Wに混入し
ている粗粒化した油滴Y1は、表面張力により相互に引
張りあって結合し、油膜Y2となって浮上する。また油
混入水W中の油滴Y1は、油の親和力により油膜Y2に
次々と吸引されていく。このようにして、油膜Y2は厚
くなっていき、油混入水W中の油分が減少していく。
【0036】このように一旦、油膜Y2となると、この
油膜Y2が水に再混入することは殆ど無くなる。そし
て、貯留部9における油膜Y2(油滴Y1を含む)の高
さが高くなると越流壁10を越え、油膜通過部25を通
過していく。このとき、油膜通過部25の粒材25bは
親油性を有しているため、油膜Y2の油分は粒材25b
の表面に沿い通過し易いが、油膜Y2に含まれていた水
分は粒材25bの親油性により弾かれ通過しにくい。し
たがって、油膜通過部25を通過してきた油膜Y2には
水分が少なく油成分の純度が高くなっている。このよう
に油純度が高くなった油膜Y2(油滴Y1を含む)は油
排出管11を介して排出される。
油膜Y2が水に再混入することは殆ど無くなる。そし
て、貯留部9における油膜Y2(油滴Y1を含む)の高
さが高くなると越流壁10を越え、油膜通過部25を通
過していく。このとき、油膜通過部25の粒材25bは
親油性を有しているため、油膜Y2の油分は粒材25b
の表面に沿い通過し易いが、油膜Y2に含まれていた水
分は粒材25bの親油性により弾かれ通過しにくい。し
たがって、油膜通過部25を通過してきた油膜Y2には
水分が少なく油成分の純度が高くなっている。このよう
に油純度が高くなった油膜Y2(油滴Y1を含む)は油
排出管11を介して排出される。
【0037】このようにして、油混入水Wから油分を除
去することができる。即ち、越流壁10と油排出管11
でなるオーバーフロー機構により油膜の除去ができる。
しかも、分離除去した油膜Y2の油純度は高くなってお
り、この油膜Y2を油として回収し再使用することもで
きる。このように、油混入水W中の油分を粗粒化・油膜
化し油膜Y2として確実に除去することができる。
去することができる。即ち、越流壁10と油排出管11
でなるオーバーフロー機構により油膜の除去ができる。
しかも、分離除去した油膜Y2の油純度は高くなってお
り、この油膜Y2を油として回収し再使用することもで
きる。このように、油混入水W中の油分を粗粒化・油膜
化し油膜Y2として確実に除去することができる。
【0038】貯留部9において乱流が生じて、油滴を含
む液体が貯留部9の下部に流れ込もうとした場合には、
この油滴は撥油透液層19において粗粒化されて粒の大
きな油滴となり浮上する。このため、撥油透液層19よ
りも下方には、油分は進入することはない。このため確
実な油水分離ができる。
む液体が貯留部9の下部に流れ込もうとした場合には、
この油滴は撥油透液層19において粗粒化されて粒の大
きな油滴となり浮上する。このため、撥油透液層19よ
りも下方には、油分は進入することはない。このため確
実な油水分離ができる。
【0039】なお、図1及び図2に示す実施の形態で
は、油凝集筒2の外周に、外筒3を同心状に配置してい
るが、外筒3を同心状に配置する必要はなく、油凝集筒
2の外周側に外筒3を併置する状態としてもよい。
は、油凝集筒2の外周に、外筒3を同心状に配置してい
るが、外筒3を同心状に配置する必要はなく、油凝集筒
2の外周側に外筒3を併置する状態としてもよい。
【0040】また粒材層に用いる粒材としては、撥水・
撥油性や親油性のない粒材(例えば直径が0.8〜1.
2mm程度のセラミックス粒)を用いることもできる。
この場合には、油混入水が粒材の間の微細な隙間を流通
する際に、表面張力により微細油滴同志が結合したり、
微細油滴が粒材に一時的に付着しこの付着油滴に他の油
滴が結合したりして粗粒化が行われる。これにより、粗
粒化を促進することができる。
撥油性や親油性のない粒材(例えば直径が0.8〜1.
2mm程度のセラミックス粒)を用いることもできる。
この場合には、油混入水が粒材の間の微細な隙間を流通
する際に、表面張力により微細油滴同志が結合したり、
微細油滴が粒材に一時的に付着しこの付着油滴に他の油
滴が結合したりして粗粒化が行われる。これにより、粗
粒化を促進することができる。
【0041】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように本発明では、粒材層にて撥水・撥油性や親油性の
ある粒材の表面で微細油滴が凝集・集合して粗粒化する
という優れた効果が得られ、更に、繊維材層にて微細油
滴の粗粒化がより進行する。この結果、粗粒化した油滴
は貯留部にて簡単に油膜となり浮上するため、油膜を簡
単に除去して油水分離が確実にできる。また、逆洗処理
により目詰まりを簡単に解消することができる。
ように本発明では、粒材層にて撥水・撥油性や親油性の
ある粒材の表面で微細油滴が凝集・集合して粗粒化する
という優れた効果が得られ、更に、繊維材層にて微細油
滴の粗粒化がより進行する。この結果、粗粒化した油滴
は貯留部にて簡単に油膜となり浮上するため、油膜を簡
単に除去して油水分離が確実にできる。また、逆洗処理
により目詰まりを簡単に解消することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる油水分離装
置を示す構成図。
置を示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる油水分離装
置を示す構成図。
置を示す構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる油水分離装
置で用いる油膜通過部を示す構成図。
置で用いる油膜通過部を示す構成図。
1,1A 油水分離装置 2 油凝集筒 3 外筒 4 底板 5 上金網 6 下金網 7 繊維材層 8,18 粒材層 8a,18a 粒材 9 貯留部 10 越流壁 11 油排出管 12 供給管 13,14 ドレン管 15 取出管 19 撥油透液層 20 槽 25 油膜通過部 W 油混入水 Y1 油滴 Y2 油膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 17/04 501 B01D 17/04 501D 501H B24B 57/02 B24B 57/02 C02F 1/40 C02F 1/40 A
Claims (9)
- 【請求項1】 多数の粒材を集積してなり、油混入水が
流通する粒材層と、 繊維材を堆積してなり、前記粒材層を通過してきた油混
入水が流通する繊維材層と、 前記繊維材層を流通してきた油混入水を溜めることによ
り、油滴を凝集成長させて油膜として水の表面に浮上さ
せる貯留部と、 を有することを特徴とする油水分離装置。 - 【請求項2】 多数の粒材を集積してなり、油混入水が
流通する粒材層と、 繊維材を堆積してなり、前記粒材層を通過してきた油混
入水が流通する繊維材層と、 前記繊維材層を流通してきた油混入水を溜めることによ
り、油滴を凝集成長させて油膜として水の表面に浮上さ
せる貯留部と、 前記貯留部に浮上した油膜を除去する油膜除去手段と、 を有することを特徴とする油水分離装置。 - 【請求項3】 油混入水を下方から上方に通す油凝集筒
と、 繊維材を堆積してなり、前記油凝集筒の内部に張り渡さ
れた状態で配置された繊維材層と、 前記油凝集筒の内部で且つ前記繊維材層よりも下方の空
間に、多数の粒材を備えてなる粒材層と、 前記油凝集筒の上面から出てきた油混入水を溜める貯留
部と、 を有することを特徴とする油水分離装置。 - 【請求項4】 油混入水を下方から上方に通す油凝集筒
と、 繊維材を堆積してなり、前記油凝集筒の内部に張り渡さ
れた状態で配置された繊維材層と、 前記油凝集筒の内部で且つ前記繊維材層よりも下方の空
間に、多数の粒材を備えてなる粒材層と、 前記油凝集筒の外周側に配置され、油凝集筒との間で油
混入水を溜める貯留部を形成する外筒と、 前記貯留部に溜めた油混入水の表面に浮上した油膜を除
去する油膜除去手段と、 を有することを特徴とする油水分離装置。 - 【請求項5】 請求項2または請求項4において、前記
油膜除去手段は、油膜が越流壁を越流することにより油
膜を除去するオーバーフロー機構であることを特徴とす
る油水分離装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか一項にお
いて、前記粒材は、比重が1よりも小さい浮上型の粒材
であることを特徴とする油水分離装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れか一項にお
いて、前記粒材は、撥水・撥油性を有することを特徴と
する油水分離装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項6の何れか一項にお
いて、前記粒材は、親油性を有することを特徴とする油
水分離装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項8の何れか一項にお
いて、親油性の粒材を密集してなり、前記貯留部に浮上
した油膜を通過させる油膜通過部が備えられていること
を特徴とする油水分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000310030A JP2002113301A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | 油水分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000310030A JP2002113301A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | 油水分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002113301A true JP2002113301A (ja) | 2002-04-16 |
Family
ID=18790057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000310030A Withdrawn JP2002113301A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | 油水分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002113301A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016064408A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-04-28 | 三菱マテリアル株式会社 | 油水分離濾過装置、油水分離体回収方法 |
CN106277411A (zh) * | 2015-05-11 | 2017-01-04 | 余福华 | 油污水分离装置 |
CN106872107A (zh) * | 2015-12-10 | 2017-06-20 | 张艳 | 一种实现油品泄漏探测的方法及其装置 |
US10294125B2 (en) | 2014-07-30 | 2019-05-21 | Mitsubishi Materials Corporation | Filter medium, method for producing filter medium, water treatment module, and water treatment device |
US10364360B2 (en) | 2014-07-30 | 2019-07-30 | Mitsubishi Materials Corporation | Surface coating material, coating film, and hydrophilic oil repellent member |
-
2000
- 2000-10-11 JP JP2000310030A patent/JP2002113301A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016064408A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-04-28 | 三菱マテリアル株式会社 | 油水分離濾過装置、油水分離体回収方法 |
US10294125B2 (en) | 2014-07-30 | 2019-05-21 | Mitsubishi Materials Corporation | Filter medium, method for producing filter medium, water treatment module, and water treatment device |
US10364360B2 (en) | 2014-07-30 | 2019-07-30 | Mitsubishi Materials Corporation | Surface coating material, coating film, and hydrophilic oil repellent member |
US10399868B2 (en) | 2014-07-30 | 2019-09-03 | Mitsubishi Materials Corporation | Oil-water separation apparatus and drainage system |
CN106277411A (zh) * | 2015-05-11 | 2017-01-04 | 余福华 | 油污水分离装置 |
CN106872107A (zh) * | 2015-12-10 | 2017-06-20 | 张艳 | 一种实现油品泄漏探测的方法及其装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |