JP2002112690A - 鳥獣侵入防止具 - Google Patents

鳥獣侵入防止具

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JP2002112690A
JP2002112690A JP2000303642A JP2000303642A JP2002112690A JP 2002112690 A JP2002112690 A JP 2002112690A JP 2000303642 A JP2000303642 A JP 2000303642A JP 2000303642 A JP2000303642 A JP 2000303642A JP 2002112690 A JP2002112690 A JP 2002112690A
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JP
Japan
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bird
light
prevention device
intrusion prevention
light reflecting
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JP2000303642A
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Ichizo Ishikawa
市蔵 石川
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SEIBU KK
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SEIBU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鳥獣を脅かす効果の持続性を大幅に向上させる
ことができるとともに、近隣に迷惑をかけることもな
く、かつ非常に廉価な鳥獣侵入防止装置を提供しようと
するものである。 【解決手段】光の反射、光の乱反射、および光の干渉機
能を有する光反射プレートと、この光反射プレートを支
持する支持部材とを有することを特徴とする鳥獣侵入防
止具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住民や耕作者等
の人間、田畑の作物、あるいは家畜等の有益生物等に対
し、被害を及ぼす鳥獣の侵入を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鳥獣を種々の手段で脅かし、侵入を防止
する装置は従来から多々あったが、それらの防止効果は
小さく、その効果の持続性にも問題があり、期待通りの
成果が得られてない。たとえば、かかしや目玉模様の風
船等のような視覚に訴えるもの、あるいは爆竹やサイレ
ンのような大音響で脅かすもの等が周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のうち爆竹やサイ
レン等は、脅かす効果が長続きしないばかりか、その大
きい音響が近隣に迷惑をかけるという欠点があった。他
方、かかしや目玉模様の風船等のような視覚に訴えるも
のは、脅かす効果が一定期間続くという利点はあるが、
慣れによって鳥獣の侵入を防止する効果が長続きしない
という欠点があった。
【0004】そこでこの発明は、鳥獣を脅かす効果の持
続性を大幅に向上させることができるとともに、近隣に
迷惑をかけることもなく、かつ非常に廉価な鳥獣侵入防
止装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の鳥獣侵入防止
具は、光の反射、光の乱反射、および光の干渉機能を有
する光反射プレートと、この光反射プレートを支持する
支持部材とを有することを特徴とするものである。そし
て、この光反射プレートは、表面に微細な凹凸を形成さ
れた透明板上に、高い光反射率を有する反射膜およびそ
れを保護する保護膜を備えていることが望ましい。ま
た、この光反射プレートは、表面に微細な凹凸を形成さ
れた高い光反射率を有する金属板上に、保護膜を形成し
たものであってもよい。さらに光反射プレートは、表面
に微細な凹凸を形成された高い光反射率を有し、かつ乱
反射機能を有する基板上に、保護膜を形成したものであ
ったり、表面に複数の種類の微細な凹凸を異なる領域に
形成された基板上に、保護膜を形成したものであること
ができる。
【0006】上記構造の光反射プレートは、支持部材を
使用して水田や畑、放牧場等に使用することができる。
そして光反射プレートは直接、支持部材の表面に複数貼
付することが可能である。光反射プレートはまた、自由
回転可能な棒軸上に隣接する部材の角度が異なるように
複数個取り付け、風力により棒軸上に取り付けた複数個
の光反射プレートが回転し、鳥獣に届く光の状態が激し
く変化するようにすることも可能である。その際、光反
射プレートに風受け片を形成したり、棒軸上部に風車を
取り付けて風を利用して回転するようにすることができ
る。また、無風時においても棒軸を回転させるために、
棒軸に減速機付電動機とその動力伝達手段を付加しても
よい。
【0007】さらに、上記光反射プレートを天秤の両端
に回転復元力を有する部材を用いて吊り下げるととも
に、光反射プレートを吊り下げた天秤を少なくとも2つ
以上組み合わせ、組み合わせた天秤の中心を回転復元力
を有する部材で、支持部材に吊り下げ固定することによ
り、微風時においても光反射プレートが不規則に動き、
鳥獣に届く光が激しく変化するようにすることができ
る。そして、少なくとも2つ以上組み合わせせた天秤の
吊り下げ部材とその設置部の間に、減速機付電動機とそ
の動力伝達手段を付加し、微風時においても光反射プレ
ートを動かすことができるようにしたり、電動等による
振動手段を付加してもよい。なお、鳥獣侵入防止装置
が、昼夜検知センサー、風検知センサーの少なくとも1
つを付加し、減速機付電動機の消費する電気量を節減す
るようすることができる。
【0008】上記減速機付電動機、電動等による振動手
段が付加された鳥獣侵入防止装置は、光反射プレートを
不規則に動すため、減速機付電動機、電動等による振動
手段を、明るさ、風力等の外界の変化、予め人為的に設
定した量のそれらの組み合わせの少なくとも1つを利用
し、制御する回路を付加することが望ましい。
【0009】この発明の鳥獣侵入防止装置によれば、光
の反射強度の変化と光の干渉による色の変化が、鳥獣の
視覚を刺激することとなり、鳥獣の侵入を持続的に防止
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の鳥獣侵入防止装置の実
施の形態を、以下図面に基づいて詳細に説明する。図面
はこの発明の鳥獣侵入防止装置の実施例を示し、図1は
鳥獣侵入防止装置に使用する光反射プレートの1例を示
す要部拡大断面図、図2は他の例を示す要部拡大断面
図、図3はその両面の状態を示す要部拡大断面図、図4
はさらに別の例を示す平面図、図5は使用する図形の1例
を示す平面図、図6は他の例を示す平面図、図7はこの発
明の鳥獣侵入防止装置の1実施例を示す正面図、図8は
他の実施例を示す斜視図、図9はその平面図、図10は
風受け片を取り付けた光反射プレートの例を示し、
(a)はその斜視図、(b)はその平面図、図11はこ
の発明の鳥獣侵入防止装置の他の実施例を示す斜視図、
図12はこの発明の鳥獣侵入防止装置の別の実施例を示
す斜視図、図13はこの発明の鳥獣侵入防止装置のさら
に別の実施例を示す斜視図、図14はこの発明の鳥獣侵
入防止装置に使用する制御部のブロック図、図15は制
御部の他の例を示すブロック図、図16は制御部の他の
例を示すブロック図である。
【0011】先ず、光の反射、光の乱反射、光の干渉効
果を利用した鳥獣防止に用いる光反射プレートの作製例
を説明する。図1のような微細な凹凸(1)を持つ合成
樹脂製の円形透明板を射出成形により製作した。その円
形透明仮に厚みが0.06μm前後のアルミニウム薄膜
(2)とアルミニウム薄膜を保護する厚み10μm前後
の紫外線硬化性樹脂の膜(3)塗布し、その膜に紫外線
硬化処理を施し耐候性を持たせた。上記微細な凹凸を持
つ合成樹脂製の円形透明板の製作に使用した射出成形の
金型は、レーザー精密加工装置を使用し、深さが0.1
μm前後、幅0.5μm前後、間隔2μm前後の溝
(4)をスパイラル状に加工したものを使用した。
【0012】図2(片面の要部)および図3(両面の要
部)の光反射プレートの例では、高い反射率を持つクロ
ム金属板表面(5)にしーザー精密加工機を使用して、
深さ1μm前後、幅5μm前後、間隔10μm前後の微
細凹凸加工面(6)を形成し、その凹凸加工面(6)を
保護する透明な紫外線硬化性樹脂膜(7)を塗布し、そ
の紫外線硬化性樹脂膜(7)を紫外線硬化させた。
【0013】図4の実施例は、合成樹脂製の円形基板
(8)に、溝の幅と間隔を変えた複数の種類の微細な凹
凸加工面(9)を有する同心円状の図形を形成した光反
射プレートの例を示すものである。すなわち、このよう
な合成樹脂製の円形基板(8)の製作に使用する射出成
形の金型を製作し、光の反射、光の乱反射、光の干渉機
能を有する光反射プレートを製作した。図5は上記図形
を矩形としたもの、図6は6角形としたものを示してい
る。
【0014】図7の実施例においては、直径8cm前後
の光の反射、光の乱反射、光の干渉機能を有する光反射
プレート(10)を、球体(11)に10枚程度貼り付
けた集合体部材を製作した状態を示している。
【0015】図8および図9の実施例では、上記光反射
プレート(10)を支持部材に取り付けた状態を示して
いる。すなわち光反射プレート(10)を5枚、滑動軸
受け(12)にて支持された自由回転可能な棒軸(1
3)上に、隣接する上記光反射プレート(10)の角度
が90度異なるように取り付けた状態を示している。そ
してこの鳥獣侵入防止装置は、風力により棒軸(13)
上に取り付けられた5枚の光反射プレート(10)が回
転するようになっている。
【0016】図10に示す光反射プレート(14)は、
風を効率よくとらえるために光反射プレート(14)の
両端に厚み1mm、幅1cmの風受け片(15)を取り
付けたものである。もちろん、微風時においても上記光
反射プレート(14)を回転させるために、上記棒軸
(13)上部に風車を取り付けてもよいことはもちろん
である。
【0017】図11の実施例では、光反射プレート(1
6)を天秤(17)の両端に木綿等の撚り糸(18)を
用いて吊り下げたものを2つの組み合わせ、天秤(1
7)の中心を固定した上、その固定部を木綿等の撚り糸
(19)で支持部材へ吊り下げて固定した鳥獣侵入防止
装置を示している。
【0018】図12の実施例の鳥獣侵入防止装置では、
組み合わされた天秤(17)と支持部材との間に、減速
機付電動機(20)とその動力伝達手段を付加し、微風
時においても天秤(17)と光反射プレート(16)と
を動かすことができるようにしたものである。この電源
には、乾電池等の一次電池、鉛蓄電池等の二次電池等を
用いることができる。
【0019】図13の実施例の鳥獣侵入防止装置では、
各光反射プレート(16)の少なくとも1つに電動モー
タ等による振動手段(21)もしくは振動モータ等を付
加したものである。この電源には、乾電池等の一次電
池、鉛蓄電池等の二次電池等を用いることができる。
【0020】図14では、鳥獣侵入防止装置の制御部
(22)として、光検出器(23)に入射する光量によ
り電動機(24)に供給する電源(25)を制御する昼
夜検知制御回路を内蔵させた例を示している。同様に図
15では、鳥獣侵入防止装置の制御部(22)として、
上記光検出器(23)と光反射プレートを回転させ得る
風の有無を検知する風検知器(26)を備え、電動機
(24)と動力伝達切換手段(27)を制御する昼夜な
いし風検知制御回路を内蔵させた例を示している。この
減速機付電動機の使用により、消費する電気量を節減す
ることが可能な鳥獣侵入防止装置を提供することができ
る。
【0021】図16では、減速機付電動機、電動等によ
る振動手段が付加された鳥獣侵入防止装置に使用する制
御部を示すものである。すなわち、光の反射、光の乱反
射、光の干渉機能を有する光反射プレートに不規則性を
持たせて動すために、減速機付電動機および電動等によ
る振動手段等を、明るさ、風力等の外界の変化、予め人
為的に設定した上記成分量の組み合わせの少なくとも1
つ以上を利用し、かつ制御するために、制御部(22)
に内蔵した制御回路にマイクロプロセッサーとROMを
組み込んでいる。そして、明るさ、風力等の外界の変
化、予め人為的に設定した成分量をより複雑に組み合わ
せることが可能なように、制御回路とその制御プログラ
ムを製作している。例えば、時間経過と外界変化量、飛
来、進入する鳥獣の時間帯を考慮し、係数を変えた制御
プログラムを作成し、その係数値を外部スイッチより選
択可能としたものである。
【0022】上記実施例で得た鳥獣侵入防止装置を果樹
園に設置し、その効果の確認を実施した。図7ないし図
10に示したような鳥獣侵入防止装置を果樹園の棚上に
設置したところ、電線にとまっている鳥の棚上部からの
侵入防止に十分な効果が認められた。
【0023】また図11ないし図16に示したような鳥
獣侵入防止装置を果樹園の棚上および棚と地面の間に設
置したところ、電線にとまっている鳥の棚上部からの侵
入防止と棚のみならず、地面の間からの果樹園への鳥獣
の侵入防止に十分な効果が認められた。
【0023】
【発明の効果】 この発明によれば、光の反射強度の変
化と光の干渉による色の変化が、鳥獣の視覚を刺激する
こととなり、鳥獣の侵入を持続的に防止する鳥獣侵入防
止装置を提供することができるようになった。また、鳥
獣の学習効果を阻害でき、鳥獣の侵入防止効果を永続的
に持続することが可能な鳥獣侵入防止装置を提供するこ
とができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】鳥獣侵入防止装置に使用する光反射プレートの
1例を示す要部拡大断面図である。
【図2】他の例を示す要部拡大断面図である。
【図3】その両面の状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】さらに別の例を示す平面図である。
【図5】使用する図形の1例を示す平面図である。
【図6】他の例を示す平面図である。
【図7】この発明の鳥獣侵入防止装置の1実施例を示す
正面図である。
【図8】他の実施例を示す斜視図である。
【図9】その平面図である。
【図10】風受け片を取り付けた光反射プレートの例を
示し、(a)はその斜視図、(b)はその平面図であ
る。
【図11】この発明の鳥獣侵入防止装置の他の実施例を
示す斜視図である。
【図12】この発明の鳥獣侵入防止装置の別の実施例を
示す斜視図である。
【図13】この発明の鳥獣侵入防止装置のさらに別の実
施例を示す斜視図である。
【図14】この発明の鳥獣侵入防止装置に使用する制御
部のブロック図である。
【図15】制御部の他の例を示すブロック図である。
【図16】制御部の他の例を示すブロック図である。 1 微細な凹凸 2 アルミニウム薄膜 3 膜 4 溝 5 クロム金属板表面 6 微細凹凸加工面 7 紫外線硬化性樹脂膜 8 円形基板 9 凹凸加工面 10 光反射プレート 11 球体 12 滑動軸受け 13 棒軸 14 光反射プレート 15 風受け片 16 光反射プレート 17 天秤 18,19 撚り糸 20 減速機付電動機 21 振動手段 22 制御部 23 光検出器 24 電動機 25 電源 26 風検知器 27 動力伝達切換手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月23日(2001.7.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鳥獣侵入防止具
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住民や耕作者等
の人間、田畑の作物、あるいは家畜等の有益生物等に対
し、被害を及ぼす鳥獣の侵入を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鳥獣を種々の手段で脅かし、侵入を防止
する装置は従来から多々あったが、それらの防止効果は
小さく、その効果の持続性にも問題があり、期待通りの
成果が得られてない。たとえば、かかしや目玉模様の風
船等のような視覚に訴えるもの、あるいは爆竹やサイレ
ンのような大音響で脅かすもの等が周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のうち爆竹やサイ
レン等は、脅かす効果が長続きしないばかりか、その大
きい音響が近隣に迷惑をかけるという欠点があった。他
方、かかしや目玉模様の風船等のような視覚に訴えるも
のは、脅かす効果が一定期間続くという利点はあるが、
慣れによって鳥獣の侵入を防止する効果が長続きしない
という欠点があった。
【0004】そこでこの発明は、鳥獣を脅かす効果の持
続性を大幅に向上させることができるとともに、近隣に
迷惑をかけることもなく、かつ非常に廉価な鳥獣侵入防
止装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の鳥獣侵入防止
具は、光の反射、光の乱反射、および光の干渉機能を有
する光反射プレートと、この光反射プレートを支持する
支持部材とを有することを特徴とするものである。そし
て、この光反射プレートは、表面に微細な凹凸を形成さ
れた透明板上に、高い光反射率を有する反射膜およびそ
れを保護する保護膜を備えていることが望ましい。ま
た、この光反射プレートは、表面に微細な凹凸を形成さ
れた高い光反射率を有する金属板上に、保護膜を形成し
たものであってもよい。さらに光反射プレートは、表面
に微細な凹凸を形成された高い光反射率を有し、かつ乱
反射機能を有する基板上に、保護膜を形成したものであ
ったり、表面に複数の種類の微細な凹凸を異なる領域に
形成された基板上に、保護膜を形成したものであること
ができる。
【0006】上記構造の光反射プレートは、支持部材を
使用して水田や畑、放牧場等に使用することができる。
そして光反射プレートは直接、支持部材の表面に複数貼
付することが可能である。光反射プレートはまた、自由
回転可能な棒軸上に隣接する部材の角度が異なるように
複数個取り付け、風力により棒軸上に取り付けた複数個
の光反射プレートが回転し、鳥獣に届く光の状態が激し
く変化するようにすることも可能である。その際、光反
射プレートに風受け片を形成したり、棒軸上部に風車を
取り付けて風を利用して回転するようにすることができ
る。また、無風時においても棒軸を回転させるために、
棒軸に減速機付電動機とその動力伝達手段を付加しても
よい。
【0007】さらに、上記光反射プレートを天秤の両端
に回転復元力を有する部材を用いて吊り下げるととも
に、光反射プレートを吊り下げた天秤を少なくとも2つ
以上組み合わせ、組み合わせた天秤の中心を回転復元力
を有する部材で、支持部材に吊り下げ固定することによ
り、微風時においても光反射プレートが不規則に動き、
鳥獣に届く光が激しく変化するようにすることができ
る。そして、少なくとも2つ以上組み合わせせた天秤の
吊り下げ部材とその設置部の間に、減速機付電動機とそ
の動力伝達手段を付加し、微風時においても光反射プレ
ートを動かすことができるようにしたり、電動等による
振動手段を付加してもよい。なお、鳥獣侵入防止装置
が、昼夜検知センサー、風検知センサーの少なくとも1
つを付加し、減速機付電動機の消費する電気量を節減す
るようすることができる。
【0008】上記減速機付電動機、電動等による振動手
段が付加された鳥獣侵入防止装置は、光反射プレートを
不規則に動すため、減速機付電動機、電動等による振動
手段を、明るさ、風力等の外界の変化、予め人為的に設
定した量のそれらの組み合わせの少なくとも1つを利用
し、制御する回路を付加することが望ましい。
【0009】この発明の鳥獣侵入防止装置によれば、光
の反射強度の変化と光の干渉による色の変化が、鳥獣の
視覚を刺激することとなり、鳥獣の侵入を持続的に防止
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の鳥獣侵入防止装置の実
施の形態を、以下図面に基づいて詳細に説明する。図面
はこの発明の鳥獣侵入防止装置の実施例を示し、図1は
鳥獣侵入防止装置に使用する光反射プレートの1例を示
す要部拡大断面図、図2は他の例を示す要部拡大断面
図、図3はその両面の状態を示す要部拡大断面図、図4
はさらに別の例を示す平面図、図5は使用する図形の1例
を示す平面図、図6は他の例を示す平面図、図7は球体に
光反射プレートを複数貼り付けた集合体部材を示す正面
図、図8は風力により光反射プレートを回転させる例を
示す斜視図、図9はその平面図、図10は風受け片を取
り付けた光反射プレートの例を示し、(a)はその斜視
図、(b)はその平面図、図11はこの発明の鳥獣侵入
防止装置の1実施例を示す斜視図、図12はこの発明の
鳥獣侵入防止装置の別の実施例を示す斜視図、図13は
この発明の鳥獣侵入防止装置のさらに別の実施例を示す
斜視図、図14はこの発明の鳥獣侵入防止装置に使用す
る制御部のブロック図、図15は制御部の他の例を示す
ブロック図、図16は制御部の他の例を示すブロック図
である。
【0011】先ず、光の反射、光の乱反射、光の干渉効
果を利用した鳥獣防止に用いる光反射プレートの作製例
を説明する。図1のような微細な凹凸(1)を持つ合成
樹脂製の円形透明板を射出成形により製作した。その円
形透明仮に厚みが0.06μm前後のアルミニウム薄膜
(2)とアルミニウム薄膜を保護する厚み10μm前後
の紫外線硬化性樹脂の膜(3)塗布し、その膜に紫外線
硬化処理を施し耐候性を持たせた。上記微細な凹凸を持
つ合成樹脂製の円形透明板の製作に使用した射出成形の
金型は、レーザー精密加工装置を使用し、深さが0.1
μm前後、幅0.5μm前後、間隔2μm前後の溝
(4)をスパイラル状に加工したものを使用した。
【0012】図2(片面の要部)および図3(両面の要
部)の光反射プレートの例では、高い反射率を持つクロ
ム金属板表面(5)にしーザー精密加工機を使用して、
深さ1μm前後、幅5μm前後、間隔10μm前後の微
細凹凸加工面(6)を形成し、その凹凸加工面(6)を
保護する透明な紫外線硬化性樹脂膜(7)を塗布し、そ
の紫外線硬化性樹脂膜(7)を紫外線硬化させた。
【0013】図4の例は、合成樹脂製の円形基板(8)
に、溝の幅と間隔を変えた複数の種類の微細な凹凸加工
面(9)を有する同心円状の図形を形成した光反射プレ
ートの例を示すものである。すなわち、このような合成
樹脂製の円形基板(8)の製作に使用する射出成形の金
型を製作し、光の反射、光の乱反射、光の干渉機能を有
する光反射プレートを製作した。図5は上記図形を矩形
としたもの、図6は6角形としたものを示している。
【0014】図7の例においては、直径8cm前後の光
の反射、光の乱反射、光の干渉機能を有する光反射プレ
ート(10)を、球体(11)に10枚程度貼り付けた
集合体部材を製作した状態を示している。
【0015】図8ないし図10は風力により光反射プレ
ートを回転させる参考例を示している。すなわち、図8
および図9においては、複数の上記光反射プレート(1
0)を支持部材に取り付けた状態を示している。具体的
には光反射プレート(10)を5枚、滑動軸受け(1
2)にて支持された自由回転可能な棒軸(13)上に、
隣接する上記光反射プレート(10)の角度が90度異
なるように取り付けた状態を示している。そしてこの鳥
獣侵入防止装置は、風力により棒軸(13)上に取り付
けられた5枚の光反射プレート(10)が回転するよう
になっている。
【0016】図10に示す光反射プレート(14)は、
風を効率よくとらえるために光反射プレート(14)の
両端に厚み1mm、幅1cmの風受け片(15)を取り
付けたものである。もちろん、微風時においても上記光
反射プレート(14)を回転させるために、上記棒軸
(13)上部に風車を取り付けてもよいことはもちろん
である。
【0017】次に、図11に示すこの発明の鳥獣侵入防
止装置の1実施例では、光反射プレート(16)を天秤
(17)の両端に木綿等の撚り糸(18)を用いて吊り
下げたものを2つの組み合わせ、天秤(17)の中心を
固定した上、その固定部を木綿等の撚り糸(19)で支
持部材へ吊り下げて固定した鳥獣侵入防止装置を示して
いる。
【0018】図12の実施例の鳥獣侵入防止装置では、
組み合わされた天秤(17)と支持部材との間に、減速
機付電動機(20)とその動力伝達手段を付加し、微風
時においても天秤(17)と光反射プレート(16)と
を動かすことができるようにしたものである。この電源
には、乾電池等の一次電池、鉛蓄電池等の二次電池等を
用いることができる。
【0019】図13の実施例の鳥獣侵入防止装置では、
各光反射プレート(16)の少なくとも1つに電動モー
タ等による振動手段(21)もしくは振動モータ等を付
加したものである。この電源には、乾電池等の一次電
池、鉛蓄電池等の二次電池等を用いることができる。
【0020】図14では、鳥獣侵入防止装置の制御部
(22)として、光検出器(23)に入射する光量によ
り電動機(24)に供給する電源(25)を制御する昼
夜検知制御回路を内蔵させた例を示している。同様に図
15では、鳥獣侵入防止装置の制御部(22)として、
上記光検出器(23)と光反射プレートを回転させ得る
風の有無を検知する風検知器(26)を備え、電動機
(24)と動力伝達切換手段(27)を制御する昼夜な
いし風検知制御回路を内蔵させた例を示している。この
減速機付電動機の使用により、消費する電気量を節減す
ることが可能な鳥獣侵入防止装置を提供することができ
る。
【0021】図16では、減速機付電動機、電動等によ
る振動手段が付加された鳥獣侵入防止装置に使用する制
御部を示すものである。すなわち、光の反射、光の乱反
射、光の干渉機能を有する光反射プレートに不規則性を
持たせて動すために、減速機付電動機および電動等によ
る振動手段等を、明るさ、風力等の外界の変化、予め人
為的に設定した上記成分量の組み合わせの少なくとも1
つ以上を利用し、かつ制御するために、制御部(22)
に内蔵した制御回路にマイクロプロセッサーとROMを
組み込んでいる。そして、明るさ、風力等の外界の変
化、予め人為的に設定した成分量をより複雑に組み合わ
せることが可能なように、制御回路とその制御プログラ
ムを製作している。例えば、時間経過と外界変化量、飛
来、進入する鳥獣の時間帯を考慮し、係数を変えた制御
プログラムを作成し、その係数値を外部スイッチより選
択可能としたものである。
【0022】上記実施例で得た鳥獣侵入防止装置を果樹
園に設置し、その効果の確認を実施した。図11ないし
図16に示したような鳥獣侵入防止装置を果樹園の棚上
および棚と地面の間に設置したところ、電線にとまって
いる鳥の棚上部からの侵入防止と棚のみならず、地面の
間からの果樹園への鳥獣の侵入防止に十分な効果が認め
られた。
【0023】
【発明の効果】 この発明によれば、光の反射強度の変
化と光の干渉による色の変化が、鳥獣の視覚を刺激する
こととなり、鳥獣の侵入を持続的に防止する鳥獣侵入防
止装置を提供することができるようになった。また、鳥
獣の学習効果を阻害でき、鳥獣の侵入防止効果を永続的
に持続することが可能な鳥獣侵入防止装置を提供するこ
とができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】鳥獣侵入防止装置に使用する光反射プレートの
1例を示す要部拡大断面図である。
【図2】他の例を示す要部拡大断面図である。
【図3】その両面の状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】さらに別の例を示す平面図である。
【図5】使用する図形の1例を示す平面図である。
【図6】他の例を示す平面図である。
【図7】球体に光反射プレートを複数貼り付けた集合体
部材を示す正面図である。
【図8】風力により光反射プレートを回転させる例を示
す斜視図である。
【図9】その平面図である。
【図10】風受け片を取り付けた光反射プレートの例を
示し、(a)はその斜視図、(b)はその平面図であ
る。
【図11】この発明の鳥獣侵入防止装置の1実施例を示
す斜視図である。
【図12】この発明の鳥獣侵入防止装置の別の実施例を
示す斜視図である。
【図13】この発明の鳥獣侵入防止装置のさらに別の実
施例を示す斜視図である。
【図14】この発明の鳥獣侵入防止装置に使用する制御
部のブロック図である。
【図15】制御部の他の例を示すブロック図である。
【図16】制御部の他の例を示すブロック図である。 1 微細な凹凸 2 アルミニウム薄膜 3 膜 4 溝 5 クロム金属板表面 6 微細凹凸加工面 7 紫外線硬化性樹脂膜 8 円形基板 9 凹凸加工面 10 光反射プレート 11 球体 12 滑動軸受け 13 棒軸 14 光反射プレート 15 風受け片 16 光反射プレート 17 天秤 18,19 撚り糸 20 減速機付電動機 21 振動手段 22 制御部 23 光検出器 24 電動機 25 電源 26 風検知器 27 動力伝達切換手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の反射、光の乱反射、および光の干渉機
    能を有する光反射プレートと、この光反射プレートを支
    持する支持部材とを有することを特徴とする鳥獣侵入防
    止具。
  2. 【請求項2】光反射プレートが、表面に微細な凹凸を形
    成された透明板上に、高い光反射率を有する反射膜およ
    びそれを保護する保護膜を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の鳥獣侵入防止具。
  3. 【請求項3】光反射プレートが、表面に微細な凹凸を形
    成された高い光反射率を有する金属板上に、保護膜を形
    成したことを特徴とする請求項1に記載の鳥獣侵入防止
    具。
  4. 【請求項4】光反射プレートが、表面に微細な凹凸を形
    成された高い光反射率を有し、かつ乱反射機能を有する
    基板上に、保護膜を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の鳥獣侵入防止具。
  5. 【請求項5】光反射プレートが、表面に複数の種類の微
    細な凹凸を異なる領域に形成された基板上に、保護膜を
    形成したことを特徴とする請求項1に記載の鳥獣侵入防
    止具。
  6. 【請求項6】光反射プレートが、支持部材上に複数貼付
    されていることを特徴とする請求項1に記載の鳥獣侵入
    防止具。
  7. 【請求項7】光反射プレートが、自由回転可能な棒軸上
    に隣接する部材の角度が異なるように複数個取り付けら
    れ、風力により棒軸上に取り付けられた複数個の光反射
    プレートが回転し、鳥獣に届く光の状態が激しく変化す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の鳥獣侵
    入防止装置。
  8. 【請求項8】光反射プレートが、風受け片を形成されて
    いる請求項7に記載の鳥獣侵入防止装置。
  9. 【請求項9】鳥獣侵入防止装置が、棒軸上部に風車を取
    り付けている請求項7に記載の鳥獣侵入防止装置。
  10. 【請求項10】鳥獣侵入防止装置が、無風時においても
    棒軸を回転させるために、棒軸に減速機付電動機とその
    動力伝達手段を付加されている請求項7に記載の鳥獣侵
    入防止装置。
  11. 【請求項11】光反射プレートを天秤の両端に回転復元
    力を有する部材を用いて吊り下げるとともに、光反射プ
    レートを吊り下げた天秤を少なくとも2つ以上組み合わ
    せ、組み合わせた天秤の中心を回転復元力を有する部材
    で、吊り下げ固定することにより、微風時においても光
    反射プレートが不規則に動き、鳥獣に届く光が激しく変
    化するようにしたことを特徴とする鳥獣侵入防止装置。
  12. 【請求項12】少なくとも2つ以上組み合わせせた天秤
    の吊り下げ部材とその設置部の間に、減速機付電動機と
    その動力伝達手段を付加し、微風時においても光反射プ
    レートを動かすことができるようにしている請求項11
    に記載の鳥獣侵入防止装置。
  13. 【請求項13】光反射プレートが、電動等による振動手
    段を付加されている請求項7ないし12のいずれかに記
    載の鳥獣侵入防止装置。
  14. 【請求項14】鳥獣侵入防止装置が、昼夜検知センサ
    ー、風検知センサーの少なくとも1つを付加し、減速機
    付電動機の消費する電気量を節減するようにしている請
    求項10、12または13に記載の鳥獣侵入防止装置。
  15. 【請求項15】減速機付電動機、電動等による振動手段
    が付加された鳥獣侵入防止装置が、光反射プレートを不
    規則に動すため、減速機付電動機、電動等による振動手
    段を、明るさ、風力等の外界の変化、予め人為的に設定
    した量のそれらの組み合わせの少なくとも1つを利用
    し、制御する回路を付加している7ないし14に記載の
    鳥獣侵入防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017159A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Kyushu Electric Power Co Inc 固定式鳥除けシール及び固定式鳥除け方法
JP2010049868A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nikken Sekkei Ltd 揺らぎ光生成装置
JP2016128696A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

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