JP2000354447A - 鳥獣脅し具 - Google Patents

鳥獣脅し具

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JP2000354447A
JP2000354447A JP11168547A JP16854799A JP2000354447A JP 2000354447 A JP2000354447 A JP 2000354447A JP 11168547 A JP11168547 A JP 11168547A JP 16854799 A JP16854799 A JP 16854799A JP 2000354447 A JP2000354447 A JP 2000354447A
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birds
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bird
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Etsuo Takeda
悦男 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来品よりも広範囲にわたって極めて良好な
追い払い効果を発揮する画期的な鳥獣脅し具を提供する
こと。 【解決手段】 基板材2の少なくとも片面に反射光輝性
フィルム3を貼着することで構成した基体1に吊り紐6
取付用の取付穴4を形成し、この取付穴4に撚り戻し具
5を介して前記吊り紐6を取り付けして、この吊り紐6
により基体1を吊り下げ設置し得るように構成した鳥獣
脅し具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、田畑やご
み収集場などの鳥獣害を防ぎたい場所に設置すること
で、鳥や獣を追い払う効果が期待できる鳥獣脅し具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種鳥獣脅し具としては色々なものがある。
【0003】本発明は、この種鳥獣脅し具の実用性を更
に追求し、従来品よりも広範囲にわたって極めて良好な
追い払い効果が期待できる画期的な鳥獣脅し具を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0005】基板材2の少なくとも片面に反射光輝性フ
ィルム3を貼着することで構成した基体1に吊り紐6取
付用の取付穴4を形成し、この取付穴4に撚り戻し具5
を介して前記吊り紐6を取り付けして、この吊り紐6に
より基体1を吊り下げ設置し得るように構成したことを
特徴とする鳥獣脅し具に係るものである。
【0006】また、前記基体1の対向する上下部若しく
は対向する左右部に夫々前記取付穴4を形成し、この上
下部若しくは左右部の夫々の取付穴4に前記撚り戻し具
5を介して前記吊り紐6を取り付けし得るように構成し
たことを特徴とする請求項1記載の鳥獣脅し具に係るも
のである。
【0007】また、前記基体1は、人や鳥獣の顔形や姿
形をあしらった形状に形成し、この顔形や姿形をあしら
った基体1の少なくとも目の部分に夜光部若しくは昼光
を蓄光して夜間に発光する蓄光部7を設けたことを特徴
とする請求項1,2のいずれか1項に記載の鳥獣脅し具
に係るものである。
【0008】また、前記基板材2は、適度な厚さ寸法を
有する公害対策適合材を採用したことを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項に記載の鳥獣脅し具に係るもの
である。
【0009】また、前記基板材2は透明材を採用し、こ
の透明基板材2の片面に表裏両面が反射光輝する前記反
射光輝性フィルム3を貼着して、この反射光輝性フィル
ム3は前記透明基板材2を介して透視し得るように構成
したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
載の鳥獣脅し具に係るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0011】例えば、田畑やごみ収集場などの鳥獣害を
防ぎたい場所に吊り紐6によって基体1を吊り下げる
と、基板材2の少なくとも片面に貼着した反射光輝性フ
ィルム3が太陽光などを受けて反射光輝し、この反射光
輝が鳥獣が恐怖感を与えることになる。
【0012】また、この際、撚り戻し具5を介して吊り
紐6によって吊り下げられた基体1は、この撚り戻し具
5によって吊り紐6に対して水平方向に360度に回転
可能であるため、この基体1が風を受けると、微風でも
ゆらゆらと揺れたり、吊り紐6がよじれたりすることな
くスムーズに360度回転することになるので、全範囲
に極めて良好に反射光輝性フィルム3の反射光輝を与え
ることができ、よってどの方向から近づく鳥獣にも反射
光輝による脅し効果を与えることができるので、極めて
良好な鳥獣追い払い効果を発揮することになる。
【0013】また、本発明は、単に基板材2の少なくと
も片面に反射光輝性フィルム3を貼着することで基体1
を構成し、この基体1に設けた取付穴4に撚り戻し具5
を介して吊り紐6を取り付けするだけで構成できるた
め、この構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産
性に秀れ安価な製品を提供できることになる。
【0014】また、例えば、前記基体1の対向する上下
部若しくは対向する左右部に夫々前記取付穴4を形成
し、この上下部若しくは左右部の夫々の取付穴4に前記
撚り戻し具5を介して前記吊り紐6を取り付けし得るよ
うに構成すれば、この対向する上下部若しくは対向する
左右部の夫々の吊り紐6を利用して一層安定的な状態に
基体1を設置できる上に、強い風に煽られた場合でも上
下若しくは左右の撚り戻し具5によって基体1の回転作
動が一層安定的に且つスムーズに行われることになる。
【0015】また、例えば、基体1の上下部若しくは左
右部に取り付けした撚り戻し具5を介して基体1を上下
若しくは左右に複数並設状態に連結することもでき、こ
のようにして並設状態に設置すれば、並設する基体1に
よって一層広範囲に脅し効果を及ぼすことになる。
【0016】また、例えば、前記基体1は、人や鳥獣の
顔形や姿形をあしらった形状に形成し、この顔形や姿形
をあしらった基体1の少なくとも目の部分に夜光部若し
くは昼光を蓄光して夜間に発光する蓄光部7を設けれ
ば、この顔形や姿形をあしらった基体1が一層鳥獣に恐
怖感を与えて一層秀れた鳥獣脅し効果を期待でき、しか
も基体1の少なくとも目の部分である夜光部若しくは蓄
光部7が夜間に長時間発光するために、この発光絵柄が
鳥獣に良好な恐怖感を与えて夜間においても極めて秀れ
た鳥獣脅し効果を発揮することになる。
【0017】また、例えば、前記基板材2は、適度な厚
さ寸法を有する公害対策適合材を採用すれば、廃棄処分
が容易で環境的にも適する秀れた構成となる。
【0018】即ち、従来品は塩ビなどの公害対策不適合
材で構成されてあったために廃棄しづらいという問題が
あったが、この構成によればこの従来品の欠点を解決で
きることになる。
【0019】また、例えば、前記基板材2は透明材を採
用し、この透明基板材2の片面に表裏両面が反射光輝す
る前記反射光輝性フィルム3を貼着して、この反射光輝
性フィルム3は前記透明基板材2を介して透視し得るよ
うに構成すれば、基板材の表裏両面に反射光輝性フィル
ムを貼着する構成に比して、部品コスト安となって且つ
製作容易となる秀れた構成となる。
【0020】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0021】本実施例の基体1は、図2に示すように、
基板材2の片面に反射光輝性フィルム3を貼着すること
で構成している。
【0022】更に説明すると、基板材2は、公害対策適
合材として0.4mm程度の厚さ寸法を有すポリプロピレン
材を採用して構成している。
【0023】また、この基板材2は透明材で構成し、こ
の透明基板材2の片面に表裏両面が反射光輝する前記反
射光輝性フィルム3を貼着して、この反射光輝性フィル
ム3の貼着面側は前記透明基板材2を介して透視し反射
し得るように構成している。この基板材2は、半透明で
も良いが、本実施例のように透明とした方が反射光輝性
フィルム3の反射光輝が良好に視認できるので好まし
い。
【0024】また、本実施例では、基板材2の角縁をR
面取りし、この基板材2の周縁部に触れた際に手を切っ
たりしにくいように構成している。
【0025】反射光輝性フィルム3は、図1に示すよう
に、表裏両面を反射光輝面としたホログラフフィルムを
採用している。従って、このホログラフフィルムは、多
数の様々な色彩に光輝する上に、見る角度によって光輝
色や光輝箇所が不規則に変化するため、鳥獣に極めて良
好な恐怖感を与え、極めて秀れた鳥獣脅し効果が得られ
ることになる。
【0026】また、本実施例の基体1は、図1に示すよ
うに、猫の顔形をあしらった形状に形成している。
【0027】本実施例では、この基体1の周縁部の対向
する上下部並びに対向する左右部の計四箇所に、この基
体1の表裏面を貫通させて取付穴4を形成している。
【0028】また、図面では、この四箇所の取付穴4の
うち上下部の夫々の取付穴4に撚り戻し具5を介して前
記吊り紐6を取り付けし、この上下に配した吊り紐6に
より基体1を吊り下げ設置し得るように構成している。
尚、もちろん、基体1左右部の取付穴4の夫々に撚り戻
し具5を介して吊り紐6を取り付けする構成としても良
いし、基体1上部の取付穴4だけに撚り戻し具5を介し
て吊り紐6を取り付けし,この上部の吊り紐6で吊り下
げ設置する構成としても良く、またこの上部にだけ吊り
紐6を設ける場合には基体1の上部にだけ取付穴4を形
成する構成であっても良い。
【0029】更に説明すると、本実施例では、二つの環
体5A・5Bを、一方が他方に対して回動する状態で連
結部材5Cにより連結した構成の既存の撚り戻し具5を
採用しているもので、この撚り戻し具5の一方の環体5
Aに釣り糸などの吊り紐6を連結すると共に、他方の環
体5Bに連結環8を連結し、この連結環8を前記取付穴
4に連結した構成としている。
【0030】また、本実施例では、この猫の顔形をあし
らった基体1に昼光を蓄光して夜間に発光する蓄光部7
を設けている。
【0031】具体的には、本実施例では、基体1片側面
の目と鼻と口と髭の部分を象った蓄光素材を夫々適当な
基体1の配置箇所にホットスタンプ(焼き付け)するこ
とで貼着し、更にこの各蓄光素材の上方から透明保護シ
ート9を貼着して、この蓄光素材を設けた目と鼻と口と
髭の部分を夫々蓄光部7とした場合を示している。
【0032】従って、このように単にホットスタンプす
ることで蓄光素材を基体1片側面に貼着できる構成のた
め、この蓄光部7は簡易に構成できる。
【0033】次に、具体的な使用方法を作用効果を伴っ
て説明する。
【0034】例えば、田畑やごみ収集場などの鳥獣害を
防ぎたい場所に、図4に示したように植物の枝などの適
当な吊り下げ部を利用して上部の吊り紐6によって基体
1を吊り下げると共に、下部の吊り紐6も地中に埋設し
たり適当な引っ掛け部に係止連結したり重りを連結する
ことなどによって係止して基体1を設置すると、透明基
板材2の片面に貼着した反射光輝性フィルム3の表裏両
面が太陽光などを受けて反射光輝し、この反射光輝が鳥
獣に恐怖感を与え、脅し効果を発揮することになる。
【0035】また、この際、撚り戻し具5を介して吊り
紐6によって吊り下げられた基体1は、この撚り戻し具
5によって吊り紐6に対して水平方向に360度に回転
可能であるため、この基体1が風を受けると、微風でも
ゆらゆらと揺れたり、吊り紐6がよじれたりすることな
くスムーズに360度回転することになるので、表裏両
面が特殊に光輝するホログラムフィルムであることも相
俟って全範囲に極めて良好に反射光輝性フィルム3の反
射光輝を与えることができ、よってどの方向から近づく
鳥獣にも反射光輝による脅し効果を与えることができる
ので、極めて良好な鳥獣追い払い効果を発揮する。
【0036】また、対向する上下部若しくは対向する左
右部の夫々の吊り紐6を利用して安定的な状態に基体1
を設置しているために、強い風に煽られた場合でも基体
1が吹き飛んだりしにくいし、上下若しくは左右の撚り
戻し具5によって基体1の回転作動が極めて安定的に且
つスムーズに行われることになる。
【0037】また、ベランダや物干しに吊り下げておけ
ば洗濯物に落とされる鳥の糞対策にもなるし、猫の目線
と同じ高さに吊り下げれば猫よけにもなり、更に、キラ
キラと光る見栄えの良いものであるため、室内のインテ
リアとして使用することもできる。
【0038】また、本実施例は、単に基板材2の片面に
反射光輝性フィルム3を貼着することで基体1を構成
し、この基体1に設けた取付穴4に撚り戻し具5を介し
て吊り紐6を取り付けするだけで構成できるため、この
構成は簡易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ
安価な製品を提供できることになる。
【0039】また、猫の顔形をあしらった基体1が鳥獣
に恐怖感を与えて極めて秀れた鳥獣脅し効果を発揮し、
しかも図3に示すように、目と鼻と口と髭とを象った蓄
光部7が夜間に長時間発光するため、この発光する蓄光
部7が鳥獣に恐怖感を与え、夜間においても極めて良好
な鳥獣脅し効果を発揮することになる。
【0040】また、0.4mm程度の厚さ寸法を有する基板
材2は薄過ぎないので手を怪我することもないし、ポリ
プロピレン材を採用しているために、廃棄処分が容易で
環境的にも適するなど秀れた構成となる。
【0041】即ち、従来、この種鳥獣脅し具を構成する
基板材は、0.2mm程度の厚さ寸法のごく薄い厚さしか有
しなかったために、この従来品では基板材が薄過ぎて手
を切って怪我をし易く、また従来品は塩ビなどの公害対
策不適合材で構成されてあったために廃棄しづらいなど
の問題があったが、本実施例によればこの従来品の欠点
を解決できることになる。
【0042】また、透明基板材2の片面に表裏両面が反
射光輝する前記反射光輝性フィルム3を貼着して、この
反射光輝性フィルム3が透明基板材2を介して透視する
構成であるから、従来品では基板材の表裏両面に反射光
輝性フィルムを貼着して構成するものが主流であった
が、本実施例では、このような従来品に比して部品コス
ト安となって且つ製作容易となる。
【0043】尚、図5は、本実施例の別使用例を示して
いるもので、地中に差し込み挿入係止し得る棒状の差し
込み杆10Aの一端部に,半円形の取付枠部10Bを形成し
て成る地中差し込み具10を利用して設置した場合を示し
ている。
【0044】具体的には、基体1の対向する上下部に取
り付けした吊り紐6を、取付枠部10Bの上下部の取付環
10Cに連結することで基体1を地中差し込み具10(取付
枠部10B)に対して撚り戻し具5を介して回転自在に取
り付けしている。
【0045】そして、この基体1を取り付けた地中差し
込み具10の差し込み杆10Aを、田畑やプランターや鉢な
どの地中に差し込むことで設置しているもので、この使
用方法によれば、上下夫々の吊り紐6によって一層安定
的に基体1を設置できることになる上、この上下の撚り
戻し具5によって基体1の回転作動が一層スムーズに行
われることになる。また、単に基体1を取り付けた地中
差し込み具10を地中に差し込むだけで設置できるので、
吊り紐6を吊り下げするのに適当な木の枝などがなくと
も容易に吊り下げ設置できるし、掛止め用のロープなど
を用意することも不要となるため、設置作業が容易に行
える。
【0046】また、図示していないが、基体1の対向す
る上下部若しくは左右部の取付穴4に前記連結環8を介
して撚り戻し具5を連結し、この対向する上下部若しく
は左右部に設けた撚り戻し具5で複数の基体1を上下や
左右に多数並設状態に連結することもでき、この上下や
左右に多数連結並設させた基体1を吊り紐6によって適
所に吊り下げれば、上下や左右に並設する多数の基体1
が一層広範囲に鳥獣脅し効果を発揮することになる。ま
た、上記した図5の使用方法で、基体1を上下や左右に
並設させても良い。
【0047】尚、本実施例では、基体1を猫の顔形とし
た場合を示したが、例えば、その他の鳥獣や人の顔形や
姿形でも良いし、野菜や果物の姿形などでも良く、どの
ような形状をあしらったものとしても良い。
【0048】また、本実施例では、公害対策適合材とし
てポリプロピレン材を採用して基板材2を構成した場合
を示したが、その他の廃棄に適した素材を用いて基板材
2を構成しても良い。
【0049】また、本実施例では、透明な基板材2の片
面に両面が反射光輝する反射光輝性フィルム3を貼着し
て基体1を構成した場合を示したが、基板材2の両面に
反射光輝性フィルム3を貼着する構成としても良い。ま
た、両面に反射光輝性フィルム3を貼着する場合には基
板材2は透明でなくとも良いし、反射光輝性フィルム3
も貼着面が反射面でなくとも良い。
【0050】また、本実施例では、反射光輝性フィルム
3としてホログラムフィルムを採用したが、一般的な反
射フィルムなどを採用して反射光輝性フィルム3を構成
しても良い。また、反射光輝性フィルム3は、ホログラ
ムフィルムパターンや反射フィルムパターンを基板材2
に印刷して構成しても良い。
【0051】また、本実施例では、蓄光素材を基体1に
貼着して蓄光部7を構成した場合を示したが、蓄光塗料
を基体1に塗布することで蓄光部7を構成しても良い。
また、蓄光部7でなく、例えば、基体1に夜光素材を貼
着したり、基体1に夜光塗料を塗布したりして夜光部を
設ける構成でも良い。また、本実施例では、蓄光部7を
基体1の片面に設けた場合を示したが、基体1の両面に
蓄光部7を設けても良く、このように構成すると、夜間
に一層広範囲に蓄光部7による脅し効果が得られること
になる。
【0052】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、例
えば、田畑やごみ収集場などの鳥獣害を防ぎたい場所に
吊り紐によって基体を吊り下げると、基板材の少なくと
も片面に貼着した反射光輝性フィルムが太陽光などを受
けて反射光輝して、この反射光輝が鳥獣が恐怖感を与え
ることになり、しかも撚り戻し具を介して吊り紐によっ
て吊り下げられた基体は、この撚り戻し具によって吊り
紐に対して水平方向に360度に回転可能であるため、
この基体が風を受けると、微風でもゆらゆらと揺れた
り、吊り紐がよじれたりすることなくスムーズに360
度回転することになるので、全範囲に極めて良好に反射
光輝性フィルムの反射光輝を与えることができ、よって
どの方向から近づく鳥獣にも反射光輝による脅し効果を
与えることができて極めて良好な鳥獣追い払い効果を発
揮することになる極めて実用性に秀れた画期的な鳥獣脅
し具となる。
【0053】また、本発明は、単に基板材の少なくとも
片面に反射光輝性フィルムを貼着することで基体を構成
し、この基体に設けた取付穴に撚り戻し具を介して吊り
紐を取り付けするだけで構成できるため、この構成は簡
易に設計実現可能な構成であり、量産性に秀れ安価な製
品を提供できることになる秀れた構成の鳥獣脅し具とな
る。
【0054】また、請求項2記載の発明においては、対
向する上下部若しくは対向する左右部の夫々の吊り紐を
利用して一層安定的な状態に基体を設置できる上に、強
い風に煽られた場合でも上下若しくは左右の撚り戻し具
によって基体の回転作動が一層安定的に且つスムーズに
行われる秀れた鳥獣脅し具となり、また、この発明によ
れば、例えば、基体の上下部若しくは左右部に取り付け
した撚り戻し具を介して基体を上下若しくは左右に複数
並設状態に連結することもでき、このようにして並設状
態に設置すれば、並設する基体によって一層広範囲に脅
し効果を及ぼすことができることになるなど秀れた構成
の鳥獣脅し具となる。
【0055】また、請求項3記載の発明においては、人
や鳥獣の顔形や姿形をあしらった基体が一層鳥獣に恐怖
感を与えて一層秀れた鳥獣脅し効果を期待でき、しかも
この基体の目の部分の夜行部若しくは蓄光部が夜間に長
時間発光して鳥獣に恐怖感を与えるため、夜間において
も極めて秀れた鳥獣脅し効果を発揮することになる極め
て実用性に秀れた画期的な鳥獣脅し具となる。また、請
求項4記載の発明においては、廃棄処分が容易で環境的
にも適するなど秀れた構成となる。
【0056】即ち、従来、この種鳥獣脅し具を構成する
基板材としては、塩ビなどの公害対策不適合材であった
ために廃棄しづらいなどの問題もあったが、本発明によ
ればこの欠点を解決できることになる極めて実用性に秀
れた画期的な鳥獣脅し具となる。
【0057】また、請求項5記載の発明においては、透
明基板材の片面に表裏両面が反射光輝する反射光輝性フ
ィルムを貼着する構成のため、基板材の表裏両面に反射
光輝性フィルムを貼着して構成している従来品に比し
て、部品コスト安となって且つ製作容易となる秀れた構
成の画期的な鳥獣脅し具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す説明正面図のである。
【図2】本実施例の説明側断面図である。
【図3】本実施例の夜間における蓄光部の発光状態を示
す説明正面図である。
【図4】本実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図5】本実施例の別使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基体 2 基板材 3 反射光輝性フィルム 4 取付穴 5 撚り戻し具 6 吊り紐 7 蓄光部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板材の少なくとも片面に反射光輝性フ
    ィルムを貼着することで構成した基体に吊り紐取付用の
    取付穴を形成し、この取付穴に撚り戻し具を介して前記
    吊り紐を取り付けして、この吊り紐により基体を吊り下
    げ設置し得るように構成したことを特徴とする鳥獣脅し
    具。
  2. 【請求項2】 前記基体の対向する上下部若しくは対向
    する左右部に夫々前記取付穴を形成し、この上下部若し
    くは左右部の夫々の取付穴に前記撚り戻し具を介して前
    記吊り紐を取り付けし得るように構成したことを特徴と
    する請求項1記載の鳥獣脅し具。
  3. 【請求項3】 前記基体は、人や鳥獣の顔形や姿形をあ
    しらった形状に形成し、この顔形や姿形をあしらった基
    体の少なくとも目の部分に夜光部若しくは昼光を蓄光し
    て夜間に発光する蓄光部を設けたことを特徴とする請求
    項1,2のいずれか1項に記載の鳥獣脅し具。
  4. 【請求項4】 前記基板材は、適度な厚さ寸法を有する
    公害対策適合材を採用したことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の鳥獣脅し具。
  5. 【請求項5】 前記基板材は透明材を採用し、この透明
    基板材の片面に表裏両面が反射光輝する前記反射光輝性
    フィルムを貼着して、この反射光輝性フィルムは前記透
    明基板材を介して透視し得るように構成したことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鳥獣脅し
    具。
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