JP2002111645A - クロック周波数情報転送システム - Google Patents

クロック周波数情報転送システム

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JP2002111645A JP2000304964A JP2000304964A JP2002111645A JP 2002111645 A JP2002111645 A JP 2002111645A JP 2000304964 A JP2000304964 A JP 2000304964A JP 2000304964 A JP2000304964 A JP 2000304964A JP 2002111645 A JP2002111645 A JP 2002111645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な回路構成で送信側の周波数を受信側で
常に正確に再生することのできるクロック周波数情報転
送システムを実現する。 【解決手段】 送信側の生成回路104では、送信側ク
ロックパルスを伝送路103を伝送されるフレームの1
周期ごとに順次計数して読み取った計数値を対応するフ
レームに組み込んで受信側に伝送する。受信側の再生回
路105では、フレームに組み込まれた計数値を取り出
す。取り出された計数値を1つ前のフレームで取り出さ
れた計数値で差し引いた差分からフレームの1フレーム
分の周期に対応する送信側クロックパルスの個数を算出
する。フレームの1周期に相当する伝送路103のクロ
ックパルス数をフレームごとに算出された送信側クロッ
クパルスの個数で割った相対比を算出する。相対比を伝
送路103のクロックパルスの周期に掛けてフレームご
とに送信側クロックパルスを正確に再生することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送路でクロックの
周波数情報を転送するクロック周波数情報転送システム
に係わり、特に一方の装置で使用するクロック周波数と
同一のクロック周波数を伝送路を経た他方の装置で使用
することのできるクロック周波数情報転送システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、多種多様のデータを伝送する際
に、伝送を行う2つの装置の間で接続可能なネットワー
クを伝送路としてデータを伝送する場合が多い。このと
き、データの再生のために一方の装置で使用しているク
ロック周波数を他方の装置で使用する必要のある場合が
ある。このような場合には、送信側がそのクロック周波
数を表わした周波数情報を伝送路で伝送し、受信側がこ
の周波数情報を受信して再生すれば、送信側と同一のク
ロック周波数を得ることができる。したがって、このク
ロック周波数を使用して受信側で送信側から送られてき
たデータの再生を行うことができる。
【0003】ところで、以上の説明は送信側のクロック
周波数が時間的に変動しないことを前提としている。送
信側のクロック周波数が時間的に変動しており、そのク
ロック周波数でデータを作成しているような場合には、
送信側の周波数変動の様子を受信側に逐一伝えながらそ
の作成したデータを受信側に送信する必要がある。
【0004】送信側と受信側の間にパケット信号等の間
欠的に送られる信号(以下単にパケット信号と称す
る。)用の伝送路が存在する状況を考える。この場合
に、それぞれのパケット信号を伝送するためのクロック
信号の周波数が完全に狂いのないものであるとすると、
前回送信側からパケット信号が送出されたときから今回
の送出タイミングまでの送信側のクロック信号の数を計
数し、これを受信側に順次伝送するようにすれば受信側
で送信側のクロック信号の周波数の変化を知ることがで
きる。ところが、伝送路のクロック信号自体が変動する
ものとすると、そのパケット信号が送信側から受信側に
伝送される時間が微妙に変動する。したがって、受信側
で送信側から送られてきたクロック信号の数を基にして
送信側のクロック信号の変動を正確に把握することがで
きない。そこで、この問題を解決するための提案が行わ
れている。
【0005】図12は、この提案のクロック周波数情報
転送システムの送信側の周波数情報生成回路を表わした
ものである。送信側の周波数情報生成回路11は、送信
側の装置で使用されるクロックとしての送信側クロック
12を入力して計数する計数器13を備えている。計数
器13によって計数された計数値14は計数器13の出
力側に接続された第1のレジスタ15の入力端子に供給
されている。第1のレジスタ15に登録された値は第2
のレジスタ16の入力端子に供給されている。一方、分
周器17は図示しない伝送路で使用される伝送路クロッ
ク18を入力して分周し、送信側クロック12に比べて
十分長い周期のクロック19を生成するようになってい
る。クロック19は第1のレジスタ15および第2のレ
ジスタ16のクロック端子に供給されている。第1のレ
ジスタ15の登録した第1の計数値20と第2のレジス
タ16の登録した第2の計数値21は減算器22の2つ
の入力端子に供給されている。減算器22はこれら第1
の計数値20と第2の計数値21の差をとって、周波数
情報23を生成する。
【0006】次に特許2594666号公報で提案され
たこのクロック周波数情報転送システムにおける送信側
の周波数情報生成回路の動作について説明する。計数器
13は、送信側クロック12の計数値14を第1のレジ
スタ15の入力端子に供給している。一方、分周器17
は伝送路クロック18を入力して分周し、送信側クロッ
ク12に比べて十分長い周期のクロック19に変換す
る。クロック19は第1のレジスタ15のクロック端子
に供給されている。したがって、第1のレジスタ15は
クロック19の出力されるタイミングで計数値14を取
り込み、その出力側からこれを表わした第1の計数値2
0を出力する。第1の計数値20は、クロック19の次
の周期で第2のレジスタ16に取り込まれ、第2の計数
値21を出力する。減算器22はこれにより得られた第
1および第2の計数値20、21を減算する。これによ
り、減算器22は伝送路クロック18を分周して得られ
たクロック19の1周期で計数される送信側クロック1
2の計数値を表わした周波数情報23を生成する。周波
数情報23は送信データの一部に組み込まれたりして図
示しない伝送路を介して受信側に伝送される。
【0007】図13は、このクロック周波数情報転送シ
ステムの受信側のクロック同期回路を表わしたものであ
る。受信側のクロック同期回路31は、図12に示した
送信側の周波数情報生成回路11から伝送されてきた第
1の周波数情報23と受信側で生成する第2の周波数情
報32の差をとる減算器33を備えている。これによっ
て得られた差34は積分器35で積分されるようになっ
ている。これによって得られた積分値36はディジタル
・アナログ変換器(D/A)37に入力される。これに
よって得られたアナログ信号38は電圧制御発振器39
の電圧制御端子に入力されるようになっている。電圧制
御発振器39は、入力電圧によって発振周波数を変化さ
せる回路である。電圧制御発振器39は再生クロック4
0を出力する。周波数情報生成回路41は、図12で示
した送信側の周波数情報生成回路11の構成と同一であ
り、伝送路クロック18および再生クロック40を入力
して第2の周波数情報32を生成するようになってい
る。
【0008】次にこの受信側のクロック同期回路の動作
について説明する。第1の周波数情報23は送信側で周
波数情報を生成した周期で減算器33の2つの入力端子
のうちの一方に入力される。減算器33のもう一方の入
力端子には、1周期前の再生クロック40によって周波
数情報生成回路41で生成された第2の周波数情報32
が入力される。減算器33は2つの周波数情報の差34
を出力する。差34は積分器35およびディジタル・ア
ナログ変換器37を介して電圧制御発振器39の制御電
圧として入力される。電圧制御発振器39は、この制御
電圧に対応した発振周波数の再生クロック40を出力す
る。再生クロック40は周波数情報生成回路41の計数
器(図12の計数器13参照)に入力される。一方、伝
送路クロック18は周波数情報生成回路41の分周器
(図12の分周器17参照)に入力される。周波数情報
生成回路41は図12に示した送信側の周波数情報生成
回路10と同様にして第2の周波数情報32を生成す
る。以上の動作によって、再生クロック40を生成す
る。
【0009】したがって、図12および図13で示した
クロック周波数情報転送システムは、伝送路のクロック
信号を時間基準として送信側クロックの相対値を周波数
情報として伝送しているといえる。受信側では、電圧制
御発振器によって送信側の周波数情報と受信側の周波数
情報の差が0となるように発振周波数を制御して再生ク
ロックを生成するようにしている。すなわち、周波数情
報を一定値にすることで、受信側で送信側クロックと同
一のクロックを再生することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上説明
した動作は周波数情報の時間的変動が少ないと仮定した
ときに成立する。周波数情報の変動が大きい状況では、
この変動幅が大きいほど、電圧制御発振器39の応答に
時間を要することになる。従って、受信側では周波数情
報を取得してからある程度の遅延時間を置かないと送信
側クロックと同一のクロックを安定して得ることができ
ず、このための回路部品を追加する必要があった。これ
により、電圧制御発振器とこれに追加する回路部品とに
よって回路装置の構成が複雑化し、コストダウンを図り
にくいという問題があった。
【0011】そこで本発明の目的は、簡易な回路構成で
送信側の周波数を受信側で常に正確に再生することので
きるクロック周波数情報転送システムを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)送信側装置が送信データのクロックタイミン
グとして使用する所定周期の送信側クロックパルスを順
次計数する計数手段と、(ロ)この計数手段の計数値を
送信側と受信側を結ぶ伝送路を伝送されるフレームの1
周期ごとに読み取る読取手段と、(ハ)この読取手段で
読み取ったフレームごとの計数値を対応するフレームに
組み込む計数値組込手段と、(ニ)この計数値組込手段
によって組み込まれた計数値を受信側で取り出す計数値
取出手段と、(ホ)この計数値取出手段によって今回取
り出された計数値を1つ前のフレームで取り出された計
数値で差し引き、これによって得られた差分から今回送
られてきたフレームの1フレーム分の周期に対応する送
信側クロックパルスの個数を算出する過程をフレームご
とに繰り返すクロックパルス数算出手段と、(ヘ)伝送
路を伝送されるフレームの1周期に相当する伝送路のク
ロックパルス数をクロックパルス数算出手段でフレーム
ごとに算出された送信側クロックパルスの個数で割った
相対比を算出する相対比算出手段と、(ト)フレームご
とに相対比算出手段で得られた相対比を伝送路のクロッ
クパルスの周期に掛けて受信側でフレームごとに送信側
クロックパルスを再生するクロックパルス再生手段とを
クロック周波数情報転送システムに具備させる。
【0013】すなわち請求項1記載の発明では、送信側
装置が送信データのクロックタイミングとして使用する
所定周期の送信側クロックパルスを送信側と受信側を結
ぶ伝送路を伝送されるフレームの1周期ごとに順次計数
して読み取った計数値を対応するフレームに組み込んで
伝送する。受信側では、フレームに組み込まれた計数値
を取り出す。この取り出された計数値を1つ前のフレー
ムで取り出された計数値で差し引いた差分からフレーム
の1フレーム分の周期に対応する送信側クロックパルス
の個数をクロックパルス数算出手段によって算出する。
フレームの1周期に相当する伝送路のクロックパルス数
をクロックパルス数算出手段でフレームごとに算出され
た送信側クロックパルスの個数で割った相対比を算出す
る。この相対比を伝送路のクロックパルスの周期に掛け
てクロックパルス再生手段によってフレームごとに送信
側クロックパルスを再生する。したがって、フレームご
とに送信側クロックパルスと伝送路のクロックパルスと
の相対値をフレームごとのクロックパルスの個数として
表わす転送情報を受信側に伝送して、受信側で転送情報
が表わすクロックパルスの個数の相対比から送信側クロ
ックパルスを正確に再生することができる。
【0014】請求項2の発明では、(イ)送信側装置が
送信データのクロックタイミングとして使用する所定周
期の送信側クロックパルスを、送信側と受信側を結ぶ伝
送路に伝送されるフレームの1周期ごとに読み取り、フ
レームごとのクロックパルス数の差分を表わしたクロッ
クパルス数差分情報を作成するクロックパルス数差分情
報作成手段と、(ロ)このクロックパルス数差分情報作
成手段で作成したクロックパルス数差分情報を対応する
フレームに組み込んで伝送路に順次送出するクロックパ
ルス数差分情報送出手段と、(ハ)所定のフレームに対
してフレーム1周期分に相当する送信側装置の送信側ク
ロックパルスの個数を組み込んで送出するクロックパル
ス数送出手段と、(ニ)クロックパルス数差分情報送出
手段によって送出されたそれぞれのフレームからクロッ
クパルス数差分情報を受信側で取り出すクロックパルス
数差分情報取出手段と、(ホ)クロックパルス数送出手
段によって送出されたそれぞれのフレームからクロック
パルス数を受信側で取り出すクロックパルス数取出手段
と、(ヘ)このクロックパルス数取出手段によってクロ
ックパルス数を取り出したフレームの次のフレームのク
ロックパルス数差分情報取出手段によって取り出された
クロックパルス数差分情報で表わされたクロックパルス
数をクロックパルス数を取り出したフレームのクロック
パルス数から差し引いて次のフレームのクロックパルス
数を算出し、更にこの算出されたクロックパルス数から
次のクロックパルス数差分情報で表わされたクロックパ
ルス数を算出するというように差分の演算を繰り返すこ
とで送信側クロックパルスをフレームの1周期ごとに読
み取ったクロックパルス数を受信側で再生するクロック
パルス数再生手段と、(ト)伝送路を伝送されるフレー
ムの1周期に相当する伝送路のクロックパルス数をクロ
ックパルス数再生手段でフレームごとに再生された送信
側クロックパルスの個数で割った相対比を算出する相対
比算出手段と、(チ)フレームごとに相対比算出手段で
得られた相対比を伝送路のクロックパルスの周期に掛け
て受信側でフレームごとに送信側クロックパルスを再生
するクロックパルス再生手段とをクロック周波数情報転
送システムに具備させる。
【0015】すなわち請求項2記載の発明では、送信側
装置が送信データのクロックタイミングとして使用する
所定周期の送信側クロックパルスを、送信側と受信側を
結ぶ伝送路に伝送されるフレームの1周期ごとに読み取
り、フレームごとのクロックパルス数の差分を表わした
クロックパルス数差分情報を作成して対応するフレーム
に組み込んで伝送路に順次送出する。また、所定のフレ
ームに対してフレーム1周期分に相当する送信側装置の
送信側クロックパルスの個数を組み込んで送出する。受
信側では、フレームに組み込まれたクロックパルス数差
分情報および送信側クロックパルスの個数を取り出す。
この所定のフレームから取り出したクロックパルス数か
らフレームの取り出されたクロックパルス数差分情報を
差し引いてフレームのクロックパルス数を算出し、更に
この算出されたクロックパルス数から次のクロックパル
ス数差分情報で表わされたクロックパルス数を算出する
というように差分の演算を繰り返すことで送信側クロッ
クパルスをフレームの1周期ごとに読み取ったクロック
パルス数をクロックパルス数再生手段で再生する。フレ
ームの1周期に相当する伝送路のクロックパルス数をク
ロックパルス数再生手段でフレームごとに再生された送
信側クロックパルスの個数で割った相対比を算出する。
この相対比を伝送路のクロックパルスの周期に掛けてク
ロックパルス再生手段によってフレームごとに送信側ク
ロックパルスを再生する。したがって、フレームごとに
送信側クロックパルスと伝送路のクロックパルスとの相
対値をフレームごとのクロックパルスの個数として表わ
す転送情報を受信側に伝送して、受信側で転送情報が表
わすクロックパルスの個数の相対比から送信側クロック
パルスを正確に再生することができる。
【0016】請求項3の発明では、(イ)送信側装置が
送信データのクロックタイミングとして使用する所定周
期の送信側クロックパルスを順次計数するカウンタと、
(ロ)このカウンタの出力を送信側と受信側を結ぶ伝送
路を伝送されるフレームの1周期ごとにラッチする第1
のフリップフロップと、(ハ)この第1のフリップフロ
ップの出力を転送情報として対応するフレームに組み込
む組込手段と、(ニ)この組込手段によって組み込まれ
た転送情報を受信側で受信して記憶する第2のフリップ
フロップと、(ホ)転送情報を受信するたびに第2のフ
リップフロップによって記憶された転送情報でこれを差
し引いて差分情報を算出する減算器と、(ヘ)この減算
器によって得られた差分情報から今回送られてきたフレ
ームの1フレーム分の周期に対応する送信側クロックパ
ルスの個数を判別する過程をフレームごとに繰り返すク
ロックパルス数判別手段と、(ト)伝送路を伝送される
フレームの1周期に相当する伝送路のクロックパルス数
をクロックパルス数判別手段でフレームごとに判別され
た送信側クロックパルスの個数で割って、得られた余り
としての整数値を第1の設定値とし、クロックパルス数
判別手段でフレームごとに判別された送信側クロックパ
ルスの個数を第2の設定値として出力する設定値出力手
段と、(チ)加算器と第3のフリップフロップで構成さ
れ、加算器の2つの入力のうち一方には設定値出力手段
の第1の設定値を入力し、もう一方には加算器の2つの
入力に入力される値の和を設定値出力手段の第2の設定
値で割って得られた余りとしての整数値を表わした加算
器の和出力を第3のフリップフロップでラッチした出力
を入力する加算器が設定値出力手段の第2の設定値と同
じ回数の加算動作を行い、その加算動作を行うたびに加
算器の和出力が設定値出力手段の第2の設定値を越える
か越えないかを表わした桁上げ出力を出力する過程をフ
レームごとに行う累算器と、(リ)この累算器の桁上げ
出力によって伝送路のクロックパルスを分周する分周比
を切り替えてパルスを出力し、またこのパルスを第3の
フリップフロップのラッチ信号として出力する可変分周
回路と、(ヌ)この可変分周回路の出力されたパルスの
数を送られてきたフレームの周期で発生させるクロック
パルスをフレームごとに生成するクロックパルス生成手
段とをクロック周波数情報転送システムに具備させる。
【0017】すなわち請求項3記載の発明では、送信側
装置が送信データのクロックタイミングとして使用する
所定周期の送信側クロックパルスが計数されたカウンタ
の出力を第1のフリップフロップによって伝送路を伝送
するフレームの1周期ごとにラッチする。ラッチされた
値を転送情報として伝送路を伝送するそれぞれのフレー
ムに組み込んで伝送する。受信側では、今回受信した転
送情報から第2のフリップフロップによって記憶された
転送情報を差し引いて差分情報を減算器によって算出す
る。この得られた差分情報によって今回送られてきたフ
レームの1フレーム分の周期に対応する送信側クロック
パルスの個数を判別する。フレームの1周期に相当する
伝送路のクロックパルス数をクロックパルス数判別手段
でフレームごとに判別された送信側クロックパルスの個
数で割って伝送路のクロックパルスを分周する分周比を
算出する。可変分周回路によって分周するとき加算器の
桁上げ出力によって分周比を切り替えて、累算器の累算
動作を行うたびにパルスを発生させ、送信側クロックパ
ルスの個数と同数のパルスを出力する。出力されたパル
スの数を送られてきたフレームの周期で発生させるクロ
ックパルスをフレームごとに生成する。したがって、フ
レームごとに送信側クロックパルスと伝送路のクロック
パルスとの相対値をフレームごとのクロックパルスの個
数として表わす転送情報を受信側に伝送して、受信側で
転送情報が表わすクロックパルスの個数の相対比から送
信側クロックパルスを正確に再生することができる。
【0018】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
可変分周回路の分周を切り替えるとき設定値出力手段の
第3の設定値によって切り替えることができることを特
徴としている。
【0019】すなわち請求項4記載の発明では、計数さ
れる値の変動を考慮して、3種類の分周を行う場合にお
いて、可変分周回路の分周を設定値出力手段の第3の設
定値によって切り替えることができる。したがって、適
宜設定値出力手段の必要な設定値によって3種類以上の
分周に対応することができる。
【0020】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
第1のフリップフロップの出力に誤り訂正ビットを付加
する誤り訂正ビット付加手段を具備することを特徴とし
ている。
【0021】すなわち請求項5記載の発明では、第1の
フリップフロップの出力に訂正ビット付加手段によって
誤り訂正ビットを付加することができる。したがって、
伝送路のビット誤りの影響を軽減することができる。
【0022】請求項6記載の発明では、請求項3および
請求項5記載のカウンタの出力をグレイコードに変換す
るバイナリ・グレイ変換回路を具備し、第1のフリップ
フロップがこのバイナリ・グレイ変換回路出力をラッチ
することを特徴としている。
【0023】すなわち請求項6記載の発明では、グレイ
コードの隣り合う符号は必ず1ビットしか異なっていな
いという性質を利用している。すなわち、複数のビット
が同時に変化するとき本来の変化する前後の計数値では
なく異なる計数値を第1のフリップフロップがラッチす
る恐れを避けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施例におけるクロッ
ク周波数情報転送システムの構成を表わしたものであ
る。このシステムは、第1の放送局101と第2の放送
局102およびこれらを結ぶ伝送路103から構成され
ている。伝送路103はこれら放送局101、102間
の映像データをディジタル伝送する通信路である。第1
の放送局101は、大量の映像データを第2の放送局1
02で放送するために定期的にあるいは不定期に伝送し
ている。大量の映像データを効率良く速く伝送するため
にフレーム構造を持つ伝送路103が使用されている。
第1の放送局101、第2の放送局102および伝送路
103は、それぞれ独自のクロック発生源を備えてい
る。したがって、第2の放送局102は伝送路103か
ら映像データを取り出して再生するために、そのクロッ
ク周波数を第1の放送局101のクロック周波数に合わ
せる必要がある。このため、伝送路のフレーム周期を基
準として、第1の放送局101のクロック周波数で発生
するパルス信号の相対値を表わした転送情報を映像デー
タと共に第2の放送局102に伝送している。
【0027】ところで、一般にクロック周波数はデータ
処理時の雑音の影響などによって瞬時的な位相変動を生
じる。したがって、この変動に対応するため第1の放送
局101は転送情報を各フレームに組み込んで第2の放
送局102に転送している。第1の放送局101の内部
には転送情報を生成する生成回路104が備えられてお
り、第2の放送局102の内部には受信した転送情報か
ら第1の放送局101のクロック周波数を再生する再生
回路105が備えられている。
【0028】図2は、第1の放送局に配置された生成回
路の回路構成を表わしたものである。生成回路104
は、送信側である第1の放送局101(図1参照)のク
ロック周波数で発生するパルス信号111を入力するP
ビットカウンタ112と、伝送路103(図1参照)の
フレーム周期で発生させるフレームパルス113によっ
てPビットカウンタ112のカウンタ出力114をラッ
チするDタイプフリップフロップ115と、Dタイプフ
リップフロップ115のラッチされた転送出力116を
受信側に転送するフレーム転送器117を備えている。
図示を簡略化するためDタイプフリップフロップ115
は1つしか示していないが、実際にはPビット分パラレ
ルに配置されている。
【0029】次にこの生成回路104の動作について説
明する。Pビットカウンタ112には、送信側である第
1の放送局101のクロック周波数で発生するパルス信
号111が入力され、Pビットパラレルのカウンタ出力
114が出力されている。Pビットパラレルのカウンタ
出力114はDタイプフリップフロップ115の入力端
子Dに供給されている。入力端子Dに供給されているカ
ウンタ出力114は、伝送路のフレーム周期で発生する
パルス信号であるフレームパルス113がDタイプフリ
ップフロップ115の入力端子Tに入力されるたびにラ
ッチされる。ラッチされたカウンタ出力114はフレー
ムパルス113がDタイプフリップフロップ115の入
力端子Tに入力されるたびにDタイプフリップフロップ
115の出力端子Qから出力される。Dタイプフリップ
フロップ115の出力端子Qから出力された転送出力1
16は、フレーム転送器117に入力される。フレーム
転送器117は、入力された転送出力116をフレーム
のオーバヘッド部あるいはペイロード部に挿入して受信
側にPビットの転送情報として転送するようになってい
る。伝送路のフレーム周期で発生させるフレームパルス
113はフレーム転送器117から出力されて、Dタイ
プフリップフロップ115の入力端子Tに入力するよう
になっている。
【0030】Pビットの転送情報について補足説明をす
る。送信側のクロック周波数をFHz(ヘルツ)、伝送
路のフレーム周期をSとする。図2で示したように、伝
送路のフレーム周期Sごとに発生するフレームパルス1
13の入力によってDタイプフリップフロップ115か
ら出力された転送出力116が転送されるPビットの転
送情報になっている。このとき、フレーム周期SにPビ
ットカウンタ112がカウントを行うカウント値Mは次
式(1)で表わされる。
【0031】M=S×F ・・・(1)
【0032】ここで、送信側のクロック周波数FHzの
公称値は予め知られており、この変動範囲も予め知られ
ていて通常小さいと仮定する。このとき、カウント値M
の変動範囲も小さくなる。そこで、カウント値Mの主要
部が送信側と受信側で図示しない他の手段によって通知
されたり、あるいはシステムの起動時にプリセットして
いるならば、カウント値Mの主要部からの変動量のみを
転送情報として転送すれば十分である。したがって、カ
ウント値の変動のみを転送情報とすればPビットのPの
値は小さくなる。カウント値Mの変動範囲を最小値Mmi
nから最大値Mmaxとしたとき、最大変動Mv(Mmax−
Mmin)のカウント値より多い表示数2Pの大きさがあれ
ばよいといえる。カウンタの公称値Mnとして、カウン
ト値Mの主要部MLは次式(2)で表わされる。
【0033】ML=[Mn]−2P-1 ・・・(2)
【0034】[Mn]の括弧はガウス記号の括弧で、カウ
ンタの公称値Mnを越えない最大の整数を表わしてい
る。(2)式は変動するカウント値の中で中間のカウン
ト値を主要部MLにすることを表わしている。このと
き、前回の転送情報をM1とし、今回の転送情報をM2
すれば、次式(3)が成立する。
【0035】M≡M2−M1mod2P ・・・(3)
【0036】(3)式は今回の転送情報M2から前回の
転送情報M1を引いた値を値2Pで割った余りが等しい値
は同じカウント値Mとすることを表わしている。(3)
式を用いると、次式(4)の条件でカウント値Mは一意
に決定することができる。
【0037】ML≦M<ML+2P ・・・(4)
【0038】したがって、受信側がカウント値Mの主要
部MLを他の手段で通知し、あるいはシステムの起動時
にプリセットしているならば、カウント値の変動のみの
Pビットの値を転送情報として転送することによって、
受信側でカウント値Mを決定することができる。
【0039】ここでは、カウント値Mの主要部が送信側
と受信側で図示しない他の手段によって通知されたり、
あるいはシステムの起動時にプリセットすると仮定して
いる。他の手段として、はじめのフレームに送信側のカ
ウント値を組み込んで送信して、次のフレームからはカ
ウント値の差分情報を生成して送信することが考えられ
る。このとき、受信側ではじめに送られた送信側のカウ
ント値から差分情報を差し引いてカウント値を算出し、
更にこの算出されたカウント値から次の差分情報で表わ
されたカウント値を算出することを繰り返して送信側の
カウント値を算出する変形例として考えられる。また、
送信側のカウント値をはじめのフレームだけでなく所定
のフレームに組み込んで送信して、他のフレームにはカ
ウント値の差分情報を生成して送信することが考えられ
る。このとき、受信側では前述と同様に所定のフレーム
を基に送信側のカウント値を算出する変形例として考え
られる。
【0040】たとえば具体的な数値例として、ITU−
T勧告G.707(InternationalTelecommunication U
nion- Telecommunication Standardization Sector:国
際電気通信連合電気通信標準化部門)で定義されている
STM−1(SynchronousTransport Module-1:同期ト
ランスポート・モジュール−1)のオーバヘッドを用い
て北米のDS3(Digital Signal Level 3)のビットレ
イトのクロック周波数情報を転送する場合を説明する。
【0041】図3は、ITU−T勧告G.707で定義
されているSTM−1のフレームの構成を表わしてい
る。STM−1の1フレームは、1行が270バイトで
9行の合計2430バイト(19440ビット)で構成
されて、各行の先頭9バイトはオーバヘッド部201、
他の部分はペイロード部202として用いられる。
【0042】このとき、北米のDS3のクロック周波数
の公称値は44.736MHz(メガヘルツ)であり、
その変動範囲は±20ppmである。また伝送路フレー
ムの周期は125μ秒(マイクロ)であるから、カウン
タの公称値Mnは“5592”、最小値Mminは“55
91.8”、最大値Mmaxは“5592.1”になる。
このとき、図2に示したPビットカウンタ112のカウ
ント値は“5591”、“5592”、および“559
3”の変動が考えられる。したがって、この3通りのカ
ウント値の変動を示すには2ビットで十分である。この
とき主要部MLは(2)式より“5590”となる。転
送されるクロック周波数情報はカウント値の変動のみを
表わす“0”、“1”、“2”、“3”の4種類で十分
であり、(3)式を用いて求めた差分情報も同じく
“0”、“1”、“2”、“3”の4種類になる。
【0043】図4は、差分情報とカウント値Mの対応関
係を表わしたものである。この図の左欄は(3)式を用
いて求めた差分情報であり、右欄はそれぞれの差分情報
に対応したカウント値Mである。この対応関係を用いて
差分情報からPビットの転送情報からカウント値Mを求
めることができる。
【0044】図5は、第2の放送局に配置された再生回
路の構成を表わしたものである。図1で示した再生回路
105は、伝送路103(図1参照)のフレーム周期で
発生させるフレームパルス211によって送信側である
第1の放送局からのPビットの転送情報212をラッチ
するDタイプフリップフロップ213と、Dタイプフリ
ップフロップ213にラッチされた前回の転送情報21
4と今回の転送情報212を差分計算して差分情報21
5を出力する減算器216と、伝送路のフレーム周期に
同期した参照クロック周波数で発生するパルス信号21
7を分周してパルス信号218を出力する可変分周回路
219と、この可変分周回路219の分周比を制御する
ためのデコーダ220、エンコーダ221、加算器22
2、およびDタイプフリップフロップ223と、可変分
周回路219のパルス信号218をフレーム周期で再生
クロック周波数224として出力する位相同期発振回路
225とを備えている。図示を簡略化するためDタイプ
フリップフロップ213は1つしか示していないが、実
際にはPビット分パラレルに配置されている。また、図
示を簡略化するためDタイプフリップフロップ223は
1つしか示していないが、実際にはnビット分パラレル
に配置されている。
【0045】次に再生回路105の動作について説明す
る。この再生回路105では、伝送路のフレーム周期で
Pビットの転送情報がDタイプフリップフロップ213
の入力端子Dに供給されている。このPビットの転送情
報は、伝送路のフレーム周期Sで発生させるフレームパ
ルス211が入力端子Tに入力されるたびにラッチされ
る。ラッチされたPビットの転送情報は、フレームパル
ス211が入力端子Tに入力されるたびに出力端子Qか
ら出力されている。減算器216では、転送されたPビ
ットの転送情報を入力端子Aに、Dタイプフリップフロ
ップ213にラッチされた前回転送されたPビットの転
送情報をその入力端子Bに入力する。その出力端子Yか
らは(3)式から求めた差分情報215が出力される。
【0046】可変分周回路219の分周比を制御するた
めのデコーダ220、エンコーダ221、加算器22
2、およびDタイプフリップフロップ223の動作を説
明をする。デコーダ220では、減算器216から出力
された差分情報215を入力して図4に基づきカウント
値Mを識別して識別結果信号226を出力するようにし
ている。エンコーダ221では、デコーダ220から出
力された識別結果信号226を入力して設定信号227
および設定信号228を生成して出力するようにしてい
る。設定信号227および設定信号228の生成につい
てはあとで具体的な数値例で説明する。加算器222
は、エンコーダ221から出力された設定信号227を
入力端子mに、設定信号228を入力端子Bに入力して
次式(5)を計算するようにしている。
【0047】A+Bmodm ・・・(5)
【0048】(5)式を計算して、入力端子Aの値と入
力端子Bの値の和を入力端子mの値で割って得られた値
を出力端子Sに、入力端子Aの値と入力端子Bの値の和
が入力端子mの値を越えるか越えないかを表わした桁上
げを出力端子Cに出力するようにしている。nビットの
和出力229はnビット分のDタイプフリップフロップ
223の入力端子Dに供給される。供給された入力端子
Dのデータは、可変分周回路219のパルス信号218
がDタイプフリップフロップ223の入力端子Tに入力
されるたびにラッチされる。
【0049】ラッチ結果230は可変分周回路219の
パルス信号218がDタイプフリップフロップ223の
入力端子Tに入力されるたびに出力端子Qから出力され
る。出力されたラッチ結果230は、加算器222の入
力端子Aに入力される。加算器222とDタイプフリッ
プフロップ223はm回加算を繰り返す累算動作を行う
ようにしている。
【0050】加算器222の桁上げ出力231は可変分
周回路219の分周比を切り替えるようにしている。可
変分周回路219は、切り替えられた分周比によって伝
送路のフレーム周期に同期した参照クロック周波数で発
生するパルス信号217を分周してパルス信号218を
出力するようにしている。位相同期発振回路225は、
可変分周回路219のパルス信号218のパルス数を伝
送路のフレームの周期で発生する再生クロック周波数2
24として出力するようにしている。伝送路のフレーム
周期Sで発生させるフレームパルス211は、Dタイプ
フリップフロップ223および可変分周回路219に入
力してリセットされるようにしている。したがって、再
生回路105を1周期ごとに初期状態に戻すようにして
いる。
【0051】次に設定信号227および設定信号228
について説明する。可変分周回路219の分周比を制御
するために設定信号227および設定信号228を決定
する。したがって、伝送路のフレーム周期に同期した参
照クロック周波数で発生するパルス信号217を可変分
周回路219でどのように分周すればよいかということ
になる。
【0052】具体的な数値例で説明する。再びSTM−
1のオーバヘッドを用いて北米のDS3のビットレイト
の転送情報を転送する場合を説明する。参照クロック周
波数はSTM−1のクロック周波数である155.52
MHzとする。伝送路のフレームの転送周期は125μ
秒である。転送された転送情報の差分情報215によっ
て送信側のカウント値Mが求められることになる。すな
わち、125μ秒間にM個のパルス信号を出力すること
になる。可変分周回路219は、125μ秒間にM個の
パルス信号を出力するように、155.52MHzの参
照クロック周波数で発生するパルス信号217を分周す
ればよいことになる。参照クロック周波数の155.5
2MHzは、125μ秒では19440個のパルス信号
を出力することになる。
【0053】分周比の値は平均して3.48(1944
0個÷5592個)となる。可変分周回路219は3分
周あるいは4分周を適当に混ぜて行い、平均して3.4
8分周になるようにする。たとえばカウント値Mが“5
592”のとき、以下の(6)式で表わされ、書き換え
ると(7)式に表わされる。
【0054】 19440÷5592=3+2664÷5592 ・・・(6)
【0055】 19440=3×2928+4×2664 ・・・(7)
【0056】すなわち、可変分周回路219が3分周を
2928回と4分周を2664回行うと、ちょうど参照
クロック周波数の19440個のパルスが発生する間に
5592個のパルス信号が発生することになる。
【0057】そこで、加算器222とDタイプフリップ
フロップ223の累算動作において、加算器222の入
力端子Bの値を“2664”、入力端子mの値を“55
92”として入力端子Bの値を5592回加算すると、
その間にmの値を越える桁上げは2664回発生するこ
とになる。この累算動作を可変分周回路219がフレー
ムパルス211の1周期の分周操作を完了するたびに実
行すれば、参照クロック周波数の19940個のパルス
が発生する間に加算器222の桁上げ出力231は55
92回の累算動作において2664回だけ“1”とな
り、それ以外では“0”となることになる。そこで可変
分周回路219が、桁上げ出力231が“1”のときに
4分周動作を行い、桁上げ出力231が“0”のときに
3分周動作を行うようにすれば、可変分周回路217は
参照クロック周波数の19940個のパルス信号が発生
する間にちょうど5592個のパルス信号が発生するよ
うになる。可変分周によってばらばらのパルス信号21
8の間隔を伝送路のフレーム周期ごとに平滑にする位相
同期発振回路225によって再生クロック周波数224
として送信側のクロック周波数を再生することができ
る。同様にして、差分情報215が他の値である場合に
も、加算器222に与える入力端子mの値および入力端
子Bの値を決めることができる。
【0058】図6は、図5に示した差分情報とカウント
値Mに対応した加算器に与える入力端子mの値および入
力端子Bの値を表わしたものである。この図の左欄は
(3)式を用いて求めた差分情報であり、次の欄はそれ
ぞれの差分情報に対応したカウント値Mである。更に次
の欄のmおよびBは前述の計算により求めた加算器22
2に与える入力端子mの値および入力端子Bの値であ
る。エンコーダ221は設定信号227および設定信号
228を加算器222に出力し、加算器222の桁上げ
出力231によって可変分周回路219の分周比を切り
替えることができる。
【0059】一般に、参照クロック周波数が伝送路のフ
レーム周期SにK個のパルス信号を発生するならば、差
分情報215から求めたカウント値Mを用いて、加算器
222に与える入力端子mの値および入力端子Bの値は
それぞれ以下の(8)式および(9)式で求めることが
できる。(9)式の[K/M]の括弧はガウス記号の括弧
である。
【0060】m=M ・・・(8)
【0061】B=K−[K/M]×M ・・・(9)
【0062】図5に示した再生回路105の動作を
(8)式および(9)式を用いて説明する。差分情報2
15はデコーダ220でカウント値Mが識別され、識別
結果信号226によってエンコーダ221は(8)式お
よび(9)式によって加算器222の入力端子mの値お
よび入力端子Bの値を決定してそれぞれ設定信号227
および設定信号228として出力する。可変分周回路2
19は、加算器222の桁上げ出力231が“1”の場
合には[K/M]+1分周、“0”の場合には[K/M]分
周を行うようにする。
【0063】以上説明したように、図1に示した第1の
放送局101の内部に備えている生成回路104によっ
て転送情報を生成することができる。図1に示した第2
の放送局102の内部に備えている再生回路105によ
って受信した転送情報から第1の放送局101のクロッ
ク周波数を再生することができる。したがって、第1の
放送局101は転送情報を各フレームに組み込んで第2
の放送局102に転送することができる。この実施例で
は第1の放送局101から第2の放送局102へクロッ
ク周波数情報を伝送する場合を示したが、第2の放送局
102から第1の放送局101へクロック周波数情報を
伝送する場合は、同じように第2の放送局102に生成
回路104を、第1の放送局101に再生回路105を
備える。
【0064】一方、ATM(Asynchronous Transfer Mo
de:非同期転送モード)を用いて伝送する際、従来から
SRTS(Synchronous Residual Time Stamp:同期差
分タイムスタンプ)技術が提案されている。このSRT
S技術では、送信側と受信側で共通である伝送路のクロ
ック周波数が得られることを前提として、伝送路のクロ
ック周波数と送信側のクロック周波数が非同期の場合、
伝送路のクロック周波数と送信側のクロック周波数との
差分情報を表わすRTS情報を転送情報としている。
【0065】図7は、SRTS技術におけるクロック周
波数情報転送システムの転送情報生成回路の構成を表わ
したものである。転送情報生成回路301は、伝送路の
クロック周波数に同期した参照クロック周波数のパルス
信号302を入力するPビットカウンタ303と、送信
側のクロック周波数のパルス信号304が入力されてN
ビットをカウントするとパルス信号305を出力するN
分周カウンタ306と、N分周カウンタ306のパルス
信号305が入力するたびにPビットカウンタのカウン
タ出力307をラッチするDタイプフリップフロップ3
08とを備えている。ここで図示を簡略化するためDタ
イプフリップフロップ308は1つしか示していない
が、実際にはPビット分パラレルに配置されている。D
タイプフリップフロップ308によってラッチされたカ
ウンタ出力307は、RTS情報309として受信側に
転送される。N分周カウンタ306の値Nは、ATMセ
ルの8セルで転送される送信側の信号のビット数に等し
くする。
【0066】たとえばITU−T勧告I.363.1に
よれば、AAL(ATM Adaptation Layer:ATMアダプ
テーション・レイヤ)タイプ1において“non−Pフォ
ーマット”のみを用いる場合、ATMセルの8セルのビ
ット数は3008ビットである。このとき値Nは“30
08”となる。RTS情報309は送信信号のNビット
に一回の割合で生成され、ATMセルの8セルに一回の
割合で転送される。すなわち、RTS情報309の生成
周期と転送周期が一致している。したがって、RTS情
報309を用いて受信側では送信側のクロック周波数に
一致したクロック周波数を再生することができる。これ
は送信側がATMセルで伝送する場合について示してい
るが、フレームで伝送する場合は問題が生じる。
【0067】たとえば図3で示したSTM−1のフレー
ムを用いた場合を考える。SRTS技術のRTS情報を
転送するとき、RTS情報の転送周期は伝送路のフレー
ム周期に一致させる必要がある。また、SRTS技術で
は、RTS情報の生成周期は送信側のクロック周波数の
Nビット周期であるが、伝送路のクロック周波数と送信
側のクロック周波数は非同期である。したがって、たと
え値NをSTM−1の1フレームのビット数である“1
9440”に設定しても、RTS情報の生成周期と転送
周期が一致しない。このため、RTS情報を正しく転送
することができない。また、STM−1の他にも伝送速
度が4倍のSTM−4や伝送速度が16倍のSTM−1
6があるが同様の問題が発生する。したがって、このS
RTS技術はATMを用いて伝送する場合に適用できる
が、フレームで伝送する場合は適用できないことにな
る。
【0068】第1の変形例
【0069】次に別の数値例として、図3で示したST
M−1のオーバヘッドを用いて公称値として19.44
MHzの転送情報を転送する場合を考える。このクロッ
ク周波数19.44MHzはSTM−1のクロック周波
数155.52MHzのちょうど8分周である。送信側
のクロック周波数の変動を考慮すると、図5の再生回路
105を用いる場合、可変分周回路219は7分周、8
分周、9分周の3種類を行う必要がある。ところが、図
5の再生回路105においては可変分周回路219の分
周比は加算器222の桁上げ出力231のみで制御され
るため、可能な分周比は2種類に限られる。このため、
本数値例では図5の再生回路105をそのまま適用する
ことはできない。
【0070】図8は、本発明の第1の変形例におけるク
ロック周波数情報転送システムの再生回路の構成を表わ
したものである。この第1の変形例で図5に示した実施
例と同一部分には同一の符号を付しており,これらの説
明を適宜省略する。この第1の変形例の再生回路401
では、エンコーダ221は制御信号出力232を用いて
可変分周回路219の分周比を切り替える制御ができる
ようになっており、3種類以上の分周比を実現すること
ができる。本数値例における動作をさらに具体的に示す
ため、転送情報を2ビットとして計算する。
【0071】図9は、差分情報、カウント値M、入力端
子mの値、入力端子Bの値および分周比を表わしたもの
である。この図の左欄は図5に示した減算器216の出
力の差分情報215であり、次の欄はそれぞれの差分情
報に対応したカウント値Mである。更に次の欄のm、B
および分周比は(8)式および(9)式の計算により求
めた加算器222に与える入力端子mの値、入力端子B
の値および可変分周回路219の分周比である。
【0072】図9を用いて第1の変形例の動作について
説明する。差分情報215が“0”または“1”の場
合、エンコーダ221の制御信号出力232は可変分周
回路219が8分周と9分周のいずれかを行うように設
定して、可変分周回路219は加算器222の桁上げ出
力231が“0”の場合には8分周、“1”の場合には
9分周を行うようにする。また差分情報215が“3”
の場合、エンコーダ221の制御信号出力232は可変
分周回路219が7分周と8分周のいずれかを行うよう
に設定して、可変分周回路219は加算器222の桁上
げ出力231が“0”の場合には7分周、“1”の場合
には8分周を行うようにする。なお差分情報215が
“2”の場合、Bの値は0であるために加算器222の
桁上げ出力231が常に“0”であるから、エンコーダ
221の制御信号出力232は差分情報215が“0”
または“1”の場合と同じように可変分周回路219を
設定してもよいし、常に8分周のみを行うように設定し
てもよいようにする。したがって、分周比の種類が増え
ても、エンコーダ221は制御信号出力232によって
可変分周回路219の分周比を制御することができる。
【0073】第2の変形例
【0074】図10は、本発明の第2の変形例における
クロック周波数情報転送システムの生成回路の構成を表
わしたものである。この第2の変形例で図2に示した実
施例と同一部分には同一の符号を付しており、これらの
説明を適宜省略する。この第2の変形例の生成回路50
1では、Dタイプフリップフロップ115とフレーム転
送器117の間に誤り訂正ビット付加手段118を設け
ている。この誤り訂正ビット付加手段118は、Pビッ
トの転送出力116を入力して誤り訂正ビットを付加し
た信号119を出力するようにしている。ここで、誤り
訂正ビットはたとえば一般にもよく知られているハミン
グ符号や拡大ハミング符号を用いることができる。誤り
訂正ビットを付加した転送情報を受信した受信側では、
付与されている誤り訂正ビットを用いて必要ならば誤り
訂正を行ってから、たとえば図5の生成回路105によ
って送信側のクロック周波数を再生することができる。
したがって、伝送路のビット誤りの影響を低減すること
ができる。
【0075】第3の変形例
【0076】図2および図10の生成回路において、D
タイプフリップフロップ115の入力端子Dに入力する
カウンタ出力114は送信側のクロック周波数に同期
し、入力端子Tに入力するフレームパルス113は伝送
路のフレーム周期に同期している。したがって、互いに
非同期であり、Dタイプフリップフロップ115の入力
端子Dに入力するカウンタ出力114をラッチする時点
とカウンタ出力114が変化する時点が一致する恐れが
ある。これが実際に発生すると、Dタイプフリップフロ
ップ115がラッチする結果は変化する前後の正しい値
をラッチできたのかがわからなくなって不定となる。
【0077】Pビットカウンタが2ビット以上の場合、
Dタイプフリップフロップ115は2ビット以上を同時
にラッチするため、前述のようにDタイプフリップフロ
ップ115が入力端子Dに入力するカウンタ出力114
をラッチする時点において、入力端子Dに入力するカウ
ンタ出力114が2ビット以上同時に変化してしまう恐
れがある。Dタイプフリップフロップ115のラッチ結
果は2ビット以上が不定となり、まったく予期されない
値が転送出力116として出力されてしまう恐れがあ
る。
【0078】たとえばPビットカウンタが2ビットであ
る場合、Dタイプフリップフロップ115が入力端子D
に入力するカウンタ出力114をラッチする時点におい
て、入力端子Dに入力するカウンタ出力114が“0
0”から“11”に変化した場合、ラッチ結果は“0
0”、“01”、“10”、および“11”の4通りが
考えられる。したがって、本来ラッチされるべきものは
“00”あるいは“11”であるが、予期されない“0
1”あるいは“10”がラッチされてしまう恐れがあ
る。この結果として、受信側では本来の送信側のクロッ
ク周波数とは異なるクロック周波数を再生してしまう恐
れがある。このような状況を避けるために、グレイコー
ドを用いることができる。グレイコードは、隣り合う符
号は必ず1ビットしか異なっていないという性質を持っ
ている。たとえば“00”から“11”に変化するとい
うことはありえない。グレイコードを用いてラッチする
結果が不定となることを避けることができる。
【0079】図11は、本発明の第3の変形例における
クロック周波数情報転送システムの生成回路の構成を表
したものである。この第3の変形例で図2に示した実施
例と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説
明を適宜省略する。この第3の変形例の生成回路601
では、Pビットカウンタ112とDタイプフリップフロ
ップ115の間にバイナリ・グレイ変換手段120およ
びDタイプフリップフロップ115とフレーム転送器1
17の間にグレイ・バイナリ変換手段121が設けられ
ている。バイナリ・グレイ変換手段121は、Pビット
カウンタ112の出力114のバイナリコード信号をグ
レイコード信号122に変換するようにしている。
【0080】たとえばPビットカウンタ112のPが2
ビットの場合では、Dフリップフロップ115のD入力
信号122は“00”から“11”に変化することはな
く、“00”から変化するのは“01”または“10”
に限られる。したがって、たとえDフリップフロップ1
15がD入力信号122をラッチする時点においてグレ
イコード信号123がたとえば“00”から“01”に
変化した場合、ラッチ結果は“00”または“01”の
いずれかであって、予期されない値がラッチされること
はない。また、グレイ・バイナリ変換手段122は、D
フリップフロップ115のラッチ出力116をバイナリ
コードに戻してバイナリコード信号123を出力してい
る。したがって、受信側において正しく送信側のクロッ
ク周波数を再生することができる。
【0081】図5の再生回路105においても同様に、
グレイコードを適用することができる。なお、図11の
第3の変形例では、バイナリ・グレイ変換手段120を
用いたが、Pビットカウンタ112がグレイコードを直
接出力することも可能である。さらに、グレイ・バイナ
リ変換手段121を用いずにグレイコードのまま転送し
て、受信側においてグレイコードをバイナリコードに変
換することも可能である。このように、グレイコードを
どの範囲で使用するかは適宜変更が可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、フレームごとに送信側クロックパルスと伝送
路のクロックパルスとの相対値をフレームごとのクロッ
クパルスの個数として表わす転送情報を受信側に伝送し
て、受信側で転送情報が表わすクロックパルスの個数の
相対比から送信側クロックパルスを正確に再生すること
ができる。このため、フレームごとに変動する転送情報
に正確に対応することができる。また、転送情報を表わ
す情報量を多くすることで変動幅が大きい転送情報に対
して正確に対応することができる。
【0083】また請求項2記載の発明によれば、フレー
ムごとに送信側クロックパルスと伝送路のクロックパル
スとの相対値をフレームごとのクロックパルスの個数と
して表わす転送情報を受信側に伝送して、受信側で転送
情報が表わすクロックパルスの個数の相対比から送信側
クロックパルスを正確に再生することができる。また、
クロックパルスの差分情報を転送情報とすることで、転
送情報の情報量を最小限の値にしてフレームごとの伝送
の負担を軽くしている。
【0084】更に請求項3記載の発明によれば、フレー
ムごとに送信側クロックパルスと伝送路のクロックパル
スとの相対値をフレームごとのクロックパルスの個数と
して表わす転送情報を受信側に伝送して、受信側で転送
情報が表わすクロックパルスの個数の相対比から送信側
クロックパルスを正確に再生することができる。また、
第1のフリップフロップを増やすことによって転送情報
を表わす情報量を多くすることができる。これにより、
変動幅が大きい転送情報に対して正確に対応することが
できる。
【0085】また請求項4の発明によれば、可変分周回
路の分周を設定値出力手段の設定値によって切り替える
ことができる。したがって、計数される値の変動を考慮
して、適宜設定値出力手段の必要な設定値によって複数
の分周に対応して正確な値を再生できる。
【0086】更に請求項5記載の発明によれば、第1の
フリップフロップの出力に訂正ビット付加手段によって
誤り訂正ビットを付加することができる。したがって、
伝送路のビット誤りの影響を軽減して受信側で正確な転
送情報を受信できる。
【0087】また請求項6の発明によれば、グレイコー
ドの隣り合う符号は必ず1ビットしか異なっていないと
いう性質を利用している。すなわち、複数のビットが同
時に変化するとき本来の変化する前後の計数値ではなく
異なる計数値を第1のフリップフロップがラッチする恐
れを避けることができる。したがって、正確な転送情報
を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるクロック周波数情報
転送システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例における第1の放送局に配置
された生成回路の構成を表わした回路図である。
【図3】ITU−T勧告G.707で定義されているS
TM−1のフレームの構成を表わした説明図である。
【図4】本発明の一実施例における差分情報とカウント
値Mの対応関係を表わした説明図である。
【図5】本発明の一実施例における第2の放送局に配置
された再生回路の構成を表わした回路図である。
【図6】本発明の一実施例における差分情報とカウント
値Mの対応した加算器に与える入力端子mの値および入
力端子Bの値を表わした説明図である。
【図7】SRTS技術におけるクロック周波数情報転送
システムの転送情報生成回路の構成を表わした回路図で
ある。
【図8】本発明の第1の変形例として3種類以上の分周
比を実現するクロック周波数情報転送システムの再生回
路の構成を表わした回路図である。
【図9】第1の変形例における差分情報とカウント値M
の対応した加算器に与える入力端子mの値および入力端
子Bの値と可変分周回路の分周比の対応関係を表わした
説明図である。
【図10】本発明の第2の変形例として誤り訂正符号を
併用したクロック周波数情報転送システムの生成回路の
構成を表わした回路図である。
【図11】本発明の第3の変形例としてグレイコードを
併用したクロック周波数情報転送システムの生成回路の
構成を表わした回路図である。
【図12】従来のクロック周波数情報転送システムの送
信側の周波数情報生成回路の構成を表わした回路図であ
る。
【図13】従来のクロック周波数情報転送システムの受
信側のクロック同期回路の構成を表わした回路図であ
る。
【符号の説明】
103 伝送路 104 生成回路 105 再生回路 111 送信側のクロック周波数で発生するパルス信号 112 Pビットカウンタ 113 フレームパルス 115、213、223 Dタイプフリップフロップ 117 フレーム転送器 118 誤り訂正ビット付加手段 120 バイナリ・グレイ変換手段 121 グレイ・バイナリ変換手段 211 転送情報 212 フレームパルス 216 減算器 217 参照クロック周波数で発生するパルス信号 218 パルス信号 219 可変分周回路 220 デコーダ 221 エンコーダ 222 加算器 224 再生クロック周波数 225 位相同期発振回路 232 制御信号出力

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側装置が送信データのクロックタイ
    ミングとして使用する所定周期の送信側クロックパルス
    を順次計数する計数手段と、 この計数手段の計数値を送信側と受信側を結ぶ伝送路を
    伝送されるフレームの1周期ごとに読み取る読取手段
    と、 この読取手段で読み取ったフレームごとの計数値を対応
    するフレームに組み込む計数値組込手段と、 この計数値組込手段によって組み込まれた計数値を受信
    側で取り出す計数値取出手段と、 この計数値取出手段によって今回取り出された計数値を
    1つ前のフレームで取り出された計数値で差し引き、こ
    れによって得られた差分から今回送られてきたフレーム
    の1フレーム分の周期に対応する前記送信側クロックパ
    ルスの個数を算出する過程をフレームごとに繰り返すク
    ロックパルス数算出手段と、 前記伝送路を伝送されるフレームの1周期に相当する伝
    送路のクロックパルス数をクロックパルス数算出手段で
    フレームごとに算出された送信側クロックパルスの個数
    で割った相対比を算出する相対比算出手段と、 フレームごとに相対比算出手段で得られた相対比を前記
    伝送路のクロックパルスの周期に掛けて受信側でフレー
    ムごとに送信側クロックパルスを再生するクロックパル
    ス再生手段とを具備することを特徴とするクロック周波
    数情報転送システム。
  2. 【請求項2】 送信側装置が送信データのクロックタイ
    ミングとして使用する所定周期の送信側クロックパルス
    を、送信側と受信側を結ぶ伝送路に伝送されるフレーム
    の1周期ごとに読み取り、フレームごとのクロックパル
    ス数の差分を表わしたクロックパルス数差分情報を作成
    するクロックパルス数差分情報作成手段と、 このクロックパルス数差分情報作成手段で作成したクロ
    ックパルス数差分情報を対応するフレームに組み込んで
    前記伝送路に順次送出するクロックパルス数差分情報送
    出手段と、 所定のフレームに対してフレーム1周期分に相当する送
    信側装置の前記送信側クロックパルスの個数を組み込ん
    で送出するクロックパルス数送出手段と、 前記クロックパルス数差分情報送出手段によって送出さ
    れたそれぞれのフレームから前記クロックパルス数差分
    情報を受信側で取り出すクロックパルス数差分情報取出
    手段と、 前記クロックパルス数送出手段によって送出されたそれ
    ぞれのフレームから前記クロックパルス数を受信側で取
    り出すクロックパルス数取出手段と、 このクロックパルス数取出手段によってクロックパルス
    数を取り出したフレームの次のフレームの前記クロック
    パルス数差分情報取出手段によって取り出されたクロッ
    クパルス数差分情報で表わされたクロックパルス数を前
    記クロックパルス数を取り出したフレームのクロックパ
    ルス数から差し引いて前記次のフレームのクロックパル
    ス数を算出し、更にこの算出されたクロックパルス数か
    ら次のクロックパルス数差分情報で表わされたクロック
    パルス数を算出するというように差分の演算を繰り返す
    ことで前記送信側クロックパルスを前記フレームの1周
    期ごとに読み取ったクロックパルス数を受信側で再生す
    るクロックパルス数再生手段と、 前記伝送路を伝送されるフレームの1周期に相当する伝
    送路のクロックパルス数をクロックパルス数再生手段で
    フレームごとに再生された送信側クロックパルスの個数
    で割った相対比を算出する相対比算出手段と、 フレームごとに相対比算出手段で得られた相対比を前記
    伝送路のクロックパルスの周期に掛けて受信側でフレー
    ムごとに送信側クロックパルスを再生するクロックパル
    ス再生手段とを具備することを特徴とするクロック周波
    数情報転送システム。
  3. 【請求項3】 送信側装置が送信データのクロックタイ
    ミングとして使用する所定周期の送信側クロックパルス
    を順次計数するカウンタと、 このカウンタの出力を送信側と受信側を結ぶ伝送路を伝
    送されるフレームの1周期ごとにラッチする第1のフリ
    ップフロップと、 この第1のフリップフロップの出力を転送情報として対
    応するフレームに組み込む組込手段と、 この組込手段によって組み込まれた転送情報を受信側で
    受信して記憶する第2のフリップフロップと、 転送情報を受信するたびに第2のフリップフロップによ
    って記憶された転送情報でこれを差し引いて差分情報を
    算出する減算器と、 この減算器によって得られた差分情報から今回送られて
    きたフレームの1フレーム分の周期に対応する前記送信
    側クロックパルスの個数を判別する過程をフレームごと
    に繰り返すクロックパルス数判別手段と、 前記伝送路を伝送されるフレームの1周期に相当する伝
    送路のクロックパルス数をクロックパルス数判別手段で
    フレームごとに判別された送信側クロックパルスの個数
    で割って、得られた余りとしての整数値を第1の設定値
    とし、前記クロックパルス数判別手段でフレームごとに
    判別された送信側クロックパルスの個数を第2の設定値
    として出力する設定値出力手段と、 加算器と第3のフリップフロップで構成され、加算器の
    2つの入力のうち一方には設定値出力手段の第1の設定
    値を入力し、もう一方には加算器の2つの入力に入力さ
    れる値の和を設定値出力手段の第2の設定値で割って得
    られた余りとしての整数値を表わした加算器の和出力を
    第3のフリップフロップでラッチした出力を入力する加
    算器が設定値出力手段の第2の設定値と同じ回数の加算
    動作を行い、その加算動作を行うたびに加算器の和出力
    が設定値出力手段の第2の設定値を越えるか越えないか
    を表わした桁上げ出力を出力する過程をフレームごとに
    行う累算器と、 この累算器の桁上げ出力によって前記伝送路のクロック
    パルスを分周する分周比を切り替えてパルスを出力し、
    またこのパルスを前記第3のフリップフロップのラッチ
    信号として出力する可変分周回路と、 この可変分周回路の出力されたパルスの数を送られてき
    たフレームの周期で発生させるクロックパルスをフレー
    ムごとに生成するクロックパルス生成手段とを具備する
    ことを特徴とするクロック周波数情報転送システム。
  4. 【請求項4】 前記可変分周回路の分周を切り替えると
    き前記設定値出力手段の第3の設定値によって切り替え
    ることを特徴する請求項3記載のクロック周波数情報転
    送システム。
  5. 【請求項5】 前記第1のフリップフロップの出力に誤
    り訂正ビットを付加する誤り訂正ビット付加手段を具備
    することを特徴とする請求項3記載のクロック周波数情
    報転送システム。
  6. 【請求項6】 前記カウンタの出力をグレイコードに変
    換するバイナリ・グレイ変換回路を具備し、前記第1の
    フリップフロップがこのバイナリ・グレイ変換回路の出
    力をラッチすることを特徴とする請求項3および請求項
    5記載のクロック周波数情報転送システム。
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