JP3725985B2 - クロック再生回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロック再生回路、特に映像や音声データをATM(非同期転送モード)セルにより伝送する場合に、送信側と受信側の網クロックが異なる場合でも、データのソースクロック(標本化クロック)を受信側で高い精度で再生可能とするクロック再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近B−ISDN(Broad band aspects of ISDN:広帯域サービル総合デジタル網、一般には広帯域ISDNという)の伝送技術としてATMが注目されている。ATMでは、データはセル化され(セルに分割)非同期伝送される。この為に、例えば映像、音声等は、網クロックとは同期していない固有の標本化クロックを有するデータをATM伝送する場合には、受信側ではこれらのソースクロックを再生する機能が必要である。
【0003】
従来のATMのソースクロック再生回路として、タイムスタンプを用いる方法がある。このタイムスタンプ方式又はタイムスタンプ機能とは、通過するノード・システムでの送受信日時をメールのルーティング・ヘッダに付加する方式又は機能をいう。この方式は、安定した高精度でクロックを再生できるが、送信側と受信側において網クロックを共通タイミングとして使用する為に、同一の網クロックが得られる場合のみ正確なソースクロックの再生が可能になる。
【0004】
しかし、異国間網接続等のクロックが共通でない網を接続し、送信側と受信側に異なる網クロックが供給される場合には、タイムスタンプ方式のみではバッファメモリのオーバーフローやアンダーフローが発生するという問題があった。これを解決する従来技術が特開平6−303254号公報の「ソースクロック再生回路」に開示されている。以下、図面を参照して、この従来技術を簡単に説明する。
【0005】
図4は、従来技術によるソースクロック再生回路の送信部101であり、図5はその受信部106のブロック図である。送信部101は、第1のカウンタ103、分周器102、レジスタ104及びセル構成手段105を有する。また、受信部106は、セル分解手段107、データバッファ108、第2のカウンタ110、パルス発生手段109、ゲート111、第3のカウンタ112、ゲート制御手段113、位相同期ループ114及びしきい(閾)値決定手段115を有する。
【0006】
図4の送信部101では、ソースクロックが分周器102によりN分周されて、一定周期T毎にタイミングが作られる。この周期T毎に、第1のカウンタ103の出力値がレジスタ104に取込まれてタイミングスタンプとして保持される。セル構成手段105は、データとレジスタ104からのタイムスタンプとをセルに構成(セル化)して、受信部106に送出する。
【0007】
次に、図5の受信部106では、受信セルがセル分解手段107でデータとタイムスタンプとに分解される。データは、データバッファ108に入力され、後述する再生ソースクロックで読出されて、再生データとして出力される。他方、タイムスタンプは、パルス発生手段109に入力される。このパルス発生手段109は、受信部106に供給される網クロックを計数(カウント)する第2のカウンタ110の出力とタイムスタンプとを比較する。両信号が一致すると、パルス発生手段109は、パルスを出力する。このパルスは、ゲート111に入力される。
【0008】
一方、網クロックを計数する第3のカウンタ112の出力は、ゲート制御手段113において、しきい値決定手段115からのしきい値と比較される。第3のカウンタ112の出力が、しきい値を越えた時点で、ゲートの解放信号が出力される。また、第3のカウンタ112は、最初のパルスがゲート111を通過した時点でリセットされ、ゲート111は閉じられる。
【0009】
位相同期ループ114は、ゲート111を通過したパルスをN逓倍し且つゆらぎを吸収して元の送信データのソースクロックを再生する。この再生ソースクロックは、更にデータバッファ108の読出クロックとして使用される。これにより、データバッファ108からデータが再生される。尚、ゲート制御手段113で使用されるしきい値は、データバッファ108の占有量を検出し、その占有量に応じてしきい値決定手段115で決定される。
【0010】
例えば、受信部106で得られる網クロックレートが、送信部101の網クロックレートより高い場合には、再生されるソースクロックのクロックレートが上がり、データバッファ108の占有量が低下する。そこで、占有量が所定の範囲から外れた場合には、しきい値を大きくして第3のカウンタ112の出力がしきい値に到達するタイミングを遅らせる。これにより、パルス間隔が広がる為に、再生するソースクロックのクロックレートが低下し、データバッファ108の占有量が上昇する。しきい値は、占有量が元の範囲に戻った時点で戻(元の値に)される。このようにして、ソースクロックが再生される。尚、受信部106の網クロックレートが送信部101の網クロックレートより低い場合には、上述と逆の動作となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のソースクロック再生回路では、網クロックが同一でない場合には、データバッファの占有量を用いることにより、バッファがオーバーフローやアンダーフローしないようにソースクロックを再生することができる。
【0012】
しかし、送信側のタイムスタンプの値をそのまま用いてパルスを発生する構成の為に、正確なパルスが発生されないという欠点がある。即ち、データバッファの占有量を用いてクロック周期の制御を行っているが、データバッファの占有量が、あるしきい値の範囲内の場合には、送信側のタイムスタンプ値に、受信側のクロックで計数して一致したときパルスが発生されるので、網クロックの誤差を伴った時刻で、タイムスタンプのパルス位置が再生されることになる。
【0013】
一方、バッファの占有量がしきい値を越えたときは、パルスを発生するタイミングの補正が行われる。しかし、パケット化によるパケットサイズ単位での量子化の誤差及びパケットの到達遅延変動により、データバッファの占有量が変動する為に、補正されるパルス発生位置も占有量に変動の影響を受ける欠点があった。
【0014】
特に、放送用のTV信号や高品位TV信号では、安定した高精度のソースクロックが必要とされる。そこで遅延変動を抑える為に位相同期ループの時定数を高くすると、送信側のソースクロックの変動に追従して変動時間がかかり、データバッファの容量も大きくする必要があるという欠点があった。
【0015】
従って、本発明の目的は、送信側と受信側で供給される網クロックが異なる場合でも、送信データのソースクロックが、受信側で高精度で再生可能なクロック再生回路を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明によるクロック再生回路は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0017】
(1)受信セルからデータとタイムスタンプとを分解して出力するセル分解手段と、前記セル分解手段からの前記データを格納し、再生ソースクロックに応答して再生データが読み出されるデータバッファと、前記セル分解手段からのタイムスタンプが供給され、補正値と加算した値を補正タイムスタンプとして出力する加算器と、網クロックを計数するカウンタと、前記カウンタの出力と、前記加算器からの補正タイムスタンプとを比較し、両者が一致したときにパルスを発生するパルス発生手段と、前記カウンタの出力を予め定めたしきい値と比較し、前記カウンタの出力が前記しきい値を越えた時点で解放信号を出力するゲート制御手段と、前記パルス発生手段の出力を受け、前記ゲート制御手段からの解放信号により閉じられるゲートと、前記ゲートを通過した前記パルス発生手段からのパルスを逓倍して前記再生ソースクロックを再生する位相同期ループと、前記データバッファの占有量に基づいて、前記データバッファの占有量の平均値が所定値になるように前記タイムスタンプの前記補正値を出力する補正値発生回路とを備えて成るクロック再生回路。
【0018】
(2)前記補正値発生回路は、判定器、第1と第2の積分器を備え、前記判定器は、前記データバッファの占有量がある所定のしきい値より大きければ前記データバッファの読出を早めて前記タイムスタンプ周期を小さくし、小さい場合には、前記データバッファの読出を遅くするように判定値を出力し、前記第1の積分器は、前記判定器から判定値が出力される毎に積分を行い、前記第1の積分器の出力の差分補正値がタイムスタンプ周期における網クロックの送受間での差分値に等しくなると、差分補正値を積分して得られる前記第2の積分器の出力の補正値は、タイムスタンプの周期が正しい時刻で再生されるような補正値を供給する上記(1)のクロック再生回路。
【0019】
(3)前記第1及び第2の積分器は、加算器及びレジスタを含む上記(2)のクロック再生回路。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のクロック再生回路の好適実施形態例を添付する図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
【0024】
先ず、図1は、本発明のクロック再生回路の好適実施形態例のブロック図を示し、図1(A)は送信部1、図1(B)は受信部10である。送信部1は、図4の従来例と同様に、分周器2、第1のカウンタ3、レジスタ4及びセル構成手段5を有する。
【0025】
受信部10は、セル分解手段11、データバッファ12、位相同期ループ15、第2のカウンタ18、第3のカウンタ16、パルス発生手段19、ゲート制御手段17及びゲート20を有する点で、図5の従来の受信部106と同様である。しかし、図1(B)の受信部10は、加算器13及び補正値発生回路14を有する。
【0026】
図1(A)の送信部1は、図4の送信部101と同様に動作する。即ち、ソースクロックが分周器2によりN分周され、一定周期T毎に第1のカウンタ3の出力値がレジスタ4に取込まれ、タイムスタンプとして保持される。このタイムスタンプとデータとは、セル構成手段5によりセル化され、受信部10に信号伝送線を経由して送信される。
【0027】
他方、受信部10では、受信セルをセル分解手段11にて、データとタイムスタンプとに分解される。データは、データバッファ12に入力(格納)され、後述の再生クロックにより読出され、再生データとして出力される。タイムスタンプは、加算器13に供給され、補正値発生回路14からの補正値と加算される。加算器13は、受信側のクロックに適合した補正タイムスタンプを発生し、これをパルス発生手段19に入力する。
【0028】
パルス発生手段19は、受信部10に供給される網クロックを計数する第2のカウンタ18の出力と、加算器13からの補正タイムスタンプとを比較する。両者が一致した場合には、パルス発生手段19はパルスを発生し、ゲート20に発生したパルスを入力する。
【0029】
一方、網クロックを計数する第3のカウンタ16は、その計数出力をゲート制御手段17に入力して、これに設定している分周周期Tの最小値を決定するしきい(閾)値と比較される。第3のカウンタ16の出力が、このしきい値を越えた時点で、ゲート20の解放信号が出力される。これにより、ゲート20は閉じられる。
【0030】
位相同期ループ15は、ゲート20を通過したパルス発生手段19からのパルスをN逓倍し且つゆらぎを吸収して元の送信データのソースクロックを再生する。再生ソースクロックは、更にデータバッファ12に格納されているデータの読出クロックとして使用され、再生データを出力する。尚、補正値発生回路14で発生する補正値は、データバッファ12の占有量を検出し、その占有量に基づいて判定を行い、タイムスタンプの補正値を順次補正しながら、データメモリの占有量の平均値が50%の一定値になるような真の補正値に漸近させることにより高精度の補正値が求められる。
【0031】
図2は、図1(B)の補正値発生回路14の一例の詳細ブロック図である。図2の補正値発生回路14は、判定器31、計数K1の利得器32、加算器33、レジスタ34、加算器35、レジスタ36及び係数K2の利得器39により構成される。加算器33とレジスタ34は、第1の積分器37を構成し、加算器35とレジスタ36は第2の積分器38を構成する。この補正値発生回路14は、タイムスタンプ周期Tの間における網クロック数の誤差値を示す差分補正値を出力する。
【0032】
データバッファ12の占有量が判定器31に入力される。判定器31は、占有量がある判定範囲内ならば0の値を、占有量が判定しきい値の範囲より大きい側に越えていればデータバッファ12の読出を早めてタイムスタンプ周期Tが小さくなるようにしているために、差分補正値が負の値となるように判定器31の出力は負の−1の値を出力する。
【0033】
また、占有量が判定しきい値の範囲より小さい側に越えていたら、データバッファ12の読出を遅くする(これにより占有量、即ちデータバッファ12内の格納データ残量が増加する)為に、タイムスタンプの周期が大きくなるように、+1の判定値を出力する。この判定器31の判定出力は、利得器32、39を経て、夫々加算器33、35に供給される。
【0034】
次に、利得器32は、補正値が所望精度となるようにK1倍の大きさにして、第1の積分器37の加算器33へ供給する。細かい精度で補正が行えるように、小数点以下十分なビット数が得られるように係数K1の大きさは1に比べて十分小さい値に設定する。
【0035】
第1の積分器37は、判定器31から判定値が出力される毎に積分を行う。積分値は、最終目標の差分補正値に次第に収束してゆき、第1の積分器37の出力の差分補正値が、タイムスタンプ周期Tにおける網クロックの送受間での差分値に等しくなると、差分補正値を積分して得られる第2の積分器38の出力の補正値は、タイムスタンプの周期が正しい時刻で再生されるような補正値を供給する。その結果、パルス発生手段19では、正確なパルス周期に同期したソースクロックが得られる。従って、データバッファ12の占有量の平均値は、略一定となってデータバッファ12の占有量はセンタの判定範囲の中に留まるようになる。そこで、判定器31の判定値も略0が連続することになる。
【0036】
図1及び図2の特定実施形態のクロック再生回路では、送受の網クロックが一致している場合も、網クロックが異なる場合と同様な処理で安定したクロック再生が行われる。即ち、ソースクロックが切替等で変動したとき、送受でソースクロックの周波数がずれると、データバッファ12の占有量が変動して、センタ(50%)からずれる。しかし、上述した動作により、データバッファ12の占有量が次第にセンタに収束し、差分補正値は0の値となり、従って補正値も略0となる。結果的には、タイムスタンプは略0が加算されて、そのままパルス発生手段19に供給される。そこで、正しい周期Tでパルスが発生され、これを基準にソースクロックが正しく再生されるので、その後データバッファ12の占有量もセンタに略安定して、判定値も0が出力される。即ち、安定したクロックが再生される。
【0037】
判定器31の判定出力を利得器39でK2倍にして直接第2の積分器38の加算器35に加算することによって、直接的な補正が迅速に行われることになる。その結果、タイムスタンプのずれの補正を迅速に行うことが可能になる。迅速な補正を行う為に、利得器39の係数K2の大きさは1より余り小さい値にはしない。一方、送受の網クロックの偏差の周期Tの値は、安定時には、差分補正値に一致する。引込み開始時には、差分補正値はは略0であり、残りはこの直接の補正でカバーする必要があるので、直接補正の大きさは、送受の網クロックの周期Tでの最大のずれを考慮して決める必要がある。送受の網クロックのずれが大きい場合又は周期Tが大きい場合等には、係数K2の大きさは、1より大きくする必要が発生する。
【0038】
次に、補正値発生回路14の補正値演算に必要な精度の具体的例を説明する。
【0039】
小数点以上の桁は、タイムスタンプの有するビット数と同じ桁数とし、モジュロ演算を行う。小数点以下の精度は以下により設定する。放送信号のカラーサブキャリア(副搬送波)3.58Mの変動の精度は0.1サイクル/秒、(約0.03PPM)である。ソースクロックの安定度をこの精度満足するように設計する。タイムスタンプに用いる網クロックの基準周波数を伝送レートのクロックの155.52Mhzで直接行うのは高速回路が必要なため、簡単となるように1/8の19.44Mhzを用いる。1秒間での1クロックの変動は、1/19.44M=約0.05ppmの変動となる。
【0040】
タイムスタンプの周期Tを映像フレーム周期のT=約33msとすると、タイムスタンプは、19.44MHzの基準クロックで計数するカウンタ出力値が、約33ms毎に19.44M×0.033=約0.6Mずつ増加することになる、このカウント周期で、カウント値の1の変動は1/0.6M=約1.5ppmとなる。第1の積分器37へ供給する値の1の大きさが1.5ppmの精度となるで、利得を下げて感度を鈍くして安定度を高める。K1の利得としては、サブキャリアの周波数安定度(約0.03ppm)より高い安定度が得られるように、1/M=1/256として、1.5PPM/256=約0.006ppmの精度となるようにする。この場合、利得器32は入力を8ビットシフトして加算器33へ供給することにより1/256の乗算を等価的に実現する。補正値発生回路12の演算精度はこの精度で行われわれる。
【0041】
次に、図3に補正値発生回路の第2の具体例を示す。この補正値発生回路14´は、判定器41、係数K1の利得器42、加算器33、レジスタ34、加算器35、レジスタ36、係数K2の利得器43からなる。判定器41、利得器42、43は判定回路44を構成する。加算器33とレジスタ34は第1の積分器37を構成し、タイムスタンプ周期Tの間における網クロック数の誤差値を示す差分補正値を出力する。加算器35及びレジスタ36は第2の積分器38を構成し、差分補正値を積分して、周期T毎のタイムスタンプが補正された値となるような補正値を出力する。
【0042】
判定器41は、判定範囲のしきい値が複数個設けられる。データバッファの占有量がセンタからのずれの大きさが大きくなるに対応して、判定出力値を非常に小さい値から次第に大きくすることにより、補正値の安定度を高く、かつデータバッファへの占有量のセンタへの引き込みを早くすることができる。また、利得器42及び利得器43へ供給する判定値は別々に供給される。
【0043】
これにより、データデータバッファの占有状態を見ながら細かく適応的に制御が行え、引き込み時間は早く、引き込み時の安定度は非常に高くすることが出来る。
【0044】
判定器41、利得器42、43を合わせて判定回路44のブロックとして纏めて構成することもできる。
【0045】
次に、第1の積分器の構成の簡単化の例を示す。第1の積分器の整数部分の精度は、タイムスタンプの有するビット数は必ずしも必要ない。送受の網クロック周波数の精度の偏差を±10ppmとすると、周期T=33msにおけるタイムスタンプの値の偏差は、19.44M×10PPM×0.033=約6.5である。従って整数部は5ビットあれば2の補数で演算処理を行うことによって、±16の範囲迄、差分補正値をカバーできることになる。
【0046】
以上、本発明にYるクロック再生回路の好適実施形態例の構成及び動作を詳述した。しかし、本発明は、斯る特定例のみに限定されるべきではなく、用途に応じて適宜変形、変更が可能であることが理解できよう。
【0047】
【発明の効果】
上述の説明から理解される如く、本発明のクロック再生回路によると、網クロックが送信側と受信側で異なる場合に、タイムスタンプの値の誤差を補正できるようにデータバッファの占有量の状態から判定して安定した高精度で補正値を求める。この補正値を送信側のタイムスタンプに加算して、受信側のクロックに対する補正されたタイムスタンプを求め、これを基にタイムスタンプのパルス周期を高精度で再生することが可能であるという実用上の顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクロック再生回路の好適実施形態例のブロック図を示し、(A)は送信部、(B)は受信部である。
【図2】図1におけるクロック再生回路の構成要素である補正値発生回路の第1具体例のブロック図である。
【図3】図1におけるクロック再生回路の補正値発生回路のだ2具体例のブロック図である。
【図4】従来のクロック再生回路の送信部のブロック図である。
【図5】従来のクロック再生回路の受信部のブロック図である。
【符号の説明】
1 送信部
10 受信部
11 セル分解手段
12 データバッファ
13 加算器
14、14 補正値発生回路
15 位相周期ループ
16 第3のカウンタ
17 ゲート制御手段
18 第2のカウンタ
19 パルス発生手段
20 ゲート
31、41 判定器
32、42 第1の利得器
33、35 加算器
34、36 レジスタ
37 第1の積分器
38 第2の積分器
39 第2の利得器
44 判定回路
Claims (3)
- 受信セルからデータとタイムスタンプとを分解して出力するセル分解手段と、
前記セル分解手段からの前記データを格納し、再生ソースクロックに応答して再生データが読み出されるデータバッファと、
前記セル分解手段からのタイムスタンプが供給され、補正値と加算した値を補正タイムスタンプとして出力する加算器と、
網クロックを計数するカウンタと、
前記カウンタの出力と、前記加算器からの補正タイムスタンプとを比較し、両者が一致したときにパルスを発生するパルス発生手段と、
前記カウンタの出力を予め定めたしきい値と比較し、前記カウンタの出力が前記しきい値を越えた時点で解放信号を出力するゲート制御手段と、
前記パルス発生手段の出力を受け、前記ゲート制御手段からの解放信号により閉じられるゲートと、
前記ゲートを通過した前記パルス発生手段からのパルスを逓倍して前記再生ソースクロックを再生する位相同期ループと、
前記データバッファの占有量に基づいて、前記データバッファの占有量の平均値が所定値になるように前記タイムスタンプの前記補正値を出力する補正値発生回路と、
を備えて成ることを特徴とするクロック再生回路。 - 前記補正値発生回路は、判定器、第1と第2の積分器を備え、
前記判定器は、前記データバッファの占有量がある所定のしきい値より大きければ前記データバッファの読出を早めて前記タイムスタンプ周期を小さくし、小さい場合には、前記データバッファの読出を遅くするように判定値を出力し、
前記第1の積分器は、前記判定器から判定値が出力される毎に積分を行い、前記第1の積分器の出力の差分補正値がタイムスタンプ周期Tにおける網クロックの送受間での差分値に等しくなると、差分補正値を積分して得られる前記第2の積分器の出力の補正値は、タイムスタンプの周期が正しい時刻で再生されるような補正値を供給することを特徴とする請求項1に記載のクロック再生回路。 - 前記第1及び第2の積分器は、加算器とレジスタとを含むことを特徴とする請求項2に記載のクロック再生回路。
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