JP2002110945A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002110945A
JP2002110945A JP2000299183A JP2000299183A JP2002110945A JP 2002110945 A JP2002110945 A JP 2002110945A JP 2000299183 A JP2000299183 A JP 2000299183A JP 2000299183 A JP2000299183 A JP 2000299183A JP 2002110945 A JP2002110945 A JP 2002110945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
forming
plug
insulating film
silicon nitride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000299183A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yokoyama
雄二 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2000299183A priority Critical patent/JP2002110945A/ja
Publication of JP2002110945A publication Critical patent/JP2002110945A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積度が高く、低価格で高信頼性の半導体装
置の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体素子を有する半導体基板と、その
上に形成される層間絶縁膜と、層間絶縁膜を貫通し、層
間絶縁膜の上面から突出するプラグと、層間絶縁膜上に
形成され、プラグを囲み、プラグの上面とほぼ面一の部
分を有し、層間絶縁膜とは異なるエッチング特性を有す
るエッチングストッパ層と、プラグ上及びエッチングス
トッパ層の一部上に形成される上部導電体とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置とその製
造方法に関し、特に導電性プラグを含む半導体装置及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミックランダムアクセスメモリ
(以下「DRAM」と称す。)は、通常1メモリセル内
にゲート電極と一対のソース/ドレイン領域を有する1
つのトランジスタと、一対のソース/ドレイン領域の一
方に接続された1つのキャパシタとを含む。メモリ容量
を増大させるためには、限られたメモリセルアレイの面
積内にできるだけ多くのメモリセルを配置することが望
まれる。
【0003】DRAMのメモリセルアレイ内では、メモ
リセルトランジスタのゲート電極を兼ねるワード線と、
キャパシタに電荷を供給しキャパシタから電荷を読み出
すために、他方のソース/ドレイン領域に接続されたビ
ット線とが交差して配置されている。
【0004】各キャパシタは、トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域に接続される蓄積電極と、蓄積電極
上に形成されたキャパシタ誘電体膜と、キャパシタ誘電
体膜上に形成されたセルプレート電極とを含む。
【0005】DRAMにおいては、さらなる集積度の向
上、生産価格の低下が望まれる。高集積度のDRAMを
確実に製造するためには、製造プロセスを簡略化するこ
とが望まれる。
【0006】図21から図25までを参照して、一般的
なシリンダ型MIM(MetalInsulator
Metal)キャパシタを有する半導体装置の製造工程
について説明する。
【0007】図21は、シリンダ型キャパシタを有する
半導体装置の製造工程のうち、シリンダ型キャパシタ用
の下部電極(Storage Node: SN)を形成
した後の平面図である。
【0008】図22から図25までは、図21のXXI
a−XXIb断面を示す断面図であり、図21に示す構
造を形成するまでの製造工程を示す図である。
【0009】図21に示すように、半導体基板の一表面
上に形成されているp型半導体層101に、素子分離領
域に囲まれた活性領域ARが多数形成されている。
【0010】活性領域ARを横断して、活性領域AR内
にトランジスタTrのソース/ドレイン(S/D)領域
を画定し一方向に延在する多数本のワード線WLが形成
されている。
【0011】さらに、活性領域ARの間を通りワード線
WLと交差する方向に延在するビット線BLが多数形成
されている。
【0012】活性領域ARは、水平方向(行方向)に整
列して形成されるとともに、垂直方向(列方向)には1
行ごとに行方向に半ピッチずれて整列配置されている。
活性領域ARは、2本のワード線WL間に形成されてい
る共通ソース/ドレイン領域CSDと、2本のワード線
のそれぞれ外側に形成されている2つのソース/ドレイ
ン領域S/Dとを有している。2つのソース/ドレイン
領域S/D上には、各々キャパシタ用の下部電極145
が形成されている。
【0013】図22(A)から図25(G)までは、キ
ャパシタを有する半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
【0014】図22(A)に示すように、半導体基板内
の一表面に形成されたp型半導体層101中にシャロー
トレンチアイソレーション(STI)により素子分離領
域103を形成する。素子分離領域103を除く領域が
活性領域ARとなる。所望の素子分離を行うことにより
p型半導体層101中に多数の活性領域ARを形成す
る。p型半導体層101上にゲート絶縁膜を介して多結
晶シリコン膜107/タングステン膜111の積層構造
を有するワード線WLを形成する。より詳細には、多結
晶シリコン膜107、タングステン膜111、窒化シリ
コン膜115を形成した後、フォトリソグラフィー技術
を用いて、窒化シリコン膜115、タングステン膜11
1、多結晶シリコン膜107をストライプ状に加工す
る。フォトレジスト膜を除去した後、窒化シリコン膜を
形成し、異方性エッチングを行って、ワード線WLの側
壁上にサイドスペーサ膜117を形成する。
【0015】ワード線WLの両側の活性領域ARにワー
ド線WLに対して自己整合的にソース領域105b及び
ドレイン領域105aを形成する。その後、基板表面を
下部層間絶縁膜で覆う。ワード線WLに対して自己整合
的にソース領域105bに達するビット線用の第1のコ
ンタクト孔BLC1及びドレイン領域に達する蓄積電極
用の第1のコンタクト孔SNC1を形成し、両コンタク
ト孔BLC1及びSNC1内に多結晶シリコンプラグP
Aを充填する。
【0016】図21にも示されているように、第1のビ
ット線用のコンタクト孔BLC1内に充填された多結晶
シリコンプラグPAは、活性領域外の領域CA(絶縁領
域)にも引き出される。
【0017】次いで、半導体基板上にBPSG(or
o−hosho ilicate lass)膜1
23及びTEOS(etra toxy ilan
e)膜125を形成する。
【0018】BPSG膜123及びTEOS膜125内
にWにより形成されるビット線BLを形成する。ビット
線BLにサイドスペーサとキャップ層とを形成する。ビ
ット線BLは、ビット線用の第1のコンタクト孔BLC
1内に充填された多結晶シリコンプラグと、活性領域外
の領域CAに形成されたビット線用の第2のコンタクト
孔BLC2を介して接続される。
【0019】図22(B)に示すように、フォトリソグ
ラフィー技術を用いて、TEOS膜125の上面から多
結晶シリコンプラグPAの上面に達する蓄積電極用の第
2のコンタクト孔CNHを形成する。蓄積電極用の第2
のコンタクト孔CNH内に、TiN膜131及びW膜1
33からなるメタルプラグ膜を形成する。
【0020】図23(C)に示すように、CMP(
emical echanical olishin
g)を施し、第2の蓄積電極用コンタクト孔CNH内に
のみ、TiN膜131及びW膜133を残す。メタルプ
ラグCNが形成される。
【0021】図23(D)に示すように、半導体基板表
面にTEOS膜141を形成し、その上に、多結晶シリ
コンによりシリンダ型キャパシタ形成用のハードマスク
143を形成する。
【0022】ハードマスク143を用いてTEOS膜1
41をエッチングする。シリンダ型キャパシタ形成用の
開口が形成される。この際、開口によりメタルプラグC
Nの表面が露出する。
【0023】図24(E)に示すように、Ru膜145
を形成する。Ru膜145は、TEOS膜141の開口
形状に沿って形成される。開口内に形成された凹部を埋
めるように、Ru膜145上にレジスト膜Rを形成す
る。CMP法を用いて、TEOS膜141の上面に形成
されているレジスト膜RとRu膜145とを除去する。
Ru膜145がTEOS膜141の上面において分離さ
れる。TEOS膜141及びレジスト膜Rを除去する。
【0024】図24(F)に示すように、シリンダ型の
下部電極145aが露出する。
【0025】図25(G)に示すように、下部電極14
5a上にキャパシタ用の絶縁膜としてTa25膜161
を成膜し、さらにその上にプレート電極膜(TiN膜)
163を形成することにより、キャパシタ構造を作成す
る。プレート電極膜163をパターンニングしてプレー
ト電極を形成した後、配線工程などを行うことにより半
導体集積回路、例えばDRAMが形成される。
【0026】ところで、DRAMの微細化に伴い、フォ
トリソグラフィー技術を用いて微細なパターンを形成す
る技術が次第に難しくなってきている。特にプラグ形成
用のコンタクトホールの形成工程は、微細な領域のみを
エッチングして開口を形成する必要があり難しい技術と
なる。
【0027】製造コストや従来の製造プロセスとの継続
性・整合性という観点からみれば、フォトリソグラフィ
ー技術を用いるプロセスは、EB直接描画などを用いた
プロセスに比べてなお優位性がある。そこで、位相シフ
ト法を用いたり、製造プロセスを工夫したりすることに
より微細な領域をエッチングする際の問題を解決してき
た。
【0028】コンタクトホール形成工程における微細加
工上の問題点は、上述の第2の蓄積電極用コンタクト孔
CNH形成時においても生じる。特に、デザインルール
が0.13μm以下になると、特に微細なコンタクト孔
が隣接して形成される領域において各コンタクト孔を精
度良く形成することが困難になっている。
【0029】また、DRAMのセル面積の減少に伴い、
記憶状態を保持するために最低限必要なキャパシタ容量
を確保することも難しくなってきている。比誘電率が2
0以上の高誘電体膜(Ta25やBST)とRuなどの
金属電極等によるMIM構造とシリンダ形状等の3次元
構造の組み合わせによりキャパシタ容量を確保している
が、微細化に伴い、シリンダ形状のキャパシタを形成す
る際に、シリンダの深さをウェハー内で均一にすること
も難しくなってきている。
【0030】上記のような問題点を解決するためには、
以下の2つの方法を用いる。
【0031】1)第2の蓄積電極用コンタクト孔CNH
を、ビット線(キャップ膜及び側壁絶縁膜を含む)をマ
スクにしてセルフアラインで形成する。
【0032】2)シリンダ型キャパシタの下部電極を形
成する前に、ストッパ膜を形成しておく。
【0033】まず、第2の蓄積電極用コンタクト孔CH
Nを形成する前に、シリンダ形成時のエッチングストッ
パ膜を予め形成しておく方法について検討する。シリン
ダ形成用のストッパ膜を、予めシリコン窒化膜により形
成しておいた場合、ビット線保護用のキャップ膜及び側
壁絶縁膜を、ともに窒化シリコン膜で形成しているた
め、メタルプラグを形成するためのコンタクト孔を形成
する際に、窒化シリコン膜(エッチングストッパ膜)も
エッチングする必要がある。
【0034】このエッチングの際に窒化シリコン膜によ
り形成されているビット線保護膜もエッチングされ、メ
タルプラグとビット線とが短絡する恐れがある。ビット
線をマスクにしてセルフアラインで第2の蓄積電極用コ
ンタクト孔CNHを形成することは困難である。
【0035】従って、マスク合わせにより微細なコンタ
クト孔を、しかも、近接した微細パターンで形成する必
要が生じる。近接した微細パターンをフォトリソグラフ
ィー技術のみにより実現しようとすれば、位相シフト技
術を用いる必要が生じる。位相シフト技術を用いると、
シフタ部と非シフタ部を透過した位相の180度異なる
光が打消し合う干渉が起こり、像が分離される。ところ
が、第2の蓄積電極用コンタクト孔CNHのような市松
模様のパターンの場合、レベンソン型位相シフトを用い
ても、有効に機能しない。シリンダ形成用ストッパ膜と
してビット線保護膜(窒化シリコン膜)と異なる膜を用
いた場合でも、蓄積電極用の第2のコンタクト孔形成時
に、複数の異なる膜を除去しなければならず、プロセス
が煩雑になってしまう。また、ビット線上の膜の構成が
複雑になるため、ビット線と上部配線を接続しようとす
ると、蓄積電極用の第2のコンタクト孔を形成する際の
工程が複雑化する。
【0036】一方、蓄積電極用の第2のコンタクト孔を
形成した後に、シリンダ形成用ストッパ膜を成膜する方
法を用いると、以下のような問題点が生じる。
【0037】図26から図28までを参照して、メタル
プラグを形成した後に、シリンダ形成用のストッパ膜を
成膜する場合の問題点を説明する。
【0038】図23(C)に示すように、メタルプラグ
CNを形成した後、図26(A)に示すように、表面に
窒化シリコン膜140を形成する。窒化シリコン膜14
0がシリンダ型下部電極形成用のストッパ膜となる。
【0039】図26(B)に示すように、窒化シリコン
膜140上にTEOS膜141と多結晶シリコン膜14
3とを形成する。多結晶シリコン膜143によりハード
マスクを形成する。
【0040】図27(C)に示すように、ハードマスク
143aを用いてTEOS膜141をエッチングする。
エッチングの際に、窒化シリコン膜140が、下部構造
のエッチングを防止するためのエッチングストッパとし
て機能する。
【0041】図27(D)に示すように、後に形成する
蓄積電極とメタルプラグCNとを接続するために、多結
晶シリコン膜143、TEOS膜141をマスクとして
窒化シリコン膜140をエッチングし、メタルプラグC
Nの表面を露出する。この際、TEOS膜141下の領
域を除いて窒化シリコン膜140が除去される。ハード
マスク143aを除去する。
【0042】開口内を含む半導体基板の表面に下部電極
用のRu膜をCVDで形成する。開口内には、シリンダ
状のRu膜が形成される。TEOS膜141上面上にも
Ru膜が成膜される。シリンダ開口内にフォトレジスト
R1を充填し、CMP法などを用いてTEOS膜141
上面上のRu膜を除去する。
【0043】図28(E)に示すように、各シリンダを
分離して、下部電極145を形成する。フォトレジスト
膜R1を除去する。
【0044】図28(F)に示すように、例えばフッ酸
系のエッチング液を用いてTEOS膜141をウェット
エッチングにより除去する。その後、レジストR1を除
去し、キャパシタ誘電体膜と上部電極(プレート電極)
とを形成する。
【0045】以上説明した製造方法においては、TEO
S膜141のエッチング工程において、Ru膜145と
窒化シリコン膜140との界面にエッチング液がしみ込
みやすいことがわかった。しばしば、エッチング液は、
下層のTEOS膜125及びBPSG膜123に達す
る。上部のTEOS膜141と下部のBPSG膜123
とは、同じシリコン酸化膜ベースの材料である。従っ
て、エッチング特性もほぼ同じである。従って、下層の
TEOS膜125及びBPSG膜123とがエッチング
されてしまう。下層のTEOS膜125及びBPSG膜
123とがエッチングされると、蓄積電極が倒れたり抜
けたりするなどの問題が生じる。素子の特性不良の一因
ともなっていた。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、集積
度が高く、低価格で高信頼性の半導体装置の製造プロセ
スを提供することである。
【0047】本発明の他の目的は、集積度が高く、立体
配線構造を有し、低価格で高信頼性の半導体装置を提供
することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、半導体素子を有する半導体基板と、前記半導体基板
上に形成される層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜内を貫通
し、該層間絶縁膜の上面から突出するプラグと、前記層
間絶縁膜上に形成され、前記プラグを囲み、前記プラグ
の上面とほぼ面一の部分を有し、前記層間絶縁膜とは異
なるエッチング特性を有するエッチングストッパ層と、
前記プラグ上及び少なくとも前記エッチングストッパ層
の一部上に形成される上部導電体とを含む半導体装置が
提供される。
【0049】前記プラグの周囲が、前記層間絶縁膜とは
異なるエッチング特性を有するエッチングストッパ膜で
囲まれており、前記プラグ及びその周辺のエッチングス
トッパ膜の上面上に上部導電体を形成したため、エッチ
ングストッパ膜の上面と上部導電体との間に形成される
接触面が形成される。上部導電体形成のために用いた犠
牲膜をウェットエッチングで除去する際も、エッチング
ストッパ層で確実にエッチングを停止できる。エッチン
グストッパ層下方の絶縁膜がエッチングされることを防
止することができる。
【0050】本発明の他の観点によれば、(a)半導体
基板に半導体素子を形成する工程と、(b)前記半導体
基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、(c)前記層間
絶縁膜内にプラグを形成する工程と、(d)前記プラグ
をマスクとして前記層間絶縁膜の厚さの一部を除去し第
1の凹部を形成する工程と、(e)前記第1の凹部内に
前記層間絶縁膜とは異なるエッチング特性を有するエッ
チングストッパ層を形成する工程と、(f)前記プラグ
上を覆い前記エッチングストッパ層上の一部領域上にも
延在する上部導電体を形成する工程とを含む半導体装置
の製造方法が提供される。
【0051】前記エッチングストッパ層上に前記上部導
電体が配置されるため、後の工程において前記エッチン
グストッパ層がエッチングされない限り、その下に存在
する、例えば前記層間絶縁膜がエッチングされることが
少ない。
【0052】
【発明の実施の形態】本明細書において、半導体装置と
いう用語は、半導体論理集積回路(ロジック回路)、半
導体記憶回路(メモリ回路)、アナログ集積回路などを
含む半導体装置を含む広い概念である。実施の形態にお
いては、DRAMのメモリセル構造を中心にしてその製
造方法について説明するが、強誘電体メモリ回路(Fe
−RAM)などの不揮発性半導体記憶回路、記憶回路を
含む論理回路、通信用アナログ回路なども対象となる。
【0053】図1から図11までを参照して、本発明の
一実施の形態による半導体装置の製造方法について説明
する。
【0054】図1は、蓄積容量用メタルプラグを形成し
た段階における平面図である。
【0055】図2から図7までは、図1のIIa−II
a'線断面図であり、図1に示す構造を形成した後に、
さらにキャパシタ電極を形成するまでの工程を示してい
る。図8及び図9は、図1のVIII−VIII'線断
面図である。図10(A)は、図1に対応する平面図で
あり、図10(B)は、図10(A)のa−b−c−d
で示される線で切った場合の構造を示す斜視図であり、
多結晶シリコンプラグと蓄積電極とを接続するためのメ
タルプラグを形成するために用いられる第2の蓄積電極
用コンタクト孔の形成工程を示す斜視図である。図11
は、蓄積電極用コンタクト孔内にメタルプラグを充填し
た後の状態を示す斜視図である。
【0056】図1に示すように、半導体基板Sの一表面
上に形成されているp型半導体層1に、素子分離領域を
STI等により形成して活性領域ARが多数画定されて
いる。
【0057】活性領域ARを横断する一方向に延在し、
活性領域AR内にトランジスタのソース5b/ドレイン
領域5a、5cを画定する多数本のワード線WLが形成
されている。さらに、ワード線WLと交差する方向に延
在し、活性領域ARの間を通るビット線BLが多数本形
成されている。
【0058】活性領域ARは、図1において水平方向
(行方向)に整列して形成されるとともに、垂直方向
(列方向)には1行ごとに行方向に半ピッチずれて整列
配置されている。
【0059】図2(A)から図7(L)まで及び図8
(A)から図9(D)までは、キャパシタを有する半導
体装置の製造工程を示す断面図である。
【0060】図1及び図2(A)に示すように、半導体
基板S内の一表面側に形成された第1導電型、例えばp
型半導体層1中に素子分離領域3を形成する。素子分離
領域3を除く領域が活性領域ARとなる。所望の素子分
離を行うことによりp型半導体層1中に多数の活性領域
ARが形成される。
【0061】次いで、p型半導体層1上にゲート酸化膜
を形成した後、多結晶シリコン膜7、タングステン膜1
1、窒化シリコン膜15を積層する。フォトリソグラフ
ィー技術を用いてライン状に窒化シリコン膜15、タン
グステン膜11、多結晶シリコン膜15をパターニング
し、積層構造を形成する。さらに、シリコン窒化膜を形
成した後に異方性エッチングを行うことにより、ワード
線WLの側面上に窒化シリコン膜によりサイドスペーサ
17を形成する。ワード線WLの表面(上面上及び側面
上)は、窒化シリコン膜により覆われる。
【0062】ワード線WLは、所定の間隔を有してスト
ライプ状に設けられている。ワード線WLの両側の活性
領域AR中に、ワード線WLをマスクとして、例えばP
又はAsのイオン注入により、p型半導体層1とは反対
の導電型を有するn型不純物を導入する。ワード線WL
に対して自己整合的に、n型半導体層よりなるソース領
域5b及びドレイン領域5a、5cが形成される。
【0063】半導体基板Sの表面上に、少なくともワー
ド線WL間の領域を埋めるように、酸化シリコンなどの
絶縁膜を形成する。絶縁膜内にソース領域5b、ドレイ
ン領域5a、5cに達する開口を形成する。この際、ワ
ード線WLの上面上及び側面上に形成された窒化シリコ
ン膜は、エッチングストッパとして機能し、ワード線W
Lの延在する方向と垂直な方向に関しては、ワード線W
Lに対して自己整合的に開口が形成される。
【0064】ワード線WL間にソース領域5bに達する
ビット線用の第1のコンタクト孔BLC1と、ドレイン
領域5a、5cに達する蓄積電極用の第1のコンタクト
孔SNC1とが形成される。ビット線用の第1のコンタ
クト孔BLC1は、活性領域ARの外側の絶縁領域、例
えば図1において符号CAで示される引き出し領域まで
開口が形成されている。
【0065】ビット線用の第1のコンタクト孔BLC1
内、蓄積電極用の第1のコンタクト孔SNC1内に多結
晶シリコン膜を充填する。絶縁膜上の多結晶シリコン膜
を窒化シリコン膜をエッチングストッパとして用い、C
MPで除去する。
【0066】ビット線用の第1のコンタクト孔BLC1
内に充填された多結晶シリコンプラグ21は、活性領域
上にコンタクトするとともに、STI上に延在してビッ
ト線とのコンタクト領域を形成する。
【0067】次いで、半導体基板S上に、ビット線を包
み込む形状のBPSG膜23及びTEOS膜25からな
る層間絶縁膜を形成する。
【0068】例えば、BPSG膜23の厚さは400n
m、TEOS膜25の厚さは100nmである。
【0069】ここで、図8(A)から図8(C)を参照
して、ダマシン法によるビット線の形成方法について説
明する。
【0070】図8(A)に示すように、BPSG膜23
及びTEOS膜25内にビット線BLを形成するための
開口(配線溝)Oを形成する。基板Sの表面に窒化シリ
コン膜を形成し、異方性エッチングを行うことにより、
開口Oの側面に窒化シリコン膜29bを形成する。
【0071】図8(B)に示すように、基板Sの表面に
バリアメタルとして窒化チタン(TiN)層28aを、
次いでタングステン(W)28b層を形成する。CMP
法によりTEOS膜25の上面上に形成されているW層
28bとTiN層28aとを除去し、開口O内にW層2
8bとTiN層28aとを残す。
【0072】図8(C)に示すように、開口O内のW層
28bとTiN層28aとを厚さ方向に一部除去する。
形成された凹部内に、窒化シリコン層29aを、CVD
法、CMP法などを用いて埋め込む。以上の工程によ
り、W層28bとTiN層28aとからなるビット線B
Lと、ビット線BL上に形成されるキャップ層(窒化シ
リコン層)29aと、ビット線BLの側壁に形成される
サイドスペーサ層(窒化シリコン層)29bとを含む構
造が形成される。
【0073】図10(A)及び図10(B)を参照して
ビット線BLを形成した後、蓄積電極用のメタルプラグ
を形成するための蓄積電極用の第2のコンタクト孔CN
Hを形成するまでの工程を説明する。
【0074】図10(A)及び(B)に示すように、ビ
ット線BLは、ビット線用の第1のコンタクト孔BLC
1を介してソース領域から引き出し領域CAまで引き出
された多結晶シリコンと、ビット線用の第2のコンタク
ト孔BLC2を介して接続される。
【0075】ソース領域を覆い、ドレイン領域上で隣接
するワード線WL間も開口し、ワード線WLに沿うスト
ライプ状の開口部30を有するレジストマスクR2を基
板上に形成する。
【0076】レジストマスクR2を用いて、異方性エッ
チングにより窒化シリコン膜をエッチングストッパと
し、BPSG膜23及びTEOS膜25を選択的にエッ
チングする。ビット線BLの表面上(上面及び側面)は
窒化シリコン膜29a、29bによって覆われているた
め、ビット線BLと交差する方向に関しては蓄積電極用
の第2のコンタクト孔CNHがビット線BLに対して自
己整合的に形成される。レジストマスクR2を除去す
る。
【0077】図2に戻って、半導体装置の製造工程につ
いて説明を続ける。図2(B)に示すように、TiN膜
31をCVD法により形成し、次いでW膜33をCVD
法により形成する。例えば、TiN膜31の厚さは10
nm、W膜33の厚さは250nmである。CMP法を
用いて、TEOS膜25の上面のTiN膜31とW膜3
3とを除去し、蓄積容量用の第2のコンタクト孔CHN
内にのみTiN膜31とW膜33とを残す。第2のコン
タクト孔CHN内にメタルプラグCNが形成される。
【0078】図2(C)に示すように、ビット線BLの
上面上及び側面上の窒化シリコン膜とメタルプラグCN
を形成する多結晶シリコン膜31、33とに対して、T
EOS膜25を選択的にエッチングする。ビット線BL
上においては、キャップ層29aの表面上でエッチング
が停止する。TEOS膜25の厚さは、例えば80nm
程度である。TEOS膜25を厚さ方向に全てエッチン
グすると、BPSG膜23の表面が露出する。メタルプ
ラグCNの上面とBPSG膜/TEOS膜(23/2
5)の上面との間にビット線BLのキャップ層29aの
厚さ分(例えば約80nm)の段差を有する凹部34が
形成される。
【0079】尚、BPSG膜23の厚さは400nm、
TEOS膜25の厚さは100nmの場合を例にして説
明したが、例えばBPSG膜23を400nm程度、T
EOS膜25を100nm程度の厚さにしても良い。T
EOS膜25をリフローして表面を平坦化させることが
できる。この場合には、時間制御によるエッチング法を
用いてTEOS膜25をエッチングし、80nmから1
00nm泥土の深さを有する凹部34を形成すれば良
い。
【0080】図3(D)に示すように、半導体基板S上
に窒化シリコン膜30を形成する。窒化シリコン膜30
の厚さは例えば70nmである。
【0081】図3(E)に示すように、CMP法を用い
て表面の平坦化(メタルプラグCN上の窒化シリコン膜
30のエッチング)を行う。この際、メタルプラグCN
の上面が露出するとともに、メタルプラグCNを含む基
板表面がほぼ平坦になるまで窒化シリコン膜30をエッ
チングする。凹部34内に窒化シリコン膜30aが残
る。窒化シリコン膜30aは、後の工程において行われ
るシリンダ型の下部電極を形成するためのエッチング工
程におけるエッチングストッパ層の一部として機能す
る。
【0082】図11により、上記の平坦化プロセス後の
構造を示す。図11は図10と同じ領域を示す斜視図で
ある。
【0083】図11に示すように、メタルプラグCNの
上面が露出している領域以外は、窒化シリコン膜30a
又は窒化シリコン膜29(ビット線BL上のキャップ層
29aとサイドスペーサ膜29b)によって完全に覆わ
れている。キャップ層29aは、例えばサイドスペーサ
膜29bを介して窒化シリコン膜30aとほぼ面一の層
構造を形成している。
【0084】図4(F)に示すように、メタルプラグC
N上を覆って窒化シリコン膜29a、29b、30aの
上面を含む基板全面上に、例えば厚さ500nmのTE
OS膜(犠牲膜)41と厚さ50nmの多結晶シリコン
膜43とを形成する。TEOS膜41と多結晶シリコン
膜43とは例えばCVD法により形成する。多結晶シリ
コン膜43は、シリンダ型キャパシタ形成用のハードマ
スク形成用の材料である。
【0085】図4(G)に示すように、例えばメタルプ
ラグCNの外側を矩形の形状に囲むハードマスク43a
を形成する。ハードマスク43aを用いてTEOS膜4
1をエッチングする。
【0086】図5(H)に示すように、シリンダ形成用
の開口44が形成される。この際、開口44内において
メタルプラグCNの上面と窒化シリコン膜30aの上面
とが露出する。開口44を形成するためのTEOS膜4
1のエッチング条件は、窒化シリコン膜29、30a及
びメタルプラグCNの上面においてエッチングが停止す
るようなエッチング条件にする。窒化シリコン膜30a
の上面の高さ方向の位置によって、下部電極の底面の深
さ方向の位置が規定される。ハードマスク43aを除去
する。
【0087】図5(I)に示すように、キャパシタ用の
下部電極膜(Ru膜)45をCVD法により形成する。
Ru膜45は、TEOS膜41の開口形状に沿って形成
される。Ru膜45上にレジスト膜46を形成する。開
口44内を含む基板表面にレジスト膜46が形成され
る。
【0088】図6(J)に示すように、CMP法を用い
てTEOS膜41の表面に形成されているレジスト膜4
6とRu膜45とを除去する。電気的に分離されたシリ
ンダ型の下部電極45aが形成される。
【0089】図6(K)に示すように、TEOS膜41
とフォトレジスト膜46とを除去する。
【0090】図9は、図8(C)に示すようにビット線
BLを形成した後(図2(A)に対応する)、図2
(B)から図6(K)まで工程を進めた状態を示すビッ
ト線と公差する方向の断面図であり、図1のVIII−
VIII'線断面図である。
【0091】半導体基板S内に形成されているドレイン
領域5a上に多結晶シリコンプラグ21が形成され、そ
の上にメタルプラグCNが形成されている。メタルプラ
グCN上に下部電極45aが形成されている。下部電極
45aは、メタルプラグCNを介してドレイン領域5a
と接続されている。
【0092】ビット線BLの側面上及び上面上には、サ
イドスペーサ29bとキャップ層29aとが窒化シリコ
ンにより形成されている。サイドスペーサ29bの上面
とキャップ層29aの上面とは、下部電極45aの底面
の一部と面接触している。
【0093】図7(L)に示すように、キャパシタ用絶
縁膜となるTa25膜61、プレート電極(TiN膜)
63を形成する。プレート電極63をパターンニング
し、キャパシタを形成する。その後、所定の配線工程を
行うことにより半導体集積回路、例えばDRAMが形成
される。
【0094】第1の実施の形態による半導体装置の製造
方法を用いると、以下のような利点がある。
【0095】メタルプラグを形成するための蓄積容量
用の第2のコンタクト孔CHN(図10(A))を、図
10(A)に示すようなラインアンドスペースを含む簡
単なパターンのマスクを用いて形成することができる。
【0096】ラインアンドスペースパターンを用いてエ
ッチングを行えば、ワード線に沿った方向(垂直方向)
には位置合わせのずれの影響をほとんど考慮する必要が
ない。
【0097】また、ビット線に沿った方向では、ライン
アンドスペースのパターンになるため、位相シフトプロ
セス等との整合性も良好である。従って、微細なコンタ
クト孔を近接させて形成することが可能となる。
【0098】図5(H)に示すシリンダ用の開口44
を形成する工程において、開口44内に露出する窒化シ
リコン膜30aの上面の位置によって、後に形成するシ
リンダ型下部電極の底面の深さ方向の位置を規定するこ
とができる。従って、シリンダ型下部電極)の深さ方向
の位置のはらつきを少なくすることができ、キャパシタ
容量のばらつきも少なくすることができる。
【0099】実験結果によれば、TiNバリアメタル
31と窒化シリコン膜30aとの密着性は、下部電極
(Ru膜)45aと窒化シリコン膜30aとの間の密着
性よりも良好であることがわかっている。
【0100】図6(J)及び図6(K)に示す構造は、
基板Sの表面が下部電極45aと窒化シリコン膜29
a、29b、30aにより形成されたエッチングストッ
パ膜とにより覆われている。メタルプラグCNと窒化シ
リコン膜29、30とで形成する面内に密着性の弱い部
分はない。従って、上方からのエッチングに対して高い
耐性を実現できる。下部電極(Ru膜)45aの底面と
窒化シリコン膜30aとが、メタルプラグCNの周囲の
広い領域で面接触する。例えば図28(E)、(F)に
示すように、下部電極と窒化シリコン膜とが厚さ方向で
接している場合に比べて図6(J)及び図6(K)に示
す構造では、下部電極と窒化シリコン膜との接触面積が
広い。
【0101】従って、図6(J)から図6(K)に至る
工程においてTEOS膜41をウェットエッチングによ
り除去する際に、エッチング液がメタルプラグCNのT
iN膜31とBPSG膜23との界面にまで入り込む可
能性が少なくなる。
【0102】窒化シリコン膜30aに対してTEOS膜
41を選択的にエッチングできる方法を用いさえすれ
ば、窒化シリコン膜30aの下のBPSG膜23のエッ
チング、特にウェットエッチング液のしみ込みを防止で
きる。
【0103】従って、下部電極が倒れたり、抜けたりす
ることにより生じる不良の確率が低くなり、製造歩留ま
りを向上させることができる。
【0104】次に、本発明の第1の実施の形態による半
導体装置の製造方法の第1から第3までの変形例につい
て図12から図14までを参照して説明する。
【0105】図12(A)は、第1の実施の形態による
半導体装置の製造方法の図3(D)に対応する図であ
る。
【0106】図12(A)に至る工程では、BPSG膜
23のエッチング工程において形成された凹部34内が
完全には埋め込まれない状態において窒化シリコン膜の
形成を停止する。この状態でCMPにより平坦化し、メ
タルプラグCNの上面に形成された窒化シリコン膜が除
去された時点で、平坦化を停止する。
【0107】図12(A)に示すように、凹部34の底
面と側面(メタルプラグCNの側面)とが窒化シリコン
膜30a(底面を覆う)及び30b(側面を覆う)によ
り覆われる。メタルプラグCN間に、上記凹部34に沿
って窒化シリコン膜により形成された凹所30cが形成
される。
【0108】図12(B)に示すように、基板上にTE
OS膜(犠牲膜)41を形成する。TEOS膜41上に
多結晶シリコン膜43を形成する。
【0109】図13(C)に示すように、多結晶シリコ
ン膜43をパターニングしてハードマスク43aを形成
する。ハードマスク43aをマスクとして、TEOS膜
41をエッチングする。TEOS膜41は、メタルプラ
グCNを取り囲むように、凹所30c上に残される。こ
の際、シリコン窒化膜30a、30bがエッチングのス
トッパ膜として機能する。ハードマスク43aを除去す
る。メタルプラグCNの上面とメタルプラグCNの上部
側面を覆う窒化シリコン膜30bと凹部底面を覆う窒化
シリコン膜30aの一部とを露出する開口44が形成さ
れる。
【0110】以後、第1の実施の形態において、図5
(H)から図6(K)までを参照して説明した工程と同
様の工程により、図13(D)に示す分離された下部電
極45bが形成された状態に至る(第1変形例)。
【0111】図13(D)に示すように、第1変形例に
おける下部電極45bは、メタルプラグCNの上面から
側面に沿って立ち下がり、凹部底面を経てTEOS膜4
1(図13(C))の側面に沿って立ち上がる。折り返
し形状となることにより、下部電極45bの表面積が増
大する。
【0112】キャパシタを形成するためには、第1の実
施の形態において図7(H)を参照して説明した工程と
同様の工程を用いれば良い。
【0113】図13(C)に示す開口44を形成した後
に、開口44内を埋める凹所30cの深さよりも厚くな
るようにRu膜を形成し、以後、第2の実施の形態によ
る半導体装置の製造方法と同様の方法により下部電極を
形成すると、図14に示すピラー構造が得られる(第2
変形例)。
【0114】図14に示すように、下部電極45cがメ
タルプラグCN及び窒化シリコン膜の側面30bにより
形成された凸部と凹部30cの底面を覆う窒化シリコン
膜30aの上面の一部とを覆う嵌合構造となる。下部電
極の機械的強度が増し、倒れ等が生じにくい。下部電極
45cの上面は、ほぼ平坦である。
【0115】また、図15に示すように、図12(A)
の状態において、メタルプラグCN間に形成されている
凹部30c内に、例えばBPSGやTEOSなどの絶縁
膜30dを充填した後、CMPなどにより平坦化を行っ
ても良い(第3変形例)。平坦な表面が得られるので、
その後に図12(B)以下の工程と同様の工程を行う際
に加工が容易になる。
【0116】以上、第1から第3までの変形例による半
導体装置の製造方法を用いた場合においても、ビット線
の上面、側面及びビット線とメタルプラグの間の領域に
形成されている窒化シリコン膜がエッチングストッパと
しての機能を発揮する。
【0117】また、キャパシタのシリンダ構造がより複
雑になるため、シリンダ構造の高さをあまり高くしなく
ても、下部電極の表面積が広くなり、キャパシタの容量
を大きくすることができる。
【0118】加えて、下部電極の底面の位置がメタルプ
ラグの上面の位置よりも半導体基板S側(下側)になる
ため、キャパシタによる表面の凹凸段差が小さくなる。
従って、半導体装置のアスペクト比が小さくなり、配線
を形成する際にも、その表面の段差を小さくすることが
できる。配線の断線やショートなどの不良も生じにく
い。
【0119】第1及び第2の変形例による半導体装置の
製造方法を用いると、下部電極(Ru膜)と窒化シリコ
ン膜との接触面積をさらに広くすることができる。キャ
パシタ形成の際のエッチングにおいて、下部がエッチン
グされる可能性がさらに低くなる。
【0120】次に、図16から図20までを参照して、
本発明の第2の実施の形態による半導体装置の製造方法
について説明する。
【0121】本実施の形態による半導体装置の製造方法
は、ビット線の下にキャパシタが形成されるいわゆるC
UB(Capacitor Under Bit Lin
e)構造に適用したものである。
【0122】図16(A)は、CUB構造を有する半導
体装置を示す平面図である。図16(B)は、図16
(A)のXVIb−XVIb'線断面図である。図17
(A)は平面図、図17(B)は図17(A)のXVI
Ib−XVIIb'線断面図である。図18(A)は平
面図、図18(B)は図18(A)のXVIIIb−X
VIIIb'線断面図である。図19(A)は平面図、
図19(B)は図19(A)のXIX−XIX'線断面
図である。図20は、平面図である。
【0123】図16(A)、(B)に示すように、半導
体基板Sの一表面上に形成されているp型半導体層51
に、活性領域AR2を多数形成する。
【0124】活性領域AR2を横断して、活性領域AR
2内にトランジスタTrのソース/ドレイン領域を画定
し一方向に延在する多数本のワード線WLを形成する。
【0125】活性領域AR2は、図16(A)において
水平方向(行方向)に整列して形成されるとともに、垂
直方向(列方向)には1行ごとに行方向に半ピッチずれ
てジグザクに整列配置されている。
【0126】図16(A)、(B)に至る工程について
説明する。半導体基板S内の一表面側に形成された第1
導電型、例えばp型半導体層51中に絶縁領域53を形
成する。絶縁領域53を除く領域が活性領域AR2とな
る。所望の素子分離を行うことによりp型半導体層51
中に多数の活性領域AR2を形成する。
【0127】次いで、p型半導体層51上に、ゲート酸
化膜を介して多結晶シリコン膜57、タングステン膜6
1、窒化シリコン膜65を形成した後、フォトリソグラ
フィー技術を用いて、窒化シリコン膜65、タングステ
ン膜61、多結晶シリコン膜57をライン状に加工す
る。ワード線WLが形成される。ワード線WLは、所定
の間隔を有してストライプ状に設けられる。多結晶シリ
コン膜57とタングステン膜61とはゲート電極、窒化
シリコン膜65はその上のキャップ層としても機能す
る。
【0128】その後、基板上に窒化シリコン膜を形成し
異方性エッチングを行うことにより、多結晶シリコン膜
57、タングステン膜61及び窒化シリコン膜65の側
面上にサイドスペーサ65bを形成する。
【0129】ワード線WLの両側の活性領域AR中に、
ワード線WLをマスクとしてp型半導体層51とは反対
の導電型を有するn型の不純物を導入する。n型半導体
層よりなるソース領域55b及びドレイン領域55a
が、ワード線WLに対して自己整合的に形成される。
【0130】半導体基板S上にBPSG膜を形成する。
CMP法などによりワード線WL上に形成されたBPS
G膜を除去し、ワード線WL間にBPSG膜73を残
す。
【0131】図17(A)及び(B)に示すように、ワ
ード線WL間にソース領域55bの上面を露出させるビ
ット線用の第1のコンタクト孔BLC1及びドレイン領
域55a、55cを露出させる蓄積電極用の第1のコン
タクト孔SNC1を形成する。
【0132】ビット線用の第1のコンタクト孔BLC1
は、活性領域AR2(図16(A))のうちソース領域
55b上から活性領域AR2外の領域(絶縁領域:図1
7(A)において符号CAで示される領域)をも露出さ
せる。基板上に多結晶シリコン層を形成する。BPSG
膜73上に形成されている多結晶シリコン層をCMP法
により除去し、ビット線用の第1のコンタクト孔BLC
1内に及び蓄積電極用の第1のコンタクト孔SNC1内
に多結晶シリコンプラグ層を残す。多結晶シリコンプラ
グ75が形成される。
【0133】窒化シリコン膜65a、65b及び多結晶
シリコンプラグ75に対してBPSG膜73を選択的に
エッチングする。BPSG膜73を厚さ方向に一部だけ
エッチングする。BPSG膜73が表面に露出している
領域に凹部が形成される。
【0134】図18(A)及び図18(B)に示すよう
に、半導体基板S上に窒化シリコン膜80を形成する。
CMP法などにより窒化シリコン膜80の平坦化を行
い、ワード線WL上の窒化シリコン膜を除去する。BP
SG膜73が表面に露出している領域に形成されていた
凹部内に窒化シリコン膜80が残る。
【0135】尚、図18(B)に示すように、多結晶シ
リコンプラグ75の上面が露出していた領域には、CM
P法による表面の平坦化処理工程によって多結晶シリコ
ンが厚さ方向にわずかにエッチングされる。多結晶シリ
コンがエッチングされた領域に浅い凹部が形成される。
【0136】図18(A)、(B)に示す構造では、半
導体基板Sの表面上は、窒化シリコン膜65a、65b
及び80、または、多結晶シリコンプラグ75のいずれ
かによって覆われている。従って、以下の工程において
TEOS膜をエッチングする際に、TEOS膜を選択的
にエッチングする方法を用いれば、エッチングが窒化シ
リコン膜又は多結晶シリコン膜によってストップし、下
部構造までエッチングされるのを防止できる。
【0137】次いで、図19(A)、(B)を参照し
て、蓄積電極用のシリンダ型下部電極を形成するまでの
工程について簡単に説明する。以下に説明する工程は、
第1の実施の形態による半導体装置の製造方法におい
て、図4(F)から図6(K)までを参照して説明した
工程とほぼ同様の工程である。
【0138】多結晶シリコンプラグ75と窒化シリコン
膜80(図19(B)では窒化シリコン膜65a及び6
5bは示されていない)とにより覆われた基板S表面上
に、例えば厚さ500nmのTEOS膜と厚さ50nm
の多結晶シリコン膜とを形成する。TEOS膜と多結晶
シリコン膜とは共にCVD法により形成する。多結晶シ
リコン膜は、シリンダ型キャパシタ形成用の開口を形成
するためのハードマスク層である。
【0139】多結晶シリコン膜をパターニングし、ハー
ドマスクを形成する。ハードマスクを用いてTEOS膜
をエッチングする。TEOS膜内にシリンダ型キャパシ
タ形成用の開口が形成される。
【0140】この際、開口内に多結晶シリコンプラグ7
5と窒化シリコン膜80との段差のある表面が露出す
る。キャパシタ用の下部電極材料(Ru膜)を、TEO
S膜の開口形状に沿って形成する。Ru膜底面は下地表
面の段差と嵌合構造を形成する。このため、キャパシタ
下部電極に対する機械的支持力が増加する。Ru膜上に
フォトレジストを塗布し、開口内にフォトレジストを充
填する。CMP法を用いて、TEOS膜の表面に形成さ
れているフォトレジスト膜、Ru膜を除去する。電気的
に分離されたシリンダ型の下部電極97a(図19
(B))が形成される。TEOS膜とフォトレジスト膜
とを除去する。この際、下部電極より下の領域は、TE
OS膜とは異なるエッチング特性を有する窒化シリコン
膜又は多結晶シリコン膜により全面が覆われ、エッチン
グストッパとして機能する。
【0141】キャパシタ用絶縁膜となるTa25膜、プ
レート電極(TiN膜)を形成する。プレート電極をパ
ターニングしてキャパシタを形成する。
【0142】次に、ビット線を形成する。
【0143】半導体基板S上にBPSG膜及びTEOS
膜からなる層間絶縁膜を形成する。
【0144】図20(A)に示すように、図17(A)
に示すCA領域上にビット線コンタクト用のコンタクト
ホール99を開口する。
【0145】ビット線BLは、ワード線WLと交差する
方向に、多数本形成される。ビット線BLはタングステ
ン(W)により形成する。ビット線BLは、多結晶シリ
コンプラグ75(図17(B))と、ビット用の第2の
コンタクト孔99を介して接続される。
【0146】以上の工程を経て、DRAMのメモリセル
が形成される。
【0147】以上説明したように、本発明の実施の形態
による半導体装置の製造方法によれば、ワード線を形成
した後に、ワード線間に窒化シリコン膜を埋め込む。以
後、蓄積電極用の下部電極を形成するまでの工程におい
て、ワード線の表面を覆うシリコン窒化膜とワード線間
に埋め込まれた窒化シリコン膜とにより基板表面が覆わ
れている。
【0148】シリンダ型の下部電極を形成するための酸
化シリコン膜のエッチング工程の際に、上記の窒化シリ
コン膜がエッチングストッパとして機能する。窒化シリ
コン膜の下の構造、例えばBPSG膜がエッチングされ
るのを防止する。
【0149】以上の第1及び第2の実施の形態による半
導体装置の製造方法によれば、下部電極(上部導電体)
を形成する材料として、Ruを例にとって説明したが、
その他の貴金属、例えばPt、Irなどや、導電性金属
酸化物RuO4、IrOx、SrRuO3などを用いるこ
ともできる。
【0150】また、メタルプラグ用の材料としてTiN
/Wの2層構造を例にとって説明したが、その他、多結
晶シリコン、TaNなどを用いることもできる。
【0151】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。その他、種
々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自
明であろう。
【0152】例えば、上記の実施の形態においては、D
RAMの製造工程を例にして説明したが、DRAM以外
の半導体装置の製造方法、特に多層配線工程を含む製造
方法にも適用できる。
【0153】尚、本明細書中に記載された技術的事項か
らは、特許請求の範囲に記載されている発明を含み、以
下に記載された発明を抽出することが可能である。
【0154】(付記1)半導体素子を有する半導体基板
と、前記半導体基板上に形成される層間絶縁膜と、前記
層間絶縁膜を貫通し、該層間絶縁膜の上面から突出する
プラグと、前記層間絶縁膜上に形成され、前記プラグを
囲み、前記プラグの上面とほぼ面一の部分を有し、前記
層間絶縁膜とは異なるエッチング特性を有するエッチン
グストッパ層と、前記プラグ上及び前記エッチングスト
ッパ層の一部上に形成される上部導電体とを含む半導体
装置。(1) (付記2)エッチングストッパ層の表面に前記面一の部
分に続く凹部が形成され、前記上部導電体は、前記凹部
内にも延在する付記1に記載の半導体装置。(2) (付記3)前記半導体素子は、1対のソース/ドレイン
を有するトランジスタを含み、前記プラグは前記1対の
ソース/ドレインの一方に接続され、前記上部導電体は
キャパシタの蓄積電極である付記1又は2に記載の半導
体装置。(3) (付記4) 半導体基板の表面に形成された活性領域
と、前記活性領域を横断する第1の配線と、前記活性領
域内において前記第1の配線の両側にそれぞれ形成され
るソース領域及びドレイン領域と、前記第1の配線を覆
って前記半導体基板上に形成される第1の絶縁膜と、前
記第1の絶縁膜内に埋め込まれ前記第1の配線と交差す
る方向に延在し前記ソース領域と接続される第2の配線
と、前記第2の配線の上面及び側面を覆う第2の絶縁膜
と、前記第1の絶縁膜を貫通して形成され、前記ドレイ
ン領域と接触するプラグと、前記第2の配線上の領域と
前記プラグ上の領域とを除く前記第1の絶縁膜上の領域
に形成され、前記第2の配線の上面を覆う前記第2の絶
縁膜の上面及び前記プラグの上面とほぼ面一の部分を有
する第3の絶縁膜と、前記プラグの上面及び少なくとも
前記面一の部分の一部上に形成され、前記プラグと接続
される下部電極と、前記下部電極上に形成される誘電体
膜と、前記誘電体膜上に形成され前記電極と対向する対
向電極とを含むキャパシタとを含み、前記第2及び第3
の絶縁膜のエッチング特性が前記第1の絶縁膜のエッチ
ング特性と異なる半導体装置。
【0155】(付記5) 半導体基板の表面に形成され
た活性領域と、前記活性領域を横断する第1の配線と、
前記活性領域内において前記第1の配線の両側にそれぞ
れ形成されるソース領域及びドレイン領域と、前記第1
の配線の上面及び側面を覆う第1の絶縁膜と、前記第1
の配線を覆って前記半導体基板上に形成される第2の絶
縁膜と、前記第2の絶縁膜を貫通して形成され、前記ド
レイン領域と接触するプラグと、前記第1の配線上の領
域と前記プラグ上の領域とを除く前記第2の絶縁膜上の
領域に形成され、前記第1の配線の上面を覆う前記第1
の絶縁膜の上面及び前記プラグの上面とほぼ面一の部分
を有する第3の絶縁膜と、前記プラグの上面及び少なく
とも前記面一の部分の一部上に形成され、前記プラグと
接続される下部電極と、前記下部電極上に形成される誘
電体膜と、前記誘電体膜上に形成され前記電極と対向す
る対向電極とを含むキャパシタと、前記キャパシタを覆
う第4の絶縁膜と、前記第4の絶縁膜上において前記第
1の配線と交差する方向に延在し前記ソース領域と接続
される第2の配線とを含み、前記第1及び第2の絶縁膜
のエッチング特性が前記第3の絶縁膜のエッチング特性
と異なる半導体装置。
【0156】(付記6)(a)半導体基板に半導体素子
を形成する工程と、(b)前記半導体基板上に層間絶縁
膜を形成する工程と、(c)前記層間絶縁膜内にプラグ
を形成する工程と、(d)前記プラグをマスクとして前
記層間絶縁膜の厚さの一部を除去し第1の凹部を形成す
る工程と、(e)前記第1の凹部内に前記層間絶縁膜と
は異なるエッチング特性を有するエッチングストッパ層
を形成する工程と、(f)前記プラグ上を覆い前記エッ
チングストッパ層上の一部領域上にも延在する上部導電
体を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
(4) (付記7)前記(e)工程は、前記エッチングストッパ
層の表面にも前記第1の凹部に沿う第2の凹部が残るよ
うに該エッチングストッパ層を形成する工程を含み、前
記(f)工程は、前記第2の凹部内にも延在するように
前記上部導電体を形成する工程を含む付記6に記載の半
導体装置の製造方法。(5) (付記8) 半導体基板の表面に活性領域を形成する工
程と、前記活性領域を横断する第1の配線を形成する工
程と、前記第1の配線の両側の前記活性領域内にそれぞ
れソース領域とドレイン領域とを形成する工程と、前記
第1の配線を覆って前記半導体基板上に第1の絶縁膜を
形成する工程と、前記第1の絶縁膜内に配線溝を形成
し、該配線溝内に前記第1の配線と交差する方向に延在
し前記ソース領域と接続される第2の配線を形成する工
程と、前記第2の配線の上面と側面とを覆い前記第1の
絶縁膜のエッチング特性とは異なるエッチング特性を有
する第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜
を貫通して、前記ドレイン領域と接触するプラグを形成
する工程と、前記第2の配線及び前記プラグに対して前
記第1の絶縁膜を選択的にエッチングして凹部を形成す
る工程と、前記凹部内に前記第1の絶縁膜のエッチング
特性とは異なるエッチング特性を有する第3の絶縁膜を
埋め込む工程と、前記メタルプラグの上面を覆って前記
第2及び第3の絶縁膜のエッチング特性とは異なるエッ
チング特性を有する第4の絶縁膜を形成する工程と、前
記第4の絶縁膜内に前記プラグの上面を露出する開口を
形成する工程と、前記開口内に前記プラグと接続される
下部電極を形成した後、前記第4の絶縁膜を前記第2及
び第3の絶縁膜に対して選択的に除去する工程と、前記
下部電極上に誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に前記
電極と対向する対向電極を形成することによりキャパシ
タを形成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
【0157】(付記9) 半導体基板の表面に活性領域
を形成する工程と、前記活性領域を横断する第1の配線
を形成する工程と、前記第1の配線の両側の前記活性領
域内にそれぞれソース領域とドレイン領域とを形成する
工程と、前記第1の配線の上面及び側面を覆う第1の絶
縁膜を形成する工程と、前記第1の配線を覆って前記半
導体基板上に前記第1の絶縁膜のエッチング特性とは異
なるエッチング特性を有する第2の絶縁膜を形成する工
程と、前記第2の絶縁膜を貫通して、前記ドレイン領域
と接触するプラグを形成する工程と、前記第2の絶縁膜
を前記第1の配線及び前記プラグに対して選択的にリセ
スエッチングして凹部を形成する工程と、前記凹部内に
前記第2の絶縁膜のエッチング特性とは異なるエッチン
グ特性を有する第3の絶縁膜を埋め込む工程と、前記メ
タルプラグの上面を覆って前記第3絶縁膜のエッチング
特性とは異なるエッチング特性を有する第4の絶縁膜を
形成する工程と、前記第4の絶縁膜内に前記プラグの上
面を露出する開口を形成する工程と、前記開口内に前記
接続プラグと接続される下部電極を形成した後、前記第
4の絶縁膜を前記第2の絶縁膜に対して選択的に除去す
る工程と、前記下部電極上に誘電体膜を形成し、前記誘
電体膜上に前記電極と対向する対向電極を形成してキャ
パシタを形成する工程と、前記キャパシタを層間絶縁膜
で覆う工程と、前記層間絶縁膜上において前記第1の配
線と交差する方向に延在し前記ソース領域と接続される
第2の配線を形成する工程とを含む半導体装置の製造方
法。
【0158】
【発明の効果】半導体素子を有する半導体基板上に層間
絶縁膜が形成され、その上に上部導電を形成する場合
に、上部導電体の下に層間絶縁膜とほぼ面一に形成され
たエッチングストッパ層が設けられているため、エッチ
ング液が層間絶縁膜内にしみ込むことに起因して上部導
電体が倒れたり抜けたりするなどの問題が解決できる。
素子の歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による半導体装置
の製造方法を示し、メタルプラグを形成した段階におけ
る平面図である。
【図2】 図2(A)から図2(C)までは、本発明の
第1の実施の形態による半導体装置の製造方法を示し、
図1のIIa−IIa'線断面図である。
【図3】 図3(D)及び図3(E)は、本発明の第1
の実施の形態による半導体装置の製造方法を示し、図2
(C)に続く工程を示す。
【図4】 図4(F)及び図4(G)は、本発明の第1
の実施の形態による半導体装置の製造方法を示し、図3
(E)に続く工程を示す。
【図5】 図5(H)及び図5(I)は、本発明の第1
の実施の形態による半導体装置の製造方法を示し、図4
(G)に続く工程を示す。
【図6】 図6(J)及び図6(K)は、本発明の第1
の実施の形態による半導体装置の製造方法を示し、図5
(I)に続く工程を示す。
【図7】 図7(L)は、本発明の第1の実施の形態に
よる半導体装置の製造方法を示し、図6(K)に続く工
程を示す。
【図8】 図8(A)から図8(C)までは、本発明の
第1の実施の形態による半導体装置の製造方法を示し、
図1のVIII−VIII'線断面図である。
【図9】 本発明の第1の実施の形態による半導体装置
の製造方法を示し、図8(C)に続く工程を示す断面図
である。
【図10】 本発明の第1の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示し、図10(A)は平面図、図10
(B)は図10(A)のa−b−c−dで示される線で
切った構造を示す斜視図である。図9に示す構造を、図
9のa−b−c−dで示される線で切った場合の構造を
示す斜視図であり、蓄積容量用メタルプラグを形成する
ための第2のコンタクト孔を形成する工程を示す斜視図
である。
【図11】 図9に示す構造を、図9のa−b−c−d
で示される線で切った場合の構造を示す斜視図であり、
蓄積電極用の第2のコンタクト孔内にメタルプラグを形
成した後の状態を示す斜視図である。
【図12】 図12(A)、(B)は、第1の実施の形
態の第1変形例による半導体装置の製造方法を示す断面
図である。
【図13】 図13(C)、(D)は、第1変形例によ
る半導体装置の製造方法を示す断面図であり、図13
(B)に続く工程を示す。
【図14】 第1の実施の形態の第2変形例による半導
体装置の製造方法を示す図であり、第1の実施の形態の
図13(D)に対応する図である。
【図15】 第1の実施の形態の第3変形例による半導
体装置の製造方法を示す図であり、第1の実施の形態の
図13(D)に対応する図である。
【図16】 本発明の第2の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示し、図16(A)は平面図であり、図
16(B)は図16(A)のXVIb−XVIb'線断
面図である。
【図17】 本発明の第2の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示し、図17(A)は平面図であり、図
17(B)は、図17(A)のXVIIb−XVII
b'線断面図である。
【図18】 本発明の第2の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示し、図18(A)は平面図であり、図
18(B)は図18(A)のXVIIIb−XVIII
b'線断面図である。
【図19】 本発明の第2の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示し、図19(A)は平面図であり、図
19(B)は図19(A)のXIXb−XIXb'線断
面図である。
【図20】 本発明の第2の実施の形態による半導体装
置の製造方法を示す平面図である。
【図21】 一般的な半導体装置の構造を示す平面図で
ある。
【図22】 図22(A)、(B)は、一般的な半導体
装置の製造工程を示す断面図であり、図21のa−a'
線断面図である。
【図23】 図23(C)、(D)は、一般的な半導体
装置の製造工程を示す断面図である。
【図24】 図24(E)、(F)は、一般的な半導体
装置の製造工程を示す断面図である。
【図25】 図25(G)は、一般的な半導体装置の製
造工程を示す断面図である。
【図26】 図26(A)、(B)は、従来の方法の問
題点を説明するための断面図である。
【図27】 図27(C)、(D)は、図26(B)に
続く工程を示す図である。
【図28】 図28(E)、(F)は、図27(D)に
続く工程を示す図である。
【符号の説明】
S 半導体基板 AR 活性領域 BLC1 ビット線用の第1のコンタクト孔 BLC2 ビット線用の第2のコンタクト孔 SCN1 蓄積電極用の第1のコンタクト孔 CHN 蓄積電極用の第2のコンタクト孔 1 半導体基板 3 絶縁領域 5a、5c ドレイン領域 5b ソース領域 WL ワード線 BL ビット線 15 窒化シリコン膜 23 BPSG膜(層間絶縁膜) 25 TEOS膜(層間絶縁膜) 30 窒化シリコン膜 CN メタルプラグ 41 TEOS膜 45a 下部電極(上部導電体) 61 キャパシタ用絶縁膜 63 プレート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH04 HH19 HH33 JJ19 JJ33 KK01 KK04 MM01 MM05 MM12 MM13 PP06 QQ08 QQ09 QQ10 QQ16 QQ25 QQ37 QQ48 RR04 RR06 RR15 SS04 TT02 TT07 TT08 VV16 XX15 5F083 AD24 AD48 GA25 JA06 JA32 JA38 JA39 JA40 JA43 KA01 KA05 LA21 MA06 MA17 MA19 PR05 PR21 PR29 PR38 PR39 PR40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を有する半導体基板と、 前記半導体基板上に形成される層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜を貫通し、該層間絶縁膜の上面から突出
    するプラグと、 前記層間絶縁膜上に形成され、前記プラグを囲み、前記
    プラグの上面とほぼ面一の部分を有し、前記層間絶縁膜
    とは異なるエッチング特性を有するエッチングストッパ
    層と、 前記プラグ上及び前記エッチングストッパ層の一部上に
    形成される上部導電体とを含む半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記エッチングストッパ層の表面に前記
    面一の部分に続く凹部が形成され、 前記上部導電体は、前記凹部内にも延在する請求項1に
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体素子は、一対のソース/ドレ
    インを有するトランジスタを含み、前記プラグは前記一
    対のソース/ドレインの一方に接続され、前記上部導電
    体はキャパシタの蓄積電極である請求項1又は2に記載
    の半導体装置。
  4. 【請求項4】 (a)半導体基板に半導体素子を形成す
    る工程と、 (b)前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程
    と、 (c)前記層間絶縁膜内にプラグを形成する工程と、 (d)前記プラグをマスクとして前記層間絶縁膜の厚さ
    の一部を除去し第1の凹部を形成する工程と、 (e)前記第1の凹部内に前記層間絶縁膜とは異なるエ
    ッチング特性を有するエッチングストッパ層を形成する
    工程と、 (f)前記プラグ上を覆い前記エッチングストッパ層上
    の一部領域上にも延在する上部導電体を形成する工程と
    を含む半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記(e)工程は、前記エッチングスト
    ッパ層の表面にも前記第1の凹部に沿う第2の凹部が残
    るように該エッチングストッパ層を形成する工程を含
    み、 前記(f)工程は、前記第2の凹部内にも延在するよう
    に前記上部導電体を形成する工程を含む請求項4に記載
    の半導体装置の製造方法。
JP2000299183A 2000-09-29 2000-09-29 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JP2002110945A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000299183A JP2002110945A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000299183A JP2002110945A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002110945A true JP2002110945A (ja) 2002-04-12

Family

ID=18781029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000299183A Withdrawn JP2002110945A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002110945A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004193608A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Samsung Electronics Co Ltd ストレージ電極との接触面積をさらに確保するためにビットライン方向に拡張されたコンタクト体を含む半導体素子の製造方法
JP2004221595A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Samsung Electronics Co Ltd ストレージ電極と接触するためにビットライン方向に拡張されたコンタクト体を含む半導体素子の製造方法
JP2005093714A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007059861A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004193608A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Samsung Electronics Co Ltd ストレージ電極との接触面積をさらに確保するためにビットライン方向に拡張されたコンタクト体を含む半導体素子の製造方法
JP2004221595A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Samsung Electronics Co Ltd ストレージ電極と接触するためにビットライン方向に拡張されたコンタクト体を含む半導体素子の製造方法
JP4663244B2 (ja) * 2003-01-16 2011-04-06 三星電子株式会社 ストレージ電極と接触するためにビットライン方向に拡張されたコンタクト体を含む半導体素子の製造方法
JP2005093714A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Nec Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007059861A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7321146B2 (en) DRAM memory cell and method of manufacturing the same
US7452769B2 (en) Semiconductor device including an improved capacitor and method for manufacturing the same
US6979614B2 (en) Semiconductor memory device and method of manufacturing the same
KR0170312B1 (ko) 고집적 dram 셀 및 그 제조방법
US20040173836A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JPH10242422A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
US6589837B1 (en) Buried contact structure in semiconductor device and method of making the same
KR100273987B1 (ko) 디램 장치 및 제조 방법
US6858443B2 (en) Methods of forming ferroelectric capacitors on protruding portions of conductive plugs having a smaller cross-sectional size than base portions thereof
US6198122B1 (en) Semiconductor memory and method of fabricating the same
US8164140B2 (en) Method for fabricating semiconductor memory device
JP4694120B2 (ja) ダマシーン工程を利用した半導体装置及びその製造方法
US6924524B2 (en) Integrated circuit memory devices
US7473954B2 (en) Bitline of semiconductor device having stud type capping layer and method for fabricating the same
US20010005058A1 (en) Integrated circuit and method
US6365928B1 (en) Semiconductor memory storage electrode and method of making
US6964899B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2002110945A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6753252B2 (en) Contact plug formation for devices with stacked capacitors
JP3651130B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JPH10289984A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
KR100733463B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
KR20010029819A (ko) 자기정합 콘택을 갖는 반도체 메모리장치 및 그 제조방법
JPH10270658A (ja) 半導体記憶装置の製造方法および半導体記憶装置
JP2004186703A (ja) 半導体記憶装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204