JP2002110217A - 電池の検査方法 - Google Patents

電池の検査方法

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JP2002110217A JP2000294853A JP2000294853A JP2002110217A JP 2002110217 A JP2002110217 A JP 2002110217A JP 2000294853 A JP2000294853 A JP 2000294853A JP 2000294853 A JP2000294853 A JP 2000294853A JP 2002110217 A JP2002110217 A JP 2002110217A
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崇 中井
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セパレータ2が湿気を帯びることにより極板
3,3間の電圧が低下した場合にも、このセパレータ2
の抜け落ちや極板3の曲がり等による不良と区別して確
実な判定を行うことができる電池の検査方法を提供す
る。 【解決手段】 密閉型の鉛蓄電池の極板3,3間に15
00Vの高電圧を印加し、この高電圧の印加開始から
0.3秒が経過した後に、0.7秒間にわたって計測し
た極板3,3間の電圧の最大値と最小値を検出し、これ
らの最大値と最小値の差がしきい値電圧の110Vを超
えた場合に不良品であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛蓄電池等におけ
る極板間のセパレータの抜け落ちや極板の曲がり等によ
る不良を判定するための電池の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池は、正負極の極板をセパレータ
を介して多数枚積層し電槽内に収納した後に電解液を注
液して密閉することにより組み立てられる。ただし、こ
の組み立て工程では、電極間に挟み込むセパレータが抜
け落ちたり、薄い鉛合金からなる格子体である極板の一
部が折れ曲がることにより、極板間が短絡するおそれが
生じる。
【0003】そこで、従来から、鉛蓄電池の組み立て工
程では、極板とセパレータを電槽内に収納した後、電解
液の注液前に、これらセパレータの抜け落ちや極板の曲
がりによる不良を検査するために、電池の短絡判定試験
を行っていた。この短絡判定試験は、図3に示すよう
に、電槽1内のセパレータ2を介して隣接する各極板
3,3間に、高電圧印加回路4からの高電圧を印加し、
所定時間経過後に電圧計測回路5で電圧を計測すること
により行われる。例えば高電圧印加回路4が1500V
の高電圧を印加したとすると、この極板3,3間にセパ
レータ2の抜け落ちや極板3の曲がり等がない良品の場
合には、図4に示すように、極板3,3間の電圧が過渡
的に低下し、0.2秒程度経過後に1200V程度の電
圧で安定する。しかし、極板3,3間にセパレータ2の
抜け落ちや極板3の曲がり等が生じた不良品であった場
合には、図5に示すように、この極板3,3間の短絡に
よって電圧が過渡的に急速に低下し、0.2秒程度経過
後にも、例えば300V前後の低電圧となる。従って、
高電圧の印加開始から1秒経過後に、電圧計測回路5が
計測した極板3,3間の電圧は、良品であれば1200
V程度の電圧値となるが、不良品であった場合には30
0V前後の低電圧となるので、このときの電圧の相違を
比較回路6でしきい値電圧と比較することにより、この
鉛蓄電池の良品と不良品とを判定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、密閉型の鉛
蓄電池では、開放型のものよりも繊維の細いガラス繊維
のセパレータ2を用いるので、このセパレータ2の吸湿
性が高くなり、これによって組み立て工程の途中で湿気
を帯びると電気抵抗が低下するようになる。そして、こ
のようにセパレータ2の電気抵抗が低下すると、極板
3,3間にセパレータ2の抜け落ちや極板3の曲がり等
がない良品の場合であっても、図6に示すように、高電
圧印加回路4が1500Vの高電圧を印加した直後に極
板3,3間の電圧が過渡的に急速に低下し、0.2秒程
度経過後に例えば300V程度の低電圧で安定すること
になる。このため、従来は、セパレータ2が湿気を帯び
ている場合に、1500Vの高電圧を印加してから1秒
程度経過後に電圧計測回路5が電圧を計測すると、30
0V程度の低い電圧値を得ることになるので、比較回路
6で不良品であるとして誤判定される場合があるという
問題が発生していた。
【0005】なお、従来は、極板3,3間にセパレータ
2の抜け落ちや極板3の曲がり等が生じた不良品であっ
た場合に、高電圧の印加開始から0.2秒程度経過後の
電圧が図5に示すように極めて不安定に変動することは
知られていなかった。
【0006】本発明は、かかる事情に対処するためにな
されたものであり、密閉型の鉛蓄電池等のように湿気を
帯び易いセパレータを用いた場合にも、極板間の短絡判
定試験で誤検出をするようなおそれが生じない電池の検
査方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の電池の検査方
法は、未注液の電池の極板間に電圧を印加し、この電圧
の印加を開始してから所定時間経過後に、一定時間にわ
たって極板間の電圧の変動を検出し、この極板間の電圧
の変動の大きさがしきい値を超えた場合に、電池の不良
であると判定することを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、電圧の印加後の
極板間の電圧の過渡的な変化が収まってから、一定時間
にわたってこの極板間の電圧の変動を検出し、この変動
が大きい場合に電池が不良であると判定する。ここで、
極板間の電圧は、セパレータの抜け落ちや極板の曲がり
等のない良品の場合には、このセパレータが乾燥してい
れば比較的高電圧で安定し、セパレータが湿気を帯びて
いるときには低電圧で安定する。しかし、セパレータの
抜け落ちや極板の曲がり等が生じた不良品の場合には、
このセパレータが湿気を帯びているかどうかにはかかわ
りなく、極板間の短絡により電圧は低電圧で不安定とな
り、この電圧の変動が大きくなる。そこで、極板間の電
圧の絶対的な値ではなく、電圧の変動の大きさによって
判定を行うことにより、セパレータが湿気を帯びている
場合にも、電池不良であると誤判定するのを防止するこ
とができる。
【0009】請求項2の電池の検査方法は、前記電圧の
変動の大きさが、一定時間にわたって極板間の電圧を計
測することにより得たこの電圧の最大値と最小値との差
であることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、極板間の電圧の
変動の大きさを、一定時間内におけるこの電圧の最大値
と最小値との差で表すので、簡単に変動の大きさを検出
することができるようになる。
【0011】請求項3の電池の検査方法は、前記しきい
値が、設定により変更可能であり、又は、極板間の電圧
に応じて自動的に変更されるものであることを特徴とす
る。
【0012】所定時間経過後の極板間の電圧の値は、セ
パレータが湿気を帯びる程度によって異なり、この電圧
の絶対的な値が低くなると、不良品である場合の電圧の
変動の大きさもある程度小さくなる。また、不良による
短絡の程度によっては、所定時間経過後の極板間の電圧
の値が大きく低下する場合があり、この場合には、電圧
の絶対的な値が低くなるために、電圧の変動も非常に小
さくなる。このため、しきい値が常に一定である場合に
は、この電圧の変動が小さいことから、不良品を良品で
あると誤判定するおそれがある。しかし、請求項3の発
明によれば、このしきい値をオペレータが設定によって
変更したり、極板間の電圧に応じて自動的に変更するこ
とができるので、このような誤判定を防止することがで
きる。
【0013】請求項4の電池の検査方法は、前記電圧の
印加を開始してから所定時間経過後の極板間の電圧が所
定電圧以下である場合には、この極板間の電圧の変動の
大きさにかかわらず、電池の不良であると判定すること
を特徴とする。
【0014】不良により極板間が完全に短絡している
と、所定時間経過後の極板間の電圧の値がほとんど0V
にまで低下し、電圧の変動もほとんどなくなるので、不
良品を良品であると誤判定するおそれがある。しかし、
請求項4の発明によれば、極板間の電圧が所定電圧以下
の場合には、電圧の変動にかかわりなく一律に不良であ
ると判定することができる。
【0015】なお、ここで所定電圧と比較される極板間
の電圧は、所定時間経過後に一定時間にわたって計測し
た電圧に応じた値であれば、最高電圧や最低電圧、平均
電圧等のいずれの値であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0017】図1〜図2は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は密閉型の鉛蓄電池の短絡判定試験を
行う検査回路のブロック図、図2はマイクロコンピュー
タの動作を説明するためのフローチャートである。な
お、図3〜図6に示した従来例と同様の機能を有する構
成部材には同じ番号を付記する。
【0018】本実施形態は、密閉型の鉛蓄電池の短絡判
定試験を行う電池の検査方法について説明する。密閉型
の鉛蓄電池は、図1に示すように、多数の極板3をセパ
レータ2を介して積層し電槽1内に収納すると、この後
の電解液の注液工程の前に、短絡判定試験を行う。短絡
判定試験は、セパレータ2を介して隣接する2枚の極板
3,3に、高電圧印加回路4が高電圧を印可するための
端子をそれぞれ接続して行われる。なお、この短絡判定
試験は、図1のように、セパレータ2を介して隣接する
極板3,3間のセルごとに順に検査を行うようにしても
よいが、複数のセルを同時に検査することもできる。
【0019】高電圧印加回路4は、セパレータ2を介し
て隣接する極板3,3間に1500Vの高電圧を印可す
る回路であり、電圧計測回路5は、この高電圧を印加さ
れた極板3,3間の電圧を計測する回路である。この電
圧計測回路5で計測された電圧値は、入力ポートのDA
変換器を介して所定のサンプリング周期ごとにディジタ
ルデータとしてマイクロコンピュータ7に入力されるよ
うになっている。
【0020】マイクロコンピュータ7は、高電圧印加回
路4を制御して、1秒を少し超える程度の時間だけ極板
3,3間に高電圧を印加させる。また、この高電圧の印
加開始から0.3秒が経過すると、最大値検出手段7a
と最小値検出手段7bにより、その後の0.7秒間にわ
たって電圧計測回路5が計測した極板3,3間の電圧の
最大値と最小値とを検出する。そして、電圧変動検出手
段7cにより、これらの電圧の最大値と最小値との差、
即ち電圧変動の大きさを算出し、良否判定手段7dによ
って、この電圧変動の大きさがしきい値電圧の110V
以上であると判断された場合には、検査結果が不良であ
るとの検査結果を出力し、電圧変動の大きさが110V
未満であると判断された場合には、検査結果が良品であ
るとの検査結果を出力する。
【0021】上記マイクロコンピュータ7の具体的な動
作を図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0022】まず、最初のステップ(以下「S」とい
う)1で、高電圧印加回路4による1500Vの電圧の
印加を開始させる。次に、0.3秒の経過を待って(S
2)、電圧計測回路5が計測した最初の電圧値v0 を読
み込み(S3)、この電圧値v 0 を最大値の変数vmax
と最小値の変数vmin に格納する(S4,S5)。な
お、これらの変数vmax と変数vmin には、予め十分に
大きい電圧値と十分に小さい電圧値をそれぞれ格納して
おくことにより、S3〜S5の処理を省略してもよい。
【0023】変数vmax と変数vmin に最大値と最小値
の初期値が格納されると、電圧計測回路5が計測した電
圧値vi を再度読み込み(S6)、この電圧値vi が変
数v max に格納された最大値よりも大きかった場合にの
み(S7)、この変数vmaxの値を電圧値vi と置き換
え(S8)(最大値検出手段7a)、この電圧値vi
変数vmin に格納された最小値よりも小さかった場合に
のみ(S9)、この変数vmin の値を電圧値vi に置き
換える(S10)(最小値検出手段7b)。そして、S
2の処理が完了してから0.7秒が経過したかどうかを
判断し(S11)、この時間が経過するまでS6以降の
処理を繰り返し実行する。なお、iは、初期値が0で、
この繰り返しが実行されるたびにインクリメントされる
整数とする。
【0024】S11で0.7秒が経過したと判断される
と、高電圧印加回路4による高電圧の印加を停止させる
(S12)。このとき、変数vmax には、0.7秒間に
読み込んだ電圧値vi の最大値が格納され、変数vmin
には、0.7秒間に読み込んだ電圧値vi の最小値が格
納されている。そこで、これらの変数vmax と変数v
min に格納された最大値と最小値の差から電圧変動v
dif を算出する(S13)(電圧変動検出手段7c)。
この電圧変動vdif は、0.7秒間に変化した電圧値v
i の変動の大きさを示すことになる。そして、この電圧
変動vdif をしきい値電圧の110Vと比較して(S1
4)、電圧変動vdif が110V未満であった場合には
良品であると判定し(S15)、電圧変動vdif が11
0V以上あった場合には不良品であると判定する(S1
6)(良否判定手段7d)。
【0025】上記構成の検査方法によれば、セパレータ
2が湿気を帯びていない場合、極板3,3間にセパレー
タ2の抜け落ちや極板3の曲がり等がなければ、図4に
示したように、1500Vの高電圧の印加開始から0.
3秒経過後には極板3,3間の電圧が1200V程度の
電圧で安定するので、変数vmax と変数vmin に格納さ
れた電圧の最大値と最小値の差である電圧変動vdif
数V以内となり、この電圧変動vdif がしきい値電圧の
110Vよりも十分に小さくなって、良否判定手段7d
が良品であると判定する。しかし、極板3,3間にセパ
レータ2の抜け落ちや極板3の曲がり等が生じている
と、図5に示したように、1500Vの高電圧の印加開
始から0.3秒経過後には極板3,3間の電圧が例えば
300V前後の低電圧で不安定に変動するので、変数v
max と変数vmin に格納された電圧の最大値と最小値の
差である電圧変動vdif がしきい値電圧の110Vより
も大きくなって、良否判定手段7dが不良品であると判
定することになる。従って、セパレータ2が湿気を帯び
ていない場合には、従来と同様に、セパレータ2の抜け
落ちや極板3の曲がり等による不良を確実に判定するこ
とができる。
【0026】また、セパレータ2が湿気を帯びていた場
合には、極板3,3間にセパレータ2の抜け落ちや極板
3の曲がり等がなければ、図6に示したように、150
0Vの高電圧の印加開始から0.3秒経過後には、極板
3,3間の電圧が例えば300V程度の低電圧で安定す
るので、変数vmax と変数vmin に格納された電圧の最
大値と最小値の差である電圧変動vdif が数V以内とな
り、この電圧変動vdi f がしきい値電圧の110Vより
も十分に小さくなって、良否判定手段7dが良品である
と判定することができる。従って、特に密閉型の鉛蓄電
池のように、湿気を帯び易いセパレータ2を用いている
ために、高電圧の印加後の極板3,3間の電圧がこの湿
気によって低下するような場合であっても、不良品と誤
判定するようなことがなくなる。なお、セパレータ2が
湿気を帯びていたとしても、極板3,3間にセパレータ
2の抜け落ちや極板3の曲がり等が生じた場合には、極
板3,3間の電圧が低い電圧で不安定に変動するので、
電圧変動vdif がしきい値電圧の110Vよりも大きく
なって、従来と同様に、良否判定手段7dが確実に不良
品であると判定することができる。
【0027】以上説明したように、本実施形態の検査方
法によれば、極板3,3間に高電圧を印加して過渡的な
電圧の変化が収まった後に、一定時間にわたってこの極
板3,3間の電圧の変動を検出することにより、セパレ
ータ2の抜け落ちや極板3の曲がり等の不良が発生した
かどうかを判定するので、このセパレータ2が湿気を帯
びることにより極板3,3間が低電圧となっても、これ
を不良であると誤判定するようなことがなくなる。
【0028】なお、上記実施形態では、電圧計測回路5
で計測した極板3,3間の電圧をマイクロコンピュータ
7のプログラムによってディジタル処理する場合につい
て説明したが、ハードウエアで直接ディジタル処理した
り、アナログ回路で同様の処理を行うこともできる。
【0029】また、上記実施形態では、電圧変動検出手
段7cが極板3,3間の電圧の最大値と最小値との差を
電圧の変動の大きさとして検出する場合について説明し
たが、この電圧の変動の大きさは、一定時間内の電圧の
変化の程度を表すものであれば、どのような値であって
もよい。例えば本実施形態のようにディジタル処理を行
う場合には、サンプリング周期ごとに離散的に計測した
電圧値の分散又はこの分散の平方根である標準偏差を電
圧の変動の大きさとしてもよいし、アナログ処理を行う
場合には、この電圧の交流成分の実効電力を電圧の変動
の大きさとしてもよい。
【0030】また、上記実施形態では、この電圧の変動
の大きさと比較するしきい値を常に一定値とする場合に
ついて説明したが、例えばセパレータ2が湿気を帯びる
程度によっては、極板3,3間の電圧自体が大きく低下
するために、不良が生じた場合の変動の大きさも非常に
小さくなることがある。しかも、この極板3,3間の短
絡の程度によっても、極板3,3間の電圧の低下が大き
くなるので、これによって電圧の変動が非常に小さくな
ることがある。このため、しきい値を一定にすると、不
良品を良品であると誤判定する場合があるので、このし
きい値は、オペレータが設定によって変更したり、極板
3,3間の電圧に応じて自動的に変更させるようにする
ことができる。例えば一定時間内の電圧の平均値に定数
を乗じて算出した値をしきい値に設定すれば、このしき
い値の自動的な変更を行うことができる。さらに、極板
3,3間が完全に短絡すると、この極板3,3間の電圧
がほぼ0Vにまで低下し、電圧の変動もほとんどなくな
るので、しきい値を変更しても正しい判定を行うことが
できない。そこで、所定時間経過後の極板3,3間の電
圧が所定の低電圧以下である場合には、電圧の変動の大
きさにかかわりなく、これを一律に不良であると判定す
るようにしてもよい。
【0031】また、上記実施形態では、密閉型の鉛蓄電
池の検査方法について説明したが、セパレータ2の電気
抵抗が変化する場合には、開放型の鉛蓄電池やその他の
種類の電池の場合にも同様に実施可能である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池の検査方法によれば、極板間の電圧の変動が大き
い場合に電池が不良であると判定するので、セパレータ
が湿気を帯びたために、この極板間の電圧が低下した場
合にも、電池不良であると誤判定するようなことがなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、密閉
型の鉛蓄電池の短絡判定試験を行う検査回路のブロック
図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、マイ
クロコンピュータの動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図3】従来例を示すものであって、密閉型の鉛蓄電池
の短絡判定試験を行う検査回路のブロック図である。
【図4】セパレータが乾燥している場合の良品の鉛蓄電
池の極板間の電圧の推移を示す図である。
【図5】セパレータが乾燥している場合の不良品の鉛蓄
電池の極板間の電圧の推移を示す図である。
【図6】セパレータが湿気を帯びている場合の良品の鉛
蓄電池の極板間の電圧の推移を示す図である。
【符号の説明】
2 セパレータ 3 極板 4 高電圧印加回路 5 電圧計測回路 7 マイクロコンピュータ 7a 最大値検出手段 7b 最小値検出手段 7c 電圧変動検出手段 7d 良否判定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未注液の電池の極板間に電圧を印加し、 この電圧の印加を開始してから所定時間経過後に、一定
    時間にわたって極板間の電圧の変動を検出し、 この極板間の電圧の変動の大きさがしきい値を超えた場
    合に、電池の不良であると判定することを特徴とする電
    池の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記電圧の変動の大きさが、一定時間に
    わたって極板間の電圧を計測することにより得たこの電
    圧の最大値と最小値との差であることを特徴とする請求
    項1に記載の電池の検査方法。
  3. 【請求項3】 前記しきい値が、設定により変更可能で
    あり、又は、極板間の電圧に応じて自動的に変更される
    ものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電
    池の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記電圧の印加を開始してから所定時間
    経過後の極板間の電圧が所定電圧以下である場合には、
    この極板間の電圧の変動の大きさにかかわらず、電池の
    不良であると判定することを特徴とする請求項1,2又
    は3に記載の電池の検査方法。
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