JP2002109537A - 画像検出プログラムを記録した媒体、画像検出装置および画像検出方法 - Google Patents

画像検出プログラムを記録した媒体、画像検出装置および画像検出方法

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JP2002109537A JP2000296568A JP2000296568A JP2002109537A JP 2002109537 A JP2002109537 A JP 2002109537A JP 2000296568 A JP2000296568 A JP 2000296568A JP 2000296568 A JP2000296568 A JP 2000296568A JP 2002109537 A JP2002109537 A JP 2002109537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図形が大きくなるとハードウェア回路やソフ
トウェア回路で必要な資源が大きくなり、特に、処理速
度を向上させると資源の増加は指数的に増加してしま
う。 【解決手段】 ロゴマーク(図形)の一部の形状に一致
するテンプレートPt1〜Pt5を利用するのでそれぞ
れのテンプレートマッチングで必要とする演算負荷や回
路規模を小さくできるし、この一部が一致しない場合と
いうのは全体のテンプレートを利用しても一致しない場
合であるから、その意味では無駄な演算を実施しなくて
済み、演算負荷を低減させることができる。また、最初
のテンプレートPt1が見つかったときに初めて以降の
テンプレートPt2〜Pt5を利用するのであるから、
効率的なテンプレートマッチングを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像検出プログラ
ムを記録した媒体、画像検出装置および画像検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像検出装置では、検出
すべき図形をそのまま利用していた。例えば、スキャナ
で画像データを取り込み、予め取り込んでおいた図形の
画像データを利用してテンプレートマッチングを行う。
そして、テンプレートマッチングで得られるスコアをし
きい値と比較し、スコアがしきい値よりも大きい場合に
ヒットしたと判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像検
出装置においては、図形全体の画像データを利用するの
で、図形が大きくなるとハードウェア回路やソフトウェ
ア処理で必要な資源が大きくなる。特に、処理速度を向
上させると資源の増加は指数的に増加してしまう。本発
明は、上記課題にかんがみてなされたもので、より簡易
な構成で処理速度も速めることが可能な画像検出プログ
ラムを記録した媒体、画像検出装置および画像検出方法
の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、所定の画像を表すディジ
タル画像データに基づいて同画像内に特定の図形が存在
するか否かをコンピュータにて検出する画像検出プログ
ラムを記録した媒体であって、上記図形に部分的に合致
する複数のテンプレートデータと、各テンプレートの相
対位置情報とを有し、一のテンプレートデータを利用し
て上記画像データ内で移動させながらテンプレートマッ
チングを行う第一のテンプレートマッチング機能と、こ
の第一のテンプレートマッチング機能でヒットした場合
にその位置情報と上記相対位置情報に基づいて他のテン
プレートデータの初期位置を設定しつつ所定範囲内でテ
ンプレートマッチングを行い、そのテンプレートマッチ
ングの結果に基づいて上記図形の有無を判断する第二の
テンプレートマッチング機能とをコンピュータに実行さ
せる構成としてある。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、上記図形に部分的に合致する複数のテン
プレートデータと、各テンプレートの相対位置情報とを
有し、一のテンプレートデータを利用して上記画像デー
タ内で移動させながらテンプレートマッチングを行うと
ともに、ヒットした場合にその位置情報と上記相対位置
情報に基づいて他のテンプレートデータの初期位置を設
定しつつ所定範囲内でテンプレートマッチングを行い、
そのテンプレートマッチングの結果に基づいて上記図形
の有無を判断する。
【0006】さらに、請求項2にかかる発明は、上記請
求項1に記載の画像検出プログラムを記録した媒体にお
いて、上記テンプレートデータは円弧を表すものである
構成としてある。上記のように構成した請求項2にかか
る発明においては、図形が円であることを前提にテンプ
レートを円弧の形状としてあり、このようにすると入力
画像の回転角度が不明な場合でも、その回転角度と無関
係に検出を行えることができる。
【0007】さらに、請求項3にかかる発明は、上記請
求項1または請求項2のいずれかに記載の画像検出プロ
グラムを記録した媒体において、上記第二のテンプレー
トマッチング機能では、上記複数のテンプレートデータ
における互いに離れたものを順次テンプレートマッチン
グに利用する構成としてある。図形の一部でテンプレー
トマッチングを行うと、自ずからその一部形状だけを含
む他の画像であっても、ヒットすることが起こりやすく
なる。むろん、他の部位についてもテンプレートマッチ
ングを行うので、最終的には図形と一致しないものを区
別できる。この場合、上記のように構成した請求項3に
かかる発明においては、第一のテンプレートマッチング
でたまたま図形以外のものでヒットした場合でも、互い
に離れたテンプレートについて順次テンプレートマッチ
ングに利用することによって早期に誤りを検出できるよ
うになる。
【0008】例えば、画像データに半円が含まれるとし
て円弧のテンプレートを利用すれば第一のテンプレート
マッチング機能でヒットするが、ここで正反対の位置に
あるテンプレートを利用するとヒットしないのですぐに
判別できる。もし、隣接するテンプレートを利用すると
すると、2〜3回ヒットした後で初めてヒットしなくな
り、判別できるまで時間がかかることになる。さらに、
請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の画像検出プログラムを記録した媒体にお
いて、上記第二のテンプレートマッチング機能では、設
定された初期位置を中心として所定範囲でテンプレート
を移動させ、各場所においてテンプレートマッチングを
行う構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、画像データの中に図形の一部を発見でき
たときに、本来の正確な相対位置情報に基づく位置でテ
ンプレートを利用したテンプレートマッチングをして
も、当該画像データの取り込み特性によってはヒットし
ないことがある。このため、設定された初期位置を中心
として所定範囲でずらしながらテンプレートマッチング
を行うことにより、正しく検出することができるように
なる。
【0010】さらに、請求項5にかかる発明は、上記請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像検出プログラ
ムを記録した媒体において、上記第二のテンプレートマ
ッチング機能では、上記初期位置の設定にあたりそれま
でのテンプレートデータの検出位置と初期位置とのずれ
に基づいて当該初期位置を修正する初期位置調整機能を
コンピュータに実行させる構成としてある。上記のよう
に構成した請求項5にかかる発明においては、それまで
のテンプレートデータの検出位置と初期位置とのずれを
利用して初期位置を設定することにより、以降のテンプ
レートマッチングで早期にヒットさせることができるよ
うになる。
【0011】さらに、請求項6にかかる発明は、上記請
求項5に記載の画像検出プログラムを記録した媒体にお
いて、上記第二のテンプレートマッチング機能では、上
記初期位置を修正するにあたり、テンプレートデータご
とに反映される際の重み付けを設定する構成としてあ
る。上記のように構成した請求項6にかかる発明におい
ては、各テンプレートの相対位置などに応じて初期位置
を修正する際の重み付けを変えることができ、修正をよ
り正確に行えるようになる。
【0012】さらに、請求項7にかかる発明は、上記請
求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像検出プログラ
ムを記録した媒体において、上記図形は、略円形であ
り、上記第一のテンプレートマッチング機能では、同図
形をマスク可能な幅を有する円弧形状のマスキングテン
プレートでテンプレートマッチングを行い、ヒットした
場合に当該円弧形状部分で上記図形を異なる角度に回転
させた形状の複数のテンプレートデータでテンプレート
マッチングを行い、いずれかがヒットするか否かを判断
する構成としてある。
【0013】略円形であっても、縁が波打っているとい
うように真円ではない図形もある。この場合、上記のよ
うに構成した請求項7にかかる発明においては、同図形
をマスク可能な幅を有する円弧形状のマスキングテンプ
レートを使用して第一段階のテンプレートマッチングを
行う。このマスキングテンプレートはマスキングされて
いる部分以外のテンプレートマッチングを行う。このよ
うにすれば、波打っている形状であっても、略円形部分
以外ではヒットする。そして、図形が回転しているとし
ても検出できる。ヒットした場合には、円弧形状部分の
テンプレートデータでテンプレートマッチングする。こ
のテンプレートは上記図形を異なる角度に回転させた形
状に対応して複数用意してあるため、図形の回転角度に
関わらず検出できる。また、円弧状部分に限っており、
面積が小さいのでテンプレートマッチングの負荷は小さ
い。
【0014】さらに、請求項8にかかる発明は、上記請
求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像検出プログラ
ムを記録した媒体において、上記第一のテンプレートマ
ッチング機能と上記第二のテンプレートマッチング機能
のいずれかまたは両方では、上記テンプレートデータの
一部についてテンプレートマッチングを行い、ヒットし
た場合に残りの部分のテンプレートデータを合わせてテ
ンプレートマッチングを行う構成としてある。
【0015】上記のように構成した請求項8にかかる発
明においては、テンプレートマッチングを二段階で行
う。すなわち、テンプレートデータの一部についてテン
プレートマッチングを行い、ヒットした場合に残りの部
分のテンプレートデータを合わせてテンプレートマッチ
ングを行なう。二段階とすることによりテンプレートマ
ッチングのハードウェア回路やソフトウェア負荷を多く
必要としない。むろん、このような記録媒体は、磁気記
録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよい
し、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同
様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製
品などの複製段階については全く問う余地無く同等であ
る。
【0016】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒
体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるよ
うな形態のものとしてあってもよい。むろん、このプロ
グラム自体に発明の思想が反映されていることはいうま
でもない。このように、図形に部分的に合致する複数の
テンプレートデータを利用して順次テンプレートマッチ
ングする手法は実体のあるコンピュータにおいて実現さ
れ、その意味で本発明をそのようなコンピュータを含ん
だ実体のある装置としても適用可能であることは容易に
理解できる。このため、請求項9にかかる発明は、所定
の画像を表すディジタル画像データに基づいて同画像内
に特定の図形が存在するか否かを検出する画像検出装置
であって、上記図形に部分的に合致する複数のテンプレ
ートデータと、各テンプレートの相対位置情報とを有
し、一のテンプレートデータを利用して上記画像データ
内で移動させながらテンプレートマッチングを行う第一
のテンプレートマッチング手段と、この第一のテンプレ
ートマッチング手段でヒットした場合にその位置情報と
上記相対位置情報に基づいて他のテンプレートデータの
初期位置を設定しつつ所定範囲内でテンプレートマッチ
ングを行い、そのテンプレートマッチングの結果に基づ
いて上記図形の有無を判断する第二のテンプレートマッ
チング手段とを具備する構成としてある。
【0017】すなわち、コンピュータで制御される実体
のある装置としても有効であることに相違はない。むろ
ん、このような画像検出装置は単独で実施される場合も
あるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法ととも
に実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれ
に限らず、各種の態様を含むものであって、適宜、変更
可能である。また、このような画像検出プログラムを記
録した媒体はかかる制御に従って処理を進めていく上
で、その根底にはその手順に発明が存在するということ
は当然であり、方法としても適用可能であることは容易
に理解できる。このため、請求項10にかかる発明は、
所定の画像を表すディジタル画像データに基づいて同画
像内に特定の図形が存在するか否かを検出する画像検出
方法であって、上記図形に部分的に合致する複数のテン
プレートデータと、各テンプレートの相対位置情報とを
有し、一のテンプレートデータを利用して上記画像デー
タ内で移動させながらテンプレートマッチングを行う第
一のテンプレートマッチング工程と、この第一のテンプ
レートマッチング工程でヒットした場合にその位置情報
と上記相対位置情報に基づいて他のテンプレートデータ
の初期位置を設定しつつ所定範囲内でテンプレートマッ
チングを行い、そのテンプレートマッチングの結果に基
づいて上記図形の有無を判断する第二のテンプレートマ
ッチング工程とを具備する構成としてある。
【0018】すなわち、必ずしも実体のある媒体などに
限らず、その方法としても有効であることに相違はな
い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、図形に部
分的に合致する複数のテンプレートデータと、各テンプ
レートの相対位置情報とを利用して、順次部分的なテン
プレートマッチングを繰り返すことにより、使用する資
源を少なくしたまま正確なテンプレートマッチングを行
うことが可能な画像検出プログラムを記録した媒体を提
供することができる。
【0020】さらに、請求項2にかかる発明によれば、
円弧を探すため、図形の回転角度にかかわらず検出が可
能となる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、図
形以外のものを誤認識しそうになった場合でも早期に誤
りを判別できるようになる。さらに、請求項4にかかる
発明によれば、テンプレートを微動させることによって
読み取り誤差などがあっても正しくテンプレートマッチ
ングを行うことができる。
【0021】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
テンプレートマッチングの結果を次のテンプレートの初
期位置にフィードバックすることにより、早期にヒット
しやすくなる。さらに、請求項6にかかる発明によれ
ば、位置修正のフィードバックをより細やかに行うこと
ができ、早期にヒットしやすくなる。さらに、請求項7
にかかる発明によれば、略円形の図形について大きな資
源を要することなく比較的簡易に検出することができ
る。
【0022】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
より省資源で図形の検出を行なうことができる。さら
に、請求項9にかかる発明によれば、同様の効果を奏す
る画像検出装置を提供でき、請求項10にかかる発明に
よれば、画像検出方法を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かる画像認識プログラムを実行するコピーシステムを概
略ブロック図により示している。
【0024】本コピーシステム10は、画像をスキャン
してディジタル画像データに変換するスキャナ11と、
このディジタル画像データを取得して印刷用ディジタル
画像データに変換するコピーサーバ12と、この印刷用
ディジタル画像データを入力して印刷するプリンタ13
とを備えている。コピーサーバ12は、スキャナ11か
ら出力されるディジタル画像データを一時的に蓄える画
像バッファ12aと、この画像バッファ12aに蓄えら
れたディジタル画像データに基づいて印刷に適した画像
となるような所定の画像処理を実行するとともに、色変
換と解像度変換とを行ってプリンタ13を駆動可能な印
刷用ディジタル画像データに変換するための画像処理部
12bを備えている。この画像処理部12bは、コピー
サーバ12内の特定ロゴマーク検出部12cからの実行
制御信号を入力して上記処理を実施する。
【0025】特定ロゴマーク検出部12cは、上記画像
バッファ12aに一時的に蓄えられたディジタル画像デ
ータを処理対象として当該画像の中に所定のロゴマーク
(図形)が存在するか否かを判断ものである。そして、
所定のロゴマークがないと検出された場合に上記実行制
御信号を出力する。なお、本実施形態においては、所定
のロゴマークを検出した場合にコピーをしない構成とし
ているが、用途に応じて適宜変更可能であり、所定のロ
ゴマークを検出した場合にだけコピーしたり、検出した
ロゴマークに応じてコピーの機能を変化させるというよ
うな用途とすることも当然に可能である。むろん、コピ
ーの制御に利用するだけでなく、一般的な画像認識とし
て利用することも可能である。
【0026】図2は、コピーサーバ12のハードウェア
構成を概略ブロック図により示している。演算処理を実
行するCPU12dと、ワークエリアやバッファとして
利用されるRAM12eと、テンプレートやテーブルや
プログラムなどが記録されたROM12fと、外部との
信号処理を実行するI/O12gと、所定の操作を入力
させるための操作パネル12hと、各種の表示を実行す
る表示器12jとを備えている。
【0027】すなわち、画像バッファ12aはRAM1
2e内にて構成され、画像処理部12bや特定ロゴマー
ク検出部12cはCPU12dがROM12fに記憶さ
れた所定のテンプレートやテーブルを参照してプログラ
ムを実行することにより構成される。なお、本実施形態
ではソフトウェア処理で実現するようにしているが、A
SICなどのハードウェアロジック回路で実現すること
も可能である。むろん、テンプレートやテーブルなどは
ハードディスクやRAMなどに記憶するようにしても良
い。
【0028】図3はCPU12dが実行する画像認識プ
ログラムの概略をフローチャートにより示している。な
お、本実施形態においては、特定ロゴマーク検出部12
cの機能について主に説明する。ステップ100では画
像データ取り込み・変換処理を実行する。スキャナ11
が出力するディジタル画像データは画像をドットマトリ
クス状の画素に分割しつつ、RGB三原色について各8
ビットを割り当てた各色256階調で各画素を表現する
ものとなっており、本実施形態のようなロゴマークの有
無の検出については利用しずらい。このため、同所定の
ロゴマークの色を基準として二値化することにより処理
の単純化を図ることにする。
【0029】図4はこの画像データ取り込み・変換処理
の内容をより詳しく示している。スキャナ11に対して
画像の読み取りを制御する処理を実行しても構わない
が、本実施形態においては画像バッファ12a内に既に
蓄えられている画像データを読み込み、二値化する処理
を当該画像データ取り込み・変換処理と呼ぶことにす
る。ステップ200では、各画素毎に所定の色空間内に
入っているか否かで二値化する。図5はRGB表色空間
を模式的に示しており、RGBの三軸を各256階調で
座標化したとき、特定のロゴマークは図中の卵状の空間
13aで表現されるとする。この場合、具体的に同卵状
の空間13aに入るか否かを判断することも可能である
が、処理が複雑になる。このため、簡易的に上記空間1
3aの外郭に接する直方体13bに含まれるか否かで二
値化することにする。具体的には、対象画素の画素デー
タが(Rt,Gt,Bt)と表されるときに、 R1<Rt<R2 G1<Gt<G2 B1<Bt<B2 なる条件が成立すれば含まれることにする。この場合、
含まれれば”1”となり、含まれなければ”0”とな
る。むろん、この二値化の処理が二値化処理機能に相当
する。また、精度を上げるために本来の卵状の空間13
aで判断するようにしても良い。
【0030】本実施形態においては、RGBで表現され
る色に基づいて判定しているが、色度を演算して求め、
この色度で判断するようにしても良い。色度の場合は明
度の影響を受けにくいため、判定の精度を向上させるこ
とができる。この他にも各種の色空間を利用するように
しても良い。次のステップ202では後述するテンプレ
ートマッチングで利用するテンプレートの解像度とスキ
ャナ11が出力する画像データの解像度とが一致するか
否かを判断する。むろん、スキャナ11に読み取りを指
示する時点でテンプレートの解像度に一致させることが
可能であればかかる解像度で読み取りを実行させておい
ても良い。
【0031】解像度が一致しない場合はステップ204
にて解像度変換を行う。図6は解像度変換の処理をフロ
ーチャートにより示している。ステップ300では変換
後の画像サイズを決定する。変換式は、テンプレートの
解像度をKt、スキャナ11の解像度をKs、画像ファ
イルの横画素数をNxと縦画素数をNyとすると、生成
する画像の横画素数Txと縦画素数Tyは、 Tx=Nx*(Kt/Ks) Ty=Ny*(Kt/Ks) となる。例えば、スキャナ11の解像度が300ドット
/インチで、テンプレートの解像度が150ドット/イ
ンチであるとし、元の画像サイズが1200ドット×6
00ドットであるとすると、 Tx=1200*(150/300)=600 Ty=600*(150/300) =300 となる。
【0032】ステップ302以下では、生成する画像サ
イズに合わせて各画素を示すポインタを設定し、ループ
処理で各画素の値を判定していく。ステップ302では
ポインタを初期化する。ここでは、横方向を主走査方向
とし、縦方向を副走査方向としてポインタを更新してい
くものとする。ステップ304ではポインタで指定され
る画素と、元の画像サイズの画素との対応範囲を特定す
る。図7は1/4に縮小する例を示しているが、ポイン
タで示される画素は元の画像サイズでは斜線の升目が該
当範囲になる。
【0033】この場合、ステップ306で該当範囲に一
つでも”1”の画素があればステップ308に示すよう
に変換画素として”1”をセットし、一つも”1”の画
素がない場合には変換画素として”1”をセットしな
い。すなわち、画像を縮小するとしてもできるだけ”
1”の画素が残るようにしている。これに対して、図8
は4倍に拡大する例を示しており、白丸と黒丸が新たに
生成される画素を示し、太線で区分けされる升目が元の
画像サイズの画素を示している。この場合、新たに生成
される複数画素の該当範囲が大きなサイズの元の画像サ
イズの一画素に含まれる。従って、元の画像サイズの画
素として”1”を設定されていれば、この画素に含まれ
るいずれの画素についても”1”が設定されることにな
る。以上のような処理により、できるだけ”1”と設定
した画素の情報が消えてしまわないようにし、認識率の
向上を図っている。
【0034】ステップ310ではポインタを主走査方向
と副走査方向に更新していき、ステップ312にて全画
素が終了したと判断されるまでループ処理を繰り返す。
なお、この解像度変換の処理が解像度一致化機能に相当
する。解像度が一致していた場合、あるいは、解像度を
一致させた場合、二値化されたワーク用画像データをス
テップ206にてRAM12eのワーク領域へ出力し、
画像データ取り込み・変換処理を終了する。
【0035】次に、このワーク用画像データを利用して
特定のロゴマークが含まれているか否かを判断する。こ
こで、図9はロゴマークの認識の概略を示している。認
識しようとしているのは図中の円である。この円の直径
はある解像度で約100ドットであるとする。従来であ
れば、100×100ドットのテンプレートを用意して
おき、テンプレートマッチングをすることになるであろ
う。しかしながら、本実施例では、図中に示すようによ
り小さなサイズのテンプレート(No.1〜No.5)
Pt1〜Pt5を利用する。各テンプレートPt1〜P
t5の基本的な大きさは32ドット×32ドットであ
る。すなわち、テンプレートPt1でテンプレートマッ
チングを行い、マッチングしたらその位置を基準とした
相対位置関係を利用してテンプレートPt2〜Pt5の
テンプレートマッチングを行う。
【0036】本実施形態では、認識しようとする円のロ
ゴマークについて、左上角部と、上端中央、下端中央、
左端中央、右端中央に配置される5つのテンプレートを
利用しているが、図10に示すように左上角部、右上角
部、左下角部、右下角部という4箇所にテンプレートP
t1’〜Pt4’を配置することも可能であるなど、適
宜変更可能である。ただし、左上角部のテンプレートは
主走査方向と副走査方向との関係からも最初にロゴマー
クを発見できる可能性が高い。
【0037】一方、32×32ドットというサイズも適
宜変更可能である。図9に示すような円のロゴマークに
対して100×100ドットのエリアを基準として単純
に左上角部にテンプレートを配置しようとすると、図1
1に示すテンプレートPt1となるが、32×32ドッ
トを有効に利用しようとすればテンプレート位置を中心
側へずらしてテンプレートPt1aに示すようにしても
良い。すなわち、テンプレートマッチング自体は矩形の
領域としておくのが演算の上で都合がよいが、”1”の
画素が対角領域を有効に使いきる配置が効果的だからで
ある。一方、32×32ドットというテンプレートのサ
イズを縮小することも可能であり、テンプレートPt1
bに示すように最初のサイズの範囲で有効に利用された
対角領域だけを使用してテンプレートを縮小する。テン
プレートが小さくなればそれに比して演算速度を小さく
できたり、演算回路を小面積で構成するということが可
能になってくる。また、薄い円弧のテンプレートPt2
に対して両側を省略した細幅のテンプレートPt2aに
することも可能である。
【0038】図12はワーク画像データに対してテンプ
レートPt1を初期位置にセットした状態を模式的に示
している。ステップ102にてテンプレートPt1の位
置を表すポインタに所定値をセットし、ステップ104
にて同位置にあるワーク画像データのデータを読み込ん
でテンプレートマッチングを行う。テンプレートマッチ
ングでは、テンプレートを構成する各画素の値とワーク
画像データから読み込んだ画素の値とが一致するか否か
によってスコア計算を行う。
【0039】図13はスコア計算の例を5×5ドットの
簡素化した例で示している。テンプレートPtを挟んで
左右に画像データを示している。左側の画像データD1
はテンプレートPtと全く関連性を持たない例として全
画素が”1”の場合を示しており、右側の画像データD
2はテンプレートPtと一画素分ずれた場合の例を示し
ている。画像データの各画素とテンプレートの各画素と
がそれぞれ一致すればスコアテーブルS1,S2に
「1」を代入し、一致しなければ「0」を代入する。ス
コアは「1」を代入した総数となる。
【0040】全く関連性のない左のスコアS1で「13
/25」であり、ややずれた右のスコアS2で「18/
25」となっている。情報の一致度は「25/25」が
最大であるが、関連性のなさは「12.5/25」が最
小となる。上述した32×32ドットのテンプレートの
場合、最大値は「1024/1024」であり、ステッ
プ106にて所定のしきい値、例えば「982/102
4}を越えているか否かを判断する。越えていればヒッ
トとなるが、マッチするまではヒットとならず、ステッ
プ108にてテンプレートPt1の位置をずらし、ステ
ップ110にて最終位置まで移動させたか否かの判断を
行ない、最終位置に移動させるまでステップ104以下
を繰り返す。この一連の処理が第一のテンプレートマッ
チング機能に相当する。
【0041】なお、画像データの側にロゴマークの色領
域に属する画素が全くないにもかかわらずテンプレート
マッチングを行ったとしてもマッチングするはずがな
い。すなわち、明らかにテンプレートマッチングを行う
必要がない場合もある。従って、図14に示すように画
像データの側で明らかに”1”の画素が大半を占めてい
る(ステップ106aにて「最大しきい値maxを越え
ている」か判断)か、”1”の画素が殆どない(ステッ
プ106bにて「最小しきい値min未満となってい
る」か判断)というような場合にはスコア計算(ステッ
プ106c)を実施しないようにすることも可能であ
る。
【0042】ところで、特定のロゴマークとして円を検
出するようにした場合には特別なメリットがある。それ
は円であればどのような角度で置かれたとしても円ある
いは円弧のテンプレートとは必ず一致するからである。
従って、円に特定することで他のロゴマークの一部の領
域を検出する場合に比べて顕著なメリットが存在する。
一方、円の特性を活かし、真円以外の物に適用する余地
もある。図15は非真円の場合のスコア計算をフローチ
ャートにより示しており、図16は該当するロゴマーク
とテンプレートとを示している。
【0043】非真円のロゴマークでも、図16に示すよ
うに波形の線のロゴマークM1であるとか、破線など
は、所定幅のマスキングテンプレートPtmを使用して
線の部分以外でテンプレートマッチングすることが可能
である。マスキングテンプレートPtmの斜線表示部分
だけでスコアを計算し、一定のスコア以上であれば内部
のスコア計算を行うことにする。この場合、異なる回転
角度に応じた複数のテンプレートPtm1,Ptm2…
を用意しておき、いずれかにおいてスコアがしきい値以
上であればマッチングしたと判断すればよい。
【0044】具体的には、ステップ400にてマスキン
グテンプレートPtmを使用して斜線領域である非円弧
部のスコアを計算し、ステップ402にて同スコアとし
きい値とを比較してヒットしたかを判定する。ヒットし
なければステップ404にてヒットしない旨である「ノ
ーヒット」を上位プログラムに告知して当該処理を終了
する。一方、ヒットしたら、ステップ406で円弧部内
での”1”の画素数を計算し、ステップ408にてこの
画素数と、本来の円弧内の画素数との誤差がしきい値以
内か否かを判断する。単純な例として真っ白な領域と上
記マスキングテンプレートPtmを利用してテンプレー
トマッチングをした場合、スコアは満点となるが、実際
はロゴマークがあるわけではなく、次に複数のテンプレ
ートPtm1,Ptm2…を使用した計算を行うとする
と負荷が大きい。このため、まず、画素数だけで円弧部
内がロゴマークに近そうなものかを判定する。破線であ
れば円弧部で”1”の画素数は全画素数のほぼ半分とな
るが、真っ白な領域であればほとんど”0”となり、一
次的なフィルタとしては簡易かつ有効なフィルタとな
る。
【0045】このフィルタをパスした場合、ステップ4
10にて異角度に対応した上記複数のテンプレートPt
m1,Ptm2…を使用してスコア計算し、ステップ4
12にていずれか一つでも所定のしきい値より高いスコ
アが得られたと判断されれば、ステップ414にて「ヒ
ット」を上位プログラムに告知して当該処理を終了す
る。また、いずれのスコアもしきい値を下回っていれば
ステップ404にて「ノーヒット」を上位プログラムに
告知して当該処理を終了する。なお、この場合は複数の
テンプレートPtm1,Ptm2…を使用してスコア計
算するが、テンプレートPtm1,Ptm2…のサイズ
が小さくなっているので、演算の負荷が特に大きくなる
わけではない。むろん、スコア計算の際には曲線状のま
までなく、演算に適した矩形などの形状に変化させれば
よい。
【0046】次に、テンプレートマッチングの際の演算
時間を短縮する方法としてテンプレートを少しずつ移動
させ、重なる領域について演算結果を保持することも可
能である。図17は領域を半分重ね合わせて移動させて
いく際のテンプレートの移動状況を示している。同図に
示すように最初に32×32ドットのテンプレートPt
s1を使用したテンプレートマッチングでヒットしたと
判断した場合、次には16ドットだけスライドさせた場
所での32×32ドットのテンプレートPts2を使用
してテンプレートマッチングを行うことにする。この場
合、実質的には左半分の領域と右半分の領域とを分けて
スコア計算することにし、ヒットして移動する際には前
のテンプレートPts1での右半分の領域のスコアを残
しておき、後のテンプレートPts2では新たな右半分
の領域のスコアを計算して合算することによって演算負
荷を半減させる。
【0047】以上のようにしてテンプレートPt1につ
いてスコア計算をし、同スコアがしきい値を越えてテン
プレートPt1についてヒットしたと判断されると、以
下、テンプレートPt2〜Pt5を利用してテンプレー
トマッチングをおこなうべく、ステップ112ではポイ
ンタとしての変数nに「2」を代入する。すなわち、テ
ンプレートPt(n)を利用してテンプレートマッチン
グを行い、マッチしたらテンプレートPt(n+1)へ
と順次切り換えてテンプレートマッチングを行うことに
なる。
【0048】各テンプレートPt2〜Pt5について
は、最初のテンプレートPt1の発見位置との相対位置
を図18に示すテンプレート情報テーブルに記録してあ
り、図19はその関係を模式的に示している。テンプレ
ート情報テーブルは、第一項目として各テンプレートの
番号、第二、第三項目として横方向と縦方向の相対位置
ズレ量を表すオフセット量、第四、第五項目は位置修正
についてフィードバックさせる際の重み付けパラメータ
である。
【0049】テンプレートPt2について具体的に説明
すると、テンプレート番号は「2」であり、横方向のオ
フセット量は「33」ドット、縦方向のオフセット量は
「67」ドットである。すなわち、テンプレートPt1
についてヒットしたと判断した場合、その時点でのテン
プレートPt1の位置を表すポインタに対してこれらの
オフセット(33,67)を加えた位置をテンプレート
Pt2についての初期位置とする。フローチャートでは
ステップ114にてこの初期位置をセットすることにな
る。
【0050】次のステップ116では新たにポインタで
指定された位置でテンプレートPt2を利用してスコア
計算し、テンプレートマッチングを行う。ここで、テン
プレートPt2〜Pt5が必ずしも上記オフセット量で
示される初期位置でヒットするとは限らない。スキャニ
ングの状況や解像度による誤差が加わるので、テンプレ
ート自体を上下左右に±10ドットの範囲で微動させて
みる。すなわち、ステップ118にてヒットしないとき
にはステップ120にて位置を微修正し、ステップ12
2にて微修正の範囲を超えたと判断されるまではステッ
プ116以下を繰り返す。なお、この一連のループ処理
が第二のテンプレートマッチング機能に相当する。
【0051】図20はこの微修正する範囲での微動動作
方向の一例を示している。斜線で示す初期位置を起点と
して右回りに渦巻き状に移動させていくことにする。む
ろん、このような渦巻き状の移動に限られるものではな
く、適宜移動方向については変更可能である。ところ
で、このように微動させる場合には図21に示すように
最大で一点鎖線で示す52×52ドットの範囲の画像デ
ータと比較することになる。このような場合、1ドット
ずつ移動させるたびに画像バッファ12aのワーク画像
データから該当する32×32ドットの画像データを読
み込んできても良いが、画像データの画素を一部切り出
し、その部分について先にテンプレートマッチングを行
ない、ヒットすれば残りの部分についてテンプレートマ
ッチングを行うというようにしても良い。図21には中
心位置が最外周の対角位置に到達した二つの状態を破線
で示しているが、中央の12×12ドットの画素につい
ては重なっている。従って、画像データのうちのこの部
分についてテンプレートを移動させながらスコア計算を
し、画素数に見合ったしきい値を越えていれば残りの画
素についてもスコア計算をする。
【0052】図22はこのような二段階のスコア計算を
フローチャートにより示している。ステップ500で1
2×12ドットの画素についてテンプレートの位置に応
じた部分的なスコア計算を行い、ステップ502にてス
コアがしきい値を越えたか判断する。しきい値を越えて
いればヒットとなり、ステップ504にて残り部分のス
コア計算を含めて全体のスコアを計算する。そして、ス
テップ506にてしきい値を越えたか否かを判断し、越
えていれば「ヒット」を上位プログラムに告知して当該
処理を終了する。
【0053】このようにすれば、12×12画素のスコ
ア計算だけを行った時点でステップ502にて第一段階
目の判定を行ってしまうため、ヒットしそうにない位置
で無駄なスコア計算をすることがなくなり、微修正の際
の演算負荷を低減させることが可能となる。また、この
ように二段階にすれば、CPU12dが有するキャッシ
ュや内部メモリ内に32×32ドットのテンプレートと
12×12ドットの画像データを取り込むことも可能で
あり、CPU12dは一切外部とのデータのやりとり行
うことなく処理を進めることができるとともに、CPU
12d内での非常に高速な演算を利用できるので、全体
的に処理速度を向上させることができる。
【0054】位置を微修正しながらテンプレートPt2
を利用してテンプレートマッチングを行った結果、ステ
ップ118にてある位置でヒットしたと判断すると、ス
テップ124にてテンプレートの番号を表すポインタと
しての変数nの値を「1」だけ加える。そして、ステッ
プ126では変数nの値が5を越えたか判断する。テン
プレートマッチングは上述したように5つのテンプレー
トPt1〜Pt5について行うようにしており、順次ヒ
ットして変数nが5を越えれば全てのテンプレートにつ
いてマッチングしたといえるので、ステップ128にて
特定のロゴマークを検出したと報知する。報知によって
別の処理を実行するために本プログラムを終了しても良
いし、報知をして他のプログラムの処理を起動させつつ
最初のテンプレートPt1を次の位置へと移動させて上
述した処理を繰り返すようにしても良い。図3のフロー
チャートは後者のようにするべくステップ128を実行
後、ステップ108にてテンプレートPt1の位置を更
新させるようにしている。
【0055】ところで、ステップ114にてテンプレー
トPt2〜Pt5について初期位置を決定するときには
それまでのテンプレートの発見位置に応じて修正を図る
ことも可能である。上述したように、図18のテンプレ
ート情報テーブルには位置修正についてフィードバック
させる際の重み付けパラメータkx,kyを備えてい
る。各テンプレートPtn(1<n<5)についてテン
プレートPt1の検出位置を基準としてオフセット量を
加えた位置と実際の各テンプレートPtnの検出位置と
のズレをxdn,ydnとすると、位置ズレフィードバ
ック量xfb,yfbは、
【数1】
【数2】 とする。すなわち、テンプレートPtnがオフセット量
を加えただけの初期位置からx方向に+4ドット、y方
向に+2ドットずれた位置で発見されたとすると、 xfb=(4)/2=2 yfb=(2)/2=1 というフィードバック量が得られる。従って、ステップ
114にてテンプレートPt3についての初期位置をセ
ットするときには図18に示すオフセット(33,0)
に対してさらにこの(xfb,yfb)=(2,1)を
加える。重み付けを変えているのは、図19に示すよう
にテンプレートPt2,Pt4のテンプレートPt1か
らの距離と、テンプレートPt5,Pt5のテンプレー
トPt1からの距離とが異なるため、その影響度合いを
調整するためである。むろん、この値は適宜調整可能で
あるし、上述したフィードバック量を求める演算につい
ても適宜変更可能である。このようにフィードバック量
を算出して初期位置へ反映させることにより、以降のテ
ンプレートPt3〜Pt5において初期位置の近辺でヒ
ットする可能性が高くなり、演算量を減らすことができ
るようになる。このフィードバックの処理が位置ずれ修
正機能に相当する。
【0056】なお、上述した実施形態においては、様々
な回転角度に対応できるように円のロゴマークを検出し
ている。この場合、円の内部に模様がある場合でも、外
周の円の色領域で二値化しておくことにより円だけを探
し、円を見つけたら二値化する色領域を変えて再度二値
化し、内部のマークを相対的に回転させてテンプレート
マッチングを行えばよい。一方、円であれば様々な回転
角度であっても問題なく検出できるが、特定のロゴマー
クを分割して検出する手法は円以外にも利用可能であ
る。図23は一例として四角のロゴマークを判定する際
の分割したテンプレートの作成状況を示している。実線
の四角のロゴマークに対して四隅の角部の形状をテンプ
レートPtq1〜Ptq4にする。
【0057】この場合もテンプレートPtq1を使用し
てテンプレートマッチングを行い、ヒットすれば図24
に示すテンプレート情報テーブルを参照してオフセット
量を読み出す。各テンプレートPtq2〜Ptq4を利
用するにあたっては同オフセット量を求めて初期位置を
設定し、微動させながらテンプレートマッチングを行
う。そして、微動してヒットした場合には上述したよう
にフィードバック量を算出して初期位置にフィードバッ
クさせることにより初期位置の近辺でヒットする可能性
が高くなり、演算量を減らすことが可能となる。
【0058】また、ロゴマークは必ずしも図形とは限ら
ず、所定の寸法で統一された文字などからなるものにお
いても分割してテンプレートマッチングを行うのは可能
である。次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説
明する。操作者がスキャナ11に読み取り原稿をセット
し、図示しない操作パネル12hでコピーを指示する操
作を行うと、CPU12dはI/O12gを介してスキ
ャナ11に対して解像度を指示しつつ所定の読み取り範
囲についての読み取り指示を出力する。すると、スキャ
ナ11は当該指定された解像度で、かつ、指示された読
み取り範囲で原稿を操作し、RGB各256階調の画像
データを出力する。CPU12dはこの画像データをR
AM12eの画像バッファ12aに保存する。そして、
保存した画像データに基づいて図3に示すフローチャー
トに従いロゴマークの検出を実行する。
【0059】まず、ステップ100,200にて読み取
った画像データを二値化する。二値化は色空間を利用し
て行うため、単に明るさだけで二値化する場合と比較し
て精度を向上させることが可能となる。また、テンプレ
ートPt1の解像度とスキャナ1解像度とが一致できて
いれば解像度変換は不要であるが、一致できなかった場
合はステップ202,204にて解像度変換を行って解
像度を一致させる必要がある。
【0060】このようにして二値化され、解像度を一致
させた画像データは、ステップ206にて画像バッファ
12aのワーク領域へ出力される。次に、ステップ10
2〜ステップ110にてレンプレートPt1を利用して
テンプレートマッチングを行う。テンプレートPt1は
円弧の一部であり、上記ワーク領域内の画像データに当
該円弧の一部と一致する画像が含まれているか判断す
る。円のロゴマークに対して円弧のテンプレートでテン
プレートマッチングを行うため、ロゴマークの回転角度
に関わらず、一致するか否かを判断できる。また、主走
査方向が横方向であり、副走査方向が縦方向であるの
で、左上角部の形状にあたるテンプレートPt1は早期
にロゴマークを検出することができる。
【0061】テンプレートPt1でヒットすると、ロゴ
マークにおける他の部分の形状に一致するテンプレート
Pt2〜Pt5を利用してテンプレートマッチングを行
う。各テンプレートPt2〜Pt5を利用したテンプレ
ートマッチングでは一つのテンプレートがヒットしない
と次のテンプレートでのテンプレートマッチングを行わ
ないため、全てのテンプレートPt1〜Pt5が全てヒ
ットしたときにだけステップ128にてロゴマークを検
出した報知を行うことになる。
【0062】テンプレートPt2〜Pt5はテンプレー
トPt1との相対位置が分かっているため、同テンプレ
ートPt1の発見位置を基準として初期位置がセットさ
れ、当該位置を基準として上下方向に±10ドット、左
右方向に10ドットの範囲で微動させてテンプレートマ
ッチングを行う。このようにテンプレートPt1の発見
位置を基準として初期位置がセットされ、本来のロゴマ
ークであれば比較的早期に発見することができる。
【0063】また、初期位置自体も次々に検出されるテ
ンプレートPt2〜Pt4の発見位置をフィードバック
しているため、初期位置を設定していく際の精度が向上
し、早期に発見することができる。テンプレートPt1
〜Pt5を使用して順次テンプレートマッチングを行う
場合、なるべく隣接するものを連続して使用せず、比較
的遠い位置に存在するテンプレートを使用するようにし
ている。たまたまロゴマークの一部に似た形状が存在し
てヒットしたような場合でも、離れた位置で一致する可
能性は低いだろうと想像でき、全体的にみれば誤認識を
早く検知できるようになる。また、発見位置のずれのフ
ィードバックも良好となる。
【0064】一方で、このように分割しつつ、順番にテ
ンプレートマッチングを行うことにより、ロゴマークを
発見できない場合はすぐにテンプレートPt1を移動さ
せることができ、無駄な演算処理を実行しないという側
面も持つ。このように、あくまでもロゴマークの一部の
形状に一致するテンプレートPt1〜Pt5を利用する
のでそれぞれのテンプレートマッチングで必要とする演
算負荷や回路規模を小さくできるし、この一部が一致し
ない場合というのは全体のテンプレートを利用しても一
致しない場合であるから、その意味では無駄な演算を実
施しなくて済み、演算負荷を低減させることができる。
また、最初のテンプレートPt1が見つかったときに初
めて以降のテンプレートPt2〜Pt5を利用するので
あるから、効率的なテンプレートマッチングを行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像認識プログラ
ムを実行するコピーシステムの概略ブロック図である。
【図2】コピーサーバのハードウェア構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図3】CPUが実行する画像認識プログラムの概略フ
ローチャートである。
【図4】画像データ取り込み・変換処理の内容を示すフ
ローチャートである。
【図5】RGB表色空間とロゴマークが属する領域を示
す図である。
【図6】解像度変換処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図7】縮小の過程を示す模式図である。
【図8】拡大の過程を示す模式図である。
【図9】ロゴマークとテンプレートの概略状況を示す図
である。
【図10】ロゴマークとテンプレートの他の構成例を示
す図である。
【図11】テンプレートの有効化のための変形例を示す
図である。
【図12】テンプレートマッチングの概略を示す模式図
である。
【図13】テンプレートマッチングにおけるスコア計算
を示す模式図である。
【図14】スコア計算の簡略化を図る変形例を示すフロ
ーチャートである。
【図15】真円でない場合のスコア計算を示すフローチ
ャートである。
【図16】真円でない場合のテンプレートマッチングの
テンプレートを示す図である。
【図17】テンプレートマッチングの変形例を示す模式
図である。
【図18】テンプレート情報テーブルを示す図である。
【図19】テンプレート情報テーブルの内容に相当する
テンプレートの配置を示す図である。
【図20】テンプレートの微動状況の一例を示す図であ
る。
【図21】テンプレートの一部でテンプレートマッチン
グを行う状況を示す図である。
【図22】二段階でスコア計算する処理を示すフローチ
ャートである。
【図23】円以外のロゴマークの検出例を示す模式図で
ある。
【図24】テンプレート情報テーブルを示す図である。
【符号の説明】
10…コピーシステム 11…スキャナ 12…コピーサーバ 12a…画像バッファ 12b…画像処理部 12c…特定ロゴマーク検出部 12d…CPU 12e…RAM 12f…ROM 12g…I/ O 12h…操作パネル 12j…表示器 13…プリンタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像を表すディジタル画像データ
    に基づいて同画像内に特定の図形が存在するか否かをコ
    ンピュータにて検出する画像検出プログラムを記録した
    媒体であって、 上記図形に部分的に合致する複数のテンプレートデータ
    と、各テンプレートの相対位置情報とを有し、一のテン
    プレートデータを利用して上記画像データ内で移動させ
    ながらテンプレートマッチングを行う第一のテンプレー
    トマッチング機能と、 この第一のテンプレートマッチング機能でヒットした場
    合にその位置情報と上記相対位置情報に基づいて他のテ
    ンプレートデータの初期位置を設定しつつ所定範囲内で
    テンプレートマッチングを行い、そのテンプレートマッ
    チングの結果に基づいて上記図形の有無を判断する第二
    のテンプレートマッチング機能とをコンピュータに実行
    させることを特徴とする画像検出プログラムを記録した
    媒体。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像検出プログラ
    ムを記録した媒体において、上記テンプレートデータは
    円弧を表すものであることを特徴とする画像検出プログ
    ラムを記録した媒体。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の画像検出プログラムを記録した媒体において、
    上記第二のテンプレートマッチング機能では、上記複数
    のテンプレートデータにおける互いに離れたものを順次
    テンプレートマッチングに利用することを特徴とする画
    像検出プログラムを記録した媒体。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の画像検出プログラムを記録した媒体において、上記
    第二のテンプレートマッチング機能では、設定された初
    期位置を中心として所定範囲でテンプレートを移動さ
    せ、各場所においてテンプレートマッチングを行うこと
    を特徴とする画像検出プログラムを記録した媒体。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の画像検出プログラムを記録した媒体において、上記
    第二のテンプレートマッチング機能では、上記初期位置
    の設定にあたりそれまでのテンプレートデータの検出位
    置と初期位置とのずれに基づいて当該初期位置を修正す
    る初期位置調整機能をコンピュータに実行させることを
    特徴とする画像検出プログラムを記録した媒体。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の画像検出プログラ
    ムを記録した媒体において、上記第二のテンプレートマ
    ッチング機能では、上記初期位置を修正するにあたり、
    テンプレートデータごとに反映される際の重み付けを設
    定することを特徴とする画像検出プログラムを記録した
    媒体。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の画像検出プログラムを記録した媒体において、上記
    図形は、略円形であり、上記第一のテンプレートマッチ
    ング機能では、同図形をマスク可能な幅を有する円弧形
    状のマスキングテンプレートでテンプレートマッチング
    を行い、ヒットした場合に当該円弧形状部分で上記図形
    を異なる角度に回転させた形状の複数のテンプレートデ
    ータでテンプレートマッチングを行い、いずれかがヒッ
    トするか否かを判断することを特徴とする画像検出プロ
    グラムを記録した媒体。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の画像検出プログラムを記録した媒体において、上記
    第一のテンプレートマッチング機能と上記第二のテンプ
    レートマッチング機能のいずれかまたは両方では、上記
    テンプレートデータの一部についてテンプレートマッチ
    ングを行い、ヒットした場合に残りの部分のテンプレー
    トデータを合わせてテンプレートマッチングを行うこと
    を特徴とする画像検出プログラムを記録した媒体。
  9. 【請求項9】 所定の画像を表すディジタル画像デー
    タに基づいて同画像内に特定の図形が存在するか否かを
    検出する画像検出装置であって、 上記図形に部分的に合致する複数のテンプレートデータ
    と、各テンプレートの相対位置情報とを有し、一のテン
    プレートデータを利用して上記画像データ内で移動させ
    ながらテンプレートマッチングを行う第一のテンプレー
    トマッチング手段と、 この第一のテンプレートマッチング手段でヒットした場
    合にその位置情報と上記相対位置情報に基づいて他のテ
    ンプレートデータの初期位置を設定しつつ所定範囲内で
    テンプレートマッチングを行い、そのテンプレートマッ
    チングの結果に基づいて上記図形の有無を判断する第二
    のテンプレートマッチング手段とを具備することを特徴
    とする画像検出装置。
  10. 【請求項10】 所定の画像を表すディジタル画像デ
    ータに基づいて同画像内に特定の図形が存在するか否か
    を検出する画像検出方法であって、 上記図形に部分的に合致する複数のテンプレートデータ
    と、各テンプレートの相対位置情報とを有し、一のテン
    プレートデータを利用して上記画像データ内で移動させ
    ながらテンプレートマッチングを行う第一のテンプレー
    トマッチング工程と、 この第一のテンプレートマッチング工程でヒットした場
    合にその位置情報と上記相対位置情報に基づいて他のテ
    ンプレートデータの初期位置を設定しつつ所定範囲内で
    テンプレートマッチングを行い、そのテンプレートマッ
    チングの結果に基づいて上記図形の有無を判断する第二
    のテンプレートマッチング工程とを具備することを特徴
    とする画像検出方法。
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