JP2002108035A - 画像形成ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成ユニット及び画像形成装置

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JP2002108035A JP2000295473A JP2000295473A JP2002108035A JP 2002108035 A JP2002108035 A JP 2002108035A JP 2000295473 A JP2000295473 A JP 2000295473A JP 2000295473 A JP2000295473 A JP 2000295473A JP 2002108035 A JP2002108035 A JP 2002108035A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動伝達経路を最小限に抑え、小型、低コス
トの画像形成ユニット及びこれを用いる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 画像形成装置本体に着脱可能な画像形成
ユニットにおいて、トナー像を形成する感光体ドラム1
と、前記感光体ドラム1上のトナー像が転写される中間
転写ベルト5aと、前記感光体ドラム1及び前記中間転
写ベルト5aに残留したトナーを収容する廃トナーボッ
クス16とを有し、前記中間転写ベルト5aへ駆動力を伝
達する中間転写体駆動伝達手段を前記感光体ドラム1へ
駆動力を伝達する像担持体駆動伝達手段と別経路とし、
前記廃トナーボックス16へトナーを搬送するスクリュー
28及び前記廃トナーボックス16内のトナーを撹拌する廃
トナー撹拌板35への駆動伝達を前記中間転写体駆動伝達
手段を介して行うよう構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を用い
た複写機やプリンター等に用いられる画像形成ユニット
及びこれを用いて転写材に画像を形成する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真画像形成装置にあっては、像担
持体である感光体ドラム上に形成したトナー像を転写材
に転写した画像を形成するが、カラー画像形成装置にあ
っては感光体ドラム上に順次形成する各色トナー像を中
間転写体に重畳転写し、そのカラー画像を転写材に一括
転写する構成を有するものが用いられてきた。この場
合、感光体ドラム等の劣化、消耗する部材の取り扱いを
容易にするために、これらをユニット化して装置本体に
着脱可能としたものが広く用いられるようになってい
る。
【0003】例えば、特開平8−137181号公報に示す装
置(以下「従来装置A」という)にあっては、感光体ユ
ニットと中間転写体ユニットをそれぞれ独立したユニッ
トとして構成され、大きな可動側フレームを装置前面へ
回動して開き、感光体ユニットと中間転写体ユニットを
それぞれ上方より挿入するように構成されている。
【0004】そして、中間転写ベルトの投影上方面に、
感光体ドラムと廃トナー収容ボックスが一体となった感
光体ユニットが設けられ、感光体ドラム上の廃トナーは
クリーニングブレードにより掻き取られ、背面の廃トナ
ーボックスへ収容される。また、中間転写ベルト上の廃
トナーも、もう一つのクリーニングブレードで掻き取ら
れ、搬送コイルにより第一の搬送パイプの下部に搬送さ
れ、更に、第一の搬送パイプ内のスクリューにより、廃
トナー収容ボックスのある上方まで搬送される。その
後、第二の搬送パイプ内を搬送コイルで搬送され、よう
やく廃トナー収容ボックスに収容される。
【0005】また、第二のパイプと廃トナー収容ボック
スの連結部は別ユニットでそれぞれ、着脱する構成にな
っているので、着脱時にシャッターが開閉して、廃トナ
ーがこぼれないようになっている。
【0006】中間転写体を用いたもう一つのカラー画像
形成装置の従来例としては、特開平11−30944号公報、
特開平10−177329号公報に示すように、感光体ベルトと
中間転写ベルト、廃トナー収容ボックスが一体構成とな
った装置(以下「従来装置B」という)が提案されてい
る。
【0007】従来装置Bにおいては、中間転写ベルトの
投影下方面に感光体ベルトと廃トナー回収ボックスを配
置した構成となっている。また、従来装置Aと同様に、
大きな可動側フレームを装置前面へ回動して開き、中間
転写体と感光体、廃トナー収容ボックスが一体となった
画像形成ユニットを上方より挿入する構成となってい
る。
【0008】また、中間転写体ベルトと感光体ベルトの
廃トナーは、同様にそれぞれのクリーニングベルトで掻
き取られ、廃トナー収容ボックスに収容される。このと
き、中間転写体ベルトからの廃トナーは搬送パイプで上
方から下方へ落下する構成となっているために前述した
従来装置Aの場合ほど複雑ではない。
【0009】中間転写体ベルトと感光体ベルト一体構成
の画像形成ユニットは画像形成装置本体内で位置決めさ
れ、中間転写体ベルトと感光体ベルトのそれぞれの駆動
力伝達カップリングの位置関係は、画像形成ユニット側
と画像形成装置本体側で若干の位置ズレが発生する。そ
こで、この位置ズレを吸収するために、特開平11−1260
09号公報に示すように、画像形成装置側のカップリング
の中間部材としての爪部がスライドして芯ズレを吸収す
る、いわゆるオルダム軸継手を採用している。
【0010】また、廃トナーの搬送系の駆動は従来装置
Aと同様に、感光体ユニット側と中間転写体ユニット側
にそれぞれ独立に設けられたカップリング、或いはギア
が装置本体側のカップリング、或いはギアと噛み合い、
装置本体側から伝達される構成となっている。
【0011】更に、従来装置Aと同様に二次転写ローラ
の回転駆動、二次転写後の定着器までの転写材搬送手段
の回転駆動は装置本体内の駆動伝達経路で行われてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のカラー画像形成装置では以下のような問題点が
ある。
【0013】まず、従来装置Aに示す別体型の画像形成
ユニットでは画像形成ユニットが二種類あるため装置全
体が大きくなってしまう。しかも、画像形成ユニット着
脱のための開口部も大きく複雑となり、コストアップに
つながってしまう。また、二種類のユニットの存在は着
脱手順が発生したりユーザビリティーもよくないといっ
た課題があげられる。
【0014】更に、廃トナーを廃トナーボックスまで搬
送し、廃トナーボックス内でも廃トナーを撹拌するため
に、画像形成装置本体から、専用の駆動伝達経路を必要
とする。そのため、装置本体側に余分な伝達経路が増え
るばかりでなく、画像形成ユニット側にも余分な駆動伝
達経路が必要となる。
【0015】更に、画像形成ユニットの着脱のために、
感光体ユニットと中間転写体ユニットの駆動伝達カップ
リング同様に退避機構も設けなければならない。
【0016】また、二次転写ローラの回転駆動力、二次
転写後の定着器までの転写材搬送手段の回転駆動力も装
置本体内の駆動源からギア列を介して伝達されてくる。
従って、画像形成ユニットの大型化、装置本体の複雑
化、大型化、コストアップにつながってしまうという課
題がある。
【0017】一方、従来装置Bでは一体型の画像形成ユ
ニットとなっているが、中間転写体ベルトと感光体ベル
トのそれぞれの回転駆動力伝達カップリングの装置本体
側のカップリングとの芯ズレを吸収するために、前述し
たようにいわゆるオルダム軸継手を採用する必要があ
る。
【0018】また、従来装置Aと同様に、廃トナーの搬
送系の駆動は、感光体ユニット側と中間転写体ユニット
側にそれぞれ独立に設けられたカップリング、或いはギ
アが装置本体側のカップリング、或いはギアと噛み合
い、装置本体側から伝達される構成となっている。従っ
て、画像形成ユニットの着脱のために、感光体と中間転
写体の駆動伝達カップリングと同様に退避機構も設けな
ければならない(なお、この場合、感光体と中間転写体
の回転駆動のように、高精度の回転ではないので、オル
ダム軸継手のような複雑なカップリングは必要ない)。
【0019】また、二次転写ローラの回転駆動力も装置
本体内の駆動源からギア列を介して伝達されてくる。
【0020】従って、従来装置Bの場合も画像形成ユニ
ットの大型化、装置本体の複雑化、大型化、コストアッ
プにつながってしまう。
【0021】本発明は従来の上記課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、駆動伝達経路を最小限に抑
え、小型、低コストの画像形成ユニット及びこれを用い
る画像形成装置を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、画像形成装置本体に着
脱可能な画像形成ユニットにおいて、トナー像を形成す
る像担持体と、前記像担持体上のトナー像が転写される
中間転写体と、前記像担持体及び前記中間転写体に残留
したトナーを収容するトナー収容手段と、を有し、前記
中間転写体へ駆動力を伝達する中間転写体駆動伝達手段
を前記像担持体へ駆動力を伝達する像担持体駆動伝達手
段と別経路とし、前記トナー収容手段へトナーを搬送す
るトナー搬送手段及び前記トナー収容手段内のトナーを
撹拌するトナー撹拌手段への駆動伝達を前記中間転写体
駆動伝達手段を介して行うよう構成したことを特徴とす
る。
【0023】上記構成にあっては、トナー搬送手段やト
ナー撹拌手段への駆動伝達経路を最小限に抑えることが
可能となるため、画像形成ユニット及びこれを装着する
画像形成装置の小型化及び低コスト化が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態に係る画
像形成ユニット及び画像形成装置について図面を参照し
て説明する。
【0025】図1は一実施形態に係る電子写真画像形成
装置Aで、4色フルカラーのレーザービームプリンター
の概略構成を示す縦断面説明図であり、図の右側が装置
前面である。
【0026】{画像形成装置の全体構成}中間転写体と
しての無端ベルト状の中間転写ベルト5aの回転と同期
して像担持体としての感光体ドラム1を図1の矢印方向
(反時計回り)に回転させ、この感光体ドラム1表面を
帯電装置としての帯電ローラ2によって均一に帯電する
とともに、露光手段3によってイエロー画像の光照射を
行い、感光体ドラム1上にイエローの静電潜像を形成す
る。この静電潜像形成と同時に現像装置4を駆動してイ
エロー現像器4Yを現像位置に配置し、感光体ドラム1
上の静電潜像にイエロートナーが付着するように感光体
ドラム1の帯電極性と同極性でほぼ同電位の電圧を印加
して静電潜像にイエロートナーを付着させて現像する。
その後、中間転写ベルト5aの押えローラ(一次転写ロ
ーラ)5jにトナーと逆極性の電圧を印加して感光体ド
ラム1上のイエローのトナー像を中間転写ベルト5a上
に一次転写する。
【0027】上述のようにしてイエロートナー像の一次
転写が終了すると、次の現像器が回転移動してきて、感
光体ドラムに対向する現像位置に位置決めされ、イエロ
ーの場合と同様にしてマゼンダ、シアン、そしてブラッ
クの各色について、静電潜像の形成、各色現像器4M,
4C,4BKによる現像、一次転写を順次行い、中間転
写ベルト5a上に4色のトナー像を重ね合わせる。
【0028】この間、二次転写ローラ11は、中間転写ベ
ルト5aとは非接触状態にある。この時、クリーニング
帯電手段としての帯電ローラ5fも中間転写ベルト5a
とは非接触状態に位置する。
【0029】そして、中間転写ベルト5a上に4色のト
ナー像形成完了後、二次転写ローラ11が中間転写ベルト
5aに圧接され(図1の状態)、更に中間転写ベルト5
aの回転と同期して、搬送手段としての給送ローラ7
b、搬送ローラ対7cによって転写材カセット7aから
搬送され、且つレジストローラ対7d近傍の所定の位置
で待機していた転写材が中間転写ベルト5aと二次転写
ローラ11のニップ部に送り出される。
【0030】ここで、レジストローラ対7dの直前には
転写材Sの先端を検知してレジストローラ対7dの回転
駆動力を遮断し、転写材Sを所定の位置で待機させるレ
ジ前センサ14が設けられている。
【0031】更に、二次転写ローラ11にはトナーと逆極
性の電圧が印加されており、中間転写ベルト5a上のト
ナー像は、一括して搬送されてきた転写材Sの表面に二
次転写していく。
【0032】このようにして、二次転写された転写材S
は搬送ベルトユニット12を経由して定着器8に至り、こ
こで複数色のトナー像の定着を行った後、排出ローラ対
13によって排出ガイド15に沿って搬送され、排出ローラ
対9によってカラー画像形成装置A上部の排出トレー10
に排出され、画像形成を完了する。
【0033】一方、二次転写後にクリーニング用の帯電
ローラ5fが中間転写ベルト5aに圧接され、中間転写
ベルト上に残った残留トナーをトナーの正規の帯電極性
とは逆極性に帯電することで回収する。すなわち、この
回収手段は、前記のようにして帯電された中間転写ベル
ト上の残留トナーを一次転写ローラ5jにより感光体ド
ラム1に静電気的に逆転写し、その後、感光体ドラム用
のクリーニングブレード6により回収する。また、複数
の転写材に連続して画像形成する場合、この逆転写と同
時に次の画像の一次転写を行う構成とされる。そして、
回収された残留トナーは、廃トナーとして後述する搬送
経路をたどり、廃トナー収容手段としての廃トナーボッ
クス16に回収され蓄積される。
【0034】また、複数の転写材に連続して画像形成す
る場合、クリーニング帯電ローラ5fにより帯電された
前記残留トナーを中間転写ベルト5aから感光体ドラム
1に静電的に転写するのと同時に、感光体ドラム1上に
形成された次の転写材に対するトナー像を中間転写ベル
ト5aに一次転写する。これにより、画像形成のスルー
プットを向上させることができる。
【0035】{画像形成ユニット}次に前記画像形成装
置に着脱される感光体ドラム、中間転写ベルト一体構成
の画像形成ユニットの構成について詳細に説明する。
【0036】図2は図1の画像形成ユニットの概略構成
を示す縦断面図であり、装置前面に向かって左側から見
た縦断面説明図、図3は画像形成ユニットの駆動伝達構
成を示す縦断面説明図、図4及び図5は装置前面に向か
って右側から見た画像形成ユニットの縦断面説明図を示
す。また、図6は図4の矢印B方向(上方)より見た廃
トナー搬送通路部での横断面説明図であり、図7はトナ
ー詰まり防止機構の説明図、図8は搬送ベルトユニット
の構成説明図、図9は画像形成ユニットの装着構成説明
図である。
【0037】図2乃至図9において、画像形成ユニット
5は、中間転写ベルトユニット21の投影上方面に感光体
ドラムユニット20を配置し、中間転写ベルトユニット21
の投影下方面に廃トナーボックス16を配置している。ま
た、中間転写ベルトユニット21のベルト駆動ローラ40に
は、エンドレスベルトで構成された中間転写ベルト5a
上の残留トナーに転写時と逆電荷を付与するためのクリ
ーニング帯電ローラ部23が設けられ、一体構成となって
いる。
【0038】(感光体ドラムユニット)感光体ドラムユ
ニット20には、感光体ドラム1が両端を回転自在に右側
軸受206(図5参照)と左側回転支軸202(図3参照)に
より保持され、感光体ドラム1は、装置本体に設けられ
たモータの回転駆動力が伝達されるモータ(モータとの
間には種々のギヤ等が配置され、ギヤ等を介して駆動力
が伝達される構成となっている)右側端部のカップリン
グ24を介して装置本体から所定の回転駆動力が伝達され
るようになっている。
【0039】また、図3に示すように、感光体ドラム1
には帯電ローラ2が両端の軸受25を介して、圧縮バネ26
により所定の力で圧接され、従動回転するようになって
いる。前記軸受25の少なくとも片方は導電性の部材で構
成され、帯電ローラ2に所定の帯電バイアス電圧を印加
することにより、感光体ドラム1表面を一様に帯電させ
るようになっている。
【0040】更に、感光体ドラム1にはクリーニングブ
レード6が所定の位置に設けられ、前述の逆電荷を付与
された中間転写ベルト上の残留トナーを感光体ドラム1
上に回収し、感光体ドラム1上の残留トナーと共に掻き
取るように構成されている。掻き取られた廃トナーはス
クイシート27(図2、図4参照)により中間転写ベルト
5a上への落下が阻止され、感光体ドラムフレーム29の
底部に溜まった廃トナーは廃トナー搬送手段としてのス
クリュー28の回転により、装置前面から見て右側へ搬送
されて行く(図6における矢印Cの方向)。
【0041】その後、廃トナーはスクリュー28により感
光体ドラムユニット20の右側面(装置前面側からみて)
に搬送され、図4の矢印Dに示すように、廃トナー通路
31を滑り落ちていく。更に、廃トナー通路31の内部に
は、図6に示すようになコ字状の形状を連ねた針金32が
設けられ、その一端は図に示すようなスクリュー28の回
転中心より偏心した位置に差し込まれている。また、他
方端はフリー状態になっており、図4に示すように、廃
トナー通路と廃トナーボックス16をつなぐ穴34に挿入さ
れている。これにより、図7に示すように、スクリュー
28が矢印方向へ回転すると、針金32の端部が穴34の内周
を回転するので、穴34での廃トナー詰まりが防止され
る。
【0042】その後、廃トナーは穴34から廃トナーボッ
クス16に落下し、廃トナー撹拌手段としての廃トナー撹
拌板35の回転により均されて蓄積されていく。なお、図
6に示すように、廃トナー通路の両端はシール部材33に
よってシールされ、廃トナーが外部へ漏れないようにな
っている。また、廃トナー容器は画像形成ユニット内に
設置されているので、廃トナー容器が廃トナーでいっぱ
いであると所望の検知手段により検知すると、この旨の
信号を制御手段に送り、装置全面の表示よりユーザーに
画像形成ユニットの交換を促す。
【0043】また、感光体ドラムユニット20には画像形
成装置本体に着脱する動作に連動して開閉するドラムシ
ャッター19も設けられている。
【0044】(中間転写ベルトユニット)次に、中間転
写ベルトユニット21の構成について説明する。中間転写
ベルト5aは把手部61を含む中間転写体フレーム45に、
駆動ローラ40と従動ローラ41により懸回張設されてい
る。
【0045】駆動ローラ40は、両端を回転自在に右側軸
受205(図5参照)と左側軸受201(図2参照)により保
持され、装置本体に設けられたモータの回転駆動力が伝
達される(モータとの間には種々のギヤ等が配置され、
ギヤ等を介して駆動力が伝達される構成となっており、
またカップリング24に回転駆動力を付与するモータと共
通である)右側端部のカップリング42(図4参照)を介
して装置本体から所定の回転駆動力が伝達されるように
なっている。このように、共通の1つの駆動源(モー
タ)により感光体ドラム、中間転写ベルトを回転駆動す
る構成となっているので、駆動源の回転ムラ(偏芯)に
よる色ずれを防止すると共に装置を小型化、低コスト化
することができる。また、従動ローラ41の両端の軸受43
には圧縮バネ44が設けられ、中間転写ベルト5aに所定
の張力を与えるようになっている。
【0046】中間転写ベルト5aを挟んで、感光体ドラ
ム1と対向する位置には、図2及び図4に示すように、
一次転写ローラ5jが設けられ、両端の軸受46を介し
て、圧縮バネ47により所定の力で圧接され、従動回転す
るようになっている。
【0047】軸受46の少なくとも片方は導電性の部材で
構成され、一次転写ローラ5jに所定の帯電バイアス電
圧を印加することにより、感光体ドラム1表面上のトナ
ーを中間転写ベルト5a上に一次転写される。
【0048】また、図2に示すように、中間転写ベルト
駆動ローラ40に対向する位置には、中間転写ベルト上の
残留トナーに転写時と逆電荷を付与するためのクリーニ
ング帯電ローラ部23が設けられている。
【0049】クリーニング帯電ローラ5fは両端の軸受
51を介して、圧縮バネ52により所定の力で圧接され、従
動回転するようになっている。そして、軸受51の少なく
とも片方は導電性の部材で構成され、クリーニング帯電
ローラ5fに転写時と逆の電圧を印加することにより、
中間転写ベルト5a上の残留トナーに転写時と逆の電荷
を付与し、感光体ドラム1でドラム表面に静電気的に吸
着回収され、前述したように廃トナーボックス16に蓄積
される。
【0050】(画像形成ユニット内の駆動伝達構成)こ
こで、画像形成ユニット5内の回転駆動力伝達手段の構
成について説明する。
【0051】前述したように、感光体ドラム1へ駆動伝
達する感光体ドラム駆動伝達手段は、右側端部のカップ
リング24を介して単独で装置本体から所定の回転駆動力
が伝達する構成になっている。これは、感光体ドラム1
は前述したように、露光手段3により静電潜像を形成し
トナーを付着させて現像を行うので、単独駆動で高精度
の一定速度回転を維持する構成が望ましいからである。
【0052】一方、中間転写体ベルト駆動ローラ40へ駆
動伝達する中間転写体駆動伝達手段は前記感光体ドラム
駆動伝達手段と別経路によるものであり、、図6に示す
ように、右側端部のカップリング42を介して装置本体か
ら所定の回転数で回転駆動力が伝達され、中間転写ベル
ト5aを回転移動させるとともに、駆動ローラ40の左側
回転軸部211に固定された二段ギア212にも回転駆動力が
伝達される。
【0053】そして、図3に示すように、二段ギア212
の小ギアから二段アイドラギア213,214を介して減速さ
れ、更にアイドラギア215、ギア216を介して回転駆動力
が伝達され、図2に示す廃トナーボックス内の廃トナー
撹拌板35が矢印方向に回転される。
【0054】また、二段アイドラギア214の大ギアか
ら、アイドラギア218,219、ギア220を介して回転駆動
力が伝達され、図2に示す感光体ドラムユニット20内の
スクリュー28が矢印方向に回転される。
【0055】次に、カラー画像形成装置本体側の二次転
写ローラ11及び、二次転写後の定着器8までの搬送手段
への回転駆動力伝達経路について述べる。
【0056】二段ギア212の大ギアから、画像形成装置
本体に設けられたアイドラギア300に伝達された回転駆
動力は、アイドラギア301、搬送ベルト駆動ギア302を介
して、搬送ベルト303(図8参照)及び搬送ベルト304を
転写材搬送方向に回転移動させる。一方、アイドラギア
301は、二次転写ローラ11の駆動ギア305にも連結されて
おり、この駆動ギア305を介して回転駆動力が二次転写
ローラ11にも矢印方向に伝達される。ここで、二次転写
ローラ11は前述したように中間転写ベルト5aに対し、
接離動作を行うことができるようになっている。
【0057】{画像形成ユニットの装置本体への装着手
段}次に前記画像形成ユニット5の画像形成装置本体A
へのに着脱及び所定位置への位置決め固定する装着手段
の構成について、図9を参照して説明する。
【0058】カラー画像形成装置本体Aの上蓋60を開く
と、感光体ドラム軸受を支持する支持部402に設けら
れ、感光体ドラム1への回転駆動力を伝達するカップリ
ング24(図4参照)と嵌合するカップリングと、中間転
ベルト駆動軸の軸受部を支持する支持部403に設けら
れ、中間転写ベルト駆動ローラ40への回転駆動力を伝達
するカップリング42(図4参照)と嵌合するカップリン
グが、それぞれ軸方向へスライドして退避した状態とな
る(連結解除状態)。尚、上蓋60と連動するカップリン
グの退避構成自体は公知の構成を用いればよい。
【0059】装置本体内側には感光体ドラム用ガイドレ
ール400と、中間転写体用ガイドレール401が段差γを設
けて、両サイドに設けてある。この段差γが、図6に示
す、画像形成ユニットのドラム用の軸受206,回転支軸2
02と中間転写ベルト駆動ローラ40の軸受201,205との段
差γとなっている。
【0060】画像形成ユニット5の感光体ドラム右側軸
受206及び左側回転支軸202を感光体ドラム用ガイドレー
ル400へ、中間転写ベルト駆動ローラの右側軸受205及び
左側軸受201と、左右サイドカバーに設けられた突起部2
03,204(図6参照)を中間転写体用ガイドレール401に
それぞれ載せてスライドさせながら挿入していく。
【0061】最終的には、感光体ドラム右側軸受206と
左側回転支軸202は感光体ドラム軸受を支持する支持部4
02に落ち込み、中間転写ベルト駆動ローラの右側軸受20
5と左側軸受201は中間転ベルト駆動軸の軸受部を支持す
る支持部403に落ち込み、更には画像形成ユニットの左
右サイドカバーに設けられた突起部203,204は位置決め
溝404にそれぞれ落ち込み、図9に示すように、それぞ
れがねじりコイルバネ405,406,407により装置本体フ
レームの位置決めに押し付けられて固定される。
【0062】次に、前記画像形成ユニット5を取り外す
ときは上蓋60を開いて画像形成ユニット5を引き抜くだ
けで容易に引き抜くことができる。そして、画像形成ユ
ニット5を取り出した後は、図9からも明らかなよう
に、上方から転写材搬送経路が露出する。このため、転
写材がジャム(紙詰まり)した場合でも容易にジャム処
理することができる。
【0063】前述したように、廃トナーを搬送するスク
リュー28や廃トナーボックス16内の廃トナーを撹拌する
廃トナー撹拌板35への駆動伝達を、感光体ドラム駆動伝
達手段ではなく中間転写ベルト5aを駆動する駆動伝達
手段を介して行うことで、感光体ドラムの回転精度を高
精度に維持すると共に、駆動伝達経路を最小限に抑える
ことができ、結果として高画質の画像形成と画像形成ユ
ニットの小型化及び低コスト化が図れる。
【0064】また、二次転写ローラ11への駆動伝達も前
記中間転写ベルト5aを駆動する駆動伝達手段を介して
行うことにより、同様に画像形成装置の小型化を図るこ
とができる。
【0065】また、中間転写ベルト5aに残留したトナ
ーをトナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)と
は逆極性に帯電し、これを次の画像の一次転写時と同時
に感光体ドラム1に静電的に逆転写する構成とすること
で、複数の転写材に画像形成する場合に画像形成のスル
ープットを向上することができ、廃トナー容器の位置を
感光体ドラムの近傍に配置できることが可能となる。
【0066】感光体ドラム上のトナーを摺擦して除去す
るクリーニング手段としてクリーニングブレードを用い
る場合は、クリーニングブレードにより掻き落されたト
ナーが落下するのでクリーニングブレードの直ぐ下(ク
リーニングブレードの感光体ドラムに対する当接位置よ
りも感光体ドラムの回転方向直上流側)に廃トナー容器
を配置するのが好ましいためである。
【0067】なお、前述した実施形態では像担持体とし
てドラム状の感光体ドラム1を用いたが、これはエンド
レスベルトで構成した感光体ベルトを用いてもよい。ま
た、中間転写体もエンドレスベルトで構成した中間転写
ベルト5aでなく、ドラム状の中間転写ドラムで構成し
てもよい。
【0068】しかし、上記のように像担持体を感光体ド
ラムで構成し、中間転写体をエンドレスベルトで構成す
ることにより、図に示すように中間転写ベルトを斜めに
配置し、その垂直投影面上方に感光体ドラムを配置し、
垂直投影面下方に廃トナー容器をコンパクトに配置する
ことが可能となる。
【0069】本実施例では、複数色のトナー像を中間転
写体に順次重ねて転写する構成の画像形成装置であるの
で、中間転写体の周長を感光体の周長の略整数倍とする
ことで感光体ドラムの偏芯による色ずれが生じないよう
にすることができる。したがって、中間転写体をドラム
形状にすると大きな直径となってしまい装置が大型化し
てしまうが、中間転写体をベルト形状にすると配置の自
由度、即ち設計の自由度が向上するのでこの構成が好ま
しい。なお、感光体よりも中間転写体の周長を長くする
のは、装置に使用可能な最大長さの転写材(中間転写体
の回転方向に沿った転写材の長さ)に対する画像形成の
ために、この長さ以上の周長が必要となるからである。
また、感光体をドラム形状にするのは、ベルトにした場
合にベルトの蛇行を防止するための特別な構成が必要と
なるからである。
【0070】
【発明の効果】本発明は前述のように構成したために、
像担持体の回転精度を高精度に維持すると共にトナー搬
送手段への駆動伝達経路を最小限に抑えることが可能と
なるため、画像形成ユニット及びこれを装着する画像形
成装置の小型化及び低コスト化が可能となる。また、画
像形成ユニットを着脱するための開口部も小さく、簡単
に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子写真画像形成装
置で、4色フルカラーのレーザービームプリンターの概
略構成を示す縦断面説明図である。
【図2】図1の画像形成ユニットの概略構成を示す縦断
面図であり、装置前面に向かって左側から見た縦断面説
明図である。
【図3】画像形成ユニットの駆動伝達構成を示す縦断面
説明図である。
【図4】装置前面に向かって右側から見た画像形成ユニ
ットの縦断面説明図である。
【図5】装置前面に向かって右側から見た画像形成ユニ
ットの縦断面説明図である。
【図6】図4の上方より見た廃トナー搬送通路部での横
断面説明図である。
【図7】トナー詰まり防止機構の説明図である。
【図8】搬送ベルトユニットの構成説明図である。
【図9】画像形成ユニットの装着構成説明図である。
【符号の説明】
A …カラー画像形成装置 S …転写材 1 …感光体ドラム 2 …帯電ローラ 3 …露光手段 4 …現像装置 4Y,4M,4C,4BK …色現像器 5 …画像形成ユニット 5a …中間転写ベルト 5f …クリーニング帯電ローラ 5j …押えローラ 6 …クリーニングブレード 7a …転写材カセット 7b …給送ローラ 7c …搬送ローラ対 7d …レジストローラ対 8 …定着器 9 …排出ローラ対 10 …排出トレー 11 …二次転写ローラ 12 …搬送ベルトユニット 13 …排出ローラ対 15 …排出ガイド 16 …廃トナーボックス 19 …ドラムシャッター 20 …感光体ドラムユニット 21 …中間転写ベルトユニット 23 …クリーニング帯電ローラ部 24 …カップリング 25 …軸受 26 …圧縮バネ 27 …スクイシート 28 …スクリュー 29 …感光体ドラムフレーム 31 …廃トナー通路 32 …針金 33 …シール部材 34 …穴 35 …廃トナー撹拌板 40 …ベルト駆動ローラ 41 …従動ローラ 42 …カップリング 43 …軸受 44 …圧縮バネ 45 …中間転写体フレーム 46 …軸受 47 …圧縮バネ 51 …軸受 52 …圧縮バネ 60 …上蓋 61 …把手部 201 …左側軸受 202 …左側回転支軸 203,204 …突起部 205 …右側軸受 206 …右側軸受 211 …左側回転軸部 212 …二段ギア 213,214 …二段アイドラギア 215 …アイドラギア 216 …ギア 218,219 …アイドラギア 220 …ギア 300 …アイドラギア 301 …アイドラギア 302 …搬送ベルト駆動ギア 303 …搬送ベルト 304 …搬送ベルト 305 …駆動ギア 400 …感光体ドラム用ガイドレール 401 …中間転写体用ガイドレール 402 …支持部 403 …支持部 404 …位置決め溝 405,406,407 …ねじりコイルバネ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に着脱可能な画像形成
    ユニットにおいて、 トナー像を担持する像担持体と、 前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体と、 前記像担持体から除去したトナーを収容するトナー収容
    手段と、 を有し、 前記中間転写体へ駆動力を伝達する中間転写体駆動伝達
    手段を前記像担持体へ駆動力を伝達する像担持体駆動伝
    達手段と別経路とし、前記像担持体から除去したトナー
    を前記トナー収容手段へ搬送するトナー搬送手段への駆
    動伝達を前記中間転写体駆動伝達手段を介して行うこと
    を特徴とする画像形成ユニット。
  2. 【請求項2】 前記トナー収容手段内のトナーを攪拌す
    るトナー攪拌手段を有し、前記トナー攪拌手段への駆動
    伝達を前記中間転写体駆動伝達手段を介して行うことを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記中間転写体上のトナーを前記像担持体
    に転写することを特徴とする請求項1又は2に記載の画
    像形成ユニット。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体から前記像担持体に転写
    されたトナーを前記収容手段に収容することを特徴とす
    る請求項3に記載の画像形成ユニット。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体上のトナー像は転写材に
    転写されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の画像形成ユニットと、前記像担持体駆動伝達手段と
    前記中間転写体駆動伝達手段に駆動力を付与する単一の
    駆動源と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体上のトナー像を転写材へ
    転写する転写手段を有し、前記転写手段への駆動伝達を
    前記画像形成ユニットの中間転写体駆動伝達手段を介し
    て行うことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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