JP2002108031A - 移動速度変動検知装置および画像形成装置 - Google Patents

移動速度変動検知装置および画像形成装置

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JP2002108031A
JP2002108031A JP2000303083A JP2000303083A JP2002108031A JP 2002108031 A JP2002108031 A JP 2002108031A JP 2000303083 A JP2000303083 A JP 2000303083A JP 2000303083 A JP2000303083 A JP 2000303083A JP 2002108031 A JP2002108031 A JP 2002108031A
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moving
mark
moving body
image forming
line sensor
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JP2000303083A
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English (en)
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Takeshi Noguchi
武史 野口
Mamoru Kido
衛 城戸
Kiichiro Iijima
喜一郎 飯島
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の移動速度の変動を所望の精度で検知
することのできる移動速度変動検知装置および画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 A方向に移動する移動体4表面に所定間
隔で並ぶ複数のマーク15をCCDラインセンサ17で
撮像し、その出力データを所定のサンプリング周波数で
サンプリングし、そのサンプリングデータの配列パター
ンを相互に比較することにより移動体4の移動速度の変
動を検知する移動速度変動検知装置において、移動体4
の平均移動速度をv[mm/s]、CCDラインセンサ
17のピクセル数をNとした時の、サンプリング周波数
を4v[Hz]、CCDラインセンサ17の視野L[m
m]を、L≦0.0009N/4と設定し、各マーク1
5の幅の最大値をw[mm]、各マーク15の間隔の最
大値をp[mm]とした時、0.99L<2p+w<L
を満たすように各マーク15を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の方向に移動
する移動体の移動速度の変動を検知する移動速度変動検
知装置および移動速度変動検知装置を備えた画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
などに用いられる画像形成装置において、画像形成装置
内部に設置されている移動体の移動速度の変動を検知す
る移動体移動速度の変動検知装置として、例えば、次に
示すような移動速度変動検知装置が知られている。
【0003】図6は、従来の移動速度変動検知装置の一
例であるロータリエンコーダの概要図である。
【0004】図6に示すように、この移動速度変動検知
装置は、A方向に回転移動する移動体101を駆動する
回転軸102にロータリエンコーダ103を設置し、ロ
ータリエンコーダ103から出力されるパルス信号10
3aの個数や周波数を連続的に検知して移動体101の
回転位置/速度を検出し、その検出値に移動体101の
ノミナル半径等を乗じることによって移動体101の移
動速度の変動を時系列的に算出するようにしたものであ
る。
【0005】また、特開平8−292264号公報に
は、レーザドップラ速度測定装置を利用して移動体の表
面速度を検知し、その検出値を時間積分して移動体の移
動速度変動を検知するようにした移動速度変動検知装置
が開示されている。
【0006】また、特開平6−118735号公報に
は、中間転写ベルトに沿って配置された複数の色にそれ
ぞれ対応する画像形成ユニットと、これら複数の画像形
成ユニットによって形成された山形マークからなる色ず
れ測定用パターンを検出するパターン検出器と、パター
ン検出器による検出結果に基づいて各色間の色ずれ量を
演算する演算部とを備え、各山形マークがパターン検出
器の真下(あるいは真上)を通過する時刻データと中間
転写ベルトの副走査方向の平均速度Vとを用いて各色の
色ずれ量を測定するようにした画像形成装置が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ロータリエンコーダによる移動速度変動検知装置の例で
は、画像形成装置に設置されている移動体101の移動
速度の変動をロータリエンコーダ103からのパルス信
号103aに基づいて検知する場合に、ロータリエンコ
ーダ103のロータ回転軸104と移動体101の回転
軸102との間には、程度の差こそあれ、偏心の存在は
避けられないものであり、この双方の回転軸間の偏心に
よって生じる移動体の移動速度の変動を、移動体101
の移動速度の変動から測定することは原理的に不可能で
ある。従って、画像形成装置に設置されている移動体
の、回転軸の偏心に起因する移動速度の変動を、この方
式で検知することはできない。
【0008】また、移動体101(図6参照)の回転軸
102にロータリエンコーダ103を取り付けることに
より移動体101自身や移動体回転軸102に作用する
負荷トルク、あるいは慣性モーメントが変化してしまう
ため、ロータリエンコーダ103が取り付けられていな
い場合の本来の動作状態における移動体の移動速度変動
を正確に測定することはできないという問題がある。
【0009】また、上記のレーザドップラ速度測定装置
を利用して移動体の移動速度変動を検知する場合には、
レーザドップラ速度測定装置の検知信号に、2本のレー
ザビームが相互干渉して強度分布を持つことによるゆっ
くりした変動や、移動体表面に照射したレーザビームの
反射光を受光して受光レベルの変化を検知することによ
る原理的に除去できないランダムノイズが無視できない
大きさで重畳してくる。これらのノイズは、低周波領域
における測定信号のSN比を悪化させるため、移動体の
移動速度変動の測定精度を悪化させて正確な測定が不可
能となるという大きな問題がある。また、移動体の移動
速度変動の検知に関しても、ドップラ周波数は、被測定
物の移動速度に比例して上下に変化するが、低速で移動
する被測定物の移動速度変動を計測したい場合、検知さ
れるドップラ周波数の中心値が前記ノイズの影響により
SN比が低下した低周波領域まで降りで来てしまう。そ
のため、ある程度以上高速に移動している移動体でなけ
れば所望の精度で計測することはできないという問題も
ある。
【0010】また、上記の特開平6−118735号公
報に開示された画像形成装置では、移動体の副走査方向
平均速度を直接利用して移動体の移動量を計算している
ため、副走査方向平均速度の測定精度がそのまま検知精
度に反映されるが、画像形成装置の設置環境によって移
動体自体や移動体駆動ローラの外形寸法が変化するとそ
れに応じて前記移動体の副走査方向平均速度が変化して
しまうため、この方式で所望の測定精度を確保すること
は極めて困難であるという問題がある。
【0011】現在、本発明者ら開発の対象としている画
像形成装置においては、画像を記録用紙に転写した後
に、加熱によるトナー像の定着を行う方式を採用するこ
とが考えられているが、この方式では、定着装置の動作
シーケンスによって移動体自体や移動体駆動ローラの外
形寸法が簡単には予測できない方向に変動することが多
く、上記の特開平6−118735号公報のような方法
では多くのケースで破綻する恐れがある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、移動体の移動
速度の変動を所望の精度で検知することのできる移動速
度変動検知装置および画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の移動速度変動検知装置は、所定の方向に移動する移
動体表面に移動方向に所定の間隔で並ぶ複数のマークを
CCDラインセンサで撮像し、そのCCDラインセンサ
から出力されたデータを所定のサンプリング周波数でサ
ンプリングし、サンプリングによって得られた複数のサ
ンプリングデータの配列パターンに基づいて上記移動体
の移動速度の変動を検知する移動速度変動検知装置にお
いて、上記マークは、上記移動体の平均移動速度をv
[mm/s]、上記CCDラインセンサのピクセル数を
Nとした時の、上記サンプリング周波数を4v[H
z]、上記CCDラインセンサの視野L[mm]を L≦0.0009N/4 と設定し、さらに上記マークの移動方向の幅の最大値を
w[mm]、そのマークどうしの間隔の最大値をp[m
m]とした時、 0.99L<2p+w<L を満たすマークであることを特徴とする。
【0014】ここで、この移動速度変動検知装置が、上
記移動体上に、移動方向に所定の間隔で並ぶ複数のマー
クを形成するマーク形成手段を備えたものであってもよ
い。
【0015】また、この移動速度変動検知装置が、上記
マーク形成手段により上記移動体上に形成されたマーク
を消去するマーク消去手段を備えたものであってもよ
い。
【0016】さらに、この移動速度変動検知装置が、上
記マークが、上記移動体の表面または内部に半永久的に
形成されてなるものであってもよい。
【0017】また、上記目的を達成する本発明の画像形
成装置は、感光体と、その感光体上に画像情報に基づく
トナー像を形成するトナー像形成手段と、上記感光体上
に形成されたトナー像を所定の中間体を介してあるいは
介さずに所定の記録用紙に転写する転写手段と、上記記
録用紙に転写されたトナー像を定着する定着手段と、上
記感光体、上記中間体、または上記記録用紙のうちの少
なくともいずれか一つが、所定の方向に移動する移動体
として構成されたものであって、その移動体の移動方向
に所定の間隔で並んだ複数のマークをCCDラインセン
サで撮像し、そのCCDラインセンサから出力されたデ
ータを所定のサンプリング周波数でサンプリングし、サ
ンプリングによって得られた複数のサンプリングデータ
の配列パターンに基づいて上記移動体の移動速度の変動
を検知する移動速度変動検知装置と、上記移動速度変動
検知装置の検知結果に基づいて上記トナー像形成手段の
トナー像形成動作のタイミングを制御するタイミング制
御手段とを有し、最終的に上記記録用紙上に画像を形成
する画像形成装置において、上記マークは、上記移動体
の平均移動速度をv[mm/s]、CCDラインセンサ
のピクセル数をNとした時の、上記サンプリング周波数
を4v[Hz]、CCDラインセンサの視野L[mm]
を L≦0.0009N/4 と設定し、さらに上記マークの移動方向の幅の最大値を
w[mm]、そのマークどうしの間隔の最大値をp[m
m]とした時、 0.99L<2p+w<L を満たすマークであることを特徴とする。
【0018】ここで、この画像形成装置が、上記移動体
上に、移動方向に所定の間隔で並ぶ複数のマークを形成
するマーク形成手段を備えたものであってもよい。
【0019】また、この画像形成装置が、上記マーク形
成手段により上記移動体上に形成されたマークを消去す
るマーク消去手段を備えたものであってもよい。
【0020】さらに、この画像形成装置が、上記マーク
が、上記移動体の表面または内部に半永久的に形成され
てなるものであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施形態の移動速
度変動検知装置が適用された画像形成装置の概略構成図
である。
【0023】図1に示すように、この画像形成装置は、
記録用紙Pを用紙搬送ベルト4上に担持して搬送する方
式の、ブラック、イエロー、マゼンタ、サイアンの各色
にそれぞれ対応する画像形成ステーション14a,14
b,14c,14dを備えたタンデム型のカラー画像形
成装置である。各画像形成ステーション14には、表面
にトナー像が形成される感光体1と、感光体1の駆動を
制御する感光体駆動制御手段2と、感光体1の表面に色
材を供給して顕像化させる色材粒子供給手段3と、感光
体1の表面に顕像化されたトナー像を記録用紙Pに転写
する転写手段7と、トナー像転写後の感光体1から残留
物を除去する不要異物除去手段19とを備えている。
【0024】さらに、このカラー画像形成装置には、原
稿が載置されるプラテンガラス等の透明の原稿載置台1
0と、原稿載置台10上に載置された原稿を光学的に走
査して画像データを読取る画像読取手段11と、画像読
取手段11が読取った画像データを上記各色のカラー画
像データに色分解し、色分解された画像データにマーキ
ングデバイス/プロセスの特性を考慮した所定の重み係
数を付与する等の画像処理を施す画像処理手段6と、画
像処理手段6による処理後の各画像データを、それぞれ
対応する各画像形成ステーション14の感光体1に書き
込む画像データ書込手段5a,5b,5c,5dと、用
紙搬送路に沿って供給される記録用紙Pを所定のタイミ
ングで用紙搬送ベルト4に送り込むレジストローラ9
と、記録用紙Pの用紙搬送ベルト4への供給ポイントに
設けられ、記録用紙Pを用紙搬送ベルト4に吸着させる
ための電荷を記録用紙Pに付与する吸着用帯電手段22
と、各画像形成ステーション14の転写手段7によるそ
れぞれ対応する色のトナー像の転写が終了した後の記録
用紙Pに、記録用紙Pを用紙搬送ベルト4から剥離する
のに必要な電荷を付与する剥離用帯電手段23と、剥離
用帯電手段23により用紙搬送ベルト4から剥離された
記録用紙P上の色材粒子を記録用紙P上に定着する定着
手段8と、用紙搬送ベルト4を除電する除電手段24
と、用紙搬送ベルト4の表面を清掃する不要異物除去手
段19と、画像形成装置全体の制御を行う主制御手段
(図示省略)などが備えられている。画像形成装置の主
制御手段は、ベルト駆動開始時にベルト駆動信号を転写
ベルト駆動装置の制御部に出力し、記録用紙Pの供給タ
イミングに同期して感光体1ヘの画像データ書込み開始
信号を画像データ書込手段5に送るよう動作する。
【0025】なお、本実施形態における各画像形成ステ
ーション14は、本発明にいうトナー像形成手段に相当
するものである。
【0026】次に、本実施形態の画像形成装置に組み込
まれた移動速度変動検知装置について説明する。
【0027】図1に示すように、この画像形成装置で
は、第2の画像形成ステーション14bと第3の画像形
成ステーション14cとの間に、矢印B方向に移動する
用紙搬送ベルト4上に形成されたマークをCCDライン
センサで撮像しそのセンサ出力データから用紙搬送ベル
ト4の移動速度の変動を検知する移動速度変動検知装置
16が配備されている。
【0028】図2は、第1の実施形態における移動速度
変動検知装置の概要図である。
【0029】図2に示すように、駆動ローラ20および
従動ローラ21により張架されて循環移動する用紙搬送
ベルト4上の、ベルト移動方向Bに所定の間隔で並んだ
複数のマーク15を、移動速度変動検知装置16のCC
Dラインセンサ17に結像させ、CCDラインセンサ1
7から出力されたイメージデータを所定のサンプリング
周波数でサンプリングした後、i番目のイメージデータ
とi+1番目のイメージデータにパターンマッチング処
理を施し、そのサンプリング周期間において注目するマ
ークが移動した移動量を逐次割出すことにより用紙搬送
ベルト4の移動速度の変動を検知する。
【0030】タイミング制御手段18は、移動速度変動
検知装置16の検知結果に基づき、各画像データ書込手
段5および各画像形成ステーション14によるトナー像
形成動作のタイミングを制御する。
【0031】なお、本実施形態のように無端ベルト状の
移動体の位置変動を検知する場合には、移動体の面外振
動が測定ノイズになる可能性がある。この測定ノイズの
原因となる移動体の面外振動を防止するために、図2に
示すように、CCDラインセンサ17の視野内に結像さ
れるマークが存在する移動体の裏面にスキッドプレート
25を当接して配備し、面外振動が発生しないように移
動体を保持して測定することにより、安定した測定デー
タを確保することができる。
【0032】ここで、用紙搬送ベルト4上に形成される
マーク15は、用紙搬送ベルト4の平均移動速度をv
[mm/s]、CCDラインセンサ17のピクセル数を
Nとした時の、上記のサンプリング周波数を4v[H
z]、CCDラインセンサ17の視野L[mm]を L≦0.0009N/4 … (1) と設定し、さらにマーク15の移動方向の幅の最大値を
w[mm]、マーク15どうしの間隔の最大値をp[m
m]とした時、 0.99L<2p+w<L … (2) を満たすマークであるように形成する必要がある。
【0033】上記式(1)および式(2)の条件下で用
紙搬送ベルト4上にマーク15を形成し、それをCCD
ラインセンサ17で読み取ることにより、必要な精度で
用紙搬送ベルト4の速度変動データを得ることができ
る。また、この速度変動データに基づいて感光体駆動制
御手段2により感光体1の回転を制御するか、または画
像データ書込手段5の動作タイミングを変更することに
より出力画像の色ずれや周期的な濃度むらの発生を防止
することができる。。
【0034】次に、上記式(1)および式(2)につい
ての説明を補足する。
【0035】図3は、出力画像の周期的な濃度むらと、
速度変動率の許容限界との関係を示すグラフである。
【0036】図3に示すように、画像形成装置の出力画
像において、人間が最も感度良く検知できる約1[cy
c1e/mm]の変動周波数の2倍成分、すなわち2
[cyc1e/mm]までの移動体速度変動成分を測定
したいという要求があり、この要求を満たすためには、
移動体の平均移動速度をv[mm/s]とした時、「ナ
イキストの定理」から、2v[Hz]までの変動周波数
成分が検知できればよいということになる。
【0037】すなわち、データ取得サンプリング周波数
としては、4v[Hz]のサンプリング周波数が必要と
なる。サンプリング周波数4v[Hz]でデータ取得す
ることを考えると、1サンプリング周期間に移動体が移
動する距離は、 1/4[mm](=v/4v) であり、測定したい速度変動の検知分解能を0.03
[%]とした時、1サンプリング周期間に移動体が移動
する平均距離から、CCDラインセンサで判別しなけれ
ばならない長さは、 0.0003×1/4=0.0003/4[mm] となる。
【0038】ここで、CCDラインセンサ17のピクセ
ル数をNとした時、CCDラインセンサの視野は、 0.0003N/4[mm] 以上であればよいことになるが、CCDラインセンサの
各ピクセルが独立して階調情報を保持していることを考
慮し、CCDラインセンサのデータからマークの像の中
心を割出してマーク位置を決める処理方法を採用するこ
とによりマーク位置検知精度を3倍程度向上させること
が比較的簡単にできるため、この処理方法を導入すると
仮定すると、前記の要求に対するCCDラインセンサの
視野L[mm]は、 L≦0.0009N/4(=3×0.0003N/4) であればよいことになる。こうして上記式(1)を得る
ことができる。。
【0039】また、マークの移動方向の幅の最大値w
[mm]と、マークどうしの間隔の最大値p[mm]に
基づいて決まる値(2p+w)[mm]の上限値は、1
サンプリング周期前後で得られる1組のイメージデータ
に、同一マークが必ず1個以上存在するように設定でき
るためのマーク形成条件であるから、 2p+w<L … (3) が得られる。
【0040】一方、値(2p+w)[mm]の下限値は
規定された視野に対して片側1[%]の余裕を持たせ、
確実に前記1組のイメージデータに同一マークが必ず1
個以上存在するように設定できるためのマーク形成条件
であるから、 0.99L<2p+w … (4) が得られる。
【0041】こうして、式(3)および式(4)から上
記式(2)を得ることができる。
【0042】こうして、画像形成装置の出力画像におい
て人間が最も感度良く検知できる周期的な濃度むらに対
応する変動周波数1[cyc1e/mm](図3参照)
の2倍成分である2[cycle/mm]までの速度変
動が検知可能となり、さらにCCDラインセンサに結像
されるマークについて、サンプリング動作の前後で取得
されたイメージデータ内に同一マークが必ず1個以上存
在することになるため、通常のパターンマッチングアル
ゴリズムを用いることによりサンプリング動作前後にお
ける注目するマークの移動量を逐次計算することが可能
となる。この値は移動体の表面位置変動そのものであ
り、このデータとサンプリング周期とから移動体の速度
変動を時系列的に割出すことが可能となる。
【0043】なお、第1の実施形態の画像形成装置で
は、感光体上に形成されたトナー像を中間体を介さずに
用紙搬送ベルト上の記録用紙に転写するように構成した
例について説明したが、感光体上に形成されたトナー像
を中間体ベルト上に転写し次いで中間体ベルト上のトナ
ー像を記録用紙に転写するように画像形成装置を構成し
てもよい。
【0044】また、第1の実施形態では、画像形成装置
内部の移動体の移動速度変動を検知する例について説明
したが、画像形成装置内部の移動体に限らず、一般の、
どのような移動体の移動速度変動を検知する場合にも適
用することができる。
【0045】また、第1の実施形態では、移動速度変動
検知装置により検知する対象の移動体が、用紙搬送ベル
ト4である例についてのみ説明しているが、本発明の画
像形成装置は、感光体、中間体、あるいは記録用紙を移
動体として構成し、それら移動体の移動速度変動を検知
するように構成してもよい。
【0046】なお、第1の実施形態の移動速度変動検知
装置では、所定視野の中に存在する同一マークを追跡し
ながら移動量を割出しているので、上記式(1)および
式(2)を満たす条件下であれば、次図に示すように、
互いに形状が異なるマークでも、所望の精度で移動速度
変動を検知することができる。
【0047】図4は、第1の実施形態におけるCCDラ
インセンサ17の視野とマークの形状との関係を示す断
面図(a)および平面図(b)である。
【0048】図4に示すように、互いに形状が異なるマ
ーク15a,15b,15cでも、上記式(1)および
式(2)を満たす条件下であれば、所望の精度で用紙搬
送ベルト4の移動速度変動を検知することが可能であ
る。これは、従来の移動速度変動検知方式と比較して、
マーク形成誤差の許容範囲を広く取れるため、マークの
形成工程を簡略化することが可能であることを示してお
り、本発明の移動速度変動検知装置を画像形成装置に実
装する場合における導入費用を大幅に節約することが可
能となり、また、測定実施までの準備期間を短縮するこ
とも可能となる。
【0049】また、厳密に同一形状、同一間隔のマーク
を移動体に形成しておくよりも、積極的に形状の異なる
マークを移動体に形成しておくように構成することによ
り、パターンマッチングによるマークの同一性判定が容
易となり有利である。例えば、上記式(1)および式
(2)を満たす条件でCCDラインセンサ17の視野L
と、マーク15の移動方向の幅の最大値wおよびマーク
どうしの間隔の最大値pを設定した場合には、最大3個
のマークが光学系17aを経てCCDラインセンサ17
に結像されることになるが、これら3個のマークそれぞ
れに簡単に識別できるような特徴を付与しておくことに
より、パターンマッチング処理を極めて容易にかつ高速
に実行することができる。そこで、図4に示すように、
マーク3個ごとにCCDラインセンサ17上への投影長
さ15a’,15b’,15c’がそれぞれ異なるよう
にマークを形成するよう構成することが好ましい。
【0050】なお、この移動速度変動検知装置のマーク
は、移動体の表面に形成してもよいが、移動体の内部に
形成してもよい。
【0051】次に、本発明の移動速度変動検知装置およ
び画像形成装置の第2の実施形態について説明する。
【0052】図5は、本発明の第2の実施形態の移動速
度変動検知装置の概要図である。
【0053】図5に示す移動速度変動検知装置30は、
矢印A方向に移動する移動体33と、移動体33上に、
移動方向に所定の間隔で並ぶ複数のマーク35を形成す
るマーキングモジュール31と、マーキングモジュール
31により移動体33上に形成されたマーク35を撮像
するCCDラインセンサ34と、移動体33上に形成さ
れたマーク35を消去する回転ブラシ型のマーク消去装
置36とを備えている。マーキングモジュール31には
移動体33と接触しながら回転する感光体32が配備さ
れており、図示されないマーク形成手段により感光体3
2にマークが形成され、感光体32に形成されたマーク
が移動体33に転写されて、移動体33上にマーク35
が形成されるようになっている。
【0054】なお、この第2の実施形態では、マーキン
グモジュール31により移動体33上に形成されるマー
ク35は、CCDラインセンサ34による撮像後マーク
消去装置36により消去可能なものとして形成されてい
るが、本発明の移動速度変動検知装置におけるマーク
を、予め、移動体の表面または内部に半永久的に形成し
ておき、マークの形成された移動体を移動速度変動検知
装置または画像形成装置に組み込むようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の移動速
度変動検知装置および画像形成装置によれば、上記式
(1)および式(2)を満たす条件下で移動体速度変動
検知を行うことにより、例えば、画像形成装置の出力画
像において人間が最も感度良く検知できる周期的な濃度
むら領域の2倍成分までの移動体速度変動が検知可能と
なる。
【0056】さらに、CCDラインセンサには、サンプ
リング動作の前後で取得されたイメージデータ内に同一
マークが必ず1個以上存在する像が結像されることにな
るため、通常のパターンマッチングアルゴリズムを用い
ることによりサンプリング動作前後における注目するマ
ークの移動量を逐次計算することが可能となり、このデ
ータとサンプリング周期とから移動体の速度変動も時系
列的に割出すことができるので、従来の方式を用いた場
合に生じていた不具合は根本的に解消され、移動体の移
動速度の変動を所望の精度で検知することのできる移動
速度変動検知装置および画像形成装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の移動速度変動検知装
置が適用された画像形成装置の概略構成図である。
【図2】第1の実施形態における移動速度変動検知装置
の概要図である。
【図3】出力画像の周期的な濃度むらと、速度変動率の
許容限界との関係を示すグラフである。
【図4】第1の実施形態におけるCCDラインセンサ1
7の視野とマークの形状との関係を示す断面図(a)お
よび平面図(b)である。
【図5】本発明の第2の実施形態の移動速度変動検知装
置の概要図である。
【図6】従来の移動速度変動検知装置の一例であるロー
タリエンコーダの概要図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 感光体駆動制御手段 3 色材粒子供給手段 4 用紙搬送ベルト 5,5a,5b,5c,5d 画像データ書込手段 6 画像処理手段 7 転写手段 8 定着手段 9 レジストローラ 10 原稿載置台 11 画像読取手段 14,14a,14b,14c,14d 画像形成ス
テーション 15 マーク 15a’,15b’,15c’ 投影長さ 16 移動速度変動検知装置 17 CCDラインセンサ 18 タイミング制御手段 19 不要異物除去手段 20 駆動ローラ 21 従動ローラ 22 吸着用帯電手段 23 剥離用帯電手段 24 除電手段 25 スキッドプレート 30 移動速度変動検知装置 31 マーキングモジュール 32 感光体 33 移動体 34 CCDラインセンサ 35 マーク 36 マーク消去装置 101 移動体 102 回転軸 103 ロータリエンコーダ 103a パルス信号 104 ロータ回転軸 P 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 喜一郎 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA16 DA17 DA20 DE02 EB04 EC03 ED02 ED04 ED27 EE03 ZA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に移動する移動体表面に移動
    方向に所定の間隔で並ぶ複数のマークをCCDラインセ
    ンサで撮像し、該CCDラインセンサから出力されたデ
    ータを所定のサンプリング周波数でサンプリングし、サ
    ンプリングによって得られた複数のサンプリングデータ
    の配列パターンに基づいて前記移動体の移動速度の変動
    を検知する移動速度変動検知装置において、 前記マークは、 前記移動体の平均移動速度をv[mm/s]、前記CC
    Dラインセンサのピクセル数をNとした時の、前記サン
    プリング周波数を4v[Hz]、前記CCDラインセン
    サの視野L[mm]を L≦0.0009N/4 と設定し、さらに前記マークの移動方向の幅の最大値を
    w[mm]、該マークどうしの間隔の最大値をp[m
    m]とした時、 0.99L<2p+w<L を満たすマークであることを特徴とする移動速度変動検
    知装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体上に、移動方向に所定の間隔
    で並ぶ複数のマークを形成するマーク形成手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の移動体速度変動検知装
    置。
  3. 【請求項3】 前記マーク形成手段により前記移動体上
    に形成されたマークを消去するマーク消去手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の移動体速度変動検知装
    置。
  4. 【請求項4】 前記マークが、前記移動体の表面または
    内部に半永久的に形成されてなるものであることを特徴
    とする請求項1記載の移動体速度変動検知装置。
  5. 【請求項5】 感光体と、該感光体上に画像情報に基づ
    くトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記感光体
    上に形成されたトナー像を所定の中間体を介してあるい
    は介さずに所定の記録用紙に転写する転写手段と、前記
    記録用紙に転写されたトナー像を定着する定着手段と、
    前記感光体、前記中間体、または前記記録用紙のうちの
    少なくともいずれか一つが、所定の方向に移動する移動
    体として構成されたものであって、該移動体の移動方向
    に所定の間隔で並んだ複数のマークをCCDラインセン
    サで撮像し、該CCDラインセンサから出力されたデー
    タを所定のサンプリング周波数でサンプリングし、サン
    プリングによって得られた複数のサンプリングデータの
    配列パターンに基づいて前記移動体の移動速度の変動を
    検知する移動速度変動検知装置と、前記移動速度変動検
    知装置の検知結果に基づいて前記トナー像形成手段のト
    ナー像形成動作のタイミングを制御するタイミング制御
    手段とを有し、最終的に前記記録用紙上に画像を形成す
    る画像形成装置において、 前記マークは、 前記移動体の平均移動速度をv[mm/s]、CCDラ
    インセンサのピクセル数をNとした時の、前記サンプリ
    ング周波数を4v[Hz]、CCDラインセンサの視野
    L[mm]を L≦0.0009N/4 と設定し、さらに前記マークの移動方向の幅の最大値を
    w[mm]、該マークどうしの間隔の最大値をp[m
    m]とした時、 0.99L<2p+w<L を満たすマークであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記移動体上に、移動方向に所定の間隔
    で並ぶ複数のマークを形成するマーク形成手段を備えた
    ことを特徴とする特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記マーク形成手段により前記移動体上
    に形成されたマークを消去するマーク消去手段を備えた
    ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記マークが、前記移動体の表面または
    内部に半永久的に形成されてなるものであることを特徴
    とする請求項5記載の画像形成装置。
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