JP2002107719A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

液晶装置および電子機器

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JP2002107719A
JP2002107719A JP2000296803A JP2000296803A JP2002107719A JP 2002107719 A JP2002107719 A JP 2002107719A JP 2000296803 A JP2000296803 A JP 2000296803A JP 2000296803 A JP2000296803 A JP 2000296803A JP 2002107719 A JP2002107719 A JP 2002107719A
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blue
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Kimitaka Kamijo
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Seiko Epson Corp
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    • G02OPTICS
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/1336Illuminating devices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶層の劣化を防止することができるととも
に、鮮明なカラー表示を可能にする液晶装置を提供す
る。 【解決手段】 下側基板(第1の基板)11の下方に、
420〜480nmの波長の光を出射可能な照明手段1
5が設けられていて、下側基板11の表面上に、420
〜480nmの波長の光により励起され、580〜70
0nmの波長の光(赤色光)又は480〜620nmの
波長の光(緑色光)を発光することが可能な蛍光体21
R、21Gを具備する蛍光体層21が設けられ、蛍光体
層21と照明手段15との間であって、少なくとも蛍光
体21R、21Gが形成された領域に、420〜480
nmの波長の光を透過するとともに、少なくとも蛍光体
21R、21Gから発光された光を反射する選択反射層
20が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置および電
子機器に係り、特に蛍光体を用いてカラー表示を行う液
晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノートパソコン、携帯電話機、腕時計等
の携帯用電子機器などにおいて、各種の情報を表示する
手段として液晶表示装置が広く使用されており、特に表
示品質の良好なものとしてカラー表示が可能な液晶表示
装置が開発されている。従来、カラー表示が可能な液晶
表示装置としては、カラー表示を行うために、赤
(R)、緑(G)、青(B)の顔料によって着色された
アクリル樹脂などからなる着色層を具備するカラーフィ
ルタを内蔵したものが実用化されているが、屋外や明る
い外光下などで使用した場合においては、外光の影響で
表示の明るさや輝度が低下して、カラー表示の鮮明性が
低下することがあった。
【0003】そこで、近年、屋外や明るい外光下で使用
した場合においても、表示の明るさや輝度を確保し、よ
り鮮明なカラー表示を可能にする目的で、蛍光体を用い
た液晶表示装置が提案されている。
【0004】図12、図13に基づいて、蛍光体を用い
たパッシブマトリクス型の液晶表示装置を例として、従
来の蛍光体を用いた液晶表示装置の構造について説明す
る。
【0005】図12は従来の蛍光体を用いたパッシブマ
トリクス型の液晶表示装置100を観察者側から見た概
略斜視図、図13は図12に示す液晶表示装置100の
3画素分を拡大して示す部分分解斜視図である。
【0006】はじめに図12に基づいて液晶表示装置1
00の全体構造の概略について説明する。液晶表示装置
100においては、図12に示すように、下側基板10
1と上側基板102とが対向配置され、これら基板間に
液晶層(図1では図示略)が挟持されている。
【0007】また、下側基板101の図示下方には照明
手段105として、光源(バックライト)105A、及
び光源105Aからの光を効率よく、液晶層側に照射す
るために、光源105Aから出射された光を図示上方に
導く構造を有する導光板105Bが設けられている。液
晶表示装置100において、光源105Aは紫外光を出
射可能な紫外線光源から構成されている。
【0008】下側基板101と照明手段105との間、
及び上側基板102の外側(観察者側)には後述する偏
光子が形成されているが、図12においては省略してい
る。
【0009】下側基板101の液晶層側表面上には多数
の信号電極106がストライプ状に設けられ、それと対
向する上側基板102の液晶層側表面上には信号電極1
06と交差する方向に延在する多数の走査電極107が
ストライプ状に設けられている。そして、信号電極10
6と走査電極107とが交差する部分が個々の画素10
8となっており、多数の画素108がマトリクス状に配
列した領域が表示領域109となっている。なお、液晶
表示装置100において、すべての信号電極106ある
いはすべての走査電極107は同一の幅で形成されてい
る。
【0010】液晶表示装置100において、各画素10
8は赤(R)、緑(G)、青(B)のうちいずれかの色
を表示することが可能となっており、赤、緑、青を表示
する3つの画素108により1個の表示が可能になって
いる。
【0011】次に、図13に基づいて、液晶表示装置1
00の構造について詳細に説明する。図13は、赤、
緑、青を表示する3つの画素108を拡大して示す部分
分解斜視図である。
【0012】図13において、符号103は液晶層、符
号110は蛍光体層、符号111、112、113は特
定の偏光のみを透過し、それ以外の偏光を吸収する偏光
子を示している。
【0013】図13に示すように、下側基板101と照
明手段105との間、及び上側基板102の外側(観察
者側)には偏光子111、113が設けられている。
【0014】下側基板101の液晶層103側表面上に
は蛍光体層110、偏光子112、信号電極106が順
次積層形成されている。また、上側基板102の液晶層
103側表面上には走査電極107が形成されている。
なお、信号電極106、走査電極107の液晶層103
側表面上には配向膜が形成されているが図面上は省略し
ている。
【0015】蛍光体層110は赤、緑、青を表示する画
素108に各々対応して設けられた、蛍光体110R、
110G、110Bからなっており、蛍光体110R、
110G、110Bは紫外光を吸収して励起され、それ
ぞれ480〜620nmの波長の光(赤色光)、580
〜700nm の波長の光(緑色光)、420〜480
nmの波長の光(青色光)を発光する性質を有してい
る。
【0016】また、蛍光体110R、110G、110
Bによって発光される光は非偏光であるため、蛍光体層
110の表面には蛍光体110R、110G、110B
によって発光された光を偏光するための偏光子112が
設けられている。
【0017】上記構造を有する液晶表示装置100は紫
外線光源105Aより出射された紫外光が下側基板10
1を透過し、蛍光体層110に照射される。このとき、
蛍光体110R、110B、110Gからそれぞれ赤色
光、緑色光、青色光が発光されるので、各画素108毎
に表示させたい色を観察者側に表示することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記構造を有する従来
の蛍光体を用いた液晶表示装置においては、以下のよう
な問題点を有している。
【0019】すなわち、蛍光体によって発光された光は
指向性がなく、さまざまな角度(360度方向)に向け
て出射されるため、観察者側のみならず、照明手段側
(図示下方)や図示横方向などにも出射されるため、観
察者側に到達する光量が限られており、その結果、液晶
表示装置の明るさや輝度が低下し、カラー表示の鮮明性
が低下する恐れがある。
【0020】また、上記従来の液晶表示装置100にお
いては、光源として、紫外線光源を用いているため、蛍
光体によって吸収されなかった紫外光が液晶層まで到達
して液晶層にダメージを与える場合があり、その結果、
液晶層が劣化し、液晶表示装置の性能が悪化するという
恐れもある。
【0021】そこで、本発明は、以上の課題を解決する
ためになされたものであって、液晶層の劣化を防止する
ことができるとともに、鮮明なカラー表示を可能にし、
表示品質を向上させることができる、液晶装置及びこの
液晶装置を備えた電子機器を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の液晶装置は、液晶層を挟持して対向配置
された第1の基板と第2の基板と、前記第1の基板の外
面側に設けられた照明手段とを具備する液晶装置であっ
て、前記照明手段が420〜480nmの波長の光を出
射可能なものであり、前記第1、第2の基板のうち、一
方の基板の表面上に、420〜480nmの波長の光に
より励起され、420〜480nm以外の所定の波長の
光を発光することが可能な、所定のパターンの複数の蛍
光体を具備する蛍光体層が設けられ、該蛍光体層と前記
照明手段との間であって、少なくとも前記複数の蛍光体
が形成された領域に、420〜480nmの波長の光を
透過するとともに、少なくとも各蛍光体から発光された
光を反射する選択反射層が設けられたことを特徴とす
る。
【0023】また、前記蛍光体層を構成する各蛍光体は
赤又は緑を表示する画素に対応して設けられ、480〜
620nmの波長の光(赤色光)、580〜700nm
の波長の光(緑色光)を発光可能なものであることを
特徴とする。
【0024】本発明者は、蛍光体が蛍光を励起する励起
光よりも長波長な光を発光する性質を有していることに
着目し、赤色光、緑色光、青色光の中で最も短波長な4
20〜480nmの波長の青色光を出射する照明手段を
用い、赤又は緑を表示する画素に対応させて、照明手段
から出射される光により励起され、青色光以外の光(具
体的には480〜620nmの波長の赤色光、580〜
700nm の波長の緑色光)を発光することが可能な
複数の蛍光体を具備する蛍光体層を設け、青を表示する
画素においては照明手段から出射される青色光をそのま
ま表示させる構成とすることにより、赤、緑、青の3色
を表示可能な構造とした。
【0025】なお、青色光を出射する照明手段としては
青色光を発光するエレクトロルミネッセンスや発光ダイ
オードを用いることができる。
【0026】さらに、蛍光体層と照明手段との間であっ
て、少なくとも複数の蛍光体が形成された領域に、42
0〜480nmの波長の光(青色光)を透過するととも
に、少なくとも各蛍光体から発光された光を反射する選
択反射層を設ける構成とした。
【0027】以上の構成によれば、照明手段として従来
のように紫外線光源を用いず、可視光である青色光を出
射する照明手段を用いるため、液晶層に与えるダメージ
を低減することができ、液晶層の劣化を防止することが
できる。
【0028】さらに、蛍光体層と照明手段との間であっ
て、少なくとも複数の蛍光体が形成された領域に、42
0〜480nmの波長の光(青色光)を透過するととも
に、少なくとも各蛍光体から発光された光を反射する選
択反射層を設けることにより、蛍光体から発光された光
のうち、照明手段側(観察者側と反対側)に出射される
光を選択反射層により反射させて観察者側に出射させる
ことができるので、液晶装置の明るさや輝度を向上する
ことができ、鮮明なカラー表示を可能にし、表示品質を
向上させることができる。
【0029】選択反射層を、赤を表示する画素に対応さ
せて設けた赤色光を反射する誘電体(ダイクロイックミ
ラー)と、緑を表示する画素に対応させて設けた緑色光
を反射する誘電体(ダイクロイックミラー)とから構成
しても良いが、製造工程を簡略化するために、選択反射
層を、赤色光を反射する誘電体(ダイクロイックミラ
ー)と緑色光を反射する誘電体(ダイクロイックミラ
ー)との積層構造など、誘電体の積層構造により構成す
ることが望ましく、このような構成とすることにより、
異なる色を発光する複数の蛍光体を用いた場合において
も、個々の画素毎に異なる誘電体を形成する必要がな
く、すべての蛍光体に対して一括して選択反射層を形成
することができる。
【0030】また、蛍光体から発光される光には、発光
させたい波長(色)の光の他に、異なる波長(色)の光
が混在する場合があり、このような場合には表示させた
い色の色純度が低下する恐れがある。
【0031】そこで、色純度を向上させるために、蛍光
体層を構成する各蛍光体の観察者側(照明手段と反対
側)に、各蛍光体から発光される光に対応した色のパタ
ーンを有するカラーフィルタを設けることが望ましい。
具体的には、赤色光、緑色光を発光する蛍光体に対応さ
せて、赤、緑のパターンを有するカラーフィルタを設け
ることが望ましい。
【0032】あるいは、蛍光体層を構成する各蛍光体
に、各蛍光体から発光される光に対応した色の顔料を含
有させる構成としてもよい。具体的には、赤色光、緑色
光を発光する蛍光体に、それぞれ赤、緑の顔料を含有さ
せる構成としてもよい。
【0033】このように、各蛍光体の観察者側に、各蛍
光体から発光される光に対応した色のパターンを有する
カラーフィルタを設ける、あるいは、各蛍光体に、各蛍
光体から発光される光に対応した色の顔料を含有させる
ことにより、表示させたい色を強調することができるの
で、色純度を向上させることができる。
【0034】また、蛍光体から発光される光は非偏光で
あるので、蛍光体層が照明手段側の第1の基板の表面上
に設けられたものである場合、すなわち蛍光体から発光
される光が液晶層を透過する場合には、蛍光体から発光
される光を、液晶層を透過する前に偏光させる必要があ
る。
【0035】したがって、蛍光体層が照明手段側の第1
の基板の表面上に設けられたものである場合には、蛍光
体層を構成する複数の蛍光体と液晶層との間に、所定の
偏光軸を有する第1の偏光子を設けることが望ましい。
【0036】さらに、照明手段と蛍光体層との間に、第
1の偏光子の偏光軸と直交する偏光軸を有する第2の偏
光子を設けることが望ましい。
【0037】このように、複数の蛍光体と液晶層との間
に設けた第1の偏光子の偏光軸と直交する偏光軸を有す
る第2の偏光子を照明手段と蛍光体層との間に設けるこ
とにより、青以外の色を表示する画素において、蛍光体
によって吸収されなかった青色光を第2の偏光子で吸収
することができるので、さらに色純度を向上させること
ができる。
【0038】また、偏光子は所定の偏光のみを透過し、
それ以外の偏光を吸収する性質を有しているため、照明
手段と蛍光体層との間に設けた第2の偏光子を透過しな
い偏光はすべて第2の偏光子に吸収されるので、照明手
段から出射される光の損失が大きくなる。
【0039】そこで、第2の偏光子と照明手段との間
に、該第2の偏光子を透過する偏光を透過するととも
に、それ以外の偏光を反射する選択反射偏光子を設ける
ことが望ましい。
【0040】このように、照明手段と蛍光体層との間に
設けた第2の偏光子の照明手段側に、第2の偏光子を透
過する偏光を透過するとともに、それ以外の偏光を反射
する選択反射偏光子を設けることにより、照明手段から
出射される光が第2の偏光子を透過する前に、第2の偏
光子を透過しない偏光を選択反射偏光子によって反射さ
せて、照明手段側に戻すことができるので、照明手段か
ら出射される光を有効に利用することができる。なお、
選択反射偏光子から照明手段側に戻された光は照明手段
が具備する反射板(導光板)によって再び観察者側(第
2の偏光子側)に照射される。
【0041】また、蛍光体層が第2の基板(観察者側の
基板)の表面上に設けられたものである場合には、蛍光
体が液晶層よりも観察者側に位置するため、420〜4
80nmの波長の光(青色光)を含む外光によって、液
晶層によるスイッチングとは無関係に常に蛍光体が発光
してしまうため、表示させたい画像を表示することがで
きなくなる。
【0042】したがって、蛍光体層が第2の基板(観察
者側の基板)の表面上に設けられたものである場合に
は、蛍光体層を構成する複数の蛍光体の観察者側(照明
手段と反対側)に、該複数の蛍光体を励起することが可
能な励起光を吸収する吸収層を設けることが望ましい。
【0043】このように、蛍光体層が観察者側の第2の
基板上に設けられたものである場合には、蛍光体の観察
者側(照明手段と反対側)に、蛍光体を励起することが
可能な励起光を吸収する吸収層を設けることにより、外
光による蛍光体の発光を防止することができる。
【0044】本発明は、内蔵した照明手段から出射され
る光を利用して表示を行うことができる透過型液晶装置
のみならず、照明手段から出射される光を利用して表示
を行うことができるとともに、太陽光などの外光を利用
して表示を行うことができる反射半透過型液晶装置にも
適用することができる。
【0045】この場合には、選択反射層と蛍光体層とを
第1の基板(照明手段側の基板)の液晶層側表面上に順
次積層形成させ、さらに、青を表示する画素において、
第1の基板と液晶層との間に青色の着色層を設け、該青
色の着色層と第1の基板との間に、少なくとも420〜
480nmの波長の光(青色光)を反射する所定のパタ
ーンの反射層を設ける構成とする。
【0046】すなわち、外光を利用して反射型で表示を
行う場合、赤と緑を表示する画素においては、液晶装置
の観察者側から外光が入射し、液晶層を透過して、蛍光
体に到達する。このとき、外光に含まれる420〜48
0nmの波長の光(青色光)によって蛍光体は発光す
る。そして、蛍光体から発光された光は蛍光体と第1の
基板との間に設けられた選択反射層によって、反射され
て再び液晶層を透過して、観察者側に出射する。
【0047】一方、外光を利用して反射型で表示を行う
場合、青を表示する画素においては、液晶装置の観察者
側から外光が入射し、液晶層を透過し、さらに青の着色
層を透過する。外光が青の着色層を透過する際には、4
20〜480nmの波長の光(青色光)のみが選択的に
透過する。そして、この青色光は青の着色層と第1の基
板との間に設けられた反射層によって反射され、再び青
の着色層と液晶層を透過し、観察者側に出射する。
【0048】このような構成にすることにより、透過型
のみならず、反射型によっても赤、緑、青を表示可能な
構造とすることができる。
【0049】なお、青色の着色層と第1の基板(照明手
段側の基板)との間に設けられた反射層は、青を表示す
る画素の周縁部に位置されるなど、青を表示する画素内
の一部分にのみ設けられる。
【0050】このような構成とすることにより、青を表
示する画素において、青色光を反射する反射層を設けた
部分以外の領域において、照明手段から出射される光を
液晶層側に透過させて、透過型による表示を行い、一
方、観察者側から入射する外光を反射層により反射させ
て、反射型により表示を行うことができる。
【0051】また、青色の着色層を蛍光体層の内部に設
けることが望ましく、このような構成とする、すなわ
ち、赤、緑の蛍光体と青色の着色層とを1つの層により
形成することにより、製造工程を簡略化することができ
るとともに、蛍光体層を平坦化することができるので、
液晶装置のセルギャップ(液晶層の厚み)を均一化する
ことができ、表示品質を向上させることができる。
【0052】また、上記のように本発明を反射半透過型
液晶装置に適用した場合においては、青以外の色を表示
する画素では、透過型、反射型のいずれで表示する場合
においても、画素の全領域を使用するのに対して、青を
表示する画素では、透過型で表示を行う領域と反射型で
表示を行う領域とが独立して存在する。
【0053】したがって、透過型、反射型のいずれで表
示する場合においても、青以外の他の色を表示する画素
と青を表示する画素による表示の領域の面積をほぼ等し
くして、青色の表示だけが他の色の表示に比較して弱く
なることを防止するために、青を表示する画素をその他
の色を表示する画素よりも大きく設定することが望まし
い。
【0054】以上の液晶装置を備えることにより、性能
の劣化を防止することができ、鮮明なカラー表示が可能
な表示品質の優れた電子機器を提供することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明す
る。
【0056】本実施の形態は、本発明の液晶装置をパッ
シブマトリクス型液晶表示装置に適用した例であって、
光源(バックライト)を内蔵した透過型液晶表示装置の
例である。
【0057】図1は本実施の形態の液晶表示装置10を
観察者側から見た概略斜視図、図2は図1に示す液晶表
示装置10の一部分を拡大して示す図であって、画素の
パターンを示す図、図3は液晶表示装置10の概略断面
図、図4は本実施の形態の液晶表示装置10の3画素分
を拡大して示す部分分解斜視図である。なお、図3は液
晶表示装置10を図1のA−A’線に沿って切断したと
きの断面図、図4は液晶表示装置10を図1のB方向か
ら見た部分分解斜視図である。
【0058】はじめに図1、図2に基づいて液晶表示装
置10の全体構造の概略について説明する。
【0059】本実施の形態の液晶表示装置10において
は、図1に示すように、下側基板(第1の基板)11と
上側基板(第2の基板)12とが対向配置され、これら
基板間に液晶層(図1では図示略)が挟持されている。
下側基板11と上側基板12の周縁部間には、双方の基
板を接着するとともに液晶層を基板間に封止するための
シール材(図1では図示略)が形成されている。下側基
板11、上側基板12は、ガラスあるいはポリカーボネ
ート、ポリエーテルスルホン、アクリル系樹脂等の透明
基板により構成されている。
【0060】下側基板11の外面側(図示下方)には照
明手段15として、光源(バックライト)15A、及び
光源15Aから出射される光を効率よく、液晶層側に照
射するために、光源15Aから出射される光を図示上方
に導く(反射する)構造を有する導光板15Bが設けら
れている。下側基板11と照明手段15との間、及び上
側基板12の外側(観察者側)には後述する偏光子が形
成されているが、図1においては省略している。
【0061】本実施の形態において、光源15は420
〜480nmの波長の光(青色光)を照射可能なものと
なっており、このような光源15Aとしては例えば、青
色光を発光するエレクトロルミネッセンスや発光ダイオ
ードを例示することができる。
【0062】下側基板11の液晶層側表面上には、多数
の信号電極16がストライプ状(帯状)に設けられ、そ
れと対向する上側基板12の液晶層側表面上には、信号
電極16と交差する方向に延在する多数の走査電極17
がストライプ状(帯状)に設けられている。
【0063】そして、信号電極16と走査電極17とが
交差する部分が個々の画素18となっており、多数の画
素18がマトリクス状に配列した領域が表示領域19と
なっている。なお、本実施の形態では下側基板11側の
電極を信号電極、上側基板12側の電極を走査電極とし
て説明するが、これは逆であっても一向にかまわない。
また、図1においては、すべての信号電極16あるいは
すべての走査電極17は、同一の幅で形成されている。
【0064】液晶表示装置10において、図2に示すよ
うに、各画素18は赤(R)、緑(G)、青(B)のう
ちいずれかの色を表示することが可能となっており、赤
を表示する画素18R、緑を表示する画素18G、青を
表示する画素18Bが所定のパターンで配置されてお
り、赤、緑、青を表示する画素18R、18G、18B
の3つの画素により1個の表示が可能になっている。な
お、図2に示す画素18のパターンは一例であって、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0065】次に、図3、図4に基づいて、液晶表示装
置10の構造について詳細に説明する。
【0066】図3において、符号27、28は配向膜、
符号29はスペーサー、符号30はシール材を示してい
る。また、図3、図4において、符号13は液晶層、符
号20は特定の波長の光は透過し、特定の波長の光を反
射する選択反射層、符号21は蛍光体層、符号23は特
定の偏光のみを透過し、それ以外の偏光を反射する選択
反射偏光子、符号22、24、25は特定の偏光のみを
透過し、それ以外の偏光を吸収する偏光子を示してい
る。なお、図4においては簡略化のため、配向膜27、
28及びスペーサー29の図示を省略している。
【0067】図3に示すように、下側基板11と上側基
板12の周縁部間には、双方の基板を接着するとともに
液晶層13を基板間に封止するためのシール材30が形
成されている。また、液晶層13の内部には液晶層13
の厚み(セルギャップ)を均一化するための二酸化珪
素、ポリスチレン等からなる多数の球状のスペーサー2
9が配置されている。
【0068】また、下側基板11、上側基板12の液晶
層13側表面上には種々の層が形成されているが、最上
層は液晶層13を所定の方向に配向させるための配向膜
27、28となっている。
【0069】図3、図4に示すように、下側基板11と
照明手段15との間、及び上側基板12の外側(観察者
側)にはそれぞれ偏光子(第2の偏光子)24、偏光子
25が設けられている。また、偏光子24と照明手段1
5との間には、偏光子24を透過する偏光を透過し、そ
れ以外の偏光を反射する選択反射偏光子23が設けられ
ている。
【0070】また、本実施の形態において、下側基板1
1の液晶層13側表面上には、選択反射層20、蛍光体
層21、偏光子(第1の偏光子)22及び透明樹脂26
(図4では図示略)、信号電極16、配向膜27が順次
積層形成されている。一方、上側基板12の液晶層13
側表面上には走査電極17と配向膜28とが順次積層形
成されている。
【0071】蛍光体層21は図3、図4に示すように、
赤、緑、青を表示する画素18R、18G、18Bに対
応して各々設けられた蛍光体21R、21G、青の着色
層21B、及び隣接する蛍光体21R、21G、青の着
色層21Bの間に設けられた遮光層(ブラックマトリク
ス、図4では省略)21Aとから構成されている。
【0072】蛍光体21Rは420〜480nmの波長
の光(光源15Aから出射される光(青色光))により
励起され、480〜620nmの波長の光(赤色光)を
発光することが可能なものとなっており、蛍光体21G
は420〜480nmの波長の光(光源15Aから出射
される光(青色光))により励起され、580〜700
nm の波長の光(緑色光)を発光することが可能なも
のとなっている。青の着色層21Bは、青色顔料を含有
するアクリル樹脂などからなり、光の発光を行わない層
である。
【0073】なお、本実施の形態において、青の着色層
21Bは特に設けなくてもよいが、蛍光体層21を形成
した下側基板11の表面を平坦化するとともに、青の色
純度を向上させるために、青を表示する画素18Bに対
応させて、蛍光体層21内に青の着色層21Bを設ける
ことが望ましい。
【0074】また、蛍光体21R、21Gから発光され
る光には、発光させたい波長(色)の光の他に、異なる
波長(色)の光が混在する場合があり、このような場合
には表示させたい色の色純度が低下する恐れがある。
【0075】そこで、色純度を向上させるために、蛍光
体21R、21Gに、各蛍光体から発光される光に対応
した色の顔料を含有させることが望ましい。すなわち、
蛍光体21Rには赤の顔料、蛍光体21Gには緑の顔料
を含有させることが望ましい。
【0076】また、このように、蛍光体21R、21G
に顔料を含有させる代わりに図5に示すように、蛍光体
層21の観察者側(照明手段15と反対側)に、各蛍光
体21R、21Gから発光される光に対応した色のパタ
ーンを有するカラーフィルタ31を設ける構成としても
良い。すなわち、蛍光体21R、21Gに対応させて、
赤の着色層31R、緑の着色層31Gを有するカラーフ
ィルタ31を設ける構成としても良い。図5においては
例として、蛍光体層21の直上にカラーフィルタ31を
設けた場合について図示している。
【0077】なお、青を表示する画素18Bにはカラー
フィルタ31を設けなくても良いが、図5に示すよう
に、赤、緑、青を表示する画素18R、18G、18B
に対応させて、赤の着色層31R、緑の着色層31G、
青の着色層31Bを有するカラーフィルタ31を形成す
ることが望ましい。このように、カラーフィルタ31を
形成することにより、カラーフィルタ31を形成した下
側基板11の表面を平坦化することができる。なお、カ
ラーフィルタ31において、隣接する赤の着色層31
R、緑の着色層31G、青の着色層31Bの間には遮光
層(ブラックマトリクス)が形成されているが、図面上
は省略している。
【0078】このように、赤、緑を表示する画素18
R、18Gにおいて、蛍光体21R、21Gに、蛍光体
21R、21Gから発光される光に対応した色の顔料を
含有させる、あるいは蛍光体21R、21Gの観察者側
に、各蛍光体21R、21Gから発光される光に対応し
た色のパターンを有するカラーフィルタ31を設けるこ
とにより、表示させたい色を強調することができるの
で、色純度を向上させることができる。
【0079】また、下側基板11と蛍光体層21との間
(照明手段15と蛍光体層21との間)には、420〜
480nmの波長の光(光源15Aから出射される光
(青色光)を透過するとともに、少なくとも蛍光体21
R、21Gから発光される光を反射する選択反射層20
が設けられている。
【0080】選択反射層20は蛍光体21R、21Gの
照明手段15側にのみ設けられていればよいが、選択反
射層20を形成した下側基板11の表面を平坦化するた
めに、図3、図4に示すように、青の着色層21Bの照
明手段15側にも選択反射層20を形成することが望ま
しい。
【0081】また、選択反射層20を、赤を表示する画
素18Rに対応させて設けた赤色光を反射する誘電体
(ダイクロイックミラー)と、緑を表示する画素18G
に対応させて設けた緑色光を反射する誘電体(ダイクロ
イックミラー)とから構成しても良いが、製造工程を簡
略化するために、選択反射層20を、赤色光を反射する
誘電体(ダイクロイックミラー)と緑色光を反射する誘
電体(ダイクロイックミラー)との積層構造により構成
することが望ましく、このような構成とすることによ
り、個々の画素18毎に異なる誘電体を形成する必要が
なく、蛍光体21R、21G及び青の着色層21Bに対
応させて一括して選択反射層20を形成することができ
る。
【0082】また、蛍光体21R、21Gによって発光
される光は非偏光であるため、蛍光体21R、21Gと
液晶層13との間に、蛍光体21R、21Gによって発
光される光を偏光するための偏光子(第1の偏光子)2
2が設けられている。図3、図4では例として、蛍光体
21R、21Gの直上に偏光子22を設けた場合につい
て図示している。
【0083】図3、図4に示すように、偏光子22は青
を表示する画素18Bには設けられていないため、偏光
子22を形成した下側基板11の表面を平坦化するため
に、図3に示すように、青の着色層21Bの表面上に
は、偏光子22と同じ厚みを有する透明樹脂26を形成
することが望ましい。
【0084】また、本実施の形態において、照明手段1
5と下側基板11との間に設けられた偏光子(第2の偏
光子)24は、蛍光体層21と液晶層13との間に設け
られた偏光子(第1の偏光子)22の偏光軸と直交する
偏光軸を有するものであることが望ましい。
【0085】このように、蛍光体層21と液晶層13と
の間に設けた偏光子(第1の偏光子)22の偏光軸と直
交する偏光軸を有する偏光子(第2の偏光子)24を照
明手段15と下側基板11との間に設けることにより、
赤、緑を表示する画素18R、18Gにおいて、蛍光体
21R、21Gによって吸収されなかった青色光を偏光
子(第2の偏光子)24で吸収することができるので、
さらに色純度を向上させることができる。
【0086】次に、本実施の形態の液晶表示装置10の
表示の機構について説明する。
【0087】本実施の形態の液晶表示装置10において
は、照明手段15により出射される青色光は下側基板1
1を透過して蛍光体層21に照射される。このとき、
赤、緑を表示する画素18R、18Gにおいては、この
青色光を吸収して、蛍光体21R、21Gが励起され、
それぞれ赤色光、緑色光を発光する。蛍光体21R、2
1Gによって発光される光は360度方向に出射される
が、蛍光体層21より照明手段15側に出射される光
は、蛍光体層21の照明手段15側に設けられた選択反
射層20によって反射される。したがって、蛍光体21
R、21Gによって発光される光のうち蛍光体層21の
横方向に出射される光を除くすべての赤色光、緑色光が
液晶層13、上側基板12を透過して観察者側に出射さ
れ、赤、緑を表示することができる構造になっている。
【0088】さらに、蛍光体21R、21Gに、蛍光体
21R、21Gから発光される光に対応した色の顔料を
含有させる、あるいは蛍光体21R、21Gの観察者側
に、各蛍光体21R、21Gから発光される光に対応し
た色のパターンを有するカラーフィルタ31を設けるこ
とにより表示させたい色を強調することができるので、
色純度を向上させることができる。
【0089】一方、青を表示する画素18Bにおいて
は、基本的には照明手段15より出射される青色光がそ
のまま下側基板11、液晶層13、上側基板12を透過
して、観察者側に出射され、青を表示することができる
構造になっている。
【0090】さらに、本実施の形態においては、青を表
示する画素18Bに対応させて、蛍光体層21内に青の
着色層21Bを設ける構成としたので、照明手段15か
ら出射される青色光が青の着色層21Bを透過する際
に、表示させたい色を強調することができるので、青の
色純度を向上させることができる構造になっている。
【0091】本実施の形態によれば、照明手段として従
来のように紫外線光源を用いず、可視光である青色光を
出射する照明手段15を用いるため、液晶層13に与え
るダメージを低減することができ、液晶層13の劣化を
防止することができる。
【0092】さらに、蛍光体層21と照明手段15との
間であって、少なくとも蛍光体21R、21Gが形成さ
れた領域に、420〜480nmの波長の光(青色光)
を透過するとともに、少なくとも各蛍光体21R、21
Gから発光される光を反射する選択反射層20を設ける
構成としたので、蛍光体21R、21Gから発光される
光のうち、照明手段15側(観察者側と反対側)に出射
される光を選択反射層20により反射させて観察者側に
出射させることができるので、明るさや輝度を向上する
ことができ、鮮明なカラー表示を可能にし、表示品質を
向上させることができる。
【0093】また、本実施の形態においては、偏光子2
4と照明手段15との間に、偏光子24を透過する偏光
を透過するとともに、それ以外の偏光を反射する選択反
射偏光子23を設ける構成としたので、照明手段15か
ら出射される光が偏光子24を透過する前に、偏光子2
4を透過しない偏光を選択反射偏光子23によって反射
させて、照明手段15側に戻すことができるので、照明
手段15から出射される光を有効に利用することができ
る。なお、選択反射偏光子23から照明手段15側に戻
された光は導光板15Bによって再び観察者側(偏光子
24側)に照射される。
【0094】なお、本実施の形態においては選択反射層
20、蛍光体層21を下側基板11の液晶層13側表面
上に順次形成する構成としたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、蛍光体層21は下側基板11の液晶
層13側、照明手段15側のいずれの表面上に形成して
も良く、選択反射層20は照明手段15と蛍光体層21
との間に設けられていればいかなる箇所に設けられてい
てもよく、このような構成であれば本実施の形態と同等
の効果を得ることができる。
【0095】[第2の実施の形態]以下、本発明の第2
の実施の形態を図6に基づいて説明する。
【0096】本実施の形態も第1の実施の形態と同様、
本発明の液晶装置をパッシブマトリクス型液晶表示装置
に適用した例であって、第1の実施の形態を反射半透過
型液晶表示装置に適用した例である。
【0097】本実施の形態が第1の実施の形態と異なる
点は、下側基板と蛍光体層との間の所定の領域に反射層
を設けた点、及び青を表示する画素をその他の色を表示
する画素よりも大きく設定した点である。
【0098】このように、本実施の形態の液晶表示装置
の概略構成は第1の実施の形態と共通であるため、共通
な構成については説明を省略する。図6は第1の実施の
形態の図4に対応する図であって、本実施の形態の液晶
表示装置40の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図
である。また、図6において、図4と共通の構成要素に
ついては同一の符号を付し説明は省略する。
【0099】本実施の形態の液晶表示装置40は、図6
に示すように、青を表示する画素18Bにおいて、青の
着色層21Bと下側基板11との間であって、青を表示
する画素18Bの周縁部に、少なくとも420〜480
nmの波長の光(青色光)を反射する反射層41が設け
られている。
【0100】図6には例として、選択反射層20を第1
の実施の形態と同様に、赤、緑、青を表示する画素18
R、18G、18Bに対応させて形成した後、青を表示
する画素18Bについてはさらに選択反射層20の表面
上に、反射層41を形成する場合について図示している
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0101】選択反射層20を赤、緑を表示する画素1
8R、18Gにのみ対応させて形成し、青を表示する画
素18Bについては選択反射層20を形成せずに、反射
層41を下側基板11上に直接形成しても良い。
【0102】また、第1の実施の形態においては、青の
着色層21Bを設けなくても良かったのに対し、本実施
の形態においては青の着色層21Bを必ず設ける必要が
ある。なお、本実施の形態において、青の着色層21B
を蛍光体層21とは別に独立して設けても良いが、蛍光
体層21を形成した下側基板11の表面を平坦化するた
めに蛍光体層21内に青の着色層21Bを設けることが
望ましい。
【0103】また、本実施の形態においても第1の実施
の形態と同様に、各蛍光体21R、21Gに、各蛍光体
21R、21Gから発光される光に対応した色の顔料を
含有させる、あるいは蛍光体21R、21Gの観察者側
に、各蛍光体21R、21Gから発光される光に対応し
た色のパターンを有するカラーフィルタを設けることが
望ましく、このような構成とすることにより、赤、緑を
表示する画素18R、18Gにおいて表示させたい色を
強調することができるので、色純度を向上させることが
できる。
【0104】次に、本実施の形態の液晶表示装置40の
表示の機構について説明する。
【0105】本実施の形態の液晶表示装置40おいて
は、第1の実施の形態と同様に、照明手段15から出射
される光を利用して、透過型により赤、緑、青の表示を
行うことができる構造になっている。
【0106】透過型により赤、緑の表示を行う機構は第
1の実施の形態と全く同様であるので説明は省略し、透
過型により青の表示を行う機構について簡単に説明す
る。
【0107】透過型により表示を行う場合、青を表示す
る画素18Bにおいては、照明手段15より出射される
青色光が下側基板11を透過し、反射層41が形成され
た以外の領域(すなわち反射層41より内側の領域)を
透過した後、青の着色層21B、液晶層13、上側基板
12を透過して、観察者側に出射され、青を表示するこ
とができる構造になっている。
【0108】さらに、本実施の形態の液晶表示装置40
においては、太陽光などの外光を利用して、反射型によ
り赤、緑、青の表示を行うことができる構造になってい
る。
【0109】反射型により表示を行う場合、赤と緑を表
示する画素18R、18Gにおいては、観察者側から外
光が入射し、上側基板12、液晶層13を透過して、蛍
光体21R、21Gに到達する。このとき、外光に含ま
れる420〜480nmの波長の光(青色光)によって
蛍光体21R、21Gは励起され、発光する。そして、
蛍光体21R、21Gにより発光される光は、蛍光体層
21と下側基板11との間に設けられた選択反射層20
によって、反射されて再び液晶層13、上側基板12を
透過して、観察者側に出射し、赤、緑を表示することが
できる構造になっている。
【0110】一方、反射型で表示を行う場合、青を表示
する画素18Bにおいては、観察者側から外光が入射
し、上側基板12、液晶層13を透過し、さらに青の着
色層21Bを透過する。外光が青の着色層21Bを透過
する際には、420〜480nmの波長の光(青色光)
のみが選択的に透過する。そして、この青色光は青の着
色層21Bと下側基板11との間に設けられた反射層4
1によって反射され、再び青の着色層21B、液晶層1
3、上側基板12を透過して、観察者側に出射し、青を
表示することができる構造になっている。
【0111】このように、本実施の形態の液晶表示装置
40においては、青以外の色を表示する画素18R、1
8Gでは、透過型、反射型のいずれで表示する場合にお
いても、画素の全領域を使用するのに対して、青を表示
する画素18Bでは、透過型で表示を行う領域と反射型
で表示を行う領域とが独立して存在する。
【0112】すなわち、青を表示する画素18Bにおい
ては、照明手段15から出射された光を反射層41より
内側の領域(反射層41を設けた部分以外の領域)を透
過させて、透過型による表示を行い、一方、観察者側か
ら入射した外光を反射層41により反射させて、反射型
により表示を行うことができるようになっている。
【0113】したがって、透過型、反射型のいずれで表
示する場合においても、青以外の他の色を表示する画素
18R、18Gと青を表示する画素18Bによる表示の
領域の面積をほぼ等しくして、青色の表示だけが他の色
の表示に比較して弱くなることを防止するために、図6
に示すように、青を表示する画素18Bをその他の色を
表示する画素18R、18Gよりも大きく設定すること
が望ましい。
【0114】なお、本実施の形態においては、反射層4
1は青を表示する画素18Bの周縁部に配置されたもの
についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、青を表示する画素18B内の一部分に配置
されればいかなる箇所であっても構わない。
【0115】このように、本発明の液晶装置は反射半透
過型の液晶表示装置にも適用することができ、第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、
本実施の形態によれば、液晶層の劣化を防止することが
できるとともに、鮮明なカラー表示を可能にし、表示品
質を向上させることができる。
【0116】さらに、本実施の形態においては、太陽光
や明るい外光を利用して反射型でも表示を行うことがで
きるので、第1の実施の形態に比較して消費電力を低減
することができる。
【0117】[第3の実施の形態]以下、本発明の第3
の実施の形態を図7を参照して説明する。
【0118】本実施の形態も第1、第2の実施の形態と
同様、本発明の液晶装置をパッシブマトリクス型液晶表
示装置に適用した例であって、透過型液晶表示装置の例
である。
【0119】第1(第2)の実施の形態においては、蛍
光体層を下側基板の表面上に設けたのに対して、本実施
の形態においては蛍光体層を上側基板の表面上に設ける
構成とした点、さらに、蛍光体層の観察者側に蛍光体を
励起することが可能な励起光を吸収する吸収層を設ける
構成とした点が第1の実施の形態と大きく異なってい
る。
【0120】本実施の形態の液晶表示装置の概略構成は
第1の実施の形態と共通であるため、共通な構成につい
ては説明を省略する。図7は第1の実施の形態の図4に
対応する図であって、本実施の形態の液晶表示装置50
の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図である。な
お、図7において、図4と共通の構成要素については同
一の符号を付す。
【0121】本実施の形態の液晶表示装置50において
は、図7に示すように、上側基板12と液晶層13との
間(上側基板12と走査電極17との間)に蛍光体層2
1が設けられている。また、蛍光体21R、21Gの観
察者側(照明手段15と反対側)に、蛍光体21R、2
1Gを励起することが可能な励起光を吸収する吸収層5
1が設けられている。図7には例として、蛍光体21
R、21Gと上側基板12との間に吸収層51を設けた
場合について図示している。なお、吸収層51は、蛍光
体21R、21Gに対応して、赤と緑を表示する画素1
8R、18Gに対してのみ設けられており、青を表示す
る画素18Bには設けられていない。
【0122】このように、蛍光体21R、21Gの観察
者側に、蛍光体21R、21Gを励起することが可能な
励起光を吸収する吸収層51を設ける構成とすることに
より、外光によって蛍光体21R、21Gが励起され、
発光することを防止することができる。
【0123】また、図7に示すように、吸収層51を上
側基板12の液晶層13側表面上に設ける場合には、吸
収層51を形成した上側基板12の表面を平坦化するた
めに、青を表示する画素18Bにおいて、上側基板12
の液晶層13側表面上に吸収層51と同じ厚みを有する
透明樹脂(図示略)を形成することが望ましい。
【0124】また、本実施の形態においても、第1の実
施の形態と同様、蛍光体層21内に青の着色層21Bを
設けなくても良いが、蛍光体層21を形成した上側基板
12の表面を平坦化するとともに、青の色純度を向上さ
せるために、青を表示する画素18Bに対応させて青の
着色層21Bを設けることが望ましい。
【0125】また、第1の実施の形態では、上側基板1
2の外側に偏光子25を設けたのに対し、本実施の形態
では偏光子25を蛍光体層21と走査電極17との間に
設ける構成としているが、偏光子25は第1の実施の形
態の偏光子25と同じ機能を有するものである。なお、
偏光子25は液晶層13よりも観察者側に設けられてい
ればいかなる箇所に設けられていてもよい。
【0126】また、図面上は省略しているが、照明手段
15と偏光子(第2の偏光子)24との間に、第1の実
施の形態と同様に、偏光子24を透過する偏光を透過
し、それ以外の偏光を反射する選択反射偏光子を設ける
ことが望ましい。
【0127】このように、偏光子24の照明手段15側
に、偏光子24を透過する偏光を透過するとともに、そ
れ以外の偏光を反射する選択反射偏光子を設けることに
より、照明手段15から出射される光が偏光子24を透
過する前に、偏光子24を透過しない偏光を選択反射偏
光子によって反射させて、照明手段15側に戻すことが
できるので、照明手段15から出射される光を有効に利
用することができる。
【0128】また、本実施の形態においても第1の実施
の形態と同様に、各蛍光体21R、21Gに、各蛍光体
21R、21Gから発光される光に対応した色の顔料を
含有させる、あるいは蛍光体21R、21Gの観察者側
に、各蛍光体21R、21Gから発光される光に対応し
た色のパターンを有するカラーフィルタを設けることが
望ましく、このような構成とすることにより、赤、緑を
表示する画素18R、18Gにおいて、表示させたい色
を強調することができるので、色純度を向上させること
ができる。
【0129】次に、本実施の形態の液晶表示装置50の
表示の機構について説明する。本実施の形態の液晶表示
装置50おいては、第1の実施の形態と同様に、照明手
段15から出射される光を利用して、透過型により赤、
緑、青の表示を行うことができる構造になっている。
【0130】本実施の形態の液晶表示装置50において
は、照明手段15により出射される青色光は下側基板1
1、液晶層13を透過した後、蛍光体層21に照射され
る。このとき、赤、緑を表示する画素18R、18Gに
おいては、この青色光を吸収して、蛍光体21R、21
Gが励起され、それぞれ赤色光、緑色光を発光する。蛍
光体21R、21Gによって発光される光は360度方
向に出射されるが、蛍光体層21より照明手段15側に
出射される光は液晶層13を透過し、選択反射層20に
よって反射され、観察者側に照射される。したがって、
蛍光体21R、21Gによって発光される光のうち蛍光
体層21の横方向に出射される光を除くすべての赤色
光、緑色光が観察者側に出射され、赤、緑を表示するこ
とができる構造になっている。
【0131】一方、青を表示する画素18Bにおいて
は、照明手段15より出射される青色光が下側基板1
1、液晶層13を透過した後、青の着色層21Bを透過
して、観察者側に出射され、青を表示することができる
構造になっている。
【0132】このように、本発明の液晶装置は上側基板
12側に蛍光体層21を設ける場合にも適用することが
でき、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。すなわち、本実施の形態によれば、液晶層の劣化を
防止することができるとともに、鮮明なカラー表示を可
能にし、表示品質を向上させることができる。
【0133】[第4の実施の形態]以下、本発明の第4
の実施の形態を図8を参照して説明する。
【0134】上記第1〜第3の実施の形態ではパッシブ
マトリクス型液晶表示装置の例を示したが、本実施の形
態では、TFD素子をスイッチング素子に用いたアクテ
ィブマトリクス型の透過型液晶表示装置への本発明の適
用例を示す。図8(a)は本実施の形態の液晶表示装置
の全体構成を示す概略斜視図であり、図8(b)は図8
(a)における一画素の拡大図であり、図8(a)は第
1の実施の形態における図1の下側基板11、上側基板
12に相当する図である。
【0135】本実施の形態の液晶表示装置60は、図8
(a)に示すように、2枚の基板、すなわちTFD素子
が形成された側の素子基板61(第1の基板)と対向基
板62(第2の基板)とが対向配置され、これら基板間
に液晶層(図示略)が封入されている。なお、図示は省
略するが、実際には液晶層と接する各基板の内面には配
向膜が形成されている。
【0136】素子基板61の内面側には、多数のデータ
線64が設けられており、各データ線64に対して多数
の画素電極65がTFD素子66を介して接続されてい
る。一方、対向基板62の内面側には、短冊状の多数の
走査線67がデータ線64に交差する方向に形成されて
いる。
【0137】TFD素子66は、図8(b)に示すよう
に、例えばタンタル膜からなる第1の導電膜68と、第
1の導電膜68の表面に陽極酸化によって形成されたタ
ンタル酸化膜からなる絶縁膜69と、絶縁膜69の表面
に形成されたクロム、アルミニウム、チタン、モリブデ
ン等の金属膜からなる第2の導電膜70とから構成され
ている。そして、TFD素子66の第1の導電膜68が
データ線64に接続され、第2の導電膜70が画素電極
65に接続されている。
【0138】液晶表示装置60において、個々の画素電
極65が形成された領域が画素となっており、第1の実
施の形態と同様に、各画素は赤(R)、緑(G)、青
(B)のうちいずれかの色を表示することが可能となっ
ており、例えば第1の実施の形態において図2で示した
ように赤を表示する画素、緑を表示する画素、青を表示
する画素が所定のパターンで配置されている。
【0139】本発明はこのようなTFD素子をスイッチ
ング素子に用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶
表示装置60にも適用することができ、第1〜第3の実
施の形態と同様に、素子基板61の図示下方に420〜
480nmの光(青色光)を出射可能な照明手段を設
け、素子基板61、対向基板62の一方の基板の表面上
に、赤の蛍光体、緑の蛍光体、青の着色層からなる蛍光
体層を設け、蛍光体層と照明手段との間に、420〜4
80nmの波長の光を透過するとともに、蛍光体層を構
成する蛍光体から発光された光を反射する選択反射層を
設ける構成とすればよい。
【0140】このような構成とすることにより上記第1
〜第3の実施の形態のパッシブマトリクス型液晶表示装
置の例と同様の効果を得ることができる。すなわち、本
実施の形態によれば、液晶層の劣化を防止することがで
きるとともに、鮮明なカラー表示を可能にし、表示品質
を向上させることができる。
【0141】[第5の実施の形態]以下、本発明の第5
の実施の形態を図9を参照して説明する。
【0142】本実施の形態では、TFT素子をスイッチ
ング素子に用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶
表示装置への本発明の適用例を示す。図9(a)は本実
施の形態の液晶表示装置の全体構成を示す斜視図であ
り、図9(b)は図9(a)における一画素の拡大図で
ある。
【0143】本実施の形態の液晶表示装置80は、図9
(a)に示すように、TFD素子を用いた液晶表示装置
である第4の実施の形態とほぼ同様の構成を有してい
る。すなわち、TFT素子が形成された側の素子基板
(第1の基板)74と対向基板(第2の基板)75とが
対向配置され、これら基板間に液晶層(図示略)が封入
されている。
【0144】素子基板74の液晶側表面上には、多数の
ソース線76(データ線)および多数のゲート線77
(走査線)が互いに交差するように格子状に設けられて
いる。各ソース線76と各ゲート線77の交差点の近傍
にはTFT素子78が形成されており、各TFT素子7
8を介して画素電極79が接続されている。一方、対向
基板75の液晶層側表面上には、表示領域に対応して共
通電極85が形成されている。
【0145】TFT素子78は、図9(b)に示すよう
に、ゲート線77から延びるゲート電極81と、ゲート
電極81を覆う絶縁膜(図示略)と、絶縁膜上に形成さ
れた多結晶シリコン、アモルファスシリコン等からなる
半導体層82と、半導体層82中のソース領域に接続さ
れたソース線76から延びるソース電極83と、半導体
層82中のドレイン領域に接続されたドレイン電極84
とを有している。そして、TFT素子78のドレイン電
極84が画素電極79に接続されている。
【0146】液晶表示装置80において、個々の画素電
極79が形成された領域が画素となっており、第1の実
施の形態と同様に、各画素は赤(R)、緑(G)、青
(B)のうちいずれかの色を表示することが可能となっ
ており、例えば第1の実施の形態において図2で示した
ように赤を表示する画素、緑を表示する画素、青を表示
する画素が所定のパターンで配置されている。
【0147】本発明はこのようなTFT素子をスイッチ
ング素子に用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶
表示装置80にも適用することができ、第1〜第3の実
施の形態と同様に、素子基板74の図示下方に420〜
480nmの光(青色光)を出射可能な照明手段を設
け、素子基板74、対向基板75の一方の基板の表面上
に、赤の蛍光体、緑の蛍光体、青の着色層からなる蛍光
体層を設け、蛍光体層と照明手段との間に、420〜4
80nmの波長の光を透過するとともに、蛍光体層を構
成する蛍光体から発光された光を反射する選択反射層を
設ける構成とすればよい。
【0148】このような構成とすることにより上記第1
〜第3の実施の形態のパッシブマトリクス型液晶表示装
置の例と同様の効果を得ることができる。すなわち、本
実施の形態によれば、液晶層の劣化を防止することがで
きるとともに、鮮明なカラー表示を可能にし、表示品質
を向上させることができる。
【0149】[電子機器]次に、本発明の第1〜第5の
実施の形態の液晶表示装置10、40、50、60、8
0のいずれかを備えた電子機器の具体例について説明す
る。
【0150】図10(a)は、携帯電話の一例を示した
斜視図である。図10(a)において、500は携帯電
話本体を示し、501は前記の液晶表示装置10、4
0、50、60、80のいずれかを備えた液晶表示部を
示している。
【0151】図10(b)は、ワープロ、パソコンなど
の携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図
10(b)において、600は情報処理装置、601は
キーボードなどの入力部、603は情報処理本体、60
2は前記の液晶表示装置10、40、50、60、80
のいずれかを備えた液晶表示部を示している。
【0152】図10(c)は、腕時計型電子機器の一例
を示した斜視図である。図10(c)において、700
は時計本体を示し、701は前記の液晶表示装置10、
40、50、60、80のいずれかを備えた液晶表示部
を示している。
【0153】図11は、前記の液晶表示装置10、4
0、50、60、80のいずれかを光変調装置として用
いた投射型表示装置の要部を示す概略構成図である。図
11において、810は光源、813、814はダイク
ロイックミラー、815、816、817は反射ミラ
ー、818は入射レンズ、819はリレーレンズ、82
0は出射レンズ、822、823、824は液晶光変調
装置、825はクロスダイクロイックプリズム、826
は投写レンズを示す。
【0154】光源810はメタルハライド等のランプ8
11とランプの光を反射するリフレクタ812とからな
る。青色光、緑色光反射のダイクロイックミラー813
は、光源810からの光束のうちの赤色光を透過させる
とともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色
光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用液晶光変
調装置822に入射される。
【0155】一方、ダイクロイックミラー813で反射
された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイック
ミラー814によって反射され、緑色光用液晶光変調装
置823に入射される。一方、青色光は第2のダイクロ
イックミラー814も透過する。青色光に対しては、長
い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ818、リ
レーレンズ819、出射レンズ820を含むリレーレン
ズ系からなる導光手段821が設けられ、これを介して
青色光が青色光用液晶光変調装置824に入射される。
【0156】各光変調装置により変調された3つの色光
はクロスダイクロイックプリズム825に入射する。こ
のプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その
内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘
電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電
体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像
を表す光が形成される。合成された光は、投写光学系で
ある投写レンズ826によってスクリーン827上に投
写され、画像が拡大されて表示される。
【0157】図10(a)〜(c)、図11に示す電子
機器は、上記実施の形態の液晶表示装置を備えたもので
あるので、性能の劣化を防止することができるととも
に、鮮明なカラー表示が可能な表示品質の優れたものと
なる。
【0158】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0159】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
液晶装置の構成によれば、照明手段として従来のように
紫外線光源を用いず、可視光である青色光を出射する照
明手段を用いるため、液晶層に与えるダメージを低減す
ることができ、液晶層の劣化を防止することができる。
【0160】さらに、蛍光体層と照明手段との間であっ
て、少なくとも蛍光体が形成された領域に、420〜4
80nmの波長の光(青色光)を透過するとともに、少
なくとも各蛍光体から発光された光を反射する選択反射
層を設ける構成としたことにより、蛍光体から発光され
た光のうち、照明手段側に出射される光を選択反射層に
より反射させて観察者側に照射することができるので、
明るさや輝度を向上することができ、鮮明なカラー表示
が可能を可能にすることができる。
【0161】また、本発明の液晶装置を備えることによ
り、性能の劣化を防止することができるとともに、鮮明
なカラー表示が可能な表示品質の優れた電子機器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る第1の実施の形態の液晶
表示装置を観察者側から見た概略斜視図である。
【図2】 図2は本発明に係る第1の実施の形態の液晶
表示装置の画素のパターンを示す図である。
【図3】 図3は本発明に係る第1の実施の形態の液晶
表示装置の概略断面図である。
【図4】 図4は、本発明に係る第1の実施の形態の液
晶表示装置の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図で
ある。
【図5】 図5は、本発明に係る第1の実施の形態の液
晶表示装置の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図で
ある。
【図6】 図6は、本発明に係る第2の実施の形態の液
晶表示装置の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図で
ある。
【図7】 図7は、本発明に係る第3の実施の形態の液
晶表示装置の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図で
ある。
【図8】 図8は、本発明に係る第4の実施の形態の液
晶表示装置を示す図であって、(a)全体を観察者側か
ら見た斜視図、(b)一画素の拡大図である。
【図9】 図9は、本発明に係る第5の実施の形態の液
晶表示装置を示す図であって、(a)全体を観察者側か
ら見た斜視図、(b)一画素の拡大図である。
【図10】 図10(a)は、上記実施の形態の液晶表
示装置を備えた携帯電話の一例を示す図、図10(b)
は、上記実施の形態の液晶表示装置を備えた携帯型情報
処理装置の一例を示す図、図10(c)は、上記実施の
形態の液晶表示装置を備えた腕時計型電子機器の一例を
示す図である。
【図11】 図11は、上記実施の形態の液晶表示装置
を光変調装置として用いた投射型表示装置の要部を示す
概略構成図である。
【図12】 図12は、蛍光体を用いた従来の液晶表示
装置を観察者側から見た概略斜視図である。
【図13】 図13は、蛍光体を用いた従来の液晶表示
装置の3画素分を拡大して示す部分分解斜視図である。
【符号の説明】
10、40、50、60、80 液晶表示装置(液晶装
置) 11 下側基板(第1の基板) 12 上側基板(第2の基板) 13 液晶層 15 照明手段 15A 光源 15B 導光板 16 信号電極 17 走査電極 18 画素 18R 赤を表示する画素 18G 緑を表示する画素 18B 青を表示する画素 19 表示領域 20 選択反射層 21 蛍光体層 21R、21G 蛍光体 21B 青の着色層 21A 遮光層(ブラックマトリクス) 23 選択反射偏光子 22 偏光子(第1の偏光子) 24 偏光子(第2の偏光子) 25 偏光子 26 透明樹脂 27、28 配向膜 29 スペーサー 30 シール材 31 カラーフィルタ 31R、31G、31B 着色層 41 反射層 51 吸収層 61、74 素子基板(第1の基板) 62、75 対向基板(第2の基板) 64 データ線 65、79 画素電極 66 TFD素子 67 走査線 76 ソース線(データ線) 77 ゲート線(走査線) 78 TFT素子 85 共通電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA05X FA08X FA08Z FA14Z FA34Y FA41Z FA44Z FA45Z FD06 GA01 GA02 GA08 GA13 LA15 LA16 5C094 AA08 AA10 AA37 BA43 CA19 CA24 DA13 EA04 EA05 EA07 EB02 ED03 ED11 ED14 ED20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を挟持して対向配置された第1の
    基板と第2の基板と、前記第1の基板の外面側に設けら
    れた照明手段とを具備する液晶装置であって、 前記照明手段が420〜480nmの波長の光を出射可
    能なものであり、 前記第1、第2の基板のうち、一方の基板の表面上に、
    420〜480nmの波長の光により励起され、420
    〜480nm以外の所定の波長の光を発光することが可
    能な、所定のパターンの複数の蛍光体を具備する蛍光体
    層が設けられ、 該蛍光体層と前記照明手段との間であって、少なくとも
    前記複数の蛍光体が形成された領域に、420〜480
    nmの波長の光を透過するとともに、少なくとも各蛍光
    体から発光された光を反射する選択反射層が設けられた
    ことを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 前記選択反射層が誘電体の積層構造から
    なることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記蛍光体層を構成する各蛍光体の、前
    記照明手段と反対側に、各蛍光体から発光される光に対
    応した色のパターンを有するカラーフィルタを更に具備
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液
    晶装置。
  4. 【請求項4】 前記蛍光体層を構成する各蛍光体が、各
    蛍光体から発光される光に対応した色の顔料を含んだも
    のであることを特徴とする請求項1から請求項3までの
    いずれか1項に記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記蛍光体層を構成する各蛍光体が赤又
    は緑を表示する画素に対応して設けられ、480〜62
    0nm又は580〜700nmの波長の光を発光可能な
    ものであることを特徴とする請求項1から請求項4まで
    のいずれか1項記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記蛍光体層は前記第1の基板の表面上
    に設けられたものであるとともに、 前記蛍光体層を構成する前記複数の蛍光体と前記液晶層
    との間に、所定の偏光軸を有する第1の偏光子を更に具
    備することを特徴とする請求項1から請求項5までのい
    ずれか1項に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 前記照明手段と前記蛍光体層との間に、
    前記第1の偏光子の偏光軸と直交する偏光軸を有する第
    2の偏光子を更に具備することを特徴とする請求項6に
    記載の液晶装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の偏光子と前記照明手段との間
    に、該第2の偏光子を透過する偏光を透過するととも
    に、それ以外の偏光を反射する選択反射偏光子を更に具
    備することを特徴とする請求項7に記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記選択反射層と前記蛍光体層とが前記
    第1の基板の液晶層側表面上に順次積層形成されたもの
    であり、 青を表示する画素において、 前記第1の基板と前記液晶層との間に青色の着色層を具
    備し、 該青色の着色層と前記第1の基板との間に、少なくとも
    420〜480nmの波長の光を反射する所定のパター
    ンの反射層を更に具備することを特徴とする請求項6か
    ら請求項8までのいずれか1項に記載の液晶装置。
  10. 【請求項10】 前記青色の着色層と前記第1の基板と
    の間に設けられた前記反射層は、青を表示する画素の周
    縁部に位置されたことを特徴とする請求項9に記載の液
    晶装置。
  11. 【請求項11】 前記青色の着色層が前記蛍光体層の内
    部に設けられたことを特徴とする請求項9又は請求項1
    0に記載の液晶装置。
  12. 【請求項12】 青を表示する画素がその他の色を表示
    する画素よりも大きくされたことを特徴とする請求項9
    から請求項11までのいずれか1項に記載の液晶装置。
  13. 【請求項13】 前記蛍光体層は前記第2の基板上に設
    けられたものであるとともに、 前記蛍光体層を構成する前記複数の蛍光体の、前記照明
    手段と反対側に、該複数の蛍光体を励起することが可能
    な励起光を吸収する吸収層を更に具備することを特徴と
    する請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の
    液晶装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13までのいずれ
    か一項に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子
    機器。
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