JP2002107647A - fθレンズ及びこれを用いる走査光学装置、カラー画像形成装置 - Google Patents

fθレンズ及びこれを用いる走査光学装置、カラー画像形成装置

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JP2002107647A
JP2002107647A JP2001187261A JP2001187261A JP2002107647A JP 2002107647 A JP2002107647 A JP 2002107647A JP 2001187261 A JP2001187261 A JP 2001187261A JP 2001187261 A JP2001187261 A JP 2001187261A JP 2002107647 A JP2002107647 A JP 2002107647A
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Japan
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lens
light beam
light
deflection
scanning
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JP2001187261A
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English (en)
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Kenichi Kodama
憲一 児玉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 fθ性が良好で、安価に作製できるfθレン
ズを提供する。 【解決手段】 fθレンズ30は、偏向点側から順に、
負,正,正の屈折力を有する第1レンズ31,第2レン
ズ32,第3レンズ33により構成され、これらレンズ
31〜33の少なくとも1つのレンズ面が、光ビームの
偏向方向にのみ曲率を有するシリンドリカルレンズ面に
なっている。第1レンズ31〜第3レンズ33の各屈折
率をn1,n2,n3、アッベ数をν1,ν2,ν3と
したときに「n1>n2=n3」,「ν1<ν2=ν
3」なる各条件を満たす。また、第1レンズ31の焦点
距離をf1、第2レンズ32と第3レンズ33との合成
焦点距離をf23、偏向点から第1レンズ31の偏向点
側のレンズ面31aまでの距離をdとしたときに、「4
≦|f23/f1×d|≦16」なる条件を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを被走査
面上で集束させてほぼ等速で走査させるfθレンズと、
これを用いる走査光学装置、カラー画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】走査光学装置は、光ビームを発生する光
源を備えており、光ビームをポリゴンミラー等の光偏向
器により一定方向に偏向,走査し、fθレンズを通過さ
せて被走査面上を光走査する。
【0003】fθレンズは、光ビームの走査面上での移
動量を偏向角θに比例させる特性を有するレンズで、光
偏向器の偏向速度(偏向角速度)と、偏向方向について
平坦な感光材料上での光ビームの走査速度とを比例させ
るために設けられる。
【0004】fθレンズは、通常2〜3枚の球面レンズ
や、1〜2枚の非球面レンズにより構成される。球面レ
ンズを使用する場合には、光ビームが透過する部分はわ
ずかであり、通常、光ビームの透過部分のみ短冊状に切
り出して使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、球面レンズを
短冊状に切り出すことは、切断位置を厳密に管理する必
要があり、レンズの作製に手間がかかる。しかも、切り
取られたレンズの周縁部分は廃棄されるので、レンズの
材料費が無駄に多くなっている。また、切り出さない場
合であっても、材料費が無駄であることには変わりな
く、切り出す手間はかからなくても、装置が大型化して
しまう問題が生じる。
【0006】また、カラー画像形成装置では、波長が異
なる複数の光ビームを同時に走査させるので、fθレン
ズの色収差により、光ビーム毎に感光材料上での走査長
が異なって色ずれを生じる。色収差は、光の波長によっ
てガラス(レンズ)での屈折率が異なるために生じるも
のである。
【0007】色ずれを解消するために、fθレンズの色
収差を光学的に補正するのが一般的で、fθレンズを構
成するレンズの硝材選択が重要となる。一般に、色収差
補正は、クラウンガラスとフリントガラスのレンズの組
によって行うが、よい補正を行うためには、硝材が限定
されて高価なものを使わざるを得なくなったり、レンズ
枚数を増やして補正することになる。したがって、fθ
レンズが高価なレンズになってしまう。
【0008】なお、特開平6−18803号公報には、
fθレンズの一部にシリンドリカルレンズを用いる構成
が示されているものの、他方のレンズとして球面レンズ
を用いているため、製造コストが上昇してしまうという
問題がある。また、特開平3−130717号公報に
は、シリンドリカルレンズのみでfθレンズを構成する
ことが示されているものの、シリンドリカルレンズのみ
で構成すると、製造ばらつきにより十分な性能が得られ
なくなったりする問題がある。これを回避するために、
一部に球面レンズを用いると製造コストが上昇してしま
うという新たな問題も発生する。
【0009】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、fθ性が良好で、安価に作製することができるf
θレンズと、これを用いた走査光学装置、カラー画像形
成装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のfθレンズは、光偏向器側より順に、負の
屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、正の屈
折力の第3レンズの3枚のレンズから構成するととも
に、3枚のレンズのうちの少なくとも1つのレンズ面
を、光ビームの偏向方向にのみパワーを有するシリンド
リカルレンズ面にするものである。
【0011】請求項2に記載のfθレンズは、光偏向器
側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第
2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚のレンズから
構成するとともに、3枚のレンズのうちの少なくとも1
枚のレンズを、一方のレンズ面が光ビームの偏向方向に
のみパワーを有するシリンドリカルレンズ面で、他方の
レンズ面が平面となるように構成するものである。
【0012】請求項3に記載のfθレンズは、光偏向器
側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第
2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚のレンズから
構成するとともに、3枚のレンズを、それぞれ少なくと
も一方のレンズ面が光ビームの偏向方向にのみパワーを
有するシリンドリカルレンズ面となるように構成するも
のである。
【0013】請求項4に記載のfθレンズは、光偏向器
側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正の屈折力の第
2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚のレンズから
構成するとともに、3枚のレンズを、それぞれ一方のレ
ンズ面が光ビームの偏向方向にのみパワーを有するシリ
ンドリカルレンズ面で、他方のレンズ面が平面となるよ
うに構成するものである。
【0014】請求項5に記載のfθレンズは、第1レン
ズとして凹面を光偏向器側に向けた凹平レンズを、第2
レンズとして凸面を被走査面側に向けた平凸レンズを、
第3レンズとして凸面を被走査面側に向けた平凸レンズ
をそれぞれ用いるものである。
【0015】請求項6に記載のfθレンズは、第1レン
ズ,第2レンズ,第3レンズの屈折率をそれぞれn1,
n2,n3、アッベ数をそれぞれν1,ν2,ν3とし
たときに、 n1>n2=n3 ν1<ν2=ν3 なる各条件を満たすように構成する。
【0016】請求項7に記載のfθレンズは、第1レン
ズの焦点距離をf1、第2レンズと第3レンズとの合成
焦点距離をf23、光ビームの偏向点から第1レンズの
偏向点側のレンズ面までの距離をdとしたときに、 4≦|(f23/f1)×d|≦16 なる条件を満たすように構成する。
【0017】請求項8に記載のfθレンズは、第1レン
ズと第2レンズとを貼り合わせておくものである。
【0018】請求項9に記載のfθレンズは、3枚のレ
ンズのうちの少なくとも1枚を、光ビームの偏向方向と
平行な向きに延びた軸を中心に傾けて配置するものであ
る。
【0019】請求項10に記載のfθレンズは、傾ける
レンズのうちの1枚を第1レンズにするものである。
【0020】請求項11に記載のfθレンズは、第1レ
ンズ,第2レンズ,第3レンズの、光ビームの偏向方向
及びfθレンズの光軸方向と直交する向きにおけるレン
ズの高さをそれぞれy1,y2,y3としたときに、 y1≦y2≦y3 なる条件を満たすように構成するものである。
【0021】また、請求項12に記載の走査光学装置
は、請求項1ないし11のいずれかに記載のfθレンズ
を用いて、一定方向に繰り返し偏向された光ビームを被
走査面上で集束させてほぼ等速で走行させるものであ
る。
【0022】請求項13に記載の走査光学装置は、光ビ
ームをほぼ等角速度で繰り返し偏向する光偏向手段を設
けるものである。
【0023】請求項14に記載の走査光学装置は、画像
情報に応じて変調された光ビームを射出する光源を設け
るものである。
【0024】請求項15に記載のカラー画像形成装置
は、波長の異なる光源を含む複数の光源と、前記光源か
ら射出された複数の光ビームをほぼ等角速度で繰り返し
偏向する光偏向手段と、光偏向手段により偏向された複
数の光ビームを被走査面上で集束させてほぼ等速で走査
させるfθレンズを備え、前記fθレンズを構成するレ
ンズのうち少なくとも1つのレンズ面が光ビームの偏向
方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ面であ
る走査光学系と、複数の光ビームの各射出タイミングを
表し、それぞれの光ビームの被走査面における走査長が
ほぼ同一になるように決められた周波数のクロック信号
を発生する複数の信号生成手段と、画像データと前記ク
ロック信号とに基づいて前記複数の光ビームを変調する
変調手段とを備えたものである。
【0025】請求項16に記載のカラー画像形成装置で
は、少なくとも波長の異なる3種以上を有し、合計で3
個以上の光源と、前記少なくとも3種類の光ビームの各
射出タイミングを表し、それぞれの光ビームの被走査面
における走査長がほぼ同一になるように決められた周波
数のクロック信号を発生する前記波長の異なる光源と同
数の信号生成手段とを備えている。なお、前記信号生成
手段は、前記少なくとも3種類の光ビームのうち1つの
光ビームの射出タイミングを表すクロック信号を発生す
る基準の信号生成手段と、残りの複数の光ビームの射出
タイミングを表し、前記1つの光ビームの被走査面にお
ける走査長と同一になるように決められた周波数のクロ
ック信号をそれぞれ発生する複数の信号生成手段とを有
することが好ましい。
【0026】前記fθレンズを構成する複数のレンズの
全てにおいて、少なくとも一方のレンズ面が光ビームの
偏向方向にのみパワーを有するシリンドリカル面にする
ことが好ましい。また、前記シリンドリカルレンズ面を
有するレンズの他方のレンズ面を平面にすることが好ま
しい。
【0027】請求項20に記載のカラー画像形成装置の
ように、3枚のレンズによってfθレンズを構成するこ
とが好ましい。また、請求項21に記載のカラー画像形
成装置のように、光偏向器側より順に、負の屈折力の第
1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3
レンズを備えていることが好ましい。また、請求項22
に記載のfθレンズのように、前記第1レンズは凹面を
前記光偏向器側に向けた凹平レンズ、前記第2レンズは
凸面を前記被走査面側に向けた平凸レンズ、前記第3レ
ンズは凸面を被走査面側に向けた平凸レンズであること
が好ましい。
【0028】
【作用】本発明のfθレンズは、各構成レンズとして、
光ビームの偏向方向にのみ曲率を有するシリンドリカル
レンズを用いることで、fθ性を維持しながらも、製造
コストの低減を実現するものである。一定方向にのみ曲
率を有するシリンドリカルレンズを作製する場合、まず
曲率方向と直交する方向に長く延びた原シリンドリカル
レンズを作製し、これを一定幅で切断することで、1つ
の原シリンドリカルレンズから多数のシリンドリカルレ
ンズを得ることができる。原シリンドリカルレンズから
は廃棄される部分が生じないので、円形レンズの中央部
分のみを残して短冊状に加工する従来のレンズに比較し
て安価に作製することができる。なお、原シリンドリカ
ルレンズの切断は、レンズ作製工程の最終段階で行うこ
ととは限られず、初期や中間で切断してもよい。切断し
た後に仮止めして作業をすることで、原シリンドリカル
レンズと同様の作業が可能となる。
【0029】また、シリンドリカルレンズの片面を平面
にすることで、レンズの加工がより簡単になる。さらに
は、第1レンズと第2レンズとを貼り合わせることによ
り、各レンズの位置ずれによる性能低下を小さくするこ
とができる。
【0030】なお、 n1>n2=n3 ν1<ν2=ν3 4≦|(f23/f1)×d|≦16 の各条件は、像面湾曲の悪化を抑え、速度fθ性を良好
な状態に維持するために規定するものである。
【0031】fθレンズを構成する例えば3枚のレンズ
のうちの1枚を、光ビームの偏向方向と平行な向きに延
びた軸を中心に傾けて配置することで、レンズ面間で多
重反射した光による干渉を防止し、良好な像を結像させ
ることができる。特に、最も偏向点側に位置する第1レ
ンズを傾けることで、この第1レンズと光偏向器との間
で多重反射した光が走査光として再び投光されることが
なくなり、ゴーストの発生を防止することができる。い
ずれの場合においても、傾き角度が数度であれば、光ビ
ームのビーム径や被走査面への照射位置に影響を及ぼす
ことがない。また、傾けて配置することを予め考慮して
レンズ設計することも可能であり、この場合は、より大
きく傾けることができ、ゴーストの発生防止効果がより
大きくなる。
【0032】また、光ビームの投光高さの変動量を考慮
して、fθレンズを構成する各レンズの高さを必要最小
限の高さにし、前記複数のレンズを前記光偏向器側から
数えて特定したとき、前記光ビームの偏向方向及びfθ
レンズの光軸方向と直交する向きにおける第i番のレン
ズの高さyi 、次の第i+1番のレンズの高さをyi+ 1
としたときに、 yi ≦yi+1 なる条件を満たすことにより、小型のfθレンズを構成
することができる。
【0033】また、本発明の走査光学装置では、上記の
fθレンズを用いるので、良好な画像を得ることができ
るとともに、装置の低コスト化を図ることができる。
【0034】また、本発明のカラー画像形成装置では、
複数の光ビームの各射出タイミングを表し、それぞれの
光ビームの被走査面における走査長がほぼ同一になるよ
うに決められた周波数のクロック信号を発生する信号生
成手段を光源ごとに対応させて設けることで、被走査面
上での色ずれの発生を抑えようとするものである。これ
によれば、走査光学系として用いるfθレンズの色収差
を光学的に補正する量が小さくなるので、作製が容易で
安価なレンズだけを用いてfθレンズを構成することが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したカラー
画像形成装置の露光部を示す概略図である。露光部10
は、マゼンタ発色用の光源としての半導体レーザ11
M、シアン発色用の光源としての半導体レーザ11C、
イエロー発色用の光源としての半導体レーザ11Yを備
えている。半導体レーザ11M,11C,11Yは、温
度調整を行うための放熱板9M,9C,9Yに圧入され
て、保持されている。半導体レーザ11M,11C,1
1Yは、それぞれ波長680nm,750nm,810
nmの光ビームL1,L2,L3を射出する。
【0036】半導体レーザ11M,11C,11Yの射
出側近傍には、各半導体レーザ11M,11C,11Y
から射出された光ビームL1,L2,L3を平行光線と
するコリメータレンズ12がそれぞれ設けられている。
コリメータレンズ12で平行光線となった光ビームL
1,L2,L3は、シリンドリカルレンズ13と、反射
ミラー14,15とを介し、光偏向器としてのポリゴン
ミラー20に入射する。この際、光ビームL1,L2,
L3は、ポリゴンミラー20の反射面上のほぼ同一の位
置に照射される。
【0037】ポリゴンミラー20は6面の反射面を有し
ており、軸20aを中心に図示しないモータによって高
速回転されている。光ビームL1,L2,L3は、ポリ
ゴンミラー20によって一定方向に偏向,走査され、走
査レンズとしてのfθレンズ30,シリンドリカルレン
ズ16,反射ミラー17,及びシリンドリカルミラー1
8を介して被走査面である感光材料19上に結像され
る。なお、シリンドリカルレンズ13,16は、ポリゴ
ンミラー20による光ビームL1,L2,L3の偏向方
向に対して垂直な副走査方向にのみ曲率をもっている。
【0038】感光材料19は、光ビームL1,L2,L
3が走査される主走査方向に対して垂直な方向に搬送さ
れており、光ビームL1,L2,L3の主走査と感光材
料19の搬送とを繰り返すことで、1画像分の記録がな
されるようになっている。
【0039】反射ミラー17の側方には、反射手段とし
てのSOS(Start of Scan )ミラー21が設けられ、
ポリゴンミラー20で反射された光ビームL1,L2,
L3が最初に照射されるようになっている。SOSミラ
ー21は、光ビームL1,L2,L3を反射して、信号
出力手段としての始点検出センサ22に入射させる。始
点検出センサ22は、SOSミラー21から光ビームL
1,L2,L3を入射したときに所定の信号を出力す
る。始点検出センサ22から出力された信号は、1主走
査の画像信号のスタート信号として適用され、各主走査
開始時期の同期をとっている。
【0040】fθレンズ30は、偏向点であるポリゴン
ミラー20側から順に、負の屈折力の第1レンズ31、
正の屈折力の第2レンズ32、正の屈折力の第3レンズ
33の3枚のレンズにより構成されている。fθレンズ
30は、3枚のレンズ31,32,33の少なくとも1
つのレンズ面が、光ビームL1,L2,L3の偏向方向
にのみ曲率を有するシリンドリカルレンズ面になってい
る。
【0041】本実施形態では、図2に示すように、第1
レンズ31として凹面をポリゴンミラー20側に向けた
凹平レンズを、第2レンズ32として凸面を感光材料1
9側に向けた平凸レンズを、第3レンズ33として凸面
を感光材料19側に向けた平凸レンズをそれぞれ用い、
各レンズ31,32,33の凹面31a及び凸面32
b,33bをシリンドリカルレンズ面とした。なお、図
2中(A)は光ビームの偏向方向と平行な主走査方向で
の断面図、(B)は偏向方向と垂直な副走査方向での断
面図である。
【0042】また、fθレンズ30は、第1レンズ3
1,第2レンズ32,第3レンズ33の屈折率をそれぞ
れn1,n2,n3、アッベ数をそれぞれν1,ν2,
ν3とし、第1レンズ31の焦点距離をf1、第2レン
ズ32と第3レンズ33との合成焦点距離をf23、偏
向点であるポリゴンミラー20から第1レンズ31の偏
向点側のレンズ面31aまでの距離をdとしたときに、 n1>n2=n3 ν1<ν2=ν3 4≦|(f23/f1)×d|≦16 なる各条件を満たすように構成されている。
【0043】また、第1レンズ31,第2レンズ32,
第3レンズ33は、ポリゴンミラー20からの光ビーム
L1,L2,L3の投光高さの変動量を考慮して、それ
ぞれの副走査方向におけるレンズ高さが必要最小限の高
さに構成されている(図2(B)参照)。そして、各レ
ンズ31,32,33のレンズ高さをそれぞれy1,y
2,y3としたときに、 y1≦y2≦y3 なる関係を満たす。
【0044】なお、本実施形態では、一方のレンズ面が
平面のシリンドリカルレンズだけを用いてfθレンズを
構成したが、本発明は、レンズ面形状をシリンドリカル
レンズ面にすることで、このレンズの生産性を向上させ
ようとするものなので、必ずしも上記構成に限定される
ものではなく、良好なfθ性を得ることができるのであ
れば、構成レンズの一部のレンズ面のみをシリンドリカ
ルレンズ面にするだけでも十分に目的を達成することが
できる。
【0045】図3は、半導体レーザ11M,11C,1
1Yの駆動を制御する制御装置のブロック図である。制
御装置100は、マイクロコンピュータやメモリ等で構
成されたメイン制御部101を有している。メイン制御
部101を機能的に分けると、入力される例えば8ビッ
トの画像データを記録用の12ビットの画像データに変
換するルックアップテーブルメモリ(LUT)102
と、APC(automaticpower control )制御を行うA
PC制御部103と、これらの動作を制御する制御部1
04とから構成されている。制御部104は、感光材料
19上の走査露光のタイミングを示すクロック信号を生
成するための画素クロック生成部50を備えている。
【0046】メイン制御部101には、パルス幅変調回
路105M,105C,105Yが接続されている。パ
ルス幅変調回路105Mは、レーザ駆動回路106Mを
介して半導体レーザ11Mに接続されている。また、パ
ルス幅変調回路105Cは、レーザ駆動回路106Cを
介して半導体レーザ11Cに、パルス幅変調回路105
Yは、レーザ駆動回路106Yを介して半導体レーザ1
1Yにそれぞれ接続されている。
【0047】パルス幅変調回路105Mは、積分回路1
10及びD/A変換器111を備えている。積分回路1
10には、制御部104内の画素クロック生成部50で
生成された画素ごとのクロック信号が入力され、D/A
変換器111にはルックアップテーブルメモリ102か
ら出力された12ビットの画像データが入力される。積
分回路110の出力端は、コンパレータ(比較器)11
2の2個の入力端の一方に接続されており、積分回路1
10からコンパレータ112には、画素クロックが積分
されてなる三角波形の信号が入力される。またD/A変
換器111の出力端は、コンパレータ112の他方の入
力端に接続されており、D/A変換器111からコンパ
レータ112には、画像データに対応するアナログ信号
が入力される。
【0048】コンパレータ112は、入力された2個の
信号のレベルを比較し、積分回路110からの信号のレ
ベルがD/A変換器111からの信号のレベルを超えた
ときにハイレベルとなる信号を出力する。このコンパレ
ータ112の出力端はゲート回路113に接続されてお
り、ゲート回路113の出力端はレーザ駆動回路106
Mに接続されている。したがって、画像データの各画素
ごとの値、つまり画像濃度に応じてパルス幅が変調され
た信号が、ゲート回路113を介してレーザ駆動回路1
06Mに入力されることになる。
【0049】パルス幅変調回路105Mには白検出回路
114が設けられており、この白検出回路114にもル
ックアップテーブルメモリ102からの画像データが入
力される。白検出回路114は、入力された画像データ
のうち白色に対応する画像データを検出し、この画像デ
ータに対応する信号がコンパレータ112から出力され
る期間、ゲート回路113のゲートを閉じさせる信号を
出力する。これにより、上記の期間はゲート回路113
から出力されるパルス信号がローレベルとなり、白色画
素に対応するパルスが除去される。
【0050】パルス幅変調回路105C,105Yも、
上記パルス幅変調回路105Mと同じ構成であるので、
これらについての説明は省略する。
【0051】なお、制御部104内の画素クロック生成
部50からパルス幅変調回路105M,105C,10
5Yに入力される画素ごとのクロック信号は、光ビーム
L1,L2,L3の感光材料19上での主走査速度をそ
れぞれ算出し、算出された速度と主走査方向における解
像度(画素密度)とから決定されるもので、対応する半
導体レーザ11M,11C,11Yごとに異なるもので
ある。
【0052】レーザ駆動回路106Mは、D/A変換器
120を備えている。このD/A変換器120は、メイ
ン制御部101のAPC制御部103に接続されてお
り、このAPC制御部103からD/A変換器120に
半導体レーザ11Mの駆動電流のレベルを示すデジタル
駆動電流制御データが入力される。D/A変換器120
は、入力された駆動電流制御データをアナログ信号に変
換して定電流回路121に入力する。定電流回路121
は、入力されたアナログ信号のレベルに応じた一定レベ
ルの駆動電流を出力する。
【0053】定電流回路121から出力された駆動電流
は、変調回路122に入力される。この変調回路122
は、パルス幅変調回路105Mに接続されるとともに、
半導体レーザ11Mに接続されている。変調回路122
は、パルス幅変調回路105Mから入力される信号のパ
ルス幅に応じて駆動電流の値を上下させ、このように変
調された駆動電流を半導体レーザ11Mに供給する。
【0054】なお、半導体レーザ11Mと一体的あるい
は別体にして、半導体レーザ11Mから射出される光ビ
ームL1の強度を検出するフォトダイオード等の光検出
器40Mが設けられている。この光検出器40Mの出力
電流は、レーザ駆動回路106Mに設けられた電流−電
圧変換回路123に入力される。電流−電圧変換回路1
23は、入力された電流信号を電圧信号に変換してA/
D変換器124に入力する。A/D変換器124は、こ
のアナログ電圧信号をデジタル信号に変換して、APC
制御部103に入力する。
【0055】他の2つのレーザ駆動回路106C,10
6Yも、上記レーザ駆動回路106Mと同じ構成である
ので、これらについての説明は省略する。また、半導体
レーザ11C,11Yのそれぞれに対しても、上記光検
出器40Mと同様の光検出器40C,40Yが設けられ
ており、それらの出力電流は各々レーザ駆動回路106
C,106Yに入力される。
【0056】光検出器40M,40C,40Yが光ビー
ムL1,L2,L3を検出し、その出力信号がAPC制
御部103に入力されると、APC制御がなされる。こ
のAPC制御は、ある一定の画像データに対して一定の
光出力が得られるように、半導体レーザ11M,11
C,11Yの駆動電流を制御するものであり、具体的に
は以下のようになされる。APC制御部103は、画像
出力領域外において半導体レーザ11M,11C,11
Yを、光出力の目標値を示す駆動電流制御データに基づ
いて短い所定時間(例えば100μsec)点灯させ、
そのときの光検出器40M,40C,40Yの出力を取
り込んで、これらの各出力が示す光出力が上記目標値に
一致するように上記駆動電流制御データの値を変更す
る。
【0057】このAPC制御は、始点検出センサ22が
光ビームL1,L2,L3を検出するごとになされ、そ
してこの検出の周期内に、1主走査ライン分の露光がな
される。すなわち、ルックアップテーブルメモリ102
から記録用画像データがパルス幅変調回路105M,1
05C,105Yに供給され、これらのパルス幅変調回
路105M,105C,105Yが画素ごとの画像デー
タに応じてパルス幅変調した信号を生成し、それらの信
号を各々レーザ駆動回路106M,106C,106Y
に入力する。レーザ駆動回路106M,106C,10
6Yは、それぞれ入力された上記信号に基づいてレーザ
駆動電流を変調して、半導体レーザ11M,11C,1
1Yに供給する。
【0058】以上のようにして、光ビームL1,L2,
L3の光強度が画素ごとの画像データに応じて変調さ
れ、これらの光ビームL1,L2,L3がポリゴンミラ
ー20により偏向されて、感光材料19の表面を主走査
する。同時に、この主走査と同期をとった上で感光材料
19が搬送されるので、感光材料19は光ビームL1,
L2,L3によって2次元的に露光を受けることにな
る。
【0059】図1において、画像が露光された感光材料
19は、周知のように、水塗布部23に送られて感光乳
剤面に水が塗布される。次に、熱現像転写部24に送ら
れ、感光材料19が受像材料25に重ね合わされた後に
加熱されて、熱現像転写される。熱現像転写後の感光材
料19は廃棄され、受像材料25は乾燥されて、プリン
ト26としてトレイ27に排出される。なお、水塗布部
23や熱現像転写部24などは、特開平7−5591号
公報などに詳しく説明されている。
【0060】半導体レーザ11M,11C,11Yから
射出される光ビームL1,L2,L3は、各々の光路が
異なるので、これらを同時に点灯させると、光ビームL
1,L2,L3の感光材料19上の照射位置が主走査方
向にずれてしまう。そこで、画像の記録に先立って色ず
れ補正がなされる。色ずれ補正は、光ビームL1,L
2,L3の感光材料19上でのずれをなくすために、半
導体レーザ11M,11C,11Yを互いに所定時間ず
つずらして点灯させるための補正処理であり、始点検出
センサ22から出力される光ビームL1,L2,L3の
各検出信号の時間的ずれに基づいて、パルス幅変調回路
105M,105C,105Yのそれぞれに入力する画
素クロック信号の位相を互いにずらすことによってなさ
れる。
【0061】図4に示すように、制御部104内の画素
クロック生成部50は、半導体レーザ11M,11C,
11Yのそれぞれに応じた画素クロックを生成するため
に、3つの発振器51M,51C,51Yを備えてい
る。発振器51M,51C,51Yのそれぞれのクロッ
ク信号の出力端は、カウンタ52M,52C,52Yに
接続されている。
【0062】発振器51M,51C,51Yにより生成
される各クロック信号の周波数は、光ビームL1,L
2,L3を同一偏向角度で1走査させたときの各走査長
が、ほぼ等しくなるように予め決められている。また、
発振器51Mにより生成されるクロック信号の周波数を
fm 、発振器51Cにより生成されるクロック信号の周
波数をfc 、発振器51Yにより生成されるクロック信
号の周波数をfy 、光ビームL1,L2,L3の感光材
料19上における走行速度をそれぞれVm ,Vc,Vy
、光ビームL1,L2,L3による1走査の露光時間
をそれぞれTm ,Tc ,Ty としたときに、 fm :fc :fy = Vm :Vc :Vy 1/Tm :1/Tc :1/Ty = fm :fc :fy となるように定められる。したがって、色収差の補正を
光学的にあまり行わず、画素クロック信号を変えること
で行うため、片面が平面でもう片面がシリンドリカル面
であり、安価な硝材を用いたfθレンズ30を利用する
ことが可能になる。
【0063】本実施形態では、半導体レーザ11M,1
1Y用の発振器51M,51Yにより生成されるクロッ
ク信号の周波数は、半導体レーザ11C用の発振器51
Cにより生成されるクロック信号の周波数を基準にして
決められる。
【0064】カウンタ52M,52C,52Yには、そ
れぞれ始点検出センサ22からの信号が入力されるよう
になっている。カウンタ52M,52C,52Yは、イ
エロー発色用の半導体レーザ11Yから射出された光ビ
ームL3が始点検出センサ22に検出された時点から、
予め決められた一定時間をカウントし、この一定時間が
経過した時に、発振器51M,51C,51Yで生成さ
れたクロック信号を画素クロックとして出力する。な
お、各カウンタ52M,52C,52Yが始点検出セン
サ22からの信号を入力してから画素クロックの出力を
開始するまでの上記一定時間は、同時に射出された光ビ
ームL1,L2,L3の始点検出センサ22による検出
時間のずれ量に応じて、カウンタ52M,52C,52
Yごとに異なる長さの時間が定められている。
【0065】図5は、半導体レーザ11M,11C,1
1Yのそれぞれに対応した画素クロックの発生タイミン
グを示すタイミングチャートである。図中(A)は半導
体レーザ11Y用、(B)は半導体レーザ11C用、
(C)は半導体レーザ11M用の画素クロックの発生タ
イミングである。同図(A)に示すように、始点検出セ
ンサ22によって光ビームL3が検出され、光ビームL
3に対応した出力信号(SOS信号)がカウンタ52Y
に入力されると、カウンタ52Yでは、予め決められた
時間t0 の間カウントする。そして、カウントが満了し
た時点を半導体レーザ11Yの走査開始時間として、発
振器51Yで生成されたクロック信号を画素クロックと
して出力する。そして、光ビームL3による1ライン分
の走査時間に相当する時間T0 が経過した時に、画素ク
ロックの出力を停止する。なお、時間t0 は、光ビーム
L3が始点検出センサ22の光ビーム検出位置から感光
材料19の走査露光開始位置に達するまでの時間であ
る。
【0066】同図(B)に示すように、光ビームL3に
対応したSOS信号が出力されてから時間t1 が経過す
ると、始点検出センサ22によって光ビームL2が検出
され、光ビームL2に対応したSOS信号がカウンタ5
2Cに入力される。カウンタ52Cは、時間t2 の間カ
ウントして、カウントが満了した時点を半導体レーザ1
1Cの走査開始時間とし、発振器51Cで生成されたク
ロック信号を画素クロックとして出力する。そして、光
ビームL2による1ライン分の走査時間に相当する時間
T1 が経過した時に、画素クロックの出力を停止する。
なお、時間t1は、光ビームL2と光ビームL3との、
始点検出センサ22による検出時間のずれ量である。ま
た時間t2 は、光ビームL2が始点検出センサ22の光
ビーム検出位置から感光材料19の走査露光開始位置に
達するまでの時間である。
【0067】また同図(C)に示すように、光ビームL
3に対応したSOS信号が出力されてから時間t3 が経
過すると、始点検出センサ22によって光ビームL1が
検出され、光ビームL1に対応したSOS信号がカウン
タ52Mに入力される。カウンタ52Mは、時間t4 の
間カウントして、カウントが満了した時点を半導体レー
ザ11Mの走査開始時間とし、発振器51Mで生成され
たクロック信号を画素クロックとして出力する。そし
て、光ビームL1による1ライン分の走査時間に相当す
る時間T2 が経過した時に、画素クロックの出力を停止
する。なお、時間t3 は、光ビームL1と光ビームL3
との、始点検出センサ22による検出時間のずれ量であ
る。また時間t4 は、光ビームL1が始点検出センサ2
2の光ビーム検出位置から感光材料19の走査露光開始
位置に達するまでの時間である。
【0068】このように、各カウンタ52M,52C,
52Yからの画素クロックの出力開始時間をずらすこと
で、半導体レーザ11M,11C,11Yの走査開始時
間がずらされ、各光ビームL1,L2,L3の感光材料
19上での走査露光開始位置が一致するようになってい
る。また、各光ビームL1,L2,L3に応じて画素ク
ロックが変えられるため、fθレンズ30の色収差が補
正される。
【0069】なお、上記実施形態では、fθレンズを構
成する3枚のレンズを平行に配置しているが、これに代
えて、図2(C)に示すように、光ビームの偏向方向と
平行な向きに伸びた例えば3枚のレンズのうちの1枚
を、光ビームの偏向方向と平行な向きに延びた軸を中心
に傾けて配置してもよい。これにより、レンズ面間で多
重反射した光による干渉を防止し、良好な像を結像させ
ることができる。特に、最も偏向点側に位置する第1レ
ンズ31を傾けることで、この第1レンズ31とポリゴ
ンミラー20との間で多重反射した光が走査光として再
び投光されることがなくなる。これにより、ゴーストの
発生を防止することができる。いずれの場合において
も、傾き角度αが数度であれば、光ビームのビーム径や
被走査面への照射位置に影響を及ぼすことがない。ま
た、傾けて配置することを予め考慮してレンズ設計する
ことも可能であり、この場合は、より大きく傾けること
ができ、ゴーストの発生防止効果がより大きくなる。
【0070】「第1実施例」本発明のカラー画像形成装
置において、発振器51M,51C,51Yのそれぞれ
により生成されるクロック信号の周波数fm ,fc ,f
y を、 fm :fc :fy = 1/1.000459 :1: 1/0.99
9620 となるように定めた。
【0071】第1実施例のカラー画像形成装置では、f
θレンズ30は、図2(A)に示した第1レンズ31,
第2レンズ32,第3レンズ33のそれぞれと同じ形状
の3枚のレンズにより構成され、図2(D)に示すよう
に、第1レンズ31と第2レンズ32とが貼り合わせら
れている。
【0072】第1実施例におけるfθレンズの仕様は次
のとおりである。 |f|= 373.324mm |f1|= 153.955mm |f23|= 98.170mm θ= 50°
【0073】上記データ中、fはfθレンズ30全系で
の焦点距離を、f1は第1レンズ31の焦点距離を、f
23は第2レンズ32と第3レンズ33との合成焦点距
離を、θはポリゴンミラー20による光ビームの偏向角
度をそれぞれ表している。
【0074】第1実施例におけるfθレンズのレンズデ
ータを次の表1に示す。なお、面番号iは偏向点側から
順に各レンズの面に付した番号で、面間隔Dは次の面と
の間のレンズ厚みあるいは空気空間を表している(単位
はmm)。
【0075】
【表1】
【0076】表1より、第1レンズ31,第2レンズ3
2,第3レンズ33の各屈折率n1,n2,n3は、そ
れぞれ(1.72825),(1.51680),
(1.51680)であり、条件「n1>n2=n3」
を満たしている。
【0077】第1レンズ31,第2レンズ32,第3レ
ンズ33の各アッベ数ν1,ν2,ν3は、それぞれ
(28.32),(64.20),(64.20)であ
り、条件「ν1<ν2=ν3」を満たしている。
【0078】また、偏向点から第1レンズ31の偏向点
側のレンズ面31aまでの距離dは17.0mmであ
る。したがって、本発明の特徴値である「|(f23/
f1)×d|」の値は、 |(f23/f1)×d|=(98.170/153.
955)×17.0≒ 10.84 となり、条件式「4≦|(f23/f1)×d≦16
|」を満たしている。
【0079】第1実施例におけるfθレンズの速度fθ
性の特性グラフを図6に、また像面湾曲の特性グラフを
図7に示す。図6及び図7において、走査角度は、ポリ
ゴンミラーにより反射された光の走査中央の光となす角
度である。なお、各特性グラフは、実際には−25°〜
+25°の範囲で示されるものであるが、これらの特性
は走査角度中央に対してほぼ対称であるので、ここでは
−25°〜0°の範囲を省略し、0°〜+25°の範囲
のグラフを示した。
【0080】「第2実施例」本発明のカラー画像形成装
置において、発振器51M,51C,51Yのそれぞれ
により生成されるクロック信号の周波数fm ,fc ,f
y を、 fm :fc :fy = 1/1.000582 :1: 1/0.99
9532 となるように定めた。
【0081】第2実施例のカラー画像形成装置では、f
θレンズは、図2(A)に示したfθレンズ30と同じ
レンズ構成であり、図2(B)に示すように、3枚のレ
ンズ31,32,33を別体として設けてある。
【0082】第2実施例におけるfθレンズの仕様を次
に示す。 |f|= 276.541mm |f1|= 112.901mm |f23|= 93.597mm θ= 67°
【0083】第2実施例におけるfθレンズのレンズデ
ータを次の表2に示す。
【0084】
【表2】
【0085】表2より、3枚のレンズ31,32,33
の各屈折率n1,n2,n3は、それぞれ(1.728
25),(1.51680),(1.51680)であ
り、条件「n1>n2=n3」を満たしている。
【0086】3枚のレンズ31,32,33の各アッベ
数ν1,ν2,ν3は、それぞれ(28.32),(6
4.20),(64.20)であり、条件「ν1<ν2
=ν3」を満たしている。
【0087】また、偏向点から第1レンズ31の偏向点
側のレンズ面31aまでの距離dは16.0mmであ
る。したがって、特徴値「|(f23/f1)×d|」
の値は、 |(f23/f1)×d|=(93.597/112.
901)×16.0≒ 13.26 となり、条件式「4≦|(f23/f1)×d|≦1
6」を満たしている。
【0088】第2実施例におけるfθレンズの速度fθ
性の特性グラフを図8に、また像面湾曲の特性グラフを
図9に示す。図8及び図9の各特性グラフは、第1実施
例と同じ理由から、0°〜+33.5°の範囲において
示してある。また、第2実施例のカラー画像形成装置の
色収差図を図10に示す。図10における画角は、走査
角度を最大走査角度で規格化した値である。また、ここ
での色収差は、fθレンズ単体での性能ではなく、光ビ
ームL1〜L3を異なるクロック信号により位相をずら
して放射した場合の性能である。なお、図10の色収差
図中における符号M−Cは、マゼンタ発色用の光ビーム
L1とシアン発色用の光ビームL2との間の色収差を、
また符号Y−Cは、イエロー発色用の光ビームL3とシ
アン発色用の光ビームL2との間の色収差をそれぞれ表
している。
【0089】「第3実施例」本発明のカラー画像形成装
置において、発振器51M,51C,51Yのそれぞれ
により生成されるクロック信号の周波数fm ,fc ,f
y を、 fm :fc :fy = 1/1.000800 :1: 1/0.99
9371 となるように定めた。
【0090】第3実施例のカラー画像形成装置では、f
θレンズを第1実施例と同じレンズ構成とし、図2
(D)に示すように、第1レンズ31と第2レンズ32
とを貼り合わせている。
【0091】第3実施例におけるfθレンズの仕様は次
のとおりである。 |f|= 232.642mm |f1|= 367.396mm |f23|= 132.803mm θ= 80°
【0092】第3実施例におけるfθレンズのレンズデ
ータを次の表3に示す。
【0093】
【表3】
【0094】表3より、3枚のレンズ31,32,33
の各屈折率n1,n2,n3は、それぞれ(1.805
18),(1.51680),(1.51680)であ
り、条件「n1>n2=n3」を満たしている。
【0095】3枚のレンズ31,32,33の各アッベ
数ν1,ν2,ν3は、それぞれ(25.46),(6
4.20),(64.20)であり、条件「ν1<ν2
=ν3」を満たしている。
【0096】また、偏向点から第1レンズ31の偏向点
側のレンズ面31aまでの距離dは30.0mmであ
る。したがって、特徴値「|(f23/f1)×d|」
の値は、 |( f23/f1) ×d|=( 132.803/36
7.396) ×30.0≒ 10.84 となり、条件式「4≦|(f23/f1)×d|≦1
6」を満たしている。
【0097】第3実施例におけるfθレンズの速度fθ
性の特性グラフを図11に、また像面湾曲の特性グラフ
を図12に示す。また、第3実施例のカラー画像形成装
置の色収差図を図13に示す。図11及び図12の各特
性グラフは、第1実施例と同じ理由から、0°〜+40
°の範囲において示してある。また、図13における画
角は、走査角度を最大走査角度で規格化した値であり、
色収差は、光ビームL1〜L3を異なるクロック信号に
より位相をずらして放射した場合の性能である。
【0098】「第1比較例」次に、本発明のfθレンズ
の比較例として、条件式「4≦|(f23/f1)×d
|≦16」を満たしていないfθレンズを構成し、速度
fθ性、及び像面湾曲の良否を確認した。この第1比較
例のfθレンズは、第2実施例のfθレンズと同じレン
ズ構成とし、3枚のレンズ31,32,33は、それぞ
れ第2実施例と同じ材料を用いて成形した。
【0099】第1比較例におけるfθレンズの仕様は次
のとおりである。 |f1|= 70.037mm |f23|= 72.353mm |d|= 16.0mm θ= 67°
【0100】この第1比較例における、特徴値「|(f
23/f1)×d|」の値は、 |(f23/f1)×d|=(72.353/70.0
37)×16.0≒ 16.53 であり、条件式「4≦|(f23/f1)×d|≦1
6」の上限を超えている。
【0101】第1比較例におけるfθレンズのレンズデ
ータを次の表4に示す。
【0102】
【表4】
【0103】表4より、第1比較例のfθレンズは、
「n1>n2=n3」、及び「ν1<ν2=ν3」の各
条件を満たしている。
【0104】第1比較例のfθレンズにおいて、速度f
θ性の誤差量、及び像面湾曲を測定したところ、速度f
θ性の誤差量が10%、像面湾曲量が80mmであり、
画像形成用のfθレンズとしては、十分な性能を得るこ
とができなかった。
【0105】「第2比較例」本発明のfθレンズの第2
比較例として、条件式「4≦|(f23/f1)×d|
≦16」を満たしていないfθレンズを構成し、速度f
θ性、及び像面湾曲量を確認した。この第2比較例のf
θレンズは、第3実施例のfθレンズと同じレンズ構成
とし、3枚のレンズ31,32,33は、それぞれ第3
実施例と同じ材料を用いて成形した。
【0106】第2比較例におけるfθレンズの仕様は次
のとおりである。 |f1|= 1439.450mm |f23|= 191.373mm |d|= 30.0mm θ= 80°
【0107】この第2比較例における、特徴値「|(f
23/f1)×d|」の値は、 |(f23/f1)×d|=(191.373/143
9.450)×30.0≒ 3.99 であり、条件式「4≦|(f23/f1)×d|≦1
6」の下限を超えている。
【0108】第2比較例におけるfθレンズのレンズデ
ータを次の表5に示す。
【0109】
【表5】
【0110】表5より、第2比較例のfθレンズは、
「n1>n2=n3」、及び「ν1<ν2=ν3」の各
条件を満たしている。
【0111】第2比較例のfθレンズにおいて、速度f
θ性の誤差量、及び像面湾曲を測定したところ、速度f
θ性の誤差量が2.7%、像面湾曲量が26mmであ
り、速度fθ性は良好であったが、像面湾曲が大きく、
十分な性能を得ることができなかった。
【0112】なお、上記実施形態では、クロック信号を
生成するための発振器と、クロック信号の出力開始時間
を制御するカウンタとを、3つの半導体レーザのそれぞ
れに1つずつ対応させて設けたが、各光ビームに対応さ
せて画素クロックを変更できるものであればよく、各種
回路を用いて構成してもよい。
【0113】また、上記実施形態では、シリンドリカル
ミラー18に対して主走査面に直交する方向に配置した
感光材料19に露光したが、この他に、主走査面に平行
に配置した感光材料に向けて露光してもよい。この場合
には、反射ミラー17,シリンドリカルミラー18のレ
イアウトや取付け角度を変更する。
【0114】また、画素クロックを発生させる際に、始
点検出センサ22によって3種類の光ビームL1,L
2,L3を全て検出するようにしているが、基準とする
1種類の光ビームを検出するだけでも、画素クロックの
発生タイミングをずらすことができる。この場合、3種
類の光ビームの始点検出センサによる検出時間のずれ量
を予め記憶しておき、基準の光ビームを始点検出センサ
が検出した時点から、記憶されている時間ずつずらして
画素クロックを発生させればよい。
【0115】また、光学系のレイアウトを調整すること
で、複数の光ビームの各光路を、ポリゴンミラーに入射
する以前に同一光軸上に補正することも可能である。こ
の場合、fθレンズの倍率の色収差が極めて小さけれ
ば、上記のように1種類の光ビームの検出時点を基準に
して、画素クロックの発生タイミングをずらせばよい。
一方、fθレンズの倍率の色収差が大きい場合には、複
数の光ビームを全て検出し、各光ビームの検出時間のず
れ量に応じて画素クロックの発生タイミングをずらす必
要がある。
【0116】また、上記実施形態では、熱現像転写方式
の感光材料19を用いたが、この他に、レーザ露光後に
各種処理槽を通過させて現像処理するタイプの感光材料
を用いてもよい。この場合には、例えば、特開平11−
88619号公報に示されるような画像露光装置を用い
て露光を行う。レーザ光源としては、Rの波長(例え
ば、685nm)、Gの波長(例えば、532nm)、
Bの波長(例えば、473nm)の各レーザ光を射出す
る半導体レーザや、固体レーザなどを用いる。
【0117】また、上記実施形態では、fθレンズを用
いたカラー画像形成装置について説明したが、このよう
なカラー画像形成装置の他に、fθレンズやこれを用い
た露光光学装置として、本発明を実施してよい。例え
ば、大規模現像所などで用いている既存の写真プリント
システムにおける画像出力装置のfθレンズや露光光学
装置として実施してよい。この場合には、既存のfθレ
ンズや、これを含むユニットを取り外して、本発明のf
θレンズやこれを用いたユニットを取り付ける。また、
本発明は、感光材料を露光する装置に限られず、光ビー
ムを被走査面上にほぼ等速で走査させるあらゆる装置、
例えば表示装置などに適用することができる。
【0118】上記実施形態では、fθレンズを3枚のレ
ンズから構成したが、この構成レンズ枚数は3枚に限定
されることなく、適宜変更してよい。例えば、凹平レン
ズ、平凸レンズの2枚等で構成してもよい。
【0119】
【発明の効果】以上のように、本発明のfθレンズは、
各構成レンズとして、光ビームの偏向方向にのみ曲率を
有するシリンドリカルレンズを用いるので、このシリン
ドリカルレンズを作製する場合には、まず曲率方向と直
交する方向に長く延びた原シリンドリカルレンズを作製
し、これを一定幅で切断することで作製できるようにな
る。1つの原シリンドリカルレンズから多数のシリンド
リカルレンズを得ることができ、しかも、原シリンドリ
カルレンズからは廃棄される部分が生じないので、円形
レンズの中央部分のみを残して短冊状に加工する従来の
レンズに比較して安価に作製することができる。
【0120】また、fθレンズを、偏向点側から順に、
負,正,正の屈折力を有する3枚のレンズにより構成す
るとともに、各レンズの屈折率及びアッベ数と、各焦点
距離を規定することで、像面湾曲の悪化を抑え、速度f
θ性を良好な状態に維持することができる。
【0121】また、本発明の走査光学装置は、上記のf
θレンズを用いるので、良好な画像を得ることができる
とともに、装置の低コスト化を図ることができる。
【0122】また、本発明のカラー画像形成装置は、波
長が異なる複数の光ビームによる走査露光開始位置が一
致するように、各光ビームの発生開始時間をそれぞれず
らすので、fθレンズの色収差を光学的に補正する量が
小さくなる。これにより、作製が容易で安価なレンズだ
けでfθレンズを構成することが可能となるとともに、
レンズ性能の確保が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー画像形成装置を示す概
略図である。
【図2】図1に示したfθレンズのレンズ構成図であ
る。
【図3】図1に示した半導体レーザの駆動を制御する制
御装置のブロック図である。
【図4】図3に示した画素クロック生成部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】画素クロックの出力タイミングを示すタイミン
グチャートであり、(A)はイエロー発色用の半導体レ
ーザ用、(B)はシアン発色用の半導体レーザ用、
(C)はマゼンタ発色用の半導体レーザ用の画素クロッ
クをそれぞれ示している。
【図6】第1実施例のfθレンズの速度fθ性を示す特
性グラフである。
【図7】第1実施例のfθレンズの像面湾曲を示す特性
グラフである。
【図8】第2実施例のfθレンズの速度fθ性を示す特
性グラフである。
【図9】第2実施例のfθレンズの像面湾曲を示す特性
グラフである。
【図10】第2実施例のカラー画像形成装置における色
収差図である。
【図11】第3実施例のfθレンズの速度fθ性を示す
特性グラフである。
【図12】第3実施例のfθレンズの像面湾曲を示す特
性グラフである。
【図13】第3実施例のカラー画像形成装置における色
収差図である。
【符号の説明】
11M,11C,11Y 半導体レーザ 19 感光材料 20 ポリゴンミラー 30 fθレンズ 31 第1レンズ 32 第2レンズ 33 第3レンズ 50 画素クロック生成部 51M,51C,51Y 発振器 52M,52C,52Y カウンタ L1,L2,L3 光ビーム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 13/18 H04N 1/23 103C H04N 1/04 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 D 1/23 103 104A Fターム(参考) 2C362 AA07 AA10 BA04 BA86 BB03 CA40 2H045 AA01 BA24 BA32 CA68 2H087 KA19 LA22 PA03 PA17 PB03 RA07 RA13 RA45 5C072 AA03 BA19 CA06 DA02 HA02 HA09 HA13 HB02 HB04 XA05 5C074 AA11 BB03 CC22 DD24 EE02 FF15 GG03

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームをほぼ等角速度で偏向する光偏
    向器と、前記光ビームの偏向方向において表面が平坦な
    被走査面との間に設けられ、光ビームを前記被走査面上
    で集束させてほぼ等速で走査させるfθレンズにおい
    て、 前記光偏向器側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正
    の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚
    のレンズからなり、前記3枚のレンズのうちの少なくと
    も1つのレンズ面が、光ビームの偏向方向にのみパワー
    を有するシリンドリカルレンズ面であることを特徴とす
    るfθレンズ。
  2. 【請求項2】 光ビームをほぼ等角速度で偏向する光偏
    向器と、前記光ビームの偏向方向において表面が平坦な
    被走査面との間に設けられ、光ビームを前記被走査面上
    で集束させてほぼ等速で走査させるfθレンズにおい
    て、 前記光偏向器側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正
    の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚
    のレンズからなり、前記3枚のレンズのうちの少なくと
    も1枚のレンズは、一方のレンズ面が、光ビームの偏向
    方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ面で、
    他方のレンズ面が平面であることを特徴とするfθレン
    ズ。
  3. 【請求項3】 光ビームをほぼ等角速度で偏向する光偏
    向器と、前記光ビームの偏向方向において表面が平坦な
    被走査面との間に設けられ、光ビームを前記被走査面上
    で集束させてほぼ等速で走査させるfθレンズにおい
    て、 前記光偏向器側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正
    の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚
    のレンズからなり、前記3枚のレンズは、それぞれ少な
    くとも一方のレンズ面が、光ビームの偏向方向にのみパ
    ワーを有するシリンドリカルレンズ面であることを特徴
    とするfθレンズ。
  4. 【請求項4】 光ビームをほぼ等角速度で偏向する光偏
    向器と、前記光ビームの偏向方向において表面が平坦な
    被走査面との間に設けられ、光ビームを前記被走査面上
    で集束させてほぼ等速で走査させるfθレンズにおい
    て、 前記光偏向器側より順に、負の屈折力の第1レンズ、正
    の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の第3レンズの3枚
    のレンズからなり、前記3枚のレンズは、それぞれ一方
    のレンズ面が、光ビームの偏向方向にのみパワーを有す
    るシリンドリカルレンズ面で、他方のレンズ面が平面で
    あることを特徴とするfθレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第1レンズは凹面を前記光偏向器側
    に向けた凹平レンズ、前記第2レンズは凸面を前記被走
    査面側に向けた平凸レンズ、前記第3レンズは凸面を被
    走査面側に向けた平凸レンズであることを特徴とする請
    求項4記載のfθレンズ。
  6. 【請求項6】 前記第1レンズ,第2レンズ,第3レン
    ズの屈折率をそれぞれn1,n2,n3、アッベ数をそ
    れぞれν1,ν2,ν3としたときに、 n1>n2=n3 ν1<ν2=ν3 なる各条件を満たすことを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載のfθレンズ。
  7. 【請求項7】 前記第1レンズの焦点距離をf1、第2
    レンズと第3レンズとの合成焦点距離をf23、前記光
    ビームの偏向点から第1レンズの偏向点側のレンズ面ま
    での距離をdとしたときに、 4≦|(f23/f1)×d|≦16 なる条件を満たすことを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載のfθレンズ。
  8. 【請求項8】 前記第1レンズと第2レンズとが貼り合
    わせられていることを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれかに記載のfθレンズ。
  9. 【請求項9】 前記3枚のレンズのうちの少なくとも1
    枚が、前記光ビームの偏向方向と平行な向きに延びた軸
    を中心に傾けられていることを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれかに記載のfθレンズ。
  10. 【請求項10】 前記傾けられたレンズのうちの1枚は
    第1レンズであることを特徴とする請求項9記載のfθ
    レンズ。
  11. 【請求項11】 前記第1レンズ,第2レンズ,第3レ
    ンズの、前記光ビームの偏向方向及びfθレンズの光軸
    方向と直交する向きにおけるレンズの高さをそれぞれy
    1,y2,y3としたときに、 y1≦y2≦y3 なる条件を満たすことを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載のfθレンズ。
  12. 【請求項12】 前記請求項1ないし11のいずれかに
    記載のfθレンズを用いて、一定方向に繰り返し偏向さ
    れた光ビームを被走査面上で集束させてほぼ等速で走査
    させることを特徴とする走査光学装置。
  13. 【請求項13】 前記光ビームをほぼ等角速度で繰り返
    し偏向する光偏向手段を備えることを特徴とする請求項
    12記載の走査光学装置。
  14. 【請求項14】 画像情報に応じて変調された光ビーム
    を射出する光源を備えることを特徴とする請求項13記
    載の走査光学装置。
  15. 【請求項15】 波長の異なる光源を含む複数の光源
    と、 前記光源から射出された複数の光ビームをほぼ等角速度
    で繰り返し偏向する光偏向手段と、 光偏向手段により偏向された複数の光ビームを被走査面
    上で集束させてほぼ等速で走査させるfθレンズを備
    え、前記fθレンズを構成するレンズのうち少なくとも
    1つのレンズ面が光ビームの偏向方向にのみパワーを有
    するシリンドリカルレンズ面である走査光学系と、 複数の光ビームの各射出タイミングを表し、それぞれの
    光ビームの被走査面における走査長がほぼ同一になるよ
    うに決められた周波数のクロック信号を発生する複数の
    信号生成手段と、 画像データと前記クロック信号とに基づいて前記複数の
    光ビームを変調する変調手段とを備えたことを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも波長の異なる3種以上を有
    し、合計で3個以上の光源と、 前記光源から射出された少なくとも3種類の光ビームを
    ほぼ等角速度で繰り返し偏向する光偏向手段と、 光偏向手段により偏向された少なくとも3種類の光ビー
    ムを被走査面上で集束させてほぼ等速で走査させるfθ
    レンズを備え、前記fθレンズを構成するレンズのうち
    少なくとも1つのレンズ面が光ビームの偏向方向にのみ
    パワーを有するシリンドリカルレンズ面である走査光学
    系と、 前記少なくとも3種類の光ビームの各射出タイミングを
    表し、それぞれの光ビームの被走査面における走査長が
    ほぼ同一になるように決められた周波数のクロック信号
    を発生する前記波長の異なる光源と同数の信号生成手段
    と、 画像データと前記クロック信号とに基づいて前記少なく
    とも3種類の光ビームを変調する変調手段とを備えたこ
    とを特徴とするカラー画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記信号生成手段は、前記少なくとも
    3種類の光ビームのうち1つの光ビームの射出タイミン
    グを表すクロック信号を発生する基準の信号生成手段
    と、残りの複数の光ビームの射出タイミングを表し、前
    記1つの光ビームの被走査面における走査長と同一にな
    るように決められた周波数のクロック信号をそれぞれ発
    生する複数の信号生成手段とを有することを特徴とする
    請求項16記載のカラー画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記fθレンズを構成する複数のレン
    ズの全てが、少なくとも一方のレンズ面が光ビームの偏
    向方向にのみパワーを有するシリンドリカル面であるこ
    とを特徴とする請求項15ないし17いずれか1つ記載
    のカラー画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記シリンドリカルレンズ面を有する
    レンズの他方のレンズ面が平面であることを特徴とする
    請求項15ないし18いずれか1つ記載のカラー画像形
    成装置。
  20. 【請求項20】 前記fθレンズは3枚のレンズによっ
    て構成されていることを特徴とする請求項15ないし1
    9いずれか1つ記載のカラー画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記光偏向器側より順に、負の屈折力
    の第1レンズ、正の屈折力の第2レンズ、正の屈折力の
    第3レンズを備えていることを特徴とする請求項20記
    載のカラー画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記第1レンズは凹面を前記光偏向器
    側に向けた凹平レンズ、前記第2レンズは凸面を前記被
    走査面側に向けた平凸レンズ、前記第3レンズは凸面を
    被走査面側に向けた平凸レンズであることを特徴とする
    請求項21記載のカラー画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記第1レンズ,第2レンズ,第3レ
    ンズの屈折率をそれぞれn1,n2,n3、アッベ数を
    それぞれν1,ν2,ν3としたときに、 n1>n2=n3 ν1<ν2=ν3 なる各条件を満たすことを特徴とする請求項20ないし
    22のいずれか1つ記載のカラー画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記第1レンズの焦点距離をf1、第
    2レンズと第3レンズとの合成焦点距離をf23、前記
    光ビームの偏向点から第1レンズの偏向点側のレンズ面
    までの距離をdとしたときに、 4≦|(f23/f1)×d|≦16 なる条件を満たすことを特徴とする請求項20ないし2
    3いずれか1つ記載のカラー画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記第1レンズと第2レンズとが貼り
    合わせられていることを特徴とする請求項20ないし2
    4いずれか1つ記載のカラー画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記3枚のレンズのうちの少なくとも
    1枚が、前記光ビームの偏向方向と平行な向きに延びた
    軸を中心に傾けられていることを特徴とする請求項15
    ないし25のいずれか1つ記載のカラー画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記傾けられたレンズのうちの1枚は
    第1レンズであることを特徴とする請求項26記載のカ
    ラー画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記複数のレンズを前記光偏向器側か
    ら数えて特定したとき、前記光ビームの偏向方向及びf
    θレンズの光軸方向と直交する向きにおける第i番のレ
    ンズの高さyi 、次の第i+1番のレンズの高さをy
    i+1 としたときに、 yi ≦yi+1 なる条件を満たすことを特徴とする請求項15ないし2
    7のいずれか1つ記載のカラー画像形成装置。
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