JP2002106523A - スライドロック装置 - Google Patents

スライドロック装置

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JP2002106523A
JP2002106523A JP2000301480A JP2000301480A JP2002106523A JP 2002106523 A JP2002106523 A JP 2002106523A JP 2000301480 A JP2000301480 A JP 2000301480A JP 2000301480 A JP2000301480 A JP 2000301480A JP 2002106523 A JP2002106523 A JP 2002106523A
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Hitoshi Watanabe
辺 仁 渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相手部材に対するスライドのロックを確実に
行うと共に、スライドの操作性を向上させる。 【解決手段】 相手部材7と交差する角度のテーパ面8
が設けられ、相手部材7の長手方向にスライド可能なベ
ース2と、ベース2にスライド可能に設けられたスライ
ダ3と、テーパ面8と相手部材7との間に位置するよう
にスライダ3に保持され、相手部材7との間で摩擦力を
発生させるストッパ4と、テーパ面8と相手部材7との
間の隙間が漸減する方向へスライドするようにスライダ
3を付勢する弾性部材5と、弾性部材5の付勢方向と反
対の方向にスライダ3をスライドさせる操作部材6とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャワーヘッド保
持台、電灯スタンドの電灯保持ヘッド等の高さ調整を行
うスライドロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シャワーヘッドは縦長のスタンドに取付
けられており、使用者の身長の大小や使用者の好みに応
じてその高さ調整が可能となっている。図11はこのよ
うな高さ調整を行う従来のスライドロック装置100を
示す。
【0003】このスライドロック装置100は、その全
体がスタンドやガイドパイプなどの長尺な相手部材11
0に長さ方向へのスライド可能に取付けられるものであ
り、ベース120と摩擦板130とを備えている。ベー
ス120は相手部材110が貫通する貫通孔121を上
下方向に有していると共に、内部には窪み状の収納部1
22が形成されている。
【0004】摩擦板130はベース120の収納部12
2内に配置される。この摩擦板130は相手部材110
の外面に当接することによって摩擦力を発生するもので
あり、摩擦板130を付勢するばね140が収納部12
2に配置されている。ばね140は相手部材110の長
さ方向と直交する方向に摩擦板130を付勢している。
摩擦板130は相手部材110を挟むように少なくとも
一対が設けられ、相手部材110を挟持した摩擦力によ
ってスライドロック装置100の全体が相手部材110
の定位置に固定される。一方、相手部材110に対する
高さ調整は、摩擦板130の摩擦力よりも大きな操作力
をベース120に作用させてスライドさせることにより
行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスライ
ドロック装置では、相手部材110への固定を行うロッ
ク力や相手部材110に対するスライドの操作性が摩擦
力に大きく依存した構造となっている。すなわち、摩擦
力を大きくしてロック力を増大させた場合には、スライ
ドの操作性が悪くなり、摩擦力を小さくした場合には、
スライドの操作性が良好となる反面、充分なロック力を
得ることができず、自重によってスライドロック装置1
00が落下する不具合が発生している。
【0006】また、シャワー施設等の使用環境において
は、水が付着し、付着した水によって摩擦力が変動す
る。このため、常に一定した摩擦力を保持することがで
きず、不安定な性能となっている。
【0007】本発明はこのような問題点を考慮してなさ
れたものであり、スライドのロックを確実に行うことが
できると共に、スライド操作を円滑に行うことができ、
さらには安定した性能を保持することができるスライド
ロック装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、全体が相手部材の長手方向に沿
って移動可能となっており、弾性部材によって付勢され
たストッパが相手部材との間で摩擦力を発生してスライ
ドをロックすることを特徴とする。
【0009】この発明では、弾性部材によって付勢され
たストッパの摩擦力によってスライドがロックされるた
め、安定したロックを行うことができる。
【0010】請求項2の発明は、相手部材と交差する角
度のテーパ面が設けられ、相手部材の長手方向にスライ
ド可能なベースと、ベースにスライド可能に設けられた
スライダと、前記テーパ面と相手部材との間に位置する
ようにスライダに保持され、相手部材との間で摩擦力を
発生させるストッパと、前記テーパ面と相手部材との間
の隙間が漸減する方向へスライドするようにスライダを
付勢する弾性部材と、弾性部材の付勢方向と反対の方向
にスライダをスライドさせる操作部材とを備えているこ
とを特徴とする。
【0011】この発明では、スライダに取付けられたス
トッパが弾性部材の付勢力によってベースのテーパ面及
び相手部材に挟まれ、相手部材との間で摩擦力を発生さ
せる。この摩擦力によって相手部材へのロックが行わ
れ、相手部材が定位置へ固定された状態となる。この固
定状態ではテーパ面と相手部材との隙間が漸減する方向
に弾性部材がスライダを付勢しており、従って、スライ
ダに取り付けられたストッパはテーパ面によって相手部
材に強固に当接した状態となる。このため、大きな摩擦
力が発生し、スライドのロックを確実に行うことができ
る。
【0012】また、この構造では、弾性部材の付勢力を
テーパ面によるストッパへの押し付け力に変換している
ため、一定の摩擦力を発生することができる。このた
め、水等が付着しても摩擦力が変動することがなく、安
定したロックを行うことができる。
【0013】一方、操作部材を操作してスライダをスラ
イドさせることにより、テーパ面と相手部材との隙間が
広がる方向へストッパを動かすこととなり、ストッパの
相手部材への当接が解除され、ロック解除状態となる。
このため、相手部材に対して円滑にスライドさせること
ができる。
【0014】請求項3の発明は、相手部材と交差する角
度のテーパ面が設けられ、相手部材の長手方向にスライ
ド可能なベースと、ベースにスライド可能に設けられた
スライダと、前記テーパ面と相手部材との間に位置する
ようにスライダに保持され、相手部材との間で摩擦力を
発生させるストッパと、前記テーパ面と相手部材との間
の隙間が漸減する方向へスライドするようにスライダを
付勢する弾性部材とによって一つのロックユニットが構
成され、ロックユニットの少なくとも2つが操作部材に
よって正逆反転状態で連結されており、前記操作部材は
一方のロックユニットのスライダを弾性部材の付勢方向
に抗してスライドさせるとき、他方のロックユニットの
ベースを同一の方向にスライドさせることを特徴とす
る。
【0015】この発明のロックユニットは、請求項1の
発明のベース、スライダ、ストッパ、弾性部材を有して
おり、このロックユニットの少なくとも2つが正逆反転
状態で連結されているため、スライドのロックを正逆の
2方向に対して安定して行うことができる。
【0016】また、この発明では、操作部材を操作して
一方のロックユニットのスライダを弾性部材に抗してス
ライドさせると、他方のロックユニットのベースが同じ
方向にスライドする。そして、一方のロックユニットに
おけるスライダのスライドによって、そのロックユニッ
トのテーパ面と相手部材との隙間が広がり、テーパ面が
ストッパを押すことがなくなる。また、他方のロックユ
ニットにおけるベースのスライドでは、ベースのテーパ
面がストッパから離れ、ストッパを押すことがなくな
る。以上によって、双方のロックユニットにおけるスト
ッパは、いずれも相手部材から離れることができ、相手
部材との摩擦力が極度に小さくなる。従って、スライド
ロック装置の全体を円滑にスライドさせることができ
る。
【0017】請求項4の発明は、請求項2又は3記載の
発明であって、前記ストッパに接触するストッパ受板が
前記テーパ面に沿って設けられていることを特徴とす
る。
【0018】このように、ストッパ受板を設けることに
より、強度が付与されるためストッパを確実に相手部材
に当接させることができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項2又は3記載の
発明であって、相手部材と弾性的に接触して摩擦力を発
生する摩擦摺動部材が前記ベースに設けられていること
を特徴とする。
【0020】相手部材が上下方向に伸びている場合にお
いて、操作部材の操作でロックを解除したとき、スライ
ドロック装置が自重によって急激に下方向にスライドす
ると共に、このスライドによってテーパ面がストッパを
相手部材に押し付けてロックを行うため、スライドとロ
ックとが繰り返されるガタついたぎこちない作動となる
ことがある。摩擦摺動部材は相手部材に弾性的に接触し
て、自重による急激なスライドを抑制する。このため、
円滑なスライドを行うことができ、操作性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により具体的に説明する。なお、各実施の形態におい
て、同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。
【0022】(実施の形態1)図1〜図5は本発明の実
施の形態1を示す。この実施の形態のスライドロック装
置1はベース2と、スライダ3と、ストッパ4と、弾性
部材としてのばね5と、操作部材6とを備えている。
【0023】ベース2は、長尺な相手部材7が貫通した
状態で、相手部材7の長手方向にスライドする。このた
め、ベース2には相手部材7の貫通孔2aが軸方向に形
成されている。図2はベース2を示し、貫通孔2aの両
側には、スライダ3を収納する収納部2bが形成されて
いると共に、収納部2bの上部には、テーパ面8が形成
されている。この実施の形態では、相手部材7は矩形断
面の長尺材が使用されており、テーパ面8は相手部材7
を挟む位置となるように対向して形成されている。
【0024】テーパ面8は、貫通孔2aを貫通する相手
部材7と交差する角度を有して傾斜するものである。こ
の実施の形態では、相手部材7に対し、下方向へのロッ
クを行うものであり、このためテーパ面8は下端部が相
手部材7から離れる一方、上端部が相手部材7に接近す
るように傾斜している。
【0025】テーパ面8の上下端部には、取付溝部2c
が形成されており、この取付溝部2cにストッパ受板9
が固定されている。ストッパ受板9は上下端部が取付溝
部2cに嵌合することにより、テーパ面8に沿うように
ベース2の内部に固定されるものである。ストッパ受板
9の材質としては、ステンレス等の硬質の材料を使用す
ることができ、これによりテーパ面8の摩耗を防止する
ことができる。テーパ面8に固定されたストッパ受板9
は、相手部材7との間に隙間を有しており、これにより
テーパ面8と相手部材7との間に隙間が設けられてい
る。
【0026】スライダ3は一対がベース2の収納部2b
に収納されることにより、相手部材7を挟んだ状態で配
置されている。スライダ3はベース2に対して相対的に
スライドするようにベース2に取付けられる。各スライ
ダ3は図3に示すように、先端(上端)の薄肉状の第1
の保持部3aと、中間の連設部3bと、基端(下端)の
厚肉状の第2の保持部3cとが連設されることにより形
成されている。連設部3bと第2の保持部3cとの境界
部分は外側に段状に突出する係合段部3dとなってお
り、この係合段部3dに後述する操作部材6が係合す
る。
【0027】スライダ3の第1の保持部3aはストッパ
4を保持するものであり、このための半球状の保持孔1
0が形成されている。この保持孔10はストッパ受板9
側が大径で開口し、相手部材7側が小径で開口した半球
状に形成されている。
【0028】ストッパ4は球体からなり、上記保持孔1
0に落し込まれることにより、保持孔10に保持され
る。保持孔10が半球状となっていることから、球体状
のストッパ4は保持孔10からストッパ受け板9側に突
出した状態で保持される。そして、突出した部分がスト
ッパ受板9に当接する。また、ストッパ4は保持孔10
の相手部材7側の小径の開口部分から突出し、この突出
部分が相手部材7に当接する。
【0029】スライダ3の第2の保持部3cには、ばね
孔11が軸方向に形成されており、このばね孔11に上
述したばね5が挿入される。ばね5はコイルばねからな
り、ばね孔11に挿入された状態で、一端がスライダ3
に接触し、他端がベース2に接触する。これにより、ば
ね5はスライダ3を上方に付勢している。すなわち、ば
ね5はストッパ受板9(テーパ面8)と相手部材7との
間の隙間を漸減する方向にスライダ3を介してストッパ
4を付勢するものである。
【0030】操作部材6はベース2の長手方向における
略中間部分でかつベース2の外側に位置するようにベー
ス2に取付けられている。操作部材6の内側部分には、
スライダ3の係合段部3dと係合する係合面6aが形成
されている。係合面6aは係合段部3dに対し上方から
臨んでおり、係合段部3dを押すことにより係合段部3
dを介してスライダ3を下方にスライドさせるように作
用する。このスライド方向はばね5がスライダを付勢す
る方向と反対の方向となっており、これによりスライダ
3はばね力に抗してばね5を縮める方向にスライドす
る。
【0031】図4及び図5は、この実施の形態の作用を
示している。相手部材7への装着状態において、ばね5
は相手部材7とストッパ受板9との隙間が小さくなる方
向にスライダ3を付勢しており、これによりスライダ3
に取付けられているストッパ4はストッパ受板9に当接
し、当接した反力によってストッパ4は相手部材7に当
接して摩擦力を発生している。従って、スライドロック
装置1はスライドすることなく、相手部材7に固定され
る。
【0032】一方、操作部材6以外のスライドロック装
置1における部品に対して、図4(a)の矢印Aで示す
下方向の力を作用させた場合、ストッパ受板9がストッ
パ4を保持孔10に押し込む。このため、ストッパ4は
相手部材7に強固に当接して、摩擦力が増大する。これ
により、スライドロック装置1は矢印A方向にスライド
することなくロックされる。
【0033】これに対し、図4(b)の矢印Bで示す上
方向の力が作用した場合、この方向はストッパ受板9が
ストッパ4から離れる方向であるため、ストッパ4を保
持孔10に押し込む力が小さくなり、ストッパ4は相手
部材7との当接力が小さくなり、摩擦力が極度に減少す
る。このため、スライドロック装置1は矢印B方向にス
ライドすることができる。従って、矢印B方向へのスラ
イドを円滑に行うことができる。
【0034】次に、操作部材6に対して図5の矢印C方
向で示す下方向の力を作用させると、係合面6aが係合
段部3dを同方向に押すため、スライダ3がばね5の付
勢力に抗して下方向にスライドする。ストッパ4はこの
スライドと共に一体的に下方向に移動し、ストッパ受板
9との当接から解除される。これにより、ストッパ4は
相手部材7を押すことがなくなり、摩擦力が極度に低下
するため、スライドロック装置1の全体を矢印C方向に
円滑にスライドすることができる。
【0035】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2を示す。この実施の形態では、操作部材6の下端部
に外側に突出する摘み片12が形成されると共に、ベー
ス2における摘み片12との対向部分に外側に突出する
摘み片13が形成されている。これらの摘み片12,1
3を指で把持することにより、操作部材6を矢印C方向
に確実にスライドさせることができる。このため、操作
部材6への操作を円滑に行うことができ、スライドロッ
ク装置1のスライドも円滑に行うことができる。
【0036】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3を示し、ベース2に摩擦摺動部材14が設けられて
いる。摩擦摺動部材14は、ストッパ受板9の上方に形
成された切り欠き溝15に収納されている。切り欠き溝
15は、ベース2のテーパ面8と同じ方向に傾斜する傾
斜面15aを上端部分に有しており、摩擦摺動部材14
はこの傾斜面15aの押圧によって相手部材7と接触す
ることができる。摩擦摺動部材14はゴム、弾性樹脂な
どの弾性材料によって球状体に形成されており、傾斜面
15aの押圧によって相手部材7と弾性的に接触してス
ライドを制動するように作用する。
【0037】この実施の形態において、スライドロック
装置1を下方向にスライドする際に、傾斜面15aが摩
擦摺動部材14を相手部材7方向に押しつけるため、摩
擦摺動部材14と相手部材7との間に小さな摩擦力が発
生している。従って、操作部材6によるロック解除を行
っても、直ちにスライドロック装置1の全体がスライド
することがなくなり、安全となる。また、摩擦摺動部材
14が弾性的に接触するため、スライド時の耳障りな異
音を吸収し、円滑なスライドを行うことができる。
【0038】この実施の形態においては、相手部材7が
上下方向に伸びている場合に、摩擦摺動部材14が特に
有効に作用する。すなわち、相手部材7が上下方向に伸
びている場合において、操作部材6の操作でロックを解
除したとき、スライドロック装置1が自重によって急激
に下方向にスライドすると共に、このスライドによって
ストッパ受板9がストッパ4を相手部材7に押し付けて
ロックを行うため、スライドとロックとが繰り返される
ガタついたぎこちない作動となることがある。このとき
摩擦摺動部材14は相手部材7に弾性的に接触して、自
重による急激なスライドを抑制する。このため、円滑な
スライドを行うことができ、操作性が向上する。なお、
摩擦摺動部材14は、球状体に限定されるものではな
く、例えばピン形状のローラ等の相手部材7と接触し摺
動回転することにより摩擦力を発生させる形状であれば
よい。
【0039】(実施の形態4)図8〜図10は本発明の
実施の形態4を示す。この実施の形態のスライドロック
装置31は、図8に示すように、2つのロックユニット
32,33及び操作部材34を備えている。
【0040】2つのロックユニット32,33は、実施
の形態1と同様にテーパ面8が形成されたベース2と、
ベース2にスライド可能に設けられたスライダ3と、ス
ライダ3に保持された球体状のストッパ4と、スライダ
3をスライド付勢する弾性部材としてのばね5とをそれ
ぞれ備えている。また、テーパ面8にはストッパ受板9
が取り付けられている。
【0041】この2つのロックユニット32,33は、
正逆反転状態となるように操作部材34によって連結さ
れるものである。この実施の形態において、ばね5は2
つのロックユニット32,33のスライダ3,3にかけ
て伸びており、ストッパ受板9と相手部材7との隙間が
漸減する方向へスライドするようにそれぞれのスライダ
3,3を付勢している。これに限らず、上述した隙間漸
減方向に付勢するばねをそれぞれのロックユニット3
2,33に配置しても良い。
【0042】操作部材34は2つのロックユニット3
2,33のベース2,2にかけて配置されており、これ
により、2つのロックユニット32,33を連結してい
る。この操作部材34には、各ロックユニット32,3
3におけるスライダ3の係合段部3dと対向する係合面
34aが上下位置に形成されている。また、2つのロッ
クユニット32,33のベース2,2との対向面には、
それぞれのベース2,2に当接可能な当接面34b、3
4bが上下位置に形成されている。
【0043】このような実施の形態のスライドロック装
置31では、2つのロックユニット32,33を正逆反
転状態で連結しており、ロックユニット32,33によ
って正逆2方向のロックを行うことができる。すなわ
ち、上方向に対しては、下側のロックユニット33のス
トッパ4が相手部材7に当接して摩擦力を発生するた
め、ロックを行うことができ、下方向に対しては、上側
のロックユニット32のストッパ4が相手部材7に当接
して摩擦力を発生するため、ロックを行うことができる
ものである。このため、相手部材7の長手方向における
正逆両方向へのロックを確実に行うことができる。
【0044】図9は操作部材34を矢印Dで示す上方向
に操作した状態を示す。この方向への操作では、操作部
材34の下側の係合面34aが下側のロックユニット3
3におけるスライダ3の係合段部3dに当接して、その
スライダ3を上方向へスライドさせるため、同ロックユ
ニット33のストッパ4がストッパ受板9から離れ、こ
れにより同ロックユニット33のロックが解除される。
これに加えて、操作部材34の上側の当接面34bが上
側のロックユニット32におけるベース2に下方から当
接して同ベース2を押し上げる。この押上げによって、
そのストッパ受板9がストッパ4から離れるため、上側
のロックユニット32のロックが解除される。従って、
スライドロック装置31の全体を矢印D方向に円滑にス
ライドさせることができる。
【0045】これに対し、図10は操作部材34を矢印
Eで示す下方向に操作した状態を示す。この方向への操
作では、操作部材34の上側の係合面34aが上側のロ
ックユニット32におけるスライダ3の係合段部3dに
当接して、そのスライダ3を下方向へスライドさせるた
め、同ロックユニット33のストッパ4がストッパ受板
9から離れ、ロックユニット32のロックが解除され
る。また、操作部材34の下側の当接面34bが下側の
ロックユニット33におけるベース2に上方から当接し
て同ベース2を押し下げる。この押下げによって、その
ストッパ受板9がストッパ4から離れるため、下側のロ
ックユニット33のロックが解除される。従って、スラ
イドロック装置31の全体を矢印E方向に円滑にスライ
ドさせることができる。
【0046】なお、この実施の形態では、2つのロック
ユニット32,33を正逆反転状態で連結したが、ロッ
クユニットとしては、2つのロックユニットが正逆反転
されていれば、3つ或いはそれ以上であっても良い。
【0047】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく種々変形が可能である。例えば、ストッパ受板
9を省略し、ベース2のテーパ面8によってストッパ4
を押圧しても良い。また、ストッパ4としては、ピン形
状のローラであっても良く、この場合には、ストッパ4
が相手部材7と線接触するため、さらに大きな摩擦力を
発生することができ、ロック力を大きくすることが可能
となる。
【0048】さらに、相手部材7が円形断面や楕円形断
面或いは多角形断面などの場合には、これらの断面に沿
ってストッパ4を複数配置することにより、そのロック
を行うことができる。さらに、また相手部材7としては
上下方向のみならず、水平方向や斜め方向であっても同
様に適用することが可能である。また、さらにばね5と
して、皿ばね、ウエーブスプリング等のばねを用いるこ
とができ、弾性部材として、ガスシリンダ或いはゴム等
の弾性材等のばね5以外の材料を用いることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、弾性部材によ
って付勢されたストッパの摩擦力によってスライドがロ
ックされるため、安定したロックを行うことができる。
【0050】請求項2の発明によれば、ストッパがベー
スのテーパ面及び相手部材に挟まれて摩擦力を発生させ
ることにより、ロックが行われるため、大きな摩擦力が
発生し、スライドのロックを確実に行うことができる。
また、操作部材を操作することにより、ロック解除され
るため、相手部材に対して円滑にスライドさせることが
できる。
【0051】請求項3の発明によれば、ロックユニット
が正逆反転状態で連結されているため、スライドのロッ
クを正逆の2方向に対して安定して行うことができる。
また、操作部材の操作によって、正逆2方向のロックが
解除されるため、円滑にスライドさせることができる。
【0052】請求項4の発明によれば、請求項1又は2
記載の発明と同様な効果を有するのに加えて、ストッパ
受板により強度が付与されるため、ストッパを確実に相
手部材に当接させることができる。
【0053】請求項5の発明によれば、請求項1又は2
記載の発明と同様な効果を有するのに加えて、ガタつい
たぎこちない作動がなくなり、円滑なスライドを行うこ
とができ、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の断面図である。
【図2】(a)はベースの正面図、(b)はそのy−y
線断面図である。
【図3】(a)はスライダの正面図、(b)はそのx−
x線断面図である。
【図4】(a)及び(b)は実施の形態1の正逆2方向
に対する作用を示す断面図である。
【図5】操作部材を操作した場合の実施の形態1の作動
を示す断面図である。
【図6】実施の形態2の断面図である。
【図7】実施の形態3の断面図である。
【図8】実施の形態4の断面図である。
【図9】一方向に操作部材を操作した場合の実施の形態
4の作用を示す断面図である。
【図10】逆方向に操作部材を操作した場合の実施の形
態4の作用を示す断面図である。
【図11】従来のスライドロック装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1、31 スライドロック装置 2 ベース 3 スライダ 4 ストッパ 5 ばね 6、34 操作部材 7 相手部材 8 テーパ面 9 ストッパ受板 32、33 ロックユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 右 田 敏 也 長野県駒ヶ根市赤穂1170番地の3 日本発 条株式会社内 Fターム(参考) 3J022 DA11 DA15 EA18 EB02 EB14 EC22 FA02 FB12 GA03 GA11 GB03 GB05 3J039 AA03 BB01 CA07 DA01 DA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が相手部材の長手方向に沿って移動
    可能となっており、弾性部材によって付勢されたストッ
    パが相手部材との間で摩擦力を発生してスライドをロッ
    クすることを特徴とするスライドロック装置。
  2. 【請求項2】 相手部材と交差する角度のテーパ面が設
    けられ、相手部材の長手方向にスライド可能なベース
    と、ベースにスライド可能に設けられたスライダと、前
    記テーパ面と相手部材との間に位置するようにスライダ
    に保持され、相手部材との間で摩擦力を発生させるスト
    ッパと、前記テーパ面と相手部材との間の隙間が漸減す
    る方向へスライドするようにスライダを付勢する弾性部
    材と、弾性部材の付勢方向と反対の方向にスライダをス
    ライドさせる操作部材とを備えていることを特徴とする
    スライドロック装置。
  3. 【請求項3】 相手部材と交差する角度のテーパ面が設
    けられ、相手部材の長手方向にスライド可能なベース
    と、ベースにスライド可能に設けられたスライダと、前
    記テーパ面と相手部材との間に位置するようにスライダ
    に保持され、相手部材との間で摩擦力を発生させるスト
    ッパと、前記テーパ面と相手部材との間の隙間が漸減す
    る方向へスライドするようにスライダを付勢する弾性部
    材とによって一つのロックユニットが構成され、ロック
    ユニットの少なくとも2つが操作部材によって正逆反転
    状態で連結されており、前記操作部材は一方のロックユ
    ニットのスライダを弾性部材の付勢方向に抗してスライ
    ドさせるとき、他方のロックユニットのベースを同一の
    方向にスライドさせることを特徴とするスライドロック
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパに接触するストッパ受板が
    前記テーパ面に沿って設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のスライドロック装置。
  5. 【請求項5】 相手部材と弾性的に接触して摩擦力を発
    生する摩擦摺動部材が前記ベースに設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のスライドロック装
    置。
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