JP2002106298A - セグメント組立・取外し装置 - Google Patents

セグメント組立・取外し装置

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JP2002106298A
JP2002106298A JP2000299107A JP2000299107A JP2002106298A JP 2002106298 A JP2002106298 A JP 2002106298A JP 2000299107 A JP2000299107 A JP 2000299107A JP 2000299107 A JP2000299107 A JP 2000299107A JP 2002106298 A JP2002106298 A JP 2002106298A
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Kenichi Kaneko
研一 金子
Kunio Koseki
邦男 小関
Tetsuya Hirose
哲也 廣瀬
Isao Hashimoto
功 橋本
Shingo Tateiwa
真吾 立岩
Katsumi Kadota
克美 門田
Shigeo Fujii
茂男 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てたセグメントを容易に取り外すこと
のできる安価なセグメント組立・取外し装置を提供す
る。 【解決手段】 トンネル30,34,35を掘削するシ
ールド掘進機2にエレクタ3を取り外し可能に装着し、
掘削終了後、そのエレクタ3を取り外すと共に台車4に
装着し、そのエレクタ3を用いて既設のセグメント17
を取り外すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内にセグ
メントを組み立てたり、組み立てたセグメントを取り外
すセグメント組立・取外し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24に示すように、近年、シールド掘
進機(図示せず)で複数のトンネル60,61を順次近
接させて掘削したのち、トンネル60,61間を隔てる
セグメント63を取り外して大断面トンネル62を構築
する工法が注目されている。
【0003】この工法によれば、車線の多い高速道路な
どで必要となる大断面トンネル62を比較的小さなシー
ルド掘進機を用いて容易に構築することができ、シール
ド掘進機の費用を抑えて安価に大断面トンネル62を構
築することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トンネ
ル60,61間を隔てるセグメント63を取り外すため
の装置は存在せず、かかる装置の開発が待望されてい
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、組み立てたセグメントを容易に取り外すことのでき
る安価なセグメント組立・取外し装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、トンネルを掘削するシールド掘進機にエレ
クタを取り外し可能に装着し、掘削終了後、そのエレク
タを取り外すと共に台車に装着し、そのエレクタを用い
て既設のセグメントを取り外すものである。
【0007】セグメントを組み立てたエレクタを再び利
用するため、効率よく低いコストでセグメントを取り外
すことができる。
【0008】また、トンネルを掘削するシールド掘進機
にエレクタを取り外し可能に装着し、そのシールド掘進
機で、順次複数のトンネルを近接させて掘削した後、任
意のトンネルに走行自在に設けた台車に、上記エレクタ
を装着し、その台車をトンネルに沿って走行させると共
にエレクタで、所望の位置のセグメントを取り外すもの
である。
【0009】既設のセグメントを容易に取り外すことが
でき、トンネル同士を自在に合体させることができる。
【0010】上記エレクタは、取り外すセグメントの方
向にスライド自在に上記台車に設けるとよい。近接する
トンネルのセグメントも効率よく取り外すことができ
る。
【0011】そして、上記エレクタは、外枠を形成する
架台を有し、該架台が上記シールド掘進機に取り外し可
能に装着されるものとすると更によい。エレクタをユニ
ット化でき、容易に着脱して取り扱うことができる。
【0012】上記エレクタは、上記シールド掘進機内に
設けられた支柱に板状のかませ部材を介してボルト締め
されるものとするとよい。かませ部材を取り外すことで
容易にエレクタと支柱の間に遊びを形成することがで
き、エレクタを容易に取り外すことができる。
【0013】また、上記台車は、セグメントを地山側に
押し付けて台車自身をトンネル内に固定するジャッキを
有するものとするとよい。
【0014】セグメントを着脱するときにエレクタの位
置を安定させることができ、効率よく、かつ、安全にセ
グメントを着脱できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0016】図1、図2、図4及び図5に示すように、
セグメント組立・取外し装置1は、トンネルを掘削する
シールド掘進機2と、シールド掘進機2に取り外し可能
に装着されるエレクタ3と、トンネル掘削終了後、シー
ルド掘進機2から取り外したエレクタ3を装着して自走
する台車4とからなる。
【0017】図4及び図5に示すように、シールド掘進
機2は、断面矩形状に形成されている。
【0018】シールド掘進機2に取り外し可能に装着す
るエレクタ3は、外枠を形成する矩形枠状の架台5と、
架台5に回転自在に設けられた回転リング6と、架台5
に設けられ回転リング6を回転駆動させるためのモータ
7と、回転リング6に接線方向にスライド移動自在に設
けられたアーム部8と、アーム部8の先端に回動自在に
設けられた把持部9とからなる。
【0019】シールド掘進機2には、スキンプレート1
0の上下左右からそれぞれ内側へ延びるように複数の支
柱11が設けられており、エレクタ3はそれぞれの支柱
11に板状のかませ部材12を介してボルト締めされて
いる。
【0020】架台5は、上下左右にそれぞれ架台5の先
端面に重ね合わせるための取付面13を有し、それぞれ
の取付面13にはボルトを通すための穴(図示せず)が
形成されている。
【0021】支柱11は、先端をかませ部材12と面接
触されている。
【0022】かませ部材12は、ボルト(図示せず)を
緩めたときに支柱11とエレクタ3の間から抜き取るこ
とができるように表面を滑らかに形成されている。
【0023】図1及び図2に示すように、台車4は、レ
ール14上を自在に自走する走行部15と、走行部15
に設けられエレクタ3の架台5を車幅方向スライド自在
に支承する架台支承部16と、セグメント17を地山1
8側に押し付けて台車4自身をトンネル内に固定するジ
ャッキ19a,19bとからなる。
【0024】走行部15は平面視ほぼ矩形状に形成され
ており、左右両側にそれぞれ2本づつ敷設された4本の
レール14上を走行するための車輪20を有する。車輪
20は前後に4つづつ配されている。走行部15上に
は、エレクタ3の架台5をスライド自在にガイドするた
めのガイド部材21が前後左右に離間して複数設けられ
ている。
【0025】ガイド部材21は、ころ22を介して長手
方向にスライドする一対のロッド部材23,24からな
り、ロッド部材23,24はそれぞれ長手方向にのみス
ライドするように係合されている。
【0026】架台支承部16は、走行部15の前部から
上方に延びる柱部25と、柱部25の上端に一体的に固
定されエレクタ3の架台5を上方から挟んで支えるため
の上部支持部26とからなる。
【0027】上部支持部26は、鋼材を組み付けて平面
視矩形状に形成されており、柱部25から後方へ延びる
ように前端を柱部25に固定されている。上部支持部2
6の底面には、ガイド部材21が前後左右に離間して複
数設けられており、架台5の上端を上方からスライド自
在にガイドするようになっている。
【0028】ジャッキ19a,19bは、走行部15に
設けられて下方に伸縮する下部ジャッキ19aと、上部
支持部26に設けられて上方に伸縮する上部ジャッキ1
9bとからなる。
【0029】下部ジャッキ19aは、走行部15の四隅
近傍にそれぞれ設けられており、それぞれ伸張させたと
きにレール14の間に接地するように配されている。
【0030】上部ジャッキ19bは、上部支持部26の
四隅近傍にそれぞれ設けられている。そして、上部ジャ
ッキ19bと下部ジャッキ19aを伸張させることによ
り、上下のセグメント17間で突っ張り、車輪20をレ
ール14から浮かせて台車4を上下のセグメント17間
に固定するようになっている。
【0031】また、図2及び図3に示すように、走行部
15と上部支持部26には、エレクタ3をスライド移動
させるための油圧シリンダ27,28がそれぞれ設けら
れている。走行部15に設けられる第1油圧シリンダ2
7は、前後に離間するガイド部材21,21同士の間に
配置されて一端を走行部15上に回動自在に連結されて
おり、上部支持部26に設けられる第2油圧シリンダ2
8は、前後に離間するガイド部材21,21同士の間に
配置されて一端を上部支持部26に回動自在に連結され
ている。
【0032】そして、油圧シリンダ27,28は、それ
ぞれの他端をエレクタ3の架台5に回動自在に連結され
るようになっており、油圧シリンダ27,28を伸縮さ
せることでエレクタ3を車幅方向にスライド移動させる
ようになっている。
【0033】幅広のトンネルを形成する場合、図6に示
すように、まず第1トンネル30を構築するためにエレ
クタ3を装着したシールド掘進機2で掘進する。シール
ド掘進機2は、掘削した坑内にセグメント17を組み立
てながら掘進する。
【0034】図5に示すように、セグメント17は、上
下左右にそれぞれ3分割されたものを用い、特に両側面
の高さ方向中間の位置にはキーセグメント17aを組み
立てるようになっている。キーセグメント17aは、最
後に組み立てたり最初に取り外すのが容易なように上下
の接続端にテーパ32を形成してなる。
【0035】また、それぞれのセグメント17の地山1
8側に面する外面には、エレクタ3の把持部9に把持さ
れる被把持部(図示せず)を後付け可能なようにねじ穴
(図示せず)が穿設されている。そして、セグメント1
7組立時においては、ねじ穴内に詰め物(図示せず)が
詰め込まれており、図4に示すシールド掘進機2のテー
ルシール33との間でシール性を損なわないようになっ
ている。
【0036】シールド掘進機2が目的地点まで到達した
ら、支柱11にエレクタ3を固定するためのボルトを外
し、かませ部材12を支柱11とエレクタ3の間から抜
き取る。エレクタ3と支柱11の間には、かませ部材1
2の厚さの分だけの遊びができるので、エレクタ3をホ
イスト(図示せず)などで吊り上げて取り外す。
【0037】そして、シールド掘進機2のスキンプレー
ト10を地中に埋め、取り外したエレクタ3を、後述す
る第2トンネル34を掘るためのシールド掘進機2に再
び取り付けて再利用する。第2トンネル34を掘るシー
ルド掘進機2は上述のシールド掘進機2と同じ型のもの
である。
【0038】エレクタ3の取り付けは、ホイスト(図示
せず)などでエレクタ3を吊り上げて支柱11に囲まれ
る所定の位置に仮置きし、支柱11とエレクタ3の間に
かませ部材12をかませながら支柱11とエレクタ3を
ボルト締めする。
【0039】図7に示すように、第2トンネル34は、
第1トンネル30の一側に近接して第1トンネル30と
ほぼ平行に構築する。第2トンネル34の構築は、第1
トンネル30と同様に行い、シールド掘進機2で掘削し
た坑内にセグメント17を順次組み立てて行く。また、
第2トンネル34を構築しながら、第1トンネル30内
に仮柱31を組み立てる。
【0040】シールド掘進機2が目的地まで到達した
ら、再び同様にシールド掘進機2からエレクタ3を取り
外し、シールド掘進機2のスキンプレート10を地中に
埋める。
【0041】取り外したエレクタ3は、後述する第3ト
ンネル35を掘るためのシールド掘進機2に取り付けて
再利用する。第3トンネル35を掘るシールド掘進機2
も上述のシールド掘進機2と同じ型のものである。
【0042】図8に示すように、第3トンネル35は、
3本のトンネルを水平方向に並べるように、第2トンネ
ル34の一側に近接して第2トンネル34とほぼ平行に
構築する。そして、第3トンネル35を組み立てなが
ら、第2トンネル34内に仮柱31を組み立てる。
【0043】図9に示すように、シールド掘進機2が目
的地まで到達したら、再び同様にシールド掘進機2から
エレクタ3を取り外し、シールド掘進機2のスキンプレ
ート10を地中に埋め、第3トンネル35内に仮柱31
を組み立てる。
【0044】この後、図1及び図2に示すように、取り
外したエレクタ3を台車4に装着し、第2トンネル34
内に台車4を走行させるためのレール14を敷設する。
【0045】エレクタ3の装着は、走行部15に設けら
れたガイド部材21と上部支持部26に設けられたガイ
ド部材21にエレクタ3の架台5をそれぞれ固定し、油
圧シリンダ27,28をそれぞれ架台5に回動自在に連
結することにより行う。
【0046】レール14は、台車4で走行するエレクタ
3の水平位置をセグメント17組立時の水平位置に合わ
せるように敷設する。
【0047】そして、レール14上で台車4を自走さ
せ、第2トンネル34に沿って台車4を走行させつつ、
エレクタ3でトンネル30,34,35間を隔てるセグ
メント17をそれぞれ取り外す。
【0048】図11に示すように、セグメント17の取
り外しは、まず左右いずれか一方のキーセグメント17
aから始める。
【0049】具体的には、キーセグメント17aを固定
するボルト(図示せず)を取り外し、そのキーセグメン
ト17aの位置まで台車4を走行させ、図1に示すよう
に、台車4のそれぞれのジャッキ19a,19bを伸張
させる。台車4の車輪20は、それぞれレール14から
浮き上がり、エレクタ3がセグメント17を組み立てた
ときの高さに合わされる。
【0050】エレクタ3の回転リング6を回転させて把
持部9をキーセグメント17aの位置に合わせる。そし
て、アーム部8を回転リング6の外径方向にスライド移
動させ、把持部9でキーセグメント17aを把持する。
この後、アーム部8を回転リング6の内径方向にスライ
ド移動させてキーセグメント17aを引き抜く。引き抜
いたキーセグメント17aは、トンネル30,34,3
5外に搬出する。
【0051】セグメント17を組み立てたエレクタ3を
用い、かつ、そのエレクタ3を組み立てたときの位置に
合わせてセグメント17を取り外すため、容易にセグメ
ント17を把持することができ、迅速にセグメント17
を取り外すことができる。
【0052】つぎに、図12に示すように、取り外した
キーセグメント17aの上側に締結されていたセグメン
ト17bを同様に取り外す。このときも当該セグメント
17bを組み立てたときの位置にエレクタ3を動かせば
よいため、容易かつ迅速にセグメント17を取り外すこ
とができる。
【0053】そして、図13に示すように、キーセグメ
ント17aの下側に締結されていたセグメント17cを
同様に取り外す。
【0054】取り外したそれぞれのセグメント17a,
17b,17cの裏側には、裏込め剤(図示せず)が注
入されて固まっているため、手作業などによって除去
し、隣接する第1トンネル30のセグメント17を露出
させる。
【0055】露出された第1トンネル30のセグメント
17にそれぞれ上述した被把持部を取り付け、図14に
示すように、エレクタ3を第1トンネル30側にスライ
ド移動させる。エレクタ3の移動は、図3に示す油圧シ
リンダ27,28を縮退させることにより行う。
【0056】図14、図15及び図16に示すように、
第1トンネル30のセグメント17の取り外しは、キー
セグメント17aの上に位置されるセグメント17bを
取り外したのち、キーセグメント17aを取り外し、キ
ーセグメント17aの下に位置されるセグメント17c
を取り外して行う。
【0057】キーセグメント17aの上に位置されるセ
グメント17bの下端にはキーセグメント17aとは逆
向きのテーパ36が形成されているため、第2トンネル
34側から容易に取り外すことができる。
【0058】図17に示すように、エレクタ3を元の位
置にスライド移動させたのち、第2トンネル34の他方
のキーセグメント17aを取り外し、第2トンネル34
の側面を形成するセグメント17をそれぞれ取り外す。
【0059】そして、図18に示すように、上述の第1
トンネル30の側面を形成するセグメント17を取り外
したときと同様の手順で第3トンネル35の側面を形成
するセグメント17をそれぞれ取り外す。
【0060】これにより、第1トンネル30から第3ト
ンネル35までトンネル同士を隔てるセグメント17を
横一列に取り外すことができる。
【0061】図19、図20、図21及び図22に示す
ように、それぞれのトンネル30,34,35の床部3
7,38,39同士と、天井部40,41,42同士と
の間に接続用セグメント43をそれぞれ組み付ける。
【0062】接続用セグメント43は、それぞれ床部3
7,38,39同士の間又は天井部40,41,42同
士の間の隙間44に填る形状に形成されている。また、
エレクタ3を車幅方向にスライド移動させるだけでは把
持部9を所定の組み付け位置に届かせることはできない
ため、アタッチメント45を用いる。
【0063】図23に示すように、アタッチメント45
は、エレクタ3の把持部9に着脱自在に係合させるため
のエレクタ側フック46と、接続用セグメント43に着
脱自在に係合させるためのセグメント側フック47とを
有する。
【0064】エレクタ側フック46とセグメント側フッ
ク47は、それぞれアタッチメント本体48に回動自在
に設けられており、図示しないハンドルで回動するよう
になっている。
【0065】接続用セグメント43を所定の位置に組み
付ける場合、まず、エレクタ3の把持部9にアタッチメ
ント45を当て、ハンドルでエレクタ側フック46を回
動させる。エレクタ側フック46は把持部9の凹凸に係
合され、把持部9にアタッチメント45が装着される。
【0066】つぎに、エレクタ3を操作してアタッチメ
ント45を接続用セグメント43に当て、ハンドルでセ
グメント側フック47を回動させる。セグメント側フッ
ク47は接続用セグメント43の凹凸に係合され、アタ
ッチメント45で接続用セグメント43を把持すること
ができる。
【0067】この後、通常のセグメント17と同様にエ
レクタ3で接続用セグメント43を所定の位置に合わせ
てボルト締めすることにより、接続用セグメント43を
組み付けることができる。
【0068】そして、それぞれの接続用セグメント43
を組み付けたら、図10に示すように、手作業などで走
行方向前方の仮柱31を撤去しながら台車4を1セグメ
ント分走行させ、順次同様の手順でトンネル30,3
4,35同士を合体させてゆく。
【0069】このように、シールド掘進機2にエレクタ
3を取り外し可能に装着し、トンネル掘削終了後、その
エレクタ3を取り外すと共に台車4に装着し、そのエレ
クタ3を用いて既設のセグメント17を取り外すように
したため、シールド掘進時に用いたエレクタ3を使い回
すことができ、低いコストで効率よくセグメント17を
取り外すことができる。
【0070】また、トンネル30,34,35を掘削す
るシールド掘進機2にエレクタ3を取り外し可能に装着
し、そのシールド掘進機2で、順次複数のトンネル3
0,34,35を近接させて掘削した後、任意のトンネ
ルに走行自在に設けた台車4に、エレクタ3を装着し、
その台車4をトンネル30,34,35に沿って走行さ
せると共にエレクタ3で、所望の位置のセグメント17
を取り外すようにしたため、既設のセグメント17を容
易に取り外すことができ、近接して掘削したトンネル3
0,34,35同士を自在に合体させることができる。
【0071】そして、台車4に、取り外すセグメント1
7の方向にスライド自在にエレクタ3を設けたため、近
接する他のトンネル30,35のセグメント17も効率
よく取り外すことができる。
【0072】また、エレクタ3は、外枠を形成する架台
5を有するものとし、架台5がシールド掘進機2に取り
外し可能に装着されるものとしたため、エレクタ3をユ
ニット化でき、容易に着脱したり運搬したりできる。
【0073】エレクタ3を、シールド掘進機2内に設け
られた支柱11に板状のかませ部材12を介してボルト
締めされるものとしたため、かませ部材12を取り外す
ことで容易にエレクタ3と支柱11の間に遊びを形成す
ることができ、エレクタ3を容易に取り外すことができ
る。
【0074】そして、台車4は、セグメント17を地山
18側に押し付けて台車4自身をトンネル内に固定する
ジャッキ19a,19bを有するものとしたため、セグ
メント17を着脱するときにエレクタ3の位置を安定さ
せることができる。
【0075】なお、シールド掘進機2で順次複数のトン
ネル30,34,35を近接させて掘削した後、台車4
に装着したエレクタ3で、セグメント17を取り外し、
トンネル30,34,35同士を合体させるものとした
が、台車4に装着したエレクタ3の用途はこれに限るも
のではなく、交差するトンネル同士の連結など一旦組み
立てたセグメント17を取り外す作業全般に用いること
ができる。
【0076】また、トンネルの断面形状は矩形に限るも
のではなく、断面円形のトンネル同士を合体したり、異
なる断面形状のトンネル同士を合体してもよく、合体さ
せるトンネルの断面形状は必要に応じてどのようなもの
であってもよい。
【0077】そして、トンネルを3つ近接させて掘削
し、それぞれ合体させるものとしたが、これに限るもの
ではなく、2つのトンネルを合体させるものであっても
4つ以上のトンネルを合体させるものであってもよい。
【0078】また、水平方向にトンネル30,34,3
5を連結するものとしたが、上下方向に連結するものと
してもよい。このとき、台車4にエレクタ3を上下方向
スライド自在に設けるものとし、取り外すセグメント1
7の方向にスライド自在にするとよい。
【0079】そして、同型のシールド掘進機2を3つ用
いるものとしたが、エレクタ3を着脱自在であれば異な
る型のシールド掘進機を用いてトンネルを掘削してもよ
い。
【0080】また、エレクタ3をスライド移動させるた
めに台車4に油圧シリンダ27,28を設けるものとし
たが、これに限るものではなく、例えばエレクタ3側に
ラック(図示せず)を設けると共に台車4側に回転駆動
されるピニオン(図示せず)を上記ラックに噛み合わせ
るように設けてもよく、エレクタを所定の位置にスライ
ド移動できるものであれば他のアクチュエータを用いて
もよい。
【0081】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0082】(1)組み立てたセグメントを容易に取り
外すことができる。
【0083】(2)低いコストでセグメントを取り外す
ことができ、大断面トンネルを安価に構築することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すエレクタを装着
した台車の背面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】エレクタを装着したシールド掘進機の側面図で
ある。
【図5】図4の背面図である。
【図6】トンネル掘削現場を平面視した掘削手順を示す
説明図である。
【図7】トンネル掘削現場を平面視した掘削手順を示す
説明図である。
【図8】トンネル掘削現場を平面視した掘削手順を示す
説明図である。
【図9】トンネル掘削現場を平面視した掘削手順を示す
説明図である。
【図10】トンネル掘削現場を平面視した掘削手順を示
す説明図である。
【図11】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図12】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図13】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図14】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図15】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図16】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図17】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図18】既設セグメントを取り外しているエレクタの
背面図である。
【図19】接続用セグメントを組み付けているエレクタ
の背面図である。
【図20】接続用セグメントを組み付けているエレクタ
の背面図である。
【図21】接続用セグメントを組み付けているエレクタ
の背面図である。
【図22】接続用セグメントを組み付けているエレクタ
の背面図である。
【図23】アタッチメントの側面図である。
【図24】大断面トンネルの構築工法の説明図である。
【符号の説明】
1 セグメント組立・取外し装置 2 シールド掘進機 3 エレクタ 4 台車 5 架台 11 支柱 12 かませ部材 17 セグメント 18 地山 19a 下部ジャッキ(ジャッキ) 19b 上部ジャッキ(ジャッキ) 30 第1トンネル(トンネル) 34 第2トンネル(トンネル) 35 第3トンネル(トンネル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 邦男 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 廣瀬 哲也 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 橋本 功 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 立岩 真吾 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 門田 克美 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 藤井 茂男 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 Fターム(参考) 2D055 GB02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルを掘削するシールド掘進機にエ
    レクタを取り外し可能に装着し、掘削終了後、そのエレ
    クタを取り外すと共に台車に装着し、そのエレクタを用
    いて既設のセグメントを取り外すことを特徴とするセグ
    メント組立・取外し装置。
  2. 【請求項2】 トンネルを掘削するシールド掘進機にエ
    レクタを取り外し可能に装着し、そのシールド掘進機
    で、順次複数のトンネルを近接させて掘削した後、任意
    のトンネルに走行自在に設けた台車に、上記エレクタを
    装着し、その台車をトンネルに沿って走行させると共に
    エレクタで、所望の位置のセグメントを取り外すことを
    特徴とするセグメント組立・取外し装置。
  3. 【請求項3】 上記エレクタは、取り外すセグメントの
    方向にスライド自在に上記台車に設けられる請求項2記
    載のセグメント組立・取外し装置。
  4. 【請求項4】 上記エレクタは、外枠を形成する架台を
    有し、該架台が上記シールド掘進機に取り外し可能に装
    着される請求項1〜3いずれかに記載のセグメント組立
    ・取外し装置。
  5. 【請求項5】 上記エレクタは、上記シールド掘進機内
    に設けられた支柱に板状のかませ部材を介してボルト締
    めされる請求項1〜4いずれかに記載のセグメント組立
    取外し装置。
  6. 【請求項6】 上記台車は、セグメントを地山側に押し
    付けて台車自身をトンネル内に固定するジャッキを有す
    る請求項1〜5いずれかに記載のセグメント組立取外し
    装置。
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