JP2002106132A - ジョイントアーム日よけ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】構造が単純で、作動が確実であり、製造が容易
なジョイントアーム日よけを提供する。 【解決手段】内外側のアーム２，３からなるジョイント
アーム１を２組備えた折畳み式ジョイントアーム日よけ
であって、各アームはジョイント４を介して軸止されて
いる。内側アームは水平軸回りに旋回可能な傾斜ジョイ
ント７を介して取付けられている。傾斜ジョイントには
ジョイントアームの伸縮に連動して作動する水平回転を
阻止するクラッチ１９を備える。落し部１１が引込まれ
た場傾斜シャフト１２を押し込みクラッチを脱とするよ
うに内外のアームの長さを選定し、クラッチの脱により
水平軸回りに旋回可能とし、格納スペースを極小化し、
落し部を引き出した時にはクラッチが嵌合し、旋回不能
となり展張状態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野および従来の技術】本発明は、
２本以上のジョイントアーム（関節式アーム）を有する
ジョイントアーム日よけに関するものであり、各ジョイ
ントアームは、基本的に垂直な旋回軸線を有するジョイ
ント（継ぎ手）を介して相互に結合された、内側ジョイ
ントアーム部分と外側ジョイントアーム部分を備えてお
り、各ジョイントアームの外側ジョイントアーム部分は
その外側端部領域において、基本的に垂直な旋回軸線を
有するジョイントを介して、落とし部（dropout profil
e）と結合されており、内側ジョイントアーム部分の軸
受側の内側端部は、基本的に垂直な旋回軸線を有するジ
ョイントを介して、建造物側の軸受と結合されており、
各ジョイントアームには水平旋回軸線回りに傾斜ジョイ
ント（tilting joint）が備えられている。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】この種の公知の構造に
始まって、本発明の根底をなす課題は、出来る限り単純
で、作動が確実であり、製造技術的に容易に実現可能な
デザインを達成することにある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従
い、落とし部が引き込まれた場合、落とし部又は建物の
壁に対して平行な横向きの力が、横方向に移動可能に取
り付けられた傾斜シャフト（tilting schaft）に作用す
るようにジョイントアーム部分とジョイントのサイズが
決定され、位置決めされていること、軸受側の傾斜シャ
フトがバネの力に抗して、上記横向きの力の方向へ移動
可能に取り付けられること、この変位運動に依存して、
繋いだり、切ったりできるクラッチが備えられており、
落とし部が引き込まれ、これに伴って上記横向きの力が
バネの弾力を上回った場合、クラッチが解放され、傾斜
シャフトが水平な旋回軸線回りを旋回することを可能に
し、また落とし部が繰り出された場合、クラッチが噛み
合い、旋回運動をブロックすることにより解決される。

【０００４】本発明によれば、繰り出した状態において
は容易で且つ確実な拘束と突風に対する防御を、また引
き込んだ状態においては場所を取らない構造を獲得する
ために、日よけ布を繰り出したり、また引き込んだりす
る間、変化する横向きの力の割合を利用する。

【０００５】本発明の別の実施形態においては、内側ジ
ョイントアーム部分は外側ジョイントアーム部分に比べ
て長い。これにより望み通りの、所定の横方向の力の変
化が達成され、あるいは助長される。

【０００６】傾斜シャフトが、ブラケットの領域におい
て、２つの互いに間隔をあけて置かれた軸受リングに支
承されており、バネが傾斜シャフト上の軸受リングの間
に配設されたコイルバネの形状であれば有利である。

【０００７】画定された横方向への移動運動を実現する
ために、１つの軸受リングの両側に２つの止めリングが
備えられていても良い。

【０００８】有利な実施例によれば、クラッチは、クラ
ッチリングと、回転不能なクラッチ凹部とから成り、上
記クラッチリングが、傾斜シャフトに回転を共にするよ
うに連結し、軸線に延在するクラッチ突出部を有する。
該突出部が凹部と係合すると直ちに、旋回運動は止まる
が、突出部が外れている間、自由旋回運動が可能であ
る。

【０００９】クラッチ凹部が軸受リングの外側に形成さ
れていて、結果として、このための追加的な構成部材を
必要としないならば好都合である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、本発明を好適な実施例を
基に、図面を用いて詳細に説明する。図示された、本発
明に従うジョイントアーム日よけは、２本のジョイント
アーム１を備えて成り、各ジョイントアーム１は、内側
の、長い方のジョイントアーム部分２と、外側の、短い
方のジョイントアーム部分３により形成され、両者は垂
直旋回軸線を有するジョイント４を介して互いに結合さ
れている。内側ジョイントアーム部分２は垂直ジョイン
ト軸線６を有するジョイント５を介して、ブラケット
（コンソール）８に配設された傾斜ジョイント７に結合
されている。一方でブラケットは壁（図示せず）に固定
されている。

【００１１】外側ジョイントアーム部分３は、その外側
端部をもって、垂直旋回軸線１０を有するジョイント９
を介して、落とし部１１と結合されている。両ジョイン
ト軸線間の間隔Ｉ、並びに壁に固定された両保持ブラケ
ット８間の間隔ｍは一定不変である。

【００１２】図３、及び図４に更に詳細に示された傾斜
ジョイント７は、傾斜シャフト１２を備えて成り、該シ
ャフトの図中右側の外側端部領域に傾斜軸受５が形成さ
れている。傾斜シャフト１２はブラケット上で、互いに
間隔をあけて配設された軸受１３，１４を介して、横向
きに、即ち傾斜シャフト１２の縦軸線１５方向に移動可
能に取り付けられている。この変位運動は止めリング１
６により左方へ限定される。更に別の止めリング１７が
傾斜シャフト１２上の軸受１４の内側に固定されてい
る。止めリング１７と軸受１３との間に配されるよう
に、傾斜シャフト１２はコイルバネ１８を有する。コイ
ルバネの片方は止めリング１７に、もう片方は軸受１３
の内側で支持されている。

【００１３】クラッチ装置１９は、傾斜シャフト１２の
外側自由端に位置するクラッチリング２０を備えて成
る。クラッチリング１２の内部には軸線方向に延在する
クラッチ突出部２１（特に図３を参照のこと）が備えら
れている。図４に示された係合状態では、該突出部は対
応するクラッチ突出部用凹部２２に係合し、従って、軸
受１３，１４或いはブラケット８に対する傾斜シャフト
１２の回転は封じられる。これに対して、縦軸線或いは
旋回軸線１５回りの、矢印２３方向でのそのような旋回
運動は、クラッチ突出部２１を備えたクラッチリング２
０が、図３に示されているように、傾斜シャフト１２と
共に、距離Ｓだけ左に移動された場合に可能である。こ
の（図中では左への）変位運動は止めリング１６（図３
参照）により、反対方向、即ち図中では右への変位運動
は止めリング１７により制限される。

【００１４】前述した実施形態の目的は、日よけのジョ
イントアーム１をブラケット８の領域において旋回軸線
１５の回りで旋回させ、それによって日よけを引き込ん
だ状態における、構造サイズを可能な限り小さくするこ
とにある。このため、矢印２４の方向に作用する横向き
の力が徹底的に利用される。この力は、内側ジョイント
アーム部分２と外側ジョイントアーム部分３の長さの割
合の差異に基づき、コイルバネ１８の弾力と協働して、
日よけや日よけの落とし部１１の繰り出し状態に依存し
て、個々に異なる結果的な力（resulting forces）とな
る。ただし、ブラケット８の間の間隔ｍ、並びに落とし
部１１の旋回軸線１０の間の間隔Ｉは、運動全体にわた
って一定不変であるという事実が考慮される。

【００１５】図中には落しパイプ上の旋回ジョイント９
の軸線１０と、ブラケット８の傾斜シャフト１２上のジ
ョイント５のジョイント軸線６の間に延びる作用線２５
が示されている。これより、引き込んだ状態ではこの作
用線２５の軸線１５に対する角度がより浅くなるため、
図２に示される繰り出した状態に比べて、著しく大きな
横向きの力（矢印２６の方向のバネの弾力とは反対に作
用する）が、矢印２４の方向に生じることが見て取れ
る。

【００１６】クラッチ突出部２１とクラッチ凹部２２の
間のクラッチ装置１９上に作用する結果的な力は、引き
込んだ状態において最大であり、日よけを繰り出せば繰
り出す程、段々弱くなる。

【００１７】従って、引き込んだ状態では、傾斜シャフ
ト１２は横向きの力とバネの弾力によって結果として生
じる力により、外側へ、図中では左へ押され、クラッチ
１９が開かれるので、軸線１５回りでの旋回運動が可能
となる。このような方法でクラッチ１９が開かれた場
合、落とし部１１に固定された日よけ布（図示せず）が
この動きを妨げないと仮定すると、夫々のジョイントア
ーム１はその自重と落とし部１１の重みにより、傾斜シ
ャフト１２の軸線１５の回りを下方へ移動することが可
能である。一方で、繰り出し行程の経過において日よけ
布が巻き上げシャフト（図示せず）により解かれた場
合、ジョイントアーム１は、自重によって軸線１５の回
りを下方へ旋回可能である。

【００１８】繰り出された最終的な状態において、所定
の日よけの傾斜角に調整可能とし、吹き付ける風に対し
てもその調整を維持するために、クラッチ１９はこの状
態においては、上方への旋回運動をブロックしなくては
ならない。既に述べたように、このことは、日よけの繰
り出しが増大するにつれて、結果として生じる力が方向
を変え、クラッチ１９がコイルバネ１８の力によって図
４に示された状態（クラッチ突出部２１がクラッチ凹部
２２に噛み合い、それによって旋回運動を阻む）になる
ことにより実現される。この状態において日よけは、所
定の傾斜角をもって、吹き付ける風のまくり上げから守
られている。

【００１９】再び日よけが引き込まれると、今度は、コ
イルバネ１８の力を上回るまでに横向きの力が増大し、
距離Ｓ分の移動により、クラッチ１９が開かれる。日よ
け布はこれに伴い、ジョイントアーム１を所定の角度だ
け引っ張り上げる。そしてこの運動は、実施例において
は止めリング１７の形状を成す、安全リング（固定リン
グ）を用いた回転制限により制限される。

【００２０】上述したシステムは以下の調節の可能性の
道を開く。 − 傾斜ジョイント８でのコイルバネ１８の予張力（pr
etentioning force）を調節するのに止めリング１６を
利用できる。 − 止めリング１６は傾斜シャフト１２の上方への旋回
運動を可能とする。 − クラッチリング２０によりジョイントアームの傾斜
を望み通りに調整する。 − 力の比率の更なる変更が落とし部１１のジョイント
９間の距離Ｉの変更により達成される得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従う、引き込まれた状態のジョイント
アーム日よけの水平な断面図である。

【図２】繰り出された状態の日よけの断面図である。

【図３】引き込まれた状態の傾斜ジョイントの拡大図で
ある。

【図４】繰り出された状態の、図３に対応する図であ
る。

【符号の説明】

１ ジョイントアーム ２ 内側ジョイントアーム部分 ３ 外側ジョイントアーム部分 ４，５，９ ジョイント １０ 旋回軸線 １１ 落とし部 １２ 傾斜シャフト １５ 旋回軸線 １８ バネ（コイルバネ） １９ クラッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイーゼ シュニッゲンディラー ドイツ連邦共和国 デー・48155 ミュン スター ブレーマーシュトラーセ 57 Ｆターム(参考） 2E105 AA00 BB00 CC00 DD05 DD26 EE02 3J105 AA25 AB46 AB49 AC01

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも２本のジョイントアーム
   （１）を備えて成るジョイントアーム日よけであって、
   各ジョイントアーム（１）が、基本的に垂直な旋回軸線
   を有するジョイント（４）を介して相互に結び合わされ
   ている、内側と外側のジョイントアーム部分（２，３）
   を備えており、各ジョイントアーム（１）の外側ジョイ
   ントアーム部分（３）がその外側端部領域において、基
   本的に垂直な旋回軸線（１０）を有するジョイント
   （９）を介して、落とし部（１１）と結合されており、
   各内側ジョイントアーム部分（２）の軸受側の内側端部
   が、基本的に垂直な旋回軸線（６）を有するジョイント
   （５）を介して、建造物側の軸受と結合されており、各
   ジョイントアーム（１）には水平旋回軸線回りに傾斜ジ
   ョイント（７）が備えられているジョイントアーム日よ
   けにおいて、 落とし部（１１）が引き込まれた場合、落とし部（１
   １）又は建物の壁に対して平行な横向きの力が、横方向
   に移動可能に取り付けられた傾斜シャフト（１２）に作
   用されるように、ジョイントアーム部分（２）とジョイ
   ント（５，９）のサイズが決定され、位置決めされてい
   ること、 軸受側の傾斜シャフト（１２）がバネ（１８）の力に抗
   して、上記横向きの力の方向に移動可能に取り付けられ
   ていること、 この変位運動に依存して、繋いだり、切ったりできるク
   ラッチ（１０）が備えられており、落とし部（１１）が
   引き込まれ、これに伴って横向きの力がバネ（１８）の
   力を上回った場合、クラッチ（１９）が解放され、傾斜
   シャフト（１２）が水平旋回軸線（１５）回りを旋回す
   ることを可能にし、また落とし部（１１）が繰り出され
   た場合、クラッチ（９）が噛み合い、上記旋回をブロッ
   クすることを特徴とするジョイントアーム日よけ。
2. 【請求項２】 内側ジョイントアーム部分（２）が外側
   ジョイントアーム部分（３）よりも長いことを特徴とす
   る、請求項１に記載のジョイントアーム日よけ。
3. 【請求項３】 傾斜シャフト（１２）が、ブラケット
   （８）の領域において、２つの互いに間隔をあけて置か
   れた軸受リング（１３，１４）に支承されていることを
   特徴とする、請求項１に記載のジョイントアーム日よ
   け。
4. 【請求項４】 バネ（１８）が傾斜シャフト（１２）上
   の軸受リング（１３，１４）の間に配設されたコイルバ
   ネによって形成されていることを特徴とする、請求項１
   に記載のジョイントアーム日よけ。
5. 【請求項５】 １つの軸受リング（１４）の両側に２つ
   の止めリング（１６，１７）が備えられ、傾斜シャフト
   （１２）の軸線方向に軸線間隔（Ｓ）だけ所定の移動を
   可能とすることを特徴とする、請求項４に記載のジョイ
   ントアーム日よけ。
6. 【請求項６】 クラッチ（１９）が、クラッチリング
   （２０）と、回転不能なクラッチ凹部（２２）とから成
   り、上記クラッチリングが、傾斜シャフト（１２）に回
   転を共にするように連結し、軸線に延在するクラッチ突
   出部（２１）を有することを特徴とする、請求項１に記
   載のジョイントアーム日よけ。
7. 【請求項７】 クラッチ凹部（２２）が軸受リング（１
   ３）の外側に形成されていていることを特徴とする、請
   求項６に記載のジョイントアーム日よけ。