JP2002105707A - 雨に強く水洗いできる衣服 - Google Patents

雨に強く水洗いできる衣服

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JP2002105707A
JP2002105707A JP2000341193A JP2000341193A JP2002105707A JP 2002105707 A JP2002105707 A JP 2002105707A JP 2000341193 A JP2000341193 A JP 2000341193A JP 2000341193 A JP2000341193 A JP 2000341193A JP 2002105707 A JP2002105707 A JP 2002105707A
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Japan
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spun yarn
fiber
natural fiber
wear
rain
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JP2000341193A
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Reiko Udagawa
礼子 宇田川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水や雨に濡れても水分を吸収せず,形状が崩
れることがなく水洗いできる紳士、婦人用のスーツ、ジ
ャケット、ズボン、コート、制服、作業衣等の衣服ある
いはテント、ターボリン、トラック帆、雨傘等の産業資
材を提供する。 【解決手段】 化学繊維や天然繊維あるいは化学繊維と
天然繊維の混合や複合による繊維からなる紡績糸または
布地を、常温硬化性のフッ素樹脂塗料中に浸漬後、80
℃以下の温度で乾燥させて硬化させることによりフッ素
樹脂を被覆加工した紡績糸または加工布を用いているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】化学繊維や天然繊維あるいは
化学繊維と天然繊維の混合や複合による繊維からなる紡
績糸または布地に、常温硬化性のフッ素樹脂塗料を塗布
して硬化させることにより、被覆加工した紡績糸または
加工布を用いた雨に強く水洗いできる紳士、婦人用のス
ーツ、ジャケット、ズボン、コート、制服、作業衣等の
衣服あるいはテント、トラック帆、雨傘に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】雨に強い衣服やテント、トラック帆、雨
傘等を製造する方法として、従来からポリ塩化ビニール
樹脂を被覆加工する方法が知られている。これらはビニ
ロン、ポリアミド、ポリエステル、アラミド等の紡績糸
または長繊維糸を用いた基布に、ポリ塩化ビニール樹脂
をディッピング、コーティングあるいはラミネーティン
グ等の種々の方法により被覆加工して製造されている。
ポリ塩化ビニール樹脂は、加工性に優れており、種々の
加工方法を用いることができる。可塑剤を添加すること
により樹脂の柔軟性を調整することができ、さらに軟質
ポリ塩化ビニール樹脂は、高周波ウエルダー溶着加工に
より縫製することができるからである。また、テントや
トラック帆の被覆材としてポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)ディスパージョンやテトラフルオロエチレ
ン・パーフルオロアルキルビニールエーテル共重合体
(PFA)ディスパージョン中に浸漬塗布し、乾燥後3
60℃以上の高温に加熱して塗膜を形成する方法が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリ塩化ビニール樹脂
で被覆加工した製品は、廃棄する際に塩素原子を分子内
に有しているので毒性が問題であり、焼却炉で燃焼する
際に塩素が遊離し塩酸が発生するので、焼却炉を痛めた
りダイオキシン等の有害化学物質が発生するので近年、
産業廃棄物問題で大きく取り上げられており、また産業
廃棄物のリサイクル方法も見出されていない。また、P
TFEディスパージョンやPFAディスパージョンを用
いた場合は、360℃以上の高温度に加熱して塗膜を形
成しなければならないので、合成繊維や羊毛等の布地に
は適用できなかった。本発明は、以上の課題を解決する
ためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリアラミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリビニールアルコールおよびそれらの共
重合体あるいは他成分の混合体等のポリマーからなる化
学繊維や、羊毛、絹、木綿、麻等の天然繊維あるいは化
学繊維と天然繊維の混合や複合による繊維からなる紡績
糸または布地に、常温硬化性のフッ素樹脂塗料をディッ
ピング法やコーティング法により塗布して、80℃以下
の温度で乾燥して硬化させることにより、厚さ0.5μ
m〜50mμmの塗膜を被覆加工した紡績糸または加工
布を用いることにより、雨に強く水洗いできる紳士、婦
人用スーツ、ジャケット、ズボン、コート、制服、作業
衣等の衣服あるいはテント、タンボリン、トラック帆、
雨傘等の産業資材を得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下の本発明の実施の形態につい
て説明する。ポリアミド、ポリエステル、ポリアラミ
ド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リビニールアルコールおよびそれらの共重合体あるいは
他成分の混合体等のポリマーからなる化学繊維や、羊
毛、絹、木綿、麻等の天然繊維あるいは化学繊維と天然
繊維の混合や複合による繊維からなる紡績糸または布地
を、常温硬化性フッ素樹脂塗料中に数分間浸漬して、浸
漬槽から紡績糸または布地を取り出して,80℃以下の
温度で1時間乾燥させて硬化させることにより、厚さが
5〜20μmの塗膜を被覆してフッ素樹脂コート紡績糸
または加工布を作製した。この紡績糸または加工布を用
いて紳士、婦人用のスーツ,ジャケット、ズボン、コー
ト、制服、作業衣等の衣服を縫製した。縫製品は撥水性
を有しているので雨に濡れても、雨を吸水することがな
いので、衣服を乾燥することがなく、形状を崩すことが
ない。更に水洗いしても形状を崩すこともない。以下に
本発明を実施例によりより具体的に説明するが、本発明
は、これらの実施例によって限定されるものではない。
【0006】
【実施例】実施例1 紡糸機を用いて、羊毛(メリノ)から直径50μmの羊
毛糸を紡糸し、ダイキン工業社製の常温硬化性フッ素樹
脂塗料[ゼッフルGK−510クリア(イソシアナート
HMDI系)]槽中に、線速100m/分で通過させた
後、80℃で1時間乾燥させて硬化させることにより、
直径65μmのフッ素樹脂コート羊毛糸を作製した。付
着量は0.05g/mであった。この羊毛糸を用いて,
従来の方法で羊毛製の布地を紡績してAB6型の紳士用
スーツを縫製した。このスーツを東芝製の全自動洗濯機
(最洗ターン4.2)で水洗いし、乾燥器で乾燥した。
この操作を10回繰り返したところ、スーツの上着、ズ
ボンともに型崩れが見られなかった。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上のように、常温硬化性のフ
ッ素樹脂塗料を塗布して80℃以下の温度で乾燥して硬
化させることにより被覆した紡績糸または加工布を用い
ることにより、水や雨に濡れても水分を吸収することが
なく、形状が崩れることがなく,更に水洗いしても形状
を崩すことがない紳士、婦人用のスーツ、ジャケット、
ズボン、コート、制服、作業衣等の衣服あるいはテン
ト、ターボリン、トラック帆、雨傘等の産業資材を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 502 A41D 31/00 502Q 503 503A A45B 25/18 A45B 25/18 A B68F 1/00 B68F 1/00 Z D06M 15/256 D06M 15/256 15/277 15/277 15/576 15/576 // D06M 101:02 101:02 101:16 101:16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド、ポリエステル、ポリアラミ
    ド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
    リビニールアルコールおよびそれらの共重合体あるいは
    他成分の混合体等のポリマーからなる化学繊維や、羊
    毛、絹、木綿、麻等の天然繊維あるいは化学繊維と天然
    繊維の混合や複合による繊維から成る紡績糸または布地
    に、常温硬化性のフッ素樹脂塗料を塗布して硬化させる
    事により被覆加工した紡績糸または加工布を用いること
    を特徴とする紳士、婦人用のスーツ、ジャケット、ズボ
    ン、コート、制服、作業衣等の衣服。
  2. 【請求項2】 請求項1に示す化学繊維や天然繊維から
    なる紡績糸または布地に、常温硬化性のフッ素樹脂塗料
    を塗布して硬化させることにより、被覆加工した紡績糸
    または加工布を用いたことを特徴とするテント、ターボ
    リン、トラック帆、雨傘。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014116528A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Ricoh Co Ltd 磁性体
CN107696619A (zh) * 2017-08-31 2018-02-16 成都森钰泓绿化工程有限公司 一种高分子多层防水晴雨伞布料

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JP2014116528A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Ricoh Co Ltd 磁性体
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